movie

ヘ


ヘアスプレー
HAIRSPRAY

(1987)
4
2004年4月
1962年ボルチモア、太めの高校生トレーシーはテレビのダンス番組「コーニー・カレンズ・ショー」の大ファン。ある日親友のペニーとこの番組に飛び入りしたところトレーシーはたちまち人気者になるのだが、いままで番組で人気を独占していたアンバーの嫌がらせや、黒人の友達のいる彼女には黒人は白人と同じ画面に映ってはいけないといったトラブルが次々と降りかかり・・・
ジョン・ウォーターズの作品って風変わりだけどやっぱり楽しいなぁ。これ「シリアル・ママ」に次ぐ傑作ですよ。
第一、
主人公を太っちょの少女(しかも生半可な太っちょじゃない)を主人公にするところがすでに普通の監督と違うところだけど、その母親役にあのカルト女優?(俳優)のディヴァイン(体型もドラム缶のようだ)を持ってくるところがウォーターズ・テイスト溢れていますよ。
なにしろ主人公のトレーシーのデブを負い目に感じないでむしろ前面に押し出しているところがいい。テレビに映っているときだってちょっぴりオマセ(死語)な表情を見せつつ何気にダンスはセンターでしっかり踊っているシーンはおかしくっておかしくって。ダンスもみんなに遅れるどころかちゃんとついていってあの体型だからど迫力なんですよね。ラストも意地悪なアンバーから捧げられたローチ(ゴキブリ)という曲になんとゴキブリプリントのドレスを着て踊ってしまう心の広い女の子なのです。
とこれじゃあ単なる視聴者参加型のダンス番組にデブの女の子が出て人気者になったってお話になっちゃうところだけど、ここはウォーターズ、当時の根強い人種差別もさりげなく混ぜ込んで(白人と黒人は付き合っちゃいけないのはもちろんのこと、同じテレビ画面にすら映ってはいけなかった!?)メッセージ性のある作品に仕上げているところは鬼才と呼ばれるだけあると思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
リッキー・レイク
(トレーシー)
二人とも男だけど、楽しそうな雰囲気になりそうな内山信二、ホンジャマカの石塚英彦で。
ディヴァイン
(ドナ)
コリーン・フィッツパトリック
(アンバー)
意地悪系ならこの人、榎本加奈子で。


ヘアスプレー
HAIRSPRAY
(2007)
5
2007年10月
太目の女子高生トレーシーは人気番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出ることが夢でついにその夢が叶い番組に出演することになりたちまち人気が出るのだが・・・
1987年のジョン・ウォーターズ版がブロードウェイのミュージカルになってそれが映画化されました。
ジョン・ウォーターズ版は毒っ気があるというかシニカルでこれはこれで面白かったのですが今回のミュージカル版はオープニングからエンディングまで色々な意味で弾けています弾けまくっています。という感じで人種差別とか偏見とかテーマになっていますけどそういうことは全然気にしなくてもいいかなと思えるくらいとにかく陽気でしした。主人公の女の子がとにかくポジティブな太っちょというところと出てくるキャラもみんなかぶっていないところがよかったです。
オリジナルでディヴァインがやったお母さん役はトラヴォルタがやっているのですが出てきただけでもぶっ飛びますが意外とぶりっ子キャラだからぶりっ子するたびにずっこけます。そんなトラヴォルタもクライマックスのダンスでは「パルプ・フィクション」を彷彿とさせる目配せと急に吹っ切れたように踊りだす妙にキレのあるダンスに最後は感心してしまいました。
久しぶりに映画に復帰した
ミシェル・ファイファーは観る前はどうなることかと心配しましたが本人もかなりノリノリでこれはナイスキャスティング。個人的には最後はもうちょっとギャフンとなってもらいたかったですが助演女優賞をあげたい感じです。
「ハイスクール・ミュージカル」でいまや全米の女の子のアイドル的存在に躍り出たザック・エフロンは「ハイスクール・ミュージカル」の横流しヘアじゃなくてオールバックの黒髪というスタイルですが自分がさわやかであることが最大の武器と分かっていてこれでもかとさわやかすぎて観ているこっちはまぶしいです。そして役どころも見かけより内面が綺麗な綺麗な女の子になびくというところでザック・エフロンは一番おいしいところを持っていったなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ニッキー・ブロンスキー
(トレーシー・ターンブラッド)
ここはやはり宣伝部長?の柳原可奈子で。
ジョン・トラヴォルタ
(エドナ・ターンブラッド)
マツコ・デラックスという感じです。
ミシェル・ファイファー
(ベルマ・フォン・タッスル)
浅野ゆう子あたりにやってもらいたい。
ザック・エフロン
(リンク・ラーキン)
これは滝沢秀明にさわやかにやってもらいたい。


