アーマード 武装地帯 ARMORED (2009) | |
2010年3月 | |
警備会社で現金を輸送しているタイは借金を抱え苦しい生活をしているがある日、タイのことを弟のように思う同僚のマイクから4200万ドルの偽装強奪計画を持ちかけられる。最初は戸惑うタイだったが誰も傷つかないというマイクの言葉を信じ計画に加わるのだが・・・ 渋い面子が揃ったクライムアクション。 あんまり期待していなかったこともあるのですが、すごくよかったです。今どき珍しく90分以下に納まっていて無駄がなくてテンポがいいところがまずよかったです。普通こういう強盗ものは作戦を色々立てていくところから始まるのですが、この映画だと盗んだ現金をどこにどう隠すとか作戦が出来ているのでいきなり本題というところが観ていて快適です。 完璧な犯罪があるきっかけでその計画が崩れ、良心のあるコロンバス・ショートが他の仲間を敵に回し一人計画を諦める道を選んでからはスリリングな展開が目白押しで手に汗握ります。 マット・ディロンはいい奴なんですよ、本当は。現金強奪も親友というか弟のように思っているコロンバス・ショートの苦しい生活(ちょっとやんちゃな弟のことだって気にかけている)の事を思って声を掛けてくれているくらいなのでこの計画に親友が加わった時は本当に嬉しそうな顔をしていたのですがあることがきっかけで仲間割れ。あんなに仲が良さそうだったのに殺してあいつのせいにしようぜ。という展開になって男の友情がもろくも壊れてしまうところが切ないです。 ローレンス・フィッシュバーンやジャン・レノも出ていて無駄に豪華と思いきやちゃんとキャラ分けされて強盗団のメンバーがそれぞれ個性的でなところもよかったです。ちょっと小汚いあんちゃんがいるよと思ったらスキート・ウールリッチでした。久しぶりに見かけてなんだか嬉しかったです。 コメディの印象が強いコロンバス・ショートもよかったのですがやっぱりマット・ディロンが一番よかったです。あのちょっとタレ目気味な目が魅力的で最後の方とか哀愁さえも感じましたよ。 話自体も面白かったし、終わり方も個人的には好みで5つ星に近い4つ星なんですが、おまけで5つ星にしておきます。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マット・ディロン (マイク・コクレイン) | 雰囲気からすると寺脇康文という感じでしょうか。 |
コロンバス・ショート (タイ・ハケット) | 巻き込まれ系の役が似合いそうな小出恵介で。 |
the EYE 【アイ】 THE EYE (2002) | |
2007年4月 | |
子供の頃に失明したマンは二十歳になり角膜移植手術を受け視力を回復するが彼女は死者の姿が見えることにやがて気がつき・・・ ジェシカ・アルバでハリウッドリメイクも決定しているタイの切な系ホラー。 アジアのホラーはアメリカのそれと違ってやっぱり情緒があるなぁと感じました。角膜手術で目が見えるようになった女の子は死者の姿とこれから死ぬ人の姿まで見ることが出来てしまうのですが、霊といったら単純に悪霊みたいな扱いされるハリウッド映画と違って悪さもせずにただそこにいる地縛霊ってやつですか?が普通にいるところが自然体という感じでよかったです。 死者が自分だけにしか見えていないということに気がついていない前半はちょっとテンポ悪いかな?と思いましたが後半、自分の角膜のドナー探しが始まってからは一気に話が面白くなってきました。 ネタバレ→死者を予言できる娘さんだったけど、村では不気味がられていて(貞子みたいなものか?)それでも村の大火事の予兆を必死で伝えるも誰にも相手にされず自分の能力を呪い自殺した娘さんの角膜が移植され彼女を成仏させるとともに同じような大惨事を予知してしまう展開が飽きさせません。← それよりなにより一番怖かったのは電車での移動中のシーンで主人公ですら気がついていないのに窓に反射して女の霊がさりげなく写っているところ。まるで心霊写真のように怖すぎて思わず3回くらい観なおしてしまいました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンジェリカ・リー (マン・ウォン) | ひたむきなところが内山理名っぽかった。 |
the EYE 2 THE EYE 2 (2004) | |
2007年4月 | |
不倫をしているジョーイは交際相手のサムから別れを告げられホテルで睡眠薬を大量に飲み自殺を図るが一命をとりとめるがジョーイは死者の姿が見えるようになっていしまい・・・ 内容は全く違いますがある出来事がきっかけで死者の姿が見えるようになってしまった「the EYE」シリーズ第二弾。 前作は主人公に共感できたし話もよかったのですがこちらは不倫相手に別れを告げられて自殺未遂という迷惑な女が主人公なので共感できないところがつらい。 あといきなりスー・チーが寺を訪れて簡単に物語の核を聞き出してしまうところも面白みがありませんでした。 今回は妊婦が死の淵を彷徨うと死者の姿が見えるようになるという設定なのですがネタバレ→この世に思いを残して成仏できない霊は妊婦が出産する時に子供の乗り移って全てを忘れるみたいな設定が恐ろしい。普段は身内の霊が生まれ変わりになるのでまだ安心できるのですがスー・チーの場合不倫相手の自殺した奥さんの霊というところがたちが悪いです。← 不倫相手の奥さんの顔が叶恭子がメイクをとったらこんな感じかなぁという顔立ちでスー・チーに恨み顔というところがこの映画の中で一番怖かったところかもしれいと感じるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スー・チー (ジョーイ) | 体当たり演技している佐藤江梨子という感じで。 |
I am Sam アイ・アム・サム I AM SAM (2001) | |
2002年6月 | |
知的障害で7才程度の知能しかないサムは、自分の子供の出産に立ち会い無事産まれる。しかし母親はホームレスの女性で、産まれたばかりの子供を置き去りにして逃げてしまった・・・ なんとか回りの協力を得てルーシーを育ててきたが、ルーシーが7才になった時、ソーシャルワーカーがサムには養育能力がないと判断し、ルーシーを連れ去ってしまう・・・ 映画が始まって5分、こりゃーオスカーの主演男優賞にもノミネートされるでしょ、ショーン・ペン。それほどに上手すぎる演技。っていうか完璧すぎ。 ダイアン・ウィーストが前半、ローラ・ダーンが後半に出てきて、ちょっとびっくり。この映画って結構豪華キャストじゃあないですか。 そうそう、この映画って泣きに来て下さい的な作品かと思ったら違ってた。いい映画だけど泣けないんだよなぁ。(泣かないけど)他のお客さんもほとんど泣いてなかったな。唯一泣いていたシーンといえば、ミシェル・ファイファー扮する弁護士が、サムに、普通だからこその心の葛藤をぶちまけるシーンかな? それにしてもミシェル・ファイファー、キレた演技をするたび浮き出る額と首筋の血管、切れちゃうんじゃないかと毎回心配になります。 サムの職場がスターバックスなもんでスタバがこれでもかっていう位出てきます。スタバサブリミナルとでも言いましょうか、映画を観終わったあと、スタバに行きたくなること間違いなし? | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ショーン・ペン (サム・ドーソン) | 渡部篤郎だったらきっとこんな難役も演じきってくれそう。 |
ミシェル・ファイファー (リタ・ハリソン) | 気が強くて仕事が出来そうな所で、秋野暢子なんかどう? |
アイ・アム・ナンバー4 I AM NUMBER FOUR (2011) | |
2011年8月 | |
特殊な能力を持つ9人の若者が次々と殺されていき、ナンバー4がついに標的となってしまう。ジョンと名前を変え、田舎町にたどり着くのだが。 スーパーヒーローの卵と青春的な要素が合体したそうなアクション映画。 微妙にヒットしなかったのでビデオスルーかなと思いきや何故か全国的に公開されました。 主人公と助太刀に現れる女戦士みたいなのが実は宇宙人だったという展開がビックリな感じですが意外と面白かったです。何というか転校してきた高校に「glee」のクインがいるんですよ。田舎町で才能もある美人なのに相変わらずくすぶっています。そしてオタクっぽいいじめられっ子もいて(もちろん友達になる)というアクション映画なのにハイスクールものなんです。そして高校を牛耳るワルがいてヒロインを巡って対立するわけですよ。何か展開が「フットルース」みたいで笑ってしまいました。 クリーチャー風の外見の敵の行動が意外とハードで拷問シーンが割とキテいた気がします。変なクリーチャーも出てきて前半の青春ものと後半のSFアクション大作みたいなギャップが激しすぎて何だろうこれ?ナンバー6も強すぎる感じがしないでもないのですが、意外と好きですこの映画。続編ありそうな感じなので観てみたいです。(ヒットしていないから無理目?) 主人公の守護神みたいな人がティモシー・オリファントでしたが「パーフェクト・ゲッタウェイ」の時と印象が全く違いました。意外と老けていたんでビックリしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アレックス・ペティファー (ジョン/ナンバー4) | 山下智久って感じで。 |
ティモシー・オリファント (ヘンリー) | イメージは阿部寛といったところ。 |
テリーサ・パーマー (ナンバー6) |
成海璃子あたりにお願いしたい。 |
ディアナ・アグロン (サラ) |
売れっ子な感じの武井咲で。 |
アイ・アム・レジェンド I AM LEGEND (2007) | |
2007年12月 | |
世界的な疫病で唯一生き残ったロバート・ネビルは、夜になると突然変異した人間が獲物を求めて彷徨う退廃したニューヨークで愛犬のサムとサバイバル生活を送っていたのだが・・・ ウィル・スミス主演のSFホラー? ウィル・スミスの一人芝居を延々と観るのかと思うとちょっと気が重くなったのですが過去と現在が交差した作りになっていたので思っていたより退屈しないで観ることができましたし、オープニングもこういう地球にしてしまったきっかけとなる人物がカメオでネタバレ→エマ・トンプソン←というところもなんだかレベルが上がった感がしてよかったです。 ゾンビ風の人間も最初見た目がちょっとなぁと思っていたのですが慣れると意外と気にならないものでリーダー格のモンスターが指示を出してウィル・スミスを襲わせるところなどはスリリングでよかったです。 あとはなんといっても犬がよかったです。モンスターの巣窟に紛れ込んでしまった時に隠れて怯えている時の目が切なくていいですね。この芸達者な犬のおかげで大分持っていたといってもいいくらいです。 マネキンに話しかけたり一人芝居が多くてがんばっているのですが一人芝居はすんなりその世界観に引き込んでくれないといけないと思うのですがウィル・スミスはまだまだそのレベルじゃなくてがんばっている感が伝わってきてしまってちょっと引いてしまうんですよね。一人芝居は難しいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィル・スミス (ロバート・ネビル) | 坂口憲二が好んでやりそうなタイプの役だと思います。 |
アイアン・ジャイアント THE IRON GIANT (1999) | |
2002年6月 | |
突如宇宙から落ちてきた鉄のロボットは発電所で感電しているところを少年のホーガースに助けられる。記憶をなくしたロボットはやがてホーガースと心を通わせるようになるが諜報部員のケントに存在を知られてしまい・・・ 噂どおりさわやかに感動できる心温まるワーナー製のアニメーションでした。 内容はいたって普通なのになぜにこんなにもいいと思えるのだろうか不思議だったんですけど、きっとディズニーとは違うなにかがそうさせているんだと思います。絵の質感もディズニーというよりかはカートゥーンと言われる部類に入るんだと特に劇中に登場する学校で小学生達が道徳の時間か何かで見ている核爆弾がきた時の対処方の映像シーンを見たときにそう思いましたね。 一見本当にのっぺりとした鉄の塊って感じのロボットだけど突如戦闘モードに入ったときにロボットの内部から現れる兵器たちがすばらしい。ちっちゃなUFOかと思う不思議な兵器で軍の戦車を一気に破壊するところはこの落差が心をつかむんだよねと思うのでありました。 声の出演も母親役がジェニファー・アニストンでアニストンの声なんだけどアニストンぽくないところがよかったしホーガースを理解しているディーンもハリー・コニック・Jrと結構豪華なのです。それにアイアン・ジャイアントの声がヴィン・ディーゼルってのが意外だった。メイキングを観て笑っちゃったんだけど、ヴィン・ディーゼルがアフレコする時もサングラスかけちゃっててアフレコする時にそのクールさは誰も必要としてません。と言ってあげたくなったし、しかもメイキング映像のの司会もこなしてるんですがこれまたイマイチはじけきれてないディーゼルに苦笑いし、さわやかな感動が一気にさめたのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
アイアンマン IRON MAN (2008) | |
2008年10月 | |
巨大軍事企業で天災的名頭脳を持つトニー・スタークはある日、新兵器の実権にアフガニスタンへ向かうがそこでテロ集団に捕まり、最新兵器を開発するよう強制させられるが、トニーはテロリストの目を盗み特殊なスーツを作り脱出するのだが・・・ あのロバート・ダウニー・Jrがアメコミヒーローに挑戦。 「アイアンマン」なんてアメコミの中だと地味な部類だし、最初あの格好を見たらどうも魅力的じゃなくて大丈夫か?と思っていましたが蓋を開けてみたらビックリ3億ドル超えの大々々ヒット。ダウニーよかったねという感じです。 配役もダウニーの親友が絶好調のテレンス・ハワード、悪役がスキンヘッドにして気合十分のジェフ・ブリッジスにプラトニックラブな秘書にグウィネス・パルトローとアメコミらしからぬ顔ぶれがいいですね。 ダウニーのはたから見ると何だかちょっといい加減な雰囲気もありつつしっかり正義を守りますという展開は「バットマン」に通じるものがありこれはやっぱりアメコミヒーローの宿命というやつなのでしょうか。それにしてもダウニーこの手のジャンルの主役もびっくりですがそれ以上に役にはまっています。劇中、時代の寵児なのでタイム誌なんかの表紙も飾るシーンが出てくるのですがどのカバーも変なポーズのはずなのにカッコよくきまっていてダウニー完全復活という感じで嬉しい限りです。 ダウニーVSブリッジスがメインというより前半のアフガニスタンからの脱出がメインでもうひとつたりない部分もあって、ものすごく期待した分内容は普通の印象でしたが、続編の兆候と「インクレディブル・ハルク」のエンディングと同じで新たな企画を彷彿とさせる終わり方と今後色々と期待できる素材が詰まっているので★4つにしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (「20世紀少年」の出演者で。) | |
ロバート・ダウニー・Jr (トニー・スターク) | 唐沢寿明が見た目も雰囲気も合格だと思います。 |
テレンス・ハワード (ローディ) | 軍服が似合いそうな宇梶剛士で。 |
ジェフ・ブリッジス (オバディア・ステイン) | 見た目から悪そうな石橋蓮司で。 |
グウィネス・パルトロー (ペッパー・ポッツ) | ここは常盤貴子で。 |
アイアンマン2 IRON MAN 2 (2010) | |
2010年6月 | |
国にパワード・スーツを提供するよううに迫られたトニー。そんなある日モナコでカーレース中に鞭を持った男に襲われて・・・ 人気シリーズ第二弾。 前作より新キャラクターは出てくるし、どちらかと言うとコミカルさもアップして2作目の方が好きです。 ミッキー・ロークが「レスラー」そのままな格好で復讐に燃えるオープニングは「バットマン」シリーズと比べると悪の道に堕ちて行く説得力が薄い気がしますが、クライマックスで観られると思っていたF1を鞭で切り裂くシーンが開始早々出てきてテンションが上がります。いきなりクライマックスみたいなものです。 その後、パワード・スーツを着ていると毒素が体に回ってしまうとか、お父さんに愛されていなかったなんていうエピソードが織り込まれつつ途中、若干トーンダウンする印象を受けるけど、テレンス・ハワードからバトンタッチされたドン・チードルとの親友同士のパワード・スーツを着たケンカとか、アメリカが危機にさらされそうなんですけどケンカしている場合ですか?というノーテンキなシーンがあったり、ドーナツ屋の看板の上でふてくされるロバート・ダウニー・Jrとかちょっとずれているところがなんとも言えません。 期待していたスカーレット・ヨハンソンも強すぎて観ていて楽しい。敵地に乗り込むときにピッチピチのスーツに着替えるのですが何故か髪型まで変わるところが笑っちゃいます。新しい「チャーリーズ・エンジェル」を作るなら是非スカーレット・ヨハンソンに出てもらいたいと思いました。 ロバート・ダウニー・Jrに嫉妬するサム・ロックウェルも憎たらしいけど上手くて存在感抜群。と新キャラクターたちは目立っていましたが、グウィネス・パルトローがもうひとつ目立っていなかったのが残念。次回作があるとしたらもうちょっと目立って欲しいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スカーレット・ヨハンソン (ナタリー・ラッシュマン/ブラック・ウィドー) | ピチっとしたボディスーツが似合いそうな吉瀬美智子で。 |
ミッキー・ローク (イワン・ヴァンコ//ウィップラッシュ) | 雰囲気は竹内力みたいな感じ。 |
サム・ロックウェル (ジャスティン・ハマー) | こういう役は香川照之がぴったりです。 |
愛してる、愛してない... A LA FOLIE... PAS DU TOUT (2002) | |
2003年5月 | |
美術学校に通うアンジェリクは心臓外科医のロイックと大恋愛中だが、彼には弁護士の妻がいた。しかしその妻とも離婚は時間の問題。 ある日アンジェリクは裁判所の前で親しげにしているロイックとその妻を見てから彼女の様子がおかしくなり始めて・・・ 結局はネタバレ→全てアンジェリクの妄想だった。←というオチなんですけど、やっぱりダメだったなオドレイ・トトゥ。というより「アメリ」もいまいち乗れなかったのは不思議ちゃんがダメってことを認識しました。 アンジェリクがロイックに対するストーカーっぷりは凄まじいもんです。手紙や物を送ったりするは序の口。ネタバレ→ロイックの奥さんをバイクでひき逃げして流産させるもその自覚全くなし。(全て妄想の世界で生きているため)挙句の果てにロイックを訴えた患者を殺してしまう始末。周りの人達もアンジェリクの妄想だって事に気がついていないのもすごいですけど。あと、アンジェリクの視点からとロイックの視点から作られていて物語は完結する。←と作りかたは斬新で好きなんですけどね。 ロイック役のサミュエル・ル・ビアンはどこかで見た顔だと思ったら、「ジェヴォーダンの獣」で印象薄の主人公やってた人かぁ。今回もオドレイ・トトゥの不思議っぷりに完全に押されていました。 主人公を不思議ちゃんから「危険な関係」のグレン・クローズのような女にしてもらえればもっと楽しめたと思う。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
オドレイ・トトゥ (アンジェリク) | 西村知美や山口もえあたりでもいいが、一番怖い不思議ちゃんは相田翔子だと思う。 |
サミュエル・ル・ビアン (ロイック) | エリート系で若干地味目なポジションが別所哲也。 |
アイズ THE EYE (2008) | |
2008年11月 | |
盲目のバイオリニストのシドニーは角膜手術を受け視力を取り戻すのだがその時からシドニーは見えないものが見えるようになって・・・ パン兄弟のアジアンホラーをジェシカ・アルバでリメイク。 基本的にはオリジナル版に忠実な印象を受けました。だけどアジアンホラーをハリウッドでリメイクするのはちょっと難しいのかなぁと思いました。雰囲気がアジアと欧米では全然違うし例えば同じホテルで霊が出てきてもニュアンスが違うんですよね。バンバン大きい音でドッキリさせればいいってものじゃないんですよね。 話の展開はオリジナルに忠実なのですが角膜のドナーを探しにメキシコに旅立つところとかが唐突に思えたり、何となく間が悪いなと思ったのはやっぱりアジアと欧米のこういったスピリチュアルなものに対する物の考え方が違うからなんでしょうね。 前半はなんだかもたつきぎみで話が進んでいくのですが、後半はハリウッド映画らしく派手でテンポがよく持ち直してくれて何よりでした。どうせ観るならオリジナル版のほうが内容的にもよく出来ていると思いました。忠実にリメイクするならそれなりの雰囲気にハリウッドらしくするなら大胆なアレンジをした方がよかったんじゃないかと思います。 ジェシカ・アルバは今回は悪くないけど華がない感じでもったいない感じ、医師のアレッサンドラ・ニヴォラもただのプレイボーイだけにしか見えず配役もちょっとだけ微妙だった気がします。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェシカ・アルバ (シドニー・ウェルズ) | 「ICHI」の盲目つながりの綾瀬はるかで。 |
アレッサンドロ・ニヴォラ (ポール・フォークナー) | プレイボーイに見えてしまう沢村一樹で。 |
アイ・スパイ I SPY (2002) | |
2003年5月 | |
肉眼でもレーダーでも捉えられない最新の戦闘機スイッチブレイドが盗まれ、国家保安局BSNのスペシャルエージェントのアレックスに命じるが、パートナーに無敵のボクサーのケリーと組むことになるが・・・ お気に入りのオーウェン、ヤンセンが得意のポジションを演じてはいるのだけど何故かしっくりこない。それはなぜなのか? スパイ映画なのにスパイグッズらしいアイテムがこれといって出てこないんですよね。唯一それらしいアイテムのコンタクト型の視聴覚転送装置も全く役にたっていないし、盗まれた見えない戦闘機ってのがもう「ダイ・アナザー・デイ」で見えない車って出てきちゃって新鮮味ががないんだなぁ。 最初は反発しあっている二人が次第に友情を・・・ってお決まりの展開の持っていきかたも甘いんだよね。男の友情ってものをわかっとらんよ。と思ったら監督はやっぱり女だったし。 悪役が「時計じかけのオレンジ」で主役をやってたマルコム・マクダウェルってのが渋すぎる。っていうか30年以上たって相当年取ったなぁ。顔だけ見たらさすがに気がつかなかったもん。 エディ・マーフィはきっといい人なんだろうけど彼のギャグにはやっぱり笑えなかったのでした。だけど劇中ちょっとだけ歌う、マーヴィン・ゲイのセクシャル・ヒーリングにはちょっぴり感心しましたけど。 オーウェン・ウィルソンの情けな系とファムケ・ヤンセンとビッチっぷりに助けられて★2つ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エディ・マーフィ (ケリー・ロビンソン) | なんかこの二人を見ていたらナインティナインを思い出した。 エディが、岡村隆史でオーウェンが矢部浩之で。 |
オーウェン・ウィルソン (アレックス・スコット) | |
ファムケ・ヤンセン (レイチェル・ライト) | 男勝りなところが若干かぶる、村上里佳子で。 |
マルコム・マクダウェル (アーノルド・ガンダーズ) | 萩原健一で。30年前は無茶する役が多かった印象がマルコム・マクダウェルとかぶるもんで・・・ |
愛する人 MOTHER AND CHILD (2009) | |
2011年2月 | |
14歳で出産しすぐに子供を養子に出されてしまったカレン。37年後母親の介護をしながら孤独な生活を送っていた。一方その娘、エリザベスは弁護士として活躍をしていたが上司との間に子供が出来てしまい・・・ ナオミ・ワッツとアネット・ベニングダブル主演のドラマ。 賞を取りそうな重い内容だなと思ったら、製作総指揮はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥということで納得です。一見バラバラなエピソードが最後上手い具合にまとまるところがイニャリトゥっぽい感じでした。 アネット・ベニングは少女時代に子供を産むも取り上げられ養子に出されてしまった過去を持ち、今は孤独に暮らしているという役なんですけどものすごく性格が悪いんです。看護士の仕事をしていて同僚(男)が美味しいトマトが出来ましたということで、ビニールに入れたトマトをロッカーに掛けておいたんですよ。そうしたら何故かアネット・ベニングものすごい剣幕でキレて意味不明。そして看護士にも異常なまでに高圧的。何だかよく分からないけれどこうして自分の周りから人が遠ざかって行く人いますよね。 ナオミ・ワッツも珍しく嫌な女を演じています。孤独に生きていたから誰とも親しくならないというポリーシーがあるのですが、隣の新婚夫婦の旦那を誘惑して不倫。弁護士事務所のサミュエル・L・ジャクソンとも不倫と体張っています。そして妊娠ヌードは本人の妊娠時期に撮ったものということでさすがナオミ・ワッツという感じでした。 子供が出来ないケリー・ワシントン夫婦のエピソードもあるのですが、これは話の流れでは必要なのですが、個人的にはなくてもよかったかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ナオミ・ワッツ (エリザベス) | 松たか子あたりにお願いしたい。 |
