movie

イ


イーオン・フラックス
AEON FLUX
(2005)
3
2006年3月
新種のウイルスにより人類の99%が死滅してから400年。ワクチンを開発したグッドチャイルド一族政権のもと人々は暮らしていたがそんな政府に反対する組織モニカンの戦士イーオンにトレバー・グッドチャイルドの暗殺命令が下されるが・・・
怪しい雰囲気しているなぁと思っていたらやっぱり全体的に漂うやっちゃった感がなんとも言えずに観終わった後、逆に会話が弾んじゃうタイプの映画でした。アニメ版の画をちょこっと見た感じだとハードな印象がしてこれは観てみたいと思うのですがこれを実写にするとこうなっちゃうかぁって感じです。ネタバレ→
結局壮大な兄弟喧嘩ってことですか。
ハリウッドで流行なのか分からないけど桜とか番傘とか「和」のテイストがふんだんに取り入られているのですがこれ言っちゃあなんですが「和」ってお気軽に取り込めばいいってもんじゃないし、実際取り入れると全体的なバランスと保つのものすごく難しいんだよ。と言いたい。だから未来と和の融合はものすごい違和感がありました。
といろいろ気になったのでせっかくのセロン嬢ががんばっているアクションも弾とか避ける時に側転やらバック転なんかしながら優雅にかわさなくていいからさぁと思ってしまうのです。
それにセロン嬢の相手役はいつもほとんどと言っていいほど地味で今回も地味で誰かセロン嬢にぴったりな相手を見つけてあげてくださいな。といいつつもフランシス・マクドーマンドとか演技派方面の方も出ているけど「スタンドアップ」友情出演ですか?などと思っていたら劇中の重要施設にどこかで見たようなおじさんがと思いもしかしてピート・ポスルスウェイト?と思ったらやっぱりそうでした。老けメイクとチューブ状の変な近未来の洋服を身にまとっているものだから最初分からなかったですよ。と内容は微妙なのに脇役は豪華とまさに「リベリオン」状態な作品なのでした。ってことはこれも数年後に観たら面白く感じるってことなのか?
日本人バージョンはこの人で!!
シャーリーズ・セロン
(イーオン・フラックス)
こういうセクシー衣装は杉本彩に身につけてもらいたい。
マートン・ソーカス
(トレバー・グッドチャイルド)
イメージは香川照之って感じでした。


イーグル・アイ
EAGLE EYE
(2008)
4
2008年10月
ジェリーは双子の兄の急死の知らせを受け葬儀の後、自宅に戻ると軍事機材が大量に部屋に置かれていて謎の女性から警告の電話を受けるがFBIに逮捕されてしまう。一方、シングルマザーのレイチェルにも謎の女性から電話が入り指示通りに行動しなければ息子の命はないと脅されて・・・
スピルバーグプレゼンツのサスペンス・スリラー。
テクノロジーの恐怖を描いていてもうちょっと進むと「ターミネーター」の世界に突入しそうなところを正体を見せず、よく分からないうちに巻き込まれた男女二人の逃亡劇になっていて体を張っている感じが観ていてスリリングでよかったです。
ネットワークが繋がっているば何でもお見通しで、何でも操ることが出来るというところが無茶なのですが、監視カメラとか携帯電話やら監視しているツールが特別なものではなくそこら辺にあるもので謎の声を出し抜くにはアナログな方向でなければいけないところが緊張感があって最後までたたみ掛ける様に難題が降りかかるところもハラハラします。
シャイア・ラブーフはいつも巻き込まれてしまう役どころなので新鮮味がないのですが、
もう一人の主人公ミシェル・モナハンがよかったです。色々な映画で見かけてちょっとくせのある顔なので気にしていたのですが「M:i:III」あたりから本格的に売れ出して今が旬だと思いますがモナハンはジャンルが偏っていないところがいいですね。
ビリー・ボブ・ソーントンはそれなりに見せ場があると思っていたのですがロザリオ・ドーソンも意外と独自の路線で真相を突き止めるようなシーンが結構あって助演の二人も見せ場が多くて全体的に面白かったです。
日本人バージョンはこの人で!!
シャイア・ラブーフ
(ジェリー・ショー)
玉木宏あたりにお願いしたい。
ミシェル・モナハン
(レイチェル・ホロマン)
普通っぽい感じの鶴田真由で。
ビリー・ボブ・ソーントン
(トーマス・モーガン)
険しい表情の時は怖い光石研で。
ロザリオ・ドーソン
(ゾーイ・ペレス)
アクションも出来る真木よう子で。


イースタン・プロミス
EASTERN PROMISES
(2007)
2008年6月
助産婦のアンナが働く病院に10代の妊婦が運び込まれ子供を産んで命を落としてしまう。アンナは少女がもっていた日記を頼りに身元を調べ始めやがてロシア料理の店にたどりつく。そこでその店の運転手ニコライと出会うが・・・
ヴィゴ・モーテンセン主演のロシアンマフィアもの。
あまり話題になりませんでしたが
ヴィゴ・モーテンセンがアカデミー賞の主演男優賞にさりげなくノミネートされていてどうしてだろう?と失礼ながら思っていたのですがヴィゴの演技を見て納得。ロシア語はもちろんのことロシア訛りの英語が素晴らしく、これはノミネートされて当然と思いました。今まであまり気に留めていませんでしたが、ヴィゴはなりきりタイプの俳優だったのですね。
ナオミ・ワッツが死んだ少女の身元を調べていくうちにロシアンマフィアにたどり着くのですが、ロシアンマフィア側もボスの息子のヴァンサン・カッセルが身内を殺してゴタゴタしているところに運転手のヴィゴの的確な言動で出世していきやがてヴィゴも命を狙われたりして、ナオミとヴィゴの話は直接関係ないのですがふたつの話が上手い具合に混ざり合ってとても緊張感のある内容に仕上がって関心しました。しかも観終わった後よくよく考えると結構さりげないところで伏線が張られているところにも気がついてよく出来ていると思いました。
話題のヴィゴの公衆浴場での全裸格闘シーンは最近ありがちな映像を加工してスピード感を出すようなことをせず一連のながれをそのまま見せているので迫力はあるし、想像していなかったオチにもビックリしてやられたという感じです。
ナオミも不幸な過去を背負っているので身元を調べ始めるのですがマフィア相手にかなりグイグイと切り込んでいくので見ていてハラハラしました。ヴァンサン・カッセルもボスの息子という立場でありながら身勝手で横暴な振る舞いをしてヴィゴをやきもきさせるのですがヴァンサン・カッセルだって色々悩み事がある。という内面が出ていて想像以上によかったです。
人身売買、売春、殺人と裏社会の要素満載で雰囲気もどことなく60〜70年代風なところも好みでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ヴィゴ・モーテンセン
(ニコライ)
イメージは成田三樹夫です。
ナオミ・ワッツ
(アンナ)
ここは若尾文子にお願いしたい。
ヴァンサン・カッセル
(キリル)
身勝手な役の印象が強い根上淳あたりで。
アーミン・ミューラー=スタール
(セミオン)
中村鴈治郎がイメージにぴったりです。


イエスマン “YES”は人生のパスワード
YES MAN
(2008)
3
2009年3月
カールは仕事はもちろんプライベートの誘い全てを断る後ろ向きな生活を送っていた。そんなある日カールは旧友と偶然再会し全てにYESと答えるセミナーに参加して生活を一変させるのだが・・・
ジム・キャリーが本格的なコメディに久しぶりに戻ってきました。
ジム・キャリーは歳をとった感じはしましたが、内容は分かりやすいのに奥が深い感じがして意外にも面白かったです。
当たり前のように何でも断るジム・キャリーにこんな人が身近にいたらこっちがお断りみたいなスーパー後ろ向きなキャラ。友達も出てきますがよく友達続けてくれていたねと逆にジム・キャリーの友達がス晴らし過ぎて感動すら覚えます。
それが何でもYESと答えるセミナーに行ってから一変、何でも受け入れる愛想のいい人になるからさぁ大変。ホームレスを車に乗せて携帯も電池がなくなるまで貸してあげるとい今度はどこまでお人よし?と正反対の性格になってこれはこれでひきますが、さすがのジム・キャリーのおかげでそんなことは全く気になりません。むしろこの人実はノリが良くていい人だったんだぁ。位に思わせるからキャラクターって大事だなぁと思いました。
なんでも「はいはい」聞いていたおかげで知り合いになる相手役のズーイー・デシャネルもエキセントリックな役が似合っていていい感じ。ジム・キャリーとほぼ20歳近く離れていてこれはどうしたものかと思いましたがジム・キャリーが若く見えるのか、ズーイーがちょっと老けてみえるのか何れにしよなかなかいいカップルだったと思います。劇中で売れそうにないマニアックなバンドのボーカルをやっているのですが変な歌詞なのですがメロディがいいので全体的に気になる楽曲になっているところがよかったです。
個人的には時間があれば色々なお誘いは受けるタイプの人間で、その視点からこの映画を観たら事あるごとに
お誘いを断っている人はチャンスを逃していると思うと、これからもどんどんお誘いに乗っていこうとと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ジム・キャリー
(カール・アレン)
妙にテンションの高いユースケサンタマリアで。
ズーイー・デシャネル
(アリソン)
天然というか不思議な感じというか独特の雰囲気がある綾瀬はるかで。


