ヴァンパイア・ハンター THE FORSAKEN (2001) |
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2002年4月 | |
長旅で長距離運転中のショーンはヒッチハイカー、ニックと出会い旅をしていたが、ある日精神的に不安定な少女ミーガンを助けようとしたショーンはミーガンに噛みつかれ”ヴァンパイア・ウィルス”に感染してしまうがニックもウィルスに犯されていた。 助かる方法はただひとつ。ウィルスの親玉のヴァンパイアを倒すことのみ・・・ というヤングアクターはかならずと言っていいほど出演しちゃうとんでもホラームービーです。 しかもヴァンパイア・ウィルスの進行を遅らせる薬があるってところがB級テイストたっぷりです。 が、しかし「ロズウェル」で人気急上昇らしい、ブレンダン・フェア以外のキャストがまったくもってしっくりこない。 まず、主人公ショーンを演じるカー・スミス、全然とまでは言いませんが、かっこよくない。例えて言うならトム・クルーズをかなりイモっぽくした感じ?普通この手の映画の主人公はハンサムじゃなきゃダメでしょ? 次にヒロインのミーガンを演じたイザベラ・マイコ、確かにウィルスに犯されていて重症なんでしょうけど、ほとんど台詞なしはつらい所。あと、この映画で脱ぐ必要性全くなし。 ヴァンパイアのキットを演じたジョナサン・シェックなんでこんな映画に出ちゃったんだ!?(前髪を関口宏風にしてまで・・・)いままで結構いい作品に出てたじゃん。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
カー・スミス (ショーン) |
カー・スミスより断然かっこいい坂口憲二でぜひ。 |
ブレンダン・フェア (ニック) |
悪ぶってる俺ってどうよ?みたいな演技をしそうな、長瀬智也で。 |
イザベラ・マイコ (ミーガン) |
ともさかりえなんかヴァンパイアに怯える演技が上手そう。 |
ジョナサン・シェック (キット) |
ヴァンパイアはみんなより一回り上の年齢で、永瀬正敏あたりでやっていただきたい。 |
ヴァン・ヘルシング VAN HELSING (2004) |
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2004年9月 | |
バチカンから密使を受けモンスターを退治し密かに街の治安を守っていたヴァン・ヘルシング。次なる指令はドラキュラと戦い続ける一族のアナを守ることだったのだが・・・ 舞台ではトニー賞受賞、出演作はほとんど1億以上の大ヒットで絶好調のヒュー・ジャックマン主演のアクション活劇。ヴィジュアルは遊園地のアトラクション的で悪くはないんですけど「ドラキュラ」「狼男」「フランケンシュタイン」「ジキル博士とハイド氏」とこれでもかってモンスター出しすぎはいいんですけど内容が薄くって大味でした。「X-MEN」はあれだけキャラクターがいるにも関わらず内容もしっかりしているからブライアン・シンガーって若いのにすごいなぁと思ってしまいました。 ドラキュラがネタバレ→子孫のためにフランケンシュタインの体が必要。そのために狼男を手なずけていろいろさせたりするけど狼男はドラキュラの天敵だった。←という展開がかなり強引。いや強引すぎてアッパレかもしれなません。しかもネタバレ→ヒュー・ジャックマンが狼男になっちゃうし。しかも記憶がないときているからヒュー・ジャックマンはレトロなウルヴァイリンか?← そんなヒュー・ジャックマンのいつもどおりのテンションの演技に比べてドラキュラ&三人の嫁ドラキュラの舞台っぽい異常にテンションの高い演技にもう目が釘付け。血を吸う時もなんかグワァーって感じで張り切っていてこの人きっといい人ですね。(リーグ・オブ・レジェンドのM役で出ていたらしいけど全然憶えていませんでした。) ベッキンセールは「アンダーワールド」ちっくな役だからアクションはばっちりと思っていたら走る姿がすごくドンくさくってショック。えぇこんなんだったけ?ベッキンセールの運動神経って。思えば「アンダーワールド」の時はアクションはあったけど走りのシーンはなかったような・・・「アンダーワールド」の監督に上手く騙されました。っていうかスティーブン・ソマーズこのドンくさいところは気がついてカットしてほしかったなぁ。 唯一よかったのは相棒役のデヴィッド・ウェンハムだけ。「ロード・オブ・ザ・リング」のファラミアとは正反対の情けない僧侶役なんですけどこの人こんなにコミカルな演技ができるとは!外はねヘアーでちょこちょこ出てきては場を持っていき完全にデヴィッド・ウェンハムの一人勝ちでしたね。 これは多分続編が作られると思う(というか謎残しすぎでしょ?)んですけど一作目でこんなにモンスター安売りしてしまって今後モンスターの方にネタ切れがおきないかちと心配になりました。 ネタバレ→ベッキンセール死んじゃいましたけど、あれは多分殺して正解。アナ(ベッキンセール)で話を引き伸ばすのはもう限界ですもんね。しかし最後、成仏して大空に浮かぶベッキンセールの笑顔には20年位前のアニメのようで笑えました。← |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・ジャックマン (ヴァン・ヘルシング) |
江口洋介あたりにあっさりと決めてもらいたい。 |
ケイト・ベッキンセール (アナ・ヴァレリアス) |
ゴージャスな髪型が似合う米倉涼子で。意外と運動神経もなさげなところも・・・ |
リチャード・ロクスバーグ (ドラキュラ伯爵) |
こういう役はどうしても保坂尚輝にやってもらいたくなります。 |
デヴィッド・ウェンハム (カール) |
温水洋一はきっといい味だしますよ。 |
Vフォー・ヴェンデッタ V FOR VENDETTA (2005) | |
2006年5月 | |
近未来、独裁国家となったイギリス。夜間外出禁止令が出ている中外出したイヴィーは秘密警察に捕まりそうになるがVと名乗る男に助けられて・・・ 丸刈りのナタリー・ポートマンとウォシャウスキー兄弟の脚本で話題の政治色の濃いスタイリッシュなアクション映画。 Vだけで全然話もちそうで、むしろ二人のプラトニックな関係なんかはいらないからVのバックグラウンドを知りたかったなぁというのが個人的な気持ちでナタリー・ポートマンの役は本来ならいらなそうな気がしたのですがやっぱりVだけだとビジュアル的に本当にダークな感じになってしまってそれこそ観る人を限定しそうなのでナタリー・ポートマンは出ていて正解と言えば正解のような気がします。 この映画、ネタバレ→Vの過去に因縁のある政府の人間たちを次々と血祭りにあげていくところはそれはそれで復讐劇←として面白いのですがヒトラーのようなキャラのサトラーの傲慢さに多少ウンザリしている公安部のお偉方達も密かにやってられねーなという雰囲気をかもし出す姿が会社によくある傲慢な上司に苦悩する中間管理職の図のようで妙にリアルで好きです。公安部で唯一まともなスティーヴン・レイも相変わらずくたびれた感じがよりいっそう哀愁をかもしだしてVには騙されるしサトラーからは突き上げられてなんだかものすごくがんばって欲しいなと思わせてくれます。 それにしてもVのあのオカッパ風のロン毛とあの仮面は不気味でやっぱり仮面は恐ろしいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ナタリー・ポートマン (イヴィー・ハモンド) | 坊主もいけそうな上戸彩で。 |
ヒューゴ・ウィーヴィング (V) | 動きにキレがありそうな豊川悦司で。 |
スティーヴン・レイ (エリック・フィンチ警視) | くたびれた感じの角野卓造で。 |
ウィッカーマン THE WICKER MAN (1973) | |
2010年8月 | |
サマーアイル島に行方不明の少女の捜索にやって来た敬虔なクリスチャンのハウイー巡査。しかし島民は少女の行方はおろか少女の存在すら否定して・・・ 最近ニコラス・ケイジがリメイクしたオリジナル版。 10年以上前に観て記憶がすっかりなく、ニコラス・ケイジ版の方が分かりやすいなんて書きましたが、じっくり観たらそんなこと全然ありませんでした。 ニコラス・ケイジ版はニコラス・ケイジがたらと叫ぶやかましくて、おかしな内容でしたがオリジナルは特殊な宗教観のある島に紛れ込んでしまった敬虔なクリスチャンとの対立みたいな深いところがちゃんとしていてすごいなと思いました。 ラストシーンだけは憶えていたのでとにかくそこに向かうまでの住民の言動が不気味でケルト的?な音楽もより一層不安感を煽ってとにかく直感的なスプラッター映画のような怖さではなく内側から効いてくる怖さがあり精神的に悪いのですがついつい見入ってしまいます。 生真面目というよりものすごい正義感に駆られた警官のミスは普通だったらクリストファー・リーたちの行っていることは異端として扱われるところが島では逆にキリスト教が異端とされてあのラストに繋がってしまうというところ。普段と違うところに来たら自分はよそ者ということを忘れないようにして行動しなければいけないなと思うのでした。 それにしてもクリストファー・リーは異様な雰囲気があってちょっとアル・パチーノっぽくも見えました。主役の巡査は「ホット・ファズ」に出ていて最近亡くなったとしってちょっぴりショックです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エドワード・ウッドワード (ハウイ巡査ー) | 新東宝っぽい雰囲気も若干するので吉田輝雄で。 |
クリストファー・リー (サマーアイル卿) | 怪しげな天知茂で。 |
ウィッカーマン THE WICKER MAN (2006) | |
2007年9月 | |
白バイ警官のエドワードのもとにかつて突然姿を消した婚約者から子供が失踪したとの手紙が届く。エドワードは彼女の住む孤島に向かうのだが・・・ 30年以上前の同名作のリメイク。 ちょうど10年くらい前内容は分からないけれどものすごいカルト臭につられて映画館に観に行って当時はカルト作品であるのは感じ取られたのですが内容がさっぱり分からなかった記憶がありますが今回のニコラス・ケイジ版はオリジナル版より内容が分かりやすかった気がします。 今回のバージョンは女が島の権力を握っているという設定でボスはエレン・バースティンなのですが優しいそうな顔して最後なんてやることがエグイので怖かったです。他にもキャシー・ベイツ(ニコラス・ケイジにぶん殴られていました)やらリリー・ソビエスキーなんかも出ているのですがみんな変な空気感があって異様でした。カメオにジェームズ・フランコが出てたり、気がつかなかったのですがアーロン・エッカートまで出ていたらしくこの映画何気に出演者が豪華です。 オリジナルの内容は全然記憶にないのですが今回のバージョンも世間から隔絶された個人所有の孤島に一人の警官が事件に巻き込まれていく様は結構怖かったです。 エレン・バースティンの役どころはオリジナル版ではクリストファー・リーがやっているので映画力がついた今、オリジナル版がものすごく観たくなりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコラス・ケイジ (エドワード・メイラス) | 熱血警官が似合いそうな寺脇康文で。 |
エレン・バースティン (シスター・サマーズアイル) | こういう役は岸田今日子がぴったりです。 |
