ファイナル・デッドブリッジ FINAL DESTINATION 5 (2011) | |
2011年11月 | |
会社の社員研修でバスに乗っていたサムは橋が崩壊する夢を見る。それがあまりにリアルだったためにサムはバスを途中で降りたのだが、夢が現実となりサムたちは助かるのだが生き延びた仲間たちが次々と命を落としていき・・・ ファイナル・デスティネーションもシリーズ5作目。 毎回クライマックスみたいなド派手なオープニングは相変わらずすごかったです。橋でも登場人物の死に様がすごかったです。3Dの特製をうまく活かしています。串刺し、真っ二つなんて当たり前。熱々のアスファルトをかぶって死んでいくの個人的に、が一番嫌な死に方でした。 でここからは割と地味目に死んでいくのですがどれも痛そうなのが特徴ですよね。 基本的に一発で死なないからたちが悪いんですよ。これで死ぬなと思ったらなかなか死なないで痛めつけてから次の段階で死ぬんですよ。意外な方法でそこがいいですね。変化球という感じで。 痛そうなのは針マッサージ中に火災発生。そのままベッドから落ちで体中に針が食い込んでいても死ねないとか、よせばいいのにレーシック手術のマシンが暴走して片目に穴が開きつつも死なないとかこれがこんな死に方したくないと思ったベスト2です。そのほかの死に方も嫌なんですけど。 一作目に出ていたトニー・トッドが急に出てきてなんでかな?と思ったらなるほど、というオチがちょっとだけ嬉しかったです。メインの二人の子は優等生と言う感じ若干地味。女の子はどこかで見たことがあると思ったら「フローズン」でリフトに取り残されちゃっていた子か。もうちょっと華のあるルックスの方がよかったです。最初に事故死するダンスト系の女の子とか。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコラス・ダゴスト (サム) | 真面目な感じの妻夫木聡で。 |
エマ・ベル (モリー) |
相武紗季あたりにお願いしたい。 |
ファイヤーウォール FIREWALL (2006) | |
2006年4月 | |
セキュリティ部門の専門家でシカゴの銀行で幹部のジャックはある日、ビル・コックスにと名乗る男から家族を人質にとられジャックは銀行から1億ドル盗むはめになり・・・ 木曜洋画劇場でやりそうな、いまさら的な内容の作品だし主演も還暦過ぎたハリソン・フォードなので全く期待していなかったのですがこれが意外と面白かったです。 なんというか話は本当によくあるタイプの内容なんですけど、奥さんはマドセン妹、悪役はポール・ベタニー、仕事のライバル?にロバート・パトリックやら親友にロバート・フォスターと脇役達が充実していて最後まで退屈させないんですよ。 特によかったのは「24」で観ている人たちをイラッとさせるでお馴染みのクロエがハリソン・フォードの秘書ですよ。相変わらす悪気はないけどついついストレートに物事を言ってしまう性格はクロエそのものという感じで笑っちゃいました。しかもネタバレ→一回クビになってから復活するあたり「24」のシーズン4と同じ展開で←これは銀行版「24」なんだな。と思いロバート・パトリックはメイソンに当たるなど登場人物を当てはめていくとよりいっそう楽しめました。 後半なんて秘書なのにノートパソコンを持ち出して誘拐された家族を追跡するサポートを披露するあたりなんてやっぱりクロエはナイスなキャラです。 還暦過ぎたハリソン・フォードに8歳だか9歳の息子がいるってところに納得いかないんですがその息子が、誘拐されているのに犯人たちのハイテクグッズやらテクニックを見て「ワォ!」とか言って喜んじゃうの。脅されてびびったり、犯人にちょっと心を開いたりの繰り返しでバカだなぁ子供って。と思うのでした。 それにしてもハリソン・フォードの家いくら奥さんのヴァージニア・マドセンが設計士だか建築士だかなんですけどでかすぎるし広すぎる。だから強盗に狙われるんですよ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ハリソン・フォード (ジャック・スタンフィールド) | 前田吟がパソコンを使いこなしているようなイメージで。 |
ポール・ベタニー (ビル・コックス) | 冷徹な役はお手のものな北村一輝で。 |
ヴァージニア・マドセン (ベス・スタンフィールド) | 控えめな印象の鷲尾いさ子あたりで。 |
ファイティング×ガール AGAINST THE ROPES (2004) |
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2004年10月 | |
女性でもっとも成功したプロモーター、ジャッキー・カレンの若き日を描いた自伝的ドラマ。 男社会のボクシングの世界で嫌がらせを受けながらも徐々に成功をつかんでいくジャッキー・カレン・・・という「エリン・ブロコビッチ」的なストーリー展開。敵方の嫌がらせで飲み物に下剤を入れられているけどそれを察知しすりかえるといういかにもメグ・ライアンらしいやり口で本来のメグ・ライアンのスタイルという感じで変な言い方だけど安心して観ていられました。 「デブラ・ウィンガーを探して」ではラブコメの女王とイメージ付けられるのは嫌といっていて新たなジャンルにの作品にも積極的に出演したりもしているけどやっぱりメグ・ライアンはコメディやっていた方が断然いいなぁと思います。(この作品はコメディじゃないけどコミカルなところはある。)劇中テレビカメラの前で「ウー!」とか言ってポーズをきめるシーンじゃさすがにキュートに決まっていて、そうそうこういうメグが観たかったんだよぅと思いました。 ジャッキーがどこぞで見つけてくるボクサーの卵はジャッキーのくせに負け知らずという話の荒さは引いてもこの映画、メグ・ライアンが絶頂期だった数年前なら絶対公開されていたよなぁ。 そういえば劇中とメイキングにも本物のジャッキー・カレンが出てきましたけど本物はなんだか巨乳のライザ・ミネリのようでメグ・ライアンとは大違いでした。彼女の迫力じゃ成功するだろうなと納得するのと同時に自伝的ドラマは話もビジュアルも美化されるんだなぁと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
メグ・ライアン (ジャッキー・カレン) |
カラッとした性格の飯島直子で。 |
オマー・エップス (ルーサー・ショー) |
やっぱりこういう役は山本太郎です。 |
ファイティング・テンプテーションズ THE FIGHTING TEMPTATIONS (2003) |
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2005年10月 | |
広告代理店で働くダリンは経歴をごまかしていたことがばれてクビになってしまう。借金を抱えていたダリンの下に叔母の遺産相続の連絡が入り故郷に戻るが相続条件は地元の聖歌隊でゴスペル大会に優勝することだった・・・ 金のために聖歌隊を指揮することになった男が最後は聖歌隊一直線になるというところが設定がちょっと違うけれど「スクール・オブ・ロック」とか「天使にラブソングを」のような流れを汲んでいてゴスペルものは歌を聴いているだけで楽しいです。 聖歌隊を引き連れてゴスペル大会にレッツゴー!と思いきや聖歌隊に肝心の歌えるメンバーがほとんどいない・・・ということで聖歌隊集めから始まるのですが一人だけ何かって言うと文句をつけてくる教会の憎まれ役のおばさんがいるのですが、そりゃ文句も言いたくなるような町の床屋さんからラップや超高音域の囚人を聖歌隊に加えてもうなんでもありみたいな状態になってしまうところがありきたりなんですけどMTVが絡んでいるのでところどころに歌が入ってきてミュージッククリップ感覚で観ることができるから退屈しません。 ビヨンセが当然聖歌隊の歌姫的扱いされていて当然ソロもあるのですがビヨンセがバックコーラスに混ざってほかの人のソロを盛り上げたりするところがこの映画のいいところだなぁと思いましたよ。なんてったて60年代に活躍していたなぁと思わせるベテランの人の歌声は癒されるし、とくに最後のゴスペル大会で歌う聖歌隊の歌はテームで歌い上げているという感じで最高です。 キューバ・グッディング Jr.とビヨンセが幼なじみという設定がすごーく無理あるしグッディング Jr.の指揮を執る姿がやけにちょこまかしてうっとうしいんですがそれをも許せる歌声がこの映画にはあるのです。 広告代理店時代に作ってしまった借金のことを何かと心配してくれる元同僚に「24」のシーズン2で何かとミシェルの邪魔をしてくるキャリー(性悪なハル・ベリーといった感じ)がでていました。どうでもいいですが・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キューバ・グッディング Jr. (ダリン) |
岡村隆史のちょこまか感がありました。 |
ビヨンセ・ノウルズ (リリー) |
シングルマザーという設定もかぶる安室奈美恵で。 |
ファイナル・デッドコースター FINAL DESTINATION 3 (2006) | |
2006年9月 | |
卒業前に高校で遊園地にやってきたウェンディはジェットコースターの乗り込んだ時、ジェットコースタが事故に起きるリアルな予知夢を見てしまいジェットコースターを降りたのだがその後、本当に事故が起きてしまい・・・ 死の運命からは逃れることの出来ない若者達の姿を描いた「ファイナル・デスティネーション」シリーズの第三弾。一作目を観た時から久しぶりに斬新なホラー映画が出てきたという思いがあってこのシリーズかなり好きで、今回のジェットコースター事故のオープニングの予知夢はこれまでの中で一番現実的で怖いです。ジェットコースターは連続で何回も乗るほど好きなのですがしばらくの間いろいろ思い出しそうです。 最初の事故が一番派手でその後は生き残った人々が謎めいた事故でさりげなく地味に死んでいくのですがこの日常の行動のささいな出来事がきっかけで事故が起きていく死のトリックが今回も中々ナイス。ここで死ぬぞと思わせといて死なないで、ちょっとタイミングずらして死んでいくタイミングのよさがこのシリーズのいいところなんですよね。 最初の犠牲者のパリス・ヒルトンみたいな二人組はまとめて日焼けサロンで焼かれちゃってます。日焼けマシーン開けりゃいいじゃんと思うけどちゃんと開かなくなるような仕組みになっていくわけですよ。そして二人組みは日焼けサロンで焼く人のことはよく分からないけど、ノーブラというB級テイストも織り交ぜているところがこれまたホラー映画の定番という感じがして盛り上がります。 今回は2作目ほど派手ではなく1作目に原点回帰したという感じがしたのですが調べてみたら監督は1作目の監督だそうで妙に納得しました。死の真相を調べていく主人公も優等生の女の子とその彼氏のおちゃらけた男友達というところでそこに恋愛という余計なものを入れてこなかったのもよかったと思います。それにしても最近のホラーは「蝋人形の館」もそうでしたけど彼氏が真っ先にやられますけどこれ今の流行なのかな? | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
メアリー・エリザベス・ウィンステッド (ウェンディ) | 真面目そうな長澤まさみで。 |
ライアン・メリマン (ケヴィン) | ちょっとおちゃらけた感じの中尾明慶で。 |
ファイナル・デッドサーキット 3D THE FINAL DESTINATION (2009) | |
2009年10月 | |
レースを観にサーキットにやってきたニックと恋人のローリやその仲間たち。ニックはリアルな事故を直感しサーキット場を離れたその直後本当に大惨事が起こってしまう。しかし数日後、大惨事を生き残った人々が次々と謎の死を遂げていき・・・ 「ファイナル・デスティネーション」シリーズ第四弾。 今回はなんと3D映画ということで血と肉が飛びまくりますという悪趣味な仕上がりになっていますが、思ったよりは飛び出なかったかなという印象。細かいものや爆発物の破片なんかには3Dは向いているみたい。「モンスターVSエイリアン」は全編に渡って飛び出している感があったのでやっぱりCGでないと完全な飛び出してる感はあるのかななんて思いました。 話はとりあえず飛び出すことありきなので内容は全シリーズの中でもっとも薄っぺらいですが、オープニングのサーキットの大惨事と後半のショッピングモールのシーンはやっぱり迫力がありました。それとオープニングが歴代の?死に様をスタイリッシュに表現してくれているところも個人的には好きです。 あと、3D映画は必ず吹き替えというのは止めてもらいたいです。100歩譲って吹き替えでもタレントとか使うだけは勘弁して欲しいと思います。今回も主人公がココリコの田中直樹に里田まいってどういうキャスティング?と思ってしまいます。普通にしゃべっている分にはまぁいいのですが、緊張感溢れるシーンとかでも切迫感がないのでどうにも臨場感が欠けてよくないと思います。 はるな愛は普通に車の修理工の役でこれは意外とよかったです。最後まではるな愛とは分からなかったし。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ボビー・カンポ (ニック) | 爽やかな感じの三浦春馬あたりで。 |
シャンテル・ヴァンサンテン (ローリ) | 戸田恵梨香あたりにお願いしたい。 |
ファインディング・ニモ FINDING NEMO (2003) |
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2003年12月 | |
カクレクマノミのマーリンの400個のうち無事に生き残って孵化したのはたったの1個だけ。マーリンは産まれた1匹をニモと名づけ大切に育てていた。しかしある日ニモは人間に囚われてしまう。マーリンは途中で出会ったナンヨウハギのドリーとともにニモを取り戻す旅に出るのだった。 ピクサー社自慢のCG映画。年々これ以上CGのクオリティはこれ以上上がることはないなと思いながらも毎年CGのクオリティが上がっていることにまず驚きますよ。 予告編じゃ感動しそうな勢いでしたけど、思ったほど感動はしなかったなぁ。去年公開された「モンスターズ・インク」の方が断然感動しましたね。 たぶん相棒のドリーの陽気だけど記憶をすぐなくしてしまうという不思議キャラが個人的にはダメだったのかなぁ?なんて思ったりするのと、決定的な悪役がいなかったからなぁ。と言いつつ結構楽しかったりするのです。 何かの記事で読んだけど、下水は海につながっているから熱帯魚を下水に流す(逃がしている)お子様がアメリカでは急増中だそうな。劇中に出てくる人間の子供なみに残酷だからお父さん、お母さんやめさせてー!と思うのでした。しかも熱帯魚には淡水魚と海水魚がいるんだよう。 マーリンの声がトム・ハンクスの声に似ていたので、声でも高感度アップかいと思いましたけど、違いましたね。むしろこの際トム・ハンクスでやってもらった方がよかったかもしれませんね。 それとピクサー社の映画って本編の開始前に短編映画をやるんですけど、これいつもちょっぴり大人向けでセンスがいいんですよね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
ファウンテン 永遠につづく愛 THE FOUNTAIN (2006) | |
2007年8月 | |
病に冒された妻のイジーのために新薬の開発研究を行うトムついにイジーの病を治す薬を開発に成功するのだが・・・ ヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズ共演のファンタジー?作品。 「インランド・エンパイア」は分からなかったけれど、こっちもよく分からなかったです。医者・騎士・坊主(禅?)の3パターンのヒュー・ジャックマンが見られるというヒュー・ジャックマンのファンにはたまらない感じな雰囲気をかもし出しているのですがこれファンでも厳しいんじゃないのかなぁと思います。 いきなりジャックマンがトリップして坊主になったりしてまるでデイヴィッド・リンチの作品のような感じ。でもリンチ作品はこういうものだと分かって観にいっているからいいのですがこっちは心構えが出来ていないので全くこのノリについていけませんでした。 監督はダーレン・アロノフスキーなんですが、「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」はエッジが効いていてかなり好きだったのですがこれはちょっとダメかな。 「インランド・エンパイア」は眠くはなったけれど何とか眠らずに見終わることが出来ましたがこれは一瞬記憶が飛んでしまいました。劇場を出てくるOL達が「最後笑っちゃいけないけど笑っちゃったんだよねぇ。」と言っていてそこはものすごく共感できました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・ジャックマン (トマス/トミー/トム・クレオ) | 坊主も医者もいけそうな堤真一で。 |
レイチェル・ワイズ (イザベル/イジー・クレオ) | 石田ゆり子あたりにお願いしたい。 |
ファニーゲーム U.S.A. FUNNY GAMES U.S. (2007) | |
2009年1月 | |
休暇を過ごすために別荘にやって来たファーバー一家。夕食の支度をしているとポールとピーターと名乗る青年が卵を分けてくれとやって来て妻のアンは快く卵を分けるのだったが・・・ ミヒャエル・ハネケ監督の問題作をナオミ・ワッツを向かえて自身でリメイク。 噂に聞いてたのでかなり身構えて観たせいか、思っていたよりは平気だったのですが、これはナオミ・ワッツの体当たりの演技による影響がかなり大きかったからだと思います。 マイケル・ピットたちに追いつめられていくナオミたち(というかナオミの)危機迫る感が素晴らしく、ほとんどノーメークで下着姿で縛られて夫のティム・ロスは足を砕かれて動けないから代わりに必死に脱出しようとあれころ画策したりするけれど結局は上手く行かなかった時の絶望的な表情はナオミ・ワッツの真骨頂といった感じでさすがだと思いました。 ティム・ロスもナオミと相性がよかったし何より理不尽なマイケル・ピットはもともとドS顔なので今回のこの役ががものすごくはまっていて、こういう人が家に押しかけてきたら何もいえなくなっちゃう迫力があってリアルでした。 相方のほうはイラッとして気に障るのですがこれが狙いとしたらさすがミヒャエル・ハネケといったところでしょうか。 クライマックスの反則技は置いといて、ラストの唐突さがかえって薄ら寒くよりいっそう不快感を煽るので観終わったら爽やかな映画が観たくなること間違いなしだと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ナオミ・ワッツ (アン・ファーバー) | 藤田朋子がやるとはまると思います。 |
ティム・ロス (ジョージ・ファーバー) | 三田村邦彦にやってもらいたい。 |
マイケル・ピット (ポール) | Sっぽい感じのする玉木宏で。 |
ブラディ・コーベット (ピーター) | 山田孝之あたりにお願いしたい。 |
ファム・ファタール FEMME FATALE (2003) |
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2003年9月 | |
カンヌ映画祭でゲストのヴェロニカか身に着けている1000万ドルのビスチェを狙う盗賊団の姿があった。盗賊団の一人のロールは巧みにヴェロニカに近づきビスチェを偽物とすりかえる。そして彼女は仲間を裏切りビスチェを持ち逃走する。 7年後大使館夫人リリーとなりパリに戻ってくるが・・・ レベッカ・ローミン=ステイモスが主役になるとは誰が思ったか?そのステイモスが徹底的に悪女に扮したこの作品。最初ステイモスじゃたしかにきれいだけど安すぎる印象があったんですよね。なんか80年代の雰囲気があって。だけど実際観てみるとけっこうしっかりはまっているんですよね。デ・パルマの独特の世界観にマッチしていて。 逆にバンデラスがデ・パルマワールドになじんでいないように感じてしまいました。ここはもう少し若い俳優にしたほうが断然よかったと思います。 ストーリーの方はデ・パルマらしい仕掛けが随所にちりばめられていてそれが伏線になっているんですよね。リリーの家にある水槽がおかしいなとは気がついていたんですけど、ラストのオチでやっぱりそうだったのかと思わせるところや、最後の最後まで顔を見せない謎の迷彩服の女。カフェの近くに止まっているトラックなどなど二回以上観れば細かいところまで分るんだろうなと思いましたね。 あと、どうしても気になるシーンがあってそれはステイモスが入浴しているバスタブの横をゴキブリ?が横切るんですけどこれってなにか意味があるのでしょうか? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
レベッカ・ローミン=ステイモス (ロール/リリー) |
伊東美咲で。モデル出身とどこかミステリアスなところが。 |
アントニオ・バンデラス (ニコラス・バルド) |
村上淳で。主人公の写真を撮ったばっかりに事件に巻き込まれてしまうって設定がはまりそうで。 |
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR (2005) |
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2005年9月 | |
地球に近づいた宇宙嵐を研究しに科学者のリードとその仲間と出資者のビクターは宇宙に旅立つが予想より早くやってきた宇宙嵐のエネルギーを浴びたリード達は体に変化が現れて・・・ アメコミブームに乗ってまた新しいキャラクターが登場。「Mr.インクレディブル」の実写版みたいな感じでした。というかほとんどそのまんまって感じでそれにビジュアルは「X−MEN」という雰囲気なのですが決定的に違うのがコミックさらさらっと読んでいる感じで感動の「か」の字もないところ。この映画のいいところはそんなコミック感覚なんですけどね。 なんてったって若造達だけで宇宙に行く時点でおいおいという感じなのにインビジブル・ウーマンの弟がヒューマン・トーチで宇宙飛行士ってのもそうだけどエネルギー浴びたらみんな違う能力身に付けちゃったりして突っ込みどころが満載で楽しんじゃいました。 キャラはやっぱりやんちゃなヒューマン・トーチが好きかな。能力も燃えながらだけど空飛べるし。こいつがいちいち岩で出来たザ・シングにいちいちちょっかい出して怒りを買うってマスコミの前で大喧嘩するところとか、インビジブル・ウーマンも顔が知れて街中で追いかけられたら透明になりつつ服を脱ぐみたいな半分冗談みたいなところも普通のアメコミにないところが楽しいです。 今回ザ・シングの出番と見所が想像以上にあって下手したら4人の中で一番目立っているのではと思っていたら案の定このザ・シングなんとメンバーの中で一番人気らしいと知って妙に納得しました。だってネタバレ→せっかく人間に戻れたのにみんなのためにまた機械に入って岩男になっちゃうんですよ!← 今回はキャラ紹介的な印象だったので続編があれば今までにない感じの軽いノリのアメコミものなのでぜひ期待したいですね。ザ・シングの恋人の義父がパペット・マスターで人形でファンタスティック・フォーを陥れたりするだとか、地球にやってきた悪い宇宙人が地球を食い尽くそうとするけど手下が裏切ってファンタスティック・フォー側につくエピソードなどいろいろ噂があるみたいなので。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヨアン・グリフィズ (リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック) |
ヨアン・グリフィズを和風にすると伊藤英明に。 |
ジェシカ・アルバ (スー・ストーム/インビジブル・ウーマン) |
妙に真面目なキャラが内山理名を連想させた。 |
クリス・エヴァンス (ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ) |
目立ちたい願望がウエンツ瑛士とかぶる。 |
マイケル・チクリス (ベン・グリム/ザ・シング) |
角田信朗はちょっとからかったらムキになりそうだしなにしろ見た目がチクリスっぽい。 |
ジュリアン・マクマホン (ビクター・バン・ドゥーム/Dr.ドゥーム) |
悔しがる様が似合いそうな東幹久で。 |
ファンタスティック・フォー:銀河の危機 4: RISE OF THE SILVER SURFER (2007) | |
2007年10月 | |
地球の各地で異常現象が起きてやがてリードとスーザンの結婚式に異常現象を起こす謎の生命体が出現しファンタスティック・フォーのメンバーは生命体を追跡するのだが・・・ ファンタスティックなメンバーが地球の危機を救うシリーズ第二弾。 地球の危機だというのに将軍は全く使えない存在で結局頼りになるのはファンタスティック・フォーというお気楽な展開や、やられたはずの前作の悪役がなぜか復活して手を組んだり裏切ったりするし今回はメンバーが能力を交換して敵に立ち向かうというアメリカンコミックらしさが出ていてなかなかよかったです。 Mr.ファンタスティックはナイスガイなのに特技は体が伸縮するから相変わらず気持ち悪いです。バチェラーパーティーで美女を両腕に抱えて踊るのはいいけれど美女がMr.ファンタスティックの腕に三重位に絡まっていて気持ち悪すぎて笑っちゃいます。 岩男のチクリスもがんばった甲斐があって今回は結構人間の姿に戻ることが出来てよかったねという感じです。 個人的にはずっと注目している火の玉男のクリス・エヴァンスが一番活躍していたのが嬉しかったです。クールな美人大尉に軽くあしらわれてもめげずにアタックしまくるところや岩男といつもしょーもないケンカをするやんちゃっぷりがクリス・エヴァンスらしくてよかったです。 ジェシカ・アルバは売れっ子なのに鼻血もOKな太っ腹なところを見せてくれて好感度は高いのですが戦闘服意外の服装がどれも変というのが唯一の難点。ネタバレ→ラストの結婚式の和服もどきは何?というか最後、中国で戦ってたのに結婚式は日本?参列者は浴衣というファッションも理解できませんでした。← シルバーサーファーがわけありなところもアメコミっぽくてこいつはCGで出来ているかと思いきやちゃんと人間が演じているようなのですがあれをどう見せているのかと思うと技術は進んだものだと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ローレンス・フィッシュバーン (シルバーサーファー) | 渋い声の伊原剛志にお願いしたい。 |
ファンタスティック Mr.FOX FANTASTIC MR. FOX (2009) |
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2010年4月 | |
丘の上の大木に引っ越してきたFOX一家。父親のMr.FOXは3人の農場主からあれこれと盗み始めるのだが、やがて人間たちに気づかれてしまい・・・ ウェス・アンダーソンが児童文学をストップモーション・アニメで映画化。 ずるがしこいキツネと性格の悪い人間の攻防を描いているのですが、やはりストップモーション・アニメは味があってよかあったなぁと思いました。レトロなのに今風な感じがウェス・アンダーソンっぽくていいんですけどうやっぱりたまに苦手な時があります。この人の映画は雰囲気は好きなんですけど不思議です。 Mr.FOXが食事をするシーンとかが結構ワイルドだったり、ネタバレ→尻尾が引きちぎられて無くなってしまったりと人形劇なのにハードな描写があるところはとてもよかったです。← そして不思議といえば、何故か毎回豪華キャスト。今回もビル・マーレーやジェイソン・シュワルツマンといったお馴染みの顔ぶれ(もちろんオーウェン・ウィルソンも出ています)にジョージ・クルーニーやメリル・ストリープといった意外な面子が主要キャストで出ているところが面白いです。そしてウィレム・デフォーも出ているのですが、あの役を引き受けるところがやっぱりこの人いい人なんだなと思いました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
ファントム・セブン 香港機動警察 七金剛 (1994) | |
2007年7月 | |
中国の秘密工作部隊のファントム・セブンは秘密文書奪回のの指令が入り見事奪回に成功したかに見えたがリーダーのイフェイの前にホン・インという女が現れて・・・ ミシェル・ヨー主演のアクション映画。 ミシェル・ヨーがファントム・セブンの一員かと思いきや敵方ながらファントム・セブンのリーダーにちょっぴり恋をしてしまうミステリアスなアクションガール?という役どころでした。主役と言ってもやはりタイトルにファントム・セブンとついているので話はファントム・セブンが悪に立ち向かう話なのでミシェル・ヨーの出番は思っていたよりも少なめでちょっとがっかりです。 でもそこはさすがミシェル・ヨーでアクションはキレがあるし今から10年以上も前なので普通に川にバンバン落ちてずぶ濡れになるのなんて朝飯前。若いっていいですね。 ファントム・セブンの一行はというと個性豊かなはずなのですが人数が多すぎて半分くらいは顔が最後まで覚えられませんでしたしみんな身勝手な行動するからやられなくていいところでやられているし、秘密工作養成学校時代の鬼教官が邪魔をしにきたりとミシェル・ヨーが出ていないシーンはバカ映画です。 極めつけはエレベーターでヘリ爆破というダイハードも真っ青の展開に思わず突っ込まずにはいられないのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ミシュエル・ヨー (ホン・イン) | アクションも出来る水野美紀で。 |
