パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 PERCY JACKSON & THE OLYMPIANS: THE LIGHTNING THIEF (2010) | |
2010年3月 | |
学校に馴染めないパーシー・ジャクソンはある日突然魔物に襲われ、自分の父親がギリシャ神話のポセイドンだと知る。パーシーはゼウスの稲妻を盗んだ濡れ衣を晴らすため旅立つのだが・・・ ギリシャ神話の神々が次々と出てくるファンタジー。 ポセイドンと全能の神ゼウスという最高の称号を得たショーン・ビーンがオープニング、私服で現代に現われて「久しぶりだな。」なんて言い合う姿がものすごくシュール。そしてショーン・ビーンあろうことかゼウスの象徴とも言える稲妻を盗まれています。そしてポセイドンに「お前のとこの息子が獲ったに違いない。」と逆ギレ。全能の神になってもうっかり稲妻を盗まれ逆ギレという相変わらずのショーン・ビーンスタイルは健在でした。 内容云々よりユマ・サーマンとロザリオ・ドーソンが相変わらず光っていてよかったです。 ユマ・サーマンはメデューサということで「バットマン」のポイズン・アイヴィーそのまんまなきゃらクターなのですが、メデューサの巣に迷い込んだおばさんを石化させその固まったおばさんにサングラスをかけて戦闘態勢になっていくという細かい演技がさすがと思わせてくれます。 ロザリオ・ドーソンも冥界の女王役で夫のハデスに仕返しをしてものすごくテンションが上がるところなんかロザリオ・ドーソンらしくてこれまた最高でした。 神々がたまに人間界にやって来て子供を作ってオリンポスに戻り、子供たちはというと森の中のテレビもない何時代?という時代設定の合宿所で剣術に勤しむというシーンもよくよく考えるとものすごいなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ローガン・ラーマン (パーシー・ジャクソン) | 林遣都あたりにお願いしたい。 |
バースデイ・ガール BIRTHDAY GIRL (2002) |
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2002年11月 | |
真面目な銀行員ジョン・バッキンガムは現在恋人なし。ロシアの花嫁紹介サイトから花嫁を注文する。早速ロシアからナディアという女性がやってくるが彼女は全く英語が話せなかった。 それでもジョンはナディアと生活を続けていたが、ナディアの誕生日のに、ロシアから二人の男がやってくる・・・ インターネットで外国人の花嫁を注文する。今の時代だったら実際にありそうな話が妙に説得力あって、ちょっぴり怖かったりもして。 ニコール・キッドマンがミステリアスなロシア人に扮しがんばっていました。とにかくニコールとヴァンサン・カッセルとマチュー・カソヴィッツのロシア語はすごかった。(ロシア語はわからないけど・・・) あと、ニコールが水浴びするシーンがあるんですけど、ニコールの腹筋がきれいに割れているんですよ。最近ナオミ・ワッツに熱を上げていましたけど、この腹筋でニコールに改めて惚れなおしたって感じです。 ベン・チャップリンは相変わらず眉毛は濃いが、存在感が薄いというか地味という感じでしたね。(ラストはちょっとハードボイルド風に見えたりもしましたが・・・) フランスの仲良し二人組みヴァンサン&マチューもなかなかよかったと思いますよ。ヴァンサンは若干この手の役が多い感じがしますが、マチューは監督もいいけど役者としてもなかなかいいじゃん、特に憎めない奴を演じさせるといいかも知れないと気が付いた。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (ココリコミラクルタイプの出演者達で) |
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ニコール・キッドマン (ナディア) |
松下由樹で。ココリコミラクルタイプのノリでぜひ。 |
ベン・チャップリン (ジョン・バッキンガム) |
顔がベン・チャップリンに似ている、田中直樹を。 |
ヴァンサン・カッセル (アレクセイ) |
あのキレっぷりは尋常じゃない、八嶋智人。 |
マチュー・カソヴィッツ (ユーリ) |
リリー・フランキー、きっと憎めない奴であろう・・・ |
ハード・キャンディ JAWBREAKER (1999) |
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2004年8月 | |
学校の人気者コートニー、ジュリー、マーシー、リズ。彼女達はリズの誕生日に彼女を驚かせようと悪戯をするのだが誤ってリズを死なせてしまう。必死に隠ぺい工作をする三人だったが学校一さえないファーンにリズの死体を見られてしまい・・・ なんと言ってもハイヒールを履いた悪魔と称されるコートニー役のローズ・マッゴーワンが顔から存在自体まさにビッチでいい、はまりすぎています。マッゴーワンだからこそこの作品は成り立つと言っても過言ではありません。比較的ビッチなイメージだったレベッカ・ゲイハートがめちゃくちゃいい女子高生に見えましたから。 死んだ友達より学校での名声が一番大事と思っているような女ですから、仲間を抜けたジュリーにも容赦しないところが気持ちいい。死体を見てしまったイケてないファーンを口封じのために仲間に入れてたちまち人気者にするものの調子に乗った(人気が出すぎた)ファーンの正体をばらして奈落の底に落とすという仕打ち。もう酷すぎて笑えます。この仕打ちもポスター並の大きさの拡大したダサイ頃の写真を学校の壁のみならず階段にも貼ってますからアメリカはいじめもスケールでかいです。 最後はもちろんコートニーがジュリーにしてやられるわけなんですがなんてったて酷い目に遭うのがローズ・マッゴーワンだから全然可哀想じゃないんですよね。逆に可哀想と思われないマッゴーワンが可哀想かも・・・ 事件を捜査する女刑事にパム・グリアが扮しているのですが斜に構えて話す角度はもろ「ジャッキー・ブラウン」だったけど相変わらずかっこよかったです。「アメ玉さえ苦い死を招く。」なんてちょっとキザでそれでいて気の利いた台詞もこなすからパム・グリア。ますます好きになりました。 悪魔のようなコートニー、良心の呵責に苛まれるジュリー、ちょっとアホだけどムードメーカーでコートニーの恐さだけは分かっているマーシー、死体を見たために事件に巻き込まれるファーン。と四人の女子もキャラクター的にバランスも取れていて以外にこの映画あなどれなかったです。 原題の「JAWBREAKER」とはゴルフボールを2〜3まわり位大きくしたようなすごい硬い飴でリズはこれを喉に詰まらせて死んでしまうのですがこの飴いったいどうやって食べるんだって大きさ、アメリカって何でも大きいものが存在するんですね。 ファーン役のジュディ・グリアはどこかで見たことあると思ったらシャマラン監督の「ヴィレッジ」の予告編で観ていました。そのほかにも結構脇役としていろいろ映画に出演しているようで、個人的注目リストに入れようと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ローズ・マッゴーワン (コートニー・シェイン) |
MEGUMIで。ビッチ系のジャンルに当てはまると思います。 |
レベッカ・ゲイハート (ジュリー・フリーマン) |
誰かにどことなく似ていると思ったら最近よく見かける山田優でした。 |
ジュリー・ベンツ (マーシー・フォックス) |
ムードメーカー的存在のベッキーあたりで。 |
ファーン・メイヨー (ジュディ・グリア) |
「家なき子」でいじめられていた中山エミリを思い出しました。 |
ハード キャンディ HARD CANDY (2005) | |
2006年8月 | |
出会い系サイトで知り合った14歳の少女ヘイリーと実際に会う約束を交わしたカメラマンのジェフ。二人は意気投合しヘイリーはジェフの家にやってくるのだが・・・ これなんて少女が出会い系で出会った男を追いつめていくサイコサスペンスだから余計にそれが強く感じられて終わり方も想像通りのすっきりしない後味の悪さが残ります。 90%以上は二人っきりのシーンで「死と処女」みたいに余分な人間が出てこないで最後まで見せるというところはすごいなぁと思いましたけどすっきりしないところはこれは個人的な好みもあるんでしょうけどネタバレ→ヘイリーは確実にジェフの命を狙って罠にかけたけど最後までなぜここまでやるのかが明らかにならない。話が進んでいくうちにジェフも少女の失踪事件に関わっていそうな雰囲気が強くなっていくけれど結局ジェフもロリコンで失踪した少女の殺人に関与していたという事実が出てきて、結局お前も悪いんじゃないかよ。とうオチがなんか嫌でした。← 後半ジェフもいよいよピンチという状況で突然クッキーを持って訪れるご近所さんに一度見たら忘れない顔のサンドラ・オーが出てきてなぜかホッとしました。役名は徳田の奥さんというところも中々ナイスでした。 ジェフも「徳田の奥さんはお前の嘘を見抜いてる。」って言うんですが、サンドラ・オーって感がするどそうですよね。 「サイレントヒル」とか「ローズ・イン・タイドランド」とか最近女の子が昔じゃ考えられないような役をやっていて時代は変わったもんだと思います。そして毎回思うのですがこの子達は普通の大人になれるのか心配になるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
パトリック・ウィルソン (ジェフ) | カメラマンとかもいけそうな鶴見辰吾あたりにお願いしたい。 |
エレン・ペイジ (ヘイリー) | 無表情な印象の堀北真希で。 |
ハートブレイカー HEARTBREAKERS (2001) |
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2002年1月 | |
結婚詐欺をして生活をしているマックスとペイジ母娘。ある日娘のペイジが独り立ちしたいと言ったことから、最後の仕事に二人で取り掛かるが、次から次にトラブルが起こってしまう。またペイジもターゲットに本当に恋をしてしまい・・・ シガーニー、ここまでやってくれてありがとう!! 結婚詐欺師を、これでもかとやってくれて観ているほうは爽快になったね。 ロシアマダムに変装して歌まで歌ってくれるなんて、サービスよすぎるよシガーニー!! ジェニファー・ラヴ・ヒューイットもがんばっているが、シガーニーには到底およびません。 ここまでこてこてのストーリーを面白くしたのは、シガーニーのおかげだね。 ということで、シガーニー一色の映画でした。 必見です。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
シガーニー・ウィーヴァー (マックス・コナーズ) |
萬田久子でよろしく。シガーニーより約10才ほど若いが、彼女の天然ぶりをぜひ発揮してもらいたい。 |
ジェニファー・ラヴ・ヒューイット (ペイジ・コナーズ) |
その、強烈な肉体で、ジェニラブにひけをとらない、小池栄子を。 |
レイ・リオッタ (ディーン・カマノ) |
映画スターなのにスターのオーラ0のレイ・リオッタ。 日本の芸能人でオーラなしといったら、笑福亭笑瓶でしょ。 |
ジーン・ハックマン (ウィリアム・B・テンシー) |
大富豪と言ったら!?、千昌夫しかいないでしょ。 |
ジェイソン・リー (ジャック・ウィズロー) |
バニラ・スカイとは全く反対のさわやか青年を演じたジェイソン・リーには、日本のさわやかさん坂口憲二を。 |
アン・バンクロフト (グロリア・ヴォーガル) |
ナースのお仕事でも存在感抜群だった、吉行和子あたりで・・・ |
ハート・ロッカー THE HURT LOCKER (2008) | |
2010年3月 | |
殉職者出たためイラクにやって来た爆弾処理のエキスパートのジェームズは破天荒なやり口で次々と爆弾を解除していくのだったが・・・ アカデミー賞主要6部門で作品賞と監督賞を受賞した話題作。 キャサリン・ビグローの作品は苦手だったのですが(とはいっても観ているのは「ストレンジ・デイズ」と「K-19」だけ)今回もダメかなぁ、映画自体も好き嫌いが完全に分かれているみたいなので・・・と思って観てみたらこれはよかったです。それにしても相変わらずというか何この男っぽさ。自由時間に男同士の半分殴り合いのじゃれあいとかこういう発想どこから生まれてくるのか感心というか不思議でたまりませんでした。 内容は爆弾の解体を次々と見せられて観終わった後はなんだかものすごく疲れたのですが、それでも個人的にキャサリン・ビグロー史上一番良かったなと思えた要因は主役のジェレミー・レナーの存在がかなり大きかったのと、アカデミー賞効果でスクリーンがかなり大きいところで観ることが出来て大迫力だったからだと思います。 ジェレミー・レナーはたまに見かける人くらいの印象で役どころはいつも嫌な奴という特異なポジションの脇役俳優くらいにしか思っていなかったのですが、この嫌な奴という感じの面構えがこういった戦争ものにぴったりで、ちょっと嫌な奴くらいの方がこういった戦場では生き残こって行けそうな顔つきなので絶妙な配役をしたなと感じました。 これを機会にジェレミー・レナーは大きい役を掴んで欲しいところです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェレミー・レナー (ウィリアム・ジェームズ) | やんちゃな感じのするやべきょうすけあたりで。 |
バーバー THE MAN WHO WASN'T THERE (2001) |
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2002年5月 | |
妻の親戚の床屋を手伝い、毎日平凡な暮らしをしているエド。妻と上司のデイヴが浮気をしていることは感づいていたが、エドは別にどうでも良かった。そんな中見せに来た客の一人がドライクリーニングを始めるために資金を提供してくれる人を探しているという話を聞く。エドは平凡な暮らしから抜け出すためにこの事業を始めたかったが資金がない。そこでエドは妻の浮気相手のデイヴを恐喝して、事業の資金を手に入れ、すべてが順調に進んだかに見えたが・・・ 今までコーエン兄弟の作品は、「バートン・フィンク」、「ファーゴ」、「ビッグ・リボウスキ」と観てきて、今回この「バーバー」を観たんですが、やっぱりダメだったコーエン兄弟の作品。 ビリー・ボブの無口な男は渋くてよかったし、台詞はあんまりないんだけど、彼の心の台詞とでもいうんでしょうか?そっちの台詞のほうがメインになっている所もいいしな。(関係ないけど、アンジェリーナ・ジョリーと夫婦ってやっぱり凄いと思う) 夫とは正反対の性格の妻を演じたフランシス・マクドーマンドも、今回あらためて凄い役者だなぁーと感じましたしね。(しょっぱなのビンゴ大会のシーンで「BINGO!!」と叫ぶシーンで彼女の凄さがわかるはず。)彼女はよくコーエン兄弟の作品に出ているのはなぜかな?と思っていたんですが、兄さんのジョエルと結婚していたんですね。妙に納得。 など俳優人たちは素晴らしいですし、こんなのあり?(いい意味で)というようなストーリー展開も面白いのになぜかコーエン兄弟の作品は必ず眠くなっちゃうんだよね。コーエン兄弟の作品は体質に合わないことをあらためて実感したな。 大部分の人が観たら多分★4つか5だと思いますので、お勧めしておきます。 今回は★2つなのにお勧めという妙な展開になりました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ビリー・ボブ・ソーントン (エド・クレイン) |
内藤剛志なんかいい感じでやってくれそうじゃない? |
フランシス・マクドーマンド (ドリス・クレイン) |
元気で社交的なおばさんといったら戸田恵子でしょう。 |
ジェームズ・ガンドルフィーニ (ビッグ・デイヴ) |
凶暴なところが安岡力也っつーことで。 |
バーバレラ BARBARELLA (1967) |
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2004年7月 | |
宇宙飛行士バーバレラはある日、宇宙破壊光線を発明したデュラン・デュランが行方不明になったので探すよう極秘の指令を受ける。さっそくデュラン・デュランのいると思われる惑星に向かうのだが磁気嵐に襲われ宇宙船は不時着してしまう・・・ 噂に聞いていたカルト映画「バーバレラ」、デュラン・デュランを探す目的は一応あるけど内容そっちのけでバーバレラのセミヌードがこれでもかってくらい出てきて「バーバレラ 惑星SEX旅行」と化していたようなのは気のせいでしょか?パイガーも最初翼のある種族だった気がするけど最後は天使にランクアップしてたし・・・ってな内容で確かにカルトな雰囲気は十分ありましたけど、想像以上に音楽もビジュアルもポップでオシャレだったなぁ。登場するキャラクターも男女含めて主要人物から脇役、エキストラにいたる人々のルックスのいいこと。いい男いい女を見たいそこのあなた目の保養になること間違いないなしですぞ。 終盤捕まったバーバレラはガラスケースの中に閉じ込められて殺されそうになるんですけどその方法がインコです。しかも動物愛護団体に注意されなかったんだろうかと思われるほどの数(数百羽はいるんじゃないの?)の本物のインコ。色とりどりのインコで殺すとはこれまたオシャレだなと思ったけどさすがにこれだけインコがいると気味が悪いですね。 「デブラ・ウィンガーを探して」ですっかりおばさんになったころのジェーン・フォンダしか知らなかったんですけどマライアをスッキリさせたルックスではまってましたね。 まだ観ていないんですけど雰囲気が「CQ」っぽいなと思っていたらパイガー役のジョン・フィリップ・ローが出ていました。微妙につながっていたことに気がつきちょっとうれしかった。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェーン・フォンダ (バーバレラ) |
キューティーハニーでコスプレはばっちりの佐藤江梨子で。 |
ジョン・フィリップ・ロー (パイガー) |
滝沢秀明に天使やってもらったらタッキーファンは大喜びでしょうな。 |
パーフェクト・ゲッタウェイ A PERFECT GETAWAY (2009) | |
2010年1月 | |
ハワイに新婚旅行にやってきたクリフとシドニーはカップルがッ惨殺される事件を耳にする。やがてトレッキングに出かけた二人はニックとジーナと言うカップルに出会うがクリフは次第にこの二人が殺人犯だと思い始め・・・ 先読みさせない常夏サスペンス。 最後は分からないとか結末は誰にも話さないでくださいとか色々と何か裏がある的な感じで宣伝しているものだから、観る前からあれこれと詮索してしまい逆に最後はやっぱりねぇと思ってしまったところがもったいない。普通のサスペンスとして宣伝してもらえれば単純に色々な展開が楽しめたのになぁというのが素直な感想です。 「スクリーム」っぽい展開で二転三転するところは個人的には好きなパターンだし、ミラ・ジョヴォヴィッチ意外は割りと日本では知られていない俳優で固められているところもよかったです。ミラ・ジョヴォヴィッチのバカップルっぷりは観ていてちょっと痛かったし、旅先であの二人が犯人かもと不安と恐怖に震えるシーンはいまひとつ似合わず、後半サバイバルモード全開でナイフ片手で追いかけるときのものすごい形相とかアクションシーンをみると、やっぱりミラ・ジョヴォヴィッチは「バイオハザード」のようにすごい顔して戦っている姿が様になるなと思うのでした。 個人的にはミラ・ジョヴォヴィッチじゃない方のカップルで最近伸び盛りのティモシー・オリファントの相手役をやったキエレ・サンチェスというのが(サマンサWho?でお馴染み)時折ものすごく綺麗に見えるところがポイントでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴ・ザーン (クリフ・アンダーソン) | 雰囲気としては勝村政信という感じで。 |
ティモシー・オリファント (ニック) | 見るからに怪しい北村一輝で。 |
ミラ・ジョヴォヴィッチ (シドニーアンダーソン) | パワフルな小池栄子にお願いしたい。 |
キエレ・サンチェス (ジーナ) | 密かに注目している吉瀬美智子にお願いしたい。 |
パーフェクト・ストレンジャー PERFECT STRANGER (2007) | |
2007年10月 | |
新聞記者のロウィーナは幼なじみのグレースと偶然街で会うがその数日後、変死体となって発見される。ロウィーナはグレースが広告会社の社長ハリソン・ヒルと不倫関係にあったことからかつての同僚マイルズの協力を経てハリソンの会社に潜入するが・・・ ハル・ベリー主演のサスペンス。 これ観る前からやっちゃっている感があったのですがやっぱりやっちゃっていました。この手のエロティック・サスペンス?はセクシーシーンとこれでもかというどんでん返しの連続でそんなバカな・・・と思わせなくちゃいけないと思うのですがセクシーもどんでん返しも中途半端でした。 ブルース・ウィリスの会社も超一流ということになっているけど仕事中にチャットするし簡単にハッキングされるし企業としては最低だったし、ブルース・ウィリスも思ったより出番が少なくてどちらかというとand俳優という扱いかな。 唯一よかったのはジョヴァンニ・リビシで常に犯人ではなかろうか?という限りなく怪しいというところと凄腕ハッカーというリビシらしい役どころなのに脱いだら無駄に腹筋割れていますというところが笑えます。 ハル・ベリーの都会的な衣装や恋人役がCSIのウォリックだったりちょこちょこ見た顔があって雰囲気はいいんですけどねぇ。どうせなら「ワイルドシングス」あたり行き着くところまで行って欲しかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ハル・ベリー (ロウィーナ・プライス) | こういう役は米倉涼子にぴったりな気がします。 |
ブルース・ウィリス (ハリソン・ヒル) | 石橋凌がイメージにぴったり。 |
ジョヴァンニ・リビシ (マイルズ・ハーレイ) | 阿部サダヲが腹筋が割れていたら驚きます、 |
バーレスク BURLESQUE (2010) | |
2010年12月 | |
スターを夢見てロスにやって来たアリ。彼女はふと立ち寄ったクラブ、バーレスクに魅了され強引にウェイトレスとして雇ってもらいついに舞台に立つ日が来るのだが・・・ クリスティーナ・アギレラ映画初出演にして主演のミュージカル映画。 予想はしていたのですが予想通り楽しかったです。田舎からスターを夢見て都会に都会にやってくるという王道の展開でオープニングからクリスティーナ・アギレラがさっそく歌声を披露。やっぱりアギレラはパワフルな声がいい。 そしてアギレラの一つ前のアルバムの「Back To Basics」の20年代っぽい雰囲気の世界観と現代的な要素がものすごく上手いこと映像化されているところが成功の秘訣だと思います。(店がよく分からないけど借金しているとかその返済方法とか大雑把なのですがそんなことはどうでもよくなるくらい) バーレスクでのシェールもものすごく声が低くて笑いましたが貫禄があるところと顔にシワがひとつもないところがすごかったです。 王道のストーリーどころかホテルに留守の間、トイレのタンクに現金を外出するも何故か部屋を荒され一文なしにという「プライド」、も真っ青と言う展開にも笑いながらスターを夢見る田舎娘は都会で一度は無一文にというところは万国共通なのでしょうか。 そんなこんなで頭角を現してきたアギレラに危機感を感じたクリスティン・ベルが嫌がらせをするもそれが孵ってアギレラにとって有利働きあっという間に店の花形スターとなるという展開。活躍中のクリスティン・ベルが常に睨みを利かせていますというシーンをいちいち挿んでくるのが個人的にはよかったです。そして最終的にこの手のタイプは嫌な性格を改めるものなのですが結局改心しないところが清くていいなと思いました。クリスティン・ベルは「寝取られ男のラブ♂バカンス」でも嫌な役をやっていたのでちょっと期待していたのですが想像以上の働きっぷりを見せてくれて大満足。今後もこの路線で行ってもらいたいです。 | |
2回目のコメント | |
2011年8月 | |
2回目観ましたけどやっぱりこの映画、ベタなんですけどテンションが上がります。 田舎から出てきた娘が人気者になっていくというところが定番すぎる定番。ちょっと売れっ子になっていい気になっていたら好きな男が離れて行きました。そして一瞬別れるもやっぱりくっつきましたという展開が観ていて爽快です。 あとやっぱりいい味出していたのはクリスティン・ベルですよ。アギレラが何か手柄を立てるたびにクリスティン・ベルの悔しそうな顔をイチイチ挟んでくるところが楽しいんです。さりげなく助演女優賞を挙げたい気分でいっぱいです。 なんてったってシェールを怒らせてレンチで車の窓を割られるという恐怖体験もしていますから。 そして、舞台のバーレスククラブも冷静にみるとすごいです。借金で火の車みたいな設定の割に無駄にダンサーがいるんです。それも話が進んでいくと増えていくんですよね。舞台もお金がない割にはスケールがどんどん大きくなっていっています。普通に最初に見た時のステージより明らかに舞台の面積が大きくなっていますよねみたいなところとか。そんなことですら楽しい何かがこの映画にはあるということはエンターテインメントしているということなんだろうなと思いました。 アギレラと絡むマッチョなダンサーたちは見たことあるなと思ったらアギレラのPVで見かける人たちでした。(多分)アギレラ組ダンサーもいい仕事していました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスティーナ・アギレラ (アリ) | 歌と踊りが出来る安室奈美恵みたいな人にお願いしたい。 |
シェール (テス) | ド派手な格好の小林幸子で。 |
クリステン・ベル (ニッキ) | これは満島ひかりにやってもらいたいです。 |
バーン・アフター・リーディング BURN AFTER READING (2008) | |
2009年5月 | |
フィットネスクラブで働くチャドはある日CIAの情報の入ったCD-ROMを入手し、整形費用が必要な同僚のリンダと持ち主のオズボーンを脅迫するのだが・・・ コーエン兄弟のクライムコメディ。 コーエン兄弟作品は昔からどうもダメで評判のいい「ブラッド・シンプル」や「ファーゴ」も好みではないのでこの映画も出ている人は異様に豪華ですけど今回もダメかなぁと思っていたら「ノーカントリー」(は別格)の次くらいに面白いかもと思いました。 一見、関係ない登場人物が偶然の連続でひとつに繋がっていくというところが自分好みだったのかもしれません。今回はジョージ・クルーニーの女たらしキャラのおかげでひとつに繋がったような気がします。 それにさりげなく残酷描写というかスプラッターな感じの描写をさらっと盛り込んでくる辺りは犯罪ものが得意なコーエン兄弟らしさが出ていてよかったです。 そんなジョージ・クルーニーが今回一番よかったです。美人の妻がいて、そのくせティルダ・スウィントンとフリンをしているまは理解できるけれど出会い系でフランシス・マクドーマンドとまで付き合ってしまう器の大きさと来たら。これぞザ・ジョージ・クルーニーという感じであっぱれでした。色々あってフランシス・マクドーマンドに泣きつくところも情けなくてよかったです。 ブラッド・ピットのバカさ加減もよかったのですが「こんなバカなことも出来ます。」感が漂っていてもうひとつのめりこめませんでした。そんあブラッド・ピットを見て、もう少し「こんなことも出来ますよ。」という感じをなくして自然さが出せればきっとアカデミー賞もいけるのではないかと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョージ・クルーニー (ハリー・ファラー) | イメージはやっぱり三橋達也といったところでしょうか。 |
フランシス・マクドーマンド (リンダ・リツキ) | ドン臭い役もいける京マチ子で。 |
ブラッド・ピット (チャド・フェルドハイマー) | もっとノーテンキな感じの役をやればよかったのにと思う川口浩で。 |
ジョン・マルコヴィッチ (オズボーン・コックス) | イッちゃっている感じの役も出来る船越英二で。 |
ティルダ・スウィントン (ケイティ・コックス) | 冷たい感じの山本富士子で。 |
バイオハザード RESIDENT EVIL (2001) |
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2002年9月 | |
ご存知ゲームの映画化ですが、ゲームの舞台設定は巨大企業アンブレラやT-ウィルスがそのままで出てきているんですが、話としてはオリジナルストーリーとしてガンガン進んでいきます。普通ゲームの映画化っていったら、いまいちの作品が多いんですが、これは例外として、おもしろかった。 ゾンビになる前の人々が結構ちゃんと描かれているのにまず感心したんですが、ゾンビになってからはそれぞれに個性がなくなってしまったのがちょっと残念でしたね。 とはいえ、ミラ・ジョヴォヴィッチも妙にキャラクターにはまってて良かったですよ。(なぜかミニスカート姿ですが) ミシェル・ロドリゲスも「ガール・ファイト」「ワイルド・スピード」に続いてまたまた戦う女を熱演。っていうかハリウッドのジャイ子化してきている貴重な存在です。(きっと今後はアクション系にしか出演しないであろう) と、女優二人は目立ってましたが、男優のほうはといいますと、珍しく知らない俳優ばっかりだったので誰がどこまで生き残るという個人的予想がことごとくはずれて逆に楽しめましたね。 あのラストも個人的にはすごく納得いく終わり方でよかったですね。→続編も決定らしいです。← ところで、ゾンビ映画を観るといつも思う疑問なんですが、 1.ゾンビはどうやって生きた人間を判別しているのか? 2.ゾンビはなぜ生きた人間を襲う(食べる)のか? 3.ゾンビはなぜ人間を完食しないのか?(だからゾンビが増殖する。) これって永遠の謎なのか? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ミラ・ジョヴォヴィッチ (アリス) |
江角マキコしかいないでしょう。もちろん「ショムニ」のミニスカート姿で。 |
ミシェル・ロドリゲス (レイン) |
肉体派のアリスにはYAWARAちゃん(どの辺が?)こと田村亮子で。 |
バイオハザード II アポカリプス RESIDENT EVIL: APOCALYPSE (2004) |
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2004年10月 | |
