ラースと、その彼女 LARS AND THE REAL GIRL (2007) | |
2008年12月 | |
小さな田舎町、心優しい青年のラースは女の子とまともに話すことが出来ず兄夫婦のガスとカリンを心配させていたが、ある日恋人を紹介しにやってきたがラースが連れてきたのはインターネットで購入したリアルドールだった・・・ 主演のライアン・ゴズリングがアカデミー賞にもノミネートされたハートウォーミング・ストーリー。 アダルトな人形を恋人と見立てて生活を始める内気な青年という突飛もない話なのですが田舎町のみんながみんなラースに合わせてくれてこの町には嫌な奴が全く出てきません。町のバーなんかにたむろする輩が人形をからかって壊したり盗んだりする嫌なシーンがなくストレートに温かい話に仕上がっているところがいいなと思いました。 ラース自身も恋人がいなくて何とかしなくてはならないのは何となく分かっていつつもどうしようもないからリアルドールという選択肢を選びまた最後のネタバレ→リアルドールとの別れというか落とし前も自分自身でつけるところもラースの成長みたいなものが感じられてよかったです。← 義理の姉役のイギリス人女優エミリー・モーティマーは地味ですがいい味出していたし、女医のパトリシア・クラークソンも相変わらず上手くて脇役もしっかりしていていい感じ。そしてやっぱりイケメンのライアン・ゴズリングがメタボに体重増やして見た目もダサいながらも誰からも好かれる好青年という役どころを上手い具合に捕らえていて、個人的には同じライアンでもB級よりのライアン・レイノルズの方が断然好きだったのですが、この映画でゴズリングを見直したのでありました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ライアン・ゴズリング (ラース・リンドストロム) | イメージ的には妻夫木聡といったところでしょうか。 |
ライセンス・トゥ・ウェディング LICENSE TO WED (2007) | |
2008年10月 | |
恋人のベンにプロポーズされ結婚することを決めたセイディは昔から通う教会で式を挙げることにするのだが、カリスマ的な牧師のフランクに「結婚準備講座」をパスしなければ式を挙げられないことになり二人は早速「結婚準備講座」を受けることにするのだが・・・ 最近未公開作品が多いロビン・ウィリアムズのテンション高めの結婚コメディ。 マンディ・ムーアは完璧主義、相手はちょっと三枚目な感じがしてこの二人が卒業すれば間違いなく離婚しないで済むと言われている結婚前備講座を受ける中で紆余曲折ありつつも・・・という展開が繰り広げられていくのですがマンディ・ムーア目当てで観始めましたが、相手役の男のやることが面白い具合に全て裏目に出るので同情せずにはいられません。 ロビン・ウィリアムズも神出鬼没というか同棲している二人の家を盗聴したりしてあの手この手でラブラブっぷりを邪魔する試練を与えるのですがやっぱりあのハイテンション、暑苦しいかったですがうっとしいくはなかったです。そして弟子の子供がまた可愛げが全くなく、ほぼ無表情でロビン・ウィリアムズの手先となって色々仕掛けてくるのでこの子は将来まともに育つのであろうかと不安になってしまいました。 マンディ・ムーアのお姉さん役(離婚してで戻って来た)にベン・スティラーの奥さんクリスティーン・テイラーがさりげなく出ていたのが一番印象に残りました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ロビン・ウィリアムズ (フランク) | 結婚のことはおまかせという感じの桂三枝で。 |
マンディ・ムーア (セイディー・ジョーンズ) | しっかりしていそうな竹内結子で。 |
ジョン・クラシンスキー (ベン・マーフィー) | 三枚目な雰囲気の佐藤隆太で。 |
ライフ・アクアティック THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU (2005) |
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2005年5月 | |
海洋探検家でドキュメンタリー監督のスティーヴ・ズィスーはある日仲間のエステバンがジャガーザメに食べられてしまう。ズィスーは復讐を兼ね新作を撮ることにしたがズィスーのもとに息子を名乗るネッドという男が現れる・・・ 最近、昔の分かりやすい展開の日本映画ばかり観ていたせいかウェス・アンダーソンのレベルの高いコメディについていけなかったんですけど数日経ってじわじわよくなってきました。 観ている時は微妙な感じがしたんですけど思い起こせばやっぱり独特の雰囲気があってよかったです。 船を真っ二つにカットし斬新な今まであったようでなかったセットだし七色のタツノオトシゴとかよかったしジャガーザメなんてキッチュだけどすごい好きで、カラフルな海洋生物のフィギュア達すごく欲しいです。 キャストもいつものウェス・アンダーソン組はナイスコンビネーションでひいきのオーウェンはほとんど主役級の扱いでうれしかったです。そんなアンダーソン組にケイト・ブランシェットやウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラムといった相変わらず豪華な面子が加わってすごいなと思います。 特にケイト・ブランシェット訛りの効いた英語でこの人やっぱりただ者じゃないと思わせるし彼女が出ているだけで作品のレベルが1ランク上がるような気がします。オーウェンとブランシェットのカップルはなんだか真逆の組み合わせのような気がして不思議な感覚でした。 オーウェンにビル・マーレーをとられちゃって嫉妬してこっそり意地悪するウィレム・デフォーも今思えば相当楽しかったなぁ。もう一度ちゃんと観なおしてみたい気持ちでいっぱいです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ビル・マーレイ (スティーヴ・ズィスー) |
面白くもあり気難しい感じもする小林稔侍で。 |
オーウェン・ウィルソン (ネッド・プリンプトン) |
ほわーっとした感じの草なぎ剛あたりで。 |
ケイト・ブランシェット (ジェーン・ウィンスレット・リチャードソン) |
サバサバした感じの財前直見で。 |
アンジェリカ・ヒューストン (エレノア・ズィスー) |
貫禄があってかっこいい倍賞美津子で。 |
ウィレム・デフォー (クラウス・ダイムラー) |
油断してるといきなりビンタしそうな原田芳雄で。 |
ライフ・イズ・ベースボール GAME 6 (2005) | |
2008年10月 | |
劇作家のニックは新作を書き上げ前評判は上々だったが、辛らつな批評家スティーヴンが初日に観に来ると聞いて気が気でなかった。しかしそれ以上にレッドソックスの大ファンのニックは新作の初日に行われるワールドシリーズ優勝のことで頭がいっぱいで・・・ マイケル・キートン主演の風変わりなコメディ。 これビデオスルーかと思いきや劇場公開されていたのですね。全く気がつきませんでした。一応コメディということなのですがひとつも笑えるところがないしそれぞれの設定があまり活かされていない感じがします。 ロバート・ダウニー・Jrは相変わらず上手いのですが、今回の批評家役は顔にアザがあって観劇の時にはメイクをして出かけて世間には辛らつな批評家で知られているけれど正体は知られていないというキャラですが、この顔にアザがあるという設定がだから何?というくらいに活きていなくてもったいないです。 主役のマイケル・キートンは浮気して家を出た嫁のキャサリン・オハラに初日は観に来いというくせに自分は初日に観に行かずパブか何かでレッドソックスの試合を観ていてそれでいいのか?と思うしだいです。(まぁレッドソックス狂ということだからなのでしょうが・・・) 盛り上がるところが全くないので内容で褒めたくても褒めるところがない不思議な映画なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・キートン (ニック・ローガン) | ちょっと強引な印象のある奥田瑛二あたりで。 |
ロバート・ダウニー・Jr (スティーヴン・シュウィマー) | シニカルな感じがする仲村トオルで。 |
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル THE LIFE OF DAVID GALE (2003) |
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2003年8月 | |