ペイチェック 消された記憶
PAYCHECK

(2003)
3
2004年3月
マイケル・ジェニングスは凄腕エンジニアでハイテク企業の極秘プロジェクトに参加し仕事が終わると同時に機密漏洩を防ぐため記憶の消去をすることで高い報酬を受け取っていた。
ある日旧友のジミーから100億の仕事を引き受けるが報酬の代わりにガラクタを受け取ってしまうが報酬を拒否したことはマイケル自信がやったことだった・・・
監督ジョン・ウー、原作フィリップ・K・ディックという珍しい組み合わせの近未来SF。
冒頭の
3Dディスプレイ?みたいなものを手で操作してプログラムするベン・アフレック。惜しいちょっと遅かった。スター、トム・クルーズが「マイノリティ・リポート」で既にやっちゃってました。「マイノリティ・リポート」も原作フィリップ・K・ディックだったから仕方ないといえば仕方ないけど、ラジー賞は獲るしトムの二番煎じだしここのところ何かとついていないベン・アフレックにちょっぴり同情。
ラジー賞のせいかベンが必死になればなるほど悲しいかなラジー臭がするところ、特に痺れる銃で撃たれたシーンなんて笑えたもんぁ。きっといい奴なんだろうけど・・・
悪役はアーロン・エッカートでベンを助けるのがユマ・サーマンって展開がわかりきっているので序盤は少々退屈するも生物学者のユマ・サーマンが出てきてからぐっと面白くなるんですね。
学者なのに「キル・ビル」のザ・ブライドを思わせる腕っ節の強さで偽ユマ・サーマンを張り倒すシーンは爽快だったし、研究所で天候を操りベンをサポートするシーンはおしゃれだったけど飛んだ失敗作「アヴェンジャーズ」を彷彿させジョン・ウーも結構いいとこどりの監督だなと思うのでした。
ベンが自信に残したアイテムが役に立っていく展開はなかなか面白かったけど、ネタバレ→
未来を見ることが機械を作って自分の未来を見たんならその機械を壊せばいいのに←なんて言ったらいけないんです。
日本人バージョンはこの人で!!
ベン・アフレック
(マイケル・ジェニングス)
髪型が東野幸治と同じように見えてしかたなかった。
アーロン・エッカート
(ジミー・レスリック)
以外と冷徹そうな雰囲気の上川隆也で。
ユマ・サーマン
(レイチェル・ポーター)
学者とか医者とかインテリな役が似合う松雪泰子で。


ヘヴン
HEAVEN

(2002)
3
2003年4月
イタリアで英語の教師をしているフィリッパは、夫や教え子を麻薬中毒にした密売人の男を殺害すべく高層ビルに爆弾を仕掛けた。やがてフィリッパは捕らえられ、取調べが始まるがそのとき知らされた事実は男が死んだのではなく罪のない4人が死んでしまったのだ。そして気を失うフィリッパ。
そのときフィリッパの通訳をしていたフィリッポは恋に落ち、二人は逃亡して・・・
フィリッパとフィリッポってまぎらわしいぜと思いつつ、ブランシェットとジョヴァンニのイタリア語に脱帽です。イタリアの警察の通訳が逮捕されたヒロインに恋をして一緒に逃亡するってところだけを見ると案外あっさり、いや余裕で逃げることが出来ちゃって、イタリアの警察はしょぼいのか?なんて思ってしまいましたしラストのネタバレ→ヘリでの逃走は←かなり強引だったような気がしなくもないですけど、監督が「ラン・ローラ・ラン」の監督、脚本がキェシロフスキで製作がアンソニー・ミンゲラとなにげに国際的で豪華でなんか強引な部分さえも一級品みたいに思えてくるから不思議です。
それにしてもやっぱりケイト・ブランシェットはすごかった。涙を流すシーンなんて白目の部分とか頬がピンクになったかなと思うと涙が一滴流れるんですがそれがもうすごすぎるんですよね。
わかっちゃいるけどますます感心するのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
ケイト・ブランシェット
(フィリッパ)
こう見えて泣きの演技は結構すごい、藤田朋子で。
ジョヴァンニ・リビシ
(フィリッポ)
ジョヴァンニのようなエキセントリック系ではないけれど、切ない系の部分は同じかな?と勝手に思っている、西島秀俊で。


ベオウルフ/呪われし勇者
BEOWULF
(2007)
2
2007年12月
怪物グレンデルの襲撃が絶えない6世紀のデンマーク、戦士のベオウルフはグレンデルを倒し元凶の母親を倒しに向かうのだが・・・
顔だけ本物の俳優を使った話題のフルCGアニメ。
顔だけ本物ってことで体は合成なのでアンソニー・ホプキンスの役なんて体が弛んでいて醜かったです。ということで最新の技術を使えばこれからはもう何でも出来そうでそういった意味では
最近の技術としてはすごいと思うのですが肝心のお話が面白くなかったのが致命的。
原作は学校でも必修として読まされるらしいのですがこの映画を観る限りどの辺が?と疑問に思うところがありすぎます。アンソニー・ホプキンスが治める国も国民をほとんど見かけないし怪物もグレンデルと母親とドラゴンくらいでスケールが大きそうで案外スケールが小さかったです。これを「ロード・オブ・ザ・リング」と「300」がひとつになったというキャッチコピーはなんとおこがましいと思ってしまいました。これきっと原作はしっかりしていそうなので前後編とか3部作にすればもっとちゃんとしていたかなぁなんて思ったりします。
ベオウルフは何故か全裸で戦うというところも意味が分からなかったのですがアンジェリーナ・ジョリーはこういう役ははまっていました。
今思うとロバート・ゼメキス監督作品って微妙なものが多かったことに気がつきました。最近では「ホワット・ライズ・ビニース」とか「 キャスト・アウェイ」とか・・・唯一面白かったと思ったのは「永遠に美しく…」くらいかなぁ? ホラー専門のダークキャッスルがあるのでゼメキスは製作に力入れたほうがいいと思いました。「TATARI」や「蝋人形の館」は面白かったし。
日本人バージョンはこの人で!!
レイ・ウィンストン
(ベオウルフ)
男という感じの的場浩司で。
アンソニー・ホプキンス
(フロースガール)
宇津井健あたりにお願いしたい。
ロビン・ライト・ペン
(ウィールソー)
寝取られキャラはやっぱり木村多江ですね。
アンジェリーナ・ジョリー
(グレンデルの母)
「大奥」の時の藤原紀香って感じで