病院で目覚めたアリスはラクーンシティにウィルスが蔓延している事を知る。一方街から脱出できなかったジルたちはアリスと出会い街を脱出しようと試みるのだが・・・ 前作から36時間後を描いた続編。観終わってふと我に返ったときになんか勢いだけだったなぁなんて思えてしまうそんな感じの作品でした。いやミラ・ジョヴォビッチの脱ぎっぷりと豪快なアクションっぷりにバイオハザードにかける情熱は十分解かったしアクションは確実にボリュームアップして楽しかったんですけどね。 ちょっと残念だったのはクリーチャーに目新しさがないというところか?ゾンビとゾンビ犬とリッカーと前作に登場したのに加えて新しいクリーチャーは前作のラストで連れ去られたマットがネメシスとなって追加されただけですからね。 ミラ・ジョヴォビッチはアクションが人間離れしすぎていちいち笑えます。ビルを縦に駆け下りるシーンはありえなさすぎて、すげー!と思わず笑ってしまいましたけど、メイキングを観たらこのシーン本当に縦に走っていると知ってちょっとびっくり。(スタントウーマンがですけど)人間やればなんでも出来るんですね。 ネタバレ→この人間離れアリスもウィルスに感染しているからってオチ。カルロスもウィルスに感染しちゃったし、少女もウィルスに感染しているし最後はジルとおちゃらけた黒人しかまともな人間がいない始末。もう話が大きくなりつつあってで今後上手く終息するのかちょっと心配になってしまいました。← ジル役のシエンナは少々はすっぱだったけどゲームとビジュアルがそっくりでなかなかよかったです。10年前ならコートニー・コックスこの役。カルロスとやらもゲームに登場していて見比べてみたんですけどゲームじゃあさわやか青年って感じだったけどこっちは男臭すぎるよぅ。特殊部隊の隊員達も男臭いから見分けにくいです。 最後のほうでちらっとイアン・グレンがアンブレラの博士で登場したけどこれはパート3で確実に出てきそうな予感がします。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
シエンナ・ギロリー (ジル・バレンタイン) |
やっぱりこういった役はアクションもこなす水野美紀かな? |
オデッド・フェール (カルロス・オリヴェラ) |
このカルロスは照英のように男臭かったです。 |
バイオハザード III RESIDENT EVIL: EXTINCTION (2007) | |
2007年11月 | |
砂漠にたどり着いたアリスはある日クレアが率いる集団と出会い行動を共にするようになる。そんな中アリスを探すアイザックはついに彼女を見つけ・・・ 完結しそうにない完結編。 1作目はゲームに意外と忠実で2作目もゲームのキャラクターが出てきて最後以外はよかったと思うのですが今回の完結編はすでにオープニングからバイオハザードとは別物になっているという感じで無理やり感があります。ミラ・ジョヴォヴィッチもすでに人間離れしているどころか人間の領域を超えていて怖いものなし。よく分からないけれどバリアを出した時点からバイオハザードじゃないと割り切りましたし、ジョヴォヴィッチの顔も若干マネキンのようにてかっているのがものすごく気になりました。 話の方も新しいキャラクター、アリ・ラーターが加わったにも関わらず彼女の活躍がほとんどなくしかも途中でフェードアウトしてしまっておまけに前作に出ていたことすら忘れていた「ハムナプトラ」シリーズでお馴染みのアラブのイケメンのオデット・フェールも強いんですけどジョヴォヴィッチの強さが人間離れしているのでせっかくの強さが目立たなくって可哀想。 砂漠に出てくる俊敏な凶悪ゾンビとかひとつひとつの素材はものすごくいいのに全てのエピソードが中途半端なので最後のイアン・グレンのお決まりの展開も本来ならば納得できるのですが今回は思いっきり取ってつけたようでなんだかものすごい消化不良です。これだったら次回はアリ・ラーターを主役にしたスピンオフを企画してくれた方が全然楽しめそうです。なぜならもうバイオハザードじゃなくなっているのだから・・・ | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アリ・ラーター (クレア・レッドフィールド) | しっかりした印象の篠原涼子で。 |
イアン・グレン (アイザックス博士) | こういう役は鶴見辰吾がしっくり来そうです。 |
バイオハザード IV アフターライフ RESIDENT EVIL: AFTERLIFE (2010) | |
2010年10月 | |
東京のアンブレラ者で死闘を繰り広げたアリスは生存者がいると噂のあるアルカディアに向かうのだが・・・ シーリーズ4作目は今が旬の3Dになって登場。 いつまで続くのかと思ってしまうのですが、今回は最初から3Dで作った。ということなのでこれはアトラクション的な感覚で見るのが正解だと思います。内容はゾンビ映画なのにスリルもへったくれも緊張感もなくて1作目はそういった意味でミシェル・ロドリゲスも出ていたし監督は同じはずなのですがよく出来ていたなと思います。 ということでゾンビに噛まれてゾンビ化するという基本的なシーンがなかったのでゾンビ映画としてはダメだと思います。それに誰が最終的に生き残っていくかと言うのも顔ぶれ見ると一発で分かってしまうというのもちょっとね・・・とも思いました。 そんな生き残るのが分かってしまうメンバーはアリ・ラーターと「プリズン・ブレイク」でお馴染みのウェントワース・ミラー。舞台が刑務所からの脱出だからそのまんま「プリズン・ブレイク」ですよね。この人プリズンものしか仕事子なくなるのではとちょっと心配してしまいます。 前作から引き続き登場のアリ・ラーターは今回はアクションも多めでよかったです。この人綺麗だけどB級という感じがするのdすがそんなところがとても魅力的で応援したくなります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ショーン・ロバーツ (アルバート・ウェスカー) | 竹内力ぐらいインパクトが欲しかったです。 |
ウェントワース・ミラー (クリス・レッドフィールド) | イメージは伊勢谷友介といった感じでしょうか。 |
ハイ・クライムズ HIGH CRIMES (2002) |
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2002年6月 | |
有能な弁護士クレアは夫とトムと幸せに暮らしていたが、ある日突然逮捕されてしまう。トムは実は元海兵隊の特殊部隊の工員で、海軍時代にえるさるエル・サルバドルで民間人9人を殺害した容疑だった。しかもトムの本当の名前はロナルド・チャップマンだった。軍事裁判に詳しいチャーリーの助けを借り軍のスキャンダルを暴いていくクレア達だったが、同時に彼らの身にも危険が迫っていた。 といった、軍事法廷サスペンスで、中盤までの軍事裁判で軍の圧力でどう転んでも勝ち目がないぞっていう所までは、サスペンスフルでよかったんだけど、ネタバレ→クレアが決定的証拠を見つけて、突然トムが無罪になって裁判が終わる←所あたりから中途半端になってきた。 ラストもネタバレ→トムがやっぱり悪くってクレアがトムに襲われている所を、エル・サルバドルの民間人がトムを殺して終わり←これは別にいいんだけど、ネタバレ→いきなりクレアの再出発←はないんじゃないか。事件のその後ちゅーのをちゃんと描いてほしかった。 アシュレー・ジャッドは得意の転んではただでは起きない女を熱演だけど、化粧が濃すぎ。 どうでもいいが、モーガン・フリーマンがどの映画でもかならずやる表情をこの作品でもやってくれました。「ま、まさか!」っていう表情。ぜったいやってるので今後もさりげなく注目。 ジム・カヴィーゼルは相変わらず地味っすねー。 アシュレー・ジャッドの奔放な妹役のアマンダ・ピート、なかなかいいですよ。 |
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アシュレー・ジャッド (クレア・キュービック) |
気が強そうな村上里佳子で。 奔放な妹役には柴崎コウでよろしく。 |
モーガン・フリーマン (チャーリー・グライムス) |
徳光和夫で。おでこのしわの入り具合はモーガン・フリーマンといい勝負。 |
ジム・カヴィーゼル (トム・キュービック/ロナルド・チャップマン) |
渡部篤郎で、ぜひ里佳子と夫婦共演で。 |
ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ! ELECTION (1999) |
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2004年6月 | |
友達は自他共に認める優等生トレイシーは自分の将来のために時期生徒会長となるために必死で選挙活動に励んでいた。しかしそんなトレイシーの行動にうんざりした教師のジムは対立候補をトレイシーに仕向けるのだったが・・・ アメリカじゃこれがきっかけでブレイクしたと言っても過言ではないリース・ウィザースプーンのシニカル・コメディ。当時まだ無名だったからなのか日本じゃ未公開だったんですよねぇー。もったいない。 これメインの登場人物がそれぞれ一人称で語っていく不思議なタイプでもあったりするんですけど、リース・ウィザースプーンの一人勝ちでした。キャラクター的にも最終的にも・・・ トントン拍子で生徒会長当選確実って状態の時にジムが学園の人気者を対抗馬に仕立て上げるんですけどこの時のリースのナニクソみたいな表情もよかったけど妹(レズ)が兄さんに恋人を取られてやけくその立候補しかもこの妹が生徒会をなくすと公約したもんだから一気に本命候補になっちゃうんですけど、余裕の選挙戦から予想外の展開に唖然と焦りの表情が上手いリースを見てあぁこのときすでに彼女の芸風は完成されていたのだと思うのでした。 一方マシュー・ブロデリックはと言えば全ての行動が全て裏目に出てしまう負けキャラで普通なら同情もするんですけど今回は全くと言ってほど同情の「ど」の字も出てこなかったなぁ。だって高校生の選挙ごときでリースを陥れようとマジになったり全ての行動が自業自得なんだもん。さらに不倫して妻に家を追い出されたりもするんですけど不倫相手が嫁より不細工じゃん、しかもブロデリックの目つきって恨めし系だからなんかいつまでも根にも持ってそうだし、ラスト成功したリースに「彼女はかわいそうだ、いつまでも休むことなくがんばり続けるんだからな。」って感じの事をいうんですけど、ジム彼女はかんばることが生きがいなんだよ。ということが分かってないからこういうことになるんだよぅ。だから同情の余地なしって感じなんですよね。 |
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マシュー・ブロデリック (ジム・マキャリスター) |
やることが全て裏目にでそうなアリtoキリギリスの石井正則で。 |
リース・ウィザースプーン (トレイシー・フリック) |
若い頃の鈴木紗理奈で。優等生キャラじゃないけどこましゃくれ具合とがんばり具合がいい感じで。 |
ハイスクール・ミュージカル HIGH SCHOOL MUSICAL (2006) | |
2007年8月 | |
大晦日の派ティーでバスケ部のキャプテンのトロイと優等生のガブリエラはカラオケでデュエットをすることになる。新学期が始まるとガブリエラが転校してきて二人はミュージカルのオーディションに興味を示すのだが・・・ ディズニーチャンネルのテレビ映画なのですがなんでもアメリカではものすごい人気なのだとか・・・何でこの映画を観たのかと言いますとミュージカル・リメイク版「ヘアスプレー」でこの映画の主人公のザック・エフロンが出ているのでちょっとチェックしておこうかと思ったしだいです。 さすがディズニー作品だけあってさわやか過ぎます。パッと見、優等生でちょっと地味目の女の子は実はものすごく歌が上手くて最後ははじけちゃうというこの手の王道のパターンで、学園ものには欠かせない学園の女王様的存在の金髪で全身ブランド物を身につけている女の子がヒロインに勝手に嫉妬してライバル視するなんていう展開もあるのですがディズニーだけあっていじめがぬるすぎます。なんというかわがままな女の子止まり。最後もみんな仲良しって感じで終わるし。とにかく健全で毒がなくて安心して子供に見せても大丈夫です。 バスケ部のキャプテンだからって歌ったっていいじゃないか!本当の自分で行こうぜ!みたいな感じになって学校中がカミングアウト大会(もちろんミュージカルで)が始まるのですが、カミングアウトの内容が普通だったらゲイでしたとかなのにバスケ部だけどお菓子作りが好きとかがり勉に見えるけどダンスが好きとか平和なカミングアウトな内容にディズニーらしさが100%といった感じです。 映画に女の子達もいい娘さんという感じで「ミッキーマウス・クラブ」から飛び出したブリトニーとかアギレラとかはこういう世界で修行して旅立っていったんだなぁと思うのでした。 シリーズ第二弾が最近放送されたようで驚異的な視聴率だったそうでDVDが出たら観てみたいと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ザック・エフロン (トロイ・ボルトン) | 笑顔がさわやかな滝沢秀明で。 |
ヴァネッサ・ハジンズ (ガブリエラ・モンテス) | 優等生な感じの長澤まさみで。 |
アシュリー・ティスデール (シャーペイ・エヴァンス) | サエコっぽいキャラのような気が。 |
ハイスクール・ミュージカル2 HIGH SCHOOL MUSICAL 2 (2007) | |
2008年4月 | |
夏休みになりバイト先を探すトロイたちだったが一向に見つからず途方にくれていたが、ある日トロイと仲間たちはカントリークラブでバイトが出来るようになる。しかしカントリークラブばシャーペイの父親が経営しているものだった・・・ 全米のティーンが熱狂のシリーズ第二弾。 夏休みが始まるぞ!というシーンから始まりみんな早くも夏休みモードで歌って踊りまくるというご機嫌な出だしでテンション高め。さすがティーンを虜にしているだけあってつかみはオッケーという感じです。 前回、ストーリーに関係なく歌のシーンにちょこっとだけ顔を出していた脇役たちまでも再結集して新キャラをあえて加えていないところや高慢ちきなシャーペイがヒロインのガブリエラより出番が多くてやりたい放題だったり弟のライアンがシャーペイに愛想をつかしてガブリエラ側についたりと盛り上がっています感はあるのですが印象に残る歌がなかったのがちょっと残念。歌だけだったら前作の方が断然よかったです。 シャーペイの罠とは知らずに一人高待遇で仲間やガブリエラとの心が離れていき最終的には一人になっちゃうトロイが自責の念で歌う後悔の歌が荒野で歌っうというまるでプロモーションビデオ的なスケールの大きさでシリアスなのに笑っちゃいますという展開。 最後は相変わらずみんな仲良し大合唱という点でものすごく気楽に観ることが出来るのがこのシリーズのいいところでしょうかね。 親友のチャドとテイラーも前作より話に食い込んできてシリーズ第三弾はついに映画化なのですが今後どうなっていくか密かに注目していきたいと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ルーカス・グラビール (ライアン・エヴァンス) | いじられちゃう感じのキャラクター、ウエンツ瑛士で。 |
コービン・ブルー (チャド・タンフォース) | トロイの親友は一人ワイルドな風貌なのでKAT-TUNの田中聖あたりがぴったりか? |
モニク・コールマン (テイラー・マッカーシー) | ガブリエラの親友は北陽の虻川美穂子に似ている気がします。 |
ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー HIGH SCHOOL MUSICAL 3: SENIOR YEAR (2008) | |
2009年2月 | |
卒業を控えたトロイとガブリエラたちは卒業の記念にミュージカルをやることになるがトロイとガブリエラは進路について密かに悩みを抱えていて・・・ ディズニーの人気テレビ映画が劇場版で完結。 映画版を観る前にテレビで前2作をやっていたので軽く観なおすと青春と友情のオンパレードで感動したりもしました。そのおかげもあってか、ものすごく楽しかったです。 オープニングのバスケの試合最初はピンチでも絶対最後は勝と決まっていても、盛り上がっていてテンション上がります。チアリーダーたちのキレのあるダンスから始まったと思っていたら、テレビシリーズから出演していて画面に映るだけで気にならずにはいられない、ちょっと太めだけど歌って踊れるマーサがチアリーダーになっている。そしてセンターで踊りまくっているというすごい展開に興奮せずにはいられません。そしてピンチのトロイが「もう呼吸さえまともにできない。」と歌うとガブリエラが「あなたならできる。私は信じているわ。」と返すと「その言葉が支えになる。」と歌い見事勝利ですよ。あー楽しすぎる展開。 そして何故かみんなで卒業ミュージカルをやろうということになってすったもんだあるのですが音楽担当のケルシーが大活躍。今までところどころで出てきていたのですがピアノ担当なのでいつも演奏ばかりでガブリエラたちが歌うので歌声もあまり聞けなかったのですが本格的に歌あり踊り、メインキャラのライアンとの淡い恋心ありと主役級にグレードアップ。ケルシーは確かバスケ部びハリー・ポッター風の男の子といい雰囲気だったのに最後でライアンに乗り換えるあたりなかなか大胆だと思いました。 ミュージカルシーンはボブ・フォッシーっぽいところもありものすごく頑張っている感じがして歌も踊りも個人的にはテレビ版からさらにレベルアップした感があってよかったです。それに比べちゃいけないけれど、「マンマ・ミーア!」と比べると全てが上回っているのはもちろんのことガブリエラの声が透き通っていて瑞々しいので聞き心地がとてもいいんです。それにガブリエラとトロイを筆頭に進路で恋を取るかと友情を取るか悩む姿も様になっているし親友チャドとの熱い友情も今回もしっかりあって若いって素晴らしいと思いました。 個人的に好きなシャーペイはシリーズが進むにつれて何だかんだ行って毎回ギャフンと言わされて普通の子なら登校拒否ものなのですが持ち前の勘違いっぷりと気の強さで全く気にしていなくてむしろ闘争心に火がつく感じで何気に好感度が高いです。負けるなシャーペイ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
オリーシア・ルーリン (ケルシー・ニールセン) | ピアノを弾く姿が絵になりそうな成海璃子で。 |
ハイテンション HAUTE TENSION (2003) | |
2007年3月 | |
試験勉強のために親友アレックスの実家に泊まりに来たマリー。しかしその晩、謎の男が訪れ次々と一家を惨殺し始めアレックスは連れ去られてしまい・・・ フランス発のスプラッター・ホラー。 いきなり始まる強烈なスプラッター描写。すごいらしいと噂は聞いていたのですがこれはインパクトがすごいです。何故か分からず惨殺されていく親友の家族たちなのですが殺し方も切れ味鋭いカミソリで喉元をスパッとなんていうのは序の口で家具で頭を潰したり子供だって容赦しないところが痛い。ヒロインの使う武器も含め斧からチェーンソーにシンプルながら痛さでは一番な木の切れ端に有刺鉄線を巻いたものまでバラエティ豊か。 もうこんなシーンばかり続くので頭もマヒしてきてしまうのですがこの監督はこうういうスプラッターものが好きという意気込みは十分伝わりました。その証拠に「サランドラ」のリメイク「THE HILLS HAVE EYES」がスマッシュヒット済み。これは多分未公開になりそうですがDVDでぜひ観てみたいと思う一品です。 最後のオチはちょっと無理があって別にいらなかったかなぁと思います。それにしてもヒロインはやっぱり白のTシャツなんですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
セシル・ドゥ・フランス (マリー) | スプラッターが似合いそうな片瀬那奈で。 |
ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ HIDE AND SEEK (2005) |
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2005年4月 | |
母親自殺をきっかけにデヴッドは心を閉ざした娘のエミリーを連れ郊外に引越しをする。やがてエミリーは想像上の友達チャーリーを作り上げるのだったが・・・ ダコタちゃんがダークな役に挑んだスリラー。ファムケ・ヤンセンも出ているし今年のベスト10に入りそうな予感がしてかなり期待して観に行ったのですが正直うーんとダメな方向で唸ってしまう出来でがっかりです。 そもそも還暦過ぎたデ・ニーロがダコタちゃんの父親役ってところがもともとおかしいんですけど、デ・ニーロ自体この作品から浮いちゃっているのがそもそも大きな問題。他の役者にダコタちゃんの父親役やってもらいたかったなぁ。 ネタバレ→デ・ニーロのてについた染みが最後のオチになっているところは普段なら感心するところなんですけど、えーデ・ニーロがチャーリーかよ。隣の猟奇的なお父さんがチャーリーだったというストレートなオチにしてもらいたかったです。← デ・ニーロが心を開かないダコタちゃんに変顔とかして気を惹こうとがんばっているのに「もう行っていい?」と素っ気ない態度をしたり、「チャーリー、チャーリー、チャーリー、チャーリー!」と連呼して壊れかけるダコタちゃんと新しい一面を見ることが出来て楽しかったです。もう笑いそうになっちゃいましたから。 贔屓のファムケ・ヤンセンは大活躍でもう完璧。最後はネタバレ→デ・ニーロに殴られて地下室に落とされ閉じ込められ、洞窟じゃ首絞められメイクも限界ギリギリなんですけど「HIDE AND SEEK」と決め台詞も見事で←惚れ直しました。 エリザベス・シューは今回の役彼女じゃなくても全然OKなんですけどアカデミー賞にノミネートされた女優がネタバレ→窓から突き落とされて殺される←なんて微妙に豪華で得した気分でした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ロバート・デ・ニーロ (デビッド・キャラウェイ) |
この役は堤真一くらい若いお父さんじゃないとダメだと思う。 |
ファムケ・ヤンセン (キャサリン) |
杉本彩にぜひ白衣を着て精神科医の役をやってもらいたい。 |
エリザベス・シュー (エリザベス・ヤング) |
吉本多香美クラスの綺麗なお姉さんに。 |
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL (2003) |
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2003年9月 | |
カリブ海のある港町に突然キャプテン・バルボッサ率いる海賊達が総督の娘エリザベスをさらって行く。エリザベスを思うウィルは伝説的な海賊ジャック・スパロウと手を組みエリザベス救出に向かうが・・・ ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」をベースにしたらしいこの映画。ディズニーランドなんて十数年行っていないので「カリブの海賊」なんてどんなものかすっかり忘れて観ました。 学生さんやっている時に観たら絶対に面白く感じたんだろうなぁっていうのが正直な感想です。身分の違う恋や金銀財宝、骸骨や呪いなんか見どころいっぱいで飽きさせません的なサービス精神が伝わってきます。 ちょっと不満なのは上映時間が2時間23分と長すぎること。こういうアドベンチャー超大作は物足りない位の上映時間がちょうどいいんですよね。 それにしてもSFXってやつはずいぶん進化したもんだと思います。月の光を浴びると骸骨になる海賊達なんて全く違和感なく見せるし、船によじ登る骸骨達の動きもなめらかですもんね。 キャストも結構はまっていたと思いますよ。ジョニー・デップは伝説の海賊というには貫禄はないけれど、どこか間の抜けた感じの海賊を楽しそうに演じていましたよね。去年から注目していたキーラ・ナイトレイはやっぱりウィノナ・ライダーに見るたびに似ていたなぁ。ウィノナが万引きしてなければ&ジョニー・デップと付き合っていなければ(もしくは別れていない)絶対ヒロインだったと思います。 思わず笑っちゃったのが、ウィルとエリザベスのキスシーン。壮大なBGMが流れる中、唇が触れ合った瞬間音楽も最大級に盛り上がるところがわかりやすすぎて。あと、ウィルの恋敵が素直に二人を祝福するところがいかにもディズニー的だと思ったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョニー・デップ (ジャック・スパロウ) |
コミカルな演技を期待したい唐沢寿明で。 |
オーランド・ブルーム (ウィル・ターナー) |
分りやすいかっこいい奴の坂口憲二で。 |
キーラ・ナイトレイ (エリザベス・スワン) |
若いのにしっかりした印象のある田中麗奈あたりで。 |
ジェフリー・ラッシュ (キャプテン・バルボッサ) |
林与一で。海賊役にぴったりなイメージがして。 |
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST (2006) | |
2006年8月 | |
ウィルとエリザベスはジャックを逃がした罪で投獄されるがウィルはジャックを連れ戻すことで全て帳消しにする取引をするのだが・・・ 海賊映画の第2弾。前作はちょっと長かったなぁという印象だったのですが今回は前作に輪をかけて2時間30分という見た目も大作でしたが時間も超大作。この手の映画はもうちょっと観たいという物足りなさ感がちょうどいいと思うのですが今回は長いしデイヴィ・ジョーンズも中々出てこないんですけど楽しめました。 内容としての印象はそれほど強くないんですが、ビジュアルとしての印象はものすごく残っていてジャングル→呪われた海賊達との遭遇→宝探し→クラーケンの大襲撃といった流れがアトラクション感覚でこういうタイプの映画が飽きさせずに一気に見せてしまうところはすごいと思いました。 すごいと言えばデイヴィ・ジョーンズを始めとするクリーチャーたちの素晴らしいこと。フナ虫みたいな小さい海の生き物がクリーチャーたちの顔を這う芸の細かさ。生臭さが伝わって来そうなディテールはよかったです。デイヴィ・ジョーンズ役のビル・ナイはビル・ナイと言われても絶対分からないだろうという特殊メイク。「ラヴ・アクチュアリー」あたりから絶好調の特殊メイク好き?ビル・ナイの快進撃はしばらく続きそうで・・・ ラストもサプライズありで次回への期待を高ぶらせてくれてジェリー・ブラッカイマー×ディズニーの商売魂恐るべし。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ビル・ナイ (デイヴィ・ジョーンズ) | 宇津井健にタコのかぶりものをしてもらいたい。 |
ジャック・ダヴェンポート (ノリントン) | 谷原章介みたいな人が泥まみれになるようなイメージ。 |
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END (2007) | |
2007年5月 | |
強大な力を持った東インド貿易会社のベケット公の暗躍を阻止すべくウィルとエリザベス達はジャックを生き返らせるためシンガポールの海賊サオ・フェンのもとに向かうのだが・・・ 超大作の完結編が続く今日この頃「パイレーツ・オブ・カリビアン」もこれにて完結。 「スパイダーマン」も最後は見所盛りだくさんでしたがこちらはそれに輪をかけて盛りだくさんな見所があっていったいどこから手をつけていいのか分からない感じで感想がこういうのに限って難しいんですよね。 3時間近い上映時間ながら飽きははしないのですがこのシリーズは無駄に細かいエピソードが盛り込まれて話が脱線するので本筋が結局なんだったのかよく分からなくなってしまうので今回の完結編でやっぱりこのシリーズ若干苦手だなと確信してしまいました。 「カリブの海賊」がテーマになっているだけあって全体的にアトラクション気分全開。ジョニー・デップも「チャーリーとチョコレート工場」のウンパ・ルンパ並に分裂してコミカルなことをやってテンション高めなのですが個人的にジョニー・デップにはクールでいて欲しかったです。 シリーズ通してどんどんよくなっていったのはキーラ・ナイトレイ。男の中であれだけ威勢良くしかも声を張り上げて戦うことが出来て現代劇からコスチュームものまでこなす若手女優って他にはちょっといないなぁと思いました。 オーランド・ブルームもよかったと言えばよかったのですがやはり彼は準主役でコスチュームものというポジションでこそ魅力が引き出されると感じたので今後はこの路線からの脱却を計ってぜひともがんばってほしいです。 期待していたチョウ・ユンファは思ったより出番が少なく扱いも悪くてがっかりでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
チョウ・ユンファ (キャプテン・サオ・フェン) | 松平健あたりにお願いしたい。 |
トム・ホランダー (ベケット卿) | 最近、タカアンドトシのタカ顔の人がハリウッドに増えてきている気がします。 |
ナオミ・ハリス (ティア・ダルマ) | こういうお歯黒系の約は室井滋にやってもらいたい。 |
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 PIRATES OF THE CARIBBEAN: ON STRANGER TIDES (2010) | |
2011年7月 | |
命の泉を知るジャックはかつての恋人アンジェリカとともに泉の場所に向かうことになるのだが・・・ メインの出演者を半分くらい入れ替えて監督もゴア・ビンスキーからロブ・マーシャルに代わったシリーズ第四弾。 キーラ・ナイトレイとオーランド・ブルームの出ていた全シリーズよりは今回の方が好きかな。でもこのシリーズ正直興味がないのですが・・・なんというかファンタジーっぽいんですよね。海賊の話ですが、魔法とか出てきてちょっと違うんですよね。(そういうもの?) 荒くれ者の海賊たちがライバルの海賊たちと大砲使って船の上で大乱闘というスタイルがいいかなと思いましたが、ディズニー映画ですから仕方がないんですかね。 でもペネロペ・クルスは楽しそうにやっていたし、黒ひげ役のイアン・マクシェーンも大海賊という雰囲気を醸し出していて、ビジュアル的にはよかったです。 人魚も出てきて盛りだくさんな感じなのですが、ペネロペ・クルスがあれだけの動きに、さらに問題なくやっているところに目が釘付けです。そのおかげで、人魚と牧師の話もほとんどメインみたいな感じですけど、ペネロペの一人勝ちみたいな状態になっているのでこちらもボンヤリとした印象しか残っていません。話もガチャガチャしていましたが、思っていたより描写がハードでよかったです。(血は相変わらず出ていませんでしたが・・・) | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ペネロペ・クルス (アンジェリカ) | 吉瀬美智子あたりにお願いしたい。 |
イアン・マクシェーン (黒ひげ) | 海賊の格好が似合いそうな北大路欣也で。 |
パイレーツ・ロック THE BOAT THAT ROCKED (2009) | |
2009年10月 | |
