エアベンダー THE LAST AIRBENDER (2010) | |
2010年7月 | |
気・水・土・火の全ての能力を兼ね備えたアバターと呼ばれる少年の行方が分からなくなって100年。火の国が反乱を起こし世界は混乱に陥っていた。そんな中、水の国のベンダーのカタラとその兄サカは氷の中に閉じ込められたアバターのアンを見つけ・・・ M・ナイト・シャマランが中華っぽいファンタジーに挑戦。 シャマランといったらオリジナリティ溢れる内容の映画を作るという印象で、この映画の予告を観た時は大丈夫だろうか?と心配になったのですがやっぱり心配した通りの内容でショックでした。内容が「ハリー・ポッター」と「ナルニア国物語」を足して2で割ったようなありふれたファンタジーなんですから。 ファンタジーだったら「レディ・イン・ザ・ウォーター」をすでにやっているからシャマランは結局のところ新しい技術の3Dと流行のカンフーをやりってみたかっただけなのかな?と思いました。チャレンジ精神は買いますが人には向き不向きがあると思うので次回作は今までのオリジナルな話してスリラーっぽい作品を作ってもらえればなと思います。 とは言っても、主役とかそのライバルの配役は何か独特なものがあって、主役の少年は大抜擢されたようですが、インパクトのある顔でもっともらしい事を言うけれどたまに子供っぽさが出てきたりして意外とわがまま。ライバルの少年版シャマランみたいな男の子もどこかで見たことあるなと思っていたら「スラムドッグ$ミリオネア」の主役の少年でした。劇中の役どころは火の国の王子で割りと傍若無人なのですが、実は追放された身で父親からも反逆者扱いされたりして味方は伯父さんだけだったりしてこの映画でも苦労していました。 この映画テンポが遅くてまだ氷の国?と思っていたらまだまだ続く感じでビックリしました。今のところ続編作られる気配はなさそうなのですが中途半端なので作ってもらいたいです。一応1億ドル突破したみたいなので続編はありかなと期待はしています。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ノア・リンガー (アン) | 少年時代のえなりかずきで。 |
デヴ・パテル (ズーコ) | 三浦春馬あたりにお願いしたい。 |
永遠のこどもたち EL ORFANATO (2006) | |
2009年1月 | |
かつて孤児院で生活していたラウラは大人になり、孤児院をを再建しようとしていた。そんなある日、の一人息子が行方不明になりラウラは必死で探すのだが・・・ ギレルモ・デル・トロ製作総指揮の切な系ホラー。 内容は全く違いますが「シックス・センス」っぽい印象を受けました。 主人公のラウラが孤児院で育ったということもちゃんと繋がっているし、スクリーンの中で起きる出来事全てに理由があるというところに感心しました。観ている時よりラストや観終わった後にあのシーンがああだったのかとどんでん返しというより上手く作られているという感じで「シックス・センス」より断然いいと思います。 ホラーシーンでは直接的な描写で怖がらせるのではなく雰囲気で怖がらせるところがかえってよかったと思います。特にラウラが霊媒師を呼んで息子の居場所と過去にこの屋敷であったことを見てもらうシーンは肝試しのような感覚で緊張感があります。 直接的な描写ではネタバレ→孤児院で働いていたおばさんと言うかおばあさんが突然車で轢かれて顔を見ると、口がパックリと裂けて瀕死の状態というシーンは←さすがデル・トロが絡んでいるだけあって?ものすごくグロテスク。他にも袋をかぶった子供の袋の不気味さやその素顔とかショッキング描写の盛り込み方も巧みだなと思いました。終わり方も観ていて切なくなりましたが綺麗に終わっていたと思うしもう一度細かいところを見直して、複線的要素をもう一度確認してみたくなりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベレン・ルエダ (ラウラ) | 松下由樹がぴったりはまる気がします。 |
永遠のマリア・カラス CALLAS FOREVER (2002) |
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2003年9月 | |
1970年代伝説的なオペラ歌手のマリア・カラスはいまでは年老いてすっかりその美声も失い隠居生活を送っていた。そんな中かつての仕事仲間だったラリーに一度も舞台で演じたことのない「カルメン」の映画化の企画を持ちかけられる。始めか乗り気でなかったカラスだったが次第に「カルメン」に情熱を注ぐようになり・・・ 実在のオペラ歌手マリア・カラスを彼女と親しかったフランコ・ゼフィレッリ監督が現実と想像をミックスして作った映画。 かつての美声を失ったカラスは年老いても伝説的な存在で町を歩いただけで人が集まってくる。だからこそ若かくて声も一番出ていた頃に録音した「カルメン」をリップシンク(口パク)してまで昔の栄光を夢見てしまう、そんなすばらしい才能を持つ人間の苦悩というものが分ったような気がします。 本物のマリア・カラスの写真を見て感じたのは、ファニー・アルダンは若干マリア・カラスの毒っ気がないかなぁ?と思ったんですけど、それでもどこの国の言葉の発音も満足できない設定というカラス役をフランス人のファニー・アルダンが話す英語がその設定にぴったりあっていてすばらしいと思います。何か若い頃のマリア・カラスは神田うののような雰囲気で・・・ ゲイのプロモーター役のジェレミー・アイアンズもゲイとかそういう枠をとっぱらっても紳士です。そしてこの役がなぜゲイでなければならいのか?という疑問が起こったのですが、ネタバレ→ラストでカラスが言う「私も普通の女として生きていたら、ラリーもゲイじゃなく普通の男として生きていたら」みたいな←台詞を何か感慨深く感じましたね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ファニー・アルダン (マリア・カラス) |
「永遠の美空ひばり」というタイトルで。 美空ひばり役は見た目に凄みのある浅丘ルリ子でお願いしたいものです。 |
ジェレミー・アイアンズ (ラリー・ケリー) |
決して激怒しないイメージの長塚京三で。 |
ジョーン・プローライト (サラ・ケラー) |
主人公の親友役にぴったりな野村昭子で。 |
永遠のモータウン STANDING IN THE SHADOWS OF MOTOWN (2002) |
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2004年12月 | |
黒人音楽として有名なレーベル「モータウン」とそれを影で支えたファンク・ブラザーズの軌跡描いた音楽ドキュメンタリー。 冒頭レコード店でマイケル・ムーア風に「モータウンで好きなアーティストは?」というような感じのインタビューをして回るシーンがあるのだけれどみんな「ちょっと音楽にはうるさいよ。」とかいいながらモータウンのバックバンドについて聞かれるとファンク・ブラザーズって答えられないんだけど彼らが全てを演奏したと聞かされるとみんな素直に感心しちゃうの。その気持ちなんかよく分かる気がします。好きなもので今まである程度知っているつもりでも突然新しい情報を知ることが出来るうれしいことですから。 とは言ってもマーヴィン・ゲイ、フォートップス、シュープリームスくらいしかモータウン系で名前を知っているアーティストはいないしCDだってマーヴィン・ゲイのものを3枚くらいしか持っていないので偉そうなことは言えませんがファンク・ブラザーズが全てを演奏していたという事実には驚き感心しましたし本当に彼らは縁の下の力持ち的な存在だったんだなぁと思いました。 ファンク・ブラザーズをバックバンドに迎えてモータウンの有名な曲を歌うライヴシーンがエピソードの合間合間に入るのですけどお気に入りでマーヴィン・ゲイの「What's Going On」をチャカ・カーンが歌ったんですがアクが強くてやっぱいこの曲はマーヴィン・ゲイじゃないとしっくりこないなと思うのでした。 ライヴ会場にてファンク・ブラザーズのメンバー紹介で最後は締めくくられるのですが観客の歓声に包まれた彼らを見ているとファンク・ブラザーズの名前すら知らなかったのに鳥肌が立ちました。やっぱりいいものは人を感動させるんですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回はドキュメンタリーなのでなし) |
英国王のスピーチ THE KING'S SPEECH (2010) | |
2011年4月 | |
英国王の次男のジョージは吃音に悩まされ治療を受けていたがよくなる気配がない。そこで妻のエリザベスはライオネルという男の評判を聞き、さっそく治療を受けさせるのだが・・・ アカデミー賞の主要部門を3部門受賞した超話題作。 アカデミー賞はこういうタイプの作品好きだなと改めて思いました。実話のいい話なのですが、パンチが効いているかといえば普通でしたね。 が、しかしこの映画のいいところは王様だって普通の人間だってところが丁寧に描かれているところがいいんですよね。大衆の前でスピーチするときに緊張だってすれば、放送禁止用語だって連発するみたいなところが人間味あふれていてよかったです。 それとスピーチのシーンはそれほど感動しなかったのですが、英国王のジョージと専門医のライオネルとの友情が熱かったです。ライオネルは国王に対しても言いたいことを言うし、英国王も王室のしきたりにとらわれずライオネルを公務の場所に連れて行ってアドバイスを仰ぐという男同士の友情にも見えるとことがグッときました。 ヒットラーのスピーチを観て、何かよくわからないけどすごい。と素直に言ってしまう国王とか国王というのは冷たそうな印象というのを払しょくしてくれた素敵な人というかお兄さん(ガイ・ピアース)も結婚したいから国王降りる。みたいなことを言ってそそくさと国王を降りて好きな人のところへ行ってしまったりイギリス王室って案外軽いんだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
コリン・ファース (ジョージ6世) | 若干、船越英一郎に見えたりもしました。 |
ジェフリー・ラッシュ (ライオネル・ローグ) | ズバッとものを言いそうな岸辺一徳で。 |
ヘレナ・ボナム=カーター (エリザベス) |
大竹しのぶあたりにお願いしたい。 |
エイリアンVS. プレデター ALIEN VS. PREDATOR (2004) |
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2005年1月 | |
南極の地下で謎の熱源をキャッチした企業のウェイランド社は各界のエキスパートを招集し早速南極の地下深くに見つかった謎のピラミッドに潜入するのだったが・・・ 科学者やら何やら色々な業界のエキスパートが集められているのですが人数多すぎてこりゃ集めすぎですわ。その証拠に最初強引にプレデターとエイリアンにバッサバッサと人間が当然のごとく殺されていくわけですがあんた誰?的に名前も分からない連中が殺されていく様は肝心のエイリアンとプレデター同士がお互いやり始めるまではかったるくってこれはヤバイかもと思ってしまいました。 ようやくとんでもない方に面白くなってくるのはネタバレ→プレデターが人間に知識を与えた←というすごい事実が明らかになったり、人間がエイリアンのことを「宇宙トカゲ」と呼び出したあたりか? 切羽詰った人間は宇宙トカゲが勝った人類は絶滅すると気づき生き延びるためにはプレデターを味方をしようじゃないか。とすごい発想をしてここで失笑。 でプレデターとアレクサが結果的に強力しあった形でエイリアンを一匹倒すわけですよ。そしたらプレデターが人間もなかなかやるじゃないか的な表情をして倒したエイリアンの頭で盾と尻尾で槍を作ってあげちゃってここで失笑。 エイリアンが増えすぎて勝ち目がないからプレデターが時限爆弾を使うのですがすっかりアレクサと同士になっているから「これは時間が経つと爆発するよ。」って教えてあげるけど当然言葉が通じないからジェスチャーなんですけどこれが実際観るとすごく奇妙で笑かしてくれますね。プレデターっていい奴ですわ。 最後もギリギリ脱出成功したプレデターとアレクサの間にほのかな恋心・・・か?みたいな展開にも笑えるし終盤になるにつれてつっこみたいところが増してきます。さすが枕詞にダメな方のとつくポール・アンダーソンならでの作品だと変に感心してしまいました。 アレクサも自分で最初南極は防寒着を着ないと5分で死ぬと言っていたくせに最後はお約束通りTシャツです。戦う暇があったら着るもの探せと思ってしまったのは自分だけでしょうか? ともあれ失笑もつもりつもれば笑いになると言うことをこの映画で学びました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サナ・レイサン (アレクサ・ウッズ) |
