消えた天使 THE FLOCK (2007) | |
2007年8月 | |
性犯罪登録者を18年間監視してきたバベッジのもとに新人のアリソンの指導を任される。そんな中一人の少女が失踪したとの連絡が入りバベッジは登録者の中に犯人がいると確信するのだが・・・ 「インファナル・アフェア」シリーズのアンドリュー・ラウ監督のハリウッド・デビュー作。 ジャンルとしてはサイコ・サスペンスといった感じでしょうか。 例によってこういう猟奇的な犯罪はアメリカの田舎町で起こるのでやっぱりアメリカに行くなら人里離れた所は避けて都会の方がいいなぁと思ったりして雰囲気と緊張感はよく出ていたと思います。 アメリカのこういった犯罪登録制度は誰でも見ることが出来て逆にこういう人たち同士で集まってしまうというこの制度の悪い部分も浮き彫りにしたりして内容も悪くはなかったのですがこれは多分リチャード・ギアがこういう自分の信念のためなら規則を破って執念深くこいつだと思った奴を徹底的にマークする硬派な役があっていなかっただからだと思います。 クレア・デーンズも悪くはないのですが過去に色々あって・・・というバックグラウンドが彼女のキャラクターに合っていなくて雰囲気はいいのになにか映画全体がギクシャクしてしまっていてこの映画の最大のミスは配役かなと思うのでした。 リチャード・ギアの役どころはエド・ハリスあたりの渋くて硬派な感じの人にやってもらえばもうちょっと印象は違っていたと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リチャード・ギア (エロル・バベッジ) | 昔は血の気の多かった渡瀬恒彦で。 |
クレア・デーンズ (アリスン・ラウリー) | アクションもいけそうな木村佳乃で。 |
記憶の棘 BIRTH (2004) | |
2006年9月 | |
最愛の夫ショーンを亡くして10年。アナは恋人のジョセフとの結婚を控えていたがそんなある日、アナの前に夫のショーンの生まれ変わりだと言うショーンという少年が現れ・・・ 輪廻転生をテーマにした?ニコール・キッドマンのファンタジックな?ミステリーで内容的には悪くはなかったと思うのですが確かカンヌでは不評だった記憶があるのですが、観ていて何か無駄な長まわしのショットが多いところがかったるくあぁこの感じが評判悪かったところなのかなぁと感じました。 セレブな世界が舞台となっているのですがニコール・キッドマンだから違和感ないけど母親役のローレン・バコールとのシーンはさすがのニコールも母娘というより嫁姑といった感じでちょっとやりにくそうな感じがしてました。 子役の子は最近「X-MEN」やら「ウルトラヴァイオレット」で偶然にもどちらの映画も超人の能力を奪う子。この際キュアの子と呼ばせていただきたい。で今回も大人を惑わす特殊な役を熱演。ニコールのフィアンセを挑発してキレさせたりするけど大御所ローレン・バコールにはその手が通じないところがちょっと笑ってしまいました。 久しぶりにアン・ヘッシュを見たのですがネタバレ→AND扱いになっていてしかも話を決着に導く重要な役立ったのがちょっとうれしかったです。最後は結局、婚約者と結婚するのですがやっぱり子ショーンを忘れることが出来なかったのかウェディングドレスで海を彷徨うご乱心。ニコールだからまだ許せるけどこれ普通の人だったら別れると思うのでした。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコール・キッドマン (アナ) | ニコール同様、結婚という雰囲気が似合わない米倉涼子で。 |
キャメロン・ブライト (ショーン) | 子役といったらやっぱり神木隆之介で。 |
機械じかけの小児病棟 FRAGILE (2005) | |
2006年7月 | |
閉鎖の決まった古びた病院に閉鎖までの間臨時で雇われた看護士のエイミーは小児病棟で難病の少女マギーからシャーロットという少女の霊の話を聞くのだが・・・ 「アリー・myラブ」でお馴染みのキャリスタ・フロックハート主演のスペイン産(といっても英語)ホラー。 この古びた病院に取り付いている霊がいろいろと悪さするのですが、ただでさえ病気で入院している子供の足の骨を夜中に突然折りにくるってところがたちが悪いです。しかも一回折ってるのにもう一回折る二段階骨折は目の前に霊が現れるより怖いものがあります。 この監督の作品は結構観ていてそれなりに期待していたのですがオチもネタバレ→シャーロットは看護士で子供を退院させたくないが故に子供を骨折させてそれが悪霊と化していた・・・というところが話と上手くリンクしていたしだからこの霊、子供達には骨折までしか危害を加えないんだなぁと納得できるところが←なかなかよかったです。そして最後に明らかになるシャーロットも霊のビジュアルも封鎖された二階の病棟の不気味な雰囲気とマッチしてインパクト大で悪夢に出てきそうなところもよくてスペイン産ホラーってそれほど観たことないですがレベル高いなぁと感心します。 キャリスタ・フロックハートは久しぶりにスクリーンで見ましたけどキレたりするシーンなどはやっぱり上手かったです。 何かと助けてくれる病院の先生は全く印象ないですが「M:I-2」の悪役だったし「ヴァン・ヘルシング」や「リーグ・オブ・レジェンド」でも悪役やっていたようでもしかしたらこれは次世代のショーン・ビーン的ポジションになる可能性あり。がんばれリチャード・ロクスバーグ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キャリスタ・フロックハート (エイミー・ニコルズ) | 献身的そうな木村多江で。 |
リチャード・ロクスバーグ (ロバート・マーカス) | 石黒賢あたりにお願いしたい。 |
紀元前1万年 10,000 B.C. (2008) | |
2008年5月 | |
狩猟民族のデレーは子供の頃にやってきて美しく成長した娘エバレットと惹かれあっていたがある日、村が襲われエバレットや村人たちが連れ去られてしまう。デレーはエバレットたちを救いに向かうのだが・・・ ローランド・エメリッヒが原始時代の映画に挑戦。 侵略されて反撃に出るスタイルはローランド・エメリッヒらしい展開なのですがハイテクとは無縁の原始時代が舞台なので内容というか見た目が単調でした。恋人を助けに行く過程で敵に襲撃を仕掛けて成功→逃げる途中で凶暴で巨大な原始生物に襲われる→やっぱり敵に恋人を捕らわれてしまうという展開が2〜3回繰り返されていたような気がします。 いつもなら宇宙船とか天災なんかで同じ事を繰り返して展開的には同じはずなのにやっぱりこの時代設定だとこういう展開は厳しいと思います。大味さがいつもより目立っていてなんだかレニー・ハーリンの映画を観ているようでした。(と思ったら主人公はレニー・ハーリンの男子高校生のオカルトもの「コベナント」で主役だった人でした。) 主人公がネタバレ→奴隷達何万人の命か恋人ととるかという選択を迫られた時に迷いなく恋人を選ぶところは失笑してしまいました。← あとやっぱり英語を話すというのがやっぱり違和感がありました。こういうのは聞きなれない言語の方が世界観に浸れる感じがしてそういった意味でメル・ギブソンの「アポカリプト」は野蛮でしたけどものすごくよく出来ていたんだなぁと思うのでした。 ピラミッドみたいなものすごい建造物を造ってしまう高度な文明を持つ民族も異形の者風な感じにしなくても普通の見た目でよかったと思うのですが・・・ とローランド・エメリッヒの粗が目立っていてこの人はSFの方が断然向いてると思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴン・ストレイト (デレー) | ワイルドな坂口憲二で。 |
カミーラ・ベル (エバレット) | 原始人ルックもいけそうな山田優で。 |
クリフ・カーティス (ティクティク) | 先輩猟師は渡辺裕之あたりで。 |
キス&キル KILLERS (2010) | |
2010年12月 | |
家族旅行でフランスにやって来たジェンはスペンサーという青年と出会いたちまち恋に落ち結婚するのだが、数年後スペンサーが元スパイだったと判明し・・・ アシュトン・カッチャーとキャサリン・ハイグル主演のアクションコメディ。 「ナイト&デイ」のような内容でした。あちらはまさにハリウッドスターの共演という感じだったのでこちらを崎に観ておきたかったです。全てが二番煎じ的に見えてしまったので・・・ とはいえキャサリン・ハイグルは何だかスケールが大きいですけど活き活きしていて今が旬という感じで見ていて楽しいです。アシュトン・カッチャーはちょっと爽やか過ぎてキャサリン・ハイグルとはちょっと違うかなと感じました。キャサリン・ハイグルはもうちょっと年上でがっちりしたジェラルド・バトラーと組むとやっぱりしっくり来るし、アシュトン・カッチャーもどちらかと言えば20代くらいの女優を相手役にした方がよかったと思います。 と主役の二人が年齢的にはいいのですがもうひとつピンとこないなぁと思っていたのですが、知り合い全員が殺しにやってくるという設定は嫌いじゃないです。会社の女の同僚も殺しにやってきますが、もしかしてテイラー・スウィフトかなと思ったらちょっと似ているだけの人でした残念。 そしてハイグルの両親がトム・セレックとキャサリン・オハラというチョイスも結構好きです。ふたりとも相変わらずの見た目と演技なのですがこういったコメディの脇役にはぴったりなんですよね。細く長く活躍してもらいたいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アシュトン・カッチャー (スペンサー・エイムス) | 玉木宏がイメージに合う感じがします。 |
キャサリン・ハイグル (ジェン・コーンフェルド) | 観月ありさあたりにお願いしたい。 |
キスキス,バンバン KISS KISS, BANG BANG (2005) | |
2007年1月 | |
警察に追われるコソ泥のハリーが逃げ込んだ先はハリウッド映画の探偵役のオーディション会場でなぜか合格してしまい役作りのため私立探偵のペリーと行動をともにし幼なじみハーモニーとも再会するがハリーたちは殺人事件に巻き込まれてしまい・・・ ロバート・ダウニー・Jrが心の声でこの映画についてあれこれコメントをつける場面もあるちょっと変わった犯罪コメディ。三人のメインキャストが殺人事件を解決するんだろうなぁという感じは分かったのですがごちゃごちゃしたところがあってイマイチ全体像がつかみにくいかなと思ったのですがロバート・ダウニー・Jrが上手かったので最後まで楽しめました。 「スキャナー・ダークリー」もそうでしたけどロバート・ダウニー・Jrはこういったコソ泥やドラッグなんかの売人の小悪党系をやらせたら上手いなぁと思います。大口叩いてケンカを売っておいてボコボコにされるところなどは楽しいです。 ヴァル・キルマーはゲイの探偵という役どころなんですけど俺ってゲイの役も出来ちゃうんだぜ!みたいな俺様ってすごいという雰囲気が漂って何かなぁという感じです。 ヒロインのミシェル・モナハンは美人だけど30半ばでまだ芽が出ない女優の卵という役どころで確かに美人といえば美人の部類なんですけど「スタンドアップ」の時の印象が強すぎて「M:i:III」の時も感じたのですがヒロインという風にはどうしても思えずこの人ちょっと損しているなと感じるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ロバート・ダウニー・Jr (ハリー・ロックハート) | 小悪党が似合いそうなスピードワゴンの井戸田潤で。 |
ヴァル・キルマー (ゲイ・ペリー) | 寺島進あたりにやってもらいたい。 |
ミシェル・モナハン (ハーモニー・フェイス・レイン) | 頭突きとかもOKそうな内田有紀で。 |
傷だらけの男たち 傷城 (2006) | |
2007年7月 | |
クリスマスの夜、凶悪犯を捕まえたヘイとその部下ポン。しかしあくる日自宅に帰ったポンの恋人は自殺をしていた。それから三年後、ヘイは符号の娘スクツァンと結婚し幸せに暮らしていたが義父が惨殺される事件が起きる。スクツァンは探偵になったポンに事件の捜査を依頼しポンは真相に近づくのだが・・・ 「消えた天使」でハリウッド進出も果たしたアンドリュー・ラウ監督の香港ノワール。 男の対決ものと思っていたら二人の傷ついた男たちのそれぞれの葛藤がメインの内容でした。「インファナル・アフェア」のような見た目の派手さはないのですが複雑な内容をすんなりまとめているところはさすがだなぁと思いました。 ネタバレ→トニー・レオンが犯人ということが最初ですでに分かり動機が明らかにされていくのですが妻を殺そうとしてその直前に妻は殺す必要がなかったと分かる新事実とかの不条理感とかは香港ぽくてよかったです。← 金城君も日本語の演技力は?ですがアジア映画に出ると言葉が分からないことも手伝ってか普通に映画俳優していたし「LOVERS」の時よりも演技が上手くなってた気がします。トニー・レオンもいいんですが、今回のトニーは髪型のおかげか角度によっては八嶋智人にみえることがよくあってそれが気になってしまい話に集中できませんでした。 ナイス三枚目キャラでお馴染みのチャップマン・トーが出ているのですが肉付きがよくなっていてびっくりしましたけど相変わらずシリアスな内容の中コミカルでホッとします。 トニーの奥さん役の人はなんでも中国四大女優(といっても若手だと思いますが)の一人だそうで知っていたのはヴィッキー・チャオとチャン・ツイィーだけだったので勉強が足りないと思うのでした。 この映画もディカプリオでハリウッドリメイクが決まったそうですがディカプリオは金城君の役かな? | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トニー・レオン (ラウ・チンヘイ) | ということで八嶋智人で。 |
金城武 (ポン) | 若手のエディソン・チャンあたりで。 |
スー・チー (フォン) | やっぱり佐藤江梨子という感じでした。 |
シュー・ジンレイ (スクツァン) | 見た目の印象は一青窈という感じでした。 |
キス・ミー・ケイト KISS ME KATE (1953) |
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2005年8月 | |