ウィッチマウンテン/地図から消された山 RACE TO WITCH MOUNTAIN (2009) | |
2009年7月 | |
タクシードラーバーのジャックはある日、サラとセスと名乗る兄妹を乗せ不審に思いながらも砂漠を長距離運転することになる。しかしそんなジャックたちに次々と追っ手が現われて・・・ ザ・ロックことドゥエイン・ジョンソン主演のファミリー向けSF映画。 全体の雰囲気はロバート・ロドリゲス調というか宇宙人版「スパイ・キッズ」という雰囲気が濃厚でこれといった目新しさはないのですが(「スパイ・キッズ」に出ていたカーラ・グギーノが似た感じの役で出ているのもあるし)何も考えずにアトラクション感覚で観ることが出来るのがいいところだと思います。秘密の荒屋の地下に広がるジャングルとか二人を追いかけてきた宇宙人の暗殺者とかがいい意味でチープなのでどうせなら今流行りの3Dメガネ付きで上映したら普通に観るよりはテンション上がるとかなと感じました。 この映画の注目すべきところは「チャーリーとチョコレート工場」で風船ガムで大変なことになってしまった女の子が美少女に成長していて何だかめでたい。と思ったら「テラビシアにかける橋」やらオカルト大作「リーピング」に「ジャンパー」まで出ていて意外と売れっ子なんですね。 名子役と言われているダコタちゃんと同じくらいの年頃ですが、うかうかしているとダコタちゃんも追いつかれてしまうよ。と思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ドウェイン・ジョンソン (ジャック・ブルーノ) | プロレスつながりで川田利明。 |
カーラ・グギーノ (アレックス・フリードマン) | イメージは何となく中島知子という感じでしょうか。 |
ヴィデオドローム VIDEODROME (1982) |
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2004年8月 | |
カナダのトロントでは暴力とセックスを売りにした過激なケーブルテレビ局があった。そのテレビ局の社長マックスjはより過激な内容の番組を探していたがある日今までにない暴力的な内容の電波、ヴィデオドロームをキャッチしマックスはのめりこんでいくのだが・・・ グロテスクなんだけどホラー映画じゃない倒錯した世界感はおまかせのデヴィッド・クローネンバーグ監督作品。 クローネンバーグ作品は夢なのか現実なのかあいまいになっていく主人公がよく出てきますけど、1999年に公開された仮想ゲームを扱った「イグジステンズ」と似てましたね。ジェームズ・ウッズの腕に一体化する拳銃や引き裂かれる腹部なんかはまさにクローネンバーグ調。頭も爆発の「スキャナーズ」風なシーンもあるし。 特にジェームズ・ウッズが幻覚で見る膨張し、生物のようにブラウン管の周りに現れる血管や画面から出てくる腕とか20年以上前なのにすごい特殊効果で思わず見入ってしまいました。 ヴィデオドロームというビデオを見ると脳に腫瘍が出来て精神に異常をきたすという設定自体がすごいけどこのビデオを知る関係者はこの事を知っているから決して見ないそうだ。ではこのヴィデオドロームをどうやってつくりあげたのか?これは謎のまま終わったはず(確か)ですけどそれをこの作品に求めてはいけないのです。クローネンバーグの倒錯した世界を堪能する作品なのだから・・・ そしていつものようにクローネンバーグ作品を観終わるとどうもいろいろ考えてしまって一度としてスッキリした試しがないことに気がつくのでした。クローネンバーグ作品でスッキリする日は来るのだろうか?と言われればそれはないんでしょうな。この先ずっと・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェームズ・ウッズ (マックス・レン) |
怪しげなケーブルテレビ局社長という怪しげな職業も似合わなくもない感じがする高橋克典で。 |
ヴィドック VIDOCQ (2001) |
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2002年1月 | |
公開時のコピーが、衝撃×興奮!!全細胞が狂喜するハイパー・ゴシック・ミステリー、遂にその全貌現る!だそうだけど、どこが? ストーリーは、ヴィドックの死から始まって、彼の伝記を執筆するエチエンヌが事件の真相を追っていくというような感じなんだけど、実際映画を観ると、ストーリーも謎解きも中途半端。 回想シーンで、ヴィドックが鏡の怪人を捕まえるシーンがあるんだけど、突然、怪人は瞬間移動しちゃうし(結局ラストまでこのなぞは明かされなかった・・・)、ヴィドック役のジェラール・ドパルデューが中年太りで、なんでそんなに軽快に動けるんだ!? ヴィドックはヴァンサン・カッセルにやってもらいたかった。 など、つっこみどころ満載だった。 一言で感想を言うならば、映画の最後まで未解決の謎が多すぎ、何でもありじゃん。 フランス映画だから許せるけど、ハリウッド映画だったら★1つだね。 ただ、監督のピトフとキャラクターデザインのマルク・キャロはロストチルドレンなんかで完璧な世界観を作り上げていただけあって、セットはお見事です。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェラール・ドパルデュー (ヴィドック) |
遠山の金さんで激しいアクションもこなす、松方弘樹なんていかがでしょう。 |
ギョーム・カネ (エチエンヌ・ポワッセ) |
エチエンヌには最近キムタクを越える人気と言われる、窪塚洋介なんかどうですか? |
イネス・サストーレ (プレア) |
とりあえず米倉涼子で・・・(思いつく人がいなかった) |
ムサ・マースクリ (ニミエ) |
ヴィドックが松方弘樹なら、相棒のニミエは梅宮辰夫しかいないでしょう。 |
ウィラード WILLARD (2003) |
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2005年7月 | |
父親の残した会社もフランクに半ば乗っ取られ毎日罵られているウィラードはある日家の地下室でネズミを発見し飼い始める。やがてネズミ達を調教したウィラードはフランクに仕返しをしようと計画を立て・・・ 去年から公開リストにあったはずなのに気がつけば未公開。最悪でもレイトショーで公開されると思っていただけに残念です。クリスピン・グローヴァーは「チャーリーズ・エンジェル」の痩せ男がそのまんま出てきた!って感じですごくはまっていてよかったのになぁ。 さえない中年OLがふとしたきっかけで自分をコケにした人間に復讐していくというような内容の「オフィス・キラー」という映画を思い出しましたが前半はまさにそんな感じがしましたね。この映画のふとしたきっかけはもちろんネズミなんですが一番可愛がるネズミが白いネズミってところがポイントですね。ずーっと見ていると白っていうところも手伝ってか可愛く見えてくるから不思議です。 で、この白ネズミをソクラテスと名づけて、もう一匹2回りも3回りも大きいネズミもベンと名づけるのですがこっちはちょっと邪魔者扱いするところがなんか話に聞いていたけどおかしかったです。上司のフランクの車をネズミを使ってパンクさせに行こうとした時、カバンにネズミを入れるのですが、ベンもついていこうとして健気にもカバンに入って待っているんですが「お前が入るとみんなが入らなくなるから来るな。」とちょっとだけ他のネズミより大きいだけなのにと理不尽なウィラードの発言にベンの瞳が悲しげでもありソクラテスに嫉妬をしているようでもあり、ネズミだって嫉妬もするってところが妙に切なかったですね。 後半フランクを殺しにベンを利用してそのまま見捨てるという裏切りをしてウィラードVSベン&ネズミたちみたいな展開になるのですがやっぱり裏切った後の仕返しは恐いですね。たとえ動物であっても・・・ 最後もちょっと「バットマン」のラストを彷彿とさせる終わり方がそのまんまラットマンとしてゴッサム・シティを襲う怪人で登場できそうなところもちょっと感心しました。 そういえばローラ・エレナ・ハリングもウィラードを気づかう役で登場するのですがこれがまた何とも地味に派遣社員の役ですよ。しかも服装もちゃんと派遣社員らしくピンクのカーディガンってところが変にリアルなのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスピン・グローヴァー (ウィラード・スタイルズ) |
顔色の悪い稲垣吾郎って感じで。 |
R・リー・アーメイ (フランク・マーティン) |
石橋蓮司はこの手の悪役にピッタリだと思う。 |
ローラ・エレナ・ハリング (キャサリン) |
派遣社員とかにイメージぴったりの横山めぐみで。 |
ヴィレッジ THE VILLAGE (2004) |
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2004年9月 | |
森の中に他の村とは関わりを持たない独立した村がありその村では奇妙な3つの掟があった。そんなある日一人の青年ルシアスが掟を破った時、家のドアに何者かの警告の印が付けられていて・・・ くっそー。またしてもシャマラン節にやられた。本当にこの人の作品はよく出来ていて今回も唸りました。相変わらず盗作疑惑とかあるけど別にいいじゃん。たとえオチが解っていても楽しめると思いますもん。 今回も「サイン」と同様に謎の生物が村人に危害を加える的な展開でその謎の生物のビジュアルに興味がどうしてもいっちゃってネタバレ→今回案外それ(生物)がスクリーンに出てくるんですけど、猪?っぽくてさすがに今回ばかりはえっ!?と思ったけど最後の長老達が村人達を村の外に出さないために作った作り物ってオチで全てが納得。←他にも時々不満になるところがあったりするんですけど不満の後にまた新たな事実が出てきて納得させられちゃうんですよ。例えばネタバレ→ウィリアム・ハートがブライス・ダラス・ハワードに街の秘密を告白した時にシャマランにしては小さくまとまったなと感じて、ブライス・ダラス・ハワードが森の中に入ったら作り物だったはずのそれに襲われるという新展開に感心したと思いながら森を抜けたらそこは現代社会だったというオチにさすがシャマランだと思いました。しかも村の上空は飛行禁止令が出ているとの説明ありで←細かいところにも気配り効いているなぁシャマランは。とまたまた感心したのでした。 ヒロインは当初キルスティン・ダンストだったらしいんですけど降板してロン・ハワードの娘ブライス・ダラス・ハワードになったそうな。ダンスト版も観てみたい気もしますが今回はブライス・ダラス・ハワードで大正解。今後の注目株かな?あ、もちろん姉さん役のジュディ・グリアもね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ブライス・ダラス・ハワード (アイヴィー・ウォーカー) |
安達祐実で。子役から成らしたその演技力を存分に発揮してもらいたい。 |
ホアキン・フェニックス (ルシアス・ハント) |
ここのところめちゃくちゃ暗いオーラを出しまくっている山田孝之で。 |
エイドリアン・ブロディ (ノア・パーシー) |
あの無邪気なところがたまにうっとうしくなる堀内健で。 |
ウィンターズ・ボーン WINTER'S BONE (2011) | |
2012年2月 | |
