007/カジノ・ロワイヤル CASINO ROYALE (2006) | |
2006年12月 | |
007になったばかりのジェームズ・ボンドはテロリストの資金源となっている男を見つけ出し捕らえることが最初の任務になるのだが・・・ 007シリーズはピアース・ブロスナン版しか観たことなくてジェームズ・ボンドというものはダンディなものという印象が強く、ダニエル・クレイグはダンディというよりリアルな暗殺者というイメージだったのでどうなることかと思いきや従来のジェームス・ボンドという殻を打ち破り、新たなジェームズ・ボンドとして見事に生まれ変わったと思いました。 最初の観客に向かって銃を撃つシーンも工夫されてよかったし、オープニングタイトルも今までは美女達が絡み合う妖艶なものだったのですが今回はカジノ・ロワイヤルということもありトランプのマークが飛び交うポップなできに新しい!と感心しました。 内容も変にハイテク機械を使ってどうこうするというより生身の肉体で正面からぶつかる激しいアクションとポーカーでは普通に頭脳戦を繰り広げているところがダニエル・クレイグらしさが出ていて見ごたえがありました。 M(ジュディ・デンチ)の部屋に勝手に入って本名暴露しようとしたりして今までボンドにはやさしかったMも今回ははみ出し者扱いしているところも楽しかったです。 ボンド・ガールのエヴァ・グリーンと悪役もマッツ・ミケルセンと観る前はこんな地味で大丈夫だろうか?と思ったのですがふたを開けてみれば全く問題なし。次回作は2008年公開のようで今から楽しみです。 | |
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ダニエル・クレイグ (ジェームズ・ボンド) | 若干ダニエル・クレイグ入っている津田寛治で。 |
エヴァ・グリーン (ヴェスパー・リンド) | お堅い職業が似合う松たか子で。 |
マッツ・ミケルセン (ル・シッフル) | やっぱりこういう嫉妬深い目つきをする役は北村一輝しかいません。 |
007/慰めの報酬 QUANTUM OF SOLACE (2008) | |
2009年2月 | |
ミスター・ホワイトを捕らえ黒幕を聞き出すために尋問するボンドとMだったのだが・・・ ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド第二弾。今回は前作の「カジノ・ロワイヤル」からの続きです。 前作のオープニングがトランプでものすごくよく出来ていたので今回も期待していたのですが、確かに砂漠は劇中にも出てくるので関係あるのですがいまひとつでした。アリシア・キーズがデュエットしているテーマソングもヒップホップ調で何かちょっと違うなという感じがしてオープニングに関しては前作より好みではなかったです。 内容の方は前作以上にアクションシーンが多くて初っ端からクライマックス?みたいに格闘シーンが盛りだくさんで飽きさせません。前作に比べてさらにストイックになった感じでダニエル・クレイグ版はよりスパイものらしくなって渋さが増しているなぁと思いました。ネタバレ→(ボンドを連れ戻しに来た女スパイがあっさりやられてその殺され方も非情すぎるところとか)← ボンドガールのオリガ・キュリレンコは「ヒットマン」の時無駄に脱いでいて安っぽかったのでこの人でボンドガール大丈夫?と思ったのですが実際ボンドガールに仕上がってみると洗練されたボンドガールになっていて世界観にもなかなかマッチしていました。ボンドガールになるとワンランク上の女の人になれるんですね。 今回の悪役は若干地味でしたが目的がというか取り扱っている題材が今風なところがちょっと考えさせられました。 あとご存知、ジュディ・デンチの私生活が今回もちょっと明らかになってシリーズが進むに連れてジュディ・デンチの秘密が明らかになるのではないだろうかとハラハラしてしまうのでありました。 個人的には硬派なダニエル・クレイグ版もいいのですが、やっぱり軟派で出会った女は必ず抱き、おかしな秘密兵器が出てくるピアース・ブロスナン版の方が軽いノリで好きだったりもします。 | |
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オルガ・キュリレンコ (カミーユ) | 個人的には木村佳乃にやってもらいたい。 |
マチュー・アマルリック (ドミニク・グリーン) | 光石研あたりにお願いしたい。 |
0:34 レイジ 34 フン CREEP (2004) | |
2006年1月 | |
ロンドンのとあるパーティーを抜け出したケイトは地下鉄の終電を待っているうちに眠り込んでしまい駅に閉じ込められてしまうのだがそんな時、無人の列車が到着しケイトは飛び乗るのだが・・・ 前半はケイトにしつこく付きまとう男や駅に住んでいるホームレス?のカップルと謎の殺人鬼に次々と殺されていきこいつは何の目的で殺人を繰り返すのか?と思っていて後半その殺人鬼の正体が分かるのですがネタバレ→これは「クライモリ」というホラー映画があるのですがその系統なんだなぁと感じ、だからこれといった理由もないしあの尋常じゃない怪力も納得なのです。どうやらこいつは医者の父親がいたらしいということだけしか情報がなく最後までこいつのが何者だったのかということは解明されないのですがそれがかえって不気味さを引き立たせていました。← だから倉庫に逃げ込み真っ暗な中懐中電灯を点けたら浮かび上がる殺人鬼の顔は久しぶりにぞっとしたし謎の診察室での殺人は恐ろしいです。 普通に考えて駅から出ることが出来なくなるって設定はありえないんですけどこれはそういうことを考える隙を与えないっていうのかテンポがいいので緊張感も最初から最後まで続いていて良く出来ているなぁと思いました。 あとこの映画を観ていて思ったのですが真っ暗な線路内はもちろん嫌な感じはするのですが無人なのに蛍光灯がこうこうと点いている地下鉄構内の異様さの方が断然不気味で人気のないホームってかなり怖いです。 それにしてもフランカ・ポテンテは逃げる姿が様になりますねぇ。 | |
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フランカ・ポテンテ (ケイト) | 篠原涼子のホラーってのも観てみたい。 |
1.0 【ワン・ポイント・オー】 ONE POINT O (2004) | |
2006年1月 | |
プログラマーのサイモンの元に差出人不明でしかも中身が空の荷物が届く。そのころアパートの住民が次々と変死しやがてサイモンの体にも変調が起きはじめ・・・ 以前から気になっていた「不条理系ナノテク・スリラー」とキャッチフレーズがついていたし、近未来でありながら退廃していまにも崩れ落ちそうな古びたアパートの雰囲気とかが最高でこれは面白いと期待していた分前半特にこれといった進展がなく内容も印象に残っているのはドアをたたく音と空の箱が何度も繰り返される印象しかなくて途中で観ているこっちが何度も記憶をなくして巻き戻して観なおしたことか。 これは期待はずれかなと思いかけていたら後半部でそういういろいろな謎が解かれ始めたら意外と良く出来ていると思えてきて感心しました。 ネタバレ→結局大企業が自社の製品を買うようにナノテクで開発された物質をアパートの住人に埋め込み人体実験をしていたというオチなんで、なるほど前半からサイモンが牛乳ばっかりやけに買うなぁと感じていたけどサイモンの場合は牛乳を買うようにコントロールされていたのかと、ちょっと陰謀めいたところが最終的に気に入りました。← アパートに住む人々もデボラ・カーラ・アンガーから始まってタンス・ヘリクセンやら極めつけはウド・キアも出ていて、当然ものすごく怪しい役でウド・キアはどんなジャンルの作品でも怪しくあることでなんぼだなぁと思うのでした。 | |
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ジェレミー・シスト (サイモン) | オダギリジョーにぼさっとした雰囲気でやって欲しい。 |
2番目のキス FEVER PITCH (2005) | |
2007年3月 | |
仕事に成功したキャリアウーマンのリンジーのもとに教師のベンが社会科見学として生徒を連れてやってくる。やがて交際を始めた二人だったがベンは熱狂的なレッドソックスファンで・・・ ファレリー兄弟によるラブコメディー。 主人公はバリバリのキャリアウーマンという設定が違和感のあるドリュー・バリモアですけどゲロを吐いたり、顔面にファウルボール当たったりとドタバタしていて相変わらず体を張っているところがドリューっぽくて微笑ましいです。 一見ファレリー兄弟っぽくないけれど、何よりも趣味が一番というジミー・ファロンの気持ちも分からなくもないけれどここまでくるとさすがに異常かな?と思わせるところがファレリー兄弟っぽくも感じましたが、趣味最優先の男と仕事一筋で多分趣味がないから彼の趣味の野球に暇さえあれば付き合ってたまに彼女がやりたい事を言っても野球が優先されて「私は合わせているのにあなたは一度も合わせられない訳?」となるところは当然なんですけど鋭いなぁと思いました。 二人のコメディ映画としては普通に楽しんでいたのですがラストのドリューの強引な愛の告白はちょっと感動してしまいファレリー兄弟とドリューにしてやられました。 オリジナルはコリン・ファース主演で熱狂的なサッカーファンに扮した「僕のプレミアムライフ」という作品があるみたいなのですがこっとも観てみたくなりました。 | |
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ドリュー・バリモア (リンジー) | 彼氏の趣味に付き合ってくれそうな深津絵里で。 |
ジミー・ファロン (ベン) | なんというかかもし出す雰囲気が陣内智則っぽい。 |
三国志 THREE KINGDOMS: RESURRECTION OF THE DRAGON (2008) | |
2009年3月 | |
趙雲の一生を折jなるキャラクターを加えて描いた三国志もの。 「レッド・クリフ」が大ヒットしてパート2が公開される前にひっそり公開されましたが主演はアンディ・ラウで共演は懐かしのサモ・ハン・キンポーにマギー・Qと結構豪華です。 相変わらず三国志には疎いので趙雲と言われてもパッとしないのですが「レッド・クリフ」でい赤ちゃん助けた人がアンディ・ラウが演じるわけです。しっかり赤ちゃんを助けるエピソードもありますが、ハードさではこちらの方が上。絶対助からないというシーンでも切り抜けて高笑いするアンディ・ラウはさすがです。今どき高笑いが出来るスターは早々いません。ですが面白いかなと思ったのは若い時まで。 老年期に入ってからは有名な武将がに二代目みたいなのが出てくるのですがやっぱり見た目に強くなさそうなんですよね。見た目はいい青年っぽくてアンディ・ラウにも忠実なんですけどね。 曹操の娘というオリジナルキャラクターがマギー・Qでアンディ・ラウに対抗心を持っているのですが、お召し物には基本的にファーがついているというセレブっぷり、そしてメイクは目じりを上げたメイクで悪女的役割を頑張っていたと思いますよ。アンディ・ラウとの一騎打ちもあってよかったし。 もう一人のオリジナルキャラクターは趙雲が頭角を現す前に出会って兄と慕うサモ・ハン・キンポー。人柄だけが唯一のとりえみたいな感じでやることなすこと全て肝心のところでミスをするというちょっとイラッとする役どころなのですが、趙雲が出世するたびに密かに嫉妬心を抱いているところが辛気臭くて個人的にはこのキャラクターはいらなかったかなと思いました。 戦闘シーンはいいと思うのですが、全体的な雰囲気もカラッとしていないのでやっぱり「レッド・クリフ」みたいにスカッとしている方が好みだなと思うのでした。 | |