リー・ニン (イフェイ) | 若干、宮迫博之っぽかったような気がします。 |
ファンハウス/惨劇の館 THE FUNHOUSE (1981) | |
2009年10月 | |
エイミーはダブルデートでカーニバルへ向かう。彼らは調子に乗り一晩をファンハウスと呼ばれるお化け屋敷で過ごすことにするのだが、そこで偶然男が女を殺すところを見てしまい・・・ トビー・フーパーのスプラッタームービー。 トビー・フーパーといえば「悪魔のいけにえ」なのでそれを想像していたらもうひとつパンチが効いていなかったというか「悪魔のいけにえ」越えは出来ていなかったというか・・・ 田舎町にやって来たカーニバルの中のお化け屋敷で次々と仲間が殺されていくという話はいたってオーソドックスなのですがお化け屋敷というところがこの映画のポイントですね。どこから何が出てくるかわからないところが。 殺人現場を見てしまった若者たちのうちの一人がバカだからライター落として見つかっちゃうんですよね。こういうのイラッとします。ホラー映画で殺人鬼に見つかる法則でこういう物音を立てる系の油断してしまう以外に何か上手い見つかり方ないものでしょうか。 で、カーニバル仲間の女占い師を殺した男の正体がはっきり言って人間じゃない。クリーチャーの域に達しているのでこの辺も普通の人間の方がよかったのではないかと思いました。 とはいえ色々なホラー映画のエッセンスが盛り込まれていて全体的には嫌いじゃなかったです。 ものすごいホラー映画マニアでこのまま成長したらヤバイ感じになりそうな主人公の弟がこっそりカーニバルについてきてみんなと絡みがあるかなと思いきや全然なかったのでこの弟のシーンもなければすっきりしてよかったのかななんて思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エリザベス・ベリッジ (エイミー) | ホラー映画のヒロインは清純派系の長澤まさみにお願いしたい。 |
クーパー・ハッカビー (バズ) | ホラー映画に出てくる彼氏はちょっと悪い感じがするので塚本高史あたりで。 |
フィアー・ドット・コム FEAR DOT COM (2002) |
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2003年2月 | |
ニューヨーク、目や鼻から血を流している死体が次々と発見される。刑事のマイクと保険局のテリーは彼らの死の48時間前にfeardotcomというサイトを見ていたという事実に突き当たる。 そしてついに二人は事件解決のため呪われたサイトを見てしまう・・・ 「リング」ぽいホラーものかと思いきや、「リング」な内容と猟奇殺人をミックスさせたというなんとも新しい試みのものでした。だけど全体的に中途半端でホラーじゃないじゃん。 オチを言っちゃえば、ネタバレ→惨殺された女の霊が、feardotcomを通じて今も猟奇殺人を続けている犯人を見つけてやっつけてくれってオチに、霊なんだからこんな手の込んだことしなくても呪い殺すことぐらい出来るんじゃない?そして意味もなく犯人に殺される相棒のシーンは全く意味ないじゃん←と激しく疑問に思うのでした。 主演のスティーヴン・ドーフとナターシャ・マケルホーンがなぜかロマンティックモードになるんですが、スティーヴンがやんちゃ、マケルホーンがしっかりしすぎのイメージがあるので、姉弟にしか見えないんですよね。 マケルホーンはこう見えてまだ32才という若さにおどろきつつ、30代ではケイト・ブランシェットに次ぐ演技派で結構好きなんですけどね。次回作「ソラリス」に期待ということで・・・ オープニングで目をむいて死んじゃう役にウド・キアーが。ますます怪優街道まっしぐらなのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴン・ドーフ (マイク・ライリー) |
今年で30才なのにやんちゃ度指数が高い中村獅童で。 |
ナターシャ・マケルホーン (テリー・ヒューストン) |
萬田久子を10才くらい若くしたような・・・ |
フィクサー MICHAEL CLAYTON (2007) | |
2008年4月 | |
法律事務所でもみ消し屋として活躍するマイケル・クレイトンは巨大製薬会社の集団訴訟を弁護中の同僚のアーサーが突然の奇行に出てしまいマイケルは事態の収拾に乗り出すのだが・・・ 主要キャスト3人全員がアカデミー賞にノミネートされティルダ・スウィントンがみごと助演女優賞を受賞したサスペンス。 法律ものなのにかなり陰謀めいていてサスペンスフルな仕上がり。 ジョージ・クルーニーは身内に借金を肩代わりして返済のためにもみ消し屋をやっていたり、ティルダ・スウィントンは突然ふって沸いて来たような弁護士の奇行で順調だったキャリアも大ピンチでやってはいけない決断を下してしまったりと、登場人物がみんな何かしら問題を抱えていてそれぞれが悩んだ挙句、非情な決断を下すけれども人間臭いところが何となく分かる気がします。(やっていることは現実離れしていますが・・・) ジョージ・クルーニーの役はジョージ・クルーニーがやらなくてももうちょっと別にぴったりな感じの人がいそうかなぁと感じましたが何より最近のジョージ・クルーニーは社会派専門みたいになって毎年アカデミー賞にノミネートされている感じでなんだか面白みがなくなったなぁと感じます。ロドリゲスファミリーだったころの「フロム・ティル・ダスク・ティル・ドーン」や「スパイ・キッズ」の頃が懐かしいです。ソダーバーグと組んでも「オーシャンズ」シリーズとか「アウト・オブ・サイト」は軽いノリでぴったりなのでそろそろそういう方向に戻ってきて欲しいです。 ティルダ・スウィントンは人前では普通に振舞いつつも一人になった時の焦燥感が上手いこと表現できていて何となくアカデミー賞を受賞したのも納得できました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョージ・クルーニー (マイケル・クレイトン) | ちょっと硬派な感じの杉本哲太あたりにお願いしたい。 |
トム・ウィルキンソン (アーサー・イーデンス) | テンション高くなっちゃう感じの渡辺いっけいで。 |
ティルダ・スウィントン (カレン・クラウダー) | こういう役をやらせたら迫力ありそうな松下由樹で。 |
フィリップ、きみを愛してる! I LOVE YOU PHILLIP MORRIS (2009) | |
2010年3月 | |
警官だったスティーヴンはあるときから詐欺師となり生活をしていたがついに逮捕されてしまう。刑務所の中でスティーヴンはフィリップと出会い一目惚れ。二人はやがて愛し合うのだが・・・ ジム・キャリーが実在の詐欺師を熱演。 変な映画ぢしたがこれが実話というところがにわかに信じられません。 交通事故に遭ってカミングアウト。何だかもう自分の好きに生きてやろうじゃないかという心意気は分からないでもないですがそれにしてもはじけすぎではなかろうか。ジム・キャリーは。ものすごいイケメンとイチャついていると思ってよく見たら、ロドリゴ・サントロじゃないですか。ロドリゴ・サントロも割と変な役引き受ける確率高いなぁなんて思いました。 そうこうしているうちに字ジム・キャリーが刑務所に入ってようやくユアン・マクレガー登場。乙女ちっくな役どころでビックリ。もうヒロインですね完全に。ユアン・マクレガーと言えば無駄に脱ぐという印象だったのでこういう役は正直どうだろうと思ったのですが、今まで観てきた中で一番いいんじゃないでしょうか。というか初めてユアン・マクレガーが上手いと思いました。ジム・キャリーより断然良かったです。 実際にあった話でもジム・キャリーの役どころ脱獄しすぎじゃあないかと思わずにはいられません。70年代とかならまだしもつい最近のハイテクな時代にあれだけ脱獄するところは素直にすごい。その目的がユアン・マクレガーに会うだけのためというところもすごい事だと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジム・キャリー (スティーヴン・ラッセル) | 詐欺師っぽい役が似合いそうな玉木宏で。 |
ユアン・マクレガー (フィリップ・モリス) | 雰囲気は小出恵介がはまりそうな気がします。 |
フーリガン GREEN STREET HOOLIGANS (2005) | |
2006年6月 | |
ルームメイトにはめられハーバード大学を中退となったマットは姉の住むロンドンへと向かい義理の弟ピートにつれられサッカーの観戦をする。ピートはフーリガンのカリスマ的リーダーでやがてマットはフーリガンの世界にのめりこんでいき・・・ 最初イライジャ・ウッドがあの凶暴なフーリガン?と思って心配しましたが元ジャーナリスト志望のハーバード大の学生さんがフーリガンになって心に抱えていたモヤモヤを吹っ切り仲間とともに人間的に成長する青春ものでした。 フーリガンって昼間っから仕事もしないでパブでビールを飲んでいて試合のあるときは敵対するフーリガンと乱闘ばっかりしているのかと思いきやみんなちゃんと仕事もしていて仕事終わりにいつものパブでサッカーの話題で盛り上がるといった感じで想像していたより健全なところに意外性を感じました。フーリガンの若きリーダー、ピートなんて体育の先生でなおかつ仲間思いのいい奴で男が惚れるタイプのキャラでカッコよかったです。 あと、この映画って敵対するフーリガンをこてんぱんにしてプライドと強さをアピールするところやロンドンの下町を舞台にしていて全体的な雰囲気が60年代から70年代の任侠映画に通じるところがあり、仲間うちにもよそ者のイライジャ・ウッドがみんなと仲良くなっていることに苛立ちを覚えたりするキャラなんかもいてここが個人的にツボでした。だからこの映画クレア・フォラーニは必要なんですけどいらないんですよね。ネタバレ→最後も余計なことするからピートが死んじゃうわけだし。こういう男の世界に女は変に首突っ込んでくださんなとって感じです。← イライジャ・ウッドも最初変に絡んでくるピートに猫だまし的な手でへっぽこなケンカを売って当然軽くボコボコにされつつも最後にには一人前の男に成長したイライジャはどことなくすがすがしかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
イライジャ・ウッド (マット・バックナー) | 殴り合いのケンカをするえなりかずきを見てみたい。 |
チャーリー・ハナム (ピート・ダナム) | 破天荒なところが押尾学的です。 |
ブーリン家の姉妹 THE OTHER BOLEYN GIRL (2008) | |
2008年10月 | |
ヘンリー8世と王妃の間に世継ぎが出来ず二人の関係は悪くなる一方だった。そこに目をつけた貴族のブーリンは姪のアンをヘンリー8世の愛人にさせようとするのだが王は最近結婚したばかりの妹メアリーを選び・・・ エリザベス1世を産んだアン・ブーリンとその妹メアリーの愛憎劇。 がナタリー・ポートマンがいわゆる計算高い女、スカーレット・ヨハンソンが人のいい妹というい逆の方がいいんじゃないだろうか?と思える役どころなのですが今回の配役はいつもの二人と違った感じが新鮮でよかったです。 ナタリー・ポートマンの嫉妬からくるヨハンソンへの罵倒なんかは滅多に観ることが出来ないのでなんだか得した気分。妹が王に見初められても屈することなく冷静に王室状況を分析して責めどころを見極めるしたたかさが観ていて気持ちがいいです。でもこういう風にきっちり計算している女より妹みたいに地味な女が本人もその気がないのに何もしないうちに何もかも手にいれてしまうのでこういうタイプが実は計算高い女には強敵だったりするところが面白いです。 子供が生めなくなった王妃との確執や嫉妬深い弟の嫁とかドロドロする要素満載で大奥っぽくて歴史ものですが分かりやすいところもよかったのですが、タイトル通りブーリン家の姉妹の話が中心なので二人大奥みたいな感じでこじんまりしてしまったところがもったいないかなと思いました。(エリック・バナが姉妹に振り回されてダメなことばかりしているようにしか見えないのです。) | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ナタリー・ポートマン (アン・ブーリン) | 企んでいる感じが似合いそうな滝沢沙織で。 |
スカーレット・ヨハンソン (メアリー・ブーリン) | 水川あさみあたりにお願いしたい。 |
エリック・バナ (ヘンリー8世) | ちょっと暗そうな感じの山田孝之で。 |
プール SWIMFAN (2002) |
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2003年3月 | |
高校生のベンは水泳部でも成績優秀、恋人エイミーとも上手くいっていた。 そんなある日、転校生マディソンがやってくる。ベンはマディソンに親切にしてるうち親密なムードになり誰もいないプールに忍び込み一線をこえてしまう。その日を境にマディソンはベンに執拗に付きまとい始め・・・ という高校生版「危険な情事」という内容です。 ストーカーする女子高生が美少女という設定ですけど、美少女というより性悪度120%って感じなんですよね。それがまぁいいところだとは思うんですけど。 それにしてもこの女子高生の性悪っぷりは結構すごいです。主人公のドーピング検査のときに薬物が検出されるように細工したり、主人公のバイト先(病院)で患者に飲ませる薬をすり替え騒ぎを起こしクビにしたり、主人公の彼女を事故に見せかけ怪我をさせる。ここまでくるとストーカーというよりなんかの復讐です。あぁいまどきの高校生は恐ろしい。 最後はもうやけくそで、「やめてほしければ愛しているって認めなさい。」ってもうむちゃくちゃでなんでもありって感じです。 主人公の恋人役に「ロズウェル」のシリ・アップルビー。彼氏にはいつも苦労させられてますな役がもうすっかり板についた感があったりして。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェシー・ブラッドフォード (ベン・クローニン) |
この手の映画に多いにやけ顔(バカっぽい顔ともいう)。そんな顔の佐藤隆太で。 |
エリカ・クリステンセン (マディソン・ベル) |
なんか性悪そうな香りのする上原さくらあたりで。 |
シリ・アップルビー (エイミー・ミラー) |
奥菜恵で。雰囲気がシリ・アップルビー風に思えるだけなんですけど・・・ |
フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石 FOOL'S GOLD (2008) | |
2008年6月 | |
トレジャー・ハンターのベンは宝の手がかりを掴むが宝探しに夢中になっている間に妻のテスに離婚されてしまう。そんな中、大富豪のナイジェルと運良く出会ったベンはナイジェルのヨットで働くテスと偶然再会し宝探しをすることになり・・・ マシュー・マコノヒーとケイト・ハドソンの二回目くらいの共演のお宝探しラブコメディ。 マシュー・マコノヒーと言えば「評決の時」で大抜擢されてその後も「コンタクト」やら「アミスタッド」にでて正統派な二枚目路線でくるかと思いきやいつの間にかノーテンキで脱がなきゃマコノヒーじゃないというくらい脱ぎキャラが定着して今回も「もっとも美しい人」に選ばれたケイト・ハドソンより露出が多いし、なにもここで脱がなくてもというところで脱いでいるところはさすがでした。 ギャングのような音楽プロデューサーから借金しているマコノヒーとそのギャングとかつてのマコノヒーの宝探しの師匠という三つ巴でお宝争奪バトルが始まるのですがものすごく分かりやすいところにお宝があっていままで気がつかなかったほうがおかしいのですがそういった大雑把なことは置いといていいんじゃないかなと感じました。なんといってもマコノヒーの肉体が一番の売りなのですから。 金持ちのドナルド・サザーランドは顔が顔だけに最後に裏切るかと思いきや最後までマコノヒーをサポートするという普通にいい人な役どころでした。ドナルド・サザーランドはたまにこの映画に出る必要はなかったんじゃないかなぁという映画に結構出ているところがいつも不思議に思います。 それとサザーランドの娘が親の金で豪遊しバカな発言を繰り返して周りが困惑するというろくでもないセレブな娘で、おバカなキャラクターを入れるのがいま流行りなのでしょうか。こういうキャラクターを見るたびに面白いというより親が死んだらこの子は大丈夫だろうか?といつも変に心配してしまうのが玉に瑕です。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マシュー・マコノヒー (ベンジャミン・“フィン”・フィネガン) | 「特命係長・只野仁」ではマコノヒーなみに脱いでいる高橋克典で。 |
ケイト・ハドソン (テス・フィネガン) | しっかりしていそうな竹内結子で。 |
ドナルド・サザーランド (ナイジェル・ハニーカット) | 大御所感漂う北大路欣也あたりで。 |
アレクシス・ジーナ (ジェマ・ハニーカット) | 典型的なマリエという感じのセレブでした。 |
フェア・ゲーム FAIR GAME (2010) | |
2011年12月 | |
CIAで活躍する諜報員のヴァレリーはイラクが核兵器の開発を行っている証拠を集めるために元大使の夫をアフリカに送り込み調査を行うが、核兵器の存在がないと夫のジョーが告発したことによりヴァレリーの招待がメディアに報道されてしまい・・・ 9.11後に実際にあった事件をナオミ・ワッツとショーン・ペンで再現。 ナオミ・ワッツがスパイ?と思いましたがオープニングからスパイ活動をこなすシーンが新鮮かつ様になっていて思わずこの世界に引き込まれます。ナオミがおとり捜査みたいなことやっているなんてレアですからね。 実録ものなので政府の壮大な嫌がらせにくじけず逆転するという結末は分かっているのですが、それでもポリティカルサスペンスとしても完成されていると思いましたし、スリリングな展開が「24」を彷彿とさせてよかったです。爆発シーンとかはないですけれど、じわじわと追い詰められていくところが怖いですね。 ショーン・ペンは何か熱血すぎて有難迷惑なんですよ。正義感が強いのはすごい事なんですけど、正義感が強すぎて空回り。家族のことも顧みずに国と戦おうとしてナオミもいい迷惑なんです、でもその結果大国の暗部が見えてくるという仕組みが興味深かったです。 政府内でも派閥みたいなのが分かれていて副大統領の側近が嫌がらせをしてくるのですが、結局のところ変なプライドのおかげで後に引けなくなってしまったんですよね。どんなに偉くなっても人間素直が一番だなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ナオミ・ワッツ (ヴァレリー・プレイム) | 気丈な感じの浅野温子で。 |
ショーン・ペン (ジョー・ウィルソン) |
奥田瑛二あたりにお願いしたい。 |
フェイク シティ ある男のルール STREET KINGS (2008) | |
2009年2月 | |
ロス市警のトムは強引な捜査方法を行いながらも実績を残し、上司のジャックににかばわれていたが、内部調査部のジェームズに目を付けられ始めていた。そんなある日、強盗事件に巻き込まれたトムは目の前でかつての相棒を殺されてしまい・・・ キアヌ・リーヴス主演のダーティ・コップ系な映画。 雰囲気は70年代後半から80年代前半にかけての汚職刑事ものという雰囲気がプンプンしていい感じなのですが、肝心の主役、キアヌ・リーヴスがこの映画の雰囲気にマッチしていなくてとても残念。 腕は立つが荒くれ者で問題児という設定がキアヌには向いていないと思います。こういう役にはやっぱり男臭いジェイソン・ステイサムみたいな人がぴったりなんですよねぇ。何だかよく分からないうちに新しい相棒になっているクリス・エヴァンスも出ているのでどうせなら「セルラー」で共演実績のあるステイサムがどう見てもしっくりくと思うのでした。 上司にはフォレスト・ウィッテカー、嫌味っぽい内定調査部のお偉いさんがヒュー・ローリーとこちらは中々イメージにぴったり。その他にも警官仲間やなんやら映画やテレビで見たことあるという人かこれでもかというくらい出ていて見た目には結構豪華な面子が揃っていてそういった点では満足しました。 それにしてもフォレスト・ウィッテカーは後半、熱くなればなるほど闘志むき出しという感じの異様な迫力があって「ラストキングダム・オブ・スコットランド」を思い出して怖かったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キアヌ・リーヴス (トム・ラドロー) | 哀川翔っぽい感じの人にやってもらいたい。 |
フォレスト・ウィッテカー (ジャック・ワンダー) | イメージは六平直政という感じで。 |
ヒュー・ローリー (ジェームズ・ビッグス) | この人はやっぱり阿部寛を連想させます。 |
フェーズ6 CARRIERS (2009) | |
2010年4月 | |
致死率100%のウイルスが蔓延している近い未来、ブライアンとダニーの兄弟は恋人のボビーや女友達のケイトと共に人のいる場所をして旅を続けていたのだが・・・ 終末観漂うアウトブレイクもの。 もうちょっとゾンビっぽい感じの内容かなと思ったら普通にアウトブレイクもので感染初期段階では見た目で判断がつかなかったりして疑心暗鬼になったりするところが「ザ・クレイジーズ」のような印象も受けなくはないのですが色々な使えそうなエピソードが活かされていなくてもったいない残念な感じがしました。 例えば中盤に出てくるゴルフ場のクラブハウスにたどり着いた4人。実はそこには先客がいて追い出される羽目になるのですが、それこそ「ザ・クレイジーズ」に出てくるような完璧な防護服を着た集団が武力行使して主人公たちを追い出しにかかるのですが、ものすごくあっさりとこの場面が終わってしまって人間同士の醜いところをもっとスリリングに描けるはずなのになぁと思いました。 ネタバレ→4人の中でも有名なパイパー・ベラーポが割りと早い段階で感染して置いていかれたり、クリス・パインも感染してしまって生き残るかなと思っていた二人が脱落して感染しそうな弟カップルが生き残るというところは逆に斬新でよかったです。← どうでもいいのですが一応メインのクリス・パインの代表作は「スター・トレック」だと思うのですがパンフレットにはリンジー・ローハンの相手役を務めた「ラッキーガール」と「スモーキンエース」になっていたところが気になりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリス・パイン (ブライアン) | アクティブな感じの小栗旬あたりで。 |
ルー・テイラー・プッチ (ダニー) | 優しそうな向井理で。 |
フェティッシュ CURDLED (1996) |
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2002年2月 | |
殺人事件に異常なまでに興味があるガブリエラ。 そんな彼女がもっとも注目しているのは、世間を震撼させている(金持ちの女性ばかりねらう)ブルー・ブラッド・キラーだ。 そんなある日TVで殺人現場専門の清掃会社があることを知ったガブリエラはさっそくその会社で働き始め、ついにブルー・ブラッド・キラー事件の清掃担当となるが・・・ ガブリエラが殺人現場で被害者がどんなふうに殺されたのか、想像しながら包丁片手に踊るシーンは思わず笑っちゃいます。しかし、現場検証が終わっているとはいえ、現場の包丁を素手で触っていいのか?なんていう疑問はさておき、殺人鬼役のウィリアム・ボールドウィンのすけこまし役がぴったりはまって、良かったです。 イケてるブラック・コメディとはまさにこの映画のこと。 そうそうエンドロールが流れたからって、観るのをやめちゃあいけません。エンドロールのあとにガブリエラの疑問が解決します。 余談ですが、ケリー・プレストン(トラボルタの奥さん)が出ていたなんて、気が付きませんでした。たぶん殺されちゃう役だろうな・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アンジェラ・ジョーンズ (ガブリエラ) |
古畑任三郎でフラメンコを踊っている姿が印象的だった、山口智子を。 彼女は今何をしているのでしょう? |
ウィリアム・ボールドウィン (ポール/ブルー・ブラッド・キラー) |
口元のにやけっぷりがウィリアム・ボールドウィンに近いものがある、坂口憲二を。 |
フォーガットン THE FORGOTTEN (2004) |
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2005年6月 | |
一人息子を事故で亡くして14ヶ月、テリーはいまだ立ち直れずにいた。やがて彼女の周りの人物たちは息子のサムの存在を忘れていき、夫はテリーのことすら忘れていて・・・ 序盤はサスペンスタッチで後半何かとんでもないものが出てきた感じの予告編を観たとき、これ「ドリームキャッチャー」並みの怪しい映画になりそうな予感がしていたけど結構ちゃんとしていました。 予告編で大体の筋は分かっていたのでUFOやら異性人を出してくるのかちょっと気になっていたのですがこのタイミングも悪くはなかったように思えます。ネタバレ→というかUFOはそれっぽい影のみで存在を匂わせているだけだし、異性人も人間に化けていて←あからさまじゃないところが結構好みです。 ネタバレ→UFOにアブダクトされていく人々もまるで掃除機に吸い込まれていくような感じが新鮮だったし(建物ごと吸い込むってところがポイント)これはちょっと戦慄ものでした。←何かで読んだのですがシャマランの「サイン」にノレたひとはこの映画も楽しめます。みたいなことが書いてあって、あぁなるほど「サイン」はすごく好きだからこの映画すんなり受け入れられたのだなぁと思いました。 この手の作品はあんまり書くとあれなんで感想書きにくいので困るのですがネタバレ→なんでジュリアン・ムーアだけ記憶があるのか?とか見破った二人の子供達だけ返してくるのはどうよ?←とかちょっと無理目な設定あったりするけど、ジュリアン・ムーアが上手いのでそういう部分あんまり気にならかったし嫌いじゃないです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジュリアン・ムーア (テリー・パレッタ) |
鈴木京香にさらっとやってもらいたい。 |
ドミニク・ウェスト (アッシュ) |
こってりした堤真一という感じがして・・・ |
フォー・クリスマス FOUR CHRISTMASES (2008) | |
2010年1月 | |
付き合って3年のブラッドとケイトは互いの両親が離婚していることからクリスマスは何かと理由をつけてクリスマスは二人は実家に帰る事を避けていたが、ニュースの生放送に映ってしまったことで二人は互いの両親に会いに行くことになり・・・ ヴィンス・ヴォーンとリース・ウィザースプーンのクリスマスシーズンのコメディ。 季節外れですが前から気になっていたのでレンタルして観ました。 お互いの実家それもどちらとも離婚しているのでクリスマスに4件の家を回るうちに段々険悪になっていくという定番のスタイルなのですが、さすがヴィンス・ヴォーンとリース・ウィザースプーンというコンビなので普通に楽しめます。 見所はというと二人のそれぞれの両親が無駄に豪華というところです。ヴィンス・ヴォーン側の両親がロバート・デュヴァルにシシー・スペイセク。リース・ウィザースプーン側の両親がジョン・ヴォイトにメアリー・スティーンバージェン。 メアリー・スティーンバージェンなんて本当こういうコメディ映画に出てくるトンでるお母さん役しかやっていないような気がするのは気のせいでしょうか。しかも今回はシシー・スペイセクがヴィンス・ヴォーンの幼なじみと出来ているし、メアリー・スティーンバージェンも怪しげな牧師と出来ているわで、欧米は本当いくつになっても肉欲に貪欲だなと思いました。 とヴィンス&リースの映画なのにお父さんお母さんが濃すぎて家族はやっぱり大切みたいなテーマが完全に薄れているなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィンス・ヴォーン (ブラッド) | 中村獅童あたりにお願いしたい。 |
リース・ウィザースプーン (ケイト) | こういうコメディにぴったりな観月ありさで。 |
フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い FOUR BROTHERS (2005) |
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2005年12月 | |