貧しい生活の中、自宅を担保にして失踪してしまった父親を探すリーは手がかりを得るべく凶悪な親族の元へと向かうのだが・・・ X-MENで若い頃のミスティーク役を演じたジェニファー・ローレンス主演のサスペンス映画。 これ何気にアカデミー賞に結構ノミネートされているんですよね。 内容はここアメリカですか?という人里離れた村で活きるために必死な女の子という感じの映画で、メリッサ・レオが生きていくために密入国の手助けをする「フローズン・リバー」に似ていますが、こっていの方が過酷ですかね? 手助けしてくれる人がヴィゴ・モーテンセン系のジョン・ホークスだけというのが切ないです。そういえばこの人いい味出しているなと思ったらアカデミー賞にノミネートされていました。納得。この映画の一番の収穫ですね。今後の活躍にも期待したいです。 情報が欲しいだけなのに危機に行った親戚が警官も恐れる凶悪な集団というのが怖いです。お父さんの意見は絶対なのですが、その妻も強烈です。逆らったらボコボコ。ジェニファー・ローレンスもボコボコにされていましたよ。一族のおきてのような感じで。 これだから閉鎖的な田舎の村は怖いですよね。 でもそこでくじけないのがこの主人公のいいところであり怖いもの知らずなところであり。たくましい系の映画なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェニファー・ローレンス (リー・ドリー) | 若い頃の三原じゅん子のような感じの人で。 |
ジョン・ホークス (ティアドロップ・ドリー) | 哀川翔あたりにお願いしたい。 |
ウインドトーカーズ WINDTALKERS (2002) |
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2002年9月 | |
太平洋戦争真っ只中、エンダーズ率いる部隊は日本軍の猛攻に全滅。瀕死ながらも唯一生き残ったエンダーズは早速次の任務につく。ナバホ族の通信兵を護衛するものだったが、真の目的は彼の話す暗号を死守することだった。 アメリカじゃこの夏の失敗作などと言われていましたが、以外にも悪くなかった。期待していなかっただけに・・・ それって多分、日本兵の日本語がちゃんとしていたって事もあるからでしょうか? さて、ニコラス・ケイジと言えばあの顔。だからなんにも考えてないように思えちゃって、ちゃんと考えて行動してる?って思わず言いたくなっちゃうんですよ。それに日本人の子供の具合が悪くって泣いているシーンでは「ドシタノ?」ってパチンコのCMに続きビミョーな日本語を披露していました。 クリスチャン・スレーター、「スコーピオン」よりはさすがに活躍していましたが、ネタバレ→やっぱり死んじゃったね。しかも首が飛んで。← 軍の看護婦役にマライア似(だと勝手に思っている)のフランシス・オコナーがでていましたが、制服っていうんですか?あれが全く似合ってない。しかも今回で決定的だなと思ったのが、彼女が出演する映画は、実はアメリカで今一歩ヒットしていない法則。「A.I.」「悪いことしましょ」と内容は悪くはないと思うんですが、いづれもいまいちヒットしませんでしたね。 CMで「日米の青春が散った」とかなんとかいってたけどあれはどうなんでしょうか? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコラス・ケイジ (ジョー・エンダーズ) |
面白系の顔で、槙原敬之っていうのはどうでしょう? |
アダム・ビーチ (ベン・ヤージ) |
織田裕二がナバホ族そっくりでそっくりで。 |
ウィンブルドン WIMBLEDON (2004) |
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2005年5月 | |
かつては世界ランク11位だったこともあるピーター・コルトは今では歳もとりすっかり落ち目の選手となっていて今回の大会で引退を決めていたが、自信に満ちたリジー・ブラッドベリーと出会いピーターはかつてないほどの活躍を見せて・・・ 「クライシス・オブ・アメリカ」に続きこの映画も豊島園のシネコンのみという悪条件の中再び豊島園に観に行ってきましたが予想通り楽しかったです。 落ち目の選手が恋の力によって試合に次々と勝ち進んで行く話ですが恋のお相手がダンストってところがいいじゃないですか。しかもダンストも優勝候補という設定だし、審判に猛抗議をするビッチで自由奔放なキャラクターがダンストらしくって最高です。ロンドンバスにダンストの写真がでかでかとプリントされて街中を走っていたりしたし・・・ ポール・ベタニーも今までラッセル・クロウの映画でちょっと目を引く存在だなぁくらいの印象だったんですけど今回はめちゃくちゃかっこよかった。この手の映画って確実に主人公が追い込まれているところを巻き返すって定番のパターンで分かっているんですけどちょこっと頼りないベタニーだからこの展開がすごく効果的で久しぶりにハラハラしました。ネタバレ→ダンストに去られて絶不調の状態の決勝に挑んで案の定ピンチの中戻ってきたダンストに喝を入れてもらって見事優勝。これまさか優勝すると思わなかったから意外でした。←まぁ勝っても負けてもどっちに転んでもこの映画はさわやかな気分になれるからいいんですけどね。二人で流れ星を見上げちゃうなんてシーンは恥ずかしいんですが・・・ 肝心のテニスのシーンはサーブとか一人アップになって打ち返すシーンは本物のボールでやっているけどラリーとかはCGだそうでそれを感じさせない本物感がすばらしかったです。あとイギリス映画らしく家族のシニカルな面も描かれていて特に弟がいつもベタニーが負ける方に賭けているところなんてイギリスっぽいなぁと感じました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キルステン・ダンスト (リジー・ブラッドベリー) |
小西真奈美をアグレッシブかつ目つきを悪くした感じで。 |
ポール・ベタニー (ピーター・コルト) |
ちょっとやる気のない雰囲気がいい感じの村上淳で。 |
サム・ニール (デニス・ブラッドベリー) |
長塚京三は厳しくなりきれなそうなお父さんという感じがします。 |
ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた WAITRESS (2006) | |
2007年11月 | |
パイ作りの天才のジェンナはろくでなしの夫アールの目を盗みパイ作りコンテストに出場しようとするがアールに見つかってしまう。そんなある日ジェンナは望まない妊娠が発覚し産婦人科に行くが担当医のポマターと恋に落ちてしまい・・・ ケリー・ラッセル主演の一風変わったコメディ。 美人で料理の腕も最高なのに最低夫のために何をやってもうまくいかないのですが最低夫役のジェレミー・シストが嫉妬、金、束縛、暴力、子供じみてすぐキレる性格とこの上ない最低さ。そのくせ妻だけを愛していて浮気をしないところが唯一褒められると思いきやこの際、浮気をしないことが逆に迷惑でいっそのこと外で女を作って遊びまくってくれた方がまだましという絵に描いたようなダメンズっぷりがすごすぎて笑えます。ジェンナ曰く顔で選んだから失敗したといっていましたがそれほどイケメンじゃない気が・・・ようするにジェンナは男を見る目が無かったんですね。 ジェンナと不倫する産婦人科医も結婚していて逃げ出そうにもそうもいかない状況で本当に運がないのですがその憂さを晴らすのパイ作り。ネーミングは変だけどデザートのパイからおかずのパイまでどれも美味しそう。こんなダイナーがあったら毎日のようにテイクアウトしたくなることうけあいです。やっぱり女の人は料理が上手いにかぎります。 ケリー・ラッセルはちゃんと意識して観たのが「M:i:III」以降2度目ですが劇中で恋に舞い上がって嬉しいんだけどダメ夫のおかげで感情を殺していたから素直に喜びを表情に出せなくてこわばったスマイルをするのですがこれが人形系のケリー・ラッセルにぴったりでニコール・キッドマンの「誘う女」を彷彿。この人案外ニコール・キッドマンの路線で行けばブレイクするんじゃないかと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケリー・ラッセル (ジェンナ) | 中谷美紀がイメージにぴったりです。 |
ネイサン・フィリオン (ポマター) | ちょっと優柔不断そうな沢村一樹で。 |
ジェレミー・シスト (アール) | 見た目はダメンズという感じの宮迫博之で。 |
ウエディング・クラッシャーズ WEDDING CRASHERS (2005) | |
2007年2月 | |
親友のジョンとジェレミーは結婚式に紛れ込みナンパをしまくっていたが、ある日大物政治家の結婚式にいつものようにもぐりこみ二人は政治家の娘たちに狙いを定めるのだが・・・ オーウェン・ウィルソンとヴィンス・ヴォーンという定番コンビによるコメディ映画。 ベン・スティラーとこのあたりの面子は二人ずつコンビを順番に組んでコメディ映画やっていますけど、ある意味ベン・スティラーファミリーはこのジャンルを極めているから安心して楽しめるところがすごいです。 二人とも結婚式荒しをしていい歳してバカだなぁと思うんですけどこういう役がはまるしイキイキしているところが楽しんで仕事をしているなぁと感じられてうらやましい限りです。 オーウェン・ウィルソンはいつもどおりナンパ者がよく似合うんですけど今回ヴィンス・ボーンがいつもより数段良かったです。何と言うか「ドッジボール」の時もそうだったのですがヴィンスは本当しょーもないなぁというダメな奴をやらせると光るのですがあの映画はベン・スティラーもどちらかと言うとしょーもないキャラが光るタイプだからオーウェンと共演したほうが二人とも芸が引き立つんだろうなぁと感じました。 終盤ウエディング・クラッシャーの神様みたいなダメ人間極まりない奴が出てくるのですがそいつがネタバレ→ウィル・フェレル←というところがキモくてありえないだろ?と思うのですが何故か説得力があって笑えます。本当この人たちは仲良しすぎていいのだろうか?と思ってしまうくらい仲良しですね。 オーウェンの相手役は「君に読む物語」の娘さんなんですけど彼女の作品は中々面白い作品が多いのですが「パニック・フライト」とか未公開になる確率が高い所がもったいない。というかこの映画もアメリカじゃ2億ドル以上と大ヒットしているのに日本じゃやっぱり未公開というところが毎回納得できません。お父さんも怪優街道まっしぐらという感じのクリストファー・ウォーケンだというのに! | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
オーウェン・ウィルソン (ジョン) | オーウェンを見ているとやっぱり矢部浩之のような軽さを感じます。 |
ヴィンス・ヴォーン (ジェレミー) | 宮迫博之あたりにお願いしたい。 |
クリストファー・ウォーケン (ウィリアム・クリアリー) | 緊迫感ありそうな渡哲也で。 |
レイチェル・マクアダムス (クレア・クリアリー) | 好感度の高い小西真奈美あたりで。 |
ウエディング宣言 MONSTER-IN-LAW (2005) | |
2007年4月 | |