硫黄島からの手紙
LETTERS FROM IWO JIMA
(2006)
3
2006年12月
新たに日本軍の指揮を執るために硫黄島にやってきた栗林忠道中将は新しい方針で次々と軍の体質を変えていくのだが次第に日本軍は窮地に追いつめられて・・・
硫黄島の戦いを日本からの目線で描いた第二弾で日本を描いたハリウッド映画としては出演者も全員日本人で想像以上にちゃんと出来ていて感心しました。それに戦闘機なんかの爆撃シーンとか日本でやったら合成とか一発で分かってしまうレベルですけどそこはさすがハリウッド、迫力が違います。
上官の理不尽な命令と体罰は戦争映画を観るたびに嫌な気持ちになりますが渡辺謙がさりげなくそういったことはやめるようにと注意するところや部下が「今、ちょっとよろしいですか?」なんて来たい時には「あぁ、いいよ。」と快く相談に乗ってくれる姿は理想の上司像だなと思いました。渡辺謙派の伊原剛もすけこましキャラ(らしいということになっている)がカッコよくてこの二人はよかったです。
二宮くんも悪くはないと感じたのですがちょっと顔が好きじゃなかったところと裕木奈江と夫婦なのですが夫婦に見えないところが個人的には致命的でした。
とはいえ裕木奈江は出番は少なかったのですがこちらはよかったです。しかし
裕木奈江エンドロールでNAEとハリウッド気取りなところが何様?と世間で言われるに間違いないと思ってしまうのでした。
内容を含め全体的に「父親達の星条旗」の方が断然好きです。
ハリウッドバージョンはこの人で!!
渡辺謙
(栗林忠道中将)
いい上司になりそうなヴィゴ・モーテンセンで。
二宮和也
(西郷)
戦争ものに結構出ている「ワイルド・スピード3」のルーカス・ブラックで。
伊原剛志
(バロン西)
紳士的で馬も似合うヒュー・ジャックマンで。


いつか眠りにつく前に
EVENING
(2007)
3
2008年3月
余命いくばくもないアンは幾度となくハリスろいう言葉を口にし娘のニナたちは戸惑ってしまう。そんな中アンは若き日の自分を思い出すのだった・・・
ベテラン女優豪華共演のヒューマンドラマ。
ヴァネッサ・レッドグレーヴはさすがの貫禄演技でその若き日を最近復活の兆しがあるクレア・デーンズが演じているのですが上流社会の結婚式に呼ばれた現代的な女性ということでちょっと気が強く行動的なので親友の弟のふり方がクレア・デーンズにしてはと酷くて嫌な女に見えてしまいました。それにクレア・デーンズがヴァネッサ・レッドグレーヴになるというところも何となく納得できませんでした。
そんな
クレア・デーンズの幸薄そうな親友役がメリル・ストリープにそっくりだなと思っていたらなんと本当の娘でびっくりそしてトニ・コレット以外の娘がナターシャ・リチャードソンなのですがこちらもヴァネッサ・レッドグレーヴ本当の娘ということでこの映画の最大の見所は二組の親子共演だと思います。
話の中心はクレア・デーンズなのですが個人的に見応えがあったのはやっぱり年老いたヴァネッサ・レッドグレーヴのパート。病気のせいで見る幻覚のシーンなどを観ると色々考えさせられるし、時折正気に戻って見せるやさしさと辛らつさはやはりヴァネッサ・レッドグレーヴクラスの女優にならないと出せないなぁと感じるのでした。
クレア・デーンズとメリル・ストリープの娘に惚れられる運命の男?役にはパトリック・ウィルソン。ここのところ彼の出ている作品にはずれはないので注目していきたいです。
日本人バージョンはこの人で!!
クレア・デーンズ
(アン・グラント)
竹内結子あたりにお願いしたい。
ヴァネッサ・レッドグレーヴ
(アン・ロード)
生きていたら杉村春子クラスの大御所にやってもらいたいです。


イップ・マン 序章
葉問
(2008)
2011年3月
家族と幸せに暮らしていたイップ・マンやがて日中戦争によって日本人に家を奪われたイップ・マンは日本軍にいる武道の心得のある三浦という男に目をつけられて・・・
何故か続編から公開されるという不思議な手法で公開されたのでこの映画の結末は知っているので最後は新鮮味を感じられなかったのですがそれでもアクションシーンは相変わらずよかったです。
アクションシーンはいいのですが話の展開がおかしな感じが香港映画らしくてこれがまた風情があっていいです。前半は何の仕事をしているか不明ですがイップ・マンの住んでいるところが小高い丘の豪邸で優雅に暮らしていますみたいなところで驚き。街にやってきた道場破りの荒くれ者(二作目で改心していい人になった)を軽くやっつけてイップ・マン万歳みたいなお気楽な感じだったのですが、突然日中戦争がはじまり武闘の街も寂れた雰囲気に。そして何故か画面の色調も暗いムードが漂っていていきなりの展開に笑っちゃいけないのですが軽く笑ってしまいました。
そんな中、日本人キャストの池内博之がラスボスとして登場。「YAMATO」の時と違って気合の入り方が半端なかったです。ちゃんと動けているんですよ。性格もそんなに悪くなくて単純に強い奴と戦いたいと思っている体育会系の意外といい奴で、性格の悪い日本人将校をしかったりしてなかなかおいしい役だったと思います。
サイモン・ヤムは二作目では精神的に病んでいましたが一作目では、工場を経営して富豪から一転貧しくなったイップ・マンに救いの手を差し伸べて二人は立場が変わってもいい関係だったということを知ったりとやはり一作目から順番に観たかったなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
サイモン・ヤム
(チョウ)
商売人も行けそうな船越英一郎で。
池内博之
(三浦)
いつも戦っていたい感じのするジェット・リーで。


イップ・マン 葉問
葉問2
(2010)
2011年2月
詠春拳の達人のイップ・マンが香港にやって来て道場を開くが一向に弟子がやってくる気配は見せず生活は苦しくなる一方だったがやがて弟子が増え始める。しかし香港の道場を取りまとめるホンがやって来て掟を告げられて・・・
ブルース・リーの師匠の伝記映画。
香港映画らしいカンフーシーンにベタな展開でありつつも、生意気な青二才が道場に殴りこみをしに来てあっさり負けて弟子入り、その後、香港道場を牛耳るサモ・ハン・キンポーとの対立。そして極悪非道なアメリカ人ボクサーとの対決と分かりやすくテンションが上がって行くところがよかったです。
主役のドニー・イェンも寡黙な感じがはまっていて良かったのですが、久しぶりにスクリーンで見たサモ・ハン・キンポーが相変わらず存在感があってよかったです。一見、悪徳に見えて何かと言うとドニー・イェンと対立するのですがカンフー事態を脅かすアメリカ人ボクサーが現われたり、サモ・ハンと案外頤を認め合っている雰囲気が出てきて意外といい奴だったという展開がとても好みでした。
クライマックスは何故かアメリカ人ボクサーとの異種格闘技戦。バックにアメリカの悪徳警官がついているのでボクサーが不利になるとキック禁止になったり本当にやることが汚くて嫌がおうにもドニー・イェンを応援する展開になるのですが、その辺にしてもマンガっぽい展開がこの映画の雰囲気にぴったりで良かったです。
これ実は2作目で、1作目は戦争中の話で敵役は日本人でしかもラスボスは池内博之なんですよ。これ映画館で5,000人お客さんが入れば劇場公開されるという珍しい公開のさせ方なので是非5,000人観に行って劇場公開を実現させてもらいたいものです。
日本人バージョンはこの人で!!
ドニー・イェン
(イップ・マン)
誰かに似ていると思ったら西村和彦に似ていると思いました。
サモ・ハン・キンポー
(ホン)
体型だけなら伊集院光で。


いとしい人
THEN SHE FOUND ME
(2007)
3
2009年5月
小学校の教師のエイプリルは新婚だがある日突然、夫の弁に離婚を告げられてしまう。そんなエイプリルのもとに突然生みの母親だと言うテレビタレントのバーニスが現われて・・・
ヘレン・ハント初監督作品を自ら主演。
ヘレン・ハントが39歳の設定に見えないと思っていたらまだ40代中盤だったんですね。綺麗だとは思うのですが、ヘレン・ハントみたいなちょっとギスギスしたタイプの役が似合う感じの人は老けて見えやすいのかもと思いました。
内容としては別れた夫の代わりにコリン・ファースと付き合っていい感じになっているけれど、実は前夫のマシュー・ブロデリックの子供を身ごもっていて・・・というのと生みの親のベッド・ミドラーが現われて暑苦しくヘレン・ハントと交流を深めて行こうじゃないかという2つの軸で話が若干コミカルな感じで進んでいくのですが、
とにかく可もなく不可もないというかそつがないというか、転んでいるところもなければものすごくいいというところがないので感想に困りますね。
悪くはないとは思うのですが何かがものたりないんです。
配役もダメな夫がマシュー・ブロデリックに新しい恋人が2番手だったらおまかせみたいなコリン・ファースに、暑苦しい生みの親がベッド・ミドラーと的を得すぎていて話が面白ければいいけれど普通なので配役までも優等生すぎて全体的に困りました。
日本人バージョンはこの人で!!
ヘレン・ハント
(エイプリル・エプナー)
山本富士子あたりでお願いしたい。
ベット・ミドラー
(バーニス・グレヴズ)
お節介で暑苦しい役もいける杉村春子で。
コリン・ファース
(フランク・ハート)
いい味出している船越英二で。
マシュー・ブロデリック
(ベン・グリーン)
ダメな役の印象が強い川崎敬三で。


愛しのローズマリー
SHALLOW HAL

(2001)
4
2002年6月
自分の姿をかえりみず、ハルは外見の美しい女性を追いかけるも振られてばかり、そんなある日、偶然居合わせせたカウンセラーのアンソニーに心がきれいな女性が美人に見える催眠術にかけられてしまう。
やがてハルはローズマリーというきれいな女性と付き合うようになるが、実際の彼女は136Kgもある女性だった。そんなことも気付かずハルはローズマリーと幸せに付き合いを続けていたが、ある日催眠術が解けてしまい・・・
ファレリー兄弟のコメディーってちょっとついていけない所があって最初どうかと思ったんですが、
ジャック・ブラックのおかげで単純に楽しめちゃいました。
ジャック・ブラックっていったら一度見たら忘れない濃い顔と、いっちゃってる感ありの演技で脇役やらせたら天下一ですが、それが主役で観られるっーんだから面白くないわけない。とは言っても、最初で最後だろうなこんな大役。
グウィネスもコスチュームものとかシリアス系の映画しか観たことがなかったので、
コメディーもいけるんだとちょっと感心してみたりもして・・・
カウンセラー役のアンソニー・J・ロビンスっていう人が本人役で出ているんですが、体はもちろん、顔、手、足とかすべてのパーツがでかいんですよ。ハルの頭をつかんで催眠術をかけるシーンなんて、思わずハルが
「バナナの房の手でつかむな!」って言っちゃうシーンが笑えます。だって彼の手、本当にバナナの房みたいにでかいんだもん。
ジャック・ブラックが優秀な?銀行員っていう設定らしいんですが、
これにはちょっと説得力に欠けた。
日本人バージョンはこの人で!!
グウィネス・パルトロー
(ローズマリー・シャナハン)
OLヴィジュアル系でのファット・スーツ姿も似合っていた上原さくらで。
ジャック・ブラック
(ハル・ラーソン)
雨上がり決死隊の蛍原徹って、ジャック・ブラック系だよね?(ジャック・ブラックより毒っ気はなさそうだが・・・)


