Rational Software User Conference98 見聞録 最終更新日:7/13/1998 |
はじめに オブジェクト指向開発言語やGUI開発ツール等下流ツールはかなり一般的になってきましたが、上流のオブジェクト指向分析/設計ツールは日本ではまだあまり普及していません。最近では、UMLについて雑誌に掲載され始めたこともあってこれから普及していくことが期待されます。 上流CASEツールの必要性は言われている割にはあまり開発の現場では使用されていないようです。その理由は、使い方が難しい、高価、メリットが疑問、ともかくなくても開発できる...等です。その原因は、オブジェクト指向分析/設計の方法論自体が普及していないことと関係あるようです。 オブジェクト指向分析/設計の方法論にはランボーのOMT法、ブーチのBooch法、ヤコブソンのOOSEを始め数十あると言われています。これらは表記法が異なるため、これらの方法論をサポートするツールも大変です。表記法については、これからはUMLに統一されるようで、表記法の違いによる混乱は収束しそうです オブジェクト指向開発を進める上で、この方法論とツールは車の両輪です。両方をある程度マスターして行かないと実開発はできません。表記法は統一できても方法論の統一は難しそうです。例えばC++、JAVA等言語仕様は決まっていても、プログラミングの方法は自由です。そこで個性をだし、工夫し、腕を磨いてゆけばよいのです。 ツールにも分析/設計を行う上流系と実装を行う下流系がありますが、その結合が必要です。つまり、「方法論+上流ツール+下流ツール」のセットで使いこなしできることが必要です。オブジェクト指向を普及させるには、この方法論とツールを平行して普及させていくことが必須です。 【記:5/27/98】 |
オブジェクト指向と哲学 http://www1.u-netsurf.ne.jp/~Kawai/ object@dp.u-netsurf.ne.jp オブジェクト指向/UML教育 (有)オブジェクトデザイン研究所 ObjectDesignLaboratory,Inc. http://www.odl.co.jp/ object@odl.co.jp |