ベガスの恋に勝つルール
WHAT HAPPENS IN VEGAS
(2008)
3
2008年8月
フィアンセにふられたキャリアウーマンのジョイ。父親の会社をクビになったジャック。それぞれ傷心を癒すためにラスベガスに出かけるがホテルのダブルブッキングで二人は出会う。やがて意気投合した二人は泥酔し翌朝目覚めると結婚していることに気がつき・・・
キャメロン・ディアスとアシュトン・カッチャーのテンション高いラブコメディ。
王道のラブコメディでしたがキャメロン・ディアスのおかげで盛り上がります。
「チャーリーズ・エンジェル」もそうですが出来る娘なのに妙にハイテンション。これぞキャメロン・ディアスという具合に特に酔っ払った時の雄叫びがこれほど似合う人はいないんじゃないかと思うくらいしっくり来ていました。
アシュトン・カッチャーもさすがデミ・ムーアの旦那なだけあって年上のキャメロン・ディアスと相性ぴったり。グウタラな生活感もアシュトン・カッチャーらしくてよかったです。
と、今回は全面的に主役の二人と親友の「俺たち」シリーズでお馴染み?のちょっとハゲたメタボ系お兄さんが良かったから通常の1.5倍くらい面白くなっていたのだと思います。
劇中、トイレの便座上げ下ろし問題勃発するのですがよく便器にはまるというよく聞くエピソードが組み込まれていますが女の人って座る時便座一回確認しないものなのだろうか?そしてアシュトン・カッチャーは嫌がらせで便座を取っ払ってしまいましたが、自分が大で使う時はどうするのだろうか?と便座事情が一番気になったのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
キャメロン・ディアス
(ジョイ・マクナリー)
テンションが高そうな観月ありさで。
アシュトン・カッチャー
(ジャック・フラー)
イメージは何となく瑛太という感じでしょうか。


ヘザー・グラハム in おいしいオトコの作り方
CAKE
(2004)
3
2008年2月
ある日父親が倒れ父の経営する結婚雑誌の編集長を務めることになった旅行記者のピッパだったが結婚に興味のないピッパは破天荒な企画と次々と出すのだが・・・
ヘザー・グラハムのラブコメディ。
マシュー・マコノヒーとサラ・ジェシカ・パーカーの未公開作「恋するレシピ 〜理想のオトコの作り方〜」もそうですが何故かビデオスルー作品はこういう似たような名前の邦題が多いです。しかも「男」が「オトコ」となっているところもポイントですね。
性格と正反対の職場で騒動を起こしつつ仕事と恋人をゲットみたいなオーソドックスなラブコメディですがヘザー・グラハムはキュートな顔立ちでこの手のジャンルは得意なので安心して観ていられます。30代中盤という年齢ながら29歳という役どころも無理なくこなすところもヘザー・グラハムの強みでもあります。
話の展開も最初は社員とギクシャクしていた関係も相手役のさわやかエリート社員のアドバイスで打ち解けて仕事も大成功みたいなところが一昔前のトレンディドラマっぽくて懐かしい感じもします。
そんな
ヘザー・グラハムの親友役は一度見たら忘れられないあのサンドラ・オーですが今回は何故かビキニで登場するシーンありとチャレンジングなことをやってくれていてやっぱりサンドラ・オーはいろんな意味でパンチが効いています。
そのほかにも唯一の理解者に笑顔が甘いでお馴染みのテイ・ディグスが出ていたりしてテレビドラマ感覚で気軽に楽しめます。
相手役のデヴィッド・サトクリフは他の映画で見たことがあるのですが印象が薄くて次に他の映画で見かけても気がつかなそう。印象に残るにはただカッコいいだけではダメなんですね。
日本人バージョンはこの人で!!
ヘザー・グラハム
(ピッパ・マクギー)
今も若い小泉今日子で。
デヴィッド・サトクリフ
(イアン)
一昔前なら風間トオルがやっていた感じでしょうか。


ベスト・キッド
THE KARATE KID
(2010)
3
2010年8月
母親の転勤で北京にやって来たドレ。ドレはカンフー少年のいじめに遭うが管理人のハンに助けられカラテの手ほどきを受けることになり・・・
ウィル・スミスの息子とジャッキー・チェンが「ベスト・キッド」をリメイク。
観る前に上映時間140分と聞いて長すぎて気が遠くなりそうになったのですが、観てみると意外と長く感じなかったし、内容も良かったんですよ実は。
インタビューで態度のでかいジェイデンを見ていたのでそのギャップもあると思うのですが、
さすが大スターの息子時に悔し涙を見せたりおちゃらけたりして可愛さアピールもばっちりでプロフェッショナルですよ。この子。
そんなノリのいいジェイデンがノリが良すぎていじめられるという展開なのですが出てくる中国人が大人から子供までみんな凶悪すぎて笑います。味方はジャッキーとガールフレンドだけという割り切り方もすごいです。
いじめっ子のリーダーの顔つきがすでに怖いし、空手学校の先生が典型的な悪役キャラという分かりやすいところもいいですよね。最後の空手大会でも生徒に汚い手を使わせるし。そんないじめっ子達によせばいいのにジェイデンも汚水をぶっ掛けてボコボコにされていて負けず嫌いなところはウィル・スミス譲りだなと思ったりもしました。
分かりやすいところと言えば万里の長城でなぜか修行というシーンもありましたが、ほとんどジャケットを脱いでは掛けの繰り返しだけで恐ろしく強くなっているジェイデンという全てにおいて分かりやすさで統一されているところがこの映画の勝因だと思います。
ジャッキーの物悲しいエピソードは別に、盛り込まずもう少しスッ騎士とした上映時間にしてもらえればもっとよかったはずです。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェイデン・スミス
(ドレ・パーカー)
こういうのはちょっと生意気そうな子役にやってもらいたい。
ジャッキー・チェン
(ハン)
ちょっとくたびれた感じの杉本哲太で。