1966年イギリスのBBC放送は1日に45分だけしか流行の音楽を放送していなかった。そんな中1日中流行の音楽を流す海賊ラジオ局が圧倒的人気を誇っていたが国はそれを阻止しようとしていて・・・ この海賊ラジオ局の話は実際にあった出来事のようですが、コミカルに描かれていて好感が持てました。 出ている人たちはフィリップ・シーモア・ホフマンにビル・ナイにリス・エヴァンスとかとにかく一癖も二癖もある曲者ぞろい。これだけ曲者が揃っているのに綺麗にまとまっているところは「ラブ・アクチュアリー」の監督だからでしょうか。 音楽もブリティッシュ・ロックとポップはあまり聞かないので最初どうかなと思っていたのですが結構聞いたことがある曲があってこの映画の核となっている音楽部分も個人的には問題なしです。 内容はケネス・ブラナー扮する政府の役人が海賊ラジオ局を潰そうと躍起になりつつも海賊ラジオ局のはそれほど必死に何とかしようとするわけでもなくとにかく音楽を楽しもうみたいなスタンスがよかったです。音楽と愛があれば大丈夫。ラブ&ピース的な雰囲気がいいですね。 主人公の青年カールは一応この船にやって来て成長します的な感じではあるのですが結局この船の船員として何か役に立っていたのかと思えば全く役には立っていなかった気がするのは気のせいでしょうか。 太っちょDJのニック・フロストがなぜか女子高生に大人気という妙な設定は好きです。そしてフィリップ・シーモア・ホフマンは後半カッコよすぎて笑えます。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フィリップ・シーモア・ホフマン (ザ・カウント) | イメージは古田新といった感じです。 |
トム・スターリッジ (カール) | 藤原竜也あたりにお願いしたい。 |
ビル・ナイ (クエンティン) | 癖のある江守徹で。 |
ハウス・オブ・ザ・デッド BEFORE SUNSET (2004) |
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2005年3月 | |
とある孤島のパーティーに向かったアリシアたちだったが船はすでに出向していた。仕方なく怪しげな小船に頼み込んで孤島に着くのだったが島はゾンビで埋め尽くされていた・・・ ゲームセンターにあるガンシューティングゲームの映画化。ゾンビの出来はいいし、ホラー映画に定番の男女五人の若者という設定はきっちりしているのですが、「七人の侍」を観たあとも手伝ってすごーく出来が悪く感じてしまいました。 ゲームだと自分がやられると画面に血が流れてゲームオーバーになるけど映画で登場人物がゾンビにやられるとゲームと同じ演出だしカット割り激しくすればいいと考えているあたりがアイディアに新しさないなぁと思ってしまいました。 主人公のルディーが一応語り部的存在となって序盤に登場人物の紹介をするんですが元彼女のアリシアの紹介がすでにネタバレ状態。「今は剣術を習っている。」って紹介の仕方がもうラストに剣を使って戦うって事を予告しているし、ひどかったのが黒人の女の子。最後のほうまで生き残っていたのにホラーって最後生き残るのが男と女一人ずつだから死ななきゃいけないので、最後普通に逃げれば助かるものの「私がやっつける。」みたいなことを言ってゾンビの中に突っ込んで死んじゃいました。(というか死なされたという表現がぴったりです。) ラストも続編もありえそうな終わり方をしたけどこれは続編作られたとしてもVシネマだなぁ。 途中まで一緒に戦うアジア系のデヴォン青木似の女の子がいるのですが彼女だけがナイフ一本で立ち向かう姿が勇ましくてよかったです。ハリウッドはこの手のインパクトある顔がブームなんですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョナサン・チェリー (ルディー) |
医者という強引な設定だったので伊藤英明あたりで。 |
オナ・グローアー (アリシア) |
石川亜沙美っぽいキリっとしたところがあったような・・・ |
バウンティー・ハンター THE BOUNTY HUNTER (2010) | |
2010年7月 | |
借金を抱えるバウンティ・ハンターのマイロの受けた次の仕事は別れた妻のニコールを警察に連れて行くこと。あっさりニコールを捕まえたマイロだったが、新聞記者のニコールはある事件を追っていて何者かに狙われていた・・・ ジェニファー・アニストンとジェラルド・バトラーのクライム・ラブコメディ。 ジェニファー・アニストンはコメディエンヌだし、ジェラルド・バトラーも最近ラブコメディやったのでこの二人の組み合わせは安心して観ることが出来ました。 前半部分、音楽も映像もどことなく70年代の雰囲気をかもし出していてそれが二人にマッチしていたし、お互いだ出し抜かれたり、出し抜いたりして、特に二人とも相手を出し抜いた時の表情が楽しそうなところが観ている方も楽しくなってよかったです。 ジェニファー・アニストンは単独で追っていた事件の証拠をゲットしようととあるところに身分を偽り潜入。ギャグで「私、昔モデルやっていたの。」と言ったらセレブな人に「何十年前?」と切り返されるてちょっと呆然とするところや一瞬本当にうんざりしたときのちょっとした表情とかがアクセントになっていてジェニファー・アニストンは上手いなと思います。ジェラルド・バトラーも「男と女の不都合な真実」の時と同じであのルックスで子供じみたことをしてジャにファー・アニストンにいちいち文句を言われる姿が様になっていてよかったのですが、後半は二人で犯人を追いつめるという定番の展開すぎてトーンダウンというかもう一ひねり欲しかったところですが、二人の掛け合いが楽しかったので全体的にはよかったかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェニファー・アニストン (ニコール・ハーレイ) | 竹内結子と中村獅童の元夫婦にやってもらいたい。 |
ジェラルド・バトラー (マイロ・ボイド) |
バウンド BOUND (1996) |
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2002年10月 | |
マフィアで金の洗濯屋のシーザーの情婦ヴァイオレットはある日エレベーターで刑期を終えたばかりのレズビアンの泥棒コーキーと出会い、一目で恋に落ちる。 ある日、シーザーが組織の金200万ドルを預かったことを知ったヴァイオレットはコーキーに金を奪う計画を持ちかける。二人の計画は見事成功するのだが、シーザーが予期せぬ行動を起こし・・・ 「マトリックス」が撮りたいと言ったウォシャウスキー兄弟でしたが、いきなりそんな制作費は出せないと言われて撮った作品がこれ。その面白さが認められて「マトリックス」が撮れたという噂の映画です。 随所に「マトリックス」で見せたスタイリッシュなウォシャウスキーテイストが見られて、この作品あっての「マトリックス」ありだなと感じました。 シーザーの情婦で人生を終えたくないヴァイオレットがコーキーと組んでまんまと組織の金200万ドルを奪った後、シーザーが二人の思惑と違う行動をする所もハラハラしますし、ヴァイオレットとコーキーのどちらかが裏切るのか裏切らないのかそこの所も最後の最後まで気が抜けない所で、結構スリリングです。 ジェニファー・ティリーがムッチムチのボディと甘ったるい声で何も考えていなそうで、実はかなり頭の計算高く回転の速い女を好演。 ジーナ・ガーションもこのレズ役、ほんとはまっていたな。本物のレズじゃないかと思うくらいに。でもオーウェン・ウィルソンと結婚しているんだよね。なんか本当はレズでした、って言われるより、オーウェンと夫婦って方が驚きます。 ジョー・パントリアーノも小悪党やらせたらやっぱり上手いですね。この作品のおかげで「マトリックス」にも出られたのかも。(もちろん悪役で・・・) |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェニファー・ティリー (ヴァイオレット) |
山村紅葉ってムッチリしているイメージがあるんですが・・・ |
ジーナ・ガーション (コーキー) |
妖しい雰囲気がある石田えりで。 |
ジョー・パントリアーノ (シーザー) |
小悪党的な感じのするK2の堀部圭亮で。 |
BUG BUG (2007) | |
2008年7月 | |
服役中の夫から逃れモーテル暮らしをするアグネスは女友達の連れてきたピーターという男と知り合い惹かれていくが、やがてピーターは虫に見つけるのだが・・・ アシュレイ・ジャッド主演のパラノイア・スリラー。 元々は舞台がオリジナルでそれをウィリアム・フリードキンがえらく気に入って映画化したらしいのですがなるほど舞台っぽいです。 アシュレイ・ジャッドがドメスティック・バイオレンスな夫と10年前に子供が行方不明なってしまいひっそりモーテル暮らしをしているような女なのですがほとんどノーメイクでこういう結婚に失敗して逞しく?生きている役がアシュレイ・ジャッドは似合いすぎます。 ジャッドの暴力的な夫が久しぶりに見た気がするハリー・コニック・Jrなのですが、しばらく見ない間になんだかものすごくムキムキになっていてビックリします。 そんなところに親友が連れてきた男といい感じになるのですがこの男がまた変わり者だった。見えないはずの虫が見えるといいだんだんその幻覚にジャッドが感化されていくところが怖いというかすごいと言うか。 こんな男だったらまだハリー・コニック・Jrの方がましだと思うのですが・・・ この映画、あえて幻覚で見ている虫を映像化していないところがかえって何なのこの二人は?と劇中の二人以外の登場人物と同じ視点に立たせて舞台を観ているように思わせてくれるのでした。(登場人物も少ないし) | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アシュレイ・ジャッド (アグネス・ホワイト) | モーテル暮らしも似合いそうな天海祐希で。 |
マイケル・シャノン (ピーター・エバンス) | 津田寛治っぽい雰囲気が少しあった気がします。 |
爆裂探偵・クラウダー 地獄の依頼人 NO WAY BACK (1976) |
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2004年11月 | |
私立探偵のクラウダーの元にある日一人の女性が現れ姿を消した夫の捜査を依頼を受けるのだったが・・・ 内容はちょっとくらいは粗があったっていいけどこれは粗がありすぎたのが痛かった。妻も姿をくらました夫(銀行員で金を盗んだ)の金を狙っていたし夫の愛人とそのボスはもちろんその金を狙っていて三つ巴の戦いは悪くはないけどそこまでの展開が酷い。ウィリアムソンの着てる服が違うはずのないシーンで服が違っているのにはびっくりするし、途中で出てくる自作の特殊な装置を装備した車で盗品を売る気のいい兄ちゃんなんて最後も出てくるけどこれ車が全く活かされていないんですよね。 荒野でのラストシーンはなぜか馬に乗って登場。(もちろんスローモーション)は、そんなバカなと言わずにはいられない展開で笑ってしまいました。 ブラックスプロイテーション・フィルムじゃ有名なフレッド・ウィリアムソンは確かにかっこよかったんでもったいないなぁ。ウィリアムソン演じる探偵のキャラクター設定も抱いた女は決して信用しないから肉体関係のない(と思われる)美人秘書だけ頼りにしているってところはここだけ変にしっかり設定してあったりしていた感じもします。 しかし最近のVFXを使った格闘シーンを観ているとこの時代の殴り合いはほんとボコッ!ドスッ!という感じで重量級ですね。どこ殴られているかちゃんと分かるところが分かりやすくてよかったです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
フレッド・ウィリアムソン (ジェシー・クラウダー) |
拳で事件解決みたいな印象の千葉真一で。 |
ハサミを持って突っ走る RUNNING WITH SCISSORS (2006) | |
2008年2月 | |
詩人を夢見る母親のディアドラは夫と離婚してから精神的に不安定となり息子のオーガステンは精神科医のフィンチの家で暮らすことになるがフィンチ一家は奇妙な家族で・・・ オーガステン・バロウズの自伝を映画化。 出ている俳優はかなり豪華ですが内容が日本人向けじゃないのかビデオスルーでしたがシニカルなコメディとしてはなかなかよかったです。これが実際にあったことというところもすごいですね。 離婚を期に精神科医にかかることになったアネット・ベニングが壊れていきます。結局胡散臭い精神科医のブライアン・コックスに騙された形になるんでしょけど子供をさっさと養子に出してそりゃいくら息子でも縁も切りたくなると思います。 ブライアン・コックス一家も子沢山と思いきや、みんな同じ手口で金を巻き上げて養子にしているので実際の精神科医はあくどいけれど結構なやり手で養子にした子供達を見捨てないところが器が大きいなと思いました。 そんな子供達はというと長男がゲイで最初気がつかなかったのですがジョセフ・ファインズに何でも神頼みの長女がグウィネス・パルトロウにヒッピー風の次女がエヴァン・レイチェル・ウッドと超豪華。(ちなみにアネット・ベニングの旦那役はアレック・ボールドウィン)ジョセフ・ファインズは主人公の男の子と出来ちゃうし、グウィネスは美容師志望の主役の男の子に髪をいじられてまさかのドレッド・ヘア。真面目な顔してジョークを言ってもひとつも面白くなくて逆に怖すぎるのがものすごく印象的でした。 アネット・ベニングは詩人気取りで近所の主婦に詩を教えたりしていてその時点でテンションが高めでヤバイのですがだんだん精神が崩壊していって厳格を見ているときの演技も相変わらず上手くて感心しました。ただ首まわりのシワを見るとさすがに歳をとったなとは思いましたが。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アネット・ベニング (ディアドラ・バロウズ) | 松坂慶子あたりにお願いしたい。 |
ジョセフ・クロス (オーガステン・バロウズ) | 劇中のオーガステンは13歳なので神木隆之介くらいしか思いつきません。 |
ブライアン・コックス (ドクター・フィンチ) | 胡散臭さがプンプンする金子信雄で。 |
橋の上の娘 LA FILLE SUR LE PONT (1999) | |
2007年5月 | |
ツキのないナイフ投げのガボールはある晩、橋の上から身を投げようとしているアデルという娘をナイフ投げの的としてスカウトしやがて二人は各地で絶賛されるのだが・・・ パトリス・ルコント監督による恋愛もの。 モノクロの映像で自殺しようとするヴァネッサ・パラディをナイフ投げのダニエル・オートゥイユが的としてスカウトするという筋は何となく知っていたのですがモノクロの映像と話の内容は1960年代の日本映画の雰囲気があってすんなりと映画の世界に入ることが出来ました。 ヴァネッサ・パラディは男運がなくて自殺しようとしつついざ助けてもらうと自然に男を求めてしまうというキャラクターなのですが面白いのはダニエル・オートゥイユと肉体的なつながりを一切持たず精神的にだけ繋がっていてヴァネッサ・パラディがイケメンを誘惑しようものなら「先にこっちの用事が済んだら好きなだけ寝ろ。」みたいな事を言う物分りのいいお父さんと娘のような関係で各地を回ってツキのない者同士がコンビを組むことでカジノでも大もうけするくらいツキが回ってくるところ。ダニエル・オートゥイユはなんと心の広い人なんだろうかと感服しました。 案の定、男癖が悪いヴァネッサ・パラディは船上で新婚カップルの新郎を悪気はないけれど誘惑して救命ボートで駆け落ちして二人は一気にツキのない人生に逆戻り。再びツキがなくなり離れ離れになった二人の運命は・・・というところでクライマックスなのですが話の落とし方はセンスがあってイメージしていた通りパトリス・ルコント作品は小粋な大人のラブ・ロマンスをと撮る人だなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴァネッサ・パラディ (アデル) | ここはやはり若尾文子にやってもらいたい。 |
ダニエル・オートゥイユ (ガボール) | どこかツキがない役が似合う気がする船越英二で。 |
バス男 NAPOLEON DYNAMITE (2004) | |
2007年3月 | |
無職の兄と暮らすさえない高校生のナポレオンは同じくさえない唯一の友達ペドロ生徒会長に立候補しようとすることになりいつの間にかペドロを手伝うことになるが・・・ 負け犬奮闘型コメディ。 これは出てくる人がみないいところ無しで笑いを誘ういわゆる脱力系コメディというジャンルみたいなのですがダメ人間すぎて腹が立ってきます。兄貴はニートでチャットばかりしているし突然居候しに来たおじさんも筋肉バカで詐欺まがいの商売するし、さえなすぎるナポレオンの恋路の悪気はないけど邪魔をして本当しょーもなさすぎます。 ナポレオンもよく分からないけどひとりボール遊びシーンも腹立たしく思えてきます。 とこれ生理的にダメた思えたのですがラストの生徒会長の選挙で何故ナポレオンが踊る羽目になるのですがこの踊りで救われました。アメリカの学園ものは最後にこういった大逆転があるから楽しいというところがこの監督は分かっているんだなぁと思いました。 あと、ナポレオンの憧れる地味な女の子がどこかで見たことあると思ったら「男が女を愛する時」とか「ウォーターワールド」なんかで今で言うダコタちゃんみたいな名子役だったティナ・マジョリーのでした。こっち系のジャンルに成長したかとしみじみ思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・ヘダー (ナポレオン・ダイナマイト) | 見たねはさかなクンという感じです。 |
バスケットケース BASKET CASE (1982) |
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2004年3月 | |
シャム双生児として生まれた兄のべリアルと弟のドゥエイン。しかベアリルの姿は醜く二人は切り離されてしまう。やがて大人に成長したドゥエインはバスケットケースに兄を隠し二人を切り離した医師達に復讐をするが、ドゥエインに恋人が出来たときベアリルとの関係に亀裂が生じ・・・ 低予算カルトホラーの傑作という話を前々から聞いていて観たいと思っていてようやく観たけど噂どおりのカルトっぷり。 低予算だからホテルの住人達の演技が英語がわからない自分から見ても笑っちゃうくらい下手。バスケットケースに隠れている兄が肉の塊に顔がついたようなクリーチャーでこいつが次々と復讐を実行していくわけなんですけど低予算だから肉の塊をしゃべらせることなんて無理。そこで弟のドゥエインとの会話はテレパシーというナイスアイディア。ドゥエイン役の俳優も肉の塊に向かって一人演技しているのがなんかチープでおかしいんですよね。ベアリルに襲われる医師達もベアリル人形を自分で持って襲われている演技をしなくちゃいけないところが微笑ましいのです。 笑っちゃうのがシガーニー・ウィーバー似の女医がベアリルに襲われるシーンじゃ引き出しに並べられたメスに顔を押し付けられられちゃうんですうけど何故か顔にメスが突き刺さっているところがB級感覚に溢れていてまさにキング・オブ・カルトの名にふさわしい作品なのでした。 |
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ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック (ドゥエイン) |
キャラクターがココリコの田中直樹風な感じで。 |
裸のランチ NAKED LUNCH (1991) |
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2004年4月 | |
害虫駆除の仕事をする作家志望のウィリアムは最近殺虫剤の減るのが早く不思議に思っていたが、妻のジョーンが麻薬代わりに使っていたのだ。やがてウィリアムも中毒になりウィリアム・テルごっこをするがあやまってジョーンを撃ち殺してしまうのだが・・・ デヴィッド・クローネンバーグらしさはかなり出ているものの噂どおり難解で久しぶりに理解できなかった。以前何かで読んだけどこの小説を映像化するのは不可能と言われているのをきっとクローネンバーグの趣味で撮ったんだろうなぁということがよくわかります。映像的にはタイプライターが虫になったりインターゾーンなる世界に主人公が引き込まれるあたりが「イグジステンス」を彷彿とさせたりして視覚的にはまぁまぁ楽しかったけどこれ理解できる人いるのかなぁ? 劇中イアン・ホルムのタイプライターとピーター・ウェラーのタイプライターが戦うんですけどここまでくると意味不明(ここだけ読んでも意味不明でしょ)を通り越して感心さえしてしまいました。クローネンバーグの信念に。 ジュリアン・サンズが劇中ホモセクシュアルの役で出ていたけど今度久々の大作?で「ジャッキー・チェン」と共演。きっといい線いって悪役なんだろうなぁ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ピーター・ウェラー (ウィリアム・リー) |
ピーターウェラーの顔のあっさり感と田原俊彦の存在のあっさり感をかけて。 |
ジュディ・デイヴィス) (ジョーン・リー/ジョーン・フロスト) |
5年後あたりの財前直見ってイメージが。 |
バタフライ・エフェクト THE BUTTERFLY EFFECT (2004) |
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2005年5月 | |
幼い頃から時折記憶を失くすことがあったエヴァンは治療のため日記を付け始める。やがて大学生となったエヴァンは過去の日記を読むと過去に戻れることに気がつき・・・ 少年時代に起こした事件の真相と幼なじみを幸せにしようと過去に何度ももどり未来を変えていくタイムパラドックスものなんですけど少年時代にもどってちょこっと過去をいじって気がつけば元の自分に戻っている・・・って大雑把なんだか斬新なんだかギリギリのラインな感じが新しい感覚の作品でした。 主人公が少年時代に戻る時に大人の時の記憶を持っていて戻るから好きな行動が取れるのはいいとしてそこから大人に戻った時に間の記憶が全くないってのはどういうことだろう?とついつい思いつつさらに過去と現在を行き来するたびになかった事にした記憶も残っちゃっていてなんかこの人中間の人生まったくないけど大丈夫なのかなぁ思いました。 主役のアシュトン・カッチャーは意外は一人何役?ってくらい同一人物ながら様々なタイプの役をこなすからやりがいあったんじゃないかなと感じましたね。主人公だけは性格も変わらないわけだからもうちょっと精神的にどっしり落ち着いた感じの若手のほうが絶対よかったと思います。 ヒロインのエイミー・スマートなんて大学の勝ち組学生から、娼婦に寂れたダイナーのウェイトレスまでどれもいい感じで感心しました。このサマンサ・マシス顔の女優はちょっと覚えておいた方がいいかもしれません。 それにこの映画少年時代の子役達がすごいです。特にヒロインの兄ちゃんなんてネタバレ→仲のよかった主人公を妹とキスしたってことで憎しみを抱くのですが罵声を浴びせるのは序の口で主人公の犬焼き殺そうとする←極悪さでやっぱり最近の子は恐ろしいです。こいつが大人になって凶悪さ倍増していてたちが悪いし。 エリック・ストルツがヒロインの父親役で出ているのですがこれがまた蝋人形みたいなつるつるした顔が恐いしネタバレ→娘の裸を撮ったり息子に虐待したりしょうもない役で←いつからこんな風になっちゃったんだろうと不思議でたまらなかったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アシュトン・カッチャー (エヴァン・トレボーン) |
いつ見ても学生っぽい感じだなぁと思う加藤晴彦で。 |
エイミー・スマート (ケイリー・ミラー) |
エイミー・スマートは伊東美咲系のあっさり顔のような気がして。 |
HACHI 約束の犬 HACHIKO: A DOG'S STORY (2008) | |
2009年8月 | |
日本から送られてきた秋田犬がアメリカのベッドリッジ駅で迷子になってしまう。そこに偶然通りかかった帰宅途中の大学教授パーカーは飼い主が現れるまで一時的に預かることにするのだが・・・ あの有名なハチ公物語をリチャード・ギア主演でハリウッドがリメイク。(日本版は仲代達矢と八千草薫)監督はラッセ・ハルストレムということで感動させる気満々です。 日本からやって来るという設定なので日本のシーンがあるのですが、犬のケージがオリエンタルな雰囲気以外は合格。リチャード・ギアの大学の同僚も日系俳優で同じみのケイリー=ヒロユキ・タガワさんなので日本語のシーンも違和感がなくてよかったです。犬がものすごい好きといういギア様は今回テンション高めで、演技なのか素なのか楽しそうなのがよかったし、ボールを取りに行かないハチに自分で四つん這いになって口でボールを咥えてこうやるんだよ。とやるところが微笑ましすぎて、飼うのに反対だった妻のジョアン・アレンもこれで許しちゃいました。 それにしてもやっぱりハチが主役なわけですが、とにかく子犬時代から切ない表情で人間たちを虜にしていく様がもうずるいです。ギア様が暗くして部屋を出て行こうとすると悲しそうに鳴くんですから。 先はご主人様が亡くなって駅で待ち続けるハチという分かりきっている展開なだけにどうなるかと心配したのですが、割と早い段階でギア様が死んでしまい、あとはハチ目線で時が流れていくところがちゃんとハチを主役にしている感じがしてよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リチャード・ギア (パーカー・ウィルソン) | やさしそうな中村雅俊で。 |
ジョアン・アレン (ケイト・ウィルソン) | 「60歳のラブレター」で夫婦役だった原田美枝子あたりにお願いしたい。 |
ハッカビーズ I HEART HUCKABEES (2004) |
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2005年9月 | |
アルバートはとある環境保護団体の支部長で森や沼を守る活動を行っていた。そんなある日スーパーマーケットのエリート社員ブラッドが加わり我が物顔で活動を仕切り始める。焦ったアルバートは自分をよく知るために哲学探偵を雇い自分を調査させるのだが・・・ CMじゃジュード・ロウと我らがナオミ・ワッツを前面に押し出しているものだからてっきり二人を中心に話が展開していくと思ったら主役はジェイソン・シュワルツマンじゃん。しかもはっきり言ってよくわからない哲学探偵とか出てきて「天才マックス」の少年が成長したその後の話みたいでちょっと苦手かも・・・と思ったけど共演者が豪華なので内容がよく分からなくても意外と退屈しないで観ることが出来ました。 ナオミ・ワッツも女子高生みたいな髪型はさすがに無理があると思いましたがアメリカの国旗をあしらった水着姿は普段観られないのでとっても新鮮でした。 ダスティン・ホフマンとリリー・トムリンのポジティブ派の哲学探偵だけでも内容がよく分からないのにライバルのイザベル・ユペールでネガティブ派の哲学探偵まで出てきてさらに混乱。しかもシュワルツマンはイザベル・ユペールといい感じになるのですがラブシーンが泥んこ塗りたくりの泥水に顔押し付け合いですよ。シュールすぎてさすがにひく。 しかもシュワルツマンと親友になるのが火の消せない消防士マーク・ウォルバーグってまた意味不明なんですけどお互いボールで顔面を殴りあって意識が遠のきそうになったところで真実の自分がわかるみたいなこれまたシュールなことをやっていてまたひいてしまいます。ここまでひくようなこと連発されるとなんか楽しくなっちゃいましたけどね。 最後もネタバレ→ジュード・ロウの家を放火するはジュード・ロウは号泣するはでラストはここのところオチで必ず情けなくなるジュード・ロウの行く末が少々心配になるのでした。← |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイソン・シュワルツマン (アルバート・マルコヴスキー) |
シュワルツマンの出す雰囲気がココリコの田中直樹ぽくて。 |
ジュード・ロウ (ブラッド・スタンド) |
どうせなら相方の遠藤章造にやってもらいたい。 |
ダスティン・ホフマン (ベルナード) |
いい人そうな仲代達矢で。 |
リリー・トムリン (ヴィヴィアン) |
キャラもそうだけど見た目も岸田今日子っぽくて恐面白かった。 |
パッション THE PASSION OF THE CHRIST (2004) |
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2004年6月 | |
十二使途のひとりユダの裏切りによって捕らえられたイエスが処刑されるまでの最後の12時間を描いた壮絶な作品。 十二使途がどうのとか最期の晩餐がとか単語は聞いたことはあるけどキリスト教や聖書に関して全くもって詳しくないからイマイチぴんとこないことが結構あったんですけど、肉体的にも精神的にも想像をはるかに超えたハードな作品で「アレックス」や「ドックヴィル」も相当へこんだけどこれに比べりゃまだまだですわ。 最初がもうユダの裏切りでイエスが捕まり街に連行されていくシーンからですけどこの時点ですでに殴る蹴るは当たり前でおまけに崖から突き落とされながらようやく街に到着ですでに観てるこっちはへこんでるっていうのに街に着いたら着いたで今度は罵声と唾を浴びせられて今度は精神的にもへこむシーンの連続で早くも序盤で疲れが・・・ で一夜明けてイエスが処刑に値するとかしないとかのエピソードが入るわけで処刑はしないけど鞭打ちにで許してやろうってことになるんですけど、ここでこの映画の一番の見せ場の?問題の鞭打ちのシーン。最初は普通に鞭打たれていたけどだんだんエスカレートして体の肉に喰いこむ特殊な鞭で打たれるシーンに泣けましたよ。群集の狂気というか人間は驚くほど残酷になれるんだと。 最期は十字架を背負って丘を登らさせられるシーンだけど早く歩けとばかりに蹴りが入るんですよねぇ。イエスに。あれだけ痛めつけられて十字架背負わされちゃ歩けないってこと誰もわからなかったんだろうか? ジム・カヴィーゼルは今まで地味ながらいい役者と思っていたけど今回イエス役にはまっていたけどはまりすぎてこれから彼を見るたびキリストに見えそうでちと心配になるのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジム・カヴィーゼル (イエス・キリスト) |
目まわり辺りの暗い雰囲気が大沢たかおで。 |
モニカ・ベルッチ (マグダラのマリア) |
カンヌでバンデラスもぞっこんの藤原紀香あたりで。 |
マヤ・モルゲンステルン (イエスの母マリア) |
いつもどこかもの悲しげな印象の高橋恵子で。 |
ハッスル&フロウ HUSTLE & FLOW (2005) | |
2007年2月 | |