ミュージカル・スターのフレッド・グラハムは「じゃじゃ馬ならし」のミュージカルを主演するにあたり相手役を別れた妻のリリー・ヴァネッシを選びリリーも渋々出演を承諾しなんとか舞台の幕が上がるのだったが・・・ 舞台と舞台裏の出来事が同時進行する内容で別れた自分勝手な夫と気性の激しい元妻がすれ違いいがみ合いながらも舞台が終わる頃にはよりを戻しているという本当王道のミュージカル映画っていう感じなので主役がバリトンボイスのハワード・キールとソプラノのキャスリン・グレイソンのMGMミュージカル時代後半の作品。キャスリン・グレイソンの歌声は本当キーが高すぎて頭が痛くなるのでちょっと苦手だったのですがあんまり期待しないで観たのですがグレイソンが全盛期の頃を過ぎているからかそれほど高音もきつくなくちょうどよかったしもろもろおかしかったり感心するところがあってこれはなかなか面白かったです。 やっぱりこれは準主役のアン・ミラーがいたからだと思います。もうタップの女王の異名を取っただけあって毎回いろんな作品でソロの観ているこっちが足がつりそうになる人間離れしたタップを披露してくれて今回ももちろんソロパートはあるわけで、ハワード・キールのゴージャスなアパートメントのリビングに楽団を連れて無理やり踊るわけですがテーブルの上やら家具の上でタップを踏んでもうすごいですよ。観ているこっちもテンション高くなります。しかもいつもはタップメインで歌も台詞も物足りないなぁと思っていたけど今回は台詞も歌もしっかりしていて彼女の作品は3〜4本ほどしか観たことはないのですがこれが一番じゃないかなぁ。 それに彼女の彼氏が借金をハワード・キール名義に勝手にしたためにギャング達が乗り込んでくるのですがこのギャング二人がミュージカルなのでマイケル・マドセンみたいな面しているくせに意外といい奴でちゃっかり舞台に出演するわ歌って踊るわで面白かったです。 あとこれ「キャバレー」とかブロードウェイ・ミュージカルの「シカゴ」の演出で有名なボブ・フォッシーが出ていて踊りを観ていると躍動感あふれていてエレガントなアステア派じゃなくて明らかにジーン・ケリーを手本にしている感じが発見出来て何か得した気分です。ボブ・フォシー初め若いダンサーのソロも結構あって感心したのですがちょうどミュージカルブームも後半だったのでこういうダンサー達はブロードウェイに流れていったんだろうなと思うとちょっと残念です。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キャスリン・グレイソン (リリー・ヴァネッシ) |
勝気な印象の財前直美で。 |
ハワード・キール (フレッド・グラハム) |
「ドラゴン桜」で放漫な感じの阿部寛で。 |
アン・ミラー (ルイス・レーン) |
歌ってよし踊ってよし?の戸田恵子がぴったりな気がします。 |
奇跡のシンフォニー AUGUST RUSH (2007) | |
2008年6月 | |
養護施設で育ったエヴァンは訳がありエヴァンと離れ離れになったと確信していて両親とはいつか必ず出会えると信じていた。そんなエヴァンの母親ライラも妊娠中に事故に遭い死産したと聞かされていたがある日、父親から息子は生きていると聞かされてライラは息子を探し始めるが・・・ 売れっ子子役フレディ・ハイモア主演の感動作。 いまだに養護施設に馴染めず変人扱いされていてピュアで可哀想な境遇が似合いすぎるフレディ・ハイモアは両親から受け継いだ天才的な音楽センスを発揮して両親探しをしていくという内容なのですが、上手い具合に悪いことが起きたり(養護施設の子供たちを見守るテレンス・ハワードの名刺が突風で失くして連絡付かなかったり、ロビン・ウィリアムズに芸名を付けられたおかげで中々見つからなかったり・・・)信じられない偶然で離れ離れになっていたケリー・ラッセルとジョナサン・リス=マイヤーズもニューヨークにやってくるという設定が現代のおとぎ話的な内容となっていてそういって視点で観るとなかなかよく出来ていると思いました。 音楽もロック、クラシックにゴスペルとジャンルが全然違う音楽が出てくるのにそれぞれが邪魔になっていないところもよかったです。ゴスペル少女なんてこぶしが回っていて美空ひばりみたいです。 孤児をストリートに立たせて金を稼いでいるボスがロビン・ウィリアムズで金儲けに必死で子供が出て行こうとすると正体をばらして施設に送り込むぞと脅したりする酷いキャラクターなのですが、彼自身も孤児だったので憎むに憎めず完全に悪い登場人物も出てこないところもよかったです。 ジョナサン・リス=マイヤーズは「ベルベット・ゴールド・マイン」で歌っていたからある程度歌えると思っていましたが想像以上に上手くてビックリしました。とはいってもやっぱり一番よかったのは第二のナオミ・ワッツのような存在のケリー・ラッセルで綺麗なのに幸薄い感じがはまりすぎです。子供を亡くしてからの(亡くしたと思っている)ふさぎ込んだ表情と幸せな時の表情の演じ分けが上手くて、ケリー・ラッセルそのうちアカデミー賞にノミネートされる女優になるんだろうなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レディ・ハイモア (エヴァン・テイラー/オーガスト・ラッシュ) | 須賀健太か神木隆之介迷いましたがここは神木隆之介にお願いしたい。 |
ケリー・ラッセル (ライラ・ノヴァチェク) | 鶴田真由あたりにお願いしたい。 |
ジョナサン・リス=マイヤーズ (ルイス・コネリー) | 何だかロックしている雰囲気の永瀬正敏で。 |
キック・アス KICK-ASS (2010) | |
2011年1月 | |
スーパーヒーローに憧れるデイヴはスーパーヒーロー「キック・アス」に変装し街でチンピラと格闘するもボコボコにされてしまう。しかしその様子がネットにアップされキック・アスはたちまち大人気となるのだが・・・ 話題のスーパーヒーローもどきなアクション映画。 アメコミオタクの高校生がなりきりヒーローで何となく運良く悪党を倒しちゃいます的なゆるいコメディかと思いきやアメコミの世界を体現したハードなバイオレンス映画でよかったです。 話の持っていき方が上手いんですよね。モテナイ、さえないという高校生がコスプレして心境が変わっていくのと、マフィアのボスとその過保護に育てられた息子が上手い具合にいつの間にかストーリーに絡んできて、おまけにヒット・ガールとビッグ・ダディと因縁があったという三つ巴の内容に無理がないところがすごいなと思いました。 主役の男の子も最近よく見ますよね。一見さえないけれど最終的にはカッコよく見えるから不思議です。「ノーウェアボーイ」のジョン・レノン役もそうでしたが。 ニコラス・ケイジも相変わらずバカっぽい役だなと思いきや後半シリアスでよかったし、マーク・ストロングもいい。その息子役もどこかで観たことがあるのですが終わり方もいかにもアメコミらしさがあってよかったです。とにかく配役がばっちり決まっていたのも勝因です。 ヒット・ガールの子のアクションは何か流れるような動きでみていて惚れ惚れ。早く続編できないかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アーロン・ジョンソン (デイヴ・リゼウスキ/キック・アス) | 岡田将生にお願いしたい。 |
クリストファー・ミンツ=プラッセ (クリス・ダミコ/レッド・ミスト) | 似たようなタイプの佐藤健あたりで。 |
マーク・ストロング (フランク・ダミコ) | ちょいワル感のある岩城滉一で。 |
クロエ・グレース・モレッツ (ミンディ/ヒット・ガール) | 言動が大人のさくらまやで。 |
ニコラス・ケイジ (デーモン/ビッグ・ダディ) | コスプレ好きそうな唐沢寿明で。 |
キッズ・オールライト THE KIDS ARE ALL RIGHT (2010) | |
2011年5月 | |
レズビアンのカップルニックとジュールスの間にはそれぞれ子供がいたがジュールスの息子のレイザーが母親に精子を提供した父親を探し始め、子供たちは父親のポールと意気投合するのだが・・・ アネット・ベニングが惜しくもアカデミー賞を逃したコメディ。 評判いいから期待してはいけないと思いつつもついつい期待して観に行ってしまいましたけど面白かったです。レズビアンだからとかそういうんじゃなく一つの家族の話として笑いあり、涙あり、衝突ありとして描かれているところがよかったです。 レズビアンなのにゲイのアダルトビデオを観て盛り上がる心理なんかも説明されていて興味深かったですし、家族ってずっといると面倒くさいけれどやっぱり大切。みたいなメッセージがいいんですよね。 話も面白いのですが何と言ってもキャスチングがばっちりだったところが勝因だと思います。アネット・ベニングの家長もいいのですが、やっぱりジュリアン・ムーアがコメディエンヌとして光っていました。ひょんなことでマーク・ラファロとキスをしてアネット・ベニングが小うるさいものだから、ついつい魔がさしていい感じになっちゃったときの戸惑う感じとかさすがに上手いです。無駄に脱いでいるところもジュリアン・ムーアらしさ全開で最高です。 マーク・ラファロも今まで家族なんてどうでもよかったのに急に父性が目覚めてしまったりするところもよかったです。ジュリアン・ムーアとマーク・ラファロは前にも夫婦役やっていたから相性が良かったのかもしれません。 「ダレンシャン」の男の子も何気によかったです。マーク・ラファロに会いたいと望んでいた割には実際会ってみてうれしいんだけど複雑な気持ちみたいな・・・肩を抱かれても微妙な距離感があるところがナイスでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アネット・ベニング (ニック) | イメージは真矢みきという感じでしょうか。 |
ジュリアン・ムーア (ジュールス) | 一路真輝あたりにお願いしたい。 |
マーク・ラファロ (ポール) |
加藤雅也とかいいかもしれません。 |
絹の靴下 SILK STOCKINGS (1957) |
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2003年8月 | |
ソ連の作曲家ボロフは国よりパリに派遣されてきたがパリの魅力にはまってしまった。そんなボロフに映画プロデューサーのスティーブは彼の作曲した音楽を使い映画を作ろうと話を持ちかける。 しかしボロフを呼び戻すためにソ連の政府は共産党員3人を派遣するものの彼らもパリの虜になってしまう。政府は最後に忠実な共産党員ニノチカをパリに派遣するが・・・ MGMミュージカル黄金時代末期のミュージカル映画。 ストーリーはMGMミュージカルお得意のバックステージ物でMGM作品をたくさん観ている人には目新しいところはないですけど、 アメリカとソ連の文化の角質というか思想の相違から始まる恋愛はMGMとしてはめずらしかったかな? そしてやっぱりアステアとチャリシーの華麗なダンスはすばらしいですね。特にヒロインでニノチカ役のチャリシーはすばらしくエレガントです。しかもソ連の共産党員役がはまり役で地味なソ連の衣装でさえも上品に着こなしちゃうんですよね。 アステアもいつも通りエレガントな踊りを披露してくれていますけど、調べてみたらアステアって1899年、19世紀生まれなんですよね。19世紀生まれってのもすごいけど、この時還暦間近であの華麗なステップを踏めるってそう考えるとやっぱりすごいですよアステアは。 体育会系のジーン・ケリーのミュージカルの方がダンスがダイナミックで好きなんですけどたまにはアステアのエレガントなミュージカルもいいなと思ったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
フレッド・アステア (スティーブ・ガンフィールド) |
ひょうひょうとした部分も持ち合わせているアステアには藤村俊二でしょうか? |
シド・チャリシー (ニノチカ) |
無表情の中にもエレガントさがある草刈民代で。 |
ジャニス・ペイジ (ペギー・テイトン) |
大人気女優役のジャニス・ペイジは年のわりにはナイスバディなんですよね。そんなところがかたせ梨乃的で。 |
きみがぼくを見つけた日 THE TIME TRAVELER'S WIFE (2009) | |
2009年11月 | |
少年時代に制御不能のタイムトラベル能力を身につけてしまったヘンリーはある日、自分を知っているというクレアという女性と知り合いやがて愛し合うようになるのだが・・・ エリック・バナとレイチェル・マクアダムスの風変わりな恋愛もの。 エンターテインメントなのかシリアスなのかよく分からない不思議な映画でした。突然タイムトラベルの能力に目覚める少年時代のエリック・バナの導入エピソードは「X-MEN」的でもあり時空を超えるときは全裸という娯楽要素満点なのに話の内容は後半に進むに連れてシリアスに。 ネタバレ→妊娠した子供が何回も流産するなと思ったら胎児もタイムトラベラーというすごい展開になっています。←と色々と実際にあったらすごいことになりそうなのに友達もみんないい人ばかりで誰もエリック・バナの事を利用して金儲けとかしないところが清らかです。 それにしてもエリック・バナ暗いというか辛気臭く見えてしまうところがたまに瑕。これがヒュー・ジャックマンやジェラルド・バトラーあたりだったら同じタイムトラベルものでもロマンティック・コメディとかもっと気軽に観に行きやすい感じの映画になっていそうな気がするのですが。まぁちょっと真面目臭い感じになるのが逆に言えばエリック・バナの売りだと思うのでこの路線で頑張っていって欲しいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エリック・バナ (ヘンリー) | 一昔前の風間トオルにやってもらいたい。 |
レイチェル・マクアダムス (クレア) | 一昔前の石田ひかりあたりにお願いしたい。 |
きみに読む物語 THE NOTEBOOK (2004) |
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2005年3月 | |
