movie

ミ


ミート・ザ・ペアレンツ2
MEET THE FOCKERS

(2004)
3
2006年9月
恋人パムの父親ジャックからようやく結婚の許しを得たグレッグはいよいよ両親をジャックに会わせる事にことになるのだが・・・
シリーズ第二弾はダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンドをベン・スティラーの両親に迎えかなりのパワーアップ感が感じられて前作よりも楽しめました。
何をやっても裏目に出ちゃうグレッグ役のベン・スティラーは相変わらず顔の表情とかいちいち面白かったし
義理のお父さんのデ・ニーロはイタ過ぎて笑いの境地に達しているところがよかったです。
新しく加わったダスティン・ホフマンはちょいワルオヤジ風にこんがり日焼けしてのびのびとコメディを楽しんでいるしバーブラはデリカシーがないところがイメージにぴったりでキャラ的に濃いのはグレッグの両親でどっちかの夫婦と一緒に暮らせと言われるとどちらも厳しいけど大らかでフレンドリーなダスティン・ホフマン夫妻の方がデリカシーないけど楽しそうなんでこっちを選ぶかなぁなんて思いました。
隠し子騒動あり、親同士やデ・ニーロ夫妻の喧嘩と予想した展開が次々と繰り広げられるのもワイワイ言いながら観ることが出来て楽しかったです。
前回出ていたオーウェン・ウィルソンは出てこないものと思っていたら最後に出てきてうれしいサプライズでした。出ている時間は5分もあるかないかの短い時間なのですが、独自の軽いノリで笑わしてくれて独壇場と化してそこはさすがオーウェン・ウィルソン。ベン・スティラーとのタッグはさすがだなぁと思ったのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ロバート・デ・ニーロ
(ジャック・バーンズ)
気に入られるのが大変そうな石原慎太郎で。
ベン・スティラー
(グレッグ・フォッカー)
何をやっても裏目に出そうな伊藤淳史の10年後という感じ。
ダスティン・ホフマン
(バーニー・フォッカー)
軽いノリの高田純次あたりで。
バーブラ・ストライサンド
(ロズ・フォッカー)
デリカシーがなさげな泉ピン子で。


ミーン・ガールズ
MEAN GIRLS
(2004)
3
2007年7月
16歳で初めて学校に通うことになったケイディ。彼女は風変わりな友達が2人と友達になるがやがて学校を支配するレジーナ率いる3人組に気に入られ仲間に入るのだが・・・
リンジー・ローハン主演のブラックな学園コメディ。
これ何ヶ月も前から観たいと思っていたのですがなぜかDVDがいつも貸し出し中。隠れた人気作品なのでしょうか?
はみ出し者の友達に3人組のスパイを引き受けて仲間のふりをしているうちに自分もイジワルになってしまうという感じの内容なのですが女3人グループのリーダーがカリスマ的であとの二人は見た目はいいけど頭は空っぽで口も軽いという典型的なところが分かりやすい。
イジワルと言っても3人組みのやってることは威張っているというか変に迫力があって学校中を威圧しているという感じなのですがリンジーのイジワルは3人組の中を裂いたり周りから徐々に攻めていくのでたちが悪いのはリンジーの方だったりするんですよね。
そしてよく見たらカリスマリーダーは「きみに読む物語」でブレイクしたレイチェル・マクアダムスじゃないですか。「幸せのポートレート」でもイジワルな感じがよく出ていこの人イジワルな役をやると断然いい感じになると思います。
しかし
レイチェル・マクアダムスは1976年生まれだから撮影当時で30歳間近だったということになりこの女優、最近売れてきているし今後が楽しみになってきました。
どうせならローズ・マッゴーワンの「ハード・キャンディ」なみにブラックに終わってほしかったのですが残念ながら終わり方はちょっとぬる目。一応アイドル映画だからこうなっちゃうのはしかたないか・・・
日本人バージョンはこの人で!!
リンジー・ローハン
(ケイディ・ハーロン)
松浦亜弥あたりにやってもらいたい。
レイチェル・マクアダムス
(レジーナ)
イジワルな役をやるとよりいっそう良くなりそうな気がする香里奈で。


ミーン・マシーン
MEAN MACHINE

(2001)
4
2005年9月
かつて八百長試合をしたことによってサッカー界のスター、ダニー・ミーンはある日飲酒運転をし警官に暴行を加え刑務所行きとなる。そんな中ダニーは刑務署長に看守チームと囚人チームの練習試合を提案すのだったが・・・
祝「トランスポーター2」全米初登場No.1記念第二弾。これで日本で観られるジェイソンステイサム作品は制覇したかなぁ?ステイサムはやっぱりこうして観ると男が惚れるタイプの俳優で声が最高です。
最近アダム・サンドラーの「ロンゲスト・ヤード」が大ヒットしてなんか内容似ているなぁと思っていたら30年くらい前にバート・レイノルズ主演のリメイクだったんですねどちらとも。ただこっちはイギリス映画ということもあってアメフトじゃなくてサッカーです。
ヴィニー・ジョーンズも見た目が悪人面だから刑務所が似合う似合う。しかも本当にサッカーチームそれもプロに所属していたからリフティングとかボールさばきが本物なもんだから迫力が違います。
囚人VS看守だから囚人達が日ごろの恨みを晴らすためにこっそり時には大胆に看守達に暴力を振るうけれどサッカーのルールだけはお互い守っているところがいいです。その証拠にヴィニー・ジョーンズを憎んでいた看守のリーダーもいい試合だったって認めてますからね。
そんなヴィニー・ジョーンズにスカウトされるのがジェイソン・ステイサムなのですが設定が素手で何十人と殺してきて看守も近づかない凶悪犯というすごい役どころでキーパーですよ。前半ステイサムの出番がなくてちょっと物足りなかったのですが後半試合になってから本領発揮でめちゃくちゃ楽しいです。無茶な性格だからゴールキーパーのくせに一人攻めに入ってみんなをハラハラさせてヴィニー・ジョーンズなんか仲間に「リーダーなんだから注意しろよ。」と言われるもステイサムのことが恐いから注意できないところが笑えます。それにキーパーだから看守と接触する機会も多くて一触即発の事態になりそうで
ついにスイッチ入って敵も味方も関係なくボッコボコにしちまった!と思ったら妄想だったりと夢見がちだったりして(ここで暴れたらレッドカードになると自覚しているところが可愛らしい)やっぱりステイサムはいいなと思いました。
それに前にも書いたような気がしますがやっぱり男臭いイギリス映画って無駄に美女とか出てこないところが話がそれなくていいんですよね。
日本人バージョンはこの人で!!
ヴィニー・ジョーンズ
(ダニー・ミーン)
見た目も凶悪、竹内力で。
ジェイソン・ステイサム
(モンク)
凶悪顔なのにカッコいい寺島進で。


ミシェル・ヴァイヨン
MICHEL VAILLANT

(2003)
2
2003年12月
ル・マン24時間レースに無敵のチーム・ヴァイヨンが出場する。しかし数年ぶりに出場を表明したかつてのライバルチーム・リーダーはチーム・ヴァイヨンを陥れようと様々な卑劣な手を使ってきて・・・
リュック・ベッソンプレゼンツっということで本当にこの人車好きだねぇ。しかも撮影のために本物のル・マンに出場して完走したというから驚きものです。そういうところはすごいなと思いますけど、その心意気とストーリーとのギャップがすごいんですよね。ライバルチームのこれでもかという嫌がらせがまるで少女漫画に出てきそうな分りやすい内容で、車の空気を抜こうとしたり、車がレース会場も届かなくさせようなんて序の口でネタバレ→
ヴァイヨンの父親を誘拐したり、ミシェルをばれないように無理やり自分のチームの車で走らせたり←と犯罪スレスレを通り越して犯罪です。オーナーも見た目からして高飛車女王様系でもうあっぱれです。
そんなはちゃめちゃなストーリー展開だからせっかく出場したというル・マンが薄っぺらく見えてしまうんですよね。
ヴァイヨンチームの一人がネタバレ→死んで←代わりに入った女ドライバーがこの人の奥さんだった。なんて都合のいいことも重なって・・・
変に真面目に撮らないで単なるアクション映画に止めておけば楽しかったと思いますよ。ちゃんとした悪役ってものがいるんだし。俳優だってミシェル役のサガモア・ステヴナンがクリスチャン・ベールに親友役のピーター・ヤングブラッド・ヒルズがポール・ウォーカーに似ていたりとB級感覚を盛り上げていたりもしたのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
サガモア・ステヴナン
(ミシェル・ヴァイヨン)
なにがあっても常にさわやか、藤木直人で。
ディアーヌ・クルージェ
(ジュリー・ウッド)
内山理名で。どう見ても人妻には見えない役どころだから・・・
ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ
(スティーヴ・ウォーソン)
雨上がり決死隊の宮迫博之で。お笑い芸人は主人公の良き理解者役が多いのです。
リサ・バブルシャ
(ルース・ウォン)
女王様キャラ爆発の杉本彩で。


