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2005年6月24日(37号)
セクハラ・パワハラ』      

 暑中お見舞い申し上げます。蝉の鳴き声って、気がつくとドッと耳に入って急に暑苦しくなるってことありません?何かに夢中になっている時は、耳に届いていても意識に届いてないような・・・。台風で、心配したのですが、7人で無事、夢中の時を過ごしました。

●バクハラ?(パ・ワ・ハ・ラ)(笑い)まず、そのパワハラの意味を教えて欲しい。(笑い)

●パワハラは2001年にできた言葉。もともとはセクハラの電話相談をしていた岡田康子さんが、どうもセクハラの範疇に入りきらない相談が増えてきたと感じ、造語した。マスコミに出だしたのが2002年頃、私達に広く知られるようになったのが2004年。定義は「職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範疇を超えて、継続的に、人格と尊厳を傷つける言動をいい、就労者の環境を悪くしたり、あるいは雇用不安を与えること」。

●私自身はそういう経験がないので分からないが、あるバイクメーカーに就職した姪が半年後に辞めた。入社したばかりなのに、営業成績全国3位をとって、周りから虐めを受けた。体育会系の子で打たれ強い子だったので、相当の事だったろうと思う。先輩や仲間から妬みもあったかもしれない。

 セクハラは、私達女性は小さい時から受け続けて来ていると思う。「それは女だから」って当たり前、慣れっこになってしまって今までセクハラだと気がつかなかっただけ。意識するかしないか、重きを置くか置かないかで、セクハラだと受け止めるか「ま、いいっかぁ」で、済ませられる人もいると思う。私は自分の中で基準点を越えた時、セクハラだと思う。それ以下は寛容に受け止められるかな。

●普段女性と接する機会が多いので、気をつけ(笑い)絶対に不快にさせないようにと思って小さくなっている。(笑い)女の子からしてどうなんだろうという話だが、昔、野球を見に行った。大学生達がいて先輩の女の子が、後輩の男の子に「お前も女のケツが触れるようになったなあ」(笑い)と言っていたので、女の子もそういう風に見ている子もいるのだなあと思った(やだぁ)

 前勤めていた会社では経理の女性が支店長が連れてきた女性だったが、全部指揮っていた。アルバイトの女性を個人的に嫌って辛く当たっていた。カラオケで経理の女性の嫌な曲を歌ったという理由でボーナスをカットした(ヒドーイ)10歳年下のある大学生といい仲になって結婚する事になった。その年に12月いっぱいで退職したいと願い出たAに怒って、自分達のお祝いのパーティに招く時、僕達には正装してくるようにと言い、Aにはうちわの会なので、リラックスした格好で来て下さいと言って招いた。その人だけが普段着のパーティになって恥をかかされた。仕事ができるかできないかでなくて、その人に気に入られるか嫌われるかで時給が決まる。皆はひどい女だって言っていたけど、権力があるので誰も逆らえなかった。

 色々な仕事を経験している。短期で物流センターにアルバイトに行った時、祭日は休みますと言ったら、「どうせ何もやってないだろう。遊んでるなら出て来い」と言われた。滅私奉公の番頭さんだった。とにかく仕事でいい思いをした事はない(笑い)

●友人Bは若くはないけれど、医療関係の専門学校に入って、若い人たちに混じって勉強している頑張り屋さん。若く見える美人。先生が、多分彼女が奇麗なので目をつけた。若い子だと問題だけど、これくらいのトシマならかまわんだろうと、授業中、体の色々な事を習うのに「彼女位になるとタレちゃう」とか何かにつけて引き合いに出した。「止めて下さい」と最初は言ったけれど、かえってエスカレートしたので、担当部署に訴えた。職員会議で話し合われた後も「こんな事言うとセクハラになるみたいだけど」ってまだ言う。いちいち反論するのも彼にとっては快感だと気づいて無視する事にした。そしたら他のもう少しだけ若い人に移った。その人はしたたかで、先生を利用して接近した。そしてBに「目くじらたてる方がおかしい」って言った。結婚してすぐ家庭に入って純粋培養されてきたBは、逆手にとってキャリアアップしていく位でないとやっていけない世の中だって事が初めて分かったと言う。「結局無知だった私が悪いのよ」みたいな発想。セクハラの裁判などで闘っている人は、男からだけでなく、女からも「それくらいの事」と言われながら闘っているという事が分かった。(マスコミなんかに訴えたら!)録音も取って、セクハラ対策として作られている部署に訴えても、個人個人がヘラヘラしてるから,ねえ。

