movie

オ


お家をさがそう
AWAY WE GO
(2009)
3
2011年4月
同棲生活を送っていたバートとヴェローナ。ある日ヴェローナの妊娠が発覚し二人は将来のために自分たちの家を探す旅に出るのだが・・・
サム・メンデスが監督したコメディタッチのドラマ。
主役の二人がものすごく地味。これだけ映画を観ていても誰?というくらい知らなかったもので。こういう映画を観ると自分もまだまだだなと思います。そしてこの二人、定職についていない感じでアメリカはこれでも普通に生活できているから不思議です。しかも車まで持って。
内容は章仕立てで各地に理想の家を求めては挫折するという感じ。
序章は実家のバートの両親が突然ベルギーに引っ越すということになり二人は家を探すことになるのですが、この両親がジェフ・ブリッジスとキャサリン・オハラ。キャサリン・オハラは相変わらずぶっ飛んでいます。そしてジェフ・ブリッジスは最初気が付かないくらいの変わりよう。
旅立って最初に向かった先はベローナの元上司の地。女上司がものすごく下品でがさつでイラッとしました。そしてその子供が無口で可愛くないところもイライラします。
次はヴェローナの妹のところ。これといったことが起きない印象の薄いエピソードでした。
お次はバートの幼なじみのところにお邪魔。この幼なじみがマギー・ギレンホール。変な信仰があって押し付けてきてもんな大迷惑。当然喧嘩別れをしてこの地を去っていくのですが、
マギー・ギレンホールはエキセントリックでとてもよかったです。
そして次の地は二人の大学時代の親友のところ。養子ももらって幸せそうなのですが、そうでもなかったりして結局この地もはなれて、兄に呼び出されて最後の地に向かいます。ここで兄の嫁が子供を置いて家を出て行ってしまい家というより、だんだん人生観がメインになってきています。そして最後に二人が下した決断はベタですが納得でした。
日本人バージョンはこの人で!!
ジョン・クラシンスキー
(バート)
おとなしい感じの西島秀俊で。
マーヤ・ルドルフ
(ヴェローナ)
キャラクター的には鈴木砂羽みたいな感じ。


大いなる陰謀
LIONS FOR LAMBS
(2007)
3
2008年5月
野心的な上院議員のアーヴィングはジャーナリストのロスを呼び出し情報操作を行おうとするが・・・一方その頃、大学教授のマレーは成績優秀だった生徒に教え子が兵隊に志願したことを告げる・・・
ロバート・レッドフォード監督主演の戦争映画。
ものすごく評判が悪かったのでどんなものかと思って観ましたが、なるほど戦争映画というよりはロバート・レッドフォードの説教映画という幹事がしました。そこのところは別にいいとは思うのですが恐らく決定的に評判が悪いところはトム・クルーズのパートとレッドフォードのパートが結局関連性がほぼ皆無というところなんだろうなぁと感じました。
確かにレッドフォードの教え子がトム・クルーズの作戦でアフガニスタンに行って銃撃されて孤立してしまうのですが、そのことについて
トム・クルーズがこの作戦を実行したことを悔やんだり反省したり焦ったりすることが全くないところがドラマチックにならなかった原因のように思いました。
舞台はアフガニスタンとトム・クルーズのオフィスとメリル・ストリープの会社とレッドフォードの教員部屋の4箇所なので何となく舞台劇という印象が強く、そういった意味では演技派のメリル・ストリープの演技だけはよかったと思います。
ロバート・レッドフォードは若作りしすぎていて内容より顔が気になって仕方がありませんでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ロバート・レッドフォード
(ステファン・マレー)
年齢の割りに若々しい宇津井健で。
メリル・ストリープ
(ジャニーン・ロス)
ジャーナリストとかカッコいい職業が似合う倍賞美津子で。
トム・クルーズ
(ジャスパー・アーヴィング)
ビジュアル的には唐沢寿明がぴったりな感じ。


オーシャン・オブ・ファイヤー
HIDALGO

(2004)
2
2004年5月
フランクとマスタングと呼ばれる種でその愛馬ヒダルゴはその足の速さを聞きつけたアラブから1000年以上もの歴史のある耐久レース「オーシャン・オブ・ファイアー」の誘いを受ける。フランクは賞金のために最も過酷なレースに参加するのだが・・・
ヴィゴ・モーテンセンの砂漠のアドベンチャー大作と思って観たら思いっきり違っていたので少々肩透かしを喰らった感ありです。とりあえずレースが始まるまでっていうかアラビアに行くまでの前置きが長すぎるんですよね。きっとこの監督はマスタングにまつわるエトセトラとかフランクというキャラクターについて掘り下げたかったんだろうなと思うんですけど予告編のような派手なシーンを待っているこっちにしてみれば無駄に長く感じるんですよね。
それに
ヒダルゴの世話係になるアラブ人が砂漠ので起きる災いをヴィゴに警告するんですけど一瞬にして街を飲み込む「砂の悪魔」がの次はこんな災いが待っているとかこの先の展開を全てネタバレしてしくれちゃっているのでワクワク感が半減なのも痛い。
レースの途中で休憩所があってそこで族長の娘がさらわれる事件が発生。もちろん娘を取り戻す羽目にになるけどレースそっちのけだけどいいのだろうか?と思ったり、ラストネタバレ→
ライバルの罠で足に怪我を負ったヒダルゴがゴール前じゃなぜか猛スピード走りに走って優勝←という強引な展開になぜに?と思ったけどまぁこんな展開だと予想はついていたのでそんなに驚きはしませんでしたけどね。余計な部分をカットして単純にアクション映画(インディ・ジョーンズ風)にすればもっと楽しめたのにと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ヴィゴ・モーテンセン
(フランク・ホプキンス)
渡辺謙なら馬の乗りこなしもOKだし。


オーシャンズ
OCEANS

(2009)
2
2010年2月
最近流行の超大作ドキュメンタリーの海洋版。
製作は「WATARIDORI」と同じのようです。
観るつもりはなかったのですが前売り特典につられて前売り券を買ってしまったので観る羽目になってしまったのですが、「アース」は500円で観られるとかドキュメンタリーは苦手なのですが何かと観に行きやすい環境が整っていてついつい観に行って後悔してしまうのです。
ということで
いつも眠くなってしまうので十分睡眠をとって体調万全で鑑賞開始。これどうやって撮ったの?と思わせる驚異的な映像にすごいと思いながらも中盤でやっぱり睡魔が襲ってきてどう転んでもドキュメンタリーとは相性が悪いと思わずにはいられません。
気がついてみれば記憶に残っているというか印象に残っているのは人間がサメを捕獲してヒレだけ切り取って瀕死のサメを海に捨てて悲しいかな海の底に血を流しながら沈んでいくサメという残酷なシーンだけが強烈な記憶として残っているのでした。
万が一ドキュメンタリを観ることがあれば次はちゃんと観たいと思うのですが・・・きっと無理だと思います。
日本人バージョンはこの人で!!
(登場人物不在のためなし)


オーシャンズ11
OCEAN'S ELEVEN

(2001)
4
2002年3月
ジョージ・クルーニーがラスベガスにある巨大金庫から1億5000ドルを盗むという、オールスター総出演の映画。
ストーリーに難癖つけさせてもらえば、作戦が上手く行き過ぎだっちゅーの!ちょっとはハラハラしたかった。
アンディ・ガルシアも久しぶりの大作で期待していたんですが、いまいち嫌な奴っぷりがはまっていなような、彼は苦悩する役がしっくりくるんだよなぁ。しかもジョージとアンディちょいと太ったようだし密かに注目している、ドン・チードルは出番が少なすぎだよ。
ブラピは髪型を七三に分けて
こんなダサイ格好だって出来るんだぞ!みたいな感じが個人的にはマイナス。
などさんざん書きましたが、
登場人物十数人を手早く紹介したりするあたりは、さすがソダーバーグ。
あんまり好きじゃないマット・デイモンは今回脇に回って、なかなか良かった。
そうそう、ベン・アフレックの弟、ケイシー・アフレックも出ているのですが、兄ちゃんなんかより、全然いいね。
結局、結構楽しめたということで。
あのラストも続編が出来そうな終わり方だったし、次回に期待?
(次回があれば・・・)
日本人バージョンはこの人で!!
ジョージ・クルーニー
(ダニー・オーシャン)
ダンディで、濃い人といったら、ずばり草刈正雄
ブラッド・ピット
(ラスティ・ライアン)
ブラピ以上にスカしてほしい木村拓哉
ジュリア・ロバーツ
(テス・オーシャン)
最近離婚した、岡田美里和製ジュリア・ロバーツだ!!
似てるっしょ!?
マット・デイモン
(ライナス・カルドウェル)
顔が似ているということで、ジミー大西
アンディ・ガルシア
(テリー・ベネディクト)
顔は全く違うが、ベネディクトの嫌味なキャラクターにぴったりなのは佐野史郎
ドン・チードル
(バシャー・ター)
顔が似ているということで、ナイナイの岡村隆史