Mr.&Mrs. スミス
MR. AND MRS. SMITH

(2005)
3
2005年12月
南米で出会ったジョンとジェーンお互い違う組織に属する暗殺者と知らず電撃結婚したがある日二人が同じ指令を受けついに正体が知られてしまういお互い48時間以内に相手を始末しなくてはならなくなり・・・
こういうのって期待しちゃいけないのは分かっているけど期待してしまうんですよねぇ。確かにアクションシーンは観ていて楽しくて特にアンジェリーナ・ジョリーが所属する女だけの集団ってのも楽しいけどこの集団が隣のビルにロープで逃走するシーンなんてワクワクして
アンジェリーナ・ジョリーがアクションしているのを観ると危なげないというか普通に馴染んでいるからスカッとして気持ちがいいです。
一番の見せ場はもちろん夫婦のがちんこ勝負。ここまで来るのが意外とかったるかったけれどやっぱり観ていると予告で観慣れているシーンだったりもするわけですがテンションあがります。
意外とかったるいと書きましたがブラピの同僚のヴィンス・ヴォーンとかどう絡んでくるのかと思いきやこれといって絡まず裏切るのかそれとも味方になるのか?ってところも結局どっちつかずで中途半端。これはアンジェリーナ・ジョリーの同僚にも言えることなんですけど脇役達が中途半端になりすぎていてスミス夫妻だけの映画になっているのが問題だなぁと感じました。
ヴィンス・ヴォーンもあんなぐうたらしたキャラだけど一応暗殺者なんだからそれこそあの風貌でめちゃくちゃアクションしてくれたらかなりのポイントアップだったのに残念。
ネタバレ→
最初に出てきた若いエージェントもいつ出てくるかと思ったらもったいぶったわりにには絡みはあれだけ?だったし、←続編匂わせる感じもあれはいいんですけど最後はブラピ本人が一番すっきりていて観ていたこっちはすっきりしなくてこれは純粋にスター映画だったなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ブラッド・ピット
(ジョン・スミス)
品川庄司の品川祐に良く見ると似ていると思います。
アンジェリーナ・ジョリー
(ジェーン・スミス)
天海祐希はバリバリのアクション映画もこなせそう。


Mr.インクレディブル
THE INCREDIBLES
(2004)
3
2004年12月
スーパーヒーローはかつて人々の命を幾度となく救ってきたが有り余るパワーが逆に誤解を与えついには活動を禁止されされてしまう。それから15年後一般市民としてしがない毎日を送っていたかつてのヒーローMr.インクレディブルはかつてのヒーロー達が行方不明になるという事件を新聞の片隅に見つけるのだったが・・・
ピクサー初の人間をモデルにしたCGアニメ。
ヒーローのパワーを発揮できずに悶々としている前半よりやっぱりヒーローとして暴れまわる中盤以降が観てい楽しいです。怪力自慢のMr.インクレディブルより体がゴムのようにのびる夫人のイラスティガールの方が体全体でパラシュート作ったり、ボートになったりと活躍しています。長女のバイオレットも姿を消したりバリアをはったりしてこちらも大活躍。こういうところを観ると女性上位の時代を感じられずにはいられません。
観終わった後なんとなくイラスティガール以外はX-MENでいそうなキャラで成立しているし(特にMr.インクレディブルの親友フロゾンなんかはもろアイスマン。)、最後は家族で力をあわせて戦うところなんかは「スパイキッズ」ぽいところが微妙にどこかで観たことある感じがしてちょっと物足りなかったのかなぁなんて思います。
キャラクターもアメコミをそのままCG(3D)した感じで特別可愛くないんですけど線の太い感じのアメコミは好きだから全然OKでした。あとヒーロー達のコスチュームをデザインする
デザイナー兼発明家?のエドナ・モードが女優のリンダ・ハントをそのまんまCGにした感じで笑えました。
日本人バージョンはこの人で!!
(今回はアニメなのでなし)


Mr.3000
MR 3000

(2004)
3
2005年9月
野球殿堂入りに必要な3000本安打を達成した日に引退してしまった身勝手なスタン・ロス。10年後いよいよ殿堂入りというところでロスの記録は2997安打という記録が発覚。ロスは残りの3安打を打つためにどうにかしてチームに戻るのだったが・・・
バーニー・マックのスポーツコメディ。バーニー・マックは身勝手なんですけどどこか憎めないからどんなに横暴でも許されてしまうなんて得する顔立ちなんだろうと思います。笑顔は暑苦しいしくどいんですけどね。だけどこのキャラクターが憎めないのはわがままがとにかく3000本安打を打って金儲けしたいってストレートなところもあると思います。
単純だからこいつまだあんなこと言ってるよって感じで周りも呆れ顔で嫌われているはずなんですけど不思議と人は集まってくるんですよね。
わがままも愛嬌ひとつで意外とどうにでもなるもんなんですね。
戻るチームは経営不振でオーナーはここぞとばかりにこのほとんど打てないけど話題性は十分のバーニー・マックを積極的に使って一儲けしちゃうのが「Sex and the City」のMr.ビッグの人。この人もビジネス王的な役をやらせてらハリウッドでピカイチなところを観て関係ないけど「Sex and the City」はいろいろ見ごたえあったなぁと思うのでした。
そういえばTVレポーターで元恋人役がなんとアンジェラ・バセット。バーニー・マックの相手役には確かにちょうどいいんですけど余りにたくましすぎて少々ひいてしまうのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
バーニー・マック
(スタン・ロス)
許される傲慢っぷりが泉谷しげるで。
アンジェラ・バセット
(モー)
迫力は戸田恵子といったところ。


Mr.ディーズ
MR. DEEDS

(2002)
2
2003年2月
小さな田舎町でピザ屋を経営するディーズは町の人から愛される善良な市民、そんな彼に突然400億ドルの遺産を相続することになりニューヨークに向かう。
ニューヨークではゴシップ記者のベネットがそんな彼に身分を偽り近づくが・・・
たしかに
ラジー賞にノミネートされるなこれはと思ったウィノナの怪演。やっぱりウィノナに乱闘やギャグは似合わないなぁ。
ってのはさておき、
悲しいかなこれだけのキャストをそろっていて面白いのは突然現れる執事エミリオ役のタトゥーロだけでした。
最初この執事が誰だか気がつかなくてよく見たらタトゥーロじゃん。
さすがカメレオン俳優、執事の衣装も完璧に着こなしてます。やられたなと思ったのと同時によく出たなこの映画に。おまけにブシェミもいるじゃんクレイジー・アイズなんてキャラで。
そして
謎なのがアダム・サンドラーにはいつも豪華な競演者がいて、しかもアメリカじゃあ大ヒットするってところ。以前もキャシー・ベイツやらドリュー・バリモアだのハーヴェイ・カイテルだの、老若男女の有名所(しかもほとんどが演技派)がこんなおバカなコメディーに出演すること。なにかの記事で読んだけど競演した俳優たちはこぞってアダム・サンドラーすばらしい奴だとほめていた。たしかにいい奴そうだけど、逆にここまで褒めちぎられているサンドラーを見ているとなにか有名人の弱みを握っているのではないかと疑ってしまうのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アダム・サンドラー
(ロングフェロー・ディーズ )
ユースケ・サンタマリアで。彼の笑いのセンスにもついていけないんで・・・
ウィノナ・ライダー
(ベイブ・ベネット)
ミニ・ピザ女と呼ばれて大乱闘しても全然大丈夫そうな、菅野美穂で。
ジョン・タトゥーロ
(エミリオ・ロペス)
突然現れる執事には西村雅彦を、この「突然現れる」ってところがポイントです。
ピーター・ギャラガー
(チャック・セダー)
ディーズの相続した会社を乗っ取ろうとする腹黒い役どころは、長谷川初範あたりでどうでしょう?


