CALS技術研究組合規格(委員会案) 1996.04.22 V1R05漢字符号表とASCIIとの変換のためのNCALS規格
=== 文書の状態表示 ==== この文書は, 作業班の審議した委 員会案であり, 上部組織によって, 承認された後に, 規格案となる。 ================
1.適用範囲
この規格は,共通符号に関するNCALS規格を適用する処理系が, 漢字符号で
作成された文書中からISO 646 IRV(ASCII)文字集合と同じ文字概念の文字
をASCIIへ符号変換する場合に適用する。
2.引用規格
ISO 646 Code for interchage (international reference version) JIS X 0208-1990 情報交換用漢字符号 JIS X 0212-1991 情報交換用漢字符号-補助漢字 NCALS standard(委員会案) 文字符号に関するNCALS共通規定3.用語の定義
(後日,補充する予定)4.変換規則
JIS X 0208情報交換用漢字符号及びJIS X 0212情報交換用漢字符号 ー
補助漢字中の文字とISO 646の符号との対応は, 表1のとおりとする。
表1 漢字符号中の英数字のISO 646への対応表
===================================================================== JIS X 0208/JIS X 0212 ISO 646 備考 符号 図形 名称 符号 図形 名称 --------------------------------------------------------------------- 10/1 10/1 間隔 02/0 (sp) 間隔 10/1 10/4 , コンマ 02/12 , 10/1 10/5 . ピリオド 02/14 . 10/1 10/7 : コロン 03/10 : 10/1 10/8 ; セミコロン 03/11 ; 10/1 10/9 ? 疑問符 03/15 ? 10/1 10/10 ! 感嘆符 02/1 ! 10/1 10/14 ‘ アクサングラーブ 06/0 ` 10/1 11/0 ^ アクサンシルコンフレックス 05/14 ^ 10/1 11/14 ‐ ハイフン 02/13 - 10/1 11/2 _ アンダーライン 05/15 _ 10/1 11/15 / 斜線 02/15 / 10/1 12/0 \ 逆斜線 05/12 \ (reverse slant) 10/1 12/3 | 縦線 07/12 | 10/1 12/10 ( 始め小括弧 02/9 ( 10/1 12/11 ) 終わり小括弧 02/9 ) 10/1 12/14 [ 始め大括弧 05/11 [ 10/1 12/15 ] 終わり大括弧 05/13 ] 10/1 13/0 { 始め中括弧 07/11 { 10/1 13/1 } 終わり中括弧 07/13 } 10/1 13/12 + 正符号 02/11 + 10/1 13/13 - 負符号 02/13 - 10/1 14/1 = 等号 03/13 = 10/1 14/3 < 不等号(より小) 03/12 < 10/1 14/4 > 不等号(より大) 03/14 > 10/1 15/0 $ ドル記号 02/4 $ 10/1 15/3 % パーセント 02/5 % 10/1 15/4 # 番号記号 02/3 # 10/1 15/5 & アンパサンド 02/6 & 10/1 15/6 * 星印 02/10 * 10/1 15/7 @ 単価記号 04/0 @ -------------------------------------------------------------------- 10/3 11/0 0 03/0 0 10/3 11/1 1 03/1 1 10/3 11/2 2 03/2 2 10/3 11/3 3 03/3 3 10/3 11/4 4 03/4 4 10/3 11/5 5 03/5 5 10/3 11/6 6 03/6 6 10/3 11/7 7 03/7 7 10/3 11/8 8 03/8 8 10/3 11/9 9 03/9 9 10/3 12/1 A 04/1 A 10/3 12/2 B 04/2 B 10/3 12/3 C 04/3 C 10/3 12/4 D 04/4 D 10/3 12/5 E 04/5 E 10/3 12/6 F 04/6 F 10/3 12/7 G 04/7 G 10/3 12/8 H 04/8 H 10/3 12/9 I 04/9 I 10/3 12/10 J 04/10 J 10/3 12/11 K 04/11 K 10/3 12/12 L 04/12 L 10/3 12/13 M 04/13 M 10/3 12/14 N 04/14 N 10/3 12/15 O 04/15 O 10/3 13/0 P 05/0 P 10/3 13/1 Q 05/1 Q 10/3 13/2 R 05/2 R 10/3 13/3 S 05/3 S 10/3 13/4 T 05/4 T 10/3 13/5 U 05/5 U 10/3 13/6 V 05/6 V 10/3 13/7 W 05/7 W 10/3 13/8 X 05/8 X 10/3 13/9 Y 05/9 Y 10/3 13/10 Z 05/10 Z 10/3 14/1 a 06/1 a 10/3 14/2 b 06/2 b 10/3 14/3 c 06/3 c 10/3 14/4 d 06/4 d 10/3 14/5 e 06/5 e 10/3 14/6 f 06/6 f 10/3 14/7 g 06/7 g 10/3 14/8 h 06/8 h 10/3 14/9 i 06/9 i 10/3 14/10 j 06/10 j 10/3 14/11 k 06/11 k 10/3 14/12 l 06/12 l 10/3 14/13 m 06/13 m 10/3 14/14 n 06/14 n 10/3 14/15 o 06/15 o 10/3 15/0 p 07/0 p 10/3 15/1 q 07/1 q 10/3 15/2 r 07/2 r 10/3 15/3 s 07/3 s 10/3 15/4 t 07/4 t 10/3 15/5 u 07/5 u 10/3 15/6 v 07/6 v 10/3 15/7 w 07/7 w 10/3 15/8 x 07/8 x 10/3 15/9 y 07/9 y 10/3 15/10 z 07/10 z SS3 02/2 03/7  ̄ チルド 07/14 ~ =====================================================================5.変換規則の適用にあたって(規定外)
5.1 文字概念の等値化
文字は,本来,文字フォント(意匠,寸法を含む)及び符号の相違を越え
て,同じ概念の場合,同じとして取り扱うのが正しい。
この哲学に沿って,ISO 646(ASCIIに同じ)中の英数字記号と漢字符号
中の英数字記号とが同じ文字概念である文字は,等値として扱う。
5.2 引用符の扱い
ISO 646(ASCII)の1重引用符及び二重引用符は,情報交換用漢字符号の
図形文字と等しくないとする。
その理由は,ISO 646の引用符が左右対象に使われることを想定してい
るのに対し,漢字符号中の引用符が左右を使い分けることを想定されて
[ いるからである。
したがって,四つの引用符は,この規格中での変換対象としない。
5.3 漢字間隔の幅の扱い
この規格では,一つの漢字間隔は,二つのISO 646の間隔の幅とみなして
いる。
しかし,文字送り幅は,文字フォント及び文字送り幅などによって変化す
るので,その扱いは,実現に依存する。応用系の作成者は,変換対象の幅を
写像されたい。
5.4 チルドの扱い
ISO 646のチルドは,JIS X 0212情報交換用漢字ー補助漢字が対応する
ことから,ここではSS3で呼出しされた状態の符号で示す。
改定記録
1. 作業草案水準
1995.11.30 NCALS/WG3/SWG31において,作業草案として審議し
改定した後, 作業案として承認した(V1R01)。2. 作業案水準
199x年mm月dd日,NCALS/WG3において承認(予定)。