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アンディ・ラウ (趙雲) | 高笑いが似合いそうな唐沢寿明で。 |
サモ・ハン (羅平安) | 古田新太にお願いしたい。 |
マギー・Q (曹嬰) | イメージは小池栄子がぴったりです。 |
3時10分、決断のとき 3:10 TO YUMA (2007) | |
2009年8月 | |
借金で苦しむダンはある日、ある日悪名高いベンが率いる強盗団が現金を強奪しているところに出くわす。やがて街でベンが捕まるところに遭遇したダンは報酬目的でベンを護送することになるのだが・・・ ラッセル・クロウとクリスチャン・ベール、W主演の西部劇。 何でも1957年の「決断の3時10分」という作品のリメイクらしいのです。西部劇は今思い返してみればラッセル・クロウがこんなに有名ではなかった頃の「クイック&デッド」くらいしか観た記憶はないのですがちゃんとした正統派な西部劇はこれが初めてのような気がします。 貧しいながらも心は善良なクリスチャン・ベールが借金返済して土地を奪われないために悪党のラッセル・クロウを護送して金をもらおうじゃないかという展開ですが、酒場の美人女将とクリスチャン・ベールの奥さんグレチェン・モルくらいしか女は登場せずひたすら男のドラマに徹している硬派なところがまずいい。 そして反発しあいながらも、お互い必要な時(アパッチ族に襲われた時)は助け合ったりして最終的に心の中ではお互いを認め合う昨日の敵は今日の友的な男の友情がしびれます。ラッセル・クロウも大悪党で非情なのですがめったな事がないと人を殺さないところも男らしい。 あと、衣装がどれもものすごくオシャレです。特にラッセル・クロウの右腕ベン・フォスターが着ているPコートっぽい白いコートがオシャレすぎてものすごい欲しいです。まぁ着こなせませんが・・・ それにしてもクリスチャン・ベールはラッセル・クロウとW主演なのにやっぱり引き立てちゃっていました。 ルーク・ウィルソンがカメオで出演していましたがルーク・ウィルソンの出ているシーンは真面目なのにどこかここだけ雰囲気が違っていました。 | |
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ラッセル・クロウ (ベン・ウェイド) | 豪傑という感じの勝新太郎で。 |
クリスチャン・ベール (ダン・エヴァンス) | 繊細な感じの市川雷蔵にお願いしたい。 |
THE 4TH KIND THE 4TH KIND (2009) | |
2010年1月 | |
夫を亡くした心理学者のアビゲイルはアラスカの地で不眠に悩む患者に共通点があることに気がつき、患者たちに催眠療法を行うのだが・・・ ミラ・ジョヴォヴィッチが実録ホラーに挑戦。 予告編でミラ・ジョヴォヴィッチが信じるか信じないかあなた次第。とカメラ目線で言っているのは予告用に作られているのかと思いきや、本編でもカメラ目線で始まるし、一部は本物の映像と再現映像が同時に映って比較出来る作りが斬新です。 幽霊とか怨念とかも怖いのですが個人的に一番怖いのは宇宙人なので久しぶりにゾッとしました。シャマランの「サイン」でもテレビのニュースシーンで宇宙人の目撃映像が出てきてゾッとしたのですが、これは本当の映像が出まくるからゾッとするどころの騒ぎじゃありません。今まで観た映画の中でもしかしたら一番戦慄したかもしれません。 催眠状態から患者さんも急に覚醒するからジョヴォヴィッチがやった先生もびっくりです。予告編で何度も再現映像を観ているのにその覚醒シーンを改めて観てもやっぱりゾッとするって本物の力ってすごいなと思いました。(絶叫しながら宙に浮いてます?ってシーンとか) 先生が診た患者に次々と異変が起きるからついには警察の監視が付いて外出禁止になるのですが、警察が家を記録していたビデオテープにも異変が。最初は異変があったらしいことは音声では分かったものの映像的に気がつかなかったのですが、最後にまとめて今回の映像を振り返るという親切な作りのおかげで見直してみたら。空に何かが飛んでいる。しかも巨大なやつが。と一見地味なビデオでもやっぱりゾッとしました。 ネタバレ→主人公の先生自身も誘拐されてしかも娘がさらわれて行方不明のまま、長男からも恨まれてどんどん孤立していくというところが←ものすごく気の毒。最初この先生の映像えお観たとき生気がないと思ったらそういうことだったのかと思いました。 これ観ている時は完全に信じきって観ていたので冷静になって振り返ると、催眠するときに何で警察の人とか呼ばなかったのか不思議でなりません。これさえなければもしかしたら謎が解けていたかもしれないのに。と思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ミラ・ジョヴォヴィッチ (アビゲイル・タイラー) | 実際の先生は木村多江っぽいついてなさそうな感じの人でした。 |
4人の食卓 THE UNINVITED (2003) |
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2005年1月 | |
ジョンウォンはある日最終列車の中で二人の姉妹を見かけるのだったが翌朝のニュースでこの姉妹が殺されてる事を知る。それ以降彼の周りで奇妙な出来事が起き始め・・・ 噂のチョン・ジヒョンが見たくって行ったのですが、チョン・ジヒョン出てくるのが遅いし主役なわけじゃないのね。しかもキャッチコピー「心理迷宮ホラー」のホラーの部分だけ注目していたのでこれもちょっと拍子抜け。ホラーとも違うしサスペンスともちょっと違う。何か説明しがたい不思議な映画なんですよね。だから見所と言うか期待していたところは予告編で観た飛び降り自殺する女と目が合うチョン・ジヒョンの図が全てだったような気がします。 それと話が展開するのが遅いので眠くなるのですが、ところどころでショッキングなシーンが挿入されるのでちょうどいい感じに目が覚めるんですよね。特にジョンウォンが少年時代に見た子供がトラックにひき殺されるシーンは強烈で、本当にタイヤに子供が押しつぶされるシーン見せてしまっていますからね。「殺人の追憶」もそうでしたけど韓国映画ってこういう描写をはっきりと見せるところが独特だなぁと思いました。 結局途中何度か眠くなったせいもありなんだかどうなったか分からないまま終わってしまった気がしましたが、噂のオープニングに誰も乗っていないはずのない終電後の回送車に人が乗っている(映っている)シーンは観ることができたからまぁいいか・・・ |
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パク・シニャン (ジョンウォン) |
お笑い芸人ロバートの秋山竜次に見えてしょうがなかったです。 |
チョン・ジヒョン (ヨン) |
柴咲コウとかビジュアル的にはいいかなと思います。 |
4匹の蝿 QUATTRO MOSCHE DI VELLUTO GRIGIO (1971) | |
2010年6月 | |
自分を付回していた男を誤って殺してしまったロベルト。そんな殺人の現場を何者かに撮られロベルトは脅迫され始める。やがて周りの人たちも次々と殺され妻のニーナの安全のため別々に暮らすことにするのだが・・・ ダリオ・アルジェント監督のサイコサスペンスが日本公開から37年ぶりにリバイバル上映。 ポスターとタイトルにつられて観に行ったのですが、観終わってからじわじわ来るタイプのサスペンスですね。イタリアというお国柄かみんなの服装もオシャレなところもよかったです。 序盤は何となく突然映画の世界に放り込まれた感じがして展開がよく分からず変な映画だなと思っていたのですが、主人公が殺人を犯して脅迫されている問い知った家政婦が欲を出して犯人に接触を試みて殺されるところあたりから分かっている展開なのですがハラハラ感があって面白くなっていきます。 極めつけは紹介してもらった探偵がゲイでしかも今まで一度も事件を解決したことがないダメっぷりなのですが、ユーモラスで奇跡的に犯人の正体を暴いていくところが重苦しい雰囲気の中なんとも痛快で絶妙なバランスでした。 次々と殺されていく知人たち、そんな知人の死からものすごい方法で犯人の手がかりが出てきてこれがタイトルの「4匹の蝿」に繋がるのですが、なんとも唐突過ぎるというか反則に近くて笑っちゃいますが、これがいかにもアルジェントらしい感じがしてアイディアは突飛なのですがとてもよかったです。 「4匹の蝿」はアルジェントのアニマルトリロジーと言われている三部作の最後の作品みたいなのですが、「歓びの毒牙」と「わたしは目撃者」というのも観てみたいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・ブランドン (ロベルト・ドバイアス) | 藤木直人っぽい爽やかな感じの人でした。 |
ミムジー・ファーマー (ニーナ・ドバイアス) | 深津絵里あたりでお願いしたい。 |
ジャン=ピエール・マリエール (アロージオ) | おいしいところを持っていく感じの高橋克実で。 |
7つの贈り物 SEVEN POUNDS (2008) | |
2009年2月 | |
心に傷を負ったベンは彼が選んだ人間にとある贈り物をする計画を実行するが、ベンに選ばれたエミリーという心臓に病を抱えた女性と出会ったことから彼はこの計画に影響が出始めて・・・ ウィル・スミスが製作を主演を兼ねた感動もの。 いい話だとは思うのですがウィル・スミスが主演というだけで感動の押し売り的な感じになるのは何故なんでしょう。「幸せのちから」もそうでしたが、こういう役をやるくらいだったらスーパーヒーローになって地球の平和を守っているほうが断然いいと思います。 ウィル・スミスの役に事情を知らない弟が出てきて色々と口うるさいことを言うわけですが、この弟をウィル・スミスがやって逆にウィル・スミスの役をあまり名前の知られていない俳優がやっていたらウィル・スミスのことも見直しただろうし、作品事態もすっきりとまとまったと思います。 ヒロインのロザリオ・ドーソンとの絡みが多すぎて7つも贈り物出てきたっけ?とか赤の他人に贈り物をするきっかけになった事件は分かるのですがそれが実際行動するにしては説得力に欠ける(というかそういう大事な部分の描写があっさりしすぎて分かりにくい)とか色々不満はあるのですが話の内容は嫌いじゃないです。 ロザリオ・ドーソンも病人なのでほとんどノーメイク状態なのですがシリアスな演技をものすごく自然に演じていて、ここ数年の目覚しい活躍に加えて今回でさらにポイントアップしてロザリオ・ドーソンは相変わらずの注目すべき女優だと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィル・スミス (ベン・トーマス) | 堤真一あたりにこういう役をやってもらいたい。 |
ロザリオ・ドーソン (エミリー・ポーサ) | 難病ものも出きそうな真木よう子で。 |
8人の女たち 8 FEMMES (2002) |
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2003年4月 | |