ミスター・ノーバディ
MR. NOBODY
(2009)
2
2011年5月
2092年死を克服した世界。そんな中人類最後の死を迎える118歳のにもが世界の注目を集めていた。彼のもとに記者が現れニモは子供のころのことを語り始める・・・
ジャレット・レト主演の近未来SFもの。
雰囲気と設定は面白いのですが内容がぼみょうというか退屈でした。
人類が死ぬことのなくなった世界で唯一最後の死ぬことのできる昔ながらの?人間の最後の日を子供の頃のことや若い頃のエピソードを交えて話が展開していくというのは好きなのですが、子供のころから若い頃についてのエピソードがどうにも好きになれなくて困りました。
サラ・ポーリーとダイアン・クルーガーとか出ていて結構豪華なのですが、印象に残っていないんですよね。サラ・ポーリーが相変わらず後ろ向きな感じがしていたし・・・
ジャレット・レトは結構好きなんですけど、差作品がパッとしないのが玉に瑕。普通2年に1作品くらいは面白いかなと思える作品に出るものですが、
ジャレット・レトはクセのある作品を好むから5年に一度くらいしか、いいなと思える作品がないんですよね。
「レクイエム・フォー・ドリーム」みたいなヘビーな映画でもいいから、ガツンと来る映画に出てもらいたいなと思いました。
日本人バージョンはこの人で!!
ジャレッド・レト
(ニモ)
雰囲気は伊勢谷友介っぽいですかね。


Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼
MR. BROOKS
(2007)
3
2008年5月
家族思いの大実業家のブルックスは殺人依存症というもうひとつの顔を持っていた。ある晩、衝動に駆られ殺人を犯したブルックスだったがその殺人をスミスという男に隠し撮りされてしまう。
一方その頃、刑事のアトウッドは事件の捜査を開始するのだが・・・
ケヴィン・コスナーがシリアルキラーに扮したサスペンス。
詰め込みすぎている感じはありましたがなかなか面白かったです。
ネタバレ→
娘が父親の血を引いて殺人癖があってケヴィン・コスナーが娘のために密かに証拠隠滅するエピソード←は内容がすっきりしたかもしれません。
ケヴィン・コスナーの浮世離れした感じ(住んでいる家が博物館なみの外見と広さ)もいいのですが、ケヴィン・コスナーに殺人をそそのかす?悪い人格のウィリアム・ハートのブラックな感じがよかったです。この人格、100歩位先のことが見通せるほどのすごく頭が良くて常に用意周到に殺人を示唆して今まで幾度となく証拠を残さず殺人を犯してきたかが伺えます。
メインはこの二人が、最近話題のアゲメン俳優デイン・クックに盗撮されて一緒に行動することになるのですが個人的には殺人犯を追うデミ・ムーアが一番よかったです。
女刑事という役どころがはまっていたし、脇役ながら若いイケメンと再婚したけれど相手はデミ・ムーアの金が目的で離婚後の慰謝料数百万ドルを要求されたり、
かつて刑務所に送り込んだ殺人鬼に命を狙われて誘拐されかかり格闘するとか(車から吹っ飛ぶシーンあり)さすがデミ・ムーアといった感じで個人的にはこちらのサイドストーリーの方がアクティブでワクワクしました。
デミ・ムーア主演で女刑事ものをやったら結構面白く仕上がりそうだなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ケヴィン・コスナー
(アール・ブルックス)
渋カッコいい岩城滉一あたりで。
デミ・ムーア
(トレーシー・アトウッド)
やっぱり浅野温子がぴったりだと思います。
デイン・クック
(ミスター・スミス)
カメラが似合いそうな筒井道隆あたりで。
ウィリアム・ハート
(マーシャル)
悪い感じで橋爪功にやってもらいたい。


Mr.ボディガード/学園生活は命がけ!
DRILLBIT TAYLOR
(2008)
3
2009年8月
高校に入学したウェイドとライアンは早速いじめにあっている生徒を助けようとするがいじめの標的となってしまう。次第にエスカレートするいじめに二人はボディガードを雇うことにするのだが・・・
オーウェン・ウィルソン主演のジャド・アパトー印のコメディ。
オーウェン・ウィルソンといえば本当しょうがないね。それでいて憎めないというキャラクターをやらせたら天下一。という印象ですが今回はホームレスという設定で子供を食い物にしようとするところで究極の所まで行ったなという感じなのですが、子供に情が移って最終的にいい人とになるというところがベタですがオーウェン・ウィルソンらしくてよかったです。
子供たちもガリガリのウェイドに太っちょのライアンに小さいエミットと百点満点のいじめられっ子体質ながらいじめっ子をどうにかしようとするポジティブなところが観ていてすがすがしい。太っちょの子はラップが得意で学校の前でラップをやっているいじめっ子のところに飛び込んでラップ対決して勝ってしまうところもアメリカらしいなと思いました。(当然いじめはエスカレート)
オーウェンウィルソンは子供たちから信頼と友情が芽生え始めたかなという時に全てがばれて絶好状態にそんな状態でいじめられっ子はいじめっ子の家で最終対決というありがちな学園コメディものの定番な展開になっていきますが役者がキャラクターにはまっているので最後まで楽しく観ることが出来るのがアパトー印の特徴かななんて思ったりもしました。
オーウェン・ウィルソンが教師に成りすまして女教師に手を出すのですがその女教師はご存知レスリー・マンというところも個人的には好きだったりします。
日本人バージョンはこの人で!!
オーウェン・ウィルソン
(ドリルビット・テイラー)
チュートリアルの徳井義実なんかがイメージにぴったりです。


ミスティック・リバー
MYSTIC RIVER

(2003)
4
2004年1月
ジミー、デイブ、ショーンは幼なじみでいつものように遊んでいたがある事件をきっかけに彼らは離れ離れになった。やがて25年後ジミーの娘が死体で発見されたことで3人は再び顔をあわせることになるが・・・
クリント・イーストウッド監督のサスペンス。
噂どおり骨太で突っ込みどころがないほど完璧と言っていい出来。おすぎも言うこともたもには当たるんだと思いつつ、下手すれば火曜サスペンス劇場的な普通の出来になりそうですけど、メインのショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコンの演技に加えてマーシャ・ゲイ・ハーデンとローラ・リニーの助演も抜群で緊張感あふれるサスペンスに仕上げたイーストウッドの手腕はさすがだなと思いました。
ストーリーの方は内容ばれてしまうのであまり書けませんけど、ジミー、デイブ、ショーンが殺人事件の被害者、容疑者、それを追う警官という形でかつての親友が再び顔をあわせる複雑な心境が見ているこちらにも手に取るように分るし、ジミーの妻のアナベスの気丈さ、デイブの妻セレステの不安で押しつぶされそうな感情も伝わってきて改めて完成度の高さに感心するのでした。
ショーン・ペンはアカデミー賞の呼び声高いという噂もあり、モミアゲの白髪も事件の後に増えている気配りをする役作り(勝手にそう思っている)も見事。さすがに凄みが効いています。「アイ・アム・サム」の知的障害者役は悪いとはいわないけど、やっぱりショーン・ペン世間のはみ出しもの的な役の方が断然いいのです。
それとマーシャ・ゲイ・ハーデン、昔から注目してましたけど「絶体×絶命」「スペース カウボーイ」「ポロック」と今までどちらかというと手に職をもった自立した女性の役が目立ってましたけど、今回は普通の主婦役。ネタバレ→
夫がジミーの娘を殺したのではないかという不安が日に日に大きくなるところや絶えられなくなってジミーに告白するところやラストのパレードの←シーンを観てこの人本当になにやらせても上手いなぁって思いましたね。
イーストウッドの作品でいままで好きなものってなかったけどこれはテーマは重いけどいいなと思える作品なのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ショーン・ペン
(ジミー・マーカム)
実際むかしワルだった宇梶剛士で。
ティム・ロビンス
(デイブ・ボイル)
口数少ないところやもろもろの雰囲気が三谷幸喜的で。
ケヴィン・ベーコン
(ショーン・ディバイン)
寺脇康文で。頬のシュッとしたラインがベーコン的のような気が・・・