ラッパーになることが夢だったDジェイだったが結局ポン引きをしてしがない生活を送っていた。そんなある日地元出身の人気ラッパーがやってくると知りDジェイは自ら曲を売り込もうと曲作りを始めるのだが・・・ ハッスルというのは裏家業という意味もあるそうなのですがそんなポン引きの裏家業を生業とする男の中年青春物語。 主人公テレンス・ハワード扮するDジェイが「さっさと自分を売り込んで稼いで来い!」とか「歌作りでも「お前は関係ないから入ってくるな!」と言いつつ機嫌が悪いとすぐキレたりする最低の奴なんですけどどこか応援したくなるような部分があって結果的に憎めない奴という繊細なところがアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたところなのかなぁなんて感じました。 Dジェイの住んでいる町全体がいかにもさびれ気味という雰囲気もリアルな感じでよかったです。そんなDジェイの顔なじみのバーのマスターがアイザック・ヘイズというところも嬉しいサプライズでした。 主演のテレンス・ハワードは伝説の「グリッター」で敵役をやってすっかり「グリッター」の人と呼ばれてしまう人なのですがここの所「クラッシュ」やこの映画で主演男優賞ノミネートとまさにこの映画の如く逆転勝利をした人なので今後もがんばって欲しいです。 それに黒人娼婦達の中、一人可愛らしい白人の娘タリン・マニングがいて名前は聞いたことあるなと思って調べてみたらブリトニーの「ノット・ア・ガール」で親友役で出ていた娘で彼女もいい演技していてこの映画ラジー賞の汚名返上作品でもあるように思えてなりませんでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
テレンス・ハワード (Dジェイ) | 音楽つながりで宇崎竜童で。 |
パッセンジャーズ PASSENGERS (2008) | |
2009年3月 | |
飛行機事故で奇跡的に生き残った5人をカウンセリングすることになったクレアだったが、彼らの証言は食い違いやがて生存者は次々と行方をくらまして・・・ アン・ハサウェイ主演の「X-ファイル」風な?サスペンス。 ジュリアン・ムーアの「フォーガットン」系かなとちょっと期待して観に行ったのですがネタバレ→「黄泉がえり」系でした。←オチが分かった時、そっちかぁ。というのが正直な感想で意外とまともでもう少し変な方向のオチだったら良かったのにもったいないと思いました。 カウンセリングをしていると窓から覗いている怪しげな男、何かといちゃもんをつけてくるデヴィッド・モースに次々と消えていく生存者。お節介な隣人のダイアン・ウィーストと色々謎めいて怪しげで作りとしてはよく出来ていると感じました。 内容はネタバレになりそうなので書けないのですが、相手役?のパトリック・ウィルソンもよかったし、デヴィッド・モースは相変わらず嫌味な役で何かとアン・ハサウェイを困らせて安定感があります。 主役のアン・ハサウェイはカウンセラーという役どころについてはすこし無理があるかなとは思うのですが、「プリティ・プリンセス」あたりの優等生路線はそりゃあはまっていましたがイマイチ面白みがなくてここのところ、「ゲット スマート」でコメディやったり「レイチェルの結婚」ではアカデミー賞にノミネートされオマケにアカデミー賞ではヒュー・ジャックマンと歌っていたりして最近めっぽう面白くなってきて、アン・ハサウェイから目が離せません。だから今回の役どころは多少無理目でも優等生役より色々な役に調整しているアン・ハサウェイは魅力的に見えるなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アン・ハサウェイ (クレア・サマーズ) | 絶好調の宮崎あおいで。 |
パトリック・ウィルソン (エリック・クラーク) | 地味な感じですがいろいろ見かける加瀬亮で。 |
デヴィッド・モース (アーキン) | 嫌味な役もいい感じの小日向文世で。 |
バッドアス! BAADASSSSS! (2003) | |
2006年9月 | |
1970年代黒人が活躍する映画がない時代、マリオ・ヴァン・ピーブルズは黒人のための映画を作ろうと製作に入るのだったが・・・ あのブラックスプロイテーションの先駆け「スウィート・スウィートバック」が出来るまでを実際の「スウィート・スウィートバック」をところどころに織り交ぜドキュメンタリータッチで描いた作品なのですが当時監督と主演を務めたメルヴィン・ヴァン・ピーブルズの役を息子のマリオ・ヴァン・ピーブルズが父親同様監督から主演まで務めているところがすごいですメルヴィン自身もメルヴィンの父親役で出ているし。 当時は黒人の扱いが酷かったから才能があっても黒人が活躍する映画に出資してくれる大手の映画会社がいないから出資者を探してそれでもいろいろトラブルがあって結局自分の貯金を切り崩して撮影日数を減らして何とか完成させるところも子供時代のマリオは撮影現場にいて父親の苦労とかも実際見ているから説得力あるんですよね。 運悪く警察に逮捕されたスタッフ達がいろいろな困難を乗り越えて人種を超えた絆が生まれたところなどは感動的です。 せっかく映画が完成しても当時は上映してくれる映画館も全米で2館だけ。しかもそこの映画館はB級映画3本立てでやるようなところでメルビンは交渉してようやく単独上映出来るまでになるってやっと上映された初日の初回、客は全然入っていないという最悪の状態。スタッフも自分達がやりたいことをやって客がどんな風に受け取るのか考えていなかったと言っていたのが印象的で何事も独りよがりはよくないなと感じました。 そんな中ブラック・パンサー党のリーダー格がものすごく気に入って党員にこの映画は観るべきと言ってくれたので映画は満員御礼で大逆転の大ヒットというラストはわかっちゃいるけどやっぱりスカッとしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マリオ・ヴァン・ピーブルズ (メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ) | 佐藤浩市が三國連太郎の役をやるようなものでしょうか? |
バッドサンタ BAD SANTA (2003) |
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2004年12月 | |
ろくでなしのウィリーはクリスマスの季節になると相棒のマーカスとともにデパートでサンタクロースに扮するバイトをしていたのが実際はデパートの金庫破りが目的だった。そんなある日ウィリーの元にいじめられっ子の子供がまとわりついてきて・・・ ビリー・ボブ・ソーントンはシリアス物もいけるけど、こういったろくでもないダメ男をやらせても上手いです。酒瓶もってサンタの仕事をしにデパートにやってくるわ勤務中に子供に悪態つくし、トイレに行くのが我慢できずに漏らすわでしかも性豪。このろくでなしっぷりがソーントン以外にありえないんじゃないかと思えるほどソーントンははまってました。 ソーントンが出会うというかまとわりつく半分ストーカーちっくなガキもいい味出していて、いじめられても顔色一つ変えないし、ソーントンに何かって言うとしょーもない質問するし、すぐサンドウィッチ作りたがってうっとうしいんですけどこのガキ本当しょーもなさ過ぎて逆にいいアクセントとなってます。ソーントンのこと友達だと思ってクリスマスプレゼントに手作りの木彫りのピクルス。市販の木彫りの熊もらっても十分困るのに木彫りのしかも手作りのピクルスって・・・このセンス好きです。 ダメなガキの家に転がり込んで一緒に暮らしていくうちにちょっとだけ人間らしさが戻るところもいい。普通のハリウッドものじゃろくでなしが最後は別人のようにいい人になっちゃうけどこの映画は確かに心変わりするけど基本的にダメなまんまというところ、例えば酔っ払ってガキのチョコを食べちゃって気まずいからチョコの代わりにアスピリンとかその辺にある物を戻しておく彼なりの気遣いが自然な感じでいいなぁと思いました。全体的に流れるブラックな笑いは好きだったんですけど、最後のほうでネタバレ→酒に溺れすぎて仕事に支障をきたすと見限ったマーカスが殺そうとするんですけど、いきなりの裏切り行為で←えぇ!?と思ってしまいました。何もそんなことをしなくてももっとスッキリ終われるような気がするんですけど・・・あと、バーニー・マックはもうちょい話に絡んでくると思ったら意外と登場時間少なくてがっかり。この2点がなければ個人的にはもっと気に入ったと思います。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ビリー・ボブ・ソーントン (ウィリー) |
こういう無茶苦茶な役って勝新太郎にやらせたらきっと面白いと思います。 |
バッドボーイズ2バッド BAD BOYS II (2003) |
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2003年12月 | |
麻薬密輸が近年巧妙になってきているアメリカ。マイアミ市警のマーカスとマイクは潜入捜査をするものの決定的な証拠を得られず失敗。一方マーカスの妹シドニーも密かに連邦麻薬捜査局の捜査官として潜入捜査をしていた。 やがてマーカスとマイクは黒幕がジョニー・タピアということを突き止めるが・・・ いまさらという気もしないでもないけど、マーティン・ローレンスとウィル・スミスのコンビが帰ってきた。しかも8年ぶりに。目玉のカーチェイスシーンはなるほどすごい迫力で、「マトリックス リローデッド」並みの迫力はあったかなと思います。だけどそれ以外にも普通のアクションならクライマックスに使われそうな派手なアクションシーンがこれでもかと出てくるので、映像にメリハリがなく感じられてしまうんですよね。しかも2時間30分近い上映時間が長すぎるんです。この手の映画は1時間30分位の短さがちょうどいいんですよね。終わったかなと思ったらまだあるんかいみたいな。 ストーリーの方も一見コミカルだけど、実際描かれているシーンはかなり暴力描写が激しかったりもするんですね。敵の子分達なんてマーティン&ウィルのコンビにバンバン虫けらのように殺されていくし。 それにやっぱり麻薬がらみの映画はなぜか敵地に乗り込んでいく設定(しかも南米)なのだ。しかもなぜかみんなが協力してくれちゃうという設定。今回はネタバレ→仲間の戦闘部隊が誰一人死なないという←なんというお気楽な展開。今までにない展開に逆にあっぱっれ感が出てきました。 黒幕のジョルディ・モリャもこの手の映画にしちゃ存在感あったし、最近アクションづいているガブリエル・ユニオンもまぁまぁよかったと思います。上司のジョー・パントリアーノは相変わらずいい味出してたし、ピーター・ストーメアは相変わらず異国の売人系の役で可哀想なんですけどやっぱり上手いし俳優達はいいんですけど、なんか爆発だけの映画になっているところがもったいないのです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マーティン・ローレンス (マーカス・バーネット) |
コミカルでちっちゃい系の岡村隆史で。 |
ウィル・スミス (マイク・ローリー) |
どうもこういう役は山本太郎的なイメージがします。 |
ジョルディ・モリャ (ジョニー・タピア) |
たしかよく音楽番組のナビゲーターをやっているあの人、名前が思い出せない・・・ と思ったけど思い出しました、クリス・ペプラー。似ていると思います。 |
ガブリエル・ユニオン (シドニー・バーネット) |
前にも書いた気がするけど、やっぱり水野美紀あたりかな? |
バットマン シリーズ第1作 BATMAN (1989) |
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2004年6月 | |
悪のはびこる街ゴッサム・シティ今日も謎の男バットマンが悪党を倒していて新聞記者のビッキーはバットマンの正体を突き止めようと必死だった。そんなある日バットマンはグリソム一味の凶暴な部下ネピアを捕らえようとしたが誤って劇薬の中に落としてしまう。ネピアはジョーカーとなって蘇りバットマンに復讐を誓うのだった・・・ バットマンの5作目が完成する前に予習をしておこうと思い立ち早速1作目を鑑賞。これもう15年前の作品なんですね。しかも監督はティム・バートン。今みたいにCGなんてそんなに発達していなかった当時、多分ゴッサム・シティ全体像は絵で描かれているように思うんですけどやっぱりこの監督いいセンスしているなぁ。 実はこの1作目ちゃんと観るのは初めてだったんですけどブルース・ウェインの悲しき過去にジャック・ネピアが深く関わっていた事が興味深かった。だから今回のバットマンVSジョーカーはちゃんと意味のある対決(宿敵)だったんだと感心しました。 ジャック・ニコルソンとキム・ベイシンガーがお若い!ニコルソンなんて白塗りメイクにピエロの格好したりして道化だったと思ったら突如残忍になったりして悪役を楽しそうに演じていたな。 キム・ベイシンガーもキャーキャー悲鳴を上げていてフレッシュだったなぁ。バットマンのスーツもティム・バートンにしちゃイマイチの出来だったバットマン役のマイケル・キートンは今とあんまり変わっていないけど影が薄くってなんだか可哀相。(このシリーズじゃ悪役が主役みたいなものですけど・・・)マスクをとるとなんか地味なんですよね、億万長者というよりは普通のサラリーマンみたいな感じで・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・キートン (バットマン/ブルース・ウェイン) |
「ゼブラーマン」でかぶりものはOKの哀川翔で。 |
ジャック・ニコルソン (ジョーカー/ジャック・ネピア) |
竹中直人で。怒りながら笑う人そのまんまって感じが。 |
キム・ベイシンガー (ヴィッキー・ベイル) |
鈴木京香で。「ゼブラーマン」つながりでいってみた。 |
バットマン リターンズ シリーズ第2作 BATMAN RETURNS (1992) |
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2004年7月 | |
ある日オズワルドがこの世に生まれたがあまりの醜さに両親はオズワルドを川に捨ててしまった。それから30年後オズワルドはペンギンと名乗りゴッサム・シティの影の実力者マックスに近づくのだった。一方マックスの秘書セリーナはマックスの悪巧みを知ってしまったことからマックスにビルから突き落とされてしまうのだがキャット・ウーマンとして蘇るのだった・・・ バットマンシリーズで最も完成度が高いんじゃないかなこれ。前作のジョーカーはジョーカーになる前から悪だったけど今回のペンギンは捨てられた子供が成長して自分のルーツ探しをする途中でマックスに利用されただけだし、キャット・ウーマンもマックスに殺されて復讐するために復活したようなものだからこの二人が完全な悪じゃない、本物の悪は権力をもった人間マックスってところがいいんですよね。 というわけでじっくりとペンギンとキャット・ウーマンの紹介に時間をかけているからバットマン(ブルース・ウェイン)なんて最初の30分くらい全くと言っていいほど画面に映らないからちょっと可哀想だけどマイケル・キートンだからまぁいいか。そもそも「バットマン」シリーズって悪役の悲しい背景を描いた作品であるわけで「ペンギン&キャット・ウーマン WITH バットマン」とかにしてもいいくらいなんですよね。 ペンギン(動物の方)の体に取り付けられている赤白のストライプのロケットとかアヒルの乗り物だとか色使いもよかったけど、何といってもレザージャケットをセリーナ自作のつぎはぎだらけのボンテージスーツがすばらしいこと、しかもそのスーツを見事に着こなしたキャット・ウーマン役のミシェル・ファイファーはまさにはまり役。特に戦った後にボロボロになったキャットマスクからはみ出た金髪がこれまたいいんですよ。 つい最近ハル・ベリー版「キャット・ウーマン」が全米で公開されたけど、あと10年早けりゃミシェル・ファイファーで実現の可能性があったのになぁ。もちろん監督はティム・バートンで。 |
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ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
ダニー・デヴィート (ペンギン/オズワルド・コブルポッド) |
ペンギンの全身特殊メイクが決まりそうな大地康雄で。 |
ミシェル・ファイファー (キャット・ウーマン/セリーナ・カイル) |
鈴木京香にぜひともやってもらいたいですわ。 |
クリストファー・ウォーケン (マックス・シュレック) |
見た目ちょっと悪そうな寺田農あたりで。 |
バットマン・フォーエヴァー シリーズ第3作 BATMAN FOREVER (1995) |
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2004年11月 | |
怪人トゥー・フェイスが銀行を襲うもバットマンによって防がれた。一方ブルースの経営する会社ではエドワードがマインド・コントロールをする装置を発明するのだがブルースに相手にされず彼は怪人リドラーとなりトゥー・フェイスと手を組み・・・ 監督がティム・バートンからジョエル・シューマカーになってバットマンもマイケル・キートンからヴァル・キルマーになってまさしく新バットマンと言った感じなんですけど見た目はゴージャスになったけどやっぱり内容は薄くなっていましたね。歴代の悪役ジョーカー、ペンギン、キャット・ウーマンってこうして悪の道に走ったみたいなくらい過去があるからこそよかったわけなのに今回のトゥー・フェイスなんて元検事が裁判中に硫酸かけられただけって説明しかないから全然同情できないし、リドラーも自分の研究が受け入れられない腹いせでしょ?だからこっちにも同情できないから根本的なバットマンの楽しみ方が出来なくなっちゃっているんですよね。 ゴッサムシティも前作はダークな雰囲気の中にペンギンの赤白のストライプや黄色を入れたからこそポップになった訳でしょ。それが今回蛍光色。真っ暗な中にブラックライト当てたからって決してポップという感じはしなくってむしろテレビで見かける二丁目感覚だよこのビジュアルと思っていたらジョエル・シューマカーってそっち系の人だったんですね。やっぱりティムバートンは偉大だったと再認識させてくれます。 ジム・キャリーもちょうど売れ出した頃だから張り切っちゃって異常にテンション高くてちょっとうっとうしいんですけどそれに負けずにテンション必死で上げているトミー・リー・ジョーンが見ていて痛々しかったなぁ。 ロビンも最初勝手に変装して悪党退治にしにいくからサーカス団のタイツ姿なんですけど最後執事のアルフレッドがこっそりロビンスーツを「繕いました。」とかいってロビンに渡しちゃうのあれって繕うものなの?って笑っちゃいましたよ。しかもロビン、バットマンに借りた船壊されちゃうし捕まっちゃうわで足手まといになってるだけなんですよね。バットマンに認められて仲間にしてもらったくせに「仲間じゃなくて同士だろ。」みたいなこと言っちゃって最後まで笑かしてくれました。 ニコールだけが今と変わらずお美しいところがよかったところです。とは言いつつもバットマン嫌いじゃないんだよなぁ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴァル・キルマー (バットマン/ブルース・ウェイン) |
影がある役結構やっている仲村トオルで。 |
トミー・リー・ジョーンズ (トゥー・フェイス/ハーヴェイ・デント) |
熱い感じのする武田鉄矢で。 |
ジム・キャリー (リドラー/エドワード・ニグマ) |
たまに変にテンションが高い時があるユースケ・サンタマリアで。 |
ニコール・キッドマン (Dr.チェイス・メリディアン) |
鈴木京香は犯罪心理学者という職業がよく似合いそうで。 |
クリス・オドネル (ロビン/ディック・グレイソン) |
なんとなく坂口憲二あたりで。 |
バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲 シリーズ第4作 BATMAN & ROBIN (1997) |
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2004年12月 | |
妻の病を治すために実験中に事故により体中が凍り付いてしまったMr.フリーズがゴッサムシティを襲う中、真面目な生物学者パメラ・イスリーは強欲な博士により毒薬の中に突き落とされてしまう。しかし彼女は性格も豹変したポイズン・アイヴィーとして生まれ変わりやがてMr.フリーズと手を組むのだった・・・ 人には言えないけど実は好きという映画はありませんか?「バットマン&ロビン」はまさにそんな作品です。 せっかくマスクを取っても夢があるジョージ・クルーニーがバットマンに抜擢されたのにキャストの一番最初にシュワちゃんってどういうことよ?いくら敵が目立つといってもバットマンが一応主役なんだからと不満はあるけどそれはちょっとしたことだから別にいいです。 監督が前作同様ジョエル・シューマカーなのに前作と比べてこれほどまでに違うのはシューマカーがキャラクターの内面を掘り下げないで徹底的にビジュアルに力を入れたからだと思います。前作は敵役に暗い過去というものが感じられない割にはヴァリ・キルマーが一人苦悩してバランス悪かったけど今回はどっちも敵も味方も暗い過去についてはクルーニーもシュワちゃんに苦悩の演技を求めている訳じゃないからあっさり流してくたところがよかったです。 性悪のポイズン・アイヴィーに扮したユマ・サーマンこれがまた上手かった。地味子さんから性悪に生まれ変わるところはミシェル・ファイファーに負けていないと思います。なんてったってポイズン・アイヴィーの武器はフェロモンと唇から分泌される毒でキスして相手を殺すってところがすばらしい。それに最後バットスーツがムッチムチのアリシアとの女同士の戦いでナイフを取り出すんですけど、ふとした瞬間ナイフに写った自分の姿にウットリとしながらも髪型を直し戦闘再開するところなんかはさすがユマ・サーマンだと感心しました。 シュワちゃんの役どころもノーベル賞を受賞するような医者というどう見てもありえないと思っていたらオリンピックで金メダルも取ったという強引な設定までついてきて笑えます。そんなシュワちゃん全身銀色に塗りたくって苦労したと思うけど妻が殺されて悲しむけどちっともそう見えないところが辛いところ、しかも劇中、Mr.フリーズが子供がいないのに子供番組を観ながらリズムをとる図は観ているこっちが寒くなる展開である意味役作りは完璧だったかもしれないシュワちゃんだったのでした。 あぁまた敵側のことしか書けなかったけどバットマンは敵があってなんぼだからまぁよしとしますか。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アーノルド・シュワルツェネッガー (Mr.フリーズ/ビクター・フリーズ) |
小川直也が高名な医者をやるようなものです。 |
ジョージ・クルーニー (バットマン/ブルース・ウェイン) |
今回は草刈正雄のように濃いめのバットマンでした。 |
ユマ・サーマン (パメラ・イスリー/ポイズン・アイヴィー) |
魔性の女という感じの小沢真珠で。 |
アリシア・シルヴァーストーン (バットガール/バーバラ・ウィルソン) |
「キューティーハニー」でコスプレもOKの佐藤江梨子で。 |
バットマン ビギンズ シリーズ第5作 BATMAN BEGINS (2005) |
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2005年6月 | |
バットマンの誕生秘話を描いたシリーズ5作目。 全くの別物と知っていたから期待と不安が入り混じる中鑑賞したら確かに雰囲気は違うんですけどすごーくよく出来ていて感心しました。 今までのバットマンは色使いも街の雰囲気もカラフルでまさにアメコミから飛び出たという感じで見た目から楽しかったのですが今回は街の雰囲気が近未来なんですけどスラム街もあったりしてリアル。今回の敵スケアクロウも麻袋被っただけのシンプルな扮装が今までのカラフルな敵とは違って現実にいてもおかしくない感じがちょっと恐いですけどこれはこれですごく好きです。 敵の目的は今までは逆恨みからゴッサム・シィを支配しようとするというパターンですけど今回の敵はそういうの動機じゃなくてネタバレ→腐敗しきったゴッサム・シティを破壊してやろうってテロ行為←なところが恐いですよ。 それに今回のバットマンがこの内容で上手くいっているのって多分ベテラン俳優達が脇を固めているからだと思いました。なんてったってマイケル・ケイン、リーアム・ニーソン、ゲーリー・オールドマン、トム・ウィルキンソン、モーガン・フリーマンですよ。一人一人で十分別の映画できるのにこれだけ終結しているなんてありえないほど豪華でルトガー・ハウアーまででていますから。しかもこれだけ集まってみんなちゃんとキャラが活きているところに感心しまいた。 一番すごいと思ったのがこれからのバットマンの展開に全てつながるように作られているところ。ゴッサム・シティにこれから次々と現れるど派手な怪人たちはアーカム精神病院から脱走した囚人?病人?達の流れから来るものだと思うし、シリーズで毎回バット・シグナルを空に照らすゴードンはこれをきっかけにバットマンと信頼関係をむすんだのかぁ?といろいろ想像するとちょっと鳥肌立ちました。ネタバレ→ジョーカーの存在を匂わせての←ラストはジュリアン・ムーアにクラリスをバトンタッチした「ハンニバル」を思わせる終わりかたもよかったです。 バットマンはいつも悪役の存在感に押されっぱなしでちょっと可哀想でしたが今回はちゃんと主役してましたし、(クリスチャン・ベールはマスクを被ると声を変えるところがわらっちゃいましたが)この路線で続編作ってもらいたいですね。 あ、渡辺謙は剣さばきは一番上手かったです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスチャン・ベール (ブルース・ウェイン/バットマン) |
お金持ちのお坊ちゃまという感じがしっくりくる藤木直人で。 |
マイケル・ケイン (アルフレッド) |
高橋英樹とかやさしそうでいいかも。 |
リーアム・ニーソン (ヘンリー・デュガード) |
いい人そうな三浦友和で。 |
ケイティ・ホームズ (レイチェル・ドーズ) |
木村佳乃はしっかりしたお姉さんという感じで。 |
ゲイリー・オールドマン (ジム・ゴードン) |
不正をしない感じの大杉漣で。 |
キリアン・マーフィ (ジョナサン・クレイン/スケアクロウ) |
口元とかが長井秀和にそっくりでした。 |
トム・ウィルキンソン (カーマイン・ファルコーネ) |
そのまんま中尾彬という印象。 |
モーガン・フリーマン (ルシウス・フォックス) |
便利なものを開発してくれそうなのっぽさんで。 |
ダークナイト シリーズ第6作 THE DARK KNIGHT (2008) | |
2008年8月 | |
警部補のゴードンと協力し悪の組織を取り締まっていたバットマンに新たにやってきた正義感溢れる検事のハービー・デントが加わりゴッサムシティの犯罪は減るかと思われたがジョーカーと名乗る男が現われて・・・ クリストファー・ファーノーラン版のリアル・バットマンシリーズ第二弾。 全米大ヒット、内容も高評価ということで期待してたのですが期待以上の仕上がりで大満足です。約2時間30分という超大作もあっという間もっと観ていたい気持ちでいっぱいです。 ジョーカーの登場するオープニング、バットマンが登場するオープニングそれぞれスケールが既に大きいのですがどちらもあの人が?という嬉しいゲストがサプライズ的に登場していていきなりテンションが上がります。 話も前作のスケアクロウが今までの劇画ちっくなバットマンシリーズとは対照的でとてもリアルで怖かったのですが今回のジョーカーはそれに輪をかけて恐ろしいものがありました。劇中ジョーカー自身でも言っていますが金のために犯罪を犯すわけではないというところが得体の知れない感じがして恐ろしいのだと思います。ケイティ・ホームズからバトンタッチされたマギー・ギレンホールをビルから突き落とすシーンがあるのですが何とも唐突に突き落とすところがジョーカーの凶悪さを物語っています。 そんなジョーカーの影響を受けて陰惨な事件が連発する今回のバットマンはただのアメコミではなくてクライムサスペンスとしてもものすごくよく出来ています。 アーロン・エッカート扮する検事がトゥーフェースになるきっかけとなる事件もそうきたかと唸る展開ですがなによりすごいのは今までのティム・バートン版では劇中で色々な怪人がどうしてそうなったのかが描かれることがほとんどだったのに対して、今回のトゥーフェイスは劇中で怪人になってしまうのですがそれがものすごく自然に展開されていくところが素晴らしかったです。 ヒース・レジャーのジョーカーはもちろん素晴らしいのですが個人的にはアーロン・エッカートのトゥーフェイスも素晴らしかったと思います。 ものすごくよく作りこまれていてこれほど完成度の高い映画を観るのは久しぶりなのでもう一度スクリーンでじっくり堪能したいと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒース・レジャー (ジョーカー) | 異様なテンション運を出してくれそうな香川照之で。 |
アーロン・エッカート (ハービー・デント/トゥーフェイス) | 検事が似合いそうな上川隆也で。 |
バッド・ルーテナント THE BAD LIEUTENANT: PORT OF CALL NEW ORLEANS (2009) | |
2010年3月 | |
カトリーナの爪あとが残るニューオリンズ。逃げ遅れた囚人を助けたテレンスは英雄となり昇進する。しかしテレンスは娼婦のフランキーと共にドラッグに手を染めていて・・・ ハーヴェイ・カイテル主演の同名作をニコラス・ケイジでリメイク。 オリジナル未見でハーヴェイ・カイテルの全裸のビデオジャケットが強烈な印象に残っているのですが、正直オリジナルってこんな内容なのかなぁという印象。ニコラス・ケイジの悪徳警官っぷりは別にいいのですが常にドラッグでハイテンションというのがいつものニコラス・ケイジらしすぎて逆にどうもしっくりこない感じ。こうもっとダークな内面を出していないといけない気がしました。 何かニコラス・ケイジの顔がアレなんで自分のまいた種が次々と災難となって降りかかってきても同情はもちろん出来なくてかといって計算高くも見えないのでバカだなぁって感じにしか見えないところが乗れなかった理由でしょうか。世間的には評判いいんですけどね。この映画。 個人的にはニコラス・ケイジよりみしろ同僚というかにニコラス・ケイジに先に出世されてちょっとくすぶった感じの刑事役のヴァル・キルマーの方が断然はまりそうな感じがしました。 ヒロインのエヴァ・メンデスは相変わらず高級娼婦という役が似合うのと終わり方はよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコラス・ケイジ (テレンス・マクドノー) | 中村獅童あたりにお願いしたい。 |
エヴァ・メンデス (フランキー・ドネンフィールド) | イメージはやっぱり山田優です。 |
ハッピー・エンディング HAPPY ENDINGS (2006) | |
2006年12月 | |