イナフ
ENOUGH

(2002)
3
2003年2月
ウェイトレスのスリムはミッチという裕福な男と運命的な出会いをし、やがて結婚する。やがて二人の間に子供ができ、幸せな生活を送っていた。
しかし娘が5才になったころ、ミッチはスリムに暴力を振るいだす。スリムは娘を連れ家を出るがミッチはあらゆる手段でスリムを見つけ出すのだった。
ラストは見え見えなんですけど、つっこみどころが結構あって楽しめました。
旦那が暴力をふるうようになったのが、スリムに浮気がばれたからなんですよね。
スリムもさ浮気ぐらい許してやりなよ。金持ちで裕福な生活させてもらっているんだからさぁ。自分なら許すな。
よくわからないのは旦那の方、なんでそこまでしてスリムを追いつづけるのかの理由づけがないんですよね。
そして肝心の旦那に立ち向かう為に習得する格闘技までが長いんだな、これが。(結婚して子供が5才になるまではすごくテンポがいいだけに残念です。)でも
ラストは、楽しそうに旦那を挑発しては殴ってたなジェニロペ。
ジュリエット・ルイスが親友役で久しぶりに見たって感じなんですけど、
演技派の私がなぜ親友役なのよ?と思っているに違いないと感じたのでした。
この映画に今はラブラブのジェニファー・ロペスとベン・アフレックの未来を見たような気がした人はたくさんいるに違いないと思う。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェニファー・ロペス
(スリム)
なぜか公開初日にトークショーをやった梅宮アンナで。なんかすごくタイムリーだし。
ビリー・キャンベル
(ミッチ)
アンナと来れば羽賀研二しかいないでしょう。
ジュリエット・ルイス
(ジニー)
主人公の友人役ってところが鈴木紗理奈にぴったりで。はすっぱ感がジュリエット・ルイスに通じるものもあるし。


イノセント・ラブ
A HOME AT THE END OF THE WORLD
(2004)
2
2007年2月
幼なじみのジョナサンと育ったボビーは一線を越えてやがて大人になり離れ離れになった二人だったがボビーがジョナサンを訪ねて行き・・・
コリン・ファレルがバイセクシャル?な役に挑んだ純愛もの。
これは完全にミスキャストのような気がします。
コリン・ファレルは見た目からしてちょっと微妙でヒッピー風のワイルドなウルフカットが激しく似合っていないし髪をカリアゲて短髪にしてピュアっぽさを出してもイノセントという感じがしないのが痛いところ。
男と男と女の三角関係のヒロインはロビン・ライト・ペンですがこちらもほぼすっぴんで赤毛とかにしてエキセントリックな感じにしているのですがエキセントリックというより無理しているという感じがしてしょうがありませんでした。
それにラブシーンも「ブロークバック・マウンテン」くらいがっつりやればコリン・ファレルも中々やるなと見直したのですがキスだけってところが中途半端でコリンもまだまだだなと思うのでした。
親友のジョナサンのお母さんがシシー・スペイセクだったのですが若かりし頃のボビーのマリファナ勧められてためらいながらも吸ってちょっとハイになったりして地味な主婦生活からちょっぴり逃避するあたりはさすがに上手かったです。
日本人バージョンはこの人で!!
コリン・ファレル
(ボビー・モロー)
カリアゲをした坂口憲二で。
ダラス・ロバーツ
(ジョナサン・グローヴァー)
控えめなところが山本耕史っぽかった。
ロビン・ライト・ペン
(クレア)
あっさりしているところは水野美紀という感じ。


イルマーレ
THE LAKE HOUSE

(2006)
3
2006年10月
湖畔のガラス張りの家を引っ越すことになった女医のケイトは次の住人に郵便の転送を頼む手紙を残し、次の住人アレックスから手紙が届くのだがケイトは2006年アレックスは2004年を生きていることに気がつき・・・
キアヌとサンドラの時空を超えたラブ・ファンタジー。
この二人でなんというか繊細なプラトニックな部分は出せるのだろうか?と思っていたのですがやっぱり大味でした。こういう映画はやっぱりもうちょっと繊細に見える人にやってもらいたかったです。だけど「スピード」の時のコンビネーションの印象が未だに残っているから多少大雑把でも意外と気になりませんでした。
大雑把と言えばこんなガラス張りの家にどう考えても住みたくないとか過去をいろいろいじくっているのに影響があるのはサンドラの周辺のみとか気にし出したらきりがないのでこういうことを言っちゃあいけないわけなので今回は極力そういったことは考えないようにして観ると全体的には普通なのかなと思うのでした。
本編とは全然関係ないけれど、個人的には「24」のシーズン4でテロリストのお母さんをやった人が「X-MEN」に引き続き出てくるたびに目がクギづけになります。
日本人バージョンはこの人で!!
キアヌ・リーヴス
(アレックス・ウィラー)
あっさりした感じの藤木直人で。
サンドラ・ブロック
(ケイト・フォースター)
藤原紀香にがっつりやってもらいたい。


イレイザーヘッド
ERASERHEAD

(1976)
3
2004年5月
印刷屋で働くヘンリーはある日恋人のメアリーに妊娠した事を告げられる。結婚をした二人の間にやがて赤ん坊が産まれるが、それはとても人間とは思えない風貌で・・・
デヴィッド・リンチの長編デビュー作だそうな。全編白黒の映像だから個人的にはリンチワールドってものがあまり感じられなかったけれど(リンチらしさは毒々しい色使いだと思う)よくわからない嫌悪感みたいなのが湧いてくるんですよね。
話の方も破滅的というかネタバレ→
結局産まれた子供を殺しちゃう?←ってところが印象的なんですけど内容はあってないようなものか?ヘンリーのドンくさそうな行動やメアリーのヒステリックな性格、その家族の異常な行動に毎回精神的な苦痛を感じまくり、特にメアリーの母親からの突然のキスは視覚的にもダメージ大。
奇妙な子供が産まれてからはその容姿のグロテスクさよりかはよの泣き声にイライラしてきて、そりゃあ出て行くメアリーの気持ちもわからなくもないとちょっぴり同情したりするのでした。
ラストのネタバレ→
子供の体を切り刻むシーンで←30年近くも昔の作品なのに内臓のクオリティの高さにリンチの才能を見るのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ジョン・ナンス
(ヘンリー・スペンサー)
そのもっさり感が三谷幸喜的で。


イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
IN AMERICA

(2002)
4
2004年1月
アイルランドから観光を偽って入国してきたサリヴァン一家。貧しい一家は怪しげな住人が住む安アパートでなんとか暮らしていたが一家には息子のフランキーの死の呪縛から逃れられていなかった。しかし画家のマテオと出会いがやがて彼らを癒していき・・・
貧しい中でもけなげに生きているクリスティとアリエル姉妹、クリスティの視点で物語は進行していきますけど、この
クリスティ役のサラ・ボルジャーが素晴らしかった。特に劇中に歌う「デスペラード」でぐっとくるし、ラストで父親のエディーにネタバレ→「弟が死んで1年間一家を支えてきたのよ。」といって、いままで涙を拒んでいたエディーを開放してあげるシーンは←感動しました。それにダコタ・ファニングより子供っぽくなくかといって生意気でもないナチュラルさが新鮮なのです。それに妹アリエル役のエマ・ボルジャーが本当の妹ってところもすごいです。
サマンサ・モートンの母親っぷりやパディ・コンシダインの売れない役者っぷり、ジャイモン・フンスーのとっつきにくいけど温かみのある隣人とキャスティングもばっちり。
劇中、夜店の賭けに熱くなり、ついには生活費を使ってまでも何とか勝とうとするジョニー。
つぎやればきっと勝てると思う気持ちあぁよくわかります。よくわかるだけに胸が痛くなりましたよ。賭け事に熱くなってはいけないと新年早々教訓を得て今年の見始めはさわやかな感動で元旦を迎えたのでありました。
クリスティの願う願い事が次々に(といっても願い事は3つだけ)実現したり、ネタバレ→
不死の病のマテオが祈りによってサラの産んだ今にも死にそうな赤ん坊の命を自分の命と引き換えに死んでいったり。←貧しいはずなのに着ている洋服が以外におしゃれだったりするけど、これはこれでいいのです、心温まるおとぎ話なのだから・・・
日本人バージョンはこの人で!!
サマンサ・モートン
(サラ)
実際に母親になる広末涼子で。
パディ・コンシダイン
(ジョニー)
ユースケ・サンタマリアで。勝負事(賭け事)に熱くなりそうで。
ジャイモン・フンスー
(マテオ)
気は優しくて力持ち的なイメージがある哀川翔で。