オーシャンズ12
OCEAN'S TWELVE

(2004)
3
2005年1月
カジノの金を奪われたベネディクトは復讐を誓いオーシャン達のもとに現れ2週間以内に利子をつけて返さなければ命はないと脅しをかけてくる。オーシャン達は再び結集しヨーロッパへと向かうのだった・・・
前作はとにかく出演者の豪華さに押されて何か勢いだけですごいものを観たという気にさせられて今回も絶好調のキャサリン・ゼタ=ジョーンズにヴァンサン・カッセルまでもが加わり
前作にも増してオールスター度は高くなっていたのですが贅沢にも目が肥えてしまった今となってはもう一つ内容にパンチが欲しかった。
いやこれだけのスターをもう一度結集させたところはさすがソダーバーグといったところなんでしょうけどこれってチームで盗みをするから楽しかったところが前作にはあったけど今回それが薄いんですよね。「ミッション・インポッシブル」もチームで任務を遂行しなきゃいけないのがトム・クルーズが一人で全てこなしちゃって「協力」しあうのがが見たいのになぁと思うのと同じ感覚じが蘇ってきました。
しかもせっかく中国系の雑技団的な仲間がいるのにそのアクロバティックな見せ場を出さずに唯一体を動かしていたのはライバルのヴァンサン・カッセルだけってのはすごくもったいないなぁと思いました。
それに注目していたバーニー・マックなんてネタバレ→
序盤に留置所に入れられて全く出てこなかったし、←ドン・チードルも出番は少ないし、ケイシー・アフレックなんてオーシャンズ・エキストラと言っていいくらい出てましたっけ?と思うほどに劇中で見かけなかったりと出演者の扱いというか登場シーンにすごくばらつきがあるのが非常に気になったのでした。
まぁこれブラピとゼタ=ジョーンズの恋模様を中心として見ればそんなもんかなとも思いますがブラピがゼタ=ジョーンズの貫禄についてきていなので「ディボース・ショウ」のクルーニーとゼタ=ジョーンズの組み合わせは見た目にもゴージャスだったなと思うのです。
内容的には結構不満が残るのですが(
ブラピの携帯を取り上げたゼタ=ジョーンズの元に卵のホログラムを売りつける奴が電話をかけてくるけど、こいつがオーシャン達に出会うまでゼタ=ジョーンを秘書と思いこんでいるのはおかしいし、全員捕まったときFBIか何かに変装したデイモンのママが助けにくるというのはかなり無理があるとか)ゼタ=ジョーンズが決まっていたからよしとします。
日本人バージョンはこの人で!!
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
(イザベル・ラヒリ)
色気にもますます貫禄がついてきた杉本彩で。
ヴァンサン・カッセル
(フランソワ・テュリュアー/ナイト・フォックス)
ヴァンサン・カッセルは中村獅童のように侍的なところがあると思う。


オーシャンズ13
OCEAN'S THIRTEEN
(2007)
4
2007年9月
オーシャンズのメンバーの一人ルーベンがホテル王のバンクと手を組むがホテル完成間近で裏切られてしまう。オーシャンズのメンバーは集結しバンクの復讐が始まり・・・
豪華スター共演のクライムコメディ。
1作目はそのキャスティングに内容は憶えていませんが興奮した記憶があり、2作目はゼタ=ジョーンズが加わったけどそれほどノレなかったのですが今回は結構楽しかったです。ジュリア・ロバーツとゼタ=ジョーンズが出ていないのですが逆にすっきりしていてよかったのかもしれません。
内容はオーシャンズたちの危なっかしいところなくアル・パチーノをやっつける一人勝ちな内容なのですがオーシャンズたちそれぞれにちゃんと見せ場があったところが個人的には好み。全然似ていないケイシー・アフレックとスコット・カーンの双子が仕事はきっちりするのですがバカ担当みたなポジションで特にスコット・カーンの方は「イントゥーザ・ブルー」とかで主人公のちょっと軽い性格の親友役でちょこちょこ見かけて注目していたので今回、
誰も注目していないであろうスコット・カーンが結構出番が多かったのでうれしかったです。
アンディ・ガルシアに「俺はいつでもイケてる。」と言われたときのヤレヤレといった表情とか全体的にジョージ・クルーニーは肩の力を抜いて気楽にやっています。という感じが出ているのが好感度高かったし、アル・パチーノも本当は悔しいんだろうけど取り乱さないところがスマートでよかったです。今回の紅一点エレン・バーキンは歳をとったキャメロン・ディアスという感じで出てくるたびに気になりましたが・・・
今回は出ていないと思っていたヴァンサン・カッセルも律儀にあんな格好して出ていたり全然気がつかなかったのですがジュリアン・サンズまで出ていたりしてここまで知っている俳優が集まるとジョージ・クルーニーってハリウッドのよき兄貴分なんだろうなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アル・パチーノ
(ウィリー・バンク)
やられても涼しい顔をしていそうな松本幸四郎で。
エレン・バーキン
(アビゲイル・スポンダー)
エレン・バーキンより5歳若い池上季実子あたりにやってもらいたい。


オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER

(2002)
4
2002年9月
オースティンが、ドクター・イーブルとゴールドメンバーと手を組んでが世界征服の野望を打ち砕き、誘拐された父親ナイジェルを救出するという大筋はありますが、はっきり言ってストーリーはあってないようなものです。
普通だったらこの手の映画は嫌いなんですが、オースティン・パワーズシリーズは例外で好きです。何が好きかって、豪華なゲストスター達。(っていうかこれがなければ好きじゃない、たぶん)
マイク・マイヤーズのギャグには相変わらずついていけませんでしたけど、そのギャグについていったマイケル・ケインとビヨンセよくやったな。
とにかく今回は、オープニングがすごかった。オープニングに制作費のほとんどを使ったんじゃないかって位に。なので、
オープニングだけでも観る価値ありだし、これだけでぜひ1本映画を作ってもらいたい。この最初のインパクトだけで、最後まで観られたって感じでしょうか?
あとはミニ・ミーもいいですね。普段は絶対かわいいと言う言葉は使わないけど、ミニ・ミーだけは別。
本当にかわいいです、ミニ・ミー。
豪華なゲストについてはネタバレとしておきます。→
トム・クルーズよくやったなとは思うけど、若干恥ずかしさは残っていたと思う。「イェー・ベイビー」はもうちょっと思いっきり言ってもらいたかった。グウィネスとのキスシーンはさすがに絵になっていた。トムを超えたのが、ケヴィン・スペイシーとダニー・デヴィート、あの格好で「ぶはははは」笑いあっぱれでした。この4人の後にブリトニーが出たもんだからちょっと影が薄くなっちゃったけど、映画の中で歌っている新曲につられてCD買っちゃいました。トラボルタもなにげに自分を捨ててました。
何もかもが例外づくしの映画でした。
日本人バージョンはこの人で!!
マイク・マイヤーズ
(オースティン・パワーズ/
ドクター・イーブル/
ファット・バスター/
ゴールドメンバー)
やかましさと寒さでは、古舘伊知郎も負けてはいません。
ビヨンセ・ノウルズ
(フォクシー・クレオパトラ)
日本の歌手でアフロが似合うっていったら小柳ゆきしかいないでしょう。
マイケル・ケイン
(ナイジェル・パワーズ)
仲代達矢で。顔がまさに日本のマイケル・ケインって感じで・・・


