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Rational Software User Conference 見聞録(4)
General Sessionsの合間を縫って、昼休み、夜はProduct Lab、Exibit Hall2つの会場に分かれて展示会が開催されます。Product
LabにはRational Software社の各製品が展示され、技術者に質問することができます。Exibit Hallは協賛企業の展示会場で、約40社程出展されました。(写真)
Exibit Hallを見学に行きましたが、熱心なところとそれ程でもないところがあるのは日本の展示会と同様です。これはその企業の方針と担当者の性格的なものにもよります。Blueprint
Technologiesの前を通りかかると熱心な若者がいたので立ち止まりました。該社のFrameworkStudioという製品はFrameworkやComponentのモデルをRoseに、またはC++,
Java, VBなどのコードを生成します。この若者は来月(7月)東京に行くといいます。何しに?と聞くと、Big SiteでKeynoteで話すといいます。名刺を貰うと"Thomas
J. Mowbray, Ph.D. Chief Scientist"とありどこかで聞いた名前だと思いましたが"CORBA
Design Patterns"という緑色の表紙の本の著者で、その道の専門家でした。営業マンとしても通用するといった感じの人でした。(写真。後で確認しましたが、ソフトウェア開発環境展で7/8
"CORBA-kami"というテーマで講演したようですが、出られませんでしたので内容は分かりません。)
現在のところRational Roseが生成できる言語は C++, VB, Java, Forte, PowerBuilderの5つです。ではこれ以外はできないのか、そこにビジネスチャンスがあるようで、例えばEnsemble
SystemsはDelphi, JBuilder, Visual Cafe, Wordなどの製品と連携できるように付加価値をつけています。
Exibit HallでAddison Wesleyが書籍の販売をしていました。10% offということですが、例えばJacobsonのOOSEは$48.95
-> $44.06ですがフロリダのsales taxは6%で、\140/$で換算すると結局約\6,500になります。これではトッパンから出版されている日本語版(\6,214)より高い。\100/$位だとアメリカは物価が安いと考えいろいろ買って帰る気にもなりますが、\140/$では日本で買ったほうが安い。ちょっと横道にそれました。
話は前後しますが、コンファレンス初日6/15(月)夜Exibit Hallで Ivar Jacobson, Jim Rumbaugh, Terry
Quantrani, Grady Booch 4名のサイン会が5:00から1時間毎交代でありました。Jacobsonのサインを貰おうと出かけて行きましたがそこには本はありません。持っていない人はAddison
Wesleyの売店で購入して持参する仕組みのようです。"Software Reuse"を購入して戻ると 6:00 を過ぎていてもう
Rumbaughが席についています。Jacobsonを見つけ出しなんとかサインして貰いました。次は Rumbaugh の本を探しましたがAddison
WesleyではRumbaughの本は扱っていないというつれない返事です。Rumbaughはほとんどサインすることもなく暇そうでした。(写真)日本ではほとんど考えられないですが、サイン会のときは横で書籍を販売するのが普通だと思います。今更自分の本が何冊売れようが、興味なしと言った悟りの境地でした。次のTerry
Quantraniは予想に反して女性でした。"Visual Modeling with Rational Rose and UML"を購入し無事サインを貰いました。彼女のひとことは"Happy
OO!"でした。まだ夜の7時過ぎなのにここで突然睡魔に襲われ、次のBoochまで持ちそうもなく部屋に戻りました。日本時間では朝8時過ぎ、つまり徹夜明けの状態です。
【記:7/20/98】
Rational Software User Conference 見聞録(5)
コンファレンス2日目6/16(火)夜はスペシャルイベントがPleasure Islandでありました。ここはDisney Worldの夜のアミューズメントです。Jazz
Club, Discoなど3つの施設が貸しきりでした。
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