ヒア アフター HEREAFTER (2010) | |
2011年3月 | |
旅行先で津波に襲われ瀕死の状態になったキャスター、霊能者だった男、双子の兄を亡くした少年の三人がやがて交錯していくクリント・イーストウッド監督のスピリチュアルな映画。 これシャマランあたりが監督したら納得できる気がするのですが、イーストウッドがこういう映画を監督するのが意外すぎてもやもやしながら観ていましたが、イーストウッドと思わなければそんなに違和感なく観ることができるんじゃないかなと思いました。 個人的にはニュース・キャスターが臨死体験に遭って霊感的なものが身についてからどんどん孤立していくという展開が個人的にはよかったです。災害の本を出版しようということになったて執筆したものは自分の臨死体験で起きたこと。周りからは話が違うといわれて番組も干されて、人生観が変わってしまったことによって、その感情というか体験を伝えたい気持ちは分からなくもないのですが、キャラにないことをすると一気に人が遠ざかって行ってしまうので特殊な体験をした時は、自分の気持ちを一旦落ち着けた方がいいかも、と思いました。 それにしてもこのヒロインフランスのスプラッター「ハイテンション」で血みどろで走り回っていた子ですよね。すごい変貌ぶりでびっくりしました。 マット・デイモンは昔そんな能力を使って商売をしていてたのですが、いろいろあって今は封印というキャラクター。真面目すぎてマット・デイモンらしいといえばそうなのですが、面白みというか意外性があまりないですよね。ベン・アフレックみたいにたまには失敗して新しいことをやってもらいたいなと思いました。 こういう映画は嫌いじゃないのですがあのラストで一気に安っぽくなっちゃったのが残念でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マット・デイモン (ジョージ) | 真面目な印象の加瀬亮で。 |
セシル・ドゥ・フランス (マリー・ルレ) | 菅野美穂あたりにお願いしたい。 |
P.S. アイラヴユー P.S. I LOVE YOU (2007) | |
2008年10月 | |
夫のジェリーと幸せに暮らしていたホリーだったが、ある日ジェリーが脳腫瘍で突然この世を去ってしまう。悲しみに暮れるホリーの元にジェリーからの手紙が届き始め・・・ ヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラーの夫婦愛。 話自体は恋愛ものとしていい感じに仕上がっていたと思いますが、なにしろ主演の二人のほかにスワンクの母親役がキャシー・ベイツに親友がジーナ・ガーションと体育会系すぎて全然ロマンチックじゃないところがすごいです。ハリー・コニック・Jrもスワンクに夢中の普通なんですけどものすごく怪しいかんじがするし、もう一人の親友がリサ・クドロー(彼女だては適役でした)と周りのキャラクターも濃いです。 オープニング、体育会系らしく激しい夫婦喧嘩をするのですがあっさりしていそうな性格なのか仲直りも早いです。夜はもちろん燃えちゃいます。的な流れになるのですがジェラルド・バトラーはストリップでスワンクに出血大サービスというシーンでやっぱりこの人上半身裸とか脱いだりするとオーラが違います。 そして気になるのはやっぱりヒラリー・スワンクに華がないところでしょうか。シリアスなものとか、男勝りな感じと印象なのでロマンスものよりどちらかと言えば社会派な感じの作品に出ていた方が全然いいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒラリー・スワンク (ホリー) | 井川遥のようなタイプの人がやった方が絶対いいと思います。 |
ジェラルド・バトラー (ジェリー) | ジェラルド・バトラー風の照英で。 |
Be Cool BE COOL (2005) |
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2005年9月 | |
映画業界から手を引こうと考えているチリ・パーマーはある日友人のトミーから無名の歌手を売り出そうと相談されるが肝心のトミーはマフィアに殺されてしまう。チリは新人リンダの才能を見抜きマネージャーとなるのだが・・・ 「ゲット・ショーティー」から10年でいまさら感がありましたけどユマ・サーマンがトラヴォルタの相手役なものだから楽しかったです。しかもこれトラヴォルタとハーヴェイ・カイテル&ヴィンス・ヴォーンとセドリック・ジ・エンターテイナーの三組が入り乱れての大騒ぎ感がいかにもエルモア・レナード調だしスティーヴン・タイラーとクリスティーナ・ミリアンのライブシーンはやっぱり迫力があって映画の中に音楽がふんだんに使われていて好きです。 結末は大体想像ついてまぁその通りに終わったのですが黒人気取りのヴィンス・ヴォーンが寒すぎてだんだん面白くなってくるしなんといっても最高だったのがザ・ロック。俳優志望のボディーガードで劇中のザ・ロックの売りが片目眉を上げて笑かすという自虐ギャグを堂々とやってのけるなんて本当いい奴そうでちょっと好きになりましたよ。 しかもこの役ゲイなんですよね。部屋にシェールのポスター貼ってあったり自前でプロモーションビデオ作ったりするけどカントリーソング歌っちゃってこれがまた上手いしピッチピチの衣装に真っ赤なブーツが笑えました。 最後もネタバレ→見事歌姫になったクリスティーナ・ミリアンのパフォーマンスにダンサーとして参加しているんですがこれがハワイアンな衣装でノリノリで楽しそうに踊っているしオチもチリ・パーマーのおかげであのニコール・キッドマンと共演ですよ。主演映画は確か「サモアのランデヴー」とかだったかな?←でこの映画の面白さの半分はザ・ロック様様だと思ったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・トラヴォルタ (チリ・パーマー) |
強面の大友康平あたりで。 |
ユマ・サーマン (イーディ・アテンズ) |
見た目もクールな松雪泰子にお願いしたい。 |
ヴィンス・ヴォーン (ラジ) |
あの寒さがたまらない高橋克実で。 |
セドリック・ジ・エンターテイナー (シン・ラサール) |
笑顔で非道なことをしそうな役が合いそうな笑福亭鶴瓶で。 |
クリスティナ・ミリアン (リンダ・ムーア) |
ヒップホップといったら安室奈美恵で。 |
ザ・ロック (エリオット・ウィルヘルム) |
なんか昔の平井堅みたいでした。 |
P2 P2 (2007) | |
2008年5月 | |
クリスマス・イヴの夜、残業で遅くなったアンジェラは地下駐車場に向かい車のエンジンをかけるがエンジンはかからず仕方なくタクシーで帰ろうとするのだがビルはいつの間にか閉鎖されてしまっていた。仕方なく駐車場に戻るアンジェラだったが・・・ ここ2,3年でブレイクしたフランスのホラー監督アレクサンドル・アジャが製作、脚本を手がけたストーカー・サイコホラー。 都会の死角を突いたサイコものですがアレクサンドル・アジャが絡んでいるだけあってよくある監禁系のストーカーものかと思いきやかなりグロテスクなシーンがありました。 ストーカーは主役の子に一直線だからちょっとパーティーでレイチェル・ニコルズにセクハラっぽいことをしかけた所をちゃんと防犯カメラでチェックしていて制裁を下して「君のためにやったんだよ。」的なかなり独りよがりなところは不気味でした。 駐車場内で逃げては捕まり、逃げては捕まりと何回かやっているうちは結構ハラハラしましたけれどこればかりだとさすがに飽きてきます。アイディアはと雰囲気はいいのでなんだかもったいない感じがします。 後半、主人公のレイチェル・ニコルズの反撃が始まるのですがやっぱりこういう映画のストーカー男は肝心なところで油断をするという王道は気持ちがいいです。そして最後にネタバレ→「友達がひとりもいないから友達が欲しかっただけなんだ・・・」と泣き言を言うのが情けなさ過ぎて笑ってしまいました。こんなに彼女のこと調べ上げる熱意があるんだったら普通に友達の一人や二人簡単に作れると思うんですがと思ってしまうのでした。← ストーカー役は「アメリカン・ビューティー」で見たときはちょっと風変わりだけどいい感じだなぁなんて思っていましたけれど最近は「ゴーストライダー」の悪役とかなんかパッとしないし路線もちょっと違うと思うのだけどと感じるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レイチェル・ニコルズ (アンジェラ) | 綺麗どころの松下奈緒にやってもらいたい。 |