●昭和40年代半ばに入社したけれど、その頃セクハラはなかったと思う。その後女性の職場で20年ほど勤めた。幸いなことに辞めたいと思う程、人間関係で悩んだ事はなかった。嫌な事は嫌って言ってやらないと気がつかない人がのさばる。言ってる本人はそんなに思っていないと思う(そうそう)(それがナイーブな人がむしろビクビクしてる。夫もエレベーターで女の子と2人きりになったら、もうこっちが怖くて怖くてって言う)(笑い)

 娘の大学で、教授が学生に論文を書かせる時にセクハラをして「点数を都合してあげるから」みたいな事が何年か前にあったそうだ。結局教授は今までもそんな事を何回かしてきたそうだ。

●アカハラだね(アカデミックハラスメント)(キャンパスハラスメントとも言うね)(モラルハラスメントとかも色々ね)

●娘は論文を書くとき、教授の部屋に入ったらドアーを開けておくと言っている。学生は卒論を通して貰いさえすればと我慢してしまう。本当は言うべき。

●大学の講師に採用して貰いたいとかになると(人事がからむ)我慢するか、むしろそれを利用してという人ものさばっている。(権力持っている人が言いやすいね)

●裁判になると「女性がそういう雰囲気にさせた」とかね。(そうそう)

●私の会社ではないが、奇麗な中国人の若い女性がミニスカートをはいていくとすぐOKしてくれると聞いて、私もオバサンなので、わざとミニスカートをはいていってOKになった(爆笑)( 皆矛盾の中で生きてるよね。)

●日常の中で気がつかないというか、嫌だなと思う事は多々あるけれど、それは自分も悪かった、しょうがないといつも思って来た。後から考えてああ、あれがそうだったのかと気がつく。聞いた時にすぐ意思表示して反応するのは難しい。職場で上司に言われて嫌だなあと思った事はいっぱいあるけれど、上下関係があるので言えない。何を言われても「はい。すみません」。まして大都会の名古屋に出てきたばかりの私に、「これが正しい」と言えるはずがない。

でも、今の私でも、例えば自給800円のパートに入ったら上下関係の中にあれば、仕事もできないのに反発できないとか、同じ800円でも先に入社した人の方が権力を持ってしまう。私も古いパートのオバちゃんが、何度も新しい人をいびり出すのを見てきた。他の人が入ってくると面白くないらしい。経営者も全部わかっている人があるとゴチャゴチャあっても取り仕切ってくれる人があればやりやすいのかなあ。先日会社の年金を2億何千万使いこんだ女性がいたよね、やっぱり1人の人に任せきるのは本当に危険だなあと思う。誰が来てもできるようなシステムにしとかなくちゃね。

●実力じゃなくて、虎の威を借るというか・・・パワハラをする人には権力があるって事実があるよね。

●パワハラはそれぞれで受け止め方が違うよね。若い子に「誰々ちゃん!」って呼んでセクハラって言われて。それもちょっと厳しいね。私はそれくらいはセクハラと思わない。

●一時は凄かったよね。肩に手をかけてもセクハラとか。なんでもかんでもセクハラって。

●セクハラの基準っていうのは、その人が不快に思うか思わないか(そうそう言われた方が)。嫌な人に手をかけられたら、早く家に帰ってお風呂に入ろと思うし、好きな人だったらそのままだったらどんなにいいかと思う(爆笑)

●中国の政府は一党政治だから何よりもパワハラではないかと思う。20年前、一人っ子政策に反して産んだら、車でその人の家を倒した。(へーえ!)広東省で私は目撃した。妊娠8ヶ月でも見つかったら堕ろさせられた。(ウワーッ)(文句言えない)今は命の事だから罰金になった。私の従姉妹が男の子がほしかったので、長女の次に長男を産んで3千元の罰金を払った。その時の1人の1ヵ月の給料が40元だった。(ウワーッ)今は最低で10万元。(ウワーッ)田舎では、上の女の子が6歳になったら2人目を許される。少数民族は何人産んでもお構いなし。上海などの大都会は厳しい。全国的にバランスを考えた出産を政府がコントロールしている。今、妊娠中に赤ちゃんの性別が分かるようになったので、女の子が足りない。(えーっ)妊娠5ヶ月になって女の子だと分かったら姑さんに言われて堕ろさせられる。(ウワーッ)完璧なパワハラ。

