movie

レ


Ray/レイ
RAY

(2004)
4
2005年2月
1948年17歳でシアトルに旅立ったレイ・チャールズ・ロビンソンはやがて音楽の道で成功しデラ・ビーとも出会い結婚し子供ももうけるのだったが・・・
レイ・チャールズの主に1948年から1960年代までの光と影を描いた伝記映画。
レイ・チャールズといえば「Georgia Om My Mind」という印象が強いので鑑賞前にこの曲を聴いて準備はばっちりな状態で観ましたが知っている人は知っているかもしれませんがレイ・チャールズが和田アキ子がレイちゃんと尊敬する偉大な歌手程度の知識だったので彼の身に起きた出来事は壮絶ですごく興味深かったです。
シアトルについてクラブ歌手になったレイは当然世間知らずで盲目なところを狙われて女マネージャーにギャラを巻き上げられたりしてなんかドラマのように煮え湯を飲まされた生活を送ってきたんだなと同情しかけるけどそんな事でへこたれている場合じゃなくレイはこの教訓を活かしてギャラは目が見えなくても分かるように全て1ドル札にするとかショウビジネスの世界で生き抜く知恵をつけていく様がたくましいんですよね。もちろんこの世界にありがちな薬(ヘロイン)の問題もあるのですがレイは精神力が強いのかヘロイン中毒なんですが仕事に穴を開けたりしないし自暴自棄になったりしないところがすごいです。
アカデミー賞にノミネートされたジェイミー・フォックスのなりきりぶりには噂には聞いていましたがすごかったですね。本人をあまりTVとかでも見たことはないけどレイ・チャールズそのまんまだと思いましたもの。
そんなジェイミーフォックスほもちろんよかったのですが、一番の見所としてはところどころに彼のトラウマとなって挿入される少年時代のエピソードですね。人種差別が激しく残っていた時代黒人は当然貧しい暮らしなわけですけどレイの母親が貧しくて痩せっぽちという言葉を絵に書いたような人なんですけどこの母親、レイが失明した時も二度は助けるけど三度目からは手助けしないとレイに言い聞かせる気丈な母親像に泣かされました。
弟の事故死や失明、おまけに人種差別が平然とあったこの少年時代だけで映画一本作れる、いや作ってほしいと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェイミー・フォックス
(レイ・チャールズ)
演歌の大御所、北島三郎物語として。若き日の北島三郎はもちろんファミリーの山本譲二で。


冷血
IN COLD BLOOD
(1967)
3
2007年10月
「カポーティ」でも出てきた一家4人惨殺事件を描いたトゥルーマン・カポーティ原作のサスペンス。
「カポーティ」を観た時この映画が存在するということを知り観たいと思っていたのをやっと観ることができました。カポーティが出てこなくてペリー・スミスとディックがメインで描かれていてあの事件の内容が分かりやすく重厚に描かれていたところと最初に一家は殺される描写はなく殺されその後二人の逃避行を描いているのでずいぶんあっさりしているなぁと思っていたのですがクライマックスで一家が殺される描写を持っていっている作りがよかったです。
一見強気だけど中身は案外チキンなディックが持ちかけたクラスター家金庫強奪計画も実際行ってみれば噂はデマで金庫どころか現金も僅かしかなく一家殺害。スミスも乗り気じゃなかったし宝探しの資金のために魔が差してしまいこの計画にのってしまいこういう事態に陥ったと思うと殺された一家にとってもスミスとディックにとっても運命の悪戯って残酷だなぁと感じました。
逃避行中、道端に落ちているビンを拾い1本3セントで売って生活しているよな貧しい子供とそのおじいちゃんを車に乗っけて
空ビン拾いなんかを手伝ったりするシーンは殺人犯だけどそこは人の子、人情だってあります。というようなところは全体的に緊張感が強い印象の中、唯一ホッとする感じでここが一番印象に残っています。
2時間15分くらいあるのでちょっと長いかなと思ったりもしたのですが多分この映画はかなり原作(未読ですが)に忠実だと思うので原作入らず映画なのかななんて思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ロバート・ブレイク
(ペリー・スミス)
イメージは大沢たかおという感じでしょうか。
スコット・ウィルソン
(ディック・ヒコック)
軽いノリな感じの東幹久で。


