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変更記録の情報及び手順
文書中の変更に関する規定は,次のとおりとする。 文書実体は,最新の版及びその前の版との変更並びとを 保有しており,一つ前までの版を逆生成(後ろ向き改版) できる。 さらに,前の版まで辿れるか否かは,chgrec(変更記録) の表の記述に依存する。したがって,すべての過去の版 まで戻る必要性のある文書の場合,表の記法を応用によっ て統一する必要がある(推奨書式は,3.参照) 。1.文書中の改版に関する情報の格納位置
a) 文書の前部(front) idinfo(表紙情報) revnum(改定番号) supersed(取り替え) ( chgnum(変更番号) chgdate(変更日時) revisor(改版者) revcmnts(改版注釈)) chginssht?(変更命令票) /* 1版に1回だけ出現 */ chgnum(変更番号) date(日付) title(表題) para?(段落) chglist(変更並び) /* 出現順の並び */ delete(削除) insert(挿入) chgrec?(変更記録) table(表) /* 行列の使い方は,3.参照 */ title(表題) tgroup(表群) colspec*(列仕様) spanspec*(列間隙仕様) yhead?(表頭部) tbody?(表体部) tfoot?(表脚書) verstat(検証状態ページ)/* 割付け後の利用 */ lep(有効ページ並び) /* 割付け後の利用 */ origdate(初版日付) chghistdate(変更履歴日付) change(変更情報) b)文書本体(body) docpart,volume,chapter,section,para0, para,seqlist,figure,table,mathcon, subparaN又はstepNの文面の属性(%bodyatt)と して,次の値をもつ。 %bodyatt inschlvl /* 変更番号を並べた変更履歴 */ delchlvl /* 変更番号を並べた変更履歴 */ change(変更情報) c)文書後部(rear) appendix2.文書の要素中の文面
2.1 要素の文面の版
その改版を反映した最新文面を記述する。2.2 後ろ向き改版性
要素の属性の変更箇所の位置に,前版からの削除・挿入 を逆に作用させると,一つ前の版まで戻すことができる。 ここでは,それを後ろ向き改版と呼ぶ。 もし,この文書型を応用する側が,文書規定として,前部 の変更記録(chgrec)の表(table)の欄の記法を制約すれ ば,すべての前の版まで後ろ向き改版できる文書にする こともできる(3.参照)。2.3 前向き改版性
応用によっては,古い版を基準にして,差分データによって 新しい版を生成したいことがある。これをここでは,仮に 前向き改版と呼ぶ。 このための改版差分データは,変更記録(chgrec)に記録 しておくことができる。ただし,この改版差分データは,前 向き改版によって実施した記録であって,基準とする前の 版は,別文書である最も古い版を移入するか,変更記録を逆 順に辿り,順次古い版を生成して,必要な版を求める(3.参照)。3.変更記録の表の使い方(推奨)
変更記録(chgrec)に変更の名前又は概要だけでなく, 変更の詳細を記述する場合の参考を示す。 特に応用によって事情がない限り,変更記録(chgrec)中の 表(table)は,次の行及び列とし,機械処理の可能な形式と して記録することを推奨する。 -------------------------------------------------- 変更記録{ /* 変更番号の数だけ繰り返し */ -------------------------------------------------- 変更番号 改版日付 変更の表題 変更概要 -------------------------------------------------- 表群開始{/*変更箇所だけ繰返し*/ ------------------------------ 削除 削除内容 ------------------------------ 挿入 挿入内容 ------------------------------ } /* 表群終了 */ -------------------------------------------------- } /* 変更記録終了 */ -------------------------------------------------- 備考 1.変更箇所の並びは,文書の前方から後方の順列 とする(前向き改版)。 2.変更番号(chgnum)及び変更日時(chgdate)は, 表紙情報(idinfo)の対応する要素の値と等し くする。 3.削除内容及び挿入内容は,変更対象の区間を 全て削除し,新しく挿入すると仮定して,そ れに必要な文字列を記述する(前向き改版)。 4.最新の版からこの表によって,後ろ向きに前の 版を再生する場合,該当箇所の挿入を取り除き, 削除文面を補う(後ろ向き改版)。