同僚のコンスタンスをレイプし殺害した容疑で死刑が確定した大学教授デビッド・ゲイル。彼は刑の執行三日前に女性記者ビッツイーに自分のことを記事にするよう指名した。 ビッツイーは取材を進めていくうちにゲイルが無罪でないかと思い始めが残された時間は後わずかで・・・ 死刑制度は是か非かと問う骨太のサスペンス映画。死刑制度には反対だというアラン・パーカーが監督というだけあって、ラストは実際にこういうこともありそうで久々に考えさせられるものがありました。 死刑制度に反対する人々の中の多くに冤罪だったらどうする?というのが一番多く聞かれる声みたいですけど、この映画のテーマはまさにそれ。前半は死刑制度反対の活動家デビッドの行動が描かれていますが、死刑制度賛成派はじゃあ実際に冤罪はあったのか?という問いかけをして答えられないデビッドの葛藤も描かれていてこれがちゃんと後のストーリーにちゃんと生きているところもよかったと思います。 一応ネタバレ→キャッチコピーの「あなたはこの結末に納得できますか…」で死刑になってしまうのは想像ついたけど、それが単純に冤罪という形で終わらせるのではなく、実は死刑制度反対者達の身を挺して行った行動というオチに関心させられました。← メインキャストも実力を十分発揮した演技をしています。ケヴィン・スペイシーの全てを悟ったようなあの表情。 一匹狼的な女記者を演じたケイト・ウィンスレットが特によくって、証拠の品を持って田舎道を疾走するシーンなんかはかっこよささえ覚えてしまうくらい迫力がありましたね。ラストのネタバレ→ぎりぎり間に合わず死刑執行されてしまったときの絶望の表情なんかもすばらしいと思います。← ローラ・リニーもネタバレ→白血病だから決心したあの行動に←説得力があり、大作では脇に回りミニシアター系ではメインを演じて培った演技力なのかいままで観た彼女の作品の中でベストでしたね。 本当に最後のネタバレ→別れた妻のもとに届けられるお金となんでもする生徒からの手紙。届けられた手紙の意味は学生をレイプしていない、デビッドは潔白な人間だったと仲間は伝えたかったのではないでしょうか?← |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケヴィン・スペイシー (デビッド・ゲイル) |
真面目な大学教授っぽい雰囲気の段田安則で。 |
ケイト・ウィンスレット (ビッツィー・ブルーム) |
イメージ的に木村佳乃かなぁ? |
ローラ・リニー (コンスタンス・ハラウェイ) |
鈴木京香で。プラトニックな関係を主人公と築く女教授役にぴったりそうで。 |
ライラの冒険 黄金の羅針盤 THE GOLDEN COMPASS (2007) | |
2008年3月 | |
両親を亡くしオックスフォードの学園寮で育ったライラの周りで最近子供が行方不明になる事件が多発し親友も行方不明になってしまう。そんな中、実力者のコルター夫人はライラのに近づき旅に出るのだが・・・ 最近流行のファンタジー三部作が新たに公開。 ニコール・キッドマンが悪役でダニエル・クレイグやエヴァ・グリーンも出ていてものすごく話題のわりにいい評判を聞いていなかったせいか実際観てみたら意外と楽しめてしまいました。ニコール・キッドマンは金のドレスを着こなして相変わらずだなぁと思ったし・・・ 主人公の女の子も子供なのにティルダ・スウィントンっぽい顔つきで性格がきつそうだなと思ったのですが、この顔つきのおかげで結構自分勝手な行動するところが妙にはまっていてこれはこれでいいキャスティングだと感じました。 物事がトントン拍子に進んでこれといったピンチがないのが物足りなく感じもして逆に出番の少なかったダニエル・クレイグの方がピンチなことに遭遇する確立が高くてダニエル・クレイグ主演でファンタジーな「007」でもいいような気がしました。 終わり方も次に続くという匂わせ方がすごく薄いところも評判が悪い原因だと思います。 エヴァ・グリーンは続編で出番が増えるようですが続編の話が決まっていないようなのでちょっと心配です。 悪い閣僚?みたいな中にこの手の映画で悪役はお手のものでお馴染みのクリストファー・リーも混ざっていて今後の暗躍っぷりが楽しみなのでアメリカでヒットしていなくても続編は作ってもらいたいところです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコール・キッドマン (コールター夫人) | 鈴木京香にやさしそうな顔の下に何か企んでいる役をやってもらいたい。 |
サム・エリオット (リー・スコーズビー) | お茶目な感じの黒沢年男にお願いしたい。 |
LOVERS 十面埋伏 (2004) |
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2004年9月 | |
唐の時代、政治は腐敗し反乱軍の中でも最大の「飛刀門」がさらなる勢力拡大を図っていてた。そんな中、牡丹坊に踊り子として飛刀門のものが紛れ込んでいるという情報を劉は入手し金に客として潜入させるのだが・・・ 金城君(なぜか金城武のことをそう呼びたくなる)のがメインかと思いきやチャン・ツィイーが三人の中じゃ主役じゃないか?と思えるくらい出ずっぱり金城君とアンディ・ラウとのからみもあったし。「グリーン・デスティニー」「HERO」ときてチャン・ツィイーはアジアの格闘美少女の地位を確立した感ありで牡丹坊の舞と戦いがすごかったです。予告編でチャン・ツィイーのキメのポーズの間を飛び交う豆(最初ポップコーンかと思った)が太鼓に当たりその通りに舞うシーンは新体操でも食べていけると思ったほどに圧倒されてしまいましたよ。チャン・ツィイーが使う飛刀も意思を持ってるんじゃないか?ってくらいありえない動きも観ていた楽しかったし、武器がなくなるとそこら辺にある棒切れや竹ざおで役人達と一戦交えるチャン・ツィイーは根性系アイドルのようにも思えてきました。 金城君は日本語で演技している時よりはちゃんとしていたと思うけどたまに下手な感じになるのは気のせいでしょうか?昔プレステの「鬼武者」のクライマックスで「やめろぅ!」って棒読みで台詞を言っていたが話題だったのをふと思い出してしまいました。 アンディ・ラウも今回いいとこなしでしたね。観ていて気の毒になりましたよ。ネタバレ→金城君にチャン・ツィイー持っていかれるわ蹴られるわで・・・←そりゃ「うぉー!」って雄叫びも吹き替え(だったと思う)にしたくもなるさ。アンディ・ラウは「マッスルモンク」と「インファナル・アフェア 終極無間」に期待することにします。 最後もネタバレ→チャン・ツィイーがアンディ・ラウにやられて死んじゃったかぁ。と思っていたら起き上がるから驚きです。しかも何回も復活するから←終いには笑えてきました。気分はすっかり「お逝きなさい!」って感じで。解説を読んだらなんでもあの状態で持ちこたえられたのは気功のなせるわざなのだそうだ。 結局ネタバレ→政府と「飛刀門」の結末は描かれなかったけど←まぁビジュアルだけで満足できたからまぁ良しとしますか。 |
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ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
金城武 (金/随風) |
弓矢とくればオーランド・ブルームで。 |
アンディ・ラウ (劉) |
ヴィゴ・モーテンセンで。オーランド・ブルームと是非一騎打ちしてもらいたい。 |
チャン・ツィイー (小妹) |
今一番の旬キーラ・ナイトレイあたりで。 |
ソン・タンタン (牡丹坊の女将) |
フランシス・マクドーマンドは女将さんもいけそうで・・・ |
ラ・ジュテ LA JETEE (1962) | |
2006年6月 | |
「12モンキーズ」の元ネタとなった短編。 内容は第三次世界大戦後の近未来の廃墟となったパリを舞台に戦争で生き抜いた勝利者と呼ばれる科学者達が捕虜を使って原因を探るためタイムトラベルの実験をしていて実験台となった捕虜のタイムトラベルを中心に描かれているSFなんですけど、フランス映画だしちょうどこの頃ヌーベルバーグの時代でなんとなくそんな雰囲気も伝わっていて約30分の内容の中におしゃれでモダンなものがぎっしり詰まっているなという印象を受けました。 この映画が新しいなと思ったのは全編モノクロ写真で解説は全てナレーションというおフランスの紙芝居を観ているようで途中一瞬写真じゃないシーンもさりげなく挿んで今、動いたよね?と目を疑ったりして、ちょっと夢を見ているような不思議な錯覚を起こしました。 眼鏡などのアイテムや退廃したパリの街や怪しげな科学者達などを見るとなるほどこれは「12モンキーズ」っぽい雰囲気をかもし出していてカルト的な人気がでるのも無理ないなと感心したのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (短編なので今回はなし) |
ラスト・エクソシズム THE LAST EXORCISM (2011) | |
2011年11月 | |
悪魔祓いの儀式をいかさまで行ってきた神父のコットンは次の依頼を最後に悪魔祓いから足をあろうつもりでいた。そして悪魔が憑りついたという少女の元へと向かうのだが・・・ カメラ目線の悪魔祓いホラー。 すっかり定番ですよね。POV形式。今回は主人公に共感できないというところが新鮮でせいた。神父がいかさまをして悪魔祓いをいかにもな感じでやって金儲けをするというふとどき者なのですが、何かよせばいいのに正義感に目覚めちゃって悪魔に取りつかれた女の子をどうにか救おうとするんですよね。ということで感情移入はせずに客観的?な感じで観ましたがお化け屋敷感覚でなかなか面白いです。次のシーンでドッキリが来るなと思ったところで予想通り来る感じとか。 といいつつ、内容も今までの映画だったら神父は保温等に真面目な感じで悪魔祓いをしようとするけど、この映画は初っ端からなんちゃって悪魔祓いで一儲けするようなあくどい感じの一味違ったテイストなのでこの映画も割と大胆なことをするよねという感じで感心しました。ある意味宗教にケンカを売っている感じがするし、悪魔も出てきてちゃんとしたスタンダードな神様?みたいなのが出てこないのが新しいなと思いました。 神父もいかにも胡散臭い感じがよかったし、悪魔に取りつかれている女の子も最初はほんと美少女という感じなのが最後はものすごい形相になっていてすごかったし。 あと、この子のお兄さんがどこかで見たことがあると思ったら「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」で超音波で空を飛ぶという微妙な特技を持った彼でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