ミステリー・ツアー
CLUB DREAD

(2004)
3
2006年3月
ココナッツ・ピートの経営する南のリゾート、プレジャー・アイランドで島の従業員達だけが次々と殺されていき・・・
お色気とスプラッターが混在しているということくらいは知っていましたがこれほどまでアホらしいとは・・・おバカな従業員のお色気シーンがあったと思ったら次のシーンで誰か殺されていて本当この繰り返しでよく話しもったなぁと逆に感心しますよ。
しかも南の楽園ってことでみんなノー天気。ビル・パクストンも経営者のココナッツ・ピートで陽気に登場。なんでも元ロック歌手という設定なのですがロッカーというよりヒッピーですよ。歌の内容も分け分からんし。
しかもパクストン、やっていることいったら陽気に振舞って酒かっ食らってるか、美女を従業員にナンパさせてどこかにしけこむことがほとんどというところがすごすぎる。
よくこの映画に出たなぁパクストン。
こんな陽気なオヤジといったらパクストンの他にはグレック・キニアくらいしかいないんじゃないかと思います。この二人にはオモシロ系の映画に出続けてもらいたいものでうす。
一応ジャック・ブラックもどきのマッサージ師とダーマ&グレッグのダーマもどきエアロビインストラクターが主役みたいで最後はお約束の犯人との対決なども用意されているのですが犯人の動機を説明されても全くピンとこないまま終わってしまいました。まぁ内容内からいいんですが・・・それにしても犯人、しつこいほどに死ななかったなぁ。
日本人バージョンはこの人で!!
ビル・パクストン
(ココナッツ・ピート)
石田純一に陽気にやってもらいたい。


ミステリー・メン
MYSTERY MEN

(1999)
3
2004年6月
チャンピオン・シティではキャプテン・アメージングが街の平和を守っていたが悪党を倒しすぎたため活躍の危機に瀕していた。そこでキャプテン・アメージングは大悪党のカサノバを釈放して再び活躍の場を得ようとするのだが囚われの身となってしまう。一方ヒーローに憧れるフューリアス、シャベラー、ブルー王子はヒーローが誘拐された事を知りオーディションを行いヒーロー部隊を結成するのだが・・・
「バットマン」や「スーパーマン」を皮肉ったようなブラックなアメリカン・コミックとでも言うんでしょうか?まずまずの面白さでした。
何といっても出演者が豪華。ベン・スティラーはともかく、
ウィリアム・H・メイシーがシャベルを持ったヒーローでしかもちゃんと戦うし、グレック・キニアが伝説的ヒーローですよ。このありえなさが楽しいしなんか貴重なものを見せていただきましたって感じ。他にもハンク・アザリアがフォーク投げの達人だったりジャニーン・ガラファロが父親の頭蓋骨入りのボーリングの球を武器に戦ったりしてよくぞ個性派俳優達にはちゃめちゃなことさせたなと妙に感心。
ベン・スティラーもお得意の駄々っ子キャラ炸裂。得意技は怒ることだけで敵のカサンドラの車を殴るだけで役に立ってねぇー。なんですけど不思議とムカつかないんですよね。これアダム・サンドラーだったら絶対ムカついてたと思う。ここのところが個人的にスティラーとサンドラーの違いかな。
驚いたのがグレッグ・キニアを助けに行ったベン・スティラー達がネタバレ→
間違って変なスイッチ入れちゃってグレッグ・キニアが死にそうになるシーンで、あぁどうせ助かって伝説のヒーローも仲間になるんだなぁ位に思っていたら。えぇ!?本当に死んじゃったよ。←こんな展開あり?っていうかグレック・キニアお疲れさんでした。なんかトホホな役がビル・パクストンとキャラがかぶったけどこの二人仲良く共存しているところもすばらしいと思うのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
ベン・スティラー
(フューリアス)
駄々っ子キャラ的なところがあるネプチューンの原田泰造で。
ウィリアム・H・メイシー
(シャベラー)
イメージ的に岡本信人がシャベルを持って戦うって感じ?
ハンク・アザリア
(ブルー王子)
時々みかける津田寛治あたりが適役かと・・・
ジャニーン・ガラファロ
(ボウラー)
角度によっちゃ田中真紀子に見えることがあったりする・・・
グレッグ・キニア
(キャプテン・アメージング )
微妙なポジションがグレッグ・キニアとかぶる吉田栄作で。
ジェフリー・ラッシュ
(カサノバ・フランケンシュタイン)
石橋蓮司で。見た目っていか目つきがすでに悪役の風格でています。


ミスト
THE MIST
(2007)
5
2008年5月
田舎町を襲った激しい嵐の翌日、デヴィッドは息子とス-パーに買出しに行くがスーパーで買い物をしていると濃い霧が辺りを包み込んだ。やがて血を流した男が「霧の中に何かがいる。」と叫んでスーパーに逃げ込んできて・・・
スティーヴ・キング×フランク・ダラボンの感動コンビが手がけたホラー映画。
2時間超えの大作なのですが全然退屈することなく緊張感を保ち観ることが出来ました。なんというか「ドリームキャッチャー」と「クローバーフィールド」を合わせた様ないいとこ取り?というような感じで個人的にはものすごく好きです。
ただの怪獣映画じゃないところがいいです。町を霧が包み込みスーパーの中に閉じ込められた人々の言動も描かれていてその中でもマーシャ・ゲイ・ハーデン扮する狂信的なクリスチャンで、町ではちょっと変わったおばさんで疎ましがられているのですが何故か旧約聖書どおりに惨劇が起きるので次第にスーパーに立てこもった人たちがマーシャ・ゲイ・ハーデン側について彼女の言いなりになって主人公たちが逆に孤立して安全なはずのスーパーでも危険になっていくところがある意味怪物より怖かったです。
外に行けば怪物の餌食にスーパーにいても危険という安全なところがどこにもないというシチュエーションが緊張感があったし、見たこともない怪物が突然現れたり人が突然襲われたときの群衆のリアクションがなんともリアルでよかったです。怪物たちもバリエーションが豊富でよかったです。
ネタバレ→
とりあえず最初は定番の?タコの化物から始まり、次は巨大なハエのようなトンボのような昆虫が現れてその昆虫を捕食する恐竜のような怪物と休む暇なく人々を危機に陥れてハラハラします。そして蜘蛛のような昆虫も出てくるのですが、昆虫が出てきた辺りから虫嫌いなのもで「うひーぃ」という感じなのですがこの蜘蛛(顔つきも心なしかドクロっぽい)が吐く糸がエイリアンの体液のように強力な酸性というところがたちが悪く、さらに捕獲した人間の体に卵を産みつけてそこから小さい(といってもタランチュラ位の大きさはあったのはでなかろうか?)が出てきて実際にこんなことがあったら卒倒すると思うシーンの連続。もちろん「クローバーフィールド」級の怪物も出てくるのですが昆虫とマーシャ・ゲイ・ハーデンが一番怖かったです。
これらの生物はどこからやってきたのかというと軍がワームホール的なものを見つけてあっちの世界から来たらしい。とさらっと真相は流されてしまうのですが、あっちの世界って・・・というまさに「ドリームキャッチャー」的なところがスティーヴン・キングらしいと思うのでした。

主人公は「ドリームキャッチャー」で主役だったトーマス・ジェーン。スーパーで一緒に行動を共にする町の新任教師が「サイレントヒル」の女保安官。どちらもこのジャンルの出演作が多い気がしますが、
ジュリアン・ムーア級の渾身の演技をする演技派マーシャ・ゲイ・ハーデンといい、地味目ですがいい俳優をそろえて話に重みが加わっているところもよかったです。
ラストは賛否両論あるらしいのですがこれはこれでありだと感じたし、DVDになったら別エンディングが収録される叶背が高いんだろうなと思いました。
日本人バージョンはこの人で!!
トーマス・ジェーン
(デヴィッド・ドレイトン)
阿部寛にお願いしたい。
マーシャ・ゲイ・ハーデン
(ミセス・カーモディ)
萬田久子あたりにやってもらいたい。
ローリー・ホールデン
(アマンダ・ダンフリー)
教師役とか似合いそうな夏川結衣で。