療養施設に暮らす女性アリーの元にデュークという男性がとある物語を読み聞かせているのだったが・・・ デュークがアリーに読み聞かせている物語が若き日の二人ということは最初っから分かっているしその物語もストレートで分かりやすいのですがなぜかジーンとしてしまうから不思議です。 思うにこの物語はおとぎ話なんですよね。ノアの恋敵となるアリーの婚約者ですらいい人だし二人の愛の障害となるものと言ったら身分の差位なんですよね。これはいい思い出を綴った物語だからドロドロした恋愛じゃいけないわけなのでこれで正解なんですよね。 ノア役の俳優は「完全犯罪クラブ」でムカつく高校生役だった男子でしょ?こんな好感度ある役できるとはちょっと感心します。若い頃のアリー役の女子はだんだんジェニファー・ガーナーに見えてきて少し困ったけれどアメリカの典型的な美人の女の子といったらこういうタイプなのかな?なんて思いました。 感心したのはジーナ・ローランズ。記憶が戻ったり遠のいたりするところなんぞはさすがだなぁと思ったしジェームズ・ガーナーもあの献身さが切なくさせます。 とメインの四人の好演はもちろんなんですがアリーの母親役ジョアン・アレンがやっぱり一番よかったです、彼女だって燃えるような恋をしたことあるし今の夫だって感謝しているし愛してだっているのだ。だからこそアリーに対して厳しかったりするのだけどそれを告白するシーンなんて本筋とは離れているけど泣けましたもの。ついこの間「ボーン・スプレマシー」を観たばかりなので今回の真逆な役柄にいつもながらに舌を巻きます。 最後もいい感じで終わってなにか暖かい気持ちになったのにスタッフロール後にケミストリーのイメージソングが流れたのですがこれは事前に聞いていたからよしとして、ケミストリーのやる気のなさげなインタビューがあるとは知らなかったので一気に気持ちが冷めました。最後も「2005年の純愛は【きみよむ】から。」と言ってしまうところがまた腹立たしいし・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ライアン・ゴズリング (ノア) |
オダギリジョーあたりはどうかな? |
レイチェル・マクアダムス (アリー・ハミルトン) |
竹内結子は勝気っぽい感じがしてこの役にぴったりかと。 |
ジェームズ・ガーナー (デューク) |
宝田明は献身的な感じがします。 |
ジーナ・ローランズ (アリー・カルフーン) |
たまには市原悦子が面倒みてもらう役でもいいと思います。 |
きみの帰る場所 アントワン・フィッシャー ANTWONE FISHER (2002) |
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2003年5月 | |
アメリカ海軍のに勤務するアントワン・フィッシャーはすぐにカッとなる性格でいつも問題を起こしていた。彼は精神科医のカウンセリングを受けるように命じられる。やがて精神科医のジェロームに子供時代の悲惨な体験を語り始める。 デンゼル・ワシントンの初監督作品。さすがデンゼル実話をベースに感動のヒューマンドラマを手堅く作っているって感じでしたね。 父親は殺され、母親は刑務所で、もらわれた先で少年時代を虐待されて過酷な状態で育ったわりにはグレもせずよく育ったなぁ。これはある意味奇跡、しかも実話だというんだから。 デンゼルに導かれ行方知れずになった母親を探しに行くんですけど、この母親の親戚達がとってもいい人ばかりでまるで絵に描いたような理想の親戚像だった。やっぱり黒人は熱い魂?絆ってやつ?がすごいんだなぁと感じたなぁ。 あとソウルフードは見るたびに一度は食べてみたいと思うんだな。 普通スターが監督やったらもっと目立とうとしますけど、デンゼル・ワシントンは目立ちすぎず目立たなすぎず好感持てます。 本編とは関係ないけどアントワンの彼女役の女優とデンゼルの奥さん役の女優が二人とも同じ年齢という事に驚いた。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
デレク・ルーク (アントワン・フィッシャー) |
山本太郎で。彼って黒人っぽい感じの俳優だと思います。 |
デンゼル・ワシントン (ジェローム・ダベンポート) |
精神科医とは程遠いが熱い魂で悩める青年を導いてくれそうな赤井英和で。 |
ギャザリング THE GATHERING (2002) |
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2004年3月 | |
イギリスの南西部で埋もれていた教会が見つかるがそれは通常の教会と異なるものだった。一方そのころこの街を訪れたキャシーは車に轢かれてしまう。奇跡的に無傷だったが記憶をなくしたキャシーは車の持ち主マリオンの家に世話になるが人が血まみれになっている幻覚を見るようになり・・・ クリスティーナ・リッチ主演のオカルト。彼女以外、俳優陣が地味だなーと思ったらイギリス映画だったのね。 物語は見つかった教会がキリストの処刑像を背後から見つめるいくつも顔の彫刻が実はネタバレ→キリストの処刑を興味本位で見に来た人達の像←だった。というフィクションなのかノンフィクションなのかよくわからないけど、こういう神秘的なのってなんか好きなんですよね。 この彫刻の人々が生まれ変わって?人類の歴史上におけるあらゆる死の場面に必ずいる・・・みたいな設定は悪くないけどこの人達は人間なのにこの世の者ではないかのような扱われかたやネタバレ→クリスティーナ・リッチも実はこの傍観者の一人だったというオチを明かすのがちょっと早すぎるのと、クリスティーナ・リッチだけが人間味溢れてるって←設定がちょっとねぇ・・・と思ったけどキリストものはやっぱり興味深いんですね。 それにしてもクリスティーナ・リッチって大作に出演したのは「アダムス・ファミリー」くらいだと思うんですけどミニシアター系でこれだけ存在感あるっていうか誰もが知ってるリッチって珍しい女優だと思ったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスティーナ・リッチ (キャシー) |
葉月里緒菜あたりのお騒がせ系女優がクリスティーナ・リッチとかぶる気が・・・ |
キャスト・アウェイ CAST AWEY (2000) |
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2002年2月 | |
トム・ハンクスが飛行機事故で無人島に不時着して、4年後になんとかアメリカに帰るというはなし。 トム・ハンクスが実際25kg近く減量したのはすごいと思うし、アメリカに戻ってからのエピソードがあるのも個人的にはいいと思ったけど、2時間30分のほとんどをトム・ハンクスの一人芝居に付き合うのはつらかった。 そうそう、ヘレン・ハントは女デ・ニーロか?と思わせるほどどの映画でも同じ表情を一回はするね。 首を突き出し「ん!?」という表情をするあたりが・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・ハンクス (チャック・ノーランド) |
無人島でも難なく暮らしていけそうな、野性味あふれるおやじ、竹中直人。 |
ヘレン・ハント (ケリー) |
最近は2時間ドラマの主役もできるようになった東ちづるがっぴたり!? (昔はお嫁さんにしたいNo.1だった) |
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン CATCH ME IF YOU CAN (2002) |
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2003年4月 | |
両親の離婚をきっかけに家を飛び出した高校生が、生活のために身分を偽り、小切手を偽造し、やがてFBIに追われる様を描いた実話の映画化。 ディカプリオとトム・ハンクス、ダブルで苦手なキャスティングでさらに2時間20分以上のこの作品を退屈しないで最後まで一気に見せるスピルバーグの腕前はやっぱりさすがだなと思いました。 特に苦手なトム・ハンクスもいつもの「いい人」感もそれほど今回は出ていなくて、これ位ならハンクスも好きになりそうなのにと感じたのでありました。劇中でハンクスが何回か言うジョークはさっぱり面白くなかった、というより意味が解らなかったと言った方が正しいかな。戸田奈津子さんそこんとこよろしくって感じで。 ディカプリオの高校生って所を頭の中から排除さえすれば、ディカプリオも「ギャング・オブ・ニューヨーク」での主役とこの作品で見事にスリムアップして、復活の兆しか? ジェニファー・ガーナーが騙される役でちょこっと出ていたけど、やっぱり大女だった。 そして60年代の雰囲気バッチリのナイスなオープニングと劇中に挿入される音楽、そしてカラフルな衣装を気合で着こなしたディカプリオに★4つ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
レオナルド・ディカプリオ (フランク・アバグネイル) |
木村拓哉で。月9でドラマ化すれば視聴率はばっちり。 |
トム・ハンクス (カール・ハンラティ) |
西村雅彦で。どこか間の抜けたって所がポイント。 |
クリストファー・ウォーケン (フランク・アバグネイルの父親) |
FMVのCMでキムタクとも共演済みの岸部一徳あたりで。 |
キャットウーマン CATWOMAN (2004) |
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2004年11月 | |
大手化粧品会社でデザイナーとして働く地味な性格のペイシェンス・フィリップスはある日、新作のクリームに隠された副作用を知ってしまい何者かに殺されてしまう。しかし不思議な力により猫の能力を身に付けペイシェンスは蘇るのだった・・・ 舞台がゴッサム・シティじゃないところですでにミシェル・ファイファーの演じたキャットウーマンとは別物なので(キャットウーマンって8回だか9回までで死んでもOKという設定だったはずだけどそれもなし)パチもんとして最初っから鑑賞したので楽しかったです。いたるところにつっこみを入れたくなるような映画なんですよね。 新作クリームその名も「ビューリン」ってところから一言物申したくなる商品名ですけどこのクリームを発売前に使って体の不調を訴えるデザイナー仲間のエピソードが中途半端。普通病院に入院して使用を中止したらネタバレ→顔が崩れる←はずなのになぁ。 しょっぱなから化粧品会社の社長夫人兼広告塔のシャロン・ストーンの巨大なしかもいろんなキメポーズをしているポートレイトがそこら辺に飾られているのにも笑えるけど「チャリエン2」のデミ・ムーアに劣らないビッチっぷりとデミを越えたやられっぷり、キャットウーマンってある意味人間じゃないから人間のシャロン・ストーンは相当コテンパンにやられていてここまでやってくれると気持ちいいです。こんなに顔とボディを殴られているのになんでピンピンしてるの?と思ったらネタバレ→「ビューリン」を使い続けると肌が大理石のように美しくそして硬くなる←というそんなバカな展開がおかしくってしょうがないっす。っていうかこのクリームすごいじゃん売っちゃいなと思ってしまいましたよ。 出てくる登場人物がこれでもかとコッテコテなキャラの中ハル・ベリーの相手役のベンジャミン・ブラットは唯一まともかと思ったら役名がトム・ローンだって。ベンジャミン・ブラットってうっすらジョン・ローンに似ているからそこから名づけた?と変な勘ぐりも入り名前までもコテコテで最終的には愛すべきB級映画に仕上がっているのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (「スチュワーデス物語」バージョン) |
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ハル・ベリー (ペイシェンス・フィリップス) |
堀ちえみで。どじでのろまなカメがキャットスーツを着こなすとすごい事になるって設定で。 |
ベンジャミン・ブラット (トム・ローン) |
もちろん風間杜夫しかいません。 |
シャロン・ストーン (ローレル・ヘデア) |
勝気でプライドの高いあの片平なぎさ役はローレルにぴったりで。 |
キャデラック・レコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜 CADILLAC RECORDS (2008) | |
2009年8月 | |
1950年代、ポーランドから移民としてやってきて成人したレナード・チェスは黒人音楽に目をつけチェス・レコードを設立し次々とスターを作り上げていくのだが・・・ 現在も存在するチェス・レコードの栄枯盛衰を描いた実録もの。 ビヨンセが製作総指揮ながら出番は意外と少なくエイドリアン・ブロディ扮するチェスとジェフリー・ライト扮するマディ中心で話が進んでいくところが「ドリームガールズ」のような華やかさやドラマチックさはないものの骨太感があって結構好きです。 チェスという男が発掘していく歌手が次々とスターになっていく様はすさまじく、人を見る目があるしマディとも最後まで友情にもにた信頼関係をお互い持ち続けるところも観ていて気持ちが良かったというか当然売れる時代もあれば次々と現われてくる若手スターのおかげですっかり影が薄くなってきてしまうマディの事を厄介者あつかいしないでいつまでもいい関係でいられるところがよかったです。その結果かどうか分かりませんが、アメリカではイマイチになってもイギリスでは大人気という後日談もあったりして継続は力なりと思うのでした。 歌は各自ちゃんと自分で歌っているところがいい。こういう映画ではやっぱり自分で歌わなくてはダメだと思っていたのでそういった点で、歌のシーンは大満足。ビヨンセはさすがに華があって後半ようやく出てくるのですが、オーラがやっぱり違うなと思いました。特に「At Last」はものすごくよかったです。あとはチャック・ベリー役のモス・デフがちょっとカントリー寄りの黒人音楽をうたうのですがこれが小気味よくてよかったです。 サントラは豪華二枚組みみたいなので欲しくなりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エイドリアン・ブロディ (レナード・チェス) | 川崎敬三あたりにお願いしたい。 |
ジェフリー・ライト (マディ・ウォーターズ) | 歌も歌える石原裕次郎で。 |
ビヨンセ・ノウルズ (エタ・ジェイムズ) | 京マチ子のような存在感のある人にやってもらいたい。 |
キャビン イン ザ スカイ CABIN IN THE SKY (1943) | |
2009年10月 | |