ウェス・ベントリー (トーマス) | 小出恵介あたりにお願いしたい。 |
PTU PTU (2003) | |
2006年1月 | |
食堂でチンピラと一悶着起こしたサァ刑事は拳銃を失くしてしまう。サァ刑事の昇進が間近に控えていると知ったPTUの隊長ホーは翌朝まで報告せずに拳銃を探すことになるのだが・・・ PTUは香港警察特殊機動部隊の略だそうでCTUみたいなものでしょうか? 香港の裏側を見た気がして夜の香港は出歩きたくないなぁと思いました。マフィアやチンピラは序の口で刑事も普通に暴力的ってところがポイントで絵に描いたような黒社会で恐ろしいです。まぁ普通にマフィアが闊歩するような街じゃ刑事も多少は非道にならなきゃいけないんでしょうけど。 これ鬼みたいな刑事が銃を失くしたのを男気あふれるPTUの隊長が一緒に探してくれるものすごく好きなタイプの映画だったのですが途中から出てくるPTUのさらに上かなにかのエリート女ボスが余計でした。ネタバレ→最後も女ボスが謝るわけなんですがなんで謝ったのか←さっぱり分からず、じゃあなんで隊長が刑事の拳銃探しを助けるのかって理由はあるのかといえばないけどそこは男同士で分かり合う何かがあるからそれで全てOKなわけで、やっぱり男の映画に小娘は必要ないと思うのでした。 それと拳銃なくした刑事みたいにアジア圏の映画って思いっきり漫画から飛び出してきたような悪顔のおっさんという感じの人が主役をやって内容も面白かったりするところは日本映画もちょっとそこのところ見習ってほしいなぁと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サイモン・ヤム (マイク・ホー) | 迷彩服とか軍服系が似合う渡辺裕之で。 |
ラム・シュー (ロー・サァ) | 大地康雄を激しく悪徳顔にした感じで。 |
HERO 英雄 (2002) |
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2003年8月 | |
後に始皇帝になる秦王のもとに無名と名乗る男がやってきて、最強の刺客、残剣、飛雪、長空の3人を討ち取っり証拠の武器を持ってきて、その経緯を話し始めるのだった。 無名が語る刺客の最期、秦王の思い描く刺客の最期、そして真相という具合に微妙に違う話を無理なく壮大なスケールの映像とともに繰り広げられていくわけですが、圧巻なのはやっぱり人、人、人の生身の人間を使った迫力でしょう。ハリウッドのCGを使って人を見せる方法も悪くはないと思うけど、やっぱり本物の迫力は違うなと実感しました。 戦闘シーンはすごいことになっていて何かのアクションゲームのようだった。一人対千人くらいの勢いの戦いも余裕で、いっそ残剣、飛雪、如月、長空がみんなで力をあわせて秦王に戦いを挑んでいれば余裕で暗殺できたんじゃないかってなもんです。何千いや何万本もと飛んでくる矢を涼しい顔をしてかわしているくらいだからなぁ。 この映画の特別番組を偶然観たんですけど、マギー・チャンとチェン・ダミオンはアクションがほとんど出来ないらしいんですけど、アクション監督のトニー・チン・シウトンが「いかにアクションを出来るように見せるのも仕事のひとつ。」と言っていてのを思い出しアジア映画も意外と置くが深いと思ったのでした。 日本が誇るワダエミの衣装も同じ色でも微妙に変えてあるのには感心しました。しかも全て手染めということを知り、二度関したのでした。関係ないけどワダエミって塩沢トキ風の容姿をしているのかと思ったら、キュートなお婆ちゃん系でした。晩年のオードリーのような。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェット・リー (無名【ウーミン】) |
渡部篤郎で。敵だか味方なんだかよくわからないところが。 |
トニー・レオン (残剣【ツァンジェン】) |
何かを悟った大人の男と言ったら豊川悦司でしょうか? |
マギー・チャン (飛雪【フェイシュエ】) |
マギー・チャンって恨めし系何ですよね。日本でいうと常盤貴子か? |
チャン・ツィイー (如月【ルーユエ】) |
年上に憧れてますって感じの安達祐実で。 |
ドニー・イェン (長空【チャンコン】) |
シリアスな江口洋介って感じで。 |
チェン・ダオミン (秦王【チンワン】) |
渡辺篤史で。顔が似てて似てて。 |
光の旅人 K−PAX K-PAX (2001) |
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2002年5月 | |
自らをK-PAX星人と名乗り、精神病院に送り込まれた男、プロート。彼を担当する精神科のパウエル。最初はただの妄想だと思っていたパウエルだが、プロートの不思議な言動に癒されていくほかの患者達を見てだんだんと疑問を抱き始めるパウエル。 彼は本当のK-PAX星人なのかそれともただの病人なのか? ラストで言いたいことはわかるけど、あの終わり方はダメでしょ? ネタバレ→精神だけはK-PAX星人で彼が自分の星に帰ったあとは、プロート自信は植物状態?で動くこともしゃべることも出来なくなる。← それに矛盾しているところも結構あるんだよねぇ。精神病院って脱走できないようになってると思うんだけど、プロートがいとも簡単に姿をくらますところとか。 今回、ケヴィン・ペイシーはいつになく熱演していたんですが(バナナを皮ごと食べるとか犬語を話すとか・・・)、そんなことより彼の髪が今まで以上に薄くなっているのにもう目が釘付け!!前頭部は前から薄かったけど、今回なんと頭頂部にまるいハゲを発見してしまって(「シッピング・ニュース」の時はハゲてなかったような?)、もう映画に集中出来なかったんです。(後方上部からのショットが結構あったんですが、あれは狙っていたのか?) つけたす訳ではないですが、ジェフ・ブリッジスはそんなに悪くなかった。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケヴィン・スペイシー (プロート) |
バナナを皮ごと食べるとか犬語を話すとかハイテンションな演技はもう萩原流行しかいないでしょ。 |
ジェフ・ブリッジス (マーク・パウエル) |
雰囲気がジェフ・ブリッジス風の永島敏行で。 |
光の六つのしるし THE SEEKER: THE DARK IS RISING (2007) | |
2008年1月 | |
普通の家庭で普通に育ったウィルは14歳の誕生日に闇から世界を守る救世主であると告げられる。ウィルは世界を守るため六つのしるしを探すことになるのだが・・・ 今流行の少年が主役のファンタージー映画。 ハリー・ポッター系と思いきやものすごく地味。あんまりヒットしなかったのも分かるような気がしました。本物の動物をつかっているところはこだわりを感じるのですが、なんといってもイギリスの田舎町ですべてがおさまってしまうスケールの小ささがやっぱり物足りなかったです。 闇のボスも光の少年を見つけてやっつけようとしますけど闇のボスがまだ完全に覚醒していないからといって見過ごすところなんかは今のうちやっつけておいた方がいいよ。とアドバイスしたくなったりネタバレ→7人兄弟の末っ子が運命の子なのですが主役の子は実は双子で闇の勢力がまちがって双子の兄をさらった←という基本的なドジをやらかして闇の勢力が微笑ましくなってきます。 主人項の少年が憧れる転校してきた綺麗なお姉さん(もちろん特殊能力あり)も扱いが微妙でもうちょっと話に上手いこと絡ませれば面白くなったのにとか、六つのしるしもテンポがよすぎるってくらい順調に見つかってなんだかお手軽ファンタジーという感じなのでした。 出演者は一人も知らないかなと思ったら闇のボスがダニー・ボイル作品でよく見るクリストファー・エクルストンだったり光のリーダー格が「タロットカード殺人事件」のゴシップ記者だったり意外と知っている人が出ていました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アレクサンダー・ルドウィグ (ウィル・スタントン) | 同じ年頃の神木隆之介で。 |