派遣社員のチャーリーは理想的な男性ケヴィンと出会い順調に交際するが息子を溺愛するTV司会者のヴィオラは最近番組を降板させられたばかり。ヴィオラは二人が別れるようにチャーリーに様々な嫌がらせを始めて・・・ ジェニファー・ロペスVSジェーン・フォンダの嫁集とバトルコメディ。 最初ジェニファー・ロペス清純派を気取っていてさっそくおいおいと思える展開とジェーン・フォンダがブリトニー風のアイドルにつかみかかる二人の初登場シーンに期待が高まりましたがこれはやっぱり面白かったです。ジェニファー・ロペスとジェーン・フォンダ共演でこれが未公開とはねぇ・・・ 面白くなってくるのはやはり二人のバトルがエスカレートしてきてから。最初はがんばって耐えてきたロペスもついに堪忍袋の緒が切れてジェーン・フォンダに仕返しをさりげなくし始めるところ。睡眠薬飲ませて爆睡させるのはいいけどトマトソースたっぷりの料理の上で爆睡させるとは!というかこんなこと復帰第一作目でよくやったなジェーン・フォンダと思ってしまいます。 極めつけはひっぱたき合い。ジェニファー・ロペスらしく思わずひっぱたいちゃったら負けずにひっぱたき返すジェーン・フォンダ。観ているだけで楽しいです。DVDの未公開シーンでは取っ組み合いバージョンも収録されていて大女優にこんなことできるのが似合うのはジェニファー・ロペスしかいませんね。 しかしジェーン・フォンダのノリは「シリアル・ママ」のキャスリーン・ターナーを彷彿とさせる怪演っぷり。ああいうルックスの女優は歳取ると声もドスが効いていてしまうのかなぁと思うのでした。 この手の映画の相手役は控えめになるが掟ですがマイケル・ヴァルタンは教科書どおり目立ちすぎずこういう役にぴったりでした。 個人的にものすごく気にいったのがジェーン・フォンダの親友で付き人役のワンダ・サイクス。黒人独特の話し方とノリとつっこみが最高で未公開映像ではブリトニー風のアイドルを押しのけてセンターで踊りまくるノリのよさときたら。コメディにはこういうナイス助演がいると格段に面白くなりますね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェニファー・ロペス (チャーリー) | こういう役は藤原紀香に体張ってやってもらいたい。 |
ジェーン・フォンダ (ヴィオラ・フィールズ) | キャラ的には安藤優子にお願いしたい。 |
マイケル・ヴァルタン (ケヴィン・フィールズ) | いい人な堺雅人で。 |
ワンダ・サイクス (ルビー) | ちょっと勘違いした役をやらせると面白い沢田雅美で。 |
ウェルカム・ドールハウス WELCOME TO THE DOLLHOUSE (1995) |
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2004年8月 | |
学校ではブスといじめられ、家に帰っても家族に冷たくあしらわれる毎日をすごしているドーン。そんな彼女は兄マークのバンド仲間スティーブに一目ぼれをして・・・ いやはやドーンという名前からしてドン臭い娘の悲しい日々が延々と描かれているわけですけど、どういうわけか可哀想とか同情するという感情は一向に芽生えずむしろおかしいと思ってしまうんですよね。それはきっとドーンが行動力があり正義感溢れる夢見るブスだからなのだ!いじめられている年下の男の子を助けたのに、その男の子からは「放っといてくれ、ブス。」ときたもんだ。だけどドーンはこんなこと日常茶飯事だからめげません。むしろ舌打ちくらいかましそうな勢いです。だからクスっと笑えるんですよ。 家に帰れば生意気な妹に告げ口されて反省の毎日。母親からは「妹を愛している。といいなさい!」と強要されて言えないドーンは「ずっとそこで座っていなさい!」と言われる始末。ここまでくるとその頑なな精神を押し通してくれとドーンを応援してしまいます。 兄貴のバンドメンバーのスティーブに恋をするドーン。スティーブの歌を聞きながらリズムを取るドーンの姿がなんともおかしいけどそんなドーンに恋をしていたいじめっ子の男の子。というすごい展開。しかしドーンはこのいじめっ子の告白をあっさり拒否するのだ。あぁドーンこのいじめっ子で手を打っておけばいいものを理想のスティーブを追い続けるなんてすごいですね。 主演のヘザー・マタラーゾよくもまぁこの役にぴったりな女子を探してきたなと感心しましたよ。しかしこのマタラーゾは決してブスではなくちょっと老け顔なだけなのです。そんな彼女が全く似合わないポップでキュートなお洋服を着るとこの映画の主人公ドーンが出来上がるんですね。うーん役作りも完璧なマタラーゾなのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヘザー・マタラーゾ (ドーン) |
「渡る世間は鬼ばかり」の加津ちゃん役でおなじみの宇野なおみが適役です。 |
ヴェロニカ・ゲリン VERONICA GUERIN (2003) |
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2004年6月 | |
アイルランドのジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリンは子供達が麻薬に溺れ次々と死んでいくのを目のあたりし取材をする事を決意する。やがてヴェロニカは麻薬犯罪の確信へと迫るのだが・・・ 実在のジャーナリストで凶弾に倒れたヴェロニカ・ゲリンを描いた作品。主演のケイト・ブランシェットが上手いしはまっていたと思うし題材も一人のジャーナリストの死がアイルランドの民衆達をも動かし犯罪率の低下麻薬撲滅運動を高める結果になるといった興味をそそる内容だなと感じて期待をしていたけどもう一押しほしかった。 確かに低所得街の子供達が麻薬で毎年死んでいく姿を見て自分の子供のためになんとかしなくてはと思い立ち取材を始めるヴェロニカには共感できるし普通はそう思っても実行に移す人は少ないなか彼女はそれをやってのけたところはすごいと思います。この映画の中のヴェロニカは確かに取材に精力的で独自のコネを使って徐々に核心に迫っていくシーンは見ごたえはあるんですけど、家族や子供達のために始めたはずの取材なのにこうして全編通じて鑑賞してみると普通のジャーナリストの話のように見えてしまって母親として妻としてのドラマ部分が希薄になっちゃっていた感じが残念に思えます。 劇中アイルランド出身ということでなのかなぜかコリン・ファレルがちょい役で登場。はっきり言って今回のコリン・ファレルは余計なハリウッド臭をかもし出してしまっていらないよと思ったらジョエル・シューマカー&ジェリー・ブラッカイマーの作品だったと知り妙に納得。普通に作っていれば確実に今年のベスト10に入っていそうな内容だったものを余計な事をしてくれたなと思いもしたけど、ケイトブランシェットの名演を持ってしてもしょせんブラッカイマー印の作品は大作向きなのだと確信するのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ブランシェット (ヴェロニカ・ゲリン) |
ケイト・ブランシェットより年はいっているけど熱演してくれそうな大竹しのぶで。 |
ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 WALK THE LINE (2005) | |
2006年3月 | |
伝説のカントリー・ミュージシャン、ジョニー・キャッシュの半生を映画化。 日本でもそんなに知られているのか分からないし、個人的にもジョニー・キャッシュなんて知らずいくら主演がホアク・フェニックスとリース・ウィザースプーンといえども日本公開は厳しいなぁと思っていたんですが主演の二人がゴールデン・グローブ賞でW受賞したり、アカデミー賞にももちろんノミネートされたせいかめでたく上映されました。 こういった伝説になるような人はやっぱりちょっと変わっていてそして貧しい幼少時代に父親には厳しく当たられ仲のよかった兄は突然事故で亡くしてしまったり何かしら心に傷をおっているものなんだなぁと思いました。 ホアキン・フェニックスといえば負のオーラを発していているイメージがあって歌手の役なんてどうなんだろうと最初思っていたのですが実際観てみるとジョニー・キャッシュという人物は相当暗そうな雰囲気があってはまっていました。特に酒に溺れてステージでぶっ倒れるところのなんとも言えない緊張感などはさすがです。 リース・ウィザースプーンはアカデミー賞主演女優賞最有力というだけあってなにがすごいかってっていうのは説明できないのですが、そいういった理屈云々を超える何かが確かに感じ取れるものがありました。 あとものすごく評判のよかった二人の歌声を聞きにいったようなものなので当然これは満足できました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ホアキン・フェニックス (ジョニー・キャッシュ) | 負のイメージがある吉岡秀隆で。 |
リース・ウィザースプーン (ジューン・カーター) | 広末涼子あたり上手いことやってくれそうな予感。 |
ウォーク・トゥ・リメンバー A WALK TO REMEMBER (2002) |
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2003年1月 | |
高校生のランドンは学校で人気者だが、ある日問題を起こし、罰として演劇部の手伝いと慈善活動を行なうように言われる。そこでは成績優秀だが地味なジェイミーが積極的に活動していた。 正反対の二人はやがて惹かれあうが、ジェイミーは白血病を患っていて、あとわずかの命だった・・・ アメリカじぁブリトニーやアギレラと並ぶアイドルらしいマンディ・ムーア主演映画。 マンディは歌手ということでもちろん歌を歌うシーンがでてくるんですが、ブリトニーの「ノット・ア・ガール」より無理なくこちらは演劇部の発表会で歌を披露するという展開が好感もてました。 あとは地味な女の子が実は綺麗だったというアイドル映画の王道もきっちりおさえていますという所や、前半元気だったジェイミーが後半いきなり体調悪くなる、なんでやねん的な展開もありで、内容的にはブリトニーの映画よりよかったかな? だけど主役のマンディ・ムーアが意地悪顔(「プリティ・プリンセス」ではいじめっ子やってました)なので、学校で嫌がらせにあっても全くかわいそうに見えない所がたまにきずであったりもするんです。 ランドンのママ役のダリル・ハンナがおもいっきりメルヘンおばさんになっていたのがすごかった。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
シェーン・ウェスト (ランドン・カーター) |
滝沢秀明で。タッキーが出ればみんな観るんじゃないか? |
マンディ・ムーア (ジェイミー・サリバン) |
なんか売れっ子らしい、上戸彩で。 |
ウォーリー WALL・E (2008) | |
2008年12月 | |