インクレディブル・ハルク
THE INCREDIBLE HULK
(2008)
2008年8月
科学者のブルースは実験中事故に遭い心拍数が上がると緑の怪物に変身する特異体質となってしまう。軍に利用されることを恐れたブルースはブラジルで密かに暮らしていたのだが・・・
5年くらい前にアン・リー版がありましたが早くもリメイク。
アン・リー版は地味だったような記憶はありながらも最後がどうなったのか憶えていないので不安だったのですが今回のは面白かったです。
エドワード・ノートンが既にハルクになっているというところから始まっていかにハルクにならずに逃亡するかみたいな展開が繰り広げられて追いつめられたら格闘シーンがあるのででどことなく「ジェイソン・ボーン」シリーズのような雰囲気もあってよかったです。
個人的にはハルクの能力に嫉妬して肉体改造をし始めるティム・ロスがよかったです。完全に怪物になる前のステップ1では一応生身の人間でハルクと一騎打ちしたりもするのですが人間離れした走りに
、ワイヤーアクションをこなして結構いい歳しているのにまだまだ過激なアクションをこなせるティム・ロスに感動。そしてやっぱりこの人はこういう主人公に嫉妬する敵役をやらせたら上手いと思いました。
ヒロイン役のリヴ・ライラーも意外とよかったです。「アルマゲドン」なんかの大味の超大作のおかげでその時は気がつきませんでしたが案外幸薄系の役が多いんですよね。だからかもしれませんが結構この役もはまっていました。もっと可哀想だったのはリヴ・タイラーの今彼役の人。「毛皮のエロス」でもニコール・キッド万の旦那役だったのに結局毛深いロバート・ダウニー・Jrにとられてしまったし・・・
話もアクションもテンポがいいと思っていたら監督は「トランスポーター」シリーズのフランス人監督ということで妙に納得。続編があるならこの監督に是非やってもらいたと思うのでした。
それとラストもあの作品に続く終わり方が心憎かったです。
日本人バージョンはこの人で!!
エドワード・ノートン
(ブルース・バナー)
竹野内豊あたりにお願いしたい。
リヴ・タイラー
(ベティ・ロス)
ここは鶴田真由にお願いしたい。
ティム・ロス
(エミル・ブロンスキー)
意外とキレのある動きをしてくjれそうな勝村政信で。
ウィリアム・ハート
(ロス将軍)
冗談も通じない厳格な雰囲気の岸部一徳で。


イングロリアス・バスターズ
INGLOURIOUS BASTERDS
(2009)
5
2009年11月
ユダヤ人少女の復讐劇とナチスの殺戮部隊がラストに向かい交錯するタランティーノの最新作。
2時間30分もあっという間で面白かったしタランティーノらしい展開で★5つにしましたしDVDも買うと思うのですが色々と言いたいことがある感じです。
タランティーノ作品で最高傑作という宣伝文句となっていますが個人的には「キル・ビル」は超えていないなと思いました。「キル・ビル」調の章仕立てで女の子が復讐を企てるというベースはものすごく好きで相変わらずのタランティーノのウンチクやムダ話とかも健在だし、残酷描写もよかったのですがなんと言うかアクの強いキャラクターがクリストファー・ヴァルツくらいしかいなかったのとショシャナ役のメラニー・ロランはヒロインとして申し分なかったくらいで他にこれと言った印象深い登場人物がいなかったのが「キル・ビル」越えしていない原因なのかもしれません。
心配していたブラッド・ピットは思っていたほど悪くはなかったけれど可もなく不可もなくというか、ものすごい頑張っている感がとても気になりました。ダイアン・クルーガーも悪くはないのですがもうちょっとパンチの効いた女優にやってもらいたかったです。
個人的に一番惜しかったのがネタバレ→
ショシャナが死んでしまうところ。タランティーノのヒロインは「ジャッキーブラウン」「キル・ビル」「デス・プルーフ」と生き残りその後を想像するのがいつも楽しみだったのに今回死んでしまったらショシャナのその後が想像できなくなっているところがとっても残念です。
色々とあるのですが相変わらずよく出来ていて面白いし、これがタランティーノ作品じゃなければもっと絶賛していたと思うのですが、タランティーノが好きだからこそついつい注文をつけてしまいたくなってしまうのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ブラッド・ピット
(アルド・レイン)
阿部寛とかにやってもらいたいです。
クリストフ・ヴァルツ
(ハンス・ランダ)
こういう役は香川照之が得意そうです。
メラニー・ロラン
(ショシャナ・ドレフュス)
気の強そうな福田沙紀あたりで。


インサイド・マン
INSIDE MAN

(2006)
3
2006年6月
白昼、突然4人の銀行強盗に襲われたマンハッタン信託銀行。連絡を受けたニューヨーク市警のフレイジャーは現場に駆けつけるのだったが・・・
クライヴ・オーウェンがいきなりカメラ目線で「My name is Dalton Russell.」と自己紹介から始まり。これから俺様のすごいところを見せてやるからよーく見とけ!的なオープニンに何様でここまで出世したクライヴ・オーウェンらしさが全開でもう目がクギ付けです。
スパイク・リー作品に主役はデンゼル・ワシントンに共演ジョディー・フォスターという普通の俳優だったら目立ちにくいしましてやほとんど覆面状態なのになぜか目立ちまくっていてなぜか引っ張りだこのクライヴ・オーウェンからしばらく目が離せそうにありません。
クライヴ・オーウェンの濃さにやられっぱなしで観おわってから気がついたのですが内容のほうはその他の中間達の呼び方とか結構良く考えられていて感心しました。
最初この面子なのででスパイク・リー作品らしいところはあるのだろうか?と思っていたのですが警官達の人種差別やら人質の子供がやっているものすごく教育上よろしくないPSPの暴力的なゲームやら現代のアメリカ社会の問題点をそれほどストレートじゃなくさりげなく描いているところが個人的にはよかったです。
あとジョディ・フォスターが珍しくエリート主義の女弁護士という嫌味な役でしかもファッショナブルというところがクールでよかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
デンゼル・ワシントン
(キース・フレイジャー)
内藤剛志がやったらしっくりきそうなキャラでした。
クライヴ・オーウェン
(ダルトン・ラッセル)
阿部寛あたりにカッコよくやってもらいたい。
ジョディ・フォスター
(マデリーン・ホワイト)
見れば見るほど杉本彩に見えてきます。


イン・ザ・カット
IN THE CUT

(2003)
3
2004年4月
大学で英語を教える教師フラニーの近所で殺人事件が起きる。そんなフラニーのもとに刑事のマロイが聞き込み調査にくる。やがてフラニーとマロイは親密になるが犯人の手がかりとなる刺青と同じものがマロイにもあり・・・
いわゆる女性映画といわれるジェーン・カンピオン監督がメグ・ライアン主演を迎えて作られたエロティック・サスペンス。カンピオン作品は「ある貴婦人の肖像」以来2作品目の鑑賞だけど、猟奇殺人事件、ストーカー、メグが夢の中で見る切断される足など
全編通して映像に残酷で緊張感があってそこのところは結構好きかもと思う反面サスペンス映画としてはイマイチかも。ラストがネタバレ→唐突過ぎるんですよねぇ。いきなり真犯人がマロイの同僚かよ!←みたいな。
メグ・ライアンのラブシーンやきわどい台詞なんかはよくがんばったと言ってあげたいけど、正直
どうせ脱ぐならあと5年早く脱いだ方がよかったと思うしいろいろあって老けた感(特に顔)は拭えないのでありました。
ジェニファー・ジェイソン・リーがストーカー気質の妹役だけど、J・J・リーって狂気的な役がはまっててある意味メグライアンのヌードより強烈だったかも。最後もネタバレ→
首切り落とされて殺されちゃうし。
マーク・ラファロ演じる刑事役がやさしかったと思った瞬間、態度が豹変して暴力的になるけどこの辺が孤独な女性がコロッとやられるところなのか?カンピオンよ・・・
日本人バージョンはこの人で!!
メグ・ライアン
(フラニー)
浅野ゆう子で。なんか本当に実現しそうで怖いかも・・・
マーク・ラファロ
(マロイ)
強面感のある宇崎竜童で。
ジェニファー・ジェイソン・リー
(ポーリーン)
杉田かおるあたりがやったらリアリティ出そうだな。


イン・ザ・ベッドルーム
IN THE BEDROOM

(2001)
4
2002年8月
ニューイングランドのメイン州に住むマットとルース夫妻の元に夏休みの間だけ一人息子のニックが帰ってくる。
ニックは近所に住む年上のナタリーと付き合っているが、彼女は二児の母で暴力亭主のリチャードとは現在別居中だが、リチャードはたびたびナタリーの元を訪れては、復縁を迫っていた。
ある日、ナタリーの家でリチャードと遭遇したニックは口論の末、銃で撃たれてしまう。
裁判でリチャードが故殺が濃厚になり、保釈されたリチャードを街中で見かけるようになったルースは絶望感をマットに吐き出して・・・
さすがにアカデミー賞に5部門ノミネートされただけあって、重いテーマも見ごたえ十分にぐいぐい引き込んでいってくれます。マットとナタリーがどういういきさつ付き合い始めたのかすっ飛ばしている所もなかなか好感持てました。
後半、息子の死による
シシー・スペイセクの感情むきだしの切れっぷりとトム・ウィルキンソンの寡黙に耐える相反するシーンはとにかく凄かったです。
マリサ・トメイもここ5年ほどパッとしなかったですけど、
最近は「ハート・オブ・ウーマン」、「恋する遺伝子」とロマコメの助演で復活してきた感はあったんですけど、この作品でまた注目を集めそうですね。
さて、最後にマットが下した決断、あれによって、マットとルースは救われるのか?奥が深いです。
日本人バージョンはこの人で!!
トム・ウィルキンソン
(マット・ファウラー)
寡黙な感じが、森本レオ
シシー・スペイセク
(ルース・ファウラー)
倍賞美津子で。シシー・スペイセクよりは強そうだが、くたびれた感はいい勝負。(だと思う・・・)
マリサ・トメイ
(ナタリー)
なぜだか年上の女性って感じがする、小泉今日子で。