デトロイトの小さな街のスーパーで一人の中年女性が強盗に襲われ殺される。彼女に育てられたかつては不良だった四人の兄弟は自分達の手で犯人を探し始めるのだが・・・ 全米No.1だったのでいつ日本公開されるのかとおもっていたらいつの間にか公開されていつの間にか終わりかけていたので駆け込みで観に行きましたが面白かったです。雰囲気的にいうと陰謀めいたものが最終的に明らかになってジェイソン・パトリックとレイ・リオッタの「ナーク」な感じに近いかな? 出来としては「ナーク」の方が完成度としては高いなぁと感じましたけど好みではこっちの方が好きです。携帯電話とか現代的なツールは出てくるのですが街の寂れ具合というか暴力が当たり前のやばい感じが70年代のブラック・ムービーといった趣でかなりツボです。普通に街中で銃撃戦あるし汚職警官は出てきますから。。音楽もそんな雰囲気出していて携帯電話とパソコンが出てこなければいつの時代だろう?と錯覚しまするんですけどこのちょっとした70年代の男の映画という感覚がカッコいい。無駄に女がからんでこないところもよくて唯一結構絡んでくる次男の彼女がカイヤなみにパワフルなところもこの荒くれた町にぴったりで納得できます。 それに血はつながっていないけどこの兄弟は荒くれ者たちの集まりみたいなものだからじゃれ合いが普通に上から押さえつけてグーで殴ったりして痛そうだけどその後ケロッとして「飯だぞ。」みたいな展開になる感覚はこういう兄弟もの観ると憧れます。喧嘩するけど絆は深い兄弟達だから普通にののしり合ったりすることが見ていて嫌な感じにならずにコミュニケーションとして成り立っているから笑えるところも結構あって復讐がテーマになっているけれど重くないところがよかったです。 あとこの映画、マーク・ウォールバーグしか知らないだろうなぁと思ったら次男は「ワイルド・スピードX2」とか「フライト・オブ・フェニックス」に出ていて三男は「Be Cool」に出ていたし、四男は「トロイ」に出ていて気がつけば全員知っていた。ということに気がつきハリウッドも広いようで意外と狭いのか?と思うのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マーク・ウォールバーグ (ボビー・マーサー) |
的場浩司がイメージにぴったりで。 |
フォーン・ブース PHONE BOOTH (2002) |
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2003年11月 | |
自称一流のパブリシストのスチュは新進女優のパメラに公衆電話から誘いの電話をかけるも断られ電話を切るがすぐに公衆電話が鳴り出した。思わず電話に出たスチュに電話の声の主は「電話を切ったら殺す。」と脅してきて・・・ 「チェンジング・レーン」のように後味の悪さが終始つきまとう感じがしますけど、ジョニーデップの「ニック・オブ・タイム」のようにほぼリアルタイムにテンポよく物語が展開していくので思ったより後味もなくユーモアもちょっと混ざっているので結構楽しく観られましたよ。 この電話の声の主がネタバレ→キーファー・サザーランド←っていうのが衝撃的だったけど、この人映画じゃすっかり悪役路線になっているなぁ。しかもこのキャラ、ネタバレ→権力や金はあるけど社会の害になるような行いをする←奴らに制裁を勝手に加えているけど、スチュなんかただの浮気者の高慢ちきなだけの奴がたまたまターゲットになって災難です。 主演はルーシー・リューとともに今年出演作目白押しだったコリン・ファレル。警官役のフォレスト・ウィティカーの助けもいらないくらいしっかり存在感出ていましたよ。とはいえ見終わった後、コリンよ調子に乗りすぎるなよという警告も含んでいるんじゃないかと感じましたよ。 ともあれ高慢な態度は災いをもたらすという教訓を学んだ映画だったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
コリン・ファレル (スチュ・シェパード) |
調子に乗りすぎたのか、最近勢いのなくなってきた窪塚洋介で。 |
フォロウィング FOLLOWING (1998) |
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2002年12月 | |
作家の卵であるビルは見知らぬ人を気付かれないようつけ回し、小説のネタにしていた。ある日つけ回した男コップに気付かれてしまう。がそんなコッブも他人の家に忍び込み他人の生活を覗くことを楽しんでいた。 そんな二人は意気投合し、ある女性の部屋に侵入するが・・・ 「メメント」のクリストファー・ノーラン初監督作品(多分)。70分と短いながらも「メメント」っぽい要素が盛りだくさんで満足です。時間をさかのぼっていくわけではなく、いきなり的に突然未来の出来事が再現されるので、最初は頭の中が混乱しますが(特に主人公ビルは髪型がまるっきり変わるので同一人物なのかどうかわからなくなる事しばしばで・・・)、最後にはなるほど納得するように上手くまとまるんですね。 もちろん低予算映画なのでキャストがノーランの中間達で構成されているわけなんですよ。多分。だから知った顔がなくて純粋にストーリーに集中できてよかったですね。 「メメント」より50分ほど短いのであっさりしていて、かえってこっちの方が好きかもね。 あ、コッブ役のアレックス・ハウ、若干ヒュー・グラントはいってます。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェレミー・セオボルド (ビル) |
作家の卵なんて役も強引にこなしそうな加藤晴彦で。 |
アレックス・ハウ (コッブ) |
あやしい役ならまかせとけって感じの京本政樹で。 |
ルーシー・ラッセル (ブロンドの女) |
ミステリアスで、つけ回されちゃうブロンドの女役は、りょうで。 |
ブギーマン BOOGEYMAN (2005) | |
2007年1月 | |
子供の頃、父親がブギーマンに襲われたところを目撃したティムはそのことがトラウマとなって15年が過ぎた。母親が病死し葬儀のために故郷にもどるのだが・・・ 謎のモンスター?に襲われるサム・ライミ製作のホラー映画。 予告を観た感じだと期待できる雰囲気だったのですが「ザ・フォッグ」のように音で驚かすだけのビックリ映画でアイディアはそこそこだったったのでもったいないです。 そもそも都会の彼女はなぜか性格が悪そうで故郷の幼なじみ(TVドラマ「BONES」の主役の博士の人)は性格の良さそうなカントリーガール?が出てくるというよく分からない設定も原因のひとつかなぁなんて思いました。 ブギーマンとは西洋で子供をさらう妖怪のようなものらしいのですけどこの映画の正体はネタバレ→主人公の恐怖の産物が実体化したものというのは100歩譲ってよしとてブギーマンのCGがいまどきこれはどうなのよ?というところで←完全にこれダメだなぁと思ったし主人公もどんな顔してたか覚えていないし(「鬼教師ミセス・ティングル」に出ていたらしい)やっぱり全体的に今ひとつなのでのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
バリー・ワトソン (ティム) | ホラー映画が似合いそうな藤原竜也で。 |
復讐者に憐れみを SYMPATHY FOR MR. VENGEANCE (2002) |
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2005年10月 | |
聴覚障害を持つリュウは病の姉のために肝臓移植を考えるが適合者が見つからず仕事もクビになってしまう。リュウは臓器の闇取引に手を出すが金を騙し取られてしまう。リュウの友人ユンミの案でクビになった工場の社長ドンジンの娘を誘拐し身代金を手にしようとするのだが・・・ パク・チャヌク監督による復讐三部作の完結編「親切なクムジャさん」公開前に一作目を観ておかなければと思い鑑賞。 もともとはリュウの行動が発端で次々と最悪な出来事が起こるのですが、リュウも姉のためにドナー待ちしているけれど一向に現れずふとしたきっかけで臓器のブラックマーケットに手を出したと思ったら病院でドナーは見つかるし、金は騙し取られるしで本当タイミングが悪いわついていないわで可哀想な人なんですよ。それで唯一の理解者ユンミに誘拐事件を持ちかけられて実行するけれどそれを知った姉は自殺しちゃうし誘拐した娘もちょっと目を離した隙に溺れ死んでしまうしで、リュウは一生分の不運が一気にやってきたようでやっぱりついていないんです。そこから娘を誘拐されたソン・ガンホの復讐が始まるのですがリュウも臓器売買の闇組織に復讐される側も復讐するというところが単なる復讐するところがよかったです。最後にソン・ガンホの顛末があれ?というかユンミは只者じゃなかったのか?そうじゃないのか?と疑問を感じがしましたが、二作目の「オールド・ボーイ」はユ・ジテの復讐の動機と復讐に現実離れをすごく感じたので比べてみると今回の方が最後もなんとなく後味の悪さを感じるけど「オールド・ボーイ」があの終わり方だったから重すぎず軽すぎずで今回の方が好みでした。 それにしても韓国映画の子役ってほとんどの確立で可愛くないし、しかもお嬢様が着るようなヒラヒラなお洋服が似合っていないところがいつもすごいと思います。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ソン・ガンホ (ドンジン) |
キレたら絶対サイコになりそうな佐野史郎で。 |
シン・ハギュン (リュウ) |
イメージ的には袴田吉彦でしょうか。 |
ペ・ドゥナ (ユンミ) |
ちょっと鋭い視線が遠山景織子っぽくて。 |
復讐捜査線 EDGE OF DARKNESS (2010) | |
2011年8月 | |
殺人課の刑事、トーマスの一人娘が久しぶりに帰ってくるが、その晩何者かが自宅の前で娘が射殺されてしまう。当初、トーマスに恨みを持つ人間が彼を狙って撃ったと思われていたのだが・・・ メル・ギブソン主演の復讐劇。 久しぶりのメル・ギブソン主演の映画は70年代の復讐ものを彷彿とさせる激しいアクション映画でした。 ここの所リーアム・ニーソンがこういうジャンルの映画に出ていいましたがやっぱりメル・ギブソンの方がはまっています。目がギョロっとしているから本当に怒っています感が出ていて迫力満点です。実際計画性なしにひらめきで行動しているようなところもメル・ギブソンらしくてよかったです。 娘の死には陰謀めいたものが絡んでくるのですが、これに関わったものは当然次々と死んでいくのですが敵も味方も娘さえも死にざまがハード。切り株映画並みの血みどろさ。普通のハリウッド映画だともうちょっとゆるい感じの表現ですがこれは徹底的にやっていてよかったです。 同じような雰囲気の「96時間」と比べるとこちらは話の展開も辛口であちらはすべてが丸く収まる感じで生ぬるいなと思ったのですが、こちらは色々なことがヘビーに展開されていきほとんどが救いようがない感じのところが現実味にあふれていてこれは意外な拾い物だなと思いました。 殺されてしまう娘役の子はどこかで見たことがあると思ったら、「デビル」でエレベーターに閉じ込められる人妻役の人でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
メル・ギブソン (トーマス・クレイブン) | 怒らせたら怖そうな勝新太郎で。 |
復讐のプレリュード 大冒険家 (1995) | |
2007年1月 | |
1975年カンボジア、ヤンはレイという男に家族を惨殺され一人生き残る。大人になったヤンは空軍パイロットとなり麻薬王となったレイを暗殺を試み失敗してしまうがレイの愛人に助けられる。やがてヤンはマフィアになりすましレイの娘に近づくが・・・ 今度のアンディ・ラウは空軍パイロット役かぁ。と思っていたらパイロットらしいシーンは冒頭の5分くらいでした。復讐ものでほとんどがマフィアになりすましていたからパイロットである必要ないんですけどね。しかも今回はカンボジア人の役というところも強引にこなしてしまうところがさすがスター・アンディ・ラウだなと思いました。 娘を誘拐して麻薬王に復讐するつもりがお互い惚れあって結婚。しかし麻薬王の愛人が娘に嫉妬して大怪我を負わせるというアンディ・ラウに絡む麻薬王の愛人と娘の三角関係の方ががアンディ・ラウが麻薬王に復讐本筋より濃いところもすごかったです。 麻薬王はいかにも悪人ですというルックスで襲われそうになると平気で部下を楯にするような奴でしかも最後一人になってしまったら泣いて命乞いをするような昔の日本の時代劇によくいた典型的な悪人スタイルというのがいまも香港映画が面白い要因のひとつなのではないかなぁと感じるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (ヤン/マンディ) | 復讐ものとか合いそうな織田裕二で。 |
ポール・シン (レイ) | マフィアっぽい風貌の中尾彬で。 |
ふたりにクギづけ STUCK ON YOU (2003) |
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2005年9月 | |
ボブとウォルトは全く性格の違う双子だったが結合双生児のためいつも一緒に行動をしていた。そんな二人はウォルとの俳優の夢を実現させようとハリウッドに向かうのだがひょんなことからシェールの相手役に抜擢されてしまい・・・ ファレリー兄弟で題材が題材なだけにやばそうな内容だなぁと思っていたし、マット・デイモンとグレック・キニアが単なる兄弟ならまだしも双子って設定にどうやっても無理があると思っていたのですが、ネタバレ→マット・デイモンの体にしか肝臓がないからグレッグ・キニアは老けるのが早い←という胡散臭いけどなんか妙に納得させられてちゃんとしたコメディで普通に楽しめました。 劇中シェールと共演するハニー&なんとかっていうテレビシリーズのオープニングが「スタスキー&ハッチ」のようないかにもアメリカのテレビシリーズですよって雰囲気にぴったりマッチしてグレック・キニアってちょっと安っぽい雰囲気かもし出したらピカイチという感じでよかったですよ。 面白くなってくるのはやっぱりシェールが出てきてから。なんか実際のシェールってこんなんじゃないのと思わせるビッチっぷりが笑えるし結局サバサバした性格でウォルトに助言を与えたり相談とかのっているし一人顔色は明らかにおかしな事になっているけどきっといい人ですよ、シェールは。 シェールに比べると優等生過ぎて今ひとつ垢抜けないところは歩けどメリル・ストリープもよくファレリー兄弟作品に出たなぁって感じでただただ驚くばかり。メリル・ストリープも多分劇中の本人役のまんまでいい人なんだろうなぁ。 俳優の卵役のエヴァ・メンデスもこの二人を見て差別のさの字も起こさずすんなり友達になっちゃう気前のいい姐ちゃんというところも気持ちがよくって今回のこの映画それぞれの持ち味が上手く出せたところが総合的によかったのかなぁなんて思いました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マット・デイモン (ボブ・テナー) |
内気で真面目そうな高嶋政伸で。 |
グレッグ・キニア (ウォルト・テナー) |
ナンパする姿は石田純一のようで。 |
エヴァ・メンデス (エイプリル) |
山田優はやっぱり日本のエヴァ・メンデスだと思う。 |
不都合な真実 AN INCONVENIENT TRUTH (2006) | |
2007年2月 | |
地球温暖化の危機を訴えるアル・ゴア氏の講演の様子を描いたドキュメンタリー。 地球温暖化、温暖化言われて何年も経ちますけど改めてこういうものを観ると10年後ってどうなっているのだろう?とやっぱり少しは不安になります。 ゴアの講演の様子をまとめた感じの内容になっているのですが個人的に気になったのはアメリカって今回のイラクの件もありますけど自分の間違えを認めないんだなぁと思いました。 それに「もしも・・・」という言葉がありますがブッシュじゃなくてゴアが大統領になっていたら世の中もっと温暖化って押さえられていたんじゃないかと思うと世の中の歯車というか運命って不思議だなと思うのでした。 観終わった後はドキュメンタリーとしてもよかったなと思ったのですが帰ってテレビを見ていたらゴアが「一瞬だけ大統領になったアル・ゴアです。」と映画で言っていた自虐的なギャグや映画で出てきた最近多発するハリケーンは温暖化のせいと映画と同じことをやっていて、地球温暖化は待ったなしの状態なのは分かっているのにちょっと損した気分になるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (ドキュメンタリーのため今回はなし) |
プッシーキャッツ JOSIE AND THE PUSSYCATS (2001) | |
2006年5月 | |
田舎町でプッシーキャッツというバンドを組んでいるジョーシー達はある日突然大手レコード会社からスカウトされ瞬く間に人気のバンドになるのだが・・・ レイチェル・リー・クックのアイドル系映画なんですが「シン・シティ」や「RENT」でここのところ絶好調で注目のロザリオ・ドーソンが出ているので観てみたらマネージャーにアラン・カミング、レコード会社の社長にパーカー・ポージーやらTVシリーズ「Joey」でジョーイの甥っ子も出ていてさらにはオープニングでとある陰謀に巻き込まれるボーイズ・グループの中にセス・グリーンがいてノリノリなところやミッシー・パイルなんてなんだか良く分からないけどプッシーキャッツにくっついてきてニューヨークにやってくるのですがいい味だしていてさすが笑いのツボが分かっているところも楽しくてなかなかの拾いものでした。 ネタバレ→レコード会社がサブリミナル効果をCDに仕込んで流行を作り出す←という陰謀も盛り込みつつ良くあるバンドの順調すぎる成功から一人だけ人気者になって仲間割れそして和解という分かりやすい展開が大雑把なんですけど結構バランスよくできていて感心しました。 ロザリオ・ドーソンの歌声はといえばレイチェル・リー・クックのバックコーラスと予想したとおりで物足りないのですがこれは仕方がない。だってロザリオ・ドーソンが歌ったらレイチェル・リー・クックの普通の歌声がしょぼくなっちゃいますから。 あとタラ・リードの役は天然担当なんですがアホすぎてだんだんイライラしてきました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レイチェル・リー・クック (ジョシー・マッコイ) | 安倍なつみ、飯田圭織、保田圭のモーニング娘。を卒業したメンバーでやってほしい。 |
タラ・リード (メロディ・ヴァレンタイン) | |
ロザリオ・ドーソン (ヴァレリー・ブラウン) |
ブッシュ W. (2008) | |
2009年6月 | |
オリヴァー・ストーンがブッシュ元大統領を描いた伝記もの。 意外とまとも。という評判を聞いていたのでどんな感じなのかなと思っていたらもうちょっとパンチが効いていた方がよかったな、中だるみしていてもう少し時間も短ければよかったんじゃないかなと感じました。 話の展開は現在といっても大統領時代のビン・ラディンが核兵器持っているから攻め込むところの話といかにしてブッシュが大統領になったのかという回想シーンの組み合わせ形式でが何といっても大統領時代の長官やら補佐官の出演者が異常に豪華。 お父さんお母さんがジェームズ・クロムウェルとエレン・バースティン。チェイニーがリチャード・ドレイファス、ラムズフェルド長官がスコット・グレン、パウエルがジェフリー・ライトでおまけで大統領補佐官がコリン・ハンクスで全く似ていないイギリスのブレア首相が「ファンタスティック・フォー」のゴム人間。 そんな豪華メンバーで繰り広げられるホワイトハウスの内幕。 すごいですね物事を決める時の適当さ。普通の会社でもこんな風に決めたりしませんよ。ブッシュは意見を求めるだけで頼りないのは何となく想像していたのですが、他の補佐官やら長官のミスの擦り付け合いときたら、日本の政治も怪しいですがアメリカも大丈夫?と思わずにはいられません。 劇中でお父さんに大統領の器じゃないと言われているのですが、確かにいい人そうなんですが人間向き不向きというものがあるんだなと改めて感じました。 あと、ライスがものすごく悪巧みしているようでしかも恨めしい感じの表情が怖いです。この人は最初影が薄かったのですが、後半バンバン意見を言ってくるところも何だか不気味でこの人の出ているところだけは何だか別の映画を観ているようでした。そんなライス役はなりきり演技が極まっていたサンディ・ニュートン。この人の方向性が分からなくなったのですがこの映画ではものすごい存在感でした。 主役のブッシュは絶好調のジョシュ・ブローリン。最初はブッシュはさすがに無理と思いましたが意外と似ています。むしろ無理があったのは若い時代を自分でやってしまったところですが、ジョシュ・ブローリンは今勢いがあるのでとりあえず何をやっても許されると思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョシュ・ブローリン (ジョージ・W・ブッシュ) | ここはやっぱり麻生太郎さんで。 |
PUSH 光と闇の能力者 PUSH (2009) | |
2009年11月 | |
念動力を持つニックはある日、突然現われた予知能力を持つキャシーという少女に超能力者を監視する機関から逃げ出した脱出した一人の女性を探して欲しいと依頼され・・・ クリス・エヴァンスとダコタちゃんの「HEROES」っぽいサイキックアクション。 イマイチという評判を聞いていたおかげか意外と楽しめました。なぜか舞台は香港でアメリカ人がサイキックバトルで大暴れというところは妙な感じでしたが・・・ カミーラ・ベル演じる人に記憶を押し付けるプッシュという能力者が脱走して政府とサイキック中国マフィアとクリスエヴァンスたちの三つ巴の戦いが描かれているのですが、みんなひとつの能力しか持っていなくてどのチームも役割分担が出来ていて組織として動いているところが気に入りました。 予知能力のあるダコタちゃんと性格の悪そうなサイキック中国マフィアの予知能力者が知っていた未来に対して何か行動を起こすと未来が変わるからそのことを逆手にとって予知能力で騙しあいという展開がもうひとつすっきりしないところでした。ここはそんな小難しいことしないで普通に予知だけしていればよかったと思います。 クリス・エヴァンスは相変わらずの憎めない三枚目というキャラクターが板についています。ダコタちゃんは最近大作系の映画に出始めて個人的には好感度アップ。失敗してもいいから大味な大作にも精力的に出て欲しいなと個人的には思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリス・エヴァンス (ニック・ガント) | お調子者な感じの桐谷健太で。 |
ダコタ・ファニング (キャシー・ホームズ) | イメージはやっぱり志田未来とかぶります。 |
カミーラ・ベル (キラ・ハドソン) | 仲間由紀恵あたりにお願いしたい。 |
ジャイモン・フンスー (ヘンリー・カーバー) | 冷徹そうな役もいけそうな三浦友和で。 |
フットルース FOOTLOOSE (1984) | |
2011年5月 | |
小さな田舎町に引っ越してきた高校生のレン。この町には流行の音楽やダンスが禁止されていたがレンがやってきたことにより高校生たちはプロムでダンスパーティーができるように画策するが・・・ ケヴィン・ベーコン主演の青春映画。 舞台のミュージカルになっているので前から気になっていたのですがようやく観ることが出来ました。 ケヴィン・ベーコンが出ているのは知っていましたが、これ今観ると結構豪華な顔ぶれなんです。ヒロインのロリ・シンガーの厳しいお父さん(牧師)が見るからに恐ろしいジョン・リスゴー。その母親にダイアン・ウィースト。 そして青春ものにありがちな主人公の三枚目な親友にものすごく痩せていたクリス・ペン。ヒロインの親友という脇役にサラ・ジェシカ・パーカーですよ。この二人当然最後に付き合いますみたいな感じになるのですが、今ではサラ・ジェシカ・パーカーがすっかり大物というところが興味深いです。 話は青春映画にありがちなベタな展開。ヒロインはワルと付き合っているけど主人公が現れてそっちになびき、ワルに嫌がらせを受けたり、閉鎖的な町で革命的な出来事が起ころうとして大人たちは大騒動。みたいな。 全体的には面白いと思ったのですが、ケヴィン・ベーコンが何故か体操部だったり、最後のワルの片付きかたがあっさりだったり惜しい感じでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケヴィン・ベーコン (レン・マコーミック) | 顔の雰囲気は二宮和也っぽい。 |
ロリ・シンガー (エリエル・ムーア) | 長澤まさみあたりにお願いしたい。 |
ブライダル・ウォーズ BRIDE WARS (2009) | |
2010年1月 | |
子供の頃から大親友のリヴとエマ。二人は偶然にも同じ時期に憧れのプラザホテルで結婚式をすることになるが、手違いで同じ日になってしまい・・・ 今が旬。ケイト・ハドソンとアン・ハサウェイの結婚狂想曲。 派手で勝気のケイト・ハドソンと地味でお人よしのアン・ハサウェイという設定がはまっていたし、若手では売れっ子二人のダブル主演で日本未公開というのが珍しい気がします。 ダブルブッキングかと思いきや、日にちがかぶってしまってどちらがブライドメイドをやるかということでひと悶着あるという内容で、個別に好きにやればいいじゃんと思うのですが、そこが乙女心なのでしょうか。先にアン・ハサウェイの結婚が決まるのですが、軽く口惜しい顔をして焦るケイト・ハドソン。次第にエスカレートする結婚式妨害工作は女の嫉妬は恐ろしいと思わずにはいられません。 ケイト・ハドソンの嫌がらせは日焼けサロンでアン・ハサウェイをオレンジ色にしたり割とストレートな嫌がらせに対して、アン・ハサウェイは地味に毎日チョコレートを送りつけてドレスを着られないように太らせるという手段がねちっこくて怖いです。それにこういう日ごろ何もいえないタイプにかぎってはじけちゃった時に手が付けられなくなって自己中心的なケイト・ハドソンより、アン・ハサウェイみたいなタイプは怒らせると怖いと思いました。 二人の相手役がテレビドラマに出てきそうな分かりやすい感じのイケメンは見分けもつかないというか全く印象に残っていないのでこの辺をもうちょっとインパクトのある印象的な俳優がやればきっと日本公開はされていたに違いないと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ハドソン (リヴ・ラーナー) | 自信ありそうな感じの上野樹里で。 |
アン・ハサウェイ (エマ・アレン) | 割と地味な雰囲気の役の印象の強い戸田恵梨香で。 |
フライト・オブ・フェニックス FLIGHT OF THE PHOENIX (2004) |
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2005年4月 | |
閉鎖された石油探掘作業の作業員を運ぶ事になったフランクは早速飛び立つのだったが巨大な砂嵐に遭遇しゴビ砂漠に不時着してしまい・・・ デニス・クエイドの遭難パニックもの。 登場人物が逆ギレしまくってまともな奴はいないのか?と思ったら紅一点のミランダ・オットーが現場監督というどうでもいい役どころながらみんなのために唯一しっかり働くいい人で一安心。しかも撮影現場はきっと直射日光が照りつけていたにも関わらずミランダ・オットーときたら紫外線浴びまくって演技していたんだろうなぁと思うとお肌の曲がり角をとっくにすぎているのによくがんばったなぁと褒めてあげたくなりました。 ジョバンニ・リビシも飛行機の設計者という役どころでなんか「スカイ・キャプテン」の時以上にテキパキ働くキャラでしかも人一倍働いたからといって貴重な水を飲んでしまう理不尽なキャラで、どうしちゃったんだ?と思ったけどネタバレ→飛行機模型の設計者というオチで←いつもどおりのジョバンニ・リビシで一安心しました。 結局墜落した飛行機を作り直して飛び立つんでしょ?という大筋は予想がついて前半もいいテンポで話が進んでいくのですが、後半なんか知らない間に飛行機完成してるし、砂に埋まっちゃった飛行機ですらいつの間にか完成しているわでいきなり大雑把になっちゃったのがちょっと残念。 スゲーなと思ったのがネタバレ→完成した飛行機結局一人乗りでデニス・クエイド以外無理やり翼に乗っちゃうのにびっくりしました。しかも左の翼に5人、右の翼に2人と異様にバランス悪い状態で乗ってるし・・・←といろんな意味ですごかったですけど一番すごいのがこの面子で中規模ロードショーされてしまうことがエンディング以上にミラクルなのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
デニス・クエイド (フランク・タウンズ) |
サングラスの似合う渡辺裕之で。 |
ジョヴァンニ・リビシ (エリオット) |
尾美としのりはジョバンニ・リビシっぽい匂いがする。 |
ミランダ・オットー (ケリー) |
化粧っ気あまりない深津絵里あたりで。 |
プライドと偏見 PRIDE & PREJUDICE (2005) | |
2006年1月 | |