パトリック・ファビアン (コットン・マーカス) | ちょっと胡散臭い感じのする羽賀研二で。 |
アシュリー・ベル (ネル) |
大谷玲凪で。「渡る世間は鬼ばかり」の子役。 |
ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE (2001) |
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2002年11月 | |
伝説的なアーウィン陸軍中将は部下を死なせてしまったため、軍事刑務所に送られてきた。そこでは刑務所長ウインターが囚人達に非人道的行為を行なっていた。 アーウィンは他の囚人達とともにウインターに立ち向かうのだった。 お決まりの囚人が刑務所の職員に立ち向かうもの系のお話ですが、他のものとちょっと違う所は、悪者は刑務所長だけという所と、刑務所が軍事刑務所というシチュエーションでなかなか楽しめました。 だけど刑務所長の嫌がらせって、「告発」のゲイリー・オールドマンの嫌がらせに比べりゃ全然甘いですね。 特に、素のままでリーダーになれてしまうアーウィンと、リーダーになりたくてもなれない刑務所長の対比っていうのか、そういうのよかったと思いますよ。 後は、落ちこぼれや荒くれ者、ひねくれ者までがなぜか主人公にどこまでもついていきます。な展開が繰り広げられていくわけですな。 刑務所長役のジェームズ・ガンドルフィーニの笑顔で焦ってますって所はなんか凄みがありました。 ラストなんてレッドフォードそこまでしていい人やりたいか?なんて思いましたがそれでよかったんですよ。なんてったてロバート・レッドフォードが中途半端にいい人やるわけないんですから。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ロバート・レッドフォード (アーウィン陸軍中将) |
常にいい人臭が出ている、松本幸四郎で。 |
ジェームズ・ガンドルフィーニ (ウインター大佐) |
いつまでたっても中途半端な出世で止まっている役が多い、高橋克実で。 |
ラストキング・オブ・スコットランド THE LAST KING OF SCOTLAND (2006) | |
2007年3月 | |
スコットランドの医学校を卒業したニコラスはウガンダの小さな村に旅立つ。やがてニコラスはウガンダの新大統領イディ・アミンを偶然救ったことから彼の主治医となるのだが・・・ 悪名高いアミン大統領を若きスコットランド医師の視点から描いた作品。 ニコラスという男に視点をあわせて、最初は彼なりに何か本当に人の役に立ちたい、冒険したいと思ってウガンダの小さな村に行くけれど、それだけではだんだん飽き足らず刺激が欲しくなってしまう。そんな中アミンと出会って主治医になっていきなり都会の生活で何不自由なく暮らし始め側近の行動を告げ口したりするうちに結果的にのし上がりやふぁてアミンという人間の残虐性に気がついた時はもう遅いというか人間の悪いところというかダークサイドに染まっていくところが緊張感高く描かれていてアミンの話なんですがニコラスの話としてとらえても面白いなぁと思いました。 アミンという男はカリスマ性は恐らくものすごくあって多分リーダーと資質はあったんだろうと思うのですが人を信用することが出来なかったから残忍な行動に出たのではないのだろうかと感じました。 この役でアカデミー賞をとったフォレスト・ウィティカーは今までいいと思ったことはないのですが鬼気迫るものがあってよかったです。ニコラス役は「ナルニア」でファンタジックにタムナスさんを演じた人だそうでそんなかけらを微塵も感じさせず今後ちょっと注目していきたいリストに入りました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
フォレスト・ウィティカー (イディ・アミン) | ここじゃそっくりと言われてはや何年の笑福亭鶴瓶で。 |
ジェームズ・マカヴォイ (ニコラス・ギャリガン) | 要潤あたりにやってもらいたい。 |
ラスト、コーション 色・戒 (2007) | |
2008年2月 | |
1942年、日本軍占領下の上海でチアチーは抗日運動に熱心なクァンに誘われ演劇部に入る。やがてクァンは敵対する日本よりの組織のリーダー、リーの暗殺を思いつき看板女優となったチアチーをリーに近づけるのだが・・・ 過激な性描写が話題のアン・リーのサスペンス・ロマン。 てっきり純粋な女スパイものかと思いきや学生のスパイごっこみたいなところから事が発端になるところがビックリします。抑圧された若者のエネルギーと当時の世相が混ざり合い爆発してこういう突拍子もない行動にさせたのかなぁと思いながら観ました。 演劇部のリーダーのワン・リーホンが熱いのは分かるけれど空回りしている感がよく出ていてイライラするのですがこれがないと始まらないのですがグループのメンバーはこの計画性のないリーダーによく付いていったなぁと思います。 トニー・レオンより出番が多いタン・ウェイはメイクをしないと普通の素朴な女学生といった感じで若奥様でリーに近づく時はちょっと濃い目の化粧で見た目いもに面性があるのですが心理描写的にも二面性を持ち合わせて苦悩していくところがよかったです。 トニー・レオンも今まで観てきた作品(といってもちゃんと観始めたのは「インファナル・アフェア」からなので偉そうなことは言えないのですが)ラブシーンであそこまでチャレンジングなことをやるとは見直したを通り越して衝撃的。この歳で新境地が開拓できたトニーもやった甲斐があったと思います。これはアンディ・ラウじゃ出来ないと思うし。 重厚に作られているのでラブシーンは要らないと思ったりもしたのですがあのシーンがあったからこそ全体に緊張感がみなぎって2時間30分以上の大作が飽きることなく観ることが出来たのかなとも思ったりして色々考えさせられました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トニー・レオン (イー) | サディスティックな役も似合う寺脇康文で。 |
タン・ウェイ (ワン・チアチー/マイ夫人) | いろいろな役が出来そうな田中麗奈で。 |
ワン・リーホン (クァン・ユイミン) | なんだか瑛太っぽかったです。 |
ラストサマー I KNOW WHAT YOU DID LAST SUMMER (1997) |
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2002年6月 | |
高校卒業パーティーのあとジュリー、ヘレン、レイ、バリーの4人は車で走っている時に人を轢いてしまう。途方に着くれた4人は男を海に投げ捨て、誰にも言わないと約束をする。 それから一年後、ジュリーのもとに謎の手紙が届くようになる。ほかの仲間たちにもさまざまな身の危険が迫っていて・・・ これ何回目だろう?観たの。アメリカの学園ホラーものってすごく好きなんですよ。「スクリーム」とか。 当時この4人アイドル的存在がったが、5年たった今でもアイドル的存在っつーのが怖い(すごい) 金髪カップルとブルネットヘアカップルの仲良し4人組でどっちのカップルが生き残るかっていうと、続編のキャストを見てわかる通り、ブルネットのカップルが生き残っちゃうんですよね。本当は金髪カップルに生き残ってもらいたかったけど・・・ サラ・ミシェル・ゲラーがいい!当時20才、現在25才。5年前から顔が変わっていないっていうのもすごい。(っていうか20才であの顔なのがすごいのか・・・)彼女を見るとブリトニーを連想する。ブリトニーあれで21才なところが。 サラ・ミシェル・ゲラーの姉ちゃん役にブリジット・ウィルソン(ピート・サンプラスと結婚してからサンプラスとつけてる模様)と、アン・ヘッシュなんかもでていたりなんかしてます。 90年代のブリジット・ウィルソンは不幸だった。この映画で関係ないのに殺され、「TATARI」では真っ先に殺されちゃう役でしょ。おまけに松田聖子の「サロゲート・マザー」じゃ聖子の代理母役(しかもサイコ)だよ。ピーと・サンプラスと結婚後は結構いい役もらっているみたい。 しかしこの映画ってよく考えるとすごいよ。人轢いて、海に捨てて、フィッシャーマン(殺人鬼)に追い掛け回されちゃうけど、最後は見事?フィッシャーマンを倒して、めでたしめでたしなんだもの。しかも友達殺されちゃってるのに、ジュリー&バリーは悲しむ様子も全くなし。 こんなノー天気なところが好き。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェニファー・ラヴ・ヒューイット (ジュリー・ジェームス) |
仲間由紀恵で。やっぱり、黒髪って所がポイントですかね。 |
サラ・ミシェル・ゲラー (ヘレン・シバース) |
