カー・ウォッシュ CAR WASH (1976) |
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2004年6月 | |
ロサンゼルスのある洗車場の一日を舞台に繰り広げられるコメディ。 まぁいろんな面白人間(店員を含め)がちょっとした騒動を起こすブラック・ムービーです。劇中流れる「カー・ウォッシュ」のテーマ曲はさすがにノリがよくって最高。しいていうなら音楽は「ブルース・ブラザーズ」のノリな感じですかね。音楽は最高なんですけど登場人物多すぎてさすがに今回は名前と顔が一致しません。その中でもインパクトがすごかったのがアフロヘアが目印のT・Cだ。なってったってアフロが半端じゃなく大きい顔の3倍はあるんじゃないかってくらい。しかも何を思ったかハエをかっこいいと思っているところが寒い。ハエをリスペクトする奴なんて聞いたことない!「俺はハエだぜ。」って言いきるところがさらに寒くそりゃ彼女に振られるよぅと心底思ったのであります。 一応70年代の労働階級の人々が主人公だから黒人同士の対立だったり政治活動のために洗車場の売上金を盗もうとする男がリーダー格でムショ上がりのおじさんにたしなめられてそれなりにドラマ的な部分はあるんですけどハエ男やおかまの従業員やタクシーをただ乗りして逃げ込んできた謎の女や怪しげな宗教の牧師と取り巻きの女達とか強烈過ぎるキャラクターが多すぎて本当に洗車場の一日を描いた作品になっているところがあるいみドキュメンタリーぽかったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (印象に残ったキャラをピックアップ) |
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フランクリン・アジャイ (T・C) |
岡村隆史がそのままアフロのヅラを付けた感じだった。 |
アントニオ・ファーガス (リンディ) |
キャラクターがすでにKABA.ちゃん的で。 |
カーズ CARS (2006) | |
2006年7月 | |
自称天才レーサーのライトニング・マックイーンはピストン・カップの決勝戦に出場するためにカリフォルニアに向かう途中事故を起こし小さな町ラジエーター・スプリングスで足止めをくってしまい・・・ ピクサー作品はおもちゃやアリに熱帯魚にモンスターに超人と毎回斬新なキャラクターが主人公でしかも内容も大人が観ても楽しめるという奇跡的な仕事っぷりで毎回感心するのですが今回は車が主人公だししかもアニメなのに2時間超えで時間も長いので正直観るのやめようかなぁ・・・と思ったのですがライトニング・マックイーンの声がオーウェン・ウィルソンだから観てみたら車にベロがあったり、虫ですら車の形をしてるし出てくるものすべてが顔のある車って・・・最初びっくりしたのですが、伝えたいメッセージも分かりやすくて分かりやすくてよかったです。ネタバレ→1番もいいけど1番だけが全てじゃない。みんなの協力があって1番になれたらそれこそ素晴らしい。←というところにものすごく共感できたしクライマックスは仲間という意味では久しぶりに「ロード・オブ・ザ・リング」以来に泣けました。 話の流れは観る前から大体分かるしクライマックスの展開も予想できるのに感動できる作りになっていたりしてシンプル・イズ・ベストところや車の国なのにそんなことはだんだん気にならずに物語に入り込めるところはさすがピクサーという感じでした。 自己中心的で自惚れの強いマックイーンはコメディで同じ系統のキャラをよくやるオーウェン・ウィルソンなだけにものすごくはまっていたし色の大洪水って感じのカラフルな映画を観ていなかったので目にも楽しかったし、全編に流れるいかにもアメリカ的な音楽も楽しかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
カーズ2 CARS 2 (2011) | |
2011年10月 | |
ワールドグランプリになったマックィーン。彼は親友のメーターもメンバーとしてさせるが、次々と騒動を起こすメーターにしびれを切らせて・・・ 車がしゃべるといいう世界を描いたピクサー作品の続編。 前作を初めて観たとき、車がしゃべるなんてと思ったものですがいつの間にか違和感がなくなっていてすごいなと感じたのですが、今回それに輪をかけてすごいことになっています。話の展開が諜報活動なんです。車がスパイ活動するわけですよ。オープニングのスパイ活動のシーンとか車なのに車じゃないみたい動きでで観てい楽しいです。そこに巻き込まれるのがドジキャラのメーターで実質の主役はメーターになっていました。 個人的には前作と同じマックィーンをメインに話を展開してほしかったです。メーターの空気の読めなさ加減が時折イラっとしてしまうんですよね。最終的にはマックィーンと同じで許してしまうんですけど。 何なんですかね?憎めないのが憎いのさ的なキャラクターって。といいつつも最後は遊女で上手いこと締めくくるあたりが前作をちゃんと踏襲していてよかったなと思いました。 新キャラクターの声も豪華でマイケル・ケインから始まって、エミリー・モーティマーやジェイソン・アイザックにトーマス・クレッチマンにジョン・タートゥーロにヴァネッサ・レッドグレーヴですよ。すごく豪華でびっくりしました。おまけにブルース・キャンベルってところも。これだけ俳優をそろえられたのならもう一作くらい作ってもらってもいいかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
カースド CURSED (2005) | |
2007年8月 | |
弟のジミーと車で帰宅途中のエリーは車に何かが激突して事故を起こし何者かに襲われる。やがて二人の体には異変が現れ始め・・・ クリスティーナ・リッチの狼人間映画。 監督はウェス・クレイヴンなんですけどこんな変なホラー作る人だったっけ?と思う内容でした。 なんと言うかクリスティーナ・リッチが全然合っていないんですよね。クリスティーナ・リッチはゴスっぽい顔つきなのでオカルトには向いているんですけどこういう系統のホラーには向いていないと思います。 とまぁクリスティーナ・リッチはイマイチだったのですが弟がそこそこいい味出していたので普通に観ることができたかなぁという感じです。弟はホモ、ホモ言われるようなありがちないじめられっ子キャラなのですが狼男化していくにしたがって軽くマッチョになっていっていじめっ子のボスをレスリングでやっつけてお前がホモだろとかキレたら本当にいじめっ子がそうで告白されちゃってそれは無理だから友達で・・・というようなよく分からない状態になって狼男退治に出向くという展開は笑いましたが。 クリスティーナ・リッチの嫌われ女上司役が密かに注目しているジュディ・グリアでこの人もちょい役なんだろうなと思っていたら最後に大暴れして何気に色々なタイプの役をこなせる人なんだなぁと感心しました。 あとは怪しげな占い師に「アリー・myラブ」のネル役でお馴染みのポーシャ・デ・ロッシが出ているのが懐かしくてこの映画は脇役が充実している印象を受けました。 あと、冒頭でクリスティーナ・リッチが事故を起こす場所はマルホランド・ドライブ。あそこはやっぱりミステリースポットなのでしょうか?気になるところです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスティーナ・リッチ (エリー) | 姉貴という感じの小池栄子で。 |
ジェシー・アイゼンバーグ (ジミー) | 弟という感じの森山未来で。 |
カールじいさんの空飛ぶ家 UP (2009) | |
2009年12月 | |
愛する妻を亡くしたカールは家を立ち退き老人ホームに入れられそうになるのだが、立ち退き当日カールは家に無数の風船を付け家ごと旅立つのだったが・・・ 全米でも大ヒットのディズニーとピクサーのCGアニメ。 3Dなのですが、いつもこういう飛び出すメガネをかける映画は何故かタレントが吹き替える日本語バージョンしかなくて大いに不満があって今回もそうだったら2Dバージョンで観ようと思ったら、3Dでも字幕バージョンでの公開。やれば出来るじゃんと心底思いました。 内容は評論かも太鼓判を押しそうな感じの作りになっているのですが、この非の打ち所のなさげなところが逆に物足りないというかもうちょっと転んでくれた方が個人的には楽しめたと思います。 出てくる人がとにかく可哀想なんです。カールじいさんは妻に先立たれたことを置いておいたとしても、立ち退きを拒否していたけれどある事件を口実に老人ホームに入れられそうになるし、ボーイスカウトのラッセルも親が離婚してお父さんが最近ボウイスカウトの表彰式にきてくれないだとか、ネタバレ→一応悪役のチャールズ・ムンツなんて人気の冒険家だったのに持って帰ってきた鳥の骨が偽物疑惑で信用も失墜、何十年とジャングルで幻の鳥探しをしていて偶然カールたちになついた鳥を手に入れようといするだけで←出てくる人みんな世知辛い世の中の犠牲になっている感じがしてカラフルな色使いとは裏腹に結構残酷な話だなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