オーストラリア
AUSTRALIA
(2008)
4
2009年3月
イギリス人貴族のサラはオーストラリアに行って一年間帰ってこない夫のもとへと向かうのだったがサラを出迎えたのは夫の信用しているドローヴァーという男だった・・・
ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンのハーレクイン風大作ロマンス。
前半が「風邪とともに去りぬ」後半は「パール・ハーバー」という感じの構成になっていて2時間45分もあるから大丈夫かなこれ。と思っていたのですが思っていたより面白くてこの超大作はサラッと観ることが出来ました。
セレブ夫人役のニコール・キッドマンがちょっとずれていて偶然ケンカしていたヒュー・ジャックマンが衣装ケースでケンカ相手を殴ったらキッドマンの下着が宙を舞い絶叫。文句を言いながらも、
野生のカンガルーの群れを見て無邪気にはしゃぐキッドマン。と思った瞬間カンガルーが撃ち殺されてはしゃぎから一転、大絶叫。これギャグですか?という展開に笑わずにはいられません。
そしてシャワーシーン(というかワイルドに体を洗っています)はコッドマンではなくジャックマンなのですがオージービーフ食べてここまで胸板厚くなりましたというくらいすごい肉体をいちいちスローモーションで見せる手法にバズ・ラーマンはコテコテとは何かということを分かってらっしゃるなと思うのでした。(ワイルドなジャックマンがひげを剃ってパーティーに現われてキッドマンをキス。もちろんスローモーションで。というところなど)
と前半は大味だけれど俳優の魅力で見せきるところがパワフルで結構好きです。「パール・ハーバー」調になる後半は別に要らないので前半だけで短く終わらせてもらえればすっきりしてなお良かったと思いました。
デヴィッド・ウェンハムの悪役ぶりも王道でよかったです。邪魔者を消す時の手段がワニのいる川に突き落とすという古典的で分かりやす過ぎながらも効果覿面。さすがだてに指輪物語に出ていただけのことはあると思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ニコール・キッドマン
(レディ・サラ・シュレイ)
コテコテが似合う松田聖子で。
ヒュー・ジャックマン
(ドローヴァー)
ミュージカルもこなす別所哲也で。
デヴィッド・ウェンハム
(ニール・フレッチャー)
イヤらしい役がぴったりな吹越満で。


オープン・ウォーター
OPEN WATER

(2003)
4
2005年7月
仕事に追われていたダニエル、スーザン夫妻はようやく休暇をとることの出来、カリブ海へと旅に出る。二人はそこでダイビング・ツアーに参加するのだがスタッフのミスで二人は海に取り残されてしまい・・・
序盤のダイビングに行くまでは正直退屈でこれ本当にサンダンス映画祭で絶賛されたの?と思いましたが実際ダイビングに出てからはこのシャーリズ・セロン似とエリック・バナ風な夫婦が海に取り残されてしまうって分かりきっているのに惹きこまれてしまいました。
ちゃんと点呼をしたりエアタンクの数を数えればこういう事故って起きるはずがないんですけど、点呼はしなくても人数のチェックはしたから大丈夫と思い込む人間の慣れと思い込みは恐いもので些細なミスの積み重ねがもとで起きるんですよね。
この映画淡々と時間は過ぎているけどふと取り残された時間を計算するとはや数時間とか経っていて自分に置き換えてみるとぞっとするし、この極限状態において初めは励ましあっていた夫婦が罵り合いいがみ合ったりして、最終的にダニエルがスーザンに「お前の仕事が忙しくって旅行が延び延びになったからこんな事になったんだ!」的な理不尽な悪態をついたりするエゴ丸出しなところは観ていてやるせなくなりましたけど
極限状態で普段のうっぷんがつい口から出ちゃったんだろうなぁとちょっとダニエルにも共感してしまいました。
真夜中の海のシーンも何にも見えないしそれこそパートナーと離れたら一貫の終わりという究極に恐ろしいシーンも雷雨一つで見せるところも十分恐ろしさが伝わってきて、シンプルなアイディアなんですけどこれが一番恐かったですね。
ネタバレ→
この実話になった話、実話の方も二人とも行方不明のまんまというところを知らずに観に行ってよかったです。最後二人は当然生還するだろうと高をくくっていたのですがダニエルはサメに襲われたことが原因で死んでしまうし、スーザンも息絶えたダニエルを手元から放して最後自ら死を選んでしまうんですよね。救助隊がもう出発しているのにこういうラストになるとは・・・海の「ブレアウィチ」と呼ばれているらしのですが久しぶりに観終わってそんな嫌な気分になりました。
日本人バージョンはこの人で!!
ブランチャード・ライアン
(スーザン)
松下由樹はこういう災難に遭う役もこなしそう。
ダニエル・トラヴィス
(ダニエル)
ダイビングが似合いそうな伊原剛志に。


オーメン
THE OMEN

(2006)
3
2006年6月
6月6日午前6時ロバート・ソーンの妻キャサリンが産んだ子供は死んでしまうがその時同時に生まれ母親が死亡した子供を密かに引き取りダミアンと名づけわが子として育てるのだが・・・
30年前の「オーメン」のリメイクがやってきました。それも公開日が6年6月6日と軽くイベント的要素も入って。
だけどやっぱりオリジナルには及ばないなぁという印象。オリジナルのダミアンは不気味という感じがしたけれど今回のダミアンは顔色こそ悪いけど中途半端なかわいさもありなんというか全体的に全然怖くないんですよね。
だけど
悪魔の使いの恐怖の乳母ミア・ファローだけは怖かった。何が怖いってミア・ファローの顔にしわがなくってテカテカって感じの顔が怖くて怖くて・・・その顔であのてこの手で悪巧みしてネタバレ→嫁のジュリア・スタイルズを殺すシーンは恐ろしいです。←それにダミアンと目と目で会話するとkなんて不気味です。ラストも本章を現したミア・ファローが突然旦那に背後から飛び掛かるシーンは久しぶりにびっくりしました。
基本的な話の流れはそのままであとはカメラがデジカメだったり撮ったデータをパソコンで見たりして現代的な要素を取り入れていてオリジナルにかなり忠実でナオミ・ワッツの彼氏で最近「獏の大事なコレクション」で初監督をしたリーヴ・シュライバーからデヴィッド・シューリスやらピート・ポスルスウェイトまで出ていて結構出演者が豪華なんですけど、パソコンやら無駄に広いモダンすぎるバスルームとか現代的なアイテムが出てくると情緒というものが薄れるなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
リーヴ・シュライバー
(ロバート・ソーン)
エリートな職業が似合いそうな上川隆也で。
ジュリア・スタイルズ
(キャサリン・ソーン)
後半の憔悴しきるシーンなど木村多江にぴったりな感じで。
ミア・ファロー
(ベイロック夫人)
見た目が怖い白石加代子で。


オール・ザ・キングスメン
ALL THE KING'S MEN
(2006)
3
2007年4月
1940年代後半、ルイジアナ州の出納官のウィリーは役人の不正を批判したことによって職を失うがやがて知事選に出馬し貧困層の支持を得て見事知事に当選するが・・・
この話にはモデルとなる人物がいるそうで実録ものとりわけ政治がテーマになるとやっぱり金、権力、陰謀、欲望が絡んできて骨太な感じがして見ごたえがあります。ショーン・ペン扮するウィリーという男が庶民の味方で最初のうちは新しいことに取り組んでいたけれど次第に自分も汚職にまみれて弾劾されそうになってしまうとい展開がやっぱり政治の世界に足を突っ込むとどんな人でも汚れていくのだろうか?と思ってしまいます。
弾劾させる前に先手を打って「俺の不正はちっぽけなものでもっとすごい不正をしている奴もいる。」と開き直りとも取れる発言をしても知事でいられるということはそれだけカリスマ性があるんだなぁといろいろと見るべきところは多いのですが個人的に残念だったのはウィリーという男が何をきっかけでダークサイドに流れていったのかが明確に描かれていないので序盤の熱血ウィリーがなんでアンソニー・ホプキンス扮する影響力の大きい元判事を脅しに行くまでに変貌してしまったのかが分からなかったりショーン・ペンと上流階級で新聞記者のジュード・ロウが相思相愛でここもなぜお互いそうなったのかが分かりにくかったりして消化不良気味です。
だけど今年ノリに乗っている感のあるジュード・ロウ&ケイト・ウィンスレットを初め共演している俳優陣がやたらと豪華なところは
テーマは重い部類に入りますが知事ショーン・ペン、副知事ジェームズ・ガンドルフィーニでマフィアですか?と目には意外と楽しい作品に仕上がっているなぁと感じるのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ショーン・ペン
(ウィリー・スターク)
あの強引さは石原慎太郎に通じるものがある。
ジュード・ロウ
(ジャック・バーデン)
苦悩するのが好きそうな織田裕二で。