すごーく偉い人の所にそういう事が起きたらどうなるの?(笑い)

●だから、お金持ちの人は今は子供を産む。でも逆に夫婦でいい仕事をしてキャリアをのばしている家庭は逆に子供を作らない。(ディンクスね)17年前に日本に来た時はセクハラという言葉はなかった。テレビで電車の中の痴漢とか、逆セクハラを知った。気持ちにゆとりがなくて、犯罪を起してしまうのではないか。セクハラをすることが愉快になってしまう。下着泥棒も必要があってする訳ではない。中国で昔はセクハラという言葉はなかったけれど、今はある「性騒擾」。(どこの国もあるんだ!)

(パワハラの概念はあるの?)し方がないと思っている。日本だったら上下関係があって嫌だったら辞める。昔は国営だったから皆平等だったけど、今は競争社会になった。私の兄は土曜も日曜もなくて、残業も手当てがなくて、それでも仕事がないので辞められない。昔だったらいやらしい事をされたら文句が言えたけれど、今は個人的には言えない。能力を持っている人だけが更に良い所に転職する。中国語で「跳槽」と言い、馬の餌を入れる籠を言うのだけど、自分のを食べ終わったら隣の籠のを食べに行くという意味(笑い)

日本でも昔は我慢したけど、今はどんどん転職するものね。

イメージとして中国人はそんなに我慢しないと思うのだけど、

●我慢強くない。家の社長が「三マ」と言った。ガマン、マジメ、・・あと一つ忘れたけれど、日本人の特徴だって。中国の東北出身の人はガマンしない。性格がストレート。何か言って問題が解決したら後は心に残らない。終り。反対に日本では皆ニコニコしていても、心の中では何を思っているか分からない。サービス残業してもニコニコしてて、家に帰ったら家族に発散する(笑い)

●今までで一番驚いたセクハラは、1996年にアメリカの三菱自動車製造が公民権法違反で提訴された事。「日本企業では、女性はゲイシャである事を求められている」と言って、女子社員から一斉に訴えられた。日本政府にも抗議がきたし、日本文化論が巻き起こり、ジャパンバッシング、不買運動にまで発展した。最終的に48億円の賠償金を払って解決した。(エーーッ!)本質的に甘え構造があった会社かもしれない。この事が警鐘を鳴らして各企業はセクハラ対策をしてきたと思うし、日本の各企業は50%程は専門のセクハラの苦情受付窓口を設置している。

 管理職の人は組合に入れないかって言うと、名古屋に管理職ユニオンというのがあって、1人ででも入れる。そこへ訪ねたら、事務局の方が自らの経験を話してくれた。大企業に勤めていたが、引き抜かれて学校の事務局長になった。経理に不正があったので、止めるように理事長に進言したら、翌日自分の机の上のコンピューターが無くなっていた。仕方がないので、家から持ってきてやっていたら、草取りの仕事を言いつけられた。草をとってしまったら、根っこを掘れと言われ、父母参観など、学校行事がある時に、校門の辺りの草取りを言いつけた。1年黙々とやって裁判で闘ったそうだ。

 私は1年前、名古屋場所でお弁当作りのアルバイトをした。わずか15日間で色々なものを見た。2日目で辞めて行った若い女性。指揮っている女性のミスなのに、その子のせいにして叱った。正義感の強い子だった。派遣の仲間同士で苛めあい、1週間で怒って辞めていった中年女性。理屈のあう正統派の方が辞めていった。出入りの男性と元締めの女性が、朝一番早く出勤していた私のいる所で、抱き合ったりしていたが、最後は喧嘩して口をきかなくなったり。小さな職場で起こる様々な事を、世慣れた人たちは生き抜いていく。

小学校の職員旅行で、宴会の時、酔っ払った教頭先生が私に対してふしだらな様子を演じたので、学校を卒業したばかりの若かった私は泣き出して部屋に逃げた。そしたら若い男の先輩先生が部屋へ来て「あんな事ぐらいサラリとかわせなければ大人になれんよ」と諭し、又泣けてきた(笑い)(止めて下さいとも言えないものね)教頭先生だから・・・。