ガール・ネクスト・ドア THE GIRL NEXT DOOR (2004) |
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2005年9月 | |
高校三年生のマシューは真面目すぎて思い出がないことが悩み。そんなある日隣にダニエルという美しい娘が越してきてマシューは一目惚れするのだが彼女はポルノ女優だった・・・ 「24」の男を不幸にするキムでおなじみのエリシャ・カスバートのロマンティックコメディ。 最後主人公がポルノ女優ってことを全て受け入れてハッピーエンドって展開でそこまで行く過程は主人公がキムに一目惚れ→キムも主人公にちょっかい出して何となく付き合い始める→ポルノ好きの親友があいつはポルノ女優だよと余計な事を言い主人公はショックを受ける→キムもそんな主人公に愛想を尽かすけどやっぱり復縁→最後にキムはポルノ業界から足を洗いたいけどそう簡単には行かない・・・みたいな展開ははもう分かっているのでこういうのって本当感想困るタイプの映画なんですよね。キムもポルノ女優らしく?T−バックに編みタイツまではがんばって披露しているけどそこ止まりだし。 だからこういう未公開作品は決まって脇役などに知った顔がいないか探して楽しむようにしています。そうしたら案の定キムの元彼でポルノのプロデューサー役に「スクリーム2」に出ていた兄ちゃんでネタバレ→最初はいい兄貴っぽい役だと思ったら最終的にキムをとられて復讐してくる癖のある役が「スクリーム2」のイメージそのままでした。← あとこの兄ちゃんのライバルのポルノ王に「Sex and the City」でサマンサの恋人役だったり「おまけつき新婚生活」じゃポルノを撮りつつ暗殺者みたいな本当ショウビズ界のポルノ王(勝手に思っています)が出てきてこういう未公開作品もやっぱり捨てたものじゃないと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
エミール・ハーシュ (マシュー・キッドマン) |
真面目で優等生っぽい山田孝之で。 |
エリシャ・カスバート (ダニエル) |
こういう役が結構いけそうな眞鍋かをりで。 |
怪奇!血のしたたる家 THE HOUSE THAT DRIPPED BLOOD (1971) | |
2010年9月 | |
ある家に住むと次々と住人が死亡したり失踪したりする怪しげな家の出来事を描いたイギリスのオムニバスホラー。 @スランプの怪奇小説家がやって来て、殺人鬼の絵を描いて机の中にしまっていたら驚くほど順調に仕事が進むようになるがやがて絵の中の殺人鬼が実際に現われるようになって小説家の周りの人たちを次々と殺していくと言う話。 ありがちな内容なのですが、絵から出てくる殺人鬼がクリストファー・リーというところがポイント。たしか台詞もなくてうめき声ぐらいなので怖いです。こういう役はやっぱりクリストファー・リーに限ります。 A独身の老人が街の蝋人形館に行ったら昔愛した女性の首から上だけの蝋人形があって、やがてかつての恋敵と蝋人形に執着するようになるという内容。 これは家の中で何かが起こるわけじゃないのでこの映画の中では一番好みでなかったです。 B娘に学校にも行くことを禁じる父親じゃ家庭教師を雇う。娘に恐怖心を抱く父親を不審がる家庭教師は次第に娘の正体に気がつき・・・とおいう内容。 子供は怖いという「ザ・チャイルド」的なオカルト。蝋で父親の人形を作り針で刺して父親に苦痛を与える娘の姿が怖い。子供が大人を襲うオカルト系の話は怖いです。 C吸血鬼役の俳優がとあるホラーショップで本物の吸血鬼のマントを手に入れてしまい・・・という内容。 これは誰もが想像が付くように最後は吸血鬼になるのですが、空を飛んだりネタバレ→共演女優が実は吸血鬼で仲間にこの俳優を仲間に引き入れてしまうというところとか←意外とひねりが効いていて面白かったです。オカルトショップの雰囲気もとてもよかったし。 Dまとめ。オチとしてはネタバレ→この家は住んだ人の個性によって怪奇現象がそのつど変わるというところが考えられている感じがしてよかったです。← | |
日本人バージョンはこの人で!! (オムニバスなので今回はなし) |
かいじゅうたちのいるところ WHERE THE WILD THINGS ARE (2009) | |
2010年1月 | |
8歳のマックスは姉から構ってもらえず忙しい母親にも構ってもらえずイタズラをしてしまうが、母親に叱られて家を飛び出してしまう。マックスは船に乗りかいじゅうたちのすむ島にたどり着くのだが・・・ 世界的に有名(らしい)な絵本をスパイク・ジョーンズが映画化。 原作は読んだことはないので比較が出来ないのですが恐らく原作の持つダークな部分というかちょっと嫌な部分とかは忠実に再現されていそうな印象を受けました。 ビジュアル的にも「ネバーエンディング・ストーリー」のファルコンっぽい感じの手作り間と表情はCGでリアルにという路線が最高だったり、かいじゅうたちのすむ島の世界観も素晴らしいし、子役もものすごく自然でいいと思うのですが、個人的には苦手でした。 最初にマックスが飼っている犬にイタズラ気味にじゃれているシーンから始まりますが、これを観たとき好きになれないなと直感したらやっぱり最後まで何となく好きになれませんでした。これ肌に合わないとか水が合わないとか言うやつなんでしょうねきっと。マックスがちょっと問題児っぽい感じのところもダメでした。 この映画意外と好き嫌いがはっきりするんじゃないかなぁと思いました。 かいじゅうたちの声の出演がものすごく豪華で、マックスのことが一番好きなキャロルがジェームズ・ガンドルフィーニとか後ろ向きな怪獣がキャサリン・オハラでそのパートナーがクリス・クーパー。他にもフォレスト・ウィティカーにポール・ダノという布陣がただごとではない雰囲気をかもし出し、そこはさすがスパイク・ジョーンだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回は子供が主役なのでなし) |
快盗ブラック・タイガー FA TALAI JONE (2000) |
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2002年8月 | |
太平洋戦争の真っ只中、裕福な家の娘ラムプイは小さな村に疎開してきた。そこで村長の息子ダムと親しくなるが終戦を迎えラムプイは村を去っていた。 時が過ぎ、大学で偶然再開したダムとラムプイは身分の差を越え結婚を約束する。しかし久しぶりに村に戻ったダムは村長の座を狙う悪党に父親を殺されてしまう。復讐を誓い単身悪党のアジとに乗り込んだダムだか逆に悪党達に追われる身になってしまう。そんなダムを助けたのは悪名高い盗賊団のボス、ファーイだった。こうして、盗賊の道を選んだダムはやがて凄腕のブラック・タイガーとしてファーイにも信頼されるようになる。そんなダムを邪魔に思うファーイの子分マヘスワン。 一方、ファーイ一味を撲滅しようと優秀な警部ガムジョンが皮肉にもラムプイとの結婚を迫っていて・・・ これはタイ版「ロミオとジュリエット」だと思いますね。こんなに悲しい恋の物語なのに笑っちゃうのは、ベタでコテコテな展開のせい? インド映画ってたしかキスシーンがいけなかった思うんだけど、タイ映画もそうなんですね。そのかわりと言っちゃーなんですが、銃で人が撃たれたら血が出るのなんて朝飯前で、肉片も飛び散ってるよー。キスよりこっちの方がやばくないか? 笑っちゃうのが、ダムのライバル?のマスヘワンにヒゲがあるんですけど、思いっきり作り物のツケヒゲです。 ダムを追いラムプイの婚約者のガムジョンていうのが普通の映画なら、ダサイ奴かやな奴なんですが、この映画ではさわやかで性格もいい。ダムよりかっこいいんですな。(ダムはアジアの性格のよさそうな兄ちゃんって感じ)そんなガムジョンをラムプイは冷たくあしらうわけですが、終始冷たい態度なんでちっとは愛想振りまけよとか思ったりしましたし、ガムジョンの嫌われているのに気付かない鈍感さにもイライラしましたが。 なんかめったに観られないもの観させていただきました。というのが感想です。独特の色合いも白黒で撮ったものをデジタルで彩色したらしいです。だから、車の中からの外の景色は白黒だったのか。(色の塗り忘れ?) |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
チャッチャイ・ガムーサン (ダム/ブラック・タイガー) |
無口でやけにアジアっぽいといったら、織田裕二でしょ。 |
ステラ・マールギー (ラムプイ) |