オールド・ボーイ
OLDBOY

(2003)
3
2005年1月
誘拐され15年間監禁されそして突然解放されたオ・デス。彼は街を彷徨ううちに一人の娘ミドと出会い犯人の正体を探り始めるのだったが・・・
カンヌじゃ審査員特別グランプリも(タランティーノのおかげで)受賞して周りの評判も結構なものだったので駆け込みでギリギリ観ることができたのですがちょっとダメでした。確かに最初の軽快な音楽の使い方を観た瞬間はこれはきた!と思ったしバイオレントな描写も好きなんですけど、その奥に潜んだオ・デス監禁の理由が精神的に酷すぎて。
東映のやくざ映画みたいに復讐はドスで決まり!という分かりやすいストレートな展開や仁義があった方が好みです。
ウジンがオ・デスを監禁したのはネタバレ→
自分の姉さんとの禁断の愛を見られて友達に話したから。なんですけどそれを言うなら広めた友達に復讐するべきなんじゃないか?←と最後のオチに乗れなかったので理由もそんなことでと(ウジンにしてはそんなことじゃすまされないんでしょうけど)思ってしまいました。
オ・デス役のチェ・ミンシクは狂気じみたところがすげーなと思いましたしウジン役のユ・ジテも正反対のねっとしとした陰湿な狂気みたいな雰囲気で二人とも圧倒されるものがありましたけどね。ウジンがラストネタバレ→
舌まで切り落としたオ・デスにここまできたら負けを認めちゃいけないでしょ。人間の良心を捨てた(はず)なのでどうせここまできたのなら許しちゃいけないと思うのですが←世間的にこのラストはどうだったのか気になるところです。
日本人バージョンはこの人で!!
チェ・ミンシク
(オ・デス)
松村雄基のギラギラしたところを観たみたい。
ユ・ジテ
(イ・ウジン)
こういう悪役はどうしても保坂尚輝を思い浮かべてしまう。
カン・ヘジョン
(ミド)
「コチトラ自腹じゃ!」でおなじみの楊原京子に似ているような・・・


オールド・ルーキー
THE ROOKIE

(2002)
3
2003年1月
メジャーリーガーなる夢をあきらめ、高校教師になった男ジム・モリスが35才でメジャーデビューするまでを描いた実話の感動作品。
さすがディズニーが関わっているだけあって、全編通してさわやかな感動づくしの映画でした。奥さんと子供がやけに話のわかる一家だったりするんで、妻や子の反対もなく挫折するシーンもほぼないので、若干ものたりない気もしますが・・・
しかしながら
前半のシムがメジャーリーグのテストを受けるまでのパートはなかなか面白かったなぁ。夢をあきらめたジムが弱小野球部の生徒達に「俺達が優勝したら、メジャーのテストを受てくれよ」と約束して本当に優勝しちゃうっていう嘘のようで本当なところが、映画のようですばらしい。(だから映画化されたんですけど。)
しかしあちらの高校生の設定は何時見ても無理がある。君達本当に高校生?相当若く見積もっても大学生じゃん?下手したら30才位行ってんじゃないの?兄ちゃんたち?と心の中でつぶやくのであった。
主役のデニス・クエイドがまたまたいい感じの人を演じて、元妻メグ・ライアンとは正反対に高感度UPしまくってるのが印象的でした。
本当に死ぬほどやりたい夢があったら、今ごろ「今からだって遅くない。」と変な勘違いを起こして会社なんか辞めちゃっているんだろうな自分。と思ったりもしたりなんかもして・・・
日本人バージョンはこの人で!!
デニス・クエイド
(ジム・モリス)
最近気になる、小日向文世で。デニス・クエイド同様いい人ですって感じがね。


オーロラ
AURORE
(2006)
3
2006年12月
踊りの禁じられた王国で踊りの好きなオーロラ姫は密かに踊りを踊っていた。そんな中、財政難の王国では側近の助言によって姫を金持ちの国の王子に嫁がせるために舞踏会を開くのだが・・・
世界のトップバレエダンサーが大勢出演しているというおとぎ話。
絵本から飛び出したような感じの世界観で登場人物もちょっと奔放な姫、しっかりした王妃に頼りない感じの王様や密かに悪巧みを考えている腹黒い王の側近と内容もおとぎ話のようで期待していなかっただけによかったです。
大筋は舞踏会が開かれるからお見合い写真を撮るように画家を呼んでオーロラ姫の肖像画が画かれることにんるのですが姫と画家が恋に落ちてお見合いを兼ねた舞踏会は次々と破談になってしまうのですが各国の王子が用意した踊りがアラビアンから和のテイストまでワールドワイドでバレエのことはよく分かりませんがすごかったです。日本の踊りはちょっと寺山修司を彷彿とさせる白塗りの不気味な踊りでこの踊りでプロポーズをするのはいかがなものかと思いましたが・・・
個人的には踊りはもちろん良かったのですが腹黒い王の側近がとてもよかったです。ネタバレ→
王妃を毒殺するわ画家を処刑するわ王国の金を横領し自分が王になろうと画策する←ところなんかを見るとおとぎ話って残酷なんだけどそこに魅力があるのかなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
マルゴ・シャトリエ
(オーロラ)
バレリーナの格好もいけそうな長澤まさみで。
ニコラ・ル・リッシュ
(画家)
幸薄そうな西島秀俊で。
キャロル・ブーケ
(王妃)
しっかりしていそうな浅野ゆう子で。
フランソワ・ベルレアン
(王)
ちょっと頼りなさげな渡辺いっけいで。
ティボー・ド・モンタランベール
(王の側近)
ザ・北村一輝というようなキャラクターだった。


お買いもの中毒な私!
CONFESSIONS OF A SHOPAHOLIC
(2009)
3
2009年6月
買い物好きのレベッカは職も失いついにhついに借金まみれになってしまう。そんなレベッカはファッション誌の編集部で働こうとするのだが何故か経済誌で働くことになってしまい・・・
どん底だけどポジティプな女の子が何だかんだで色々と成功するコメディ。
ちょっと天然でどこか憎めない女の子がダメな部分が幸いしてトントン拍子に出世していく話の展開が90年代のトレンディドラマ風で懐かしいけれど分かりやすくて楽しいです。お買い物中毒らしく、街に溢れるマネキンたちが突如動き出して主人公に語りかける(誘惑)するわけけなのですがマネキンが動き出すというありそうでなかったビジュアル的表現がとても斬新で気に入りました。(こういうことが簡単に表現できる現代のテクノロジーには恐れ入ります。)
断酒会ならぬ断買い物会みたいな集まりに行って色々ア告白をするのですがそこのカウンセラーというかリーダーが鬼軍曹なみの厳しさでインパクト大。オカッパ頭にベレー帽なんかをかぶったりして桃井かおりに是非やっていただきたい役どころであると思いました。
主人公の女の子とその相手役は何かの映画では見た事はあるのですがイマイチ初めて見かける感があって新鮮でしたがそんなメインの二人を置いといて脇役が無駄に豪華。女の子のお父さんがジョン・グッドマン、お母さんがジョーン・キューザックで憧れのファッション誌の鬼?編集長がクリスティン・スコット・トーマスでオマケに会社の社長か何か、とにかく
会社のお偉いさんがどこかで見たことがあるけよく見たらなんとジョン・リスゴー。この手のジャンルの映画にジョン・リスゴーなんて本当無駄に豪華。脇役豪華にしたい中毒な監督だなと心底思ってしまいました。
日本人バージョンはこの人で!!
アイラ・フィッシャー
(レベッカ・ブルームウッド)
真木よう子にこういう軽いコメディを一度やってもらいたい。
ヒュー・ダンシー
(ルーク・ブランドン)
谷原章介がぴったりな感じです。


奥さまは魔女
BEWITCHED

(2005)
3
2005年9月
落ち目のスターのジャックは起死回生を狙って「奥さまは魔女」のリメイクをやる事になる。自分が目立つためにサマンサ役には無名の女優をと偶然街で見つけたイザベルをスカウトするがイザベルは本物の魔女だった・・・
監督がノーラ・エフロン(ちょっと苦手)だからゆるい感じの出来になっているんじゃないかとあまり期待していなかったんですけど単なるリメイクじゃなかったのでこれは意外によかったです。
劇中で「奥さまは魔女」をリメイクするって内容とノーラ・エフロン作品には縁遠い感じのコメディアン、ウィル・フェレルの起用がよかったんだと思いました。
ウィル・フェレルってキモ面白いけどたまにやりすぎて観ているこっちがひいてしまうということがたまにあるけれど今回その
キモさを逆手にとって笑いを取っているところが上手かったです。例えば自分が利用されていると知ったニコールが仕返しに台詞が上手く言えないように魔法をかけると変な台詞を言うシーンなんてちょっとクドかったけどらしさが出ていてよかったし、ニコール・キッドマンも相変わらず綺麗で確かにサマンサっぽいけどウィル・フェレルと同じテンションで叫んだりする姿はさすがに見ていられなかったですが・・・
それにスタジオのセットから突然マイケル・ケインが登場したと思ったら実は風景画だったというさりげない魔法の使い方もいいし、マイケル・ケインの使う魔法は全体的に遊び心があって楽しかったです。
分かりやすい展開でしたけど観終わったらやっぱりオリジナルのテレビシリーズ「奥さまは魔女」を観たくなるのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ニコール・キッドマン
(イザベル・ビグロー)
声を張り上げるとたちまち観ていられなくなる原田知世で。
ウィル・フェレル
(ジャック・ワイヤット)
キモ面白い感じの藤井隆で。
シャーリー・マクレーン
(アイリス・スミスソン)
岸田今日子は普通に魔女っぽいです。
マイケル・ケイン
(ナイジェル・ビグロー)
いい人そうな宇津井健で。