サラ・ミシェル・ゲラーほど華やかさはないが、たしかにきれいな矢田亜希子で。 年齢不詳気味なところも一緒ということで。 |
ライアン・フィリップ (レイ・ブロンソン) |
中居正広なんかどうでしょう?殺されちゃう役ですが・・ |
フレディ・プリンゼ・Jr (バリー・コックス) |
さわやかーなところで、中村俊介。(サッカー選手じゃないよ) |
ラスト サムライ THE LAST SAMURAI (2003) |
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2004年1月 | |
国のために少数部族を次々と倒してきたネイサン・オールグレン。しかし彼は本当に国のためだったのかと悩んでいた。そんなある日、西洋化が急速に進む日本に出向き政府の軍を指揮するように命じられる。やがて政府は敵対する侍討伐を向かうが、勝元率いる侍達に返り討ちに遭いネイサンは勝元らの囚われの身となるが・・・ ほとんど、いや全くといっていいほど期待していませんでいたけど、ある時ニュースで渡辺謙がゴールデン・グローブ賞にノミネートされたとそれは大騒ぎ。トム・クルーズもノミネートされたのにそっちのけで。という訳でわずかな期待と大きな興味がわき早速鑑賞をしてみました。 渡辺謙予告編で話す英語を聞いてなかなかやるな。と思ってはいましたけどここまで存在感があるとは思いませんでしたよ。トム・クルーズを相手に余裕の演技。完全にトムを食っていて、これはノミネートされるだろうなぁ。ところどころにユーモアも混ぜているしね。 真田広之もライバルと書いて「友」と呼ぶみたいなおいしい役どころ。ラストの決戦でトム、渡辺謙、真田のスリーショットは本当に奇跡的。こんなにもまともに日本が描かれたハリウッド映画はきっと最初で最後だろうな。 小雪もトムとキスまでして日本の女優業界はこれでしばらくは安泰と見た。化粧が濃いのがすごく気になったのとトムのことを「獣のにおいが耐えられない。」という台詞はどうなんだろうと思いましたけど。 政府は西洋化をすすめようとしているのに勝元の村に忍者を送りこんだりしておかしなところはあるけど、いいせん行くと思う「ラスト サムライ」なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・クルーズ (ネイサン・オールグレン) |
真田広之で。トムと役をそのまんま入れ替わってやってほしい。 |
渡辺謙 (勝元盛次) |
男気あふれるショーン・ビーンで。 |
真田広之 (氏尾) |
ということでトム・クルーズで。 |
小雪 (たか) |
一押しのあっさり美女ナオミ・ワッツで。 |
ラスト・ショット THE LAST SHOT (2004) |
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2005年8月 | |
出世に伸び悩むFBIの捜査官のジョーはハリウッドに関わりのあるギャングを逮捕しようとプロデューサーに成りすまし監督志望のスティーヴンを騙し捜査をするのだったが・・・ これ実話を元に作ってあって、特典映像にも騙したFBI捜査官と映画では一人でしたけど騙された二人が10年ぶりくらいに再会するというところがハリウッドらしかったし、映画学校を出て10年間芽が出なかったところを運悪く利用されるマシュー・ブロデリックとかFBI捜査官にアレック・ボールドウィンに主役のB級女優役にトニ・コレットとかギャングにトニー・シャローブと一見面白そうな感じでしたが久しぶりにはずした作品を観たって感じです。きっとアレック・ボールドウィンとマシュー・ブロデリックどっちかに焦点を当てればよかったのに二人を主演にしちゃったからバランス悪くなっちゃんたんだと思います。 アレック・ボールドウィンが捜査そっちのけで本気で映画制作になるところに面白みがあるんでしょうけど正直ちっとも笑えなかったのもそのせいかな?なんかオープニング潜入捜査でギャングのふりをして指まで切られて逮捕するコメディにふさわしくない変な気合いの入り方はやはり「チーム★アメリカ」で最もグレートな俳優と言われてしまっただけのことはあるアレック・ボールドウィンならではだと思いました。 キャリスタ・フロックハートがいつも何かにキレ気味なブロデリックの恋人役とかトニ・コレットとか女優陣はよかったし、ジョーン・キューザックなんか最高だったし、おまけにアレック・ボールドウィンの弟がレイ・リオッタ(しかもFBI捜査官)って本当キャスティングはよかったのにイマイチだったのは残念。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マシュー・ブロデリック (スティーヴン・シャッツ) |
冴えない感じが「姑獲鳥の夏」の時の永瀬正敏っぽくて。 |
アレック・ボールドウィン (ジョー・ディヴァイン) |
見た目は小林旭のようになってきている気がします。 |
ラスト・ブラッド BLOOD: THE LAST VAMPIRE (2008) | |
2009年5月 | |
父親を殺したオニの起源オニゲンを倒すべくアメリカ空軍の基地にある高校に潜入したサヤ。彼女は同級生のアリスがオニに襲われているところを助けたことでオニゲンに近づくのだが・・・ チョン・ジヒョンがセーラー服を着て戦うアクション映画。 設定が1970年というところが原作を知らないので何とも言えないのですが同じなんでしょうか。雰囲気はちょっとレトロであって日本のようで日本でないみたいな無国籍っぽい感じが意外と悪くなかったです。 オニのCG?というか特撮?がものすごく古臭いので若干テンションが下がりましたがバッサ。バッサとオニを斬るシーンは割りと爽快でよかったのですが、すごく許せなかったシーンがあるんです。 チョン・ジヒョンが子供時代の話なのですが、ボーイフレンドの男の子の生え際とカツラの境目が完全にカツラですという感じでメッシュ部分が丸写しというか大写しでこれだけは許せなかったです。テレビドラマの時代劇でもこれよりかはましだと思います。「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラスまでとは行かなくてももう少し何とかしてもらいたかったカツラ問題。 話題の小雪はよかったです。涼しい顔をして軽くチョン・ジヒョンをあしらう姿が様になっているし、怒った時の顔も迫力満点で小雪を怒らせたらいけないと思うのでした。 あと、父親代わりにチョン・ジヒョンを育ててくれた倉田保昭も還暦過ぎているとは思えないいい動き。さすが和製ドラゴンと呼ばれているだけのことはあります。と日本人俳優がとてもよかっただけにカツラの生え際問題はもったいないと思うのでした。この映画の監督はデル・トロやピーター・ジャクソンだったらなぁ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
チョン・ジヒョン (サヤ) | イメージは関めぐみといった感じで。 |
アリソン・ミラー (アリス) | 福田沙紀にお願いしたい。 |
小雪 (オニゲン) | こういう役はやはりルーシー・リューで。 |
ラスト・ホリデイ LAST HOLIDAY (2006) | |
2008年6月 | |
デパートの調理器具の販売員として売り上げNo.1を誇るジョージアは真面目でコツコツと働いてきたがある日、余命3週間の宣告をされてしまう。残りの人生を楽しもうと考えたジョージアは貯金を全て下ろしチェコの一流ホテルで優雅な生活を始めるのだが・・・ クイーン・ラティファの王道豪快コメディ。 クイーン・ラティファが余命3週間と宣告されて人生の最期は豪遊してやろうという内容なので、絶対誤診ということも分かりきっているのですがこの手の映画は感動ポイントも抑えていて楽しめるから好きです。 チェコの一流ホテルでは地元の議員が教会のイベントをすっぽかしてバカンスに来ていたり、ラティファの会社のお偉いさんのティモシー・ハットンも愛人のアリシア・ウィットを引き連れてやって来ていたりするのですが、ラティファの豪快な金遣いにあのマダムはどこの誰だ?みたいな展開になってセレブたちがラティファの人柄に惹かれて親しくなるというところが「天使にラブソング・・・」を少し彷彿とさせクイーン・ラティファはウーピー・ゴールドバーグ路線を担っていくのだろうと改めて感じました。 不倫しているアリシア・ウィットにダメだししたり、レストランではカロリー気にするセレブたちがバター抜きとか無茶な注文をするところ、シェフの味付けそのままで何皿も注文するからシェフのジェラール・ドパルデューも大喜び。とたちまち人気者になるところが気持ちがいいです。 ティモシー・ハットンがラティファのデパートのお偉いさんという役なのですが思いっきり嫌われキャラでクイーン・ラティファに色々絡んでくるのですがことごとく玉砕。最終的にラティファの正体を得意気にバラしてみるも仲間からは総スカンで一人ぼっち。と観ているこっちが気の毒になっていくくらい空気の読めない金儲け主義なキャラなのですがティモシー・ハットンってこんな人でしたっけ?と思わずにはいられません。 最期も定番ですけど気持ちのよい終わり方でこんな風に豪遊して人生上手いこと運んだらなぁと思うのでした。 あと相手役はアイス・キューブじゃなくてLL・クール・Jで本当によかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クイーン・ラティファ (ジョージア・バード) | キャラクター的には中島知子といった感じでしょうか。 |