クリスマス・イヴの朝、大雪のため密室状態となった大豪邸で主人の死体が発見される。集まっていた8人の家族やメイドは次第に疑心暗鬼におちいるが・・・ いやぁー、とてつもなく珍しいものを見せていただきました。 なんてったって、カトリーヌ・ドヌーヴがエマニュエル・ベアールが歌って踊るんだから!!ドヌーヴなんて一曲目は次女カトリーヌのバックダンサー兼コーラスでしかもその踊りが微妙にぎこちないところが笑いを誘うんです。 べアールだって負けずにスローな出たしで歌いだしたかと思うと突然アップテンポに変化しカクカクした踊りを披露してみたりで真面目のかけらも見当たりません。 ファニー・ファルダンの常に人をバカにしたような薄ら笑いや、生真面目で欲求不満なオーギュスティーヌのようなキャラまで多種多様でおもしろかったなぁ。黒人は歌が上手いと思っていたけど、黒人家政婦の歌はいまいちだったけど。 ストーリーの方もそうとうキテいて、女同士のチクリ合い、暴露し合いのオンパレード。おまけにうるさい母親を黙らせるためにビンで頭を殴って気絶させる始末。女ってスゲーなって思ったのでありました。 そして撮影現場は化粧と香水のにおいがプンプンしていたに違いないと思うのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
カトリーヌ・ドヌーヴ (ギャビー:妻/スゾンとカトリーヌの母) |
化粧と香水のにおいが強烈そうなデヴィ夫人で。 |
エマニュエル・ベアール (ルイーズ:メイド) |
飯島直子で。メイドの服をセクシーに着こなしてほしい。 |
イザベル・ユペール (オーギュスティーヌ:ギャビーの妹) |
年増、生真面目、欲求不満。そんな三拍子そろったイメージのある深浦加奈子で。 |
ファニー・アルダン (ピレット:主の妹) |
東てる美で。自由奔放で攻撃的な感じがなんとなく。 |
ヴィルジニー・ルドワイヤン (スゾン:長女) |
真面目な優等生という感じの酒井美紀で。 |
リュディヴィーヌ・サニエ (カトリーヌ:次女) |
いまどきの子って感じの上戸彩で。 |
ダニエル・ダリュー (マミー:祖母/ギャビーの母) |
生きていたら浦辺粂子にぜひお願いしたいところです。 |
フィルミーヌ・リシャール (マダム・シャネル:家政婦) |
見た目がアジャ・コングって感じなんですよ。 |
8 Mile 8 Mile (2002) |
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2003年5月 | |
人気ラッパーのエミネムの自伝的映画。 しょっぱなからラップをかますエミネム。さすがにチェケラッチョがさまになっています。こう見えてもう30才を超えているのに驚いたけど、やっぱりラッパーって奴は若いねー。 デトロイトのスラム街で暴力と犯罪が渦巻く環境の中で舞台かと思いきや、ラッパーは暴力沙汰はめったな事じゃ起こさない、基本はラップバトルで勝負という意外と健全という事実を知ることができて面白かったな。このラップバトルってのがただの悪口じゃないか、悪口言ったもん勝ちってところがまた面白いんだな。 それにしてもラッパーって奴は学力とかそういう頭のよさっていうのじゃなくって、頭の回転が早くって本当の意味で頭がいいんんだなって感心しましたね。 ダメな母親役のキム・ベイシンガーの働かないで若い男とビンゴばかりやって娘の面倒を見ないダメっぷりもいい感じじゃない?ラストのネタバレ→ビンゴで一山当てた後に突然いい母親なっちゃうところが人間臭くっていいじゃないですか。← 親友のフューチャーと大ゲンカした後エミネムが謝りにいくわけだけど、フューチャーが「そんなことよりバトルで勝てよ。」みたいな事を言うんですが、臭い台詞だけどこれぞ男の友情ってやつだね。 相手役のブリタニー・マーフィーも不思議系な役ばかりを見ていたけど、成功のためなら誰とだって寝る女が以外によかったな。でももと彼女役のタリン・マニングの方が全然いいと思うんだけどなぁ。 それとラップは雰囲気で聞くもんだと思った。なんか日本語で字幕に出ちゃうとなんか違和感がすごいんだもん。「人生は一度きり・・・」の一度きりをワンスと字幕に出されちゃうとなんかこっぱずかしくって。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
エミネム (ジミー・スミスJr./B-ラビット) |
DragonAshの降谷建志で。ヒップホップっていったらこの位しか知らないもので・・・ |
キム・ベイシンガー (ステファニー・スミス) |
萬田久子にきれいなんだけどダメな母親ってのをやってもらいたい。 |
ブリタニー・マーフィ (アレックス) |
ボーっとした感じがブリタニーと通じるものがある藤崎奈々子で。 |
メキー・ファイファー (フューチャー) |
CHEMISTRYの川畑要で。なんかいい兄ちゃんって感じがさ。 |
9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜 9 (2009) | |
2010年5月 | |
世界が滅びた後、背中に「9」と書かれた人形が目を覚ます。「9」は背中に数字のある仲間と出会うのだが巨大な機械に襲われて・・・ ティム・バートンと「ウォンテッド」の監督が製作したCGアニメ。 人形版「ターミネーター」っぽい感じもしなくもないのですが終末観溢れる世界観は好きです。 背中に数字のある人形が荒廃した人間のいない世界で機械に戦いを挑んでいくのですが、主人公「9」の声はイライジャ・ウッドということで仲間を集めて敵に向かっていくところが「ロード・オブ・ザ・リング」のようで勇気をもらえる感じがします。イライジャ・ウッドの声はそういった点で得でだと思います。 他の人形たちも個性的で発明家だったり、アーティストだったり、双子だったりと見た目は地味なんですけど個性的でこういう人形集めたくなってしまう感じのキャラクターだったので「ナイトメア〜」とか「コラライン」のようにストップモーションアニメ方式で作られていたら確実にもっと高評価を付けていたと思います。 この映画、ものすごく声優が豪華で、女戦士がいつもと違ったキャラクターで意外性を見せたジェニファー・コネリーに発明家にジョン・C・ライリー、アーティストにジョン・C・ライリー。大ベテラン組みからはクリストファー・プラマーとマーティン・ランドーが出ていてこの豪華さは何の力が働いたのだろうかと不思議でたまらないのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
9デイズ BAD COMPANY (2002) |
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2002年10月 | |
携帯核爆弾の囮捜査中にCIAのケヴィンは殺されてしまう。オークスはケヴィンに生き別れた双子の弟が存在することを知り、弟のジェイクをケヴィンの代わりに捜査に加えるが・・・ クリス・ロックってことでバリバリのコメディかと思いきやちゃんとしたスパイ映画でした。(コミカルな部分は多少残しつつも) スパイ映画といっても「ミッション・インポッシブル」のトム・クルーズが一人で何でもこなすやつとは違い、こちらはちゃんとチームを組んで作戦実行するって所が大いに好感がもてました。 アンソニー・ホプキンスもさすがに貫禄十分で申し分なかったですけど、おちゃめというかやんちゃな一面も見せてくれてちょっぴり感心しましたし、走る、跳ぶ、殴るなんてアクションもやってくれました。 クリス・ロックもコメディアンにありがちなこてこての笑いもなく(エディ・マーフィーのような)、大御所アンソニー・ホプキンス相手によくやったなって感じです。 ガブリエル・マクトも「エネミー・ライン」の時よりも出番も重要度もアップして少しずつですが売れてきたという感じで個人的にちょっぴり注目している俳優の中の一人です。欲を言えばTVドラマに出ていた頃のスマートさを取り戻してもらいたいですね。 携帯核爆弾をブラックマーケットで売りつける組織のリーダーにピーター・ストーメアもいい味出してました。 文句をつけるとしたら、映画の中のことじゃないんですが、前売券にホプキンスとロックと一緒に写っている女優。役所も重要じゃないし、恋人役でもないので、これは載せる必要なかったんじゃないの?もしかしてアメリカじゃあ超有名なのか? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アンソニー・ホプキンス (オークス) |
寡黙で睨みをきかせたら泣く子も黙りそうな、山崎努で。 |
クリス・ロック (ジェイク・ヘイズ/ケヴィン・ポープ) |
原田泰造で。お笑いだけど、くどくなりすぎないような気がする所が。 |
10日間で男を上手にフル方法 HOW TO LOSE A GUY IN 10 DAYS (2003) |
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2003年8月 | |
人気女性雑誌のライターのアンディは同僚の恋愛失敗談から「10日間で男を上手にフル方法」を記事にすることになる。 一方、広告代理店で働くベンはダイヤモンド会社の仕事をもらうため10日後に開かれるパーティーに恋人をつれてくるよう社長と賭けをする。 そんな二人が偶然知り合い付き合い始めるが・・・ 男に好かれる方法じゃなくふられる方法を映画にしてみました的な作品。とはいってもラストで二人がどうなっちゃうかは想像つくんですけどね。 それにしてもケイト・ハドソンはすばらしくキュートでこれでもかと、マコノヒーに嫌われることするんですけど他の女優が演じたらムカツクところですが彼女のキュートさがぎりぎり許せるんですよね。 マコノヒーも広告代理店なんていうインテリ系の職業のわりには頭を使えって感じですよね。例えばバスケの試合で最高に盛り上がっているところで喉が渇いたといって飲み物を買いに行かされるところで素直に買いに行っちゃうところは甘いよなと思いましたね。飲み物を買いに行くふりをしてそこら辺で試合を観てりゃいいじゃんと思ったもの。彼女に遅いと突っ込まれたら「売店が混んでいて・・・」と言えばいいだけじゃんと思ってしまった。 劇中ケイト・ハドソンが2回ほど歌うんですけど、歌も歌えるのか?と思いきや2回目のマコノヒーとのデュエットはマコノヒーともども最悪だった(「ベスト・フレンズ・ウェディング」のキャメロン・ディアスなみに)のが妙に印象的だった。 どうでもいいけどベベ・ニューワースが以前ブロードウェイの「シカゴ」でヴェルマ・ケリーやっていたと知りきっとはまっていたに違いないと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ハドソン (アンディ・アンダーソン) |
若いってのに落ち着いた雰囲気をかもし出す矢田亜希子で。 |
マシュー・マコノヒー (ベン・バリー) |
よーく見ると草g剛に似ていると思うんだけどなぁ。 |
ベベ・ニューワース (ラナ) |
ちゃきちゃきの編集長って設定が戸田恵子的で。 |
10ミニッツ・オールダー イデアの森 TEN MINUTES OLDER: THE CELLO (2002) |
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2004年1月 | |