山口美江で。なんか嫌いな人にはとことん冷たい態度をとりそう。しかも高飛車な所も。 |
スパコン・ギッスワーン (マヘスワン) |
映画を観た人ならわかるはず、今田耕司に顔が似ています。 |
エーラワット・ルワンウット (ガムジョン警部) |
さわやかさなら昔は一番だった、加勢大周で。 |
カウボーイ&エイリアン COWBOYS & ALIENS (2011) | |
2011年11月 | |
砂漠で目を覚ました男は記憶をなくしていたが彼はお尋ね者のジェイクだった。彼は保安官から護送される時謎の飛行物体が現れ街を破壊し始めて・・・ カウボーイとエイリアンが戦うそのまんまのタイトルの映画。 どんな奇想天外な話が展開されるのかなと期待していたら内容が意外と普通なので拍子抜け。もっと面白い展開に出来たんじゃないのかなと思いましたがコミックが原作なのでまぁ忠実に映画化するとこんなもんなのですかね? エイリアンの造形はクリーチャー風で金属と生命が合体したようなロサンゼルス決戦の営利あにょりかは個人的には好みですが少々グロテスク気味かも。そして意外と恨み節精神がありますね。(ダニエル・クレイグにやられたことを根に持っている。) 宇宙人の地球侵略の目的が安易だったりするのですが脇役が微妙に豪華で楽しかったです。 ポール・ダノがろくでなしの役ですよ。しかも父親がハリソン・フォードってところが無理があって笑いました。そんなポール・ダノのおつきのインディアン系の青年もしかしてと思ったらやっぱり織田祐二似の「ウインドトーカーズ」に出ていた人じゃないですか。ビックリ思案した。あとなんだか目つきの鋭い子がいるよと思ったら「エアベンダー」の主役の子でした。髪の毛があるから分からなかったのですが、まだ活躍で来ているようでよかったです。 まぁ今絶好調のオリヴィア・ワイルドが沢山観られたからよかったとします。この役、男の人がやりそうなことを最後彼女がやったところがよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ダニエル・クレイグ (ジェイク・ロネガン) | 最近よく見かける椎名桔平で。 |
ハリソン・フォード (カーネル・ウッドロー・ダラーハイド) | キャラクターとしては岸部一徳みたいな感じでした。 |
オリヴィア・ワイルド (エラ) |
菅野美穂あたりにお願いしたい。 |
帰らない日々 RESERVATION ROAD (2007) | |
2008年8月 | |
大学教授のイーサンとその妻グレースには長男のジョシュと長女のエマの4人で幸せに暮らしていたがある日、長男のジョシュがひき逃げに遭ってしまう。犯人が捕まらない中、イーサンは弁護士のドワイトに調査を依頼するがドワイトこそ助手をひき逃げした犯人で・・・ 実力派がそろったヘビーな人間ドラマ。 こういう映画は普通、ひき逃げ犯を被害者を復讐する感じの内容に成りがちですがこの映画は交通事故の被害者、加害者それぞれの視点でそれぞれの苦悩を描いていくところが一味違うと思っていたら「ホテル・ルワンダ」の監督作品ということで納得。 被害者で犯人を捕まえることに次第に執念深くなっていくホアキン・フェニックス。最初はふさぎこんでいたけれど徐々に立ち直り始める妻のジェニファー・コネリー。ひき逃げしてしまい自首しようにも息子のために言い出せないマーク・ラファロ。何も知らずホアキンの娘が可哀想だからと音楽の個人レッスンをやってあげるマーク・ラファロの離婚した妻のミラ・ソルヴィーノ。誰もがこの四人のうちの誰かに共感出来るつくりになっているところもよかったです。 個人的にはやっぱり注目しているマーク・ラファロのエピソードが心に残ります。ひき逃げして一旦は警察に自首の電話を入れようとするけれど子供に会えなくなってしまうことが頭をよぎり結局自首することが出来なかったり、事件のことで警察に行く機会があってついに自首を決意したけれど刑事が今忙しいからといって相手にしてもらえず自首の機会を逃して苦悩しなければならないところが妙に切なかったです。 ジェニファー・コネリーはやっぱり上手くて最初は引きこもりがちですけど娘のために立ち直りつつあるのに旦那がネットで犯人探しに躍起になってくと、この夫婦にも亀裂が入りかけてしまうところなどものすごく丁寧に描かれていてこの監督はただ者ではないと思うのでした。 久しぶりに見たミラ・ソルヴィーノも綺麗になっていました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ホアキン・フェニックス (イーサン・ラーナー) | ちょっと影がある感じの仲代達矢で。 |
マーク・ラファロ (ドワイト・アルノー) | 三國連太郎はこういう役を結構やっているような気がします。 |
ジェニファー・コネリー (グレース・ラーナー) | ちょっと幸薄そうな司葉子で。 |
ミラ・ソルヴィーノ (ルース・ウェルドン) | 山本富士子あたりにお願いしたい。 |
CHAOS CHAOS (2005) | |
2006年11月 | |
シアトルの銀行を強盗グループが襲撃しローレンツと名乗るリーダーは問題を起こし定職中のコナーズを交渉人として指名する。コナーズは新米刑事のシェーンと組むことになり現場に到着するのだが・・・ ジェイソン・ステイサムとライアン・フィリップがコンビを組み強盗のウェズリー・スナイプスを捕まえるため奔走するクライム・アクション。 今回のステイサムは刑事ですけどやっぱり問題起こしちゃうような刑事だけど上からは厄介がられても仲間からの信頼はとっても厚いというステイサムらしい男気溢れた役で安心して観ていられました。車で逃走する犯人を追いつめて頭つかんでガンガン叩きつける所なんかはこれぞステイサムという感じでテンション上がります。 ライアン・フィリップはそんなステイサムのお目付け役だけど逆に振り回されて尋問とかも荒っぽくなって感化されちゃうところが今までにない感じで二人の相性も結構よかったです。 この映画「カオス理論」がキーワードとなっていて全然関係なさそうなエピソードが最後にひとつにまとまるのですがオチとか何だそれ?とかネタバレ→途中ステイサムが死んでライアン・フィリップVSスナイプスになっちゃってステイサムはこんなことで死ぬわけないからピンチの時にいいタイミングで助けに出てくるだろうと思っていたけど出てこなかった時は焦ったけど、最後全てを仕組んだのはステイサムだったという大オチだった←というところはさすがステイサム。ライアン・フィリップは好演していたけどまだまだ青いと思うのでした。 関係ないですが、スナイプスは完全にセガールのようにシネパトス俳優になりつつあるようです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイソン・ステイサム (クエンティン・コナーズ) | クールな天知茂にお願いしたい。 |
ライアン・フィリップ (シェーン・デッカー) | 熱血が似合う川口浩で。 |
ウェズリー・スナイプス (ローレンツ) | 悪役にはやっぱり成田三樹夫かな? |
顔のない眼 LES YEUX SANS VISAGE (1959) | |
2007年3月 | |
皮膚移植の権威ジェヌシエの娘クリスチアヌは交通事故で顔に大怪我を負ってしまう。ジェヌシエは娘のために助手のルイーズとともに美しい娘を誘拐して顔の皮膚移植を行うのだが・・・ メディカルホラーの元祖とも言われるフレンチホラー。 顔のない娘のために父親が美しい娘をさらっては顔の皮膚を移植するも失敗しまた娘をさらう・・・というあらすじに興味をもってレンタルしてみたのですがこれが50年くらい前の作品なのによく出来ていて面白かったです。 誘拐担当のルイーズの誘拐の手口もいきなり誘拐するわけじゃなく親切なマダムを装って徐々に親しくなって親しくなったところで家に誘い込みそのまま手術台送りという手段が妙にリアルで怖いです。 クリスチアヌの被っているマスクも芸術的によく出来ていて陶器のうなマスクからのぞくクリスチアヌの眼がとても不気味に見えて効果絶大。 それに一番の売りの?皮膚移植のシーンがなんとも言えぬ白黒映画のせいもあるのでしょうがグロテスクさが際立ってこの時代にこんなにリアルな解剖シーンよくできたなぁと思ったし、顔が崩れていく様子を写真に納めて「○日後、どこそこの部分が崩壊し始める・・・」とまるで実況さながらの失敗の工程もしっかり描いていたりしてただただ感心してしまいました。 皮膚移植の権威のお父さんは野良犬で皮膚移植の実験を行ってこっちでは成功しているという前ふりがあってネタバレ→最後、気が狂ったクリスチアヌが犬を放したら犬達が今までの恨みを晴らすかのごとくお父さんを襲うというラストもシニカルでよかったです。← 予備知識なしで観たにもかかわらずこういう作りのしっかりした昔の映画を偶然発見すると嬉しいものですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ピエール・ブラッスール (ジェヌシエ) | エリートな雰囲気の辰巳琢郎で。 |