人類が地球を捨てて700年、一体のゴミ処理ロボットのウォーリーの前にイヴというロボットが現われてウォーリーはイヴに恋をするのだが・・・ ピクサーの環境問題を扱ったCGアニメ。 アカデミー賞の呼び声高く、内容もオリジナリティがあってさすがピクサーと思えたのですが、キャラクターにもうひとつ感情移入できなかったこともあって個人的には割りと普通に感じました。(ピクサー作品では「モンスターズ・インク」や「カーズ」が好きで今回のピクサーは車の世界?大丈夫?みたいな気持ちで観始めて終わったらやっぱり良くて、嬉しい驚きがあるのですが今回はロボットというところがピクサーにしては普通だなと思ったので・・・) ピクサーアニメにしては未来に警鐘を鳴らしている感じなのでほのぼのという感覚はなくちょっと怖いという表現がぴったりでした。イヴを追って宇宙に旅立ったウォーリーは巨大な宇宙船にたどり着くのですがそこに住む人間は機械で管理された最高の環境で歩きもせずに過ごしているからみんな太っているわけです。スポーツとかもテレビゲームでやっている気分になり、トレンドは全て何となくコンピューターが選んだ色が最新カラーみたいな世界になっていて、人間が自分の考えを主張する(というか何も考えていない)ことすらなく何も考えずに一生を終えていくみたいなところがゾッとしました。 人間に個性がないぶんロボットが個性的なわけですが、ウォーリーの仲間になるのがちょっと壊れたロボットや暴走するロボットとかロボットの中でもはみ出し者みたいなタイプが仲間になり、ウォーリーの危機を救うみたい展開はピクサーらしい定番の展開でここは観ていて心地よかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
ウォール街 WALL STREET (1987) | |
2010年11月 | |
証券マンの場度はカリスマ的なゴードンに憧れついには接触に成功し、ゴードンの右腕的な存在になるのだったが・・・ 証券マンの栄光と挫折を描いたオリバー・ストーン作品。 この冬、20年以上経って続編が公開されるので一応勉強がてら一作目を観てみました。 欲に目がくらんでガツガツしているところがオリバー・ストンらしくてよかったです。出演者もマイケル・ダグラスとチャーリー・シーンにダリル・ハンナというところが輪をかけてそう感じさせます。 マイケル・ダグラスがアカデミー賞の主演男優賞を受賞したみたいですが、たしかにギラギラとしたオーラが全身から出ていて内容的にはチャーリー・シーンの挫折ものとしての内容なのですが、存在感はマイケル・ダグラスの方が圧倒的。とある理由で裏切ったチャーリー・シーンを葬り去ろうと圧力を掛けるシーンは怖かったです。 とはいえ青二才気味のチャーリー・シーンもいい味出していました。自分のお父さんのいる航空会社を利用して成り上がっていき調子に乗り始めるところなんかはリアルでよかったし、それを嗜めるお父さんが、本物のお父さんのマーティン・シーンというところもポイントです。 ダリル・ハンナがマイケル・ダグラスの愛人かつチャーリー・シーンの恋人という役どころで出ているのですが、笑い方が「キル・ビル」のエルそのまんまで笑いました。 教訓はちょっと成功したからといって調子に乗っていい気になるなということです。続編はマイケル・ダグラスの出所から始まるみたいですが、カメオでもいいのでチャーリー・シーンとダリル・ハンナが出てきてくれたら嬉しいなぁ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・ダグラス (ゴードン・ゲッコー) | 唐沢寿明がこういう役をやってもいいと思います。 |
チャーリー・シーン (バド・フォックス) | 伊藤英明あたりにお願いしたい。 |
ダリル・ハンナ (ダリアン・ディラー) | 木村佳乃はこういう役結構いけそうな気がします。 |
ウォール・ストリート WALL STREET: MONEY NEVER SLEEPS (2010) | |
2011年3月 | |
金融マンのジェイコブは恋人のウィニーと幸せな日々を送っていた。そんなある日ゴードンが出所するが彼こそがウィニーの父親で・・・ まさかの23年ぶりの続編。 マイケル・ダグラスが病気だと聞いて心配したのですが映画の中のマイケル・ダグラスはギラつき感は薄れたもののまだまだ元気そう(撮影後にかなり悪くなったみたい)で頑張ってもらいたいなと思いました。 リーマンショックの出来事をさりげなく盛り込んでドラマを盛り上げていくところはよかったのですが、内容の方は前作と同様共感しにくいです。感情移入出来そうな人物が出てこないんです。若者部門主役のシャイア・ラブーフも自己中心的だし、恋人役のキャリー・マリガン(これはダリル・ハンナの娘って設定ですかね?)も頑なですよね。もうちょっと心を大きく持ってあげてと思いました。 お母さん役でまさかのスーザン・サランドンが出てきましたが欲を出しすぎですよねと思いつつもやっぱり共感できません。 ライバルというか敵役でジョシュ・ブローリンが出てきましたが、唯一共感できそうなのがこの人だけでしたよ。小さなミスをして追い込まれていくところが人間臭くてよい。 あと、マイケル・ダグラスがネタバレ→最後、丸くなってシャイア・ラブーフとキャリー・マリガンの子供と誕生日回なんかやってしまう毒気のないキャラクターになっていたのは正直がっかり。娘を捨ててでも金に走るくらいの終わり方をしてもらいたかったです。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シャイア・ラブーフ (ジェイコブ・ムーア) | 松山ケンイチあたりにお願いしたい。 |
ジョシュ・ブローリン (ブレトン・ジェームズ) | 嫌味な役が似合う岸部一徳で。 |
キャリー・マリガン (ウィニー・ゲッコー) | 雰囲気はちょっと香里奈っぽい感じ。 |
ウォーロード/男たちの誓い 投名状 (2008) | |
2009年5月 | |
かつて将軍だったパンは一人だけ生き残り盗賊の村にたどり着く。そこでリーダーのアルフと出会い、仲間のウーヤンと三人は義兄弟の契りを交わし、軍隊に属し次々と戦績を残していくのだが・・・ ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武共演の歴史アクションもの。 実話ベースっぽい感じで、次第に三人の考え方に違いが出てきて対立するところはいいのですが、歴史的背景が分かっていないで観たので全体的に分かりにくかったです。こういうのはやっぱり歴史を知ってから観ないとダメですね。 ジェット・リーは仲間に入れてもらった割りには態度が大きくなっていつの間にかリーダーになっていき、最終的には自分の野心を満たすために戦をするところが後味悪い感じ。アンディ・ラウは盗賊だったけれど最後まで仁義を貫く男らしいところがさすがアンディ・ラウという感じで相変わらず好感度が高いです。 意外にも一番よかったのが金城武。「レッド・クリフ」の時は扇子を振っているだけでもうひとつ物足りなかったのですが、、今回はしっかりと戦っていたし、子犬のような目で兄貴分のアンディ・ラウ思いというところがグッときます。30過ぎてピュアなまなざしが出来るのは金城武ぐらいではないでしょうか。 中盤までの戦闘シーンで圧倒的な的の数を前にして勝利するところは「レッド・クリフ」の一作目に通じる感じでなかなか迫力があったのですが、後半は仲間通しの意見の相違がメインになってしまってもうひとつ盛り上がりに欠けていたのが残念でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェット・リー (パン・チンユン) | 非情な感じのする堤真一で。 |
アンディ・ラウ (ツァオ・アルフ) | 唐沢寿明あたりにお願いしたい。 |
金城武 (チャン・ウーヤン) | 好感度が高そうなジャッキーの息子ジェイシー・チェンで。 |
シュー・ジンレイ (リィエン) | ものすごく一青窈に似ていた気がします。 |
ウォッチメン WATCHMEN (2009) | |
2009年4月 | |
ウォッチメンと呼ばれるヒーローがいたが、現在は新しい法律によって引退していた。そんなウォッチメンの一人コメディアンが殺される事件が発生し、仲間だったロールシャッハが事件の真相を突き止めようとするのだが・・・ 大人向けグラフィックノベルを映画化。 これ初めてポスターを見た時は偽物のバットマンみたいなのがいますけど?と思っていたのですがこの偽物バットマンをはじめヒーローたちが渋くていい。それにヒーローといえども特殊な能力を持っているわけではなくて生身の肉体で特殊な武器なんかを持たずに素手で戦うところが斬新だし手加減なしのバイオレンス描写もアダルト志向でいいですね。一見さんお断りみたいなところが。 内容は原作を詰め込むだけ詰め込みましたという感じでいろいろ複雑なのによくまとめたなという印象です。 ヒーローたちのニックネームもインクの染みが何に見えるかでどんな人格か判断するロールシャッハテストからロールシャッハとかそれぞれに一応名前の由来があってそのセンスに関心します。 初代のウォッチマンならぬミニッツメンの衣装が手作り感溢れているところもよかったのですがヒーローたちがアクション映画に出そうない俳優を使っているところがもっといい。ほとんど主役といっていいロールシャッハ役はジャッキー・アール・ヘイリーが戦うところは感無量。普段だったら怪しい役でやられていますよ。(イメージ的に) 個人的には前編後編と分けてもうちょっとじっくりこの映画の世界観を味わいたかったなぁと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャッキー・アール・ヘイリー (ウォルター・コバックス/ロールシャッハ) | 小日向文世にやってもらいたい。 |
パトリック・ウィルソン (ダン・ドライバーグ/ナイトオウル) | 気弱な役もOKな香川照之で。 |
ビリー・クラダップ (ジョン・オスターマン/DR.マンハッタン) | 特殊な撮影も喜んで引き受けてくれそうな田中要次で。 |
マリン・アッカーマン (ローリー・ジュスペクツィク/シルク・スペクター) | 女子プロレスラーみたいなコスチュームが似合いそうな小池栄子で。 |
マシュー・グード (エイドリアン・ヴェイト/オジマンディアス) | エリートっぽい雰囲気の佐々木蔵之助で。 |
ジェフリー・ディーン・モーガン (エドワード・ブレイク/コメディアン) | 腕っ節の強そうな宇梶剛士で。 |
ウォンテッド WANTED (2006) | |
2008年9月 | |
さえないサラリーマンのウェスリーはある日スーパーマーケットで突然、謎の女に父親が凄腕の暗殺者だったことを告げられ組織に案内される。そしてリーダーのスローンからの血をひき暗殺者の能力があると知らされたウェスリーは父の敵のため暗殺者になる決意をするのだが・・・ アンジェリーナ・ジョリーではなくジェームズ・マカヴォイが主役の新感覚のアクション映画。 「すべては愛のために」とか「マイティ・ハート」なんかの慈善的?ないわゆる社会派のアンジェリーナ・ジョリーも悪くはないけれどこういうアクション映画こそアンジェリーナ・ジョリーらしくていいですね。序盤からいきなり眉間に深いシワを寄せて敵役のトーマス・クレッチマンとスーパーマーケットから道路へとスムーズなカーアクションは観ていて気持ちがいいです。 オープニングの殺し屋のシーンも今までに観たこともないタイプの画作りで斬新でしたし、弾を曲げて撃ちラストのほうでは弾を弾で撃ち落すというところは拳銃を使ったチャンバラのようで気に入りました。それにモーガン・フリーマン率いる暗殺集団がターゲットを決める方法が機織機から織られる布を読み解くと名前が分かるという仕組みがレトロだけれど新しかったです。話の展開は「マイノリティ・リポート」という感じですがこっちの方がどちらかというと好みです。 マカヴォイがさえないサラリーマン生活におさらばする時に嫌味な上司にギャフンと言わせてなおかつずる賢い同僚に一発お見舞いして辞めていくシーンはスカッとします。これ、誰もが一度はやりたいけれどやれないことですよね。 敵役のトーマス・クレッチマンもマカヴォイ、ジョリー、フリーマンと三人相手に存在感薄くなっちゃうのではないかと思っていたのですがそんなこともなくしっかり存在感があって国際派俳優はやはり一味違うなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェームズ・マカヴォイ (ウェスリー・ギブソン) | 青二才という感じの役が多い川口浩で。 |