メイミーは血のつながらない兄のチャーリーとの子供を身ごもり産まれた子供は養子に出されてしまう。それから20年後チャーリーはゲイになりメイミーのもとには子供の居所を知ると言う怪しげな男が近づいてきて・・・ 一見関係ないような人々が何かしらのつながりがあるという「マグノリア」系の群像劇コメディ。 130分以上の長い映画なんですけどこういう群像劇ものって案外長く感じないんですよね。この映画の場合大まかに3つの話が絡み合っていくのですが何個かのエピソードがあると長くてもそう感じないのかも。でもハリウッド映画で出てくるキャラクターの顔と名前はいつもは一致するのですが今回は出てくる人が多すぎてさすがに誰が誰だか分からなくなりました。 リサ・クドローがメインのエピソードでは「父親達の星条旗」でお馴染みのジェシー・ブラッドフォードや恋人役の人はいろいろなテレビシリーズにゲスト出演している人「スネークフライト」にも出ていました。 ゲイのエピソードではローラ・ダーンと「24」のニーナでお馴染みのサラ・クラークがカップルだったりマギー・ギレンホールのエピソードでは性欲をみなぎらせたおじさん、どこかで見た事あると思ったらトム・アーノルドだったり、他にも全体的にドラマで見かけたことがある人や中堅どころの俳優達がこれでもかと出ているところが豪華で得した気分です。 感想はものすごく書きにくいのですがリサ・クドローは前にも書いた気がしますが映画だと幸薄系の役が似合うし、マギー・ギレンホールは今回歌を歌っているのですがこれがまったりとした感じでなかなか良かったです。声質はグウィネス・パルトロウ系かな? | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リサ・クドロー (メイミー) | ちょぴり幸薄そうな寺島しのぶで。 |
ハッピー フィート HAPPY FEET (2006) | |
2007年3月 | |
歌うことが全てのペンギンの国にエリート夫婦の間からマンブルが産まれるがマンブルの歌声は酷いもので代わりに誰にもまねの出来ないステップは群れの輪を乱すと追放されてしまい・・・ 声優陣が豪華ハリウッドスター共演だけど正直CGのペンギンの話かぁ。くらいにしか思っていなかったのですがアカデミー賞も「カーズ」を抑えて長編アニメ部門を受賞したしこれは何かあると思って観てみたらなるほどなと思うところがいくつかありました。 「カーズ」のような感動はなかったのですがヒュー・ジャックマンとニコール・キッドマンがプリンスの「Kiss」をデュエットしたりブリタニー・マーフィーがクィーンの「Somebody To Love」を歌ったりして楽しかったし、途中からマンブルの仲間になる種族の違うラテン系のペンギンたちは歌も歌えるけどコメディ担当というところも良かったです。やっぱりお笑いはラテンのノリだなと感じるのでした。 それに普通に考えてヒュー・ジャックマンとニコール・キッドマンの子供がイライジャ・ウッドで幼なじみがブリタニー・マーフィという構図が想像するだけでワクワクします。 と楽しいげな展開の中に最近南極に餌が少なくなってきたのはどうしたんだろう?と追放されたマンブルはアミーゴズと原因を探る足袋にでるのですがネタバレ→原因は魚を乱獲する人間の仕業だった・・・という環境問題に発展していきしまいにはマンブルは動物園で見世物になってしまう羽目になるのですが動物園というと人間が出てくるわけですが人間の描写は恐らく「スカイキャプテン」のような技術を使っているように見受けられCGと実写の融合が新しく←テーマと新しいCGの技術でアカデミー賞をとったんだなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP (2003) |
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2004年4月 | |
田舎町でくすぶっているドナはある日テレビでカリスマスチュワーデスのサリー・ウェストンの言葉に触発され憧れのスチュワーデスを目指す。始めは小さな航空会社のスチュワーデスに採用されるも早速サリーの所属する大手航空会社の試験を受け無事訓練生として合格するのだが・・・ どう見てもクリスティーナ・アップルゲイト以外はおバカコメディに出演しそうにない面子がそろって出演したコメディ。 前半の地元の航空会社でエピソードではグウィネスがレースクイーン張りのど派手なスチュワーデスの制服を着て、大絶叫するシーンはここまでさらけ出すかグウィネスよ。と感心するのもつかの間その横で座っている先輩スチュワーデスのケリー・プレストンの40才過ぎてこのセクシーさにさらに驚く。下手したらグウィネスとアップルゲイトよりもかわいく見えるかもしれないもんなぁ。おそるべしハリウッドマジックなのです。 前半はおバカなのりでそこそこ楽しかったんですけど、後半いきなりグウィネスが優等生になってからいきなり説教くさくなるのがちょっと中途半端。さすがに一流スチュワーデスになってからの制服やブランドもんの着こなしはばっちりなんですけどね。キャンディス・バーゲンも結局スッチーのコスプレもこなしてこれは優等生俳優達のコスプレ映画だと気づくのでありました。 恋人役のマーク・ラファロはここのところメグ・ライアンのお相手や新作も続々公開されるらしいし今年プチブレイクしそうな予感がするのです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
グウィネス・パルトロー (ドナ・ジェンセン) |
財前直見で。スチュワーデス刑事でスッチーはお手のもの。 |
クリスティナ・アップルゲイト (クリスティーン) |
性悪系の役が似合いそうな中澤裕子で。 |
マーク・ラファロ (テッド) |
上川隆也あたりの真面目キャラで。 |
キャンディス・バーゲン (サリー・ウェストン) |
やっぱり野際陽子だなこういうベテラン○○って役は。 |
ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き THE BREAK-UP (2006) | |
2007年5月 | |
野球場で知り合ったゲリーとブルックは新居を共同購入して同棲し2年の月日が経ったがゲリーの身勝手な行動から二人は大喧嘩が始まってしまい・・・・ ヴィンス・ヴォーンとジェニファー・アニストン共演のラブ・コメディ。 いつも思うのですがジェニファー・アニストン主演ものは全米でヒットしているのに未公開率が高いですねぇ。日本で大々的に公開されたのは「ブルース・オールマイティ」というところを見るとイマイチ知名度が低いのかなぁなんて思います。 でも内容の方もいい線言っているけどもう一歩という感じなのでまぁこれは未公開で正解かなという気もしなくはないですけどね・・・ ヴィンス・ヴォーンは嫌いじゃないんですがあの脂ぎっしゅな顔つきで結婚もしているわけでもないのにものすごく亭主関白というか家事を全くしなくてアニストンに対して感謝の言葉もないからこりゃアニストンもキレて当然です。と思いきやアニストンの家族も寒い感じの兄さんがいたりして結局はどっちもどっちという感じでしょうか? 結婚するしないは別としてやっぱり他人と生活するって別れることを考えて同棲する人は少ないと思いますが共同で買ったテレビとかどうするの?とか思ったりすると、色々大変だなと同棲について考えてしまうのでした。 本筋とは全然関係ないけれど画廊に勤めるアニストンのボス、ジュディ・デイヴィスが見た目、夏木マリ風のキャラクターで存在感抜群のところが個人的にはよかったです。 ラスト、ネタバレ→ヴィンス・ヴォーンがアニストンを気遣った時にはとき既に遅く、アニストンはヴィンス・ヴォーンのことを愛していない状態になって(かといって嫌いなわけでもない)二人は別れて別々の道を歩くというしんみりしたエンディングがラブ・コメディにしてはあまりないタイプの終わり方でこういうエンディングもたまにはいいかなと思うのでした。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィンス・ヴォーン (ゲリー・グロボウスキー) | グウタラしていそうなさまぁーずの三村マサカズで。 |
ジェニファー・アニストン (ブルック・メイヤーズ) | しっかりしていそうな井川遥で。 |
パニック・フライト RED EYE (2005) | |
2006年11月 | |
一流ホテルの敏腕マネージャーリサは父親の元に帰るために空港へ向かいリップナーという男と親しくなるが離陸後にリップナーは突如豹変し・・・ キリアン・マーフィーがねっちっこくストーカーする内容かと思いきや、要人暗殺を企むという暗殺団のリーダーという「24」の中に出てきそうな役どころで全然期待していなかったのですが結構面白かったです。 限られた空間、ネタバレ→優秀なホテルのマネージャーの父親を人質に取り、命と引き換えに要人の部屋を暗殺しやすい部屋に移動させる←というありがちなんですけどひねりが効いているところがよかったです。監督はあのウェス・クレイヴンなんですけどこの人の映画は割と限定された範囲の密室型のサスペンスとかホラーをやらせると上手いことに気がつきました。 キリアン・マーフィーの十八番ねちっこさも十分発揮されてレイチェル・マクアダムスがトイレに行ったときもずーっと監視していて怖かったし、飛行機の誰かに助けを求めよう何か画策しようものなら余裕で阻止して頭突きなんかもして彼にはこの路線で行って欲しいと思いました。 ヒロインのレイチェル・マクアダムスも「きみに読む物語」で注目され始めて最近では「幸せのポートレート」や「ウエディング・クラッシャーズ」何かにも出ていて日本じゃ目立たないけど密かに成長株だったりもして個人的にはギリギリ公開されるかなぁ?と思っていたのですがやっぱりビデオスルーでした。これどちらかがもうちょっと日本で知名度ある人だったら(キリアンの役がポール・ベタニーとか)公開されていたんだろうと思うとなんだか邦題も含めもったいない気がしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レイチェル・マクアダムス (リサ・ライザート) | 仲間由紀恵あたりにお願いしたい。 |
キリアン・マーフィ (ジャクソン・リップナー) | 陰謀めいている役がはまる北村一輝で。 |
パニック・ルーム PANIC ROOM (2002) |
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2002年6月 | |
夫と離婚し、慰謝料で1件の家を購入するが、引っ越したその晩に、3人の強盗が押し入って来た。メグは娘を連れて「パニック・ルーム」と呼ばれる部屋に隠れるが、強盗が目指しているのはまさにその「パニック・ルーム」で・・・ 「ゲーム」、「ファイト・クラブ」でそんなのありかよ!的な終わり方で納得いかなかったデヴィット・フィンチャー作品なだけにラストに不安がありましたが、フツーに終わって一安心。内容もフツーに面白かった。カメラワークはすごいですよ。 とはいえ、ネタバレ→娘が糖尿病っつー設定にはいささか強引な気もしたが・・・← 強盗3人集まるとやっぱり、いい強盗、悪い強盗、バカな強盗と分かれるわけで、フォレスト・ウィティカーが当然いい強盗をやるわけですな。その辺はいいとして、ジャレット・レトーがバカな強盗役でいい所なしでがっかり・・・(ジャレット・レトーに期待して観に行っただけに) とはいえこの作品当初、ニコール・キッドマン主演だったそうです。ニコールとジョディーどっちも生活感が感じられませんが、どっちかっていうとジョディーの方が生活感あるので(やっぱり自分で子供を産んで子育てするのと、養子をもらって子育てしている差か?)、ジョディーで正解のような気がしますな。(ニコール版があったらぜひ観たいが) あと、元夫っていうのが、ジョディーの相手だけにかっこいいのが出てくるのだろうと想像してたら、えっ、じいさんかよ!?映画館に観に来ていた人たちもそんな感じでした。だって最初出てきた時、本当に家の管理人か何かかと思ったもん。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョディ・フォスター (メグ・アルトマン) |
日本人にジョディーっぽい人はいないと思うが、あえて言うなら、生活感が感じられない鈴木京香で。 |
フォレスト・ウィティカー (バーナム) |
顔だけでキャスティングするなら、笑福亭鶴瓶しかいません。 |
ジャレッド・レトー (ジュニア) |
チンピラっぽい所がいまだに抜けきれない、大沢樹生(元光GENJI)で。 |
ドワイト・ヨーカム (ラウール) |
ドワイト・ヨーカムの脂っぽそうな頭が、角野卓造。 |
パニッシャー THE PUNISHER (2004) |
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2004年11月 | |
密輸取引現場でFBIに殺された裏社会の大物ハワード・セイントの息子。ハワードは潜入捜査官のフランク・キャッスルの存在を知りキャッスル家族を虐殺する。生き残ったキャッスルはハワード一味を制裁することを近いパニッシャーとなる・・・ これってアメコミものだったんですね。主人公に影がありそして地味という設定はそう言われてみればそうでした。だから主人公のパニッシャーは悪くなかったです。 でもオープニングのクレジットで嫌な予感したんですよね。ANDでレベッカ・ローミン=ステイモスですよ。ANDが付くには10年早いでしょローミン=ステイモス。と言いつつこの映画の中じゃ唯一上り調子の女優だから綺麗でしたけどね。 トラボルタの性悪な嫁に「マルホランド・ドライブ」のナオミじゃない方と言われてしまうローラ・エレナ・ハリングにパニッシャーの殺される嫁にすごく久しぶりに観た気がするサマンサ・マシス。最終的に二人とも消えちゃうからなんか切なくなります。 ウィル・パットンもトラボルタの右腕的存在なんだけど実はネタバレ→ゲイ←という余計な設定加えちゃってなんだか微妙でした。 なのにこのゆるい感じはなんだろうと思ってみれば原因はトラボルタか! 裏社会を牛耳る大ボスなんだけどこれが権力を振りかざすしか能がなくて頭脳もなければ腕っ節も弱くてしょぼすぎる。最後なんてネタバレ→車に引きずられながら爆死。この時「あぁ〜」って言いながら死ぬから笑っちゃうわ車の爆発でドクロのマークを作って←なんじゃこりゃですわ。トラボルタ髪型変だったけどトラボルタの髪型が変な時は内容が微妙という独自の理論に今回もばっちりはまって、これ下手したらラジー賞いくかもなぁなんて思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・ジェーン (フランク・キャッスル/パニッシャー) |
上川隆也は影がある役が似合いそうで。 |
ジョン・トラボルタ (ハワード・セイント) |
千葉真一くらい面白くしてくれればいいのになぁ。 |
パニッシャー:ウォー・ゾーン PUNISHER: WAR ZONE (2008) | |
2009年5月 | |
妻子をマフィアに殺されてしまったフランクはマフィアを制裁するパニッシャーとして生まれ変わったがある日パニッシャーによって顔を傷だらけにされたマフィアの幹部ビリーがジグソウと名乗りパニッシャーに復讐を始めて・・・ 以前トーマス・ジェーン主演で悪役が変な髪形で登場したジョン・トラヴォルタ版とは原作は同じですが内容はまた別物のパニッシャーの再映画化。 前作?のトーマス・ジェーン版はレベッカ・ローミン=ステイモスやらローラ・エレナ・ハリングと女優陣も微妙に豪華な割にはパッとせず今回は悪役のドミニク・ウェストと「ジュラシック・パーク」に出ていた太った人とブロスナンの「007」シリーズに出ていた人くらいしか知らず主役の人は全く知らないので大丈夫かなと思ったのですが、パニッシャーはマフィアの妻つまりは極道の妻まであっさり殺すところとかバイオレンス描写が徹底していて思っていたよりずっとよかったです。 悪役のジグソウが元はものすごい男前という設定が納得いかないのですが、ジグソウになってからはアメコミらしいビジュアルでジョーカー並みにインパクトがあってよかったです。自分の一番好きな顔を粉々にされて狂人になるというところもアメコミらしいです。 パニッシャーはあれだけ街で暴れまくって町中で知らない者はいないってくらい有名人の割にはマフィアにアジトを見つけられずマフィアも案外ドジだったりするのか、パニッシャーが一見なんちゃってショーン・ビーン風のように見えてよく見ると全く違って見えて地味な素顔が逆に功を奏しているからか?なんて思ったりもしました。 と、こんな激しいバイオレントな映画を撮ったはどんな監督かと思いきや空手のチャンピオンでスタントウーマンの経験もあるという女性監督。これはキャサリン・ビグローを超えたなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レイ・スティーヴンソン (フランク・キャッスル/パニッシャー) | 大沢たかおあたりにお願いしたい。 |
ドミニク・ウェスト(ビリー・ルソッティ/ジグソウ) | こういうインパクトの強いキャラクターは北村一輝で。 |
バニラ・スカイ VANILLA SKY (2001) |
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2002年1月 | |
ああ疲れた!ってのが観終わった後の感想です。 ストーリーにはあえてふれません。だって、トム&ペネロペの恋愛プロモーションビデオっつー感じがしてさ。(どうでもいいが、シャンプーのCMでいつのまにかペネロペ・クルーズになっていたのが気になります。) 映画自体は退屈だったんだけど、キャメロン。ディアスはすごく良かった。(案の定ゴールデン・グローブ賞にノミネートされました。トムは悔しかったに違いない。)と言うわけで、キャメロン・ディアスに★1つ。 そして最後のほうに出てくる、ある企業の受付嬢に皆さんご存知ないとは思いますが、アリシア・ウィットが出てきて、ちょっと嬉しかった。 そうそう、カート・ラッセルは精神科医ってがらじゃないんだよなぁ。 オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」との出来をくらべたいですな。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・クルーズ (デヴィッド・エイムス】) |
木村拓哉&松たか子の黄金の視聴率カップルでぜひ!! |
ペネロペ・クルス (ソフィア) |
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キャメロン・ディアス (ジュリー) |
藤原紀香がイメージぴったり。 ただし、そんな演技が彼女にできるのであれば・・・ |
ジェイソン・リー (ブライアン) |
おひとよしな感じがするウルフルズのトータス松本を。 ドラマでもおひとよしやってます。 |
カート・ラッセル (マッケイブ) |
インテリ系の職業には、阿部寛なんかぴったりでしょ。 |
ハネムーン・キラーズ THE HONEYMOON KILLERS (1970) | |
2008年2月 | |
巨漢の看護婦のマーサはある日文通で知り合ったレイに夢中になるがレイは結婚詐欺師だった。しかしレイのことがあきらめきれないマーサはレイの結婚詐欺師の共犯者になるのだが・・・ ジャレッド・レト、サルマ・ハエックが同じ役をやった「ロンリーハート」はサルマ・ハエックが綺麗過ぎたしジョン・トラヴォルタ、ジェームズ・ガンドルフィーニの刑事が事件を解決する視点も入っているのでどちらかといえばノワールっぽい雰囲気だったのですがこれは実際の事件に見た目も忠実に配役されているようだし、マーサとレイのカップルの凶行のみが坦々と描かれていつつもマーサの微妙な心情の変化が描かれていてカルト作品ですが面白かったです。 巨漢のマーサが文通で知り合ったレイといい感じになったはいいけれど結婚詐欺師だと知ってショック。だけどこんな相性のいい男はいないと思いさっさとナースの仕事を辞めてレイと共犯関係を志願する神経が分からないのですがレイもマーサをすんなり受け入れてレイの気持ちも今ひとつ分からないのですがこれもひとつの愛の形なのでしょうか? レイが狙う相手は小金持ちのオールドミス以上というところが小者感が漂っていい味出しています。騙すにはそれなりに熟女たちといちゃつかなくちゃいけませんがマーサが嫉妬して邪魔して失敗というエピソードもありレイは当然金が手に入らず激怒するのですが別れないんですよね。やっぱりマーサの鬼気迫る迫力に別れを言い出せなかったのかと思いました。 なんてったって体にいいと言って毒物飲ませるのはスタンダードな手段で薬を飲まないとなるとついに撲殺ですよ。湖にピクニックに行った時もターゲットのオールドミスに嫉妬したマーサは湖に飛び込んでレイが助けに行って、この二人は姉弟なはずなのに何なのかしら?とオールドミスも呆れ顔で観ているこっちもこの二人は本当しょうもないなぁと思うのですが話が進むにつれて愛着がわいてくるから不思議です。 最後のマーサの取った行動も愛しすぎちゃったから仕方なくやったってところがなんだか切なくなりましたが実話ベースの話やっぱり面白いと思うのでした。。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シャーリー・ストーラー (マーサ・ベック) | 巨漢じゃないけれど性格的には杉田かおるがイメージにぴったり。 |
トニー・ロー・ビアンコ (レイモンド・フェルナンデス) | すけこまし系の沢村一樹で。 |
母なる証明 MOTHER (2009) | |
2009年12月 | |
純真な息子トジュンの母はある日トジュンが殺人容疑で逮捕されてしまう。息子の無実を警察に信じてもらえない母親は自ら息子の無実である証拠を探そうとするのだが・・・ 「殺人の追憶」と「グエムル -漢江の怪物-」でお馴染みのポン・ジュノ監督作品。 ポン・ジュノ作品ですがソン・ガンホは出ていません。それは置いておいて、この映画ものすごく評判が良かったので期待はしないようにはしていたのですがやっぱり期待して観始めたのですが、序盤は一向に面白くなりそうな気配がなく、言うほど?というかむしろダメかもと思っていたら中盤以降一気に面白さが爆発します。 純粋無垢と言えば聞こえがいいけれど問題ありのウォンビンを利用する悪い友達が実はいい奴だったりして吉行和子似のお母さんを手助けするところが何かよかったです。 お母さんもお母さんで怪しいと思ったらすぐさま行動で、人の家に忍び込んで証拠品を持ち帰ったりと違法行為の連発でハラハラさせるところもサスペンス要素として盛り上げてくれます。 よく出来ているので一部を書いただけでネタバレになるので書きませんが色々あって「殺人の追憶」と違って全てがすっきりするとしてオープニングと上手い具合に繋がったかと思わせつつそれだけでは終わらないところが良かったです。 あと舞台が貧しい地域のようなのですがこの戦後の日本のような街並みに携帯電話というツールのアンバランスさも不思議な感じでした。 ウォンビンはなんだか顔つきが変わったような気がするのですがピュアな感じが良かったです。吉行和子似のお母さんはとにかくこの人以外に出来る人はいないんじゃないかと思えるくらいはまっていました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キム・ヘジャ (母親) | 吉行和子にぜひともやっていただきたい。 |
ウォンビン (トジュン) | 意外と上地雄輔あたりがいいのかと思います。 |
ハプニング THE HAPPENING (2008) | |
2008年7月 | |
セントラルパークで人々が次々と命を絶つという怪現象が発生し事態は拡大していった。事件を知ったフィラデルフィアの高校教師エリオットは妻のアルマ、同僚のジュリアンと安全な場所に避難するべく列車に乗るのだが・・・ 待望のシャマラン監督最新作。 シャマラン作品は個人的にものすごく期待してもはずれがない数少ない監督なのですが今回も期待通りオリジナリティ溢れていて新たな恐怖映画に仕上がっていてとてもよかったです。 予告で見せている映像はほとんど序盤のもので工事現場から作業員が次々と身投げするシーンはとても怖いし、原因不明で人が次々と死んでいく前半、後半は何かから逃げる恐怖が助かるためにエゴ丸出し気味になる内面的な恐怖につなげていくところとか話の持って行きかたは相変わらず上手いなぁと思いました。 ウォールバーグとズーイー・デシャネルは倦怠期気味の夫婦で何かから逃げる道中に高校生ぐらいの二人組みの男の子が仲間に加わり旅をするのですが、その途中で子供を作ったほうがいいよ。みたいなことを言われてちょっと困り顔するウォールバーグは微笑ましくも思ったりするのですが、食事をもらいに民家を訪れると、毒が入るからとドアを開けてくれないんですよね。そうしたら男の子たちが突然キレだして悪態つきながらドアを壊れんばかりに蹴り続けたりするところもさりげなく怖かったし、何気に現代のキレやすい若者の姿も意図的に描いていたとしたらシャマランという人は本当に頭のいい人だと思います。 それにシャマラン作品はいつも意外な人が主役でそれも見所のひとつだと思っているのですが今回はマーク・ウォールバーグ。科学の先生と聞いたときは全然イメージと違うと思いましたが観てみると生徒に人気のありそうないい先生という感じで意外としくりきていたし、同僚の数学の教師のジョン・レグイザモもこういう見た目の先生そういえば高校にいました。という感じで悪くないんですよね。 紅一点?のズーイー・デシャネルはブライス・ダラス・ハワード風なところもあり、シャマランはこういう感じの女優が好みなんだろうなと感じました。 次回作も今まで観たことのないオリジナリティ溢れる作品になることを期待して待っています。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マーク・ウォールバーグ (エリオット) | 山本太郎なんか意外といいかもしれません。 |
ズーイー・デシャネル (アルマ) | ともさかりえあたりにお願いしたい。 |
ジョン・レグイザモ (ジュリアン) | 先生の役が合いそうな尾美としのりで。 |
パフューム ある人殺しの物語 PERFUME: THE STORY OF A MURDERER (2006) | |
2007年3月 | |
18世紀パリの魚市場で産み落とされたグルヌイユは孤児院で育ったが彼には人並みはずれた嗅覚の持ち主だった。青年となったグルヌイユは香水店に弟子入りするのだが・・・ シリアルキラーものなのに全体的な画作りが芸術的で香水というテーマにぴったりでした。貧困区の魚市場の不衛生なシーンは臭ってきそうだったし、香水店の中は一転していい香りがしそうな雰囲気がありビジュアル面はよかったです。 個人的に気に入ったところはグルヌイユと接点があった人物がグルヌイユのもとを去るときにまるで呪いか何かのように死んでいくところ。グルヌイユという人物はネタバレ→嗅覚は人並みはずれていて体臭で人物の特定までできるというのに自分には体臭がなくそれがコンプレックスになっていてにおいに執着するわけですが人間というよりある意味体臭がない分、妖怪みたいな存在に思えました。← 後半、究極の香水を作るために美少女を殺し始め香りを抽出して究極の香水を作ろうとするのですが究極の香水は12のベースとなる香りに1つ何かを足すと出来るとダスティン・ホフマンが言っていたのでてっきり赤毛の娘の香りをプラスするのかと思いきや美少女の香りで究極の香水を作ろうとしていてなんだかこの香水は生々しそうでかぎたくはないと思いました。 クライマックスの群集のシーンは予告で観ていてので何となく察しがついていたのですが改めて見せ付けられるとインパクトはすごくて他のお客さんはこのいきなりの展開についてきてる?と余計な心配をしてしまうのでした。 どうでもいいですが、監督は「ラン・ローラ・ラン」の人なのですが赤毛が好きなんですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベン・ウィショー (ジャン=バティスト・グルヌイユ) | エキセントリックなオダギリジョーにやってもらいたい。 |
パブリック・アクセス PUBLIC ACCESS (1993) |
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2004年11月 | |
アメリカの田舎町ブリュースターにある日ワイリー・プリッチャーという男が現れケーブルテレビの時間を買い取る。ワイリーは買い取った時間で「この町の問題点は?」という視聴者参加番組を始めるが、やがてお互いが告発しあうようになっていき・・・ ブライアン・シンガーの監督デビュー作。 実際にケーブルテレビで始まった「Qwr Town」という番組じゃ匿名だからしまいには町民どうしの密告、悪口の言い合いになって気分悪くなるんですよね。これと同じことを会社で「自分の会社の問題点は?」なんて匿名のアンケートとかやったらすごい回答がかえってきそうですごそうですね。これを知人同士で同じ質問したらと思うと答えによっては絶交もんだと想像すると恐いです。 最初はそんな匿名の恐さみたいなものを全面に押し出すような内容の作品なのかな?と思っていたら後半はワイリーの正体がさらにミステリアスになる不思議な展開。 ワイリー・プリッチャーとは結局何者だったのか、ワイリー自身は確実に一つの目的を(町長の不正を知った男を殺し、偶然不正の証拠を知ってしまった彼女も殺し)なして町を去っていったけど、多分町長を守るためにやってきたと言うわけどもなく一体何が目的でこの田舎町に着たのかわからないまま終わるけど確実に不気味であることは伝わりました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ロン・マークエット (ワイリー・プリッチャー) |
鶴見辰吾はちょっと不気味な役もいけそう。 |
パブリック・エネミーズ PUBLIC ENEMIES (2009) | |
2009年12月 | |
大恐慌時代次々と銀行を襲うジョン・デリンジャーに対してFBIは捜査官のメルヴィンを送り込み見事逮捕するのだがジョンは再び逃走して・・・ ジョンー・デップが実在の社会の敵No.1に扮した実録もの。 マイケル・マンが監督だからもっと男臭い内容を期待していたのですが、軟派でした。マリオン・コティヤールとの絡みが結構あるのですがれない部分もものすごく唐突に感じた一回目に捕まるところとかのFBIとの攻防もどことなく中途半端な印象。マリオン・コティヤールは悪くないので絡め方がいけなかったんだなぁと思いました。 とビジュアル面では良かったのに話がもうひとつというもったいない展開だったのですが、その代わりと言ってはというか次から次へと出てくる脇役たちの豪華さがたまりませんでした。 気がついただけでもクリスチャン・ベールの上司に「ウォッチメン」で全裸で青かった人、ジョニー・デップの仲間にデヴィッド・ウェンハム。列車強盗の話を持ちかけるジョヴァンニ・リビシに刑務所長?にこの顔はもしやリリ・テイラーと思ったらやっぱりそうだったし、極め付けがリリー・ソビエスキー。ちょっと前までは「グラスハウス」の主役でステラン・スカルスガルドとダイアン・レインに殺されそうになっていたし「ロードキラー」ではポール・ウォーカーとスティーヴ・ザーンと共演したりで一時売れっ子だったのに、今回のリリー・ソビエスキーの扱いは脇やくどころか端役ですよ。年齢も関係ありそうですが、使いどころが難しいんですねきっと。 と本編よりリリー・ソビエスキーの今後が気になる作品でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョニー・デップ (ジョン・デリンジャー) | 市川海老蔵あたりがイメージにぴったりな感じ。 |