アリダ・ヴァリ (ルイーズ) | 脇にまわるといい味が出る杉田かおるで。 |
エディット・スコブ (クリスチアヌ) | ぽーっとした感じの深田恭子あたりで。 |
隠された記憶 CACHE (2005) | |
2007年2月 | |
幸せな日々を過ごすキャスターのジョルジュのもとに自宅前を隠し撮りしたビデオテープが送られてくる。やがてビデオテープの内容は次第にエスカレートしていきジョルジュは送り主を突き止めようとするのだが・・・ フランス発のスリラー。さすがにハリウッド映画と違って全体的な雰囲気が気持ちが悪いというか気味が悪かったです。 最初からBGMが全くなく最初観た時DVDプレイヤーのケーブルが抜けちゃってるのかな?と思うほど隠し撮りのビデオのシーンから夫婦の会話のシーンまで音がなくてものすごくリアルな感じ。 どうでもよさそうなシーンでも坦々と描かれているからちょっと無駄に長いかなぁと思うところもあるのですが後半になってダニエル・オートゥイユの子供時代に関係のある人物が出てきてからはただでさえ変な緊迫感が漂っているのによりいっそう拍車がかかって特にネタバレ→容疑者扱いされた人物が潔白を証明するために唐突に首を切り自殺する←こういう見せ方はハリウッドではなかなかなないなと思いました。 ネタバレ→結局これといった明確な犯人は分からずじまいで最後も何者かによって息子の学校を隠し撮りされているという意味深な終わり方で←観終わった後はものすごく消化不良な感じを覚えたのですがあとからじわじわ薄気味悪さがやってくる不思議な内容なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ダニエル・オートゥイユ (ジョルジュ・ローレント) | コメンテーターとかキャスターでお馴染みの鳥越俊太郎で。 |
ジュリエット・ビノシュ (アン・ローレント) | 萬田久子あたりに熱演してもらいたい。 |
カクタス・ジャック MATANDO CABOS (2004) | |
2007年9月 | |
街の実力者カボスの娘と付き合っていることがばれてしまい痛めつけられたジャックはカボスの部屋に行くと目の前でカボスは気絶してしまう。慌てて外に出ている隙になぜかカボスは下着姿になっていた。親友のムドと協力してカボスを自宅に戻そうとするのだが・・・ メキシコ発のクライム・コメディ。 前から観たかったのですが確かレイトショーだったので断念していたのがDVDになったのでようやく観ることができました。 街の実力者に恨みを持つ男が誘拐したのは自分の父親、主人公のジャックたちは下着姿で気絶している実力者をどうにかしなくてはならないというエピソードが交錯して繰り広げられていくのですが評判どおり面白かったです。 街の実力者と思って誘拐した方は本当に怨みがあるから暴力的なのですが主人公の方は仕様がなく街の実力者をこっそり家に帰さなくちゃいくないのですがなかなか思うとおりにことが運ばないところが面白くて、メキシコ映画はほとんど観たことがないのですが勢いがあってバイオレンスとコメディのバランスが絶妙に作られていました。 主人公とその親友はちょっと抜けているけどまぁよくいるタイプという感じなのですが彼らを手伝う元ルチャリブレの選手とその相棒がいい味出していました。選手時代のリングネームを呼ばれるとキレるというキャラなんですけどそれ以外はいいオヤジといった感じだしそいつ以上に実は強い小さいオジさんの歯はワニのようにギザギザで20人相手でも余裕で倒してしまう凶悪さがまるで「オースティン・パワーズ」にミニ・ミーの様で観ていて楽しいです。 後半、本物の誘拐犯はようやく自分の父親を誘拐して痛めつけていたと知って街の実力者を誘拐し直したつもりで、主人公達もやっと家に送り届けたつもいでいたはずなのに色々な偶然が重なってまた自分の元に戻って来てしまっているところが使い古されたアイディアのようでいながら斬新で無理してでも劇場で観ておくべきだったなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トニー・ダルトン (ジャック) | 雰囲気は妻夫木聡といった感じでしょうか。 |
クリストフ (ムド) | 主人公の親友という役どころが似合う小出恵介で。 |
影なき淫獣 I CORPI PRESENTANO TRACCE DI VIOLENZA CARNALE (1973) | |
2011年6月 | |
イタリアの古都で女子大生が次々と残忍に殺害されるという事件が発生する。親友を亡くしたジェーンたちは田舎の別荘へと向かうのだが・・・ 正統派なジャーロ映画という印象で面白かったです。 とりあえずオープニングの意味不明な美女のヌードから始まってどんな展開になるかと思いきや、イタリアの女子大生が次々と猟奇的に殺されるというジャーロ映画でした。 とりあえずモデルみたいな女子大生たちがみんな脱いで抱かれてという定番の展開が観ていて何だか安心。脱いだ女子大生から殺されていきます。そんな美人女子大生たちは体張っています。一番頑張っていた娘さんは何故か沼地に迷い込み最後は泥水に顔を突っ込まれてさらに目つぶしというものすごい殺され方頑張っているなと思いました。 話自体も割と面白くて、ストーカーに犯人を知るいかにも欲深い顔の露天商の男とか出てくる男たちがみんな一癖も二癖もあるところも興味深いです。後半、たまたま裸を覗いちゃった関係ない男が殺人鬼に見つかって殺されるというあまり意味のないソーンだけど殺され損で可哀そうというシーンもなんだか憎めません。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ージー・ケンドール (ジェーン) | ステファニーとかホラー映画のヒロイン顔だと思います。 |
かけひきは、恋のはじまり LEATHERHEADS (2008) | |
2008年11月 | |
1920年代、プロフットボールで活躍するキャプテンのドッジのチームは経営難に陥っていたが第一次世界大戦でドイツ軍を降伏させた英雄のカーターを引き抜くことに成功するのだが、カーターの秘密を探る女記者レクシーが現われて・・・ ジョージ・クルーニー監督主演のラブコメディ。 ジョージ・クルーニーの監督作品と言えば社会派で硬派な印象があったのですが今回はがらっと変わってラブコメディですよ。クルーニーもレニー・ゼルウィガーもビジュアル的に1920年代という設定がどんぴしゃという感じだったのですがレトロというより古臭い感じに仕上がってしまっていました。 クルーニーは相変わらずみんなの兄貴という感じで好感度が高いのですが、ちょっと気になるゼルウィガーに対してとる行動が小学生の男の子が好きな子にわざとイジワルして気を引くみたいなモーションの掛け方で何となくスマートじゃないなと思いました。「オーシャンズ」シリーズも割ととやんちゃな感じなのですが作品が変わるとこうも印象が変わるものなんですかねぇ。不思議です。 レニー・ゼルウィガーはキーラ・ナイトレイがコスチュームものが似合うようにこの時代設定がはまっていて安心して見られます。見た目の好き好きはあるとは思いますが・・・ クルーニーの恋とアメフトのライバルになる若手俳優はブレンダン・フレイザー風なルックスで頑張っていましたがこの二人を相手にするには荷が重すぎていてこの役をもう少し有名な若手俳優がやったら全体的なバランスも取れてよかったんじゃないかなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョージ・クルーニー (ドッジ・コネリー) | こういう役は阿部寛がぴったりです。 |
レニー・ゼルウィガー (レクシー・リトルトン) | 広末涼子あたりにお願いしたい。 |
ジョン・クラシンスキー (カーター・ラザフォード) | 爽やかな小泉孝太郎で。 |
華氏911 FAHRENHEIT 9/11 (2004) |
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2004年8月 | |