アネット・ベニング (カレン) | 麻木久仁子の口って何となくアネット・ベニングに似ていると思います。 |
“アイデンティティー” IDENTITY (2003) | |
2003年11月 | |
土砂降りの雨の中、立ち往生した人々がしかたなく一軒のモーテルに集まってくる。 やがてそのモーテルで次々と殺人が起きて死体のそばには部屋の鍵が必ず置かれていた。その鍵に意味はあるのか?彼らに共通点はあるのか?使用人のエドと警官のロードは事件を調査するが・・・ 精神分析医が録音したテープから始まったんで、ネタバレ→精神異常か多重人格ものなのかなぁ←って察しはつきましたけど、田舎町で豪雨の中、密室状態のモーテルに閉じ込められた登場人物がモーテルから逃げ出そうとしてもまた同じところに戻ってきてしまうのはなぜ?と思いましたけど、ネタバレ→事件が起きている場所が全て多重人格者の頭の中で起きているという←斬新というかある意味反則なんじゃないかと思うオチに驚きましたよ。(まぁそういうオチならそうなるなと納得はしましたけど。) でも実際ネタバレ→多重人格者から人格が一人ずつ消えていく時はそうなのかも←と興味深かった。 出演者も豪華でジョン・キューザックは人が良さそうでレイ・オッタは相変わらずギラギラしてる役どころとツボを押さえていてよかったですよ。今回ヒロイン役のアマンダ・ピートも元娼婦という役どころではあったけど素敵でしたよ。「隣のヒットマン」じゃいまいちあか抜けなかった感じがしましたけど、今回はバッチリでした。今後注目の女優リストに入れておこうと思ったのでした。 元人気女優役でレベッカ・デモーネイを久しぶりに見たけど高飛車ぶりがさすがに板についていて楽しかったですよ。しかもネタバレ→真っ先に殺される←という設定に彼女の女優魂を見たのでありました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・キューザック (エド) | 黙々と人助けしそうな渡部篤郎で。 |
レイ・リオッタ (ロード) | 最近ギラギラしたイメージのある三上博史で。 |
アマンダ・ピート (パリス) | 米倉涼子で。シュッとした感じがなんとなく。 |
愛と死の間で 再説一次我愛[イ尓] (2005) | |
2008年4月 | |
愛する妻のチーチンを突然事故で喪った医師のコウは医師を辞め救急隊員になった。それから数年後交通事故でユンサムという人妻を助けるがユンサムはチーチンの心臓を移植されていて・・・ アンディ・ラウの悲恋もの。 交通事故で死んでしまった妻の心臓が助けた人妻に移植されたという何ともドラマチックでファンタジックな展開はアジアではやっぱりアンディ・ラウくらいしか出来る人いないんじゃないでしょうか。 そんな人妻をひっそり見守ることにしたアンディ・ラウですが人妻の旦那はカリスマ美容師で家を留守がちにしているので見るからに幸薄そうな人妻のユンサムは心臓病なのに夫の携帯チェックしたり尾行したりと大忙し。そんなカリスマ美容師の旦那は双子でもないのにアンディ・ラウに瓜二つ。こういうのはやっぱり大スターじゃないと成り立たない展開ですね。最初はビックリしますけどそのうち二人のアンディ・ラウに慣れますから。 当然アンディラウはユンサムとけんか別れして日本に旅立ってしまった旦那に成りすましてお互い幸せな振りをするという展開は全く創造もしていなかった展開なので衝撃的。 内容の方は妻が生きていたころの思いでシーンと現在の話が行ったり来たりするので分かりづらい感じがするのですが二人のアンディ・ラウ(どちらもいい人)が堪能できるのでアンディ・ラウファンにはたまらないと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (コウ/デレク) | 年齢を感じさせない東山紀之で。 |
チャーリー・ヤン (ユンサム) | 鶴田真由あたりが何となく幸薄系で合いそうです。 |
シャーリーン・チョイ (チーチン) | ともさかりえあたりにお願いしたい。 |
愛についてのキンゼイ・レポート KINSEY (2004) | |
2005年9月 | |
性についての調査報告を「キンゼイ・レポート」として発表したアルフレッド・キンゼイの伝記映画。 「キンゼイ・レポート」と言われる当時としては衝撃的内容の本を出版したっていうのを観る前にちょっと調べてはいたのですが「愛についての」なんてついているからハートウォーミングな内容かと思ったらキンゼイの半生を描いた伝記映画でした。 こういう画期的なことをやらかす人は少年時代は敬虔で厳しい父親に育てられて鬱憤がたまって家を出たりと生い立ちもどこか一筋縄ではいかないし、研究しているうちに助手の男子学生と関係を持つし、その男子学生もまた嫁と関係を持ったりもするけどキンゼイはそれを容認。やっぱりこういう人って夫婦そろって普通と違うよなぁと感じます。 それに何年か経って研究チームも大きくなるけどこのチームに携わる夫婦達は普通に関係持っているからやっぱりちょっと変だよなぁと思いました。結局肉体だけの関係が人間だから感情もあるわけで結局旦那同士殴り合いになっちゃいますけど。 本当ですか?と思ったのがこの「キンゼイ・レポート」18000人以上のデータで構成されているらしいのですがなんと一人一人に面談形式で調査を行ったというところが(もちろんキンゼイ一人でやったわけじゃないですけど)感心しました。答えた方もこの性に保守的とされる時代によく答えたよなぁとこちらにも感心しました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リーアム・ニーソン (アルフレッド・キンゼイ) | イメージというか雰囲気は大杉漣。 |
ローラ・リニー (クララ・マクミレン) | 藤田朋子あたり上手くやってくれそう。 |
アイム・ノット・ゼア I'M NOT THERE (2007) | |
2008年5月 | |
様々な人格の?ボブ・ディランを6人の俳優で描いたトッド・ヘインズの意欲作。 ケイト・ブランシェットがアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされて話題になっていて結構期待していたのですが実在の人物を扱った作品を観る時にはそれなりに知識がないとダメですね。 ファンだったら多分それぞれの俳優のエピソードが楽しめると思うのですがボブ・ディランがロックなのかカントリーなのかどのジャンルに属しているのかもピンときていないので全部は楽しめませんでしたが、やっぱりケイト・ブランシェットのエピソードは一番引き込まれました。なんというか何をやってもすごく上手いし好感度も高い女優っていうのもそうそういるものではないなぁと思いました。 その次はヒース・レジャーのエピソードが気まぐれというか気性の浮き沈みが激しいところあたり実際のボブ・ディランがそうなのか知りませんがスターのそういった部分の見せ方は上手いと思いました。 偶然にも「バットマン」つながりでクリスチャン・ベイルも出ているのですがもうひとつピンと来ませんでしたが、こういうことをやっていたということにおいては興味深かったです。 リチャード・ギアの役どころはとてもミスキャストに思えました。トッド・ヘインズの雰囲気にはミスマッチしていてリチャード・ギアのエピソードは一体何をしたいのかというのが伝わってきませんでした。 ジュリアン・ムーア、シャルロット・ゲンズブール、ミシェル・ウィリアムズ、ブルース・グリーンウッドと脇役にかなり豪華な面々が出ていて得した気分になりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスチャン・ベイル (ジャック/ジョン牧師) | 牧師とか似合ってしまいそうな高島政伸で。 |
ケイト・ブランシェット (ジュード) | 男役だった天海祐希にお願いしたい。 |
リチャード・ギア (ビリー) | 石坂浩二がこういう役やったという感じがしました。 |
ヒース・レジャー (ロビー) | 吉川晃司あたりにお願いしたい。 |
アイランド THE ISLAND (2005) | |
2005年8月 | |
近未来、大気汚染から守られた施設で暮らす人々は最後の楽園アイランドに行くこと。そんな施設の住人リンカーンはこの住民達が臓器を提供する存在だと知ってしまい・・・ ちょうど15年後くらいのクローンを扱った話で、監督がマイケル・ベイだからいつもの超大作かぁとさほど期待していなかったのですが、主演がユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンて珍しい組み合わせだからなんか新鮮な気がしました。 前半施設の真相をかぎつけて逃げ出すまではちょっと長いかなぁと思いましたけど逃げ出してからはマイケル・ベイお得意のハイウェイでドンチャン騒ぎがいつもより余分にサービスしておきましたよ。ってくらいすごくって単純に感心してしまいました。久しぶりにこれだけの規模のカーチェイス観たもんで・・・ 他にも予告編でお馴染みのビルから落下するシーンはどうせ助かるのは分かっているのでどうやって助かるのかをあれこれ想像していたら普通にネタバレ→網一枚←で助かっちゃってしかも無傷というこのありえなさがなんとも最高です。 あとはショーン・ビーンに雇われて二人を追いかけるジャイモン・フンスーがネタバレ→最終的に助けてくたり←経営者のショーン・ビーンが最後なぜか武器を持ってユアン・マクレガーを始末しに行きもちろん逆にやられるという基本的に分かりやすい展開もマイケル・ベイテイストって感じで悪くなかったです。 列車がリニアモーターカーっぽかったりバイクも宇多田ヒカルのPVで出てきそうなものが出てきたりと近未来っぽいの雰囲気は伝わるのですが思い返してみるとマクレガーとヨハンソンが対決するヴァーチャル格闘ゲームがXboxてところが詰が甘かったなと思うのでした。 一体二人して何回叫んだよ!ってってくらい「Noooooooooo〜!」「とRuuuuuuun〜!」って出てくるのですが冷静に考えてみれば英語圏の人と一緒に何かから逃げたりする時は(ありえませんが)この二言だけ叫んでいればなんとか助かるかもしれないと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ユアン・マクレガー (リンカーン・6・エコー) | 近未来の白いジャージが似合いそうな武田真治で。 |
スカーレット・ヨハンソン (ジョーダン・2・デルタ) | ヨハンソンと同じくまだ二十歳そこそこ!?と思う山田優で。 |
ジャイモン・フンスー (アルバート・ローレント) | よく見ると池内博之に似ている気がする。 |
ショーン・ビーン (メリック) | 渡辺謙が眼鏡をかけて経営者兼先生をするようなものかな? |
アイ,ロボット I, ROBOT (2004) | |
2004年9月 | |
近未来、社会には家庭用ロボットが普及し人間の生活に不可欠なものになっていた。ある日ロボット工学の第一人者アルフレッド・ラニング博士が謎の死をとげ、ロボット嫌いの刑事スプーナーがロボットの仕業だと推測するのだが・・・ やんちゃな刑事が世界を救うというジャンルをすっかり確立したイメージのウィル・スミス作品で、「メン・イン・ブラック」のロボット版のような感じもしないではないと感じたのはやっぱりウィル・スミスだからなのか? なのでトンネルのシーンをはじめいろいろなシーンがあれ?「メン・イン・ブラック」で観たことあるような・・・って気がずーっとしていて目新しいところがほとんどないところがこの映画のつらいところでしょうか?ロボットが大量に襲ってきたり、上から落ちてくるシーンはわらわら感がすごかったですけど。 一応ネタバレ→容疑者として逮捕したロボットのサニーが実はいい奴で仲間になって一緒に戦うものの、ロボットVSロボットは全くもって応援する気持ちがわかなかったです。←やっぱりこういった面でロボットは人間にはかなわないなと思うのでした。 ロボットが悪い子になる時は胸が赤く光って分かりやすいです。すごいハイテクロボットなのに意外と単純。「バスケットケース」ベリアルも悪い子になる時は目が赤く光っていたけど赤って悪の色なのかな? 新作のロボット発売に躍起にやる会社のお偉いさんに、出ました冷酷なエリートはおまかせのブルース・グリーンウッド。このグリーンウッドがどんなねちっこい嫌がらせをしてくるのかちょっと楽しみにしていたのに想像以上に出番がなくってがっかり。っていうかグリーンウッドを活かしきれてなかったなぁ。(最後にぎゃふんと言わされるのを観るのがグリーンウッドの醍醐味なのです。) ここのところ大作続きのブリジット・モイナハンは陽気すぎるウィル・スミスとはつりあっていなかったような気が・・・ ジェームズ・クロムウェルは死んでいる役だから出演シーンがほぼホログラムというある意味斬新でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィル・スミス (デル・スプーナー) | どんな役をやっても中居正広という感じ中居くんで。 |
ブリジット・モイナハン (スーザン・カルヴィン) | 今回のモイナハンは鶴田真由のイメージにぴったりでした。 |
愛を読むひと THE READER (2008) | |
2009年6月 | |
1958年のドイツマイケルはハンナという年上の女性と出会い密会を続けていく。やがてハンナに朗読することが日課となったマイケルだったがある日ハンナは突然姿を消してしまい・・・ 6度目のアカデミー賞ノミネートでついに受賞したケイト・ウィンスレットの話題作。 前半の青年期のマイケル役をやったデヴィッド・クロスとケイト・ウィンスレットのラブシーンが大胆。というか脱ぎっぷりがいいのであっぱれ過ぎて観ている方が気恥ずかしくなります。情事にふけった後の翌日、マイケルは同級生たちが普通の学校生活を送っているのを見て、口には出さないけれど、俺はみんなとは違うんだぜという雰囲気をかもし出しているところが印象的でした。 中盤から偶然法廷でケイト・ウィンスレット扮するハンナがナチスの戦犯だったという形で再会するのですがその辺りから原題の「朗読者」たるゆえんの真相に繋がっていて、軽くどんでん返しを味わった気分になりよく出来ているなと思いました。 ケイト・ウィンスレットのアカデミー賞演技はさすがだと思ったのですが、なぜあそこで本当のことを言わなかったのか、初老のレイフ・ファインズがいまさら的に再び朗読をするのかというところの心境がよく分からなかったので話しには共感しにくいところはありましたが、青年時代のマイケルの恋愛にはまって楽しくて仕方がないという心情はとても共感できました。 青年時代のマイケルを演じたデヴィッド・クロスはまだ10代みたいで10代でケイト・ウィンスレット相手にあんなことやこんなことを堂々とやりきって立派です。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ウィンスレット (ハンナ・シュミッツ) | イメージは寺島しのぶで。 |
レイフ・ファインズ (マイケル・バーグ) | 榎木孝明あたりにお願いしたい。 |
デヴィッド・クロス (青年時代のマイケル・バーグ) | 若手の三浦春馬あたりで。 |
アウェイク AWAKE (2007) | |
2011年6月 | |
恋人のサマンサと密かに結婚を誓う実業家のクレイトン。彼は心臓に病を抱えていてようやくドナーが見つかる。母親の反対を押し切り、親友の外科医のジャック手術を任せるのだが手術中に麻酔が効かず・・・ ヘイデン・クリステンセン主演のサスペンス。 これ数年前にアメリカで公開されていた割に劇場公開されずかといってビデオスルーにもならずどうしたものかと思っていたら今頃何故か公開されるという不思議な映画です。 麻酔が半分聞いていて体は動かないけれど意識はあるという状態で痛みを感じるというところが、サスペンス部分よりも一番怖いという感じなのですが、サスペンス部分も二転三転して意外と面白かったです。 というかレナ・オリンがよかったです。ヘイデン・クリステンセンを溺愛する母親役で、ジェシカ・アルバのことが大嫌いという設定がいかにもレナ・オリンっぽくて出だしは上場。ネタバレ→そして悪だくみをしたのもレナ・オリンかと思いきや実は本当にいい人だったというところがグッときました。レナ・オリンの勧める外科医も限りなく怪しかったのですが、実はいい人という意外性もよかったです。人は見かけで判断してはいけません。ということでジェシカ・アルバが悪女役なのですが、もうちょっと迫力不足でした。← 個人的には主役の二人が物足りないかなと思いましたがレナ・オリンがよかったので良しとします。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヘイデン・クリステンセン (クレイトン・ベレスフォード・Jr) | フレッシュな感じの溝端淳平で。 |
ジェシカ・アルバ (サマンサ・ロックウッド) | 満島ひかりあたりがやったら面白いかもしれません。 |
青いドレスの女 DEVIL IN A BLUE DRESS (1995) | |
2010年7月 | |
失業中のイージーはオルブライトといういかがわしい男を紹介され、白人のダフネという女の居場所を探すことになる。女友達からダフネの手がかりを聞いたイージーだったがその後、女友達が死体で見つかり・・・ デンゼル・ワシントンのハードボイルドタッチの巻き込まれ型サスペンス。 人種差別の厳しさ、闇酒場にジャズがものすごくマッチしていてこれぞザ・ハードボイルドという感じで雰囲気はものすごくいいです。トム・サイズモアの凶悪なやくざの親玉的な役どころとかもぴったりすぎて笑ってしまいます。 内容も観客目線でデンゼル・ワシントン同様何かよからぬ事件に巻き込まれていることが分かってスリリングな感じを味わえるのですが、話が進んでいくと内容が分かりにくくなっていくところが残念。こういうハードボイルドタッチの映画は酒とタバコと女とドンパチがあればいいと思うので小難しい政治的な要素とかはいらなかったかなと思いました。 後半登場する、デンゼル・ワシントンがピンチの時に現われるドン・チードルが強烈。血の気が多いどころの騒ぎではなくすぐ人を殺したがっちゃいます。デンゼルに撃つなよと言われたら絞め殺してしまって呆れられて狂気度がかなり高いのですがギリギリのところでコミカルさを出しているところがすごいなと思いました。 タイトルになっている青いドレスの女はジェニファー・ビールズで先日公開された「ザ・ウォーカー」でデンゼル・ワシントンと差レイ毛なく共演。15年経っても男優は主役を張れるけど女優はやっぱり難しいのかなとしみじみ思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デンゼル・ワシントン (イージー) | 巻き込まれ体質っぽい感じの筒井道隆で。 |
トム・サイズモア (オルブライト) | 怒ったら怖そうな椎名桔平で。 |
ジェニファー・ビールス (ダフネ) | ミステリアスな雰囲気のりょうで。 |
ドン・チードル (マウス) | 何をしでかすか分からない北村一輝で。 |
赤い風船 LE BALLON ROUGE (1953) | |
2008年8月 | |
街灯に引っかかっていた赤い風船を助けたパスカルは風船と心を通わせどこに行くにも一緒だったのだが・・・ 「白い馬」と同様にカンヌで短篇グランプリを受賞した伝説的な作品。 少年と風船の友情なんてナンセンスと思っていましたがこれが絵本を読んでいるようなファンタジックな展開でよくもまぁ50年以上前にこんな奇跡的な映像が撮れたもんだと感心しっぱなしです。しかも人間と風船がちゃんと心通わせているという雰囲気が手に取るように分かるところがすごいです。人間と動物が心を通わすのはわかりますがなんといっても物ですからね相手は。少年が学校に行ったり、店で買い物している時はちゃんと外で待っているところも健気でした。 そんな少年に嫉妬して風船を割ろうとする子供達が後半出てくるのですが3,40人くらいの大人数で風船を割ろうとするんです。もう観ている人はみんな逃げてと思ったに違いありません。しかもみんなパチンコとかで風船を割ろうとするんです。子供ってこういう時ものすごく残酷だなぁと思いました。 ネタバレ→最後結局、風船を割られてしまって悲しんでいる少年のところに街中の風船たちが集まって少年を連れて飛び立っていくシーンは初年にとってはハッピーエンドかもしれませんが観ている方にとってはちょっと残酷な終わり方だなぁと思うのでした。← それと音楽も印象的でとてもよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回は短篇なのでなし) |
赤ずきん RED RIDING HOOD (2011) | |
2011年7月 | |
満月の夜に生贄をささげ狼と共存してきた村である日、ヴァレリーの姉が狼に殺されてしまう。村人たちが復讐に立ち上がる中、狼ハンターのソロモン神父が村に現れ・・・ 赤ずきんをモチーフにしたロマンチックサスペンス? 赤ずきんのその後かと思いきやベースが赤ずきんを彷彿とさせる内容で前半のアマンダ・セイフライドを巡る男二人の「けんかをやめて」的な展開と後半の力を合わせてしまう男たちの展開がどこかで観たことがあると思ったら「トワイライト」の監督作品でした。納得。要は赤ずきん版「トワイライト」なんですね。人狼を扱うのも手慣れたものだし、お父さんが「トワイライト」のお父さんなんですから。 とは言いつつも、脇役がヴァージニア・マドセン、ルーカス・ハース、ジュディ・クリスティにゲイリー・オールドマンと妙に豪華です。ジュディ・クリスティのベッドで寝ているところだけは赤ずきんぽかったですね。「トロイ」に出てきそうな変な窯みたいな拷問道具は謎でした。 それにしてもアマンダ・セイフライド最近売れっ子で飛ぶ鳥を落とす勢いな感じですね。相手役二人は多分テレビから飛び出した若手なのでイマイチピンとこなかったので、ちょっとアメリカの青春ドラマ系でもチェックして勉強しようと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アマンダ・セイフライド (ヴァレリー) | 最近よく見かける石原さとみで。 |
ビリー・バーク (セザール) |
タッキー&翼あたりにお願いしたい。 |
シャイロー・フェルナンデス (ピーター) |
赤ちゃん教育 BRINGING UP BABY (1938) | |
2006年4月 | |
博物館で長年かけて組み立ててきた恐竜の骨格も後わずかで完成し明日に結婚も控えているデイヴィッドは博物館に100万ドルを寄付してもよいと考えている未亡人の顧問弁護士とゴルフをしに出かけるのだが、ゴルフ場で身勝手なスーザンという身勝手な娘と出会ってしまい・・・ スクリューボール・コメディの代表と言われていて以前から見てみたいと思っていたのですがようやく見ることが出来ました。真面目な男が自由奔放な娘に振り回されているうちにお互い好きになっていくといった感じの内容なのですが最初キャサリン・ヘプバーンのおきゃんな娘っぷりになんて奴!と後半になるまで中々ヘプバーンのキャラについていけず気分はまさにケイリー・グラント気分を味わいました。 中盤、そんな彼女の元にベイビーという名の豹が届くのですが家の中で放し飼い。しかも豹が町の中を歩き回ったりもするんです。この豹、大人しいといえば大人しいんですがなにせ相手は豹、そこら辺のホラー映画やサスペンス映画よりよっぽどハラハラします。後半なんて逃げたベイビーを探していたら、サーカスで凶暴すぎるからと処分させかけている豹と取り違えたりもするのですが、この豹ときたら歯をむき出しで唸っているところをヘプバーンは首に縄かけて無理やり引きずってくるんです。CGはおろか多分合成もない時代に恐ろしい恐ろしすぎる・・・ キャサリン・ヘプバーンの作品は1994年のウォーレン・ベイティ、アネット・ベニング夫妻のリメイク・メロドラマ「めぐり逢い」に特別出演したものしか観たことなくてちゃんとした作品を観るのは今回が初めて。アカデミー賞も4回受賞して大女優のイメージがあったのですが今回のそんなイメージとは真逆のはつらつとしたおきゃんな娘は新鮮でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイリー・グラント (デイヴィッド・ハックスリー) | 学者という役もOKな阿部寛で。 |