レイチェルの結婚
RACHEL GETTING MARRIED
(2008)
3
2009年5月
バックマン家で長女のレイチェルの結婚式が行われようとして、次女のキムが施設から退院してくる。家族で何かと問題を起こすキムは早速次々と問題を起こし・・・
アン・ハサウェイがアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた話題作。
監督はあのジョナサン・デミと話題性の高そうな映画なのですが、東京の公開は渋谷の単館のみ。
内容を観てみたらホームビデオで撮ったような感じで
何かと言うとアン・ハサウェイが家族とぶつかり合っていて他人の家族のいざこざを観ているようでものすごく居心地が悪いんですね。これは渋谷の単館公開で正解というか納得です。
両家の食事会も新郎新婦の結婚までに至るバックボーンがないし、アン・ハサウェイのハラハラするスピーチとかこれも観ていて居心地が悪く感想を語りにくい映画で困ります。家族の問題児を中心に話が進んでいくのは分かるのですがもう少しドラマ性に富んだないようにしてもらったほうがとっつきやすかったです。
それでもアン・ハサウェイとレイチェル役の女優のガチンコの言い争いは見応えありました。色々わけありの過去があって施設に入っていたといういかにもアカデミー賞にノミネートされそうな設定でアン・ハサウェイは運が良かったのかなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アン・ハサウェイ
(キム)
エキセントリックな感じのする上野樹里で。
ローズマリー・デウィット
(レイチェル)
しっかりしていそうな竹内結子で。


レイヤー・ケーキ
LAYER CAKE

(2004)
3
2006年7月
麻薬ディーラーとして確実に仕事をしてきた男。彼は仕事が順調なうちにこの世界から足を洗おうと決め、最後にボスから受けるのだが・・・
新ジェームズ・ボンドに決まりにわかに注目度がアップしてきたダニエル・クレイグの裏社会もの。
レイヤー・ケーキとは裏社会の階層をケーキに例えた言葉だそうなんですが、この映画は裏社会のトップから一番下っ端のチンピラまでの世界観下っ端のチンピラは本当ボロっちいところに住んでいてトップはそれこそ何とかクラブみたいなホワイトハウスみたいな豪華なところで警察はもちろんどこかの国の政府とまで繋がっていてまさに階層社会がといった感じが上手に表現されて結構な拾いものでした。
ダニエル・クレイグも「ミュンヘン」とかでもそうでしたけど絶対日が当たることはないような役どころなんですけど仕事はストイックにそして寡黙にこなしていく役をやらせるとすごく画になるなぁと感心しました。
見せ方も一見関係なさそうな色々な人物と話が入り組んで最終的にひとつの点が一本の線になるみたいなところが「スナッチ」やら「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」っぽいなぁと思っていたらこれらの作品を製作していてガイ・リッチー、ファミリーと知って納得。ついでに「スウェプ・アウェイ」の製作もしてるけど・・・
本編と全然関係ないんですがこの映画、学生の時によく観ていたテレビシリーズ「新スタートレック」のオブライエンやっていた人が普段はものすごくいい人だけど怒らせると手が負えなくなる凶暴な役で出ていてものすごく懐かしかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
ダニエル・クレイグ
(XXXX)
無駄口を叩かなそうな渡部篤郎で。


レギオン
LEGION
(2010)
3
2010年5月
とある田舎町のダイナーで突如として老婆が凶暴になり客たちはダイナーから避難するが外は無数のハエが飛び交い再びダイナーに戻る羽目になる、そんな中ミカエルと名乗る男が現われて・・・
ポール・ベタニーが天使になって人間を守るアクション映画。
天使が人間を滅ぼそうとする異色のアクション映画なのですが、終末観も溢れていて天使といっても戦士のようで天使っぽくなく、見た目もメタリックな羽に鎧をまとっていて肉体派という感じがして平和なムード一切なし。天使に乗り移られた人間?も半分クリーチャーみたいになっていてどちらかと言うとホラー映画に近いのかもしれません。最初に出てくるお婆さんなんて人間を喰いちぎるし天井を這い回るしすごいことになっています。
ヒロインが身ごもっている子供(父親不明)が世界を救うらしく天使のベタニーが助けにやってくるのですが、「ワイルド・スピードX3」の主人公はそんなことは置いといて恋心という純情なシーンもあったりもするのですが気になるのはやっぱりデニス・クエイド。この「ワイルド・スピードX3」のルーカス・ブラックの父親なのですが、
見張り中に居眠りしていて仲間が犠牲になったり、このダイナー繁盛すると思ったら全然繁盛しなかったと恨み節を言ったりしてデニス・クエイドいいところなし。何でこの役引き受けたんだろうと正直疑問に思ってしまいます。ベタニーの天使はカッコよすぎるだろというくらい描かれていてこの二人の正反対の描写ときたら・・・と思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ポール・ベタニー
(ミカエル)
神々しい感じもする市川雷蔵あたりにお願いしたい。
ルーカス・ブラック
(ジープ・ハンソン)
若者の役は川口浩で。
エイドリアンヌ・パリッキ
(チャーリー)
ガッツがありそうな叶順子で