カンヌで賞をとったり、「こちトラ自腹じゃ!」で井筒監督が泣きそうな勢いで「こんなん映画とちゃう!」と怒っていて、なにもそこまで怒らんでも・・・となにかと話題のこの作品を観たのですが、「ボウリング・フォー・コロンバイン」の方が行動力溢れていたと思います、マイケル・ムーアは。前作だと自分の足で銃を取り扱っている店に被害者の子を連れて行って銃反対のメッセージを伝えたり、チャーロトン・ヘストンの家に突撃取材して彼を起こらせたりしてこの人スゲーなって思っていたし「銃賛成派の人、本当にいいんですか?」みたいなメッセジーがあったと思うんですよね、今回の「華氏911」はその行動力があまり見られなかったしメッセージ性も強いようで実は弱かったように思います。ブッシュになってここはよくなったけど悪くなったところはこんなにあるよ的なことを主張するならいいんですけど、単なる批判だけで今回は芸がなかったな。とは言えやっぱり知らない事実もあるわけで観る価値は十分あると思います。 同時多発テロの時ブッシュは自分ひとりじゃ何も出来ずに小学校の子供達と一緒に本を読んでいた。とナレーションが入ったり死んでいった兵士の棺は映さなかったのだ、パーティーが台無しになるからとかのナレーションがバンバン入ってブッシュの無能さぶりをこれでもかと主張しているんですが、よくよく考えてみるとこれってマイケル・ムーアから見たかなり偏った意見だなって誰もが思うんじゃないのかな?実際はそうじゃなかったかもしれないじゃない? 使われているブッシュの映像もふと漏らした一言が都合のいいようにマイケル・ムーアに使われちゃった感じがして最後はちょっとブッシュに同情したけどブッシュも大統領なんだから言葉を発する時はよく考えてから発言した方がいいよ。とアドバイスしてあげたくなりました。 そんなことより一番気になったのがブッシュ陣営の偉いおじさんだと思うんですけど、テレビ撮影前にヘアスタイルのお直ししている時に櫛をなめてから整髪していて正直ひいたというかキモかったなぁ。スタイリストがばっちり決めてくれた髪型も手をなめてさらに直してましたから。なんだこのおっさんという失笑が劇場に起きたのは言うまでもありません。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョージ・W・ブッシュ | 天気予報が外れても俺悪くないもん的な振る舞いが石原良純っぽくて。 |
片腕カンフー対空とぶギロチン ONE-ARMED BOXER VS. FLYING GUILLOTINE (1975) |
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2003年12月 | |
かつて封神無忌の弟子を仕方なく倒した片腕の格闘家の兪天竜、復讐を誓い封神無忌は街に降り立ち片腕の者を次から次へと血祭りにあげていく。やがて兪天竜と封神無忌の戦いが始まった。 「キル・ビル」でゴーゴー夕張の武器はこの映画からヒントを得たということで早速鑑賞してきました。なんでも片腕カンフーシリーズ第二弾ということで、前作で倒した敵の師匠が盲目で空とぶギロチン使いということらしいですよ。しかもこの主人公最初はちゃんと腕があったけど前作でなくしているという事実。ちょっぴりスケールが大きい香港映画なのです。 ストーリーらしいストーリーはないんですけど、いきなり始まるトーナメント戦(片腕もギロチン使いも参加していない)でいろいろなキャラクターの対決がドラゴンボールの天下一武道会みたいで楽しかった。勝負が決まると審判が「勝」と書いてある扇子をチャラーンという音楽とともに広げる演出も笑えたし。 キャラクターも濃すぎるくらいでみんな片腕より目立っています。(っていうか片腕が普通過ぎるんですけどね。)笑っちゃうのがギロチン使いが海外から送り込んだインド人の刺客のヨガ使いであろうことか腕が伸びちゃうんですよ。ダルシムみたいに。しかもなぜか洋服の袖までも伸縮自在でうけること間違いなしです。 なぜかいつの間にかギロチン使いの手下になってるムエタイ選手もやられかたがネタバレ→鉄板の上で焼き殺される(裸足だから)←という酷さや謎の日本人っぽい武者もネタバレ→片腕が仕込んだ隠し武器←でやられるし片腕もよくよく考えると意外に卑劣なところがたくさんありすぎます。 肝心の空とぶギロチンはというとなんと折りたたみ傘のように自分で組み立てる仕組みがもう最高でした。ギロチン使いも身体に斧が何本刺さろうが気合で戦い続ける姿に片腕とギロチン使いどっちが主役なんだか分らなくなったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジミー・ウォング (兪天竜) |
普通に一般人って感じの宮川一朗太で。 |
ラウ・カーウィン (封神無忌) |
水戸黄門をやっていた西村晃クラスのベテランで。 |
カタコンベ CATACOMBS (2007) | |
2008年7月 | |
内気なヴィクトリアはパリのソルボンヌ大学に通う姉のキャロリンの元へ向かい早速パーティーに誘われ参加するがそこは700万もの遺体のある巨大地下墓地「カタコンベ」だった・・・ 「ワン・ミス・コール」のシャニン・ソサモンが1年位前に主演したホラー。 パリの地下にも実際にカタコンベ(地下墓地)があるようでそこで迷子になった女の子が姉から聞いたカタコンベ伝説にまつわる殺人鬼に追い掛け回されるという内容なのですが最後のオチは個人的にはまぁ、あまりよくないけれどこれもありかなぁ。と思いました。普通の人が観たら多分怒りそうなオチですが、そこのとこの怒りを主人公のシャニン・ソサモンは観客に代わってああいうことしてすっきり。という風に作りたかったんだろうなと勝手に解釈しました。 情緒不安定な感じの主人公がカタコンベを逃げ回っているだけなのでストーリー展開的なものはないので真っ暗なカタコンベに実際ひとり取り残されたらどれだけ怖いのだろうかとイメージできる人じゃないとこの映画みるのは辛いかもしれません。 主人公のシャニン・ソサモンはその辺にいそうな普通な感じなのですが演技は上手いなぁと思いました。(なんというか普通っぽいところが売りだと思います。) ちなみに主人公のお姉さん役はP!NKなのですがどう見ても姉妹に見えませんでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シャニン・ソサモン (ヴィクトリア) | ちょっと暗い役も出来そうな戸田恵梨香あたりで。 |
悲しみが乾くまで THINGS WE LOST IN THE FIRE (2008) | |
2008年4月 | |
事件に巻き込まれ突然夫を亡くしたオードリーはドラッグに溺れてしまった夫の親友のジェリーを葬儀に呼び喪失感からジェリーと同居するようになるのだが・・・ ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロ共演のヒューマンドラマ。 夫の突然の死とヘロイン中毒の男がそれぞれ再生してくドラマですがさすがアカデミー賞受賞俳優の二人だけあって重厚でした。 夫が死んでイライラすることが多くなったハル・ベリーが子供に当たったり同居し始めて子供たちの心をつかんで仲良くなったり自分の知らない夫のことを知っているデル・トロをただでさえ疎ましく思っているのに余計頭にきてしまうハル・ベリーは自分勝手に見えるけれどしょうがないよねぇというところが上手いと思いました。 が、それを超えるのはやっぱりベニチオ・デル・トロでした。見た目はものすごく怖そうですけどよく見ると目が優しそうで子供にもすぐなつかれていたし、親友の死でヘロインをやめようという心意気がグッときます。 後半、またヘロインに手を出してしまうシーンがあるのですが目がイッちゃっている感がものすごくリアルだったし、再びヘロインを止めたときに起こる苦しみ方とかが半端なくリアルでさすがデル・トロ。デル・トロの演技だけでも観に行ったかいあると思いました。 ハル・ベリーの夫役はデヴィッド・ドゥカヴニーなのですがやっぱりこの二人と見比べると見劣りしてしまって前半は回想形式で展開されるのですが悲しいかなドゥカヴニーのシーンはいいから早くデル・トロの演技が観たいと思ってしまうのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ハル・ベリー (オードリー・バーク) | セレブな生活を送っていそうな鈴木京香あたりで。 |
ベニチオ・デル・トロ (ジェリー・サンボーン) | 見た目は怖いけれどいい人そうな遠藤憲一で。 |
彼女は夢見るドラマ・クイーン CONFESSIONS OF A TEENAGE DRAMA QUEEN (2004) | |
2006年4月 | |