ベッドタイム・ストーリー
BEDTIME STORIES
(2008)
3
2009年3月
ホテルで働くスキーターはある日姉の甥と姪を預かることになった。二人が眠る前に自作のおとぎ話を聞かせたところ、二人は話を作り上げてしまった。その翌日、甥と姪が作った話が現実となってしまい・・・
アダム・サンドラー主演のファミリー向けファンタジー。
ディズニーのファンタジーなのですが不景気ですね内容が。
主人公のアダム・サンドラーはホテルで下っ端扱いなのですが、実はお父さんが元ホテルの持ち主で現社長に買収されて雑用担当。姉のコートニー・コックスも小学校の校長ですが学校が取り壊されるから教員の口を求めて職探しという今に時代にぴったり?な不景気エピソードの連続で切なくなります。
そんなアダム・サンドラーが社長令嬢と婚約しているガイ・ピアースとひょんなことからホテルの企画対決をしてベビーシッター仲間?のケリー・ラッセルとの恋愛も成就させようとするサクセスストーリーなのですが、ガイ・ピアースが痛い、痛すぎます。
「グラディエーター」風や「スターウォーズ」風の世界で色々なエピソードが繰り広げられるのですが、
ガイ・ピアーズはコスプレが全く似合っていなくて観ていて辛いものがありました。最後のプレゼン対決ではまさかのミュージカル。全体的にコミカルな敵役はジェームズ・マーズデンがぴったりなのでミスキャストだと思いました。
ケリー・ラッセルは人魚からスペイシーな衣装も着こなしアダム・サンドラーとの相性もばっちり。以前共演したコートニーコックスは今回姉弟役でしたが、観ていてしっくりきます。アダム・サンドラーの相手役はテレビ界からやってきた女優がいい感じなのではないかと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アダム・サンドラー
(スキーター・ブロンソン)
ちょっとルーズな感じの印象の矢部浩之で。
ケリー・ラッセル
(ジル)
ちょっと前の鶴田真由あたりがイメージにぴったりです。
ガイ・ピアース
(ケンドル・ダンカン)
嫌な役をやっていた頃の寺脇康文で。


ベティ・ペイジ
THE NOTORIOUS BETTIE PAGE
(2005)
3
2008年1月
結婚生活に失敗しニューヨークにやってきたベティは警官でカメラマンの男から声を掛けられモデルとなりそれがきっかけで瞬く間に注目されるのだが・・・
伝説のピンナップ・ガール、ベティ・ペイジの半生を描いた伝記映画。
マリリン・モンローもそうですがセックスシンボルと謳われる人は必ず壮絶な人生を送っていますね。ベティ・ペイジの場合は学生結婚したはいいがドメスティック・バイオレンス入っている嫉妬深い夫だったりイケメンに誘われて遊びに行ったら人気のないところに連れて行かれたりと悲惨な学生時代を送っているのですが天然なのかあっけらかんとしているところがベティのすごいところです。
デビューのきっかけとなる警官でカメラマンのモデルとなったときもあっさり家について行くところがポジティブなんだか知りませんが警戒するってことを知らないんですよね。撮影回で素人?カメラマンと一対一になったときも下着姿でいいのに突然全裸になってカメラマンに「そこは写るとまずいから隠してなんて。」逆に気を使われたりしているところが大物ぶりを感じさせ、変にプライドがなかったから成功したのかもしれません。
それにしてもボンテージなんて今となっては当たり前ですが当時はマニアな部類だったんですね。下着もハイレグじゃなくて思いっきりローレグなところが時代を感じます。
所属していた会社のカメラマン役がリリー・テイラーなのですが彼女はこういうミニシアター系の脇役をやるとものすごく上手くて今回も安心して観ることが出来ましたがなんといってもベティ・ペイジ役のグレッチェン・モルがものすごくよかったです。今までも何本か彼女の出ている作品は観ていて
ヒロイン役もやっていてそれなりに大きい役をやっていたのですが全然印象に残っていなくて面白みのない女優としか感じていなかったのですが今回のなりきり演技でようやくグレッチェン・モルは輝いていたと思います。(いまだに顔は憶えていませんが・・・)
日本人バージョンはこの人で!!
グレッチェン・モル
(ベティ・ペイジ)
ここはほしのあきにやってもらいたいところ。