田舎町に住むベネット家は5人の娘がいるが女には相続権がないため母親は娘を資産家と結婚させるのが夢だった。そんなある日大富豪のビングリーが越してきてエリザベスは親友のダーシーと舞踏会で出会うのだが・・・ ジェーン・オースティンの原作ものといえばエマ・トンプソンとケイト・ウィンスレットの「いつか晴れた日に」を個人的には連想するのですが今回もそんなようなイギリスの雰囲気が漂っていて、いかにもジェーン・オースティンの作風が感じられるのがすごいと思いました。 妙にプライドの高いダーシーと素直になれない勝気なエリザベスがくっつきそうでくっつかないという展開は初めからわかっていたのですがこの映画は脇は脇役達がなかなか面白かったです。 まずは絶対エリザベスに相手にされないと観ているこっちには察しが着くけど振られるたびに一回は断ることが女のたしなみみたいな独自のポジティブ論を持つ神父のちっちゃいおっさんとかダーシーの親友の大富豪は一人のんきだしその妹は少女漫画に出てきそうな陰湿っぷりや一人大貫禄のジュディ・デンチはものすごく怖くてなかなか楽しいです。ジュディ・デンチといえば007ですが、姉さん役にどこかで見たことある顔だなぁと思ったらハル・ベリーと戦った女悪役のロザムンド・パイクってところも妙にツボでした。 あとお母さん役のブレンダ・ブレッシンはいつ見ても本人は悪気はないけど自然に股開いたりしてがさつな母親っていところがみごとでムカつくんですけど目が離せません。 それにしてもキーラ・ナイトレイの役、「若草物語」の次女のジョーみたいなのでやっぱりウィノナ・ライダーっぽいなぁといつも以上に感じました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キーラ・ナイトレイ (エリザベス・ベネット) | 上戸彩がいかにもやりそうな感じです。 |
マシュー・マクファディン (Mr.ダーシー) | イメージ的には要潤かなぁ。 |
ブレンダ・ブレッシン (ベネット夫人) | 普段の泉ピン子にやってもらいたい。 |
フライトプラン FLIGHTPLAN (2005) | |
2006年2月 | |
突然の夫の死で娘とともにニューヨークに帰ることになったカイル・プラットは自分の設計したジャンボジェットで飛び立つのだが機内で娘のジュリアが突然姿を消してしまい・・・ 観る前にもしかしたら嫌いじゃないんですが「フォーガットン」系のオチがあったらどうしようと内心ハラハラしていたのですがちゃんとしたサスペンスになっていたので一安心しました。 観ているときは気がつかなかったのですがよくよく考えてみると無理があるところ結構あったなぁと思いました。 ネタバレ→結局のところ昨今の現代社会は周りに無関心ということを言いたかったのでしょうけど、それにしても娘を見かけた人間がいないってのはやっぱり無理があるし第一、犯人が娘を隠しておくところがあんなところっていうのがありなのか?とものすごく疑問です。だってあの状態のまま着陸しちゃうってことはかなり危険な状態なわけで・・・←他にも乗客に対してスチュワーデスとか少ない感じもしたし、まだまだいろいろ気になったところはあるのですけどそれほど気にならなかったのはジョディ・フォスターの力量なのかなぁなんて思いました。 このてのサスペンスはアシュレー・ジャッドあたりもやりそうですけどジャッドがもしこの映画の主役をやったらやっぱり微妙な感じになったと思いますから。 あとスチュワーデスのエリカ・クリステンセンは大した活躍をしなかったので別にクリステンセンじゃなくてもよかったのではと感じましたけどもう一人のアイメイクが濃い性格の悪そうなスチュワーデスはよかったです。 ネタバレ→それと機長のショーン・ビーンはこのごろいい人路線に偏っているので早く悪役の道に返り咲いてほしいです。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョディ・フォスター (カイル・プラット) | ジョディは良く見ると杉本彩に似ています。 |
ピーター・サースガード (カーソン) | 目の細い感じが吹越満っぽい。 |
ショーン・ビーン (リッチ機長) | 強面で制服が似合いそうな寺島進で。 |
プライマー PRIMER (2004) | |
2006年11月 | |
エンジニアのアーロンとエイブは超伝導を利用した研究を進めるうちに偶然にも時空を超えることの出来ることに気がつくのだが・・・ サンダンス映画祭で絶賛されたというSF映画。 時間を行ったり来たりする間に矛盾が生じてきたり親友通しの二人の関係がどんどん気まずくなってきたりとタイムトラベルものとしては王道の展開が繰り広げられていくわけで、こんなことがやりたいんだろうなぁというところは分かるのですがさすがサンダンスで賞を取るだけあってよく言えば通ごのみな仕上がり、悪いく言って説明不足です。個人的に感じたのは後者で、普通の観客をそっちのけで難しい専門用語でまくし立てて置き去りにされたような感じで、サンダンスから飛び出た映画ってやっぱり普通と違うなぁと思うのでした。 だからなのか話についていこうと必死に観ていたせいか主役のアーロンとエイブが地味すぎるせいか顔と名前がどっちがどっちだっけ?という状態になっているのにも関わらずネタバレ→二人の分身がどうだのもうひとつ密かにタイムマシンの予備を作っていたり二人のほかにその存在を知る人物が現れたりと←話が余計にややこしくなってきて大変でした。 アイディアはいい感じだと思うので分かりやすくリメイクしてくれないかなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シェーン・カルース (アーロン) | どっちがどっちでもいいのですがなんとなく勝村政信で。 |
デヴィッド・サリヴァン (エイブ) | どっちがどっちでもいいのですがなんとなく吹越満で。 |
ブラインドネス BLINDNESS (2008) | |
2008年12月 | |
ある日突然視力を失った日本人患者を診察した医師は翌朝同じように失明し、その病は爆発的に広がった。隔離病棟に入れられる医師に失明を逃れている妻も失明を装い病棟に入り込むのだが・・・ ジュリアン・ムーアとマーク・ラファロ主演の無国籍サスペンス。 隔離病棟の中で繰り広げらる人間の醜さみたいなことが描かれていてj話が進むに連れて徐々に怖くなっていきました。最初は失明した者同士が病棟にやってきてそれなりにルールを設けるのですが次第に人数が増えてグループも増えてきてガエル・ガルシア・ベルナルが第三病棟の王と名乗り食料を独り占めにしたあたりから精神的に嫌な展開が・・・ 隔離病棟も段々汚くなっていくところもリアルな感じがして色々考えさせられます。 最初は金目のものを要求するガエルですが、金目のものがなくなると次に要求してくるのは女ですよ。失明を機に夫婦仲の悪くなった木村佳乃は夫の伊勢谷の制止を振り切り自らいけにえに。そしてお相手はその他大勢の誰かじゃなくてガエルですよ。もう佳乃と伊勢谷は最初のきっかけだけで出番は少ないと思っていたら終始出っ放しで英語も「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」の時より上手くなってナチュラル。二人ともいい経験したと思います。 隔離病棟から抜け出した後半もデパートで残り少ない食べ物の争奪戦。前半のガエルの支配する世界も嫌な感じでしたが支配する者される者と統制?が取れていましたが街は本当に無秩序状態で、食べ物の匂いをかぎつければ誰もがなりふり構わず群がってくる構図がとても怖かったです。 そんな恐ろしい展開ばかりの中、ダニー・グローヴァーは目が見えなくなったけれど家族みたいになったのでこのままでいたいと密かに想うシーンがとても印象的なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジュリアン・ムーア (医者の妻) | 正義感が強そうな天海祐希で。 |
マーク・ラファロ (医者) | 脇役でいい味を出す光石研で。 |
ガエル・ガルシア・ベルナル (バーテンダー/第三病棟の王) | こういう役は北村一輝にやってもらいたい。 |
ブラウン・シュガー BROWN SUGAR (2002) |
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2005年9月 | |
幼なじみのドレイとシドニーは大人になってもヒップホップを通じて親友同士。音楽業界に働くドレイはある日結婚し、ライターのシドニーは複雑な気持ちで祝福をしていた。そんななかシドニーもバスケットボール選手からプロポーズされるのだが・・・ 「アリーmyラブ」でルーシー・リューの元彼役とか「シカゴ」でバンドリーダー役なんかでお馴染みのテイ・ディグスと「エイリアンVS. プレデター」のサナ・レイサンのヒップホップ業界を描いた黒人版トレンディドラマ。 月9ドラマみたいな最後は絶対二人は一緒になるってコテコテの展開で恋敵もいかにも性格の悪そうな女弁護士が出てきたりするんですけどたまにはこういう映画もいいものです。黒人のトレンディドラマも珍しいし。未見ですがイメージは「東京ラブ・シネマ」って感じですか? いや本当ベタに話が展開していくのですがブラックシネマなのでやっぱり何か笑いのツボとかも一味違う感じがして結構面白かったです。ロマンティックコメディ調に話は展開していくのですがテイ・ディグスがスカウトする本物のヒップホッパー、モス・デフと二人の友人のクイーン・ラティファがなぜか恋に落ちたりと脇役達のコメディタッチな恋愛模様がポイントでここのところがつまらないと個人的にはテンション下がるのですがちょっと出ただけだけで主役を喰う勢いをかもし出すクイーン・ラティファがいつものようにイケイケ路線のコミカルなキャラだから安心して楽しめましたよ。 関係ないけど主役のテイ・ディグスは笑顔が甘すぎます。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
テイ・ディグス (ドレイ) |
笑顔がさわやか江口洋介で。 |
サナ・レイサン (シドニー) |
サバサバした性格が財前直見のよう。 |
ブラザーサンタ FRED CLAUS (2007) | |
2007年12月 | |
寛大な心の持ち主のニックは大人になってサンタクロースになるがそんな弟を見て育った兄のフレッドは正反対の大人になってしまう。ある日フレッドは警察に捕まるがサンタのおもちゃ工場で働くことを条件に弟に保釈金を出してもらうのだが・・・ ヴィンス・ヴォーンのろくでなしっぷりは相変わらず安定していて楽しかったです。ヴィンスはサンタの格好もしますがサンタというよりサンタの格好をした強盗にしか見えないところもヴィンスらしくてよかったです。 観たいけどこれ100%ビデオスルーだよなぁと思っていたらまさかの劇場公開。よくよく考えてみたらジアマッティの奥さんがミランダ・リチャードソンで悪役はケヴィン・スペイシーにヴィンスの恋人はレイチェル・ワイズに二人のお母さんはキャシー・ベイツとものすごく豪華な顔ぶれきっとこれで劇場公開されたんだなぁと思いました。 内容もただ単純にはみ出しもののヴィンスがサンタの街を引っかき回しながらも最後は兄弟愛でめでたしめでたしみたいな展開じゃなくておもちゃを作る効率をアップしないとエルフたちは解雇されおもちゃ工場も閉鎖されてしまうという今どきの話題も盛り込んでサンタだって人並みに苦労が絶えないというところがひねりが効いていてよかったです。 そんな工場閉鎖に尋常じゃない執念を燃やすイジワルキャラがいつ見ても頭頂部は見てはいけない気になります。でお馴染みのケヴィン・スペイシーなのですがネタバレ→子供の頃悪い子だったからプレゼントがもらえずひねくれてこうなっちゃったのですがラストは子供の頃に欲しかったスーパーマンのマントをもらって改心するという←半分自虐的なネタでスペイシーの懐の深さを感じました。 ウィル・フェレルの「エルフ」もそうでしたがクリスマスコメディは最後に感動できるのでなかなかあなどれないくてクリスマスシーズンに公開されるコメディには目が離せません。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィンス・ヴォーン (フレッド・クロース) | イメージは宮迫博之という感じで。 |
ポール・ジアマッティ (ニック・“サンタ”・クロース) | ドランクドラゴンの塚地武雅がぴったりだと思います。 |
ケヴィン・スペイシー (クライド・ノースカット) | 最近神経質な役が多い尾美としのりで。 |
ブラザーズ・グリム THE BROTHERS GRIMM (2005) |
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2005年11月 | |
いんちき魔物退治で賞金を稼いでいたウィルとジェイコブのグリム兄弟だったがそのことがバレ、マルバデンの森で少女達が失踪している事件を調査することになるのだが・・・ 画作りとかはよくできていてむしろ好きな方、モニカ・ベルッチの衣装も女王らしくゴージャスだったし。 ということで今回はこの映画のちょっと気に入らなかった点を3つ書いてみようかなと思います。 1.これが一番ダメだったというか決定的に面白さを半減させてしまった原因なんですけど公開される前の予告編。もう見どころほとんどやっちゃているじゃんと予告を観た時に思ったものですが実際本編観たらそのまんま。最悪なのはモニカ・ベルッチの顔が鏡の女王らしく割れる本当のクライマックスシーンまでご丁寧に予告に入っていて全ての展開が先読み出来て観ていて全然楽しくない。配給会社の人もっと考えて予告を作った方がいいと思う。っていうかここまで見せていいのかって思わなかったのだろうか? 2.グリム兄弟この映画だと兄と弟が逆の設定だそうでそれは別にいいんですけど、女好きな方をマット・デイモン、真面目な方をヒース・レジャーって普段のイメージと逆なのですがこれいつも通りのキャラの方がいいようね気がしました。マット・デイモンのはじけたキャラはなんかがんばってます!という感じがしてなんかちょっと・・・とう気持ちになりました。 3.これはすっごく個人的になんですが鏡の女王ことモニカ・ベルッチの出番が少なすぎる!と言いたい。ベルッチというか鏡の女王がなんですが「スノーホワイト」のシガーニーばりにもっと性悪で悪事を働いてくれれば予告でかなりのネタバレがあっても許せたのになぁなんて思いました。 意外だったのがピーター・ストーメア。口は悪いが案外いい奴といういつもの役で登場するのですがすごく出番が多くて、結果的にストーメアと絵本のようなビジュアルだけが普通にいいなぁと思えるところでしたね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マット・デイモン (ウィル・グリム) |
この際、高嶋政宏、政伸の本物の兄弟で。 |
ヒース・レジャー (ジェイコブ・グリム) |
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モニカ・ベルッチ (鏡の女王) |
「大奥」の時の藤原紀香にはんなりとやってほしい。 |
レナ・ヘディ (アンジェリカ) |
最近、兄政宏と結婚したシルビア・グラブで。 |
ピーター・ストーメア (カヴァルディ) |
カッコいいが怪しい人の北村一輝で。 |
プラダを着た悪魔 THE DEVIL WEARS PRADA (2006) | |
2006年11月 | |
ジャーナリストを目指しニューヨークにやってきたアンドレアはファッションに疎いにも関わらず一流ファッション誌RUNWAYの編集長ミランダのアシスタントとして働くことになるのだが・・・ 軽快な音楽とテンポのよさでドン臭い女の子がファッション界のカリスマ鬼編集長に認められていく様を描いたコメディ。 娘のためにハリー・ポッターを手に入れろ(店頭に出ていない新作の原稿)を手に入れなければクビですよ。ここまでくると完璧に漫画の世界の内容なのですがメリル・ストリープの鬼編集長っぷりは酷いように見えて意外と理に適っているんですよね。トップに立つ人はいかに有能な部下を下につけて効率よくさせるか、これが大切なんです。それとメリル・ストリープ昼食はファッション業界の頂点にいるのに巨大なステーキを食べるというところがすごい。もりもり食べなきゃ仕事もこなせないってことでしょうか。勉強になります。 アン・ハサウェイも最初はダサいが急にオシャレさんに大変身するという役をやらせたら敵なしという感じで安心して観られます。なんてったって見た目はダサいが頭は良いというベースがありますから。(ジャーナリストを目指している割りにはドルチェ&ガッバーナのガッバーナの綴りが分からんというところはおや?と思いましたが・・・) 笑っちゃうのがスタンリー・トゥッチにブランド物のお洋服を借りてオフィスに戻った時のアン・ハサウェイなんて髪をなびかせしかもスローモーションで登場という90年代のトレンディー・ドラマか!?という展開もひっくるめて楽しかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
メリル・ストリープ (ミランダ・プリーストリー) | 見た目は魔女という感じの夏木マリで。 |
アン・ハサウェイ (アンドレア・サックス) | 優等生という感じの長澤まさみで。 |
ブラックサイト UNTRACEABLE (2008) | |
2008年4月 | |
コンピューター犯罪のプロとして働くFBI捜査官のジェニファーはある日、「killwithme.com」というサイトの調査を始めるが、そのサイトはアクセス数が増えると拘束された男の死が早まるというサイトで・・・ ダイアン・レイン主演のサイコサスペンス。 最近流行っていますね。こういう猟奇的な映画。これもそういった系等の作品でネットを活用してアクセス数が増えると死が早まるという仕掛けが今どきというかやるなら今しかないという感じです。一緒に捜査する刑事がちょっとアナログな感じもお約束みたなところが。アクセス数が伸びなくても被害者は解放されないのでそこのところはとても残酷です。 残酷シーンも「ソウ」シリーズのように過激。どんどんこういうった描写もエスカレートしていきますね。 割と早い段階で犯人の顔が分かって、犯人の動機もそれなりのものがあって悪くはないのですが後半、ネタバレ→ダイアン・レインの相棒のコリン・ハンクスが犠牲になるあたりから←どうもありふれた感じになってきてしまって最後はダイアン・レインも狙われますという展開が安っぽくなってしまってとても残念。最初は犯人の動機にちょっとは同情しましたけどこういう展開だと最終的には同情心がなくなってしまいました。 でも「運命の女」以降ダイアン・レインと旦那のジョシュ・ブローリンの仕事っぷりは絶好調なのはいいことだと思ってこの夫婦を応援していきたいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ダイアン・レイン (ジェニファー・マーシュ) | 女刑事みたいな役どころが似合う高嶋礼子で。 |
ビリー・バーク (エリック・ボックス) | パソコンに縁遠い感じのする岸谷五朗であたりで。 |
コリン・ハンクス (グリフィン・ダウド) | いつ見ても学生みたいな河合我聞で。 |
ブラック・シーザー BLACK CAESAR (1973) | |
2009年4月 | |
幼い頃から犯罪に関わってきたトミーは次第に頭角を現しやがて裏社会の大物に成り上がるのだが・・・ フレッド・ウィリアムソン主演のブラックスプロイテーションムービー。 噂では、このジャンルの最高峰という噂で主演はフレッド・ウィリアムソンというのがポイントで鑑賞しました。 内容としては貧しいスラムの少年が子供の頃から白人警官に虐待されたりしつつも最初からグレまくりのトミーの裏社会の成り上がりストーリーの切り口は辛口で(特に後半)低予算ながらも話はしっかりとしていて因果応報的な展開がスカッとする「コフィー」みたいな映画とは違って新鮮でよかったです。 フレッド・ウィリアムソンは使える人間であれば人種に関係なく仕事仲間として認める男気があってこのジャンルにしては珍しい設定だなと思いました。もちろん悪党(といっても舞台が裏社会なので誰が悪党とも言っていられないのですが)は人種差別主義のすこぶる性格が悪い白人警官という定番の設定もあり成り上がったフレッド・ウィリアムソンはいつの間にか追いつめられていくという展開もスリリングでよかったです。 紅一点でフレッド・ウィリアムソンの彼女が出てくるのですが、やんちゃなフレッドを見限ってものすごい真面目な好青年の親友と一緒になりさらにフレッドの居場所を自分のためにあっさりと情報提供するキャラクターがよくある添え物のキャラクターに留まらず劇中のフレッドの運命に深く関わっていくところも興味深かったです。 音楽もこのジャンルの映画はとてもいいのですがジェームス・ブラウンがサントラ初参加ということでそういったことを知ってから観ると感慨深いものがあります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フレッド・ウィリアムソン (トミー・ギブス) | 強面の寺島進にやってもらいたい。 |
ブラック・スワン BLACK SWAN (2010) | |
2011年5月 | |
長年努力を続けついに「白鳥の湖」のプリマドンナに選ばれたニナ。しかし奔放なリリーが現れてニナは不安に押しつぶされそうになって行き・・・ ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した話題作。 予告編から期待するなという方が無理な感じでしかも監督はダーレン・アロノフスキー。世界観はやっぱりダークなのですが面白かったです。雰囲気としては「レクイエム・フォー・ドリーム」に近い印象。そこまでヘビーじゃないので普通の人が観ても大丈夫だと思います。 アロノフスキー作品は登場人物を追いこんでいきますがこれは最初から追込み度全開。ナタリー・ポートマンが精神的に追い込まれていくテンポが速いところも好みなんですが、追い込む展開もうまくてさすがだなと思いました。 それに配役もよくて、ヴァンサン・カッセルはあの通りのちょっと強引で性格が悪そうなキャラクターがあっていたし、ミラ・クニスの自習奔放さ加減もよかったのですが、個人的にはバーバラ・ハーシーとウィノナ・ライダーがよかったです。 バーバラ・ハーシーの絶対的な母親の権力でナタリー・ポートマンを追い詰めていきます。誕生日ケーキを買ってきてダイエット中だからみたいなことを言われて、だったら捨てるとゴミ箱直行というシーンがはた迷惑で怖かったです。 そしてウィノナ・ライダーが前任のプリマドンナという設定が素晴らしい。要所要所でビッチなキャラで出てきて存在感をアピールあの逆ギレ感がすごくてウィノナ・ライダーに助演女優賞ノミネートされてもいいくらいだなと思いました。 クライマックスでの黒鳥のシーン音楽もダークで斬新。悪夢に出てきそうですけどついつい魅入ってしまったのでもう一度観に行こうと思うのでした。 | |
2回目のコメント | |
2011年6月 | |
2回目を観ても新鮮でした。 クライマックスの黒鳥を楽しみに観に行ったのですが、そこに行くまでの過程も少女マンガっぽい愛憎劇が繰り広げられていく様もドロドロしていてよかったです。特に母と娘の微妙な関係が。 そしてやっぱり気になるのはウィノナ・ライダー。歳のせいでお払い箱になってなんだかやけっぱちなところが似合いすぎています。ナタリー・ポートマンと目が合っただけで「何よ!」とキレる姿に迫力を感じました。それに何度観ても後半のウィノナ・ライダーが出てくるシーンにはドッキリします。 あとはクライマックスの黒鳥もよかったのですが、その後に白鳥に戻る時にあることに気が付き号泣しながらも白鳥のメイクをするというシーンが真に迫っていて個人的にはここでアカデミー賞と勝ち取ったんだろうなと思いました。 クライマックスは70年代っぽい感じの色調でノスタルジックであるのと同時に終わり方があれなのでちょっと切なくなりますね。 この映画あと何回か観ても新鮮な感じで観ることが出来そうです。今年のベスト3県内は確実ですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ナタリー・ポートマン (ニナ・セイヤーズ) | イメージは優等生の浅田真央で。 |
ヴァンサン・カッセル (トーマス・ルロイ) | 竹野内豊あたりにお願いしたい。 |
ミラ・クニス (リリー) |
奔放な感じの沢尻エリカで。 |
ブラック・ダイヤモンド CRADLE 2 THE GRAVE (2003) |
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2003年4月 | |
強盗団のリーダーのトニーは宝石商の金庫破りの実行中密かに追跡していたスーという男からブラック・ダイアモンドには手を出すなと警告をうける。やがてブラック・ダイアモンドを手にしたトニー達に犯罪組織のリーダー、リンの手下が襲ってくる。スーに助けられたトニーは仕方なく手を組むことに・・・ ジェット・リーもついに全米No.1かぁ。しかしこの作品でよくとったなって感じはするけど。ブラック・ダイヤモンドってのがまた安っぽいし・・・ しかしジェット・リー、相変わらず切れのアクションを見せてくれます。今回はザコ敵は片手をポケットにつっこんで強敵の時だけ両手で戦うというすごいのかよく分からないアクションを披露してくれました。そしてストリート・ファッションとサングラスが全く似合っていないっていうか今年で40才ってのにこれじゃチーマーじゃんみたいな。(相変わらずやんちゃ顔って事ですが・・・) ジェット・リーとなぜか手を組むはめになる強盗団のリーダーにラッパーのDMX。こちらは本物って感じでばっちり決まっていました。 犯罪組織のボスにマーク・ダカスコス、ケリー・フーと「ロミオ・マスト・ダイ」の時より断然豪華になっていて得した気分。 マーク・ダカスコスは髪が短いとフツーの健康的な人になっちゃうのね。 そしてケリー・フー、「スコーピオン・キング」ででにわかに映画の世界に躍り出た彼女、「X-MEN2」にも登場しますが性悪アクション女優という新しいジャンルを確立しつつある彼女が今後売れていくのか密かに注目です。 肝心のすストーリーに目新しいものはほとんどなし。っていうかラストなんか「ロミオ・マスト・ダイ」そのまんまだよ。火の中でボスと戦う構図がね。たしか「ザ・ワン」のラストも火の粉の中で戦っていたような気がする。ジェット・リーのラストの戦いは火の中で行われるという法則を発見したのだった。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェット・リー (ダンカン・スー) |
三上博史なんか片手をポケットに突っ込みつつバシバシ敵を倒してくれそうな・・・ |
DMX (トニー・フェイト) |
極楽とんぼの加藤浩次で。なんかいかにもって感じでしょ? |
マーク・ダカスコス (リン) |
短髪になったマーク・ダカスコスって革ジャンとかの着こなしとか含めて渡辺裕之に似ているんですよねぇ。 |
ガブリエル・ユニオン (ダリア) |
小池栄子で。黒人並みに気が強そうじゃない? |
ケリー・フー (ソナ) |
なんか性悪風な雰囲気の篠原涼子で。 |
ブラック・ダリア THE BLACK DAHLIA (2006) | |
2006年10月 | |
ボクシングの対戦がきっかけで親しくなった対照的な性格のバッキーとリーの警察官は腰から切断され口を切り裂かれた女の死体の捜査を担当することになるのだが・・・ ハリウッドで実際に起きた猟奇殺人事件を題材にした同名小説の映画化。 予告編を観た感じだと殺されたエリザベス・ショートのいわゆるブラック・ダリア事件中心なのかと思いきやジョシュ・ハートネットとアーロン・エッカートとスカーレット・ヨハンソンの三人の奇妙な三角関係の方がじっくり描かれている感じで多分この辺は原作に忠実なんでしょうけどちょっと拍子抜けしました。 拍子抜けというか全然ノレなかったんですね。 熱血警官のアーロン・エッカートは担当だった事件そっちのけでブラック・ダリアにはまっていくのですが何で彼がそこまでこの事件に執着するのかが分からなかったし事件の鍵を握る令嬢役のヒラリー・スワンクがどうせならスカーレット・ヨハンソンと役を入れ替えた方がいいんじゃないか?ってくらい全然令嬢に見えないんですよね。 クライマックスはいろいろな出来事が繋がって謎が明らかになるのですが観ているこっちは全然ついていけてないのでさらに取り残された感じがしてしまいました。(後からようやくなるほどね・・・と思いましたが) 全体的な雰囲気はデ・パルマっぽかったし原作もきっといいんだと思うとなんだかもったいない気がします。 一番よかったのはブラック・ダリアことエリザベス・ショートを演じたミア・カーシュナーなんですけど彼女「24」で毎回ちょこちょこ出てくる謎の暗殺者のマンディだったとは!なんだかちょっとうれしいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (大映系の俳優達で) | |
ジョシュ・ハートネット (バッキー・ブライカート) | 主役は田宮二郎で。 |
アーロン・エッカート (リー・ブランチャード) | 熱血という感じの高松英郎で。 |
スカーレット・ヨハンソン (ケイ・レイク) | やっぱりヒロインは若尾文子に。 |
ヒラリー・スワンク (マデリン・リンスコット) | 岸田今日子がやったら怖いと思う。 |
ミア・カーシュナー (エリザベス・ショート) | 東映系ですが緑魔子はこういう役がものすごく似合うと思う。 |
ブラック・ハンター TRUCK TURNER (1974) |
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2004年11月 | |