世界の巨匠監督15人が各自10分の短編集をまとめた映画。「イデアの森」は時間の謎について8人の監督の作品が収録されている。 「人生のメビウス」と比べると最初のベルトルッチの「水の寓話」が一番よかったですね。どこからか逃げてきた男達。その列からはぐれた老人を追ってきた青年に水がほしいと頼む老人。青年は水を探しにいくが偶然であった言葉も通じないイタリア人女性と出会いその後の人生を送るが、数十年後再び老人に出会ってしまうという御伽噺的ストーリー。神秘的でよかったし、俳優一人で一生を演じているところが驚異的でしたね。 マイケル・ラドフォードの「星に魅せられて」もまぁまぁだったんですけど自分にあわなすぎる作品が2作品あったので「イデアの森」の方が激しくトーンダウン。しかもこちらの音楽は弦楽器を主にしているので何度気を失いそうになったことか。 出だしのよかった「水の寓話」の次が画面四分割の作品「時代×4」。どこかで見たことがあると思ったら、「HOTEL」で観おわったあとどっと疲れた記憶のあるマイク・フィギス監督の作品じゃん。今回は前回ほどじゃないけど疲れました。四分割だからかマイク・フィギスだからか10分なのに40分くらい観た感じだったな。どうもこの監督の作品は実験的すぎる気がするんですよね。 実験的すぎると言えば最後の作品でゴタールの「時間の闇の中で」こっちはさらに難しいと言うかもう理解不能です。監督の人気投票があってゴタールはダントツの一位なんですよね。ゴタール作品が面白いと感じるまでにはまだまだだなと痛感するのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回は短編集なのでなし) |
10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス TEN MINUTES OLDER: THE TRUMPET (2002) |
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2003年12月 | |
世界の巨匠監督15人が各自10分の短編集をまとめた映画。「人生のメビウス」は人生に訪れる時間について7人の監督の作品が収録されている。 これだけあると好きな作品も必ずあるもの。「人生のメビウス」では結構あったから得した気分です。 ヴィム・ヴェンダースの「トローナからの12マイル」他の6作品はモノクロームの映像や物静かなストーリーなんですけど、この作品だけ誤ってドラックを摂取してしまった男が病院を求めて奔走するストーリー。音楽もジャジーなものから一変ハードな音楽で異彩を放っていて好きでしたね。 スパイク・リーの「ゴアVSブッシュ」もゴア陣営のメンバーがブッシュ勝利と早まって報道された時の10分間の出来事を語る作品。あの報道は影で何かの力が働いて、誰もがゴアは往生際が悪いと思ったほず証言するゴアの腹心達。たしかにブッシュ勝利が決定したかのような報道は信じたもんな。しかもあの時の分りにくい投票用紙はブッシュが提案したというから興味深かった。 他にもジャームッシュの「女優のブレイクタイム」にクロエ・セヴィニーが出演していてこの人本当にクラシカルだなぁ。なんて感心したりもしましたけど意外な拾い物がチェン・カイコー「夢幻百花」がこちらもコメディと幻想をミックスさせたような内容で楽しかった。 全編に流れる心地よいジャズが眠気を誘ってヴィクトル・エリセの「ライフライン」とヴェルナー・ヘルツォークの「失われた一万年」は記憶がなくなりかけましたけど・・・ これだけ有名な監督がそろっていて、観たことがある作品はジム・ジャームッシュの「ゴースト・ドッグ」のみ。もっと巨匠と言われている監督の作品を観なきゃなと思ったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回は短編集なのでなし) |
13ゴースト THIR13EN GHOSTS (2001) |
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2002年9月 | |
大富豪サイラスの甥のアーサーは前面ガラス張りの豪邸を相続したが、豪邸の中には生前サイラスがコレクションしていた12体のゴーストが捕獲されていた。しかしすべてのゴーストが捕獲機から開放されてしまい・・・ ジョエル・シルバーとロバート・ゼメキスが設立したホラー映画専門プロダクション、ダークキャッスル・エンターテインメントが「TATARI」に続く2作目が「13ゴースト」。さすがホラー専門というだけあって、前回同様クリーチャーやセットは見ごたえ十分ですが、話の展開も前半はいいですが、後半に進むにつれ前作同様無理があるように思いましたね。特に霊魂開放活動家カリーナ役のエンベス・デイヴィッツ。彼女いったい何をしたかったわけ?って思うくらい中途半端なキャラなんですよね。ネタバレ→アーサーを助けるふりしてサイラスの陰謀の手助けをしている女っていうどんでん返しには、なんで?って感じで。最後までみんなを助けていればこの映画もっと面白くなったと思うのに・・・← とはいえ、主役のトニー・シャローブ。いままで脇役としていろいろな映画でいい味出してましたけど、ついに主役をゲットして、よかったねって感じです。 マシュー・リラードは今回ハイテンションな演技も若干控えめで、普通の演技も出来るんだ。なんて感心したりもしました。 ダークキャッスルは従来のホラーの定説を覆し、ネタバレ→黒人は真っ先に殺される、から最後まで生き残る。←という法則を発見しました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トニー・シャローブ (アーサー) |
いいお父さんって感じのする風間杜夫で。 |
マシュー・リラード (ラフキン) |
ショムニでハイテンションな演技をしている、沢村一樹なんかいかがでしょうか? |
13/ザメッティ 13 TZAMETI (2005) | |
2007年4月 | |
屋根の修理で僅かな収入で家族を養うセバスチャンはある日、家主が大金を手にいれる方法があると話しているところを偶然効いてしまう。やがて家主が急死し家主宛に届いた手紙とパリ息のチケットを手にしたセバスチャンはパリに向かうのだが・・・ ダーレン・アロノフスキー監督の「π」を彷彿とさせる不安を掻き立てる白黒の映像、それでいて内容はシンプルで分かりやすいけれどアイディアが新しくてよかったです。 金儲けの匂いをかぎつけた青年が闇の人間ロシアン・ルーレットに巻き込まれる話ですがそこにたどり着くまでの話も普通の人だったら手紙を手にしてもパリには行かないと思うのですが主人公の青年セバスチャンは儲かるのかも保障されていないのにためらいもなくパリに旅立つ。それだけ生活が逼迫しているんだろうなぁと思わせる説得力があるところもすごいなと思いました。 メインのロシアン・ルーレットもプレイヤーの緊迫感とそれに賭けをしているギャンブラーの温度差が激しくあるところがリアルでヨーロッパのとある場所に行けばこういう貧しい人をネタに闇の賭け事が行われていそうでゾッとします。 ネタバレ→生き残ったセバスチャンのその後もスリリングに描かれていて←起承転結が明確になっていてアイディアよしときてこれはハリウッドもリメイクしたがる気がするのも分かりますがこのオリジナルを超えることはきっと出来ないだろうなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ギオルギ・バブルアニ (セバスチャン) | 真面目そうなところが伊藤淳史っぽかった。 |
13日の金曜日 FRIDAY THE 13TH (1980) |
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2003年9月 | |
過去に忌まわしき事件があったクリスタルレイクにあるキャンプ場は長らく閉鎖されていたが、今年はキャンプ場を再開するために若者達が手伝いにしていたが次々と惨殺されていき・・・ 10月に「フレディVSジェイソン」が始まるということでジェイソンお原点を見てみました。 ホラー映画の定番、純潔な娘は生き残りそうじゃない男女は殺されるという法則もしっかり守っていて結構おもしろかったとおもいます。前半はストーリー性もなくただ若者達が次々と殺されていくだけなんですけど、殺されると思ったところでは殺されずに殺すタイミングわずらすところもなかなか憎い演出だなと思いました。 結構有名な話だと思うんですがネタバレ→第一作目の殺人鬼はジェイソンではなくジェイソンの母親←なんですよね。ということで殺人鬼が正体を見せる後半はあまりにも唐突すぎるかと思うんですけど、なんだか「ラストサマー」と「サイコ」を混ぜたような内容でした。 噂で聞いていたケヴィン・ベーコンも出演していて、たしか3番目に殺される若者という中途半端な役だったけど、このころから脱ぐというキャラクターはこの頃からすでにあったんだなベーコンはと妙に感心しました。 最後にアリスのネタバレ→夢の中に出てくるジェイソン←が後に続く13日シリーズに続くんですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ベッツィ・パルマー (ボリス夫人) |
一見人の良さそうな岡本麗で。 |
エイドリアン・キング (アリス) |
地味に清純派だと思う吹石一恵で。 |
13日の金曜日 FRIDAY THE 13TH (2009) | |
2009年2月 | |
惨劇のあり閉鎖されたクリスタル・レイクにキャンプに行き、行方不明になった妹を探しにクレイはひとりクリスタル・レイクにやってくる。そこには何も知らずにやって来た学生のグループもいたのだが・・・ 宇宙に行ったり、ニューヨークに行ったり色々あったジェイソンが原点にもどった感じでリニューアル。 オープニングはジェイソンのお母さんが皆殺しというパート1に忠実に描かれた後に若者たちがクリスタル・レイクにやって来てやりたい放題している家にジェイソンがやって来てスプラッターという展開でオーソドックスだなぁと思っていたら、若者たちが全員殺されてここまでが壮大なオープニングだったと軽いオチがあって前半部分スリリングでよかったです。 主人公が妹探しで湖にやってくるとそこに金持ち息子とそのおバカな中間たちもやって来て当然次々と血祭りにあげられるのですが、金持ち息子がクリスチャン・ベールをものすごく嫌な性格にした感じで面白い。その彼女はいい娘で主人公と一緒に何故か妹探しに付き合ってくれるのですが、この辺りから話に無理がある感じです。殺され方のパターンは色々とあって裸になった女の子は必ず殺されると言うセオリーも健在だし、笑っちゃいけないけれど笑ってしまうのが嫌味な金持ち息子が急に目の前に現われたジェイソンを見て「キャー!」と悲鳴を上げるところ。気取っているキャラクターのこういう素の部分が出てくるとなんだか滑稽なんですよね。 ジェイソンといえばオリジナルと比べると動きがスピーディーで狙った獲物は逃がさないというところが今風で中々よかったです。 と最後のほうまで順調だったのにラストがねぇ。ネタバレ→一緒に妹を探してくれた女の子は別に殺さなくてもよかったんじゃないかと思いました。兄妹愛もいいけれどここは3人生き残った方がすっきりすると思いました。← 主役は「スーパーナチュラル」の若者ですが、スクリーンで見ると他の若者たちにまぎれてイマイチパッとしない印象でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャレッド・パダレッキ (クレイ・ミラー) | 最近人気があるらしい水嶋ヒロあたりで。 |
13 LOVE 30 13 GOING ON 30 (2004) | |
2005年12月 | |