ニューヨークで女優を夢見る女子高生ローラはある日ニュージャージーに引っ越すことになり失意のどん底に。気を取り直して田舎での生活をスタートさせるローラだったが・・・ リンジー・ローハン主演の青春学園コメディ?たまにこういうアイドルものの映画を観ると楽しいものがあります。 「プリティ・プリンセス」もそうでしたけどたった一人の親友は眼鏡をかけたがり勉タイプで主役のリンジーを引き立たせるというアイドル映画の掟みたいなものもしっかりと踏襲しているところ、そんなリンジーを目の敵にするいじめっ子グループのリーダーの女の子も美人で金持ちで逆らうと怖いから人気者になっていて性格はもちろんものすごく悪いという設定がもいかにも王道でいいです。最後もギャフンと言わせるし。 しっかしこのリンジーは女優を夢見ているというかとでとにかく目立ちたがり屋で笑えます。本当はメアリーという名前を無理やりローラというところまでは許せるけど彼女の熱狂的な「シッタルダ」とかいうバンドのニューヨークで行われる解散コンサートに行きたいけどチケットがなくて意地悪なエラに自慢されて「あたしも親のコネでチケットもってるもん。コンサート後のパーティーにも招待されてるもん。」と大嘘をぶっこくのです。地味で真面目な友達もファンなんだけどあからさまに迷惑顔。 これリンジーだかかいくらホラ吹いても許されるけど普通の子がやったらハイスクールでぶっ飛ばしもんですよ。しかしなんだかんだいって最終的にはマーク・ウォルバーグ風な「シッタルダ」のボーカル(これがアダム・ガルシアだとは気がつかなかった)とマブダチです。こういう娘に限ってものすごい運の持ち主なんです。 一応学園祭?の出し物は当然のようにミュージカルで当然のように主役で最後は見事に歌い上げるというところよかったけど突然演劇が終わって新曲披露ですっ!といわんばかりの脈略のないあの歌は何だったのだろうか飛ぶ鳥を落とすアイドル映画はプロモーションも兼ね備えているということでしょうか。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リンジー・ローハン (ローラ) | 自分大好きというところが松浦亜弥とかぶる。 |
アリソン・ピル (エラ) | 数年前なら確実に榎本加奈子の役どころです。 |
壁の中に誰かがいる THE PEOPLE UNDER THE STAIRS (1991) |
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2004年5月 | |
スラム街に住む少年フール一家はあくどい家主によって今にも立ち退きをさせられそうになっていた。そんな中同じスラム街に住むリロイに家主の家から金貨を盗み出そうとそそのかされて家に忍び込むのだが・・・ ウェス・クレイブンが監督したサイコ・ホラー。こんなカルトっぽい映画が何でも当時全米No.1だったというから驚きです。 登場人物(家主夫婦)はとんでもキャラだったけど、内容は冷静に見ると恐ろしいものがある。この夫婦、子供をさらっては自分の子供のように育てているわけなんですが、言いなりにならないと悪い部分を切り落として地下室に閉じ込める始末。たとえば口答えしたら舌を切り取られてしまうのだ。とここまでだと普通のサイコな夫婦だけどこの夫婦は家に侵入してきた部外者を全身レザースーツにわざわざ着替えて追いかけるクレイジーな夫婦なので、地下室にゾンビのように青白く成長した子供達に殺した侵入者の人肉(生肉)を与えていたって血なまぐさくならず独特なブラックな笑いが生まれるのです。 この夫婦を演じるのが「ツイン・ピークス」で変な夫婦を演じていたエヴェレット・マッギルとウェンディ・ロビーの二人の大げさな怪演がまたたまに観るぶんにはいいけど毎回だとお腹いっぱいになりそうだと思うのでした。 もうひとつの主役は家にあると思うんですがこの家がまた外観とは裏腹に部屋は数十部屋あるんではなかろうかという広さ。壁にも人が一人通れる隠し通路があったりして突っ込みたいところだけどこの映画はB級でもゲテモノ系に入ると思うからこういうところを楽しみながら観るのが正しい観かたなのかも・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
エヴェレット・マッギル (家主の男) |
常にハイテンションなイメージの筧利夫で。 |
ウェンディ・ロビー (家主の女) |
中島知子あたりのテンション高そうなお笑い系で。 |
カポーティ CAPOTE (2005) | |
2006年10月 | |
1959年11月、カンザス州で一家四人が惨殺される事件が起きる。作家のトルーマン・カポーティは事件に興味を持ち取材を始める。やがて二人の容疑者が逮捕され死刑が宣告されるがカポーティは容疑者の一人ペリー・スミスに興味を持ち弁護士を付けるのだが・・・ 作家トルーマン・カポーティが実在の事件を元に「冷血」を完成させるまでの伝記映画。 変わり者の作家カポーティがふと目にした新聞記事からこれは傑作が書けると直感して死刑宣告された二人の犯人とりわけペリー・スミスという男に執着して死刑執行を中止すべく優秀な弁護士をつけたりいろいろと手を尽くすのですが、ネタバレ→結局は殺しの真相をスミス本人の口から聞きたかったということとそれが済んでしまえば後は結末を書くために早く死刑になって欲しいと願う←ある種のエゴの塊みたいなそれでいて繊細で傷つきやすいところが興味深かったし、題名が「冷血」だと決まっているにもかかわらずスミスにはまだ決まっていないと白を切るちょっと計算高いところがずるいんだけど人間臭い感じがして共感できました。 フィリップ・シーモア・ホフマンはアカデミー賞をこの役で受賞したけどこの映画を観ていて個人的には幼なじみで何かとカポーティをサポートするネル役のキャサリン・キーナーが素晴らしいと思っていたらやっぱりアカデミー賞にノミネートされていてうれしくなりました。 カポーティという人を知らなかったのですが「ティファニーで朝食を」の原作者だったんですね。それじゃあどれだけ映画化された原作があるのかちょっと調べてみたのですが「ティファニーで朝食を」を合わせても4作品だけなんですね。この映画やっぱり「冷血」を読んでから観た方がよかったなぁと後悔。時間があったら読んでみたいものです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フィリップ・シーモア・ホフマン (トルーマン・カポーティ) | 阿部サダヲはすごくはまりそうな気がします。 |
キャサリン・キーナー (ネル・ハーパー・リー) | 松下由樹は今回のキャサリン・キーナーの妙におばさんっぽい格好を再現できると思う。 |
クリフトン・コリンズ・Jr (ペリー・スミス) | 暗い感じのする袴田吉彦あたりで。 |
ガリバー旅行記 GULLIVER'S TRAVELS (2010) | |
2011年5月 | |
郵便係のガリバーはある日憧れのダーシーからバミューダ海域の取材を受けてしまう。バミューダー海域に到着したガリバーは嵐に襲われ気が付くと小人たちの国に漂着して・・・ ジャック・ブラックがあのガリバーに挑戦。 内容は良くも悪くもいつものジャック・ブラック作品でした。 ダメな男がちょっとした嘘から大きい仕事をするようになって最初は順調なんですけど後でその嘘がばれて信用を無くすも最後はみんあの心を掴むという定番で斬新さがないです。小人の親友役がジェイソン・シーゲルだったのでお下劣系かなと思いましたが内容がファミリー向けなので下品でもないんですよね。せいぜいブリーフネタくらい? せっかくジャック・ブラックとジェイソン・シーゲルが共演したのに二人の良さが活かしきれていなくてもったいないと思いました。 小人のヒロインのエミリー・ブラントもこういう作品はちょっと向いていない感じで無理していそうなところがあった気がします。ジャック・ブラックのロックに合わせてノリノリになるシーンがノレていないんです。そういった意味では人間のヒロインのアマンダ・ピートもノレていませんでした。 ということは全体的にバランスが悪かったのかもしれませんね。ジャック・ブラックよりベン・スティラーでやった方がうまくいったのかもしれないなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャック・ブラック (レミュエル・ガリバー) | 河本準一あたりにお願いしたい、 |
ジェイソン・シーゲル (ホレイショ) | いい奴という感じの山口智充で。 |
エミリー・ブラント (メアリー) |
観月ありさあたりがちょうどいいと思います。 |
彼が二度愛したS DECEPTION (2008) | |
2008年11月 | |
知人もなく孤独な会計士のジョナサンはある日弁護士のワイアットと出会い意気投合する。ワイアットから秘密クラブの存在を知ったジョナサンは次第に秘密クラブの虜になりある晩、街で見かけたSで始まる女性と秘密クラブで再会するのだが・・・ ヒュー・ジャックマン初プロデュースのエロティックサスペンス。 90年代によく見かけた感じの官能度の高いサスペンス映画でなんだかちょっと古臭いし、オチなんかも想像つくのですがそれなりに楽しめました。 携帯を取り違えて掛かってきた「今夜暇?」という合言葉に誘われるようにホテルに向かったらベッドインという展開が繰り広げられるのですが最初の相手が「スピーシーズ」でお馴染みのナターシャ・ヘンストリッジですよ。秘密クラブのルール知らずに調子に乗って自分から電話をしてみたら今度のお相手はシャーロット・ランプリング。この時点で普通なら帰りそうですが、ランプリングに電話を掛けた方がホテル代を払うとか秘密クラブのルールを教えてもらったり(多分)抱かれたりでさすが脱ぎ上手のユアン・マクレガーは度胸があると思いました。ナターシャ・ヘンストリッジ、シャーロット・ランプリング、マギー・Qも秘密クラブの会員で出てきたりして秘密クラブのメンバーが豪華なところが得した気分です。 ミシェル・ウィリアムズは予告編を見た時は大丈夫かなと思ったのですが、ミステリアスな部分と真面目そうな部分が上手い具合にマッチしていて意外とよかったです。 ここのところ悪役が続くヒュー・ジャックマンは頬をコケさせると笑顔でも急にいい人から何を考えているか分からない怪しげな雰囲気が出ていて頬ひとつで善人悪人を演じ分けられる便利な人だなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・ジャックマン (ワイアット・ボーズ) | エグゼクティブという言葉が似合いそうな石黒賢で。 |