レクイエム・フォー・ドリーム
REQUIEM FOR A DREAM

(2000)
5
2002年3月
4人の人間が「薬」によって破滅へと落ちていくさまを描いた、ドラマ。
すっごく衝撃的な映画で、まずビジュアル面が斬新だなと思いましたね。例えばヘロインを打つと血管の中にヘロインが入り、瞳孔が瞬時に開く、といったシーンや主人公達の幻覚症状など。
でも、なんといってもこの映画、物語が絶妙に進んで行くんですよ。
季節が夏→秋→冬と進んで行くのですが、
夏は希望、秋は転落、冬は破滅といった具合に。
登場人物も演じている俳優もこれ以外考えられないんじゃないか?ってな感じで見事にはまってましたね。
まずはサラ、一本のテレビ出演依頼の電話によって、彼女は昔着ることができた、赤いドレスを着るためにダイエット効果の薬を飲み始めるが、やがて薬に依存して壊れていくさまがすごいです。
この役を演じたエレン・バースティン映画の
最初と最後じゃ全然体型も表情も違い、まさに鬼気迫る勢いですごすぎます。アカデミー賞主演女優賞にノミネートされましたが、彼女こそ受賞すべきかなと思いました。(ちなみに受賞したのは「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツ)
サラの息子ハリーと恋人のマリオン、そして友人のタイロン。
始めは上手くいっていた麻薬の売人の仕事もやがて上手くいかなくなり(麻薬が手に入らなくなり)、やっと入手した麻薬も、すでに常用者になってしまっているので思わず使ってしまう始末。
その結果ハリーとマリオンの関係もあやしくなってしまうが、ハリーとタイロンは最後の賭けにでるが・・・
一方マリオンは薬ほしさについに、体を売ってしまう。
ハリーを演じたジャレッド・レト、彼は最初っから
ジャンキー丸出しのガリガリの青白い顔色がなんとも衝撃的。恋人のキャメロン・ディアスは本気で心配したそう。
また、マリオンを演じたジェニファー・コネリー、こんなにすごい演技できたっけ?と思えるぐらいリアル。新作「ビューティフル・マインド」ではついにアカデミー賞ノミネート。
当分彼女は大丈夫でしょう。
いろいろ書きましたが、個人的にはとてもおすすめですが、
万人向けではないので、ご覧になる方はご注意を。
日本人バージョンはこの人で!!
エレン・バースティン
(サラ・ゴールドファーブ)
薬によって痩せていくさまを観てみたい赤木春江
ジャレッド・レト
(ハリー・ゴールドファーブ)
浅野忠信がよいかな?なんて思いましたが顔の青白さで窪塚洋介
ジェニファー・コネリー
(マリオン・シルヴァー)
一色紗英
この映画を観ればわかると思いますが、
ジェニファー・コネリーと彼女、通じるものがあります。
マーロン・ウェイアンズ
(タイロン・C・ラヴ)
チンピラな感じが上手く出せそうな金子賢