キャサリン・ヘプバーン (スーザン・ヴァンス) | おきゃんな娘さんをやるとこういう感じになりそうな天海祐希で。 |
赤ちゃん泥棒 RAISING ARIZONA (1987) | |
2005年9月 | |
強盗を繰り返すハイは刑務所に勤めるエドに惚れやがて結婚するが子供には恵まれなかった。そんななか家具屋のオーナーの元に5つ子が産まれ二人は子供を誘拐するのだが・・・ 世間的に評判のいいコーエン兄弟作品は結構いろいろ観てきましたが「バートン・フィンク」「ファーゴ」「レディ・キラーズ」とどれも好きになれず例外的に評判悪かった「ディボース・ショウ」はまぁまぁで「ビッグ・リボウスキ」も最近ちょっと見直してみたら結構よかったと苦手なコーエン兄弟作品も初期の頃の作品は面白いと聞いたので観てみました。 カントリー色が強くって閉鎖感のある田舎町の裕福な家具屋のオーナーと貧しいニコラス・ケイジ夫妻という設定がいかにもコーエン兄弟っぽい設定でやっぱりダメかもと思ったのですがにニコラス・ケイジとホリー・ハンターのおかげで観やすかったです。 ホリー・ハンターの若々しくて可愛らしかったのとなんと言ってもニコラス・ケイジのバカ面のおかげかな?なんてったってホリー・ハンターに禁止されている盗みを働いて警官に追われる始末。なんとかホリー・ハンターに助けてもらいつつもパンチを喰らうニコラス・ケイジの顔ときたらアニメから出てきたような間抜け面で最高です。赤ちゃんの目の動きとかもよかったし。 悪夢から出てきたような謎の殺し屋とかシュールでいつもならついていけないと思うところですが、バカ面のニコラス・ケイジとの戦いなどもあって楽しめました。 最後も傲慢な家具屋のオーナがネタバレ→子供を返しにきた二人を許すしいい事言うし←結構いい話になっていたのですが途中出てくるニコラス・ケイジの職場の上司の子供らのやりたい放題に無性に腹が立ったので★-1。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコラス・ケイジ (ハイ・マクダノー) | アホっぽい役もできそうな浅野忠信で。 |
ホリー・ハンター (エドウィナ・マクダノー) | 浅野忠信とのツーショットが似合う印象の小泉今日子で。 |
悪魔のシスター SISTERS (1973) | |
2008年10月 | |
モデルのダニエルは番組の共演で知り合ったフィリップと一夜を共にするが翌日、フィリップはダニエルと口論する妹の声を聞く。やがて彼女から買い物を頼まれたフィリップが戻ってくると何者かにナイフで刺され絶命していしまう。その一部始終を向かいのマンションから目撃していた新聞記者のグレースは警察に通報すのだが死体どころか血痕すら発見されず・・・ ブライアン・デ・パルマ初期のサイコサスペンス。 以前から気になっていたのでようやく観ることが出来ましたが、これはものすごくヒッチコックの影響を受けています。影響受けていますどころかそのまんま?みたいな内容なのですが、主人公2人が女性というのとカメラワークがこの頃すでにデ・パルマらしさが完成されている感じがして感心しました。 モデル役のマーゴットにはジョン・ウォーターズ似の元夫がいて死体処理を手伝ってくれるのですが、新聞記者役のジェニファー・ソルトが警察を連れて乗り込んでいくシーンが画面分割して同時進行するのでハラハラします。 そんな女新聞記者がモデルが双子という核心が触れられている誕生日ケーキを見つけて刑事に見せようとしたときにずっこけてケーキを台無しにするというドジを踏んだりするところも正義感が溢れすぎていてかなり空回りしているから起きてしまったハプニングという感じで「あぁーあ」という残念な感じはするのですが若干微笑ましかったです。 後半、女記者がついに病院に潜入することに成功したまではよかったけれどモデルの元夫に捕まり精神病扱いされ注射を打たれて絶体絶命と話の筋は同じなのですが展開的には一粒で二度美味しい感じまでネタバレ→「サイコ」調でちょっと都合がよく←話が展開されていく感じもしなくはないのですがちょくちょくデ・パルマらしいグロテスクな要素があって個人的には | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マーゴット・キダー (ダニエル・ブルトン) | 押切もえあたりにお願いしたい。 |
ジェニファー・ソルト (グレース・コリアー) | 正義感の強そうな深津絵里で。 |
ビル・フィンレー (エミール・ブルトン) | 医者とか科学者あたり似合いそうな小日向文世で。 |
悪魔の棲む家 THE AMITYVILLE HORROR (2005) | |
2006年2月 | |
過去に一家惨殺された家を格安で買ったラッツ一家だったが引っ越した直後から次々と怪奇現象がおき始めて・・・ 最近はやりのリメイクものですが実際あった出来事に基づいているところを考えるとちょっと怖いです。その証拠に実際この家に住んでいた奥さんのキャシーが撮影2週間前に亡くなったとか撮影中にいろいろ起きたという怪現象の話などを読むと殺人鬼が出てくるスプラッターよりも家とか廃病院とか場所が舞台のホラー映画の方が目に見えない怨念とかが絡んでくるので怖いと思います。 あと、これラッツ一家が呪われた家に引っ越してきますけど旦那のジョージは3人の子持ちのキャシーと結婚したてでジョージはこれから子供らと上手くやっていけるのだろうか?という不安があったからそこを悪霊にとり憑かれてしまったんだなぁと感じてやっぱり悪魔とか悪霊ってこういう心に隙がある人間からとり憑いてくるんですね。だから幸せいっぱいの奥さんのキャシーはとり憑かれませんでしたし・・・ 不思議なのはこの家がかつて一家惨殺事件があったのにも関わらず買ってしまうところはまぁいいとして、この家の歴史とか買う前になんで調べなかったのかなぁって思いましたよ。奥さんが旦那に異変に気がついてどうやらこの家が呪われていると思って図書館でいろいろと調べはじめるのが家を出る当日って遅すぎますよ。 オカルト風な印象なのに妙にスプラッター色が強いなぁと思っていたら「テキサス・チェーンソー」の製作にも関わっていたマイケル・ベイが名を連ねていて納得したのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ライアン・レイノルズ (ジョージ・ラッツ) | いいお父さんになりそうな山口達也で。 |
メリッサ・ジョージ (キャシー・ラッツ) | 生活感が感じられる木村多江で。 |
悪魔の墓場 NON SI DEVE PROFANARE IL SONNO DEI MORTI (1974) | |
2010年6月 | |
友人の所にバイクで向かう途中だったジョージはエドナという女性にバイクを壊され仕方なくエドなの車に乗せてもらうことになるが、途中で立ち寄ったエドナの故郷で不気味な男に襲われそうになり・・・ ヨーロッパのどこかでいいらしいという噂を聞いて観てみました。 伝統的なゾンビ映画でかつ不条理な感じで大変好みでした。主人公のジョージは偶然事故に遭ってしまっただけでゾンビ騒動に巻き込まれてしまいしかも警察からは黒魔術をやっているんじゃないかと疑われ警察からも追われる身となってしまい本当についていません。 このゾンビ映画のゾンビ誕生は超音波で害虫駆除する装置がありその超音波が死体に影響して蘇るという科学的な感じで、ゾンビに食べられて死んだ人はゾンビ化せず、もともと死体だったものが超音波に影響されるか、ゾンビが死体に細工すると蘇るという理にかなったゾンビ増殖法もよかったです。 この超音波が胎児にも影響して凶悪な子供も生まれるというさりげないシーンも怖いです。 ゾンビも田舎町だからそんなに出てこないのですがそれぞれ個性的で基本的に墓場で火葬されていないしたいか病院の死体安置所にあるしたいがゾンビになるので喪服みたいな格好か手術後の跡がのこるゾンビだったりするのも個性的でよかったし、弱点が頭じゃなくて火というところが斬新でした。ちょっと火が付くとものすごい憩いで燃えるところが。 あと、ラストが嫌な感じを引きずって終わるところもヨーロッパ的でよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レイ・ラヴロック (ジョージ) | ホラー映画に出ている玉山鉄二も観てみたい。 |
クリスチーヌ・ガルボ (エドナ) | ホラー映画には気の強そうな竹内結子あたりで。 |
悪霊喰 THE ORDER (2003) | |
2004年1月 | |
司祭アレックスのもとに父親代わりの司祭が死亡したことを伝えられる。彼の死を不審に思ったアレックスは調査を進めるがやがて「罪喰い人」の存在を突き止めるが・・・ 「悪霊喰」より「罪喰い人」の邦題の方が絶対いいと思うなって感じたヒース・レジャー主演のオカルト映画。オカルトってジャンルは一種のキリスト教内での派閥争い物でもあるんだよなぁってこの作品を観て感じましたね。「エクソシスト」でも悪魔祓いをするのはちょっとだけ異端扱いされている神父だったしこの作品も少数派閥のアレックスと「罪喰い人」の関わりを描いていたし。日本で仏教映画ってあるのか知らないけど宗派による対立とか聞かないもんなぁ。 それに「罪喰い人」って死に際に人の罪を食べてあげることでその人は天国に行けるという存在らしいんですけどこの映画で罪喰いを依頼してくる人達はなんで天国に行きたがるのか説明がないもんでさっぱり気持ちが分らないんですよね。せめて死ぬ時は安らかに・・・ってことなんでしょうか?しかもこの「罪喰い人」金持ちから大金貰って罪を喰うって意外とおいしい仕事なんじゃないの?不老不死だしやりたいこと何でもできるじゃん。なんてちょっとでも考えたわたくしは罰当たりでしょうとも・・・ なんだかんだ言ってキリスト教って興味深いなぁとは思ったんですけど。 ネタバレ→恋心を抱いているマーラが殺されて←号泣するヒース・レジャーを見てやっぱり自己陶酔系俳優だななんて思ったのでありました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒース・レッジャー (アレックス) | 苦悩する自己陶酔系ってところがどうもヒース・レジャーとかぶる稲垣吾郎で。 |
ベンノ・フユルマン (イーデン) | ダンディーにも見えて時には若くも見えるそんなところが本木雅弘で。 |
アクロス・ザ・ユニバース ACROSS THE UNIVERSE (2007) | |
2008年8月 | |
イギリスの造船所で働くジュードは父親を探すためにアメリカへとやってくる。そこでマックスという大学生と意気投合し、妹のルーシーと恋に落ちやがてニューヨークで暮らすようになるのだが・・・ ビートルズのナンバーにのせて歌って踊るミュージカル青春映画。 ジュリー・テイモア監督の「タイタス」が好きなので期待していたのですが独特の色使いとかこれぞジュリー・テイモアと感じるところがところどころにあってちょっと退屈するシーンもあるのですが全体的な雰囲気は好みでした。ビートルズはあまり知らないのでもうちょっと勉強してから観たらもっとよかったと思えたと思います。 「Girl」の歌から始まるオープニングが浜辺に打ち寄せる波と新聞紙の波がみごとにシンクロする映像が斬新でカッコいいです。こんなの観たことがありません。1960年代の話なのでベトナム戦争にマックスが行かなければならなくなったり、恋人が過激な反戦運動に参加したり政治的な内容も描かれていて、そのたびに色々な雰囲気のミュージカルに変貌するのですが、個人的に秀逸だなと思ったのがマックスが兵隊にとられるときの身体検査のシーンは機械的なダンスと不思議な機械に入れられて検査される兵隊候補たちの融合がジュリー・テイモア節炸裂と言った感じで印象的です。 ボノとかマックスの入院している時に現われるナースのサルマ・ハエックだったりちょっと出てくる有名どころも嬉しいです。 「ラスベガスをぶっつぶせ」のジム・スタージェスはじめ出演者が吹き替えなしでちゃんと歌っているところも好感度アップです。エヴァン・レイチェル・ウッドもこの時代にあった顔立ちをしていてナイスキャスティングだと思いました。 映画に出てくるビートルズナンバーを全て知っているわけではないのですが一番好きなジョージ・ハリソンの「Something」や定番の「Let It Be」やタイトルになっている「Across The Universe」はジーンとしてよかったし、ラストも青春映画らしい感じでしかも軽く感動できて2時間以上もありましたけどやっぱり観てよかったと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エヴァン・レイチェル・ウッド (ルーシー) | 嵐の二宮和也なんか地方から出てきましたという設定に合いそうで。 |
ジム・スタージェス (ジュード) | 戸田恵梨香あたりにお願いしたい。 |
ジョー・アンダーソン (マックス) | ちょっとお調子者という感じよく似合う佐藤隆太で。 |
悪を呼ぶ少年 THE OTHER (1972) | |
2011年6月 | |
コネティカットの村に住む双子の兄弟。兄のホランドはいたずら好きで、弟のナイルズは内気な性格で、ある日死んだ父親の形見の指輪をいとこに見られたことをきっかけに二人の周りで次々と人が怪死していき・・・ 観る前はオカルトかなと思っていましたが、ホラーというより子供のサイコものという感じ。 始まった瞬間にオチの察しはついてしまうのですが、閉鎖された感じの村と長屋風の家で暮らしている人たちの距離の近さなんかの息苦しさとか全体的にいやーな雰囲気がよく出ていてよかったです。 主役の双子の金髪の少年たちも可愛い過ぎず、かといって生意気でもないその辺にいる利発そうな少年という感じが好感度高いです。たまに無邪気なところもいい。そんな少年たちに嫌われた人たちは例え子供であっても次々に、決して派手な描写ではない見せ方で命を落としていくところが、ゾッとします。 それに劇中で移動式遊園地が出てくるのですが、見世物小屋に忍び込んでみる色々な人たちやホルマリン漬けになっている赤ん坊とか怪奇な演出も抜群でこれが後々効いてくるところもよかったです。 双子の家庭に問題があって唯一まともな感じのおばあちゃんもいい味出していて、ネタバレ→この子たちのために最後に起こす行動も無駄に終わってしまうところの切なさときたらやるせない感じも←いかにも1970年代の映画だなと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ユタ・ヘーゲン (エーダ) | 草笛光子あたりにお願いしたい。 |
アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! THE OTHER GUYS (2010) | |
2011年9月 | |
ニューヨーク市警のアレンとテリーはヒーロー刑事コンビの活躍に埋もれ落ちこぼれコンビとして笑いものになっていたが、ヒーロー刑事たちが殉職して二人は後釜を狙い始めるのだが・・・ ウィル・ふぇれるとマーク・ウォールバーグがコンビを組んだコメディ映画。 「俺たち」シリーズとなっていますがまったく別物。日本独自なんですよね「俺たち」シリーズって。ということで今回はマーク・ウォールバーグが参戦ということで期待していたのですが若干パワー不足でしょうか。ウィル・フェレルが何かおとなしかったのが物足りなかった原因かなと思います。暑苦しくないんです。後半ようやく持ち味が出てきたなという感じはあるのですが・・・ 熱血だけど空回りという役どころのマーク・ウォールバーグは合っているかは別として頑張っていた感は出ていました。ちょっと顔がダサくなっていたのは気のせいか.・・・ それにしても脇役が無駄に豪華というところがこの映画の最大の売りでしょうか。サミュエル・L・ジャクソンとドウェイン・ジョンソンは置いておいて、ウィル・フェレルの奥さんがエヴァ・メンデスだったり、マイケル・キートンが職場のボスだったりと別にこの映画に出ていなくてもいいよねと思うのですが、こういうコメディに色々なタイプの有名な俳優が出てくるとやっぱりテンションが上がります。 「俺たち」シリーズで一番好きなのはやっぱり「俺たちダンクシューター」です。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィル・フェレル (アレン・ギャンブル) | イメージは池田鉄洋で。 |
マーク・ウォールバーグ (テリー・ホイツ) | 坂口憲二あたりにお願いしたい。 |
アザーズ THE OTHERS (2001) | |
2002年5月 | |
第二次世界大戦も終わりに近づく中、戦争からまだ帰らぬ夫を待ってグレースは光アレルギーの子供二人と屋敷に住んでいたが、突然使用人たちが消えてしまった。そんなある日新しい使用人を雇ったグレースだったが、その日を境に屋敷では、奇妙な出来事が次々と起きて・・・ 最初から最後まで緊張感があって、台詞一つ一つに意味があり、最後まで観るとこの作品がすごく良く出来ていることがわかります。 ニコール・キッドマンはすばらしいのはもちろんですが、子供達もすごいです。 特に娘のほうを演じた子役は、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のキルステン・ダンストを思い起こさせる上手さです。 息子の方は映画の中でかわいいと言われていますが、ニコール・キッドマンより色が白いので、かわいいというより不気味です。(かわいいとは思いませんでした) 使用人のミセス・ミルズを演じたフィオヌラ・フラナガンも良いです。(白髪のロン毛の不気味さがすごく良く出ています) ストーリーの詳細が書けないので今回は感想が短いですが、これからご覧になるかたは、予備知識なしで、台詞の細部まで注意して観ると、この映画が良く出来ていることがわかります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコール・キッドマン (グレース) | 日本じゃこういう役は決まって黒木瞳なんだよねぇ。 |
フィオヌラ・フラナガン (ミセス・ミルズ) | 「家政婦は見た」って感じで市原悦子を。 白髪のロン毛だったらさぞかし不気味だろう。 |
アサルト13 要塞警察 ASSAULT ON PRECINCT 13 (2005) | |
2006年3月 | |
大雪の大晦日、年内で閉鎖される13分署に暗黒街の大物ビショップが移送されてくるが何者かに13分署が包囲されてしまう。13分署のローニックはビショップと協力して抵抗を始めるのだが・・・ これ30年前にジョン・カーペンターが監督した「要塞警察」のリメイクなんだそうですけど確かにもうなんていうんですか13分署に移送されてくる犯罪者達がローレンス・フィッシュバーン意外バカばっかりってところやガブリエル・バーンが出てきた瞬間こいつが悪玉ってすぐ分かる分かりやすいところなどはカーペンターと木曜洋画劇場の香りはプンプンしましたよ。 バカ代表はもちろんジョン・レグイザモで場の雰囲気が読めない言動で最初イラッとしましたけどだんだんその良く考えないで行動するレグイザモが楽しく思えてきましたよ。絶対祖手に逃げたら殺されるってのに外に逃げ出して殺されるししかもひっどいやられ方してレグイザモはいまだにこういう役もやれるってところがいいです。 ネタバレ→やられるといえばマリア・ベロは絶対最後まで生き残ると思っていたのに途中で殺されちゃったりして←意外な人が生き残るってところもカーペンターっぽいと思いました。 そして今回の注目はマドンナの偽者みたいなセクシー女警官役のドレア・ド・マッテオ。この人「フレンズ」のスピンオフ作品「ジョーイ」でジョーイの姉貴をやっている人なんですけどほとんど「ジョーイ」の時の役と同じキャラで顔も濃いけどキャラも濃かったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
イーサン・ホーク (ジェイク・ローニック) | TOKIOの松岡昌宏にキザにきめてもらいたい。 |
ローレンス・フィッシュバーン (マリオン・ビショップ) | ハリウッドでも大活躍の渡辺謙に大物っぷりをアピールしてもらいたい。 |
ガブリエル・バーン (マーカス・デュバル) | ガブリエル・バーンがちょっと峰岸徹に見えた。 |
足ながおじさん DADDY LONG LEGS (1955) | |
2010年10月 | |
フランスの孤児院を訪れた大富豪のペンドルトンはそこで才能溢れるジュリーという少女を見かけ、彼女のために正体を明かさず後見人となりアメリカの大学に入学させる。 感激したジュリーは後見人を「足ながおじさん」名づけ手紙を書くのだが、ジュリーのことを忘れていたペンドルトンは手紙を読まずにいて・・・ フレッド・アステアとレスリー・キャロンで「足ながおじさん」をミュージカル映画化。 気まぐれで18歳の少女の後見人になってしばらくほったらかしにして数年ぶりに溜まった手紙を読んだらその少女に恋をしてしまうという50歳超え(多分)の大富豪が本人も自覚がないままに一緒になるためにあの手この手を正体を明かさずにやってしまうというよく考えてみればすごい話なのですが、フレッド・アステアなのでこんなちょっと危ない内容でも問題ありません。 やっぱりフレッド・アステアは天才だと思います。普通のステップはもちろん、アステアの魅力はドラムスティックなんかの小道具を織り交ぜてのタップが本当に人間離れしていてただただ感心します。 レスリー・キャロンもエレガント系なので大学生という設定が無理目なのですがアステアとの相性もよかったです。 この映画はあくどい人間が出てこなくて山岡久乃風の秘書のおばさんもアステアとレスリー・キャロンがくっつくように色々と応援してくれて全体的に爽やかな感じです。 それにしても大学のパーティでパートナーと組んでタップを踏んだりアステアが大富豪というキャラクターなのでやたらとセレブな設定がこれでもかと出てきて羨ましいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フレッド・アステア (ペンドルトン3世) | 堺正章にかくし芸っぽくやってもらいたい。 |
レスリー・キャロン (ジュリー) | 井上真央あたりにお願いしたい。 |
アジャストメント THE ADJUSTMENT BUREAU (2011) | |
2011年6月 | |
政治家のデヴィッドは偶然出会ったエリースという女性に一目惚れして二人の関係が始まろうとしたのだが・・・ フィリップ・K・ディック原作をマット・デイモンとエミリー・ブラントで映画化。 フィリップ・K・ディックとかリチャード・マシスンの原作ものは割と映画化されやすい割には半分くらいは残念な結果になりがちなのですがこれはまずまずの合格ラインだったと思います。 人の運命を操る集団がマット・デイモンの人生を狂わせる?というか支配しているのですが、この人たちが普通に現代社会に溶け込んでいるところが面白いなと感じました。後半追跡劇が始まりますが、普通に街の中で追い掛け回すので一般人もビックリ。扉も秘密のはずなのに普通に一般人に見られてしまってヤバいのではなかろうか?という細かい詰めが微妙に甘くざっくりしているところも意外と好きだったりします。 ヒロインのエミリー・ブラントもコスチュームものに割と多く出ている気がするのですが、こういう現代劇の方が断然いいという発見をしました。 アジャストメント委員会のボスと大ボスのテレンス・スタンプはいかにもディックの小説に出てきそうな冷たい感じのキャラクターでよかったです。特にテレンス・スタンプが出てくると逆らえません的な存在感があって雰囲気が出るから好きです。 マット・デイモンはこの役にはちょっと違うかなという印象。個人的にはアーロン・エッカートあたりにやってもらいたかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マット・デイモン (デヴィッド・ノリス) | 仲代達矢あたりにお願いしたい。 |
エミリー・ブラント (エリース・セラス) | ちょっと幸薄い感じの新珠三千代がぴったりです。 |
ア・ダーティ・シェイム A DIRTY SHAME (2004) | |
2008年9月 | |