ペネロピ
PENELOPE
(2006)
4
2008年3月
一族にかけられた呪いのためにブタの鼻を持って生まれてきたペネロピは母親のジェシカに一目を避けるために家から一歩も出ることを許されず、真実の愛だけが呪いを解く鍵と信じているジェシカにお見合いをさせらるが失敗ばかり。そんなある日、マックスという青年だけがペネロピの姿を見ても逃げることがなく・・・
リース・ウィザースプーン製作、クリスティーナ・リッチ主演のおとぎ話風なファンタジー。
ブタの鼻を持って生まれた女の子がコンプレックスを克服するといった感じの内容になるのでしょうが、必要以上に過保護なお母さんのキャサリン・オハラ、そんなお母さんに恨みのあるゴシップ記者とペネロピの秘密を売り込んだけれど全く相手にされずゴシップ記者と手を組み悪巧みするポール・ベタニー風のお坊ちゃま。そしてあるペネロピを受け入れつつも秘密を持った自堕落な青年と
ペネロピに絡む登場人物たちが個性豊かだし話も現代的なおとぎ話といった感じに仕上がっていてよくできているなぁと思いました。
ペネロピはコンプレックスもあって家から一歩も出たことがないけれどネタバレ→
家を飛び出して自ら写真を売り込んで一人暮らしを始める前向きさが←好感度高いし、なにより写真のペネロピの表情を見たゴシップ記者に良心の呵責が生まれて執念深い金持ち青年を止めようとするところが個人的にはよかったです。
製作のリースは・ウィザースプーンもペネロピと親友になる役で出ていますが下町っ子っぽいちゃきちゃきした役が的を得ていてさすがギャラNo.1になっただけのことはあり自分をよく分かっていると感心しました。
クリスティーナ・リッチは何となく尖がった印象があるので最初ブタの鼻を持って生まれた女の子の役ってどうなのだろうと思っていたのですが想像以上によかったです。相手役のジェームズ・マカヴォイも最近評判いいのですがタムナスさんからヘビーな役までこなせるので最近これといった若手が少ないのですがジェームズ・マカヴォイは注目するべき若手俳優の一人だなぁと感じました。
日本人バージョンはこの人で!!
クリスティーナ・リッチ
(ペネロピ)
広末涼子がやったら意外といいかもしれません。
ジェームズ・マカヴォイ
(マックス)
色々なタイプの役が出来そうな山本耕史で。
キャサリン・オハラ
(ジェシカ・ウィルハーン)
浅野ゆう子あたりがぴったりだと思う。


ベルヴィル・ランデブー
LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE
(2002)
3
2005年1月
内気な孫のシャンピオンを心配したおばあちゃんは自転車に興味がある事を知り三輪車を与えるのだった。やがてシャンピオンはツール・ド・フランスに参加するのだったが誘拐されてしまい・・・
フランス製アニメなんですけどすごく独特な世界観がすごく好きです。オープニングの若き頃のトリプレットの映像はちょっと昔のディズニーぽくてちょっと想像と違ったか?と思ったのですがそれも最初だけで後はこの大人の雰囲気漂うアニメを堪能しました。
この映画、心地よいジャズテイスト溢れる音楽に乗せてストーリー展開するまるでサイレント映画のような感じなので段々本当にうっとりしてきて後半ちょっと記憶が飛んでしまい、
これは十分に睡眠をとってから観に来るべきだったとちょっぴり後悔してしまいました。ほとんど台詞はないし誘拐されるシャンピオンなんて口を利かないから不気味と言ってもいいほどでそれを助ける婆さん連中も黙々と救出活動に専念する一種の異様さみたいなのもあるしマフィア連中とキャラクターははっきり言って可愛くないんですけどどこか魅力的でついつい見入ってしまう不思議な作品なのでありました。
あと感心したところは誘拐した選手達をネタバレ→
自分達の賭けの道具として利用しているところが←アメリカのマフィア物とはちょっと違った感じがしてこれもヨーロッパのお国柄なのかな?なんて思ったりもしました。
これは機会があったらもう一度じっくり観たい映画です。睡眠を十分にとって・・・
日本人バージョンはこの人で!!
(今回はアニメなのでなし)


ベルズ・アー・リンギング
BELLS ARE RINGING
(1960)
3
2010年1月
電話応対オペレータのエラは顧客にメッセージを伝えるだけでなくアドバイスをし人生を豊かにすることを生きがいにしていたが、ある日顧客で劇作家のジェフリーに恋をしてしまう。エラは身分を偽りジェフリーと親しくなるのだが本当のことが言えず・・・
ジュディ・ホリデイとディーン・マーティンのミュージカルコメディ。
監督がヴィンセント・ミネリなのでもう少しミュージカルしているかなと思っていたら意外とミュージカルシーンは少なくてちょっと残念。歌って踊るというMGMならではの要素が薄い代わりに話は結構しっかりしていたと思います。
携帯電話はおろか留守番電話すらなかった時代ならではの設定が面白いです。
こういう話は逆に今リース・ウィザースプーンあたりでやったら新鮮で結構ヒットしそうだなと思いました。
ディーン・マーティンの役どころがグウタラな映画脚本家ということでミュージカルシーンでは実名でスターの名前が出てくるところも楽しいです。全体的にもうちょっとディーン・マーティンの歌声が聞きたかったのです。
電話代行会社が売春組織だと勘違いしてジュディ・ホリデイが警察にマークされたり、事務所の女社長が騙されて知らず知らずのうちに競馬のノミ屋の手助けしていたりと本編とはあまり関係ないエピソードが多くて長尺になっていたのでこの辺がなければもっとすっきりしていたのかなぁと感じました。
あと日本未公開なのですが邦題が「ベルズ・アー・リンギング」ってひねりがなさ過ぎます。
日本人バージョンはこの人で!!
ジュディ・ホリデイ
(エラ・ピーターソン)
菅野美穂あたりにお願いしたい。
ディーン・マーティン
(ジェフリー・モス)
歌える別所哲也で。