夫以外の選択肢
WE DON'T LIVE HERE ANYMORE

(2004)
3
2006年11月
リンデン、エヴァンスの二組の夫婦は夫婦ぐるみで付き合いがあったがジャックとエディスは不倫関係にあった。やがてジャックの妻テリーは二人の関係に気がつき・・・
大人の不倫映画といった内容でしょうか。ナオミの旦那役の人はテレビ界の人みたいで知らなかったのですが密かに注目しているマーク・ラファロとデヴィッド・リンチ組み?のナオミ・ワッツとローラ・ダーンという豪華メンバーで普通だったら眠くなりそうな感じなんですけど芸達者ぶりを堪能しました。
ナオミもよかったのですがローラ・ダーンはだらしなくて片付けられない主婦という設定がよかったです。旦那の浮気に感づいていちいちどこ行くの?と訪ねキレてしばらくしてやっぱり愛してるみたいな感情の起伏の激しさにマーク・ラファロも浮気相手のナオミに嫁がうざいんだよと愚痴をこぼす始末。
ローラ・ダーンも気がつけば露骨にうざいといわれる役なんかやるようになってちょっと切ないです。
ナオミも森の中でのラブシーンでパンツを脱いで股間を葉っぱで隠すという今までにない斬新さ。不倫したあとの罪悪感から一人ベッドで涙する繊細なシーンもありやはりナオミ・ワッツは本物の女優だと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
マーク・ラファロ
(ジャック・リンデン)
顔が濃い高嶋政宏で。
ローラ・ダーン
(テリー・リンデン)
感情の起伏が激しそうな杉田かおるで。
ピーター・クラウス
(ハンク・エヴァンス)
一人冷めた目線だったキャラには細川茂樹あたりで。
ナオミ・ワッツ
(エディス・エヴァンス)
小泉今日子あたりに大胆にやってもらいたい。


男と女の不都合な真実
THE UGLY TRUTH
(2009)
3
2009年9月
何故かもてないやり手のテレビプロデューサーのアビーの隣に理想的な医師のコリンが引っ越してくる。一方その頃、下品なトークで視聴率を稼ぐマイクがやって来てマイクの助言で嫌々ながら恋の手ほどきを受けるのだが・・・
いつの間にか売れっ子になったキャサリン・ハイグルとジェラルド・バトラーのラブ・コメディ。
自分のタイプとは正反対のがさつな男に恋のアドバイスされていくうちにお互い好きになってしまうという
ベッタベタなラブ・コメディなのですが勢いのある二人の共演なので全く問題なし。下品な言葉もスラッと出てくるのでキャサリン・ハイグルはこの手のコメディに向いていてメグ・ライアンというよりジュリア・ロバーツよりでポスト、ラブ・コメディの女王に一番近い存在なのではないかと思いました。
ジェラルド・バトラーはやっぱり服を着ていると若干魅力半減な感じがしますが、何だかんだ言ってキャサリン・ハイグルのことが好きで告白しようと思ってもいざとなると言い出せないところはジェラルド・バトラーのファンは胸キュンものじゃあないでしょうか。
王道のラブ・コメディですが脇役も適材適所といった感じで、特にキャサリン・ハイグルが好きになる隣に越してきた男が絵に描いたような爽やかさんで笑ってしまうところもよかったです。
肝心のジェラルド・バトラーの説く男の本音は概ね当たっています。爽やかコリンも仕切られるの嫌なんだよねぇ。とさりげなく言っていましたがそこの気持ちよく分かります。
日本人バージョンはこの人で!!
キャサリン・ハイグル
(アビー・リッチャー)
こういうジャンルがぴったりな観月ありさで。
ジェラルド・バトラー
(マイク・チャドウェイ)
豪快な感じの中村獅童で。
エリック・ウィンター
(コリン)
爽やかな藤木直人で。


オトコのキモチ♂
A GUY THING

(2003)
3
2005年9月
カレンとの結婚を目前にポールのためにバチェラー・パーティーが開かれた。翌朝気が付くと隣にベッキーという女性がいた。しかも彼女は婚約者カレンの従妹で・・・
ケヴィン・スミス、ファミリーの常連でいながら「バニラ・スカイ」とか「ドリームキャッチャー」、「Mr.インクレディブル」にも出演して意外と世渡り上手なジェイソン・リーのコメディ。
浮気がセルマ・ブレアにバレやしないかと色々努力すればするほどドツボにはまっていく展開がお人よしそうでちょっと情けない感じのジェイソン・リーにぴったりなのがいいです。相手役のジュリア・スタイルズは優等生という印象なのでジェイソン・リーをハラハラさせる奔放な娘という今回の役柄はがんばっているけどやっぱり無理がありました。ここは男を不幸にする・・・でお馴染みの「24」のキムとか見た目だけだとデニース・リチャーズとか強気路線ならキルスティン・ダンストとかでやってもらえればもうちょっと盛り上がったのになぁと思いました。
この映画、セルマ・ブレアを観たくて借りたのですがやっぱりセルマ・ブレアはすごかった。何がすごいかって会食のシーンでセルマ・ブレアとジェイソン・リーの兄さんで話が盛り上がって話の輪に入れないジェイソン・リーが一言告げて席を立つのですがセルマ・ブレアは軽く「OK」みたいな相槌をしてまた会話に戻るという
どうってことのないシーンなのですがそれがとても自然に見えてやっぱりセルマ・ブレアは上手かったと大いに感心したのでした。
ジュリア・スタイルズの元彼で暴力汚職警官が出てきて巻き込まれあれよあれよという間にFBIの捜査に協力するはめになるという詰め込みすぎなエピソードはあるもののラスト、ネタバレ→
最初はジュリア・スタイルズにちょっとなびきながらもセルマ・ブレアと結婚すると思ったらジュリア・スタイルズとくっついたから意外でした。(途中でこの二人がくっつくのは何となく察しがつくのですが)
日本人バージョンはこの人で!!
ジェイソン・リー
(ポール・コールマン)
三枚目なところがある沢村一樹で。
ジュリア・スタイルズ
(ベッキー)
奔放なイメージの観月ありさがやるとちょうどいいと思う。
セルマ・ブレア
(カレン)
こういう役はやっぱり深津絵里にやってほしい。


踊る大紐育
ON THE TOWN
(1949)
5
2007年10月
一日の休暇をもらった3人の水兵はニューヨークの街に繰り出し、水兵のゲイビーはミス・地下鉄に選ばれたアイヴィ・スミスのポスターを見て休暇を彼女と過ごそうとアイヴィを必死に探すのだが・・・
ジーン・ケリーとスタンリー・ドーネンの名コンビで送るMGMの大傑作ミュージカル。
DVDは何回も観ていましたが劇場で公開されたらぜひとも観に行きたいと思っていたのがついに実現しました。
ジーン・ケリーがものすごく好きでジーン・ケリーの作品は10本以上MGMのミュージカルも数え切れないくらい観ているのですがこの「踊る大紐育」はベスト2です。(ベスト1は「雨に唄えば」)
1日だけ休暇を与えられた3人の水兵がそれぞれ恋のお相手を見つけてハッピーになるというそれだけの内容でストーリーらしいストーリといえばジーン・ケリーの相手役のヴェラ=エレンだけなかなか合うことが出来なくてやきもきするくらいなのですが、徹底的に歌と踊りでエンターテインメントに徹しているところが素晴らしいです。
メインのジーン・ケリーとヴェラ=エレン、二枚目フランク・シナトラとコメディエンヌのベティ・ギャレット、三枚目のジュールス・マンシンにタップの女王アン・ミラーと三組のカップルがだれが目立つわけでもなく絶妙なバランスでみんな対等でそれぞれ見所があるところがいいんですね。
見所は色々ありますが好きなのはアン・ミラーが博物館でジュールス・マンシンをナンパ?してメインで踊りまくるシーンなのですがやはり彼女のタップは神業でこれだけのタップを踏む俳優は男女問わず見たことがありませんというくらいでこの時代でタップの女王と呼ばれるだけはあります。その証拠に彼女の衣装はいつもドレスの時はスリットが真ん中に入っていて中は超ミニスカートになっていて踊りやすくなっているんですよね。
クライマックス全員がエンパイアステートメントビルで歌う「On the Town」はやはり見ていて楽しいし(6人も楽しそう)何度でも観たくなるシーンです。
みんなそれぞれ個性的なのですが今回あらためて観てヴェラ=エレンが踊りに関してはエレガントでオールマイティだんだなと気がつきました。MGMであまり見かけたことないからMGMの人じゃない気がするのですがシド・チャリシーの次に踊り的にはエレガントな踊りを踊る人だなと感じました。
今回観たのはちゃんとした当時上映していたと思われるフィルムだったのですがDVDと違ってかなり日本語訳が割愛されていたように思えるのですがこれは字幕がなくても断然楽しめるご機嫌なミュージカルだなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ジーン・ケリー
(ゲイビー)
ミュージカルもやっている高島政宏で。
フランク・シナトラ
(チップ)
シュッとしている二枚目の東山紀之で。
ベティ・ギャレット
(ブランヒルド・エステルヘイジー)
歌も歌える戸田恵子にお願いしたい。
アン・ミラー
(クレア・ハドソン)
西川史子がバリバリ踊れればはまると思う。
ジュールス・マンシン
(オジー)
テンションの高い陣内孝則で。
ヴェラ=エレン
(アイヴィ・スミス)
ヒロインは宝塚出身の一路真輝にやってもらいたい。