ミス・ポター
MISS POTTER
(2006)
3
2007年9月
ピーターラビットの原作者ビクトリアス・ポターの反省を描いた伝記映画。
「恋は邪魔者」のレニー・ゼルウィガーとユアン・マクレガーが再競演なのですがタイトルが「ミス・ポター」だけあってレニー・ゼルウィガーでずっぱりでした。
裕福なんだけど32歳で独身という今で言う負け犬っぽいキャラクターで人生波乱万丈的に話が進んでいくのですがネタバレ→
途中でせっかくいい仲になったユアン・マクレガーが病死してしまうという←哀しいエピソードもあるのですが、途中で幼なじみお兄さんが出てきた時にはこれはユアンがいるけど浮気するなぁと思っていたら別に浮気をするわけでもなく、ユアンとの恋路を邪魔するのもお母さんだけだったり、ユアンのお兄さんが「ピーターラビット」がバカ売れして姑息なことを思想に思えたけれどそういうこともなくて波乱万丈のようで多分史実に忠実なんでしょうけど、波乱万丈じゃない感じで物足りなかったです。
ユアンのお姉さん役はエミリー・ワトソンなんですけどレニーと並んで歩くとものすごくごつい。肩幅広いです。エミリー・ワトソンってものすごく小柄だと思っていたので二人が並んで歩くシーンはものすごいインパクトでした。
話はオーソドックスだったのですがエミリー・ワトソンはインパクト大なのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
レニー・ゼルウィガー
(ビアトリクス・ポター)
こういうほんわかした作品が合いそうな石田ゆり子あたりで。
ユアン・マクレガー
(ノーマン・ウォーン)
いい人という感じの上川隆也で。


ミックマック
MICMACS A TIRE-LARIGOT
(2009)
3
2010年9月
子供の頃に地雷で父親を亡くし、それが原因で母親も亡くしたバジル。大人になったバジルは事件に巻き込まれ頭に銃弾を受けるが奇跡的に助かり、地雷を製造した会社と銃弾を製造した会社に復讐を誓うが・・・
ジャン=ピエール・ジュネの不思議系な復讐もの。
「アメリ」が生理的にダメなのでこれもダメかなと思ったのですが、これは意外といけました。「アメリ」がストーカーっぽい感じだったのに対して、こっちはチームプレーで大企業をそれも2社相手にギャフンと言わせるところがよかったのかもしれません。
「インセプション」もそうですが何をするにも今の時代チームプレーが大切ということですね。
それに主人公のバジルが銃弾を頭に受ける前からボーっとした感じでレンタルビデオ店で映画の台詞を丸暗記しちゃっているところなんかが好感度が高かったです。
全体的に雰囲気はOLさんが好きそうなビジュアルでまとまっているのですが、個人的にはもうちょっと毒っ気がある方がいいんですね。やっぱりジャン=ピエール・ジュネは初期の頃に組んでいたマルク・キャロとのコンビがダークな雰囲気と世界観がマッチしていてすばらしかったなと思います。このコンビまた復活してもらいたいです。とは言えジャン=ピエール・ジュネ作品常連のドミニク・ピノンは相変わらずいじられキャラでおいしい役どころでよかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
ダニー・ブーン
(バジル)
イメージは加東大介といったところで。


ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
MISSION: IMPOSSIBLE - GHOST PROTOCOL
(2011)
3
2012年4月
クレムリンに潜入したイーサンたちだったが、何者かによってクレムリンが爆破され容疑がイーサンたちに掛けられてしまう。登録も抹消された彼らは黒幕を突き止めるためにドバイへと向かうが・・・
シリーズ4作目にして初の続編。(今までは単発でしたがこれは前作とのつながりがある。)
個人的には話は前作の方が好きですが、キャラクターは今回のほうが好きかな。
人選が旬でいいですよね。ジェレミー・レナーにポーラ・パットンという話題性抜群なところににサイモン・ペッグを組み合わせる意外性。というかサイモン・ペッグについては前作から出演しているということに全く気が付いていませんでした。
敵も、どこかで見たことあると思ったら「ミレニアム」の主役の人じゃないですか。
本当、トム・クルーズは目の付け所がいいと思います。
チームのメンバーがみんあ心に傷を負っているという感じの設定でシリアス路線っぽいのですが、サイモ・ペッグが割とトラブルメーカーというかコミカルなのでちょっとドタバタしてしまったかなという印象です。
このシリーズは単発でやっていくよりこうやってつながりのある続編にしていくと面白くなっていくんじゃないかなと思いました。ジェレミー・レナーも続投してもらいたいですね。続編があるなら。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェレミー・レナー
(ウィリアム・ブラント)
売れっ子の浅野忠信あたりで。
サイモン・ペッグ
(ベンジー・ダン)
雰囲気だけなら次長課長の河本準一でしょうか?
ポーラ・パットン
(ジェーン・カーター)
イメージは篠原涼子かな。
ミカエル・ニクヴィスト
(カート・ヘンドリクス)
船越英一郎あたりお願いしたい。


ミッション:8ミニッツ
SOURCE CODE
(2010)
4
2011年12月
列車の中で目覚めたスティーヴンス大佐は突然見知らぬ女性に話し掛けらるも列車は爆発。気が付くと指令室から列車テロで犠牲となった意識に入り込んでいて犯人を捜し出す任務だと告げられるのだが・・・
ダンカン・ジョーンズの監督二作目にしてハリウッドデビュー作。
デンゼル・ワシントンの「デジャヴ」のようなシガーニー・ウィーバーも出いていた「バンテージ・ポイント」のような雰囲気を感じさせながら、
同じようなシーンが何回も出てくる割には「バンテージ・ポイント」のようにくどくはなく、「デジャヴ」のような広範囲な感じではなく指令室と列車と限られた空間なのに飽きさせない感じ。ダンカン・ジョーンズはセンスがあるんだと思います。
「月に囚われた男」は玄人向けのSFという感じもしなくはないのですが、今回は大衆的なアプローチにも関わらず大味になっていないところがすごいなと思いました。
話も犯人探しから、ジェイク・ギレンホールの秘密に迫っていくところが上手く交差していて作りもいい感じです。
そんなジェイク・ギレンホールの相手役はミシェル・モナハンですよ。これといった特徴はないような気がするのですが次々と対策に出てくるのは人柄と、主人公より主張しないところなのかなと思いました。そういった意味ではヴェラ・ファーミガも同じようなタイプ。
犯人とかも割とさらっと流して、SFに徹した話の展開なところがこだわりを感じました。細かいところをみたら色々と気が付かない伏線とかもありそうで、次に観る機会があればその辺をじっくりと。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェイク・ギレンホール
(コルター・スティーヴンス)
山田孝之にお願いしたい。
ミシェル・モナハン
(クリスティーナ・ウォーレン)
ともさかりえあたりにお願いしたい。
ヴェラ・ファーミガ
(コリーン・グッドウィン)
やっぱり雰囲気の似ている麻生久美子かな。


ミッション・クレオパトラ
Asterix & Obelix: Mission Cleopatre

(2002)
3
2004年1月
ローマ皇帝シーザーにエジプトの民を馬鹿にされたクレオパトラは90日でシーザーの宮殿を建てる約束をする。建築家ニュメロビスが指名され、魔法のクスリを調合するガリア人を訪ね順調に建設は進んでいたが、仕事を奪われたクレオパトラお抱えの建築家アモンボーフィスに妨害され・・・
フランスじゃ7週連続No.1でなんでも4人に1人は観たという脅威のフレンチムービー。
とにかく
モニカ・ベルッチのクレオパトラの豪華衣装がなんといっても見所。ゴージャスなのはもちろん、小林幸子も真っ青のセットのような衣装も登場。これが移動するわ似合うわでベルッチ株急上昇なわけであります。
とはいっても本当の主人公は原題「Asterix & Obelix」とあるようにアステリックスとオベリックスの活躍を描いた作品なんですよね。今くるよの様ないでたちのジェラール・ドパルデューに衝撃。よくこんな役引き受けたなぁなんて思ったけど、ジャン・レノと共演した「ルビー&カンタン」でもまぬけな役をやっていたから結構こういう役好きなのかな?
建築家のニュメロビスも情けないんだけど憎めない犬ころのような表情で笑わしてくれます。
ピラミッドに閉じ込められたアステリックス達が突然アニメになっててんやわんやしている間に脱出したり、初めて経験するフレンチギャグの洪水に多少ついていけないところがあったけど、
ニュメロビスVSアモンボーフィスの対決が「片腕カンフー対空とぶギロチン」そのまんまの設定(ニュメロビスは片腕が使えない)には笑えたし、片腕カンフーがタランティーノだけじゃなくおフランスにまで影響しているとは思わなかった。アジアンムービーもあなどれないと思ったのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
モニカ・ベルッチ
(クレオパトラ)
ど派手でゴージャスな衣装をきこなしわがままっぷりを十分発揮してくれそうな叶恭子で。
和製クレオパトラと言っても過言じゃない?
クリスチャン・クラヴィエ
(アステリックス)
斉木しげるで。見てみるとそんなイメージがするんですよ。
ジェラール・ドパルデュー
(オベリックス)
石塚英彦で。この人しか考えられません。
ジャメル・ドゥブーズ
(ニュメロビス)
情けなさ加減が出川哲朗風とでも言いましょうか。