ギャンブルを止めると誓ったリトル・ジョーだったが仲間に誘われギャンブルに行ってしまい、その晩銃で撃たれてしまう。一旦は死んでしまったリトル・ジョーだったが真面目な妻の祈りが通じ、天使と悪魔はリトル・ジョーの行いしだいで天国か地獄行きを決めるため生き返らせるが・・・ オール黒人キャストの珍しいミュージカル映画。監督はビンセント・ミネリ。 MGM作品ですがオール黒人キャストということでスタンダードなMGM作品とは作風が全く違います。 基本的に歌はゴスペル的な感じで荘厳ささえ感じます。全体的に神とか悪魔とか天国と地獄とか良い行いとか悪い行いとか宗教的なシーンで成り立っているのも印象的です。 あと印象に残ったのはリトル・ジョーの奥さんがものすごいおばさんというか肝っ玉母さん的な見た目でヒロインらしくはないのですが曲がったことが大嫌いな感じがにじみ出ていて全体的には下町っぽかったです。この奥さんに比べてリトル・ジョーときたら誘惑には弱く、しかも浮気者というしょうもない男なのですがどこか憎めないところが人間らしくてよかったです。 天使と悪魔がリトル・ジョーにいいことさせたり堕落させたりと攻防を見せるのですが、悪魔のルックスが自前の髪で角を作っているところがお茶目。そして悪魔の中にルイ・アームストロングがいて楽しそうです。 唯一知っていたのが浮気相手のレナ・ホーンですがこの人は基本的に美人でいい人という役のほうがあっているので性悪すぎて死んだら地獄行き決定みたいな役はちょっと合っていなかったかなと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エセル・ウォーターズ (ペチュニア) | 肝っ玉母さんという感じの渡辺えり子で。 |
エディ・ロチャスター・アンダーソン (リトル・ジョー) | 憎めない感じの高橋克実で。 |
レナ・ホーン (ジョージア・ブラウン) | 木村佳乃あたりにお願いしたい。 |
キャビン・フィーバー CABIN FEVER (2002) |
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2005年4月 | |
ポール達若者5人は森の奥にキャビンを借り盛り上がる中、突然全身から血だらけの男がキャビンに助けを求めてくる。どうにしかして男を追い払ったが翌日仲間のカレンが体調を訴えみるみるうちに全身がただれていき・・・ デヴィッド・リンチのショートフィルムでいろいろサポートしてきたというイーライ・ロスの初長編作品。 若手の新鋭監督らしいホラー映画なのですが、ホラーというより徐々に壊れていく友情とかアメリカの田舎町特有のちょっとおかしな人たちがこれでもかと出てきて序盤なんて本当イヤーな気持ちになります。特に仲間の一人が何でこんな奴が友達?とムカつく奴がいてきっかけも奴が作ってしまってさっさと死ねとイライラするけど中々死なないところがまた一層ムカつきます。とストレスたまりっぱなしなんですけどネタバレ→ヒロインと思われる女の子が早々に謎のウィルスに感染する展開などは←何か一味違う雰囲気が漂っていてちょっと新しいなと思いました。 それにこの映画、ちょっと突っ込みたくなるところはあるけれど猟奇的なシーンをそれほど見せずに緊迫感を持続しているところがなかなか上手いと思ったしネタバレ→結局このウイルスが何物かということも一切明かされないところも好みだし、最後、汚染された川の水を知らずに天然水として都会に送り出すトラックで終わるところが一番恐ろしいです。← 怖いといえばウイルスに感染した主人公が助けを求めて車を借りに来たのに相手にしてもらえず、逆ギレして血を吐きかける暴挙にでて人間って追い詰められると恐いとつくづく思い知らされました。 今回ばかりは若手俳優一人も知らなくて映画好きとしてはちょっぴり悔しかったけど、杉本彩系の派手だけど実はいい娘が戦隊物の「パワーレンジャー」でイエローやっていて母親はテレビのチャリエンでファラ・フォーセットの妹役でシーズン2から登場したシェリル・ラッドの娘と後から知ってちょっとツボでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ライダー・ストロング (ポール) |
加藤晴彦はその辺の若者というイメージがホラー向けな気がします |
キャプティビティ CAPTIVITY (2007) | |
2007年9月 | |
モデルのジェニファーはある日突然見知らぬ男に襲われ気がつくと見知らぬ部屋で目覚め脱出しようとするが犯人はジェニファーに容赦ない拷問をし始める。やがてジェニファーは隣の部屋に同じように監禁されているゲリーの存在を知るのだが・・・ 「24」の付き合う男は必ず酷い目に遭うキムでお馴染みのエリシャ・カスバートの監禁拷問サスペンス。 アメリカより過激バージョンなのですが過激すぎて残虐なシーンは画面が暗くなって何やっているんだか分からなく自主規制入りだったのでこれだったら全米公開バージョンでもよかったのでは?と思いましたがやっていることは「ソウ」とか「ホステル」を超えている気がしました。 なんてったって人肉シェイクを造るところから始まって無理やり飲まされるキム。さすがにシェイクを造るシーンは自主規制入ってましたが個人的には無理やり飲まされるシーンがエグかったです。 オチみたいなのは何となく分かってしまって逃げ出すチャンスはいくらでもありそうだったり内容はかなりざっくりしていてとにかく残虐な描写に力を入れましたというところがある意味割り切っていてよかったんじゃないでしょうか。 それにしてもエリシャ・カスバートはよくこんなの出たよなという感じがしますが次回作は「猟奇的な彼女」のリメイクに出るそうで何となく目が離せない感じがします。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エリシャ・カスバート (ジェニファー・トリー) | 打たれ強そうな内山理名で。 |
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー CAPTAIN AMERICA: THE FIRST AVENGER (2011) | |
2011年12月 | |
1940年代、愛国心から兵士に志願するも虚弱体質を理由に不合格になってしまうスティーヴ。しかし極秘実験に参加したスティーヴは超人的な肉体と能力を手に入れて・・・ アメコミものの元祖(らしい)のヒーローもの。 さすが初代のヒーローというだけあって全体的にレトロな雰囲気。コスチュームとかも地味なんですけど、肉体美で地味さをカバーしております。一番の見どころは個人的にクリス・エヴァンスがマッチョになるあのマシーンのシーンでした。あのマシーン欲しいというか入ってみたいです。一瞬でクリス・エヴァンスになれるんですからね。 一応、最強の兵士になったのにマスコットキャラクターとして扱われて悶々とする日々を送るクリス・エヴァンスというシーンを盛り込みツウtも全体的には次回作の「アヴェンジャーズ」の前振り感が強いのは仕方がないのかな? ヒロインもクレア・デーンズ調でレトロな雰囲気で作風にはあっているのですが、もう少し華があってもよかったかなと感じました。悪役のヒューゴ・ウィーヴィングも顔の皮が半分ずれていますという状態の時はいい感じだったのですが、顔の皮をめくって真っ赤になってからは誰だか分からなくなってしまったので、そこのところももったいない感じ。 でも個人的にアイアンマン(トニー・スターク)のお父さんが出てきてアメコミはこういうつながりがあるからやっぱり楽しいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリス・エヴァンス (スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ) | 伊藤英明にお願いしたい。 |
ヒューゴ・ウィーヴィング (シュミット/レッド・スカル) | 鶴見辰吾あたりにお願いしたい。 |
ヘイリー・アトウェル (ペギー・カーター) |
小池栄子がやったら面白そうです。 |
キャプテン・ズーム ZOOM (2006) | |
2007年9月 | |
かつて地球の危機を幾度となく救ったキャプテン・ズームは今ではある事件がきっかけでパワーを失い一般人のジャックとして暮らしていた。そんなある日地球の危機が再びやって来てジャックは新しく選ばれた少年少女4人を指導することになるのだが・・・ ファミリー向けコメディーには欠かせない?ティム・アレン主演の「スパイ・キッズ」と「Mr.インクレディブル」を混ぜたようなコメディ。 コートニー・コックスが好きなもんで観てみたのですが「フレンズ」のモニカのようにしっかり者でたまに抜けてるところがあるという似たようなキャラクターでしたがちょっとドタバタしすぎかな?コートニー・コックス自体は張り切ってやっていた感じがしたからいいですけど。 内容は似たような「スパイ・キッズ」の学園もの「スカイ・ハイ」をもうちょっと低学年っぽくした感じで「スカイ・ハイ」より今一歩という感じなんですけどスーパーパワーを持った女の子がどこかで見たことあるとずーっと気になっていたら「ザ・シューター/極大射程」のヒロインだったり、いろいろあって息子の年齢なんですけどティム・アレンのお兄さんが「トランス・アメリカ」の男子だったりといつもながら未公開作品にはどこかで見たことあるけど何の映画だったっけ?という楽しみ方が出来るから侮れないと思うのでした。こういう映画は映画好きの仲間とあの映画に出ていたよ。とかワイワイしながら観たいものです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ティム・アレン (ジャック・シェパード/キャプテン・ズーム) | イメージは高橋ジョージという感じで。 |
コートニー・コックス (マーシャ・ホロウェイ) | しっかりしていそうで三枚目というキャラが合う財前直見で。 |
ギャング・オブ・ニューヨーク GANGS OF NEW YORK (2002) |
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2003年1月 | |
1846年、ニューヨーク。「ネイティブズ」とアイルランド系の移民「デッド・ラビッツ」は対立していたが、ついにファイブ・ポインツ最終決戦が行なわれた。 アムステルダムの父親で「デッド・ラビッツ」のリーダー、ヴァロン神父は「ネイティブズ」のリーダー、ビルによって殺されてしまう、生き残ったアムステルダムは少年院に入れられてしまう。 それから16年後、再びファイブ・ポインツに戻ってきたアムステルダムは復讐の為ビリーの組織に潜り込むが・・・ 2年位前から予告編をやって、本当に公開されるのか?と心配された作品ですが、いざ公開されてみると、さすがマーティン・スコセッシよくできているじゃないですか。2時間30分以上のこの作品退屈せず観ることができました。 靴職人から復帰した?ダニエル・デイ=ルイスほんとすばらしかったです。昔のクールなイメージまったくなしでデイ=ルイスって言われなきゃまったくわからないほどの変貌で、きっとアカデミー賞に名前が挙がるでしょう。 キャメロン・ディアスもチャリエンみたいなアクションコメディーからこんなシリアスな作品までこなすまでになるとは恐れ入りましたって感じで。 ディカプリオは自分の中で相変わらず微妙な位置にいますが、この作品と「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で人気がきっと復活するんだろうな。 2002年最後に映画館で観た大作がこれでよかった。おすすめですよ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
レオナルド・ディカプリオ (アムステルダム・ヴァロン) |
大河ドラマの主役で一躍有名になった感のある市川新之助で。 |
キャメロン・ディアス (ジェニー・エヴァディーン) |
やっぱり宮沢りえクラスの存在感ある人じゃないとね。 |
ダニエル・デイ=ルイス (ビル・ザ・ブッチャー) |
デイ=ルイスの動作が、俳優やってるときの、北野武とイメージがかさなりました。 |
キャンディマン CANDYMAN (1992) |
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2004年8月 | |
鏡に向かいキャンディマンと彼の名を5回唱えると本当にキャンディマンが現れて殺されるという都市伝説を研究しているヘレンはふざけて彼の名を唱えてしまうがその後ヘレンの知人が次々と惨殺され彼女は逮捕されてしまうのだが・・・ 黒人のスラム街に伝わる都市伝説に巻き込まれたヘレンの壮絶な物語。宗教がかった音楽にのせて貧困区を空から映し出すオープニングにただならぬ雰囲気を憶えたんですけど、なるほど原作はクライヴ・バーカーかぁ納得。「ヘル・レイザー」の時はビジュアル的に強烈なキャラクターがバンバン出てきたけどこれはそういうのがほとんどなくって雰囲気で見せていてクライヴ・バーカーっていろんなジャンルのホラーもこなすんですね。 それにしてもキャンディマンって悲しい過去があったんですね。地主の娘と恋に落ちて妊娠させてしまったから腕を切断されて蜂に刺されて殺されちゃうんですよ。その恨みでキャンディマンは体や口から蜂を吐き出して迫って来るんですよね。虫が苦手なもんでこれは本当に嫌です。 主人公のヘレンも救われないというか落ちるところまで落ちるところが哀れです。キャンディマンに殺されるのならまだしもキャンディマンったらヘレンの知人を次々と殺してヘレンを容疑者に仕立て上げて本当に孤立させる手口が恐ろしい。最後もネタバレ→赤ん坊を助けるためにヘレンはキャンディマンを道連れに死んじゃうし・・・でもキャンディマンの代わりにへレンが伝説として生き残るんですけどね。← この主人公のヘレン役があの噂のマイケル・マドセンの妹ヴァージニア・マドセンです。兄マイケルに全然似ていません。どちらかというと体はマドンナ顔はシャロン・ストーンというような感じでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴァージニア・マドセン (ヘレン) |
永作博美あたりにやらせたら上手くいきそうな予感。 |
トニー・トッド (キャンディマン) |
竹内力が体から口から大量の蜂を吐き出す怪演を観てみたいものです。 |
キューティ・バニー THE HOUSE BUNNY (2008) | |
2009年10月 | |