雪山に一人で挑む女冒険家という設定が体育会系タレントの水野裕子がぴったりで。 |
AVP2 エイリアンズVS. プレデター ALIENS VS. PREDATOR: REQUIEM (2007) | |
2008年1月 | |
プレデターが地球から旅立つがプレデリアンの暴走によって宇宙船が地球に墜落してしまい・・・ 前作のラストで思いっきり続編を感じさせる終わり方だったのですがやっぱり続編が作られました。前作は人間とプレデターが後半手を組みジェスチャーで意思疎通をしてエイリアンをやっつけるという設定が面白すぎて期待していたのですが割と硬派な出来になっていて笑うところがなかったのでちょっと残念でした。(普通と違って子供もエイリアンにやられたりするところはハードでよかったですが)と思ったら監督が替わっちゃっていたんですね。 エイリアンじゃなくてプレデターの戦う相手はプレデターとのハーフのプレデリアンだからタイトルも若干違うんですよね。それにプレデリアンとプレデターと人間の三つ巴の戦いみたいなところもなかったように思えるし、盛り上がにいくまでのテンポがもうひとつ悪かったかなぁと感じました。 とまぁ内容が個人的にはイマイチな部類に入るのですが「24」のミシェル・デスラーでお馴染みのレイコさんが大作で主役というところが気に入ったので及第点にします。この役もちょうど軍隊帰りのママさんで知的なミシェルの時とは違った肉体派。戦車やヘリを操縦するわアンジェリーナ・ジョリーばりにマシンガンを乱射して新たな一面を見られてよかったです。そしてばっちり先のことを考えて行動するところはさすがミシェル・デスラーといった感じです。 あとは出ている人が全くといって分からなかったところがポイントのような気がします。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴン・パスクール (ダラス・バロウズ) | 小さい町のヒーローとか似合いそうな津田寛治で。 |
レイコ・エイルスワース (ケリー・オブライエン) | イメージは木村佳乃といった感じです。 |
エヴァンジェリスタ BLESSED (2004) |
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2005年9月 | |
子供に恵まれないクレイグとサマンサ夫妻は郊外のクリニックで体外受精を試み見事双子を身ごもるのだったが・・・ ヘザー・グラハム主演の「ローズマリーの赤ちゃん」系のオカルト映画。あちらはアパート全体がミア・ファローに悪魔の子供を産ませようと俳優の旦那までもが悪魔と契約してしまって・・・という展開でしたが、こちらは郊外に夫婦を住ませようと町全体が夫婦を陥れていく(旦那は売れない小説家だけど町の有力者によってみるみるうちにベストセラー作家になってしまう)とほんのちょっとだけ違いますけどほとんど同じかな? まぁ目新しさは感じられませんがやっぱりオカルトものはじんわりとした恐さなどが感じられて結構好きですね。特に主人公の味方というか知人が街の秘密をいち早く嗅ぎ付けて殺されちゃうってところは、そんな単独行動はめちゃくちゃ危険だからよせばいいのに・・・といつも感じるのですがこれがオカルト映画の醍醐味だなぁと思います。 最後ネタバレ→子供を産ませまいと思うアンディ・サーキスがいろいろ妨害するのですが結局双子は産まれてしまいその数年後の世界を描いているのですが、この双子の誕生日パーティーでやんちゃなガキ(これがすごいムカつく)が二人によせばいいのにちょっかい出して呪い殺されたってオチが本編と全然関係ないんですがスッキリしました。← |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヘザー・グラアム (サマンサ・ハワード) |
小泉今日子的なかわいらしさがある。 |
ジェームズ・ピュアフォイ (クレイグ・ハワード) |
小説家という役が似合いそうな堤真一で。 |
エージェント・ゾーハン YOU DON'T MESS WITH THE ZOHAN (2008) | |
2010年1月 | |
イスラエルの諜報員ゾーハンは美容師の夢をかなえるためにパレスチナの諜報員でライバルのファントムと格闘中に死亡したと見せかけニューヨークにたどり着き、パレスチナ人のダリアが経営する美容院で働き始めるが・・・ アダム・サンドラーのコメディ。 久しぶりにアダム・サンドラーの正統派なコメディを観た気がしますがバカみたいでいいですね。ベン・スティラーもやりそうな感じの内容でしたが、二人の違いは何となくアダム・サンドラーの方が下品な感じが強く、時事ネタっぽいことを盛り込む確立が高いのかなぁなんて感じました。 凄腕の諜報員なのに人知れず世界中の人の髪をサラサラにしたい。という夢がおかしいです。しかも宝物のヘアカタログも80年代でワムっぽいところがツボを抑えているなという感じで面白かったし、ライバルがジョン・タトゥーロというところがナイスです。 美容院で働き始めてからは下品さ倍増で土地買収問題やイスラエルとパレスチナ問題が絡んできても一向にシリアスさが伺えないところもノーテンキでよかったです。 そして何より、アダム・サンドラーの服装がほぼマライアのTシャツ(第一次黄金期)というところが最高です。劇中にも第二次黄金期のマライアの曲が挿入されてどれだけマライアを売り込むんだというくらいマライアの宣伝映画だったりもします。 ネタバレ→イスラエルとパレスチナとの親善試合みたいなのがあり、国歌斉唱でまさかのマライア登場では爆笑を通り越してずっこけました。そして何故かマライアの楽屋でアダム・サンドラーとジョン・タトゥーロが戦い始めるのですがマライアはおバカキャラになっていて我関せずというところがマライアいい人だなと思いテンションが上がりました。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アダム・サンドラー (ゾーハン) | 阿部寛が真面目にやったら相当すごいと思います。 |
ジョン・タトゥーロ (ファントム) | 暑苦しい感じの高橋克実で。 |
エマニュエル・シュリーキー (ダリア) | 売れっ子の水川あさみあたりにお願いしたい。 |
エグザイル/絆 放・逐 (2006) | |
2008年12月 | |
ボスのフェイを撃ってしまったウーの元へブレイズとファットは命を奪いに、タイとキャットは命を守るためにウーの自宅にやってくるのだが・・・ ジョニー・トーの黒社会系の男の友情もの。 最初観ていた時は期待していた分よかったけれど★4つかなと思ったのですがあとからじわじとよさが沸き起こってきてこれはやっぱり★5つだと思いました。同じ香港映画で男の友情を描いた「インビジブル・ターゲット」は視覚的に直接訴えてくるものがありましたがこちらは内面的に訴えるものがあったと思います。 殺されることを覚悟したウーが妻子のために最後の一仕事するために幼なじみで親友だからこそ殺す側、守る側が手を取り合って仕事をするという設定が男の友情が好きなのでこれだけでもグッと来るものがあるのですがこれにボスから5人まとめて命を狙われたり金塊強盗のエピソードが上手い具合に組み込まれていて飽きさせません。 それに中国返還が近いマカオが舞台になっているおかげでいつもの香港映画とは違ってヨーロッパ的な雰囲気があって時代背景も含めこの映画はすごくよく出来ているなぁと思いました。 それを一番に象徴するところとしては主役5人の他にボスに扮したサイモン・ヤムとそれに対抗すべく現われた新興やくざのわかいボス。金塊強盗のエピソードで仲間になる軍曹。ウーの妻や売春婦とこれだけ登場人物が出てくると誰かは存在感が薄くなるはずなのに終わってみればみんな印象に残っていて配役も見事です。 男臭い映画だと女は綺麗なだけの添え物的な感じになることが多いのにウーの妻と銃撃戦に巻き込まれたりしながらもしっかり金は持って逃げる売春婦と黒社会で生きてきた女たちがしっかり描かれているところも偉いと思いました。 アンソニー・ウォンはもちろんよかったのですが個人的に一番よかったのはフランシス・ン。一見アンソニー・ウォンが一番年上に見えてフランシス・ンが年上なんです。下手すると一番若く見えて「インファナル・アフェア」の時はそんなに印象が強くなかったのですが今回はとても印象的でカッコよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンソニー・ウォン (ブレイズ) | 高倉健あたりが妥当でしょうか。 |
フランシス・ン (タイ) | 見た目もいけてる池部良にお願いしたい。 |
ラム・シュー (ファット) | イメージ的には山城信伍という感じです。 |
ロイ・チョン (キャット) | 寡黙な感じが似合う大木実あたりで。 |
ニック・チョン (ウー) | 菅原文太あたりにお願いしたい。 |
エクスタシー LONDON (2005) | |
2006年9月 | |
シドはかつての恋人ロンドンの送別会に押しかけたかったが踏み出せないでいたが、バーでベイトマンという男に出会いドラッグを譲ってもらい二人で会場に訪れるのだが・・・ 「セルラー」の主人公とか「ファンタスティック・フォー」のヒューマン・トーチでおなじみのクリス・エヴァンス主演の過去の恋人に未練たらたらな雰囲気がものすごく強い恋愛映画。 クリス・エヴァンスがものすごく嫉妬深く自分勝手でそれでいて別れたジェシカ・ビールのことを思い出しては無理やりパーティーに連れてきたジェイソン・ステイサムにそのことを話なおかつ、ステイサムの過去を根掘り葉掘り聞くという久しぶりに超私的な内容の映画を観たという感じがします。 ジェシカ・ビールとのラブシーンか悪態をついていた頃の回想シーンの繰り返しで話が進まないところがイライラします。そんな中、ステイサムの回想シーンも時たまあるのですが今回のステイサムはなんと髪の毛生やしています。しかもSMクラブの常連で女王様の尿を飲むプレイがお好みでドラッグもやっているというヤバイ役どころですけど意外としっくり来ていて変じゃなかったです。髪の毛意外は・・・ 最後呼ばれてもいないのにパーティに来て悪態付きまくっているから乱闘が始まるんですが、もちろんステイサム乱闘に乱入して見事に暴れまくってここだけは面白かったです。人数多すぎてしょうがないから逃げようぜ!という時もコート忘れた。とか言ってまた修羅場の会場に戻るところも暴れてなんぼのステイサムらしくてナイスです。 ジェシカ・ビールは体当たりのラブシーンという振れこみですがジェシカ・ビールは「ステルス」とか「ブレイド」なんかのアクション系体育会系なので全然色気なくってこの手のエロス系はダメだなと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリス・エヴァンス (シド) | いまどきの若者、速水もこみちで。 |
ジェイソン・ステイサム (ベイトマン) | 暴れても渋そうな伊原剛志で。 |
ジェシカ・ビール (ロンドン) | 体育会系のさくらで。 |
エクスペンダブルズ THE EXPENDABLES (2010) | |
2010年11月 | |
人質の救出に成功したバーニーが率いる傭兵軍団は次の仕事に南米の島を支配する将軍の暗殺を行うという任務を受けるのだが・・・ スタローンが監督、脚本、主演をこなしたアクション映画。 これだけのアクションスターが集結したところがすごいのですが、内容がコテコテのテレ東向きなアクション映画という仕上がりが逆に面白いです。時代に逆行している感じがして。 スタローンがやりたかったことを実現させているところもいいですよね。発進しかかっているジェット機にスタローンが横っ飛びでしがみつきそのまま離陸という展開が笑ってしまいます。このシーン普通にステイサムがやってたら余裕ですもん。だからこそスタローン自らやるところに意味があるのだと思いました。おかしいと言えばスタローン、ブルース・ウィリス、シュワルツェネッガーが教会で仕事の話をオヤジギャグを交えながらするシーンはなんだか若く見えるような演出がされていて面白かったです。 ステイサムも扱いが大きくてスタローンの右腕でしかも恋愛パートも受け持っていてものすごく満足。これは完全にステイサムが次世代のアクション映画スターだと認めたんだなと思いました。 それに一番おいしいと感じたのがドルフ・ラングレンですよね。やっぱり。やんちゃしすぎてスタローンにクビにされたりするところはオチャメだなと思いながら観ていました。そしてドルフ・ラングレンのルックスと肉体がとても50代には見えなくて見習いたくなりました。 エリック・ロバーツの見るからに強欲な悪党顔も世界観にはまっていてスタローン意外とすごいかもと思いました。 クライマックスは「十三人の刺客」状態で一人で何人敵を倒しているの状態でスカッとするし、ミサイル系の武器を手で投げて爆発させたりもっと無茶なことやって欲しいと思えるシーンの連発で既に決まっている続編も期待が膨らむのでありました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シルヴェスター・スタローン (バーニー・ロス) | マッチョな草野仁にお願いしたい。 |