イアン・マクシェーン (メリーマン・ライオン) | いろいろ指導してくれそうな高橋英樹あたりで。 |
美女と野獣 BEAUTY AND THE BEAST. (1991) | |
2010年12月 | |
わがままな王子は21歳の誕生日までに真実の愛を見つけられなければ一生野獣のままの姿でいるという呪いをかけられていた。そんな中、発明家のモーリスが城に迷い込み囚われてしまうが、娘のベルが身替りとなるのだが・・・ 確かこの映画がきっかけでディズニーがまた盛り上がってきたんですよね。 高校生の時に始めてディズニーアニメを映画館で観てこの映画がすごく良かったことを思い出しました。久しぶりに観ましたが話が綺麗にまとまっていたし、キャラクターも個性的でよかったです。悪役というか狡猾なガストンのワンマンっぷりが個人的には好きなんです。 呪いにかけられてしまった城に使える人たちもポットだったり時計だったりロウソクだったりと性格とキャラクターのイメージがぴったりなところもよくてラストで人間に戻った時に違和感がないところがよく出来ているなと感心しました。 ベルと野獣が心を通わせてダンスをするシーンでミセス・ポットがテーマソングを歌うシーンは今観ても(といっても20年くらい前なのですが)色鮮やかでそしてなんだか感動的なんですよね不思議と。 ディズニーアニメの中では一番好きなのですが、この頃は声優もハリウッドの誰もが知っているスターを使っていないでちゃんとした?声優をつかっているところも好感度が高くなります。 それとどうでもいいのですが、このころはまだ売れていなかったセリーヌ・ディオンのコンサートに中野サンプラザにいって割りと前の方でセリーヌ・ディオンを見た記憶が蘇りました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
ヒストリー・オブ・バイオレンス A HISTORY OF VIOLENCE (2005) | |
2006年3月 | |
アメリカの小さな田舎町でダイナーを経営するトム・ストールの店がある日強盗に襲われる。しかしトムは強盗たちを正当防衛で倒し一躍待ちの有名人になるのだがその日からトムの元にフォガティと名乗る怪しげな男が付きまとい始め・・・ とある事件がきっかけにある男の過去が明らかになり家族が崩壊していくといった内容の作品を監督したのがあのデイヴィッド・クローネンバーグというから驚きます。クローネンバーグといえばちょっと理解しにくい独特の作品を送り出すイメージが強いのですが今回はものすごいオーソドックに幸せな家族→事件→家族の崩壊という形式で展開されていくので最初これ本当にクローネンバーグ作品なんだろうか?と思いましたがヴィゴの倒した強盗たちの死に様のグロテスクなところなどを観るとなるほどこれはクローネンバーグ印だなと納得できます。 ヴィゴがダイナーのマスターだなんてそれだけで訳ありの雰囲気プンプンかもし出しているとかがまるでアラゴルンのために作られたと思わせる壮大な感じの音楽とかそいうのは置いといて、一番印象に残ったのはいじめられっ子というかネガティブ息子が学校でしょっちゅうちょっかい出されてついには調子に乗っている不良系の少年にキレてボッコボコにするシーンはよくぞやったという気分とこれも案外息子にその血が引き継がれているということでタイトルの「ヒストリー・オブバイオレンス」(暴力の歴史)ってのにかかってんじゃないのかなぁ?と感じたりして印象深かったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィゴ・モーテンセン (トム・ストール) | 哀川翔が食堂やっているような感じ。 |
マリア・ベロ (エディ・ストール) | マリア・ベロは天海祐希のように強そうなイメージ。 |
エド・ハリス (カール・フォガティ) | 今よりもうちょっと若い頃の渡瀬恒彦で。 |
ウィリアム・ハート (リーチー・キューザック) | 角野卓造を凶悪にした感じでした。 |
陽だまりのグラウンド HARDBALL (2001) |
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2002年5月 | |
ギャンブルで大量の借金をしてしまい、仕事もダフ屋のコナーは取り立てやに追いかけられる毎日。証券会社に勤める友人に助けを求めに行ったところ、少年野球チームののコーチをやることだった。 仕方なくコーチを引き受けたコナーだったが、やがて子供達の信頼も得て徐々に自分も変わろうと努力し始めて・・・ これキアヌがラジー賞にノミネートされた奴なんですけど、ダフ屋でダメな奴をやってるキアヌはいい感じで、なんでだろう?と思っていたんですが、ヒップホップを振り付けで歌っちゃうキアヌを観て納得。笑っちゃうを通りこして、観てらんねぇーぜキアヌ!!ってな感じで観てはいけないものを観ちゃった気分です。 それで★-1個ですね。 しかしコーチを頼んだ友達っていう奴もキアヌにコーチを任せといてほったらかしですか?無責任じゃないですかねぇ? 子供達の演技はなかなか良くって、キアヌを完全に喰っちゃてましたね。 あと、ダイアン・レイン(今回はクリスチャンで厳しい先生という役所です。ちなみに独身という設定。)との恋愛シーンはとって付けたようで、この映画じゃ、ないほうが良かったんじゃないかなぁ。 最後に気になったのですが、舞台が低所得者住宅地ということなんですが、黒人達がいつも抗争しているように描かれていましたが、これってどうなの?と思いましたね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キアヌ・リーヴス (コナー・オニール) |
根拠はないけど、なんとなく加勢大周。(新加勢大周じゃないです) |
ビッグ・バウンス THE BIG BOUNCE (2004) |
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2004年11月 | |
ハワイに流れ着いた小悪党のジャックは地元の有力者リッチーのホテルの建設現場でトラブルを起こしクビびなってしまう。そんなある日リッチーの愛人ナンシーがリッチーの黒い金20万ドルを盗む計画を持ちかけてきて・・・ 有名なところだと「アウト・オブ・サイト」「ジャッキー・ブラウン」「ゲット・ショーティ」なんかのちょっといかした犯罪物でおなじみのエルモア・レナードの原作がまた映画化されたので前売券発売されず、通常の1800円払って初日なのに閑散としたシネパトスに観に行きましたとも。主演はオーウェン・ウィルソンだし。 オーウェンは相変わらず軽い感じでハワイの軽犯罪のノリに上手くマッチしていてよかったし(しかもサーファーだ)、相手役のサラ・フォスターなんかもビキニがまぶしかったぁー。チャーリー・シーンもなんかオーウェンにケンカで負けて鼻血出すわベベ・ニューワースに使えない男呼ばわりされて散々なダメキャラが観ていて笑えました。オーウェンに負けて笑いをとるなんてチャーリー・シーンいつからこんな役やるようになたのだろう。と考えていたら「マルコヴィッチの穴」でおかしな事をしでかしてからだと思い出しました。 ここまでのキャラとモーガン・フリーマンとゲイリー・シニーズの二人の重厚感のアンバランスはすごかったなぁ。ゲイリー・シニーズなんて特に笑えんかったなぁ。 ネタバレ→モーガン・フリーマンもラストいきなりゲイリー・シニーズの妻と組んで20万ドル狙っていました。←ってオチがどんでん返しになっていないようなめちゃくちゃなどんでん返しで納得できず。だけど最後ネタバレ→オーウェンはサラ・フォスターじゃない女とくっつく←エンディングがエルモア・レナードぽいなぁと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
オーウェン・ウィルソン (ジャック・ライアン) |
阿部寛に小粋な小悪党をやってもらいたい。 |
サラ・フォスター (ナンシー・ヘイズ) |
伊東美咲あたりに小悪魔を気取ってもらいたい。 |
モーガン・フリーマン (ウォルター・クルーズ) |
小林桂樹は弁護士とか検事とかが似合います。それもベテランの。 |
チャーリー・シーン (ボブ・ロジャース) |
この変ながんばりっぷりが最近の羽賀研二を思い起こさせて・・・ |