プレイボーイのモデルのシェリーは誕生日の翌日歳の取りすぎでプレイボーイ・マンションを追い出されてしまう。途方に暮れたシェリーは偶然、人気がなく取り壊し寸前の寮母になり学生たちを変身させることになるのだが・・・ 土屋アンナ似のアンナ・ファリスがダサい女の子を変身させるコメディ。 前から気になっていたのですがタイトルからしてビデオスルーです。 内容は地味な女の子たちを突然やってきたファッション関係だけには詳しいアンナ・ファリスが大改造という早い話が「天使にラブソングを・・・」的な感じです。 確か7人くらい寮に女の子がいるのですが、見違えるほどというか綺麗になるのは察しがつくのは2人くらいかな。寮のリーダーの娘とアメリカン・アイドル出身のキャサリン・マカフィー(なぜか妊娠している設定)。 そのほかは最初のダサダサっぷりから比べれば大分変わったとは思うのですが、イカした格好はしているけれどよく見ると普通な感じですが・・・というところは突っ込んではいけません。 他の見た目は良いが性格が最悪の寮から嫌がらせを受けたり、途中でアンナ・ファリスと寮の女の子たちがギクシャクしたりと定番の展開が繰り広げられつつ最後はよかったねみたいな感じも軽い感じがして観やすいです。 アンナ・ファリスの恋の相手役がコリン・ハンクスというところがいい人なんですが地味というところが若干不満だったりもしますが、イケていない女の子の中にデミ・ムーアの娘がいて頑張ってかわいい感じにしてるところが一番のみどころだったり・・・ | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンナ・ファリス (シェリー) | 見た目がそっくりな土屋アンナで。 |
コリン・ハンクス (オリヴァー) | 人の良さそうな田中圭で。 |
キューティ・ブロンド LEGALLY BLONDE (2001) |
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2002年5月 | |
頭脳明晰、ファッションセンス抜群で学校でも人気者のカリスマ大学生エル(しかも高級住宅地に住んでいる)は、政治家希望のボーイフレンドのワーナーにブロンドの妻は政治家にふさわしくないからという理由で振られてしまい、ワーナーはハーバードのロースクールに進学することに。エルも負けずに勉強して、ワーナーと同じロースクールに入学するが、ブランドものの洋服できめているはエルは学校で冷たい視線を浴びてしまう。さらにワーナーにはブルネットのヴィヴィアンとすでに婚約していて・・・ アメリカでは1億ドルの大ヒットを記録した、一言でいうと、痛快コメディーです。 ちなみにコメディーですが、人間見た目じゃないというテーマが一応あります。 主演リース・ウィザースプーン(旦那さんはライアン・フィリップ)現在26才。実は脱いでも凄かった!劇中でビキニになるシーンがあるんですが、子供を産んだとは思えないほど凄いプロポーションでビックリです。 エルとヴィヴィアンのブロンド(天然)VSブルネット(腹黒)対決も楽しいし、ボーイフレンドがにやけ顔のハンサムというのも王道でいいんですが、そんなのって絶対無いって位マンガをそのまんま映画にしましたって感じの軽い乗りがいいですね。 ネタバレ→エルとヴィヴィアンが最終的に友達になるところもお決まりすぎてかえって気持ちがいい位← 今回、エルのライバル、ヴィヴィアンを演じたセルマ・ブレア、嫌味ながり勉さんが凄くよかったですな。日本じゃまだマイナーですが、今後がんぱってもらいたいですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
リース・ウィザースプーン (エル・ウッズ) |
顔がそっくりの濱田マリしかいません。 注↑リース・ウィザースプーンです。濱田マリではありません。 |
ルーク・ウィルソン (エメット・リッチモンド) |
エルを何かと助ける若きさわやか弁護士には、こちらもさわやかな藤木直人を。 |
セルマ・ブレア (ヴィヴィアン・ケンジントン) |
エルのライバルには真面目そうな深津絵里で。 |
マシュー・デイヴィス (ワーナー・ハンティントン3世) |
現在、にやけ顔でイケ面といったら、だんとつで坂口憲二でしょう。 |
キューティ・ブロンド ハッピーMAX LEGALLY BLONDE 2: RED, WHITE & BLONDE (2003) |
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2003年11月 | |
前作で見事ハーバードを卒業したエルは恋人のエメットとの結婚式の準備の真っ只中。愛犬ブルーザーの母親も招待しようと捜し出すが、母犬は化粧品会社の実験動物となっていた。 エルは動物実験を阻止する法案を作ろうとワシントンに乗り込んでいく・・・ 前作よりも目新しいところはなかったけれど、やっぱりありえないって設定が楽しかった。前作のよきライバルだったセルマ・ブレアが出ていないことが残念ですけれど・・・というところと、最初はエルを毛嫌いしていた法律事務所の仲間達がやけにあっさりとエルについていく展開が前作よりトーンダウンしているところかな?(前作はエルが徐々に理解者を増やしていく展開が面白かった。) とはいえ今回は動物愛護がテーマ。エルの愛犬ブルーザーが大活躍。ブルーザーが実はネタバレ→ゲイ←だったという楽しげなエピソードも挟みつつも動物にお洋服を着せるのは本当に動物のためになっているのかとついつい疑問に思ってしまうのでありました。 主演のリース・ウィザースプーンはベテランのサリー・フィールドも存在感が薄くなるほどまさにはまり役、しかも前回より綺麗になっているような気がします。「メラニーは行く」はラストがあれだったんですが、キューティーシリーズは終わり方も楽しく終わっていいですね。次回続編があるとしたら今度は政界進出か? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サリー・フィールド (ヴィクトリア・ラッド) |
サリー・フィールドが丘みつ子っぽくって・・・ |
CUBE CUBE (1997) |
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2003年5月 | |
突然理由もわからず立方体の部屋に閉じ込められた人々。彼らは出会いこの立方体の建物から脱出を試みるが、脱獄のプロフェッショナルのレンが罠にかかり死んでしまう。やがて精神に障害がある青年が仲間に加わったころ次第に人々の精神は極限に追い込まれていく・・・ やっぱり何回観てもすごいなこの映画。一人の男が目覚め、立方体の部屋を移動していくうちに罠にかかって無残に死んでいくオープニングから引き込まれますし、因数分解がどうだの素数がどうだのと小難しい数学的な謎解きとスタイリッシュなキューブのデザインの融合に斬新さを感じたものです。 そしてこのキューブに閉じ込められた人達も普通の人ではなくちゃんと役割があるんですよね。警官でリーダーシップをとるクウェンティン、数学と記憶力に秀でたレブン、ネタバレ→キューブの一部を設計した←ワース、医師のハロウェイ、脱獄のプロ、レン、そしてネタバレ→超人的計算能力を持つ←カザン。と一人じゃ決して脱出できない仕組みになっているのが興味深いです。 断然スリリングな展開になるのは障害者のカザンが登場してから、突然規制を発したり、みんなと同じ行動がとれなかったりして、仲間の神経を逆なでするあたりは見ているこっちもイライラする位に。特に音に反応する罠がある部屋では、予想通りに声を出して仲間を危険な状態さらすわけですが、わかっていてもハラハラしましたもん。 初めて観たときのラストはちょっと納得できなかったんですけど、ネタバレ→障害者(弱者)が一人生き残るという展開に。でも改めて観てみると、一人じゃ何もできない障害者だからこそクウェンティンに襲われるかもしれないという本能的に危険を察知したからこそ自らキューブから脱出したと解釈すれば、なるほど奥が深いなと感じずにはいられないのです。← 罠も火あり硫酸あり串刺しとなんでもこいって感じですけど、またこの罠の見せ方もクールなんですよね。ボツになった罠も何点かあるらしいんですがぜひ観てみたいですね。 続編はこのキューブの謎が明かされるらしいとの噂。でも監督が違うんですよねー。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
モーリス・ディーン・ウィント (クウェンティン) |
正義感が強そうで警官というキャラがぴったりな渡辺謙で。 |
ニコール・デ・ボアー (レブン) |
おしとやかなベッキーって感じなんだよなぁ。 |
デヴィッド・ヒューレット (ワース) |
人生に絶望したこのキャラ、疲れきった時の石黒賢で。 |
ニッキー・ガーダーグニー (ハロウェイ) |
ノーメークのハロウェイは岸本加世子を彷彿させます。 |
アンドリュー・ミラー (カザン) |
純真さが妻夫木聡って感じで・・・ |
CUBE2 CUBE 2: HYPERCUBE (2002) |
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2003年5月 | |
あのCUBEの続編がキャストはもちろん監督も一新して戻ってきた。 と言うことで、キューブの罠もパワーアップか?と思いきやCGを使いまくりでデジタル色が濃くなってて新鮮味がなくなっていたな。前作は特殊効果を使ってはいたものの鋼鉄ツイスターとかスタイリッシュな罠が色々出てきて斬新だったけど今回はそれが感じられなかった。キューブのデザインも前作はおしゃれな飾り細工が施されていたけど、シンプルにしたつもりなんだろうけど、今回は思いっきりチープになってたな。キャラクターも医者や障害者、前作で言うクウェンティン的なやつなど設定がほぼ同じってのもなんかねぇ。 ネタバレ→それに今回は主人公と悪役?ってのが明確に打ち出されちゃっているのでだれが脱出できちゃうのかが最初っから分るので面白みが半減しちゃってるんですよね。← ストーリーの方はというとキューブがなんか四次元立方体とかになって話のややこしさでは確かにパワーアップしていたかも。そして肝心のキューブの正体はというと、キューブから脱出したら実は宇宙船だったとか、夢でしたみたいなオチではなく一応ちゃんとそれなりに終わりがあって一安心。 キャストも前作同様、無名な俳優がばかりですけど主人公のケイト役の女優がヘレン・ハントもどきだったり、ヒュー・ジャックマンを10才若くしましたみたいな俳優や梅宮アンナと梨花をたして2で割ったような女優がでていてこれがまた安っぽさを感じずにはいられないんですよね。 ところどころになるほど思わせる伏線の引き方に感心する場面はあったけれど、前作には到底及ばなかったのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケリー・マチェット (ケイト) |
白いワイシャツがビシッと決まりそうな田中美佐子で。 |
ジェラント・ウィン・デイヴィス (サイモン) |
西岡徳馬が凶暴化したような・・・ |
CUBE ZERO CUBE ZERO (2004) |
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2005年11月 | |
「CUBE」の完結編ということらしいのですが絶対オリジナルと関係ないよなぁと思いつつ配給会社?の思惑に乗っかって観にいきました。 しかも完結編は一作目以前のちょっと未完成気味なキューブの状態が描かれていてキューブ・ビギンズといったような感じで今リメイクかビギンズかってくらいジャンルを問わずこういうスタイルの映画はやっているんですね。 内容はキューブを監視しているウィンという青年が主役で同意書にサインをした被験者を観察しているけどある日娘とともにさらわれたレインズというジョディ・フォスター似の女がキューブの中に放り込まれるけれどレインズは同意書もなかったためウィンはレインズを助けにキューブに飛び込むという話です。 キューブのデザインとかも鉄板製?というシンプルなんだけどオシャレじゃないしトラップも新鮮味が薄れてさすがにデザインも含め一作目を超えることは絶対不可能なわけなんですけど二作目よりは面白かったです。 今回目新しかったのはやっぱり被験者を監視するモニタールームですね。ウィルと同僚がこの部屋で上層部からの命令でこいつを観察しろとかいう指令を実行しているわけですがこのモニタールームが「マトリックス」でネオが乗り込む船みたいなジャンクっぽい感じなのに人の夢の中まで覗き見できる画期的な部屋だったり、騒ぎが起きてからは独裁的で狂人っぽい上層部の人間がキューブの中の人間を殺そうとあれこれ引き連れてきた部下に命令するのですがこいつが天本英世ちっくなキャラでいつの時代にもこういうマッドサイエンティスト風なキャラは使い勝手があるなぁと思いました。 ネタバレ→キューブの謎が明らかに!みたいな宣伝文句だった気がしますが終わってみれば4割くらいしか明らかになっていないような消化不良感が残るのでした。← |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ザカリー・ベネット (ウィン) |
自分の命を顧みず他人の命を救いそうな高嶋政伸で。 |
ステファニー・ムーア (レインズ) |
アクションも出来る天海祐希あたりで。 |
恐怖の足跡 CARNIVAL OF SOULS (1961) | |
2006年9月 | |
橋の上から車で転落しつつも奇跡的一人だけ生還したメアリー。彼女は心機一転、新しい町で暮らし始めるのだが彼女の周り奇妙なことが起こり始めて・・・ 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」やネタバレ→「シックスセンス」←に影響を与えたカルトホラー作品なんだそうけど、たしかに→オチは「シックスセンス」風でした。← 事故から生還したメアリーは教会のオルガン奏者という設定なんですが、教会の仕事ってすごいねとか周りから言われるとただの仕事だから。と言い切ったりしてなんだか自分勝手でものすごく感じ悪くなっていて次々と彼女の身の周りで起きる恐怖体験に同情できないところがあるのですが恐怖体験は怖かったです。 ゾンビというか顔が真っ白目は真っ赤な死人が気がつくと見つめている。とか、突然自分自身が空気のような存在になりすぐそばにいるのに誰もメアリーの存在に気がつかない状態になったり孤独な恐怖が次々と襲ってきたりするのですが、極めつけはクライマックスの白塗りの死人達がダッシュで追いかけてきてこれが一番怖いです。やっぱりゾンビ映画とかでもそうですけど死人が走って追いかけてくるというシチュエーションは怖いですね。 最後のオチは後から来るじんわりとした嫌な余韻なのですが結構好きだし当時としてはかなり画期的だったんじゃないかと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キャンディス・ヒリゴス (メアリー・ヘンリー) | 不幸な感じがやっぱり似合う木村多江で。 |
恐怖のいけにえ THE UNSEEN (1980) | |