アンジェリーナ・ジョリー (フォックス) | チャンバラも出来る京マチ子で。 |
モーガン・フリーマン (スローン) | 重鎮という感じの山村聡で。 |
トーマス・クレッチマン (クロス) | 脇役でも存在感のある船越英二で。 |
宇宙人ポール PAUL (2011) | |
2012年5月 | |
コミコンにイギリスからやって来たグレアムとクライブはさらにUFOスポットを巡るのだが、そこで本物の宇宙人に遭遇してしまい・・・ 評判のよいSFコメディ。 まぁサイモン・ペッグとニック・フロストのコンビなので普通に観る前から合格点なのですが、よくできていて驚きました。伏線ありのどんでん返しありの。「ギャラクシー・クエスト」が好きならこの映画も絶対楽しめると思います。 主人公たちが色々なところから分け合って追いかけられるというのもドタバタ感があってよかったです。 サイモン・ペッグとニック・フロストのコンビは定番なので置いておいて、やっぱり二人を追うジェイソン・ベイトマンはコメディ上手いなと思いました。(今回はクールな感じ)安定感があるんですよねこの人。だからベイトマンのコメディ映画はハズレがないんですね。 途中から出てくるアイパッチのヒロイン、クリステン・ウィグも美人なのにはじけていて面白いです。アメリカのコメディエンヌは綺麗なのにぶっ飛んでいるという感じの人が沢山いるのでうらやましいです。 色々な要素が上手い具合にミックスされているのですが、やっぱり最後のビッグ・ガイの正体があの人だったというオチが笑いました。いい人すぎます。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サイモン・ペッグ (グレアム) |
バナナマンの二人にやってもらいたい気がします。 |
ニック・フロスト (クライブ) |
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ジェイソン・ベイトマン (ゾイル) |
唐沢寿明あたりにお願いしたい。 |
クリステン・ウィグ (ルース) |
コメディもこなす小林聡美で。 |
宇宙戦争 WAR OF THE WORLDS (2005) |
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2005年7月 | |
肉体労働者のレイは別れた妻の子供ロビーとレイチェルをあずかるのだったがその日稲妻とともに地上に巨大な物体が現れ町を次々と破壊し始め・・・ やっぱりSFものは「スタートレック」とか「スター・ウォーズ」とか宇宙船とかなんとか星人とかが出てきてドンパチする未来のやつより(「スター・ウォーズ」は遠い昔ですが)「サイン」とか「フォーガットン」みたいな現代社会に異星人が侵略してくるみたいな内容の方が断然好きなので「宇宙戦争」はすごく面白かったです。 予告編で崩壊する建物の間を疾走するトム・クルーズが序盤でいきなり見せてくれてトム・クルーズがが凄腕のコンテナ使いというとんでもない設定も一気に吹き飛ぶ展開の速さ。 とにかく初っ端から無差別に人が殺されていくのですがこの殺され方がレーザー砲で爆発させて町が丸焼けとかじゃなくてレーザー砲で建物を崩壊させるのですが人間にそのレーザーが当たると一瞬にして灰になっちゃう斬新さ。しかも着ていた洋服は無事で時間差で空から舞い落ちて来る描写は久しぶりに恐いけどスゲーと思いました。宇宙人の乗っているメカも色合いといい形といいレトロな感じだし。 ダコタちゃんの絶叫もこれでもかと披露してくれるしダメ親父のトム・クルーズにいちいち大人びた発言で突っ込みを入れてくれて、特に恐がっているダコタちゃんに腕を輪っか状にして(セーフティー・スペース?)「これで恐くないだろ。」と実践したら「パパ手の形違うから・・・」とトム・クルーズをしょんぼりさせるところは可笑しくてスピルバーグは恐怖の中にも笑いを忘れていなくてやっぱりエンターテインメントを知り尽くしているいい監督ですね。 ネタバレ→ラスト途中で別れた息子がボストンに着いたらちゃっかり先に着いていたというハッピーエンド過ぎる展開にえぇーと思いましたが、これはトム・クルーズの妄想という見解があってそれなら納得出来ます。← 世間じゃトム・クルーズじゃなくても・・・という意見があって確かにそうなんですけど個人的にはデヴィッド・アークエットあたりがやったら相当リアルになるんじゃないかなぁと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・クルーズ (レイ・フェリエ) |
グウタラしていそうだけどやるときはやりそうな岸谷五朗で。 |
ウッドストックがやってくる! TAKING WOODSTOCK (2009) | |
2011年2月 | |
1969年夏、エリオットの両親が経営するモーテルが経営難の危機に陥っていた。金策に励むエリオットはウッドストックフェスティバルの取捨医者が開催地を募集しているのを知って主催者に連絡を取り見事にウッドストックの開催地に決まるのだが・・・ アン・リーがウッドストック誕生秘話をコミカルに映画化。 ありがちな感じがしますが実話なんですよね。これぞアメリカン・ドリームといった感じで羨ましかったです。田舎町のいかにもさえない家族が(というより息子なのですが)機転をきかせてウッドストックの会場を提案してあっという間にモーテルが満室どころじゃなくて町全体が人で埋め尽くされて町は大パニックといところをシリアスにもまとめることが出来たと思うのですが、コミカルに描いているところがよかったです。 あまり敵対する人が出てこないのもよかったと思います。それになんと言ってもお母さんがよかったがめつすぎて笑います。一部屋を三分割してまで儲けようとする逞しさがいいですよね。この役誰がやっているかと思いきや、イメルダ・スタウントンですよ。シリアスなドラマのイメージが強かったのでこんなにパワフルな肝っ玉母さん役を見てこの人すごいなと思いました。 それに、ナオミ・ワッツの旦那さんでお馴染みのリーヴ・シュレイバーが用心棒になるのですがなぜかニューハーフといういらんサービスも笑いました。この人きっといい人ですよ。 ポール・ダノもちょこっと出てましたがこの人はちょこっと俳優ですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ディミトリ・マーティン (エリオット・タイチバーグ) | 一見ぼやっとした感じの松山ケンイチで。 |
イメルダ・スタウントン (ソニア・タイチバーグ) | 地の泉ピン子と言った感じです。 |
ウディ・アレンの 夢と犯罪 CASSANDRA'S DREAM (2007) | |
2010年3月 | |
ギャンブルで大金を手にしたテリーは兄のイアンに事業資金を貸していたがある日テリーはポーカーで多額の借金をしてしまう。困り果てた二人は叔父のハワードに助けを求めるのだが、ハワードの出した交換条件は殺人で・・・ ウディ・アレンのロンドン三部作の最後の作品。 ロンドン三部作の中では一番辛気臭いというかヘビーな内容だなと感じやっぱりスカーレット・ヨハンソンが出ているだけで画面が華やぐんだなと思いました。 そしてこのロンドン三部作が終わって感じたことはウディ・アレンの犯罪物は些細なきっかけで犯罪に走って最初のうちはいいけれど後半思わぬところから足が付く感じがものすごく松本清張っぽいなと思います。特に今回はユアン・マクレガーとコリン・ファレル兄弟が普通の家庭で育ったという設定なので特にそういう風に感じました。 観る前からこの映画は何か嫌な展開の連続だと思っていたのですが、こういう映画は先がある程度分かっていて実際に負のスパイラル的にどんどん主人公達たちが追いつめられていって観ていて嫌なシーンが多いのですがついつい先が気になってそまうのも特徴だなと思います。 兄弟という気が全くしないユアン・マクレガーとコリン・ファレルの二人でしたがユアン・マクレガーは常に冷静でいるところがよかったし、対照的にコリン・ファレルはどんどん神経衰弱気味になっていって観ている方もイラッとさせてくれて最初イメージと違うかなと思ったのですが意外と繊細な演技ができるコリン・ファレルに感心しました。 交換条件で犯罪を持ちかけるトム・ウィルキンソンも強欲そうな雰囲気でよかったです。画的には地味だったのですが雰囲気は妙な説得力がロンドン三部作の中では一番あったと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ユアン・マクレガー (イアン) | 冷静沈着そうな玉木宏で。 |
コリン・ファレル (テリー) | 心は繊細そうな山田孝之で。 |
トム・ウィルキンソン (ハワード) | 佐藤浩市あたりにお願いしたい。 |
海辺の家 LIFE AS A HOUSE (2001) |
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2002年8月 | |
ジョージは42才の建築デザイナーで彼には別れた妻ロビンと反抗的な息子サムがいる。長年勤めていた事務所をクビになり、その上ガンで余命3ヶ月と宣告されてしまう。 彼は最後に息子と一緒に家を建てる決意し、サムを無理やり連れ出した。最初は反抗的なサムだったが、次第にジョージに心を開いてきたがジョージには死期が迫っていた。 一言でいうと、悪い人が出ないいい映画。とでも言いましょうか?そのため、なんか物足りない気がします。 サムがドラッグやるくらいのワルなんで、ジョージに無理やりにつれだされて、夏休みの計画がダメになっちゃうんですが、「ママ、なんとかしてよー。」ってロビンに泣きつくんですよ。フツー泣くか?とか思いません?そんなに嫌だったら親父を殴ったりしてちょっとは反抗しろよとか思いました。 あと、これってジョージと別れた家族の話だと思うんですが、ジョージの近所に住んでいるアリッサって娘、これがちょっと絡みすぎな気がする。とかなぜジョージがロビンと離婚したのかとかちょっと説明不足ぎみの所も結構あったと思います。 さて、主役のケヴィン・クラインはさすがに上手いと思いましたが、いきなり顔色悪くなりすぎじゃないか? ヘイデン・クリステンセンは「スター・ウォーズ」より演技してますって感じは出ていましたが、まわりが上手い俳優達ばっかりなのでやや浮いた感じはしました。 そしてクリスティン・スコット=トーマス。グレース・ケリーばりのハイソな雰囲気でいいですね。40才過ぎてこんな奥さんがいたらいいですねー。あと日本だったら田園調布とかの高級住宅に絶対住んでいそう。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケヴィン・クライン (ジョージ) |
田村正和で。建築デザイナーなんてオシャレな職業もこなしそうだし、最後はいい親父になってくれるだろう。 |