 会社でも部長に誰もいない部屋に呼び出され抱きつかれた事がある。業務として部屋に呼ばれたら行く。

●お客さんからストーカーのような行為を経験した。50代のおじさん。その頃の私はまだ日本語が不自由で、「貴女に惚れてるよ」と言ったらしいが、私は意味が分からなかった。「あなた奇麗ね」とか・・雰囲気から分かった。餃子や肉まんのテイクアウト店で、店の中は2人座るのがやっと。その人が来たら店を閉めたり、近所のオバサンが来たら座っていてもらったり、2ヶ月くらい怖かった。

飲んだら人が変わるって事あるけど、飲まないでもする人いるね

●家の近くの夫婦は夜になると喧嘩する。お酒飲まないと本当にいい人なのに。包丁持って奥さんを脅して、奥さんは1km程の周囲に聞こえるくらい「助けてーーーー!」。でも、次の日、旦那は何をしたかすっかり忘れている。

●私も安アパートに住んでいた時、夜に家具が倒れる音がする。奥さんは実家に逃げ帰るけど、1ヵ月ほどすると2人仲良く手をつないで歩いている。何も言いようがない。

DVのサイクルでそういうのがあるね。その後、又離れられない。(普通の感覚だと、そんな男と別れてしまえばいいのにね)(ただ、近所迷惑だよね)

●その奥さんが別れるとか、どこかに避難するとか、助けを呼ぶとかしない限り、他人としては何も言えない。

●奥さんは一年の半分以上は中国に逃げ帰っている。(夫は日本人?)そう。旦那さんは奥さんより25歳年上。63位。セクハラと痴漢行為は違う?セクハラは職場など、弱い者に対してやるね。(痴漢はもう、まともにだものね)(笑い)(病的) 病気だと思う。有名な大学教授のコメンテーターが痴漢行為したね。(ストレスがあるのかなあ)

●大阪のノック知事も辞めたね。そういう感性、大した事ないと思っている男性が問題。

●昔の中国は貧しかったけれど、人間関係が豊かだった。人々の間に情が通じていた。今は、外国の物が色々入ってきて、外国と同じ様になってきた。昔は先生は聖人だった。インターネットで調べると、今の先生は小学生をレイプしたりしている。大学生の女の子は当たり前くらいになっている。先生のパワハラ、セクハラは普通にある。

●中国の大学で教授として働いていて、中国人の女子学生にセクハラをして、懲戒帰国になった人もいる。日本人として恥かしかった。これは日本人中国人でなくて、人間共通。

●改革開放で急に窓が開いた中国は、虫まで入ってくる(笑い)(あぁ、よく分かる)いい所を学ぶのはいいけれど、アダルトビデオなんか見るのは、精神的アヘンと言われている。子供達にも自然に眼に入ってしまうので、悪い影響を与えていると思う。誰にでもできるという事で、犯罪になっていないから、社会に呼びかけて止めた方がいい。刺激を受け、興奮させるのは、社会的に責任がある。法律的にもきちんとしなければいけない。

●男性誌の文章を読んでいると、セクハラを勧めている(えーっ!)というか、完全にセクハラと思われる事をギャグにしている。普段そういうのに慣れているから、そういうのが当たり前、女の人との接し方を知らないのではないか。(れだけ傷ついているかって事を知らないんだね)。呼ぶ時も「おまえなあ」なんて平気で言う人は周りに多い。僕は絶対言えない。女の人との接し方を習っていないのかなあ。日本独特のものかな

●女性の立場から言うと男性が理解できない。皆美人が好き。夫も美人が好きなので、貴方は病気よって言う。(笑い)

●女性がはっきり言えばいいんだよね。こういう事は不愉快ですって。

●そうすると可愛くないとか色々言うし。(生意気とか)思われていいから言わなくっちゃね。ドイツのサッカーがあったね。取材に行ってフジテレビのSさんが番組でアルゼンチンの女の子を買春した話をつい、言っちゃった。「皆やってるよ」ととるか、嫌ととるか。

●公共の電波に乗せたのは拙いよね。(夜の番組だから、気楽さでつい言ってしまったのか)

●人間だからこそ。動物ではない。頭でコントロールすべき。(理性がないとね)

●これも教育が大切かな。小さい時からの。

●逆の教育してる。男の子が泣いたら「男の子は泣いてはいけない」とか、暴力的であることを奨励するとは言わないまでも、男の子は元気なのが良くて(強くなくっちゃ)、逞しくなくっちゃって、そういうメッセージをいつも与えている。