ボルチモアのとある町では自由なセックスが蔓延し保守的なシルビアは娘のカプリスもストリッパーでうんざりしていた。そんなある日シルビアはレイ・レイという男に出会い性格が一変してしまい・・・ 何年か前から気になっていたのですがようやくDVD化されたジョン・ウォーターズ監督のセックスコメディ。 「セックス・アンド・ザ・シティ」が流行っていてあちらはどちらかと言うと下世話ながらもファッショナブルですが、こちらはさすがジョン・ウォーターズ作品だけあって「ピンク・フラミンゴ」ほどではありませんでしたが出てくる人が基本的に変態でした。 保守的なおばさんトレーシー・ウルマンが突然性欲に目覚めていつでもムラムラしている状態に・・・という展開で娘のセルマ・ブレアとも和解するのですが性欲に目覚めるきっかけが頭を強打するというとことがバカらしくていいですね。それぞれ脇役までどうやって頭を打ったか再現シーンがあるところも芸が細かくていいです。淫乱になっている時に頭を強打すると保守的になります。 トレーシー・ウルマンは辛らつ系のコメディエンヌで結構好きなのですがムラムラして所構わず男に欲情するシーンは引きます。そして変態仲間たちの中に赤ちゃんプレーのメンバーがいるのは序の口でゴミを食べてエクスタシーを感じるメンバーやら色々なソースを体をに塗って感じる女メンバーがいたりとジョン・ウォーターズテイスト全開です。 巨乳になっては大ハッスルのセルマ・ブレアはたまに過激な映画に出ていますけどこういう映画に出ている時の方がイキイキしているように見えるのは気のせいでしょうか?何にせよ思い切りがいいところが気持ちが良くて好きです。 性の帝王ジョニー・ノックスヴィルもあの下品な感じが予想通りものすごくはまっていました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トレイシー・ウルマン (シルビア・スティックル) | 今の奈美悦子だったらそのままいけそうな気がします。 |
ジョニー・ノックスヴィル (レイ・レイ・パーキンズ) | 見た目は宮迫博之といった感じでしょうか。 |
セルマ・ブレア (カプリス・スティックル) | 意外と思い切りがよさそうな木村多江で。 |
アダプテーション ADAPTATION. (2002) | |
2003年9月 | |
「マルコヴィッチの穴」の大成功で注目の的になった脚本家のチャーリー・カウフマン。 性格の全く違う弟のドナルドはあっという間にハリウッド的な脚本を書き上げてしまうが次回作スーザン・オーリアンの「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」を脚色することになったチャーリーはすぐに行き詰ってしまう。 やっぱり新しい世代のスパイク・ジョーンズとチャーリー・カウフマンの組み合わせは斬新でなかなか面白かった。この二人の作品って観るたびに何か新しいものを見せてくれるんですけど、今回も見たことのない要素が詰まっていてすごいなと思いました。 ドナルドは実在している人物かと思いきや、自分の欲望(ハリウッド的脚本にすればもうかる)?を想像の人物チャーリーに置き換えているていうことに井筒監督のコメントで分った。井筒監督って毒舌の中に分りやすい解説も織り交ぜていて結構感心してしまいました。 俳優達もはまっていて特にメリル・ストリープがいつもの優等生的な役柄ではない(たしかにいつもの繊細な演技は見られるものの)性悪な役が斬新でよかった。 クリス・クーパーも蘭のためなら法律も犯す男の役で見事アカデミー賞受賞。この実在のジョン・ラロシュのは一回はまった趣味から別の趣味に移る時に前にはまったことはきっぱり忘れて次の趣味に没頭できる性格をスーザン同様うらやましく思いましたね。 ラストにネタバレ→唐突にサスペンスフルな←展開になるのはいただけなかったですけど脚本家って大変なんだと思ったのでありました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコラス・ケイジ (チャーリー・カウフマン/ドナルド・カウフマン) | きっと三谷幸喜も苦労しているに違いないと思う。 |
メリル・ストリープ (スーザン・オーリアン) | 眞野あずさで。はぐれ刑事でバーのママ役より作家役の方が合うような気がして。 |
クリス・クーパー (ジョン・ラロシュ) | 泉谷しげるで。蘭を不法栽培する男という設定がはまりそうで。 |
アダム -神の使い 悪魔の子- GODSEND (2004) | |
2006年10月 | |
ポールとジェシーのダンカン夫妻は8歳の息子アダムと幸せに暮らしていたが突然交通事故でアダムを亡くしていしまう。悲しみに暮れる二人の前にジェシーの恩師リチャードがクローン技術によりアダムの再生をの話を持ちかけ二人はアダムを再生することにするのだが・・・ 観る気はなかったのですがついつい前売り券を買ってしまったので鑑賞。上映劇場も新宿のシネパトスこと新宿トーアというマニアックな場所だけあって内容はデ・ニーロが出ていても微妙でした。そもそも2年前の作品というところが怪しかったのですが出ているのがレベッカ・ローミン=ステイモスとキュアの子ですっかりお馴染みのキャメロン・ブライトで「X-MEN」つながりでギリギリ公開されたという感じでしょうか? 内容はクローンで生き返ったアダムは死んだ歳までは普通に成長するけど8歳の誕生日を過ぎた頃から凶悪になって夫婦を恐怖に陥れるといった感じなんですけどオカルトじゃないしじゃあ何なの?と言ったときネタバレ→クローン化するときどうやらデ・ニーロの死んだ凶暴な息子の遺伝子をちょっぴり混ぜたらしい・・・というそんなこと可能なのか?と強引なところが←B級なんですよね。最後もはっきりしない終わり方で、もしかして続編も考えていたとかいう変なことは考えないことにします。 主役のグレッグ・キニアは嫌いじゃないし出演者は豪華だったんですけど内容が今一歩でもったいなかったです。考えてみると雰囲気が似たような同じデ・ニーロの出ている「ハイド・アンド・シーク」の方が全然よくできていると思います。 あと、レベッカ・ローミン=ステイモスは綺麗なんですけど青くないとなんか物足りないです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
グレッグ・キニア (ポール・ダンカン) | いろいろこなせる香川照之で。 |
レベッカ・ローミン=ステイモス (ジェシー・ダンカン) | 主婦の役をやってもピンとこない米倉涼子で。 |
ロバート・デ・ニーロ (リチャード・ウェルズ) | 意外と白衣が似合いそうな緒形拳で。 |
アダルト♂スクール OLD SCHOOL (2003) | |
2004年9月 | |
同棲中の恋人ハイディの本性を知ってしまったミッチは彼女と別れて新しい家に住むのだったがその家はとある大学の所有物で大学と関係ないミッチは追い出されそうになるのだがミッチのために親友バーナードは大学の社交クラブを作るのだが・・・ ルーク・ウィルソン、ウィル・フェレル、ヴィンス・ヴォーン主演のおバカなコメディ。 家を追い出されないために社交クラブを作るって前にそもそもこの家に住むことが間違ってんじゃないの?弁護士のルーク・ウィルソンさん。とこんな突っ込みいれたら終わりなんで言いませんが、たまーに観るこの手の映画って楽しいですわ。この毎晩パーティーやってるだけの社交クラブじゃトップレスの女子と90才近くの老人がローションまみれでプロレスやっちゃってるからアホです。 一応昔いじめてた奴が今は大学の学部長になっていてクラブ存続をかけて試験を受けるってストーリーがあったりもして、ラストは妨害を受けながらも試験に挑むのですがこのときの試験項目の運動競技でなぜかウィル・フェレルが新体操のリボンの競技を真面目な顔してやってるからくだらなすぎて笑えます。 全米じゃ大人気らしいウィル・フェレルってのをちゃんと意識して観たのは初めてだったんですけど一見ジョン・マルコビッチ風ではあるけど芸風は全く違いますね。いい年してよくやるなぁなんて思えるくらいバカらしいことを体張ってやっているところがだんだんナイスに思えてきました。そんなウィル・フェレルもニコール・キッドマンの「奥様は魔女」でダーリン役だからやっぱりすごいんですね。このおじさんベン・スティラー、アダム・サンドラーと一緒で日本じゃ今ひとつ人気が出ないことは間違いなさそうですけど、今後ニコール以外にもジャック・ブラック、ドリュー・バリモアなんかと共演する作品目白押しで密かに注目する事にします。 ルーク・ウィルソンの乱交好きの別れた恋人にジュリエット・ルイスが・・・もうどうしちゃったんだろうジュリエット・ルイス?DVDの特典映像でこの役に関して「典型的な西海岸の女の子を意識したの。」とか言っていたけど、こんなちょい役で本気出さないでちゃんとした役の作品を見せてくれと思うのでありました。 | |
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ルーク・ウィルソン (ミッチ・マーティン) | 福山雅治あたりにさわやかに決めてもらいたい。 |
ウィル・フェレル (フランク・リチャード) | ウィル・フェレルは多分、渡辺正行系の人だと思います。 |
ヴィンス・ヴォーン (バーナード・キャンベル) | ちゃきちゃきリーダーシップを取りそうな浜田雅功で。 |
アップタウン・ガールズ UPTOWN GIRLS (2003) | |
2004年3月 | |
伝説的ロックスターの遺産で自由気ままに暮らすモリーはある日会計士に遺産を全て持ち逃げされ一文なしになってしまう。ようやく子守の仕事に就くことが出来たが、その娘レイは異常なまでに生意気でモリーより大人びていた・・・ 最初は反発しあう子供っぽすぎる大人と大人っぽしぎる子供が最後はちょっぴり大人らしく、子供らしくなり仲良くなるってラストはおおかた予想できたけどダコタ・ファニングの驚くべき芸達者ぶりを観る映画なのです。(そうなのか?) ブリタニー・マーフィもアホな女の子やらせたら天下一ですわ。これ演技なのか地なのかわからないところもある意味すごいことだと思いますよ。 ストーリーはよくあるタイプでおせっかいを焼く女友達(ちょっと前ならマーサ・プリンプトンがぴったり)やその友達との喧嘩そして仲直りの王道も混ぜつつもこの天真爛漫なモリーの部屋が汚いんだよなぁ。遺産で家政婦とかは雇わなかったんだろうかとか電気を停められた家でなぜかテレビだけはついているぞぉ。と突っ込みどころはたくさんあるけどまぁいいか。天然のブリタニーだしとなぜか許してしまう、恐るべき天然マジックなのでした。 母親役のヘザー・ロックリア40過ぎて確かに8才の子持ちの役には適役だけど見た目が恐ろしく若くって驚異的。この映画、話そっちのけでいろんなことが驚異的でした。 | |
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ブリタニー・マーフィ (モリー) | 数年前まで恐ろしく自由奔放だった華原朋美で。 |
アデル/ファラオと復活の秘薬 LES AVENTURES EXTRAORDINAIRES D'ADELE BLANC-SEC (2010) | |
2010年7月 | |
妹の命を救うためジャーナリストのアデルは復活の秘薬を求めてエジプトにやって来てついに手がかりを掴むのだが・・・ リュック・ベッソンの冒険活劇。 予告編を観た感じだと「ハムナプトラ」っぽいなと思っていたのですが、序盤は確かにピラミッドのお宝探しでお転婆要素もあって思ったらよりいいかもと思っていたらいきなり恐竜の卵がかえったあたりからおかしくなって来ました。 恐竜のヒナと復活の秘薬への繋がりがものすごく強引でまとまりがないんです。というか現代劇だったらまとまりのなさが気にならなかったんだと思うのですが、こういう時代設定がリュック・ベッソンに似合っていなくてダメなところが強調されてしまったような気がしました。ビジュアルとかヒロインも悪くないのでもったいなかったです。 それに不満だったのが悪党が出てこないことと警察もピンクパンサーなみのずっこけっぷりでボケているだけじゃ能がないと思ったし、アデルに憧れる青年もいいところなしでただのストーカーみたいな感じになってしまって出てくるキャラクターも誰もがいまひとつ。 あと、何といってもダメだったなと感じたところがアデルの復活の薬を欲しがる理由が妹のためというのがいいのですが、その原因や秘薬を探す過程がものすごく自分勝手で何一つとして共感できなかったところ。結局アデルがさぁ。みたいな感じが何とも言いがたかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ルイーズ・ブルゴワン (アデル・ブラン=セック) | 見た目は吉瀬美智子のような感じの人でした。 |
アトランティスのこころ HEARTS IN ATLANTIS (2001) | |
2002年5月 | |
写真家ボビーは幼なじみの葬式に出席するため、生まれ故郷に戻ってきた、そこで彼は少年時代の出来事を思い出す・・・ 父親を亡くしたボビーは母親と二人暮し。しかし母親は自分の誕生日には何もかってあげずに、自分の洋服を買ってばかり。それでもボビーは親友のキャロルとサリーと楽しく過ごしていた。そんなある日、2階にテッドという下宿人がやってきた。テッドと親友になるボビーだったが、実はテッドは人の心を読める能力をもっていて、ある組織から狙われているのだった・・・ 一言で表現すると、地味な映画です。前半のはストーリ展開が遅くてちょっと退屈だったけど、後半はなかなか楽しめました。(アンソニー・ホプキンスが最初レクターにしか見えなかったけど、最後は違和感なかったです。) 今回の注目は、自分の事しか考えない母親役のホープ・デイヴィスでしょ。「隣人は静かに笑う」とは正反対の、やな奴を好演。 大人になったボビー役のデヴィッド・モースも善人から悪役までこなす名脇役っぷりを今回も発揮しています。 とはいっても子役達の演技が上手いのなんのって、アメリカの子役と日本の子役とではやっぱり格が違いますね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンソニー・ホプキンス (テッド・ブローティガン) | アンソニー・ホプキンスと年齢が近い、宇津井健(6才ほど年上)にやってもらいましょう。 |
アドレナリン CRANK (2006) | |
2007年7月 | |
フリーランスの殺し屋チェリオスは目覚めるとライバルのヴェローナから毒を盛られ残された時間は後1時間であることを知らされる。チェリオスは解毒薬を手に入れるために奔走するのだが・・・ ジェイソン・ステイサムが暴れまくるアクション映画。 知能指数がものすごく低いアクション映画なんですが「おバカ映画」ではなく「バカ映画」でした。 ライバルの殺し屋がステイサムを気絶させて中国製の毒を打っているけどそのままやっちゃえばいいっじゃん。というのっけっから頭の悪さ全開。一時的いアドレナリンを上げる薬を病院にもらいにいったら案の定警察やら警備員なんかに捕まりそうになるけどその時の格好がアメリカの病院でよく見かける後ろが丸見えの検査着で大暴れ。パンツは履いていてもいいんじゃないかと思うけどノーパンで街中を逃げ回り白バイ警官を挑発してバイクを奪って逃走という一連の流れを半ケツで劇中の1/4くらいの時間を割いているバカさがいい。 事件に巻き込まれる彼女のエイミー・スマートも相当なバカでステイサムが普通のプログラマーって本気で信じている時点でこの女キテルなと思ったのですがチャイナタウンの街中でHという大胆さでパンツ丸見えなんか序の口というクレイジーさが何とも言えません。 とこんなバカな内容で敵はもちろんステイサムに絶対かなうはずもないチンピラが格上げされたレベルの小者だし、ロスの街で場面が変わるときにグーグル・アースで場面が変わるという超低予算っぷりとステイサムが敵の腕を肉切り包丁でぶった切る「キル・ビル」テイストが全体的に70年っぽい雰囲気をかもし出してちょっと点数甘いけで愛すべきバカ映画としては5星にしました。 声もいいしブルース・ウィリスが結構いい歳いったのでセクシーハゲのポジションを受け継げるのはジェイソン・ステイサムしかいないと思う今日この頃ですが、なんとこの映画に続編があるとの無謀な噂が出てくるところもバカでいいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイソン・ステイサム (シェブ・チェリオス) | 渋カッコいい寺島進で。 |
エイミー・スマート (イヴ) | 雛形あきこあたりにやってもらいたい。 |
アドレナリン:ハイ・ボルテージ CRANK: HIGH VOLTAGE (2009) | |
2009年10月 | |
ヘリコプターから落下し死んだと思われたシェブ・チェリオスは奇跡的に一命をとりとめたが何者かに心臓を抜き取られ充電式の心臓とすりかえられてしまう。心臓を取り戻すために充電をしながら心臓を追うのだが・・・ まさかの続編そしてまさかの日本公開という奇跡としか言いようのない絶好調のジェイソン・ステイサムあのバカみたいな内容の映画の続編。 全作もバカみたいでしたけど今回はより輪をかけてバカです。心臓が充電式にすり替えられたまでは100歩譲っていいとしても充電方法が感電というところがバカバカしくていいですね。警察に追われている時に電池切れを起こしそうなってスタンガンを突きつけられフル充電って無茶もいいところ。そのくせ本当にどうしようもなくなったら、静電気で何とかしろと前作にも出ていた怪しい友人の医者のアドバイス(この医者が元心臓外科医というものすごい都合のいい設定もナイス)で、静電気を起こすためおばあちゃんとかに体を擦り付けるステイサム。こんなバカらしいことを本気でやるステイサムは本当にいい人です。 エイミー・スマートも何故かストリッパーになっていてとりあえず乳首にビニールテープをはって踊って最終的には競馬場で脱ぐという根性の入り具合にこの人もいい人だな思いました。 こんなにバカみたいな内容で前作でもステイサムとエイミー・スマートくらいしか知らないのに劇中で前作の関連人物の回想シーンやエピソードなどの変にこだわっているところもなんだかすごいです。 すごいと言えば異彩を放っていたのがステイサムに一目惚れして追い回すバイ・リン。骨と皮みたいな体つきで異様なハイテンションぶりはさすがに引きました。 デヴィッド・キャラダインも映画としてはこれが遺作のはずだと思うのですがバイ・リンの壊れっぷりに影が薄くなっているのが残念でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ドワイト・ヨーカム (ドク・マイルズ) | 温水洋一あたりにお願いしたい。 |
穴 THE HOLE (2001) | |
2002年5月 | |
イギリスの名門パブリック・スクール、4人生徒が突然姿を消した。そして一人の女子高生リズが18日ぶりに発見された。精神科のフィリッパがリズにカウンセリングを始め、リズが事件について語り始めるが・・・ ソーラ・バーチのこにくたらしさ全開。この憎たらしさ加減がいいんだよね。 しっかしイギリス映画のかっこいい男って全然イケてなくないか?穴に入る男子生徒2人が学校でもかっこいい生徒らしい設定なんだけど、いまいちパッとしないんだよね。 だけど、学校の人気女子生徒のフランキーを演じたキーラ・ナイトレイっていうのが要チェックですな。 写真を見ての通り、ウィノナ・ライダーそっくり。ウィノナの影が薄くなってきた今日この頃、ポスト、ウィノナとしてがんばってもらいたいですな。 しかしキーラ・ナイトレイ、まだ17才なんて・・・若い! | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ソーラ・バーチ (リズ) | 日本の若手にソーラ・バーチのようなかわいい系でもセクシー系でもないダーク系の女優っていないんだよね。 あえて言うなら若手じゃないけど、杉田かおるで。 |
アナコンダ2 ANACONDAS: THE HUNT FOR THE BLOOD ORCHID (2004) | |
2005年3月 | |
七年に一度、二週間だけ花を咲かすという「ブラッド・オーキッド」。この花が老化防止に効果があると発見したニューヨークの研究員達だったが。あと一週間でその花は咲き終わってしまうため彼らは現地に向かうのだったが・・・ 前作「アナコンダ」から8年。一応正統な続編らしいのですがアナコンダ以外つながっているところは全くありません。 天候大荒れ、大自然あり、大型爬虫類あり、裏切りありと(毒蜘蛛使って仲間殺してるし)テレ東の木曜洋画劇場にぴったりなテーマで展開は観なくてもわかるのですが科学者一向が乗るボロ船に飼われている猿(コングと呼ばれてました)が、多分「アウトブレイク」に出ていた猿と同じ品種だと思うんですが、バナナをおあずけにされたらちょっとすねちゃって自分でジャングルに果物獲りに行ったらアナコンダに襲われて必死に逃げるコング。とか危険を察知して叫ぶけど船長から黙れと言われてちょっと悲しそうだったりと一番言い演技していたなぁ。 個人的に感心したのは登場人物がちょっとづつ誰かに似ているといこと。船長のビルはガイ・ピアースをタバコの広告に出ているようなナイスガイにした感じだし、女科学者サムはジェニファー・ロペスとキャメロン・ディアスを7:3で合わせたような感じだし、もう一人の女科学者はパム・グリアににているわでほとんど無名の彼らをスターに見立てて鑑賞したら作品自体グレードが上がったような気がして案外楽しかったです。 ネタバレ→花はあきらめて帰ろうということになったけど何だかんだ言って結局幻の花にたどり着いちゃうんですがこの花、想像していたのはラフレシアのような巨大な花を想像してたのに手で摘み取れるほどの大きさでしかも造花っぽくてしょぼかったです。 全然関係ないけど今回意外と生存率高かったのにびっくりしました。女科学者二人いるってことは一人死ぬのが定番だけど二人とも生き残っちゃいましたから。パム・グリアにはやられると思っていただけにちょっとうれしかったなぁ。← 前作を今振り返ると当時は気にもしていなかったけどジェニファー・ロペスとかオーウェン・ウィルソンとか今となっては大物になってしまった人たちが出ていてすごかったんですよね。ダニー・トレホも出ていたし。今回の続編も5、6年経ったら何人かは有名になっていてほしいなと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョニー・メスナー (ビル・ジョンソン) | 渡辺裕之はタバコの広告に出られそうな雰囲気を持っている。 |
カディー・ストリックランド (サム・ロジャース) | 観ていないけどイメージ的には「不機嫌なジーン」の竹内結子で。 |
マシュー・マースデン (ジャック・バイロン) | 金のためなら裏切りそうな役のイメージがついてしまった保坂尚輝で。 |
サリー・リチャードソン=ホイットフィールド (ゲイル・スターン) | 飯島直子あたりに無駄にセクシーな科学者役をやってもらいたい。 |
あなたにも書ける恋愛小説 ALEX AND EMMA (2003) | |
2004年5月 | |
才能はあるがスランプに陥り借金まみれの小説家アレックスはあと30日で小説を書き上げなければ取立て屋に命を奪われると脅され速記者を雇い口述で小説を語りその内容を記録してもらうことにする。偽の広告に騙されたエマはあらすじを聞き興味を持ちアレックスを手伝うことにするのだが・・・ ケイト・ハドソンとルーク・ウィルソンが現実と小説の中の登場人物を行ったり来たりするロマンティック・コメディ。ってことで現実の二人のやり取りがいい感じになってきたところで小説の世界に引きずり込まれ、今度は小説の中の展開が面白くなってきたぞって時に現実の世界に戻ったりと結構もどかしいところはあったけどなかなか面白かったと思います。 「10日間で男を上手にフル方法」でも同じように年上の男を翻弄する役が板についてきたケイト・ハドソンはやっぱりキュートだった。それに今回は小説の中でロシア、ドイツ、スペインのメイドの役もこなし意外と芸達者なところを見せてくれて感心したね、さすがゴールディ・ホーンの娘だと。ただオカッパ頭だけは止めといた方がいい、すごく変だもん。 ルーク・ウィルソンも「チャリエン」シリーズのキャメロンの彼氏や「キューティ・ブロンド」シリーズのリースの彼氏など定番の強気な女の彼氏がぴったりマッチしていてこの二人ナイス・キャスティング。それに今回のルーク、はりきってフラメンコ踊っちゃうからねそれもすごく変てこなフラメンコ。今回めちゃくちゃはじけてて兄のオーウェンをちょこっと垣間見て「ズーランダー」を思い出してしまった。 劇中登場するシロガネーゼ風の素敵な着こなしのマダムは誰?と思ったらなんとソフィー・マルソーじゃありませんか。もうすっかりケイト・ハドソンの添え物みたいになっちゃって時代は今ケイト・ハドソンなんだと感じるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ハドソン (エマ・ディンズモア) | やっぱり見た目が矢田亜希子だと思うんですよ。 |
ルーク・ウィルソン (アレックス・シェルドン) | 野村宏伸あたりが情けな系のこの役にぴったりで。 |
ソフィー・マルソー (ポリーナ) | まさにシロガネーゼ的というか三浦りさ子で。 |
あなたは私の婿になる THE PROPOSAL (2009) | |