インシディアス
INSIDIOUS
(2010)
4
2011年10月
三人の子供たちと新居に引っ越してきたジョシュとルネ。やがて不可思議に現象が起き始め長男がこん睡状態に陥ってしまう。ルネの強い願いで新しい家へと引っ越すのだが・・・
「ソウ」と「パラノーマル・アクティヴィティ」のスタッフがコンビを組んだホラー映画。
オカルトっぽい要素とデーモン系の要素がうまい具合にミックスされた内容でこれはヒット。一見家に悪霊が憑りついている話かなと思いきや意外な方向に話が進んでいくところもよかったです。序盤は定番の暗闇と音でドッキリとさせつつも赤ちゃんのトランシーバーから悪魔の声が聞こえるあたりから緊張感が高まって行きます。
この手の映画によくあるお父さんはなかなか理解してくれなくてお母さんは一人恐怖におののくというシーンもありながら、お父さんの秘密も明らかになっていく展開も新しいし、霊能者がやってきてからの展開も助手が怪しげな機械で霊の居所を探ったり写真を撮ったりするシーンも何か面白かったです。色の違ったフィルムで撮影して霊の写真を撮るシーンは分かっちゃいるけどドッキリします。
そして
いきなり出てくる悪魔の形相がオリジナリティに溢れています。あの真っ赤な顔に黒い模様で漫画的なんですけど明らかに恐ろしげという風貌もいいし、地縛霊的な不気味な霊たちは明らかにジェームズ・ワンらしさがあって一目で誰の作品か分かるところもいいですね。
最後のオチも綺麗にまとまっていて個人的には今年のホラー映画の中でトップクラスでした。
日本人バージョンはこの人で!!
パトリック・ウィルソン
(ジョシュ)
ソフトな感じの吉岡秀隆で。
ローズ・バーン
(ルネ)
木村多江にお願いしたい。


インセプション
INCEPTION
(2010)
5
2010年8月
コブは夢の中に潜入してアイディアを盗み出すスパイだが、現在は警察に追われる身。そんな中サイトーと名乗る男が現われある仕事を引き受け成功すれば犯罪歴を消してもらえるということでコブは最後の仕事に取り掛かるのだが・・・
クリストファー・ノーランがオリジナリティ溢れる映画を作ってしまいました。
ものすごく評判がいいので期待しつつも期待しすぎてはいけない。そしてこういうオリジナルの脚本は極力情報を入手しないで観るようにしてたのですが、期待通りの仕上がり。夢の中の映像も圧倒的で、これこそ3Dにしたほうがいいんじゃないのかと思えるような特撮なのですが2Dでも十分にそのすごさが伝わってくるというところがすごいです。
内容もターゲットの夢の中でチームを組んでミッションを行うというスタイルて進んでいくのですが、夢の中ではターゲットが敵とみなしたディカプリオたちに攻撃を仕掛けてきてみんなそれに応戦するのですが、夢の中だからどんなに暴れまわって殺しても実際は誰一人として死なないというところがいいですよね。
そして夢にも階層があって追いつめられたディカプリオは夢の中で眠ってどんどん深いところに潜っていくのですが、一人は上の階層に残って孤独に戦い続けなければならないし、深い階層では時間の流れがゆっくりになるというアイディア。一見すると難しそうな話なのですが、映像にするととっても分かりやすいし
チームを組んでいるメンバーそれぞれに明確な役割があってディカプリオが主役なんですけれど各個人が主役になっているシーンが盛り込まれているところが素晴らしいなと思いました。チームプレーってこういうこと。
細かいところとかよく観たいのでもう一回観に行きます。2回目の感想は出演者のこと中心の予定です。
2回目のコメント
2010年8月
2回目でも新鮮な気持ちで観ることができました。
導入部のミニミッションもこの映画の世界観に踏み入れる長さとしてはちょうどいいと思うし。エレン・ペイジの前任者がさりげなく、大分印象が変わったルーカス・ハースなんですよね。
というのは置いておいて、この映画は下手すると「マトリックス」の二番煎じになりえてしまうところをミッションをクリアすべくそれぞれ役割を持ったメンバーを集めてスパイ活動っぽいことをするアイディアがいいと思います。
こういうスパイものでは必ず肉体派がいるのですがイームス役をやったトム・ハーディが肉体派担当だけではなく、変装も担当してこのチームにもっとも必要不可欠なメンバーな感じがして個人的には一番よかったです。ちょくちょく他の映画にも出ているようなのですがちゃんと認識したのはこの映画が初めて。というか
トム・ハーディはこれだけの大作の大きな役どころも初めてだと思うので今後このチャンスを活かして売れていってもらいたいと思います。
あと、第一層で車の運転頑張っていた縁の下の力持ち、ディリープ・ラオ。この人最近「アバター」や「スペル」にも出ていてよく見かけますがこの映画でもそうなのですが、主人公達を別世界にいざないますよね。いざない系俳優と言う新たなジャンルを築いていってほしいくらいです。
マリオン・コティヤールは雰囲気はあるのですがちょっと苦手。何だか出る映画男を不幸にしていく役しかやっていないよう気がして。ディカプリオも最近額にシワを寄せるような役ばかりなのでたまには違った役を見てみたいと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
レオナルド・ディカプリオ
(コブ)
眉間にシワを寄せるところが似合いそうな大森南朋で。
渡辺謙
(サイトー)
これはそのまんま渡辺謙にお願いしたい。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
(アーサー)
色々細かそうな小栗旬で。
マリオン・コティヤール
(モル)
麻生久美子あたりにお願いしたい。
エレン・ペイジ
(アリアドネ)
雰囲気は戸田恵梨香といった感じでしょうか。
トム・ハーディ
(イームス)
割とやることが豪快な感じの高岡蒼甫で。
キリアン・マーフィー
(ロバート・フィッシャー)
萩原聖人あたりにお願いしたい。


インソムニア
INSOMNIA

(2002)
3
2002年9月
白夜のアラスカで17才の少女の変死体が発見され、ロス警察からウィル・とハップが応援にやってくる。
ウィルの作戦で見事犯人をおびき出すことに成功するが・・・
「メメント」のクリストファー・ノーラン監督ということで期待していたのですが、
以外にも普通だった。いや、ラストはノーランっぽくてよかってんですが。思うにこの監督ってミニシアター向きなのかなって感じました。
ところでこの不眠症(インソムニア)、自分もかなり不眠症気味なのでウィルの気持ちがすごく良くわかりました。例えば
部屋は暗いはずなのにカーテンの隙間から入るわずかな光が気になって部屋中をひっくり返しなんとかその隙間を埋めようとする行為。昼間は意識がもうろうとする中、仕事をこなす。わかるなー。
そういった所の細かい演出はよかったですよ。そんな役をこなす
アル・パチーノ、もう顔が狂気の沙汰って感じで、凄さを通り越して怖かったなぁ。
ロビン・ウィリアムズの悪役も意外と悪くなかったけど、これに味をしめて次回作はストーカー役だ。
いい人やってる俳優がよく陥るパターンなんですよね。
ヒラリー・スワンクも田舎の新米警官って役がみごと
にはまっててよかったと思いますよ。
この映画、いろいろな所にちゃんと理由があるんですね。なぜウィルとハップはアラスカまで来たのか、なぜ不眠症になるのか、ウォルターはなぜ殺したのか。ここら辺の理由づけがちゃんとしていなかったら、きっとつまらかったに違いない。
日本人バージョンはこの人で!!
アル・パチーノ
(ウィル・ドーマー)
眼力山崎努も負けてはいません。
ロビン・ウィリアムズ
(ウォルター・フィンチ)
この手の役には佐野史郎しかいないでしょう。
ヒラリー・スワンク
(エリー・バー)
田舎の新米警察官という響きが似合いそうな岩崎ひろみ


イントゥ・ザ・ブルー
INTO THE BLUE

(2005)
3
2006年9月
カリブ海で沈没船を発見して宝を手にすることを夢見るジャレッドは遊びに来た友人ブライスとダイビングした時、沈没船の一部を発見するのだが麻薬を積み沈没した飛行機も発見してしまい・・・
ポール・ウォーカーとジェシカ・アルバの宝探し冒険ロマンかと思いきや麻薬をめぐり殺人が繰り広げられるクライムアクションになっていました。
海も綺麗だしカリブが舞台だからそのまんま単純に秘宝をめぐって悪党が出てきて殺し合いというのなら分かるのですが
話の中心ななるのが麻薬だから結局はチンピラっぽい感じになっちゃっているんですよね。内容はちょっと想像していたものと違かたので拍子抜けしてしまいましたが、何でも主演二人はほぼノースタントだったという酸素ボンベ付ければいいのになぜか毎回素もぐりのダイビングシーンはよかったです。
あと親友というか悪友の男友達が弁護士なのにアホっぽくてこいつのせいで色々とトラブルが起きてポール・ウォーカーに怒られてもあんまり反省していなさそうなかなりノーテンキなところが憎めないのに憎いのさ状態でこういうショーン・ウィリアム・スコット的なキャラがいつもいい味を出してくれるんですよ。
この役のスコット・カーンは名前からしてもしや・・・と思ったらやっぱりお父さんがジェームズ・カーンだったり全然気がつかなかったですが「オーシャンズ11」からずっと「オーシャンズ」シリーズに出ていて次回作の「オーシャンズ13」にも出る模様。ちょっと注目したくなりました。デヴィッド・アークエット顔のスコット・カーンを。
日本人バージョンはこの人で!!
ポール・ウォーカー
(ジャレッド)
最近ドラマで坊主にした玉山鉄二あたりで。
ジェシカ・アルバ
(サム)
水着姿でも健全という感じの優香で。


インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL
(2008)
3
2008年7月
ソ連兵に捕らわれたインディは間一髪で逃げ出すことが出来たがやがて彼らが伝説のクリスタル・スカルを追い求めていることを知るのだが・・・
19年ぶりに復活した「インディ・ジョーンズ」第四弾。
テンションが上がるのはどの辺りだろうかと待っていたら全然テンションが上がらず困りました。中盤からきっとテンションは上がると思い続けながら観ていても一向に上がる気配はなくそんなはずはないと思いながら焦れば焦るほどテンションは上がらず・・・
神秘的なアイテムをめぐる冒険が見所のインディですが今回のアイテムまで行ってしまうとさすがにインディ・ジョーンズでなくてもいいかなと感じてしまいました。
シリーズの中では2作目の「魔宮の伝説」が一番好きなでこの感想を書く前にちょっとだけ観てみたのですがこれはやっぱり断然面白かったです。「クリスタル・スカルの王国」と比べてどこがいいのかはっきりしました。
「魔宮の伝説」話の流れがスムーズでオープニングからケイト・キャプショーのMGM風のミュージカルシーンからインドにたどり着き、怪しい邪教の集団との戦いまでが流れるように綺麗に繋がっているからで、今回はエピソード一つ一つが細切れになってしまているところが最大の欠点だと思います。
ハリソン・フォードも走る姿がドスドスしていたしベテラン演技派俳優たちが沢山出ているのですが若々しくないところももったいないです。ハリソン・フォードの相手役がカレン・アレンというところも歳相応なのですがやっぱり恋愛シーンがなくても若い女優がヒロインで出て欲しかったです。インディの教え子とかで。
唯一よかったのはやっぱりケイト・ブランシェット。イリーナ・スパルコという名前が既にイカしていますがウクライナ訛りの英語の発音もばっちりでさすがです。格闘シーンもちゃんとあって若手のシャイア・ラブーフ相手に並走するトラックの上でクリスタル・スカルをめぐってオカッパ頭を振り乱してフェンシング。期待通りの仕事をしてくれたのはケイト・ブランシェットだけでした。
映像とかは昔と比べると格段によくなっているのになぁ・・・と思うのでした。
色々ありますがでもやっぱりみんなで観て話したいと思わせるところはさすがインディ・ジョーンズ。
日本人バージョンはこの人で!!
ハリソン・フォード
(インディアナ・ジョーンズ)
見た目でいけそうなのは岩城滉一あたりでしょうか。
ケイト・ブランシェット
(イリーナ・スパルコ)
オカッパも似合いそうな菅野美穂にやってもらいたい。
カレン・アレン
(マリオン・レイヴンウッド)
はっきり主張しそうなタイプの中田喜子で。
シャイア・ラブーフ
(マット・ウィリアムズ)
小出恵介あたりにお願いしたい。


イン・ハー・シューズ
IN HER SHOES

(2005)
3
2005年11月
弁護士として成功しているローズの家にスタイル抜群が自由奔放な妹のマギーがやってくるのだがローズの恋人と寝てしまいマギーは家を追い出されてしまい・・・
性格の違う姉妹がけんか別れして仲直りするところは想像通りの展開で上映時間も2時間以上と長時間で最初これどう間をもたせるのかなぁ?と心配だったのですが、けんか別れしてからはキャメロン・ディアスとトニ・コレットの話が別々に展開していくので退屈しないうまい作りになっていて感心しました。
キャメロン・ディアスの話もフロリダ行ってからはいいのですがバイトしているペットショップで客の犬を黙って持ってかえってくるわその犬ほったらかしでフロリダ行くわで腹が立ったので仕事めちゃくちゃがんばっているのにどうも報われないトニ・コレットの話に何か共感できるものがありこっちの方が好きですねぇ。相変わらず演技上手いし、なんだかんだ報われないわりに密かにトニ・コレットが好きな同僚に寿司とかおごってもらったりして結構役的にもおいしかったですね。見た目はぼろいけどジャマイカ料理も店とか楽しそうだし美味しそうで、新宿のとある上海料理の店を思い出しちゃいました。
あとこの姉妹にいちゃもんつけてくる継母がを何かっていうと出てきてイラっときます。この継母にキャメロン・ディアスがパンチ一発くらい入れてくれたらスカッとしたのになぁ。
キャメロン・ディアスは後半シャーリー・マクレーンの影響を受けて改心してから持ち前の「チャリエン」キャラがフルスロットルで活き活きしてあぁいつものキャメロン・ディアスだなと感じたのですが、
着ている服はチャーリーズ・エンジェルか?ってくらい派手でここのところは自分を分かっていてえらいなぁと感心するのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
キャメロン・ディアス
(マギー・フェラー)
派手な洋服が似合う飯島直子で。
トニ・コレット
(ローズ・フェラー)
お堅い役の中に笑いを組み込むことの出来る小林聡美で。
シャーリー・マクレーン
(エラ・ハーシュ)
歳をとっても一人でもしっかり生活できるたくましさがある浅丘ルリ子で。


インビクタス/負けざる者たち
INVICTUS
(2009)
4
2010年2月
1994年南アフリカで初の黒人大統領となったネルソン・マンデラだったが白人と黒人との対立は一層深刻になっていた。そこでマンデラはラグビーのワールドカップで国民の心をひとつにしようとキャプテンのフランソワ・ピナールに連絡を取り・・・
マンデラ大統領時代のラグビーワールドカップを描いた実話。
クリント・イーストウッド相変わらず冴えているなと思いました。2時間超えでも全く長く感じられずに最後まで観ることが出来ましたし、あの歳でこの臨場感のある試合のシーンのある作品が作れることがすごいです。
しかも今回の場合実話ベースなのですが本当にラグビーのことがメインでマンデラが普段の仕事の様子とかがほとんどといいくらいなくて、激務過ぎて倒れてしまって周りのみんなが大統領を気遣って仕事をさせなかったりするし
仕事中もラグビーのことが頭空はなれないお茶目なマンデラ、みたいなシーンが多くて下手な監督だったら大統領少しは仕事したらと思わずにはいられないのですがそこのところはイーストウッドが上手いこと仕上げているのでそういうことは微塵も感じません。
モーガン・フリーマンのマンデラも本人の希望があったというだけあって話し方とかもなりきっています。マット・デイモン本物のぴなーると比べると大家は若干違うのですがキャプテンという感じがして応援したくなります。
そんな二人はアカデミー賞に主演と助演にノミネートされて受賞は恐らく十中八九ないとは思うのですが素材の持ち味を最大限に引き出すイーストウッドはやっぱりさすがだなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
モーガン・フリーマン
(ネルソン・マンデラ)
いい人という感じの笠智衆で。
マット・デイモン
(フランソワ・ピナール)
熱血という感じの菅原謙二で。


インビジブル・ターゲット
男兒本色
(2007)
5
2008年9月
香港で現金輸送車が襲われる事件が発生。偶然そこに居合わせたチャン刑事の恋人は命を失ってしまう。フォン警部補も偶然班員と遭遇し一方的に仲間をやられてしまう。ワイ巡査もまた行方不明になった兄が犯人と疑われ三人は協力し合うことになるのだが・・・
久しぶりに鑑賞の香港らしいアクション映画。
観るつもりはあまりなかったのですが、観た人みんなよかっとと言うので観に行ったらものすごくよかったです。今年最大のダークホースです。
オープニングの繁華街での爆発シーン。火薬の量かなり使っていますという感じで香港映画の醍醐味がいきなり発揮されてテンションも上がります。
性格の全く違う三人が友情を深め合って敵に立ち向かうというストーリー展開もグッときます。登場人物も主役の三人プラス悪党のボスがそれぞれ個性的でキャラが立っているところがいいですね。ニコラス・ツェーは「PROMISE」の時はなんだか宝塚みたいに?羽の付いた衣装を着てチャン・ドンゴンと真田広之と戦っていたなぁくらいの印象しかなかったのですが、今回はちゃんと哀しみを抱えて復讐を誓っている感とかキャラクターとしての背景もちゃんとつかめて存在感があってよかったです。
荒くれ者で警察内での問題児役のショーン・ユーはケンカ上等みたいなところがあってとっつきにくそうな感じで情報課の彼女に対してドSだったりするのですがなぜかコミカルパートはショーン・ユーだったりするギャップがよろしく個人的に三人の中で一番好きなキャラクターでした。
ジャッキー・チェンの息子、ジェイシー・チェンはおばあちゃんっ子という設定と正義感の強い感じがイメージにぴったり。ニコラス・ツェーとショーン・ユーより戦闘能力はワンランク劣るのですがそういうのもひっくるめていい味になっていました。ガソリンがもれてしかも火の海という状態でジェイシー火だるまになって戦っていますという体を張っていましたし、生真面目な性格で悪党の一人を説得して品川庄司の品川似の悪党と心を通わせたりする人情派なところはさすがジャッキーの息子だと思いました。
そしてやたらと強いというか強すぎる池部良にそっくりなボスも非情で殺人マシーンみたいな感じでとにかく身体能力が半端時じゃないんです。3対1で戦っても負ける気しないくらい強くてやっぱりボスはこれくらい迫力なくちゃダメですよねというアクション映画の良いお手本でした。
最後も男の友情が熱くて久しぶりに感動の涙。「ロード・オブ・ザ・リング」並に感動したのですが大げさですか。終わり方も香港ノワール系なオチがついているところもとてもよかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
ニコラス・ツェー
(チャン刑事)
哀しみが似合う大沢たかおで。
ジェイシー・チェン
(ワイ巡査)
やさしさ満点という感じの小泉孝太郎で。
ショーン・ユー
(フォン警部補)
見た目は徳重聡という感じでした。
ウー・ジン
(ヨンサン)
哀川翔にお願いしたい。


インビジブル2
HOLLOW MAN 2
(2006)
3
2006年12月
とあるパーティーで不可解な殺人事件が発生し捜査を開始した刑事のターナーだったが突然国防総省が捜査を行うことになりターナーは次に狙われるであろう科学者のマギーを警護することになるのだが・・・
前作とは全く関係ない続編でこれ多分テレビ映画だと思うのですがVシネマっぽかったです。
今回の透明人間は一定期間たったら薬を打たないと死んでしまうという副作用があって薬を作ることが出来る科学者を狙うという内容だしポール・ヴァーホーヴェンが監督しているわけじゃないから透明人間の醍醐味の裸の美女的なものがないのがもったいないです。
一応パリス・ヒルトンの流出ビデオをパロッたシーンはちょっとだけ出てきましたけどとってつけたようで内容にも全く関係ないんですねぇ・・・
クリスチャン・ベール似の刑事と女科学者が逃げるとなぜかクリスチャン・ベールが100発100中でいどころ分かってしまったり女科学者が美しい美しいと言われているけどそうかぁ?というB級な雰囲気をかもしだしているのはある意味この手の映画のお約束なのでいいのですがクリスチャン・スレイターは
特殊部隊の兵士という肉体的には引き締まっているはずなのにスレイターの体は緩かったです。
最後は続編作る気満々な終わり方にえ!?と思いましたけどそのやる気は買いたい。
日本人バージョンはこの人で!!
クリスチャン・スレイター
(マイケル・グリフィン)
スレイターより引き締まっていそうな津田寛治で。
ピーター・ファシネリ
(フランク・ターナー)
熱血という感じの坂口憲二で。
ローラ・レーガン
(マギー・ダルトン)
木村多江あたりにお願いしたい。