LL・クール・J (ショーン・マシューズ) | 山本太郎あたりにお願いしたい。 |
ティモシー・ハットン (マシュー・クレイガン) | 嫌味っぽい役が似合う八嶋智人で。 |
ラスベガスをぶっつぶせ 21 (2008) | |
2008年6月 | |
マサチューセッツ工科大学に通うベンは成績優秀でハーバード大学の医学部入学も夢ではなかったが莫大な学費が最後の難関だった。そんなある日、大学教授のミッキーに見出されたベンはカード・カウンティングでブラックジャックに勝つ方法を学びラスベガスに乗り込むのだが・・・ ケヴィン・スペイシーも製作に関わった実話ベースの青春もの。 頭はいいけれどイケてないという設定がいいですね。友達もオタク風で大口叩きぎみなところも青春映画の王道といった感じです。オタク風な親友たちと一緒にいる時間がなくなって親友関係にひびが入って自暴自棄になってブラックジャックも失敗と言うお決まりのシーンもあるし。 そんなイケてない主人公が独自の才能で毎週何万ドルという金を荒稼ぎして学費の30万ドルもあっという間に目標達成。まさにアメリカンドリームですね。そんな主人公が稼いだお金を寮の天井裏に隠すという頭がいいのにこういうところに隠すところがとてもじゃないけど信じられません。普通銀行に入れませんかねぇ。案の定、稼いだお金根こそぎ盗まれていて。天才と言われている人はやっぱりどこかずれているなぁと思いました。 ヒロインはケイト・ボスワース。今回でケヴィン・スペイシーと3度目の共演ですっかりスペイシーファミリーといった感じです。恐らく一番まともなキャラクターだと思うのですがもうひとつ面白みに欠けていたと思います。 主人公を追いつめるローレンス・フィッシュバーンはカード・カウンティングの技術がありながらカジノで監視をしているという役どころですが、色々技術が発達して人間の手を借りなくても全てコンピュータで怪しい奴のめぼしが突くので仕事がなくなりつつあるというアナログ人間の悲しい性みたいなところがあって個人的には一番面白いキャラクターでした。 カード・カウンティングは一応合法となっているようです。一人でやる分には問題ないかなと思いましたがこの映画のように集団でやるのはフェアじゃないように感じました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジム・スタージェス (ベン・キャンベル) | 真面目なキャラクターが似合う小泉孝太郎で。 |
ケイト・ボスワース (ジル・テイラー) | 劇中の色々な変装もこなしそうな片瀬那奈で。 |
ケヴィン・スペイシー (ミッキー・ローザ) | 影で糸を引くような役が似合いそうな山崎努で。 |
ローレンス・フィッシュバーン (コール・ウィリアムス) | アナログ人間っぽい前田吟で。 |
落下の王国 THE FALL (2006) | |
2008年9月 | |
農場で作業中にオレンジの木から落下して腕を骨折した少女アレクサンドリアは入院している病院でスタントマンのロイと出会い、ロイの冒険話にすっかり魅了されるのだが・・・ 「ザ・セル」のターセム監督による幻想的な物語。 衣装も「ザ・セル」の時から続投で石岡瑛子さんのおかげもあって一目でターセム作品とわかるところが素晴らしい。歌でもそうですがこの声はあの歌手だと分かる個性というのはものすごく大事だと思うのでこの点でターセムはビジュアル面でものすごく特徴があるところが強みだと思います。衣装だけじゃなくて建造物ひとつとってもこれはロケだろうと思うところがあるのですが、わざわざ建てちゃったのと思わずにはいられない建物も出てきて感心しっぱなしでした。 ロイの語る即興的な物語をアレクサンドリアのイマジネーションで映像化していると思うのですが、登場人物がアレクサンドリアの周囲にいる人たちで構成されているところがよくて、現実のときは垢抜けていない感じなのですが物語の中では奇抜な衣装を着こなしていてみんなカッコよく見えるところがいいですね。特に主人公のロイは現実ではやぼったい感じがするのですが、物語の中では脱いだらすごいんですという感じの均整の取れたマッスル感とのギャップが効いていました。 話のほうは次のも物語の展開が大体予想がついてしまうので、個人的にはもうちょっとビジュアルに合わせてパンチが効いていた方がよかったと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リー・ペイス (ロイ・ウォーカー/黒山賊) | 脱いだらマッチョな石垣佑磨で。 |
ラッキー・ガール JUST MY LUCK (2006) | |
2007年4月 | |
何をやっても上手くいく最強の運の持ち主アシュレーはある日仮装パーティで何をやっても上手くいかない世界一運のないジェイクはお互いのことを知らないままキスをするが二人の運が入れ替わってしまう。一転して最悪の運の持ち主になったアシュレーは運を取り戻すにはもう一度キスをするしかないと知り名前も顔も分からないジェイクを探し始めるのだが・・・ リンジー・ローハン主演のラブ・コメディ。 リンジー・ローハンも学園ものではなくて普通に仕事をしている作品に出るようになって大人になったんですねぇ。いつもだったら何かしら歌ってくれるし相手役がバンドのマネージャーという設定だから当然歌ありと思っていたのですが今回は歌一切なしで女優に専念しているのが意外でした。 映画の中のリンジーは何故かサラジェシカ・パーカーと同じ高級マンション一人で住んでいるというありえない設定なのですがいいんです。大雨のなか外出しようとするといきなり晴れてしまったりスクラッチくじは100%当たるという何でもありの最強の運の持ち主だから。 運があるときのリンジーはこういう生活しているんだろうなぁ。と想像できるのですが一転最悪の運の持ち主になってからが面白い。 水溜りの上を車が通ると泥水を頭から被るのは序の口で何故か(運が悪いから)警察につかまって拘置所で一泊する羽目になるけれどガラの悪い囚人に顔面パンチを食らったりして色々やってくれています。極めつけは泥の山に顔面から突っ込んで吉本ばりの体の張り方にハリウッドのアイドルはここまでやらないと生き残れないのかと大変さを知るのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リンジー・ローハン (アシュレー・オルブライト) | コメディもばっちりの麻生久美子で。 |
クリス・パイン (ジェイク・ハーディン) | ついてなさそうな松山ケンイチで。 |
ラッキー・ナンバー LUCKY NUMBERS (2000) |
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2004年3月 | |
地元テレビ局の人気お天気キャスターのラスは副業のスノーモービル経営がうまくいかず借金がかさむばかり。友人のギグに相談するとナンバーくじでいかさましようと持ちかけられる。 ナンバーくじ番組に出演しているクリスタルを誘い計画は順調にいっていたのだが・・・ トラボルタがお天気お兄さんじゃなかったおじさんというインパクトと名コメディエンヌのリサ・クドローの共演で脇をティム・ロスやらビル・プルマンが固めているってことでかなり期待していたんですけどかなりいまいち。 ロトくじの当選番号を不正操作して一儲けする話だけど、一回目は失敗してあの手この手でなんとかくじを当てようとする姿がこの手のコメディじゃ一番の見せ所だと思うんですけど、いきなりというかすんなりくじが当たっちゃってものたりない。その代わりに当たったくじを誰が換金するのか一悶着ってところが面白いかというとそうでもないし、なんか全体的に中途半端。 トラボルタの当選くじをようやく手に入れて小躍りするシーンとか部分的にはかなり面白いだけにもったいないなぁ。 話的に物足りないと思う中、リサ・クドローのすばらしこと。キャラクター的には「フレンズ」のフィービーが凶暴化した感じでクドローがなにか台詞を言うたびにもう楽しくってしかたない感じで、この映画クドローのおかげでなんとかもったって感じがしましたね。 クドローの従兄弟役にマイケル・ムーアってのが衝撃的だったけど以外にも演技が出来ることに感心し逆にビル・プルマンの無理したって感じのおとぼけ警官の役は要らなかったのでは?と思ってしまったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・トラヴォルタ (ラス・リチャーズ) |
みのもんたで。お茶の間で人気って(親しみやすそうな)ところとがなんとなく。 |
リサ・クドロー (クリスタル) |
コメディでとぼけた役もいけるそうな室井滋あたりで。 |
ラッキーナンバー7 LUCKY NUMBER SLEVIN (2006) | |
2007年1月 | |