ビッグ・フィッシュ BIG FISH (2003) |
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2004年5月 | |
息子のウィルはおとぎ話のような人生を得意気に語る父親エドワードにうんざりして最近は疎遠になっていたが母のサンドラから父の危篤を聞き父の元へと戻ってくる。本当の父親像を知りたいウィルだったがエドワードは相変わらず昔のようにおとぎ話を繰り返し・・・ ティム・バートンのイメージってファンタジーだけどダークなファンタジーって印象で今回は純粋にファンタジーって感じじゃない?だから最初予告編を観た時や序盤はきらびやかすぎて正直ちょっと違うなぁって思ったけど、魔女の目玉のエピソードあたりからバートン・テイストが感じられ始めてきて最後はうっすら目に涙の感動。終わり方もまたよかった。 リサ・マリーと別れる原因となった「猿の惑星」のはいまひとつ大味な感じかしてこの先どうなることかと思ったけど、本来のティム・バートンが帰ってきたって感じでしたね。 それにしてもリサ・マリーのようなくせのある女優を使いこなせる監督がいなくなったってことは残念なことだと思う。 なにより感心したのは若き日のサンドラ=アリソン・ローマン、現在のサンドラ=ジェシカ・ラングというなんとも絶妙なキャスティング。これ気がついてキャスティングまでこぎつけたスタッフは本当にすごいよ。アリソン・ローマン誰かに似ていると思ったらジェシカ・ラングだったんだー。 劇中に登場する中国の双子のショーガールはルーシー・リューにやってもらいたかった。(最後はまたこのネタですいません・・・) |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ユアン・マクレガー (若き日のエドワード・ブルーム) |
今回ほんわかというかふんわかした雰囲気が原田龍二的でもあり・・・ |
アルバート・フィニー (エドワード・ブルーム) |
坂口征二、憲二の実親子で。昔話はもちろんプロレス話で。 |
ビリー・クラダップ (ウィル・ブルーム) |
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ジェシカ・ラング (サンドラ・ブルーム) |
田中麗奈→樋口可南子という流れはどうだろうか? |
アリソン・ローマン (若き日のサンドラ・ブルーム) |
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ヘレナ・ボナム=カーター (ジェニファー・ヒル/魔女) |
実はホラー顔の菅野美穂なら魔女もいけるな。 |
ピッチブラック PITCH BLACK (2000) |
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2004年1月 | |
宇宙船が突然の事故で太陽が三つあり決して夜にならないとある惑星に不時着する。生き残った操縦士のキャロリン、殺人犯のリディック、彼を護衛するジョンズらは惑星からの脱出方法を模索するが22年に1度の皆既日食が起きるとき、暗闇に潜んでいた謎の生物が彼らを襲い始めるのだった・・・ 無名時代のヴィン・ディーゼル主演のB級SF。この頃ディーゼルって昔のシュワちゃん並に台詞っぽい台詞もあんまりなくってぐわっはっはと笑うシーンを見たときにはただ肉体派ってだけの俳優だったてことにちょっと驚く。戦うときも素手。エイリアンを素手で引き裂いちゃうすごさに心のなかで「んなバカな!」と思うのでした。このエイリアンも最初はコウモリ位の大きさだったのに後半プテラノドン級の大きさになぜか変わっていたのには納得いかなかったけどB級だからしかたないなと思うようにして鑑賞するも最後のほうは悪人だったはずのディーゼルが逃げようと思えば逃げられたのにみんなを助けるためになぜか一人奮闘。まぁこれを言っちゃ身も蓋もありませんけどね。 今年全米じゃ続編の「The Chronicles of Riddick」が公開される様子。しかも共演は大物ジュディ・デンチ、予告編を観たけどこの作品と比べるとかなりの大作じゃん。たった3年でヴィン・ディーゼルもすっかり大物になったなぁと思うのです。 ヒロインのラダ・ミッチェルも最近「フォーン・ブース」で見かけたし、コール・ハウザーなんてこの頃から嫌味な奴を演じてたのね。それに「タイガーランド」「ジャスティス」「ティアーズ・オブ・ザ・サン」とコリン・ファレル、ブルース・ウィリスつながりの作品に出てたりしてコリン、ブルースファミリーじゃん。「ワイルド・スピードX2」も悪役で登場して微妙にヴィン・ディーゼルともつながってたりしてハリウッドも意外に狭い世界なんだなと思ったりしたのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィン・ディーゼル (リディック) |
見た目で小川直也ってことに。 |
ラダ・ミッチェル (キャロリン・フライ) |
中澤裕子で。男っぽい操縦士なんて似合いそうで。 |
コール・ハウザー (ジョンズ) |
実はネタバレ→賞金稼ぎ←だったというジョンズの正体。薬丸裕英あたりで。 |
ヒッチャー THE HITCHER (1986) |
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2004年9月 | |
土砂降りの雨の中ジムはジョンと名乗るヒッチハイカーを乗せたのだがジョンは自ら人殺しをした事を告白しジムにナイフを突きつける。ジムは隙をついてなんとかジョンを蹴落としたのだったが翌朝、ジムの前方に走る車にジョンが乗っていて・・・ ルドガー・ハウアーが狂人なヒッチハイカーに扮したサイコサスペンス。ちょうどマイケル・マドセンの一世代前って感じでしょうか?ルドガー・ハウアーは心の通ってなさそうなこういう役がよく似合います。マドセンもそうなんですけど狂気の中に時おり見せる茶目っ気みたいなところがまたアクセントとなってカッコいいなぁと思います。 運転手はどういうつもりで素性もわからないヒッチハイカーを車に乗せるのかと疑問に思っていたんですけどジムの行動を見るとただ話し相手が欲しかったからだそうな。なるほどアメリカはハイウェイが異常に長いから一人だとそういう気にもなるんだなぁと思ったけどこの映画を観た後じゃ絶対乗せない、ヒッチハイカーは。なんてったて命からがらジョンを追い出したジムを執拗に追い回すわジョンが道中殺した人たちの容疑者にされるわで散々です。 なんでジョンは執拗にジムを追うのか?その理由は語られないけどきっとジョンは死に場所を求めて初めて反撃されたジムに殺してもらおうと思っているのでしょうか?(推測) そんな警察にも追われるジムを助けるのがこの頃新人だったと思われるジェニファージェイソン・リー。この頃からどことなくダークな雰囲気をかもし出していました。出番は少ないしネタバレ→「イン・ザ・カット」の時みたいにすごい事になっているんですけど←さすがに上手かったです。ふと思ったんですけどキルスティン・ダンストはJ・J・リー系の女優に成長しそうな予感がします。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
C・トーマス・ハウエル (ジム・ハルゼイ) |
普通っぽい青年な吉沢悠あたりで。 |
ルトガー・ハウアー (ジョン・ライダー) |
昔は普通だったのにいつからすごい迫力と身につけたのか気になる竹内力で。 |
ヒッチャー THE HITCHER (2007) | |
2007年12月 | |