ヘル・オブ・ザ・リビングデッド
HELL OF THE LIVING DEAD
(1980)
3
2011年10月
化学薬品工場で事故が発生し漏れ出したガスが原因で人々がゾンビ化してしまう。リポーターのリアはスクープのために工場近くにやってくるのだが・・・
グラインドハウス的なゾンビ映画。
というか「プラネット・テラー」っぽい雰囲気でつかみはOKだったのですが肝心の内容が微妙でした。
ゾンビを制圧する?部隊と主人公のリポーターが合流して工場への潜入に試みる間に一人また一人とやられていきながらも目指す場所に向かうという
定番の話のはずが何故か話のまとめ方が下手なのかものすごく退屈で眠くなります。ゾンビ映画なのに・・・というところが残念なところです。
オープニングのベタすぎる展開と小寺も定番という感じの終わり方は嫌いじゃないのでもったいなく思います。
ゾンビのメイクとかもよくできていて、アウトドアゾンビものとしてもビジュアルはいいのですが、主人公の潜入取材のためとはいえ変なアマゾネスみたいな恰好とか人間たちの意味のない行動とかがいちいち無駄に思えてしまってもうひとつノリきれませんでした。残念。
日本人バージョンはこの人で!!
マージット・イヴリン・ニュートン
(アレン・ギャンブル)
根性がありそうな内山理名で。


ベルベット・レイン
江湖
(2004)
3
2007年4月
一旗挙げようと息巻くイックとターボの元に暗殺者を決めるくじ引きがあり二人は暗殺の話を引き受けることになる。一方暗黒街の大ボス、ホンの暗殺計画の噂が流れホンと幼なじみのレフティは実行犯を突き止めようとするのだが・・・
豪華香港スター共演の黒社会物。
暗殺の噂を聞きつけ鉄砲玉を見つけ出すのにやっきになるアンディ・ラウとジャッキー・チュンと大物を暗殺して一躍黒社会に躍り出たいショーン・ユーとエディソン・チャンのエピソードが交錯して話が繰り広げられていくのですが、アンディ・ラウの出ている作品としてはまとまりがないというか分かりにくくてこれはダメかもと思ったら最後の大どんでん返しでなるほどと思えるいいオチで締めくくられてよかったです。
アンディ・ラウのエピソードよりショーン・ユーのエピソードの方が話の比率が多かった印象で最初は物足りないと思ったのですが、いつもさわやかな好青年といった趣きのエディソン・チャンが荒っぽいチンピラに扮しているのが目新しかったです。
いい奴なんだけどやり方が荒っぽくてみんなに煙たがられてしまうジャッキー・チュンに唯一理解を示しアドバイスをするアンディ・ラウとの男の友情はさすが香港黒社会映画ならではといった感じで熱かったです。
ネタバレ→
最後のオチは「インファナル・アフェア」シリーズに少なからず影響を与えたのではないかと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アンディ・ラウ
(ホン)
いつもおちついている東山紀之で。
ジャッキー・チュン
(レフティ)
アクの強い北村一輝で。
ショーン・ユー
(イック)
今井翼あたりにお願いしたい。
エディソン・チャン
(ターボ)
さわやか系の山下智久で。


ヘルボーイ
HELLBOY

(2004)
3
2004年10月
第二次世界大戦末期、ナチスはラスプーチンを雇い冥界から混沌の神を召還しようとしたが目前で阻止される。その時奇妙な赤い生き物が現れブルーム教授によってヘルボーイと名づけられて密かに育てられるのだった。そして現在、ヘルボーイは異形のものと戦う者へと成長したのだが再びラスプーチンも現代に蘇り・・・
最近流行のコミックの実写版がまたまた登場。とはいうもののビジュアル的には結構斬新。ひとりペットボトルのおまけに付いているフィギュアのようなプラスチック感覚の主人公ヘルボーイに妙にリアルさがある敵に加えて仲間の水棲生物もキモイです。(好物が腐った玉子ってところも)敵側のクロエネンとかいう剣の使い手も毎回さりげなくコスチュームを変えて登場してよかったなぁ。そんな
一歩間違えたら変な画になりそうなところをこの映画はぎりぎりのところで絶妙なバランスを保っているところがすごいです。
ヘルボーイも侍ヘアーのおっさんみたいなルックスして精神年齢は少年ってところがまたいいんですよね。セルマ・ブレアと散歩する新人FBI捜査官に嫉妬して石を投げつけたり、9才の少年に恋愛相談したりしてやんちゃなところや秘密組織の割には思いっきり街中で乱闘したりして一般市民に目撃されまくりじゃん。なんて適度に突っ込みどころがあるところも笑えたりします。
セルマ・ブレアも「Hit me!」でああなる展開は笑っちゃうけど最強キャラじゃない?彼女もいろいろな脇役でいい味出していたけどついにこの手の大作にまで出演するようになってうれしいかぎりです。
注文付けさせてもらえれば敵がネタバレ→
サマエルだけってのが寂しかったなぁ。倒したら逆に増殖するってのはまあまあだったけど←もうちょっとバリエーション欲しかったです。それとラスプーチンの付き人の女はちょっとイメージと違うかな?この役、存在自体すでにビッチで悪魔的なローズ・マッゴーワンならよかったのに。
まぁ続編が2006年に公開されるみたいだから今度はそこのところパワーアップしていてもらいたいと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ロン・パールマン
(ヘルボーイ)
全身特殊メイクだから誰がやってもよさそうだけどとりあえずガレッジセールのゴリあたりで。
セルマ・ブレア
(リズ・シャーマン)
ホラーテイストの香り漂う菅野美穂で。
ルパート・エヴァンス
(ジョン・マイヤーズ)
魅力をさっぴいた別所哲也という感じがしたなぁ。
カレル・ローデン
(ラスプーチン)
霊界から何かを召還しそうな丹波哲郎


ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
HELLBOY II: THE GOLDEN ARMY
(2008)
5
2009年1月
かつてエルフと人間が戦いを行っていた時代、エルフの王はゴールデン・アーミーと呼ばれる鋼鉄兵団を作り上げるが圧倒的強さのためゴールデン・アーミーを封印し人間と休戦していたが、人間のことを快く思っていないエルフの王子はゴールデン・アーミーを復活を狙っていて・・・
ビジュアル的に独特のヘルボーイ第二弾が登場。
全開が2004年に公開されているので終わり方をすっかり忘れています。ヘルボーイとセルマ・ブレアは恋人同士だったけ?なんて重要そうなポイントは思えていなくても大丈夫なつくりになっているのがとにかくありがたいし、逆にそんなことになっていると知って新鮮です。
それに何より前作で不満だったクリーチャーの数が少ないという部分が解消されてクリーチャーの地下マーケットでは見た目にも斬新なありとあらゆるクリーチャーが出てきて楽しいですし、ヘルボーイ以外のセルマ・ブレアや水棲人間もそれぞれ見せ場があってバランスが取れているところが嬉しいです。水棲人間にいたってはエルフの王女と両思い。クリーチャーの純愛ですよ。思わぬ展開ですがこれがまた馴染んでいるところがすごいです。
エルフの王子が呼び出す空豆から巨大化する植物の精霊も「ロード・オブ・ザ・リング」を彷彿、巨大化する過程や滅び行く様がこれまた独創的で観ていて大興奮。だったりそこら辺に転がっている岩が実は巨大な生物だったり、小さいクリーチャーはもちろんなのですが大きいクリーチャーが本当によく出来ていました。
残忍なエルフの王子の動きも俊敏でよかったし、新メンバーでヘルボーイたちの上司の煙男も一見弱そうだけどものすごい特技を持っていてゴールデン・アーミーとの戦いも見応えアリ。急にヘルボーイたちが人間に悪態を付かれて唐突過ぎると思うところなどちょっとだけ荒っぽいなと思うところはありましたが、
ビジュアル面、ストーリー面など全ての面において前作よりパワーアップしていて続きを早いところ作ってくれませんか。ギレルモ・デル・トロさん。と思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ルーク・ゴス
(ヌアダ王子)
こういうナイスな悪役は北村一輝にやってもらいたい。
アンナ・ウォルトン
(ヌアラ王女)
お兄様という台詞を自然に言ってくれそうな鶴田真由で。


ヘルライド
HELL RIDE
(2009)
2
2009年1月
「ヴィクターズ」のピストレロ、ジェント、コマンチたちは殺された仲間のために復讐をして次に「シックス・シックス・シックス」のリーダーを倒す旅にでるのだったが・・・
タランティーノが製作総指揮をしたグラインドハウス系映画。
全然知らなかったのですが、あの「キル・ビル」にも出ていたらしいB級映画専門?のラリー・ビショップと言う人が監督、製作、脚本、主演をしています。
ポスターのデザイン。予告編の雰囲気からしていい感じに思えたのですが、前評判が思わしくなくて実際観てみたらやっぱりダメでした。過去の因縁が原因でシマ争いをするふたつのグループの殺し合いみたいなものを描いていて過去と現在のエピソードが行ったり来たりするのはいいのですが、その語り口がものすごく下手なのです。知らない間に仲間が敵側に寝返ったりしていつの間にか3人+デニス・ホッパーだけに・・・とか結局何がしたいのか全然分からないし、何だったのかもいまひとつでした。タランティーノがこの題材で監督したら絶対に面白くなるろ考えると監督の手腕でやっぱり全然変わってくるんだなぁと感じました。
ライバル側もリーダーがヴィニー・ジョーンズと出てきた時はいきなり捕まっていてすぐに消えるデヴィッド・キャラダインでパンチに欠けます。
マイケル・マドセンもこういう映画は見栄えがするし、「24」のマイロと挨拶は殴り合い、仲直りも殴り合いという男気溢れる感覚は好きなのですが、やっぱり内容が雰囲気に大きく負けているのが最大の欠点だと思います。監督で主演の宍戸錠似のラリー・ビショップここのところどうにかならなかったのでしょうか。もったいない。
日本人バージョンはこの人で!!
ラリー・ビショップ
(ピストレロ)
なかなか宍戸錠に似ていました。
マイケル・マドセン
(ジェント)
イメージは小林旭で。
エリック・バルフォー
(コマンチ)
血の気の多そうな、ジェリー藤尾あたりにお願いしたい。