●早稲田大学で集団レイプ事件があったね。そしたら自民党の議員が「元気があってよろしい」って言ったんでしょ。あんな人、議員になるべきじゃないね。

●あれは罰をちゃんと受けたね。

●だけど、そういう発想が蔓延してるでしょ(そうそう)

●国の議員が言うべきではない。正直かもしれないけど。

●正直というより何とも思っていない。(だから言えるんだよ)

●自分の娘があんな目にあったらどうする?(そうそう。本当にそうだ)相手の立場に立って考えなくっちゃ。

●強くて我慢しているより、優しい言葉をかけてくれる男性が私は好き。

●病気で消化器内科に1週間入院した時、総刺青の人が肝臓の造影撮影をやるって事になって、「お腹の中を掻き混ぜられるような痛みですが、貴方は大丈夫か」と医者に言われた。痛みには慣れてるってやった。医者は「貴方は強い人だ」って褒めてたけど、強いというより、出さないようにしているという感じ。出す事を「弱さ」という風に自分で思っているんだろうけど、出さないようにして生きてる人なんだろうな。

●男はゴチャゴチャ言わないのが美学みたいなのがあるかもね。

●採血する時は女の人は簡単にするけど、男は怖がる。(笑い)

●私ぐらいの年齢になってくると、むしろ女の人の方が逞しいという事がわかってくる。気がちっちゃいんだけど、覚られたくないから強がっちゃう。それを我慢していると、どっかで爆発する。

●男の人が爆発しやすいんだ。我慢するから。耐えなきゃ男じゃないって思うの可哀想。

●だから家庭内暴力って多いんだよね。思春期の男の子も多いけど、4050のおじさんが外での鬱憤を(地位の高い人に多いってね)家に帰って弱い立場の者に爆発させる。

●そして母親は弱い立場の子供に行く。

●循環するんだね。思いやる気持ちをどっかで持たないとね。

●昨日テレビで鳥取県が公務員でも能力のない人は辞めさせる制度を作ったって報道してた。モザイクで辞めさせられない公務員にインタビューしてたけど、「私達公務員は貴方達のような取材班の人達とは質が違う。親が物すごいお金をかけていい大学に入れて、県庁に入ったから、資質が元から違う・・」って言ってた。5060のいい大人が。私、ドキッとした。自分では本当にいいって思って言ってるんだろうね。私、名古屋に来て分かったんだけど、先ず、一番良いのが名古屋市の職員だって。「県庁に入るのが一番親孝行で良い事。家は県庁なのよ」って友人が言った時、『なんじゃ、こりゃ』って思った。東京ではそんなセリフ聞いたこともなかった。これは何ハラ?(笑い)

●私の田舎に行けば、公務員は町役場か消防しかない。学校の先生なんか「先生様」だもの。鳥取県知事は、公務員はすごく守られているけど、仕事をちゃんとしない人には退職を勧奨していくような制度を県では初めて作った・・と。

●ワープロで報告書が書けない人や、お客さんの要望を処理していない人は辞めさせるとか色々言ってたね。

●それで逆パワハラというか、若い子が先輩を馬鹿にする。今までの経験によるスキルが通じなくなってきている。IT時代に入って逆転してしまって若い子の指導が難しくなった。

●逆に言うと、電気がなかったら、若い人は何もできないよ。字も書けないし、計算もでない。もし地震か何かあったら若者は弱いよ。

●役所は危機感がない。首になる事は絶対にないから。

●ワープロができないのはダメってどう思う?

●私なんか真っ先にダメ(笑い)

●丁寧に教えて、それでもダメって言う場合でしょうね。

●区役所に行って、一部だけど、5060代で本当に対応が悪い人がいると感じる事がある。この人達の時代は市の試験に落ちる人はいなかったそうだ。今の若い人たちの窓口の対応はすごくいいし、質問してもきちっと答えてくれる。今は公務員はめったになれない。

●若い人から見れば、給料沢山とってて何だよって事になる。

●万博では14時間労働。どんどん募集しているって事は、どんどん辞めてるって事で、調理場で火傷する人が凄く多くても、会場の診療所はお客さん優先で診て貰えず、瀬戸のT病院へ皆行くって。でも、瀬戸の労働基準局が言うには、労災を適応したパビリオンはまだ、一つもないって。皆どうやって働いているのだろう。

 東京管理職ユニオンは1993年にできて96年に名古屋が分立、東京は700~800人の組合員がいる。関西は350人。名古屋はぐっと落ちて40人。名古屋の気質か我慢してる人が多いかもしれない。