クリスティン・スコット=トーマス (ロビン) |
やや若いが、三浦りさ子(旧姓設楽りさ子)で。カズの奥さん。シロガネーゼとか田園調布という響きが似合いそう。 |
ヘイデン・クリステンセン (サム) |
いつも親に反抗的な態度をとっていそうなイメージがある、V6の森田剛。 |
海を飛ぶ夢 MAR ADENTRO (2004) |
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2005年6月 | |
事故に遭い首から下が全く動かなくなってしまってから26年間生活してきたラモンは自らの命を断つために尊厳死をめぐり闘い続けるのだが・・・ 26年身体が動かないラモン、尊厳死をめぐる裁判というテーマに内容も重いのかなとちょっと劇場に足を運ぶのが躊躇したのですが意外と重くなかったし生きるってことについて考えさせられたりもしていい映画でした。 ラモンは尊厳死を認められるように女弁護士を雇うのですがこの弁護士も重い病を抱えていて二人は恋愛感情のようなものが芽生えるのですがこの時ネタバレ→ラモンが突然立ち上がり歩きだした時には正直面食らいましたがベッドも同時に飛んで女弁護士のもとに飛んでいくところを観てこれはラモンの夢だったんだなぁとホッとしつつ←これはアレハンドロ・アメナバールが描いた一種のファンタジーなのでもあるんだなぁと感じました。 献身的な兄嫁とか死ぬ事にこんなに尽くしているのになぜ死のうとするのかと口論になる兄とか普通に泣けそうなエピソードも充実しているんですけど、同じように身体が動かない神父が「ラモンが死にたがるのは家族の愛情がないから。」と家庭の事情も分からず無責任な発言するのですが人のいい兄嫁が「一つ分かるのはあなたはうるさ過ぎる。」といって神父を追い出すシーンは本当スカっとしました。 と当然いいエピソードばかりあるわけでもなくシングルマザーのラジオDJがラモンに絡んでくるのですがなんだか常に場違いな感じがして兄嫁も煙たがっていたのですがいるんですよねぇ、こういう空気を読めないというか周りが見えないタイプの人。何かというとラモンの家におしかけてきてしまいにゃラモンの世話をすると言い出す始末だし、女弁護士との関係に嫉妬する有様。最初っから苦手なタイプだなと思いましたがやっぱり最終的にはムカついてしまいました。 ネタバレ→尊厳死が認められず一緒に死ぬはずだった女弁護士が結局生きる道を選んでしまったのでこの女はちょっと歪んだ考えで最後死の手伝いをしてしまうんですよね。結局自己満足のためにラモンを手伝ったとしか映らないので個人的には最後まで嫌な女でした。← これ実話を元にしているというところがまた深いと思うのでした。 ハビエル・バルデムはちゃんと観たことあるのは「ライブ・フレッシュ」でこちらも下半身不随になってしまったバスケの選手役ですごい存在感のある人だなぁと思ったのを思い出しましたがこの人やっぱりただ者じゃなかったです。ちなみに「コラテラル」にも出ていたみたいですが全く気がつきませんでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ハビエル・バルデム (ラモン・サンペドロ) |
若い頃のラモンは坂口憲二がビジュアル的には適任かな? |
裏切りの闇で眠れ TRUANDS (2006) | |
2008年2月 | |
一匹狼のフランクは裏社会の大物クロードの信頼を得て暗殺請け負っていた。しかしある日クロードが逮捕されたことをきっかけに裏社会の均等が崩れ始め・・・ フランスの極道もの。 勝手な印象ですが、日本では博打と酒が何はともあれ欠かせない感じでアメリカのマフィアはファミリーを大事にする。そしてフランスはとりあえず女がいればOKみたいなノリで世界の極道ものを見比べるとそれぞれ特徴があって面白いと思いました。 話はブノワ・マジメル演じるクールなヒットマンが主人公ですが裏社会のボスのクロードを中心とした裏切りと画策の連続みたいな感じの内容でこういった相手を出し抜き大物になりたがる姿勢は世界共通でした。 今回のフランスの極道は暴力描写が結構過激でリンチシーンなどは70年代の日本映画に通じるところもあり銃撃戦など見応えあるところはあって後半は結構よかったのですが色々詰め込みすぎてごった煮感があって少し分かりづらいところが多かった気がします。一匹狼といってもブノワ・マジメルには信頼の置ける相棒がいて相棒の新妻の浮気のエピソードとかいれなければもっとすっきりとしたハードボイルドな仕上がりになっていたのになぁと感じました。 主役のブノワ・マジメルは「クリムゾン・リバー2」でみたときは優男といった感じでよくもなければ悪くもないという印象だったのですが今回は体型もがっしりした感じで髪型もオールバック近づき難い雰囲気をかもし出してよかったです。 それにしてもベアトリス・ダルのインパクトがすごくて怖いものがありました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブノワ・マジメル (フランク) | 真木蔵人あたりにお願いしたい。 |
フィリップ・コーベール (クロード・コルティ) | 中尾彬、池波志乃のおしどり夫婦で。 |
ベアトリス・ダル (ベアトリス) |
URAMI 〜怨み〜 BRUISER (2000) |
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2004年9月 | |
会社では同僚に無視され上司のミロにはバカにされ、。妻にも馬鹿にされる毎日を送りながらも必死で働くヘンリーはある日妻と上司のミロが不倫をしていることに気がつくのだが何も言えなかった。しかしある朝目覚めた時、自分の顔が白いマスクを一体化していた。ヘンリーは今まで自分を馬鹿にした人々を次々と血祭りに上げて行き・・・ さえない男が仮面と同化して自分の心を解放し復讐するっていうちょっと「マスク」を暗くしたような内容のジョージ・A・ロメロ監督作品。 こういうのってスッキリするかなぁ?なんて思って観ていたけど今ひとつスッキリしませんでした。会社の会議のシーンをひとつ取ってみてもこのヘンリーとやらはすごく主張が下手だもんなぁ。これじゃ上司にちょっとくらい馬鹿にされてもしょうがないと思えるし、せっかく仮面の力を借りて自分を解き放ったのだから豪快にバッサバッサと復讐してほしかったんですけど主人公の根が暗いからなんかじっとりとした復讐になってました。 やっぱり主人公が気に入らない奴次々と殺していく作品でスッキリ&痛快なのは「シリアル・ママ」しかないですね。(まぁあれはブラック・コメディだから比べるのもなにかと思いますが・・・) 主役のジェイソン・フレミングもまるっきしさえない男に見えないし(むしろ彼は主人公というより親友のふりして主人公を利用する友達の役でしょ?)、ほとんど白塗りマスクを劇中付けっぱなしだから別にジェイソン・フレミングでなくてもよいのでは?と思ってしまいました。 極悪上司のピーター・ストーメアは相変わらずわけの分からないテンションの高さですごかったですけど・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイソン・フレミング (ヘンリー・クリードロウ) |
DonDokoDonの平畠啓史みたいな人がこういう役に最適かと。 |
ピーター・ストーメア (ミロ・スタイルズ) |
ここは竹中直人の異常なまでのテンションの高さがほしいところ。 |
ウルヴァリン:X-MEN ZERO X-MEN ORIGINS: WOLVERINE (2009) | |
2009年9月 | |
子供の頃に特殊な能力に目覚めたローガンは兄のビクターと逃亡生活を続け、やがて二人は軍の特殊部隊に入り、ストライカーの指示のもとで働くのだが・・・ 「X-MEN」のウルヴァリン誕生秘話。 そもそも19世紀から生きているというぶっ飛んだオープニングでウルヴァリンって改造人間だと思っていたら、改造ミュータントだったんですね。鋼鉄の爪になる前はあれが骨だったという設定がちょっと面白かったですが。 ウルヴァリンなだけにヒュー・ジャックマンのための映画と言っても過言でないくらいヒュー・ジャックマン一色でファンなら大満足の一作となっています。全裸で滝に飛び込み全裸で農場を突っ走るとヒュー・ジャックマンの肉体美が売りで水槽からウルヴァリン完全版の出来上がった時の筋肉がザ・肉食という感じの漫画みたいな体だし、何度となく騙されて痛い目にあって野獣みたいなのにいい人過ぎて感心を通り越して笑えてきます。 「X-MEN」の一作目の敵だったセイバートゥースはウルヴァリンのお兄さんだという事実も判明。これがまたナオミ・ワッツの旦那さんのリー・ヴ・シュライバーですよ。ここのところ結構売れてきて、この二人は遅咲きのナイス夫婦ですね。 新キャラクターにトランプ使いのガンビットとか後半とんでもないことになる妙に動体視力のいい剣使いのライアン・レイノルズなんかが出ていて特に前半の軍隊でのミュータント軍団とかは面白いなと思ったのですがそれぞれの個性が全く引き立っていないのがもったいなかったです。その点「X-MEN」はチームだったので程よくそれぞれのドラマがあって各ミュータントの魅力が敵味方関係なくあったので次回作は見習って欲しいと思いました。 あと不満を言えば恋人役が地味すぎる。「X-MEN」の最後ではまさかのヒロインまでのしあがったファムケ・ヤンセン的にインパクトがないといけません。同じだったのは髪型くらい。そう、ウルヴァリンはファムケ・ヤンセン的な髪型が記憶を失う前から好みだったんですね。ヒロインは何となく、ミシェル・モナハン封でしたがどうせならまだミシェル・モナハンの方がよかったです。 | |
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ヒュー・ジャックマン (ウルヴァリン/ローガン) | 「X-MEN」の時に書きましたがイメージは照英で。 |
リーヴ・シュライバー (セイバートゥース/ビクター) | 野獣みたいな格好もいけそうな岸谷五朗で。 |
リン・コリンズ (ケイラ) | 鶴田真由あたりにお願いしたい。 |
ダニー・ヒューストン (ストライカー) | 佐藤浩市あたりがやったら面白いかもしれません。 |
ウルトラヴァイオレット ULTRAVIOLET (2006) | |
2006年7月 | |
近未来、アメリカ政府が極秘に開発したウィルスが蔓延しそれに感染した人間はファージと呼ばれる超人的な能力を身につけていた。ファージの力を恐れ撲滅しようとする人間政府にファージ側は最強の戦士ヴァイオレットを送り込むが・・・ アクションがもろ「リベリオン」だなぁと思ったら監督が「リベリオン」の監督でした。 観た当時はイマイチだったけど今観ると面白い「リベリオン」と比べるとアクションこそそこそこでしたが話が全然盛り上がらなくて「リベリオン」を超えることが出来ていませんでした。 ミラ・ジョヴォヴィッチだからどんだけ周りに敵がいるんだよ!という状態でも負ける気がしないんですよね。ちょっとはピンチになるシーンも欲しかったです。しかも今回の映画は子供を守り抜くみたいな内容なんですけど子供似合わないなぁジョヴォヴィッチ。と思ったら子供と子供にも容赦ない態度をとっていてここだけは何かリアルでした。 そして悪玉のボスはこの手の映画にありがちのどう見ても弱そうなのは分かるのですがあの鼻栓は何なんだろう?と奴が出てくるたびに思ってしまいストーリーそっちのけで鼻栓が気になってしまうし薄化粧していて頬はほのかにピンク色というところも気になってしまいボスとしては失格。こんな格好でキレられても迫力ないですから。こういうボス役にこそショーン・ビーンがぴったりなのにこの監督気がついていないところがもったいないところでなのでした。 | |