恋人の浮気されたスレヴンは親友のニックを頼りニューヨークにやってきたがニックは姿を現さず、向かいに住むリンジーと親しくなる。しかしギャングにニックと間違えられたスレヴンはつらさられてしまい・・・ 「ドミノ」でちょっと見かけたのが1年ちょっと前その前が「キル・ビル」「チャリエン2」が3年以上前でこれだけ出番が多い役どころのルーシー・リューは久しぶりで見ているだけでなんだか楽しくなります。ちょうど10歳年下のジョシュ・ハートネットの相手役もアジア特有の若く見えるという強みを活かして違和感なく見えてルーシー・リューに惚れ直します。 内容も一見関係なさそうなエピソードも最後になるとちゃんと繋がるしかけと豪華な共演陣というスタイルがタランティーノちっくなギャング映画でスタイルもいいですけど見た目のインパクトが渋すぎる。もうちょっと華やかさがあったらなおよしといった感じなんですけどねぇ・・・ ブr−ス・ウィリスはandで出てきたはずなのに主役のジョシュ・ハートネットのおいしいところをほとんど持っていってしまう荒技に苦笑いしたり「ラッキーナンバー7」というタイトル、確かに話に関わる人物の数は7人なんですけど原題の「ラッキー・ナンバー・スレヴン」というタイトルがものすごく大きな意味を持っていて最後に謎が明らかになった時、あぁなるほどね。という感心さより変な邦題つけちゃってもったいないなぁと思う気持ちの方が大きくてかといって原題そのままだと日本で売る時ピンとこないのでタイトルひとつとってもいろいろ難しいんだなぁと感じたのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョシュ・ハートネット (スレヴン) | ちょっと頼りなさそうな雰囲気の小泉孝太郎で。 |
ブルース・ウィリス (グッドキャット) | 殺し屋がピンとくる寺島進で。 |
ルーシー・リュー (リンジー) | 愛想がなさそうな栗山千明あたりで。 |
ラッキー・ブレイク LUCKY BREAK (2001) |
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2002年7月 | |
ジミーは相棒のルディとともに銀行強盗をおこなうが、あえなく失敗。刑務所送りになる。脱獄を企むジミーは刑務所内の古びた教会に目をつけ、ミュージカル好きの刑務所長をそそのかし、教会でミュージカルをおこないその隙に脱獄しようとするが、ジミーの相手役で美人カウンセラーのアナベルに恋をしてしまい・・・ このありがちな刑務所脱獄&ロマンスの展開。これをどれだけ面白くするかはやっぱり俳優の魅力につきると思うんですが、主役のジェームズ・ネズビットの顔がいただけなかった。大嫌いなMr.ビーンことローワン・アトキンソンとハリウッドの色男ジョージ・クルーニーを8:2で掛け合わせた感じの顔。なんとも微妙でした。 ヒロイン役のオリヴィア・ウィリアムスって「シックス・センス」でブルース・ウィリスの奥さん役だった人って全く気が付かなかった。 しかしイギリスの刑務所って女のカウンセラーが刑務所内を歩き回っちゃってるけど、そういうもんなんだ。日本じゃありえないな。 あと、やっぱり黒人の人って歌が上手ですね。ほかの出演者は上手いとは言えなかったけど、レニー・ジェイムス歌手じゃないのにめちゃくちゃ上手かった。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェームズ・ネズビット (ジミー・ハンズ) |
地味な映画だったので、地味にしかしキャラは以外に濃い、岡本信人で。 |
オリヴィア・ウィリアムス (アナベル・スウィーブ) |
こちらも地味に、劇中のアナベル同様に仕事はきちっとこなしそうな、奥貫薫で。 |
ラッキー・ユー LUCKY YOU (2007) | |
2007年6月 | |
プロのポーカープレーヤーのハックはラスベガスでポーカーの腕一本で生きてきた。そんな中歌手志望のビリーと出会ったハックに運が向いてくるのだが伝説的なポーカープレーヤーでハックの父親LCが戻ってきて・・・ この映画、全米であまりヒットしなかったので日本で公開は無理だろうと思っていたらなぜか無事公開。おそらくノリに乗っているドリュー・バリモアのおかげだろうなと思いました。 舞台はラスベガスでポーカーの世界を描いているのにも関わらずビジュアル的にはものすごく地味。何か近所の雀荘感覚でこれじゃイマイチヒットは難しいだろうなと感じました。それにポーカー世界大会の決勝戦の顔ぶれがいつものポーカー仲間が結構いるというのも気になってしまいました。 エリック・バナもどちらかというと好きな俳優なんですが今回の役どころはポーカーの腕前はピカイチなんだけど金がないからドリューの財布から金を失敬して「借りただけ」なんて平気で言ってドリューにキレられるキャラなのですがエリック・バナはいい人なのでこういう軽薄なキャラはどうもしっくりきていなかった気がします。 ドリュー・バリモアも意外と出番が少なくてロバート・デュバルとの冷え切った親子関係の修復を描いた作品でなんだか物足りなかったのですが今年絶好調のロバート・ダウニー・Jrがカメオっぽい役で登場したところが個人的には一番の見所でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エリック・バナ (ハック・チーバー) | 東幹久のような感じの人にやってもらいたい。 |
ドリュー・バリモア (ビリー・オファー) | 癒し系な感じの市川実日子で。 |
ロバート・デュヴァル (LC・チーバー) | ギャンブルが強そうな小林桂樹で。 |
ラッシュアワー3 RUSH HOUR 3 (2007) | |
2007年9月 | |
リーは中国の要人の警護を行い国際的なシンポジウムで中国マフィアのシャイシェンの存在を突き止めたと発表した瞬間、何者かに狙撃されてしまう。リーは犯人を追いつめるが犯人はかつての知人ケンジだった・・・ ジャッキー&クリス・タッカーの人気シリーズ第3弾。1作目が1998年公開だからかれこれ9年も経っていて時の経つのは早いものです。ジャッキーもさすがに歳をとりました。 今回はここのところハリウッドでの活躍が目覚しい真田広之が敵役で登場していて注目されているのですが内容は今一歩という印象。舞台はフランスなのですが別にフランスじゃなくてもいいじゃんという感じでそもそもフランスに行かなきゃいけないきっかけが大雑把すぎて説得力に欠けてます。 このシリーズってジャッキーのアクションが魅力のはずなのに後半までは意外とアクションシーンなかったしこの映画のジャッキーってそれほど強くない感じで物足りなかったし。 真田広之の右腕の女殺し屋は工藤夕貴なのですが役名がドラゴン・レディですよ。ジャッキー相手に鬼のような形相をしてがんばって戦っていましたけれど2作目のチャン・ツィイーにはやっぱりかないません。一番の見所は珍しい工藤夕貴の格闘シーンでしたがやられ方がやっつけ仕事という感じで全然ダメ。「ダイ・ハード4.0」のマギー・Q並みのやられ方をしてもらわないと困ります。 マギー・Qといえば2作目にこっそり出ていたみたいだし、チャン・ツィイーやジョン・ローンはもちろん今となっては記憶にないのですがクリス・ペンとドン・チードルも出ていたようで2作目が一番盛り上がったのかなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャッキー・チェン (リー) | チェンと呼ばれる内村光良で。 |
クリス・タッカー (ジェームズ・カーター) | 元気いっぱい勝俣州和で。 |
真田広之 (ケンジ) | 真田さんと共演したこともあるチャン・ドンゴンで。 |
ラビット・ホール RABBIT HOLE (2010) | |
2012年1月 | |
交通事故で息子を亡くしたベッカとハウイー夫妻。二人の心はやがて離れて行くが、そんなある日ベッカは偶然息子を轢いた少年を見かけて・・・ ニコール・キッドマンが色々な賞にノミネートされたドラマがようやく公開。 ヘビーというより辛気臭い感じの映画でした。ニコール・キッドマンは子供を亡くして可哀そうなんですけど、無意味にヒステリックで観ていて何だか気が滅入ります。お母さんと妹にもうんざりを通り越して大切な話はニコール・キッドマンには話しません、みたいな状態ですから。 それにスーパーでは普通に自分の子供を叱っている主婦にいきなりビンタをかまして観ている方が引きますよという展開。 旦那のアーロン・エッカートも気の毒です。そんなヒステリックなニコール・キッドマンのせいでサンドラ・オーと浮気をしかけますよ。ニコール・キッドマンという妻がいながらサンドラ・オーって相当居心地が悪かったんだなと思いました。 そんなヒステリックなニコール・キッドマンが加害者の少年に癒されていくという話なのですが、このもさっとした少年が意外といい味出していました。とげとげしいオーラ全開の重い雰囲気を和らげてくれるんですよね。この少年の書くコミックも哲学的な雰囲気が合ってよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコール・キッドマン (ベッカ・コーベット) | イメージは鈴木京香でしょうか。 |
アーロン・エッカート (ハウイー・コーベット) | 筧利夫あたりにお願いしたい。 |
ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY (2003) |
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2004年2月 | |