クリスチャン・ベイル (メルヴィン・パーヴィス) | クラシカルな衣装が似合いそうな及川光博で。 |
マリオン・コティヤール (ビリー・フレシェット) | 竹内結子あたりにお願いしたい。 |
バベル BABEL (2006) | |
2007年5月 | |
モロッコをバスで旅するとある一組の夫婦。一発の銃弾がスーザンに命中しやがてその事件は国際問題に発展して行き・・・ アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の話題の国際色豊かな作品。 イニャリトゥ監督は「21グラム」の時もそうでしたが負の要素から何か答えを導き出すのが得意のようです。今回も一発の銃弾から世界各国にモロッコ→日本→メキシコと理不尽な負の連鎖エピソードが広がっていきそれぞれどのエピソードも独立しつつも密接に関わりあっていてひとつの作品として仕上がっていてイニャリトゥはただものではないと思いました。 個人的にはメキシコのエピソードが一番よかったです。ブラピとブランシェットが事件に巻き込まれたばっかりに息子の結婚式にメキシコに戻るときに仕方なく二人の子供(この姉弟のうち姉の方がダコタちゃんの妹だ!)を連れて帰ることにした乳母役のアドリアナ・バラーザ。しかしそれが運のつきで国境付近でガエル・ガルシア・ベルナルと共にネタバレ→ある種のアメリカ人のメキシコ人差別を受けてしまいそのまま誘拐犯になってしまうという←不条理きわまりない展開というか全てのエピソードで想像していた悪いことが次々と予想通りに繰り広げられて重かったです。ガエルも無茶したけど結局全て悪いのってブラピじゃないのか?と思ってしまいました。個人的視点からするとブラピの行動が乳母の件やバスの件どれをとってもイラッとさせるのですが、それがどんな時でも自己主張の貫くアメリカ人像という監督の狙いだったら見事成功しているなと思います。 あとケイト・ブランシェットは上手すぎるから相手役はブラピだとどうしても力不足に見えてしまってブラピじゃない方がよかったかな。 話題の菊地凛子に関してはここまでやればノミネートされるでしょうと思いつつもここまでしないと、ここまでやってノミネート止まりなのかとハリウッドの壁の高さを感じるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (群像劇なので今回はなし) |
ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 THE MUMMY: TOMB OF THE DRAGON EMPEROR (2008) | |
2008年8月 | |
中国で2000年前の皇帝を発見することに成功したリックの息子アレックス。一方その頃リックとエヴリンは「シャングリラの眼」と呼ばれるダイヤを博物館に戻す依頼を受け上海へ到着するのだが・・・ 舞台を中国に移して雰囲気ががらっとかわったシリーズ第三弾。 レイチェル・ワイズが降板してしまったのが痛いのですが観てみると意外と面白かったです。(代役のマリア・ベロは肝っ玉母さんという感じでケンカでもなんでも見た目負ける気がしないのが難でしたし、意外とマリア・ベロの動きが重かったです。。)舞台が中国の上海なので「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」を彷彿とさせるシーンもあったりするところが嬉しかったです。 話はものすごくざっくりしていて子供も前作はお子様という感じだったのに今回はいきなり体育会系風の青年に成長しきっていてブレンダン・フレイザー夫妻はいったい何歳、50歳近い設定なのだと思うのですが・・・といろいろあるのですが見所は中国の俳優の方たちです。 ジェット・リー復活させ世界を混乱に陥れようとする悪い将軍にさりげなくアンソニー・ウォンが出ている時点ですごいと感じ、アンソニー・ウォンもこんな中途半端な役どころだと絶対やられるのは目に見えているのに出演するなんて絶対、いい人だと思います。 そして一番の注目はやっぱりミシェル・ヨーに限ります。皇帝のジェット・リーに惚れられその右腕にも惚れられモテキャラなところがグッときますし、映画的にも一番の盛り上がりるジェット・リーとの一騎打ちもありミシェル・ヨーの魅力がいっぱい詰まっております。 剣を持ってポーズ決める姿が相変わらずカッコいいし、結構ヒラヒラした感じの裾のチャイナ服?であれだけ激しい動きを美しく魅せる技術はさすがだと思います。この年齢で活躍し続けるには突出した何かが必要なんだなぁとミシェル・ヨーを見て思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブレンダン・フレイザー (リック・オコーネル) | 雰囲気がにていそうな別所哲也で。 |
ジェット・リー (皇帝) | アクションもできる真田広之で。 |
マリア・ベロ (エヴリン・オコーネル) | 姉さん女房的な貫禄漂う真矢みきで。 |
ルーク・フォード (アレックス・オコーネル) | 今井翼あたりにお願いしたい。 |
ミシェル・ヨー (ツイ・ユアン) | 戸田恵子にアクションをやってもらいたい。 |
パラサイト THE FACULTY (1998) |
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2002年4月 | |
一言で言っちゃえば、宇宙から来た謎の生命体が人間に寄生して精神をのっとり仲間を増やしていくが、そんな町の異変に気付いた高校正達が何とかしてみんなを戻そうとする話です。 この映画はっきり言って、B級ですがそんじょそこらのB級ではないっすよ。(何が!?って言われると困るのですが・・・) キャスティングで唯一不満なのが、アメフトの花形クウォーターバックでキャプテンのスタンを演じるショーン・ハトシーがちょっといも兄ちゃんって所かな?ここは顔が超かっこよくてなきゃだめでしょ? まぁその他のキャストは結構はまっていましたね。最初ファムケ・ヤンセンがおしとやかな先生でこりゃないぜ、と思いましたが、謎の生命体に乗っ取られてからは、いつもの強い彼女に戻って一安心。 ロバート・パトリックは相変わらずターミネーター2のT1000走りで思わず笑っちゃいますが、夜の学校の真っ暗な廊下でこれをやられたら怖いと思うよ。 でもさぁ、この手の映画って危機的状況になると、いじめられっ子がなぜか主導権を持っちゃうんだよね。 何でこの映画が★5つなのかって? まず監督がロバート・ロドリゲスでしょ、脚本がケヴィン・ウィリアムソンときたら個人的にはかなりツボにはまるわけなんですよ。なにしろ二人とも遊び心たっぷりなもんで。 それと出演者達が今となってはかなり豪華だってことじゃないでしょうか? 学生役をやって現在売れっ子になったのはご存知、イライジャ・ウッドとジョシュ・ハートネット。あと結構な脇役で出演していたアッシャー・レイモンド、今となってはビルボードでトップ10入りするほどの人気R&Bシンガーになっちゃいましたね。 先生役ではサルマ・ハエックはもちろん、大出世したファムケ・ヤンセン。ボンド・ガールを演じた後は売れないと良く言われますが「ラウンダーズ」や「X-MEN」、最新作はマイケル・ダグラスの奥さん役で「サウンド・オブ・サイレンス」に出演していてしばらくは安泰でしょう。 そのほかにも第二のデミ・ムーアなんて言われているジョーダナ・ブリュースターも出演していますし、クレア・デュヴァルやベベ・ニューワースなんかも出てるので、今となっては当時映画館で観ておいて得した気分です。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
イライジャ・ウッド (ママ) |
V6の岡田准一で。日本人はこの位の年齢がいないのでいつも悩みます。 |
ジョシュ・ハートネット (フランシス) |
V6つながりで、森田剛を。 |
ジョーダナ・ブリュースター (ジェイク) |
顔の綺麗さでいくと、矢田亜希子かな? |
パラサイト・バイティング THE RUINS (2008) | |
2010年5月 | |
ジェフとエイミーたちはメキシコの現地で出会った青年と意気投合しマヤ遺跡に行くことになるのだが・・・ なかなかいいらしいと風の噂で聞いたビデオスルーのホラー映画。 遺跡に絡み付いているツタが人喰いツタだったという人喰い植物もののホラーなのですが、ツタなのでハエ取り草のような食虫植物みたいに分かりやすい見た目をしていないのでものすごく地味です。地味なんですが生理的に嫌な感じです。 傷口から寝ている間に痛みなく体の中に入り込んで、朝起きたらツタまみれ。って地味に痛い。それを体から引っ張り出すところも観ていてムズムズしました。 遺跡がピラミッド状になっていて入り口は頂上しかなくつまり、井戸のような感じになっているのですが、遺跡に入るのは何故か女の子たちだけっていうところも不思議な設定でした。何だかんだ文句いいながら遺跡に入っていく女の子たち。最近の子は強いなと思いました。 で主役の女の子がメガネをかけていて気がつかなかったのですが、何か見たことあるなと思っていたら「ドニー・ダーコ」に出ていたジェナ・マローンでものすごく久しぶりに見た感じがして懐かしかったです。そんなジェナ・マローンは本編とは関係ないけれど酒を飲むと性質が悪くなる酒乱っぽい感じでした。彼試薬はものすごく生真面目でちょっと面白みがない。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョナサン・タッカー (ジェフ) | 遺跡と雰囲気が合いそうな池内博之あたりで。 |
ジェナ・マローン (エイミー) | メガネが似合いそうな松下奈緒で。 |
パラノーマル・アクティビティ PARANORMAL ACTIVITY (2007) | |
2010年2月 | |
同棲して数年経つケイティーとミカは。ケイティーの身に起きているという怪奇現象を映像に残そうとミカはビデオでケイティーの様子を映すことにするのだが・・・ 低予算なのに大ヒットという話題のホラー映画。 イメージとしては「ブレアウィッチ・プロジェクト」にちょっとだけ「REC」を足したといった感じでしょうか。基本的には悪霊が映像として出てきそうで出てこない雰囲気だけのシチュエーションホラーなのですが見せ方が上手くて怖いです。 彼氏のミカが無神経でケイティーを何かというとイラッとさせるのですがミカは見た目からも何となく想像が付くように軽い感じがして、悪霊をバカにしているし日本で言うこっくりさん的なやつをヤダって言っているのにわざわざどこかから持ってきたりして、撮影する側は面白いもの珍しいものを撮ろうとエスカレートして人の神経を逆なでする傾向にあるなと感じました。 そんな二人の関係が険悪になっていく中怪奇現象も悪化していくのですが、扉が地味に動いたりするのは序の口で後半なんて音がバンバンなっておっかない。悪霊が現れるときに変な音も一緒に録画されていてこの音もトラウマ気味だし最後なんてうわぁーって感じになって背筋がゾッとします。ゾッとさせている時点でこの映画の勝ちなんですが、どうしても納得いかないのがこの二人どれだけ心霊現象にあっても寝室の扉を絶対閉めないで寝るんです。これなら悪霊入りたい放題だと思うのですが。(悪霊に扉もへったくれもないんですけどね。) 色々と書きたいのですが予備知識無しで観たほうがゾッとする感じをより感じられそうな本作品。もう一度観てみたい感じはします。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイティー・フェザーストン (ケイティー) | 小池栄子あたりがやったら面白いかも。 |
ミカ・スロート (ミカ) | ノーテンキな感じな原田泰造で。 |
パラノーマル・アクティビティ2 PARANORMAL ACTIVITY 2 (2010) | |
2011年3月 | |
レイ一家に空き巣が入り家の中は滅茶苦茶にあらされてしまう事件があり、各部屋に監視カメラを取り付けるのだがそこに映ったのは不可解な現象でそれは次第にエスカレートして行き・・・ 低予算大ヒットホラー映画の続編。 続編は前作よりも前の話で、前作に続いているところが頑張っている感じがしてよかったです。前作の主人公カップルも出てきてこの二人は完全に「パラノーマル・アクティビティ」俳優として生きていくんだろうなとは思いましたが・・・ 相変わらず悪霊が近づいてくる時の音がものすごく悪意に満ちていていて、この表現の仕方が上手いなと思いましたし、娘のクリスティに影が覆いかぶさって窒息しそうになって娘が目を醒ますシーンとかおどろおどろしくてよかったです。 そのほかにも異変に気がついていて次第に病んでいく?感じの主婦が前作の主人公のお姉さんだったり、長女はその主婦とは血が繋がっていなかったりしてそれぞれ一応理由付けされていて話が展開していくところもいい感じ。ただやっぱりこの手の映画お父さんという存在は最後の方までこういう怪奇現象に鈍感で慌てるのが遅すぎるところがもどかしかったです。 これなんとまだ続編があるそうで、こうなったらあの人の最後を見届けたいと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スプレイグ・グレイデン (アリ・レイ) | 中谷美紀あたりにお願いしたい。 |
ブライアン・ボーランド (ダニエル・レイ) | 悪霊とかに鈍感そうな岸谷五朗で。 |
パラノーマル・アクティビティ3 PARANORMAL ACTIVITY 3 (2011) | |
2011年12月 | |
あの「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの新作はビギニング的な内容。 これもネタを前作までの主人公を子供時代に持ってきて引っ張るけど大丈夫かなと思ったら、シリーズ史上一番激しい感じで面白かったです。最初はやっぱり地味な立ち上がりで特に何も起きないから退屈するのですが、一旦スイッチが入ると悪霊の悪さが止まることを知らずすごいことになって行きます。 こういうのってたいてい女の人が気が付くケースが多いのですが、今回は鈍感。旦那が気が付いて色々言っているのに割と聞き耳持たず。ビデオ編集の仲間?も早々に異変に気が付いて家から撤退。ベビーシッターの子も顔色を変えてそそくさと帰ったりするのに早く気が付いてお母さんという感じです。 子供たちがシーツをかぶってお化けの真似事をしたら悪魔もそれを取り入れて、お化けの真似をするんですよ。後ろから近づいて振り返ったらシーツがフッと落ちるというシーンのほかにテーブルとか椅子が全部天井にポルターガイストして一気に落下。これでようやく気が付いたお母さんは家から脱出。気が付くのが遅いです。 そしてここまで来ると悪魔が近くにいる時の不快な音が鳴りっぱなしで観ているこっちは次は何が起きるのかと緊張しっぱなしです。 逃げた先の実家での惨劇のクライマックスの展開が好み。まさかここでオカルト的な感じに落ち着くとは。これはアイディアの勝利だなと思います。この路線であと2回くらい続けてもいい感じですからね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリストファー・ニコラス・スミス (デニス) | 意外と鋭そうな阿部サダヲで。 |
ローレン・バイトナー (ジュリー) | 篠原涼子あたりにお願いしたい。 |
ハリー・ポッターと賢者の石 HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONE (2001) |
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2002年1月 | |
2時間半の長時間を退屈することなく観ることができたのは自分でも以外にもびっくり。 映像でとくに感心したのは、クイディッチのシーンかな。魔法のほうきにまたがって、サッカーのようなバスケのような競技をするんだけど、臨場感というかスピード感がすごかった。 物語は、子供向けかなぁ。心が汚れていなければ、★4つ以上はつけてたな。 あっ、スネイブがなぜハリーを目の敵にするか知っていたら教えてください。(結局最後までわからなかった。) |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ダニエル・ラドクリフ (ハリー・ポッター) |
日本一有名な17才、えなりかずきで。 You're great wizard KAZUKI.なんて言われても全然問題なし。 |
ルパート・グリント (ロン・ウィーズリー) |
ハリーの親友には、内山信二なんかはどうですか?なんとなくなんだけど。 |
エマ・ワトソン (ハーマイオニー・グレンジャー) |
小生意気なところで、薬用ソフレのCMでおなじみのマリエちゃん。 彼女なら日本アカデミー助演女優賞も間違いなし!? |
リチャード・ハリス (アルバス・ダンブルドア) |
校長先生には、貫禄たっぷりの森繁久彌を。 |
マギー・スミス (ミネルバ・マクゴナガル) |
副校長で変身術の先生には、森光子で決まり。 変身したところを生徒に「すげー!」といわれても、Oh Thank you.なんて台詞もばっちりOK! |
アラン・リックマン (セブルス・スネイプ) |
魔法薬を教えるスネイブには、怪しい雰囲気をかもしだしている、西村雅彦がぴったりでしょ。 ところで、西村雅彦の公式ページがあるのを知っていますか? その名もorega.net思わず笑っちゃいます。 |
イアン・ハート (クィレル) |
闇の魔術への防衛術を教えているクィルルには伊藤俊人を。 伊藤俊人って誰?って思う人は、ショムニの野々村課長役の人です。部長といつもつるんでる眼鏡をかけてる人と言えばわかるかな。 |
ロビー・コルトレーン (ルビウス・ハグリッド) |
学校の領地の番人のハグリットには、パパイヤ鈴木を!! なんかイメージぴったりじゃない? |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS (2002) |
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2003年1月 | |
2年生になったハリー達が帰ってきた、第二作。 前作よりは若干ダークな雰囲気をかもし出し、大人もそこそこ楽しめます的な感じになっていましたね。 ストーリーは気付いてみると、よくわからないうちに最終決戦に突入しているし、しかもネタバレ→黒幕が日記の中のやつだしね。そんな展開ありか?と思ったりもして。しかも最後、バジリクスって名前だっけ?あの蛇を剣で倒しちゃうしね。魔法で倒そうよって言いたい。← なんて言いつつも、ビジュアル的には満足したりもしたのでありました。 新キャラも続編ということで続々と登場。ケネス・ブラナーはコミカルさを狙いすぎでちょっとダメ、反対にドラコの父親ルシウス役のジェイソン・アイザック、いいですねエリートなのに腹黒で性悪な所。ここまで性悪だと逆に応援したくなります、マルフォイ親子。ハリー・ポッターシリーズの中でマルフォイ親子が一番のお気に入りかもしれない・・・ ハーマイオーニ役のエマ・ワトソンは3人の主役の中でも格別演技が上手くなってた気がするけど、きっと今後あのハリポタでおなじみのエマ・ワトソンと言われ続けるに違いないと思う今日この頃・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! (新キャラを何人か) |
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ケネス・ブラナー (ロックハート) |
やっぱりインチキくさいって所が漂う、高橋克実で。 |
ジェイソン・アイザックス (ルシウス・マルフォイ) |
バイナ的腹黒エリートのイメージは、なぜか保坂尚輝と決まっているのです。 |
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN (2004) |
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2004年7月 | |
三年生になったハリーは凶悪なシリウス・ブラックと呼ばれる男が脱獄したそいう噂を聞く。しかもそのシリウス・ブラックは両親の死に深く関わっていると聞き・・・ 新旧キャラクターの名前がところどころに出てきて原作も読んでないし思い入れも特別ないから名前を言われてもよくわかりません。ヴォルデモートって悪そうな奴というのはなんとなくわかったけど実際のところ誰ですかって感じで。まぁハリポタシリーズはそういうのあんまり知らなくてもなんとかなるからまぁいいんですけどね。 新キャラもというか新しい先生も今までどこに隠れていなさったって感じで毎回次々出てきますね。今回はデヴィッド・シューリスとエマ・トンプソンでエマ・トンプソンは何か知らないけどここぞとばかりに変にはじけていた感じがするのは気のせいでしょうか?デヴィッド・シューリスは相変わらず地味顔ながら目立っていました。この人結構おいしいところを持っていく役どころが多いけど何かおいしいところを持っていく魔法を使っていませんか? 物語も最後なんてネタバレ→時間をさかのぼる←アイテムなんか出てきたり、ゲイリー・オールドマン、アラン・リックマン、デヴィッド・シューリス、ティモシー・スポールの4人が同じ画面に登場したりして段々大人向きにな作品に成長しているところがいいですね。っていうかお子様はこの複雑な展開と豪華共演のありがたみがわかっているのだろうか?わかってないだろうなぁ・・・ いまさら気がついたんですけど、ホグワーツ魔法学校って魔法を教えるというより(もちろん教えているだろうけど)魔法の小道具の使い方を教えるところなんですね。今回声変わりが激しかったロンってなにか魔法使いましたっけ?ってくらいほとんど魔法出てこなかった気がしますもん。もちろんCMでおなじみの「エクスペクト・パトローナム」は魔法でしたが・・・そうこの「エクスペクト・パトローナム」を懇親の力で唱えるラドクリフ君の大熱演にちょっと笑いそうになってしまいましたが劇場で誰一人笑っている人なし。やっぱりこれ笑いどころじゃなかったんだ・・・ 肝心のゲイリー・オールドマンは案外出番が少なくしかもいつものオールドマンのキャラじゃなかったです。「白いカラス」のシニーズもそうだったけど最近のゲイリーたちはいつもと違うキャラをやるのがちょっとした流行らしいのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ゲイリー・オールドマン (シリウス・ブラック) |
白髪混じりの髪が乱れても見苦しくなさそうな岩城滉一で。 |
デヴィッド・シューリス (リーマス・ルーピン先生) |
中村梅雀で。どう見ても味のある脇役顔なのに和製コロンボとかいっておいしいところを持っていく感じがデヴィッド・シューリスにかぶります。 |
ハリー・ポッターと炎のゴブレット HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE (2005) | |
2006年1月 | |
世界三大魔法学校対抗試合が開催されることになりホグワーツからはセドリック・ディゴリーが出場することになるがハリーもなぜか4人目の出場選手として選ばれてしまい・・・ 毎回登場人物が増えるのでそれはそれで楽しみなんですけどこのシリーズって前のキャラがあんまりいなくならないから増えるだけ増えてキャラクターの顔と名前が一致しないのがつらいです。しかも前シリーズの登場人物たちどんどん出演シーン思いっきり減っていてマギー・スミスなんて事務のおばさん的扱いだしゲーリー・オールドマンなんて暖炉の薪ですよ。ベテランの使い方がものすごく贅沢というかもったいない使い方だよなぁ。エマ・トンプソンなんて登場しなかったし。 対決する三大魔法学校が男子校と女子高ってところもなんだか無茶しているなぁと思いましたが男子校のリーダーがハーマイオニーに惚れてダンスパーティーに一緒に参加ですよ。しかもこやつが思いっきり体育大学のラグビー部にいそうなタイプで中学生みたいなハーマイオニーに告白するってちょっと犯罪の臭いがすると感じましたよ。ハリーはアジア系の女の子にふられてロンと一緒にインド系の双子とダンスパーティーに参加したり大会じゃないところは違った意味で面白かったかも・・・ 一年ぶりのシリーズ4作目。なんでもシリーズ最高の出来でしかも大ヒットしているそうですがハリー・ポッターに関しては別に愛着があるわけじゃないのでこれ最高傑作か?いろいろ突っ込みたいところはシリーズ最多なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブレンダン・グリーソン (マッドアイ・ムーディ) | マッドな感じの佐野史郎で。 |
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX (2007) | |
2007年8月 | |
人間界でディメンターに襲われ魔法を使ってしまったハリーは裁判にかけられてしまうが校長のおかげで裁判はなんとか無事に済むが、魔法省は女教師アンブリッジを監視役に送り込んできて・・・ 相変わらず人間界ではイジワル一家に居候していびられて高校生くらいなんだから一人暮らしすればいいのにと思うオープニングはもうすっかりお約束になっている印象のシリーズ第5弾。 前半は魔法省からやってきたイメルダ・スタウィントンの暴走っぷりとハリーたちの反抗を描いた感じでヴォルデモートと直接関係ないので正直どうでもいいのですがイメルダ・スタウィントンが強烈。エマ・トンプソンを泣かしたりマギー・スミスにたてついたりするところは面白い。エマ・トンプソンなんて今回泣かされるためだけに出ていていたり、デヴィッド・シューリスも出ても出なくてもいい感じなのに一応出ていたりするところがすごいです。 後半参戦するヘレナ・ボナム=カーターが最高。牢獄にいるシーンはしっかりボーダーの囚人服を着て絶叫。暗黒魔法?を狂ったように使うシーンはまさに狂女という言葉がぴったりで楽しかったです。ティム・バートンからリサ・マリーを寝取ったあたりからあんまり好きじゃなくなっていたのですがこれは期待通りの仕事をしてくれてシリーズ6作目も大いに暴れまわって欲しいと思うのでした。 それにしてもハリーはだんだん「スター・ウォーズ」におけるアナキン的な部分が芽生えて来ているような感じがしてアナキンと同じ道をたどるのは面白みがないのでいいオチをつけて頂きたいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
イメルダ・スタウントン (ドローレス・アンブリッジ) | キャラクター的にはもろ野村昭子という感じでした。 |
ヘレナ・ボナム=カーター (べラトリックス・レストレンジ) | 室井滋に狂った演技をしてもらいたい。 |
ハリー・ポッターと謎のプリンス HARRY POTTER AND THE HALF-BLOOD PRINCE (2009) | |
2009年7月 | |
ヴォルテモートの秘密を握るホラスを再び学校に向かえたダンブルドアだったが、一方その頃ハリーを敵視しているドラコも不審な行動を始め・・・ 最終章に向けての序章という感じのシリーズ第6弾。 2時間30分以上もあって長いと思っていたら1作目から既に軒並み2時間30分超えしていたとは。 というわけで何だかんだ言って6作も観たのですが一番良かったのは前作の5作目のような気がします。今回もダークな雰囲気は健在なのですが何と言っても登場人物が思春期なので恋愛エピソード盛りだくさんでこれ、いらないと思いました。魔法学校が大変で魔法の御徒町みたいな商店街も閉店しているのにそんなことをしている暇はない、そしてクリケットのようなホッケーのようなおなじみの競技もやっている暇はないのになと思うのですがそこは若さゆえなのでしょう。きっと。そんな恋愛エピソードでロンがハーマイオーニの名前をうわ言で呼ぶというシーンは今どきうわ言という古風な演出に何だか笑ってしまいました。 内容はヴォルテモート誕生秘話の謎にたいな展開で今回ヴォルテモート役のレイフ・ファインズは出ていないのですが少年時代をレイフ・ファインズの息子がやっているときいてグッときました。(観ている時は気がつかなかった) 回が増すごとに影が薄くなっていたドラコ。前回もお父さんが捕まってその後が気になっていたのですが今回いきなり出番が多くなっていて今のところいきがっているけれどイマイチ悪に徹しきれていないところが気になりましたが最終章はハリーとガチンコで戦って欲しいなと思うのでした。 毎回演技派のベテランが新任の先生で登場するのもポイントの一つなのですが今回はものすごく渋いところでジム・ブロードベント。奇抜さもなく意外と普通でした。エマ・トンプソンもフェード・アウトしていった中、マギー・スミスは意外と台詞もあって一安心。大分年をとりましたが最後まで頑張って出演してもらいたいものです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジム・ブロードベント (ホラス・スラグホーン) | 色々な役が出来る三國連太郎にお願いしたい。 |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I (2010) | |
2010年12月 | |
ヴォルテモートを倒すべく分霊箱を探す旅に出たハリーたちだったが、ヴォルテモートたちは精力を拡大して行きハリーたちを追いつめていき・・・ 「ハリー・ポッター」シリーズの完結編第一弾。 いよいよ完結。ハリーたちも大人になりました。なんというか全体的に血なまぐさくて一作目の小学校時代を振り返るとシーリーズの中盤でハリーのすね毛を見たときも衝撃的だったのですが、最終作もそれを思うとすごいことになっているなとしみじみと思いました。 ヴォルテモートとの戦いの前の下準備的な感じなので割りとハリーとロンとハーマイオニーとの三人行動が多かったです。 そんな中、明らかにパッとしないキャラクターだったロンがハリーとハーマイオニーが二人でいるところを見るたびに嫉妬するんです。そして最後はぶちキレて飛び出してしますというホグワーツ最大の危機にロンの一方的な三角関係という青春も謳歌しています。そして分霊箱からはロンをおかしくするためにハリーとハーマイオニーのラブシーンがという展開に目を疑いました。 悪役側ではヘレナ・ボナム=カーターが狂った魔女で幅を利かせていたような気がしたのですが、すっかり落ちぶれた感のあるドラコ一家とつるんでいてそれほどすごくなかったのかなと気になったのですがこういう役のヘレナ・ボナム=カーターはやっぱり存在感があっていいなと思いました。 そしてお楽しみの新キャラクターはさすがにいないだろうと思ったら魔法大臣役でビル・ナイがでてきて何故か笑ってしまいました。出番は少なかったですが、後編で暴れて欲しい感じの人です。 キリがよく終わるので本当の完結編に向けてのモヤモヤ感もあまりないところも上手くまとめたなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ビル・ナイ (ルーファス・スクリムジョール) | 小日向文世あたりにお願いしたい。 |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART II (2011) | |