ジェイソン・ステイサム (リー・クリスマス) | 肉体派の山田孝之で。 |
ドルフ・ラングレン (ガンナー・ヤンセン) | やんちゃな竹内力で。 |
エリック・ロバーツ (ジェームズ・モンロー) | 岩城滉一あたりにお願いしたい。 |
エクセス・バゲッジ シュガーな気持ち EXCESS BAGGAGE (1997) |
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2004年8月 | |
エミリーは自分をかまってくれない父親の感心を引くために自ら偽装誘拐を企て車のトランクに入り計画は成功したかのように見えたが、その車を車泥棒のヴィンセントが盗んでしまい・・・ アリシア・シルヴァーストーンはどうやらこのたりからムッチリしてきたらしい。ということで偶然誘拐という形にはなったけど反発しあう二人が次第に恋に落ちるというお話ですがなにせ展開がぬるすぎる。っていうか甘すぎる。サブタイトルを「シュガーな展開」にした方がいいんではないだろうかと思ったくらい。 デル・トロもコントのようなずっこけぶりまで披露して「ユージュアル・サスペクツ」とか「ザ・ファン」とかで知名度もそこそこ上がっていただろうに正直よくこんな映画したなぁと思いましたよ。伯父さん役のたまに変な映画に出るクリストファー・ウォーケンも役が酷かったなぁ。なんかキャラクターが中途半端なんですよね。アリシアを連れ戻すためには非情になっているはずなのにデル・トロと変な友情みたいなの芽生えちゃうから。ここは愛する姪っ子のために車泥棒の男なんか殺すくらいのキレっぷりが欲しいんですよね、二人の恋の障害になるような。あとデル・トロの相棒にハリー・コニック・Jrが出ていましたがこちらもトホホな役柄でした。 ということで見所はないかと思いきや、最後に発見。見つめ合うアリシアとデル・トロ。このときのデル・トロの視線が恐ろしいくらいねっとりとアリシアに絡み付いていてびっくり。これが噂の目で妊娠させるとトロ様の視線ですか。本当フェロモンがフルスロットル状態でこの噂はあながち間違いではないと思うのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アリシア・シルヴァーストーン (エミリー・ホープ) |
熊田曜子なんか少々ムッチリめでいいんじゃないかと思う。 |
ベニチオ・デル・トロ (ヴィンセント・ロッシュ) |
デル・トロにはかなわないけど坂口憲二も濃いと思う。視線も顔も。 |
クリストファー・ウォーケン (レイモンド・パーキンス) |
國村隼のような伯父さんがいたらちょっと迫力って頼りになりそう。 |
エクソシスト ビギニング EXORCIST: THE BEGINNING (2004) |
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2004年11月 | |
信仰を失った若き日のメリン神父が悪魔との壮絶な戦いを描いた「エクソシスト」一作目の25年前の設定という話。 元祖「エクソシスト」と比べちゃいけないのは分かるけどやっぱり比べちゃうと全然恐怖感がないんですよね。オカルトって観終わったらじわじわちょっといやな感じみたいなのがくるけどこれは特に感じないんですよね。結局メリン神父の名前を借りた「エクソシスト」風な作品になっちゃっていて「エクソシスト」じゃないんですよ。最後もネタバレ→イザベラ・スコルプコが悪魔に取り憑かれて・・・という展開なんですけどリーガンが取り憑かれたときと全く同じなんですよね。悪魔に憑かれたんだから同じと言われればそうなんですけど同じ憑かれるにしてももう一つ工夫がほしかった。← 最初ポール・シュレイダーが監督やっていたけど確か恐くないからという理由で降ろされたんじゃなかったっけ?その後の監督がレニー・ハーリンかこっちのほうがどう見てもオカルト向きじゃないじゃんと思うのですが。DVDじゃポール・シュレイダー版が収録されるみたいなのでこっちを観た方がいいかもなぁ。 メリン神父役のステラン・スカルスゲールドは悪くはないと思うんだけどこの人って亡きJ・T・ウォルシュがやっていたような役をやる人じゃなかったっけ?どっちかっていうと蝶を集めていた軍の隊長の方が向いてます。やっぱり当初予定されていたリーアム・ニーソンがよかったなメリン神父役には。 この映画よりジョン・フランケンハイマー監督の謎の死とかレニー・ハーリン撮影中事故にあって重傷とかそっちの方がよっぽど恐いと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ステラン・スカルスゲールド (ランカスター・メリン) |
なんでも幅広くこなす役所広司あたりで。 |
イザベラ・スコルプコ (サラ・ノヴァック) |
勝気な女医といったら松雪泰子です。 |
エクトプラズム 怨霊の棲む家 THE HAUNTING IN CONNECTICUT (2009) | |
2010年1月 | |
末期ガンの息子のマット治療のためいわくつきと知りながら病院に近い屋敷を購入したサラ。早速一家はこの家に引っ越してくるのだが・・・ 実際にあった恐怖話を映画化。 日本で公開されることがないと思っていただけに映画館で観ることが出来て嬉しいです。 これ本当に実話かというくらい屋敷に隠された過去の忌まわしい出来事がすごすぎます。そりゃあ「怨霊の住む家」という邦題のサブタイトルをつけたくもなります。そもそもヴァージニア・マドセンが呪われていると知っていてこの家を買うところも強引なのですが、息子の具合が悪くなったのでとりあえず引っ越し前にマットレスをひいて一泊するのですが、この時から既に怪奇現象が当然のように頻発。 末期ガンの長男は命のともし火があとわずかということで霊感がものすごく強くなるみたいで真っ先にそういうのを感じるのですが、その時点でお母さんにちゃんと言ってあげてと思わず助言したくなりました。 心霊現象もテレビを消したら、ブラウン管に人の影が、誰もいないはずの二階で足音がなんていうのは序の口で、開かずの間のドアノブをひねったら火傷ですよ。他にもシャワーを浴びていたら、シャワーカーテンに窒息させられそうになったりと油断しているところで痛い目に遭うのはトラウマになりそうで、観ていて怖かったせす。 肝心のエクトプラズムは何となく知っていたのですが、実際はゲル状の物質なんですってとマメ知識も付きます。そんなエクトプラズムの出番は意外と少ないというかこの映画のキーポイント的な意味合いで邦題はちょっと付け方が間違っているなと思いました。 こういう家に住んでしまったら一刻も早く出て行こうと思うのですが、この一家一向に引っ越そうとしないところが不思議でたまらなかったです。あと、こういう現象は割りと女の人は敏感な感じがするのですが、ヴァージニア・マドセンが一番鈍感で珍しいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴァージニア・マドセン (サラ・キャンベル) | 霊に鈍感そうな高島礼子で。 |
カイル・ガルナー (マット・キャンベル) | すっかり成長していそうな須賀健太で。 |
es [エス] DAS EXPERIMENT (2001) |
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2002年7月 | |
新聞記者のタレクは訳ありでタクシー運転手をしているが、偶然2週間の心理実験の被験者で報酬4000マルクという新聞記事を見つけ記者復帰のために潜入レポをする決意をする。 実験内容は模擬刑務所で、看守と囚人に分かれて2週間過ごすというもの。実験1日目は看守も囚人もわきあいあいと過ごしたが、2日目以降から徐々に看守が凶暴になり、監視役の大学教授の目の届かない所で反抗的な囚人のタレクを屈辱てきなリンチを加えていった。そして5日目、監視役がいないことをいいことに看守達はやりたい放題、囚人達はすっかり衰弱していたが、さらに悲惨な事件が起ころうとしていた・・・ アメリカじゃあ上映禁止らしいです。(実際に30年前にスタンフォード大学で実験され、その後この実験は禁止されたから?) 普通の人が模擬刑務所という状況下の中で徐々に人格がおかしくなって行く様子がすごく良く出来ていますね。 看守役のベルスは最初看守達の中でもっとも目立たない存在だったのがいつの間にか看守達のリーダーになってしまっている所。 囚人を気遣った看守の一人が、看守達の手により囚人にされてしまい痛めつけられる。 看守達が実験の監視役(責任者)の言うことしか聞かなくなり、監視役の助手達をも次々に囚人にしてしまう。 一方、囚人達も看守達に対し憎しみ、復讐心が徐々に大きくなり団結していく。 まだまだ書き出したら切りがないそんな「状況下の力」の影響力が次々と実にテンポ良く描かれているんですね。 主役のモーリッツ・ブライブトロイは「ラン・ローラ・ラン」じゃあ、フランカ・ポテンテより存在感が薄かったけど、この映画じゃ存在感ばっちりです。 はっきり言って後味悪い映画ですけど、彼らはこの実験後どうなってしまったのだろう?とか人間ってすごいなとか思わず考えちゃう映画です。超おすすめ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
モーリッツ・ブライブトロイ (囚人番号77番/タレク) |
何かと騒ぎを起こし看守に目をつけられるタレクには柳葉敏郎あたりで。 |
クリスチィン・ベルケル (囚人番号77番/シュタインホフ) |
最後は周囲から距離をおいていたが、最後はタレクと一致団結するシュタインホフには、寡黙な所がそっくりな松本幸四郎で。 |
ユストゥス・フォン・ドーナニー (看守/ベルス) |
徐々に狂気の看守に豹変してゆくベルスには佐野史郎しかいないでしょう。 |
エスター ORPHAN (2009) | |
2009年10月 | |
三人目の子供を流産したことをきっかけに孤児院から養子を向かいいれることにしたコールマン夫妻。二人は聡明なエスターという子を選ぶのだが・・・ 全くノーマークでしたがものすごく面白かったホラーサスペンス。 「ローズマリーの赤ちゃん」系のオカルトっぽい内容かなと思いきや思いもつかないオチでよく出来ているサスペンス映画で感心しました。 エスターがとにかく強烈で、ピアノを教えてあげるとケイトに言われ上手く弾けないと口惜しがりなんて熱心な子なのかしら。なんて感心していたら翌日は完璧にピアノを弾きこなし「教えてあげたいと言ったからわざと下手に弾いてあげてたの。」みたいなことを言って一気に腹黒少女に変身。しかも性質が悪いことにお父さんの前ではいい子でお母さんと二人っきりの時だけ性悪というところが天才的です。 これは何も情報を入れないで観た方が本当に楽しめると思うので以下ネタバレで書きます。 最後は奥さんと一対一の対決になるのは察しがつきましたが、その前に旦那さんは普通、エスターに襲われて瀕死の大怪我でエンディングは救急車で妻と怖かったわみたいなターンになるところ殺されていましたし、長男も危うく窒息死させられそうになって久しぶりにハラハラしました。 エスターの正体が分かったクライマックス、エスターが思いっきり老け込んでいるところも強烈でこの子はダコタちゃんやアビゲイル・ブレスリンと正反対なキャラクターなので今後が心配になりました。 これは絶対に好きという大期待をして観に行った映画が本当に期待通り面白いパターンとは違って、何も期待せずに観て大満足する作品は1、2年に1本めぐり合えるかどうかの中で、この映画は何も期待せずに観たら大興奮というレアな映画で今年のベスト5は確実だと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴェラ・ファーミガ (ケイト・コールマン) | 「ディパーテッド」の時から麻生久美子に似ていると思っていました。 |
