ムーンウォーカー MOONWALKER (1988) | |
2009年11月 | |
マイケル・ジャクソン主演のSF?ミュージカル映画。 世間的には「THIS IS IT」が大ヒットしていますがそれに便乗して公開された「ムーンウォーカー」の方がどうみても珍品そうと思って観に行ったら珍品どころの騒ぎではありませんでした。 90分ちょっとあるのですがはっきりいって物語りは部分は10分〜15分位だったんじゃないでしょうか。もう最初の30分以上はコンサート映像とミュージックビデオのオンパレード。コンサートシーンでは失神者続出というシーンもありと完全にマイケルファンのために作られています。 そしてちびっ子たちによる「BAD」のシーンが唐突に始まり意味不明なのですがとりあえずお子様がものすごくがんばって「BAD」を歌って踊る姿はかわいいです。と思ったら熱狂的なファンに追いかけられるマイケルのシーンがまたまた唐突に始まり、マイケルを追いかけるファンは何故かカートゥーンモードとなってこれは深く考えちゃいけないんだなと思っているうちに、マイケルがコインを投げたらジュークボックスに見事に入る観たことのあるシーンに突入。 その後よく分からないうちにギャングが出てきて、子供のうちから麻薬をやらせて支配してしまおうぜと、なかなか今観てもタイムリーな問題をテーマにようやく本編?に。偶然その現場にいたマイケルはギャングの手下に追いつめられたかと思ったら、なんと車にトランスフォーム。完全に意味不明の領域に入りました。 子供も誘拐されるのですがギャングの大ボスはちょんまげ姿のジョー・ペシです。こんなヘンテコな映画でもジョー・ペシは本気モードで子供を張り倒したりするシーンも手を抜いたりはしません。なので子供好きのマイケルも怒り心頭でクライマックスは車にトランスフォームするどころの騒ぎじゃなくものすごいことになってこれは笑うしかありません。 とこれ珍品なのですが、映画としてはどうなんだろう?ということで★2つです。 あ、オープニングにキラキラと光るマイケルの足元から始まるのですがルーズソックスを初めに履いたのはマイケルだと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (マイケルなので今回はなし) |
ムーンライト・マイル MOONLIGHT MILE (2002) |
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2003年7月 | |
ジョー・ナストは婚約者の家で彼女の両親と暮らしているがそこに婚約者のダイアンの姿はいなかった。彼女は発砲事件に巻き込まれ命を落としてしまったのだ。 そんなジョーにも彼女の両親に実は婚約解消していた事を言い出せずに悩んでいた。 今若手で一番注目しているジェイク・ギレンホール主演のヒューマンドラマ。ってことでジェイク・ギレンホールの演技はナチュラルで非常に好感が持てた。トビー・マグワイアに代わって「スパイダーマン」の主役にと噂されただけあって体もしっかり鍛えてあってまさに高感度No.1って感じです。 脇を固めるのがダスティン・ホフマン、スーザン・サランドンおまけにわざわざこんなちょい役をやらなくてもと思うような役にホリー・ハンターまでもが登場して地味目なストーリーがドラマティックな仕上がりになっていましたね。 ダスティン・ホフマンも66才にしてこの若さもすごいと思う。アル・パチーノより3才年取ってるけど全然違うね。 ジョーの苦悩を理解する郵便局の娘役のエレン・ポンピオなる女優もこの映画が初めて大きな役がもらえたらしいんですけど、このサバサバしたキャラクターがまたいいんですよね。 しかし自分がジョーの立場になって死んだ婚約者の両親と暮らせるかといわれると絶対無理だな。そう考えるとジョーはやっぱりいい奴なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイク・ギレンホール (ジョー・ナスト) |
苦悩が似合う高感度俳優、妻夫木聡で。 |
ダスティン・ホフマン (ベン・フロス) |
西郷輝彦で。なんかいい親父って感じで。 |
スーザン・サランドン (ジョージョー・フロス) |
思ったことをはっきり言いそうな母親の雰囲気のする浅丘ルリ子で。 |
エレン・ポンピオ (バーティー・ノックス) |
小池栄子で。サバサバしていそうなところが。 |
無ケーカクの命中男/ノックトアップ KNOCKED UP (2007) | |
2009年1月 | |