踊るマハラジャ★NYへ行く
THE GURU

(2002)
5
2004年10月
トラボルタに憧れるラムーは俳優に憧れてアメリカにやってくる。そんなラムーはオーディションで見事合格したのだがそれはポルノ映画だった。そこで出会ったポルノ女優シャローナの助言を偶然引用したことからやがて彼はいつの間にか性の導師になっていき・・・
あーアホで好きですわーこの映画、すっごく楽しいしなんだかんだ言って最後は全て丸く納まるってところがいいですね、90分弱の作品だしストレス解消にもってこいです。「チョリ・チョリ・・・・」とかいう楽しげな音楽が耳から離れません。
なんてったって主人公のインド人ラムーがいい味出してます。インドじゃダンスの先生って設定だけど教えているダンスがマカレナだよ。知らずに受けたポルノのオーディションでもマカレナ踊っていたし。マサラ風のBGMでさえもマカレナで強引に踊りきるところが笑っちゃいます。しかもたまたま導師のふりをさせられた金持ちの家じゃ、マリサ・トメイ(令嬢役)も首ふりダンスを披露しちゃってこの人本当コメディセンスのあるいい女優だなぁと思いました。
ヘザー・グラハムもなにやっても可愛いです。特にこの手のミニシアター系のコメディやらせたら右に出るものはいないんじゃないの?ってくら今回も光ってましたしマハラジャの衣装をキュートに着こなしマサラダンスを踊るヘザーにうっとりです。
ちょっと感心したのがヘザー・グラハムとマリサ・トメイの絡みが全くないこと。おそらく一緒に画面に映るシーンてなかったんじゃないかなぁ?でもこれ正解だと思います。全く違う性質のコメディエンヌを絡ませたら魅力半減しそうな気がしますもん。この監督見るめあるなぁ。
このインド人役のジミ・ミストリーとやらは実はイギリス人みたいなんですけど微妙にきっちりとした七三分けと濃い眉毛と長いまつげ(あ、これは自前か)でみごとインド人になりきっています。っていうか顔が中東系だから強引にインド人の役になったのかな?完全にインド人になることに吹っ切れていそうでたまに哀愁漂う感じをかもし出しているところも切なくていいです。
どっちにしても彼にとっちゃぁ最初で最後の大舞台のような気がしますがなんか応援したくなりました。
日本人バージョンはこの人で!!
ジミ・ミストリー
(ラムー)
そのまんま宇梶剛士です。
ヘザー・グラハム
(シャローナ)
むきになった時に額に血管が浮き出そうな感じの観月ありさで。
マリサ・トメイ
(レクシー)
なんかちょっと性格暗い感じを笑いに持っていけそうな坂井真紀で。


オブセッション 歪んだ愛の果て
OBSESSED
(2009)
3
2010年3月
妻のシャノンと幼い子供と幸せに暮らすデレクはある日、会社にやって来た派遣社員のリサに親切に接するがやがてデレクに対するリサの気持ちは過激になって行き・・・
「危険な情事」風なサスペンス。
マイケル・ダグラスとグレン・クローズの「危険な情事」は観たことないのですが多分こっちは完全に薄っぺらいと思うのですがこれ以外と好きです。とにかくアリ・ラーターがぶっ飛んでいるところが最高。
肉体関係がないのにいきなり恋人気分。主人公の帰りを待ち伏せして勝手に車に乗り込んできてコートを脱いだと思ったら、コートの下はいきなりセクシーな下着ってほとんどギャグの世界で怖いというよりクレイジー。付きまといもエスカレートしていきますがアリ・ラーターが美人すぎるので恨めしい感じが全くしないところとか普通こういうキャラクターは過去にも同じことをして殺人まで犯したみたいなバックボーンがありそうなのですがそういうところが全くないので単なる頭のおかしな美人に付きまとわれてしまったお話になっているのがもったいないと思いました。
美人妻役のビヨンセは前半ほとんど出番なしで後半ようやく話しに絡んでくるのですが、夫の危機に気付かず浮気をしていると勘違いしてわめき散らすので意外と鈍いなと思いました。
そんなビヨンセとアリ・ラーターは暗いマックではお約束の女同士の戦いに。ビヨンセがいきなり「かかってきなビッチ!」にたいな口調になるところがおかしかったです。
内容がざっくりしているのは置いておいて、主人公がもうひとつ魅力的じゃなかったのが残念でした。
日本人バージョンはこの人で!!
イドリス・エルバ
(デレク)
会社でいいポジションに就いていそうな仲村トオルで。
ビヨンセ・ノウルズ
(シャノン)
稲森いずみあたりにおねがいしたい。
アリ・ラーター
(リサ)
こういうパンチの効いた役は小池栄子にかぎります。


オペラ座の怪人
THE PHANTOM OF THE OPERA

(2004)
3
2005年3月
有名なミュージカル「オペラ座の怪人」の映画化。
「オペラ座の怪人」って以前から観てみたかったのでちょうどいい機会だったのですがこういう話だったんですね。ジェリー・ブラッカイマーとつるんでいる印象がすごく強いジョエル・シューマカーが監督だから
世界的に有名な重厚感溢れるミュージカルでさえもアトラクション感覚にしてしまうからある意味すごいかも。シャンデリアとかオペラ座のセットとか本当見かけはゴージャスなんですけど内容が薄っぺらかったです。何かこう伝わるものが無いと言うか・・・
やっぱりこれは悪くはないけどファントム(怪人)にもうひとつ重さがなかったからでしょうか?記憶ではアントニオ・バンデラスがファントムをやるとかやらないとかという噂があったような気がするのですが気のせいでしょうか?この役の役のジェラルド・バトラーは悪くはないんですが若すぎてどうしても無理があるんですよ。年齢的にはミランダ・リチャードソンと同格の貫禄が欲しかったのでやっぱりこの役はバンデラスがよかったです。歌も歌えるし。
クリスティーヌ役のエミー・ロッサムは多分この子でよかったんだと思います。無名の娘がそれこそ舞台で有名になっていく姿がリンクしているから。だけどこのクリスティーヌの自己中心的行動は「パール・ハーバー」のケイト・ベッキンセールのそれを思い出しなんか腹が立ちます。しかもクリスティーヌ自身自己中心的ということが分かっていないところがまたたちが悪いですよね。
とまぁいろいろ気になるところは結構あったのですが三枚目に徹してくれたミニー・ドライヴァーと存在感が企みめいているミランダ・リチャードソンの二人がよかったからちょっとしたエピソードは本筋より楽しめましたけどね。
ミニー・ドライヴァーなんて「ビューティフル」じゃミスコンの役だし今回も白塗りで頭三つ分の高さはあろうかというヅラをかぶってくれるしキャラと真逆のことをして楽しませてくれるからなぜか応援したくなります。ミニー・ドライヴァーはそんな女優なのです。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェラルド・バトラー
(ファントム)
未見ですが「キャシャーン」に出ていた時の唐沢寿明をイメージして。
エミー・ロッサム
(クリスティーヌ)
新しめのところで長澤まさみあたりで。
パトリック・ウィルソン
(ラウル)
イメージ的にはTOKIOの長瀬智也か?