ピーター・サースガード (ジョン・コールマン) | ボーっとしていてエスターの正体に気がつかなさそうな吉岡秀隆で。 |
イザベル・ファーマン (エスター) | エスター役ができる日本人は思いつきません。 |
エターナル・サンシャイン ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND (2004) |
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2005年3月 | |
最近恋人のクレメンタインと別れたジョエルは彼女が自分の記憶を消したと知り自分もクレメンタインの記憶を消そうとラクーナ社に頼むのだったが・・・ 「マルコビッチの穴」や「アダプテーション」のチャーリー・カウフマンがまたまた脚本を手がけた作品。 監督もミシェル・ゴンドリーということで映像的にも内容的にも新しい感じはするのですが、カウフマン作品の登場人物はいつもちょっとずれている人が出てきて今回もそうなんですよ。これキャラクターの好き嫌いが分かれるのじゃないかなぁと思いました。 ケイト・ウィンスレットの演じたクレメンタインというキャラクターがどうもダメで・・・というか思いつきと直感でジム・キャリーを振り回してしまうオドレイ・トトゥな性格(しかも勝気)がどうも生理的に合わなかったです。 この映画イライジャ・ウッドとかキルスティン・ダンストにトム・ウィルキンソンに注目しているマーク・ラファロまで出ていて結構豪華なのですが、イライジャ・ウッドがネタバレ→記憶を消したクレメンタインのことが好きになってしまいジョエルの持ってきた資料でクレメンタインの好きそうなことを攻めて恋愛を有利にする卑怯なところが←新しい感じがしまいた。なんかあくどいえなりかずきみたいで。 キルスティン・ダンストは完全に目つきが悪いキャラクターを確立していて観ていて楽しかったです。しかも単なるラクーナ社の受付嬢かと思いきや案外重要なキャラクターだったりしてダンストますます目が離せません。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジム・キャリー (ジョエル・バリッシュ) |
普段は無口そうなイメージの堂本剛で。 |
ケイト・ウィンスレット (クレメンタイン・クルシェンスキー) |
小池栄子は常に勝気な印象があります。 |
X-ファイル:真実を求めて THE X-FILES: I WANT TO BELIEVE (2008) | |
2008年11月 | |
失踪したFBI捜査官を捜索するためスカリーのもとにモルダーの居所を聞きにFBIから捜査官がやってくる。透視能力を持つ神父から捜査協力があったが彼らはその真意をモルダーたちに協力を求めるのだが・・・ X-ファイル劇場版第二弾。 アメリカじゃ全然ヒットしなかったので逆に興味津々という感じだったのですが、なるほどこれヒットしませんねぇ。ありがちな猟奇殺人ものに透視能力がある神父が絡んだ感じの内容に仕上がっていて映画としてはものすごく地味。ファンが映画で望んでいるのはこういうのじゃなくてやっぱり第一弾のようなUFOが出てきてスケールの大きいものだと思うんですけどそこのところクリス・カーターは計算違いしたと思いました。 UFOものじゃないから何らかの組織がモルダーとスカリーの捜査を邪魔をしたり、何かの施設に潜入したりして見つかりそうになってハラハラドキドキみたいな感じが今回あまりないので良くも悪くもテレビドラマのスペシャル版という感じがして仕方がありませんでした。 スカリーは当然FBI辞めているんだろうなと思ったら案の定でモルダーはなんだかFBIから省かれちゃって引きこもっている様子。こういう時ってどうしてみんなヒゲをやたらと生やすんでしょうかねぇ。本気モードに入るとヒゲを剃るんでしょうかねぇ。 そして何よりモルダーとスカリーがベッドでいちゃいちゃする関係になっていることに少しひきます。ここのところもファンは微妙だったんじゃないかなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デヴィッド・ドゥカヴニー (フォックス・モルダー) | ちょっと変わった役もこなす豊川悦司で。 |
ジリアン・アンダーソン (ダナ・スカリー) | 松雪泰子みたいなキリっとした感じの人にやってもらいたい。 |
X−MEN X-MEN (2000) |
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2003年4月 | |
遺伝子の突然変異で超人的な能力を持った人間はミュータントと呼ばれ、人間は彼らを恐れ始め、彼らを管理するため、「ミュータント登録法案」を成立しようとしていた。 法案を阻止すべく世界を征服しようとするマグニート率いるグループと人間と共存したいプロフェッサーX率いるグループの戦いが始まるのだった。 「X-MEN2」公開直前ということで前作を観てみました。 アメコミの映画化にしては特撮が若干地味目なんですが、キャラの説明に時間を割きつつもストーリー性を重視した作りが好感持てます。特にマグニートがなぜこんな性格になったのかっというバックグラウンドとローグのの髪の一部がなで白くなっているかってところは、なるほどと思いました。いいミュータント側のリーダーの能力がテレパシーと読心術。サブリーダーがテレキネシスとただの超能力者じゃんと思いつつも、これだけキャラがいるのにそれぞれ個性的ってところがすごい。「X-MEN2」はいきなりストーリーから始まるというから楽しみです。 今となっては超豪華なキャスティング。しかもこのまんまの出演者で続編を作ったっていうんだからすごいじゃないですか。当時無名だったヒュー・ジャックマンもトップスターになったし、ハル・ベリーはオスカーも手にしてボンドガールも体験したりして。ジェームズ・マーズデンも「アリー」でレギュラー出演していたり、ファムケ・ヤンセンも性格キツメのキャラを前面に押し出し、コンスタントに映画に出続けてますね。(「アリー」でラリーの元妻役で何回かゲスト出演してたりもしたし。) ギャラだけで前作の制作費を超えているんじゃないかと余計な心配してしまうくらいにみんな売れてきてよかったね。そしてこの出演者達を集めたブライアン・シンガーはすごい。 今回DVDで特典映像としてメイキングも見たんですけど、みんな仲がいいというか団結しているって感じがすごく出ていたな。これって今でこそみんな売れっ子だけど、当時それほど売れてなかったからこそ出来た一体感だと思いますね。 あとブライアン・シンガーがパトリック・スチュワートやイアン・マッケランの大物にも屈することなく支持を出す姿に感心するのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・ジャックマン (ウルヴァリン/ローガン) |
特徴:驚異的な回復力と五感の持ち主で最強の金属で出来た爪。 照英で。つけもみあげと胸毛をを忘れずに。 |
パトリック・スチュワート (プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア) |
特徴:世界最強のテレパシーと読心術。(いいミュータント達のリーダー) 宇津井健で。車椅子の弁護士かなにかを2時間ドラマで見かけたもんで。 |
イアン・マッケラン (マグニートー/エリック・レーンシャー) |
特徴:磁場を作り出し、金属を自由に操る。(悪いミュータント達のリーダー) 悪のリーダーをやってくれそうな江守徹で。 |
ファムケ・ヤンセン (ジーン・グレイ) |
特徴:テレキネシスと若干のテレパシー。 いい感じで年上の仕切り屋のお姉さんって感じの松下由樹で。 |
ジェームズ・マーズデン (サイクロップス/スコット・サマーズ) |
特徴:目から出る破壊光線。 劇中ずっと目は隠しっぱなし。しかしそれでもさわやかさがにじみ出るって言ったら坂口憲二でしょう。 |
ハル・ベリー (ストーム/オロロ・マンロー) |
特徴:天候を自由自在に操る。 アカデミー賞つながりで、宮沢りえで。(根拠は特にありません。) |
アンナ・パキン (ローグ/マリー・ダンキャッ) |
特徴:触れた相手の能力を吸収する。 額に青筋立てる所をみて、仲間由紀恵っぽいなと思った。 |
タイラー・メイン (セイバートゥース/ヴィクター・クリード) |
特徴:ウルヴァリン同様、驚異的な回復力と五感を持ち、カギ爪と怪力を持つ。(マグニートの手下) タイラー・メインもプロレスラーってことで、見るからに凶暴そうな蝶野正洋を。 |
レイ・パーク (トード) |
特徴:カエルのような驚異的なジャンプ力と3メートル以上伸びる舌を持ち、壁を這うことも出来る。(マグニートの手下) どこかコミカルなこのキャラ、Don Doko Donの山口智充で。もちろんカエルのモノマネつきで。 |
レベッカ・ローミン=ステイモス (ミスティーク/レイベン・ダークホルム) |
特徴:目にしたものや人に変身することができる。(マグニートの手下) たしか写真集でスフィンクスのボディペイントしていたので今度は全身青塗りをしてもらいたいと思う江角マキ子で。 |
ブルース・デイヴィソン (ケリー上院議員) |
特徴:人間。ミュータントを嫌い、「ミュータント登録法案」を成立させようと企む。 長塚京三あたりでいかがなもんでしょうか? |
X−MEN2 X-MEN 2 (2003) |
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2003年5月 | |
プロフェッサーX率いるX-MEN達はマグニート率いるブラザーフッド達との戦いに勝利したが相変わらずミュータントは人間からの偏見に苦しんでいた。そして謎のミュータントによる襲撃事件が起き再びミュータント登録法案を求める運動が再燃するがその裏で謎の大富豪ストライカーの存在があった。 前作の出演者もそのまま、それに加えて新しいミュータントも増えて楽しかった。ストーリーは置いといてこれはスターと特殊効果を存分に楽しむ映画なのです。 ヒュー・ジャックマンもスターになったということで、強引ではあるけど、全女性ミュータントとからみあり。いやーさすが今やハリウッドの王子様的存在になっただけはあります。ワイルドになってはいるものの目は純粋ですもん。 前作で一瞬登場していたアイスマンも今回そのまま登場しているし、ミスティーク役のレベッカ・ローミン=ステイモスも今回はちゃんと素顔も出せてよかったねって感じです。素顔が見られるバーのシーンは80年代か?と思わせる古臭いシチュエーションでしたけど。 そして今回一番活躍したのは、ヒュー・ジャックマンでもハル・ベリーでもなくジーン・グレイ役のファムケ・ヤンセンでしょ。前作じゃ地味なテレキネシスと中途半端なテレパシーで存在感が微妙でしたけど、前回の最終決戦で目覚めたらしくテレキネシスを超えたいろんな意味で最強のパワーが身についてるじゃん。ヤンセンがフェミニンになってるよ。と一瞬あせったが、見せ場も多いしホレ直した。ネタバレ→ラストでまさか仲間を守るために死ぬとはね。ナイト・クローラーお前のテレポート能力でぎりぎりのところで助けだそうよ。もしパート3が作られたら、ヤンセンが観れないじゃない。いや実は生きていたという展開で復活するかも。実際最後のダム崩壊後の現場のワンカットが意味深だったしありえるかも。← それに引き換えジーン・グレイの恋人サイクロップスの見せ場がないったらありゃしない、前作もそうだったけど、もうちょっとがんばろうぜサイクロップス。 そしてネタバレ→相変わらず誘拐されて迷惑かけるプロフェッサーXですが、今回時間を止めたり人類やミュータントを全滅させる能力が新たに発覚して、真の最強ミュータントの座は彼なのでした。← ケリー・フーの悪女っぷりにも期待したんですけど、残念なことに台詞が少なすぎるんですよね。アクションはさすがでしたけど。 次世代X-MEN達は若干物足りないものがありますが、ぜひパート3製作希望ということで。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (新キャラのみ追加) |
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ブライアン・コックス (ウィリアム・ストライカー) |
中尾彬で。ブライアン・コックス以上に凄みが出そうな気もするけど・・・ |
アラン・カミング (カート・ワグナー/ナイト・クロウラー) |
アラン・カミングってどこか山咲トオル的なんですよね。 |
ケリー・フー (ユリコ・オオヤマ/デスストライク) |
オールバックなポニーテールが似合う人といったら国生さゆりでしょう。 |