学生のジムとグレースは休暇で湖まで車で行くことになり、旅の途中一人のヒッチハイカーを乗せるが突然社内で豹変し二人を襲い始めて・・・ ルトガー・ハウアー版の「ヒッチャー」をショーン・ビーンでリメイク。 リメイク版は今風に女の子が主役。男の子の方も名前こそ同じですがネタバレ→オリジナルでジェニファー・ジェイソン・リーが引き裂かれるとこを彼氏が引き裂かれて←リメイク版といってもオリジナルと比べてかなりアレンジが入っていてカーチェイスとかアクションシーンはさすがにマイケル・ベイが絡んでいるだけあってショーン・ビーンが銃でヘリを撃ち落すというそんなバカなと思わせるど派手な仕上がりで悪くはないのですが微妙にすっきりしなくてやっぱりオリジナル版の方が面白かったです。 ショーン・ビーンもこの役にはちょっと不向きだったかも。ショーン・ビーンの悪役キャラは確かに楽しみにしていましたけれど彼の悪役像は途中までいい感じで悪事を進めていて最後の最後で油断してやられてしまうというパターンが王道なので、今回の油断も隙もあったもんじゃないというサイボーグのような悪役はちょっと不向きだったかも。 内容はもうひとつでしたがショーン・ビーンは消して悪くないんです。よかったところはショーン・ビーンの名前が最初に出てくるところと何が望みだと言われて「こう言えばいいんだよ。死・に・た・い。」と迫るところはファンには胸キュンポイントですね。これに免じて許してやってください。 主役の女の子はよかったです。(特に後半が・・・) | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ショーン・ビーン (ジョン・ライダー) | ギラギラした感じの加藤雅也で。 |
ソフィア・ブッシュ (グレース・アンドリューズ) | ホラーにも挑戦した松下奈緒で。 |
ザカリー・ナイトン (ジム・ハルジー) | 小出恵介あたりにお願いしたい。 |
ヒップホップ・プレジデント HEAD OF STATE (2003) | |
2005年12月 | |
大統領候補が突然事故で死亡し人命救助したことがニュースで取り上げた市議会議員のメイズが大統領候補になってしまうのだが・・・ クリス・ロックが監督、製作、主演を務めたシニカル・コメディ。 人気のない候補者が次第に注目を浴びていくという展開はウォーレン・ベイティが同じく大統領候補になったはいいけど注目されないからやけくそになってヒップホップで言いたい放題しているうちにどんどん人気も支持率も急上昇していく「ブルワース」と似ています。 「ブルワース」の方は政治色が強くウォーレン・ベイティが主役だから政治家に見えて本当にシニカルって感じがしますがこっちはクリス・ロックだからどう見ても政治家に見えないのでほとんどコメディなんですけど庶民の親しみやすさと素朴な疑問で民衆に問いかけて支持率を勝ち取っていくところは政治について分かりやすく描いているなぁと感じて好感が持てます。こういう政治を扱ったシニカルなコメディって普段あまり政治に感心なくてもなるほど。と思えるので結構好きなんです。 例えば日本ならちょっとの期間議員やってたら議員年金もらえるのは何故?みたいな感じで。 副大統領候補になりたがる人がいないから兄貴のバーニー・マックがなっちゃうって展開がいかにもで、NATOのことを知らずテレビ番組に出演して突っ込まれても別に気にする様子もなくお前も知らないことあるだろうと逆に言い返す無茶なところがバーニー・マックらしくて楽しいです。 最後ネタバレ→大統領になるけどこういう映画ってよくその後に暗殺されるパターンに発展するんですがこの映画はそうじゃないところが←クリス・ロックらしいなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリス・ロック (メイズ・ギリアム) | 皮肉っぽい爆笑問題の太田光で。 |
バーニー・マック (メイズ・ギリアム) | 同じくよくキレる爆笑問題の田中裕二あたりで。 |
ヒットマン HITMAN (2007) | |
2008年4月 | |
闇組織に暗殺者として育てられた「47」は新たにロシアの政治化ミハイルを暗殺する任務を請負見事任務遂行したのだがミハイルは生きていて・・・ 人気ゲームの映画化。 内容としては「リベリオン」を彷彿させる感じで要するに組織に忠実だった男が突然邪魔者になって罠に掛かり命を狙われるといった雰囲気でしょうか。 世界的にヒットしている「ヒットマン」というゲームを知らないので世界観とかが全く分からないのでもう少し暗殺者集団を育てる謎の闇組織の生態をもう少し詳しく見せてもらえたらもう少しノレたかもしれません。 主役のティモシー・オリファントは「ダイ・ハード4.0」で存在感のない悪役をやっていた人ですけれど個人的には「スクリーム2」でホラー映画オタクの危ない学生役をやっていた頃をからすると彼もついにアクション大作の主役をやるようになったかと思い何となく感無量です。 この映画の注目すべきところは次のボンドガール役のオルガ・キュキレンコが出ているところです。大物政治家の金で買われた愛人という役どころなので布の少ない下着みたいな衣装で街中をうろついたり部屋では普通に下着で脱ぎっぷりもよしでボンドガールにぴったりという印象でした。 暗殺者を追う刑事(男気のあるいい刑事)はダグレイ・スコット。劇場プログラムのプロフィールに「M:I-2」で不敵な悪役になりきり鮮烈な印象を残した。と書いてありましたが全く印象ありません。人気の超大作アクションシリーズの悪役はティモシー・オリファントもそうですが印象に残りにくいのですがそんな人たちが集まったアクション大作は数年後観たら案外人気のアクションシリーズより面白かったりするものだと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ティモシー・オリファント (エージェント47) | 坊主にした津田寛治といった印象。 |
ダグレイ・スコット (マイク・ホイッティア) | イメージは「相棒」の寺脇康文でしょうか。何となく・・・ |
オルガ・キュリレンコ (ニカ) | 布の面積が少ないドレスも着こなしそうな栗山千明で。 |
ヒトラーの贋札 DIE FALSCHER (2007) | |
2008年1月 | |
強制収容所に収容された偽札作りの名人のサロモン・ソロヴィッチその腕を買われ偽ポンドを作ることになり見事成功するのだが・・・ アドルフ・ブルガーが体験した実録ものの著書を映画化した作品。 本の内容を結構脚色しているので実際とは大分違うみたいですが(ブルガーが偽札作りのサボタージュをしている)これはこれでドラマチックに仕上がって良かったんじゃないかと感じました。 収容所に入ってからはお決まりの貧しい食事と厳しい労働というパターンの中、絵が描きたくてしょうがなくてたまたま目を盗んで描いた絵の腕を買われお偉いさんの絵を描くことになってやがて偽札工場に送り込まれるのですが待遇は雲泥の差。やっぱりなにかしらひとつずば抜けて高い技術や知識があると人間いろいろなところで少なからず生きていくために優位に立てるものだと思いました。 主人公サロモンの心の変化も最初は当然ながら一人身となってしまい生きていくために他人のことなど構っている場合はないけれど偽札工場でリーダー的役割を与えられ、下手したら自分の息子くらいの絵心のある少年に絵のことを相談されたりしているうちに仲間の命も気になるようになっていくんですよね。原作者のブルガーは劇中では偽札作るくらいならわざと失敗して殺された方がよいと考えているキャラクターで妨害するのですがソロモンはストイックに夜中に作業してギリギリのところで偽札を作ったところは男だなと思いました。 偽札工場のナチスの責任者もナチスっぽくなくてユダヤ人の嘘も見抜いていつつも見逃す寛大さでナチスのお偉いさん(といってもどことなく中間管理職っぽくて彼なりの打算はあったと思うのですが・・・)こういう人ともめぐり合ってサロモンもブルガーも生き延びたかと思うと人生って不思議ですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カール・マルコヴィクス (サロモン・ソロヴィッチ) | げっそりした阿部寛という感じで。 |
アウグスト・ディール (アドルフ・ブルガー) | 髪型は玉木宏っぽい感じでした。 |
デーヴィト・シュトリーゾフ (フリードリヒ・ヘルツォーク) | 船越英一郎あたりにお願いしたい。 |
ビフォア・サンセット BEFORE SUNSET (2004) |
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2005年3月 | |