2009年10月 | |
やり手のキャリアウーマンのマーガレットはビザの更新が下りずこのままでは国外退去になると会社のボスから知らされる。焦ったマーガレットはアシスタントのアンドリューと結婚するとでっち上げ無理やりアンドリューの故郷についていくのだが・・・ サンドラ・ブロックとライアン・レイノルズのラブコメディ。 ここのところ色々なジャンルの映画には出ていたもののパッとしなかったサンドラ・ブロックを尻目にキャサリン・ハイグルがぐんぐん頭角を現して来ていましたが、久しぶりのサンドラ・ブロックはベテランの貫禄があってまだまだ若いものには負けませんという気合の入りようが素晴らしかったです。 やっていることは全てベタというか王道な感じなのですがテンポがいいので次の展開が分かっていても楽しめてしまうのです。部下というかアシスタントを奴隷としか思っていないサンドラ・ブロックとそれに逆らえないライアン・レイノルズの相性もいいところも成功しているポイントじゃないかと思います。 サンドラ・ブロックのはじけっぷりも楽しいけれど、ライラン・レイノルズがたまにサンドラ・ブロックを出し抜いて得意顔。調子に乗りすぎて手痛い仕打ちを受けるという展開が軽妙でいいですね。 話題になっているサンドラ・ブロックの全裸シーン。事前に聞いていたのですが、聞いていてよかったです。聞いていなかったら目が点ですから。ネタバレ→シャワーを浴びたらバスタオルがないからバスルームの外に探しに行かなくちゃならないのですが、垢すり用?の手袋みたいなやつで股間を隠してウロウロするって男らしくて大爆笑。←全米でも大ヒットしたみたいでサンドラ・ブロックも脱いだ甲斐があったってものです。 アラスカにいるサンドラ・ブロック大好きなメタボなストリッパーは最後まで暑苦しかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サンドラ・ブロック (マーガレット・テイト) | イメージ的には天海祐希がぴったりです。 |
ライアン・レイノルズ (アンドリュー・パクストン) | キャラクター的には上地雄輔っぽい感じでしょうか。 |
アナトミー ANATOMIE (2000) | |
2002年4月 | |
名門医科大学の解剖セミナーに合格したパウラ。しかし実習で使う死体が知り合いだった青年だった。彼の不信な死に疑問をもったパウラは死因の原因を調べ始めるが、やがて動物の剥製を作る時に使う「プロミダル」という薬品が使われていることと、謎の秘密結社「AAA!」が事件の黒幕であることをつきとめるが・・・ ドイツ映画ということで、主人公を演じたフランカ・ポテンテ(「ラン・ローラ・ラン」の赤毛の人です)しか知らなかったのですが、なかなか楽しめました。 生きたままの人間を標本にするシーンは結構グロテスクですが、かなり斬新でスタイリッシュ!!また劇中に出てくる数々の人間の標本もすばらしいです。(人間の輪切りとかアーティスティックですよ。) 学生達が解剖実習の時に着るものもおしゃれです。というわけでおまけで★4つ。 ストーリーはどうかといいますと、犯人の正体がわかるのが速すぎる感があるかな。あと犯人がいままでこの人物って出てきてたっけ?て思うほど最初のほうは目立たなかったところがいまいちな所とフランカ・ポテンテが学生に見えないところ(りっぱな女医さんに見えちゃいます)ですね。 ストーリーはともかくプラスティネーション(本物の人体の水分と脂肪分を抜き取り、プラスティック樹脂などを注入して作った標本)だけでも観る価値あり。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フランカ・ポテンテ (パウラ) | フランカ・ポテンテが学生に見えないなら、瀬戸朝香でもいいでしょ? |
アナトミー2 ANATOMIE 2 (2003) | |
2004年8月 | |
ベルリンの名門医大にインターンとしてやってきたヨアヒムはその道で有名なミュラー教授に憧れていた。そんなある日ヨアヒムは無断で重症の少女の手術をして命を助ける。その腕を買われたヨアヒムはミュラー教授のプロジェクトに参加する事になるのだが・・・ ドイツのメディカル・サスペンス「アナトミー」が日本未公開ながら続編となってDVD帰ってきた。ってことでちょっと期待して出だしも快調でなかなかいい感じと思っていたら悪くはないんですけど普通にまとまっちゃってましたね。 前作じゃ人体の輪切りの標本を作るために次々と生きた人間を解剖してく秘密結社の悪行を女学生が暴く内容で、ビジュアル的にもこの標本はインパクトあったしすごかったんですけど、今回は人口筋肉の移植に関するエピソード。秘密結社がまたまた関わってはいるんですけどこのプロジェクトに参加した学生は自らの肉体を研究材料として体の一部に人口筋肉を移植しているわけだから別にいいんじゃないの?身内で人体実験やっている分には。と思ってしまいましたよ。 学生も肩や腕以外にもいろいろな場所に人口筋肉を移植しています。主人公はふくらはぎに筋肉を入れてサッカーで大活躍。仲間の一人はなぜか指に筋肉移植していてこれは何に使えるのかなぁと不思議でした。 前作の主人公フランカ・ポテンテもちょこっとだけ出演していました。医学の道を捨て秘密結社の悪事を暴く調査員というとってつけたような役で無理やりパート2にしましたって雰囲気がしますね。ポテンテなしで別な作品としても別にいいような気もしたし。 秘密結社のメンバーの中にブイブイ言わすやり手の女学生がどこかで見たことあると思っていたら「ラブ・アクチュアリー」でアラン・リックマンと不倫した秘書でした。もしかしてこの女優注目しておいた方がいいのかな? | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヨアヒム (バーナビー・メチュラート) | 観ていないけど「白い巨塔」の伊藤英明を彷彿とさせ。 |
ミュラー教授 (ヘルベルト・クナウプ) | 「日本の首領」シリーズでの非情な時の高橋悦史を思い出しました。 |
アナライズ・ユー ANALYZE THAT (2002) | |
2003年4月 | |
刑務所で突然精神を病んでしまったマフィアのボス、ポール・ヴィッティ。かつての担当医だったベン・ソボルは精神鑑定を行い、無理やりポールの保護観察を引き受けることになってしまう。 しかしポールは刑務所を出たとたんいつものポールに戻ってしまう。彼は精神を病んだ演技をしていたのだった。 デ・ニーロがいきなり「ウエスト・サイド・ストーリー」を歌って踊るシーンにいきなり引き、続いて精神を病んでいるふりをするシーンもなんかわざとらしいというか、こんな面白いことも出来るんだぞ。と言わんばかりのデ・ニーロを観て、今回はついていけそうにないなと思ったけど、出所してからのデ・ニーロとビリー・クリスタルのからみはそこそこ面白かったかな? でもやっぱり出番は少ないけど「フレンズ」のフィービー役でおなじみのリサ・クドローが最高です。「フレンズ」の時よりはエキセントリック度は少ないけど、その独特のコメディエンヌっぷりは観ていて楽しいな。 女マフィアのボス役にキャシー・モリアーティの極妻っぷりにも脱帽。もう迫力満点です。 デ・ニーロの演技には笑えないが、デ・ニーロ以外の出演者の演技には笑えるところがあるという、微妙な作品なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ロバート・デ・ニーロ (ポール・ヴィッティ) | 中尾彬で。その威圧感でマフィアのボスを演じてほしい。 |
ビリー・クリスタル (ベン・ソボル) | 小堺一機で。なんかビリー・クリスタルっぽくない?(頭というかおでこだけか・・・) |
リサ・クドロー (ローラ・ソボル) | 「ごきげんよう」で「ごきげんよう大賞」を3回も受賞しているので小堺一機とは息もぴったりであろう、磯野貴理子で。 |
アニマトリックス THE ANIMATRIX (2003) | |
2005年9月 | |
「マトリックス」にまつわる9つの短編集。 1話目のCGのやつは確か「ドリームキャッチャー」を観に行った時に次の作品が「マトリックス リローデッド」だからなのかおまけで上映していたなぁなんて思い出します。 それはさておき全作品10分くらいの短編集はなかなか興味深かったです。 特に気に入ったのは2話目と3話目の「セカンド・ルネッサンス」どうしてマシンが人間界を乗っ取ったかが描かれていて「ターミネーター」なんかのプロットと似ているのですが、「マトリックス」でリアルな世界が何故暗いのかっていうところを太陽の光を動力として動くマシン達の動力源を断つために人工的に雲を作り出したってところに、なるほどねぇと感じてマシン達はさらに進化して人間を動力源として映画でも出てきたカプセルで人間を栽培するという一連の流れによくできているなぁと感心しました。 他にも短距離選手が世界記録を出そうとする「ワールド・レコード」というエピソードは一見マトリックスとは関係なさそうなんですが、この選手実はマシンに栽培されている人間のひとりでドーピング使用歴もあたりするわけですが、なぜマシンが人間にこんな夢を見させるのかというと夢の中で限界を突破(世界記録を出す)とリアルな世界で目覚めてしまうから・・・とこれまたよく考えられたエピソードだなぁと思いました。 全エピソードになんとなく「マトリックス」の世界につながりがあって「キル・ビル」の時もそうだったのですがいろいろ想像が膨らむ感じが個人的にはたまりませんでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY (2002) | |
2002年9月 | |
親の遺産で裕福に暮らす38才で独身、無職のウィルはある日マーカスという少年に出会うが偶然彼の母親フィオナが鬱病で自殺した所を助けたことからウィルの家に通うようになる。 ある日シングルマザーのレイチェルに出会ったウィルはマーカスを利用してレイチェルに近づくが・・・ あー、うらやましいウィルのおきらく生活。日々の日課は、テレビを観ることと、ネットサーフィンと買い物くらいでしょ?あと、無職なので当然時間が有り余っているわけで、「シングル・ペアレント・アローン・トゥギャザー」(シングルの親が集まる会)などという会に子供がいる振りをして潜入して、シングルマザーと付き合おうなんて暇なことも出来るわけ。 金も時間も存分にある、遺産ってすごいな。どこか遠い親戚から莫大な遺産が転がり込まないかな? とそんなウィルに憧れた一本でした。マーカスにそこまで思い入れしなくても・・・とは思いましたが。 ヒュー・グラント、ロマンティック・コメディには欠かせない人となっていますが、いい人やりすぎて、最近まであまり好きじゃなかったんですよ。それが「おいしい生活」「ブリジット・ジョーンズの日記」とこの映画でダメな男に路線変更?してからぐっと良くなったと思いますよ。まばたきの回数は相変わらず多かったですが。 トニ・コレットは問題を抱えたシングルマザー役をやったら天下一ですね。コメディに鬱病を持ってきていますが、彼女のおかげで暗くなりそうな雰囲気をぎりぎりかわしてところがすごいです。 イギリス人の子役は上手いんですがかわいくない子が多い。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・グラント (ウィル・フリーマン) | ウィルっぽい、おきらく生活していそうな石田純一で。 |
トニ・コレット (フィオナ) | いっちゃってる感の強い藤谷美和子にぜひ。 |
レイチェル・ワイズ (レイチェル) | レイチェル・ワイズって鈴木京香に似てますよね? |
アバウト・シュミット ABOUT SCHMIDT (2002) | |
2003年5月 | |
定年で退職してそれなりに平凡に暮らしていたウォーレン・シュミットだったがある日妻のヘレンが急死する。悲しみを癒すため結婚を控えた娘の手伝いに婚約者の元に向かうウォーレンだったが、婚約者の家族は奇妙な人ばかりで・・・ まぁ一人の老人のロードムービーってところでしょうか?個人的にキャシー・ベイツやダーモット・マルロニーの奇妙な家族が出てくる中盤までは退屈しちゃったんですけど、そこから先は結構楽しめたかな。 物語の核となるネタバレ→チャイルドリーチなるチャリティ団体(月22ドルで恵まれない子供の里親になれるらしい)があるのも初めて知ってちょっぴり感心したなぁ。(この団体ただお金出すだけじゃなくて手紙を子供とやり取りするところとか。)← なんといってもキャシー・ベイツのネタバレ→全裸には衝撃を受けました。なんか関取みたいなんですもの。← それに久しぶりに見たダーモット・マルロニーの髪型には驚いた。キャストを確認するまで気がつかなかったですもん。これが役作りだと願います・・・ しかもウォーターベッドのセールスマンって怪しげな職業だしネズミ講的な話を持ちかけるってキャラがめちゃくちゃはまってたしな。娘はこいつのどこに惚れたってシュミットじゃなくても心配するよ。 ジャック・ニコルソンの普通の演技を観たのはほぼ初めてかもしれないけれど結構よかった。でもやっぱりニコルソンはちょっと癖のあるキャラじゃないと物足りないな。そしてニコルソンのドラム缶体型に驚いたのでありました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャック・ニコルソン (ウォーレン・シュミット) | 中尾彬が普通の役をやったら結構こんな感じかも。 |
キャシー・ベイツ (ロバータ・ハーツェル) | 豪快にネタバレ→全裸で混浴←なんてことできるのは、柴田理恵しかいないでしょう。 |
ホープ・デイヴィス (ジーニー・シュミット) | 七瀬なつみで。この手の役は目立っちゃいけないのであります。 |
ダーモット・マルロニー (ランドール・ハーツェル) | ウォーターベッドのセールスマンなんかの怪しい職業もいけそうな、DonDokoDonの山口智充で。 |
アバター AVATAR (2009) | |
2010年1月 | |
パンドラと呼ばれる惑星で、アバターと呼ばれる人間とナヴィ族のDNAを掛け合わせた特殊な肉体を操作しナヴィ族と交流する任務についたジェイクだったが軍は密かにナヴィ族を排除しようとしていて・・・ ジェームズ・キャメロン監督話題の3D超大作SF。 あまり期待していなかったせいか面白かったです。話はありがちなんですが世界観がちゃんと作りこまれている感じと3Dが上手い具合に融合していたおかげだと思います。3Dも思ったより飛び出ないなぁと思っていたのですが、何本か3D映画を観ているうちに気がついたのですが飛び出すというより奥行きを感じるのが3Dなんだなとようやく理解できました。 サム・ワーシントンの起用も「ターミネーター4」以前から決まっていたみたいだし、3D映画に大きな一石を投じたと思うしジェームズ・キャメロンは結局のところ目の付け所がいいんだと思います。それに音楽もキャメロン作品はどことなく壮大で印象的なのもポイントだと思います。 主役のサム・ワーシントンは相変わらず体育会系のいい人で、いったいどこまでいい人になるのか第二のヒュー・ジャックマンという感じです。があまりにも直球な行動が多すぎて一体何回バカって言われるんだろうかというくらいバカバカと言われていて可笑しかったです。 シガーニーも出ているのですが、突然現われてアバターになるサム・ワーシントンに「頭を空っぽにして。得意でしょ。」と気の利いた台詞が似合うこと。そしてシガーニー自身もそっくりなアバターになって物語りに絡んでいて出番はちょっとどころではなく、かなりあったので嬉しかったです。 結果として敵役となってしまった大佐役のスティーヴン・ラングは「パブリック・エネミーズで」クリスチャン・ベールの捜査を手助けをしていて雰囲気のある人だなと思っていたのですが、この映画だといきなり筋肉質で高圧的なキャラクターしかも50代後半であの肉体。なんか役者ってすごいと同時に大変だなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サム・ワーシントン (ジェイク・サリー) | いい人そうでファイト一発感のある山口達也で。 |
ゾーイ・サルダナ (ネイティリ) | 黒木メイサはこういうCG使った役とか作品が似合いそう。 |
シガーニー・ウィーヴァー (グレース・オーガスティン) | イメージは倍賞美津子という感じでしょうか。 |
スティーヴン・ラング (マイルズ・クオリッチ) | 國村隼あたりにお願いしたい。 |
アビエイター THE AVIATOR (2005) | |
2005年5月 | |
映画監督にして航空会社も経営する大富豪のハワード・ヒューズの半生を描いた作品。 あんまり評判よくなかったし3時間の大作なもんで正直観る気なかったんですけど前売券買っちゃったしアカデミー賞にのいろいろノミネートされているからやっっぱり観なくちゃなぁと思いながら渋々観に行ったのですが、さすがマーティン・スコセッシだけあって長いんですけど結構ねあっさり観ることが出来ちゃいました。 ハワード・ヒューズのエゴとそれに仕方なく付き合う周りのみなさんがたという繰り返しのようにハワードにみんなよく付いていくなぁとジョン・C・ライリーとかに感心しました。個人的に給料の倍以上もらっても最初の数ヶ月はいいかもしれないけどこんな上司に毎日無茶なこと言われ続けるし助言は聞かないしそんなんだったら正直いやだなぁと思います。アレック・ボールドウィン側に優秀な人材が大量に流れなかったのが不思議に思います。(実際人材流出していたのかもしれませんが・・・) あと、気象学の教授のイアン・ホルムがいちいちハワード・ヒューズにくっついてくるところはちょっと可笑しかったです。 ケイト・ブランシェットのキャサリン・ヘップバーンは時折本当似ているなぁと思う瞬間があって上手いと思ったし、薄化粧でそばかすをうっすら見せているところなんてさすがです。飛行機操縦して「すっげー」って字幕がでるけどあれってあっているのだろうか微妙に気になりました。 ベッキンセールのエヴァ・ガードナーは綺麗だけどどこが?という感じというかよくこのキャスティングに仲間入りできたなぁって思ってしまいます。衣装もなんかどこへ行くにもどこかの国の王族かよ?みたいな不思議な衣装だし。でも嫌いじゃないんですよベッキンセール。この場違い的なところが何とも言えず。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レオナルド・ディカプリオ (ハワード・ヒューズ) | 窪塚洋介にやらせるといい感じになりそうで。 |
ケイト・ブランシェット (キャサリン・ヘップバーン) | 大柄な天海祐希にお願いしたい。 |
ケイト・ベッキンセイル (エヴァ・ガードナー) | エヴァ・ガードナーのようなさばさばした性格であろう飯島直子で。 |
アフリカの女王 GREEN LANTERN (2011) | |
2011年11月 | |
アフリカで宣教師の妹ローズは兄を亡くし、蒸気船の船長のチャーリーとともに運河を下ることにするのだが・・・ ハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘプバーンのアドベンチャーロマンス。 ボギーがアカデミー賞受賞のヘプバーンがノミネートされていたので社会派かシリアスなドラマかと思いきや割とラブコメディ色の強いアドベンチャー映画でした。 性格の違う二人がケンカし合いながらも危機を乗り越えながら恋に落ちていくという感じのスタンダードな展開なのですが二人が上手いので全く飽きることがなく最後まで一気に観ることができるのはすごいことだと思いました。 途中ドイツ軍に狙われたり、滝に落っこちて船が壊れて自分たちで直したりと色々ハプニングが起きるのですが、スクリューを自分たちで直すという無茶な感じもこの二人の演技力のおかげでそんなことも気になりませんでした。 でも残念なのは優秀すぎてそつがないところですかね。イメージとしては「6デイズ/7ナイツ」っぽい内容なのでこの映画のようにどこか転んでいるところがあればもうちょっと愛嬌があるかなと思うのですが。 あ、映画自体はとてもまとまりがあって面白いんですよ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ハンフリー・ボガート (チャーリー) | こういう映画には阿部寛が似合います。 |
キャサリン・ヘプバーン (ローズ) | イメージは深津絵里といった感じ。 |
AFRO SAMURAI AFRO SAMURAI (2006) | |
2007年11月 | |
子供の頃、目の前でジャスティスに父親を殺された少年は成長し二番のハチマキを巻くアフロサムライになり一番のハチマキを持つジャスティスへの復讐を誓うが二番のハチマキを狙う刺客が次々を現れて・・・ WOWOWで放送された5話の連続ものを映画用に編集し直してアメリカから凱旋上映されたという日本のアニメはアメリカではすごいと話題になっている作品です。 普段はあまりこういうジャンルは観ないのですが声の出演にサミュエル・L・ジャクソン、ケリー・フー、ロン・パールマンという豪華なところに惹かれて観に行きましたがサミュエル・L・ジャクソンはアフロサムライと相棒みたいなニンジャニンジャというキャラ一人二役やるは製作までやってしまうわで相当これ気に入ったんでしょうね。二番のハチマキを持つものしか一番に挑戦できないという暗黙のルールがあってこういう暗黙のルールとかサミュエル・L・ジャクソンは何となく好きそうだし。 画作りは「キル・ビル」のオーレン・イシイのアニメパートの部分のような雰囲気で日本のアニメだけどアメリカ人が好きそうという感じで刺客達も個性的で坊さん六人衆が個人的にはあの手この手で迫ってきてなかなかよかったし旧友との宿命の対決など見応え十分という感じなのですが最後のほうにやたらと割り込んでくる少年時代のエピソードはそんなになくても良かったかなと感じました。もうちょっと後半すっきりまとまっていればもっと楽しめたかも・・・ 台詞も全体的に少なめでニンジャニンジャが一人でしゃべっている感じだったのでケリー・フーとロン・パールマンの声の出番が少ないところが意外でした。 なんでもこの映画サミュエル・L・ジャクソン自身で実写化するらしいという噂があるみたいですがサミュエル・L・ジャクソンがこれ以上歳をとらないうちに実写化するならして欲しいところです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
アフロサムライ:レザレクション AFRO SAMURAI: RESURRECTION (2009) | |
2009年12月 | |
父の仇を討ち、一番のハチマキを手に入れたアフロ。しかし倒したはずのクマと謎の女シヲが現われハチマキを奪ってしまい・・・ 前作はテレビドラマをつなげたものだったのですが、今回は映画用に作られた完全オリジナル。 前作もボスがロン・パールマンにヒロインがケリー・フーという声の出演にしてはものすごく豪華だったのですが、今回は女ボスがなんとリーシー・リューということでテンションが上がります。そしてマーク・ハミルも出ていて二役やっているのですが、ひょっとこロボとおでん屋の主人と言うところが切なかったです。 基本的に前作が父を殺した一番のハチマキを持つ男を倒すのが目的だったのに対し、今回は復讐の鬼と化した親友の妹に今度は狙われるという皮肉な話なのですが、復讐するシヲという女のキャラクターの声がルーシー・リューにマッチしていてよかったです。ルーシー・リューの声も実は特徴的ということが再確認できたところもグッド。 映像も相変わらず独特な雰囲気をかもし出しているのですが今回それに輪をかけて印象的だったのがねぶたのシーン。ねぶたの外見もアフロのアニメとねぶたのCG(多分)が融合してすごく独創的だったのですが、ねぶたの中で訳あり剣士と戦うシーンなんかはアメリカ人は大喜びしそうなアイディアで感心しました。 復讐の連鎖はまだまだ続き、「キル・ビル」を彷彿とさせる終わり方でまだ続編はありそうと思ったら、本当に続編の話がありそうで、ちょっと楽しみです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
アポカリプト APOCALYPTO (2006) | |
2007年6月 | |