アーロン・スタンフォード (ション・アラダイス/パイロ) |
パイロにV6の森田剛、アイスマンに同じくV6の岡田准一って感じでいかがでしょう? |
ショーン・アシュモア (ボビー・ドレイク/アイスマン) |
X-MEN:ファイナル ディシジョン X-MEN: THE LAST STAND (2006) | |
2006年9月 | |
ミュータントを普通の人間にすることが出来るキュアと呼ばれる薬が開発されるがマグニートー達はブラザーフッドは人間達を襲い始める。そんな中X-MEN達はマグニートー達を止めようとするのだが・・・ 待ちに待ったX-MENもいよいよ最終章。最後にふさわしく新手のミュータントが敵も味方も今回たくさん増えたし、マグニートーが橋ごと動かして仲間達と大移動とかとにかくシーンごとに豪快な見せ場の連続が最終章らしくて見た目にも楽しかったけど6年越しの三部作にちゃんとみんな続投したというところが一番すごいし褒めてあげたいです。 X-MENスーツも男の子は首のとこのXマークが水色で女の子はピンクというさりげないこだわりも好きなんですけど、ビーストだけ色あせた旧式のX-MENスーツというところもちょっとツボでした。 だけどなんといってもシリーズを通して一番変貌したファムケ・ヤンセンが最高。ハル・ベリーが「キャットウーマン」でラジー賞でこけてる間にこの大所帯のX-MENの中で奇跡のヒロインというポジション。しかも相手は売れっ子ヒュー・ジャックマンで一世一代の大役です。これだけで観た価値ありました。 ローグは2作目のように暴走するパイロの能力を片手で吸い取り、片手でアイスマンの能力を使って他人の能力を戦闘に活かすというローグらしい活躍を見たかったのですが今回は軽い三角関係に悩んで終わっちゃったしサイクロップスに至ってはこれまでいいところなしだったので最後くらいはいいところ見せてくれるかと淡い期待をしたのですがネタバレ→暴走ジーンに早々にやられて退場してさすがにこの扱いは可哀想過ぎると思いました。←サイクロップスって最初出てきたとき一応リーダー各だったんですよ。と1作目から登場しているキャラの活躍具合にばらつきがあるに少々不満があったのですがそれを差し引いても最終章はビジュアル的にど派手だしファムケ・ヤンセンが最強だったので個人的には大満足。終わり方も続編の可能性を匂わせていたし、スピンオフはウルヴァリンのほかになんとマグニートーまで予定されているのでまだまだ横展開に広がりはありそうでやっぱりアメコミNo.1はX-MENだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (新キャラのみ追加) | |
ケルシー・グラマー (ヘンリー・フィリップ・マッコイ/ビースト) | 体格がビーストなみの角田信朗で。 |
ダニエル・クドモア (ペーター・ラスプーチン/コロッサス) | いい一層で力持ちという感じの佐々木健介で。 |
エレン・ペイジ (キティ・プライド/シャドウキャット) | エレン・ペイジのイメージはやっぱり堀北真希かな。 |
ベン・フォスター (ウォーレン・ワージントンIII世/エンジェル) | 翼があるだけに今井翼で。 |
ヴィニー・ジョーンズ (ケイン・マルコ/ジャガーノート) | 見た目が極悪そうな蝶野正洋で。 |
ダニア・ラミレス (カリスト) | ビッチな役をやっている時の片瀬那奈で。 |
X-MEN:ファースト・ジェネレーション X-MEN: FIRST CLASS (2011) | |
2011年6月 | |
プロフェッサーXとマグニートーの若き日を描いたシリーズの原点的な作品。 正直全く期待していなかったんですよ。見た目が地味だったし何よりファムケ・ヤンセンの出ていない「X-MEN」なんて・・・と思っていたら面白かったんです。話もしっかりしていてそれでいて硬派なところも気に入りました。マグニートーのお馴染みのナチスのエピソードを序盤に盛り込みつつもソ連との冷戦時代を上手いことメインに盛り込んでいくところが上手いなと思いました。 キャスティングも最初マカヴォイ意外に誰か知っている人が出ているのか?と思ったらローズ・バーンやらオリヴァー・プラットとかジェイソン・フレミングと地味ながら意外と豪華な人が出ていて軽くテンションが上がりました。ジェイソン・フレミングなんて赤鬼みたいなミュータントでよく見ないと分かりませんが。 マグニートー役のマイケル・ファスベンダーは最初誰だろうかこのがっちりした人はと思ったのですが、これが存在感もあったし渋いところが良くてはっきり言ってマカヴォイを超えていたと思います。ファスベンダー今後要注目ですね憶えておこうと思いました。 後は最近よく見かけるジャニュアリー・ジョーンズ。ロシアに乗り込む時もボディコンというある意味ミスティークよりもインパクトがあるのですが、色々なところで書かれている通りチープなところが逆にいいんです。能力的にもテレパシーにダイヤモンド化とミュータントレベルが高いところもいいんです。はやいところ続編を作ってもらいたいところです。 注文を付けるとしたらプロフェッサーX側のミュータントたちの能力がもうひとつ中途半端だったので、そこのところ改善してほしいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェームズ・マカヴォイ (チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX) | 松山ケンイチあたりにお願いしたい。 |
マイケル・ファスベンダー (エリック・レーンシャー/マグニートー) | どんな役でもこなしそうながっちり系の山田孝之で。 |
ケヴィン・ベーコン (セバスチャン・ショウ) |
意外と目つきが鋭い高嶋政伸で。 |
エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜 LA MOME (2007) | |
2007年10月 | |
貧しい生活の中、祖母の経営する娼館で暮らすことになったエディットはやがて大道芸人の父親に引き取られ路上で歌を歌うようになる。やがてエディットはクラブのオーナーの目に留まりエディットはたちまち人気が出るが・・・ 「愛の賛歌」でお馴染みのエディット・ピアフの生涯を描いた伝記。 エディット・ピアフ、母親に捨てられて娼館で育てられて半ば無理やり戦争から戻ってきた父親に引き取られてサーカスで下働きって少女時代だけでもまさに波乱万丈という一生という感じでこれは映画の題材にぴったりという感じです。 成長してクラブで人気が出てもギャングに振り回される生活で一回業界を干されかけるということも体験して不動の地位を築くのですがやっぱりあそこまでいけたのは才能はもちろんあの傲慢さがなけれはダメだったんだろうなぁと感じました。 アカデミー賞に絡んできそうなので観に行きましたが主演のマリオン・コティヤールは噂どおりの熱演でこれはアカデミー賞にノミネートされそうな予感大です。「TAXi」シリーズでタクシー運転手の方の相手役やっていたとは全く気がつきませんでした。 晩年と若い頃のエピソードが交互に展開されていく方式なのですがピアフの麻薬に溺れていったかという理由が恐らく恋人の死と関係ありそうだけど分かりにくかったりマレーネ・ディートリッヒと友人関係にあったようですが映画ではレストランで一言会話を交わすくらいで内容的には2時間20分と長い割には肝心なところが抜けている感じがしてもったいない気がするのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マリオン・コティヤール (エディット・ピアフ) | 歌手つながりでテレサ・テン役もやったことのある木村佳乃で。 |
エデンより彼方に FAR FROM HEAVEN (2002) |
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2003年9月 | |
差別と偏見にあふれていた50年代ブルジョア階級の主婦キャシーは夫のフランクも一流企業の重役で誰もが憧れる理想の主婦。だがある日キャシーは夫の隠された秘密を知ってしまう。 そんな傷ついたキャシーの慰めとなったのは新しくやって来た黒人の庭師レイモンドだったが、二人の噂は町にあっという間に広がってしまい・・・ ジュリアン・ムーア主演のメロドラマ。メロドラマって何だろうと思い調べてみたところ音楽が入った通俗劇らしいです。要するに恋愛や家族の葛藤なんかのテーマが入った話だそうです。なるほどそういわれてみれば大げさな音楽に衝撃的な悲劇がジュリアン・ムーアの身にこれでもかと起こってますよ。 50年代のハリウッド映画を思い起こさせるテクニカラー調のオープニングからただものではない雰囲気をかもし出していたこの作品はやはり一風変わっていて楽しめた。(悲劇の物語なのに) 何かで読んだのですが、監督のトッド・ヘインズの作品には必ずネタバレ→同性愛の要素が含まれているとありましたが、そういえば「ベルベット・ゴールドマイン」そうだったなぁ。←今回もそんな要素は含まれているんですけど、それをデニス・クエイドがやっている(やった)ことに驚きました。まさに人は見かけによらないとでも言うべきでしょうか?というかこの時代にもこういう事ってあったんだと妙に感心したりもしました。 この時代のブルジョワ階級の主婦は普段着が常にパーティードレスっちゅーのにも軽く驚きつつ、「本質だけを見ることができる?」との問いにレイモンドが「あなたならきっと出来る」という台詞と辛口なラストに咲く白い花が一筋の希望を思わせて印象的でした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジュリアン・ムーア (キャシー・ウィテカー) |
悲劇によく合う主婦ががよく似合う賀来千香子で。 |
デニス・クエイド (フランク・ウィテカー) |
賀来千香子ときたら旦那さんの宅麻伸で。 |
デニス・ヘイスバート (レイモンド・ディーガン) |
庭師という設定がしっくりきそうな赤井英和で |
エネミー・ライン BEHIND ENEMY LINES (2001) |
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2002年3月 | |
ボスニア上空からの撮影任務の飛行中のクリスとスタックハウスだったが、突然ミサイル攻撃を受けてしまい、敵地のど真ん中に不時着。セルビア軍の虐殺行為を撮影してしまったため撃墜されてしまったのだ。傷を負ったスタックハウスは「追撃者」によって殺されてしまった。レスリーに助けを求めるがさらなる困難がクリスに迫る・・・ 戦争ものは苦手ですが、この映画は軍隊を扱っていても戦争ものではないので、最後がどうなるかわかっていても十分楽しめました。 主人公のクリス演じるオーウェン・ウィルソンついに主役の座を射止めて、めでたいねぇ。今まで「アナコンダ」では蛇に丸飲み、「ホーンティング」では怪奇現象で首なしと、大作では死んじゃう役系が多かったのですが、ジャッキー・チェンと共演した「シャンハイ・ヌーン」あたりからきましたね。(続編の「シャンハイ・ナイト」にも出演します。) 最初は、おかしな鼻をしてる奴だな位にしか思わなかったのですが、最近は結構注目しています。ジーン・ハックマンが彼のことをかなり気に入っているらしく、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞した「The Royal Tenenbaums」(原題)でも共演していますし、ベン・スティラーも「ミート・ザ・ペアレンツ」に続き、「ズーランダー」でも共演しています。 また、奥さんがなんとジーナ・ガーションと聞いてびっくり!!弟がルーク・ウィルソン(「チャーリーズ・エンジェル」でキャメロン・ディアスの彼氏役)と聞いてなるほど似てるかもと思ったり、オーウェン・ウィルソンはいろいろ興味深い人です。 スタックハウスを演じたガブリエル・マクト。どっかで見た顔だなと思ったら、「アザーズ」というTVドラマ(超マイナー)に出ていた頃とは大違いで、完璧に太りましたね。TVに出ていた頃はかなりかっこよかったので残念です。 「追跡者」を演じたウラジミール・マシコフ、なぜこんな寒い中ジャージ?と思いましたが、台詞が少なくても圧倒的存在感でよかったです。(ロシアではすごい人気だそうです。) |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
オーウェン・ウィルソン (クリス・バーネット大尉) |
オーウェン・ウィルソンって結構そこら辺にいる兄ちゃんっていう感じがするので、その辺がSMAPの草g剛。 |