2011年3月 | |
田舎町の祭りの取材にやってきた三人の女性テレビクルーだったが、ホテルはどこも満室だった。そんな時ある夫婦の家に世話になることになるのだが・・・ 怪しげな家に泊まることになったテレビクルーを襲う惨劇。 あらすじだけ読んで面白そうかなと思って観てみましたが、なんだかパッとしないというか物足りないという感じがしてイマイチでした。まぁでもこれが正統派のグラインドハウス・ムービーといったところなのかもしれません。 スプラッター色がかなり強いサイコもの?といった感じの内容なのですが、やられるのが3人と少ないので展開が遅いんですよね。例えばルチオ・フルチだったら内容は意味不明なのですがパンチがあるので映像観ているだけで何とかなるのですが、これはちょっと退屈でした。 殺されかたもこういう映画だとスパッとやってもらいたいところなのですが、じわじわと殺していくので生理的にも観ていて何かいやな感じがします。 オチとしてはネタバレ→泊まった家の夫婦が実は兄妹で近親相姦のうえ生まれた子供が軽くクリーチャー気味だったというトンでも系な感じで←雰囲気としては「グラインドハウス」の偽予告に例えると「Don't」的な感じなのかなと思いました。生理的に嫌なところが。 でもこういうタイプの映画でもいいところがあって異様な登場人物の雰囲気も手伝って家というか屋敷の雰囲気はとても不気味なところだけはいいんですよね・・・あと、無駄に美女三人というところがポイントですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
バーバラ・バック (ジェニファー・ファスト) | どうやらこの人ボンドガールだったようなので、和製ボンドガールの浜美枝で。 |
シドニー・ラシック (アーネスト・ケラー) | 怪しげな雰囲気の沼田曜一で。 |
レリア・ゴルドーニ (ヴァージニア・ケラー) |
池内淳子あたりにお願いしたい。 |
今日も僕は殺される THE DEATHS OF IAN STONE (2007) | |
2009年8月 | |
ホッケー選手のイアンはある晩帰宅途中、何者かに襲われ電車に轢かれて死んでしまう。が目覚めるとイアンはサラリーマンとしてオフィスで働いていた。やがてまた何者かに襲われて死んでしまうイアンだが再び目覚めて・・・ 何度も生まれ変わるという設定が「バタフライ・エフェクト」的なサスペンスタッチなホラー? あのシネパトスで上映されていて着にはなっていたのですが結局観に行かなかったのをDVDで鑑賞。 コンセプトは予告編を観ていて面白そうだなと思っていて実際観てみてもなかなか面白い設定と思ったのですが、残念なのは全てにおいて安っぽいところ。テレビ映画みたいな感じなのはいいのですが俳優が・・・今思い出しても思い出せないくらい印象が薄いというかアメリカのアイドルグループの中に一人はいそうな感じの人なのでこの辺はもうちょっと印象的な人を使って欲しかったです。ホッケー選手にタクシー運転手にサラリーマンとどれも様になっていなくて唯一様になっていたのが麻薬中毒者というところが切なかったです。 内容は実は主人公は悪魔で人間の恐怖を食べて飢えをしのいでいるが、人間の娘に恋して仲間を殺したから仲間から追われる身になっている。死なないのは悪魔のリーダーだったから。と何だか一言で表現するとものすごい展開になっていくのですが意外と嫌いじゃありません。 というか土屋アンナに似の彼女は彼氏が悪魔というのは最終的にどう感じているのか非常に気になるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイク・ヴォーゲル (イアン・ストーン) | いろいろ出来そうな小栗旬あたりにやってもらいたい。 |
聖し血の夜 SILENT NIGHT, BLOODY NIGHT (1972) | |
2007年12月 | |
1950年のクリスマスイヴ、バトラーという男が自分の家で焼死する。遺言により屋敷は売られずにいたが20年後孫のジェフリーが屋敷を売ることになるが次々と殺人が起き始め・・・ 「サンタが殺しにやってくる」と一緒に入っていたお得なクリスマスカルトホラーDVDに入っていたもう一本のホラー映画。 内容は20年前の惨劇の真相は・・・的な内容なのですがオープニングの半音下がった「きよしこの夜」からすでに何か悪いことが起きそうな旋律を奏でているところがいいです。最初観た時、疲れていたこともあって久しぶりに分からないと思ったのでもう一度観てみたらなんだかしっくり来ないところもありましたがとても不気味な雰囲気がよく出ていてよかったです。 屋敷での出来事もバンバン音を立てて脅かすわけではなく怖さを表現しているところも好みです。後半明らかになる屋敷の過去のエピソードもセピア色で回想されていくのですが町中の精神病患者の暴走シーンとかも不気味でした。 主役?のパトリック・オニールも一見ワニ顔で強面な印象を受けるのですが普通にいい人という感じでハードボイルドな感じがよかったです。一緒に行動する市長の娘も勝気な感じでなかなかよかったのですが最後、話の落としどころは強引な感じがして2回観ましたけどやっぱり腑に落ちない感じがするのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
パトリック・オニール (ジェフリー・バトラー) | 昔はもうちょっと強面だった気がする寺脇康文で。 |
メアリー・ウォロノフ (ダイアン・アダムス) | 芯が強い感じの天海祐希あたりで。 |
キラー・インサイド・ミー THE KILLER INSIDE ME (2010) | |
2011年5月 | |
保安官のルーはある日町はずれにいる娼婦のジョイスに立ち退くよう伝えに行くのだが、ジョイスに殴られてしまう。その瞬間ルーの中で何かが変わりジョイスを殴るのだが・・・ スティーヴン・キングも絶賛しているという犯罪小説の映画化。 不思議な顔合わせですが、話自体は面白かったです。何というか良識ある保安官がダークサイドに堕ちていく感じがケイシー・アフレックにはまっていて、しかも簡単なミスを犯して危うく捕まりそうになるのですが運も味方につけて何とかばれなかったりするところも説得力があってケイシー・アフレックって大作ではあまり見かけませんがいい俳優だなと思いました。 一見頼りなさそうに見えるケイシー・アフレックが完全犯罪的にも見える手際の良さで次々とヤバいことを成功させていく様は応援したくなってきます。(FBI捜査官のサイモン・ベイカーが嫌な奴というのもあるのですが・・・) 婚約者のケイト・ハドソンも恐妻家の資質を持っていて常にケイシー・アフレックにたいした強気なのですが、たまに弱気な面を見せるところがキャラクターにあっていてよかったです。 個人的にはジェシカ・アルバが微妙かなと思いました。娼婦なのでもっとアバズレ感が欲しかったのですが頑張って娼婦役やっていますという感じが強くてこの役はあまり有名じゃない人でもいいのでもうちょっと体当たりでできる人がやってくれたrたなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイシー・アフレック (ルー・フォード) | 大人しそうな向井理あたりにお願いしたい。 |
ケイト・ハドソン (エイミー・スタントン) | 上戸彩にやってもらいたい気もします。 |
ジェシカ・アルバ (ジョイス・レイクランド) |
強気の安藤サクラで。 |
キリング・ミー・ソフトリー KILLING ME SOFTLY (2002) |
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2002年3月 | |
ロンドンに住み始めて18ヶ月のアリス。ある日通勤途中に彼女は登山家のアダムと運命的な出会いをする。 官能的な体験をし、アリスとアダムは結婚するが、無言電話やアリスを脅迫する手紙を届くようになり、彼女はアダムの過去に疑問を抱くようになり、アダムの過去を探るうちにしだいにアダムは本性を表していき・・・ ラブ・シーンが何かと話題のこの映画ですが、実際はたいしたことないですなぁ。たしかにラブ・シーンはどの映画より多いと思いましたが、どのシーンも同じ感じがしました。 この映画のジャンルはラブ・サスペンスですが、ラブもサスペンスも中途半端。 キャストもミスキャストかなぁ。まずヘザー・グラハムはポップな映画がしっくりきます。あと、ジョセフ・ファインズ笑っちゃいけないストリート・ファッションが全く似合ってない!ニット帽をかぶり全力疾走する姿は思わず笑っちゃいます。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヘザー・グラハム (アリス・ラウデン) |
2時間ドラマのプリンセス、水野真紀で。 |
ジョセフ・ファインズ (アダム・タリス) |
濃いー所が、平井堅そっくり。 |
ナターシャ・マケルホーン (デボラ・タリス) |
水野真紀にはまだまだ負けられない、2時間ドラマの女王、片平なぎさ。 |
キル・エビル THE MONSTER HUNTER (2002) |
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2004年12月 | |
東テキサスの静かな田舎町で連続殺人事件が起きる。警察の捜査もむなしくまたしても町民が殺されてしまう。そんな中独自の捜査をすることで有名なFBIのデホーヴェンがやってくるのだが・・・ これは今年観た中で一番酷い映画になるとは誰が想像しただろうか?確かに「キル・ビル」がなきゃDVDになることすらなかった作品に違いないし、パッケージだって邦題だって「キル・ビル」風で怪しい雰囲気はしていたんですけどね。 原題の「THE MONSTER HUNTER」も元は「NATURAL SELECTION」直訳して自然淘汰。でDVD向けにタイトルを変更したみたい。じゃあ、モンスター・ハンターって何かと言うと、デヴィッド・キャラダインが悪魔に取り付かれた能力を持つFBI捜査官で彼の愛称なのですけど、デヴィッド・キャラダインがというよりこのキャラクターが酷かった。車の上に乗っかって両手には杭を持って相手に飛び掛るんですよ。しかも殺されちゃうからご老体のキャラダインになにさせるんだって話ですよ。 話の展開も犯人?の過去を知る人物達が犯人にまつわる過去の話を語るパートと実際の事件のパートに分かれているいるけどまったくもってつながりが感じられないし、「ピンク・フラミンゴ」並みの変な母親が出てくるわで生理的にもダメ。全てがダメすぎて猟奇事件が題材なのに途中眠くなったりもするすごい作品なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
デヴィッド・キャラダイン (デホーヴェン) |
大俳優の丹波哲郎に両手に杭を持って相手に飛び掛ってほしいです。 |
キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ! DICK (1999) |
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2005年9月 | |
社会科見学でホワイトハウスに訪れたベッツィーとアーリーンはニクソン大統領の犬に気に入られたことをきっかけに犬の散歩係を任命されるのだが・・・ ウォーターゲート事件で有名なディープスロートは女子高生だった!というコメディ。日本未公開ですけどDVDの邦題に「キルスティン・ダンストの」って付いているから冠映画じゃないですかかなり前の作品なのにダンストすでに一人前。さすがです。 二人組みのちょっと抜けている女の子二人が色々ドタバタするわけですが、最初のホワイトハウスの立ち入り禁止区域に入るときも後半の録音テープを盗みに入るときも男の目を惹く役がダンストですよ。つまり美人という役どころでこれまたさすがですわ。 ダンスとってスポ根ものもいいですけどこういう一昔、二昔前の青春ものも上手にこなして感心します。今回もウォーターゲート事件がネタだから1970年代の話でちょうどヒッピーが流行していた時代もあってか衣装もヒッピー風味でこれがまた意外と似合うし星条旗で作ったビキニ風の手作り洋服も着こなして若手No.1は間違いないです。得意料理も知らずに作っている手作りマリファナ入りクッキーとうところがミソです。 相方のミシェル・ウィリアムズは最初ニクソンに惚れちゃって部屋にダン・ヘダヤ(ニクソン)の写真を貼りまくってちょっとズレている感じと途中で愛犬に悪態をついているテープを偶然聴いてしまって一気に復讐心に駆られる不思議っ娘なのですが、このふとしたきっかけでウォーターゲート事件が世間に明るみに出て行くさまは歴史についてあまり詳しくない自分にとってすごく分かりやすくってウォーターゲート事件って大まかにこういう事件だったんだぁとコメディ映画を観ながらさりげなく勉強もできたナイスな作品なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キルスティン・ダンスト (ベッツィー・ジョブズ) |
鈴木杏はダンストに近いものを持っていると思う。 |
ミシェル・ウィリアムズ (アーリーン・ロレンゾ) |
頭脳派担当は長澤まさみにお願いしたい。 |
ダン・ヘダヤ (リチャード・ニクソン) |
ダン・ヘダヤのニクソン大統領は渡辺いっけいのような変なテンションがあった。 |
キル・ビル KILL BILL: VOL. 1 (2003) |
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2003年10月 | |