身重の妻と仲間達と平和に過ごす狩猟民族のジャガー・パウだったが、ある日村はマヤ帝国の兵士達に襲われジャガー達は連れ去られてしまう。捕まったジャガー達はマヤ帝国の儀式の生贄になってしまうのだが・・・ メル・ギブソンが監督したワイルドな作品。 「パッション」の時も残酷でしたが今回はそれを超えています。「パッション」は誰もが知っているキリストの最後の12時間を描いていて拷問シーンは確かに観ているこっちがつらくなるほどでしたが、今回は本当に原始的な原住民の話で知的なところが一切ないからとにかくワイルド。というかこんなに野蛮な映画観たことありませんという感じで首が次々とはねられたりわざわざ槍が刺さって死ぬ瞬間をドアップにしてメル・ギブソンはいったいどうしたいのか分からないのですがここまでからっと残酷描写を見せてくれると逆にスカッとします。 後半、ジャガーの反撃が始まるのですがマヤ帝国の兵士達をやっつける方法が蜂の巣を投げつけるという漫画でしかお目にかかれないような攻撃方法が楽しい。他にも毒蛙の毒を植物の棘に塗って吹き矢にしたりとアイディア豊富なところもよかったです。 あと個人的に気に入ったのはマヤ帝国の将軍の鎧の肩の部分がシャレコウベの下顎部分でが連なっているという何という斬新なデザイン。マヤ帝国の人々もさすが都会だけあったスター・ウォーズも真っ青なヘアースタイルと画的に今まで見たこともない世界が繰り広げられていて新鮮でしたが、さすがに観終わった後はものすごく疲れました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ルディ・ヤングブラッド (ジャガー・パウ) | ファイト・一発!という感じだったのでケインコスギで。 |
雨に唄えば SINGIN' IN THE RAIN (1949) | |
2007年10月 | |
ドンとリナはサイレント映画の人気コンビ。そんな中「ジャズシンガー」大ヒットし次回作はトーキーで作られることになるがリナは性格どころか声も最悪で・・・ ついにこの映画の感想を書くときがやってきました。40年代にも人気だったMGM作品ですが「踊る大紐育」アカデミー賞にも多数ノミネート・受賞した「巴里のアメリカ人」ときてMGMもジーン・ケリーも最高潮で最高傑作(と思っている)の「雨に唄えば」。一度劇場で観たことがあって今回劇場で観るのは二回目なのですが(DVDで何回も観てますが)やっぱり映画館で観るのはいいですね。 ハリウッドがサイレントからトーキーに突入する時のドタバタ(人気スターが悪声だったとか)で世代交代が行われた当時の時代背景をミュージカル仕立てで無理なく映画として完成させているところが素晴らしいと思います。 ミュージカルシーンはどれも素晴らしく特に初トーキーの試写が大失敗に終わってどうしようかというところで悪声のリナの声をキャシーが吹き替えてミュージカルにしようと決まったときに3人が歌う「Good Morning」からジーン・ケリーの名曲にて名場面「Singin' in the Rain」のたたみかけるようなミュージカルシーンは「Good Morning」は観ていると大手を振って街を歩きたくなるし「Singin' in the Rain」はいやなことを全部忘れられそうで何度観ても傑作です。 何回も観て色々勉強すると新しい発見もあってリナについて何かにつけてリナに告げ口する性格の悪い若手の女優役があの「ウエスト・サイド物語」のリタ・モレノというのもびっくりですが一番驚いたのはリナの悪声を吹き替えたのがデビー・レイノルズじゃなくてリナ役のジーン・ヘイゲン自身というところ。(歌はまた別の人)この人すごいと思っていたら案の定この役でアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされていました。 というわけでリナの吹き替えシーンだけはデビー・レイノルズじゃないけれどそれを差し引いても当時はまだ若手で大抜擢されたデビー・レイノルズはジーン・ケリーとドナルド・オコナーを相手にここまでやり遂げたと思うと本当によくやったと褒めてあげたいです。 問題を起こしたキャシーがリナの手によって干されて別の会社のミュージカルに端役出ている時にジミー・トンプソンが歌うナンバー「Beautiful Girl」の時に出てくる美女達のいかにもMGMらしい絢爛豪華な衣装だったりジーン・ケリーとドナルド・オコナーの息の合った歌と踊りとかまだまだ書き足りないのですがまたの機会にしたいと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジーン・ケリー (ドン・ロックウッド) | イメージでなんとなく唐沢寿明にやってもらいたい。 |
ドナルド・オコナー (コズモ・ブラウン) | ミュージカルもやっている川平慈英あたりで。 |
デビー・レイノルズ (キャシー・セルドン) | 控えめだけどしっかりしている感じの松たか子で。 |
ジーン・ヘイゲン (リナ・ラモント) | 顔はマルシア風です。 |
アメリア 永遠の翼 AMELIA (2009) | |
2010年12月 | |
女性初の大西洋横断に成功したアメリア・イアハートの伝記映画。 アメリアといえば「ナイト ミュージアム2」でエイミー・アダムスがやった陽気な女性パイロットというくらいしか知らなかったのですがこれはさすがに伝記映画なので出ている人がヒラリー・スワンクという時点で賞狙い。真面目な映画なので何となく地味です。 なのでこの手の映画の感想を書くのって難しいんです。 史実には忠実なんでしょうけど、何だか物足りないというか華やかさに欠けるんですよ。伝記映画に華やかさを求めてはいけないと思うのですが・・・ ヒラリー・スワンクの相手はリチャード・ギアで最近こういうポジションに落ち着いてきたんだなとしみじみ思いつつ、恋のライバルがユアン・マクレガーというところがおかしかったです。二人が仲良くしていると不機嫌になってリチャード・ギアが嫉妬して結婚を急ぐというギア様らしくない焦る役どころなんです。 アメリアが大西洋横断に成功したり、行方不明となった事故がいまだに謎に包まれていて真面目な話なのにそんなところばかり気になってしまいました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒラリー・スワンク (アメリア・イヤハート) | 寺島しのぶとかこういう役が似合いそうです。 |
リチャード・ギア (ジョージ・パットナム) | 熟年色男という感じの三田村邦彦あたりにお願いしたい。 |
アメリカを売った男 BREACH (2007) | |
2008年3月 | |
FBI捜査官のエリックはある日上司のケイトに呼び出され捜査官のロバートを監視する命令を受ける。理由も分からず不審な点もなかったがやがてロバートがロシアに情報を漏らしていたスパイだと告げられて・・・ 実際にあった事件をクリス・クーパーとライアン・フィリップ、ローラ・リニーで映画化。 80年代とかそれ以前の事件かと思っていたら映画で描かれているロバート・ハンセンが逮捕されるまでの2ヶ月間というのは2001年でかなり最近の出来事なんですね。 クリス・クーパーは常に周りを警戒して(家族にも知られていない)追う立場のライアン・フィリップ側も気付かれないように振舞うというFBIが舞台とくれば銃撃戦とかありそうなものですがこの映画に限ってはそういうことは全くなく頭脳戦が繰り広げられてばれてしまうのかそれともばれないのかという緊張感がすごくありました。 クリス・クーパーの演じたロバート・ハンセンという男が最初は勝手に部屋に入っただけでもものすごい剣幕で怒るのですが熱情的ではなく冷徹で落ち着き払ったところが逆に近寄りがたい雰囲気をかもし出してこの人とは仕事どころか一緒に居たくもないと思わせるのですが一旦気を許すと親身になって相談に乗ってくれたりありがた迷惑ですが突然家に来たりして思っていたよりいい人なんです。きっとスパイ活動のため細心の注意を払って生きてきたからこういう性格になってしまっているところがあるんだろうなぁと興味深かったです。 そんな性格を見抜いてかローラ・リニー扮する上司はライアン・フィリップ扮する若手FBIを最初は目的を告げず監視させ親しくなってから本当の作戦を教えるという方式はさすがFBIは色々先のことまで考えて作戦を立てているんだなと感心しました。 ここまで優秀なのに結果的に有能な人物がスパイ行動を起こしてしまいなかなか証拠が上がらなかったのはFBIとCIAの横の連携が取れていないところや出世するには簡単に言えば文系はダメで現場捜査で銃を使って事件を解決する体育会系でなければならないという体質がやっぱり問題なんだなと思うのでした。 メインキャストの三人は常に不機嫌そうなクリス・クーパーの面構え、ライアン・フィリップの青二才的な雰囲気、ローラ・リニーの敏腕っぷりとみんなしっくりきているところと実録ものというところが上手い具合にまとまっていて結末は分かっていてもとてもスリリングでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリス・クーパー (ロバート・ハンセン) | 冷たい感じのする長塚京三で。 |
ライアン・フィリップ (エリック・オニール) | まだまだ青二才という感じの役もいけそうな伊藤英明で。 |
ローラ・リニー (ケイト・バロウズ) | 松下由樹あたりがぴったりだと思います。 |
アメリカン・ギャングスター AMERICAN GANGSTER (2007) | |
2008年2月 | |
急死したボスの跡目を継ぎボスとなったフランクは独自の方法で暗黒街にそのナヲとどろかせていく。一方その頃刑事のリッチーは汚職が横行する時代に正義を貫いていたことがきっかけで麻薬捜査班のリーダーに抜擢され世間で流行する麻薬のブルー・マジックを捜査することになり・・・ デンゼル・ワシントンVSラッセル・クロウの任侠映画。 個人的には極道もののジャンルに入るかなぁと思います。日本でもやくざVS警察の映画が70年代には結構あると思うのですが日本ではやくざ側の方が印象が残るのですが今回のこの作品は前半はやくざ後半は警察がクローズアップされていてバランスがよかったなぁと思いました。 デンゼル・ワシントンが新しい方法で暗黒街の頂点へと駆け上がってくるのですがその過程で目立たないことを心がけているところが素晴らしいのですがミス・ベネズエラからもらった毛皮のコートをちょっとした気の迷いで着て公の場に出てしまったのが運命の分かれ道。やっぱりこういうとき女ってやつは余計なことして知らず知らずのうちに窮地に陥らせてしまうものなんですね。デンゼルも極道ですが基本はいい人だから毛皮も断れず着ちゃったんですね。 それと決定的な逮捕のきっかけになるのはそそっかしい身内。日本の任侠ものも結構好きで沢山観ているのですが主人公が裏切り意外で窮地に陥るきっかけになるのは女か身内のしょーもないミスっていうところは万国共通なんですね。 恰幅のよくなったラッセル・クロウも私生活ではダメだけど警官としては潔癖症という役どころが妙にはまっていました。暴れん坊だけど何だかんだいってラッセル・クロウは正義の役が似合います。 それにしてもデンゼル・ワシントンの出演作品は結構観ていると思いますがどれもはずれがないところがすごいところだと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デンゼル・ワシントン (フランク・ルーカス) | カリスマ性のある菅原文太で。 |
ラッセル・クロウ (リッチー・ロバーツ) | 一匹狼なところが高倉健っぽい。 |
アメリカン・スウィートハート AMERICA'S SWEETHEARTS (2001) | |
2002年3月 | |
アメリカの理想のカップルと言われたエディとグウェンもグウェンの浮気が原因で1年半別居状態。 このスキャンダルでグウェンの映画もここ最近大コケ続き。そんな中、過去に二人に共演した映画が公開間近になり、宣伝マンリーは、この映画をヒットさせるために、グウェンの妹で付き人のキキにエディとグウェンを復縁させるように頼むが・・・ ストーリーもまあまあ良かったのに観終わったあとのこのイマイチ感はずばり、出演者達の演技も上手いんだけど映画としての統一感がないというか、出演者達の個性が上手く混ざりあってなかったように感じましたねぇ。 まあ、そんな中でもキャサリン・ゼタ=ジョーンズのわがまま女優っぷりは観ててアッパレっていう感じはあったし、ジョン・キューザックは最初ジュリアとキャサリン・ゼタの二人の相手をするにはあっさりすぎるんじゃないかと思ったけど、以外にもしっくりきていたしね。 あと、ハンク・アザリアはなかなかの男前なのにいつも三枚目な役周りなのにはは謎。 そうそうジュリア・ロバーツの十八番(かどうかは知らないが)、額と首に青筋立ててガミガミ怒鳴るシーンはもちろんこの映画で観ることができます。 最後に一言、ジュリア・ロバーツが腕につけていた麻雀牌のブレスレットあれはないんじゃないかい?ダサすぎだぞ。 結局、何が良くないって、たぶん監督が良くなかったと思うよ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (トレンディドラマバージョン) | |
ジュリア・ロバーツ (キキ・ハリソン) | キキ&グウェンの姉妹はずばりW浅野で。 もちろんキキが浅野温子で、グウェンが浅野ゆう子で。 |
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ (グウェン・ハリソン) | |
ジョン・キューザック (エディ・トーマス) | キキ&グウェンがW浅野ならエディは石田純一で。 |
ビリー・クリスタル (リー・フィリップス) | やり手の宣伝マンには、岩城晃一で。 |
ハンク・アザリア (ヘクター) | グウェンの浮気相手でスペイン人俳優役(野心的)のへくたーには、「野心的」がぴったりの、柳葉敏郎を。 |
アメリカン・スプレンダー AMERICAN SPLENDOR (2003) | |
2004年8月 | |
二度目の妻にも逃げられ病院で書類整理係をしている冴えない男ハービー・ピーカーはある日ガレージ・セールでロバート・クラムというコミックを描いている青年と親しくなる。ハービーは自分の周りの出来事をコミックにしようと思いロバートに絵を描いてもらいコミックは評判となり熱狂的な読者ジョイス・ブラブナーと結婚するのだが・・・ 実在するコミック「アメリカン・スプレンダー」の原作者のハービー・ピーカーの現在に至るまでの姿を描いた作品。 最初のオープニングの音楽が「エド・ウッド」のような怪奇っぽい感じの音楽にコミック調の画面構成、このスタイルに直感的にこの映画はなにかやってくれるぞ。と予感しましたがやっぱり予感的中でなかなか面白かったです。しかもハービーの趣味がジャズレコード収集ってことでBGMもいい感じなんです。 若き日のハービーがちょっとさびれた街を歩く初登場シーンは常に人生に不満を持った感じで噛み付くんじゃないか?このおじさんという雰囲気をかもし出して近寄りたくないタイプだなぁ。なんて思っていたら実際は妻にも思ったことが言えないタイプだったんですね。(というか肝心なときに声が出なくなるだけなんですけど) コミックで評価されてトークショーにもそれなりに出演しているにも関わらず相変わらず仕事は病院で書類整理という生活の毎日、しかもハービー癌になっちゃうし。思いましたね、ちょっと成功しただけじゃ生活は変わらないこれが現実の厳しさってもんだと。この映画観ちゃうと「リアリティ・バイツ」なんて本当の厳しさじゃない、青いなぁなんて思ってしまいましたもん。 コミックマニアのジョイスもよくもまぁこんな不満ばっかり言っている男と結婚したよなぁ。しかも実話で現在のハービーを取り巻く人たちも本人自ら出演しているところがまたびっくりなんですけどね。 最後にケーキが出てくるんですけどアメリカのケーキって不思議です。「エデンより彼方へ」では青いクリームだったけど今回のケーキって黄色のクリームなんですよね。絶対体に悪い何かが入っているに違いないって思うんですけど一度だけ食べてみたいような気がします。一度だけですけど・・・ | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ポール・ジアマッティ (ハービー・ピーカー) | どこかのサイトに蛭子能収みたいと書いてあったけど、本当そんな感じです。 |
ホープ・デイヴィス (ジョイス・ブラブナー) | 行動派で勝気なところが戸田恵子という感じで。 |
アメリカン・ドリームズ AMERICAN DREAMZ (2006) | |
2007年1月 | |
アメリカで高視聴率番組のオーディション番組「アメリカンドリームズ」の司会者マーティンは視聴率のために個性的な出場者を勝ち残らせるのだが・・・ 全米の高視聴率リアリティ番組「アメリカン・アイドル」やら頼りない大統領なんかを皮肉ったブラック・コメディ。 メインのオーディションが始まるまでが長かったのですが「アメリカン・ドリームズ」が始まってからは楽しかったです。 番組を辞めたいけどつい視聴率のために過激なことをして番組を続けてしまう司会者のヒュー・グラント。優勝するためには手段を選ばないアイドル候補のマンディ・ムーア、ひょんなことから番組に参加することになるイラクのテロ組織の一員(落ちこぼれてアメリカで待機)ミュージカル好きのオマール。うつ病でホワイトハウスに引きこもりっきりの大統領と4つの物語がミックスされるのですが個人的にはやっぱりオマールが一番面白かったです。 変な踊りでヒュー・グラントも目を丸くしてましたが全く同感。奇妙すぎて笑えます。キメ台詞も「オマール化してやる。バーン!」ってもちろんポーズ付きなのがさらに笑えます。そんなオマールのおばさん役は中東のお母さんといったらこの人しかいないのか?ってくらいよく出てくるショーレ・アグダシュルー(「24」シーズン4のテロリストのお母さん)でした。 あとしたたかなアイドル候補が本物のイジワル顔のアイドル、マンディ・ムーアってところナイス。そんなマンディ・ムーアに騙されているとも知らずにいい彼しているクリス・クラインはイタ過ぎて観ていられません。最後当然裏切られていることに気がついてやけくそで「アメリカン・ドリームズ」のテーマソング歌っちゃっています。しかも歌詞が「♪追い求めようアメリカン・ドーリームズ〜 ”Z”のつく夢を」って恥ずかしすぎます。 大統領のデニス・クエイドの奥さんがマーシャ・ゲイ・ハーデンに大統領補佐が磯野波平のような髪型で出てきたりと脇役達もものすごく豪華。終わり方も綺麗にまとまっていたので前半もうちょっとテンポ良ければもうちょっと面白かったかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・グラント (マーティン・トゥイード) | こういう役は阿部寛にやってもらいたい。 |
デニス・クエイド (ステイトン大統領) | デニス・クエイドに似ている尾藤イサオで。 |
マンディ・ムーア (サリー・ケンドゥー) | ぜひ沢尻エリカにやってほしい。 |
サム・ゴルザーリ (オマール・オベイディ) | こういうちょっと暑苦しい役は山本太郎にお願いしたい。 |
アラジン ALADDIN. (1992) | |
2010年12月 | |
貧しい青年アラジンは城を抜け出したジャスミンと出会う、やがてアラジンは模倣の洞窟で魔法のランプを手に入れジャスミンにふさわしい相手になるためランプの精のジーニーに願い事をするのだが・・・ 「アラジンと魔法のランプ」をディズニーが映画化。 「美女と野獣」に続いてディズニーでは好きな作品なのですが、愛と希望と冒険。みたいな楽しさいっぱい夢いっぱいみたいなところが詰まっているところがいいですね。それにこの映画はアラジンのしなやかで躍動的な動きが見ていて心踊るんですよ。ミュージカルシーンがアラジンたちの動きとマッチして楽しいです。男の子向きな内容なところも良かったです。願い事が3回だけ叶えられるのですが何にしようかなと思った時点でディズニーの勝ちだなこれは。と思いました。 悪役のジャファーも分かりやすい悪役だしその右腕の腹黒そうなオウムのイアーゴとのボケと突っ込みみたいなバランスもよかったです。 ジーニーが楽しいんだけどなんだかやかましいなと思っていたら声はあのロビン・ウィリアムズということで納得。たまに元気が空回りしていてちょっとなぁと感じるところもあるのですが、ラストのアラジンの願い事のシーンでは軽く感動も出来てやっぱりいい映画だなと思いました。 あとテーマ曲はこの頃ディズニーの主題歌を歌っていtピーポ・ブライソンがレジーナ・ベルとデュエットしているのですがさすが「美女と野獣」に続いて二期連続テーマソングを歌っているだけあって声質がこの映画の世界観にマッチしていてサントラも聞きたくなってしまうのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
アリス・イン・ワンダーランド ALICE IN WONDERLAND (2010) | |
2010年4月 | |
突然の求婚を受けて逃げ出したアリスは穴に落ちてしまい気がつくと赤の女王が支配する世界で・・・ 19歳になったありすが不思議の国で大活躍。 「不思議の国のアリス」知っているようでほとんど知らないことに気がつきました。そもそも続編「鏡の国のアリス」で白の女王が出てくると言うのも知らなかったし、ジョニー・デップのマッドハッターなんて初耳。 と言うことで何となく程度しかしらなかったアリスですが、ティム・バートン版のその後のアリスは3Dという流行に乗りつつもティム・バートンらしい味付けがしてあって楽しかったです。話も童話っぽい分かりやすい展開でよかったです。 それぞれキャラが立っていていいのですが、個人的には赤の女王のヘレナ・ボナム=カーターと白の女王のアン・ハサウェイがよかったです。ヘレナ・ボナム=カーターは普通の恋愛ものに出ている時は好きじゃないのですがティム・バートン作品では毎回ほとんどギリギリ原型をとどめてますという扮装と吹っ切れた演技が観ていて楽しいです。そして実は赤の女王はなんだか切ないキャラクターだったところもいい。 白の女王のアン・ハサウェイも最近は色々な役をこなして好感度アップ。実は赤の女王より残酷だったような気もします。 あと、クリスピン・グローヴァーがいつもは無口で変な役が多いの今回は台詞もしっかりあって騎士の役というところが新鮮でよかったと思いつつも、この役のビジュアルがジョニー・デップぽかったのでマッドハッターと二役やってみるという新しい試みをしても面白かったかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ミア・ワシコウスカ (アリス) | 急に性格が豹変する話題の満島ひかりにお願いしたい。 |
ジョニー・デップ (マッドハッター) | どんな役をやっても許されそうな福山雅治で。 |
ヘレナ・ボナム=カーター (赤の女王) | 最近のヘレナ・ボナム=カーターは大竹しのぶがやるとぴったりだと思います。 |
アン・ハサウェイ (白の女王) | 動きがエレガントな草刈民代で。 |
クリスピン・グローヴァー (ハートのジャック) | 剣を振り回す阿部寛を見てみたい。(チョコレート・ファイターで見ているんですが) |
アリス・クリードの失踪 THE DISAPPEARANCE OF ALICE CREED (2009) | |
2011年6月 | |
大富豪の娘のアリスの誘拐に成功したヴィックとダニーは身代金の交渉にも成功しこの計画は順調に進んでいたのだが・・・ 話題のイギリス産の犯罪映画。 低予算、登場人物も3人と限られた人数というイギリスサスペンス特有の雰囲気満点のサスペンスで話自体は舞台っぽくて面白かったのですが、登場人物特に誘拐犯二人の顔がどうしても好きになれずに感情移入できなかったのが玉に瑕。若い方はなんっちゃって郷ひろみみたいだったし、リーダー格の方は性格もちょっとダメでした。 そんな中、誘拐されるヒロイン役の子頑張っていました。体を張って。この子誰かなと思ったら「プリンス・オブ・ペルシャ」「タイタンの戦い」のヒロインじゃないですか。出世しましたよ。 内容的にはダマしダマされの連続でいったい誰がこの愉快事件の主導権を二義ているのかめまぐるしく変わるところと徐々に明らかになっていく三人のそれぞれの関係性とかアイディアが面白いんですよね。 後半あの部屋から出た後が個人的にはスリリングで、森の中とか廃墟という迷い込んだら最後みたいな閉鎖された息苦しい空間が何とも言えずいい雰囲気を作り出しています。 イギリスの低予算サスペンスは雰囲気作りがうまいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェマ・アータートン (アリス・クリード) | 体当たりでやってくれそうな佐藤江梨子で。 |
マーティン・コムストン (ダニー) | 森山未來あたりにお願いしたい。 |
エディ・マーサン (ヴィック) |
性格の悪い中村梅雀という感じでした。 |
ある愛の風景 BRODRE (2004) | |
2010年8月 | |