インファナル・アフェア
無間道

(2002)
4
2003年11月
ラウは18才でマフィアの構成員となり内部情報を組織に流すため警察学校に入隊した。一方ヤンも警察学校に入隊したがマフィアの内部情報を警察に流すため組織に潜入した。
やがて月日がたちヤンから取引があると情報を獲た警察は早速追跡を行うがラウが組織に情報を流し警察は捜査にマフィアは取引に失敗する。お互いが裏切り者を探しを始めるが・・・
これぞアジアのハードボイルドとでも言いましょうか?潜入した敵地で長期間の間に生まれた手下達との友情、その手下が目の前で死んでいった時の複雑な心情、あぁ男の映画でしたねぇ。そしてせつな過ぎるラストに男泣きです。(泣いてないけど)
警察がマフィアに、マフィアが警察に潜入というありそうでなかった(片方はよくあると思う)潜入物としては、いつ正体がばれるのかというハラハラ感が通常の2倍になっております。この映画のいいところって、香港映画なのにワイヤーアクションが一切なく銃を使った打ち合いなんかの
アクションシーンに頼らないで、ドラマの部分でぐいぐい引っ張っていくところが感心しますね。
それに主演の二人アンディ・ラウ、トニー・レオンともに40代前半だけど30代前半という設定の役に違和感がないところが驚異的。エンディングではアンディとトニーの人生の苦悩を歌ったど演歌デュエットも聞けて香港映画ファンにはたまらないんじゃないかな。
劇中くつろぎモードの時はアンディは終始ランニング姿ですが、普通アジア人におけるランニング姿は貧乏臭くなること間違いなしですが、アンディはなんてさわやかに着こなしているんだろうか!
ここに香港スターの条件を見出しましたね。
@アクションはもちろんバッチリこなせる。
A見た目はさわやか系であることが望ましい。
B実年齢より10才は若く見える。
C主題歌も自ら歌う。(W主演の時はデュエットで)
Dランニングさえもさわやかに着こなす。
この条件さえそろっていればあなたも明日の香港スター。
日本人バージョンはこの人で!!
アンディ・ラウ
(ラウ)
何かいわくあり気な警官役が似合いそうな中村トオルで。
トニー・レオン
(ヤン)
ワルが似合う高橋克典で。


インファナル・アフェア 無間序曲
無間道II 無間序曲

(2003)
4
2004年9月
1990年前半から1997年の香港返還までの間でラウとヤンが敵側にいかにして潜入することになったかを描いた「インファナル・アフェア」の続編。
続編とはいえ時間がさかのぼっていてアンディ・ラウもトニー・レオンも出ていないから最初は不安だったんですけどよかったです。もちろんラウとヤンが前作にいたるまでの出来事は描かれているんですけど、意外にもウォンとサムの関係やなんといってもサムの極道成り上がりのプロセスがしっかり描かれていたのがよかったです。
まさか香港映画でやくざ社会を見るとは・・・ちょうど70年代の日本のやくざ映画みたいな感じがして好きです。
ヤンがネタバレ→
ハウの異母兄弟だったことから警察学校を辞めさせられるがウォンが潜入捜査員として拾う←というなるほど納得の過去が明らかになったりよく出来ているなぁと思いつつ、最後ネタバレ→ハウが死んで敵対したサムの元へと向かうヤンに←納得できない展開があったりもするけどウォンやサム前作で登場した人のいろいろな過去が明らかになっていく過程はやっぱり面白かったです。
人間関係が意外に多くて最初はラウとヤンの区別がつかなかったけどよーく観たら、若き日のラウはうっすらアンディ・ラウ入っていたし、若き日のヤンは最初全然見た目が違うと思ったんですけど、もの悲しげな目がしっかりトニー・レオンしててがんばっていたけど、どうしてもウォンとサムの関係に当時のボスハウにサムの女マリーが加わってやくざの世界が濃くなっちゃって見ごたえあってよかったんですけどこの二人の影が薄くなっちゃってちょっと可哀想かも・・・
サムの子分でちょっと間抜けなキョンとの出会い(すごい髪型で最初気がつかなかった)と友達になる過程もなにげに描かれていて感心しましたけど、キョンが一人ケミストリーみたいにバンダナまいて下手すりゃ秋葉系ファッションになるぞって感じのチンピラ姿が笑えました。キョンは重苦しくなりがちなこの作品にホッと一息つかせてくれる微笑ましい存在です。
完結編の「終極無間」はどうなるか気になりますけど、1と2の総集編だけですみたいなことはしないでほしいな。それにしても公開が来年のGWって先すぎます。
日本人バージョンはこの人で!!
エディソン・チャン
(若き日のラウ)
年上に惚れる(劇中マリーに惚れる)タッキーという感じだった。
ショーン・ユー
(若き日のヤン)
藤原竜也は物悲しそうな雰囲気をかもしだしてくれそうで。
アンソニー・ウォン
(ウォン警部)
柴俊夫に似ているってどうしても言いたくて。
エリック・ツァン
(サム)
愛嬌もあるけど度胸もあるみたいな片岡鶴太郎で。
カリーナ・ラウ
(マリー)
見た目もそうだけど姐さんっぷりも真矢みきのようでした。
フランシス・ン
(ハウ)
冷酷になった尾美としのりって感じ?


インファナル・アフェアIII 終極無間
無間道III 終極無間

(2003)
4
2005年4月
ヤンの死後から10ヶ月。善人として警察官としての道を選んだラウだったが突如現れたエリート警官ヨンがサムとの取引相手だったと推測したラウはヨンを監視し始めるのだったが・・・
アンディ・ラウの乗るエレベータに仏像達が次々と現れては消えるオープニングにゾクゾクして期待も高まる中、この三部作も三年越しで完結。切ないです。
トニー・レオンのヤンはもう殉職しているから必然的にアンディ・ラウがメインとなってくるのですがそこでラウを窮地に陥れる新キャラがレオン・ライ扮するエリート刑事のヨン。それに加えてあからさまに怪しげな謎の男シェンにチェン・ダミオンと完結編でいまさら第三、第四の男の投入?と最初は思ったけれど、この二人が加わってスリリングになったと思います。
内容的には現在のラウを描いていたと思ったら突然過去に戻ったりして時にはラウの想像の世界に入ったりして絶対賛否両論起きそうな展開で、実際中盤から後半にかけてもう絶対ついていけないなぁと思えるところもあって完結編なのにがっかりするのかぁと半ばあきらめていたのですが
本当最後のオチがよくって救われましたわ。新キャラの二人の正体がそれぞれちゃんとシリーズ通してつながって(解明されて)いたし。ネタバレ→ヨン最初ムカつくキャラなんですけどシェンとともにいい奴で今までムカついてすいませんみたいな感じなんです。最後ヨン様死んじゃうし切なかったなぁ。
逆にダメだったところはケリー・チャンかなぁ。黒社会ものってこういうタイプの女優を出しちゃいけないと思うんですよね。トニー・レオンとケリー・チャンの恋愛部分は余分だったと思います。二人のキスシーンも上手くなかったし。ネタバレ→
ラウがサムの潜入ということをつい診療所で話しちゃうけどその事をケリー・チャンがリークするなりして引っかきまわすくらいの事をせめてして欲しかったです。←逆に姐さんのカリーナ・ラウみたいなタイプをバンバン出して欲しかったところです。
それともう一つすごく不満なところがあるのですが
エリート刑事ヨン様の部下が全員リクルートスーツを着た新入社員ですかぁ?みたいな若造ばかりなところ。全く仕事できなそうに見えて、これといった活躍とかするわけじゃないんですけどこいつらが出てくるとなんかイラつきました。
と二つほど大きな不満があったものの相変わらずのかわいい顔して食わせ物のエリック・ツァンとかアンソニー・ウォンやら今回のチェン・ダミオンのベテラン達がスクリーンに出てくると作品自体が引き締まって最終的にこのシリーズは何だかんだいってもう一度観直して見たいし好きですね。
日本人バージョンはこの人で!!
レオン・ライ
(ヨン)
伊原剛志あたりにビシッときめてもらいたい。
チェン・ダオミン
(シェン)
「HERO」の時も書いたけど渡辺篤史にやっぱり似ています。


インファナル・デイズ 逆転人生
中環英雄
(1991)
3
2008年4月
生まれつきの脳の病が見つかった大手保険会社に勤めるキットははある日、かつて同級生でチンピラになったホンと再会し二人は生活を入れ替えることにするのだが・・・
「インファナル・アフェア」に便乗した邦題のアンディ・ラウとトニー・レオンダブル主演のコメディ。
15年以上も前なのに今とほとんど変わらない若々しさ。さすが二人とも大スターだけのことはあります。
二人の生活を丸ごと入れ替えちゃいましょうというコンセプトはキャメロン・ディアスとケイト・ブランシェットの「ホリデイ」の先駆けみたいなものでしょうか。
二人とも今まで暮らしていた生活と正反対の暮らしが始まるので当然ひと騒動もふた騒動も起こるわけで、チンピラのアンディ・ラウは保険会社のお局様に逆らっているけどいつの間にか二人は恋人同士に。トニー・レオンも偶然出会った女の子がやくざのボス娘でさぁ大変。というこれでもかというお決まりの展開が続いていくし、どちらか一人だけのエピソードをメインにしてもよさそうなのですがそこはサービス精神満載の香港映画。これでもかというくらい色々詰め込んでくれるところがいいですね。
劇中、トニー・レオンがボスの娘を抱いた後に、ふと自分が突然死んだらこの娘はどうやって暮らしていくのだろうか。すさんだ生活を送るに違いないと勝手に想像が膨らんで娘を捨てるという事をするのですが、ボスの娘を捨てる方がよっぽど悪いことが起きそうでトニー・レオンはチャレンジャーだなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アンディ・ラウ
(ホン)
昔はチンピラっぽい役もやっていたような気もする織田裕二で。
トニー・レオン
(キット)
香港映画が似合いそうな江口洋介で。