半年後の再会を約束して別れたジェシーとセリーヌ。しかしその再会は実現しなかった。それから9年の月日が経ち仕事でパリにやってきたジェシーは奇跡的にセリーヌと再会する・・・ あれから9年という中途半端な年月が微妙なリアル感をかもし出していました。 本来ならこの二人が出会う確率は天文学的数値なのですがこの出会いははっきり言ってどうでもいいかなと思います。再会してから80分足らずのリアルタイムに進行する二人の時間全てが見所なのですから。 相変わらず他愛のない会話の連続なのですがこれが観ていて妙に心地いいんですよね。これってきっと恋人でも夫婦でもない気の合う仲間同士の息の合った会話だからかなぁなんて思います。 オープニングに9年前の映像が流れるんですがジュリー・デルピーの確かに年を取った幹事はするけどイーサン・ホークの老け具合に比べたらまだまだ若い。やっぱりイーサンはユマと別れて一気に老け込んじゃったのかな?鳥皮みたいになっちゃっているわハツラツとした感じはないしなんだか可哀想でした。 キャラクター的にもジュリー・デルピーはしっかり人間的にも成長しているなと会話のところどころからうかがえるところが多々あって精神的に大人になっている感じはしているけど、イーサン・ホークは約束の場所に現れなかったデルピーを責めてばかりで大人気ないなぁと感じてしまいました。途中でデルピーに叱られてるし・・・ デルピーと言えば劇中イーサンにせがまれて仕方なく歌を歌うのですがこれがまた上手いけど心地よくって一瞬眠くなるから気をつけなければなりません。 全体的にまったりとした感じでこういう映画もたまにはいいもんだなぁと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
イーサン・ホーク (ジェシー) |
最近の保坂尚輝はますますイーサン・ホーク化している気がします。 |
ジュリー・デルピー (セリーヌ) |
あっさり顔の鶴田真由を急に思い出して・・・ |
ビューティー・ショップ Beauty Shop (2005) | |
2006年9月 | |
優秀で腕の立つな美容師のジーナは店長のホルヘと口論の末、店を辞めて自分の店を開くのだが密かに嫌がらせを企むホルヘのおかげで店はピンチに陥ってしまい・・・ 未見ですが、アイス・キューブの「バーバーショップ」ショップからのスピンオフで舞台は床屋さんから美容院に。 相変わらずの勝気でへこたれないというクイーン・ラティファ節が炸裂していてたし、美容院で働く仲間の黒人達との減らず口の掛け合いとかもテンポがよくていかにも下町っぽいブラックスプロイテーションがなかなか楽しいのですがクイーン・ラティファを取り巻く白人俳優達がものすごかったです。 面子がアリシア・シルヴァーストーン、ケヴィン・ベーコン、アンディ・マクダウェル、ミーナ・スヴァーリと最近見かけない感じの人たち。 ミーナ・スヴァーリはセレブで高慢ちきな小娘といった感じなのであんまりイメージと変わらないのでいいのですが、アンディ・マクダウェルは旦那に浮気されていてもそうは思わずちょっと間が抜けたようなセレブ婦人の役。黒人たちとの雑談に混ざってワイワイするシーンでは何か無理している感じがあってよく出たなぁという印象。 一番やばかったのはアリシア・シルヴァーストーン。従業員で唯一の白人なんですけどみんなに馴染もうと黒人のギャグを言ったりしてみんなを引かせたり、髪型もぶっ飛び系。極めつけはクラブで黒人も真っ青な激しい腰振りダンスでアリシア・シルヴァーストーンは出てくるたびにイタくて寒かったです。 ケヴィン・ベーコンもおすぎなみのオネエ言葉だし、最後はクイーン・ラティファにとっちめられて通常より3オクターブの高音で悲鳴を上げてある意味こういう寒いところを楽しむんだなぁと感じるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クイーン・ラティファ (ジーナ・ノリス) | 日本のラティファ、森久美子で。 |
アリシア・シルヴァーストーン (リン) | ちょっとイタくて寒いさとう珠緒で。 |
ケヴィン・ベーコン (ホルヘ) | オネエ言葉100%のKABA.ちゃんで。 |
BIUTIFUL BIUTIFUL (2010) | |
2011年7月 | |
バルセロナの闇社会で生きている男ウスバル。ある日、ウスバルは末期がんの宣告を受け余命二ヶ月と宣告されて・・・ ハビエル・バルデムがアカデミー賞にノミネートされた話題作。 監督がアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥということでこの組み合わせは批評家が喜ぶこと間違いなしな感じでノミネートも納得。各エピソードも人間味あふれていてよかったのですが、こののジャンルというかイニャリトゥ作品の映画って感想に困るんですよね。俳優が(この映画なら)バルデムが上手かったとか何となく漠然とした感想しか出てこないので困ります。 今回も感想には困るのですが、無国籍なところと都会だけど都会らしいところがほとんどなく寂れた下町の感じがとてもよかったと思います。 中国人とのいざこざや別れた奥さんのエピソードはパンチが合ってよかったです。奥さん急にテンションが上がったかと思えばとたんに不機嫌になる面倒くさいタイプで子供のことはたまに忘れてほったらかし。とか観ているとイライラしてくるのですが、何だかんだいって彼女が出ているところが印象深かったです。 あとバルデムのキャラクターがかなりヤバい状況に何度か陥るのですが何か知らないうちにやり過ごしているという悪運の強さは見習いたいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ハビエル・バルデム (ウスバル) | 雰囲気は岸谷五朗といったところでしょうか。 |
ビューティフル・マインド A BEAUTIFUL MIND (2001) |
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2002年4月 | |
実在の人物で、「ゲームの理論」を確立させ、その後の経済学に大きな影響をあたえ、後にノーベル賞を受賞したジョン・ナッシュの大学時代から、ノーベル賞を受賞するまでの半生を描いた作品。 プリンストン大学院に入学したナッシュだったが、人を寄せ付けない性格のため友達はルームメイトのチャールズだけ。ある日、ナッシュはある画期的な理論を発表し一躍数学の世界で有名に。 そんなナッシュの才能に国防省の諜報員パーチャーが目をつけ暗号解読の仕事につくが、彼の身の回りに危険な出来事が次々と起きて、やがてナッシュの精神にも以上が・・・ 最初この映画が、ラッセル・クロウ&ジェニファー・コネリー(「レクイエム・フォー・ドリーム」を観る前)と聞いた時には、えぇ?と思いましたが、まとまりがあって、よく出来た映画でアカデミー賞も納得だと思います。 ジョン・ナッシュという人物を全く知らずにこの作品を見たのですが、彼と同じ体験が出来たと思います。これからご覧になる方は、予備知識なしで観にいくことを強くお勧めします。 ラッセル・クロウの作品を今まで6本ほど観ましたがこの作品が一番ベストだと思います。どうせなら「グラディエーター」よりこっちでアカデミー賞を受賞してほしかった。 だけど、大学院生ってちょっと無理があるぞ。どう見ても大学院正に見えません。それと、暗号解読のかたわら、数学の先生もやっているんですが、数学の先生というより保険体育の先生じゃん。(ランニング姿で教室に入ってきちゃうし)ラッセル・クロウがアカデミー賞を受賞できなかった原因はたくましすぎる体が原因と見た。(二の腕なんかアクションスターそのもののたくましさ)でも、老けメイクはわりと違和感なし。 ジェニファー・コネリーは助演女優賞受賞も納得の演技。彼女の出てくるシーンはスクリーンに釘付け、それ位説得力があります。これで完璧に演技派の仲間入り。 老けメイクをしたジェニファー・コネリーはかわいいおばあちゃんという感じで。 エド・ハリスも脇役に徹して好印象。 本当は★5にしたかったのですが、まとまりすぎてあえて★4つ。(★5に近い★4つです) |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ラッセル・クロウ (ジョン・ナッシュ) |
「リターナー」の予告編ではかなり安っぽかったが、岸谷五郎あたりがラッセル・クロウ風かな? |
エド・ハリス (パーチャー) |
年齢的には岩城滉一なんですが、クールさがエド・ハリスには及びませんな。 |
ジェニファー・コネリー (アリシア・ナッシュ) |
ぎりぎり大学院正から主婦まで演じられそうなのは、横山めぐみだと思う。 |
ビヨンド L'ALDILA (1980) | |