2011年10月 | |
「ハリー・ポッター」シリーズの完結編第二弾。本当の完結編です。 最後は何となく予想できますけどお疲れさまでしたという感じですよね。10年もこのシリーズやっているんですからね。最後ということで無理やり全員顔出しありみたいなサービスもファンには嬉しいんじゃないでしょうか?エマ・トンプソンとか別にでなくても問題なしというかシリーズの後半も出ていなかったよねという人まで出ていましたから。 そんなに思い入れがないのでヴォルテモートを倒すための何とか箱を破壊するというミッション、結構壊さなきゃいけない数があったと思うのですがいつの間にかリーチしていていたり、ヘレナ・ボナム=カーターと戦っているおばさんは誰でしたっけ?マジック相手もとか登場人物とか相変わらずおいて行かれている感じでしたが見た目は楽しかったです。 そして何と言ってもマギー・スミスが最後までこの役を演じきって本当によかったです。それだけがこのシーリーズで一番気がかりなことでした。強そうな魔法を使っていてはしゃいでいるところも何かよかったです。さすがに歳を取ったなという感じはしましたけど。 最後のネタバレ→ハリーたちの大人になって子供たちもホグワーツに通うのでしたみたいなエピソードはいらないと思います。このシーンがなければ★1つプラスしていました。← | |
日本人バージョンはこの人で!! (完結編なので今回はなし) |
ハリウッド的殺人事件 HOLLYWOOD HOMICIDE (2003) |
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2004年2月 | |
ハリウッドのとあるライブハウスでデビュー目前のラッパー達が射殺される事件が起こる。殺人課のジョーとその相棒K.C.早速捜査に取り掛かるが・・・ ハリソン・フォードどジョシュ・ハートネット競演のアクションサスペンス・・・にしとけばよかったのに中途半端なコメディー要素が寒くって。大体予想はしていたけどハリソン・フォードにコメディーは無理だと思ってたっていうかムーディーな音楽にあわせて腰をくねらせたり、子供用のちゃりんこで必死の形相で犯人を追うハリソンなんて正直見たくなかったな。ハリソン・フォードってスタローンやシュワちゃんみたいなアクション俳優とも違うしかといって超演技派というわけでもなかったりするわけで意外と難しいポジションなんですね。 ジョシュ・ハートネットも相変わらずモテモテの役どころなわけだけど、いまいち解らないんですよね。変な髪形とつながった眉毛がね。 ストーリーも殺人事件以外にハリソンを敵視する内部監査員やジョシュの父親の死に関わるエピソードなどがまぁ最終的には繋がるんですけど、何というかまとまってないんですよね。レナ・オリン扮する霊能者に事件の糸口を出させるあたりはかなり強引。 唯一の見所といえばレナ・オリンのこめかみに浮き出る血管くらいかな? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ハリソン・フォード (ジョー・ギャヴィラン) |
石田純一で。今ではもうドラマでも見かけることもなくなったなぁ。 |
ジョシュ・ハートネット (K.C.コールデン) |
木村拓哉で。世間でのもてっぷりがいまいち解らないところが・・・ |
ハリウッドランド HOLLYWOODLAND (2006) | |
2007年7月 | |
人気テレビ番組「スーパーマン」の主演俳優のジョージ・リーブスが自宅で死亡しマスコミは自殺とセンセーショナルに報じた。そんな中ジョージの母親は私立探偵のシモに真相究明を依頼しシモは真相に近づいていくのだが・・・ 実在の事件を元にサスペンスフルな内容で事件の真相に迫ろうとするミステリーで興味深い内容ではあるのですが、実際観てみるとハリウッドの内幕ものの割には案外こじんまりとした出来だったなという印象です。実際の事件もこんな風に実はこじんまりとしていたのかもしれないのですがここはもうちょっとスケールを大きく描いてよりミステリアスに陰謀めいた展開にしてもらいたかったです。 とはいっても今回、何といってもベン・アフレックがとてもよかったと思います。ここ数年パッとしなかったけれどいきなり今まで見た中で最高の演技をしていて一回いろいろ失敗するとやっぱり人間ひと回りもふた回りも成長するんですね。同じくここのところものすごく調子のいいマット・ディロンのような路線にベン・アフレックは向かっていくように感じました。 個人的には大きな失敗作もなくいい感じでヒット作を出している親友のマット・デイモンより失敗作とかもあるベン・アフレックの方が何となく愛嬌があって好きです。 愛人役のダイアン・レインもよかったのですが一気にしわが増えた感じで年取ったなぁという印象。そんなダイアン・レインの旦那役はボブ・ホスキンス。いかにもハリウッドの黒幕という雰囲気を出していてよかったです。 この映画だけ観た印象だと確かにボブ・ホスキンスの役がジョージの仕事をダメにしたのは明らかに思えましたけど殺しまで手を回したかというとそうは思えませんでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エイドリアン・ブロディ (ルイス・シモ) | 伊藤英明あたりにお願いしたい。 |
ダイアン・レイン (トニー・マニックス) | 大物の域に達してきた浅野ゆう子あたりで。 |
ベン・アフレック (ジョージ・リーブス) | スパイダーマンのコスプレもOKな中村獅童で。 |
ボブ・ホスキンス (エドガー・マニックス) | 昔は悪い役をよくやっていた地井武男で。 |
パリ、ジュテーム PARIS, JE T'AIME (2006) | |
2007年3月 | |
パリを舞台に18人の監督がそれぞれの短編作品で共演した珍しい作品。 これだけ監督が集まってそれぞれ5分くらいの作品を次々と繰り広げていて最初はどんな風になってしまうのだろうか?と思っていましたけど案外こういうスタイルの悪くはないと思いました。 個人的に気に入ったのは「チュイルリー」というスティーヴ・ブシェミが「ゴーストワールド」の世界からそのまんまパリに旅行に着たんじゃないか?と思わせるキャラが災難に遭う話なのですがブシェミらしくコミカルでよかったです。この作品の監督は苦手なコーエン兄弟なのですがこれくらい短いと気にならないものです。 ナタリー・ポートマン、イライジャ・ウッド、マギー・ギレンホールなんかのハリウッドの若手も結構出ていてところどころでアクセントになっていてよかったのですがやっぱりフランス、パリが舞台となっているだけあっていつものようにパワフルなファニー・アルダン、相変わらずおいしい役のジュリエット・ビノッシュあたりのフランス人ベテラン俳優が出てくるとホッとします。残念だったのはフランス映画といえばカトリーヌ・ドヌーヴって印象が強いので期待していたのですが残念ながら不参加でした。 これだけ短編が多いと感想を書くというより観た人といろいろ感想を言い合ったりするのが楽しいタイプの映画だなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (出演者多数なので今回はなし) |
バリスティック BALLISTIC: ECKS VS. SEVER (2002) |
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2003年10月 | |
国防情報局長官ガントの息子マイケルがなぜか無理やりガントの部下に連れ去られた。しかし突然謎の女シーバーが現れ男達を次々と倒しマイケルを連れ去っていく。 一方元FBI捜査官のエクスの元に死んだはずの妻の居場所を教える代わりにマイケルを取り戻すようかつての同僚が頼みに来て・・・ 内容はさておき、爆発シーンと銃撃戦を売りにしているだけにアクションシーンはすごいことになっています。バンデラスが死んだと思っていた奥さんと7年ぶりにあっていきなり逃避行的な行動をとる強引な展開や(奥さんは築き上げてきた7年間の生活をあっさり捨ててしまうことがなぜできたのだろう?)とか前半は街で爆発が起こったら速攻で警察がかけつけていたわりには最後のバトルでは警察は全く来ないってのはどういうことなんだい、みたいなところとかはっきり言って脚本はダメだと思うんですよね。 でもそんな不満を吹っ飛ばすようなルーシー・リューのアクション。「チャーリーズ・エンジェル」もよかったけど警棒のようなものを二刀流で次々と敵をめった打ちするシーンをみて今のところはハリウッドで一番のマーシャルアーツ女優なんじゃないだろうか?ほかにもネタバレ→「チャリエン」の時はいつもNo3.かその他大勢しか倒すことが許されなかったルーシーが今回はNo.2の中ボスをたおして、やっぱりボスはバンデラスが倒すのかと思ったらバンデラスがルーシーに譲ったんですよね。中ボス、ボスとワン・ツーフィニッシュで←ルーシーもついにここまで来たかと満足して観おわったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アントニオ・バンデラス (エクス) |
人生に疲れた捜査官という役が合いそうな役所広司で。 |
ルーシー・リュー (シーバー) |
「ごくせん」なみの迫力と黒髪で仲間由紀恵にお願いしたい。 |
グレッグ・ヘンリー (ガント) |
ちょっぴりエリート臭がする三田村邦彦で。 |
パリで一緒に PARIS - WHEN IT SIZZLES (1963) | |
2011年5月 | |
脚本家のベンスンは締め切りが迫る中、書いた内容はわずか。そんな中新しいタイピストのガブリエルがやってきて脚本も順調に進むのだが・・・ ウィリアム・ホールデンとオードリー・ヘプバーンのロマンティックコメディ。 いわゆるハリウッドの舞台裏ものという感じで締切に間に合わない主人公の前に現れたヒロインによって脚本が出来上がっていくという。定番スタイル。脚本が出来上がっていく中で脚本の中の話をウィリアム・ホールデンとオードリー・ヘプバーンが演じるというところもハリウッドらしい展開です。 オードリー・ヘプバーンはこういう雰囲気の映画イメージぴったりなんですが、ウィリアム・ホールデンが何かちょっと違和感ありました。ウィリアム・ホールデンのイメージってどちらかというとハードボイルドなんですよね個人的に。 だからなのか脚本の中でのは犯罪ものになっていてこれは割としっくりきていた気がします。 ヘップバーンは結構はつらつとした役だったのですが良くも悪くもヘップバーンらしい優等生っぽい感じがちょっと物足りなかったかもしれません。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィリアム・ホールデン (ベンスン) | 豊川悦司あたりにお願いしたい。 |
オードリー・ヘプバーン (ガブリエル) | 米倉涼子みたいにちょっと雰囲気が違う人でもいいと思います。 |
パリより愛をこめて FROM PARIS WITH LOVE (2010) | |
2010年5月 | |
CIAの見習い捜査官のジェームズはある日凄腕捜査官チャーリーを空港に迎えにいくことになるがチャーリーとコンビを組むことになってしまい・・・ ジョン・トラヴォルタがパリで大暴れ。 ジョナサン・リース・マイヤーズは「M:i:III」でスパイ役をやっていたので今回のCIAの見習いも板について仕事もしっかりしていますという感じで舞台もパリなのでここだけ取ったらかなりスタイリッシュなアクション映画になりそうな雰囲気でしたが、トラヴォルタがぶっ壊してくれています。(いい意味で) もうルックスがギャグなんですよ今回のトラヴォルタは。あんなどこかのアクション映画の悪役みたいな格好をしていますがいい奴なんですよ。見た目がインパクトありすぎるだけで。そしてフランス人に暴言吐きまくりで口も悪くてこれ大丈夫だろうかと若干ハラハラします。というよりトラヴォルタはどこに向かっているのかというのが一番心配になりましたが。 原案がリュック・ベッソンなので不安だったのですがこれが意外とイケていました。トラヴォルタとジョナサン・リース・マイヤーズのデコボココンビのバディ・ムービーという感じと意外な展開がよかったです。 後半は突然重苦しい展開になって全体的なテンションのバランスがおかしい気がしたのが残念でしたが面白いビジュアル、体を張ったトラヴォルタが観る分には楽しいかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・トラヴォルタ (チャーリー・ワックス) | 見た目で近そうなのは中野英雄あたり。 |
ジョナサン・リース・マイヤーズ (ジェームズ・リース) | エリートな感じのする玉山鉄二で。 |
ハルク THE HULK (2003) | |
2003年8月 | |
科学者のブルース・バナーは下恋人ベティ・ロスと実験中に事故に遭い大量のガンマ線を浴びてしまうものの彼の体は全く無傷であった。やがて彼は怒りを覚えると巨大な緑色の肉体を持つハルクに変化してしまい・・・ 噂じゃいまいちという評判を聞いて観に行ってみたら、評判どおりいまいちだったなぁ。と言うか突っ込みどころがたくさんあった。 ブルースがハルクに変身する前の序盤はそんなに悪くないじゃん。と思いましたけど、やっぱりハルクに変身してからは乗れなかったですね。CGが違和感ありすぎて。 ハルクに変身した時に「パンツはなぜ破けないのか」と色々なところで書かれているのでここでは書きません。代わりにハルクの時パンツの色は青なのに人間に戻った時はなぜ違う色をしているのだろう?と言う疑問とブルースはいったい何本同じパンツを持っているのだろうかと思ってしまった。 それにこの映画ってクライマックスってなかったような気がするんですよね。全編を通して同じテンポっていうか・・・ネタバレ→CMでおなじみの街中でハルクの大暴れのシーンそこでベティの存在に気がつき人間に戻ってめでたしめでたしと思ったら、最後に中途半端な父親とのバトルが残っていた。しかもこの父親もどんな物質とも融合できちゃうミュータントになっちゃってX-MENかい!いっそX-MENに出演してくれ親子ともども。と思ってしまった。← それにこの映画の最大の弱点、それは演技派俳優達だけで作ってしまったところだと思うんですよ。しかも監督がアン・リーときているからなぁ。しかも監督自らハルクの動きをやったと聞いてやっちゃったかと思いましたね。 エリック・バナもがんばっていたけど「ブラックホークダウン」の時のカリスマ性はすっかり消えてしまっていて、普通のかっこいい兄ちゃんになっていてがっかりしましたもん。内容はいまいちだった「デアデビル」の方がまだよかったような気がします。大作の主人公には誰もが知ってるベン・アフレックのようなスターじゃないとダメだと思ったのでありました。 オスカー女優ジェニファー・コネリーもCGのハルク相手にシリアス演技をするのはさぞかし大変だっただろうな。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エリック・バナ (ブルース・バナー) | 筋肉自慢の永井大や賀集利樹あたりで。 |
ジェニファー・コネリー (ベティ・ロス) | 若いのにすでに演技派と呼ばれているらしい菅野美穂で。 |
サム・エリオット (ロス将軍) | やっぱり軍人さん的イメージのある渡辺裕之かな。 |
ニック・ノルティ (デヴィッド・バナー) | マッドサイエンティスト役もOKそうな江守徹で。 |
パルス PULSE (2006) | |
2008年7月 | |
恋人の連絡の付かなくなったマティは恋人の家を訪れるが目の前で自殺をしてしまう。マティは恋人の死に不審を抱き真相を調べ始めるのだが次々と人々が消えていき・・・ 黒沢清監督の「回路」をハリウッドがリメイク。 ネットから悪霊が出てくるという感じで「リング」と「着信アリ」の中間な感じの印象です。オリジナルの「回路」は予告編だけしか観たことがないのですが雰囲気はオリジナルに忠実な感じがしました。 全体的にモノトーン調の色合いで不安にさせる雰囲気作りはよくて前半、恋人の家にパソコンの電源を消しに行った友達が襲われたりするところまでは中々怖くてよかったのですが、こういう映画ってどうしてもクライマックスに向かうに連れて内容が強引になっていくところがもったいないと思います。(恋人のパソコンを買ったイケメンと真相と追求するあたりとか) あと珍しく出ている人がほとんど知りませんでした。主人公の親友のクリスティナ・ミリアンとカウンセラーのロン・リフキンくらいでしょうか。と僅かに知っている出演者の中で、クリスティナ・ミリアンがコインランドリーというか洗濯室で悪霊に襲われるシーンが強烈でした。乾燥機が突然開いて中から洗濯物が一枚ずつ放り出されて中を覗き込むと乾燥機の中から蜘蛛人間なみの柔軟な体質の悪霊がいきなり飛び出してきてこれはだれもが「ギャー!」ってなるに決まっている。というところが一番怖い。 オリジナルの「回路」はあまり興味がなかったのですが、麻生久美子も出ているということで俄然観たくなったのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリステン・ベル (マティ) | 松下奈緒のようなキリッとそた美人にやってもらいたい。 |
バレット モンク BULLETPROOF MONK (2003) |
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2004年1月 | |
この世を天国にも地獄にも変えることのできる究極の巻物を60年にわたり守ってきたチベット僧。彼は巻物を狙っているストラッカーに今も執拗につけ狙われている。そんなある日スリの男カーが一人ストリート・ギャングに立ち向かう姿を見て彼を後継者にしようとするが・・・ チョウ・ユンファって不思議な俳優だ。「グリーン・デスティニー」とかあの体型でワイヤーアクションをよくやるなぁっていつも思うんですね。本人もスタッフも大変だろうに・・・。今回のチベット僧もチョウ・ユンファだけ一人ふっくらしてるし。 話の方はかなり大味の正統派B級アクション映画のジャンルだと思うんですけどこの大味な感じが、ヒロインのジェイドがなんでストラッカー一味に戦いを挑んでいくのか?とか物語として中途半端じゃないか?と思うようなところがいっぱいあるけど、何にも考えないで観られるジャンルの映画だからこそ曖昧なになっているところも許せるのです。なんてったって僧侶が二丁拳銃で敵を倒しちゃうような映画なんですからね。 チョウ・ユンファはとりあえず置いといて、注目したいのはショーン・ウィリアム・スコット。「アメリカン・パイ」シリーズや「エボリューション」や一種のホラー映画「ファイナル・デスティネーション」ですらアホ面でおバカな役といったらショーンってな感じだったけど、今回アクションもこなしかっこいいと思えるレベルにまでみごとイメージチェンジ成功。次回作のザ・ロックと競演のアクション映画も楽しみなのです。 あ、日本人脇役といったらこの人マコ・イワマツさんもコジマなる役でショーンの良き父親的存在で登場。こちらも要チェックですぞ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
チョウ・ユンファ (チベット僧) |
西田敏行の人の良さそうな人がワイヤー・アクションするような感じなのです。 |
ショーン・ウィリアム・スコット (カー) |
坂口憲二のような濃い中にもさわやかさがあるような、ないような・・・ |
ジェイミー・キング (ジェイド/バッドガール) |
柴咲コウで。猫系の目がなんとなく・・・ |
バレンタイン VALENTINE (2001) |
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2004年8月 | |
ある日不吉なバレンタイン・カードを受け取ったシェリーが惨殺される。それ以降親しかったペイジやケイトにも同様のバレンタイン・カードが届き次々と仲間は惨殺されていく中。容疑者は13年前のバレンタインデーに彼女達が冷たくした男が浮かび上がるのだが・・・ 大きな声じゃいえないけれど「スクリーム」以降「ラストサマー」とかの学園スプラッターホラーが好きなんですよね。 (まぁこれは学園が舞台じゃないけれど似たようなものです)なにが好きかってオープニングで最初の犠牲者が殺されるまでのハラハラ感とお前が犯人かよっ!という突っ込みがいのある意表をついた真犯人が好きなんです。 今回最初の犠牲者になっちゃうのはTVシリーズ「ロズウェル」の女エイリアンのイザベルでおなじみのキャサリン・ハイグルがハラハラする展開で殺されてつかみはオッケーです。 で、いよいよ本編が始まって残った女友達4人がどんな感じで追い詰められていくのかと思いきや、思わせぶりなショットが続きつつも一向に誰も殺される気配がしなくて前半はイライラしたけど後半になるとバンバン死んでいくすごい展開、それも犯人のターゲットになっている4人の女が殺される前に全く関係ない人が殺されちゃって笑えます。この強引さがいいんだなぁ。 出演者もデニース・リチャーズ以外ほとんど知らなかったんですけどまぁ当然デニース・リチャーズも狙われますよね。ネタバレ→一応?主役だしやられるわけはないと思って彼女が襲われるシーンは安心して観ていたら殺されちゃってびっくり。最後にやっぱり生きていて真犯人をやっつけるのか?とも思ったけどやっぱり死んでるし・・・しかもジャグジーで感電死。←この意表をつく展開がティーン向けホラーの醍醐味ですね。 犯人も一旦、そう来たかぁと思わせといてさらにどんでん返しで結局お前かい!と本当に突っ込みいれたくなるような犯人でしかも動機がいまさらだし・・・とこのジャンルの王道の展開がやっぱり好きな自分を再認識したのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
命を狙われる4人の女達に | メロン記念日の4人で。もう誰が生き残ってもどうでもいいって感じが。 |
バレンタインデー VALENTINE'S DAY (2010) | |
2010年2月 | |
バレンタインデーの1日の悲喜こもごもを豪華キャストで映画化。 出ている人がみんな有名なのでどこから手をつけたらいいのか分からないのですが、とりあえず女優陣は出てくる人みんな口が大きいです。そしてみんなパワフルなものだから男優陣は概ね押され気味というのが全体的な印象です。 こういうタイプの映画は一見無関係なようで友達の友達だったり、仕事仲間のそのまた知り合いみたいな繋がりがあってそういう人たちがすれ違ったりするところが個人的には面白いなと思います。ジェシカ・アルバとア・ハサウェイは赤の他人なのですが偶然ホテルですれ違うシーンなんて普通じゃありえませんから。 アンサンブル映画なのですが何となく話の中心がアシュトン・カッチャーとジェニファー・ガーナーそして親友はジェシカ・ビールというところがB級感溢れてしまうところが惜しい。 個人的によかったなと思ったのは「トワイライト」シリーズの狼男のテイラーとカントリーシンガーのテイラー・スウィフトのWテイラーのバカップルっぷりが見事でした。テイラー・スウィフトは本格的な映画出演は多分これが初めてだと思うのですがとにかくツンデレ系キャラでしかも今どきのおバカな女子高生になりきっていて演技の感がものすごくいいなと思い、見直しました。この映画の影響でテイラー・スウィフトのCDが欲しくなりました。 あとはアン・ハサウェイはロシア訛りのアダルト電話サービスをバイトでやっているような女の子の役なのですが上手すぎます。この映画の中だと多分断トツに存在感があって今後アン・ハサウェイはますます大物になっていくような予感すらするのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (登場人物が多いので今回はなし) |
ハロウィン HALLOWEEN (1978) | |
2007年3月 | |
6歳のマイケルはある日、姉を惨殺して精神病院に送られる。15年後、マイケルは移送の隙をついて精神病院から逃げ出してしまう・・・ ジョン・カーペンター作品、ジェイミー・リー・カーティス主演の伝説的なスプラッターホラー映画。 この映画は多分スプラッター系のさきがけになるのでしょうけどいまどきのスプラッターと違って次から次へと人が殺されていかないところが(殺されそうでギリギリで殺されない展開)新鮮でした。 ベビーシッターのジェイミー・リー・カーティスが白マスクをつけたマイケルに偶然目をつけられてストーカーされる感じなのでこれといった内容らしい内容はあまりないかなぁと感じたのですがマスクというアイテムとマイケルがしゃべらないので不気味さは相当なものでした。 怪しげな車で近づいてきてジェイミー・リー・カーティスの女友達は悪態をついてしまうのですがそれが運のつきで殺人鬼マイケルの怒りを駆ってしまうという脇役達の「口は災いの元」、女友達はボーイフレンドといちゃついて殺される、そして殺人鬼はなかなかやられない(もしくは何故か不死身)というホラーの条件を満たしていてつかみはOKといった感じです。 ジェイミー・リー・カーティスは今でこそおばさんですけど30年前はさすがに若い。だけど昔も今も雰囲気はお堅い感じのイメージといところは変わらないんだなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイミー・リー・カーティス (ローリー) | ベビーシッターの仕事を安心して任せられそうな石原さとみで。 |
ハロウィン HALLOWEEN (2007) | |
2008年11月 | |
家では姉にバカにされ学校でいじめられているマイケルはハロウィンの夜に家族を殺し精神病院に入れられる。それから17年後、マイケルは精神病院を脱走し・・・ ロブ・ゾンビがジョン・カーペンターの同名作品をリメイク。 少年時代のマイケルの凶悪さもじっくり描いて上映時間もオリジナル版よりかなり長いのですがビジュアル的にもロブ・ゾンビらしさが出ていてリメイク版としては合格点。 もちろんロブ・ゾンビの妻のシェリー・ムーン・ゾンビも出ていますが、今回は凶悪な役ではなく唯一マイケルの事を思っている母親役で新鮮。普通の役もできるんだなぁと思いました。と前半の少年時代がじっくり描かれすぎて後半はあっさり目でオリジナル版とリメイク版で好き嫌いが別れそうなところですがこれはこれでいいかなぁと思います。(悪態ついたヒロインの女友達たちもオリジナル版に忠実に根に持ったマイケルに殺されるところも忠実。) 前半いろいろマイケルの世話をしていた施設の職員がダニー・トレホ。脱走の時偶然鉢合わせて殺されてしまうのですが17年も世話をしていきなり殺されるというのも酷いですが殺され方もじわりと殺されて一番可哀想でした。 ジェーミー・リー・カーティスがやったヒロイン役の娘はアリシア・シルヴァーストーンというかリンジー・ローハン系の今どき系で叫びっぷりはまぁまぁなのですが自分がなぜこんな目に遭っているか最後まで察しが悪いのですっきりしないところがもうひとつでした。 全体的には前半がリメイク版で後半はオリジナル版の内容で構成されていればかなりいい感じになりそうだなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マルコム・マクダウェル (ルーミス医師) | 根津甚八あたりにお願いしたい。 |
スカウト・テイラー=コンプトン (ローリー・ストロード) | ちょっとぽっちゃりめな深田恭子で。 |
ハロウィン II HALLOWEEN II (2009) | |
2010年6月 | |
妹のローリーによって倒されたマイケル。死体を運ぶ途中事故を起こすがそこからマイケルが蘇り、次々と人を殺しながら再びローリーのもとに近づいて・・・ ロブゾンビ監督のリメイク版の続編。 R18+になっていたので残虐シーンが増えているのは想像できて冒頭からマイケルの殺戮シーンがきています。出刃包丁でめった刺しというのが基本的なスタイルでためらいがなく力任せにザクザクさして勢いがあっていいのですが、肝心な内容がいまひとつ。 ロブ・ゾンビは奥さんのシェリー・ムーン・ゾンビを出したかったのか前作で死んだはずのマイケルのお母さん役のシェリーをバンバン出してきて、マイケルの守護霊みたいになっているというおかしな展開でした。スプラッター映画なのにスピリチュアルみたいな感じ? 前作で子供のころからマイケルを知る医者役のマルコム・マクダウェルもマイケルに関するデリカシーのない本を出版して非難されながらも金儲けに走るという、思わずこんなキャラクター設定だったっけ?と首を傾げたくなるような感じで殺されていく人たちも多い割には別にこの人殺されなくてもいいんんじゃない?と思う人もいてビジュアルはいいけれど話がダメという残念な映画なのでした。 幼少時代のマイケルもスピリチュアルに登場するのですが前作の憎たらしい子供じゃなくなっているのも残念でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シェリ・ムーン・ゾンビ (デボラ・マイヤーズ) | 何となくイメージは国生さゆりあたりがぴったりしそうな感じです。 |
バンガー・シスターズ THE BANGER SISTERS (2002) |
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2003年6月 | |
60年代に伝説のグルーピーとしてその名をはせたスゼットはその時の栄光が忘れられずライブハウス働いていたがある日突然クビになる。 そこで彼女はかつての相棒ラヴィニアに逢いにアリゾナに向かう決心をする。アリゾナに向かう途中に潔癖症の脚本家ハリーと知り合いラヴィニアのもとにたどり着くが彼女は弁護士夫人となり過去の自分を封印していて・・・ ゴールディ、サランドン、ジェフリーとオスカー俳優をこれだけそろえてこんなバカな映画って好きだな。 とは言ってもこの映画やっぱりゴールディ・ホーンの一人勝ちのような気がするな。なんてったて58才であの驚異的なキュートな顔とナイスバディー。濱田マリは遠目から見るとブリトニーに見えるとは上手く言ったもんで、まさしくその通りです。唯一の自慢がミュージシャンと寝たことだけってのもゴールディぽくていいです。 スーザン・サランドンも変身前のゴールディを嫌うところはなかなか面白かったけど、変身後はすっかりゴールディの引き立て役みたいになっちゃって・・・だってはじけるはずのダンスシーンが体がついてこなくてなんかぎこちないんですもんねぇ。 サランドンの娘役にエリカ・クリステンセンがでてたけど得意の感じの悪い娘をなかなか好演していた。 ラストでネタバレ→旦那が全てを許して?ラヴィニアを受け入れるのは100歩譲ってよしとして、スゼットまで受け入れるか普通?って言うか、妻が高校中退って事を知らずによく結婚したなこの弁護士。←ってところが強引な気もするけどまあいいか。軽いのりの映画だし。 劇中バナナ・ハンモックなるバナナを乗せるハンモックが登場したけどやっぱブルジョワは違うと思ったのでした。 |
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ゴールディ・ホーン (スゼット) |
