(C)1996 NCALS
change procedure (Letest update 2015.07.16)
変更記録の情報及び手順
文書中の変更に関する規定は,次のとおりとする。
文書実体は,最新の版及びその前の版との変更並びとを
保有しており,一つ前までの版を逆生成(後ろ向き改版)
できる。
さらに,前の版まで辿れるか否かは,chgrec(変更記録)
の表の記述に依存する。したがって,すべての過去の版
まで戻る必要性のある文書の場合,表の記法を応用によっ
て統一する必要がある(推奨書式は,3.参照) 。
1.文書中の改版に関する情報の格納位置
a) 文書の前部(front)
idinfo(表紙情報)
revnum(改定番号)
supersed(取り替え)
( chgnum(変更番号)
chgdate(変更日時)
revisor(改版者)
revcmnts(改版注釈))
chginssht?(変更命令票) /* 1版に1回だけ出現 */
chgnum(変更番号)
date(日付)
title(表題)
para?(段落)
chglist(変更並び) /* 出現順の並び */
delete(削除)
insert(挿入)
chgrec?(変更記録)
table(表) /* 行列の使い方は,3.参照 */
title(表題)
tgroup(表群)
colspec*(列仕様)
spanspec*(列間隙仕様)
yhead?(表頭部)
tbody?(表体部)
tfoot?(表脚書)
verstat(検証状態ページ)/* 割付け後の利用 */
lep(有効ページ並び) /* 割付け後の利用 */
origdate(初版日付)
chghistdate(変更履歴日付)
change(変更情報)
b)文書本体(body)
docpart,volume,chapter,section,para0,
para,seqlist,figure,table,mathcon,
subparaN又はstepNの文面の属性(%bodyatt)と
して,次の値をもつ。
%bodyatt
inschlvl /* 変更番号を並べた変更履歴 */
delchlvl /* 変更番号を並べた変更履歴 */
change(変更情報)
c)文書後部(rear)
appendix
2.文書の要素中の文面
2.1 要素の文面の版
その改版を反映した最新文面を記述する。
2.2 後ろ向き改版性
要素の属性の変更箇所の位置に,前版からの削除・挿入
を逆に作用させると,一つ前の版まで戻すことができる。
ここでは,それを後ろ向き改版と呼ぶ。
もし,この文書型を応用する側が,文書規定として,前部
の変更記録(chgrec)の表(table)の欄の記法を制約すれ
ば,すべての前の版まで後ろ向き改版できる文書にする
こともできる(3.参照)。
2.3 前向き改版性
応用によっては,古い版を基準にして,差分データによって
新しい版を生成したいことがある。これをここでは,仮に
前向き改版と呼ぶ。
このための改版差分データは,変更記録(chgrec)に記録
しておくことができる。ただし,この改版差分データは,前
向き改版によって実施した記録であって,基準とする前の
版は,別文書である最も古い版を移入するか,変更記録を逆
順に辿り,順次古い版を生成して,必要な版を求める(3.参照)。
3.変更記録の表の使い方(推奨)
変更記録(chgrec)に変更の名前又は概要だけでなく,
変更の詳細を記述する場合の参考を示す。
特に応用によって事情がない限り,変更記録(chgrec)中の
表(table)は,次の行及び列とし,機械処理の可能な形式と
して記録することを推奨する。
--------------------------------------------------
変更記録{ /* 変更番号の数だけ繰り返し */
--------------------------------------------------
変更番号 改版日付 変更の表題 変更概要
--------------------------------------------------
表群開始{/*変更箇所だけ繰返し*/
------------------------------
削除 削除内容
------------------------------
挿入 挿入内容
------------------------------
} /* 表群終了 */
--------------------------------------------------
} /* 変更記録終了 */
--------------------------------------------------
備考 1.変更箇所の並びは,文書の前方から後方の順列
とする(前向き改版)。
2.変更番号(chgnum)及び変更日時(chgdate)は,
表紙情報(idinfo)の対応する要素の値と等し
くする。
3.削除内容及び挿入内容は,変更対象の区間を
全て削除し,新しく挿入すると仮定して,そ
れに必要な文字列を記述する(前向き改版)。
4.最新の版からこの表によって,後ろ向きに前の
版を再生する場合,該当箇所の挿入を取り除き,
削除文面を補う(後ろ向き改版)。