2010年10月 | |
叔父の遺産でホテルを手に入れたライザは改築をしてオープンをしようとしていたが、次々と奇妙な出来事が起き始めて・・・ ルチオ・フルチのゴア描写満載のスプラッターホラー。 「地獄の門」は評判がいい(ホラー映画ファンの中で)割には個人的にはいまひとつで、この「ビヨンド」も同じ系統の雰囲気がしたので観るのを迷ったのですが、タランティーノが大絶賛してリバイバル上映したらしいので俄然興味が出てしまったので観てみました。 「地獄の門」よりこっちの方が好きです。こっちはホテルと病院とこじんまりしたとしたところでゾンビが襲ってくるのですが「地獄の門」は町全体という印象。ホラー映画は限定的な場所で恐怖描写が繰り広げられる方が盛り上がるような気がします。 話は割りとまともかもと思ったらもしかしたら自分がいけないのかと思うくらいやっぱり意味不明。とりあえず悪魔的なことが起きているんだなというのは分かるのですがとりあえず死んでいく人たちの描写がすご過ぎてあっぱれ。水道浩二に来たおじさんがやられて病院の死体安置所にやって来た奥さん。なぜか硫酸みたいなものが顔に掛かり顔が解けていき意味不明なのですがそんなことお構い無しに次々とハードな描写げ出てきます。図書館でなんてタランチュラに顔を喰いちぎられてましたよ。そして舌までもタランチュラに食べられるシーンがゆっくりと繰り広げられてこれはエグかったです。 クライマックスも病院で死体が次々と蘇り地下に逃げ込んだらそこはホテルの地下に直結していたというトワイライトゾーンな展開でものすごくシュール。ルチオ・フルチの映画は哲学的なのかもしれないと思うのでした。 あとフルチ作品は女優は存在感がありますけど、男優はぼんやりとしたイメージしか残らない感じがしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カトリオーナ・マッコール (ライザ) | 水川あさみみたいなキリッとした感じの人にやってもらいたい。 |
ビヨンド the シー 夢見るように歌えば BEYOND THE SEA (2004) |
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2005年3月 | |
天才エンターテイナーのボビー・ダーリンの生涯を描いた作品。 最近「五線譜のラブレター」のコール・ポーター、「Ray/レイ」のレイ・チャールズと音楽伝記ものが次々と公開されていますが今回はボビー・ダーリンの映画化。ボビー・ダーリンという人は知らなかったのですが「マック・ザ・ナイフ」や「ビヨンド・ザ・シー」は知っていたので何となく親しみ感はありました。 ケヴィン・スペイシーが10年以上かけて作り上げ主演・監督・脚本・製作の四役をこなしたというだけあってスペイシーの気合いは半端じゃないく、ボビー・ダーリンという人は15歳までしか生きられないと医者に言われながらも音楽の力によって37歳まで生きた才能溢れる人でいかにも感動しそうなテーマな伝記物なのに全く感動しないんですよね。確かにボビー・ダーリンの一生を描いているといえばそうなるのですが、劇中でボビー・ダーリンが自身の生涯を描いた作品を作るというなんともややこしい展開だから伝記物というよりかケヴィン・スペイシーのワンマンショーですよこれ。歌もスペイシーが全曲自ら歌う力の入れようでこれがまたすごい上手いんですよね。歌だけ歌っているだけならまだしも若いバックダンサー達と歌い踊るとなると画的にちょっと無理があって笑えます。 笑えると言えばボビー・ダーリンはカツラを付けていたのですがこれがスペイシー忠実に取り入れているんですよ。妻のサンドラ・ディーに「カツラずれている。」とからかわれたり息子にカツラ盗られて追っかけまわしたりして本人はマジでやっているんでしょうけどおかしくって・・・ここまで自虐的なことまでしても歌い踊りたかったんだなぁとその根性に感心しました。本人すごく楽しそうだったし。 ケイト・ボスワースにジョン・グッドマン、ボブ・ホスキンスやブレンダ・ブレッシンと伝記物には十分な出演者にも関わらず今回に関しては彼らでなくても全く大丈夫だったり普通の伝記物とは確実に一線を画す作品ですがこれはケヴィン・スペイシーのディナーショーといった感覚で観れば楽しいかもしれません。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケヴィン・スペイシー (ボビー・ダーリン) |
思わず西村雅彦がカツラをつけて歌い踊る姿を想像してしまいました。 |
ピラニア3D PIRANHA 3D (2010) | |
2011年10月 | |
ヴィクトリア湖周辺で地震が起こり、湖底の割れ目から凶暴に進化したピラニアが大量に湖に流れ出す。その頃ヴィクトリア湖はバカンスで人がにぎわっていて・・・ アレクサンドル・アジャが「ピラニア」を3Dでリメイク。 血みどろのスプラッター映画なのにバカすぎて笑えました。華麗なる3Dの無駄遣いが徹底していて逆に気持ちがいいです。 とりあえず、ビキニ→裸(美女)→血しぶきの繰り返しなんですけど何故か楽しいです。ピラニアが人を襲う時もピラニア目線で人間と血の匂いを追いかけるという3Dならではの分かりやすい見せ方もよかったです。 こんなバカみたいな映画なので出ている人は意外と豪華、エリザベス・シューにヴィング・レイムズ、クリストファー・ロイドおまけにリチャード・ドレイファスですよ。クリストファー・ロイドに限っては一瞬めを疑うような扱われ方でびっくりしました。 ヴィング・レイムズも別にこの映画出ていなくてもいいよねという位の扱いで、ボートのスクリューで襲ってくるピラニアを殺しまくるというB級臭さを出しておりました。 そんな内容にがっちりな体系になってしまっていたエリザベス・シューが一人深刻顔で真面目にやっているというアンバランスさがまた何とも言えませんでした。 それに引き替え、ジェリー・オコネルのバカさ加減はこの映画にぴったりでよかったです。イベントで美女たちのTシャツに水をかけるDJ役にどこかで見たことある濃い顔の人は誰だっけ?と思ったらイーライ・ロスでした。意外と出たがりなんですねイーライ・ロスは。エリザベス・シューの息子役がスティーヴン・R・マックイーンという名前でもしかしたらと思ったらやっぱりスティーヴ・マックイーンの孫でした。 垢抜けすぎるスプラッター映画でアジャっぽくないかもと思いましたがイベントのワイヤーが切れて人体真っ二つというシーンはいかにもアジャっぽくて一安心しました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エリザベス・シュー (ジュリー) | 杉田かおるに真面目にやってもらいたい。 |
スティーヴン・R・マックイーン (ジェイク) |
成長した神木隆之介で。 |
ジェリー・オコネル (デリック) |
ノリが藤森慎吾なんです。 |
ヒルズ・ハブ・アイズ THE HILLS HAVE EYES (2006) | |
2007年10月 | |
トレーラーで家族旅行中のカーター一家は砂漠を移動中に車のタイヤがパンクし主人のボブと婿のダグは助けを求めてトレーラーを離れるが・・・ 30年前のホラー映画「サランドラ」のリメイク。 オリジナル版はそれなりに面白いとは思うのですがどこか野暮ったいところもあってあと一歩という感じだったのですがこのリメイク版はスタイリッシュで最初から最後までピンと張り詰めた緊張感が漂っていて完全にオリジナルを超える出来でとてもよかったです。 やられる順番とかやられ方はほぼオリジナルに忠実なのですが時代が進んで技術も進んでいる今日、残虐描写に拍車がかかって理不尽にやられていくシーンは痛いです。 後半、婿が食人一家に乗り込むところがしっかり描かれているところがオリジナル版との大きな違いなのですが核実験で廃墟と化した街に街の雰囲気が不気味でこの廃墟での婿対食人一家の対決がかなり血みどろでこのシーンがあるからこそリメイク版はオリジナル版を超えたんだなぁと感じました。 出演者はお母さん役がキャスリーン・クインランで相変わらず砂漠でトラブルに巻き込まれる役どころでしたが久しぶりに見ることが出来たので嬉しかったです。 事実上主役の婿役には「X-MEN」シリーズでイアン・マッケラン側に寝返ったパイロ役の青年で「X-MEN」時代は特に何とも思わなかったのですが役作りがしっかり出来ていて感心しました。後は薄く注目しているエミリー・デ・レイヴィンも出ていてツボをついた俳優陣たちも個人的にはよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アーロン・スタンフォード (ダグ・ブコウスキー) | 役作りが上手い安藤政信で。 |