おまけつき新婚生活
DUPLEX

(2003)
3
2005年7月
将来有望の小説家のアレックスと出版社勤務のナンシーの新婚夫婦は一人の老婆が間借りしているが理想的な物件を見つけ早速この家を購入するのだったが・・・
日本じゃなぜか人気が今ひとつのベン・スティラーだけど共演がドリュー・バリモアってことでギリギリ公開されてドリューさまさまって感じです。
新婚夫婦がうざい婆さんを追い出そうとあの手この手で作戦を立てるけど、相手のほうが一枚上手でいつも痛い目に遭うというなんだか婆さん版「ホーム・アローン」みたいな内容でした。「ホーム・アローン」は子供がやっていることだし相手が何かやってきたらやり返すだけだからまだ可愛げがありましたけど、これ婆さんださい向こうからさりげなくそして直接的に仕掛けてくるから観ていてムカつきます。深夜のテレビの大音量も腹が立つけど個人的には何かって言うと家に押しかけてくる婆さんっていうのが腹立ちます。妙にタイミングがいいから特に。ベン・スティラーは人がいいから応対しちゃうけど家の呼び鈴押された時点で基本は無視しなきゃだめだよとスティラー&ドリューに何度も心の中でダメだしをしましたよ。
これ監督がダニー・デヴィートってところもすごいけど、「チャーリーズ・エンジェル」で見せた女子プロのコスプレなみのコテコテなことを、
劇中感電して髪の毛ぼっさぼさっていうそれこそお決まりのコテコテなギャグっぽいことをしているなぁドリューは。と思ったら製作にドリューも絡んでいるんですね。それにベン・スティラーも妙に体張ってるなぁと思ってらスティラーまでも製作に加わっていたとは。製作に加わるといつも以上に張り切る、いや張り切らなければならないんだなぁと思うのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
ベン・スティラー
(アレックス・ローズ)
「トリック」のような演技の阿部寛で。
ドリュー・バリモア
(ナンシー・ケンドリックス)
中島知子ならゲロ吐きから感電まで違和感なくやってのけそうで。
アイリーン・エッセル
(ミセス・コネリー)
森光子あたりがやると意外性があっていいかも。


オリエント急行殺人事件-
MURDER ON THE ORIENT EXPRESS
(1974)
3
2011年5月
オリエント急行の一等車に乗り込んだ有名な探偵のポワロ。雪で列車が動かない中、億万長者が何者かに殺されるという事件が起き、ポワロは一等車の乗客たちの聞き込みを始めるのだが・・・
名探偵ポワロシリーズ第一作目。
タイトルは誰もが知っている感じの有名な映画ですけどようやく観ることができました。出演者がとにかく豪華。ちょっと見ただけでもイングリッド・バーグマン、ローレン・バコールにヴァネッサ・レッドグレーヴと大御所女優陣にショーン・コネリーにアンソニー・パーキンスとそのほかにもまだまだ出てくる知名度の高い俳優陣。これだけでも見ておく価値がありそうな内容。
オープニングの大富豪の一人娘誘拐事件で始まり数年後の列車での殺人事件。これがどのような関係してくるかというところがミソなのですが、個人的にはどうもノレませんでした。
舞台をを観ている感覚でそれはそれでいいのですが、登場人物も舞台映えしそうなメイクで、特に主役の
ポワロ役アルバート・フィニーは顔がかなり白塗り気味なので一見変なおじさんなんですよね。何かMr.ビーン的でちょっと苦手です。
というか金田一にしろ名探偵もの?と言われる主人公はちょっと変わっている人が多いなと思いました。だからこういう探偵もの観ると探偵よりも犯人の方に感情移入しがちです。犯人も訳があってこんなことをしてしまっている訳だし・・・と思うのです。
でも終わり方はすっきりしていてよかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
アルバート・フィニー
(エルキュール・ポアロ)
探偵と言ったら石坂浩二


オリバー・ツイスト
OLIVER TWIST

(2005)
3
2006年1月
養育院を追い出された孤児のオリバーはやがてロンドンまでやってくる。オリバーはスリの少年ドジャーと出会いフェイギンが取りまとめるスリ団の仲間に入るのだが・・・
おすぎが大絶賛というところから怪しいと思っていましたが内容はまぁ可もなく不可もなくという感じでいたって普通でした。というか
原作が文芸ものなのでちょっと上品な「家なき子」という感じです。いじめっ子みたいなのもロンドンに着く前にちょこっと出てくるだけで後は孤児だけのスリグループに入っちゃうから2時間越えのこの作品、前半ちょっと退屈です。
それでもオリバーが泥棒に間違われたところを金持ちに拾われてようやく友達になったスリ仲間達のことをすっかり忘れて幸せに暮らしたりする子供ならではの残酷さみたいなところがちゃんと描かれているところやオリバーが殴られたらちゃんと顔が腫れ上がったりしているところなんかは妙にリアルでいいしオリバーもピュアな感じがいいんですけど最初の泣き虫な子から途中から結構凶暴になるし性格が統一されていないのがちょっと気になったんですが、一人で生きていかなくちゃいけないから自然とたくましくなったのでしょうか?
ネタバレ→
あと最後、早業ドジャーとかスリ団の少年達がどうなったのかテロップだけでもいいので説明が欲しかったです。
孤児のスリ団のボスがベン・キングスレーとパッと見分からない特殊メイクの気合の入れようとロンドンの町並みのセットが何よりすごかったのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
バーニー・クラーク
(オリバー・ツイスト)
ピュアな感じの神木隆之介くんがぴったりだと思ったら舞台挨拶で二人並んだとか。
ベン・キングズレー
(フェイギン)
竹中直人あたりに特殊メイクをしてもらいたい。


俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-
STEP BROTHERS
(2008)
4
2009年8月
熟年再婚をしたナンシーとロバートだったが二人には仕事もない40歳の息子ブレナンとデールがいて二人は兄弟になることに。しかしふたりは全くそりが合わず・・・
ウィル・フェレルとジョン・C・ライリー共演のジャド・アパトー印のコメディ。
この二人の組み合わせは同じくアパトー印の「タラデガ・ナイト」以来なのですが相変わらずバカみたいで楽しいです。
いい大人というか
中年のウィル・フェレルとジョン・C・ライリーが本気でバカみたいなとこをやっているところが感心しつつも楽しいところがすごい。ジョン・Cが俺のドラムセットを触ったら殺すと言っているにも関わらずフィル・フェレルが分かっちゃいるけど触ってしまい取っ組み合いのケンカとか本当子供です。
子供みたいだからちょっとしたことであっという間に仲直りして大親友に。ベッドも「パパ。いいこと思いついた2段ベッドにしていい?」みたいな感じでハイテンションです。二人とも。
ジョン・Cはドラムが上手くてフィル・フェレルは実は天使の歌声の持ち主という設定だからバンドを組むのですがいきなりミュージックビデを作り曲は何故かラップというところも個人的には結構好きです。
と天真爛漫な二人も後半ついに仕事に就いてからはなんだか真面目な大人になって軽くテンション下がるもそこはこの二人なので最後はテンションを上げて感動的に仕上げています。
それにしても二人の両親がメアリー・スティーンバージェンにリチャード・ジェンキンスという演技派がダメな息子たち相手に本気で演技しているところが可笑しいです。二人とも吹っ切れていてすごい。
日本人バージョンはこの人で!!
ウィル・フェレル
(ブレナン)
暑苦しい感じのタカアンドトシのタカで。
ジョン・C・ライリー
(デール)
こっちも暑苦しい感じのオードリーの春日で。


俺たちダンクシューター
SEMI-PRO
(2008)
2008年8月
1970年代、バスケットボールリーグのABAはNABに吸収されることになったが上位4チーム以外は解散することになり弱小チームのフリント・トロピックのオーナー兼監督兼選手のジャッキー・ムーンはNBAで優勝経験のあるモニックスを引き抜きチームに加えるのだが・・・
ウィル・フェレルのスポ根コメディ。
ウィル・フェレルお得意のちょっと勘違いしたキャラクターが周りにちょっと迷惑をかけながらも最後はいい感じになるコメディなので安心して楽しめます。
今回は一発屋の歌手で儲けた金でバスケットボールチームを買い取ったという感じの役どころでとにかく試合よりも観客を喜ばせることが一番と考えているようなキャラクターだからウィル・フェレルにぴったりです。試合前に何故か熊との格闘ショーがあったりしてこれがまたお役通り熊が逃げ出して、「みんなパニくれー!!」とか相変わらずくだらないけれど面白いし、負けられないからといってアイラインをで目元ぱっちりで対戦相手に迫るとか暑苦しすぎて笑えます。極めつけは息子のように親しいというよく分からないウィル・フェレルの親友が出てくるのですが、これが略して「ムスダチ」。このネーミングセンス冴えてます。
唯一まともそうなウディ・ハレルソンが本当にまともで才能があるけどちょっと調子に乗っちゃってるタイプのアンドレ・ベンジャミンに助言をしたりしてチームを一丸にしたりして案外ちゃんとしたスポ根ものになっているところもよかったです。
全体的に良かったのですが一番よかったのが70年代を再現したソウルミュージック。ウィル・フェレル自信が歌う「Love Me Sexy」が下ネタぎみの歌詞なのですがメロディがものすごくよくてウィル・フェレルの声質ともマッチしてすごいです。その他にも70年代定番のカーティス・メイフィールドとか選曲がよすぎてサントラが久しぶりに欲しくなりました。
70年代を象徴するロゴとかフォントなどファッションもイカしているし、チアガールたちもみんな美女ぞろいというところもナイス。
あと怪しげなヒッピーがジャッキー・アール・ヘイリー?と思っていたら本当にジャッキー・アール・ヘイリーでこれもサプライズでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ウィル・フェレル
(ジャッキー・ムーン)
暑苦しい感じの高橋克実あたりにお願いしたい。
ウディ・ハレルソン
(エド・モニックスス)
強面だけどいい人そうな宇梶剛士で。
アンドレ・ベンジャミン
(クラレンス・ウィザーズ)
TOKIOの松岡昌宏あたりで。