賞金稼ぎのトラック・ターナーは相棒のジェリーはある日ゲーターという男を捕らえる依頼を受けたが寸前で撃ち合いとなりゲーターを射殺する。ゲーターの女で娼婦の元締めのドリンダはやくざのブルーを雇いターナー殺しを依頼し・・・ アイザック・ヘイズとヤフェット・コットーのブラックスプロイテーションものと知って思わず勢いで借りてしまいましたがオープニングで流れるアイザック・ヘイズの手がけたトラック・ターナーのテーマソングが「黒いジャガー」に引き続きめちゃくちゃかっこよかったなぁ。同じく主人公をテーマソングにしていた「コフィー」っぽくて。 内容もこの間の「爆裂探偵・クラウダー」に比べるとしっかりしていたし十分楽しめました。相棒はちょっと間が抜けているけど仕事はきちんとこなします的なキャラクター設定が硬派な主人公とバランスが取れていてよかった、娼婦のボス、ドリンダをはじめ娼婦も結構出てくるからいかにもブラックスプロイテーションならではの原色バリバリの色鮮やかな衣装も観ていて楽しかった。またこの女ボスのドリンダが口は悪いわ殺されそうになると命乞いをすると見せかけしっかり銃を隠し持っていたりして「キル・ビル」のダリル・ハンナなみに過剰にビッチで笑えたなぁ。ほんまもんって感じがして。 アイザック・ヘイズっててっきりおっさんかと思っていたら当時は若かったんですね。しかも肉体派で音楽の才能あるとは人は見かけによりません。最近もちょこちょこ映画出ていたみたいですけど(「シャフト」「レインディア・ゲーム」)音楽が有名なことくらいしか知らなかったんで全く気が付かなかったです。12月に「永遠のモータウン」的な内容の音楽ドキュメンタリー映画「ソウル・サヴァイヴァー」が公開されますけど観てみたいなぁ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アイザック・ヘイズ (トラック・ターナー) |
渡瀬恒彦は硬派だし賞金稼ぎにはぴったりだと思う。 |
ヤフェット・コットー (ハーバード・ブルー) |
敵役はもちろん当時から貫禄の梅宮辰夫で。 |
アラン・ウィークス (ジェリー) |
相棒役には愛嬌のある千葉真一にお願いしたい。 |
ニシェル・ニコルス (ドリンダ) |
女囚さそりシリーズの悪役で登場した李礼仙を思い出した。 |
ブラックブック ZWARTBOEK (2006) | |
2007年4月 | |
家族をドイツ軍に殺されたユダヤ人のラヘルは名をエリスと変えレジスタンスの活動に身を投じる。やがてエリスは偶然にも将校ムンツェに接触し愛人になることに成功したが・・・ 「シンドラーのリスト」と「戦場のピアニスト」路線で売り出していて内容もナチスとユダヤの関係も確かに描かれているし重いといえば重いのですがそかはさすがポール・バーホーベン、鬼才と言われているだけあって欲望、復讐、裏切りなんかのエンターテインメント要素と忘れちゃならない変態要素てんこ盛りで2時間半近くの上映時間あっというまでした。 レジスタンスに身を投じて髪を染めるのは分かるけど下の毛まで染めなくてもいいだろうといういかにもバーホーベン的な描写は笑ってしまいました。それにやっぱり男も女も無駄に裸が出てくるところがバーホーベン節といった感じで普通にユダヤ人迫害の映画だと思って観にきたお客さんはきっとひいているんだろうなぁと思ってしまいました。 普通こういうジャンルの印象としてはナチスに見つからないようにひっそり隠れてその中で出会う人々との人間関係を中心にドラマが展開されていくのですがこの映画はヒロインがアクティブに攻めていくところが面白い。パーティーに参加しつつ仲間のレジスタンスを手引きするために石炭置き場みたいなところの小さな入り口の鍵をはずす工作をした後、当然足が石炭で汚れてしまい汚れを落とすために水洗トイレに足を突っ込んで洗浄するのですがこの時何のためらいもなく便器に足を突っ込むシーンは潔さが感じられてかなり好きなシーンであったりします。 あとナチスの将校はまさに敵国の中の良心といった感じで渋くてカッコよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カリス・ファン・ハウテン (ラヘル・シュタイン/エリス・デ・フリース) | ガッツのありそうな菊地凛子で。 |
セバスチャン・コッホ (ルドウィグ・ムンツェ) | 中年なのにカッコいい榎木孝明で。 |
ブラックホーク・ダウン BLACK HAWK DOWN (2001) |
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2002年4月 | |
10年ほど前に実際にあった話しで、アメリカが敵対するアディード政権の本拠地に奇襲攻撃を決行するため特殊部隊が投入された。作戦は余裕で終わるはずだったのだが、敵の思わぬ攻撃にあい、ブラックホーク(ヘリコプター)が墜落してしまう。やがて救出に来た二機目のブラックホークも撃墜されてしまう・・・ 映画全編において後味悪い感じ(重苦しい感じ)がいっぱいですが、映画としてはとてもよいと思います。アメリカを美化して描きすぎと言われてますが、まぁそれはいいんじゃないかな? あまりに壮絶すぎて、ジョシュ・ハートネットが「パール・ハーバー」と同じ表情してるよ。とか、ウド鈴木の髪型の原型は実はアメリカ兵のあの髪型が原型なのか?とか、敵の弾があたらなさすぎ!なんでこんなにあたらないんだ?なんてつっこんでいる暇がないんだな。 あと、サム・シェパードが演じる軍のおえらいさんが兵士みんなのことを気にかけているところがよかったね。普通、こういうおえらいさんは、やな奴なんだけどね。 そうそう、「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス役で一気に注目の的となったオーランド・ブルームの役どころはというと、なんとも悲しい役でした。 でも、この映画を観て「一番良かったのは新たな人材発掘ができたことかな? デルタ隊員の中で一匹狼的な存在の”フート”を演じたエリック・バナ。とにかくクールでかっこいいよくカリスマ性も備わっています。メル・ギブソンン、ラッセル・クロウ、ヒュー・ジャックマンに続き、またまたオーストラリア出身の俳優さんが出てきました。アン・リー監督作品の主演も決定しているようで、今後大注目です。 彼をチェックするだけでも観る価値ありです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョシュ・ハートネット (マット・エヴァーズマン) |
苦悩する若きリーダーは今が旬の窪塚洋介で。 |
ユアン・マクレガー (グライムズ) |
激戦の中でもコーヒーいれちゃう俺ってどうよ?みたいな木村拓哉。(コーヒー入れるシーンがあるんです) |
トム・サイズモア (ダニー・マクナイト) |
トム・サイズモアが松方弘樹っぽくなっちゃってたよ。 |
エリック・バナ (”フート”ギブソン) |
日本人で言うと唐沢寿明的なポジションの人かな?(日本人にはいないタイプだね) |
ブラッディ・マロリー BLOODY MALLORY (2002) |
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2004年6月 | |
結婚式の夜マロリーの夫が吸血鬼となりマロリーを襲ってくるが彼女は斧で夫を退治する。それ以来マロリーは特殊部隊を結成していた。そんなある日ローマ教皇が誘拐される事件が起こり・・・ フランスのB級悪霊退散系というかアクション・ホラー。 主人公のマロリーは体術と銃の扱いに長けている。ドラァグクイーンのヴェナは爆弾が得意。(厚底ブーツの厚底部分がマシンガンになっていたりもする彼はほんまもんのドラァグクイーンらしい・・・)子供のティナは敵に憑依して戦う特殊能力の持ち主でまぁなんというか質のいい戦隊物ですかね?(一応仲間割れ風な出来事ありのやっぱり仲直りするエピソードありで) 敵も見分けが付かないけどザコはグールとゾンビなんですけど中ボス的なヴァレンティナとかいう女吸血鬼がベルバラ風な感じで大げさな演技が笑えます。っと思っていたら監督は日本の「聖闘士星矢」や「ガッチャマン」やら戦隊物おまけに「ベルサイユのばら」も観ていてかなり影響を受けたらしいということを知り妙に納得。 よくよく見ると衣装もそれっぽいし、多少主人公のマロリーは年がいっているけど敵も個性的だし、これはダークなフランス版「キューティーハニー」なのだ!ちょっと「キューティーハニー」を観てみたかったけどこれ観たからもういいか。と思うのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (渡る世間は鬼ばかりの出演者で) |
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オリヴィア・ボナミー (マロリー) |
青木さやかで。強引なキャラクターそのままでハニー風衣装を強引に着こなしてもらいたい。 |
ジェフ・リビエ (ヴェナ・カヴァ) |
ネプチューンの名倉潤が女装するとこうなる感じ? |
ブラッド RISE: BLOOD HUNTER (2006) | |
2007年8月 | |
敏腕記者のセイディーはカルト集団の取材中に拉致され殺されてしまうがセイディーはモルグでヴァンパイアとして蘇ってしまう。一方刑事のローリンズも娘が惨殺されやがてセイディーと手を組み復讐を誓うのだが・・・ ルーシー・リューがヴァンパイアにされて復讐を誓うB級アクション映画。 この映画、存在は知っていたのですがまさか公開されるとはビックリ。日本はコメディは公開されないけどホラーは意外と何でも公開されるんですよね。 そんなわけで久しぶりのルーシー・リュー作品はB級ホラー。 内容はたいしたことはないですが、やっぱりルーシー・リューを見るのは楽しいです。記者の時はフェミニンな感じで軽くキャピキャピした感じがしているのですが、ヴァンパイアになってからはいつものクールなルーシーが見られるという一粒で二度おいしい作りになっています。そして何故かこのB級映画で全裸で逆さ吊りにされたりなんか無駄に脱いでる感も味わえます。 この映画ではヴァンパイアに殺されたら普通ヴァンパイアに生まれ変わるのは稀なことらしいのですがルーシーはなぜかヴァンパイアとして復活なぜならルーシー・リューだからです。 ヴァンパイア軍団に復讐を開始するもヴァンパイアたちが弱い(ルーシーが強すぎるのですが・・・)せっかくの紅一点ヴァンパイアのカーラ・グギーノも戦わずしてやられて使い方もったいない。一番強かったのが「パール・ハーバー」などでお馴染みの日本人俳優のマコさん。これが遺作というのが哀しいけどルーシーと殴りあってカッコよかったです。 「ファンタスティック・フォー」の岩男でお馴染みのマイケル・チクリスもシリアスな雰囲気をかもし出しているのですが岩男の印象が強いのでどことなくコミカルでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ルーシー・リュー (セイディー・ブレイク) | バリバリ戦いそうな天海祐希で。 |
マイケル・チクリス (ローリンズ刑事) | 船越英一郎あたりにやってもらいたい。 |
ブラッド・ダイヤモンド BLOOD DIAMOND (2006) | |
2007年4月 | |
内戦が続くアフリカで漁師で生計を立てているソロモンは反政府軍RUFに家族を引き離され奴隷のようにダイヤ採掘をさせられる日々を送る。そんなある日ソロモンは大粒のピンクダイヤを見つけ密かに隠すのだがその噂を密輸人のダニーがかぎつけ・・・ ダイヤの密売を描いた社会派ドラマ。 ほぼ実話だと思うのですが実録ものも1990年代後半とかなり最近の事件が題材になっているとは世の中かなり病んでいるのだろうか?と思うと同時にまだまだ過酷な世界があるのだなぁと感じました。それにハリウッドのメジャー作品で女子供が容赦なく殺されたりRUFにさらわれた子供が洗脳されて戦闘員になっていく様を結構ストレートに見せていて骨太精神を感じました。 密売人のディカプリオ、ダイヤを隠したジャイモン・フンスーにジャーナリストのジェニファー・コネリーそれぞれ最初は思惑があって腹の探り合いにたいな感じで本心は見せずに行動するも後半は心はひとつになっていくドラマチックな展開もよかったです。 ディカプリオは新境地開拓した感があって悪くはなかったけれど個人的にはポール・ベタニーあたりがやればもっとリアリティが出たのではないかと思います。ジェニファー・コネリーは相変わらず上手くて安心して観ていられます。次はケイト・ウィンスレットがアカデミー主演女優賞にノミネートされたサスペンス映画が公開ということでシリアスな作品は得意なジェニファー・コネリーだけに次も楽しみです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レオナルド・ディカプリオ (ダニー・アーチャー) | いい役も悪い役もできそうな内野聖陽で。 |
ジェニファー・コネリー (マディー・ボウエン) | イメージ的には菅野美穂あたりがやりそうな雰囲気です。 |
ジャイモン・フンスー (ソロモン・バンディー) | 肉体派の照英で。 |
ブラッド・パラダイス TURISTAS (2006) | |
2009年9月 | |
妹とその友達の付き添いでブラジルに旅に来たアレックス。道中バスが事故に遭い、次のバスを待つ間彼らはバスの中で知り合ったイギリス人たちとビーチを見つけ、地元の若者と大騒ぎをするが気がつくとアレックスたちの荷物は全て無くなっていて・・・ 「トランスポーター」のジョシュ・デュアメル主演の「ホステル」調のホラー。 最近流行ってますね。「ホステル」っぽい人体解剖もの。この映画は後半の血みどろのシーンよりも前半の地元の人たちの旅行者に対する仕打ちの方が怖いと思いました。 私たち友達ですみたいな顔をして、酒に薬を盛り眠っている間に荷物をごっそり盗んだり、村人に警察の場所を聞きに行ってもあいまい。盗まれたものを身につけていた子供を追いかけたら逆に村人たちから追い掛け回される羽目に。 海外に行っても観光地以外に行くのにはやっぱり相当な用心が必要だと思いました。 そんな悪徳村にも一人だけ見方がいて助けてくれようとするのですが滝からダイブして頭が血まみれとバカなことをしている間に捕まって口うるさいイギリス人とか妹の親友とかが生きているまま臓器を抜き取られてそれが売られていくという定番の殺されパターンに突入。 意外とスプラッターな描写は少なくて逃げるシーンの方が多くて全体的にはちょっと変わった感じの内容だなと思いました。最後は水中洞窟?での攻防が繰り広げられるのですがみんな息をしないでも水に潜っているので観ていて息苦しかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョシュ・デュアメル (アレックス) | 海が似合う感じの伊藤英明で。 |
ブラッドレイン BLOODRAYNE (2005) | |
2006年5月 | |
人間の母親をヴァンパイアの父ケイガンに殺されたハーフ・ヴァンパイアのレインはヴァンパイア退治をしている「業火の会」に加わりケイガンの元に向かうのだが・・・・ 「ターミネーター3」で女ターミネーターをやったクリスタナ・ローケンのヴァンパイアもの。 脇役がベン・キングズレー、マイケル・マドセン、ミシェル・ロドリゲス、ビリー・ゼーン、ウド・キアとちょっと挙げただけでもこの豪華さでまだまだ知った顔が出てきてどれだけクリスタナ・ローケンを売り出したいんだ?という変な気迫が漂っています。 キャッチコピーは「ブレイドより強くセリーン(アンダーワールド)よりセクシーに」みたいなものがあってブレイドより強くはないけどセリーンよりはまぁ「ターミネーター3」では脱がなかったけどこの映画でなぜか(無駄に)脱いで妙にセクシーさをアピールというところではセリーンよりセクシーなのか? マドセンやらミシェル・ロドリゲスを味方にしてヴァンパイア達に闘いを挑んでいく途中に昔、不死身だったヴァンパイアの体の一部を探してどんどんと強くなっていったり、クリスタナ・ローケンばっかりかまうマドセンにミシェル・ロドリゲスが嫉妬して剣術の練習の時に本気になったりと面白そうな要素はあるはずなんですが何が悪いのか普通に話が面白くないんです。 と思ったら「ハウス・オブ・ザ・デッド」で散々言われた監督作なんだよ。との情報をもらい妙に納得しましたのでした。それにしてもどこをどう間違ってよくこれだけの俳優が集まった、いや集まってしまったのか・・・とってもミステリアスです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスタナ・ローケン (レイン) | 豪快に藤原紀香にやってもらいたい。 |
ベン・キングズレー (ケイガン) | 火野正平あたりに怪しくやってもらいたい。 |
マイケル・マドセン (ウラジミール) | マドセンなのに毒っ気がなくて雰囲気は船越英一郎ぽかったかな? |
ブラッド・ワーク BLOOD WORK (2002) |
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2002年12月 | |
FBI心理分析官テリー・マッケイレブは、連続殺人犯“コード・キラー”を追跡中に心臓発作で倒れてしまう。心臓移植をおこない助かったテリーは退職し、クルーザで暮らしていた。 そんなある日、グラシエラと名乗る女性が現れ、姉を殺した犯人を探して欲しいと言う。最初は断ったテリーだが、移植された心臓が彼女の姉のものだと伝えられた時、テリーは依頼を受ける決意をするが・・・ クリント・イーストウッド得意の主演・監督・製作をこなした作品。さすがイーストウッド、音楽の趣味は相変わらず趣味がいいなと思ったけれど、今回は音楽も含めて20年くらい前の雰囲気が全体的に漂っています。昔の警察物(海外TV系)な感じで。 話も手堅くまとまっていると思いますけど、心臓移植したテリーになぜまた犯人がテリーを指名したのかとか、犯人は誰なのか?っていう肝心な所の先が読みやすすぎなんですよね。 あと納得できないのが、この手の映画によくあるロマンスですね。テリーとグラシエラがロマンティックな雰囲気に・・・ちょっと待って犯人探しは良いのかお二人さん、それに二人の年齢差は30才以上離れているぞ。と心の中で突っ込みが。 脇役達もイーストウッドが映えるように親友役?のジェフ・ダニエルズを始め、地味目な所をそろえましたという感じが伝わってきます。アンジェリカ・ヒューストンは別格で出番は少ないけどやっぱり強烈な存在感でしたね。 イーストウッド、70過ぎてこの二の腕の筋肉はすごいと思いましたが、話の展開が古臭すぎてのれなかった。イーストウッド好きにはいいんじゃないかと。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
クリント・イーストウッド (テリー・マッケーレブ) |
渋めのところで、宝田明なんかどうでしょう? |
ジェフ・ダニエルズ (バディ・ヌーン) |
いい人風な脇役がよく似合う、白井晃で。 |
アンジェリカ・ヒューストン (ボニー・フォックス医師) |
倍賞美津子で。クールでかっこいいベテランといったらこの人でしょう。 |
ワンダ・デ・ジーザス (グラシエラ・リバーズ) |
黒木瞳で。黒木瞳が宝田明とロマンティックな関係になる、そんな映画です。 |
フリークス FREAKS (1932) | |
2006年11月 | |
サーカスの空中ブランコ乗りの絶世の美女クレオパトラは小人のハンクが莫大な遺産を相続した知るとヘラクレスと共謀し遺産を手にしようとするのだが・・・ 噂に聞いていましたが75年以上前に75年以上前だからこそできたこんな衝撃的な作品があったとは実際に観てみると観てはいけないものを観てしまったという感じがします。 確かに本筋とは関係なくこういう人を見世物的に描いているシーンは多々あるのですがそれを差し引いてみて愛憎劇として観るとシンプルで分かりやすくて意外とよく出来ていたなと思いました。小人のハンクは婚約者がいるにもかかわらずクレオパトラの魅力にすっかり参って貢物を繰り返し挙句に策略にはまり結婚までしてしまうのですがこの時のハンクの婚約者のフリーダがハンクが幸せなら私はかまわない・・・みたいなことを言って切ないです。 遺産目当てのクレオパトラはまんまと結婚してハンクを毒殺使用と試みるのですがばれてしまいフリークスたちの逆襲が始まるのですがこの時指令を出す時のハンクの表情がものすごく怖かったです。あれだけ好きだったのに愛と憎しみは表裏一体といった感じでしょうか。 ラストのクレオパトラの衝撃の姿あれは本物なのでしょうか?ものすごく気になりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
オルガ・バクラノヴァ (クレオパトラ) | 悪女役がいい感じの片瀬那奈で。 |
フリーダ FRIDA (2002) |
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2003年9月 | |
高校の通学時に交通事故に巻き込まれたフリーダはリハビリ中に絵を描き始め彼女は才能を開花させる。やがて彼女は有名な壁画かディエゴ・リベラと出会いやがて二人は結婚するがディエゴは無類の女好きで・・・ そんなメキシコ人画家フリーダ・カーロの半生を描いた映画。 やっぱりジュリー・テイモアは舞台出身の監督だけあってセットがすばらしいですね。前作の「タイタス」の時と同様、赤は赤、緑は緑、青は青といった原色のケバケバしい色をここまで芸術的にみせる手腕はさすがだと思いました。 眉毛のつながった女流画家フリーダを熱演でサルマ・ハエックはみごとオスカー候補。ハエックがオスカーにノミネートされるなんて思ってもみなかったなぁ。オスカーを受賞できなかった理由は女子高生まで自分で演じちゃったところでしょうか?37才のハエックに高校生役はさすがに無理があったもんなぁ。 ディエゴ役のアルフレッド・モリーナは「スパイダーマン2」で敵役に決定したということなので覚えておこうと思ったんですがいまいち印象薄の顔なんですよね。(小太りということは脳裏に焼きつきましたけど・・・) アシュレイ・ジャッドがさりげなく登場していたけど、制作もやってのけたハエックがきっと抜擢したんだと思う。この二人きっと友達なんだろうなって思いましたね。二人とも気が強そうなところがライバルか親友かどっちかになるはずと直感しましたよ。 フリーダが中年で小太りのディエゴとお互いすばらしい才能を認め合っていたとはいえ、なぜ惹かれあったのかは理解出来ませんでしたね。(妹と浮気をしても別れないところなんか特に)やっぱり天才と言われる人の行動は普通とは違うんですかね? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サルマ・ハエック (フリーダ・カーロ) |
宮沢りえで。何かのスペシャルドラマで見たんですけど、老けメイクもいけるんですね。 |
アルフレッド・モリーナ (ディエゴ・リベラ) |
ディエゴって高橋克実が若い嫁をもらう雰囲気なんですよね。 |
フリーダム・ライターズ FREEDOM WRITERS (2007) | |
2007年7月 | |
ロサンジェルスのウィルソン高校にやってきた新任教師のエリンだったが2年前に起きたロス暴動の影響で教室にまでも人種間の対立が起きていた。そんな現実を目の当たりにしたエリンはとある方法を思いつきクラスをまとめていき・・・ 実話を映画化したヒラリー・スワンクの熱血女教師もの。 似たような熱血教師ものにミシェル・ファイファーの「デンジャラス・マインド」(これも実話らしい)があって同じ感じかなと思っていたらヒラリー・スワンクもこの役にあっていてこっちの方が全然よかったです。 新米教師の突飛なアイディアで荒れている生徒達が次第に先生に心を開いていき、教室内でさえ人種間の対立があったのにまとまりが出てきたり、生徒の何人かのエピソードがクローズアップされて話が進んでいくというオーソドックスな話なのですがこういう色気の無い役をやると俄然いい感じになるヒラリー・スワンクのおかげで何となく説得力が増すところがすごいなと思いました。 夫婦の危機、ベテラン先生に煙たがられるというお約束の展開もあるのですが、旦那はテレビ界では人気者のなんちゃってヒュー・ジャックマンといった感じのパトリック・デンプシー。彼は映画だと「メラニーは行く!」でもそうでしたがぱっとしないところが可哀想。 ベテラン先生のイメルダ・スタウントンも最初はやさしかったのにヒラリー・スワンクが突飛な行動を起こすたびにだんだん敵視するようになって最後は半分嫉妬に狂っている感じが「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の予告を彷彿させてジュディ・デンチもそうですがイギリスの老女の嫉妬は恐ろしいと思うのでした。 ヒラリー・スワンクは新米なので3年生以上は教えられないという規則があるけどよくよく見ると、何だかんだいって特別に許してもらえて案外この先生わがままなので他の先生に妬まれるよなぁと思えるところとかあるのですが、生徒のためにわざわざバイトまでして本やノートを自費で買い与える熱血漢は並みの教師じゃ出来ないことだと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒラリー・スワンク (エリン・グルーウェル) | さばさばしていそうな竹内結子あたりで。 |
フリーダムランド FREEDOMLAND (2006) | |
2007年2月 | |
手を血まみれにしたブレンダという女性が帰宅途中に黒人男性に襲われたと病院にやってくる。事件を担当することになった刑事のロレンゾは事情を聞くうちに後部座席に4歳の息子が乗っていたことを知り・・・ ジュリアン・ムーアお得意の?子供失踪もの。導入部は「フォーガットン」みたいだなぁと思ったら監督は「フォーガットン」を製作した人でした。内容は子供の失踪と犯人がいるに違いないと疑われた黒人低所得者層の住む団地の住民のフラストレーションが爆発する人種差別的要素が混ざり合った一見、骨太で見ごたえありそうな内容なのですがこのふたつの話が映画としてまとまりにかけていたかなぁという印象。 低所得者層の味方のジャクソンが白人のジュリアン・ムーアのおかげで団地中大騒ぎになっているのにどうにもならず次第に板ばさみになっていくところや終始熱演しっぱなしのジュリアン・ムーアとか見所になりそうなところはたくさんあるはずなのに行方不明の子供がメインなのか人種差別がメインなのかどっちを主張したいのかどっちつかずの状態になっているので迫力あるんだけど何かが足りないというなんとももったいない仕上がりになっていました。 ダメな映画ならダメなりに観終わった後に言いたいことが出てくるのですがこれは全体的にコメントしにくい奇妙な映画なのでした。 これきっと本で読んだら結構面白いんじゃないかと感じました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サミュエル・L・ジャクソン (ロレンゾ・カウンシル) | サミュエル・L・ジャクソンと同じ雰囲気な気がする内藤剛志で。 |
ジュリアン・ムーア (ブレンダ・マーティン) | こういう役は木村多江あたりにやってもらいたい。 |
ブリジット BRIDGET (2002) | |
2006年4月 | |
夫を殺され酒びたりの日々を送るブリジットは息子の親権を剥奪されてしまう。息子を取り戻すために大金が必要なブリジットは危険な仕事を引き受けるのだが・・・ 以前、六本木ヒルズのシネコンで予告だけは観たことがあってなんだか漫画みたいにケバイおばさんが殺された夫の復讐をするような内容なのかなぁと思ったらそうでもなくてちょっと拍子抜け。 とにかくこのアンナ・トムソンという女優は50歳くらいなのに美香さん(叶美香)ばりの巨乳をさらけ出しなんだかスゲーなっていう感じだし(何か怪しげな秘密クラブで女二人全裸で腕立てして先にへばった方は殺されるという変なゲームをするし、全裸で目隠しという状態で町に放り出されるわでぎょっとする。)、地道にスーパーのレジで働く昼間の地味な時の顔はくたびれたアンジェリーナ・ジョリーとフランソワーズ・モレシャンを足して2で割ったような感じで見た目が強烈過ぎてついていけず・・・というかこの人の濃すぎる顔ばっかり気が取られてしまっていました。 しかもこれ舞台はアメリカなんですけど妙に町は閑散としているし、変にフランス風味を漂わせていて全体的なこの異国情緒溢れる雰囲気になじめず話自体はいいんだけれどなぁ。と感じてしまいました。 これどうせならアンジェリーナ・ジョリーにやってもらいたいです。ちょっと破滅的な雰囲気も持っているし。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンナ・トムソン (ブリジット) | 奥村チヨあたりの世代の人ががものすごーく若作りしたと言う感じで。 |
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON (2004) |
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2005年3月 | |