ジーン・ハックマン (レスリー・レイガート提督) |
頑固でも実は部下思い。そんな感じがする、夏八木勲。 |
エバン・オールマイティ EVAN ALMIGHTY (2007) | |
2008年4月 | |
キャスターのエバン・バクスターは見事、下院議員に当選し仕事も大役をまかされて絶好調のある日、エバンの前に神が現れノアの箱舟を造るように言われてしまい・・・ 正式な続編とはちょっと違うと思うのですが前作の「ブルース・オールマイティ」は辛気臭くて好きではなかったのですがシリーズ第二弾は完全なコメディとして仕上がっていて面白かったです。(大ヒットした前作がイマイチでお金をかけた割りにヒットしなくて、日本公開が予定されていたのに突然公開中止という事態があったにもかかわらず二作目が面白いというのが皮肉な感じもしますが・・・) 全く記憶にないのですが前作でジム・キャリーのライバルだったらしいスティー・ヴ・カレルが主役なのですが小者感漂うところがすでに面白くて嬉しくって小躍りするところや突然現れる動物たちに絶叫するところなんてスティーヴ・カレルらしさが全開で観ていて安心して楽しめます。 悪徳議員にジョン・グッドマンやスティーヴ・カレルをとりまく秘書たちが未公開コメディでよく見かける面子が結構登場していて満足です。 個人的には秘書役のワンダ・サイクスが最高で、ジェニファー・ロペスとジェーン・フォンダの「ウエディング」宣言でジェーン・フォンダに辛らつな意見を言うおばさんなんですが、今回もスティーヴ・カレルの格好が長髪でヒゲ面で出勤した姿を見て一瞬驚いて「ビージーズみたい」と気の利いた台詞を言ってくれてワンダが出ているコメディにハズレはないと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴ・カレル (エバン・バクスター) | リアクションが少し似ている気がする岡村隆史で。 |
エミリー・ローズ THE EXORCISM OF EMILY ROSE (2005) | |
2006年3月 | |
女子大生のエミリー・ローズを悪魔祓いし死亡させたとして起訴されたムーア神父。そんなムーアに野心家の女弁護士エリンが弁護することになるのだったが・・・ 実話ベースのオカルト裁判劇。ということで「エクソシスト」的な部分と法廷劇が融合された新しいジャンルの作品で上手いこと作られていて感心しました。エミリーも確かに取り憑かれるきっかけの夜みたいなものはあるのですがなんでエミリーが悪魔に取り憑かれてしまったのかというところを説明せずに裁判メインでエミリーは悪魔に悪魔に憑かれていたのかそれとも精神を病んでいたのかというところに重点が置かれて話が展開されていくところや聖水をかけたからって変な煙が出るわけでもなく特殊効果といえば悪魔に取り憑かれたエミリー目線で見た時にだけ恐ろしい何かが見えるというように控えめな特殊効果とかもよかったです。 エミリーの身に起きた出来事が次々と明らかになっていくのですが初っ端は午前三時に目が覚めて取り憑かれてしまうのですが、午前三時はなんでもキリストの死んだ午後三時の間逆時間で悪魔の活動し始める時間だそうで偶然かな日本にもある丑三つ時と同じじゃないですか。こういう闇の勢力っていうんですかそういうものが活発になる時間って万国共通なんだなぁとと思うとぞくっとします。しかもあちらの丑三つ時は焦げ臭いにおいもついてくるというありがたくないおまけ付きですよ。 この映画観終わった夜、偶然にも夜目が覚めてしまいましたがなんとなく恐ろしくて時計は見ませんでした。 それにしてもエミリーに取り憑いた悪魔が活発になると他の映画でもそうなんですが猫やら家畜やらの動物達はものすごい反応するけど人間にはさっぱりそういったことは分からない。そう考えると人間ってそういう部分が退化しているのかなぁといつも思ってしまいます。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ローラ・リニー (エリン・ブルナー) | 女弁護士という響きが似合いそうな鈴木京香で。 |
トム・ウィルキンソン (ムーア神父) | 神父の格好も似合いそうな武田鉄矢で。 |
ジェニファー・カーペンター (エミリー・ローズ) | 意外と若かったりもする島谷ひとみあたりで。 |
M:i:III MISSION: IMPOSSIBLE III (2006) | |
2006年7月 | |
教官となり婚約者のジュリアとの結婚を控えたイーサンだったが教え子のリンジーが捕らえられてしまう。イーサンは仲間とともにリンジー救出に向かうのだったが・・・ 「ミッション:インポッシブル」シリーズ第三弾。シリーズ中最もいいとの前評判を聞いていたのですが評判どおり一番よかったです。相変わらずトム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」には変わりないのですが一作目のオープニングのような、ようやくちゃんとしたチームプレーとなっていて特に教え子のケリー・ラッセルを救出する前半とフィリップ・シーモア・ホフマンを捕らえる中盤まではチームワークもよくてこれぞ「スパイ大作戦」といった感じでした。 今回のチームプレーの裏側に教え子ケリー・ラッセルと妻のミシェル・モナハンがニコール・キッドマンとケイティ・ホームズとかぶっているというトム・クルーズの私生活が見えたような気がしたのは気のせいでしょうか?特にケリー・ラッセルは一人前になったから現場に推薦したというくだりがもろにコール・キッドマンとかぶりました。 あとちょっと不満はスパイの私生活はあまり見たくなかったかなぁ?スパイはやっぱり謎めいた存在で現場で活躍しているところだけ見せてくれれば個人的にはそれで十分なんですよね。「007」のボンドみたいに・・・ それにせっかくマギー・Q、ジョナサン・リース=マイヤーズの新しい仲間も増えたのでそれぞれの見せ場やピンチな状況なんかもっとあればよかったなぁと思います。 引退したトムが教え子を救うために復帰するってとっかかりはなんかいかにもスタローンとがやりそうなアクション映画っぽいなぁと思ったのですがそこはやはりスター・トム・クルーズだけあって格が違うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・クルーズ (イーサン・ハント) | 唐沢寿明がやったら意外としっくりきそう。 |
フィリップ・シーモア・ホフマン (オーウェン・デイヴィアン) | やっぱり佐野史郎かな? |
ミシェル・モナハン (ジュリア) | 鈴木京香がやりそうな感じがする。 |
エラゴン 遺志を継ぐ者 ERAGON (2006) | |
2006年12月 | |
邪悪なガルバトリックス王が支配する国で農家の息子エラゴンは青く光る石を拾うがそれはドラゴンの卵だった。やがて卵を持つエラゴンはガルバトリックス王に狙われるのだが・・・ 「ロード・オブ・ザ・リング」と比べてはいけないことは分かっているけどどうしても比較されそうなファンタジー作品。 何かやりたいことは分かるんですけどいかせん「ロード・オブ・ザ・リング」の約半分の上映時間なもので、オープニングでいきなり卵を盗み出したことに成功している女エルフというシーンから見て分かる通り展開が速すぎるんです。ドラゴンもドン・ドンっといった感じでいきなり立派なドラゴンに成長してあまりの成長の早さに笑ってしまいました。 エラゴンもやんちゃもいいけどちょっとはジェレミー・アイアンズの言うことを聞きなさいと思ってしまうほど結構な身勝手さ。言われるまで全く気がつかなかった敵方No.2のロバート・カーライルの罠に簡単にはまってみんなに迷惑かけるしとちょっと感情移入しにくいところも問題ありかな? ジェレミー・アイアンズは「ダンジョン・アンド・ドラゴンズ」でやっちゃったから正直心配だったんですけど「ダンジョン・アンド・ドラゴンズ」よりは全然いいけどやっぱりこの人ファンタジーには向いていないんじゃないかと思いました。同じコスチュームものでも時代劇はいい感じなのに不思議です。 悪の帝王ジョン・マルコビッチはまだ序章ということで出番は少なめ。ちょっと駄々っ子のような表情であくどいいう感じはあまり感じなかったのですがとりあえず全体的に次回第二弾に期待かなぁ? | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エド・スペリーアス (エラゴン) | 無茶っぷりと見た目がなんとなく押尾学っぽかった。 |
ジェレミー・アイアンズ (ブロム) | 頼りになりそうないぶし銀、松本幸四郎で。 |
シエンナ・ギロリー (アーリア) | 馬を乗りこなしそうな吹石一恵あたりで。 |
ロバート・カーライル (ダーザ) | 西村雅彦に怪演してもらいたい。 |
エリザベス:ゴールデン・エイジ ELIZABETH: THE GOLDEN AGE (2007) | |
2008年2月 | |
女王として国を治めるエリザベスだったが宗教の違いで彼女の地位を狙う者も少なくなかった。やがて圧倒的な戦力を持ったスペイン攻め込んでくると知ったエリザベスは・・・ メインキャストと監督が同じで約9年ぶりの続編。 時の流れの経つのは早いもので「恋に落ちたシェイクスピア」とアカデミー賞を競い合ったのがもう10年くらい前なのですね。 ケイト・ブランシェットはこの時無名でこれがきっかけで一気に有名になり個人的に20本以上はケイト・ブランシェット作品を観ているのですがどの作品も確かな演技力があってこそだと思うのですがダメなものがないというところがすごいと思います。 今回もエリザベスもパリコレも真っ青なぶっ飛んだ衣装から甲冑までを普通に着こなし、そして真に迫る演技はやっぱりアカデミー賞にノミネートされて当然という感じがしてなりません。(驚いたのは人前に出る時はすべてカツラというところ。戦場に向かうときですらカツラを被っていたんですね。 続投のジェフリー・ラッシュはエリザベスがもう確固たる地位にたどりついてしまっているので口うるさいおじいさんという感じになっていてパワーダウンしたかなという印象が残りました。 その代わりといっては何ですが新キャラのクライヴ・オーウェンがものすごくカッコよかったです。海賊なんてちょいワル感があり宮殿の女たちもぞっこんでおそらくクライヴ・オーウェン史上最高のいい男なんじゃないでしょうか。 絶体絶命のピンチをそれこそ神の力か風向きを味方に付けて勝利する嘘のような本当の話をこうしてスクリーンを通して観ると歴史というのは面白いと思うし、エリザベスだって人間だからクライヴ・オーウェンが侍女に持って行かれて取り乱したりすることだってある。人間、エリザベスの苦悩やいろいろな感情が描かれていてよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ブランシェット (エリザベス女王1世) | こういう衣装を着こなせそうな一路真輝で。 |
ジェフリー・ラッシュ (フランシス・ウォルシンガム) | ちょっと哀愁あるところが似ている橋爪功で。 |
クライヴ・オーウェン (ウォルター・ローリー) | ちょいワル感漂う北村一輝で。 |
エリザベスタウン ELIZABETHTOWN (2005) |
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2005年11月 | |
シューズメーカーのデザイナー、ドリューは画期的なスニーカーを開発するもまったく売れず10億円の記録的大損害を出し解雇され恋人にも去られてしまう。そんな時父親が突然心臓発作で他界しドリューは葬儀のため父親の故郷エリザベスタウンへと向かうのだが・・・ オーランド・ブルーム現代劇で初主演という触れ込みやってきましたがその前に実は「チャンピオン」というボクシング映画もやっていたのですがこれはなかったことになっています。多分・・・ オーランド本人は気合十分なわけですが正直物足りない。「キングダム・オブ・ヘブン」を観た時も感じたんですけど主役というより二番手位の位置でさわやかなお兄さんしているのがやっぱり一番似合うなぁと感じました。 ということで序盤はこの映画大丈夫か?と心配しましたがキルスティン・ダンストが出てきてからっていうかダンスとが出ているシーンはすごくテンションが上がります。なんてったって今回スチュワーデスですから。しかも超弱小航空会社のスチュワーデスってところがポイントで全然客がいないところにオーランドがエコノミークラスにやってくるのですが、ダンストってばそこまで行くのが面倒だからファーストクラスに来いとか寝ようとしているオーランドに延々と話続けて「夜中の3時まで話を聞いてくれたのはあなたが初めて。」ってお前が寝かさなかっただけじゃねぇーか!という初っ端からつかみはオッケーでさすがダンストです。 オーランドがダンストを口説くのかと思いきや最終的にダンスとがオーランドを口説き落としたようなものでその手口もよくよく考えてみたら男が女を落とすマニュアル本みたいなものに載っていそうなノリで男前だったなぁダンスト。 最後のオーランドの自分探しの旅、マニュアル本もダンスト手作りでスチュワーデスというよりバスガイドでした。 母親役のスーザン・サランドンも葬式で踊るタップダンスで一気に目立っちゃうしで場をさらってさすがでした。 オーランドは一人で踊ったり泣きながらのガッツポーズとかイタイ時のトム・クルーズのようだったなぁというかトム・クルーズを目指しているのだろうか?という印象とダンストの相手役はまだ早かったという印象が強く残るのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