13歳になったばかりの冴えない女の子ジェナは散々だった誕生日にうんざりして30歳の大人になりたいと願う。翌朝目を覚ますとジェナは30歳のキャリアウーマンになっていて・・・ 目が覚めたり何かの拍子に人格が入れ替わったり急に大人になったりして最初は戸惑いながらも結局、自分自身を見つめなおすちゃんすとなって最後は絶対元に戻るというこの手の映画ってよくあるんですけど今回のやつはジェニファー・ガーナーとちょうど同じ世代なもので今まで観た中で内容は軽いけど一番観やすかったです。 朝目覚めたジェニファー・ガーナーが着ているのがピンクのスリップなのはいいけれど良く解らないまま出勤の時間になったらそのスリップにジャケット羽織って出勤してしまたら職場(ファッション誌の編集者)でいまどきその格好は珍しい。と軽く注目されたのでこういう格好もありなんだ・・・とちょっと驚きます。 jyニファー・ガーナーはアクションのイメージが強かったのですが意外とこういう役もいけるんだなと新発見。だけど今回は脇役達が上手いので存在感は案外薄かったなぁと感じました。特に注目は編集長のアンディ・サーキス。編集者のパーティーが盛り上がらずパーティー失敗か!?って時にジェニファー・ガーナーが突如マイケル・ジャクソンの「スリラー」を踊りだして大盛り上がりなのですが、そこでノリノリになったアンディ・サーキスが「スリラー」を踊っちゃうわけすよ。それもものすごくキレのある踊りを。これは楽しかったです。ジュディ・グリアもいつもはいじめられっこというイメージなんですけど今回はものすごく性悪な女なところも新鮮だしマーク・ラファロは今回好青年の役で幅広いなぁと感心しました。 そこそこ面白かったと思うし、ジェニファー・ガーナー、マーク・ラファロにジュディ・グリアandアンディ・サーキスって顔ぶれなのに日本未公開はちょっと残念。 あと子供時代のジェナが不細工でこれがどうしたらジェニファー・ガーナーになるんだ?と思ったら整形していたという変なところにこだわっているところがなかなかナイスです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェニファー・ガーナー (ジェナ) | 最近「大奥」で役の幅を広げた藤原紀香に今度はコミカルな役をやって欲しい。 |
マーク・ラファロ (マット) | 好青年という感じのTOKIOの山口達也で。 |
ジュディ・グリア (ルーシー) | 原田知世が性悪な役をやるイメージ。 |
16ブロック 16 BLOCKS (2006) | |
2006年10月 | |
夜勤明けで戻ったNY市警のジャックは上司から囚人のエディを16ブロック先の裁判所に護送するように命令され渋々引き受けるのだったが、車で移送中にエディは何者かに命を狙われて・・・ 警官の不正を目撃した小悪党が命を狙われて警官のブルース・ウィリスがいつものように巻き込まれ型刑事を熱演するサスペンスなんですがこれは意外とよくできていました。オーソドックスなんですけどいきなりクライマックスから始まる展開とブルース・ウィリスもヒーローではなく人生に希望なくしてアル中気味のしおれた感じで口数もものすごく少なくてこちらも中々だったのですがモス・デフがしゃべり過ぎて中盤あたりから逃亡中に古びたアパートにかくまってもらうシーンでも話しっぱなしでそれじゃ見つかっちゃうからちょっとは黙っていようよ〜とイラッとしてしまいました。 「銀河ヒッチハイク・ガイド」の宇宙人でおなじみのモス・デフの小悪党と特にエリートだけど不正をやったり、憎まれ役をやったら最高のデヴィッド・モースがよかったです。追いつめては肝心なところで取り逃がしちゃうデヴィッド・モース的には無能な部下が許せんといった具合でぶつけようのない怒りが沸いてきて携帯ぶち壊すシーンなどは本当に上手いなと感心します。 個人的にはネタバレ→一応全て丸く収まるハッピーエンドがちょっとぬるいかな?←と思いましたが全体的にはテンポもよく綺麗にまとまっていたと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブルース・ウィリス (ジャック・モーズリー) | 片岡鶴太郎あたりはまりそうです。 |
モス・デフ (エディ・バンカー) | 小悪党とかも出来そうな塚本高史で。 |
デヴィッド・モース (フランク・ニュージェント) | エリートっぽいイメージの時任三郎で。 |
17歳の肖像 AN EDUCATION (2009) | |
2010年4月 | |
聡明な女子高生のジェニーはある雨の日、デイヴィッドという男に家まで送ってもらったことをきっかけにたちまち恋に落ちデイヴィッドに夢中になっていくのだが・・・ 主演のキャリー・マリガンがアカデミー賞にノミネートされたほろ苦系の青春もの。 1960年代のイギリスが舞台なのでお堅く古臭そうだなと思っていたのですがオープニングからいきなりポップな感じで全体的に少女漫画っぽい雰囲気で今風に仕上がっていてよかったと思います。 優等生なんだけど異常に大学進学にこだわる父親の厳しい目にさらされてつまらないわなんて思っている主人公が偶然であった年上で紳士的な男に出会ってイチコロ。この男も口が達者でお堅い父親を丸め込んで夜のお出かけのお許しもゲットして家族揃ってピーター・サースガード演じる男にぞっこんになってしまうところが可笑しくもあり、閉鎖的な生活から一気に楽しい生活が始まって今までに行ったこともないところに行って楽しいことをして日ごろの地味な生活は何だったんだろうという感じは誰にでも共感できることだなと思います。とはいいつつもちっとも不安に思わないところはちょっと違和感ありましたが、少女の恋ってこういうものなのでしょうか。 ピーター・サースガードの仲間の彼女役にロザムンド・パイクが出ていてるのですが、頭の悪い役がとても新鮮だったのですが、時折主人公のキャリー・マリガンが知的過ぎて悲しい顔をするところとかも印象的。あと、学校の先生役で見たことあるけどもしかしてオリヴィア・ウィリアムズ?と思ったらやっぱりそうでものすごく地味でありつつも生徒思いのいい先生でした。と脇役が演技派で固められていたところもよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キャリー・マリガン (ジェニー) | 香里奈っぽい雰囲気を持った子だなと感じました。 |
ピーター・サースガード (デイヴィッド) | 谷原章介あたりにお願いしたい。 |
21グラム 21 GRAMS (2003) |
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2004年6月 | |
余命一ヶ月と診断されたポール、夫と幸せに暮らすクリスティーナ、敬虔なクリスチャンのジャック出会うことのない三人がジャックの起こした交通事故によって引き寄せられていく・・ ショーン・ペンとナオミ・ワッツのショットから始まるオープニング。オープニングは大切だと思う、この始めのワンショットでいいか悪いかが分かるときがあるんですがこれは完全に心つかまれたそんな作品なのです。キャスティングもばっちりです。ナオミなんて美人なのにいつも不幸な主婦役ばかり回ってきて可哀想だなぁと思っていたけど今まで培った不幸美人が最大限にいかされていてよかった。シャーリズ・セロンがいなければアカデミー賞を受賞したに違いないのになぁ・・・。ふとナオミはなぜこうも不幸な役が多いのかと思ったけどナオミにつりあう俳優がいないんだと気づき、だからナオミのお相手は別れるか死ぬかのどちらかの運命なんだと妙に納得したのでした。ショーン・ペンの瀕死の状態と回復後、デル・トロの交通事故後の苦悩のビジュアル的作りこみもいつにも増してすばらしかったし三人の人生が絡み合ってひとつに結びつくところもよかったけど、今はやりなのか時間軸をずらした展開、話がようやく見えかけてきたところでまた別のエピソードにとんでしまい、もういいところだったのにぃと思うことが何度あったことだろうか。だからなんでナオミがショーン・ペンをそこまで愛することが出来たのか謎だったりする部分もあったりするんですよね。普通の時間の流れで観たかったっていうのが正直なところ。 DVDは「メメント」のように普通の時間軸バージョンが特典としてついていたら買うかな。 ナオミのバックショットからのストレートヘアーがシャルロット・ゲンズブールの外ハネヘアーがデル・トロの嫁役のメリッサ・レオのウェーブヘアーがそれぞれもう最高で監督のそんなセンスのよさにも脱帽しました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ショーン・ペン (ポール・リヴァース) |
10年後の中村獅童で。どことなくショーン・ペンを彷彿とさせます。 |
ナオミ・ワッツ (クリスティーナ・ペック) |
吉本多香美で。この美人さ加減がたまりません。 |
ベニチオ・デル・トロ (ジャック・ジョーダン) |
やっぱり昔ワルだったって設定になると宇梶剛士になっちゃうんですよね。 |
25時 25TH HOUR (2003) |
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2004年3月 | |
ドラッグ・ディーラーのモンティは家に隠し持つ麻薬を何者かの密告により麻薬捜査官に発見され逮捕されてしまう。25時間後には刑務所に入ることになったモンティは最後の時間を友人と過ごすことにした・・・ スパイク・リー監督作品本格的に観たのは初めてだったけどやっぱり社会派の要素をふんだんに取り入れてありました。しかしスパイク・リーはもうアメリカ社会に不満爆発ですね。エドワード・ノートンにビン・ラディンの悪態をつかせたり、政治の不満を言わせているんだもんなぁ。ノートンに自分の不満を語らせるってやり方はちとやりすぎのような気がしました。 感心したのはバリー・ペッパー扮する渇いた感じの親友が服役した後はもう今までのような友達関係ではいられなくなることをわかっていてノートンに出所したら一緒に仕事をしようというところ。ノートンも出所したら親友でいられなくなることをわかっていてお互い話をあわせるシーンが彼らなりの割り切った男の友情の描き方に痛く共感しましたよ。 フィリップ・シーモア・ホフマンの教師役がはまってるんですよね、生徒役のアンナ・パキンに惚れる危うい役どころが、ホフマンにぴったりでぴったりで。 アンナ・パキンのセクシーに振舞う学生は正直、安達祐実がセクシー路線に走ったようで合ってなかったな。アンナ・パキンは優等生役にかぎるなぁ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
エドワード・ノートン (モンティ・ブローガン) |
一見真面目そうだけど、ダークな役もこなしそうな市川染五郎あたりで。 |
フィリップ・シーモア・ホフマン (ジェイコブ・エリンスキー) |
見た目が田口浩正なんですよね。 |
バリー・ペッパー (フランク・スラッタリー) |
顔が河相我聞に似ていて。 |
28日後... 28 DAYS LATER... (2002) |
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2003年9月 | |