ユアン・マクレガー (ジョナサン・マコーリー) | 伊藤英明あたりがしっくりきそうです。 |
ミシェル・ウィリアムズ (S) | 真面目そうな吹石一恵で。 |
渇き THIRST (2009) | |
2010年3月 | |
神父のサンヒョンはある日、ウイルスに対するワクチンの極秘実験に参加し、そのウイルスによって一旦は命を落とすのだが謎の血液を輸血され奇跡的に生き返るのだが・・・ パク・チャヌク作品でがソン・ガンホが吸血鬼に。 ソン・ガンホが神父で吸血鬼ってどうなの?と思いましたが実際観てみると映画自体は前半はちょっと退屈でしたが後半は面白かったです。 吸血鬼になるまでのくだりと吸血鬼になったばかりで病人の太ったおじさんの血液を吸うちょっと気持ち悪いシーンまではかったるいのですが、面白くなるのは地元に帰って宮崎あおい風の幼なじみと再会してある事件が起きてからがグッと面白くなっていきます。 ソン・ガンホのダイエット成果の見られる全裸は置いといて、今回宮崎あおい似の女優がものすごいいい。序盤は泉ピン子風の女優にビンタされたり半分夫婦みたいなその息子にいたぶられて不幸な子なのですが後半、ものすごい豹変っぷりが楽しい。 ネタバレ→泉ピン子似の息子を殺してから泉ピン子も精神崩壊して二人は自由恋愛を謳歌するも罪悪感からか厳格を観始め次第に二人の仲も壊れかけてきて、一瞬キレたソン・ガンホが思わず殺しちゃって慌てて蘇生。そして吸血鬼になった宮崎あおいがひっそり生き血を求めていたのとは対照的に殺したい放題で血を吸いまくる悪女ぷりが最高。そして吸血鬼通しの倫理観を巡る戦い。やっぱり吸血着ものはこういうシーンが入ってくると俄然テンションが上がります。← それにしても血を吸われる人間がみんな中年オヤジというところはどうなんだろうか。まぁものすごい昭和の雰囲気が漂うこの映画には逆にオヤジの血を吸うというシチュエーションの方がぴったりでよかったですけど。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ソン・ガンホ (サンヒョン) | 香川照之みたいな人にやってもらいたい。 |
キム・オクビン (テジュ) | これは宮崎あおいに是非やってもらいたい。 |
キム・ヘスク (ラ夫人) | ということで泉ピン子で。 |
完全なる報復 LAW ABIDING CITIZEN (2009) | |
2011年2月 | |
クライドはある日強盗に押し入られ、妻と子供を殺されてしまう。やがて犯人が逮捕されるが検事のニックが犯人と司法取引をし主犯格の男の刑が軽くなってしまう。やがてこの事件に関わっていた人たちが次々と謎の死を遂げていき・・・ ジェラルド・バトラーの復讐もの。 ジェラルド・バトラーここのところ復讐ものが続きますよね。「GAMER」とか。それで復讐するときは決まって刑務所に入るわけですよ。ここのところB級路線にかなり足を踏み入れているジェラルド・バトラーは来る仕事を拒まずなんでもやってくれるいい人なんだろうなとは思いますが。ということで今回もB級かなと思いましたが、この映画すっきりしない面白さみたいなところがあって最近のジェラルド・バトラー作品の中では一番いいかもしれません。 ものすごい頭脳派という設定だったり、10年もの壮大な復讐劇の資金源がご都合主義だったりと気になるところは沢山ありますが、復讐シーンが「ソウ」シリーズ以上にスプラッターしているところと敵役がジェイミー・フォックスというところもあって二人が対等に勝負している感が出ているところがよかったのかもしれません。 でもよくよく考えてみるとクライマックスに向けての復讐方法がだんだん無茶になってきていました。そんなバカな的な。でも何だかジェラルド・バトラーがやると変に説得力があってこういうのもありかなと思わせる勢いがあるところが強みだと思いました。 法の番人のジェイミー・フォックスが意外と嫌なキャラで鑑賞側からすると殺人犯と検事の心情的が逆転しているところもよかったと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイミー・フォックス (ニック・ライス) | こういう役は香川照之が上手いと思います。 |
ジェラルド・バトラー (クライド) | 堤真一あたりにお願いしたい。 |
完全犯罪クラブ MURDER BY NUMBERS (2002) |
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2002年10月 | |
学校で人気者のリチャードと勉強は出来るが誰にも相手にされないジャスティン。一見何の関係もない二人は実は完全犯罪を計画していた。 ある日森の中で女性の死体が見つかった。容疑者も特定され無事解決の方向に向かうと思われたがキャシーはリチャードとジャスティンが犯人だと確信し独自に調査を進める。キャシーの執拗な捜査にリチャードとジャスティンの関係も徐々に崩れ始め・・・ 「完全犯罪クラブ」なんてセンスない邦題をつけちゃったんでしょう。 それはさておき、内容ですがこちらもまた中途半端。殺人事件だけで十分いける内容だと思うんですが、これにキャシーの過去に負った心の傷についても同時進行していく訳だから何かテンポが悪いんですよ。 リチャードとジャスティンがお約束通り最後には仲間割れを起こすんですが、その前にネタバレ→リチャードが何を思ったか自白しちゃうんですよ。←これが納得いかなかった。 サンドラ・ブロックはがんばってはいたけど、影のある役はちょっときつかったかな?やっぱりサンドラは明るい役が一番。 ベン・チャップリンもホアキン・フェニックスを地味にした感じであんまり存在感ないしなぁ。 リチャードとジャスティンを演じた若手二人だけはよかったですね。特にリチャード役のライアン・ゴズリング、本当に憎たらしいいまどきの学生って感じがよく出ていましたね。 自分の中では不完全に終わってしまいました。(サンドラに免じて★1つにはしなかった。) |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サンドラ・ブロック (キャシー・メイウェザー) |
かつては山口智子が日本のサンドラ・ブロックなんて言われていましたが、いまは財前直見だと思います。 |
ベン・チャップリン (サム・ケネディー) |
「お水の花道」で財前直見とは共演済みの上川隆也で。 |
ライアン・ゴズリング (リチャード・ヘイウッド) |
いま話題のタッキー&翼で。(ネーミング凄し) もちろんリチャード役がタッキーで。 |
マイケル・ピット (ジャスティン・ペンデルトン) |
カンパニー・マン CYPHER (2002) |
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2003年1月 | |
平凡な会社員モーガン・サリバンはハイテク企業デジコープ社の産業スパイとなり、ジャック・サースビーという名前で諜報活動を行ない始める。ある日、ジャックに成りすましたモーガンの前にミステリアスな女リタが現れ、衝撃の事実を告げるのだが・・・ 「CUBE」以来久しぶりのヴィンチェンゾ・ナタリ作品。近未来的で無機質で人を不安にさせる空間、メインの出演者は5人程度とナタリ独特の世界観は健在で期待通りでした。 ジェレミー・ノーサムが演じる平凡な男モーガン・サリバンが始め本当に平凡すぎて、観ている方は退屈でイライラしてきてしまって、一瞬あせった。まさかナタリの作品が退屈なはずはないと。そう思っている間に、ルーシー・リュー扮する謎の女リタが登場して、リタとの絡み徐々に増えてきてから、面白みが一気に加速。ラストなんてネタバレ→撃たれたルーシー・リューを見て、死ぬんじゃないと思っちゃいましたよ。ルーシーは死ぬような女じゃない。と思ったら最後はなぜかピンピンしていた。さすがルーシー・リューみたいな・・・← モーガンが入社したデジコープ社とライバルのサンウェイズ社はいったい何をするの企業なのか結局なんだったのか謎は残るままでしたけど(なんだかすごい企業ってのはわかりましたけど)、ラストはなぜか知らないけど、おぉっと思いました。去年のナオミ・ワッツに続けとばかりに今年ブレイクの予感のルーシー・リューはなかなかよかった、赤毛のカツラと微妙な衣装の数々にはどうかと思いましたけど。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェレミー・ノーサム (モーガン・サリバン/ジャック・サースビー) |