オーランド・ブルーム (ドリュー・ベイラー) |
こういう社会人逆境ものは草g剛がぴったりな気が。 |
キルスティン・ダンスト (クレア・コルバーン) |
柴咲コウあたり我が強い役に合いそうで。 |
スーザン・サランドン (ホリー・ベイラー) |
ノリというか雰囲気が野際陽子のようでした。 |
エルヴァイラ ELVIRA: MISTRESS OF THE DARK (1988) |
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2004年3月 | |
ラスベガスでショーを夢見るB級ホラー映画の案内役エルヴァイラは大伯母の遺産が入ることになり田舎町へ向かうが遺産はぼろ家と犬と一冊の料理本だった。しかも派手な格好のエルヴァイラは町の人々の反感をかってしまうのだが・・・ 高校生だった10年前にパソコンのゲームであったんですよね。なんか箱のインパクトに思わず惹かれて買ってそして友達みんなでわいわい言いながら遊んだ思い出がありますよ。そんな思い出のエルヴァイラがTSUTAYAでふと目に留まりレンタルしてしまったのがこの作品。(実は観てみたかったんですけど・・・) カサンドラ・ピーターソンが本当にエルヴァイラという芸名でB級映画の案内人をやっていて、マニアックな人気で主演映画が製作されてしまったという愛すべきB級映画。 エルヴァイラってどんな人?って人はこれをクリック。どうですかもうB級臭がプンプンするでしょう?当時40才くらいでセクシーさを売りにしているのはまぁ許せるとして、50才を過ぎていまだにエルヴァイラをやり続けているところはもはや脱帽ものです。 内容もB級映画らしく、遺産の料理本には魔物を誕生させるレシピなんかが載っていてそれを大伯父が狙うといういかにもな話に「フラッシュダンス」のパクリのダンス(もちろん踊りは吹き替え)にハロウィンっぽい歌もありでこれはラジー賞にノミネートものだぞ、と思っていたら本当にエルヴァイラが主演女優賞にノミネートされていたから驚きなんだけど、最後は反感をかっていた町の人に「行かないでぇ。」と言われるまでの人気者になっちゃうあたりは「キューティー・ブロンド」を先取りしていてある意味というかいろんな意味ですごい作品なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
カサンドラ・ピーターソン (エルヴァイラ) |
バリバリに化粧をしているときのアン・ルイスって感じで。 |
エルフ 〜サンタの国からやってきた〜 ELF (2003) | |
2006年12月 | |
エルフに育てられたバディはある日育ての親に本当の父親はニューヨークにいると知らされニューヨークに向かうのだが・・・ キモ面白いウィル・フェレルがエルフと勘違いして街は周りは大騒動という内容は大体察しはついて大まかな流れはそのとおりで楽しかったです。 黄色いタイツを履いてエルフの格好をしてニューヨークの街を僕エルフといった感じで我が物顔で歩き回る姿は一歩間違えなくても変質者で捕まりそうですが次期はちょうどクリスマスシーズンだったのでとりあえずみんな普通にこの人エルフのデパートで働いている人なんだなと思われてさりげなくデパートで働き始めちゃっているところがすごかったです。しかもイベントのサンタがやってきて子供たちより大はしゃぎして偽サンタと気がついてエルフの格好で本気でサンタと大乱闘して大騒動ってこれはウィル・フェレル意外思いつかないキャスティングだなと思いました。 本当のお父さんによく出たなと感心せざるおえないジェームズ・カーンは冷徹ないかにもニューヨークのビジネスマンという感じでサンタの悪い子リストに載っちゃうような人で当然のように最初はウィル・フェレルを受け入れられないのですがお約束どおり最後はわかりあえる展開なところもいいですね。 息子も最初変人扱いしていたけど、サンタの国では人間なので当然エルフたちから見れば落ちこぼれだけど人間界ではものすごいスピード雪玉作って雪合戦がすごく強いというどうでもいいスキルのおかげで打ち解けるというエピソードもあり、最後はニューヨーク中がハートウォーミングな雰囲気に包まれる結末に感動しこの映画は思わぬ拾い物でした。 | |
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ウィル・フェレル (バディ) | やっぱりウィル・フェレルのどこか勘違いしている感じのキャラは藤井隆に通じると思う。 |
ジェームズ・カーン (ウォルター) | 怒ると怖いはずの岩城滉一で。 |
エル・マリアッチ EL MARIACHI (1992) |
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2004年5月 | |
アズールという殺し屋が刑務所から脱出してボスのモリーシオを殺すべくマシンガンの入ったギターケースを持ってとある町に来た。一方アズールと同じ格好をしたマリアッチが同じ町に流れ着き、マリアッチはアズールと間違われ命を狙われることになる・・・ このエル・マリアッチなんと7000ドルでしかも2週間で撮りあげたという伝説の映画。 ロドリゲスの低予算作品だけどアイディアいっぱい詰まっていてすでに「デスペラード」や「レジェンド・オブ・メキシコ」の片鱗が見られてやっぱり好きなだけじゃなく才能もなきゃダメなんだなと思う。 低予算だから仕方ないんだけどエル・マリアッチ役がバンデラスとは正反対のしょぼいラテン系の男で思わず笑っちゃいます。だって全然強そうじゃないし、とてももてそうじゃないんだもんなぁ。ヒロインも全然眩しくない年増の姐さんって感じでロマンスも全く盛り上がらないし、本物の殺し屋のギターケースも「デスペラード」のようにギターケースのギター部分がせり上がって武器が出てくるって仕込みギターケースじゃなく本当にマシンガンを入るだけのためのギターケースだったりと見劣りするところは正直いっぱいあるけど低予算ならではのパワフルさと愛が感じられて結構好きなんですよね。(低予算ならではのよいところはボスの手先がそこら辺にいそうなメキシコのチンピラ風なところが逆にリアルだったりもする。) 殺し屋に間違われるエピソードと本物の殺し屋がボスの命を狙うエピソードがいい感じで混ざりあって見た目のしょぼさをうまくカバーしているところが魅力のひとつでもあるんですよね。 |
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カルロス・ガラルドー (エル・マリアッチ) |
野村宏伸のような一見おとなしそうなタイプなのです。今回のエル・マリアッチは。 |
コンスエロ・ゴメス (ドミノ) |
なんかもう見た目が高畑淳子をヒロインにしたって感じなんですよね。 |
エルム街の悪夢 A NIGHTMARE ON ELM STREET (2010) | |
2010年7月 | |
エルム街に住む高校生5人が同じ悪夢を見続け、そのうちの一人が不可解な死を迎えやがて仲間たちも次々と命を落としていき・・・ あの「エルム街の悪夢」をジャッキー・アール・ヘイリーでリメイク。 リメイクものは大体オリジナルを観てから鑑賞するのですが今回は時間がなくてリメイク版からの鑑賞になってしまいました。フレディをちゃんと観たのは「フレディVSジェイソン」というレベルなのであまりフレディの事を知らず、どことなくフレディは殺人鬼だけどコミカルな印象が強かったのですが今回のリメイク版はコミカルな要素がなく直球のスプラッター系のホラーで緊張感があってなかなかよかったです。 ロバート・イングランドからバトンタッチ?したフレディ役のジャッキー・アール・ヘイリーもはまっていてよかったです。保育園で子供にイタズラした疑いで子供の親たちに追い回されて逃げ込んだ工場に火炎瓶投げ込まれフレディ誕生という一見悲しい誕生秘話かと思っていたのですが、ネタバレ→本当に子供たちにイタズラをしていて自業自得というかイタズラしたことを親に言った子供たちを成長してから夢の中で殺すという逆恨みもいいところのすごい展開でこれがまた、ジャッキー・アール・ヘイリーにぴったりとしかいいようがなくておかしかったです。← ジャッキー・アール・ヘイリーいい人で存在感のある俳優だと思うのですがだれかまともな役をたまにはやらせてあげてと思うのでした。 | |
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ジャッキー・アール・ヘイリー (フレディ・クルーガー) | 雰囲気は吹越満といった感じでしょうか。 |
エレクション 黒社會 (2005) | |
2007年1月 | |
香港で最大の組織「和連勝会」で二年に一度行われる会長選挙に組織に忠実なロクとなりふり構わないが行動力のあるディーが立候補しロクが会長に選ばれるが結果に納得できないディーは会長の証である「竜頭棍」をてにしようと現在の会長を脅迫し始め・・・ 香港黒社会のトップをめぐる抗争を描いた男気溢れる映画。 この手のジャンルの香港映画を観ると今はなき昔の仁侠映画を雰囲気を感じることができて昔の日本映画はよかったなぁと思います。 新会長で温厚なロクに会長の証である竜頭棍を渡してなるものかと強引なやり方でここまで上り詰めてきたディーがあの手この手で竜頭棍を手に入れようとするのですが、現会長ですらお構いなく脅すところがこの男のすごいところで、逆らう者は木箱に詰めて崖から何度も転がすという極悪非道っぷりがまさに黒社会という感じがして怖いです。ディーの顔つきが常に不機嫌そうに「あぁーん!?」とメンチを切っているようなところもちょっとどころか近づきたくない感じだなと思ったのですがディーも分かり合えれば実は無邪気で友情にも厚いいい奴というところが分かる後半から好きになりました。 一方伝統を重んじるロクは人望も厚く手堅く仕事をしていますという感じでこれは会長に選ばれるわけです。裏の社会でも表の社会でも金さえ稼げば仕事さえ出来ればいいってものじゃなくて組織の輪が大切なんだよなぁというところが共感できます。 後半ネタバレ→ロクがディーを説得して二人は兄弟のように友情を深めるところやディーの何気ない一言で自らの手でディーを葬るところなどは会長らしく汚い仕事もやる時はやるという姿勢にしびれました。← 香港映画はの知識がハリウッド映画の知識に比べると大幅に落ちるのでロクの人間とディー派に人間の区別がつかなかったことがもったいなかったですけど続編も既にあるので早く観たいところです。 どうでもいいけど和連勝会のご意見番、タンのメタボリック症候群どころじゃない体つきはついつい目がいってしまいました。 | |
2回目のコメント | |
2010年9月 | |
続編を観ようと思ったらビデオスルー。DVD借りようかなと思っていたら連続上映会があるよ。と誘っていただいたので連続鑑賞。 前回観たのが3年半以上前ということで時の経つのは早いものだと思いながら内容はラストの印象しかほとんど残っていなかったので新鮮な気持ちで観ることができました。 この3年半でジャッキー・チェンじゃない香港映画も結構観てきて、香港映画力もちょっとだけ付いたこともあって、今観ると知った顔が沢山出ていてものすごい豪華なことに気がつきました。 ラム・シューなんかは昔から割りとお笑い担当っぽい感じのするおじさんという感じがして印象が強かったのですが、今回ジャイアンっぽいキャラクターのレオン・カーフェイが若い奴にレンゲを食えと強引な命令をしてそれを睨みつけながらボリボリを食べる威勢のいい手下がどこかで見たことがあると思ったら香港版「セルラー」でちょっとマヌケな警官をやったニック・チョンじゃないですか。 役どころも1970年代の渡瀬恒彦と言った感じでギラギラした雰囲気をかもし出し、鉄砲玉的な感じがニック・チョンにぴったりで出番は少なかったのですが気がつくと一番注目していました。 あと香港の黒社会ものは改めて観ると無駄に女っ気がないところが硬派でいいなと思うのでした。 | |