「マイ・ブラザー」のリメイク元になっているデンマークのオリジナル版。 ハリウッド版のナタリー・ポートマン、トビー・マグワイヤ、ジェイク・ギレンホールという組み合わせが割りと新鮮でよかったのですが、オリジナル版の方が年齢的にも若干上で物語りに説得力があって一見地味な印象を受けるのですがこちらの方がよかったです。 大人なキャスティングのおかげでヒロインと出所したばかりの弟のプラトニックな関係もよかったのですが、弟役がジェイク・ギレンホールと違ってワルですという雰囲気が出ていたのが良かったのかもしれません。ジェイク・ギレンホールは好きなんですけど、ワルって感じがしなかったんですよね。リメイク版では。 あと、比べてしまうとナタリー・ポートマンも若干幼いイメージが強いかな。 基本的にはほとんどリメイク版と内容は同じなのですが、後半の夫婦の関係が辛口な感じにまとめられていて、奇麗事ではすましていない大人の映画という印象はうけました。 オリジナルが良いからリメイクされるのだと思うのですが、こうして比べるとやっぱり全体的にオリジナルの方が勝っていて、リメイクの方がよくなる映画ってあまりないんだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
コニー・ニールセン (サラ) | 松下由樹にやってもらいたい。 |
ウルリク・トムセン (ミカエル) | 石黒賢あたりにお願いしたい。 |
ニコライ・リー・コス (ヤニック) | ワル顔の北村一輝で。 |
あるスキャンダルの覚え書き NOTES ON A SCANDAL (2006) | |
2007年6月 | |
ロンドン郊外の中学校に美術教師シーバが赴任してくる。厳格で孤独なベテランの歴史教師のバーバラはある出来事をきっかけにシーバと親しくなる。しかしバーバラはある日シーバが男子生徒と関係を持っているところを目撃してしまい・・・ ジュディ・デンチがケイト・ブランシェットにストーカー行為を行うという一種のホラー映画。 よく授業の終了を告げるベルが鳴ると先生がしゃべっているのにも関わらず生徒達は教室を出て行くというシーンがありますがジュディ・デンチは睨みでそれを絶対許さないし校長ですらデンチに物申せない最強の存在でとにかくデンチの怖さが光っていました。 ケイト・ブランシェットが赴任してきたらもうときめいちゃって、ブランシェットに他の教師が話しかけようものなら「ブタのくせに話しかけるんじゃない。」とデンチの心の声で心情を表すところが怖すぎちゃって笑えます。 ブランシェットの弱みを握りますます有頂天になったデンチの狂気は加速しブランシェット一家は子供の学芸会に出かける時にタイミング悪くデンチの猫が死んでしまい駆け込んできた時に旦那のビル・ナイが「またあの女かよ!魔法で消し去ってくれ!」的な罵倒するシーンからヒートアップ。行くことを拒否したブランシェットについにデンチは掴みかかっておっかなさ倍増。日記にいいことがあったら星のシールを付けているのですが最後のほうは「星の付かない日はないくらい充実している。」みたいな事を書いてデンチが完全にブランシェットを自分のものにしたと思い込んで少女のような表情をするところは強烈すぎます。 とある策略でついに同居することに成功するのですが真相を知ったブランシェットは完全にぶちキレてデンチに連続張り手。二人とも行き着くとこまで行ってこれある意味最高です。デンチにいたっては入浴シーンもあったし。しかもこの内容で二人ともアカデミー賞にノミネートされているところがすごいです。 ネタバレ→テレス・スタンプの「コレクター」を彷彿とさせる終わり方も戦慄度を高めてナイスです。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジュディ・デンチ (バーバラ・コヴェット) | 見た目も凄みがある浅丘ルリ子にやってもらいたい。 |
ケイト・ブランシェット (シーバ・ハート) | 高岡早紀あたりがやったらいい感じになりそうで。 |
アルフィー ALFIE (1966) | |
2008年2月 | |
ロンドンに住むプレイボーイのアルフィーは次から次へと女を乗り換える毎日を過ごして気ままに過ごしていたのだが・・・ 最近ではジュード・ロウがリメイクして話題になったプレイボーイの顛末を描いたコメディ。 ジュード・ロウ版もそうでしたがマイケル・ケインもスクリーンに向かってその時の心情などを吐露するところなどは同じなのですがオリジナル版の方が断然面白かったです。 ジュード・ロウはどこか抜けていそうなところがありましたけれどマイケル・ケインは違います。女に対して常にクール。気軽に不倫する人妻に「来週また会える?」と言われて面倒くさくなりそうだなと感じたアルフィーは「多分。」と答えるのですが「多分」の意味はアルフィーの中では次はないってことなんです。女に対してクールというより非情でこれがマイケル・ケインにぴったり合っていましたし、来ている服も今観てもオシャレでスタイリッシュです。 劇中で入院した時もしっかりナースと女医をナンパするというところも抜かりがないし何もこんな地味な主婦まで・・・というところもストライクゾーンが広くてアルフィーの趣味は女ということがよく分かります。 後半、アルフィーもいよいよ同棲しますが彼女が今日は「何時に帰ってくるの?」なんて聞いた日には軽くキレたりしてそんなわけでとうとう彼女も出て行ったりして次々と女たちがアルフィーのもとを去っていくというしっぺ返しを喰らってアルフィーも少しは反省したのか?なんて思う一面も一瞬あるのですがそう思ったのもつかの間、アルフィーは今日もまた新しい女を求めてロンドンの街を彷徨うであろうエンディングがよかったです。 最後にかかる曲ははもちろんアルフィーでエンドロールもとてもオシャレで軍配はどう見てもオリジナル版だなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・ケイン (アルフィー・エルキンス) | 若い頃の平幹二朗にやってもらいたい。 |
アルフィー ALFIE (2004) | |
2005年8月 | |
ロンドンからニューヨークにやってきたプレイボーイのアルフィーの自由気ままな恋愛生活を描いた作品。 レディースデーにいってみたらOLが長蛇の列を作っていたのであきらめて次の日に観に行きました。ってことでジュード・ロウの人気あるなぁって実感しました。実際映画の中でもジュード・ロウが何かっていうと画面に向かってほとんど台詞を言うから観ていてすごく気恥ずかしかったです。「男にとって女はF.B.B.だ。つまりFACE顔、BOOB胸、BOM尻。」ってこんなアホっぽい台詞ですらカメラ目線ですから。でもこれやっぱりOLの人なんかが観るとオシャレなジュード・ロウが言うからイチコロなんでしょうねぇ。 しかもこの役、「クローサー」の小説家が飛び出したというか最近家政婦と浮気とかでゴシップ記事で賑わすジュード自身とかぶっているというかではまっていましたね。 有名なマイケル・ケイン版のリメイクなんですけど聞いていた内容とちょっと違った印象でした。基本はアルフィーが女たらしの生活をしたつけがやがて回ってくるというところは同じでしたが、アルフィーとガールフレンド達の絡みも基本的に複数同時進行なんでしょうけど、マリサ・トメイがシングルマザーで一番優先度低いけど常に絡みがあると思ったらそうでもなく、一人ときっちり絡んで次の人という具合にプレイボーイの醍醐味みたいなのがあまり感じられずなんかアルフィー一人でがもてている気になってんじゃないの?と思ってしまいます。なんだか一対一にこだわり過ぎて逆にまとまりがないような印象でオリジナル版と比べてみたくなりました。 ネタバレ→「アリー・myラブ」のエレインがセックスレスの主婦で登場するのですがオープニングにちょろっと出てきてそれっきりで出番少ない。と思ったのですが、ラストに再び登場。彼女もアルフィーの元を去るけどこの後きっと唯一アルフィーの元に戻ってきそうな雰囲気をかもし出してやっぱりエレインだなぁと思うのでした。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジュード・ロウ (アルフィー・エルキンス) | 少年隊の東山紀之にシャープにきめてもらいたい。 |
アレキサンダー ALEXANDER (2004) | |
2005年2月 | |
アレキサンダーの一生を描いた作品。 「トロイ」と「アレキサンダー」何かと比べられてしかも「アレキサンダー」全米じゃ全然ヒットしなかったどころかラジー賞にノミネートされてしまう始末。だけど断然こっちの方が好きです。「トロイ」は本当、戦争の理由がくだらなくて腹が立ったんあですけどこっちはいちいちやることが豪快で楽しいです。アレキサンダーの旅路を追ってみると世界一周くらいしてそうなスケールの大きさがやっぱりトロイと一線を画していると思います。 のっけからアンジェリーナ・ジョリーは妖女扱いされてペットは蛇という彼女さしさもフルスロットル。しかも訛りのある英語で予告編でもあった「私の子宮に復讐を宿したのよ!」と舞台劇さながらの大熱演を見せてくれてワクワクしっぱなしです。 コリン・ファレルもあの金髪どうなのよ?と思いましたがあの不自然な金髪も見ていると自然と馴染んで見えてくるから人間の視覚って不思議なものですね。(でもやや若かりし頃のアレキサンダーの時のマッシュルームカット?は何回観ても微妙でしたけど・・・)このアレキサンダーという多少自己中心的というか強引な役どころがコリン・ファレルのイメージとかぶって意外と悪くなかったですし。 アレキサンダーの親友役のジャレッド・レトは「パニック・ルーム」でちょっとがっかりしたけど今回の役でやっぱりジャレット・レトは主役だろうと脇役だろうと上手いこといい役選ぶなと改めて感心しました。 前々から思っていたのですが、アレキサンダーの第一夫人ロクサネ役のロザリオ・ドーソン、彼女の出る映画は必ずコケルというか微妙なんですよ。「ランダウン」「メン・イン・ブラック2」と有名どころだけ見てもあれですけど、「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」「25時」とミニシアター系は個人的にどうも肌に合わず、彼女の出ている作品は基本的に警戒したほうがいいという法則を今回確信しました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
コリン・ファレル (アレキサンダー) | 新庄剛志の部下になったらきっとついていけないと思う感覚と同じ気がします。 |
アンジェリーナ・ジョリー (オリンピアス) | 日本じゃ蛇が似合うのって杉本彩くらいだと思う。 |
ヴァル・キルマー (フィリッポス) | ちょっぴり西岡徳馬ぽいなと感じたような。 |
アレクサンドリア AGORA (2010) | |
2011年4月 | |
天文科学者のヒュパティアは学問にすべてを捧げていたが、キリスト教徒と学者の間で対立が激しくなっていき・・・ 実在した天文学者ヒュパティアの伝記映画。 地味に公開されていましたが、これ実は監督がアレハンドロ・アメナーバルなんです。この人のイメージはサスペンスっぽい雰囲気の映画が合っている感じがするので、こういう大河ドラマ的な伝記物はちょっとなぁという印象でしたが、これをやりたかったという意気込みは伝わってきました。 内容としてはありがちな展開なのですが、珍しいのはキリスト教が悪役扱いされているところが面白いなぁと思いました。学者の街アレクサンドリアに数で圧倒し改宗させて行き、学者たちの崇拝している銅像とかを破壊しまくるという極悪なシーンがあったり、さらにはユダヤ教徒の対立も激化していくという、いつも映画で観ているキリスト教とは別の一面が怖い感じです。来ている服も全体的に黒というところも威圧感がありました。 そんな中、女性で一人奮闘するレイチェル・ワイズ。教え子に告白され断ったりと忙しいのですがそんな振られた生徒も最初は憎んでいたりもしたけれど立派に出世して同志みたいな感じで団結していくといろが女金八先生みたいでした。 そんな中、レイチェル・ワイズの家にいる奴隷の中に「ソーシャルネットワーク」で双子チームの中にいたインド人役の男の子を発見。この子が結構重要な役で、家を飛び出しキリスト教に入るも最後までレイチェル・ワイズのことを想っているという感じの準主役なんです。が、しかしこの役をやるにはちょっとパンチがなくて大役には少し早かった気がします。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レイチェル・ワイズ (ヒュパティア) | イメージはやっぱり鈴木京香で。 |
アレックス Irreversible (2002) | |
(本当は採点不可能) | |
2003年2月 | |
マルキュスとその友人ピエールはゲイクラブ「レクタム」で必死になってある男を捜している。そしてその男を捜し出し壮絶な暴行を加える・・・ それはマルキュスの恋人アレックスをレイプし顔が判らなくなるほどに暴行を加えた男に復讐を果たすためだった。 採点不可能。あえて好き嫌いでいうなら★2つ。 これ、今まで何100本と映画を観てきましたけど、多分間違いなく衝撃度はNo.1ですよ。カンヌで途中退席者続出するほど賛否両論を巻き起こしたらしい、モニカ・ベルッチの壮絶な暴行シーン。確かにすごかったけど、男に復讐を果たすシーンも負けず劣らず衝撃的。モニカ・ベルッチが殴られるシーン、男が殴られ顔が歪むシーン特殊効果でそう見せているんだってわかっていても、そうとうへこみます。 物語はいたってシンプル。それをあえて結末から見せることによって幸せを見せようというコンセプトらしいけど、観ているほうにしちゃ幸せどころの話じゃないです。人物設定から、何まで何まですっ飛んでしまって最後にはただただ後味の悪さが残るのみです。あー、見ちゃいけないもの見ちゃったなって感じで。 監督のギャスパー・ノエって問題作を結構出してるって話で、始めてみたけどその通りでした。一週間たっても焼き付いちゃってますからね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
モニカ・ベルッチ (アレックス ) | こちらも夫婦で、高島礼子&高知東生。 |
ヴァンサン・カッセル (マルキュス) | |
アルベール・デュポンテル (ピエール) | 白井晃で。マルキュスとピエールがどうも親友に見えなかったように、高知東生はそうは見えないでしょう。 |
アレックス・ライダー STORMBREAKER (2006) | |
2007年11月 | |
叔父と暮らすアレックスはある日突然伯父の訃報を聞かされるが実は伯父はMI6の諜報員だった。叔父に密かに鍛えられていたアレックスはMI6にスカウトされ潜入捜査を開始するが・・・ イギリス発、中学生がスパイになって世界を救うジュニア・ハイスクール・スパイ・キッズもの。 先輩スパイのユアン・マクレガー油断しすぎでいきなり死んでます。死んだからこそこの話があるわけですが・・・ というわけでいきなりどう見ても中学生には見えない少年がいきなり軍隊の訓練に放り出されて一人前になってミッキー・ロークを倒すミッションが始まるわけですがスパイ活動がどうこうというより出てくる出演者にいちいち突っ込みたくなってしかたがありませんでした。 アリシア・シルヴァーストーンなんて不法滞在の家政婦役です。そしてミッキー・ロークの手下でコメディには欠かせないミッシー・パイルとゆるーい殴り合いをしていてイタかったです。 極めつけはミッキー・ローク。「シン・シティ」の時は特殊メイクだったから気がつかなかったのですが整形しすぎて銀行強盗がつけるお面顔になっていたのが衝撃的。この怪しげな顔のミッキー・ロークをみんな素晴らしいと大絶賛するところがみんなおかしいんじゃないのと思わずにいられません。 その他にもジャンルを問わず最近出まくっているビル・ナイに口裂け男メイクのアンディー・サーキスに「ホテル・ルワンダ」「イーオン・フラックス」でセロン嬢の相方だったソフィー・オコネドーとか出ている人が微妙に豪華というところが観ていて面白かったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アレックス・ペティファー (アレックス・ライダー) | よく分からないけどジャニーズJr.の売れっ子で。 |
ミッキー・ローク (ダリアス・セイル) | 竹内力に怪しくやってもらいたい。 |
アローン・イン・ザ・ダーク BLOODRAYNE (2005) | |
2006年5月 | |
超常現象を調査するエドワードはかつて同じ孤児院で育った者全員が失踪したことを知り調査を始めるがそこには古代アビカニ族の遺物が関連していて・・・ 「ブラッドレイン」と「ハウス・オブ・ザ・デッド」でつまらなすぎてものすごく評判悪いウーヴェ・ボル監督の最新作はまたしてもゲームの映画化。なんですけど高校の時友達の家で盛り上がった「アローン・イン・ザ・ダーク」ってタイトルどおり薄暗い屋敷から最後は謎めいた洞窟を一人っきりで謎を解いていくみたいな内容だったのに印象としては暗闇どころか一人じゃなかったりと全く別ものでやっぱり微妙でした。無駄に脇役達が豪華だった「ブラッドレイン」よりはましだったかなぁ・・・ 主演は久しぶりな感じのクリスチャン・スレイターともっと久しぶりなスティーヴン・ドーフってところもなんだか切ない感じがしますが二人ともやさぐれていました。ヒロインもアホなキャラが売りのタラ・リードが博物館で働く頭脳派な役どころで妙に説得力がないし全部裏目に出ているところがこの監督らしいなと思いました。 この監督らしいといえば最後、出口は入ったところしかないとかいって落とし穴から洞窟に入るのですがなんか結局別のところに出口ちゃんとあるじゃん。それも思いっきりみたいなところやスティーヴン・ドーフのそこ引き返さなくても全然問題ないじゃんと思えるところで引き返す妙な(無駄な)正義感とかいちいちここはおかしい。と思える作りがきっと最低監督と言われるところなんじゃないかと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスチャン・スレイター (エドワード・カンビー) | イメージはやさぐれた坂口憲二で。 |
タラ・リード (アリーン・セドラック) | ほしのあきが学者をやっている感じ。 |
スティーヴン・ドーフ (リチャード・バーク) | 凶悪っぽい感じの加藤浩次で。 |
アンジェラ ANGEL-A (2005) | |
2006年5月 | |
借金まみれのアンドレはチンピラ達に追われる日々に嫌気がさしついに橋の上から身を投げようとしたが橋の上には美女がいて・・・ リュック・ベッソンの久しぶりの監督作品。予告を観てもどんな内容か全く察しがつかず噂じゃイマイチと聞いていていたので観る前から不安だったのですが感想としては普通でした。 アンジェラが出てくるまではマチュー・カソヴィッツの「憎しみ」っぽい雰囲気が漂っていてそんな感じの映画なのかなぁ?と思っていたのですが、話はは自称天使アンジェラが冴えないアンドレを助けにやってきた。みたいな感じで基本的には男前の行動をアンジェラに見せようと奮闘するも失敗してしまうアンドレと、そんな失敗ばかりをするアンドレにアタイに任せておきなという男前の行動力で問題ごとをばっさばっさと解決していくアンジェラ・・・みたいなやりとりで個人的にはアンドレ役のジャメルがコミカル顔なので軽く暗黒街の雰囲気を持ち合わせたコメディかなと感じました。 ネタバレ→ラストは本物の天使らしく羽根が生えて空を飛んだりして、普通だったら映像として見せなさそうなところをあえてやっちゃうところがチャレンジャーだなという感じがしてここのところは結構好きです。それにしてもアンジェラはものすごく人間臭い天使でした。← 全然関係ないですが、リュック・ベッソンの女の趣味はトム・クルーズの遍歴と比べてみるとスーパーモデルが大好きです。と一貫しているところがものすごく分かりやすくて気持ちがいいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャメル・ドゥブーズ (アンドレ) | 少年隊の植草克秀に似ていると言われ大いに納得。 |
リー・ラスムッセン (アンジェラ) | 男前な行動力がありそうな江角マキコで。 |
アンストッパブル UNSTOPPABLE (2010) | |
2011年1月 | |
貨物列車が手違いにより無人で走り出し速度が上がっていく。偶然近くに居合わせたベテラン機関士のフランクと新米車掌のウィルは貨物列車を停めることにするのだが・・・ 嘘みたいですが、これ実話ベースなんですね。事件を起こす原因となる機関士が見るからにダメなんです。(「マイ・ネーム・イズ・アール」のランディですから。)そして予想通りのダメな行動で最悪の事態になるという展開に笑いました。 という事件発生までで1/3、列車を停めるのに1/3、会社の上層部と司令室のロザリオ・ドーソンとのやり取りで1/3という感じの時間配分で本当に分かりやすい展開なのですが、テンポがいいし見せ方が上手いから娯楽作品として単純に楽しかったです。 トニー・スコット常連作品のデンゼル・ワシントンはここのところしがないベテラン労働者役が続いているので新鮮味がないのですが、安心して見ていられます。相棒のクリス・パインは「スター・トレック」の後に「フェーズ6」に出ていたから大丈夫かなと思っていたので大作に出られてよかったという感じなのですが、この役が非情に共感しにくいのでちょっと困りました。 列車の連結中、つまりは仕事中に掛かってきた携帯に普通に出てそれが自分の思い通りにならいからといって高圧的な態度になるんです。そりゃデンゼル・ワシントンでさえ小言のひとつも言いたくもなると思いました。全く最近の若者は・・・ ダメ機関紙の尻拭いをする司令官のロザリオ・ドーソンは相変わらずシャキっとしていて存在感もあって良かったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デンゼル・ワシントン (フランク・バーンズ) | 渡辺謙にお願いしたい。 |
クリス・パイン (ウィル・コルソン) | イメージは関ジャニ∞の横山裕です。 |
ロザリオ・ドーソン (コニー・フーバー) | こういう役は木村佳乃がぴったりなんですよ。 |
アンダーカヴァー WE OWN THE NIGHT (2007) | |
2009年1月 | |
警察一家に生まれたボビーは裏社会に通じるクラブのマネージャーとして働いていてが、ある日兄のジョセフが麻薬の取締でボビーのクラブへ一斉検挙が行われるも肝心のターゲットを取り逃がしたジョセフはその晩何者かに襲撃されてしまい・・・ ホアキン・フェニックスとマークウォールバーグが兄弟そしてロバート・デュバルが父親という無茶な設定の警察VSロシアンマフィアの戦いを描いたドラマ。 マーク・ウォールバーグとのダブル主演かと思いきやホアキン・フェニックスの家族との葛藤物語でした。ウォールバーグは序盤で撃たれて早々に入院してしまい「あなたが寝ている間に」ちっくな展開になってしまうのでホアキンとウォールバーグの絡みを期待していた分ちょっとがっかりしてしまいました。 裏道に反れた男が潜入捜査をするという話は現実ではあまりないのかもしれませんが、映画では結構見かけるので新鮮味があまりなかったのですが、個人的には1988年という時代設定とホアキンの恋人役のエヴァ・メンデスがはまっていて良かったです。エヴァ・メンデスは見た目からして娼婦的な役どころが似合いすぎます。 話はウォールバーグが目をつけた麻薬の売人の黒幕が実は・・・みたいな展開なのですが全体的な内容はちょっと映画としてはありふれていてスリリングさに欠けていたのがちょっともったいなかったです。あとロシアンマフィアにもうちょっと有名な人が出ていてもよかったかなと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ホアキン・フェニックス (ボビー・グリーン) | ちょっと陰のある大沢たかおあたりにお願いしたい。 |
マーク・ウォールバーグ (ジョセフ・グルジンスキー) | 正義の味方という感じの高橋克典で。 |
エヴァ・メンデス (アマダ・フアレス) | 片瀬那奈はこういう役が似合いそうです。 |
ロバート・デュヴァル (バート・グルジンスキー) | 雰囲気はもろ橋爪功という感じです。 |
アンダーカバー・ブラザー UNDERCOVER BROTHER (2002) | |
2004年8月 | |