レジェンド・オブ・ゾロ
THE LEGEND OF ZORRO

(2005)
3
2006年2月
あの「マスク・オブ・ゾロ」から7年。ゾロとエレナの間に子供も出来て帰ってきました。
ゾロに憧れるなんだかちょっと小汚いガキンチョが出てきたなぁと思ったらゾロの息子だったというのに拍子抜けしたり初っ端からアクション満載でサービス精神が旺盛なのは分かるのですがバンデラスの繰り出すパンチとかジャンプなんかを含めたひとつひとつのアクションが最近のアクション映画と違って遅くてものすごく目に優しいので最初派手だけどダメかなと思いましたけど
逃げる敵を追いかける時にも普通に走ればいいのにいちいち途中に前方宙返りとかして一連のアクションシーンを観ていると本当時代劇というか活劇だし話も気持ちいいくらい読みどおりに展開してくれるのでどんどん楽しくなっていきます。
それにしてもバンデラス若干動きが重くなってやしないか?と思ったら見た目もなんだか松崎しげるみたいになっていて7年の年月はというのはちょっと残酷と思ってしまいました。
その代わりと言っちゃなんですが前作じゃただのキレイどころだったキャサリン・ゼタ=ジョーンズが「Shall we Dance?」のジェニファー・ロペスばりのがっちりした肩幅を引っさげてなんだか強引に潜入捜査してるし腕っ節はものすごく強くて下手したらバンデラスより強いんじゃないかってところが笑えます。しかも伯爵を虜にする潜入捜査のテクニックときたら初めてなのにすでにベテランです。
と、なんだか後半はゼタ=ジョーンズがメインな展開で映画自体ゾロじゃなくなっている気がするなぁと思いましたがバンデラスとゼタ=ジョーンズのキスシーンだけはこの寒い冬のなかでもものすごく熱い感じがするのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アントニオ・バンデラス
(ゾロ/アレハンドロ・デ・ラ・ベガ)
ということで松崎しげるで。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
(エレナ・デ・ラ・ベガ)
ダンスもキスも情熱的な杉本彩で。
ルーファス・シーウェル
(アルマン)
こういう伯爵の悪党は北村一輝が適役なんです。


レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード
ONCE UPON A TIME IN MEXICO

(2003)
3
2004年3月
愛する女性を殺されたマリアッチにCIA捜査官サンズがクーデターを計画しているマルケスの暗殺を依頼してくるがその将軍マルケスこそがマリアッチの恋人を殺した男だった・・・
前作の「デスペラード」以前の話かなと思ったらキャラクターは同じで話は全く別物でした。
オープニング、バーでエレキギター?のマシンガンでの銃撃戦から始まりこれは期待できるか?と思ったけど前作を超えることが残念ながら出来なかった・・・
いつものロドリゲスファミリーにジョニー・デップにデフォーにミッキー・ロークと素敵なキャスティングなのに空回りしているんですよね。ジョニー・デップなんてネタバレ→
実は汚職捜査官で最後にバンデラスと一騎打ちくらいの見せ場があると思いきやそんなのもなく結局ジョニー・デップの役どころはいったいなんだったんだろう?と思ってしまい、ジョニー・デップの扱いに不満が残るのでありました。
最近出演作目白押しのエヴァ・メンデスだってたしかバンデラスとの絡みなしだし残念だったなぁ。サルマ・ハエックとの対決も期待してたのになぁ・・・
じゃあ見所は何だといわれれば、間違いなくバンデラスとサルマ・ハエックのシーンとサルマの腰のくびれ。サルマのスケジュールの都合が合わず4日しか撮影に参加できなかったらしいけど、これこそ「デスペラード」だって感じで全編この勢いで通してほしかった。
あとミッキー・ロークがネタバレ→
しぶとく最後まで生きていて←結構おいしい役で本人はご満悦に違いないと思うのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
アントニオ・バンデラス
(エル・マリアッチ)
濃いといったらこの人、渡辺裕之で。
サルマ・ハエック
(カロリーナ)
小泉今日子で。フェロモンはないけどちっちゃそうなイメージがサルマ風で。
ジョニー・デップ
(サンズ)
武田真治で。ジョニー・デップのように独特の雰囲気がある感じが。