交通事故に遭い28日後に昏睡状態から目が覚めたジム、だがロンドンの街に人の姿はなかった。教会にたどり着いたジムは凶暴化した人間に襲われるがセリーナと名乗る女に助けられる。 やがてジムたちは軍の放送をラジオで聞きようやく目的地にたどり着くが・・・ 「バイオ・ハザード」と「es [エス]」を混ぜたようなサバイバル・ホラー映画でした。 一応ゾンビの原因となる事象はオープニングでちょこっとあるんですけど、基本的に観客はジムと同じで荒廃したロンドンの街に訳もわからず放り出されるわけで、久しぶりに緊張感がある映画に出会えてハラハラしましたよ。俳優達が無名なところも緊張感を高めていると思います。 ゾンビ映画とはいっても監督がダニー・ボイルということだけあって一ひねりきいて、ゾンビの恐怖というより極限状態における人間の狂気に焦点を当てているところが興味深かったです。生活機能が停止しているのでトイレの水が出ないのでバケツで用をたすという設定とか細かいディテールもしっかり押さえてあってリアル感があるところやヒロインのセリーナも最初は生きることが絶対と思っていたけれど仲間ができ生き延びることが全てではないと悟るところも印象的でもよかったなぁ。 後半、軍の施設にたどり着いたジムたちに襲い掛かるネタバレ→本当の恐怖がまさに「es [エス]」のようで人が欲望のために人を傷つけるという←設定に心苦しくなってしまいます。 この映画、通常のエンディングとは別に過激なエンディングが用意されているそうで、近々両方のエンディングが観られるそうで悔しさが残るのであります。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キリアン・マーフィ (ジム) |
V6の井ノ原快彦で。普通な感じのところがマッチしそうだと思います。 |
ナオミ・ハリス (セリーナ) |
一人でサバイバルしていけそうな柴咲コウあたりで。 |
ミーガン・バーンズ (ハナ) |
池脇千鶴で。なにも出来そうにないと思いきや実はしっかりしていそうなところが。 |
28週後... 28 WEEKS LATER (2007) | |
2008年2月 | |
感染すると凶暴になり人間を襲うウイルスが蔓延したいるイギリス。ドンは妻や残った人達とともに田舎で立てこもっていたが感染者にに襲撃され妻は目の前で襲われてしまう。それから28週間後ドンは復興が始まったロンドンに戻り娘たちと再会するのだが・・・「28日後...」の続編。 監督はダニー・ボイルじゃなくなりましたが前作よりもバイオレンス描写に磨きがかかって非情さもレベルアップしていて映像的にはとても好きなのですが話しがどうも好きになれませんでした。 オープニングでロバート・カーライルは感染者から襲撃を受けるのですが妻を見捨てて逃げるところが情けなくてダメでした。実際にこんなことがあったら逃げるかも知れませんが映画の中だけはせめて妻が助からないとしても助けようとする努力はしてもらいたかったです。 ロバート・カーライルの娘たちも身勝手な行動をしてこの家族のおかげでウイルスが蔓延したものだと思うとちょっと腹が立ちました。 前半はちょっと好きじゃないのですが個人的には軍が介入してきてからがグッと面白くなってきたと思います。 「ジェシー・ジェームズの暗殺」でキレやすい仲間を演じていたジェレミー・レナードが軍の任務を無視して子供達を命がけで守る役どころはイメージが正反対だったので新鮮だったしテキパキしているところがいいですね。ローズ・バーンもテキパキしていてよかったです。 全然関係ないですが長女役の子の鼻がものすごく整形っぽくて常に気になりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ロバート・カーライル (ドン) | 狂気に落ちいった演技が迫力ありそうな三上博史で。 |
ローズ・バーン (スカーレット) | 何か研究してる姿が印象に残っている竹内結子で。 |
ジェレミー・レナー (ドイル) | 頼りになりそうな大沢たかおで。 |
30デイズ・ナイト 30 DAYS OF NIGHT (2007) | |
2009年8月 | |
30日間日が昇らない季節になったアラスカの地。警官のエバンは犬が何者かに殺される事件が怒るがその隙に住民が次々ち惨殺され始め・・・ サム・ライミ、プレゼンツのヴァンパイア映画。 これ何年も前にアメリカで公開されて(全米No.1)いつ公開するのだろうか。ビデオスルーでもなさそうだし。と思っていたらようやく公開。 日が当たらないある一定の期間に何者かが人間を襲うという設定はヴィン・ディーゼルの「ピッチブラック」的な感じで新鮮味はないけれど分かりやすい設定で悪くはないし、ヴァンパイアが人間を襲うところもバイオレントでスタイリッシュ。血の飛び散り方もイカしているのに何故か今ひとつの印象だけが強く残りました。 ヴァンパイアの吸血?シーンは牙で喉元に噛み付くというより、肉を喰いちぎるといった方がしっくり来る感じでヴァンパイアというよりゾンビっぽくてものすごく痛そうでした。 ジョシュ・ハートネットは地元の警官でエステラ・ウォーレン風のその嫁(今は別れる寸前の不仲っぷり)も警官?という設定がしっくりこなくて乗り切れないところが残念でした。ジョシュ・ハートネットは警官というよりチャラチャラしている設定の方がいいと思うのですが・・・ということで主人公が警官というところでジョシュ・ハートネットという時点でミスキャストな気がするし、ジョシュ・ハートネットが主演なら警官という設定が今ひとつという感じがして配役と役柄のバランスって難しいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョシュ・ハートネット (エバン) | 頼りになりそうな寺脇康文で。 |
メリッサ・ジョージ (ステラ) | 頼もしい感じの真矢みきにお願いしたい。 |
40男のバージンロード I LOVE YOU, MAN (2009) | |
2010年6月 | |
女友達はたくさんいるが男友達が全くいない結婚を控えたピーターは花婿付添い人のベストマンを見つけるべく親友探しをはじめついに意気投合するシドニーと出会うのだが・・・ ジェイソン・シーゲルが理想の親友役で登場の親友探しコメディ。 女友達しかいないという設定にこんな人はいないと思いつつも男友達とくだらないことで盛り上がるシーンはものすごく共感できてこれはなかなか楽しかったです。 偶然出会って親友になるジェイソン・シーゲルはやっぱり面白い。こういう人が友達にいると何かと盛り上がりますよ。絶対。 ポール・ラッドがようやくできた親友のジェイソン・シーゲルと仲良くやっていると、ジェニファー・ロペス似の彼女が最初は男友達が出来て喜んでいた割には不満顔になったりする実際にありがちなエピソードも盛り込みつつ、個人的に切ないなと思ったのは結婚を全く考えていないジェイソーン・シーゲルが色々な男友達と遊んだ後に「俺の家に来ないか」と誘うのですがみんな家庭があるから今日は帰る。となって何となく寂しげになってしまうところはこれって独身(フリー)と既婚の決定的な違いだよなと、なかなか考えさせられました。 一度はけんか別れをするもやっぱり親友みたいな定番もありつつアメリカのコメディって日本にはない独特の雰囲気が合って未公開コメディはやっぱり目が離せません。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ポール・ラッド (ピーター) | 真面目な感じの佐々木蔵之介あたりで。 |
ジェイソン・シーゲル (シドニー) | ノリのよさそうな沢村一樹で。 |
50回目のファースト・キス 50 FIRST DATES (2004) |
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2005年7月 | |
プレイボーイのヘンリーはある日地元のカフェでルーシーという女性と出会い親しくなるが彼女は一晩寝ると前日の記憶が失くなってしまう障害を持っていた・・・ アダム・サンドラーが凄腕のプレイボーイという設定ということがどうも納得いかず、プレイボーイという設定ならベン・スティラーの方がしっくりくるなぁと感じたし、しかもサンドラーの悪友がラジー賞系のロブ・シュナイダーでこってり過ぎる笑いに今回はさすがについていけないかもと思いましたがドリュー・バリモアが出てきてから割と面白くなってきて一安心。事故の後遺症で寝ると記憶が消えるという悲惨な役どころですけどドリュー・バリモアはそこのところをカラッと見せることの出来る人だから「チャーリーズ・エンジェル」の時もそうでしたけど好感が持てます。 それになんと言っても一番面白かったのはやっぱりドリューの弟役のショーン・アスティンです。姉さん思いだけどマッチョになることしか頭にないキャラでコンテストもステロイドを使用したことがバレて失格になった経験はあるし、一見喧嘩は強そうだけど実際喧嘩をすると弱い正真正銘の筋肉バカっぷりが最高で思っていたより出番は少なかったですけどショーン・アスティンを観に行ってやっぱりよかったと思うのでした。 プレイボーイでやりたい放題やってきた男ががなんでこうも一人の記憶障害を持った女に執着するのかが今ひとつ説得力に欠けていますがやっぱりドリュー・バリモアの魅力とショーン・アスティンのイメチェンはやっぱり一見の価値はありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アダム・サンドラー (ヘンリー・ロス) |
アホっぽいけど好感度もある中居正広で。 |
ドリュー・バリモア (ルーシー・ホイットモア) |
不幸な役でもあまりそう感じさせなそうな佐藤仁美で。 |
ロブ・シュナイダー (ウーラ) |
高田純次の悪ふざけそのまんまという感じがして。 |
ショーン・アスティン (ダグ・ホイットモア) |
見た目とキャラクターが照英っぽい。 |
50歳の恋愛白書 THE PRIVATE LIVES OF PIPPA LEE (2009) | |
2010年2月 | |
50歳になったピッパ・リーは全てを兼ね備えた生活を送っていたが隣にやって来た年下のクリスが現われて・・・ ロビン・ライト・ペンが熟女の恋愛を熱演。 話自体ははっきり言って面白みがないのですが、見所は無駄に豪華なベテラン女優たち。ロビン・ライト・ペンの母親役がマリア・ベロに旦那のアラン・アーキンの元妻がモニカ・ベルッチ。レズビアンのジュリアン・ムーアに30代からはウィノナ・ライダーって一昔前なら大ヒット間違いなしの布陣ですがやっぱり話が地味。ロビン・ライト・ペンはいい役者だと思うのでもっとちゃんとした映画で主演をやらせてあげたいなぁと思いました。 ちょっと精神的におかしくなった現在のロビン・ライト・ペンと若い頃の話が行ったり来たりするのですが全体的には印象が薄いです。 印象に残っていることと言えば、親友のウィノナ・ライダーが旦那と浮気するところくらいでしょうか。何か映画にまで出て人のものを取っちゃうような役をやっているウィノナ・ライダーって・・・と思いました。 後はロビン・ライト・ペンは実際より老けた役をやっているのですが、彼女より年上のキアヌが35歳の役をやっているところがなんだか厚かましくて笑ってしまいました。 あとはジュリアン・ムーアがあの歳でホットパンツやらミニスカートという無理目な着こなしをしているのですが何でもやるそんなジュリアン・ムーアのことは応援してます。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ロビン・ライト・ペン (ピッパ・リー) | 涼しい顔して主婦業を完璧にこなしていそうな樋口可南子で。 |
アラン・アーキン (ハーブ・リー) | イメージ的には奥田瑛二っぽい感じの人で。 |
50/50 フィフティ・フィフティ 50/50 (2011) | |
2012年2月 | |