テレビ局で働くアリソンは念願のレポーターになることが決まって大喜び。バーで出会ったダメな生活を送っているベンと意気投合し、酔った勢いで一夜を共にしてしまうが8週間後アリソンは妊娠していることを知り・・・ こちらもジャド・アパトー製作のコメディでこちらもまさかの劇場公開。しかも「寝取られ男のラブ♂バカンス」と二本立てという公開方式が嬉しい。なかなかお客さんも入っていたので、日本に敬遠されがちなアメリカのコメディは二本立てで公開すればそれなりにいけそうだと思いました。 内容はあまり期待していなく先に観た「寝取られ男のラブ♂バカンス」が面白かったのでこっちは面白いけど「寝取られ男のラブ♂バカンス」ほどではなかった感じで作品自体も2時間超えしていてもうちょっとスリムにしたら個人的にはもっと好きになったかもしれません。 とはいえ、男友達が一つ屋根の下で共同生活をしてロクでもない生活をしてワイワイやっているのは共感できます。一度こういう何も考えないで楽しく暮らしてみたいし、仲間の一人にヒゲを一年剃らなかったら家賃タダみたいなアホな賭けをして何とかしてヒゲを剃らそうとして何かにつけて嫌味を言うところなんか分かるなぁという感じで楽しく観ていました。 そしてその仲間にジェイソン・シーゲルも混ざっていたのですがあれだけ暑苦しかったはずなのにこの映画だと普通に見えて、人間慣れってすごいなと思うのでした。 主役のセス・ローゲンは相変わらずジャド・アパトー作品らしくどうしようもないキャラクターですがやっぱり憎めないキャラクターでしたし、キャサリン・ハイグルの妊娠をきっかけに変わろうという姿勢が好感持てました。 相手役のキャサリン・ハイグルもエグイ出産シーンもこなしてよくこの手のコメディに出演したなと体もでかいが器もでかいという感じで感心するのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
セス・ローゲン (ベン・ストーン) | ケンドーコバヤシあたりがやったらはまりそうです。 |
キャサリン・ハイグル (アリソン・スコット) | 観月ありさなら案外こういう役をすんなりやってくれそうです。 |
MUSA−武士− MUSA (2001) |
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2004年1月 | |
南京城に向かった朝鮮の高麗の使節団は目前で明に捕らえられ流刑になる。しかし明の敵国、蒙古軍の襲撃に遭い使節団は自由の身となる。高麗に戻る途中、蒙古軍に捕らえられている明の姫ブヨンに助けを求められる。名誉挽回とばかりに若き将軍チェ・ジョンは姫を助けだすが・・・ チャン・ツィーが出ているから観に行ってみるかと軽い気持ちで行ってみたら長かったけどよかった。韓国の「ラスト サムライ」とでも言う内容だったけど、ほかのみんなと同じように臆病になる時がある、それを隠すために虚勢を張り徐々に孤立していく将軍や忠実なまでに姫を守る元奴隷のヨソル、最初はわがまま放題だったけど人を思いやる心が芽生える姫とか「ラスト サムライ」より登場人物がみんな存在感があってこっちの方が好きだなぁ。 アクションシーンも迫力満点。大砲とか余計な兵器がこの時代は存在しないので武器は刀や槍や弓といった一対一の戦いを基本とするものばかりなので役者の殺陣の上手い下手がもろに出ると思うんですけどこの映画の殺陣は単純にすごいなぁって思いましたね。まず画が美しいし、特にチョン・ウソンの槍さばきは本当にみごとでしたからね。 ベテラン武士で弓の名手チン・リブ役のアン・ソンギがフレッシュな若手の中にまじって父親的存在をかもしだしていていいアクセントになっているんですよね。最後にネタバレ→生き残ったチン・リブが一人小船に乗って助けを求め旅に出る。たとえそれが無謀であっても・・・←というエンディングと「ラスト サムライ」同様ネタバレ→負けると分っていても武士として死ぬ事が夢だったと言って蒙古軍にやられる将軍。←同じようだけど見比べてみるとやっぱりハリウッド映画はぬるいなと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
チョン・ウソン (ヨソル) |
髪をばっさり切った彼は中村俊介に似ていると思うのでした。 |
チュ・ジンモ (チェ・ジョン将軍) |
チュ・ジンモって大沢たかおをちょっと若くしたような感じだったなぁ。 |
アン・ソンギ (チン・リブ) |
大杉漣で。頼りになりそうな感じが。 |
チャン・ツィイー (ブヨン姫) |
矢田亜希子の姫役ってのも観てみたい。 |
息子の部屋 LA STANZA DEL FIGLIO (2001) |
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2002年2月 | |
精神分析医の夫と画商の妻と高校生の娘と息子のどこにでもある、平凡な家族に突然息子が事故で死んでしまうがそれでも、人は悲しみと後悔に苛まれつつも生きていかなければならないという話です。 この映画、話が、 1.平凡な家族の日常。 2.息子の死。 3.家族の苦悩。 4.そして家族の再生。 と淡々と進んでいくので観ている間は話について行くのがやっとだったのですが、観終わった後に、いろいろと考えさせられました。 いまでも、じんわりと心地よい余韻が、心に残っている感じです。おすすめ!! |
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日本人バージョンはこの人で!!(今回は難しかった) | |
ナンニ・モレッティ (ジョバンニ:夫) |
苦悩する精神科医もすんなり演じられそうな、役所広司。 |
ラウラ・モランテ (パオラ:妻) |
役所広司の妻には美田三枝子がぴったりだと思います。 |
ジャスミン・トリンカ (イレーネ:娘) |
世界のヒロスエこと広末涼子を。(思いつく人がいなかった。) |
ジュゼッペ・サンフェリーチェ (アンドレア:息子) |
アンドレアに匹敵するさわやか君はタッキーこと滝沢秀明を。 |