パワハラで大事なのは、人の前で人の尊厳を貶めないって事。私は中国でそれをしみじみ学んだ。中国で働いていた時、気がつかずに民族の尊厳を傷つける事件を起してしまった。その時の上司の怒りは凄まじく、周りの皆に、私を無視させるパワーを発揮した。誰も表立って挨拶もしなくなって、私は自殺を考えるくらい悩んだ。救ってくれたのは、その後、仕事で私の信頼が回復できた事や、子供達の私への変わらない優しさだった。私が誤解を解こうと公的機関に申し立てをして訴えようと思っても、一党体制で、それはどうにもならない権力で、外国人の私が立ち向かえるものではない。

●中国はまずい事があったら隠す。SARSの時も最初は隠した。エイズ村と言われている所がある。(今問題になっているね)その村の子供から大人まで皆エイズ。お金持ち病とも言われている。生活のために血を売る。一つの針を10人で使う。お母さんがエイズになったら子供にうつる。ある記者は5人家族が皆エイズにかかった家に潜伏して、村長などに見つからないように取材し続けた。その家の母親が死ぬまで録画し続けた。中央政府は知らないかもしれないけど、地方政府は隠す。

 世界でエイズの日があるよね、そのビデオで
WHOが知り、調査が入った。それによって中央政府が治療薬を配るようになった。中央が悪いのではなくて、今は地方が問題。地下の鉱山採掘作業で何百人と死んでいても隠す。皆、個人で開設している会社だから安全設備がない。広東省は香港に近くて密入国が多くて公安局から調査が入ったが、到着した時に爆発が起きて、皆作業員は殺された。(エーッ)黒い社会があるので怖い。権利が分立してしまっている。(それがインターネットでわかるの?)そう。(インターネットも怖いものがあるけど・・・)写真つきのものは信じる。

 昔は公共のものを造る時、住民を力づくで不満足な補償で移転させたが、今は住民を納得させるよう、交渉するようになった。でも、公安にコネがあると、住民はなかなか動かない。これは逆パワハラになるかもしれない。

●テレビで公安が移転させようとして住民を殴って、住民達が逃げ惑っているのを見た事あるけど。

●私は日本の法律は甘すぎる所もあると思う。(笑い)人を殺しても7年間くらいで出てしまうから。お金は借りたら返さなくちゃいけない。人の命は命で返さなくてはいけない。(汚職にも厳しいよね)文革の頃、一万元が限度で汚職は死刑だった。今は何億元に上限が上がった。でもお金持ちは皆外国に逃げる。捕まるのは本当に運が悪い一部の人だけ。

●どこの国も一緒ね。麻原彰晃だってまだ生きてる。

●どれだけ裁判にお金がかかっているか。そのお金を被害者にあげればいいのに。私がまだ小さい時、20数年前、その頃外国人は珍しかった。党の管轄の大きな会社の外人家族のお婆ちゃんが公園で財布を盗まれた。直ちに外務省に報告されて、その夜のうちに地区の不良少年たちが全部捕まった。何の釈明もさせずに殴る。そして首に木の枠をはめて町の大通りを引きずりまわした。(わあ・・映画で見るのだね)(冤罪が怖いよね)他の人は連帯責任という事になる。中国のパワハラ。

●ロンドンだってそう。ブラジル人が爆破事件の犯人に間違えられて射殺された。

●私のお爺さん、ママのパパは1945年に死刑になった。1973年に名誉回復した。経済的に国は一銭もくれなかった。ケ小平が一時的に権力を回復した時、母は遼寧省から黒竜江省に出かけて、もう80歳ぐらいになっている当時の友人や関係者を探し、お金を贈って証人なって貰い、幹部にもお金をいっぱい贈って再調査をして貰い名誉回復を勝ち取った。亡くなって30年以上経った。反革命のレッテルを貼られている父親の事なので、母は、ひょっとしたら自分も刑務所に入る事になるかも知れないと覚悟して再調査をして貰った。30年間、母も拘束された期間が長く、母の給料は一度も上がらなかった。退職してからやっと上がった。損失を取り戻すには又20年もかかるので、私は母に何度も諦めて欲しいと言った。世の中には冤罪は山程ある。