真面目に生活してきたアダムは突然ガンと診断されてしまいやがて恋人も去っていく中、親友のカイルはいつものと変わらずにいてくれるのだが・・・ 脚本家の実体験を基にしたコメディタッチの闘病ドラマ。 ものすごく評判がよかったので期待しすぎたせいか内容はそんなに絶賛するほどではないかなと感じてしまいました。何だかんだ騒がしいけれど友達思いだったりするセス・ローゲンはもうちょっとらしさと出番があってもよかったかなと思いつつもこういう男の友情はいいものです。 面白いなと思ったのが彼女役のブライス・ダラス・ハワードがとんでもない食わせ物で嫌な女、新米セラピスト役のアナ・ケンドリックが問題があるけどいい子。というイメージが逆の役をやっているのですが、これは新鮮でよかったです。 イメージどおりもいいですが、こういう意外な役どころというのも面白くていいですね。 メインの闘病ものとしてはあまり辛気臭くなく、カラッとしている感じが割とよかったです。人間いつ大病するか分からないのでもしもこうなった時はジョセフ・ゴードン=レヴィットのようにというかセス・ローゲンみたいに生存確率50%なんてギャンブルだったらすごいじゃん。くらいの心の広さを持ち合わせていたいものです。 セス・ローゲンをもうちょっと上手く使えていたらこの映画はものすごく面白くなったと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (アダム・ラーナー) | どことなく稲垣吾郎のような雰囲気がある気がします。 |
セス・ローゲン (カイル) | ケンドーコバヤシあたりにお願いしたい。 |
88ミニッツ 88 MINUTES (2007) | |
2008年4月 | |
連続猟奇殺人事件の容疑者がFBI異常犯罪分析医ジャックの証言によって死刑が確定する。それから9年が経ち死刑の日の当日、ジャックの教え子が9年前の事件と同じように殺されてやがてジャックに「88分後の命」を告げる謎の電話がかかってきて・・・ アル・パチーノ主演のサイコサスペンス。 こんな映画ありましたっけ?と思いましたけどアル・パチーノ主演というだけあって何とか公開なんでしょうか?シネパトスでしたけれど・・・ 内容はどことなくシガーニー・ウィーバーとホリー・ハンター共演の10年以上前のサイコサスペンスをベースにした雰囲気(刑務所に入っている凶悪犯の手口と同じ殺人事件が頻発する)でしかも登場人物のほとんが怪しく見えるように作られていて、どこかで観たような気がするという展開が木曜洋画劇場といった感じでしょうか。 内容もラスト、そんなの分かるわけがないというオチでB級なら共演者もアリシア・ウィットにリーリー・ソビエスキーにデボラ・カーラ・アンガー凶悪犯がショーン・ビーン版「ヒッチャー」の保安官と顔ぶれもB級というところがますます木曜洋画劇場風味である意味感心しました。 もちろんアル・パチーノが犯人に疑われるというお決まりの展開を含みつつも疑われるのが遅すぎてこの際疑われるシーンは別になくてもいいのでは?というところも逆に愛嬌があります。 それにしてもアル・パチーノは相変わらず不眠症気味でテンションが高かったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アル・パチーノ (ジャック・グラム) | テンションの高そうな江守徹あたりで。 |
96時間 TAKEN (2008) | |
2009年8月 | |
かつて国のために働いていたブライアンは妻と別れ一人暮らしていた。ある日、娘のキムがフランスへ行くことへ渋々許したブライアンだったが、フランスからの電話中キムは何者かにさらわれてしまい・・・ リーアム・ニーソン主演の超絶アクション。 キャッチコピーは「父の愛が、パリの街を暴走する。」って暴走しすぎで笑えてきます。内容はリュック・ベッソン印らしい大味な感じで、スティーヴ・セガールの暴走シリーズとか沈黙シリーズを彷彿させる展開なのですが演技派のリーアム・ニーソンがやるとそこはかとなく現実味が感じられるところがさすがだなと思いました。 娘の居所を知っているやつらのアジトを執念で見つけ出し、単身で乗り込んで撃破。生き残っているやつには拷問で情報を聞きだすという荒技っぷりなのですが拷問方法も金属を両腿に金属をブッ刺すだけでも痛いのにそこに電気を流してセガールだっらちょっとやりすぎですよ。と言えるのですがリーアム・ニーソンだからシャレになっていなくて怖いです。(セガールが怖くないと言うわけではないのですが何か笑えるところがある) 娘がさらわれる過程や理由は実際に油断をしていたら巻き込まれそうな設定で怖いは怖いのですが、何せリーアム・ニーソンのキレっぷりが半端じゃないのでこういう旅先で巻き込まれそうな怖いシーンも印象が薄くなってしまったのが残念なところ。 リーアム・ニーソンの別れた妻役に今回はなんと「AND」付きのファムケ・ヤンセン。宮殿みたいな家に住んでいて常に強気。さすがのリーアム・ニーソンもファムケ・ヤンセンにはたじたじなのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リーアム・ニーソン (ブライアン) | 「バットマン ビギンズ」で共演した渡辺謙で。 |
100FEET 100 FEET (2008) | |
2010年5月 | |
DVに苦しめられて警官の夫を殺してしまったマーニーは行動範囲を規制され自宅内で過ごすことを条件に釈放されるが、マーニーの周りで不可解なことが起こり始め・・・ ファムケ・ヤンセンの逆ギレホラー。 これ大分前から存在はしっていたのですが、アメリカでも公開したのかしていないのか分からない状態だし、日本ではまず観られないと思っていたら偶然TSUTAYAで発見。迷わずレンタル、そして待ちきれなくてその日に観てしまいました。そんなことは久しぶりです。 100フィートは約30メートルということで逃亡を防ぐため半径30メートル以内でしか行動できない発信機が足についていて、半径30メートル以上もある家に住んでいるところとか設定が無理目で内容ははっきり言って超B級ですよ。だけどファムケ・ヤンセンが主役というだけで★4つは決定。 家に戻ってきてからいきなり旦那の悪霊が出てきてファムケ・ヤンセンか「蒲田行進曲」も真っ青な階段落ち。その後も消えるどころかポルターガイスト現象がエスカレートしてファムケ・ヤンセンの体を張っている具合が半端じゃないです。そして悪霊相手なのでとにかく独り言が多いというかほとんどが一人芝居というところでたまりません。しかもファムケ・ヤンセンらしく何度も悪霊に痛い目に遭わされているのにそのたび逆ギレして立ち向かって行く姿がさすがだなと思いました。 改めて惚れ直しました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ファムケ・ヤンセン (マーニー・ワトソン) | キレる演技が上手そうな小池栄子で。 |
127時間 127 HOURS (2010) | |
2011年7月 | |
馴染みのある渓谷にロッククライミングにやってきたアーロン。しかしアーロンは落石に右手を挟まれてしまい・・・ ダニー・ボイルが実話を映画化した話題作。 結末は観る前から分かっているし腕を挟まれただけのシチュエーションということでアカデミー賞にもノミネートされたけれど実際どうなのかなと思ったのですが、(予告編で女の子と楽しそうにしているしーんが本当に序盤どころかオープニングで、このシーンが終わってタイトルが出た時にはこれからずっとジェームズ・フランコだけしか出てこないの?と思うと心配だったもので・・・)ダニー・ボイルらしい映像が危機的状態でのシーンと意識が朦朧としているシーンにばっちりはまって思っていた以上によかったです。 ジェームズ・フランコもちょっと苦手なんですがあの自業自得っぽいキャラクターとの相性もよくて今まで観たジェームズ・フランコ作品の中では一番良かったかもしれません。 それにしてもですよ、クライマックスのあのシーンは宣伝文句通り熱狂してしまいましたが、人間ていうのは極限状態に落ちいてからのものすごい生命力があるんだなと感心しました。自分だったらあんなことは絶対できないだろうなと思いましたけど。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェームズ・フランコ (アーロン・ラルストン) | 長瀬智也あたりにやってもらいたい。 |
300 300 (2007) | |
2007年6月 | |
フランク・ミラー原作のグラフィックノベルとやらを映画した大群のペルシア軍を300人のスパルタの戦士達が迎え撃つ歴史スペクタクル。 画作りはいかにもフランク・ミラーの雰囲気が漂っていて「シン・シティ」の時よりも映像も進化していて見た目はよかったです。 自分ももうちょっと若かったら筋トレしてスパルタの戦士級じゃなくていいので、腹黒い政治家でありながらなぜか無駄に筋肉はあります(スパルタの男なので)というドミニク・ウェストなみでいいから一度ああいう体になってみたいと男なら絶対思うはずな雰囲気の筋肉のオンパレード。 ペルシア軍の人間以外の敵の象とかサイとかトロルっぽい巨大生物は「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくるクリーチャーに似ていたしスパルタ生まれのゴラムみたいなキャラも出てきて何となく「ロード・オブ・ザ・リング」の雰囲気もあったように思えます。 300VS100万の戦いなのでペルシア軍のスケールが圧倒的なのは分かりますがペルシア王クセルクセスを乗せているお神輿風な台座が無駄にゴージャスでナイス。そんなクセルクセス役はロドリゴ・サントロなのですがものすごくイケメンなの(「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」を観れば分かる)に言われても分からないほど面影全く無しという本人はどう思っているのか分かりませんが観ているこっちとしてはあのビジュアルはちょっと可哀想に思えるのでした。 そんな中、主役のジェラルド・バトラーは確実に株を上げたと思いますがさりげなく「ヴァン・ヘルシング」以来久しぶりに見たデヴィッド・ウェンハムは中々おいしい役でした。言ってみれば「トロイ」におけるショーン・ビーン的ポジションの役で復活。今後もニコール・キッドマン&ヒュー・ジャックマンと共演するそうでここのところ「指輪」出身者の活躍が目覚しくて嬉しい限りです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェラルド・バトラー (レオニダス) | 鍛え方に年季の入っているの渡辺裕之で。 |
レナ・ヘディ (ゴルゴ) | 気が強そうな飯島直子で。 |
デヴィッド・ウェンハム (ディリオス) | ムードメーカーという設定らしいのでTOKIOの山口達也で。 |
ドミニク・ウェスト (セロン) | これは典型的な北村一輝の役でした。 |
ロドリゴ・サントロ (クセルクセス) | オダギリージョーあたりに怪演してもらいたい。 |
(500)日のサマー (500) DAYS OF SUMMER (2009) | |
2010年1月 | |