毒ヘビ暗殺団の最強エージェントだった女ザ・ブライドは引退して結婚式の最中に夫と妊娠中の子供をかつてのボス、ビルの手下に殺されてしまう。彼女もビルに頭を撃ち抜かれるものの奇跡的に生き残ったが、長い間昏睡状態に陥っていた。そして4年後奇跡的に目覚める。そしてザ・ブライドは自分の全てを奪ったビルとその手下に復讐する旅に出るのであった・・・ 期待していた映画が期待通りだったときはうれしいけど、期待以上だったときの映画に出会える機会ってほとんどないんですよね。だけどこの「キル・ビル」はそんな期待を大きく超えるパワフルでファニーでタランティーノの映画にささげる情熱がぎっしりつまった作品でした。 冒頭からしびれっぱなしで、いきなりヴァニータ・グリーンとのキッチンでの壮絶なバトルは観ていてほれぼれしましたよ。なによりヴァニータの攻撃を余裕でさらりとかわすザ・ブライドのかっこいいこと。(ヴァニータももちろんかっこいい)この戦いをもっと見たかったけど意外な展開で決着がついて物足りなかったけど、これはまだ前菜に過ぎなかった。 タランティーノお得意の「パルプ・フィクション」的な時間差によるストーリー展開でお次はザ・ブライドの目覚めから病院脱出がスクリーンに映し出されるんですね。ここで出ましたダリル・ハンナ扮する最強のライバル、エル・ドライバーVOL. 2で主に登場ということで今回はナースのコスプレくらいしか見所はないけど、アイパッチまでしっかり赤十字というこだわりようが素敵です。VOL. 2での暴れっぷりに期待も膨らみます。 そしてアニメで語られるオーレン・イシイの過去。こんな過去の設定まである特別扱いでタランティーノが今回の最強の敵オーレンに情熱を注いでいるのが伝わってきましたよ。 ルーシー・リューもユマ・サーマンも日本語しゃべりまくりで、「ヤッチマイナー!」なんてはっきり言って序の口。英語と日本語が入り乱れてもうわけが分らない状態になっているんですけど、「その体じゃ5分ともちやしないよ。」的なことや「チャーリー・ブラウン、あんたもだよ。」(チャーリー・ブラウンだけ当たり前だけど発音よし)など素敵な日本語をしゃべってます。ルーシーリュー。そして負け知らずのルーシーが今回はもちろんやられるわけですけど、このやられっぷりがネタバレ→「ハンニバル」のレイ・リオッタも真っ青で←ここまでやってくれれば文句なし。逆にすがすがしい気分にもなりましたよ。そしてネタバレ→ユマとルーシーの「イクヨ。」と言えば「キナ。」という台詞の掛け合いや、オーレンの最期の台詞が「ホンモノノ、ハットリハンゾウノカタナダッタンダ。」に←ふきだしそうだった。 それにしてもユマ・サーマンやルーシー・リューの汗をかかなそうで大声を張り上げたりしなそうなイメージの彼女達にそれをやらせて、しかも様になっているところなんかのタランティーノ才能(なんだろうなぁ)はやっぱりすごいと思いましたね。 とまだまだ書き足りませんが、今回はここまで。なぜなら2回目を観にいくと決めたから。一回目はタランティーノの圧倒的なパワーにただただ唖然としましたけど、2回目は細かいところも見逃さずルーシーの日本語も聞き漏らさないようにしようっと。 次回はソフィー役のジュリー・ドレフュスや千葉真一のことなんかも書きたいと思っています。 |
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2回目のコメント | |
やっぱり最高ですわキル・ビル。文句なく今年No.1。 一回目はその迫力に押されっぱなしでただただ圧倒されていたのでしたが、二回目の鑑賞はじっくりとタランティーノ・ワールドを堪能させてもらいました。っていうかもう音楽のセンスも効果音も含めて抜群。特に秀逸なのがダリル・ハンナがナースに変装して昏睡状態のユマを殺しに行くときに吹いている口笛。最初はメルヘンチックなんだけどだんだんとミステリアスにスリリングにそしてサイコな雰囲気に変わっていく音楽が映像とぴったりマッチしてもう最高です。 最後のルーシーとの対決の時に流れるフラメンコ調の音楽も一見不釣合いに見えながらも妙にはまっていたりするんですよね。 日本人キャストもタランティーノにかなりひいきされていたみたいで、栗山千明のGOGOなんていかに残忍な性格かってていうエピソードまでつけてもらって幸せ者だよなぁ。千葉真一も結構台詞があって驚いたけど正直引いたな。千葉真一の演技ってあれは上手いのだろうか?と・・・なんかまるで長嶋監督が演技したらこんな感じかなみたいな演技していたと思いますよ。千葉真一。 ジュリー・ドレフュスの日本語はさすがに群を抜いて上手かったですね。登場時間もかなり多めで今回一番悲惨な結果になっちゃうけど、何かの雑誌で読んだ記事によるとネタバレ→腕を失ったソフィーがザ・ブライドを追い詰める←なんて展開も当初あったそうな。そんなバージョンも観てみたいです。IMDB調べによるとVOL. 2に登場しないらしいけれど、どう見てもあの終わりかたVOL. 2に出てきそうなんだけどなぁ。 一回目を観た時はルーシーの最期もよくやったルーシーと思って観ていましたけど、ルーシーとユマの日本語の台詞ほとんど覚えてしまっているからなのか二回目に観た時のルーシーの最期はなんだかとっても切なかったですね。梶芽衣子の「修羅の花」がまた哀愁を誘うんですよ。 |
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3回目のコメント | |
2004年4月 | |
買ッチマイナ!で買ってしまったオキナワTシャツつきのDVD。ヴァニータとの対決だけを観ようと思っていたら(実は一番好きな対決)結局全編通して鑑賞してしまった。 ヴァニータとの対決にしびれ、千葉真一の演技に寒さを覚え、オーレンとの対決に切なさを感じ絶妙なバランスで終わらせる作りに改めて感心。 久しぶりと言っても数ヶ月ぶりなんですけど、改めて観てみると台詞があれ?こんなに少なかったっけと思うほど意外と台詞が少ないのに驚くも冷静に鑑賞すると音楽の使い方もイカしていることにも気がつく。特にブライドが病院から車椅子で脱出するするシーンで使われているBGMがパム・グリアが主演をバンバン張っていたころのブラックスプロイテーション・ムービーでは必ず聞けそうな軽快なリズムの音楽が流れていて本当にタランティーノの好きなもの全部詰め込んだ感じがして、タランティーノは大そう満足しているに違いないと思うのであります。 O-REN ISHII、VERNITA GREEN、BUDD、ELL DRIVER、BILLの名前をよく見るとアルファベットが全員重なっている部分があることに気がつきこれにも何か秘密があるのでは?(多分何も秘密はない)と余計な想像も膨らみつつVol.2を楽しみにしているのです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ユマ・サーマン (ザ・ブライド) |
小雪で。汗をかかなそうなクールな感じがユマ風か? |
ルーシー・リュー (オーレン・イシイ) |
ココリコミラクルでコントをやっている時の坂井真紀で。「ヤッチマイナー!」という台詞がはまりそう。 |
ヴィヴィカ・A・フォックス (ヴァニータ・グリーン) |
ドラマでよく見かける鈴木砂羽で。必死さ加減がヴァニータっぽいと思います。 |
ジュリー・ドレフュス (ソフィー・ファタール) |
初めてソフィーを見たときこりゃ、鈴木京香にぴったりな役だと思いましたよ。(汚れ役だけど) |
キル・ビル Vol.2 KILL BILL: VOL. 2 (2004) |
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2004年4月 | |
オーレン・イシイとヴァニータ・グリーンを倒したブライドは次なる標的バドも元へと向かうのだが・・・ いよいよ待ちに待ったVol.2が公開。これは早くも今年No.1だなぁ、間違いない。 ブライドが観客に向かって「映画の宣伝では狂気の沙汰と言われたわ・・・」と言っている予告編がありましたけど、これてっきり宣伝のためだけに作られたシーンかと思いきやこれがしっかり使われていてびっくり、というかタランティーノやることが大胆だけど無理がないところがやっぱりすごい。 内容も前作とは全く違うノワール調になってはいるけど本来のタランティーノの持ち味って言うの?台詞で見せる映画に仕上がっていてやっぱり楽しい。エル・ドライバーが毒蛇についてうんちくを語るけどそのなかで出てくる「おびただしい」という単語について「おびただしいって普段使わないから好き。」って感じの台詞タランティーノらしくって好きだな。 バドの元に向かったブライドがネタバレ→不意をつかれて生き埋めになってしまうんですけど、←この落とし前どうつけるの?とハラハラしたけど、あそこで培った経験が生きてくるんだなぁと納得のシーンが合間合間に入ってきて本当にお見事ですって感じですね。 それにやっぱり楽しかったのがブライドとエル・ドライバーの一騎打ち。これを観たいがためにVol.2を待っていたと言ってもいいほど期待していましたけどこれが期待以上のど迫力の対決で大満足。これは来年のMTVムービー・アワードのベストファイティング賞に絡むこと間違いないなと思うのでした。このエルとの決闘当初は荒野の中での対決ってことだったけど急遽今回のシーンに変更したらしいがこっちで大正解。エルの最期の・・・これはまだ言うまい。この手の対決の決着は自分の目で観たからこそ面白いのだから・・・ ビルやバド、パイ・メイについては2回目の感想に書くことにしよう。 |
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2回目のコメント | |
2004年5月 | |
一回目はもうダリル・ハンナに目が釘付け状態でそれだけで満足って感じがして二回目もダリル・ハンナのすごさは変わらなかった。ブライドとの決闘の前にお互い「L」「B」と呼びかけあうシーンにワクワクし、エルの絶叫シーンにダリル・ハンナよよくやったご苦労様でしたと心底思うのでありました。 ネタバレ→ブライドはエルを殺さず生かしておく、エルも最初ブライドがバドに殺されたと思って心底悔しがりバドを殺す。だからブライドがバドを見つけた時にアイアンサイドのテーマが流れないのです。←そう二人はお互い敵同士だけど認め合っているのだ。 バドの落ちぶれたさまが劇中描かれていて一回目に観た時には正直ちょっといらないかもと思ったけど二回目を改めて観たらよかったなぁ。エル・パソの惨劇後のバドの心情や哀愁を表すには必要だったんですねぇ。それにバドがエルに「今の気持ちはどっちのRだ?悔しさのRか安堵のRか?」なんて尋ねるシーンなんて、これだよこれこれとタランティーノワールドを堪能しまくりましたよ。 パイ・メイとの修行シーンも要らないようでネタバレ→ビルの最期で←忘れたころに修行の成果が現れるというにくい演出。こうして見るとVol.2は無駄なシーンはないんじゃないか?と思うし、感心したのは一回目観た時は全く気がつかなかったけどエステバン(最初千葉真一かと思った)の所に着いたばかりの時にトランプやってる女達がいるんだけどネタバレ→うまい具合に口元が隠れてるのね、カードで。だけどエステバンが「俺なら顔を斬る。」とか言った後に口が裂けた女が登場という←パターンに唸りました。 デヴィッド・キャラダインも不思議な俳優だな、彼の作品を一本も観たことがないのに世間じゃかなりの大物あつかい。これぞタランティーノ・マジックなのであります。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
デヴィッド・キャラダイン (ビル) |
一見穏やかそうでけど冷酷な部分も持ち合わせていそうな石坂浩二で。 |
ダリル・ハンナ (エル・ドライバー) |
杉本彩のような悪女が似合うタイプにやってもらいたい。 |
マイケル・マドセン (バド) |
笑うだけで戦慄を覚えるマドセンタイプの竹内力で。 |
パイ・メイ (ゴードン・リュウ) |
笑い方が津川雅彦風でもあり・・・ |
銀河ヒッチハイク・ガイド THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY (2005) |
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2005年9月 | |
ある日突然ヴォゴン人によって地球は破壊され、親友で実は異星人だったフォードに助けられ唯一生き残ったアーサーはやがて以前出合った憧れのトリシアと奇跡的に再会して宇宙を旅する事になるが・・・ イルカは地球上で2番目に頭のいい生物で人間は3番目だから地球の危機を察して宇宙に帰る。人間達エサをありがとう。というスウィングしたくなるリズムの曲で始まるオープニングにすっかり心掴まれました。 地球が破壊されるシーンも地球全体にくさび?を打って一気に爆発みたいなシーンもセンスがあって好きです。SFXも想像以上にしっかり出来ていて「ショーン・オブ・ザ・デッド」の時もそうでしたけどイギリスのSFとかホラーのコメディって特殊メイクとかSFXも本気でやるところがいいんですよね。 クリーチャー型の宇宙人がヴォゴン人だけってところと物語が説明しにくいのがちょっと惜しいですがワープをすると一瞬何か別な物体になるのですがアーサー達がニット人形になったりして楽しいです。ゲロとかもニットだから毛糸だし・・・ 主人公の地球人二人、男の方は「ラブ・アクチュアリー」に出ていたので何となく覚えていましたけど二人ともやっぱり名前は出てこない。その代わり脇役が豪華でそんなところにもイギリス映画を感じました。 サム・ロックウェルは「ギャラクシー・クエスト」じゃ確かイベントの司会者役でしたが今回は銀河系の大統領ですよ。しかもいい加減じゃなきゃ大統領は務まらないという設定が何となくはまっていて、いつの間にかSFコメディになくてはならないひとになっているというかこの人はやっぱりコメディの方がいいなぁと思うのでした。 それと主人公の親友の宇宙人役につい最近観たばかりの「ブラウン・シュガー」に出ていたヒップホッパーのモス・デフが出ていたという偶然にちょこっと運命を感じました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マーティン・フリーマン (アーサー・デント) |
劇団ひとりをシュッとした感じ。 |
ズーイー・デシャネル (トリシア・マクミラン) |
イメージ的にはコミカルな長谷川京子といったところか? |
サム・ロックウェル (ゼイフォード・ビーブルブロックス) |
サム・ロックウェルのいい加減なキャラを見るといつもユースケ・サンタマリアを思い出す。 |
モス・デフ (フォード・プリーフェクト) |
友情に厚そうな山本太郎で。 |
近距離恋愛 MADE OF HONOR (2008) | |
2008年7月 | |