英国首相の恋やら内気なOLの恋、作家とメイドの恋など9つの愛のエピソードを混ざり合った映画。 ヒュー・グラントが英国首相を演じると聞いたときは正直、大丈夫か?と思いましたけど、なんせエピソードが9つもあるおかげが幸いしヒューも出ずっぱりってわけじゃないので以外にすんなり感情移入できたかな?まぁ首相というよりかはどこかの会社の企画部の課長さんがライバル会社の部長さん(アメリカ大統領ね)に噛み付くという感じもしなくはなかったけど。 一番好みのエピソードはここのところ出演作が目白押しだったローラ・リニーの内気なOLのエピソードかな?ローラ・リニー検事や警官なんかの男勝りの役から「ミスティック・リバー」の気丈な母親で妻役ときて今回の内気なOL役とほんとなんでもこなして感心しますわ。エピソードもネタバレ→いいところで精神病院にいる弟から電話がかかってきて結局はアンハッピーエンド←になるって展開もなかなかいい感じ。電話を無視すればいいのに出来ない感じなんとなくわかるんですよね。そしてリニーの相手役が「チャリエン2」でデミ・ムーアの手先でイケメンサーファーをやっていたロドリゴ・サントロ。「チャリエン」効果で一気にブレイク・・・するのだろうか? イギリス男はアメリカじゃもてるといってアメリカに旅立つ青年のエピソードで最後にネタバレ→デニス・リチャーズ←がカメオ出演していたのに驚いた。相変わらずアメリカン・ギャルっていう素材の持ち味は完璧なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (多すぎるので一人に絞りました) |
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ヒュー・グラント (英国首相) |
阿部寛が総理大臣をやっちゃう感じ? お相手の秘書役には周りからちょっと太目の子豚ちゃんと呼ばれていたところがなんとなく小池栄子を連想させるのでした。 |
ラブ・アゲイン CRAZY, STUPID, LOVE. (2011) | |
2012年2月 | |
25年連れ添った妻のエミリーに離婚を切り出されたキャル。彼はバーで出会ったジェイコブというプレイボーイにイケてる男にイメージチェンジをさせてもらうのだが・・・ スティーヴ・カレルお得意のコメディ映画。 出演者が豪華です。そして話の展開がとても面白かったです。 ライアン・ゴズリングがものすごくよかったです。ライアンといえばレイノルズ派で、ゴズリングの方はどの映画でもムカつく役かちょっと変な役でミニシアター系の賞狙いの俳優というイメージが強かったのですが、この映画でコズリングもコメディもやればできるじゃんと完全に見直しました。(最初に見たのが「完全犯罪クラブ」でこれもほんと嫌な役でしたから出会いが悪かったとも言えます。) とライアン・ゴズリング絶賛な感じなのですが女優陣もジュリアン・ムーアと不倫相手にマリサ・トメイというナイスなキャスティングも最高です。色々書いたらネタバレになるので書けないのですが、マリサ・トメイの招待が実は○○だとかみんな実は○○だったという意外というか予想外に面白いことになっていて、その秘密が明かされるタイミングも絶妙でこれは2011年のコメディ映画の中でも1、2を争う面白さと出来のよさ。 ブレイク必須のエマ・ストーンもなかなかよかったですよ。その彼氏役っぽいキャラにジョシュ・グローバンというこちらも意表を突いた配役も笑いました。 ジュリアン・ムーアの不倫相手役のケヴィン・ベーコンは最近こんな役ばかりですがなんだか楽しそうだからまぁいいんじゃないでしょうか。息子がちょっと出番が多すぎてちょっとアレでしたがそれ以外は本当に面白かったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴ・カレル (キャル・ウィーバー) | 三石研かな? |
ライアン・ゴズリング (ジェイコブ・パーマー) |
ストイックな感じの伊勢谷友介で。 |
ジュリアン・ムーア (エミリー・ウィーバー) |
コメディもやっぱり上手いと思う小林聡美で。 |
エマ・ストーン (ハンナ) |
水川あさみあたりにお願いしたい。 |
ラブソングができるまで MUSIC AND LYRICS (2007) | |
2007年5月 | |
かつて一世風靡したバンドのボーカルアレックスは世間に忘れられた存在となっていた。そんなある日、人気アイドルのコーラから作曲の依頼を受けひょんなことから植木係の代理ソフィーと曲作りをすることになるのだが・・・ ヒュー・グラント&ドリュー・バリモアのラブコメディ。 ヒュー・グラントが80年代を一世風靡したポップスター役でオープニングいきなりMTV風のミュージックビデオがフルコーラス流れるのですがいかにも80年代っぽい雰囲気とヒュー・グラントのノリノリのダンスが嬉し恥ずかしい気分にさせてくれこれだけでも見た甲斐があったってものです。 いかにもコメディ映画向けのテンションが高いドリューの姉やよき理解者のヒューのマネージャーと登場人物も話もオーソドックスなのですが、そこはさすがラブコメディを得意とする二人だけあってドリューはヒューが痛い目に遭った時に「Oh〜!」みたいな定番の表情もあったりと安心して楽しめるところがいいですね。 それにしてもクライマックスでいちいち腰を振るのはやめてもらいたかったけど、この映画はかつてはヒュー様と言われていたヒュー・グラントの開き直りっぷりに尽きる映画だったなぁと思います。 人気アイドルのコーラ役のヘイリー・ベネットって娘はケイト・ハドソン風で自分で歌も歌っていたしなかなかよかったです。最近はハリウッドも香港映画ばりに歌えないとダメになってきているのかなぁなんて思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒュー・グラント (アレックス・フレッチャー) | 「TRICK」ではモデル時代の写真を部屋に飾っている阿部寛で。 |
ドリュー・バリモア (ソフィー・フィッシャー) | キャラ的には友近にやってもらいたい。 |
ラブリーボーン THE LOVELY BONES (2009) | |
2010年2月 | |
14歳で殺されたスージーはあの世にたどり着くも家族のことが心配で天国に行けずにいた。やがてスージーを殺した犯人は妹にも手をかけようとしていて・・・ ピータージャクソンのスピリチュアルなファンタジーサスペンス。 ピーター・ジャクソンらしく毒っ気があってよかったです。70年代という時代設定が現代には起こりえない犯罪を描くのにはうってつけだったし、あの世のイメージが「乙女の祈り」的な雰囲気で懐かしかったです。 天国とかこういった何となくみんなの頭の中にあるイメージを映像化すると安っぽくなってしまうのですがそこはさすがピーター・ジャクソン。安っぽくなるどころか独特な雰囲気に仕上がっていて相変わらず感心しました。 すっかり成長した「つぐない」の子が殺されると分かっていてもそのシーンになるとハラハラしたし、後半妹が証拠を見つけるためにスタンリー・トゥッチの家に忍び込んで見つかるシーンは手に汗握ります。その殺人犯のスタンリー・トゥッチは変態じみていてものすごくやばいオーラ全開でアカデミー賞にノミネートされたのも納得。個人的には「イングロリアス・バスターズ」のクリストファー・ヴァルツなのですが対抗としてスタンリー・トゥッチを持っていきたいところです。 その他の出演者で光っていたなと思ったのは厚化粧のスーザン・サランドン。自己中心的で辛らつながらもどこか愛すべきキャラクターがはまっていてもっと出番を増やしてもいいくらいだったなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シアーシャ・ローナン (スージー・サーモン) | 最近よく見かける川島海荷で。 |
マーク・ウォールバーグ (ジャック・サーモン) | 70年代が似合いそうな吉田栄作で。 |
レイチェル・ワイズ (アビゲイル・サーモン) | 雰囲気が似ている鈴木京香にお願いしたい。 |
スーザン・サランドン (リン) | カッコいい倍賞美津子で。 |
スタンリー・トゥッチ (ミスター・ハーヴィ) | イメージは西村雅彦といったところでしょうか。 |
ラブレター 誰かが私に恋してる? THE LOVE LETTER (1999) |
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2004年4月 | |
海沿いの小さな町で書店を経営する離婚したヘレンはある日自分の元にラブレターらしきものが届く。この差出人が誰なのか気になり探し始めるのだが・・・ 一通の謎のラブレターが元で小さな町がちょっとした騒動になる大人のラブストーリー。最初っからラブレターの差出人は察しがつくし途中おせっかいな親友との絶交→仲直りとのエピソードはあるものの基本的にストーリー展開もなんだか遅いしこりゃ年寄り向けの恋愛映画だしトム・セレックの濃い顔との組み合わせもなんだか微妙だと思いながらも主演はスピルバーグの奥さんのケイト・キャプショーのおかげでなんとか持ちこたえた感あり。なぜならケイト・キャプショー、実は始めて映画館で観た作品「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」のヒロインで一目ぼれした思い入れのある女優さんなんですね。それから20年経ってさすがに年取ったなぁって感じはするけど、50才を過ぎてこの美貌はさすがハリウッドで生きている女性だとストーリーそっちのけで感心するばかり。 このケイト・キャプショーの母親役がグウィネスのママ、ブライス・ダナーってのも強引だけど、その母親が実はネタバレ→レズ←だったという何の変哲のない平凡なラブストーリーにガツンとパンチを入れられた感じでこのオチに救われた感じがするのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・キャプショー (ヘレン) |