●お母さんは人間としての尊厳を守り、辛かったけど、満足されたんだね。

●国家権力のパワハラだね。

●アメリカは国際的パワハラ。根拠もなくイラクを攻撃して無実の人をいっぱい殺した。私は人間だけど、国家は「政府」。

●お母さんの話を聞くと、人間ってお金じゃないと思う。屈辱に対して立ち向かう、人間の尊厳ってすごいものだと思う。自分も色々人を貶めて来たであろう事を反省する。

●私は日本に来る前、日本に対してあまりいい印象はなかった。今、日本に生活してみると、反対に中国へ帰ると慣れない。多数の日本人は正直者。今は中国がなかなかズル賢い(笑い)(もっと交流して理解しあえばいいね)。経済的な問題が大きい、日本では1円落ちていても拾わないけど、向こうでは拝金主義になっているから拾う。お金のためには恥を捨てるから人間性が無くなってしまう。日本のように皆が同じように清潔で便利になったら人間の心にも優しさが出てくるかなと思う。

●経済がらみ。尼崎JR脱線事故も金銭的に利益をあげようとするから締め付けが起きる。

●運転手がパワハラを受けていたので、わざと自殺したんじゃないかとさえ思った。

●えーっそこまで思った事ないけど。

●ミスが重なって叱られ、叱られ、投げやりな気分に追い込まれる事もあるね。

●運転手としての適不適があるので、そこを見極めるとも大切。

●事故があると皆は注意する。本当は、事故を起さないようにする防止策が大切だと思う。

タクシー運転手のスケジュール知ってる?24時間運転して休む。これで事故があったらもう遅い。

●トラックの運転手もそう。居眠り運転で事故があったけど、スケジュールは会社の命令。

●労働基準法を守ってほしいね。

●基準はあるんだけど、経済効率のためにおろそかにされている。

●もう少しゆっくり生きないといかんね。(日本は生活リズムが早すぎる)

●ビジネスではニーズを開拓するっていうけど、朝の510分早く到着する列車は私たちにとって魅力的。それで列車が1分、2分遅れると客が怒る。(自分が早めに家を出ればいいだけの事)(笑い)そうなのね。

1,2両目は、電車が止まって出口に近いので、乗換えで1秒2秒を節約するために、車両を選んで私たちは乗っている。

●トヨタがこんど新しい高校を創ったね。頭のいい人たちを入れるけど、お金は高いしすごい。ああいう所で育った人達が今後の日本を担うと思うと・・・

●それこそ「お前達とは資質が違う」と・・・。(笑い)

●青田狩りの最たるもの。トヨタの予備軍が万博にボランティアで来ていた。(だってまだ学校できてないんでしょ?)だから「予備軍」。

●ゆとり教育って奇麗な名前をつけているけど、本質はそういう事。三浦朱門が言ってる。

●日本に成果主義が導入されるようになってから、パワハラが横行するようになったと分析されてる。今までの年功序列の経験主義が崩壊した。

●要領がいい人は、秀でてくる。成績主義で皆の前で叱ったり褒めたりしてパワハラになっていく。落ち込むよね。

●管理職だった人が草取りをやらされたって話が出たけど、昔国労の人達がやらされたし、第一組合が会社と闘う組合で、それを潰す目的で第二組合ができて第一に残った人達に仕打ちをしていく。最初は第一組合の先鋭的な人達で、圧倒的多数の人たちが見捨ててきたような事ではなかったか。そうでなくても、仕事が人より鈍いとか、そういう人達にも同じ姿勢を強いたのではないか。

 ナチスがドイツに台頭した時にある神父が「最初ナチスは共産主義者をやっつけた。でも私は共産主義者でないので見過ごした。次に進歩主義者を処刑した。でも、私はそうではないから見過ごした。その次にキリスト教者を処刑しだした。その時にはもう一緒に闘ってくれる人はいなかった」って言った。そこまでいかないけれど、今の働く人たちが陥っている事に近いような気がする。最初はちょっとアカがかった人達がやられているだけで、私は関係ないとする。ところがだんだんだんだんと仕事がないとか、派遣だとか、パートだとか、働く人たちの立場がどんどん弱くなって、ちょっとでもたてをつく人がすぐ辞めさせられるとか、虐めの横行が当たり前になってきたというのは怖い気がする。

●首にすれば会社の評価が上がる。ニッサンが立ち直った時にそう思ったように思う。

●国鉄が民営化された時に、本当に優秀な機関士に、国労を辞めないという理由で自転車場の整理とか弁当売りをさせた。それで都会に優秀な機関士がいなくなったので、北海道から連れてきたりした。現代における棄民なのに、世間からは関係ないという事で支援はあまりなかった。皆孤立して、ほとんどの人が定年になった。

●私には関係ないわって思っていて、いざ自分が苦境に立った時、誰も助けてくれない。

●経営者の発想として、失業率が高ければ高いほど、代わりはいくらでもある。

●大部分が経営者じゃない。

38歳で退職していいという会社が現れた。要らないからどっかへ行きなさいっていう事。

●団塊の世代があまっているのでないの?