ご存知あの「ブリジット・ジョーンズの日記」の続編。 前作から三年経って内容なんてブリジットがマークと上手くいきそう?みたいな雰囲気で終わったようなうっすらとした記憶しかないのですが、なんかズッコケ度が上がって感じがだいぶ変わったような気がするなぁ。こんなドタバタしていましたっけ? 予告編を観た時から感じていたのですが、ブリジットの心情を挿入歌で表現するあたりはまるで仕事もスタイルもいまふたつくらいの「アリー・myラブ」のようで新鮮味がなかったです。(しかもバリー・ホワイトを使っているあたりはそのまんまアリーだし)というかブリジットは人間的にもキャリア的にも全く成長していないから切なげな挿入歌も自業自得という感じで効果薄いです。 そんなことよりブリジットの恋人のマークの忍耐強さに恐れ入りますよ。ドジでトラブルばかり持ち込むブリジットに腹も立てずに「ありのままの君が好きだ。」なんて言える心の広さときたらマークもまともなように見えて実はおかしいです。 後半、ネタバレ→麻薬所持の疑いで捕まる「ブロークダウン・パレス」状態に陥るもマークが政府を動かしブリジットを救出する←ほとんど漫画な展開。ブリジットのためにそこまでするか?と全てを受け入れるマークもしゃくに障るしトラブル続きのブリジットに観ている方がきれそうになってきます。 でもダニエルとマークの対決は観ていておもしろかったです。ヒュー・グラントとコリン・ファースの取っ組み合いが喧嘩というよりケンカという感じで取っ組み合いのレベルが小学生クラスというところがなんともいえないおかしさがあったのですが誰も笑っていないんですよね。後ろで観ていたよくうけていたおば様達ですら。ここって笑うところだと思うのですが、笑いのツボのギャップを感じる作品でもあるのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
レニー・ゼルウィガー (ブリジット・ジョーンズ) |
友近あたりがやるとリアルそう。 |
ヒュー・グラント (ダニエル・クリーバー) |
ヒュー・グラントを見ていると個人的にどうしても阿部寛に行き付いてしまいます。 |
コリン・ファース (マーク・ダーシー) |
イメージ的には人のよすぎる唐沢寿明という感じか? |
BRICK BRICK (2005) | |
2007年5月 | |
高校生のブレンダンのロッカーに謎めいたメッセージが入っていて指定の場所に向かうと公衆電話から元彼女のエミリーから助けを求める電話を受ける。ブレンダンは親友のブレインとともに行方不明になったエミリーを探し始めるのだが・・・ 「ツイン・ピークス」の高校生版とも言われているこの作品。他の作品を観に行った時に偶然この予告編を観て面白そうだなぁと思って観に行きました。「ツイン・ピークス」は観たことないけど何となくそんな雰囲気は伝わってきました。これ大人が高校の教頭と街を仕切っているピンのお母さんしか出てこない異様な設定も面白いしミステリアスなセレブ女子高生のローラの怪しげな仮装パーティとか一種独特の世界観が確立されていてよかったです。 内容は最初に死体ありきで時間をさかのぼる形式でヤング・ヒース・レジャーといったちょっと冷めた感じのブレンダンが元恋人探しを進めていく感じで話が展開されていくのですが断然面白くなっていくのは麻薬組織の元締めのピンと用心棒のタグが出てきてから。元締めのピン役はあのルーカス・ハースですがこれがキング・ピンのように杖をついていてマザコン気味というキャラが濃くて好きなのですがなんといってもこの映画になくてはならないのは用心棒のタグですね。 殴ることしか能がない筋肉バカっといった感じなのですがこういう奴は敵に回すと怖いけど仲間になると実際はいい奴で頼りになるんですよね。ブランドンも最初ボッコボコにされていたけど殴られ負けしなかったら打ち解けてたし、こういうキャラは青春ものと任侠ものには欠かせません。 俳優もルーカス・ハースと失踪しちゃう元彼女がTV「ロズウェル」のエイリアン役の娘くらいしか知らなくて内容的にもうひとつ腑に落ちないところもあるのですが全体的にフレッシュで目新しいところも新鮮でした。 家にある「ツイン・ピークス」観なきゃダメだな。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (ブレンダン) | 常になにか考え込んでいる若者という印象の山田孝之で。 |
ノラ・ゼヘットナー (ローラ) | 松本莉緒がイメージにぴったりです。 |
ルーカス・ハース (ピン) | 雰囲気的には要潤にやってもらいたい。 |
プリティ・プリンセス THE PRINCESS DIARIES (2001) |
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2002年2月 | |
「プリティ・ウーマン」「プリティ・ブライド」の監督が贈るプリティシリーズ第3弾って、実際に原題にプリティって付いてるのプリティ・ウーマンだけじゃん。 なんてことはさておき、内容はイケてない女子高生が実は、とある国の王位継承者で・・・という実際にはありえなくても映画の中ではよくある内容ですな。 ベタで先の読める少女漫画的ストーリー(1.主人公は実は美人。2.主人公にはぶさいくな親友がいる。3.美人だが意地悪なクラスメートがいて最後はギャフン!(死語)と言わされる。)をここまで面白くできたのは、脇を固めるベテランの俳優達があってからこそだとおもうなぁ。ジュリー・アンドリュースはもちろん、「シカゴ・ホープ」でおなじみのヘクター・エリゾンドや、キャロライン・グッドールなどがいい味だしてました。 しかし、アン・ハサウェイがメイクアップアーティストの手によって大変身!!するシーンがあるんですが、綺麗というよりケバすぎ!!これで高校1年って、アメリカじゃ普通なのか? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アン・ハサウェイ (ミア・サーモポリス) |
まだ高校生役をやっても違和感なさそうな、仲間由紀恵で。 |
ジュリー・アンドリュース (クラリス・レナルディ女王) |
気品がある女優と言ったら、吉永小百合。この人で決まり。 |
ヘクター・エリゾンド (ジョー) |
ボディガードには、最近バラエティによく出ている、井筒和幸監督なんかどうですか? 厳しさのなかにやさしさありって感じで。 |
プリティ・ヘレン RAISING HELEN (2004) | |
2007年2月 | |
モデル事務所で働く敏腕エージェントのヘレンの一番上の姉が夫婦が突然交通事故でこの世を去り、遺言により姉の三人の子供達の後見人にヘレンが選ばれてしまい・・・ イケイケのキャリアウーマンが突然3人の母親になってしまうハートウォーミング・コメディ。 子供達からしたらイカしたおばさんというポジションだったケイト・ハドソンが子供達を時には叱って嫌われつつも仲直りして人間的にも成長するというオーソドックスな内容なのですが映画を長いこと観てきてうれしいなと思うことは今でこそメジャーになっている人がちょっと前は普通に脇役で出ていることに遭遇すること。この映画はそんなおまけ的要素がいっぱいつまって楽しかったです。 交通事故で死んじゃう長女がフェリシティ・ハフマンでその一番下の娘は「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー賞にノミネートされた子とか上の娘は「アリー・myラブ」でアリーの娘役をやった子だしと今観ると得した気分になります。 モデル事務所のボスがこちらも今年アカデミー賞ノミネートのヘレン・ミレンなんですけどそのワンマンっぷりが元祖「プラダを着た悪魔」か!?という理不尽っぷりで笑えます。 相手役のジョン・コーベットは神父で校長先生という相変わらず好感度の高いキャラクターなのにケイト・ハドソンにふられてもアタックしまくるというところが嫌味がなくてまた高感度をあげたという感じでした。 監督は日本で公開される時はなぜかプリティー・シリーズのという枕詞がついてしまうゲイリー・マーシャル。全体的に良かったけどちょっと長すぎるかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ハドソン (ヘレン・ハリス) | 何でもこなす仲間由紀恵で。 |
ジョン・コーベット (ダン・ジェンキンス) | 何をしても高感度がありそうな唐沢寿明で。 |
ジョーン・キューザック (ジェニー・ポートマン) | こういう大女的な存在は室井滋あたりにやってもらいたい。 |
プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 PRINCE OF PERSIA: THE SANDS OF TIME (2010) | |
2010年6月 | |
孤児だったダスタンは子供の頃王に見出され王子として迎えられる。やがてダスタンは兄や王の弟ニザムと共に各国を征服し祝杯を挙げたがその時、王が暗殺されダスタンが容疑者となってしまい・・・ ゲームが有名同名作品をジェイク・ギレンホールで映画化。ジェリー・ブラッカイマーとディズニーという組み合わせなので大味で軟派な出貴下と思いきやアラビアンな雰囲気が漂いつつ血なまぐさいシーンとアクロバティックなアクションシーンがふんだんに盛り込まれていて楽しかったです。 これ漫画みたいに肉体改造された超マッチョなジェイク・ギレンホールと腹黒さ満点のベン・キングズレーという二人の演技派のおかげだったと思います。それと気の強いプリンセスに割りといじられ気味なジェイク・ギレンホールの表情が漫画みたいに豊かで恋愛パートもなかなかよかったです。アラジンの実写版をやるならジェイク・ギレンホールにやってもらいたいぁと思いました。 嫉妬深そうだった上の血が繋がっていない兄たちとも意外と兄弟愛みたいなシーンもあったり、黒魔術的なものを使う暗殺者集団も出てk地アリとエンターテインメント要素も盛りだくさんで飽きさせないところがいかにもハリウッド的でたまにはこういう盛りだくさんなのもいいなと思うのでした。 美しい美しいと言われまくるプリンセスは「慰めの報酬」に出ていたみたいなのですがあのオイルまみれになってしまったボンドガールのことでしょうかね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイク・ギレンホール (ダスタン) | これは山田孝之がイメージにぴったりです。 |
ジェマ・アータートン (タミーナ) | CMでオリエンタルな格好もしている片瀬那奈で。 |
ベン・キングズレー (ニザム) | 重厚感の出そうな鹿賀丈史あたりにお願いしたい。 |
プリンス パープル・レイン PURPLE RAIN (1984) |
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2004年5月 | |
ミネアポリスのライブハウスで人気を誇るバンド「ザ・レヴォリューション」。そのバンドのリーダーのキッドは最近メンバーとの折り合いも悪く家族の問題も抱えていた。そんなある日キッドはライブハウスに訪れたアポロニアと出会うのだが・・・ なんでもプリンスの自伝的映画らしくオープニングはライブハウスのシーンから。ギラギラしたっていうか濃いープリンスのアップの顔がこれでもかと挿入されて早くもお腹いっぱいって感じだなぁと思いつつライブシーン終了。それでもってプリンスらしいバイクに乗ってさっそうと自宅にリ帰宅。このプリンスの家が普通の庶民の家って感じなのもインパクト大だけど、帰ると両親が喧嘩していてそれを止めようとするプリンスの姿がおかしくって。だって家でもヒラヒラ衣装でプリンスそのまんまなんだもん。 恋人になるアポロニアも普段からレザーでピッチピチ(ムチムチ)で強烈だけどプリンスとの川原でのツーリングシーンはすごい構図だ。しかもプリンスったらアポロニアを裸にしといて置き去りだ。とかなり強烈なプリンスをこれでもかと堪能する。ついでにアポロニアもユニットを組んでデビューするけどこの衣装もはっきり言って下着にマントを羽織っただけの姿も強烈だった。 後半は両親の不仲に悩み自分勝手になるプリンスが描かれていますけど、ランニング姿で苦悩するプリンスはどこまでもナルシストだけどさすがにランニング姿はしょぼかった。 最後はその苦悩も克服してライブは大成功って感じでもちろん終わるわけですけど、バンドメンバーが作曲した曲をさんざん悪態ついていたくせに(しかも自宅に持って帰りひっそり聴いてたりもする)その曲を突然採用。と普通なら腹立てるけどまぁいいや、だってプリンスなんだもんと思えるのでした。 そうそうハードなダンスもハイヒールで踊りまくるプリンスになんかよくわからない壮大なパワーを感じました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
プリンス (ザ・キッド) |
くどさだけならルー大柴のようで・・・ |
アポロニア・コテロ (アポロニア) |
杉本彩のような女王様系で。 |
プリンセスと魔法のキス THE PRINCESS AND THE FROG (2009) | |
2010年3月 | |
レストランを持つことが幼い頃からの夢のティアナはある日、親友のシャーロットの家に王子のナヴィーンがやってくることから料理を頼まれるが、そこで呪いにかけられてカエルになった王子が現われ・・・ ディズニー伝統のミュージカルアニメ。 ディズニーのアニメはCGよりもこういうタイプのミュージカルの方が断然いいと思います。この映画も「美女と野獣」タイプのオーソドックスな内容で男の方はノーテンキでヒロインはしっかりものというスタイルも安心して観られます。悪役も分かりやすくて全体的名バランスが取れているところがいいです。 初めこの映画は観ないかなと思っていたのですが、予告で音楽が最高によかったので観に行ったら想像通りよくて、ミュージカル部分だけでいうと多分この映画が一番好きです。なんといっても1920年代のニューオリンズが舞台という個人的には最高な設定なので出てくるミュージカルシーンも最初からテンションが上がります。 誰がヒロインの声と歌やっているのかなと思ったら、「ドリームガールズ」でビヨンセとジェニファー・ハドソンと歌っていたアニカ・ノニ・ローズじゃないですか。この人演技も歌もできますけど顔にパンチがあるのでもうひとつ使いにくいのかなぁと思っていたのでこういった声優で主役が出来たのはよかったなと思いました。 あとエンディングテーマを歌っているニーヨの曲もものすごくよかったです。ニーヨの印象もR&Bなんですけどどちらかというとヒップホップという印象があったのでこういう曲が新鮮でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
ブルー・エンカウンター 衛斯理藍血人 (2002) | |
2006年8月 | |
国連の地球外生物分析局(AAA)に勤めるウェズリーは馴染みの骨董屋で青く光る手の骨を進められるがフォンという謎めいた女性に譲ったのだったがその直後、凶悪なエイリアンが現れて・・・ 香港版「メン・イン・ブラック」といった感じなんですけど香港映画なのに舞台はサンフランシスコで出てくる人ほとんどがアジア系という不思議な作りになっています。だけど肝心のエイリアンがものすごくチープでエイリアンというより戦隊ものに出てきそうな怪人というか怪獣みたいなところが香港映画らしくてほほえましかったです。 内容はいつの間にか600年前に地球に不時着した青の星から来たというフォンとAAAのウェズリーがフォンを追ってきた悪いエイリアンたちと対決する話に展開していきもちろんフォンとの相思相愛そしてちょっといけずなFBI捜査官のスー・チーがウェズリーに惚れて微妙な三角関係になったりとありとなんでもありなところも香港映画らしいくてナイスです。 ネタバレ→青の星の宇宙人フォンは帰れないはずなのに最後エネルギーになって青の星に帰っちゃう強引さ。それなら最初っからエネルギー体になって帰ればいいのに←と香港映画って結構最後、強引にざっくりまとめますね。 それにしてもアンディ・ラウ、40歳すぎてこのさわやかさに宇宙人と恋に落ちる役をすんなりこなすなんていい人だし、とにかく若い。同じ40歳になるのならアンディ・ラウのような40代になりたいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (ウェズリー) | 笑顔もさわやかな阿部寛で。 |
ロザマンド・クワン (フォン・ティンガイ) | 印象としては若村麻由美のような感じでした。 |
スー・チー (バ・ソウ) | やっぱりスー・チーはちょっと佐藤江梨子っぽい。 |
ブルース・オールマイティ BRUCE ALMIGHTY (2003) |
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2003年12月 | |
ローカルテレビ局でレポーターとして働くブルース・ノーランはアンカーマンになるのが夢だがライバルのエヴァンにその座を奪われ生放送中に暴言を吐いてクビになってしまう。この不幸が全て神のせいだと言ったブルースの前に本物の神が現れ彼に全能の力を授けるが・・・ 全米じゃ2億4千万ドル以上で現在歴代29位の興行収入という大ヒットのこの作品。ちょっぴり期待をしたけどやっぱりジム・キャリーの顔面芸というかこれでもかというハイテンションっぷりがどうも好きになれずあまり楽しめなかったのです。ジム・キャリーが街角レポーターという役はあっていたと思うんですけどアンカーマンはやっぱり彼には似合わないよなぁ。とつくづく真面目な職業に向かない人だと改めて思ってみたりもしました。 それと全能の力を授かったブルースがすることといったら、仕返しやライバルのエヴァンを生放送中に失敗させることとか見ていてスッキリしないことばかりに能力を使うから楽しくないんですよねぇ、見ているこっちは。(エヴァンがブルースの力でおかしくなっちゃたシーンは笑えたけど。)もっと見ているこっちがワクワクするようなことに力を使ってほしかったなぁ。(恋人のグレースとの仲が盛り上がるようにつきを引き寄せたりしたようなことをもっとやってほしかった。) 神様役のモーガン・フリーマンもジム・キャリーのハイテンションに無理して付いていっているように見えましたね。 ジェニファー・アニストンはリアクションが「フレンズ」のレイチェルそのまんまという感じがして安心して見られましたね。なんかまた「フレンズ」が見たくなっちゃいました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジム・キャリー (ブルース・ノーラン) |
テンションの高さについていけない時があるユースケ・サンタマリアで。 |
モーガン・フリーマン (神) |
モーガン・フリーマン=いかりや長介というイメージがいまだ抜けず・・・ |
ジェニファー・アニストン (グレース・コネリー) |
分りやすい綺麗どころ吉本多香美あたりで。 |
ブルーバレンタイン BLUE VALENTINE (2010) | |
2011年5月 | |
大恋愛をして結婚したディーンとシンディ。娘も生まれ結婚7年が経ったが二人の距離は次第に微妙になっていき・・・ ミシェル・ウィリアムズがアカデミー賞にノミネートされた話題作。 アカデミー賞にノミネートされそうな内容ですが生理的に好きじゃなかったです。辛気臭いんですよね。主演が幸薄のミシェル・ウィリアムズとノー天気じゃない方のライアンで悲壮感が漂っています。内容が一組のカップルが崩壊していく様を描いているので楽しい要素がひとつもないところも辛いです。 ミシェル・ウィリアムズは相変わらず幸薄というかより一層拍車がかかっていて医者を目指していたのにプー太郎的なライアン・ゴズリングを好きになったのが運のつき。医者にもなれずにライアンも相変わらずまともな仕事に就いていないし、しまいには職場の病院に乗り込んできて上司をぶん殴って、何故かミシェルもクビって最悪な状態に。これはさすがにミシェル・ウィリアムズもキレました。というように幸せだったことがありましたか?ってくらいツイていないので不憫で仕方がありません。 ミシェル・ウィリアムズが幸せになっているところの映画を観てみたいです。 あと。ライアン・ゴズリングはライアン・レイノルズみたいにすこしは弾けた映画に出た方がいいような気がします。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ライアン・ゴズリング (ディーン) | 松山ケンイチあたりにお願いしたい。 |
ミシェル・ウィリアムズ (シンディ) | 意外と幸薄が似合いそうな長澤まさみで。 |
ブルーベルベット BLUE VELVET (1986) |
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2002年10月 | |
美しいアメリカの田舎町ランバトーン。父親の見舞いの帰り道、ジェフリーは人間の方耳を見つける。事件の真相を独自に調べているうちに、謎の歌手ドロシーと知り合うが、彼女には狂人的な男フランクが付きまとっていて、やがてジェフリーとフランクは鉢合わせをしてしまう。 観よう観ようと思っていた「ブルーベルベット」ようやく観ましたが、やっぱり面白かった。 冒頭からリンチワールド炸裂。草むらに落ちている耳からゴォーッという音とともに耳に吸い込まれていき、怪しげな世界へと入っていく。このなんともいえない独特のリンチの世界、もう最高です。 ジェフリーが独自に事件を追ううちにやがてたどり着く謎のクラブ歌手ドロシー役のイザベラ・ロッセリーニの甘ったるい歌声とあの体当たりの演技、よくやったなって感心しますよ。 フランク役のデニス・ホッパーも異様なまでのハイテンションで、サディスティックにドロシーを罵倒したり、ハサミをかしゃかしゃとしていたかと思うと急にマゾヒスティックになりドロシーを「ママー」っと呼んだりする様はもう凄いってもんじゃあないです。 ローラ・ダーンは当時18才だったみたいですが、18才とは思えない老け顔でびっくり。(というか今とあんまり変わらない所もすごいと思うが)さすがに肌ははりとつやはあったけど・・・ それはさておき、ジェフリーが実はドロシーと関係を持っていたと知り、声にならない位ショックを受けたときの表情をするローラ・ダーンを観て、改めて上手なって感心しました。 「マルホランド・ドライブ」より話は驚くほどストレートに展開するので、これからデヴィッド・リンチの作品を観ようと思う方は、こちらを先に観た方がいいかと思います。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
カイル・マクラクラン (ジェフリー) |
好青年っぷりが期待できそうな加勢大周で。 |
イザベラ・ロッセリーニ (ドロシー) |
最近ドロシーのように若干たるんだ体つきになってきた松下由樹で。 |
デニス・ホッパー (フランク) |
安岡力也改め、力也でお願いします。 |
ローラ・ダーン (サンディ) |
「渡る世間は鬼ばかり」で泉ピン子の娘役をやっている、吉村涼で。若いのに演技がかなり上手いと思います。 |
ふるえて眠れ HUSH...HUSH, SWEET CHARLOTTE (1965) | |
2009年12月 | |
シャーロットが交際していた妻のあるある男が殺されて37年後、シャーロットは一人大豪邸に住んでいたが世間ではシャーロットが殺した不倫して殺した男の死体が埋めてあると噂されていた。そんな中、屋敷が道路工事のために取り壊されることになりシャーロットは疎遠だった従妹のミリアムに助けを求めるが・・・ DVDのジャケットを見て一気に興味が出てあらすじ読んでDVD即購入。そして購入後、傑作「何がジェーンに起ったか?」の姉妹作品と知ってこれは面白くないわけないと思い鑑賞したらやっぱり面白かったです。 オープニングは「何がジェーンに起ったか?」と同じ手法で少女時代の惨劇から幕開け。それから数十年経ってベティ・デイヴィスが登場するのですが子供たちが肝試しに入ってくるような屋敷も朽ちてしまいベティ・デイヴィスも涙・・・みたいな展開に今回はしんみりモード?と思いきや屋敷を壊されそうになったら猟銃をぶっ放し罵るといういつものベティ・デイヴィスで一安心。ネグリジェに三つ編みというメルヘンなスタイルで怪女の雰囲気もフルスロットルでかもしだしています。 そんなベティ・デイヴィスも立ち退き問題だけはどうしようもなく唯一血のつながりのある従妹のオリヴィア・デ・ハヴィランドに助けを求めるのですが、オリヴィア・デ・ハヴィランドも上品な顔をしていながら実はしたたかというところが怖いです。「風と共に去りぬ」のイメージが強いのでこういう計算高い役が意外でベティ・デイヴィスの怪演を楽しみしていたので、これはすごい拾いものをしたと思いました。後半は二人の立場が逆転してオリヴィア・デ・ハヴィランドがベティ・デイヴィスを平手打ちというところも怖いです。 そのほかにベティ・デイヴィスにまつわる人に粗野なんですが唯一の理解者のお手伝いさんとか、オリヴィア・デ・ハヴィランドと昔付き合っていてこれを機によりを戻すベティ・デイヴィスの主治医と計4人で話が進んで行き恐るべき真実が明かされてラストも「何がジェーンに起ったか?」と一味違った終わり方でこちらも好きなのですが、惜しいのは作品自体が長くて途中で中だるみするところでしょうか。2時間超えしているのであと30分短ければ「何がジェーンに起ったか?」に匹敵した感じになったんじゃないかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベティ・デイヴィス (シャーロット) | 厚化粧そして怪演が似合いそうな室井滋で。 |
オリヴィア・デ・ハヴィランド (ミリアム) | イメージにぴったりなのは樋口可南子です。 |
ブルジョワジーの秘かな愉しみ LE CHARME DISCRET DE LA BOURGEOISIE (1972) | |
2011年1月 | |
食事をしようとするとなぜか食べられないというルイス・ブニュエルのシュールな映画。 今回は久しぶりに理解できないタイプの映画なので感想もものすごく短くなりそうです。あしからず。 ブニュエル作品は何本か観ていて「皆殺しの天使」を初めとして不条理とシュールさが共存していて確かに今まで観てきた映画も意味不明だったのですがそれでもどこか分かるような気がするところがあって楽しめたのですが、今回は本当に理解できずに苦労しました。家から出られないという「皆殺しの天使」と同じように食事をしようとすると寸前に食べられなく何かが起こるという内容は似たような感じなのですが、不思議です。 なんというか夢を見ているような内容(実際、食事を出来ない夢を見るというシーンもありました。)で全てが夢じゃないかとも感じました。 しかもこれ、アカデミー賞外国映画賞を受賞しているんですよね。批評家の感覚も不思議なものだなと思いました。 ルイス・ブニュエルはメキシコ時代に尽きます。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (シュールすぎるので今回はなし) |
フル・スロットル/烈火戦車 烈火戦車 (1995) | |
2006年12月 | |
レースに出ることを夢見る凄腕ストリートレーサーのジョーはある日街にやってきたデイヴィッドと知り合うが彼は絶縁状態の父の元でレースに出ることが決まる。そんな中ジョーはバイク事故で重症を負ってしまい・・・ 「ワイルド・スピード」のバイク版のような雰囲気が若干ある青春もの。 アンディ・ラウがものすごく若いし髪型とか時代を感じると思ったら10年前の作品だからそりゃそうだと納得。 バイクを通して最終的には自分を見つめなおすという感じで可もなく不可もなくといった内容なんですけどアンディ・ラウの働いているバイクショップと絶縁状態の父親の経営するバイクショップのレーサー達が何で敵対しあっているのか説明がないのでちょっと不親切かなと思いましたが香港映画はこれくらいざっくりしていた方が逆にいいのかもと後から感じました。 レース嫌いで7年付き合っている彼女がいるんですがこの彼女、今まで観たアンディ・ラウ映画史上もっとも地味でテンションが低くてびっくりしました。しかも意外と自分の意見を曲げないところが観ていて厄介だなぁと思ってしまうのでした。 そんな地味な彼女役のジ・ジリョンって他にどんな映画に出ているんだろうと思って調べてみたらアンディ・ラウの麻雀大将で同じくアンディ・ラウの相手役をやっていたとは!この変身っぷりはすごいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (ジョー) | バイクが似合いそうな要潤で |
ジ・ジリョン (イエ) | 生真面目な感じの内山理名で。 |
ディヴィッド・ウー (デイヴィッド) | よきライバルになってくれそうな永井大あたりで。 |
フルタイム・キラー 全職殺手 (2001) | |
2008年8月 | |