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ミラ・ジョヴォヴィッチ (ヴァイオレット) | 腕っ節も強そうな江角マキ子で。 |
ニック・チンランド (ダクサス) | 尾美としのりがやっているような感じでした。 |
ウルフマン THE WOLFMAN (2010) | |
2010年5月 | |
兄の婚約者グエンから兄が行方不明という便りが届き疎遠になっていたイギリスに帰ってくる。やがて兄の死体が発見されるのだがそれは獣に襲われたような傷が残っていて・・・ ベニチオ・デル・トロが製作にも加わって狼男に挑戦。 父親がアンソニー・ホプキンスという時点で突っ込まずにはいられないB級映画です。デル・トロも狼男になるのは序の口で拷問受けて椅子に縛られて、全身氷水に浸けられる水攻めの刑とかアンソニー・ホプキンスもドSの父親だったりしてアカデミー賞受賞の演技派がやらないようなことを思い切ってやってくれているところは笑えます。最後、アンソニー・ホプキンスも大変なことになっていてすごかったです。 ネタバレ→狼男に襲われた人はほとんど体を切り裂かれて死んでしまうけれどまれに生き残ったら狼男菌が感染して狼男になってしまうというあるいみゾンビ映画という開き直り方が強引ですごいなと思いました。この映画で銀の銃弾も出てくるのですがあまりい観なかったし。← という感じでB級の雰囲気漂う感じで雰囲気と強引な展開は好きなのですがなんと言うか残念な印象。B級が悪いと言うわけではなく雰囲気が古臭いんです。古典をリメイクするのは全然構わないと思うのですが、リメイクするにも今風な味付けをしないといけないと思うのですがそれが感じられなかったのです。 あと拾いンのエミリー・ブラントもこういう大作だと華やかさが足りていないと思います。ミニシアター系の作品ならいいのですがこの手の映画はもっと花がある女優ににしてもらいたかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベニチオ・デル・トロ (ローレンス・タルボット) | 髪型がおかしかったせいか原田泰造にしか見えなかったです。 |
アンソニー・ホプキンス (ジョン・タルボット) | 厳しそうな感じの原田芳雄で。 |
エミリー・ブラント (グエン・コンリフ) | 中谷美紀がやったらテンション高めで楽しそうです。 |
噂のアゲメンに恋をした! GOOD LUCK CHUCK (2007) | |
2009年9月 | |
自分と寝た女性は次に付き合う男性と幸せになるという奇妙な男チャーリーは運命を感じたキャムと出会うのだがチャーリーはキャムと寝たら一緒になれないと気がつき・・・ ジェシカ・アルバがすっとんきょうなヒロイン役のコメディ。 ビデオスルーしたようなタイトルですがギリギリ公開されました。ジェシカ・アルバが出ているということで。もうジェシカ・アルバ様様ですね。 主人公はデイン・クックという人気コメディアンだそうで知らないと思ったら「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」「レジェンド 三蔵法師の秘宝」と「エクスタシー」とどれも微妙な感じの映画でお目にかかっていました。 そんなB級?なデイン・クックのラブコメディは全体的に品がなかったです。これでよく医者になれたなというようなハイテンションな太っちょの親友のおかげで。 ジェシカ・アルバは電柱に顔面からぶつかったり車から降りようとしたらスカートちぎれてパンツ丸見えみたいな脱ぐ方向の体当たりではなく本当に体を張ってここまでやらなくていいんじゃないのジェシカ・アルバクラスは。と何だかいい娘だなと思ったのですがジェシカ・アルバの大ヒット作って意外にも「ファンタスティック・フォー」位なんですよね。 ジェシカ・アルバには「マチェーテ」で頑張ってもらいたいものです。 | |
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デイン・クック (チャーリー) | 江口洋介がこういう役をやったらかなり好感度が上がります。 |
ジェシカ・アルバ (キャム) | 天然な感じの深田恭子で。 |
噂のモーガン夫妻 DID YOU HEAR ABOUT THE MORGANS? (2009) | |
2010年3月 | |
浮気をしてしまい妻のメリルと絶縁状態の弁護士のポールはある晩二人で食事をした帰り、メリルの顧客が何者かに殺されるところを目撃してしまい・・・ ヒュー・グラントとサラ・ジェシカ・パーカーの復縁コメディ。 いやぁ、サラ・ジェシカ・パーカーはニューヨークが似合うとは言っても今回はとうとうニューヨークの不動産女王という肩書きで行くところまで行った感があってコメディの設定としては合格なんじゃないでしょうか。 前半はヒュー・グラントのごめんなさい攻撃、中盤は都会っ子の二人がなれない田舎でケンカしながらも仲直りしそうな雰囲気、後半はいい感じになってきたところで犯人が二人を見つけて大ピンチというものすごい分かりやすい展開なのですがこのふたりのおかげで楽しく観ることが出来ました。 ヒュー・グラントが何をするにもというか熊よけスプレーも満足に使えないドン臭ところがはまりすぎていて素晴らしい。ヒュー・グラント自身もそれをきっと分かってやっているところが好感度上がります。 で保護観察プログラムで二人がお世話になる田舎町のご夫婦がサム・エリオットとメアリー・スティーンバージェンの風変わりなお二人。サム・エリオットは堅物でメアリー・スティーンバージェンはぶっ飛び系おばさんともう彼女はコメディ映画に出てくる風変わりなお母さんとかおばさんとかそういう役しか回ってこないのではないかと余計な心配もしたくもなるくらい最近は出てくる映画キャラがかぶっていますけど、まぁはまっているからいいのかなぁ。本人的にも。 ネタバレ→クライマックスでのサラ・ジェシカ・パーカーの告白は何かものすごく卑怯で、「浮気したけど、妻が好き」そんなのアリですか?というキャッチコピーもぶっ飛びますが、あれ世の中の女性的にはありなのでしょうか。← 何だか大物夫婦が突然いなくなった割には誰も騒いでいなかったのは気のせいにしておきます。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・グラント (ポール・モーガン) | 最近面白い役も出来ることがわかった豊川悦司で。 |
サラ・ジェシカ・パーカー (メリル・モーガン) | イメージ的には松雪泰子といったところでしょうか。 |
運命の女 UNFAITHFUL (2002) |
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2003年1月 | |
ニューヨークの郊外で暮らす主婦コニーはある風の強い日、マンハッタンでフランス人ブックディーラー、ポールとぶつかり膝を怪我してしまう。膝の消毒をするためポールの家に上がったコニーはやがて毎日のようにポールに会いに行くようになる。 一方、コニーの夫エドワードは妻の行動に不信感を抱き探偵を雇い・・・ 話は不倫はいけません。的な内容ですが、ラストが読めず、ちょっぴりハラハラしちゃうストーリー展開もいいですね。 やったねダイアン・レイン、NY批評家協会賞主演女優賞受賞。さすがそれだけのことはあって、ダイアン・レインはすごっくよいです。「パーフェクト ストーム」ではマーク・ウォルバーグ、「陽だまりのグラウンド」じゃあキアヌ・リーヴスの年上の恋人役でなんで?WHY?(しかのあまり話題にならなかったし)と思ったものですが、ようやくきたなって感じですね。どうせならアカデミー賞にノミネート位されて欲しい。 本来ならシャロン・ストーンあたりが演じて安っぽいセクシー映画になりそうな所を、ダイアン・レインは平凡な主婦(といってもかなり金持ちですが)を上手く演じたと思います。 リチャード・ギアも妻の浮気を知り「なんだか気分が悪い・・・」的な台詞を言うんですが、一瞬笑えた。よく考えたらこんな一人うっとりの台詞を言える俳優はどこにいる?と思い、改めてギア様のナルシスティックな持ち味とギア様でよかったこの絶妙なキャスティングなのでありました。 浮気相手におフランスのオリヴィエ・マルティネス。なんでもフランスのブラピで人気を博しているそうだ。でもかっこいい人は何やっても決まるね。裸にコートとかね。きっと世のご夫人方はいちころであろう。 |
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リチャード・ギア (エドワード・サムナー) |
スカしすぎず、でもちょっぴりスカしている長谷川初範で。 |
ダイアン・レイン (コニー・サムナー) |
やっぱり黒木瞳がこんな役がよく似合う気がする。ダイアン・レインより5才も年上なんてね。 |
オリヴィエ・マルティネス (ポール・マーテル) |
今が旬の坂口憲二で。オリヴィエ・マルティネスっぽい所もある。(と思う) |
運命のボタン THE BOX (2009) | |
2010年5月 | |
スチュワードと名乗る男から突然箱を受け取ったルイス夫妻。スチュワードはこの箱のボタンを押せば、100万ドルもらえる代わりに見知らぬ誰かが死ぬといい二人は半信半疑ながらもボタンを押すか葛藤するのだが・・・ 原作の短編小説を「ドニー・ダーコ」の監督が映画化。 「世にも奇妙な物語」的な感じのサスペンスと思いきやどことなくSFっぽい雰囲気が漂っていてよかったです。映画を観終わった後に原作を読んだのですがこれがまた驚くほどの超短編。あれだけ短い話を2時間に引き伸ばすなんてどれだけ退屈になるのだろうかと心配もしたのですが話の核となる部分上手く利用して話を広げたという感じでとても感心しました。 ボタンが入った小さい箱ひとつから始まって、最終的にあんな形になっていくとは想像もしていませんでした。(もちろん原作にもそういう場面はない) キャメロン・ディアスは「バニラ・スカイ」の時に思ったのですが底抜けに明るい役は当然いいのですがこういう役も何気に上手いんですよね。次々と起こる非日常的な出来事に振り回される役どころもよかったです。 ジェームズ・マースデンはついにキャメロン・ディアスの旦那焼くまで上り詰めて本当によかったなと思いました。体を張ってずぶ濡れになっていたし。ずぶ濡れと言えば水が出てくるのですが、水の使い方で「ドニー・ダーコ」の監督らしい特徴が出ていましたよ。この監督ちょっとしたところに特撮を使うところがいいですね。フランク・ランジェラの顔の火傷とか。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キャメロン・ディアス (ノーマ・ルイス) | 竹内結子にお願いしたい。 |
ジェームズ・マースデン (アーサー・ルイス) | シリアスな時の筧利夫といった感じで。 |
フランク・ランジェラ (アーリントン・スチュワード) | 岸部一徳あたりがやったらはまりそうな気がします。 |