平凡な感じがする別所哲也なんかどうでしょう? |
ルーシー・リュー (リタ・フォスター) |
意地悪キャラなら神田うのも負けていないし、微妙なかつらも衣装も着こなしてくれるでしょう。 |
カンパニー・メン THE COMPANY MEN (2010) | |
2011年11月 | |
エリートサラリーマンのボビーはリーマンショックの影響でリストラされてしまう。新たに就職活動を始めたボビーだったが・・・ リストラにまつわるヒューマンドラマ。 ベン・アフレックがリストラされる話なのですが、アメリカって仕事を自分から辞める時もリストラされる時も引き継ぎってないのかなといつも観ていて思ってしまいます。特にリストラされる時なんかは空箱渡されてその中に荷物を詰め込んで翌日から来なくていいみたいな感じでなんだかすごいです。 そして次々と偉い人たちもクビになっていくんですよね。こういうところはアメリカは非情だなと思いました。 ベン・アフレックは首になってからもステータスにこだわって仕事もないのにゴルフクラブの会員になり続けていたり、嫁が義理の兄に頼んで雇ってもらえるというのに大工なんてというのと何か正確が合わないということでそれもかたくなに拒否。プライドが高くて家族崩壊寸前みたいな展開に。気持ちは分からなくもないけど、満島ひかり(プライドの)を見習って、プライドに対して「捨てました。そんな役にも立たないもの。」くらいの覚悟をこういう時は決めてもらいたいですね。 ベン・アフレックの体裁を気にする自己中心的な役上手いです。「ジーリ」で大失敗してから監督業とかに進出したあたりからすごくよくなりましたよ。割と小規模な映画の方がベン・アフレックに向いているような気がします。クリス・クーパーも相変わらずよかったし、リストラ反対の重役のトミー・リー・ジョーンズもよかったのですが、義理の兄の大工さんケヴィン・コスナーが光っていました。普通の大工のお父さんってところが様になっています。 ただクビ切り係のマリア・ベロはちょっと雰囲気が違う気がしました。トミー・リー・ジョーンズとフリンという設定も強引だったし。 でもこういうベテランが集結したドラマってバランスが取れていると面白いものです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベン・アフレック (ボビー・ウォーカー) | イメージは川崎敬三です。 |
カンフーハッスル 功夫 (2004) |
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2005年1月 | |
強くなって悪の道で生きることが全てと信じるチンピラのシンの夢は世間の震え上がらせている「斧頭会」に入ること。ある日シンは「斧頭会」になりすまし貧しい「豚小屋砦」に殴り込みをかけるのだったが・・・ チャウ・シンチー主役というより家主夫婦と主役としてみるとまずまずかも・・・と思うくらいシンチー出番少ないなぁ。前半は「斧頭会」が「豚小屋砦」に奏でる刺客を送り込んでくるのですがこいつらと対決するのが砦の三人組なんですけどこの三人組が戦っているところが一番の見所でしたね。 ネタバレ→「斧頭会」のボスもあっさり死んで後半は火雲邪神が一人歩きしちゃうんですけど←火雲邪神の暴れだす後半からこのノリについて行けませんでした。事前によろしくない評判を聞いていたのである程度は期待せずに観に行ったのですが、これ評判悪いの分かる気がするなぁ。「少林サッカー」と比べると明らかにCGもふんだんに使われていて金かかってますという雰囲気が伝わっているのですがCG使いすぎてなんだか興ざめして笑うに笑えず、チャウ・シンチー主演の割には意外と登場シーン少ないし、最後シンチーが覚醒するけどこのきっかけがあまりにも唐突過ぎたし、アイス売りの娘っ子が「少林サッカー」のヴィッキー・チャオのようにどう絡んでくるかとワクワクしていたけど全然ないしとどうもキャラクターが多すぎるのか内容が薄い感じになっているのが評判悪いところなんじゃないでしょうか? とイマイチ不満が残ったものの偶然チャウ・シンチーの舞台挨拶に遭遇し、フォトセッションの時は頼んでもないのにカンフーのポーズを次々と決めていい人なんだろうなぁと映画の内容より生シンチーの方が印象に残るのでありました。 こんな時に携帯を持っていかず生シンチーを撮ることが出来なかったのは大変悔しかったです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
チャウ・シンチー (シン) |
やっぱりお笑い系のカンフー映画には内村光良でしょ。 |
ユン・チウ (家主) |
稲川淳二に似ているのが気になり。 |
ユン・ワー (家主の妻) |
北陽の虻川美穂子に似ているのが気になり。 |
ブルース・リャン (火雲邪神) |
笑いながら怒る人そのまんまの竹中直人で。 |
カンフー・パンダ KUNG FU PANDA (2008) | |
2008年8月 | |
カンフーが大好きなパンダのポーはある日マスター・ファイブの中から龍の戦士が選ばれると知り早速見に行くのだが何故かポーが龍の戦士に選ばれてしまい・・・ ドリームワークスのCGアニメ映画。 最近のCGアニメはやたらと声優が豪華ですね。最初観るつもりはあまりなかったのですがルーシー・リューが出ているしアンジェリーナ・ジョリーと声ですが共演しているので観たのですがこれが面白かったです。 カンフーオタクの怠け者のパンダが悪いユキヒョウを倒すまでの話で、後から知ったのですがダスティン・ホフマンが声を担当しているレッサーパンダの天敵がユキヒョウというところとか細かい設定がよく出来ているんだなぁと感心しました。 カンフーシーンもヘビとかカマキリなのにそんなことを感じさせない動きが素晴らしかったです。マスター・ファイブが力をあわせてユキヒョウと戦うシーンは動きがスムーズ過ぎて「チャーリーズ・エンジェル」でキャメロン、ドリュー、ルーシーが力を合わせてクリスピン・グローヴァーと戦った時のような驚きがありました。 パンダもカンフーの技術的にも精神的にも成長していくのですがジャック・ブラックらしさを失わずに成長していくところがよかったですし、だからこそ最後も感動したのだと思います。 最近のCGアニメは動物とか機械とかとんでもないものが主人公でこれはどうなんだろうと毎回思いますけど毎回、感動している気がします。普通の映画よりこういうCGアニメの『方が単純に感動できると思うし伝えたいメッセージもすんなり入ってくるような気がします。 オープニングも工夫されていて「アフロ・サムライ」のようなスタイリッシュなアニメーションというところも気に入りました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
カンフー・パンダ2 KUNG FU PANDA 2 (2011) | |
2011年9月 | |
伝説の戦士となったポーの前に新兵器開発して世界征服を企むシェンが現れる。ポーはマスター・ファイブとともにシェンを倒しに行くのだが・・・ 3Dになったシリーズ第二弾。内容は兵器を使って世界征服を企もうとするクジャクの敵とポーの出征の秘密がミックスされた内容ですがきれいまとまっていて前作同様楽しかったです。 ポーがいまだに育ての親をあの鳥だと思っていたというベタなギャグを織り込みつつも、クジャクのボスとの因縁が実はトラウマになっていたりと意外と伏線とかがしっかり張られていて考えられているんですよ。そして子供時代のシーンは3Dなのに劇画調に変わるところも渋くてよかったです。 そんな悪役にゲイリー・オールドマンが声を当てていて、最近、ゲーリー・オールドマンっていい人路線に納まっている感じがしてもうひとつ面白くないかなと感じていたところに久しぶりの悪役(声だけですが)はよかったです。 今回新キャラの声もものすごく豪華なんです。予言おばばにミシェル・ヨー。マスター・ファイブとは別のマスターたちにジャン=クロード・ヴァン・ダム、ヴィクター・ガーバー、デニス・ヘイスバートですよ。最後にヴァン・ダムがワニの声をしていたとしって仰天しましたから。 そして何より、オリジナルキャストが全員そろっていたところもよかったです。ヘビのルーシー・リューの声が前作と違うからもしかして?と思ったらやっぱりルーシー・リューでホッとしました。声が違うかなと思ったのは声優としてレベルアップしたということなんですねきっと。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (アニメなので今回はなし) |