その筋でナンバー1の冷酷な殺し屋Oにある日、一目を引く殺しで注目を浴びるトクという殺し屋が現われOに近づくため家政婦のチンに近づくのだが・・・ 人気絶好調だった頃の反町隆史がアンディ・ラウと共演した「殺しの烙印」的な作品。 監督はなんとジョニー・トーです。当時売れっ子だったとは言え反町隆史はいい仕事をさせてもらいました。内容はともかくアンディ・ラウにサイモン・ヤムと共演までして羨ましい限りです。 なぜか半分くらいはみんな日本語をしゃべる不思議な映画なのですが日本語の台詞がみんな聞き取りにくいんです。特に反町隆史が。発声がいけないのか滑舌が悪いのか話している言葉が聞き取りにくいので話しについていくのがつらかったです。 個人的にはアンディ・ラウが好きなので観たのですがアンディ・ラウはやっぱり観ていて楽しいです。ど派手でエンターテインメントな殺しをするところがいいですね。留置所にいるターゲットに無数の手榴弾をばら撒いて、最後にひとつだけ栓を抜いた手榴弾を投げ込み爆発する前に栓を抜かれた手榴弾を見つければ大丈夫な演出をするところとか、反町隆史の家政婦が日本製のレンタルビデオ店で働いていて家政婦に接近するために店に通うのですが、歴代大統領のマスクを被って店に来るものだから怪しくてしかたがありません。しかも家政婦二人に何故かぞっこんだし。みたいな強引なところもありますがアンディ・ラウだから許せます。 と明るく振舞っているアンディ・ラウなのですが射撃の元オリンピック選手であと一回決めれば金メダルというところで癲癇を起こしてダメになってしまってだから殺しの世界でナンバー1を取りたいと思っている悲しい青年なのです。とやっぱりアンディ・ラウのエピソードが当然ながら充実していた作品なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (トク) | 破天荒な感じの中村獅童あたりで。 |
反町隆史 (O) | いつも冷静そうなトニー・レオンで。 |
ブルドッグ A MAN APART (2003) |
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2003年11月 | |
麻薬捜査官のショーンはある日麻薬王のルセロとめでたく逮捕する。しかし新たな麻薬組織ディアブロが勢力を拡大してきてショーンの家に押し入る。そして巻き込まれたショーンの妻ステイシーが巻き込まれて死んでしまう。ショーンはディアブロのボスの正体を探って復讐することを誓い捜査を始める・・・ 社会のはみ出しものが麻薬捜査官になって働くっていう設定はヴィン・ディーゼルにはもってこいだったけれど、どうにもシリアスすぎてディーゼルぽくなかったなぁ。「トリプルX」のようなスパイになってもはみ出しもののまんまのキャラクターがぴったりなのに中途半端な正義感を出しちゃあいけません。シリアスな演技も出来るところを見せたかったんでしょうけど、妻を殺されて苦悩するディーゼルなんか見たくなかったな。相棒もなんだか中途半端にシリアスだったし・・・ しかも後半、敵の的のアジト(しかもアメリカを離れてメキシコだ)に相棒と二人きりで乗り込んでしまうという映画ならではの強引さでなんとか乗り切るもネタバレ→麻薬王の妻を殺したディアブロの正体が麻薬王のナンバー2だったことを知った麻薬王はなんとも思わなかったのだろうか。←と思うのでした。 どうせだったらちょうど相棒もいることだし「バッドボーイズ」的なノリでやれば楽しくなったのになぁ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィン・ディーゼル (ショーン・ヴェッター) |
はみ出し者がよく似合いそうな的場浩司あたりで。 |
ラレンズ・テイト (デミトリアス・ヒックス) |
勝村政信で。相棒はちょっぴり地味目でないと。 |
フル・フロンタル FULL FRONTAL (2003) |
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2004年1月 | |
映画プロデューサーのガスの手がけた作品は常にヒットするという敏腕。そんな彼の40才の誕生日パーティーに招待された者、されなかった者の一日を描いた群像劇。 と書くと聞こえはいいけど、実際これ映画として成り立っているかというと正直疑問。きっとこれソダーバーグが趣味で作りました的な映画ですもんね。 冒頭、ジュリア・ロバーツ演じるフランチェスカが演じる【キャサリン】とブレア・アンダーウッド演じるカルヴィンが演じる【ニコラス】(ややこしい)映画「ランデヴー」のシーンから始まるんですけど、映画の中の映画がいいところで映画の中の現実世界に突然戻ってガスに関わる悲喜こもごものエピソードが細切れで入ってくるんですよね。登場人物が多いからやっとこの人物の性格とかが分りかけたところで次のエピソードにいったり「ランデヴー」の世界に戻ったりととにかくめまぐるしくシーンが入れ替わるので観ているこっちは大変なのです。 ジュリア・ロバーツなんか映画の中の映画に主演女優として出演して、いつもと違う役を演じましたみたいな満足感はあったとは思うけどこういったミニシアター系の映画にジュリア・ロバーツのようないわゆるメジャーなスター女優ってちょっと違うかなって思いました。 そんな中ブライト夫妻を演じたキャサリン・キーナーと最近よく見かけるデヴィッド・ハイド・ピアースは上手かった。キャサリン・キーナーの大企業の人事部長というキャリアウーマンな役柄、デヴィッド・ハイド・ピアースの才能はあるけど真面目で気弱な脚本家って役どころははまりすぎて怖いくらい。それにしてもキャサリン・キーナーはかっこいいのです。 X-FILEのモルダー捜査官ことデヴィッド・ドゥカヴニーが出番は少ないけど噂の敏腕プロデューサー、ガス役で登場。実は孤独で変な性癖を持つ役に世界中のモルダーファンは「こんなモルダー観たくなかった。」と思ったに違いないと感じたのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
デヴィッド・ドゥカヴニー (ガス・デラリオ) |
作詞家でいろいろなもの世に送り出している秋元康で。 |
キャサリン・キーナー (リー・ブライト) |
仕事の出来る40代というイメージの浅野温子で。 |
デヴィッド・ハイド・ピアース カール・ブライト) |
三谷幸喜で。気弱そうというか心配性な役はまさにという感じで・・・ |
ブレイキング・ニュース 大事件 (2003) | |
2007年5月 | |
香港のとある市街地で強盗団と警察の銃撃戦が発生する。そんな中テレビカメラマンが強盗に銃を突きつけられ命乞いをする一人の警官を撮影しニュースで流れて警察に非難の声が集中してしまう。若手指揮官のレベッカはメディアを利用しTV中継で事件解決を試みるのだが・・・ ジョニー・トー監督のクライムサスペンス。 噂には聞いていたのですが噂通り面白かったし予想以上に上手く出来ていてよかったです。 マスコミを利用して名誉挽回しようとする女警官レベッカ、手柄をどうしてもものにしたくて先走りする熱血警官チョン。そして強盗団のリーダー、ユアンの息詰まる攻防が描かれていくのかと思いきやユアンの逃げ込んだアパートには殺し屋がいて強盗団と殺し屋達が団結し人質をとって立てこもるという意外な展開。さらに人質になったタクシー運転手もなんだかよく分からないけど悪党の手伝いをしてしまうというハードな内容の中にコミカルな展開も忘れていないジョニー・トーはやっぱりただ者ではないなと改めて思いました。 ケリー・チャンも今回は常に冷静というかむしろ冷徹な部類に入りそうなくらいのキャラで彼女の無表情気味な表情が活かされていて今まで観た作品の中ではベストかも。タクシー運転手も香港映画でよく見かける人でいい味出していますといった感じでキャスティングもよかったです。 と全体的にエンターテインメントしていて好きなのですが一番のお気に入りは、ネタバレ→いよいよ追いつめられた二人は殺し屋が強盗団を逃がすのですが強盗団のリーダーは逃げ遅れた殺し屋のために殺しの依頼を代わりにやろうとするんですよ。←やっぱり香港映画は男の友情にかぎると思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケリー・チャン (レベッカ) | イメージは常盤貴子ってところでしょうか。 |
リッチー・レン (ユアン) | アクの強そうな三上博史にお願いしたい。 |
ニック・チョン (チョン) | 熱血という感じの織田裕二で。 |
ブレイド2 BLADE II (2002) |
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2002年6月 | |
人間とヴァンパイアのハーフのブレイドが活躍する「ブレイド」の続編。 相変わらずヴァンパイア・ハントをしているブレイドの元に宿敵ヴァンパイアのリーダーの娘がやってきて、休戦を持ちかけてきた。新種のヴァンパイア、死神族(リーパーズ)があらわれ、元来のヴァンパイアを餌食にしてしまうというのだ。 ブレイドとヴァンパイア達は手を組み、リーパーズ撃退に向かうのだが・・・ アクションも角刈りも(ブレイドの)パワーアップして帰ってきた! ヴァンパイアの消滅の仕方は前作同様相変わらずすごいけど、それしか見所がないんですよね。たしかに、ウェズリー・スナイプスのほかに、クリス・クリストファーソンとかロン・パールマンとか出ているけど、やっぱりメインのヒロインがいないのが前作同じで、今一歩の原因。 仲間のヴァンパイアがリーパーズに次々と殺されていくわけなんですが、誰がやられるかもう展開が読めちゃう所も、いまいちな原因。 仲間のヴァンパイアって、ヴァンパイアの中で優秀な戦士を集めて2年間訓練したはずなのに、リーパーズにあっさりやられちゃってるし。 アクションは、ジェット・リーの「ザ・ワン」と「スコーピオン・キング」のいいとこ取りって感じでしょうか? ウェズリー・スナイプスのきめポーズは笑えましたが、ストーリーに一番の問題あり。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ウェズリー・スナイプス (ブレイド) |
ウェズリー・スナイプスよりは見劣りするけど、40過ぎてあの肉体はすごい、渡辺裕之。 |
ブレイド3 BLADE: TRINITY (2004) |
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2005年5月 | |
いつものようにヴァンパイアを退治していたブレイドだったがヴァンパイアに変装した人間を殺してしまい逮捕されてしまう。そんなブレイドをアビゲイルとハンニバル・キングというヴァンパイア・ハンターに助けられて・・・ ブレイド三部作もこれにて終了。全作品観といてなんですがやっぱりこのシリーズ好きになれませんわー。このシリーズ、オープニングの戦闘シーンは毎回アメコミらしさが出ていてかっこいいんですけど話が進むにつれテンションさふがるんですよねぇ。 今回味方が増えてアクションシーンも増えたのはいいのですがいきなり出てきてヴァンパイア倒すしブレイド倒すからあんたら何者?って感じなんですよね。しかもそいつがネタバレ→今回父親的存在のウィスラーが死んで代わりその隠し子の娘が←加わるわけだから都合よすぎる感じがしてしかたがありませんでした。 それにヴァンパイア最終決戦ということでヴァンパイア達がヴァンパイアの始祖を復活させるのですがこいつが見た目からしてどこから連れて来たマッチョですか?みたいな感じでカリスマ性全くなし。しかもこの元祖ヴァンパイアが意外といい奴だったりしてね。それに普通のヴァンパイア達もしょぼすぎるからブレイドたちと最初っから勝負にならないのが辛いところ。唯一久しぶりに見たパーカー・ポージーのビッチなヴァンパイアがぎりぎり及第点ですよ。特殊効果も無駄なところに使っているなぁと思うところが沢山あるけどヴァンパイア達が創った吸血ポメラニアンは可愛かったです。 今回女戦士で登場したジェシカ・ビールって見たことあると思ったら「ルールズ・オブ・アトラクション」、「テキサス・チェーンソー」、「セルラー」と案外彼女が出演している作品を観ていてすげーな自分と思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ドミニク・パーセル (ドレイク) |
照英のようなマッスル・ヴァンパイアをイメージします。 |
ジェシカ・ビール (アビゲイル・ウィスラー) |
顔つきがたまに水野美紀っぽいときがありました。 |
ライアン・レイノルズ (ハンニバル・キング) |
アクションも出来るけど微妙に軽い感じのする金子昇で。 |
パーカー・ポージー (ダニカ・タロス) |
パーカー・ポージーって瀬戸カトリーヌに似ている気がします。 |
ブレイブ ワン THE BRAVE ONE (2007) | |
2007年11月 | |
ラジオパーソナリティのエリカは婚約者のデイビッドと夜の公園を散歩中に暴漢に襲われエリカだけが一命を取り留める。やがて彼女は自衛のために銃を手に入れるのだが・・・ ジョディ・フォスターの骨太サスペンス。 賛否両論のあるようですが個人的にはエリカは悲惨な事件に巻き込まれたことによってすっかり性格が変わってしまい生きるためにはよくないこととは分かりつつも世間にはびこる法律では裁けない悪人たちを裁いていくところは分かるような気がします。大げさに表現するとリアルな女バットマンといった感じなのですがそこはジョディ・フォスターだけあって色々考えさせられました。 エリカの周りで事件が起きすぎるという意見が多いみたいですが彼女はコンビニでの一件があってから自分で止めなくてはいけないと思いつつも犯罪が起きるところに行って悪党を止めなければならない生活なしでは生きていけなくなってしまったんですよね。地下鉄のシーンでは何度も下りるチャンスがあったのにそれをしなかったとインタビュー記事を読んでなるほどなと思いました。 あとこの映画の成功しているというか説得力のあるものにしている最大の要因はやっぱりジョディ・フォスターだからだと思います。これがアンジェリーナ・ジョリーだと全然成り立たないと思うし他の女優がやってしまったら全然ダメだったと思います。唯一いけそうなのはケイト・ブランシェットくらいかなぁ? それにインタビューでやったことのない役柄について聞かれてミュージカルと答えていましたが自分が歌えるとは思わない。ときっぱり言い切るところはさすが自分を分かっていてこれこそが息の長い俳優生活を続ける秘訣のひとつだと感じました。 相手役?のテレンス・ハワードはパンフレットのフィルモグラフィーにあの迷作「グリッター」に出ていたことが当然のように紹介されていないのがやっぱりなと思ったのですが「グリッター」があったからこそアカデミー賞にノミネートされてジョディとの共演ができているんだとしみじみと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョディ・フォスター (エリカ・ベイン) | 山口智子あたりにやってもらいたい。 |
テレンス・ハワード (ショーン・マーサー) | こういう役は上川隆也が合うと思います。 |
フレイルティー 妄執 FRAILTY (2001) | |
2002年12月 | |
全米を震撼させている連続殺人事件、現場に必ず「神の手(ゴッド・ハンド)」を残すのが特徴だ。 そんな事件を担当するドイル捜査官のもとにフェントンと名乗る男が現れ、この殺人鬼の犯人は自分の弟だと告げる。にわかに信じがたい話ではあったが、フェントンは兄弟に起きた少年時代の父との恐ろしい物語を語り始めるのだった。 ビル・パクストンが初監督を務めたインディペンデント作品。 観終わった直後、正直このラストはありか?などと思いましたが、しばらくしてからじんわりと恐怖感がわきあがってきて、いやはや何かいいんじゃないこの映画、って感じましたよ。ってことで最初★2つ、その後★4つで平均して★3つにしました。 ごく普通の家族が、父親が「天使」を見て、「悪魔」と戦えと言われてしまってから悲劇が起こるわけなんですが、もちろん低予算映画だから天使も安っぽいし、人間に化けていると思われる悪魔に触れると、思いっきりオーバーアクションしなきゃいけないんですね。だけどそれを抜きにしてもよく出来ているんですよ。ビル・パクストン地味ながらいい仕事しますね。今回の父親の役もパクストン以外に考えられないくらいはまってましたしね。 髪型相変わらず同じのマシュー・マコノヒー、成人になってからの息子役もかなりはまっていたと思います。 オカルトとサスペンスいい感じでミックスされた作品だと思いますよ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (サラリーマン金太郎の出演者達で) | |
ビル・パクストン (父) | 三浦友和で。どうもパクストンぽい雰囲気があるように思えてしょうがない。 |
マシュー・マコノヒー (フェントン・ミークス) | 最近、マコノヒー風な髪型をしている(と思う)三上博史で。 |
ディレクターズカット/ブレードランナー 最終版 BLADE RUNNER: THE DIRECTOR'S CUT (1982) |
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2002年9月 | |
殖民惑星から脱走したレプリカント(人造人間)が地球に潜入。「ブレードランナー」と呼ばれるレプリカントの掃除屋デッカードは4人のレプリカントを追う・・・ ディレクターズカットされる前のブレードランナーを観たことがないので比較できませんが、そこそこ楽しめました。 ネタバレ→ラストに、ロイがデッカードを助けますけど、これってデッカードがレプリカントか?と思いましたが、結局人間だったんですよね。だったらなんで助けたのかがいまいちわからなかった。← 20年前にこのセットはすごいけど、やっぱりハリウッドが描く日本って変なんだな。芸者とか変な屋台とか。中国とミックスされてるみたいな。ハリソン・フォーフォドが割り箸を割ったとき箸をこすり合わせるシーンはそこだけ妙に日本的でおもわず笑っちゃいますが。 ハリソン・フォードも20年前はさすがに若かったと言っても当時すでに40才か。主役で当然出番も多いけど、どうも影が薄かったような気がするなぁ。やっぱり、ルトガー・ハウアーの圧倒的な存在感にやられましたか。 ショーン・ヤングももうちょっと出番あるかと思ったら意外と少なかったけど、レプリカントの一人にダリル・ハンナが出てるなんてし知らなかったんで、ちょっとビックリ。 それにしても、ハリソン・フォードが還暦でアリーことキャリスタ・フロックハートと不倫。ルトガー・ハウアーが58才と還暦間近。女優人二人は40台を超えちゃってて、ショーン・ヤングはプッツン女優などと呼ばれちゃって、20年って歳月はいろいろな事があるなとしみじみと思ったのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ハリソン・フォード (デッカード) |
三浦友和で。ハリソン・フォード同様、肉体派じゃないけど、警官役とかやりそうなイメージがあるので。 |
ルトガー・ハウアー (ロイ) |
顔のテカリ具合と鍛えられた体が渡辺裕之。 ぜひ、髪の色脱色してやってほしい。 |
ショーン・ヤング (レイチェル) |
横山めぐみで。今話題(らしい)「真珠夫人」風で。 |
プレシャス PRECIOUS: BASED ON THE NOVEL PUSH BY SAPPHIRE (2009) | |
2010年5月 | |
母親に虐待され、二人目の子供を身ごもっているプレシャスは学校からフリースクールに通うことを進められプレシャスはフリースクールに居場所を見つけるのだったが・・・ モニークがアカデミー賞助演女優賞を受賞したヘビーなドラマ。 これ相当重い内容なのですがプレシャス役のルックスのおかげと、酷い目に遭った時に現実逃避するポジティブな妄想シーンが結構盛り込まれているので気が滅入りそうな内容なのですがそんなことになっていないところがよかったです。 フリースクールの女教師も女金八先生っぽい感じもこの映画の雰囲気に合っていてよかったと思います。 主役プレシャス役のガボレイ・シディベって子もインパクトありましたがやっぱり鬼母役のモニークがすご過ぎて圧倒されました。初っ端からフライパンで殴りつけそれをギリギリのところでかわすプレシャス、というシーンから勢いが違います。たまに視察にくる役所の人にはいい人ぶってその影で一人目のプレシャスの子供をクズ扱いと徹底しているのですが実はこの鬼母も父親がプレシャスに性的虐待するのを止められずむしろ寝取られたと思ってしまっているかわいそうなひとでもあったりするんですよね。 なのでプレシャスがマライアに慟哭するシーンよりもモニークが慟哭するシーンの方がインパクトがあるなと思いました。 というわけでソーシャルワーカー焼くのマライア・キャリーがいいという前評判を聞いていたので期待していたのですが噂どおり大熱演。マライアといえばラジー賞行きの映画か評判がそこそでもビデオスルーかどっちかだったのに、ようやくまともな評価がもらえてスッピンでやった甲斐があってよかったねと言ってあげたいです。 あと、レニー・クラヴィッツも出ているのですがこちらは完全に久保田利伸化していました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ガボレイ・シディベ (プレシャス) | 全くの素人を見つけ出してやってもらいたい。 |
モニーク (メアリー) | 雰囲気は浅香光代的な人ですね。 |
ポーラ・パットン (ミズ・レイン) | 鈴木京香がイメージにぴったりです。 |
プレステージ THE PRESTIGE (2007) | |
2007年6月 | |
無名のマジシャンアンジャーとボーデンは互いに腕を競い合っていたがある日、水中脱出マジックの失敗でアンジャーの妻が死亡してしまう。彼女の縄を縛ったのがボーデンだったことがきっかけでアンジャーは復讐心を募らせていく・・・ ヒュー・ジャックマンVSクリスチャン・ベイル競演のサスペンス。 監督がクリストファー・ノーランだしウルヴァリンとバットマンがマジック対決するってことで期待しすぎたせいか、よく出来てはいるけれど何かもうひとつピンと来ないというかしっくりこないというか、惜しい感じがしました。 復讐心から次第に激しい嫉妬に狂っていきお互いの足を引っ張り合っていきクリス・チャンベールはそういった意味でははまっていたと思うしよかったし役どころ的にはクリスチャン・ベールは技術はあるけど見せ方が今一歩、ヒュー・ジャックマンはその逆で見せ方がとても上手いという設定なので舞台に立つ姿もしっくりきて合っているといえば合っているのですが結局のところヒュー・ジャックマンがこういう他人の足を引っ張るような役というよりかはストレートな性格で好感が持てる役がやっぱり一番性に合っているように思えました。 プログラムでMr.マリックはヒュー・ジャックマンが悪いというようなことを描いていましたが、個人的にはネタバレ→疑惑をあいまいにしてしまった←クリスチャン・ベールの方が悪いように思えました。 デヴィッド・ボウイも出ていて映画は「ラビリンス」くらいしか観たことがないのですがこの頃から独特な雰囲気はあったなぁと子供ながらに思っていたのですが今回もそれに輪をかけて中性的な紳士というルックスで20年経った今も独特な存在感は健在だなと感じました。そんなデヴィッド・ボウイのアシスタント?がアンディ・サーキス。ここのところちゃんとした人間役で活躍しているのでこの調子でがんばってほしいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・ジャックマン (ロバート・アンジャー) | 舞台映えしそうな唐沢寿明で。 |
クリスチャン・ベール (アルフレッド・ボーデン) | ちょっとダークな雰囲気のする加藤雅也で。 |
マイケル・ケイン (カッター) | 良心の塊みたいな宇津井健で。 |
フレディVSジェイソン FREDDY VS. JASON (2003) |
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2003年10月 | |
エルム街ではすでにフレディの存在を知るものはいなくなり、恐怖を力の源としているフレディはその存在を知らしめるためジェイソンを復活させてその存在感を広めていくが、ジェイソンの惨殺は歯止めが利かなくなりフレディはジェイソンと決着をつけようとするが・・・ フレディがジェイソンに嫉妬して戦い始めるというとんでもストーリー。 この二人が主役だから一応人間が絡む部分もあるけどほとんどどうでもよかったような気がしますよ。だから重要そうな人物が仲間になったかなぁと思ったらあっさり殺されちゃうんですよね。たいした活躍もせずに・・・ 夢の中ではフレディが有利だけど炎に弱い、現実世界ではジェイソンが有利だけど水に弱いというメリハリ?をつけてはいるけど、対決が唐突に始まるんですよね。しかもジェイソンって夢を見るのね、死んでいるはずなのに。しかも体から血も出るんですよなぜか。フレディも夢の中の人物だから現実世界で傷つけられても平気なんじゃないのお互い。なんて思ってしまいました。 ヒロインの親友役にデスティニーズ・チャイルドのケリー・ローランドが出演していましたよ。ネタバレ→デスチャのメンバーだから死なないだろうと思っていたけど。最後ジェイソンにばっさりやられたのは驚いた。やっぱりデスチャのメンバーとは言えメインボーカルのじゃないからやられちゃったんだなこれは、と思いましたね。これがメインボーカルのビヨンセだったら多分生きていたはず。← |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
モニカ・キーナ (ロリー) |
むちっとした体型がホラー映画のヒロインにぴったりの深田恭子で。 |
プレデターズ PREDATORS (2010) | |
2010年7月 | |
ジャングルにいることに気がついた傭兵のロイスは同じような状況にある戦闘のプロたちと出会う。ロイスたちはジャングルを探索し始めるのだが・・・ ロバート・ロドリゲス、プレゼンツのプレデター。 エイドリアン・ブロディが出ているどころか主演なので何か一ひねりあるのだろうと期待していたのですが内容はいたって普通のプレデターで拍子抜け。ロドリゲスの従兄弟のダニー・トレホが出ていて出番は当然のように少ないやられキャラなのですが存在感は抜群。やっぱりダニー・トレホはいい味出しているなと思いました。 一番頼りなさそうなエイドリアン・ブロディが何故か仕切りまくりのリーダーシップ取りまくりで殺人犯や兵隊ばかりのこのチームでほとんど文句が出ないのが奇妙なんですが、B級映画なので細かいことを気にしてはいけません。 いなくても全然問題なかったローレンス・フィッシュバーンに何故か医師役で出てきたトファー・グレイスに紅一点で「レポゼッション・メン」のヒロインで最近売れっ子のアリシー・ブラガとか出ている人も意外と豪華なのですが、監視委かなロシアの軍人役の人とかこの人、次やられるなという予想が次々と当たるのでこの辺を工夫してくれれば良かったのになと思いました。 プレデターズというからには数人のプレデターが出てくるのですがいまひとつ区別が付かなかったので個性も出して欲しかったです。 全体的に雰囲気はいいのですが(犬も出てきたし)もうひとつな印象がして監督は誰かなと思ったら「モーテル」「アーマード 武装地帯」の人でした。どちらもすごくよかったのでこの監督はきっとSFは撮らない方がいいんだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エイドリアン・ブロディ (ロイス) | 江口洋介あたりにお願いしたい。 |
ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN (2005) | |
2006年4月 | |
ブロークバック・マウンテンの農場に雇われたイニスとジャック。二人は山で羊の放牧をすることになり、性格の違う二人の間に友情以上の感情が芽生えるのだが・・・ 寡黙なヒース・レジャー、やんちゃなジェイク・ギレン・ホールという対照的な二人が愛し合う話なのですが、あぁなるほどアカデミー賞が好きそうな作品だなぁと思いました。二人とも結婚してそれぞれ子供もいるので決して二人とも男だったら誰でもいいというわけではないところがポイントなんですね(ジェイクはヒースと出会えず二丁目的なところに行って試してみたりもするけど)。 ヒースの嫁を演じてアカデミー賞にノミネートされたミシェル・ウィリアムズが二人のキスを見てしまい、うろたえつつも見なかったことにしようと心に決めたような雰囲気、一人で夫の秘密を抱えて苦悩するところなどはキルスティン・ダンストの「大統領に気をつけろ!」で大統領に熱を上げていたノーテンキな女子高生の頃とはえらい違いだなぁと感心しました。 ジェイクの嫁を演じたアン・ハサウェイは最初よかったんですけどこの映画みんな自ら老けメイクを施していくのですけど、アン・ハサウェイはいいところの娘さんという設定で最終的にはきっと金持ちのおば様みたいなところに到達したかったと思うのですがどう見ても変としか思えないところがもったいなかったです。ここは若いときはアン・ハサウェイ、老けたらシャロン・ストーンといった感じに思い切って役者を代えた方がよかったのになぁと思いました。 禁断の愛みたいなテーマは絶対誰かにばれたり、破滅的な方向に向かうので男と女の愛だろうが男同士の愛だろうが観ていてハラハラするもんだと感じました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒース・レジャー (イニス・デル・マー) | 缶コーヒーのCMを見るとなぜかこの映画を思い出してしまう反町隆史で。 |
ジェイク・ギレンホール (ジャック・ツイスト) | カウボーイスタイルが似合いそうな長瀬智也で。 |