●団塊の世代だって2007年問題って大問題になってる。

●若い人にしわ寄せがいっているのは気の毒だと思う。中年の人が1人辞めれば、若い人が3人雇えると言う風に思う。派遣や工場で、来たその日から、もうこれが出来なきゃ辞めてくれみたいに若い人が使い捨てにされている。育てるという事をしない。

●ニード、ニードって言うけど、若い人達が我慢が足りないだけでなく、それを生み出す社会を創っていかなくちゃね。(不安定雇用ってアメリカ的なの?)アメリカはバンバン転職するね。調整弁というか、人材を送り出す請負会社がこの時期急成長している。

●職安もすごく混んでる。

●少数のエリートと圧倒的多数の貧しき人間の二極化が進んでるのだと思う。

●三浦朱門がゆとり教育で推し進めたいのは「一部のエリートと従順な出来の悪いやつ」だってはっきり言っている。そんな事言えないから、ゆとり教育って美名で覆った。

●企業の本音。国家の本音かも。

●極論を言うと士農工商。「もっと下がいる」という差別化。でも、日本は果たしてそこまで成り下がっているだろうか?そういう疑問もある。

●だから、皆それに抵抗するから。ボロ着てても子供を大学にやるとか。

●だから余計に競争が激しくなるんだよね。

●昔は学級の成績のグラフは山型で、真ん中の層が厚かった。今は真ん中が少ないV型。

●自然な型にしていきたいね。

●司会をした私は今日誕生日なの。(♪皆でハッピーバースデーを歌う)(笑顔と拍手)

<メール・ファックス参加>

●パワハラに負けなかった女性の話。取引先に電話中の上司、電話に出た女性の応対の悪さ、(どの程度かは不明)やる気のなさに立腹し、「そんなに仕事がしたくないのなら、会社をやめれば!お宅の会社の印象を損ねる!」。相手の女性「上司でもない貴方にそこまで言われる筋合いはありません!」とっさに、よく言ったと思う。勇気があると思った。電話で顔が見えないこともあると思うが、私はその女性に拍手を送った。
 
 セクハラも、パワハラも言葉から発生する事が殆どと思う。いかに上手に切り返しの言葉が出るか、これが重要。言葉の暴力には、先ず言葉で防ぎたい。喧嘩ごしではなく、相手に参った!と思わせるくらいの機知にとんだ言葉を発せられたらと思う。(精神的ダメージも少なくて済むと思う)的確な言葉を使えるように、「言葉」の訓練の必要性を感じている。

●私達の世代は親のセクハラってあると思う。「女だから」「女のくせに」という言い方で進路や生き方まで制限されてきた事が多いと思う。私は田舎の生まれで母は全くの世間知らずで、生まれた所から出た事がないという人間だった。小さい時からさんざん言われた「女だから家事」。大学進学も内心反対していた。父はやりたいようにと言っていたので母は黙っていた。結婚したら仕事は辞めるものと思っていたらしく、私が仕事を続けるつもりでいると分かるとブツブツと不満を言っていた。大体教員になると決めた時も「縁遠くなると、良い顔はしなかった。

 こんな親の元で鍛えられたせいか、少々の事ではメゲズにこられた。最近、男女共同だの何だのって男女差を問題にしている。子育ても男女で共同でしているというのも多い。授業参観、入学式もパパ、ママで来る。でも、一方「ジェンダー」という言葉を問題にする政治家がいたり、売買春を積極的に取り上げなかったりする。これは日本だけではないと思う。売買春のない国はないだろう。セクハラは女性だけでなく男性が被害者の事も多く、性の場合は女性よりも立ち直れないように思う。互いに人間らしく認め合える世界でありたい。

今後の予定 8月はお休みです。922 () 「私の好きな詩」(詩の持ち寄り)

1028()「ボランティアって本当は何だろう」/11 22()「オリンピックを見ていて思う事」/1222 ()「自分が嫌いになった時、どんな言葉で慰めるか」

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