俺たちニュースキャスター
ANCHORMAN: THE LEGEND OF RON BURGUNDY

(2003)
3
2006年1月
1970年代のサンフランシスコ。地元テレビ局No.1の視聴率を誇るチャンネル4のメインキャスターのロンはネットワークのキャスターを夢見ていたがある日、キャスター志望のヴェロニカが現れて・・・
キモ面白いウィル・フェレルのニュースキャスターものだから普通なわけがなく(邦題からしてそうですが)、出てくるキャスターたちは仲間もライバル局のキャスターも全部アホってところがらしくてライバルのクリスティナ・アップルゲイトとウィル・フェレルは取っ組み合いのケンカとか生放送中の足引っ張りも合いもレベルが低くて相変わらずくだらないんですけど面白いです。
視聴率No.2のテレビ局のキャスターがヴィンス・ヴォーンでいちいち因縁つけてくるのも楽しいと思っていたらNO.3にルーク・ウィルソンにスペイン系?のキャスターに思いっきり変装したベン・スティラーとすごい面子。しかも通りすがりのバイカーはどこかで見たことあるけどもしや・・・と思ってみたらジャック・ブラックだったりコメディファミリーが集結していてすごく得した気分。しかも国営放送のキャスターがパンチパーマぎみのティム・ロビンスでなぜかテレビ局同士で乱闘の殺し合い勃発で笑えます。ルーク・ウィルソンなんてティム・ロビンスに片腕斬られてるし・・・
他にもバーのマスターにダニー・トレホだし動物園の飼育係に「ドッジボール」でドッジボール会の魔女と言われた女をやったミッシー・パイルと
ちょこちょこ出てくるゲストスターが豪華すぎてこれを観るだけでも価値がありました。
ベン・スティラーの人脈はすごいと思っていたけれどウィル・フェレルの人脈も負けず劣らずすごいんだなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ウィル・フェレル
(ロン・バーガンディ)
山口智充のテンション高さに通じるものがあった。
クリスティナ・アップルゲイト
(ヴェロニカ・カミングストーン)
キャスターも取っ組み合いのケンカもできそうな眞鍋かをりで。


俺たちフィギュアスケーター
BLADES OF GLORY
(2007)
4
2008年1月
男子フィギュアスケーターでライバル同士のチャズとジミーは世界大会で同点一位となってしまい表彰式で大乱闘をして男子フィギュアスケート界を追放されてしまう。やがて数年後二人は偶然出会い男子ペアを組み大会に出場するのだが・・・
今までもF1レーサーやらアンカーマンにエルフ(これは自分がエルフだと信じているだけですが)とルックスに合っていないキャラを演じて笑いを取ってきたウィル・フェレルですが今回はもっとも縁遠いと思われるフィギュアスケーターです。
中年体型の醜い体でジャンプしたり相変わらず暑苦しいくてウィル・フェレルはそこのところ分かってやっているいるところがえらいと思いますし、小ネタがいちいち効いているところがやっぱり面白かったです。まぁ製作にベン・スティラーが絡んでいるので面白くないわけがないのですが。
ライバルの全く似ていない双子の兄妹ペアも引きつった笑顔で影ではものすごく汚いやり口でライバルを蹴落としていくところもよかったけれど
アメリカのコメディのすごいところは末っ子の可愛らしい顔した妹でさえも大胆なコミカル演技をやる思いっきりのよさだと思います。
個人的に気に入ったのは世界大会で火だるまになるマスコットのスパツェルと後半酷いことになるもうひとつのマスコットのスノーフレーク(だったか?)が笑っているんだけど目は笑っていないというところが何とも言えずブラックな感じがしてよかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
ウィル・フェレル
(チャズ・マイケル・マイケルズ)
暑苦しい感じの石原良純で。
ジョン・ヘダー
(ジミー・マッケルロイ)
アンガールズの山根良顕がぴったりな感じ。


オレンジカウンティ
ORANGE COUNTY

(2002)
3
2004年9月
オレンジ郡に住むショーンは小説家のスキナーに影響され彼のいるスタンフォード大学に願書を送るのだが手違いで違う生徒の成績を送られ不合格となってしまう。手違いを認めてもらうためにショーンは恋人のアシュリーとヤク中の兄ランスとともにスタンフォード大学に向かうのだが・・・
トム・ハンクスは苦手だけど息子のコリンはいい。なにがいいってそこら辺にいそうな普通の高校生っぽいところがいいです。恋人も本当に普通にそこら辺にいそうな姉ちゃんで超ナチュラルカップルなのも珍しい。そんな普通のコリンのやることなすことが周りのせいで全部裏目になるところが通常ならもどかしくもなるんですけど、トラブルの原因のほとんどがジャック・ブラックだから笑えます。しかも
ジャック・ブラック常にテンション高いのにドラッグで余計にテンションあがっちゃってすごかったです。ブリーフ一丁で側転しちゃって強烈でした。っていうか出演シーンのほとんどブリーフじゃない?一日でいいから(それ以上はキツイ)こんな兄貴がいたら楽しいだろうなぁ。
出演者もジャック・ブラックをはじめ、怒鳴り散らす父にジョン・リスゴー、アル中の母キャサリン・オハラ(こんなにコミカルな演技が出来る人とは思わず感心しました。)と家族だけでもすごい事になっているのにベン・スティラーやらケヴィン・クラインなんかも出てきたりして普通の新人じゃやっぱりこれだけの俳優そろわないですよ。やっぱり父トム・ハンクスの影響ってすごいんだなぁって思いました。
あた、出演者がそろいもそろってアゴに特徴あるように感じたのは気のせいでしょうか?
日本人バージョンはこの人で!!
コリン・ハンクス
(ショーン・ブラムダー)
妻夫木聡はやはり悩める若者が似合います。
ジャック・ブラック
(ランス・ブラムダー)
テンションだけなら柳沢慎吾も相当高いです。


オンリー・ユー
ONLY YOU
(1994)
4
2007年4月
教師のフェイスは子供の頃に占いで告げられた運命のデイモン・ブラッドリーと出会うこともなく結婚を目前に控えていたがある日、結婚相手の親友デイモン・ブラッドリーから電話がかかってきてフェイスはデイモンがいるベニスに旅立つのだが・・・
マリサ・トメイとロバート・ダウニー・Jrのロマンティック・コメディ。
10年前から観たたいと思っていてようやく観ることが出来たのですがこれはものすごくよく出来たロマンティック・コメディでした。
前半はベニスの綺麗な風景が次々と映し出されて観光映画の趣きでデートにぴったりといった感じで本格的に面白くなってくるのはやっぱりロバート・ダウニー・Jrが出てきてから。
てっきりロバート・ダウニー・Jrがデイモンだと思ったら違うんで意表をつかれた感じがしたのですがマリサ・トメイに嫌われても人懐こそうな子犬のような目で一目惚れしたマリサ・トメイにアタックし続けるダウニーはいい奴そうで友達になりたい感じです。
この映画が観たかったのはビリー・ゼーンが偽デイモンで出ていると知っていたからなんですが、初登場シーンなんてスローモーションでラモスばりの暑苦しいロン毛を振り乱してフェロモンムンムンさせながらプールから上がるという予想以上の面白シーンにやっぱり観てよかったと思いました。しかもロン毛はヅラで実は坊主だったというオチつき。ビリー・ゼーンは今も昔も目が離せません。
何故か一緒にベニスについてくるボニー・ハントは倦怠期に陥っているマリサ・トメイの兄の奥さんというちょっと変わった設定も面白いけれどボニー・ハントにもイタリアのナンパ男ヨアキム・デ・アルメイダが言い寄ってくるというサブエピソードもよかったです。
オチも綺麗にまとまっていてキャスティングも絶妙でロマンティック・コメディのお手本といった感じの映画でした。
日本人バージョンはこの人で!!
マリサ・トメイ
(フェイス)
こういう役は深津絵里がぴったりだと思う。
ロバート・ダウニー・Jr
(ピーター)
憎めない奴という感じのする谷原章介で。


Movie Index