135kHz, 136kHz, 137kHz,476kHz QSO Method for QRSS/DFCW
[136kHz帯又は476kHz帯でQRSS及びDFCWでの交信方法]
7L1RLL(若鳥)
18,April 2019 V.2.0.1
1. Abstracts(概要)
This page summarises a QSO Method for QRSS or DFCW in LF/MF.
[このページでは,136kHz帯又は476kHz帯でQRSS又はDFCWによって交信を成立させるための交信手順を解説する。]
1.1 Requirements for Amateur Radio Communication(アマチュア無線の交信成立の要件)
- Recognition of each callsign(識別符号の相互識別)
誰と交信しているかが双方とも電文上で分かること。
- Recognition of each signal report((TMO形式の受信報告の相互識別)
TMO形式(2.1参照)による受信報告を相互が識別する。
2. Reporting Style,Syntax and Procedures(報告形式,構文及び対話順)
2.1 TMO Style Reporting(TMO形式の報告)
TMO形式の報告は,聴覚受信では聴こえないことを予め想定しており,次の“T”,“M”及び“O”の三段階で表す。
T : 一つの長点で表し,信号が見えるが交信には不十分であることを示す。
M : 二つの長点で表し,弱い信号,しかし,交信可能であることを示す。
O : 三つの長点で表し,電文が完全に解読できることを示す。
参考 1:TMO形式は,EME(Earth-Moon-Earth,つまり地球―月―地球(月面反射)通信に使われている。M又はOなら交信可能としてされている。
参考 2:中長波帯のQRSS/DFCWでGrabberに到達したとは,M又はOの状態でコールサインが自他共に確認できる辺りにしている
(例KL7L Laurence,JH1OFX -> KL7L, 3 April 2019)。
更に,丁寧にT又はMだが他の受信者との画面複製と比較しそのコールサインに
間違いないと確信が持てる水準としている(例:R7NT Alex のAWLFでのJH1OFX->ZL0OL(3 April 2019)
2.2 Syntax of Text(電文の構文)
2.2.1 送受信時間短縮の基本構文
送受信時間を節約するため,“DE”を省略し,次の構文の左から右への順とする。ただし,国際的な交信を意図しない場合,ご自由にどうぞ。
(相手局識別符号 | “CQ”) 自局識別符号 [TMO形式報告] (“K” | “SK”)
ここで,識別符号は,それぞれ最初に呼ぶ又は相手を特定する場合以外は後置語だけとする(交信時間短縮)。
TMO形式報告は,自局が指定された後の電文で送る。記号の大括弧[]の中は,
文脈によってあってもなくてもよいことを,縦棒記号“|”は選択を,小かっこ()の中は構文のまとまりをそれぞれ示す。
Notes(参考)
この構文の記法は,計算機プログラム言語の構文表記などに多用されるBNF(Backus Naur Form,バッカス・ナウア記法)を変形した。
2.3 Sequence of Dialogue(対話順序)
手順をとおしてどちらも最初に呼ぶ場合,正式な呼出符号(前置語+後置語)による(Callsignを正しく受信している証を示す。)。
手順例(引用先=
http://www.qsl.net/on7yd/136narro.htm#QRSS)。
A basic QRSS (or DFCW) QSO could look like this :
[ON7YD transmitting] CQ ON7YD K
[G3XDV transmitting] ON7YD G3XDV K
[ON7YD transmitting] G3XDV YD OOO K
[G3XDV transmitting] YD XDV OOO K
[ON7YD transmitting] XDV YD TU 73 K
[G3XDV transmitting] YD XDV GL 73 SK
At very slow speeds (dot lengths of 30 seconds and more) it is adviced to keep the exchanged information even shorter,
in order to keep the duration of a QSO within reasonable limits :
[G3AQC transmitting] CQ G3AQC K
[VA3LK transmitting] G3AQC VA3LK K
[G3AQC transmitting] VA3LK AQC OO K
[VA3LK transmitting] AQC LK OO K
[G3AQC transmitting] LK AQC SK
472kHz.orgでの紹介:
www.472khz.org/pages/technical-topics/weak-signal-modes/extreme-narrow-bandwidth-modes.php
ここで,重要な点は,フルコールサインを双方が1回は返し,双方が信号報告を返していることでしょう(短縮しながらも,交信完成の最低限の慣習維持)。
3. History(履歴)
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2012.10.11,First Release(開示)
公開開始。
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2012.10.11,Add WSPT Sample Sequence(WSJTの標準電文見本を追加)
WSPR,DFCW,QRSS及びOperaの源流となったWSJTの標準電文例を追加した(V1.01)。
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2012.10.12,Add Explanation of hash code(WSJTのハッシュ索引を追加)
WSJT7の標準電文中のハッシュ索引値の解説を追加した(V1.02)。
-
2012.10.12,Change to Global Style(世界形式へ変更)
WSJT7の標準電文をやめ,QRSS/DFCW推奨に変更した(V2.00)。
-
2019.4.18, Addition to
472kHz.org Style(472kHz.org形式の追加)
472kHz.orgのQRSS/DFCW推奨例を併記した(V2.01)。
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