ヴィネッサ・ショウ (リン・カーター・ブコウスキー) | しっかりしていそうな木村佳乃で。 |
エミリー・デ・レイヴィン (ブレンダ・カーター) | 今よりちょっと若い菅野美穂という感じ。 |
ヒルズ・ハブ・アイズ2 THE HILLS HAVE EYES II (2007) | |
2007年10月 | |
惨劇から数ヵ月後、軍は密かに砂漠の調査を行っていた。そんな中、落ちこぼれの部隊が事情を知らされずに物資を砂漠に届けに行くことになるのだが・・・ オリジナルを超えた「ヒルズ・ハブ・アイズ」の続編。監督が変わったし知っている俳優も出ていないから微妙なのは何となく分かっていたのですがやっぱりねぇという内容でした。 最初からあの人喰い一族が殺戮しまくりでなんだか砂の惑星に紛れ込んでしまった捜査チームがクリーチャーと遭遇して生き残るためにサバイバルしていくような普通のホラー映画になっちゃっていました。 派遣された軍隊のチームもチームワークバラバラで問題ありでそういう自分勝手な行動をとるからやられるんじゃんという展開でやられてしまう人間チームもあんまり同情できないし結局最後の方まで生き残るが美男美女コンビというのも面白みがないいんですよね。ここはもう一ひねり欲しいところです。 一族の方も岩に擬態して人間を襲ったり舌が異常に長かったりして完全にクリーチャーと化していて突然変異のクリーチャーものとして割り切ればまぁまぁ楽しめる方だと思います。 終わり方は70年代の映画みたいにあさっりしていてよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・マクミリアン (ナポレオン) | 何だかんだ言ってサバイバルしそうな小栗旬で。 |
ジェシカ・ストループ (アンバー) | いかにもモデルさんですという感じだったこの役は押切もえあたりで。 |
ヒルズ・ラン・レッド -殺人の記録- THE HILLS RUN RED (2009) | |
2010年3月 | |
映画好きのタイラーは予告編が存在するのみとなっている伝説のホラー映画「ヒルズ・ラン・レッド」を観るために監督の娘アレクサを探し出し、恋人のセリーナと親友のラロと監督の家へと向かうのだが・・・ ダーク・キャッスル製のホラー映画。 今までのダーク・キャッスル作品はどちらかと言えば怨霊とか悪霊者が多かったのですが、これは「蝋人形の館」的な殺人鬼がどんどん殺していく話なのですがどちらかと言うと「悪魔のいけにえ」っぽい感じで、これは未公開ですが、ダーク・キャッスル製作品はほとんど観ているので観てみましたが、ダーク・キャッスル史上最もゴアな感じのするホラーでした。 伝説のホラー映画を探していたらその映画は本当に人を殺していて探していた若者たちも巻き込まれてものすごい目に合うという定番スタイルですが前半は森の中に歩き回ったりして若干「ブレアウィッチ・プロジェクト」風です。 後半は殺人鬼に追いかけられて血みどろスプラッターなかん時なのですが前半のブレアウィッチ風の森の中探索シーンが地味ながらもこっちの方がスリリング。たまに一瞬だけ映る殺人鬼とかの方がドキッとなるし。 そんな殺人鬼の見た目は顔の皮を剥いでその上に赤ちゃんのマスクを縫いつけた通称ベビーフェイス。スプラッター描写は結構あったのですが、何だかんだ言ってこのものすごいルックスの殺人鬼が誕生するオープニングが一番インパクトがありました。 出演者が全く知らないところは新鮮で(クレイジーな監督は「ロズウェル」の保安官でした)、監督の娘役の子がシャーリーズ・セロンにものすごく似ているなぁと思ったり、ホラー映画らしく女の子ごみんな脱ぐところが何だか80年代ホラーっぽいなと思いながら観ていました。クライマックスの展開は反則だと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (みんな無名なので今回はなし) |
ビロウ BELOW (2002) |
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2003年3月 | |
第二次世界大戦の真っ只中アメリカ軍の潜水艦タイガー・シャークは救出命令を受け、生存者三名を救出するとその中の一人が女性だった。「女性は潜水艦に不吉な災いをもたらす」という言い伝えがあり艦内は騒然とする。 やがて、潜水艦の中では不可思議な現象が起きて、乗組員たちは不安を募らせていき・・・ 製作総指揮にダーレン・アロノフスキーだったんでかなり期待していたんですけど、期待が高かったせいかいまいちでした。やっぱり製作総指揮は直接監督しないからねぇ。 内容のほうもホラーかと思いきやホラーの雰囲気なサスペンスって所でした。得体の知れない何かが、出るのか出ないのかという前半部分はハラハラしましたが、後半のサスペンスちっくな展開にいくにつれ、結局ホラーなのかサスペンスなのかはっきりしいと感じましたよ。 この手の映画によくある緊急事態に決断できない艦長、必要以上にさわやかな若手士官はもちろん?そろっていましたよ。 ヒロインのオリヴィア・ウィリアムズ。最近良く見かけますけど、彼女の良さは男の世界で働く女って役をやらせると存在感が出ることにようやく気がついた。 そしてジェイソン・フレミングがここにもいました。いろんな映画にちょい役で出演ここでもおいしい所をもっていっていました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ブルース・グリーンウッド (ブライス) |
神田正輝で。いい人そうなんだけど、緊急事態にパニックになりそうなところが・・・ |
マシュー・デイヴィス (オデル) |
さわやかで優秀な若手士官、そんな役は坂口憲二しかいないね。 |
オリヴィア・ウィリアムズ (クレア) |
男達の世界にいればキラリと光りそうな小雪で。 |
ピンクパンサー THE PINK PANTHER (2006) | |
2006年5月 | |
サッカーのフランス代表監督が観客の前で殺されピンクパンサーと呼ばれるダイヤモンドも消えてしまう。ドレフィス警視はマスコミの注目を惹くためにマヌケなクルーゾー警部を抜擢するのだが・・・ ピーター・セラーズ版「ピンク・パンサー」のリメイク。 1分に1回はボケかましているんじゃないか?と思えるほどスティーヴ・マーティンのボケがしつこすぎてついていけませんでした。「女神が家にやってきた」はクイーン・ラティファが面白かったから気にならなかったのですがスティーヴ・マーティンの笑いのベクトルは合わないなと思いました。なんかスティーブ・マーティンってしつこく繰り返して最終的に笑わせる強引な力技なんですよね。 同じコメディ俳優でもベン・スティラーとかジャック・ブラックだったら絶対楽しめたと思えるから不思議なものです。 オープニングで殺されるジェイソン・ステイサムは相変わらず男臭くてかっこいいし、油断していたらクライヴ・オーウェンが006という役どころで気取って登場してスティーヴ・マーティンが絡まないかほとんど影響なしの二人のシーンだけはものすごくエンジョイしました。 ジャン・レノはケヴィン・クラインの差し金でお目付け役で無口で不器用ですから・・・といった健さんタイプの役どころなんですけどネタバレ→ラストなんてスティーブ・マーティンと全身タイツですよ。一瞬目を疑いましたがあの姿は確かにジャン・レノ。と呆然としていたら今度はビヨンセの歌に合わせて変な踊りを踊りまくって観ていられなかったです。←ジャン・レノこれで確実にファン減らしたなぁとしみじみ思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴ・マーティン (ジャック・クルーゾー) | 間寛平なみのボケっぷりでした。 |
ケヴィン・クライン (ドレイフェス) | 西村雅彦あたりがやったら面白そう。 |
ジャン・レノ (ジルベール・ポントン) | 柳葉敏郎がラストにあんな格好をするようなものです。 |