ミッション ブルー
SOUL ASSASSIN

(2001)
2002年12月
オランダのロッテルダム、多国籍投資企業でセキュリティーのエキスパートとして働くケビンは昇進を決めたばかり。そんなケビンは恋人のロザリンドとホテルで祝杯をあげ、プロポーズをするつもりだったが、ロザリンドは突然ベルボーイに撃ち殺されてしまう。
ケビンは上司や仲間の助けを借りながら犯人を追うが、逆に警察に追われる立場になってしまう。
まぁ内容は、よくある巨大企業の巻きこまれ型サスペンスなんですが
、犯人も動機もなにそれ?な結末でしたけどアメリカとオランダの合作映画だからまぁよしとしますか。
そして
スキート・ウールリッチがで久しぶり登場、しかもちょっぴり国際的になって、ポスト「ジョニー・デップ」と言われ何年も経つスキートですが、ジョニー・デップというよりかでっぷりしたディカプリオな感じになっていましたよ。「ギャング・オブ・ニューヨーク」に出ても違和感なし、みたいな。
ケビンを追う謎の女テッサ役にクリスティ・スワンソン。この役はビミョーな存在。ケビンと恋愛関係になるかと思わせつつ何もない訳で・・・。そんな硬派なことするんだったら思い切ってテッサの役どころを男にしてハードボイルドに決めた方がよかんたんじゃないかな?
「ミッション ブルー」なる邦題から想像できる通り、スクリーンに映し出される映像が青いんです。白黒映画ならぬ、青黒映画ですよ、これは。なのでサスペンス映画にも関わらず癒し効果もあるめずらしい映画であったのです。
日本人バージョンはこの人で!!
(サラリーマン金太郎の出演者達で)
スキート・ウールリッチ
(ケビン・パーク)
もちろんケンカのエキスパート(であろう)的場浩司で。


ミッシング
THE MISSING

(2003)
3
2004年5月
1885年アメリカ南西部マギーは民間の医師として女手ひとつで二人の娘を育てていた。そんなある日20年前に家族を捨てた父サミュエルが治療にきてマギーは唖然とする。
翌日街に出かけた娘達が帰らず探しにいくと一人逃げ延びた末娘のドットは姉のリリーがネイティブ・アメリカンにさらわれたと告げる。父を恨むマギーだったがマギーは協力してリリーの行方を追うのだが・・・
最初ウエスタン・サスペンスという不思議な言葉を目にして大丈夫か?と思ったら以外にもいい線いっているのに公開2週間で早くも打ち切りという悲しい作品。競争激しいGWなんかに公開しないで6月の夏休み前にじっくり上映すべき映画だと思いましたよ。
これウエスタン・サスペンスというよりかウエスタン・マジックっていった方がいいような・・・なぜならインディアンの呪術師がかけるまじないが完璧だ。呪う相手の身に着けていたものさえあれば呪い殺せると言う暗黒魔術師も真っ青な術の使い手で兵隊に追っかけられるて殺されるよりよっぽど恐ろしいのですこのインディアンは!
トミー・リー・ジョーンズのインディアン・ヘアーはどうかと思ったけど、ブランシェットと父と娘に見えるって言ったら見えるしこの二人のおかげで平凡になりそうな親子の決裂そして和解という展開が相当ドラマチックに仕上がっていて、(特に)
ブランシェットは馬にまたがり疾走までしてやっぱりすごい女優だと思うのでありました。
序盤でシングルマザーのケイト・ブランシェットの恋人役が「ペイチェック」「ザ・コア」で最近、地味ながら上り調子のアーロン・エッカートがここでもキテマス感を出していたけれど、ネタバレ→
あっさりインディアンにバラバラに殺されて早くも退場←というパターンにハリウッドもそう甘くはないと思うのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
トミー・リー・ジョーンズ
(サミュエル・ジョーンズ)
高倉健の無口なイメージがぴったりで・・・
ケイト・ブランシェット
(マギー・ギルクソン)
たくましい母親役も余裕でいける原田美枝子で。


ミッドナイト・ミート・トレイン
THE MIDNIGHT MEAT TRAIN
(2008)
3
2011年4月
写真家のレオンはある日地下鉄で女性を助けるのだがその女性が行方不明になったことを知る。地下鉄で撮った写真を見てみると怪しげな男が写っていて、レオンは一人でその男に近づくのだが・・・
北村龍平監督がハリウッドで監督したクライヴ・バーカー原作のスプラッター映画。
日本人監督なので公開されるかなと思いきや結局公開されずビデオスルーになってしまいました。主演が今を時めくブラッドリー・クーパーに凶悪な殺人鬼にヴィニー・ジョーンズとなぜかブルック・シールズも出ているのに劇場公開されなかったのが残念です。
内容はクライヴ・バーカーらしい人気のない無機質な場所でのスプラッター描写満開という感じで雰囲気はよかったのですが、
これは主演のブラッドリー・クーパーが残念ながらミスキャスト。この人はコメディ路線が一番合っているのでシリアス路線やこういうホラーはどうも微妙なんですよ。良くも悪くも全体的に軽くなっちゃうんですよね。
とはいえ、ヴィニー・ジョーンズは意外にもクライヴ・バーカーの世界観というかキャラクターにマッチしていてハンマーで一撃というところが強烈でした。しかもこのキャラクターは一言もしゃべらないという設定なのですが、これがさりげなく後に判明するところもよかったです。
クライマックスも突然世界観が変わるのですが、これもクライヴ・バーカーらしい世界観で好き嫌いが別れそうですが個人的にはありだと思いました。
あと、ブルック・シールズはいてもいなくてもよかったキャラクターですね。いない方がもっとすっきりしてよかったかもしれません。
日本人バージョンはこの人で!!
ブラッドリー・クーパー
(レオン)
竹野内豊とかホラーで観てみたい。
レスリー・ビブ
(マヤ)
竹内結子あたりにお願いしたい。
 ヴィニー・ジョーンズ
(マホガニー)
がっちりした岸谷五朗という感じで。


皆殺しの天使
EL ANGEL EXTERMINADOR
(1962)
4
2009年5月
ブルジョワのノビレの邸宅でパーティーが開催されブルジョワたちはそれぞれ楽しむのだったが夜中になってもだれも帰ろうとはせず次第に数日が過ぎていき・・・
ルイス・ブニュエルのシュールで怖い不条理劇。
10年以上前に噂を聞いて、ずっと観たかったのですが、DVDどころかビデオにもなっていなかったので諦めていたところついにDVD化。早速購入して早速鑑賞しました。
分けも分からず豪邸殻出られなくなるどころか豪邸の一室から出られなくなるブルジョワたちというのが想像以上に過酷な設定でよかったです。しかも召使やらメイドたちはなぜか仕事をほったらかして次々と屋敷を去っていくという理由はないけれど全ては何故か突然に・・・というところがブニュエルらしいと思います。
と、序盤から召使たいtがそそくさと豪邸を後にしてからよく分からないうちに宴が終わり気がついたら部屋から出られなくなるのですが、断然面白くなってくるのは部屋から出られなくなってから何日か経ってから。
人のちょっとした動作が不快でたまらなくなってイラッとしたり、お上品なはずのブルジョワたちのお下品な言葉や「臭いんだけど」(当然風呂に入れてないので)と相手を罵ったりというところがリアルでものすごく共感できます。
それに食料がないからと思ったら、
何故か羊と熊が屋敷の中に現われて、羊を上手く部屋におびき寄せて丸焼き。もう最高にシュールなのですが、この映画の世界ではそれが普通に思えるから不思議です。
最後はこの家に招いた主人のノビレがいけないんだ。ノビレを殺せばこの状況を打開できる。と豪邸の主人を生贄にしようとするあたりは「ミスト」に通じるものがあり、どの時代も極限状態に陥ると人間って醜いものなんだなぁと感じました。
最後の脱出のきっかけとかラストの教会とか終始何故か突然感が漂っているのですが終わり方もよかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
エンリケ・ランバル
(エドゥムンド・ノビレ)
ブルジョワが似合う岡田真澄で。