ヘル・レイザー
HELLRAISER

(1987)
3
2004年1月
フランクはある日街で謎のパズルボックスを購入する。パズルボックスが完成したと思った瞬間、フランクの肉体引き裂かれてしまう・・・数年後、フランクの家に兄のラリーとその妻ジュリアが引っ越してくる。偶然フランクの血液を吸収したフランクの破片は蘇生してき、以前愛人関係にあったジュリアにもっと血がほしいと頼むが・・・
以前から見たい見たいと思っていたヘル・レイザーようやく観ることができました。噂どおり修道士達のコスチュームがすばらしかった。
メインの修道士であろうその名もピンヘッド、まさしく名前のまんまに頭全体の等間隔できれいに釘がささってるよぅ。そしてほかの修道士同様レザーのSMちっくなコスチュームがおしゃれというものをホラー映画に持ち込んだ画期的な映画なのです。あ、何気にパズルボックのデザインも秀逸。
修道士はネタバレ→
フランクを連れ戻しにくるだけの存在←なので意外と登場時間は少ないけどその分、愛人だったジュリアが実は主役なんじゃないか?という活躍を中盤までしてくれます。なんてったってフランクのために男を誘惑して殺してフランクに血を捧げてるんだから実はジュリアがこの映画じゃ一番怖いのです。
そしてフランクと出会ってしまったアシュレイはヒロインは白Tシャツで戦うというホラー映画の掟もしっかり押さえているところも共感できるのでした。そして修道士に見つかった
アシュレイがフランクのことをチクって自分は助かろうとする行為に斬新さを感じたのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
アシュレイ・ローレンス
(カースティー・コットン)
ホラー映画のヒロインにぴったりな白Tシャツが似合いそうな酒井彩名で。
クレア・ヒギンズ
(ジュリア・コットン)
愛人のために男を誘惑、しかも継母という設定が杉田かおるにぴったりで。


ベンジャミン・バトン 数奇な人生
THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
(2008)
3
2009年2月
80歳の体で産まれて来たため捨てられてしまった赤ん坊は施設で引き取られベンジャミンと名づけられる。長く生きられないと思われていたベンジャミンは年を重ねるごとに若返る特異な体質で・・・
アカデミー賞に最多ノミネートされているデヴィッド・フィンチャー監督的おとぎ話。
とても感想が難しい映画です。2時間30分を超える長い作品ですがそれほど長く感じたわけでもなかったし、話もシンプルだけど奥が深いと思ったし終わり方も納得なのですが、物足りなさがやっぱりあったのでしょうか。デヴィッド・フィンチャーなのでもう少し尖がったものを想像していたのですが割りとハートウォーミングだったからかなぁなんて思います。
なので序盤のケイト・ブランシェットが出て車ではちょっとノスタルジックな映像美に癒されすぎて眠くなってしまったのですがブランシェットが出てきてからは画面にくぎづけです。
もう最近の技術はものすごいですね。ブランシェットのお肌が20代の肌になっていてツルツルです。それにバレエダンサーという役どころも手伝ってかいつも以上にエレガントに見えたし、老衰で死にそうなお婆さんという年代まで演じ分けてさすがブランシェットと思っていたらアカデミー賞にノミネートされていなくて意外でした。
ブラッド・ピットもどんどん若くなっていき観ていて楽しいです。
劇中で若さの最高潮の時になんか「太陽がいっぱい」を彷彿とさせていたし、確かブレイクするきっかけになった「リバーランズ・スルー・イット」のブラピとかぶっていて、みんな綺麗に撮ってもらっているはずなのにブラピは一段と輝いていた気がします。と個人的には内容よりビジュアルを楽しんだという感じでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ブラッド・ピット
(ベンジャミン・バトン)
唐沢寿明なら上手いことやってくれそうな気がします。
ケイト・ブランシェット
(デイジー)
バレエつながりで草刈民代で。


変態村
CALVAIRE
(2004)
2
2007年2月
歌手のマルクは老人ホームでのイベントを終え次の目的にに向かっていたが車が故障してしまう。寂れた村のペンションにたどり着いたマルクはオーナーのバルテルに親切にされるのだがバルテルは次第に異様な行動をとり始めて・・・
ユーロ発の誰も足を踏み入れないような片田舎は怖い!系のホラー。
以前予告編を観たときには不条理系で雰囲気はギャスパー・ノエ風な感じがしてよさそうと思っていたのですがタイトルが「変態村」ってところがひっかかって借りようかどうしようか迷った結果、勇気を出して借りてみました。
「ドッグヴィル」のように内容もあって最後はスカッとするのかなぁ?と思っていたらペンションに着いて一晩経ったら主人公マルクにこれでもか!と思わせる不条理な展開の連続ただそれだけで確かにこんなところあったら嫌だし、村人みんなおかしくてその中でもペンションの主人とその他の村人達で対立しあって
猟奇的なシーンは恐ろしいけどやっぱりそれだけじゃダメだなと思いました。
村人達が飼っているのが猟犬ならぬ猟豚で「ハンニバル」の時も豚が出てきましたけど猟奇的な作品には意外と豚という動物が案外キーポイントとして出てくるんですね。
あとDVDに短編映画が入っていたのですがこちらも趣味が悪くてこの監督は一部のマニアからはウケがよさそうに思えました。
日本人バージョンはこの人で!!
ローラン・リュカ
(マルク・ステヴァンス)
こんな役もやってくれそうな香川照之で。
ジャッキー・ベロワイエ
(バルテル)
いい人そうだけどたまに目つきが怖い時があるパパイヤ鈴木で。


Movie Index