熟年層からも支持のある黒木瞳で。 |
トム・セレック (ジョージ) |
濃い顔でも草刈正雄のような濃さじゃないとなぁと思うのでした。 |
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン THE RUNDOWN (2003) |
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2004年6月 | |
賞金稼ぎのベックは足を洗うために引き受けた仕事、それはボスの息子トラビスをジャングルから連れ戻すというものだった。早速ジャングルに向かいトラビスを見つけるのだが、彼が秘宝のありかを突き止めた事を知った独裁者ハッチャーによって二人は追われる身になってしまう・・・ 惜しい、惜しすぎる。ザ・ロックとショーン・ウィリアム・スコットのどう見ても頭がよさそうに見えない二人がいがみ合いながらも友情を育みつつお宝を探し村を救うという、いろいろ詰め込みました的な内容が軽めの二人にぴったりなんですね。 ザ・ロックはプロレスラーだからどうしても肉体を駆使しなくちゃいけないわけで、銃を使うことを嫌っているんですね。そのポリシーってのが「銃を使うと相手が大変なことになる。」ってロックは言うけれどロックに殴られても大変なことになります。と思い切り突っ込みをいれてしまった。 ショーン・ウィリアム・スコットも捕まえに来たロックをカンフーのまねごとで威嚇し始めたとたんにロックのパンチ一発でKOされるというおバカな展開やお宝をのある場所でのとっくに死んでるぜっていうような罠だって強引なCGで切り抜けちゃって素敵すぎます。 とこの二人のコンビネーションは抜群なんですけどね悪役のクリストファー・ウォーケンが違うんですよ。このお気楽な二人に全く合わないベテランの上手さってっていうのかな?そういうのが逆効果なんですよね。こういったたぐいの映画の悪役はもうちょっと軽めというか、昔は大活躍していた人気俳優が今は昔・・・みたいな人がやるとぐっと面白くなるんですけどね。例えばミッキー・ロークあたりが最適なんだよなー、と悪役のキャスティングに大いに不満が残った作品なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ザ・ロック (ベック) |
そのキャラの暑苦しさでKOされそうな松岡修造で。 |
ショーン・ウィリアム・スコット (トラビス) |
なんだかんだ言って修造とはなかよしそうな長嶋一茂で。 |
クリストファー・ウォーケン (ハッチャー) |
竹内力で。悪役はこれくらい力強くないとね。 |
ランド・オブ・ザ・デッド LAND OF THE DEAD (2005) |
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2005年9月 | |
ゾンビに占領されてしまった地上で僅かに生き残った人間達はバリケードを築き生活していたが権力者のカウフマンが牛耳っていた。そんな中知能を持つゾンビが現れ・・・ 「ドーン・オブ・ザ・デッド」の続編かと思いきや印象的にはそのちょっと後の別の街での出来事っといった感じでしょうか。話的には前作の方が好きだけどビジュアル的には今回の方が好きかなぁ?大体活躍するゾンビのほかにやられ役のゾンビが当然たくさん出てくるのですが、やられゾンビの中にチアリーダーゾンビがいて笑った。シリーズ2作目の「ゾンビ」の時もナースとか僧侶のゾンビとかバリエーションに飛んでいたしやっぱりゾンビものは面白コスチュームが命だと思います。 今回ゾンビも知恵がついてきてリーダーゾンビの登場というのがこれまでなかった展開なのですがゾンビ達がやられていくとちゃんと悲しむし、武器も使えてほかのゾンビにマシンガンの使い方を教えちゃって人間に復讐するってところがちょっぴり切なかったです。 出演者の中では久しぶりに見たジョン・レグイザモがチンピラみたいな性格なんだけど根はいい奴というやっぱり光っていましたよ。街の支配者デニス・ホッパーの汚い仕事に耐えていつかいいところに住めるようにがんばっているのに身なりがチンピラみたいだからって住ませてもらえないところがレグイザモにぴったりだしこういう役はやっぱりはまるなぁと感心しました。 他にもアルジェントの娘のアーシアとか「ザ・リング2」じゃいいとこなしだったサイモン・ベイカーと出演者は豪華なんですが全てがベタ過ぎてストーリー性に乏しかったのがもったいなかったですね。ゾンビを眺めている分にはそれなりに楽しめましたけど。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サイモン・ベイカー (ライリー) |
好青年といった感じの伊藤英明で。 |
ジョン・レグイザモ (チョロ) |
チンピラ感覚の北村一輝で。 |
デニス・ホッパー (カウフマン) |
デニス・ホッパーは見た目が津川雅彦っぽかったです。 |
アーシア・アルジェント (スラック) |
最近ビッチな役をやっているらしい白石美帆で。 |
ランナウェイズ THE RUNAWAYS (2010) | |
2011年4月 | |
ロックをやりたいジョーン・ジェットはある日音楽プロデューサーのキムと出会い、ガールズバンドを結成することになる。二人はシェリーという少女をボーカルに迎えバンドは成功するのだが・・・ 実在したガールズバンド「ランナウェイズ」の自伝?映画。 主演がクリステン・スチュワートとダコタちゃんというところがミソですよね。ふたりとも普段は優等生という感じなのですが、この映画ではツッパッているんです。メイクは「不良少女と呼ばれて」をほうふつとさせる化粧の濃さ。これだけ観ているだけでもテンションがあがります。 なんと言ってもダコタちゃんが汚れ役というか素行が乱れている役が初めてなのですが、これがいいんです。酒と薬に溺れちゃうんですよ。ダコタちゃんが。そしてメンバーからも煙たがられる存在になってしまうという今までにない役どころが新鮮でよかったです。バンドのリーダーのクリステン・スチュワートもいつもは負のオーラが出ている女子高生みたいな役で暗い感じですが、今回は仕切っています。ダコタちゃんが荒れ始めてもみんなで頑張ろうよみたいなリーダーシップをとっているアクティブな一面が見られてよかったです。 そして耳に残るチェリー・ボムも何回聞いても飽きません。 と色々と主役の二人は頑張ってはいるのですが、大きな問題は話が面白くないというか中途半端な感じ。青春ものとしては一味足りないし、栄光と挫折を知るみたいな話でももう一つパンチが効いていないのでここだけが不満です。 あと、あのどう見ても胡散臭い音楽プロデューサーは大物としってびっくりしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリステン・スチュワート (ジョーン・ジェット) | 黒木メイサあたりにお願いしたい。 |
ダコタ・ファニング (ダコタ・ファニング) | イメージは安達祐実で。 |
マイケル・シャノン (キム・フォーリー) |
化粧も似合っちゃう感じの北村一輝で。 |
ランボー 最後の戦場 RAMBO (2008) | |
2008年5月 | |
タイでひっそりと暮らしていたランボーのもとにミャンマーの軍事政権に迫害を受けている村に医療物資を届けるために支援団がやって来て村への案内を頼まれ渋々引き受けたランボーだったが、数日経っても支援団は戻って来ず・・・ 「ランボー3」から20年ぶりの続編。 「ランボー」シリーズは観たことなかったのですが魔が差して観に行きました。この映画でミャンマーの現状を伝えたいみたいなことをスタローンが言っていたし、20年ぶりで還暦すぎてよくやるなぁ。などと軽く小馬鹿にでもしたような感じで観始めたのですがこれが相当ハードでびっくりしました。 ここまで酷いことが起きているのか分かりませんがスタローンは意外とこれまでの「ランボー」シリーズで旬な話題を提供していたんだなぁと感じました。 内容は一応無茶した支援団を傭兵とスタローンが救出に向かうという感じなのですが、スタローンの救出を唐突にし始めるので何を思っていたのか心情が分かりにくいところがあったり、結局デボラ・アンガー風の美女に負けてミャンマーガイドを引き受けたりして強引だなぁと思うところがかなりあるのですが戦闘シーンは70〜80年代のの雰囲気をかもしだし大迫力。武器も拳銃なんか小さいものは出てこなくて機関銃系やら地雷やら不発弾やら出てくる武器の弾の大きさが見た目で拳銃よりはるかに大きいことが一目で分かって、血しぶき当たり前、腕や肉片ばバンバン飛び散ってこれは完全に切り株映画ですね。 スタローンも仲間のために全力疾走する姿に還暦でもあれだけ猛ダッシュできるんだなぁと軽く感動すら覚えました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シルヴェスター・スタローン (ジョン・ランボー) | マッチョな草野仁で。 |
ジュリー・ベンツ (サラ・ミラー) | 雰囲気的には森口瑤子といった感じでしょうか。 |