大学で知り合ってから10年来の大親友のトムとハンナ。ある日ハンナがスコットランドに出張でハンナを愛していると気がついたトムは告白を決意するのだったがハンナはスコットランドから婚約者を連れて帰ってきて花嫁付添人を頼まれてしまい・・・ パトリック・デンプシー主演のロマンティックコメディ。 出会いは大学時代ということでデンプシーとモナハンはもちろん大学生役のオープニング。間違ってデンプシーがモナハンを襲ってしまって大絶叫という出会いですが、モナハンの絶叫が野太くて可愛くないし二人ともさすがに大学生というところに無理がある・・・ということである意味つかみはOKです。 男友達が色々トムにどうにかハンナと上手くいくようにアドバイスする男の友情もよかったし、ハンナの花嫁付添人にトムの昔の女がいて険悪ムードというところもあるのですがこの女が性格が思いっきり悪そうで目が離せません。(実際いろいろ悪さをしてほくそえんでいるシーンあり。)そしてお約束で?花嫁付添人に太っちょがいるというところも王道で全体的な内容もきれいにまとまっていて観やすく仕上がっています。普通だったら女の方が主役なのにこの映画では男が主役といところがひねってあってロマンティック・コメディとしては十分合格だと思います。 だけど相手役のブリジット・モナハンは恋愛ものにしては華やかさがないんですよねぇ。シリアスな作品もOKだし、大作にも出ていて最売れっ子路線で最近の注目女優で普通っぽいところがいいのかもしれないのですがやっぱり相手役はもうちょっと華やかな人の方がよかったなぁと感じました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
パトリック・デンプシー (トム) | こういう役は阿部寛がぴったりな気がします。 |
ミシェル・モナハン (ハンナ) | 個人的には木村佳乃にやってもらいたい。 |
ケヴィン・マクキッド (コリン) | 無口な感じの竹野内豊あたりにお願いしたい。 |
キング・アーサー KING ARTHUR (2004) |
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2004年8月 | |
ローマ帝国で数々の華々しい戦歴を誇るアーサーと円卓の騎士たちはブリテンに住む貴族を救出するという最後の指令を受けて旅立つのだったが・・・ このキャストの地味さに最初っから嫌な予感はしていたんですけど、ひょっとしたらひょっとするかも・・・と淡い期待を抱いた自分に反省。キャストが地味なのは置いといて、内容がどうもしっくりこないんですよね。ついにローマ帝国から自由を手に入れたアーサーがなんでそこまでして万里の長城みたいな壁を守ろうとするかが明確に感じられなかったし、アーサーと円卓の騎士たちの絆が全く見えてこなかったんですよね。言い換えてみれば円卓の騎士たちもなんでそこまでしてアーサーについて行く?みたいな疑問が永遠と残るんです。それにアーサーとグウィネヴィアとランスロットのプチ三角関係?これはいらないでしょうと思ったり全体的にどうも中途半端なんですよね。 反乱軍のウォードと戦うために残虐な原住民?のサクソン人とアーサーは手を組むわけですけどここのところでこの映画にのれない理由がはっきりしましたよ。アーサーと円卓の騎士たちって言わば英雄でしょ?その彼らのルックスがウォードとサクソン人と見た目あまり変わらないんですよね。多分リアリティを追求したかったんでしょうけど英雄であれば嘘でもいいからせめて全員ランスロットレベルのルックスを持っていただきたかった。円卓の騎士たちが蛮族に見えたし誰が誰だか区別がつかなかったのもなんか悔しかったし・・・ アーサー役のクライヴ・オーウェンも嫌いじゃないけどやっぱり脇役顔なんですよね。20才以上はなれたキーラ・ナイトレイとのラブシーンは無理がありました。ここはブラピ(なんとクライヴ・オーウェンより年上)のようなスターがお相手でなければいかんなと思うのでした。 「ヴェロニカ・ゲリン」もそうだったけどジェリー・ブラッカイマー印のシリアス系な作品は向いてないんじゃないかなぁ。この映画で凍った湖での戦闘が唯一見所かなと思いましたけどやっぱり「ザ・ロック」とか「アルマゲドン」とか爆発系&CG系映画につきると思います。 おまけで★2つ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
クライヴ・オーウェン (アーサー) |
髪型が中村雅俊のようでした。 |
キーラ・ナイトレイ (グウィネヴィア) |
仲間由紀恵の全身青塗りのボディペイント姿を見てみたい。 |
ヨアン・グリフィズ (ランスロット) |
若干竹野内豊はいっていたような、そうでもないような・・・ |
キング・コング KING KONG (1933) | |
2006年1月 | |
ピーター・ジャクソン版「キング・コング」のリメイク元。 さすがに上映時間が半分強ということだけあっていきなり前置きなしで出発シーンから始まったりして展開速いですが基本的にピーター・ジャクソン版と同じなんですけど違うと言えばエイドリアン・ブロディがやったジャック・ドリスコルが脚本家じゃないというところでしょうか。 70年以上前で当然CGとかの技術もあるわけがないのでコングとか恐竜のシーンは一コマ一コマ撮っているのは分かっていたのですがそれをどうやって見せるのだろうかと思っていたらコングたちの映像をスクリーンに流してその前で俳優が演技するのでコングが人間の前に回りこむということはないのですがアイディアでいろいろ工夫がされているのが感心しました。 いろいろ比べてみるとやっぱりピーター・ジャクソン版の方が断然好きなんですけど髑髏島の原住民達やその儀式が妙にリアルでこっちの方が好きだったりクロロホルムがガス爆弾というところや監督がジャック・ブラックよりも野心的なところも捨てがたいです。 コングに一目ぼれされたアン・ダロウは当然最後はコングと心を通わせるのかと思いきや全然心を開かなかったのにはびっくりしました。これがピーター・ジャクソン版の方が好きな決定的な理由なのです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フェイ・レイ (アン・ダロウ) | ヒロインは若尾文子にお願いしたい。 |
ロバート・アームストロング (カール・デナム) | 野心的な印象の中丸忠雄で。 |
ブルース・キャボット (ジャック・ドリスコル) | すらっとした市川雷蔵で。 |
キング・コング KING KONG (2005) | |
2005年12月 | |
1933年版「キング・コング」のリメイク。 コングが美女に恋をすることとエンパイアステートビルにコングが登ることな映像として観たことがあって知っていたのですが恐竜とか出てきてオリジナル版もコングVS恐竜みたいなこともあったりするのか?なんて思いましたがオリジナル版も恐竜が出てくるようでこれはオリジナル版に上手く肉付けした内容なんだそうですね。 内容は大体予想していた通り髑髏島に着くまでとコングとの遭遇から脱出するまでとニューヨークでの展開と三部作になっていたのですが、冒頭のジャック・ブラックに拾われるまでの売れない女優ナオミ・ワッツが舞台でタップ踏んだりチャップリン風の喜劇役者という今まで観たこともないナオミがいて新鮮でものすごくうれしかったです。しかもこの喜劇役者の設定が後にコングの心を掴むように計算されているところが心憎いです。 捕まったナオミが吹っ切れてジャグリングやらダンスを踊ったりして楽しのですが、ナオミが欽ちゃん走りしでコングの興味を引いた時には一瞬、「まさか今欽ちゃん走りした?」とわが目を疑ってここだけはナオミファンとしてはさすがに観なかったことにしました。 それに髑髏島での巨大なムカデやらナマコ風なクリーチャーとかの不思議な巨大生物達はもちろんコング対Vレックスは観ているだけでワクワクしました。なにかピーター・ジャクソンの持つ少年の心みたいなもと自分の中にある少年の心とマッチしたとでもいうのでしょうか?少年の夢がいっぱい詰まった映画なんですよね。 髑髏島のセットもピーター・ジャクソンらしく「二つの塔」を彷彿とさせてすばらしかったりもっよいろいろ書きたいこともあるのですが二回目観に行くのでそのときにいろいろ書きたいと思います。 | |
2回目のコメント | |
2006年1月 | |
興奮冷めやらぬ中、早くも早速2回目の鑑賞。そして2005年映画館での見納めた作品となりました。 1回目観た時は期待通りに楽しめたしさすがピーター・ジャクソンと思ったのですが観に行った新宿の劇場の座席の幅が狭くてしんどかったのでニューヨークについてからが長く感じられたのですが2回目はマリオンで鑑賞したせいか、3時間以上の上映時間も気にならずさらに楽しめました。 中型の恐竜に追いかけられて古い大木に逃げ込んだら巨大なムカデに遭遇してV-REXに追いかけられてやっと逃げたと思ったら別のV-REXに食べられそうになるこれでもかと次々と窮地に追い込まれるナオミ・ワッツだったりニューヨークでコングに嫉妬されて追い回されるエイドリアン・ブロディとかこれ意外にコミカルなところがよりいっそう楽しめたポイントかと思います。 そしてテンションが上がるのはもちろん恐竜やら巨大昆虫とかのクリーチャーがわんさか出てくるところで盛り上がります。盛り上がりすぎて1回目コリン・ハンクスいつの間にかいなくなってまた入り口の所に現れたりしていったいいつ捜索隊から消えたのかじっくり観てやろうと思ったのですがやっぱりどこでいなくなったのかあいまいでした。多分コングが怒って巨木を回転させるところで運良く向こう側に行けたのかなぁなんて思うのでした。 雑誌とかの前情報だと船長のトーマス・クレッチマンが無謀な船旅を決行したことを責められるとか予告でナオミが髑髏島の撮影で叫ぶとコングが共鳴するシーンとかちょっと足りていないシーンがあったということはもしかして「キング・コング」もスペシャル・エクステンデッド・エディションが出るのかな?いや出して欲しいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ナオミ・ワッツ (アン・ダロウ) | 「リング」つながりで松嶋奈々子あたりで。 |
ジャック・ブラック (カール・デナム) | 三谷幸喜は案外熱血漢かもしれない。 |
エイドリアン・ブロディ (ジャック・ドリスコル) | 脚本家とか似合いそうな谷原章介で。 |
キングダム・オブ・ヘブン KINGDOM OF HEAVEN (2005) |
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2005年5月 | |
鍛冶屋のバリアンの下に十字軍の騎士ゴッドフリーが現れ父と名乗る。バリアンは父について十字軍に参加するのだったが・・・ 「トロイ」「アレキサンダー」とこのジャンルの作品は最近続いてこの作品はどうかなぁ?と思ったらなんだか地味でした。なんというかどこかで観たような設定の組み合わせで成り立っているような印象。オーランド・ブルームは鍛冶屋だし、リーアム・ニーソンはいつものように師匠的な役でまたかぁと新鮮味ないなぁと思ってしまいました。最後ネタバレ→オーランドが一般人に勇気を与えるシーンも少年にビンタをかまして「この痛みを忘れるな。」ってリーアム・ニーソンのパクリじゃんとちょっと笑ってしまいました。← この作品イマイチ盛り上がらないのは多分バリアンがいつの間にか挫折もなく剣の腕前も人望も手にしちゃっているところだと思うんですよ。「アレキサンダー」はその点コリン・ファレルの傲慢な行動でみんな離れていったりキャストは濃い口だしでなんだかんだ言って「アレキサンダー」が一番好きかなぁ。 他にもバリアンがアラブ人に恨みを買うようなことしたわけじゃないし王女の旦那に嫉妬されて薄く嫌われている程度だから十字軍とアラブ人の戦いに色濃く関わっているわけでもないところかな? それにまた腹が立ったのが王女シビラ。こやつのおぁかげで戦争が起こってまた王女の軽率な行動が原因かよとこのジャンルの王女にうんざりします。いやうんざりというかあまりに唐突過ぎてなんだこの女はと思いました。「トロイ」もそうでしたけど歴史大作系の王女は頭が悪いっていうか直感で行動しすぎで大惨事を招くから困ります。ちょっとは何かする前に考えてほしいです。 最後のアラブ人との戦いで油を使って効果的に戦いを進めていくオーランドたちの戦略は自分だったらこれ絶対やるわというような戦略がなんで今までの映画にこの戦法がなかったのかいつも不思議に思っていたのですがようやくこの戦い方出てきてスッキリしました。 ネタバレ→ジェレミー・アイアンズが十字軍から離れたので最後の戦いで当然加勢するだろうと思っていたらそのままフェードアウトしたのにはびっくりしました。だったらこの役ジェレミー・アイアンズじゃなくてもいいのでは?と思うのでした。← |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
オーランド・ブルーム (バリアン・オブ・イベリン) |
ちょっとうっとうしい髪型が堂本剛っぽくて。 |
エヴァ・グリーン (シビラ) |
急にとんでもないことしそうな雰囲気の木村多江で。 |
キングダム/見えざる敵 THE KINGDOM (2007) | |
2007年10月 | |
サウジアラビアにある外国人居住区で自爆テロ事件が発生しFBI捜査官のフルーリーは極秘ルートで仲間とともに捜査のためサウジアラビアへと向かうのだが・・・ 政治的な圧力で捜査どころか現地に飛ぶことすら困難な状況のなか強引にしかも4人だけで現地に乗り込むという設定が無茶な感じもしなくはないけれどそういった全般以外は全体的には興味深かったです。 個人的にはジェイミー・フォックスとかハリウッドスターのメインキャストはどうでもよくて自爆テロの共犯とみなされて壮絶な拷問を受けた後に捜査の協力をするサウジの大佐ともう一人のがとてもよかったです。ジェイミー・フォックスたちですら仲間の敵をとるために事件を捜査しているけれど恐らくこの映画の中でサウジの大佐達だけが心から事件を解決したいという情熱をもって捜査をしているところがこの映画の良心かなと思いました。 何人死のうがアメリカの捜査官を一人でも殺せればよしと思っているテロ集団が後半一人を誘拐してからの攻防は映像的にも見応えが合ってネタバレ→その辺にいるおじいさんがテロの首謀者だった←というところは実際もそうなんだろうし、こういうことは負の連鎖を生み出すに過ぎません。というメッセージを伝えたいのは分かるのですが何となくきれい事というかしっくりこないところがあって重いようで重くない感じでずしりと響くものがなかったのが残念でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイミー・フォックス (ロナルド・フルーリー) | 頼りになりそうな大沢たかおあたりで。 |
クリス・クーパー (グラント・サイクス) | サポートしてくれたら何となく心強い石倉三郎で。 |
ジェニファー・ガーナー (ジャネット・メイズ) | 迷彩服とうか戦闘服?が似合いそうな水野美紀で。 |
ジェイソン・ベイトマン (アダム・レビット) | 吹越満あたりにお願いしたい。 |