インフォーマント!
THE INFORMANT!
(2009)
3
2009年12月
穀物会社にに勤める重役のマークはある日、日本企業からの脅迫を受けFBIからの依頼で自宅の電話を録音することになる。やがてマークはFBIに会社の不正を訴えて出世を企むのだが・・・
スティーヴン・ソダーバーグファミリーによる実話をシニカルにした感じのコメディ。
ソダーバーグ作品はちょっと苦手なのですがこれは割りと面白かったです。開始前に実際の事件を誇張しています。という字幕が出るので大分大げさにはやっているんでしょうけど、これの大部分がほんとうにあったことだなんて信じられません。
マット・デイモン扮するマークという男がとにかく勘違いしっぱなしだし空回りしまくりでこんな人が会社にいたらとっても迷惑というかうっとうしいこと間違いなし。といった感じですがなぜか目が離せません。
内部告発の協力をしているFBIのおじさんもものすごく人が良さそうなだけにお気の毒です。というか色々あって後半に雇う弁護士にも真実を隠しているので弁護士も交わし王で最終的に誰一人として得してはいないんではなかろうか、というところがこの男の空気の読んでなさ加減を全て表していると言ってもいいと思います。
実際のマーク・ウィティカーという男の顔を見たのですがマット・デイモンよりマイケル・チクリスという印象でした。
ということは置いておいて、
伝説の映画情報番組「シネマ通信」のリポーターだったラスティがマット・デイモンの秘書役として出演していました。これだけでも観に行った甲斐があったと思います。(マニアックですいません。)
日本人バージョンはこの人で!!
マット・デイモン
(マーク・ウィテカー)
東野幸治のような人にやってもらったら面白いかもしれません。


インプラント
THEY

(2002)
2
2003年3月
大学院で心理学を学ぶジュリアは修士論文に追われる中、恋人ポールとの中も順調に進んでいて充実した毎日を過ごしていた。
ある日ジュリアの元に幼なじみのビリーから電話がかかってくる。早速会いに行ったジュリアだがビリーは異常なまでに暗闇を恐れていた。「唯一の味方は光。」その言葉を残しビリーは目の前で自殺してしまう。その日を境に悪夢とも幻覚ともいえない恐怖がジュリアを襲い始め・・・
「アンブレイカブル」のローラ・レーガン主演って、こんな人出てたっけ?と思っていたら、
ロビン・ライト・ペンの少女時代を演じただって・・・そんなのわかるかい!みたいなつっこみは置いといて。
同じ暗闇をテーマにした「ダークネス」と比べるとこっちは全然ダメ。
一番ダメなところは雰囲気。暗闇から伝わる恐怖感ってのがないんですよね。何かが潜んでいるって感じ伝わらないっていうのか。
出演者もほとんど知られていない人たちなのは良いとして、問題は主役のヒロイン。これがまだ若いんでしょうけど、ブリジット・フォンダを地味にした感じで華やかさってもんが全くないんですよね。
あとは暗闇に潜む異形の者がネタバレ→
最後までちゃんと姿を現さないところはどうなの?ちゃっちくてもいいから思いっきりその姿を見せようよ。B級ホラーなんだからさ。←と思ったのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
ローラ・レーガン
(ジュリア)
遠藤久美子で。地味な雰囲気をさらに盛り上げてくれそうな予感。


インベージョン
THE INVASION
(2007)
3
2007年10月
スペースシャトルが地球に墜落してから精神科医のキャロルの周りの人々の様子が変わり始めていく。やがてキャロルの元夫タッカーも突然キャロルを襲い始め・・・
未見ですが「ボディ・スナッチャー」ぽいなと思っていたらそのまんまリメイクでした。
アメリカじゃいまいちヒットしなかったみたいで内容も息子は都合よくキーになっているのは分かるのですがそこら辺がざっくりと展開していってしまうので何となくヒットしなかった理由はわかるのですが個人的には宇宙からの侵略ものはけっこう好きなのでなんだかんだ言って楽しめました。
体を乗っ取られた人間は無表情になるというところがゾンビ映画のようでどんなことがあっても無表情で乗り切るニコール・キッドマンはある意味シリアスな「ショーン・オブ・ザ・デッド」というノリなんですよね。
ニコール・キッドマンは相変わらず綺麗でシンプルなニットのセーターなんかも当然のように着こなしていて精神科医というよりセレブな奥様という感じがするのですが
ニコール・キッドマンは見ていて飽きない美貌の持ち主だなぁと感じました。
ダニエル・クレイグは別にこの役でなくてもいいと思うのですが密かにバツイチのニコールに想いを寄せる医者といういつもの役とは一味違った役どころで合っているかどうかは別にして意外とおいしい役どころだったんじゃないかなと思いました。
日本人バージョンはこの人で!!
ニコール・キッドマン
(キャロル)
子供のいる役がどうもしっくり来ないところが似ている鈴木京香で。
ダニエル・クレイグ
(ベン)
寺島進が軽く片思いするような役どころです。


インモータルズ -神々の戦い-
IMMORTALS
(2011)
4
2012年1月
光の神に封印された闇の神たちを解き放とうとするパイペリオンはギリシャ軍を従えて各地を制圧していた。光の神のゼウスはそれを阻止すべくテセウスを鍛えて・・・
「300」的なアクション映画。
どうりで製作陣が「300」ですね。それに監督がターセムということで独特のビジュアルがいい感じです。神々の戦いといっても基本は人間同士で光と闇の戦いは後半にようやく出てくる程度という展開も嫌いじゃないです。
内容はありがちですけど、出ている人たちがよかったです。主人公はニューフェイス系の細マッチョでしたが、脇役がいいです。仲間になるのがスティーヴン・ドーフですよ。確か「SOMEWHERE」の時はたるんだ体系をしていた気がするのでここまで鍛え上げたのは見事。ヒロインはバブル絶頂期のフリーダ・ピント。きれいなんですけどねもうちょっと感情があればなぁと思ってしまいます。そして悪役はミッキー・ローク。ウサギみたいな耳の被り物しているなと思ったらカニの鋏でした。すごい出で立ち。それだけでもインパクトがすごいのに極悪っぷりが半端じゃなくてすごかったです。あの巨大な牛のオブジェは何か意味あるのかと思ったらものすごい拷問道具だったことが判明。これはちょっと遠慮したいと思いましたがアイディアはすごいです。
合戦シーンもみんな最低限腹筋が割れていますというところが素晴らしい。そしてなぜか鎧まで腹筋が割れているという徹底的に肉体美にこだわっているところがやっぱりこういう映画の一番大切なところなんじゃないでしょうか。
あと、ゼウスは娘のアテナを甘やかし過ぎだなと思いました。他の神様にはものすごいことをやってしまったし。
日本人バージョンはこの人で!!
ヘンリー・カヴィル
(テセウス)
意外と背の高い小栗旬あたりで。
ミッキー・ローク
(ハイペリオン)
極悪な感じの蝶野正洋で。
スティーヴン・ドーフ
(スタブロス)
ポジション的にはやべきょうすけみたいな感じの人で。
フリーダ・ピント
(パイドラ)
イメージは黒木メイサで。
ルーク・エヴァンス
(ゼウス)
唐沢寿明あたりにお願いしたい。


インランド・エンパイア
INLAND EMPIRE
(2006)
3
2007年7月
街の有力者の夫をもつニッキーは新作映画の出演が決まり再起を狙い撮影現場に向かうのだがその映画はいわくつきのポーランド映画のリメイクで・・・
デヴィッド・リンチワールド炸裂といった感じのミステリー?
相変わらずあらすじも上手いこと説明できない内容で感想も難しいのですが見た目と音楽だあぁリンチの作品だなぁと一発で分かるところは相変わらずでした。
「マルホランド・ドライブ」は途中で全く話の内容が変わるという不条理さでしたがなぜかものすごく楽しめたのですが、
今回は常に不条理さがが蔓延している感じでどこから話が変わって現実と映画の区別が全くつかず楽しむというよりはリンチの世界に浸っているようで3時間という長丁場、眠りはしなかったのですが何か夢を見ているような感覚でした。
観ていて前半に出てきたあのシーンはここで繋がるのかと一瞬すっきりしたのもつかの間また新たな謎が次々とやってきて終始すっきりすることが出来ないところもリンチ作品らしかったです。でもドライバーを持ったジュリエット・ビノッシュ風の女は見たことあるけどまさかジュリア・オーモンド?と思っていたらやっぱり彼女だったり、ジャスティン・セローは誰かに似ていると思ったら船越英二だったということに気がつき違うところですっきりしました。
ローラ・ダーンは素敵なセレブの奥さんといった風貌になっていましたが後半になるにつれて魔女っぽくなっていくのとあの口が相変わらずすごかったです。結構歳いっているのかなと思いきやまだ40歳。ローラ・ダーンは老け顔でしたがチャレンジ精神は旺盛でますます好きになりました。
10年前に「ロスト・ハイウェイ」をちゃんと劇場で観たのですがあの時はさっぱりだったのですが今ならちゃんと観ることが出来そうな気がして無性に観たくなりました。
日本人バージョンはこの人で!!
ローラ・ダーン
(ニッキー・グレース/スーザン・ブルー)
セレブという感じの山本富士子で。
ジェレミー・アイアンズ
(キングスリー・スチュワート)
インパクトのある伊藤雄之助あたりで。
ジャスティン・セロー
(デヴォン・バーク/ビリー・サイド)
顔が似ている船越英二で。


Movie Index