グリーティングカードの会社に勤めるトムはある日会社にやってきたサマーに一目ぼれしてしまう。やがてトムはサマーと親しくなるのだが・・・ 理想的な女の子に振り回された青年の500日を描いたコメディ。 アメリカで話題になっていたのですが、こういうタイプの映画は公開されにくいのでどうかなと思っていたのですが、無事公開されました。 ビジュアルと今風でとにかくオシャレな雰囲気をかもし出しています。トムとサマーの仕事着というか私服も結構普通なのですがオシャレに着こなしています。グリーティングカード会社でキャッチコピーを生み出すという仕事も様になっていて世界観がとてもよいです。個人的にはラストのオチがアイディアを上手く生かしている感じでよかったです。 奥手気味の青年が運良く付き合った女の子がちょっと独特で振り回されっぱなしという展開も二人が魅力的でこの二人のおかげで完成度が高くなっているなと思いました。そんなちょっと風変わりで天然な女の子役は最近よく見かけるズーイー・デシャネル。 この人のフィルモグラフィーを見ましたが、「エルフ」「銀河ヒッチハイク・ガイド」「イエスマン」とちょっと変わった女の子役が多いというか多すぎます。シリアスな「ハプニング」にも出ているのですがこれもちょっと変わっていて、ズーイー・デシャネルはオドレイ・トトゥ的な変わった娘というポジションを得た女優だな思うのでした。 主人公のジョセフ・ゴードン=レヴィットはあっさり顔すぎて街ですれ違っても気がつかない顔をしているのですがそれがまた自然でした。文科系な感じなのに腕だけは意外と太くさすが欧米人と関係ないところで感心したりもしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (トム・ハンセン) | 爽やかな渡辺謙の息子、渡辺大で。 |
ズーイー・デシャネル (サマー・フィン) | 男を振り回す感じの満島ひかりで。(「プライド」つながり) |
1408号室 1408 (2007) | |
2008年12月 | |
怪奇現象の起こるホテルなどに訪れては本にまとめて出版しているマイクはある日「1408号室には入るな」という絵葉書が届き興味を持ったマイクはホテルを探し出し、支配人の制止も気に留めず1408号室に入室して・・・ スティーブン・キング原作のホラー映画。 今回はどんな恐ろしげな展開が繰り広げらるのか身構えていたら意外と普通のホラーになっていてちょっと拍子抜けしました。なんと言うかちょっとどぎつい「ホーンテッド・マンション」という感じでレトロなホテルのロビーとか部屋の内装とか何かが出てきそうな雰囲気作りはよかったのでもったいないという印象が強く残りました。 ジョン・キューザックも頑張っている感じはするのですが一人で騒ぎまくっているのでやたらと騒がしいんです。怖さを伝えるのだったらやっぱり押し殺した感じでビックリしなきゃいけないと思うんですよね。本当に怖いときは声も出ないと思うので。 そういった点ではスティーヴ・キング作品に結構出ているトーマス・ジェーンあたりがぴったりな感じがします。そういう意味では「ミスト」はキャスティングも雰囲気もすごくよく出来ていたなぁと思いました。 支配人役のサミュエル・L・ジャクソンも別に出なくても・・・という感じなのですが幽霊よりインパクトはあってある意味もうけものでした。 ジョン・キューザックがサミュエル・L・ジャクソンに言いたい放題言うのでいつかキレるのではないだろうかと、ここのところが一番ハラハラしたのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・キューザック (マイク・エンズリン) | 幽霊を見たらものすごく騒ぎそうな八嶋智人で。 |
2012 2012 (2009) | |
2009年11月 | |
2012年作家のジャクソンは別れた妻のもとにいる子供たちをキャンプに連れて行った際に怪しげな男から地球滅亡の話を聞かされる。やがて大規模な災害が世界各地で起こり始めジャクソンは元妻や子供たちを連れて逃げ始めるのだが・・・ ローランド・エメリッヒの十八番ディザスタームービー。 最初2時間30分あると効いて不安だったのですが、まぁ正直最低でも2時間くらいに短縮できると思いました。 最初の天災が起きる前のまどろっこしいところが過ぎるとあとはジェットコースター並みの地球破壊シーンの連続。ジョン・キューザックが車で崩壊する街中をほとんど奇跡的に生き延びるシーンはすご過ぎて笑えてきます。 意味なく怪演のウディ・ハレルソンが半ケツを披露した後に起きる火山大噴火で車ごと地割れに飲み込まれてジョン・キューザックが死んじゃったと思わせつつ、地割れからファイト一発で奇跡の生還のシーンとかもジョン・キューザックに似つかわしくないアクションシーンのオンパレードで地球が壊れて笑っている場合じゃないのに笑ってしまいます。 これ地質学者のキウェテル・イジョフォーという人とキャラクター設定が逆のほうがいいんじゃないのだろうかと思いました。 ネタバレ→何だかんだあってハワイ経由で中国を目指そうとしたらハワイがすごいことになっていて給油できないと思ったら大陸がものすごく動いていて中国が目の前とか最後の津波は5,000メートル級とかやることがざっくりしていてエメリッヒらしいところもよかったんじゃないでしょか。最後もどれだけでかいんだという船のハッチ?を閉めに水の中に潜るジョン・キューザック。普通の映画では死んでいそうな場面をエメリッヒは生かすし、助かってもこの先どうするんだろうという悲壮感は全くなく、めでたしめでたしなところもさすがだなと思うのでした。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・キューザック (ジェイク・カーティス) | 尾美としのりがアクションやるような感じだと思います。 |
キウェテル・イジョフォー (エイドリアン・ヘルムズリー) | 高嶋政宏あたりにお願いしたい。 |
2046 2046 (2004) |
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2004年11月 | |
小説家チャウ・モウワンの生活と彼の描いた作品の世界の物語が混ざった不思議な話。 キムタクのナレーションから始まってキムタク尽くしで一体どうしてくれようと思ったけど苦手なキムタクが出てくるのは前半がほとんどなんでホッとしました。リンゴのかじり方もそんなかじり方しないだろうと突っ込まずにはいられないキザっぷりにキムタクは苦手という領域から面白い人の領域に入りつつある記念すべき作品になったのでした。それとキムタクが出てくるところだけ「月9」っぽかった。 この映画ウォン・カーウァイ作品ファンには感動もののキーワードがたんまり出てきたらしいんですけど、この作品が初カーウァイ作品だったんでそういったところは当然分からなかったです。この作品観る前に「花様年華」「ブエノスアイレス」くらいは押さえておくべきだったかなぁ? ビジュアルは本当すばらしかったんですけど、内容についてはトニー・レオンとチャン・ツッイーの恋愛エピソードくらいしか印象に残っていないんですよね。(当初はこれがメインだったらしい)中盤以降、幻想的なビジュアルとアジアの言葉が心地よくなってたまに意識が朦朧となって、でも記憶が無くなりそうになるとキムタクがいいタイミングで出てくるのでかろうじて眠りに落ちることはなかったけど久しぶりに内容が分からなかったという気分を味わいましたよ。カリーナ・ラウのエピソードなんてもう覚えていませんもん。 コン・リーがチャン・ツイィーを嫌っているとか、キムタクが演技をする事について「泳ぐという行為は同じでも水は確実に違っていた。」とかこの作品を駅伝に例えていたり映画の外側は何かと面白かったですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トニー・レオン (チャウ・モウワン) |
渡部篤郎はどことなくイメージがぴったりのような気がします。 |
木村拓哉 (タク) |
キムタクはキムタクのまんまで。 |
チャン・ツィイー (バイ・リン) |
あの勝気なところが柴咲コウっぽい。 |
2999年異性への旅 WHAT PLANET ARE YOU FROM? (2000) | |
2006年1月 | |
人間より優れた知能を持つ星があるがそこは男しか存在しなかった。彼らは宇宙を支配するために地球人との間に子供をもうけ子孫を増やそうと一人の男を地球に送るのだが・・・ こうういうSFコメディって日本じゃ流行らないというか公開される確立も低くてこの作品ももちろん未公開なんですけどこういう映画って案外出演者が豪華だし結構面白かくて広いものだったりします。 地球に降り立ったばかりなのになぜか保険会社のエリートってところは置いといて同僚がこの手のコメディに最近欠かせない存在になってきているグレッグ・キニアですが今回も女ったらしで宇宙人の手柄を横取りして出世するような狡い役が良く似合ってナイスです。宇宙人とアネット・ベニングが出会うきっかけも断酒の会に忍び込んでナンパしようとしたからだし。 アネット・ベニングもよくこんな系統の映画に出たなぁと思っていたらベン・キングスレーなんて宇宙人のボス役で出てくるし、宇宙人を密かに追い続けるジョン・グッドマンはネタバレ→最後ベン・キングスレーを撃ち殺して最後お土産に死体を「おくれ」と言ってうれしそうに持って帰るし←本当普通じゃありえない俳優達が出てきてちょっとだけ贅沢な気分になりました。 主役の人は顔はなんとなく見たことある程度で名前も知らなかったんですけど残った印象はなんかアメリカ人なのにものすごい演歌顔だなと感じたのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ギャリー・シャンドリング (ハロルド・アンダーソン) | 高橋克実をさらに脂ギッシュにした感じで。 |
アネット・ベニング (スーザン・アンダーソン) | あの熟女感覚は松坂慶子を思い出させる。 |
ジョン・グッドマン (ローランド・ジョーンズ) | なんでも徹底的に調べないと気がすまなそうな伊集院光で。 |
グレッグ・キニア (ペリー・ゴードン) | 阿部寛は狡い役をやっても様になると思う。 |
10億分の1の男 INTACTO (2001) |
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2004年9月 | |
飛行機事故で奇跡的に生き延びたトマスはフェデリコと名乗る男にその運の強さを買われ不思議なゲームに参加する。フェデリコも昔その運の強さを買われたのだがその力の育ての親サムに運を奪われてしまったのだ。フェデリコはトマスを連れサムのもとへ向かうのだが・・・ 世界一運の強い人間の座を賭けて戦う不思議な映画。なんていうのかここ何十年間世界一運の強い男サムが人に触れるだけでその人の強運を吸い取ってしまう能力、この能力はぜひ欲しいと思ったけどこれってちょっとした「X-MEN」のローグじゃないか? 自分の大切なものをかけて勝負する大会や、王者サムに挑戦するまでに予選を行う地区大会風なものまでいろいろと趣向を凝らしているけどこのゲームが頭に蜜を塗って頭に昆虫が止まったら勝ちとか目隠しして森の中を全速力で駆け抜けて最後まで木にぶつからなかった人が勝ちとか勝っても虫が頭に止まっているってのが嫌だし、森の中の疾走じゃ負けたらこれは完璧に痛いから嫌。勝っても負けてもなんだかいいことなし、これなら普通の運の持ち主でいいかと思えてしまいました。 世界一運の強い男にマックス・フォン・シドー。イアン・マッケランのようにカリスマ性がやっぱりこういう大御所がいるとレベルが上がるかろ不思議です。 あ、なんでも宝くじの一等が当たる確立が2300万分の1でカジノで億万長者になる確率は60万分の1だそうで一攫千金を狙うなら宝くじより断然カジノ。交通事故に遭う確率が7000分の1と意外に確率高い。と本編よりも予告編に感心してしまったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
レオナルド・スバラグリア (トマス) |
北村一輝で。なんだかんだいって「キル・ビル」に出演した運のよさときたら・・・ |