ブロークン THE BRφKEN (2008) | |
2008年11月 | |
X線技師のジーナはある日、自分とそっくりな人物を目撃して跡をつける。その後ジーナは車を運転中に事故に遭い記憶を失うが彼女の周りで奇妙な事が起こり始め・・・ 「300」でjyらるど・バトラーの奥さん役をやったレナ・へディのホラー系のサスペンススリラー。 全体的に(前半は特に)ものすごく地味なのですが怖い映画でした。予告編でもある通りもう一人の自分に襲われる感じの内容に仕上がっていますが、そのきっかけが鏡が割れると恐ろしいことが起きるという設定が西洋的で怖いです。鏡は子供の頃怖いなと思っていましたが久しぶりに鏡を見るのが怖くなりました。 主人公のレナ・へディは事故の時の記憶が断片的にしか残っていないけれど彼女は何となく周りの人間が段々自分の知っている人じゃないと思えるようになるのですがその原因はネタバレ→鏡が割れた時、そこから自分と瓜二つの人間が出てきて成り代わるのですが、鏡から出てきた人間が姿かたちはそっくりなのに感情が全くなく、主人公の妹なんていきなり拳を口に突っ込まれて殺されるわけですよ。父親の時の現われ方も音もなく背後から現われて一撃ですよ。← 最後のオチも何となく察しは付いたのですがやっぱりゾッとします。ハリウッドもアジアのホラーをリメイクばかりしていないで西洋でも十分怖いと思わせることが可能な鏡というアイテムがあるのだからこういうの活かせばオリジナルのホラーできるのにと思っていたら絶好調のホラー映画監督のアレクサンドル・アジャがまさに鏡を使ったホラー「ミラーズ」を作ったのでこちらは楽しみです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レナ・ヘディ (ジーナ・マクヴェイ) | 割とキリッとした感じの戸田菜穂あたりにお願いしたい。 |
ブロークン・フラワーズ BROKEN FLOWERS (2005) | |
2006年5月 | |
恋人に去られたドンのもとに19歳になる息子がいると一通のピンクの手紙が届く。隣人のウィンストンのお節介でドンは当時付き合っていた恋人達をたずねて回ることになるのだが・・・ ジム・ジャームッシュ監督の元カノ+息子探しロード・ムービー。 ジム・ジャームッシュ作品は初期のものは観たことがなくてちゃんと観だしたのは「ゴースト・ドッグ」からその他に観たことがあるものと言えば、「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」「コーヒー&シガレッツ」位なのですが肌が合わないのかどれも途中で眠くなる記憶が一番強く残っている監督なので今回も眠くなるんじゃないかと心配でしたがこれはジム・ジャームッシュ作品としては普通に観ることができました。ラストはなんとなく予想していましたけど普通の人が観たらきっとすっきりしないんだろうなといういかにもジム・ジャームッシュという感じの終わり方ですが・・・ 豪華女優陣で間が持ったのかな?と最初は思ったのですがなにかとお節介な隣人のジェフリー・ライトが私立探偵も真っ青の調査っぷりで過去の女達の住所を調べ上げたり、スケジュールや地図をつくりしまいには自作のエチオピアン・ミュージックのCDを渡す徹底ぶりはツアー・コンダクターも真っ青でこういう面倒見のいいタイプの人は友達に一人欲しいタイプです。 女優陣では怪しげな職業で生計を立てているシャロン・ストーンががさつな雰囲気を出していてよかったのと、ジェシカ・ラングの助手のクロエ・セヴィニーがクールな感じでよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ビル・マーレイ (ドン・ジョンストン) | こういう役は石田純一で。 |
ジェフリー・ライト (ウィンストン) | いろいろマメそうな竹中直人で。 |
フローズン FROZEN (2010) | |
2010年8月 | |
幼なじみのダンとジョーははダンの恋人のパーカーを連れスキーにやってくる。3人は最後に人すべりするためにリフトに乗るが、手違いでリフトに取り残されてしまい・・・ 低予算な雰囲気の漂う取り残されスリラー。 こんなリフトに取り残されたという話で90分持つかと思いきやちゃんと90分の映画になっているから不思議。海に取り残された「オープン・ウォーター」と同じタイプの雰囲気で意外と好きです。 一晩待てばいいじゃんとい思いきやアメリカのスキー場は終末のみオープンというパターンがあるみたいでこの設定が成り立っています。 リフトからどう脱出するかだけの話なのでこれと言うことが書けないのですが、きっかけはリフトの係りが次々と替わって結局忘れ去られてしまうという本当に些細な手違いの連鎖というベタな展開なんですよね。リフトもガラガラなのに無理して3人一緒に乗らなくてもいいと思ったり、初心者の彼女もベテランの男友達同士で滑らしてやりなよと思うくらい、ちょっとは気を使って欲しいタイプの彼女ですよ。 毎年恒例の幼なじみの親友同士のスキー旅行に彼氏に誘われたからと言って付いてきてしまうタイプの彼女はトラブルを起こす確立が高いと思います。しかもイラッとすること言いますし。 リフトから誰か飛び降りなくちゃという展開でまさかネタバレ→狼が出てきて下りたら下りたで襲われるという←冗談みたいな展開がアメリカっぽいと思いましたが怖かったです。 イケメンはどこかで観たことあると思ったら「トランスアメリカ」に出てた息子だし、もう一人の方も「X-MEN」でアイスマンやってたし意外と侮れない出演者たちでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケヴィン・ゼガーズ (ダン・ウォーカー) | 結構役幅が広い岡田将生で。 |
ショーン・アシュモア (ジョー・リンチ) | 主役と言うより二番手で光るタイプの向井理で。 |
エマ・ベル (パーカー・オニール) | 山田優あたりにお願いしたい。 |
フローズン・リバー FROZEN RIVER (2008) | |
2010年2月 | |
新しいトレーラーハウスの購入資金を持ったまま失踪してしまった夫の行方を捜すレイは夫の車を見つけるのだがその車を運転していたのはモホーク族のライラという女性だった。悪びれる様子のないライラは強引にレイに不法に移民をカナダからアメリカに密入国させる仕事を持ちかけレイはトレーターハウス購入資金が貯まるまでこの仕事をやると極めたのだが・・・ タランティーノが絶賛したサスペンス映画。 シネマライズの社長が自ら買い付けたという粋な計らいとタランティーノが絶賛ということもあってあまり期待しないようにしてはいたのですがどうしても期待してしまって観たのですがものすごくよかったです。 「ジャッキー・ブラウン」にも通じそうな内容ですがこちらはとことんヘビー。 ボロボロのトレーラーハウスに二人の息子を抱えて100円ショップでパートをしてギリギリ以下の生活をしている主人公のレイ。テレビまでもがレンタルで支払いが滞ってるから明日にでもテレビが持っていかれそうだし、子供のランチ代は基本的に小銭というところがこの一家の貧しさ全てを物語っているのですが、この凍てついた大地がアラスカではなくニューヨークの最北端と言うところにまずビックリします。ニューヨークといえば「セックス・アンド・ザ・シティ」のようなマンハッタン、セレブ、オシャレなイメージがあったのですがこういう生活もあるんですね。あぁ格差社会。 モホーク俗のライラも子供を奪われたりしているし、モホーク族というだけで警官からは睨まれたりしていて散々な暮らし。そんな二人が出会って反発しあいながらもお互い明確な役割分担をしつつ密入国の仕事を次々と成功させていくのですが後半はそれが次第に崩壊していくところがシンプルですがものすごくスリリング。 息子(お金がないから床屋にも行けない(多分))のエピソードも貧乏って・・・と思わずにはいられない切ない内容でよかったし、アカデミー賞にもノミネートされた主演のメリッサ・レオが初めはくたびれたオバサンだったのに裏家業が順調に進んでいくと何か綺麗になっていくところとかよかったです。 ラストの終わり方も詳しくは書けませんが個人的にはとてもよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
メリッサ・レオ (レイ・エディ) | 逞しい京マチ子にお願いしたい。 |
ミスティ・アッパム (ライラ・リトルウルフ) | 乙羽信子にやってもらいたい。 |
ブロードウェイ・メロディー THE BROADWAY MELODY (1929) | |
2006年4月 | |
歌手のエディが「ブロードウェイ・メロディー」を作り婚約者ハンクとその妹クィニーのマホーニー姉妹とともに舞台に立つことになるのだが・・・ 第2回アカデミー賞作品賞受賞作品。最初レビューのシーンばかり集めた内容なのかな?と思って観始めたのですがエディとマホーニー姉妹の微妙な三角関係を描いた恋愛もので今じゃごくありきたりだと思うのですが、なんでもトーキー映画で初めての受賞ということで当時は多分斬新だったんだろうなと思いました。 三角関係といってもエディは江戸っ子の姐さんみたいな方と婚約していて久しぶりに会った妹がえらく美人に成長しているもので一目惚れしちゃって妹は姉さんに悪いからと身を引くけど男はあきらめ切れない。そうこうしている間に姉さんはエディが妹に惚れてると感づいて「あんたなんて別に好きじゃなかった。」と強がり言って身を引くのです。なんていい姉さんなんだろうとと思いつつエディの優柔不断さにイラッとします。 あともちろんレビューのシーンなども盛りだくさんなのですが、歌も上手いかぁ?という感じだしアクロバティックなシーンも軽やかというより力技で女子を投げ飛ばしてキャッチしていますという感じでいかにも豪快なアメリカ人という感じで微妙なのですが、後に「雨に唄えば」でジーン・ケリーが歌ったりしてMGMのミュージカルで良く使われるブロードウェイ・メロディーのの原点はここからなんだと思うと観ておいてよかったなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
チャールズ・キング (エディ・カーンズ) | イメージ的に西島秀俊あたりで。 |
アニタ・ペイジ (クィニー・マホーニー) | すごい人気らしい蛯原友里で。 |
ベッシー・ラヴ (ハンク・マホーニー) | 姐御肌っぽい感じの佐藤仁美で。 |
ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢 EVERY LITTLE STEP (2008) | |
2008年12月 | |
ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」の再演版のオーディションを記録したドキュメンタリー映画。 絶対好きだから観に行きなよ。と勧められて何ヶ月も経つのにいまだにやっていたので観に行きましたが、はい。よかったです。ダンサーのオーディションを描いたいわゆるバックステージもののミュージカル「コーラスライン」の本当のドキュメンタリー映画なのですがお客さんに見せるものだから当然と言えば当然なのですが、受かった人も落ちてしまった人もプロフィールを見てみれば有名なミュージカルに出ていて集まってくるのは凄腕ダンサーばかり。 その中で受かった人はやっぱり役柄、運、実力を兼ね備えている人で代役だった女の子が本命視されていた女の子を押しのけて合格。本命だった子はものすごくショックを受けていて可哀想だったのですが、ドラマみたいな展開で不思議な気持ちになりました。個人的には酒井和歌子似のちょっとぽーっとした感じの子が受かったところが良かったです。ネタバレ→日本人の女の子もオーディションに参加して結果は合格。彼女の努力は英語圏外からの参加なので生半可じゃないなと思います。← オーディションシーンと同時に「コーラスライン」誕生秘話も同時進行してまさにこの話そのものがミュージカルになっていて興味深いです。 ラストは本物の舞台の映像も出てくるのですがバラードの「What I Did for Love」なんてとてもエモーショナルで感動的。自分の力で役を勝ち取り舞台に立つ。実力や才能があっても普段から何事にも「まぁいいか」と思わずに努力を惜しまず、自分を高めようとする姿勢はどんな職業でも忘れてはいけないと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (ドキュメンタリーのためなし) |
ブローン・アパート INCENDIARY (2008) | |
2011年2月 | |
爆弾処理班の夫を持つ若い母親は夫と子供がスタジアムでサッカーを観戦中、バーでであったジャスパーと浮気を楽しんでいた。そんな時、テレビでスタジアムで自爆テロが発生して・・・ ミシェル・ウィリアムズとユアン・マクレガーのドラマ。 ユアン・マクレガーに抱かれている最中にテレビでテロを知るミシェル・ウィリアムズという話の滑り出しは面白そうな感じだったのに蓋を開けてみると、思っていた内容と違っていて地味でした。 不倫を公開しながらも夫と息子を亡くしたミシェル・ウィリアムズがテロ組織に単身乗り込んでいくみたいな感じかなと予想していたら精神をやんでいく方向性で話が展開していってそっちの方向がぁと方向性の違いにちょっとがっかりしました。 がしかし、不幸を身にまとったような役がしっくりくるミシェル・ウィリアムズと相変わらず軽い感じのユアン・マクレガーがお互いこなれた演技をしているおかげか不思議と眠くはなりませんでした。その分若干退屈だなと感じましたが。 そんなミシェル・ウィリアムズの息子役の子がなんだかものすごく可愛かったです。甘えたい盛りというのを素で表現できていたような気がして、素直そうだしこういう子だったらされもが溺愛するんだろうなと思いました。 あと、さすがイギリスだけあってサッカーの試合はほとんど観ているというところが日本にはない文化だなとちょっと関心するのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ミシェル・ウィリアムズ (若い母親) | 檀れいあたりにお願いしたい。 |
ユアン・マクレガー (ジャスパー・ブラック) | テンションが高めのユースケ・サンタマリア |
フロスト×ニクソン FROST/NIXON (2008) | |
2009年4月 | |
アメリカ史上初、大統領を辞任したニクソン。そんな姿をイギリスからテレビで観たい人気司会者のフロスト。彼は視聴率のためにニクソンとのインタビューを企画し、実現させるのだが・・・ 実際にあったフロストとニクソンのインタビューまでの実話をドラマチックに映画化。 ウォーターゲート事件のことが分かりやすく説明されていてニクソンのことか何となく知っているレベルでも付いていける内容でしたし、話自体はフロストがニクソンとのインタビューにこぎつけるも資金難でピンチ。それでも何とかインタビューが始まって聞きたいことや準備していたこともあるのにニクソンにたたみかけられるようにしゃべられてしまい大ピンチ。みたいなオーソドックスな作りなのですが、ものすごくスリリングで途中にウィットに富んだ会話で笑いもあってよく出来ていると思いました。 これはやっぱり主演の二人が良かったからだと思います。アカデミー賞にもノミネートされたニクソン役のフランク・ランジェラの圧顔っぷりも見事だったのですが、個人的にはなりきり演技が得意?のマイケル・シーンの方がより良く感じてこの人本当に芸達者だなと思いました。なんてったって「アンダーワールド」では肉体派の狼男だったのに「クィーン」のブレア首相や今回のフロストではなりきっていかにも演技派ですというところのギャップがいいです。今後この人は注目していきたいです。 脇役もさりげなくフロスト側にサム・ロックウェルと「三銃士」のオリヴァー・プラットが出ていたし、ニクソンの側近に久しぶりケヴィン・ベーコンが出ていてフロスト陣営に威圧感を与えていました。 最後も後日談ありで色々興味深いながらもエンターテインメント性に富んだいい映画だなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・シーン (デビッド・フロスト) | 唐沢寿明がぴったりな感じがします。 |
フランク・ランジェラ (リチャード・ニクソン) | 貫禄と威圧感が十分の中尾彬で。 |
フロストバイト FROSTBITEN (2006) | |
2008年5月 | |
田舎町に越してきた女医のアニカとその娘サガ。サガはさっそくパーティーに誘われるがやがて次々と人が吸血鬼になっていき・・・ スウェーデン発のバンパイア映画。 第二次世界大戦で敵から逃れるために逃げ込んだ民家は吸血鬼の住みかで唯一の生き残りが現在も生きていて・・・みたいなオープニングはステレオタイプでしたが悪くないと感じたのですがこれが全然ダメでした。 話は母親のアニカと吸血鬼になって50年近く生きている大学病院の教授のちょっとした戦いと娘が行ったパーティーでの惨劇と大まかに2つのパートに分かれているのですが広まるきっかけがバンパイアの教授が密かに研究していた薬をバカな学生がドラッグと勘違いして盗んでそれがいつの間にかパーティーガールにさらに盗まれてパーティーで血みどろという展開。 一応ヒロインの女子高生(あのロッタちゃんシリーズの女の子)がトイレに入っている間にみんな死んじゃうかヴァンパイアになっています。という感じでロッタちゃんのことが好きなちょっとゴスっぽい女の子に狙われたりするわけなのですが、ここぞというところで別のエピソードになってしまって全体的に展開が尻切れトンボというか中途半端。最後もこれからというところで終わってしまってものすごく消化不良。これは映画にするより連続ドラマにした方が断然いいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
グレーテ・ハヴネショルド (サガ) | あっさり顔は谷村美月といった感じで。 |
プロデューサーズ THE PRODUCERS (2005) | |
2006年4月 | |
かつては凄腕プロデューサーだったマックスはすっかり落ち目だった。そんなある日、プロデューサーを夢見る会計士のレオがマックスの元にやってきてショウが失敗すればするほど大金が転がり込むことに気がつき二人は史上最低のショウを作ることにするのだが・・・ 舞台のアカデミー賞と言われているトニー賞で最多受賞した舞台の映画化。 楽しいは楽しいんですがまともな人が誰一人として出てこなくて「マツケンサンバ」の振り付けでお馴染みの真島センセーやらKABA.ちゃんやら山咲トオルみたいなキャラクターばっかり出てきてテンション上がりっ放しなところがものすごく疲れます。 唯一まともなんだろうなと思っていたマシュー・ブロデリックもすぐパニックを起こし赤ちゃんの頃から愛用しているブルーのブランケットで平常心を保とうとする変なキャラなんです。 ユマ・サーマンもぶっ飛んだスウェーデン娘という設定で張り切って歌って踊ってます。だけどなんだかがんばりを通り越して必死という感じがしていつもクールなイメージのユマ・サーマンの必死な姿は見たくなかったし、こういう役はやっぱりキャメロン・ディアスが一番です。 ようやく登場してきた最低の脚本家のウィル・フェレルはいつ通りのキモ面白さ全開なんですけど、みんないつも映画で見る姿と違って異常にテンション高いからウィル・フェレルがあっさり見えるという不思議な現象が起こっています。そのおかげでウィル・フェレルって歌も上手いしあのずしりと重そうな体の割りに踊りも軽やかという意外な一面も見ることができてよかったです。史上最低のショウも昔のMGM作品のような雰囲気があって楽しかったし後半にきてようやくこのノリに慣れてきました。 終盤ネイサン・レインが今までのことを振り返るシーンがあるのですがこれがたった数分でしかも一人で歌って踊って見せる芸達者っぷりこれは正直すごいと感心してなんとなくトニー賞最多受賞はこれがあるおかげなのかもなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ネイサン・レイン (マックス・ビアリストック) | 落ちぶれた感じが似合いそうな古田新太で。 |
マシュー・ブロデリック (レオ・ブルーム) | 一見とっちゃん坊や風な勝村政信で。 |
ユマ・サーマン (ウーラ) | 米倉涼子がぶっ飛んだ役をやったという感じで。 |
ウィル・フェレル (フランツ・リーブキン) | 宇梶剛士が変なテンションになったらこんな感じかぁ。 |
プロフェシー THE MOTHMAN PROPHECIES (2002) |
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2002年11月 | |
ワシントン・ポストの敏腕記者のジョン・クラインは新居の物件を見に行った帰り道、上機嫌で運転する妻のメアリーが突然叫び声を上げハンドルを切り急停車した。病院で目覚めたメアリーは「あれを見た?」とジョンに尋ねた。がしばらくしてメアリーはこの世を去ってしまう。 2年後、仕事のためワシントンに向かうジョンだったが、気がつくと600キロも離れたウェスト・バージニア州ポイントプレザントにいた。やがて彼はこの町で起きている不可解な出来事とメアリーの言葉につながりがあると気が付くのだが・・・ プロフェシーってなんだろう何だろう?って思っていたら「予言」のことだったんですね。監督は「隣人は静かに笑う」のマーク・ベリントンらしく、全編にわたって何が起きるかわからないスリリングな雰囲気が漂っています。終わった後はしばらく不安感が残りました。 しかもこの非日常的な出来事が、実話をもとにしているって所がまたすごい。原題にある「THE MOTHMAN」これがポイントだと思うんですが、個人的な解釈としては、ネタバレ→このモスマン(蛾人間)って神ではなく、宇宙人なんじゃないかなって思いました。← リチャード・ギアの奥さん役に「ウィル&グレイス」のグレイス役のデブラ・メッシングが登場。ローラ・リネイより存在感あってよかったです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
リチャード・ギア (ジョン・クライン) |
ちよっと前の石田純一で。昔は敏腕記者なんていけてる役が似合っていたな。 |
ローラ・リニー (コニー・パーカー) |
鶴田真由で。ローラ・リネイ同様、地味ながらも結構人気俳優の相手役をやる所が。 |
PROMISE 無極 (2005) | |
2006年2月 | |
真実の愛の変わりに全てを手にした傾城。やがて傾城は大将軍の光明とその奴隷の昆崙、そして光明の座を狙う無歓と出会うのだが・・・ 初っ端からチャン・ドンゴンが四つん這いで水牛より早く雄たけびを上げて走ったり大将軍の真田広之が大勝利して胴上げされるときも「華鎧の大将軍、ワッショイ!」みたいなノリとかチャン・ドンゴンがセシリア・チャンを助けた時なんて本当人間凧みたいでほとんどギャグの領域で笑えました。 真田広之の衣装も華鎧の大将軍らしく?ピンクのしかも桜の刺繍入りのガウン着ているし、着ている華鎧も肩の部分からひょろっと黄金のチューリップの細工が出ていたりするのですがこのチューリップいつ折れるのか密かにハラハラしてしまいました。 「HERO」みたいな感じを想像していてたものでなんかちょっと違うなぁと思っていたのですが、この作品で悪役的位置づけのニコラス・ツェーが出てきてからようやく好みの展開になってきましたよ。 予告編を観た感じだと正直ニコラス・ツェーはホストみたいな格好で完全に三人の添え物的存在だと思っていたけれどきっちり出番はあるし訳あり腹心のリウ・イェも異彩を放っていて真田、ドンゴン組よりツェー、イェ組の方が断然好きで観終わった後なんだか人に親切なことしたくないというものすごく邪悪な気分になるのでした。 | |
ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
真田広之 (光明) | なんとなく将軍というイメージの強いラッセル・クロウで。 |
チャン・ドンゴン (昆崙) | 奴隷とかの汚作りも似合いそうなヒュー・ジャックマンで。 |
セシリア・チャン (傾城) | ちょpと勝気で高慢なタイプの役はキルスティン・ダンストがベストです。 |
ニコラス・ツェー (無歓) | 嫌な役が多い印象のキリアン・マーフィーで。 |
プロムナイト PROM NIGHT (2008) | |
2009年8月 | |
かつて教師に家族を惨殺されたドナ。それから3年が経ちドナは立ち直り高校を卒業を控えプロムの日がやってくる。しかし刑務所にいた教師は脱走しプロムの会場に密かに紛れ込んで・・・ ジェーミー・リー・カーティスの同名ホラーを「ヘアスプレー」のいじめっ子ブリタニー・スノウでリメイク。 ちょっと気になっていたのですがやっぱり未公開。ということでDVDで鑑賞したのですが、3年前のエピソードが語られるオープニングはよかったのですが本編に入ったらひねりもそっけもなくて拍子抜けしてしまいました。犯人が最初から分かっているので最後にこの人が真犯人だった!?みたいな展開がなくてよく言えばストレートなのですが今の時代にこういう展開は正直古臭いなと思いました。 ただスラッシャー系の定番、主人公の友達たちが都合よく一人になった隙に殺人鬼に殺されていくという展開は今も昔も変わらなくていいのでここのところはいいと思います。 プロムナイトを言うくらいなのでプロムキングとプロムクィーンを決めるシーンが出てくるのですが、プロムクィーン候補が性格の悪い金持ちの女の子というのはお約束でもう一人の候補は当然主人公と思いきや親友でプロムキングの候補も彼氏じゃなくて親友の彼氏というところがちょっと変わっています。 主役のブリタニー・スノウは「ヘアスプレー」のいじめっ子よりこっちの性格の良い女子高生役の方がずっといいと思います。そんなブリタニー・スノウくらいしか知っている人がいない。と思っていたらストーカーな殺人鬼になってしまった先生役がジョナサン・シェックでした。10年ちょっと前くらいまでは「すべてをあなたに」で当時若手の中で来そうだったのになぁとしんみりするのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブリタニー・スノウ (ドナ・ケッペル) | イメージは福田沙紀がぴったりだと思います。 |
フロム・ヘル FROM HELL (2001) |
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2002年2月 | |
映画の2/3位まではすごく良かったのに。切り裂きジャックの正体がわかってくる所あたりから、あれ?みたいな感じになっちゃって、ラストは納得いかなかったなぁ。 特に、切り裂きジャックがなぜ娼婦を殺さなければならないか?って言う理由とか、世界観はすごく良くできているなぁ。 あと、ヘザー・グラハム以外の娼婦が全く魅力なし!!っていうかおばちゃんじゃん。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョニー・デップ (フレッド・アバーライン) |
浅野忠信が演じればかなりはまると思う。 |
ヘザー・グラハム (メアリ・ケリー) |
鶴田真由。意外とヘザー・グラハムと雰囲気が似ているんじゃないかな? |
イアン・ホルム (ウィリアム・ガル卿) |
19世紀のヘアスタイルをさせたらぴったりきそうな、橋爪功を。 |
フロンティア FRONTIER(S) (2007) | |
2009年8月 | |
フランスの暴動にまぎれて強盗しオランダに逃亡しようとした5人組。一人は途中で死亡し、残り4人は二手に分かれて途中の宿で待ち合わせをすることにしたのだが・・・ フランス発の血みどろスプラッター。 一言で表現するならフランス版「悪魔のいけにえ」といった感じでしょうか。レザーフェイスみたいなこれ!といったインパクトのあるキャラクターはいないのですが、宿を経営する一家がそれぞれ個性的で殺人一家の男女比が3人づつというところも現代的。 前半に意外とあっさり3人殺されるのですが肉を吊るす鉤に逆さまに吊るされ血抜きをされたりするシーンはやはり「悪魔のいけにえ」を彷彿させますが、一番痛そうなのは高枝切りバサミ的な大型のハサミでアキレス腱をブッチブッチと斬られるシーン。こんなのされるくらいなら一思いに一発で殺された方がまだましです。 と一人生き残った主人公のヤスミンだけで持つのだろうかと思ったら、意外と持ちます。何故か(妊娠しているから)一家の一員に迎えられつつも逃げるチャンスをうかがうヤスミンは家長を運良く殺して逃亡しようとして血みどろの逃亡劇。 お決まりで一人一人血祭りに上げていくのですが、地の良が半端じゃないです。白いドレスも最終的には真っ赤にそまってこのドレスが白だったとは誰も思うまいというくらい血が噴出します。同じフレンチスプラッターの「ハイテンション」に匹敵する勢いです。 個人的には殺人一家の金髪美女(軽く熟女入っています)が相当ビッチな感じでよかったです。最後も何だかんだいって主人公とキャットファイトですから。 何はともあれやっぱりフレンチホラーは勢いがあります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カリーナ・テスタ (ヤスミン) | 長澤まさみがここまで体を張れば見直されると思います。 |