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サイモン・ヤム (ロク) | よく見ると役所広司っぽい雰囲気があったような気がします。 |
レオン・カーファイ (ディー) | このキャラの素行は竹内力といった感じです。 |
エレクション 死の報復 黒社會以和為貴 (2006) | |
2010年9月 | |
ロクが会長になり2年が経ち、再び会長選挙の時期がやってくる。第一候補は頭角を現してきたジミーだったが本人にその気がなく足を洗おうとしていた。一方ロクは掟をく覆し再選に向けて動き始めていて・・・ 「エレクション」の2年後を描いた続編。 続編はほとんどルイス・クーがメインで話が進んでいくのですがルイス・クーが鬼畜キャラに変貌していて面白い。序盤は足を洗いたいから選挙に出たくないと思っていたけれど、「上手いこと商売したけりゃ選挙に勝つんだな。」みたいなことを警察から圧力がかかり仕方なく会長になるために必死ですよ。 サイモン・ヤムも欲が出て掟を破り連続再選を密かに企んでいるから二人の派閥で抗争勃発ですよ。 ルイス・クーはものすごく汗をかいてもオシャレな七三わけは乱れることなく冷酷すぎて(相手の手下の腕を斬りおとして猛犬に食べさせるとか)何だか見入ってしまいます。 とルイス・クー盛りだくさんで前回の主人公サイモン・ヤムは出番少なめなのですが、相変わらずサイモン側のニック・チョンが血まみれで立ち回りしてテンションが上がります。とにかく頭に血が上りやすいのですが、サイモン・ヤムに次の会長に推薦してやるって言われて簡単信じるところが純粋でよかったし、血まみれて追われてさすがに殺されると思ったら敵方のルイス・クーに助けられこっち側に来ないかと誘いを受けるもきっぱり断る忠誠心の高さに男気を感じて、最後まで応援してしまいました。 あと、パート1も2もラストシーンがどことなく松本清張作品に流れそうな音楽だなと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ルイス・クー (ジミー) | 雰囲気は仲村トオルです。 |
エレクトラ ELEKTRA (2005) |
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2005年6月 | |
一度は命を落としたエレクトラはある組織のリーダー、スティックの手によって蘇り、やがて彼女は暗殺者となる。ある日マークとアビーという二人の親子暗殺を依頼されるのだったが・・・ 「デアデビル」からのスピンオフ作品。スピンオフ作品って「キャットウーマン」もそうでしたけどどうしてとんでもない感じになっちゃうんだろうと思っていましたけど今回もなんかすごいことになっていました。「デアデビル」は後味悪くってあまり好きじゃないんですけど今思うと結構ちゃんとしてたんだなぁと思いました。 エレクトラを助けた善のリーダーにテレス・スタンプってところにも驚きましたけど、これがまたデアデビルの師匠という設定が無茶している感たっぷりだし、しかも武術の型っていうんですか?あの名前がキマグレってところがなんとも大胆でアメコミの醍醐味を堪能しました。 悪の集団ザ・ハンドも一人の若いボスに四天王という王道パターンですが四天王が弱すぎませんか?ボブ・サップなんて鋼鉄の体を持つ男ってことで銃の弾もはじき返すような肉体のはずなのに大木につぶされて死んじゃうんですよ。唯一これはいいと思った刺青を実体化して攻撃する奴も動物出している時は本人動けないから簡単にやられちゃうんですよね。なんかよく分からないけど一番強かったのは結局息を吹きかけるだけで何でも腐らせることの出来る女のような気がしました。 あとこれ全体的に忍者映画っぽい和風な雰囲気がするんですが日本人から見るとやっぱりなんか微妙。エレクトラの黒のコートの裏地が赤っていうのもどうかと思いましたが、エレクトラの武器の握りの部分の彫刻が「死」だったりザ・ハンドのボスの刺青が「反抗」ってところのセンスの悪さはここまでくるとあっぱっれです。確かにザ・ハンドのボスの父親(ケリー=ヒロユキ・タガワ)に反抗精神はありましたが・・・ 神童をめぐって善と悪が戦う内容でもうちょっとちゃんと話を練ればちゃんとしたのが出来たし続編もいけたかなと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェニファー・ガーナー (エレクトラ) |
デアデビルの時にも書きましたが藤原紀香で。 |
エレジー ELEGY (2008) | |
2009年3月 | |
大学教授のデヴィッドは美しい教え子のコンスエラに一目惚れし、やがて二人は恋に落ちるのだが・・・ ベン・キングスレーとペネロペ・クルスが30歳の年の差カップルを演じた恋愛もの。 祝。ペネロペ・クルス、アカデミー賞受賞記念ということで観てきました。ペネロペの出演している映画は10本以上は観ている気がするのですが、これが一番綺麗だと思います。 欧米は性にたいして貪欲ですねぇ。還暦過ぎたおじさんが30歳も離れた教え子といちゃつけるところが何だか別世界という感じで想像できません。脇役も濃くてベン・キングスレーの親友役がデニス・ホッパーなのですが愛人がいてその辺のカフェでいちゃついているからこちらも驚きです。がしかしベン・キングスレーもデニス・ホッパーも精力が強そうなので還暦過ぎてもこういうシーンが様になるところがすごいと思います。日本の俳優だとこうは行かないです。 ベン・キングスレーが意外に煮え切らないのでペネロペが去ってしまってから数年後、再びペネロペが戻ってくるのですが癌に侵されていて・・・というなんだか暗い展開になってしまってどんよりとした気分になるのですが監督が「死ぬまでにしたい10のこと」と知って納得。 ペネロペもいいのですが個人的には前半パートのキングスレーとデニス・ホッパーの友情もしっかり描かれているところがよくて、こういう年齢になっても付き合える親友がいるっていいことだなぁと思いました。 あと、キングスレーと付き合っているパトリシア・クラークソンは相変わらず上手いと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベン・キングズレー (デヴィッド・ケペシュ) | 市村正親と篠原涼子の年の差カップルで。 |
ペネロペ・クルス (コンスエラ・カスティーリョ) |
エンジェル・アイズ ANGEL EYES (2001) |
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2002年10月 | |
シカゴ警察の警官シャロンは昼食の最中にギャングに襲われる。逃げるギャングを追いかけたシャロンだが、ギャングに裏をかかれ絶対絶命のピンチに陥るが突然現れた男キャッチに助けられる。 そんなキャッチは過去を閉ざしていたが、家族の厄介ものとなっているシャロンと意気投合し、シャロンとキャッチは付き合い出すが・・・ ラヴ・サスペンスかなって思ったら、心に傷を負った男女の恋愛物でした。しかも全く期待していなかったのとオープニングで大体話のスジはわってしまうんですが、それでも結構楽しめました。 序盤はキャッチも最初はただの妖しいストーカーじゃんとか、シャロンとキャッチもう付き合っちゃう?などと思いましたが、その後の展開はなかなか良かったと思います。 ラストの終わり方も、ネタバレ→シャロンが父親と和解せず終わる。(これで和解したら甘すぎる)←そうだよね現実はそう甘くないよね、と納得の終わり方でした。 不満(疑問)なのはキャッチは仕事をしていない(はず)なのにどうして家具とか買えちゃうわけ?とずーっと疑問に思いながら観ていました。 主演の二人も観る前は組み合わせ悪いなぁーって思っていましたけど、ジム・カヴィーゼルがジェニファー・ロペスをいい感じに引き立てていたように思いました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェニファー・ロペス (シャロン) |
むっちりボディの藤原紀香で。 |
ジム・カヴィーゼル (キャッチ) |
過去を閉ざした男って感じのする大沢たかおで。 |
エンジェル ウォーズ SUCKER PUNCH (2011) | |
2011年5月 | |
継父にはめられて精神病院送りとなった少女。彼女はそこで知り合った仲間たちと自由を求めて空想の世界に旅立つのだが・・・ ザック・スナイダー監督の奇想天外なガールズ・アクションムービー。 映像は相変わらず凝っていて、話の展開がなんだかよく分からなくなったりもしましたが観ているだけで楽しいので問題ありません。空想世界に自由になるためのアイテムを探しに行くわけなのですが、各アイテムごとにステージが変わっていくのでゲームみたいな感じなのですがこれが飽きさせなくていい感じなんだと思います。 個人的には「ハイスクール・ミュージカル」のヴァネッサの活躍を期待していたのですが、ヴァネッサほとんど目立っていなくてがっかりと思っていたら、「ドニー・ダーコ」でお馴染みのジェナ・マローンのお姉さん役の娘さんがニコール・キッドマンにものすごく似ていてテンションが上がりました。最初見た時もしかしてニコール・キッドマンかな?でもさすがにこんな若いことは出来ないよなと思うくらい似ているのですがこの人今後も色々と活躍していってもらいたいなと思いました。 悪役のお兄さんはどこかで見たことあると思っていたら「アレクサンドリア」でレイチェル・ワイズの相手役をやっていた人ですか。最初はちょっとパンチ不足で地味かなとと思いましたが、ちょっとひねくれた感じの顔なのでこの役に合っていたと思います。 終わり方もよかったと思うのですが、個人的にはザック・スナイダー作品は微妙に絶賛という領域に行かないんですよね。タランティーノだったら多少微妙でもタランティーノの作品にしては今一つでもよかったな。となるのでこれは完全に好みの問題になるのですが。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エミリー・ブラウニング (ベイビードール) | 満島ひかりあたりにお願いしたい。 |
アビー・コーニッシュ (スイートピー) | 気の強そうな片瀬那奈あたりで。 |
ジェナ・マローン (ロケット) |
雰囲気は長澤まさみという印象。 |
オスカー・アイザック (ブルー・ジョーンズ) |
デビット伊東がぴったりな感じがします。 |
エンジェル・グラディエーター THE ARENA (1973) | |
2008年2月 | |
古代ローマ帝国の兵士たちは次々と村を襲い別々の村から連れ去られてきたボディシアやママウィは奴隷としてコロシアムで戦う男たちの世話をする奴隷となるがある日、女奴隷たちもコロシアムで戦うことになり・・・ パム・グリア出演のグラインドハウス系映画。 白人だけの村、黒人だけの村からそれぞれ主役の二人がさらわれてくるのですがこの設定と女奴隷たちが戦うことになる理由が、男同士の戦いは飽きてきたから何か民衆を喜ばすアイディアはないものかと考えていたところに女奴隷たちが台所で大乱闘を起こしたことがきっかけで女たちも戦う羽目になるというものすごくやすい発想が70年代の雰囲気がプンプンしていいですね。当然ながら裸のシーンはしっかりあるのですが最初にむりやり体を洗われるのとグラディエーターとのラブシーンぐらいで意外にも硬派な出来でした。 パム・グリアは当然強くて武器は三叉の槍と金属で出来た魚を取る網みたいなもの。金属の網ははっきり言って戦闘力を低めている感じの機能性の悪さでその武器捨てて戦った方が断然強いのにと何度も思いました。 奴隷たちが後半反乱を起こしてローマ兵と自由を求めてた戦いが始まるのですが民衆は大喜び。民衆はテンション上がってしまって皇帝?だか主催者だか分からないのですが権力者をコロシアムに投げ入れてやられるところを見て大喜び。民衆の暴走は恐ろしいというところをこの映画で観るとは思いませんでした。 白人の主役マーガレット・マーコフは気が強いけれど優等生タイプ、パム・グリアはもちろん番長タイプで性格が正反対の二人はやっぱり女の友情を築きあげるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マーガレット・マーコフ (ボディシア) | 優等生っぽいイメージの范文雀で。 |
パム・グリア (ママウィ) | こういう役はやっぱり梶芽衣子にやってもらいたい。 |