加賀まりこの毒っ気をとったら意外とこんな感じになるんじゃないかな? |
スーザン・サランドン (ラヴィニア) |
ハイソなハイミスのイメージの草笛光子で。 |
ジェフリー・ラッシュ (ハリー) |
この手の役はやっぱり西村雅彦かな? |
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い THE HANGOVER (2009) | |
2010年7月 | |
結婚を控えたダグの親友フィルとステュと花嫁の弟アランの4人はラスベガスに向かい派手に遊びまわるが翌朝ダグが行方不明で残された3人も記憶がなく・・・ 全米で大ヒットしながらも日本ではビデオスルーされそうになって署名運動でめでたく公開された話題のコメディ。 「アダルト♂スクール」とか「スタスキー&ハッチ」の監督ということで割りとビデオスルーされがちな監督なのですがこの監督の作風としては大人なんだけど大人になりきれない学生のノリが残っているような感じで観ているこっちも楽しくなってくるところと最終的には男の友情に落ち着くのでこの監督の作品は結構好きなんですよ。 話もよく出来ていて、基本的にはバカげたエピソードが多くてたまにやりすぎと思うところもあるのですが何か花婿探しをしている男3人がんばれ。と思えるところでこの映画の勝ち。 それに今が旬のブラッドリー・クーパーがイケメンなのに体を張ってバカなことをしているのが好感度高いし、ストリッパー役のヘザー・グラハムもストリップシーンはないものの同でもいいシーンで脱いでいる気前のよさ。ヘザー・グラハムって本当にいい人ダナと思いました。 一番真面目そうな歯科医も鬼のような恋人にキレてスッキリしたし、トラブルメーカーの太っちょも憎めないところがよくてみんないい味出しているところもいいなと思います。あと、花婿の居場所をふとしたことから言葉のニュアンスで思いつくというのが「チャーリーズ・エンジェル」にもあってアメリカ特有?なのでしょうか、そんな展開も観ていて楽しかったです。 続編も作られるようで、また日本で公開されるといいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブラッドリー・クーパー (フィル) | イメージは福山雅治といった感じです。 |
エド・ヘルムズ (ステュ) | おぎやはぎの小木博明で。 |
ザック・ガリフィナーキス (アラン) | ブラックマヨネーズの小杉竜一で。 |
ジャスティン・バーサ (ダグ) | 谷原章介あたりにお願いしたい。 |
ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える THE HANGOVER PART II (2011) | |
2011年8月 | |
ステュが結婚することになり、花嫁の故郷で式を挙げることに。フィルたちは花嫁の弟テディと浜辺で過ごしたはずだったが・・・ 大ヒット泥酔コメディ第二弾。 一作目は面白いは面白かったのですが、キャラクターのテンションにもう一つついて行けないところがあり続編はどうかなと思っていたら面白かったです。観る側もキャラクターの濃さとテンションに耐性が付いているし起きることも大体予想がつくから安心して観ることができるんですね。テレビドラマで言うと脂ののってきた来たセカンドシーズンといったところでしょうか。 今回、魅力的というか面白かったのが肉体的にも精神的にも散々な目に遭うステュがよかったです。いつも絶望で絶叫しまくっているという感じでそこがイチイチ他人事だからこそ面白かったし、アランのうっとうしいんですが相変わらず憎めないといころも悪くなかったです。 ネタバレ→意外なゲストはポール・ジアマッティでした。結構威圧感あるキャラクターやったりもしますがこの人がやるキャラクターは両極端だなと思いました。← これ意外と描写がグロテスクなところも好感が持てます。誰かの指が切り落とされてその辺に転がっていたり麻薬はもちろんさりげなくタイのやくざみたいなのが出てきてやるとこまでやっていて手加減なしな感じが支持されるポイントかなと思いました。 これもう一本ぐらい続編があってもいい感じ。もちろんメインキャラクターは変えないで。 | |
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メイソン・リー (テディ) | 伊藤淳史みたいなルックスでした。 |
バンク・ジョブ THE BANK JOB (2008) | |
2008年11月 | |
1971年、借金を抱えながらも中古車店の経営をしているテリーのもとにある日かつての恋人マルティーヌが現われ銀行強盗の計画を持ちかける。借金返済のために仕方なく強盗をすることを決意したテリーは仲間を集め、見事強盗に成功するのだが・・・ ジェイソン・ステイサムの実録銀行強盗もの。 舞台も1970年代でしかも実録ものということもあって東映の実録ものに似た雰囲気もあって話もよく出来ていたしこれは面白かったです。ことの発端となるスキャンダル写真も今だったら簡単にネットへ流出して終わりですがこの時代はそういうものがないからこういう写真を持っていると切り札として色々使い道があってこういうドラマチックなことも起きたりすると思うと現代にネットがなかったらどうなるんだとう等と色々考えてしまいます。 前半はミステリアスでケイト・ブランシェット風味の美女に強盗の話を持ちかけられてまんまと成功する内容。後半、貸し金庫から盗んだ物の中に世間を揺るがすスキャンダラスな写真があってそれをめぐる争奪戦が繰り広げられるのですが、3つ巴4つ巴は当たり前で政治家、MI5、MI6、汚職警官それぞれの思惑が重なりあって泥沼の展開になるところがスピーディに展開されていくところが上手いなぁと思いました。 ジェイソン・ステイサムは「トランスポーター」シリーズのような流れるような人間離れしたアクションシーンはありませんがみんなのリーダーとしての役割をしっかりやっていて相手より一歩先を読んでいるので追いつめられそうになっても事前に察知して逃げることが出来て、見た目も内面も頼りになる兄貴という感じでやっぱりジェイソン・ステイサムはカッコいいと思うのでした。 | |
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ジェイソン・ステイサム (テリー・レザー) | 二枚目でリーダーシップもある田宮二郎で。 |
サフロン・バロウズ (マルティーヌ・ラヴ) | クールビューティーな山本富士子で。 |
ハンコック HANCOCK (2008) | |
2008年9月 | |
不死身のハンコックは凶悪犯罪を解決していたがその度に街を破壊するため市民からの怒りを買っていた。そんなある日、偶然命を助けたPR会社で働くレイの提案でイメージアップを試みることになり・・・ ウィル・スミス定番のヒーロー映画。 ウィル・スミスの苦手なところは俺様的なところで今回もまさに俺様なのですがそれを逆手にとっているところがよくて意外と面白かったです。シャーリーズ・セロンも今観ると結構面白い「イーオン・フラックス」でコケたからヒーローもの大丈夫?と思っていたので興行的にもヒットしてよかったですね。中盤セロン嬢もいきなり「X-MEN」のハル・ベリーなみにミュータント化?してウィル・スミスと取っ組み合いの大乱闘するところにテンションが上がり何よりウィル・スミスより強いというところがナイスだしフライパンで殴られるセロン嬢なんて滅多に観られないのでお得感ももありました。ミュータント化するとメイクもどことなくきつめになるところもポイントです。 難点は二人がゴージャスすぎて悪党が、この人刑務所に入ったのにまた出てきたんだぁというくらい地味なところでしょうか。悪党が別の人だったらもうちょっと後半盛り上がったと思います。 と日本でも有名な二人は相変わらず大活躍という感じなのですが個人的には注目しているジェイソン・ベイトマンの出番が下手したらセロン嬢より多いんじゃないかというくらい出番が多いところが嬉しかったです。 ラブコメディだと比較的主人公の親友というポジションが多い感じで最近ようやく大きな役が増えつつありますが基本的に何かに巻き込まれつつも最後までハンコックを信じている人のよさそうなところがジェイソン・ベイトマンの魅力なのだと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィル・スミス (ジョン・ハンコック) | 俺様的な雰囲気漂う織田裕二で。 |
シャーリーズ・セロン (メアリー・エンブリー) | 米倉涼子あたりに空を飛びまわって欲しいです。 |
ジェイソン・ベイトマン (レイ・エンブリー) | いい人そうな谷原章介で。 |
バンコック・デンジャラス BANGKOK DANGEROUS (2008) | |
2009年5月 | |
凄腕の殺し屋のジョーが引退前の最後の仕事に選んだのはバンコクの地での四つの依頼。ジョーは現地でコンというチンピラとして雇い次々と依頼を片付けていくのだが・・・ 奇妙な髪型のニコラス・ケイジがバンコクで大暴れ。 監督はパン兄弟なのですがこんな変な映画作る人でしたっけ?と思えるくらい微妙な内容。やっぱりパン兄弟はホラー向きの監督なのかもしれません。 ニコラス・ケイジが非情な殺し屋という無理目なせっていはさて置き、ニコラス・ケイジは現地でちゃらちゃらした若者を運び屋で雇い、仕事が終わったら証拠隠滅のため殺すような残酷な殺し屋なのですが、今回は何故か運び屋に選んだチンピラに殺しのテクニックを教えてしまうところが何となく納得がいかないし、ドラッグストアで親切にしてくれた耳の不自由な女店員にコロッと一目ぼれ。ドラッグストアの店員も何故かニコラス・ケイジに惚れてニコラス・ケイジは鼻の下伸びっぱなしで非情な殺し屋という説得力0です。まぁ鼻の下を伸ばしているくらいがニコラス・ケイジらしくていいのですが・・・ そんなニコラス・ケイジがデート帰りに運悪く強盗に遭遇。彼女の前で思わず強盗を殺してしまい、あっさり振られてしまうも諦めきれず捨てられた犬のように彼女の家の前で許してもらおうとするニコラス・ケイジ。このバカさ加減もニコラス・ケイジらしくてよかったです。 これが全米NO.1というのが信じられないのですがまぁニコラス・ケイジのバカッぷりだけは許せる感じでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコラス・ケイジ (ジョー) | こういう役は豊川悦司みたいな人にやってもらいたい。 |
パンズ・ラビリンス EL LABERINTO DEL FAUNO (2006) | |
2007年10月 | |
内戦で父親を亡くしたオフェリアは母親の再婚相手のビダル将軍の元にやってくるがビダル将軍は残忍な性格だった。そんなある日オフェリアは妖精に出会い彼女が魔法の国のプリンセスの生まれ変わりと告げられて・・・ メキシコの鬼才ギレルモ・デル・トロ監督のダークファンタジー。 内戦終結後の政権に反発する人々とそれを制圧する軍隊の攻防とファンタジックな内容が交互に展開されていく不思議な感じの内容でした。観終わった時はあんまり感じなかったのですがしばらくしたらもう一回じっくり観たくなるようなそんな不思議な魅力があります。 クリーチャーというか妖精なんですけど造形が不気味に仕上がっていてデル・トロらしさを堪能できます。オフェリアが受ける二番目の試練で出てくる妖精を丸かじりしたりする子供を食う目なしのクリーチャーが手のひらに目を装着して「いないいないばぁ」のポーズで追いかけてくるシーンは怖すぎます。悪夢に出てきそうなくらいよく出来ていました。 内戦部分のエピソードの方は将軍の屋敷にゲリラがスパイとして潜入していて情報や物資を流していたり捕らえられて尋問したりと普通に本格的な内戦ものとしても完成度が高くてファンタジーの部分よりこっちのエピソードの方が好きです。内戦もの単体として観たいくらいです。 サディスティックな将軍により捕らえられたゲリラが受ける尋問シーンはかなり残酷だし、ネタバレ→終盤スパイだったお手伝いさんのメルセデスもあわや拷問というところを隙をついて将軍に復讐をするのですが復讐方法がかなりエグくって←最近姿を見かけなくなった「ロスト・チルドレン」のジュネ&キャロのコンビの後釜はデル・トロしかいないと思うのでした。 2種類のクリーチャーの中に入っている人は「ファンタスティック・フォー」のシルバーサーファーとか「ヘルボーイ」の魚系クリーチャーもやっていて第二のアンディ・サーキスめざしてがんばってほしいところです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
イバナ・バケロ (オフェリア) | イメージは志田未来。 |
セルジ・ロペス (ビダル) | サディスティックな役もいけそうな佐藤浩市で。 |
マリベル・ベルドゥ (メルセデス) | 見るからに不幸そうなメルセデスにはやっぱり木村多江がぴったりだと思います。 |
パンチドランク・ラブ PUNCH-DRUNK LOVE (2002) |
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2003年8月 | |
姉7人とともに育ったバリー・イガーンは少し精神に問題を抱えている。今日も姉の誕生日に招かれたものの姉達に馬鹿にされキレて窓ガラスを壊す始末。そんなある日、隣の修理工場に車を預けにきたリナという女性に出会うが・・・ ポール・トーマス・アンダーソンの待望の新作ということで期待して観に行ったのですが、生理的にイライラするところがかなりあって今一歩のれなかったっていうのが正直な感想。 仕事中、職場にたいした用事もないのに次々とかかってくる姉達の電話、姉達に子供時代のちょっとした事件をいまだに言われ続けられたり、心のうちを姉の旦那に相談したものの姉に告げ口される始末。本当にうっとうしい姉達だと思ってしまった。 それ以外を除いては結構よかったと思います。主役のアダム・サンドラーもいつもの日本人受けしない愉快な隣の兄さん的な役じゃなくてナイーブな青年という役もできるという新たな発見もできてよかったし、エミリー・ワトソンも普通の女性を演じてはいるもののどこかエキセントリックさも残していてよかったと思います。 いかがわしい仕事を仕切っている家具屋のフィリップ・シーモア・ホフマンがもう最高で、彼の怪演に助けられてこの映画が持っていると言い切ってもいい位よかった。(贅沢を言わせてもらえば、出番が少なすぎるかな) それにソダーバーグ監督とP.T.A監督(ポール・トーマス・アンダーソンを世間じゃこう呼ぶそうだ)作品常連のルイス・ガスマンが相変わらず強烈な顔で登場しているのがうれしかったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アダム・サンドラー (バリー・イーガン) |
雨上がり決死隊の蛍原徹で。恋愛下手キャラなところが。 |
エミリー・ワトソン (リナ・レナード) |
エキセントリックと言ったらこの人、藤谷美和子でしょう。 |
フィリップ・シーモア・ホフマン (ディーン・トランベル) |
筧利夫で。キレ具合がいい感じじゃないかと。 |
ルイス・ガスマン (ランス) |
小倉久寛で。なんか動物的に濃いところが。 |
バンディダス BANDIDAS (2006) | |
2008年9月 | |
1848年のメキシコ。ニューヨーク銀行からやって来た立ち退き屋のタイラーにより農家の娘マリアは土地を奪われ、父親が重症を負ってしまう。一方地元の銀行の娘サラは父親を殺されてしまい育ちの違う二人はタイラーに復讐するため銀行強盗になるのだが・・・ ペネロペ・クルスとサルマ・ハエックのW主演のウェスタン・アクション・コメディ。 ペネロペとハエックの女盗賊ものいつ公開されると思っていたらビデオスルーでした。この二人のダブル主演が未公開というのは残念ですが客層が難しそうだから仕方がないと言ったところでしょうか。 結構面白かったです。育ちの違う二人という設定で最初は当然馬が会わないでケンカばかりという王道な展開なのですが、ペネロペとハエックがビンタをし合うシーンがガチンコっぽくてテンション上がります。二人を訓練する銀行強盗の先生がサム・シェパードというところもプチ豪華で二人の武器がペネロペが拳銃、ハエックが拳銃が下手なので投げナイフというところもグランドハウス調でナイスです。 そんなこんなで銀行強盗を続ける二人を追いつめようと立ち退き屋的なドワイト・ヨーカムがニューヨークから科学捜査官のスティーヴ・ザーンを呼ぶのですが三枚目のスティーヴ・ザーンは当然巻き込まれて二人の仲間になってどたばたするのが似合っていてよかったです。 ペネロペがキスもしたことがないという無茶な設定でハエックにスティーヴ・ザーンを使ってキスの仕方を伝授するお色気あり、ウェディングドレスから喪服あり(もちろんセクシー仕様)の衣装も盛りだくさん、最後は列車での大強奪戦ありとB級なのですが楽しませようとする心意気が気に入りました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ペネロペ・クルス (マリア・アルバレス) | 気が強そうな竹内結子あたりで。 |
サルマ・ハエック (サラ・サンドバル) | こちらも勝気そうな観月ありさあたりで。 |
スティーヴ・ザーン (クエンティン) | 三枚目な感じの国文太一で。 |
ドワイト・ヨーカム (タイラー・ジャクソン) | こういう役は佐野史郎がぴったりです。 |
ハンティング・パーティ THE HUNTING PARTY (2007) | |
2008年5月 | |
戦場で次々と現地レポートして活躍中のサイモンはある日、生放送中にキレてしまい番組をクビになってしまう。それから月日は経ち相棒だったカメラマンのダックの前に大物戦犯の隠れ家を突き止めたサイモンが現れて・・・ 政治色の強い感じのするサスペンスといったところでしょうか。 ところどころ実在の人物が登場したりしていて半分本当の出来事的な感じで描かれていて、リチャード・ギアがキレる原因となったのは恋人が大物戦犯のせいだからというのがあって若干重たい空気感もあったりするのですがリチャード・ギアはどちらかというとシリアス路線の俳優ではないと思うので、映画全体の雰囲気がシリアスというよりエンターテインメントを優先している感じはちょうどよかったと思いました。 いつも書いていますが「グリッター」から見事第一線に上り詰めて絶好調のテレンス・ハワードはこの映画の中でリチャード・ギアは憎めないけれど自分勝手でわがままなキャラだし、コネ入社で取材に加わることになった新人プロデューサーのジェシー・アイゼンバーグはちょっと抜けている感じなので必然的にまとめ役キャラになってしまうのですが、頼りになります、テレンス・ハワード。という感じで演じていて説得力と安定感があるところがいいなぁと思いました。 民族浄化の名の下に行われる大量虐殺をジャーナリストの視点から描いているにはいますが、もうひとつ社会派になりきれていないのが残念と言えば残念ですが世界にはこういうことがありますよということを知るにはいいのかなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リチャード・ギア (サイモン・ハント) | 大杉漣あたりにお願いしたい。 |
テレンス・ハワード (ダック) | 頼りになりそうな柳葉敏郎あたりで。 |
ジェシー・アイゼンバーグ (ベンジャミン) | ちょっと軽いノリの佐藤隆太で。 |
バンテージ・ポイント VANTAGE POINT (2008) | |
2008年3月 | |
かつて大統領の身を守るために負傷したシークレットサービスのトーマスは同僚のケントの推薦でスペインで開催されるサミットで職務に復帰するが大統領が民衆の目の前で撃たれてしまい・・・ 「24」っぽい内容を「羅生門」形式?でまとめたサスペンス。 物語の導入部分はシガーニー・ウィーバー扮するテレビ局のディレクターがテキパキとアナウンサーに指示やダメ出しをする緊張感あふれるシーンで始まり突然の大統領狙撃に爆弾テロという流れにつかみはOK。核心に触れそうないいところで時間が戻って別のキャラクター視点からの大統領狙撃事件が描かれこれは意外と斬新かなと思ったし内容も面白いと思うのですが何回も巻き戻るから最終的に「またぁ?」という感じでイライラしてきます。正直時間の巻き戻りに関しては2〜3回でよかったんじゃないかと感じました。「ラン・ローラ・ラン」も3回だったし。 そこのところ考えると同じような内容の「24」はいいところで終わって次はどんな展開になるのか予想がつかないところが魅力的で「24」はよく出来ているなぁと思うのでした。 とはいえ、導入部とクライマックスのカーチェイスは迫力あったしテロリストの中にも色々事情があって大統領暗殺に手を染めていたり少しは良心が残っていたりするところはオーソドックスですがひきつけられるものがありました。 一般市民視点代表のフォレスト・ウィティカーは普通こういうドラマだと巻き込まれて怖い思いをするのですがウィティカーは好奇心旺盛なのかおせっかいなのかものすごい勢いで事件に首を突っ込んできて多少うっとうしかったです。いい人なんですけどね。 マシュー・フォックスはテレビで見る印象と違ってものすごく顔が長く感じてしまい気が散りました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デニス・クエイド (トーマス・バーンズ) | くたびれた雰囲気の役所広司で。 |
マシュー・フォックス (ケント・テイラー) | 堤真一あたりがやるとちょうどいいかもしれません。 |
フォレスト・ウィティカー (ハワード・ルイス) | 人のよさそうなドランクドラゴンの塚地武雅で。 |
ハンテッド THE HUNTED (2003) |
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2003年6月 | |
コソボ紛争で活躍した優秀な兵士アーロン・ハラムががその時の惨劇を忘れることが出来ず連続殺人を起こす。 FBIの要請がL..T.もとにくるが殺人者はL..T.のかつての教え子だった・・・ 監督のウィリアム・フリードキン、オープニングのコソボ紛争のシーン壮絶だけど、どこか神がかり的で「エクソシスト」を思い出さずにはいられなかったな。好きだけど。 内容は「逃亡者」「追跡者」とほぼ一緒だったな。唯一違うところはこっちの方は追いかけられる側が本当に殺人を犯してる(真犯人ってものがない)ってところ位かな。だから追跡者といったらこの人、トミー・リー・ジョーンズはベニチオ・デル・トロを追いかけっぱなしなんですけど、さすがに体が重くなった感があるトミー・リー。 そして何故かデル・トロの逃げる先を次から次へと当てるトミー・リーの嗅覚?ときたら・・・犬か!と思わずつっこみを入れたくなっちゃいましたよ。最後の戦いもお互い傷つきすぎなわりには何事もなかったように戦い続けるのはどうかと思いましたけど、ラストはネタバレ→デル・トロがやられちゃうって分かっているけどやっぱり切なかったな。← 角度によってはすごくかっこよく見えたりもするデル・トロはやっぱりいい役者だなぁ。上手く説明できないけど内面から出てくる凄みっていうかオーラというか、そこがいいんですよねぇ。 女FBI捜査官役のコニー・ニールセンも悪くはないんだけど、やっぱりこのキャラはコリン・ファレル系の若手にやってもらいたかったな。「尊敬する捜査官を二人も殺されたのよ。私はやるわ!」的な台詞は新人の男性捜査官に言ってもらいたい台詞だと思ったりもしました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トミー・リー・ジョーンズ (L.T.) |
山崎努で。無精髭を生やしたらトミー・リー・ジョーンズになるか? |
ベニチオ・デル・トロ (アーロン・ハラム) |
角度によってはネプチューンの原田泰造に見えなくもない。 |
コニー・ニールセン (アビー・ダレル) |
原沙知絵で。地味目で聡明なキャラってのがぴったりです。 |
パンドラム PANDORUM (2009) | |
2010年10月 | |
近未来、地球に資源がなくなり人類は地球と同じような惑星を発見し、宇宙船で旅立つ。宇宙船では船員が突然冷凍睡眠から突然目覚めるが記憶を失っていて・・・ 今どき珍しいなかなか見かけなくなった近未来SFホラー。 印象としては「イベント・ホライゾン」にかなり似た感じがしたの+ロバート・ロドリゲススの「プレデターズ」(ものすごくタフ系美女が出てくるところ)とちょっと足した印象です。さらに「ディセント」っぽい感じもあったかなと思います。 一応主役はデニス・クエイドってことになっていますけど実質的な主役はベン・フォスターですよね。動き回っていて体使っていたし。デニス・クエイドなんて司令室みたいなところで一人で(一人じゃないですが)騒いでいただけですからね。どもそういった意味ではデニス・クエイドはサム・ニール的なポジションをゲットしたんだなと思いました。(いいんだか悪いんだか分かりませんが・・・) ベン・フォスターは大作から良作まで割と脇役で光る感じがしていて注目していてようやく主役級と思ったのですが、こういう路線は早めに脱却した方がいいと思います。そうでないとビデオスルー俳優になってしまいそうだから・・・ あ、でもがらんとした無機質な人の見当たらない宇宙船とかそこに出てくる本能むき出しながらも知恵のありそうな凶悪なクリーチャーとか雰囲気は好きです。オチもわりとありがちなんですがよかったなと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デニス・クエイド (ペイトン) | 無難に役所広司で。 |
ベン・フォスター (バウアー) | 伊勢谷友介あたりにお願いしたい。 |
バンド・ワゴン THE BAND WAGON (1953) | |
2010年11月 | |
かつての映画スター、トニーは親友の脚本化夫妻からトニーのために舞台の脚本を書き上げたと知らせを受けニューヨークに向かう。相手役にバレーの新進女優ガブリエルを起用するも二人はそりがあわず・・・ フレッド・アステアのバックステージもの。 舞台での失敗と成功。恋愛面においても衝突からお互いを理解しあい結ばれるという定番の展開があって一応ストーリーはあるのですがバックステージものなので基本は色々な歌と踊りを堪能する系の内容です。 アステアの相手役はシド・チャリーシはエレガントで歳もこの頃は30代くらいに入っていそうなので年齢的にも大丈夫。セントラルパークっぽいところでの二人の優雅なダンスもさすがなのですが、他のシーンのアステアのソロ部分がこれまでと比べるとちょっと物足りない感じがして残念でした。 ちょっと珍しいなと主たtのは若手ダンサーたちが沢山出ていて、最初の舞台で失敗したときにアステアがみんなと残念会的なことをやって若人たちと一緒に歌って励ましあうところ。ビールなんか一緒に飲んで今までのアステア映画だとほとんどこういうシーンがなかったから何だか新鮮な気がしました。 ラストの「That's Entertainment」はやっぱり何度聞いてもいいなと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フレッド・アステア (トニー・ハンター) | 田村正和あたりにお願いしたい。 |
シド・チャリシー (ガブリエル・ジェラード) | エレガントな雰囲気の吉瀬美智子で。 |
ハンナ HANNA (2011) | |
2011年10月 | |
山奥でCIA工作員の父親に育てられたハンナ。彼女は成長し旅立つことになるのだが、CAIのマリッサに命を狙われてしまい・・・ 「つぐない」メンバーによるアクション映画。 少女が命を狙われながらも戦いながら生きていくという若干「ニキータ」っぽい感じの要素も盛り込んでいて70年代のサスペンスアクションを彷彿とさせる感じで面白かったです。これは演技派スターを起用したところがポイントですよね。 内容は割とありきたりなんですけど、シアーシャ・ローナン、エリック・バナに敵がケイト・ブランシェットというところがいいですよね。おまけに脇役が、オリヴィア・ウィリアムズとジェイソン・フレミングというチョイ役までもがしっかりした俳優なのがすごいです。メインの三人というかケイト・ブランシェットは司令塔だからそんなにアクションシーンはなかったですけどこの三人だとアクションシーンがとてもクールに見えました。これがクロエ・グレース・モレッツだったらちょっと劇画調になりそうなのでシアーシャ・ローナンがこの役でちょうどよかったと思います。 ケイト・ブランシェットは神経質なキャラクターが上手くなんでもこなすすごい人だなと改めて再確認。拳銃を持ってもなんだか様になりますがそれ以上に威圧的な雰囲気で凄腕の殺し屋を操るところに凄みを感じました。 ラストも上手い具合にまとまっていましたが、それ以上にエリック・バナがいい感じ。いつもは地味な感じなのですがそれがプラスに働いていましたよ。この映画の世界観に上手い具合に溶け込んでいるんです。「ミュンヘン」以来のヒットかもしれません。というかこういう雰囲気が一番合っているんだなと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シアーシャ・ローナン (ハンナ) | こういう役は新人の子役がいいと思います。 |
エリック・バナ (エリック) |
雰囲気は岸谷五朗という感じ。 |
ケイト・ブランシェット (マリッサ) |
冷たい感じのするりょうにお願いしたい。 |
ハンニバル・ライジング HANNIBAL RISING (2007) | |
2007年4月 | |
戦火の中両親を亡くしたハンニバル・レクターはやがて妹までもドイツ兵に殺されてしまう。復讐を胸にハンニバルは成長し・・・ あのハンニバル・レクター誕生秘話。 なんというんでしょうか、戦争がきっかけでレクターはああなってしまったんでしょうけどこの映画を観ると戦争はよくないけれど何でも戦争のせいにしなさんなと思ってしまいます。 普通に復讐もののサイコパスならまぁこんなものかと思うんでしょうけど、ハンニバル・レクターの名前を使ってしまっているので「羊達の沈黙」のように知的でもなければ「ハンニバル」の時に感じた映像のスタイリッシュさも感じられず、非常に薄っぺらく感じてしまいました。 レクターのすばやい身のこなしが出来るわけはコン・リーが鍛えたからという設定で二人が剣道をするシーンはシュールすぎます。レクターを追うドミニク・ウエストもネタバレ→あそこまで追いつめたらレクターに殺されるはずなのにそれもなく←やっぱり話に厚みがなかったです。 目新しかったのは悪玉のボス役にいつもならラリった感じかちょっといっちゃっている役の多いリス・エヴァンスが扮していてこれだけ凶暴な役も出来るんだと思ったくらい。 これは普通にラジー賞にノミネートされそうな雰囲気です。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ギャスパー・ウリエル (ハンニバル・レクター) | 若手俳優の玉木宏で。 |
コン・リー (レディ・ムラサキ) | 鈴木京香あたりにお願いしたい。 |
リス・エヴァンス (グルータス) | テンションの高い陣内孝則あたりで。 |