ミニミニ大作戦
THE ITALIAN JOB

(2003)
3
2003年6月
イタリア、ベニスでチャーリー率いる窃盗のプロ集団が50億の金塊を強奪する計画を実行し見事成功したかに思われた。しかしスティーヴの裏切りにあい金塊を全て奪われてしまう。
一年後、チャーリーはスティーヴの居場所を突き止め仲間とともに金塊を奪い返す計画をする。
ネタバレ→
スティーヴに裏切られて氷の湖の中に車ごと落ちる仲間達。これだけでも誰か一人くらいは死ぬよな普通、と思いながらも湖からあがって撃たれて死んだ、ドナルド・サザーランドを悲しむチャーリー。悲しむ前に早く逃げろ、警察が来るぞ。っていうか寒くないのか?ハンサム・ロブの「早く行こうぜ。」という台詞は全くその通り。←とめちゃくちゃだけどまあオープニングはそれなりに楽しかった。
配役をちゃんと考えればもうちょっと面白くなりそうなもので、キャスティングのミスだと思います。
マーク・ウォールバーグがまず窃盗団の凄腕リーダーって役だけどリーダーって柄じゃないんですよね。っていうか何か凄腕的なことはしたかと言いたい。ウォールバーグは弟分的なキャラクターなので、どっちかっていうと兄貴肌のジェイソン・ステイサムと役を交換したほうがずっとよくなったと思う。
エドワード・ノートンもミスキャストじゃない?なんでも無理やり出演させられたらしく、そう言われると確かにやる気がないような・・・ここはいかにもずるがしこいジョー・パントリアーノにやっていもらいたかった。
はっきり言って紅一点のシャーリーズ・セロンで持っているようなものなので、ストーリーより彼女の魅力を満喫しましょう。セロン嬢まだ20代なのであと6〜7年は持つでしょう。(予想)
それにしてもこの映画にも天才ハッカーが登場して、交通局を乗っ取るんですが、そんな腕があればもっと儲かる仕事って出来そうじゃないと思ったのは自分だけでしょうか?
日本人バージョンはこの人で!!
マーク・ウォールバーグ
(チャーリー・クローカー)
兄貴肌の的場浩司にリーダーをやってもらいたい。
シャーリーズ・セロン
(ステラ・ブリジャー)
永作博美で。上手いんだけどこれといった大ヒット作がないところが、シャーリーズ・セロンとかぶります。
エドワード・ノートン
(スティーヴ・フレゼリ)
仲村トオルで。何か実は犯人だったという裏切者のイメージがあるもので。
ジェイソン・ステイサム
(ハンサム・ロブ)
ジェイソン・ステイサムも悪くはないが伊原剛志の方が日本人だけどハンサム・ロブという名前がしっくりくる。(気がする・・・)


ミュンヘン
MUNICH
(2005)
4
2006年3月
1972年ミュンヘン・オリンピック開催中パレスチナのテロリスト集団「黒い九月」イスラエルの選手を拉致し人質となった選手達は全員殺害されてしまう。イスラエル政府は5人暗殺チームを結成し首謀者達に報復を開始するのだが・・・
評判はものすごくいいけど実話に基づいているということで観る前ちょっと重そうだし上映時間も長いので観に行くのに腰が重かったのですが実際観てみたら上映時間の長さもなんのその、確かに描写は残酷なんですけどちゃんとエンターテインメントしているのがすばらしかった。
それぞれ違う分野のエキスパートがチームを組み次々とターゲットを始末していくあたりはまるでテレビ版の「スパイ大作戦」のようでこれこそ諜報員。一人で何でもこなすトム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」シリーズはここんところ見習って欲しいと心底思いました。
それにこの諜報員チームが特にダニエル・クレイグみたいないかにも凄腕みたいな面子ばかりじゃなく中年以上のメンバーもいてそれぞれ役割があるところがやっぱり感心します。
でダニエル・クレイグといえば新ボンドに決まったのでそれもちょっと確認しときたくって、最初新ボンドがダニエル・クレイグって聞いたときは正直地味だなぁと思ったのですが諜報員としてはばっちりに見えたので今度の「007」はビジュアル重視じゃなくて内容重視にすれば成功しそうだなぁと思いました。
そしてエリック・バナは「ブラックホーク・ダウン」の時からちょっと応援していてこれまで出ていた作品数は少ないんですがどれもヒットしてるという作品選びの眼力ときたら・・・これからもエリック・バナに注目していきたいです。
ハリウッドバージョンはこの人で!!
エリック・バナ
(アヴナー)
織田裕二あたりが無理やりやりそうな感じ。
ダニエル・クレイグ
(スティーヴ)
涼やかな感じの北村一輝に。


ミラーズ
MIRRORS
(2008)
4
2009年1月
別けあって刑事を辞めたベンは別居中の家族のために火災で閉鎖されたデパートの夜警の仕事に就くがその日からベンの周りで奇妙な出来事が起こり始め・・・
キーファー・サザーランド主演のホラー。
今後のホラー映画を引っ張っていってくれるに違いないアレクサンドル・アジャ監督作品なので期待していたら期待通りビジュアルは
「ハイテンション」や「ヒルズ・ハブ・アイズ」のように次から次へと痛いシーンが出てくるわけではないのですがポイントを抑えたショッキングシーンはやっぱりアレクサンドル・アジャらしくすごかったです。
前半はスプラッター色が濃く後半は突然オカルトっぽくなって一粒で二度美味しい作りも個人的にはよかったです。
キーファー・サザーランドが怨霊の謎解き?に強引に巻き込まれる話なので多少荒っぽいところはありますが、見所は妹のエイミー・スマートの死に様。鏡の中の悪い自分に操られて自分自身でアゴをパックリいっちゃっています。にここまで強烈なエグイ映像観たのは久しぶりで今でも頭に焼き付いています。
それにこのまま行くと想定どおりに終わるかなと思いきや、あの終わり方のおかげで映画全体が引き締まって前半の気になっていたあるシーンもあぁなるほどね。となる上手さにますますアレクサンドル・アジャが好きになるのでした。
それにしてもほとんどジャック・バウアー状態で悪霊にも逆ギレするキーファー・サザーランドを見ているとホラー版「24」という感じもしなくもないです。
日本人バージョンはこの人で!!
キーファー・サザーランド
(ベン・カーソン)
悪霊にも怯まなそうな勝新太郎で。


ミリオンダラー・ベイビー
MILLION DOLLAR BABY

(2004)
4
2005年6月
腕は確かなボクシングトレーナーのフランキーは最近優秀なボクサーに去られ落ち込んでいた。そんなフランキーの元にマギーという貧しい女性が弟子入りを懇願してきて・・・
「アビエイター」とアカデミー賞を争って結局四部門受賞、しかも主要部門を。ってことで実際どうなんだろうと思っていたら「アビエイター」と比べちゃいけませんねってくらい納得の出来でした。マギーがなぜボクシングなのかとかフランキーと娘の間に何があったのか語られることがほぼなかったんですけど余計な肉を削ぎ落としたという感じがしてそれが逆によかったのかなぁ。
ヒラリー・スワンクもアカデミー賞この歳で2回目の受賞かよとライバルだったアネット・ベニングがちょっと不憫に思えたりもしたのですがこれ観たら納得です。特に後半が。やっぱりこういう役やるととりやすいんだなぁと感じました。
個人的にフランキーとスクラップの憎まれ口をききながらもお互い信頼できているという男の友情がやっぱり観ていてよかったなぁというか重い作品のなか唯一ホッとします。
マギーの家族が出てきたあたりから悲劇にまっしぐらという感じでやるせなくなってくるのですが、マギーの母親より妹がなんかムカつきます。母親は馬鹿だと割り切れば仕方のない女だと多少許せるとしても妹は母親の影に隠れてマギーからいかにして金を搾り取るかって絶対企んでそうなタイプで本当イライラしまいた。
これってネタバレ→
尊厳死←をテーマにしていると思うのですがイーストウッドの作品って「ミスティック・リバー」の時もそうでしたけど観ている側に対して何かを問いたいみたいな感じの作品撮るのが好きなんですね。
予告編はちょっと見せすぎのような気がしました。あれじゃ大体予想がついてしまって意外性が薄れてしまうんですよね。特にTVのCMは肝心なところ見せちゃっていてダメだと思いました。
日本人バージョンはこの人で!!
クリント・イーストウッド
(フランキー・ダン)
仲代達矢はあの切なさを上手く表現してくれそうで。
ヒラリー・スワンク
(マギー・フィッツジェラルド)
中澤裕子がやったら妙にリアルかも。
モーガン・フリーマン
(エディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリス)
歳をとってもいい味だし続ける中村賀津雄で。