白人至上主義の悪の組織のボスザ・マンは黒人文化を撲滅すべく密かに闇で行動を起こしていたがその組織に対抗する組織BROTHERFOODは一人の男アンダーカバー・ブラザーをスカウトしザ・マンの野望を打ち砕こうとするのだが・・・ 「華氏911」のの社会派と呼ばれるジャンルの映画の後はやっぱりこういった何も考えないで楽しく観られる作品に限りますね。オープニングのいかにもブラック・ムービーと感じさせる音楽とフォントはいつ観ても心躍ります。それにいろいろなところに70年代のブラック・ムービーのオマージュ的なものも垣間見られてちょっとうれしかったです。 70年代のブラックカルチャーがだんだん衰退していったのは白人至上主義のザ・マンの陰謀によるものって設定がアホらしくていいです。(例えばバスケの3ポイントシュートは白人のためにつくられたとか) アンダーカバー・ブラザーを抹殺すべく送られてきた刺客がデニース・リチャーズなんですけど、意味なくセクシーでシスタ・ガールとの女同士の勝負もなぜかシャワーの下で濡れながらの殴りあいで、いやぁーこんなに彼女がいいとは思ってもみませんでしたよ。今まで観てきた中で一番いいかも。彼女がボンド・ガールになった時は確かにセクシーだけどボンド・ガールじゃないだろう。しかも科学者って・・・と思ったけど。やっぱりデニース・リチャーズこういうおバカな映画か青春ものほうでこそ持ち味が生きますね。 アンダーカバーは変装が得意ってことで普通のサラリーマンに変装するんですけどアフロをとるとこの人意外に普通のおっさんで夢がなくなりました。アフロって意外と貴重なアイテムなんですね。 黒人の人ってマヨネーズがダメなんですね。という使えない豆知識も憶えられるナイスな作品なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エディ・グリフィン (アンダーカバー・ブラザー) | 黒人のおもろい人を見るとなぜか岡村隆史を思い出します。 |
クリス・カッタン (Mr.フェザー) | 中居正広がすっごく一生懸命バラエティやって暑苦しくなった感じ? |
デニース・リチャーズ (ペネロープ・スノー/ホワイト・シー・デビル) | 佐藤江梨子にぜひホワイト・シーデビルのスーツを着てもらいたい。 |
アーンジャニュー・エリス (シスタ・ガール) | バンバン戦えそうな小池栄子あたりで。 |
アンダーワールド UNDERWORLD (2003) | |
2003年12月 | |
数百年に及ぶヴァンパイアとライカン(狼人間)の戦いは今日も続いていた。ヴァンパイアの女戦士セリーンはライカンを見つけるがライカンは一人の人間マイケル・コーヴィンを執拗に追っていた。セリーンはマイケルを助けるが・・・ 映像はスタイリッシュだったけどもうひとつなにか物足りなかった感が残るのはなんでだろう?と思ったんで考えてみたんですけど、ケイト・ベッキンセールはたしかにイメージチェンジには成功したと思うけど、ベッキンセール一人で物語を引っ張っていくのにはまだパワー不足の感があると思いましたね。マイケル役のスコット・スピードマンたしかに二枚目だけどヒュー・ジャックマンの二番煎じという感じだし。 あと決定的なのがヴァンパイアなのにコウモリに変身したり呼び寄せたりするわけでもなく、空を飛ぶわけでもなく、あるのはちょっとした牙だけ。運動神経もチャーリーズ・エンジェル並だしなぁ。 ラストもネタバレ→最強のヴァンパイア、ヴィクターをいとも簡単に倒してしまうし。しかも殺され方が「キル・ビル」のオーレン・イシイ風。←最近このやられかたってもしかして流行っているのでしょうか? と本来なら★2つのところですけど、久しぶりに動きが遅い戦いが見られたこととその格闘シーンをビル・ナイが老体に鞭をうってがんばったところに★1つプラスしておきました。後で調べたらビル・ナイってサミュエル・L・ジャクソンより若いということに驚いたのでありました。 これ続編決定したようですけど、ネタバレ→この手の映画では珍しく逃げ切った裏切り者の腹黒いヴァンパイア、クレイヴンが←出てくるかが気になるところであります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ベッキンセイル (セリーン) | 国分佐智子で。たしかに綺麗だと思うけど主役だと物足りなそうなところがベッキンセール風で。 |
スコット・スピードマン (マイケル・コーヴィン) | 一見さわやかと思わせる堂本光一で。 |
シェーン・ブローリー (クレイヴン) | なにか企んでいそうな細川茂樹あたりで。 |
マイケル・シーン (ルシアン) | 鶴見辰吾で。ギラギラしているところが狼人間風で。 |
アンダーワールド:エボリューション UNDERWORLD (2006) | |
2006年5月 | |
真実を知り一族のビクターを倒したセリーンは仲間に追われる身となっていた。唯一の味方のヴァンパイアとライカンの混血のマイケルとともに両種族創生の秘密に迫るのだったが・・・ 前作は3年前なので昔のセリーンとマイケル以外の登場人物の名前が出てきても正直誰だっけ?という感じなんですけどそこは一応回想シーンがあるのであぁそういえば前作のオチがそうだったとかビル・ナイとかも出ていたんだったよなぁといろいろと思い出すことが出来て助かりました。 思い出したところでヴァンパイアとライカンの創世記の謎を解くみたいな話になっていくのですがここら辺から雲行きが怪しくなっていくんですよね。前作は確か都会といかにもヴァンパイアがいますというようなお屋敷で暴れまわったりして現代とゴシックな雰囲気がマッチしていてヴィジュアルは好きだったのですが、今回は東ヨーロッパの田舎町みたいなところが舞台で都会的な要素がひとつも出てこなくてスタイリッシュさが伝わってこなくてただでさえ人物相関図が入り組んでいて分かりにくいのでなんだかテンションが下がります。 話は二つの種族の闘いみたいなことになっているので人間から血を吸うというヴァンパイアの基本的行動がほとんどないのが個人的にはヴァンパイア映画としてはいかがなものかと感じてしまいました。前回は敵に女吸血鬼が結構いて見た目も楽しかったのに残念です。それと最強のヴァンパイアって「ブレイド」シリーズもそうでしたけど見た目がああなるのは何故なのでしょう?それこそ謎です。 どうでもいいけどベッキンセールの革のピッチピチのスーツをスピードマンが脱がせるラブシーンがあるのですが革の跡が肌に残ってはいやしないかとものすごく気になりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トニー・カラン (マーカス) | 顔は全然違うけど舘ひろしにヴァンパイアの始祖をやってもらいたい。 |
アンダーワールド:ビギンズ UNDERWORLD: RISE OF THE LYCANS (2008) | |
2009年3月 | |
1000年以上前、ライカン族を支配していたヴァンパイア族だったが密かにヴァンパイア族の長老ビクターのの娘ソーニャとライカン族のルシアンは愛し合っていたのだが・・・ 「アンダーワールド」の原点を描いたシリーズ3作目。 吸血鬼のボス、ビル・ナイが1作目で何でケイト・ベッキンセールをひいきしていたかもわかる今作品。なぜならベッキンセールが娘似ているから。ということでメインのヴァンパイアの娘もどことなくベッキンセール風。 話の方はヴァンパイアと狼男の禁断の恋「ロミオとジュリエット」風(おおげさ)です。ありきたりな内容になってはいる気もしましたけれど前作(2作目)の「エボリューション」よりは話がしっかりしていたし、中性が舞台なので都会的なベッキンセール版に比べると好みが分かれると思いますが個人的には前作よりは好きです。 メインキャラの女吸血鬼ソーニャ以外、ビル・ナイと狼男の元祖?のマイケル・シーンはさりげなく全作品に登場しているところがすごいです。ビル・ナイはいつも笑う時に鼻を鳴らしますが、今回はキレ過ぎて鼻が鳴ってしまうというシーンに軽く笑ってしまいます。 いつもはバンパイア目線で狼男は野蛮なだけだったのですが、今回は意外にも狼男が奴隷として扱われて逆襲に出るということでほとんど主役だった狼男役のマイケル・シーンですがどこかで見たことがあると思っていたら「クィーン」でブレア首相、最新作の「フロスト×ニクソン」ではフロスト役であぁこの人なりきり系の俳優かと思っていたら狼男ですよ。体も鍛えていてそのギャップにビックリ。そかもマイケル・シーンは「アンダーワールド」でベッキンセールと出会って結婚したのに監督に寝取られた経歴ありそんなエピソードを知ってマイケル・シーンを応援していこうと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ビル・ナイ (ビクター) | 威厳のある藤竜也で。 |
ローナ・ミトラ (ソーニャ) | 木村佳乃のアクションを見たい。 |
アンダルシアの犬 UN CHIEN ANDALOU (1928) | |
2004年3月 | |
あのルイス・ブニュエルとサルヴァドール・ダリが組んだシュールな、いやシュールすぎる芸術作品。15分たらずの作品だし映画と言うより強烈なイメージ映像集といった感じでした。 オープニングの有名な女の眼球が剃刀で真っ二つにされるシーンなんかすごいの何の眼球を真っ二つにした瞬間眼球からとろっとした透明の液体が出てくるのが本物ぽくて強烈でした。これが1928年に作られたって考えるとルイス・ブニュエル&ダリってやっぱりただものじゃないんだなぁと思いました。 ほかにも手のひらに開いた穴から出てくる蟻の群れや紐を引っ張ると何故か二人の修道僧、ピアノの上に乗った馬の死体がついてきたりはっきり言ってシュールレアリズムの世界はさっぱりわかりませんけどルイス・ブニュエルの何故か唐突に感とダリの才能だけは理解できたし作品自体の印象だけは強烈に残るのでした。 以前から観たいと思っていたルイス・ブニュエルの何故か唐突に感が堪能できると噂の「皆殺しの天使」も一層観みたいと思うのですが見つからず現在捜索中なのであります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はなし) |
アンチクライスト ANTICHRIST (2009) | |
2011年3月 | |
愛し合っている最中に子供を亡くした夫婦。次第に病んでいく妻を見かねた夫は森に妻を連れて行くのだが・・・ 何かと話題になっているラース・フォン・トリアーの最新作。 ラース・フォン・トリアー作品も割と章仕立てのものが多いのですがタランティーノの作品と比べると真逆なんです。わくわくするどころか陰鬱になっていくんです。今回はそれが「ドッグヴィル」や「マンダレイ」をはるかに超えた感じで逆に途中で眠くなってしまいましたよ。 シャルロット・ゲンズブールがとにかくおかしいんです。山に入ってからが山姥みたいなキャラでウィレム・デフォーを追い掛け回してすごいことになっています。逃げ回ってようやく隠れたところから引っ張り出そうとするシーンとか怖いです。 そして精神的に追い詰めるラース・フォン・トリアーのいつもの展開に加えて意外にスプラッターっぽい描写を盛り込んでくるところが新鮮でしたがものすごくいたそうでした。 映像的にはきれいで特に初めの章は別格なのですが、もう一度観るかと言われたら観ないと思います。観ても気分が晴れやかにならないから。 でもシャルロット・ゲンズブールとウィレム・デフォーはよくやったと思いました。ウィレム・デフォーなんて「マンダレイ」でラース・フォン・トリアー作品を体験しているのにまた出ているところがすごいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シャルロット・ゲンズブール (彼女) | これだけの度胸があるのは寺島しのぶだけだと思います。 |
ウィレム・デフォー (彼) | 見た感じは寺脇康文がいい感じだと思います。 |
アンディ・ラウのスター伝説 天長地久 (1993) | |
2009年8月 | |
伝説のスター方徳勝は撮影中に命を落としたが、それから数十年後、勝のリメイク作作られることになる。父親が勝だと信じているアーヤンは撮影スタッフとなり勝のことを調べ始め・・・ アンディ・ラウの悲恋もの。 女の子が死んだ父親であるアンディ・ラウの過去を探るという内容なのでジャンルとしては振り返りものとでも言うのでしょうか。アンディラウがスターに上り詰めそして死んでいくまでがドラマチックに描かれています。 ちょっと寂れた評判の悪い街の不良のアンディ・ラウが俳優目指して都会に行って、その街の美少女(ヒロイン)と親友もアンディ・ラウを追いかけて都会に行きます。アンディとヒロインは行き違いになってアンディは親友の方と同棲しながらスタントマンをしてスターを夢見ているところに大物女優に目をつけられあっという間に売れっ子に。とここでもアンディ・ラウモテモテ。 そうこうしているうちに同棲相手にヒロインの写真を見つかってしまい出て行く羽目に。そんな中ヒロインも偶然芸能界の大物に拾われて養子(愛人)に。そしてこの二人が共演する映画がきっかけにヒロインの養父。アンディをスターにした大物女優の嫉妬が入り乱れて悲劇が・・・という展開なのですが、前半は顔と名前が一致しなくてわけが分からない状態だったのですが、後半は昼のドラマのようなドロドロとした愛憎劇となりアンディ・ラウらしい悲恋ものとして仕上がっていました。 一番の見所といえば劇中に流れるアンディ・ラウの切ない歌の数々。これだけでも観てよかったなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (方徳勝) | 爽やかなルックスの沢村一樹で。 |
アンデッド UNDEAD (2003) | |
2004年3月 | |
オーストラリアの田舎町バークレー、町を出ようとしていたレネは隕石が降り注ぐのを目撃する。その隕石に激突した町の人々は突如ゾンビ化してしまう。逃げ込んだ武器屋で逃げ延びてきた人々と戦い始めるのだが・・・ オーストラリアの双子のスピエリッグ兄弟が監督、製作、脚本、編集、特殊効果などなどをこなした超低予算ホラー(ゾンビ)映画。超低予算と言う割にはそうは見えないしなんといってもすごいのがCGなんかは自宅のパソコンで何ヶ月もリアルに見えるようにがんばったというところが驚き。いやぁ今の時代自宅で映画って作れちゃうんですね。 低予算的なところといえば主人公の女優がミス・バークレーという設定のわりに見た目が「X-FILE」のスカリー捜査官のような風貌だしほかの出演者も映画関係のスタッフで映画は初出演みたいな人たちばかりで演技は熱いが少々オーバーすぎやしないか?と思ったり、全裸だった(雨にあたると徐々にゾンビ化してしまう)マリオンが次のショットでは何故かパンツをはいているという粗はあったけどまぁ低予算だからしかたないかと許してしまうのでした。 このゾンビ映画の斬新なところは隕石の影響で人々がゾンビ化するとかゾンビは頭を攻撃しないと死なないとかゾンビは走れないとか定番のパターンを踏まえつつネタバレ→エイリアンが絡んできてこのエイリアンたちが隕石の影響でゾンビ化した人間を元に戻してくれるって設定。だから人間が倒したゾンビは実は意味なかった←という斬新さが素敵なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フェリシティ・メイソン (レネ) | 芸人の友近で。低予算映画のヒロインにぴったりそうで。 |
ムンゴ・マッケイ (マリオン) | 山口智充を寡黙にした雰囲気の風貌のような気が・・・ |
アンディ・ラウの麻雀大将 FAT CHOI SPIRIT (2002) | |
2006年11月 | |
家を出て麻雀師となったアンディはある日、行方が分からなくなった母親と再会するが痴呆症になっていた。そんな中、失業中の麻雀嫌いの弟は騙されて麻雀大師と呼ばれるチンワンに騙されて一文無しになってしまいアンディは麻雀でチンワンを負かすのだが・・・ アンディ・ラウの麻雀コメディ。カンフーやら拳法なんかの格闘シーンは全く出てこないし、麻雀も知らないのですが面白かったです。 ハリウッドのスタートム・クルーズとちがって香港のスター、アンディ・ラウはシリアスものからワイヤーアクションバリバリのアクション映画も出たと思ったらこういった軽い感じのコメディにも普通に出ているところが格が違うというか本物のスターだなという感じがします。 家出をして久しぶりにお母さんに会ったら痴呆症だったり麻雀嫌いの弟が騙されて身ぐるみはがされたりして普通だったらテンション下がりそうなところを全部笑いに持っていくところも香港映画らしいパワフルさがあっていいんですよね。 彼女もアンディ・ラウに麻雀強くないと結婚しないとか言われて毎回、麻雀負けては暴れてふられては婦人警官になったり税理士になったりしてアンディ・ラウのところに押しかけて迷惑なんですが快く許して一緒に麻雀するアンディ・ラウはいい人です。 やられっぱなしの自称麻雀大師のチンワンもいきがっているくせに負けるとダダをこねるところがほほえましくって格好も何故かヒップホップ系でナイスです。そんな二人のツキが逆転してアンディ・ラウが一文無しになるというお約束の展開があるけどこの時のBGMは多分アンディ・ラウが自ら歌っているであろう哀愁漂う演歌風味の曲でここでもさすがアンディ・ラウといった感じです。 最後は想像通りの展開なんですけど麻雀でみんな仲良しみたいな終わり方を見ると日本と違って麻雀ってものすごくポピュラーなんだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (アンディ) | 最近はコメディ路線もいっている高橋克典で。 |
ジジ・リョン (ジジ) | 藤原紀香に色んな格好をしてもらいたい。 |
ルイス・クー (ティン・ルク) | 高橋克典の弟分というイメージが強い永井大で。 |
ラウ・チンワン (チンワン) | 香川照之をやんちゃなヒップホップ系にしたという感じでした。 |
unknown UNKNOWN (2006) | |
2006年11月 | |
廃棄工場で目攻めた5人の男達。しかし彼らは何故自分達がここにいるのかここがどこかも分からずそして名前すら覚えていなかった。やがて彼らは5人のうち2人が人質残りの3人が誘拐犯ということに気がつくのだが・・・ 主役としては華やかさがないけど脇役にいると必ず目立つ俳優達が豪華共演の密室サスペンス。 最初に分かっているのはピーター・ストーメアが演じる蛇皮ブーツの男が誘拐犯のボスらしいというところでそこから徐徐に5人の男達が記憶を取り戻していき最終的に全てが明らかになるという展開でシチュエーションよし、アイディアよし、役者も豪華でこれは相当面白くなるに違いないと思っていて確かにオチもよくて悪くはないのですがまあまあといった感じで何かがちょっと違うんですよね。 多分密室劇を中心に話が展開していけばよかったんでしょうけどこの映画は警察の空回り気味の捜査の状況なんかも結構出てきて外の様子が余分に描かれているのがいけないんじゃないかなと感じました。素材はものすごくよかったのに観終わった後にもったいないなぁと思いました。 俳優陣は例えばジェームズ・カヴィーゼルなんかは真面目なんだけど暗そうなイメージ通りで観ていて違和感がないところはいいところだと思います。特に三枚目やらせたら抜群のグレッグ・キニアはこんな危機的状況でもあいつは信用できないから俺達だけで手を組もうぜ!とか自分だけは何としても生き延びたい。みたいに相変わらずせこいところが微笑ましくってチームワーク乱しちゃう系のキャラクターなんですけど憎めなところが好きだなぁ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェームズ・カヴィーゼル (デニムの男) | 基本は真面目な役が多い吉田輝雄で。 |
グレッグ・キニア (鼻が折れた男) | 三枚目のイメージの船越英二で。 |
バリー・ペッパー (作業着の男) | いい役も悪い役もいける川崎敬三で。 |
ジョー・パントリアーノ (縛られた男) | 見るからに怪しげな伊藤雄之助で。 |
ジェレミー・シスト (手錠の男) | チンピラ風の役は川津祐介がよく似合う。 |
ピーター・ストーメア (蛇皮ブーツの男) | ねっとりとした悪役気質の石橋蓮司で。 |
アンノウン UNKNOWN (2011) | |
2011年5月 | |
学会のためにベルリンにやってきたマーティンとエリザベス夫妻。ホテルに着いたとき荷物を忘れたことに気が付いたマーティンはタクシーで空港に戻るが途中事故に遭ってしまい病院で目を覚ます。マーティンは妻の元に向かうのだが、妻のエリザベスは自分のことを知らないといい、別のマーティンが妻の横にいて・・・ リーアム・ニーソン主演のサスペンスアクション。 ここのところ、こういうジャンルで大活躍です。リーアム・ニーソン。メル・ギブソンが割と得意なジャンルの印象があったのですが、監督業だったり暴力沙汰っぽい問題児になっている間に美味しいポジションにリーアム・ニーソンは就いたなという印象です。 内容は途中で何となくオチに気がついてしまったのですがそれでも楽しめました。ベルリンという街と元ナチスの爺さんが出てい来たりというところがどことなくミステリアスな雰囲気を盛り上げて独特な風情があってよかったのかもしれません。 わけありタクシー運転手のダイアン・クルーガーもリーアム・ニーソンを立てていてよかったと思います。後半ネタバレ→自分の正体に気が付いていきなり正義感ぶるのはどうなのかな?なんて思ったりもしましたが、本来の目的とはちょっとずれた視点で暗殺計画を実行しその犯行をほかのところに目を向けさせるトリックはよかったと思います。← しかし、フランク・ランジェラは登場すると作品全体が短編ホラー小説っぽい感じになるから不思議です。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リーアム・ニーソン (マーティン・ハリス) | 高嶋政宏なんかどうかなと思います。 |
ダイアン・クルーガー (ジーナ) | イメージは竹内結子という感じでしょうか。 |
ジャニュアリー・ジョーンズ (エリザベス・ハリス) |
木村佳乃あたりにクールにやってもらいたい。 |
アンブレイカブル UNBREAKABLE (2000) | |
2011年1月 | |
列車事故で唯一無傷で生き残ったデヴィッドの元に手紙が届き、差出人の元に向かったデヴィッドから奇妙な話を聞かされて・・・ 個人的にシャマラン作品の最高傑作だと思っているサスペンス。 オープニングでアメコミのことを語っているのでなんとなくアメコミのことに触れた内容だなというのは始まって早々から分かるのですが、それが何故か大事故でも無傷で生き残ったブルース・ウィリスに繋がるかの持っていき方が上手くて感心しました。 生まれたときからとにかく怪我をしやすいサミュエル・L・ジャクソンが全ての物事には対極のものが存在するという持論でブルース・ウィリスに接近していくという話の持っていき方がいいんです。この発想がまずよく思いついたなと思います。 ブルース・ウィリスも若い頃を思い起こして最後に病院に行ったのはいつだったかな?怪我したのはいつだったのかなと思い出してみるも全くそういう記憶がなく、自分の中でもだんだん普通じゃないという核心に変わっていくんですよね。久しぶりにバーベル上げてみたら底なしの重さまで持ち上げられたりして。 そしてついに悪党を退治しに待ちに繰り出すというところがアメコミヒーローの誕生秘話と言う感じとネタバレ→ラスト最近よく起きていた大事故の数々はサミュエル・L・ジャクソンの仕業と分かり病院送りになるというオチがアメリカンコミックそのままで現実味を帯びた「バットマン」という感じがして←シャマランってすごいなと10年前に思ったのですが、久しぶりに観てもやっぱりシャマランはすごい人だと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブルース・ウィリス (デヴィッド・ダン) | 高橋克典あたりにお願いしたい。 |
サミュエル・L・ジャクソン (イライジャ・プライス) | こういう役は香川照之がぴったりです。 |
アンボーン THE UNBORN (2008) | |
2010年11月 | |
悪夢を見始めるようになったケイシーはやがて自分の出生の秘密を知り、悪魔祓いをするために司祭の下を訪れるのだが・・・ マイケル・ベイ製作のオカルトホラー。 ゲイリー・オールドマンが司祭役で出ていて雰囲気も悪くなさそうなのにアメリカでコケてビデオスルーになっていたので怪しいかなと思いつつ観てみたのですが、やっぱりそんな感じの内容でした。 製作がマイケル・ベイなのでアクション映画だと多少大雑把でも見た目で楽しい感じがするのでいいのですが、オカルトと来たらおどろおどろしい雰囲気をかもし出すのと同時に内容がしっかりしていないと話自体がつまらなくなるので注意しなきゃいけないのですがこれはダメ。 ビックリさせればいいというものでもないし、ミーガン・フォックス似の主人公に関わる人たちが無条件で死んでいくのもなんだか納得いかず、これだとコケるのもしょうがないかなと思いました。ゲイリー・オールドマンもこの役やる必要ないですよね。悪魔祓いできないから結局結局知っている人を呼んでやってしまうところがなんだかすごい展開でした。 ラストも拍子抜けする終わり方で主人公が悪魔的なものから狙われる理由が出生のしがらみから来るものという面白い設定があるだけに全体的に残念でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
オデット・ユーストマン (ケイシー) | キリッとした感じは芦名星みたいでした。 |