ミルク
MILK
(2008)
4
2009年5月
ハーヴェイ・ミルクはスコットと出会いサンフランシスコに住むようになる。ハーヴェイはカメラ店を開店したちまちゲイの人々のコミュニティとなる。やがてハーヴェイは州議会に立候補しマイノリティの保護を訴えるのだが・・・
ショーン・ペンがアカデミー賞主演男優賞を受賞した伝記もの。
ショーン・ペンいきなり地下鉄でジェームズ・フランコをナンパしてみごとゲット。普通のサラリーマンなのにやることが大胆です。最初はゲイである事を会社に隠して生活していたのにさっさと会社を辞めてサンフランシスコで新しい生活をスタートさせるって、一回はじけちゃうとこっちのものという感じは何となく分かります。
時代背景は1972年なのですが今じゃIKKOとかはるな愛とかバンバンとテレビに出ていますけどこの時代同性愛者であるというだけで失業とかしてしまう時代で今じゃ考えられません。それに同性愛者に市民権を与えたら次は泥棒にも市民権をを与えなければならないという保守派の発言も過激。これがちょっと前の出来事だとは信じがたいです。
アカデミー賞を受賞したショーン・ペンの役より個人的にはショーン・ペンと同期に議員になったジョシュ・ブローリンがよかったです。同性愛者という犯で?を背負って当選したショーン・ペンと比べるとジョシュ・ブローリンの役は誰からも愛されそうなアメリカンヒーロー的なバックボーンを持ったキャラクターなのにショーン・ペンの出した法律が次々と可決していき自分の派ダメで段々と嫉妬にもにた感情が押し寄せてきて精神的におかしくなる役がはまっています。
イラッとする新恋人のディエゴ・ルナや選挙活動を裏で支えるエミール・ハーシュとか市長役が「タイタニック」に出ていた人とか「ハイスクール・ミュージカル」のライアンも出ていて脇役も超豪華。その中でもやっぱりジョシュ・ブローリンは今回別格。ついにアカデミー賞にノミネートされるも今回はヒース・レジャーがいたので残念ながら受賞は無理で何か賞を上げたいと思っていたらNY批評家協会賞というのでちゃんと受賞していて一安心。
ここ何作品か連続でジョシュ・ブローリンの出ている映画は必ず何かの賞に絡むという幸運の持ち主。今後もこの運を持ち続けていただきたいと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ショーン・ペン
(ハーヴィー・ミルク)
役作りをしっかりしている印象の香川照之で。
ジェームズ・フランコ
(スコット・スミス)
竹野内豊あたりにやってもらいたい。
ジョシュ・ブローリン
(ダン・ホワイト)
キレたら怖そうな内野聖陽で。


ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
MAN SOM HATAR KVINNOR
(2009)
3
2010年2月
ジャーナリストのミカエルは名誉毀損で有罪が確定するがある日、大財閥から数十年前に失踪した娘のハリエットの事件の再調査の依頼を受ける。ミカエルはやがて奇抜な格好をしたハッカーのリスベットと出会い二人は事件を調査するのだが・・・
話題のスウェーデン発のミステリー。
期待していたせいか割と普通の印象というか2時間30分はさすがに長い。どうせなら前編と後編に分けてくれたらよかったのになぁと感じました。
が、スウェーデン映画なんて普段観ないので出てくる俳優がことごとく知らないところは新鮮で誰もが怪しく見えたりするところは新鮮でよかったです。(難点は顔と名前が一致しないところなのですが・・・)
見るからに過去に何かあったに違いないと思わせるドラゴン・タトゥーの女リスベットは一応主人公の相棒的な立場でいてヒロインなのですがこれでもかとというくらい顔から血を流していて
主人公のピンチもたびたび救ったりして主人公もドラゴン・タトゥーの女に抱かれてすっかりメロメロになりつつもドラゴン・タトゥーの女は意外とそっけなかったりして完全に性別が逆転気味の設定が新しいです。
謎解きは結構面白いのですが、ドラゴン・タトゥーの女が超人過ぎてその能力のありがたみが半減してしまっているのが残念な気がするのですが、どうやら次回作ではこの娘さんが大変にことになって今度は主人公が助ける話になるみたいなのでとりあえず続編は気になるところです。
日本人バージョンはこの人で!!
ミカエル・ニクヴィスト
(ミカエル・ブルムクヴィスト)
ちょっと頼りない感じの根上淳あたりで。
ノオミ・ラパス
(リスベット・サランデル)
陰のある叶順子で。


ミレニアム2 火と戯れる女
FLICKAN SOM LEKTE MED ELDEN
(2009)
2010年10月
失踪事件を解決してから1年が経ったある日、少女売春組織を追うミカエルの雑誌「ミレニアム」の記者が殺害されてしまうが、現場の指紋からリスベットの指紋が発見され指名手配となっていまう。そのことを知ったリスベットは単身で事件に立ち向かい、無実を信じるミカエルも独自に捜査を始めるが・・・
前作から1年後に起きた事件を描くスウェーデン産ミステリー。
前作は何だかものすごく騒がれていて期待していたのですが割りと普通かなという感じがしたのですが、今回は面白かったです。前作がキャラクター紹介のための前ふりなんじゃないかと思えるくらいに。と思ったら監督が替わったみたいで作風が微妙に違うので何となく納得です。
新キャラクターを中心に話が進んでいくのですが基本的に前作からのキャラクターも色々絡んできて内容がより深くなった感じで最初は人物関係を把握するのが大変なのですがその辺も含めてよかったです。「ミレニアム」の編集長でミカエルの愛人の美熟女エリカも後半から3作目に掛けて次々と事件に巻き込まれていくところもスリリング。
リスベットも今回やたらとノーメイク気味?で奮闘していてすごい根性。あんな性格だからミカエルくらいしか味方はいないかと思いきやレズビアンの恋人やキックボクサーなんかもリスベットのことを心配して結構仲間がいるんですよ。謎の組織に次第に追いつめられていくけれど、天才的な頭脳と離れてもサポートするミカエルのナイスアシストで真相に近づきつつリスベットの過去もちょっとずつ明かされていくところも好みでした。
ということで次回に続きます。
日本人バージョンはこの人で!!
レナ・エンドレ
(エリカ・ペルジェ)
京マチ子あたりにお願いしたい。


ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
LUFTSLOTTET SOM SPRANGDES
(2009)
2010年10月
瀕死のところをミカエルに助けられたリスベット。彼女は病院に入院するも秘密組織に執拗に命を狙われてしまう。そんな中、次第にリスベットの裁判がついに始まり・・・
スウェーデン産ミステリー三部作の完結編。
秘密組織の実態イが明らかになっていくも序盤は年寄り中心で若干テンションが落ちるも話が進むに連れてリスベットだけじゃなくてミカエルたちにも危険が迫りテンションが高くなっていきます。
裁判までリスベットは病院で面会謝絶状態なのでコミュニケーションが担当医だけという状態なのですがこの担当医がとてもいい人。こっそり、携帯を渡したり怪しげな精神科医とは何かと理由をつけて面会させなかったりと相変わらず、あんな性格でも人徳があります。
ミカエルと編集長の愛人も脅迫されて出版社のメンバーの身の安全のために出版するか差し止めるかと何かと精神的な苦悩の連続で二人の関係にもひびが入り始めてなかなか大変なんです。
と色々あってようやく裁判。
リスベットのいでたちがパンク過ぎて笑います。裁判で鋲が付いた革ジャン的なものを身にまとい、髪型はモヒカンってこんなヒロイン見たことないです。裁判官もそれを見てどうってことないという感じで裁判を進めるしとてもシュールでした。
ネタバレ→
裁判自体は謎の組織の証言が次々と覆されていきスカッとした終わり方。←ドルフ・ラングレンみたいな不死身気味な男との対決もそう戦うかという展開が面白かったです。
ミカエルの妹で弁護士のアニカがネタバレ→
臨月って感じのおなかをしている割には結局産まれそうで産まれなかったところが一番ハラハラしました。
連続鑑賞して合計5時間くらいあって観始める前は厳しいかなと思ったのですが、これが意外にあっという間でそれだけ面白かったんだなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アニカ・ハリン
(アニカ・ジャンニーニ)
気丈な感じのする藤村志保で。


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