レジェンド 三蔵法師の秘宝
THE TOUCH

(2002)
2
2005年12月
三蔵法師の秘宝を守る一族の末裔インの元にかつての恋人で泥棒のエリックが秘宝の手がかりの「敦煌の心臓」を盗み出しインのもとに突然現れるのだが・・・
ミシェル・ヨーが製作総指揮まで務めた気合の入った作品。ミシェル姐さんは見世物小屋で弟と一番人気のアクロバティックな芸を披露して相変わらず凄いし設定が三蔵法師のお宝を守る一族の末裔ってところがエンターテインメント要素が満載って感じで楽しげなんですけど観てみたらミシェル姐さんとベン・チャップリンのちょっとしたバディ・ムービーって感じでした。
悪役もボス以外全員マヌケなところがなんか作風というか方向性がジャッキー・チェンの映画みたいでミシェル姐さんらしくないし、ベン・チャップリンとのキスシーンも思いっきり違和感があってちょっと変な映画でした。
それにせっかくのアクションの腕前もこんなマヌケな奴らに使っちゃうんだからもったいないです。一番見ごたえあったのが見世物小屋でアクロバティックな芸をやっているところってのも寂しい感じがして、やっぱり姐さんには硬派なアクション映画が一番似合うと感じました。
元はといえば弟が「敦煌の心臓」を持ち出したから仕方なく旅立つという展開なんで、弟はよせばいいのに恋人も一緒に連れて行って当然二人とも捕まって利用されるところまではお約束の展開なのですがネタバレ→最後、
弟の恋人死んじゃうところが←ハリウッド映画と違ってアジア映画はちょっとコミカルな雰囲気もある作品なのにこういうところは容赦ないなぁと感じるのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ミシェル・ヨー
(イン)
普通に硬派な真矢みきで。
ベン・チャップリン
(エリック)
前にも書きましたがやっぱりココリコの田中直樹に似ている。
リチャード・ロクスバーグ
(カール)
キャラの雰囲気は鶴見辰吾かなぁ?


-less [レス]
DEAD END

(2003)
3
2006年11月
クリスマスイブの夜ハリントン一家は妻ローラの実家に毎年恒例のパーティに向かうため車を走らせていたが今年はいつもと違う近道で森を通ることにしたが道に迷ってしまう。そんな時、赤ん坊を抱いた白いドレスを着た女を乗せるのだがふとした瞬間、長女マリオンの婚約者ブラッドが何者かに連れ去られてしまい・・・
ある家族を恐怖のどん底に突き落とす不条理系ホラー。
どこまで進んでも同じ場所に戻ってきたり繰り返される「マーコット」への標識、そして一人また一人と黒いクラシックカーに連れ去られて行きやがて無残な姿で家族の前に現れるという
いろいろ面白そうな設定だし実際よかったんですけどメインとも言えるこの家族が長女とその婚約者以外は生理的にイライラするタイプの人物だったのが惜しかったです。
父親は亭主関白を通り越して理不尽な正確だし、母親もこんな状況下で変なこと告白しなくていいし、弟にいたっては口の聞き方がなっとらんと思ってしまうのです。
それ以外は何故この家族がこんな目に?という展開で話が進んでいくのですがところどころに出てくる謎の白いドレスの女の不気味なところやゾッとする雰囲気や最後に明かされるオチはものすごく出来ていて観終わった後、あれがあーなっているからあんなやられ方したんだぁと不条理な内容なのに妙に頭の中のもやもやしたものが取れるすっきりする不思議な作品でした。
日本人バージョンはこの人で!!
ハリントン一家 この家族を寺内貫太郎一家にお願いしたい。


レストストップ デッドアヘッド
REST STOP
(2006)
3
2009年11月
恋人のジェスと駆け落ちしたニコールは道に迷い地図にない道にある休憩所でトイレに入るがトイレから出るとジェスは車ごといなくなっていた。途方に暮れるニコールの前に黄色いトラックが現われるが突然ニコールを襲い始め・・・
ビデオ映画つまりはVシネみたいなのですが何だか話題だったような気がしたので借りてきて鑑賞。
「激突!」と「悪魔のいけにえ」に「ホステル」をスパイスに加えた感じの内容でした。
確かにこの手のジャンルとしてはよく出来ているとは思うのですが、終わり方がスッキリしないんですよね。彼氏の方は始まってそうそうに行方不明になるので女の子が一人で奮闘するのですが変わっているのが過去の被害者たちが亡霊?で次々と現われては急に消えたりするのでややこしくなっているところがもったいないと思いました。
黄色いトラックに乗った殺人鬼は急に現われて執拗に命を狙うので怖いのですがただでさえそんな状況なのにキャンピングカーに乗っている奇妙な一家はもっと怖いというか気味が悪い。
殺人鬼と変人一家のダブルパンチでアメリカの寂れた場所はやっぱり怖いといつもながらしみじみと思うのでありました。
ネタバレ→
殺人鬼が幽霊だった?というオチなので結局この地図に載っていないトワイライト・ゾーン的な休憩所を訪れたカップルは永遠に出られないどころか幽霊に痛い殺され方をしたって解釈でいいんですよね。とか幽霊のわりにはトイレとかに鍵を閉めて立てこもると入ってこられないという変に律儀なところとか全体的に「?」と思うところが←スッキリしなかったところだったと思います。殺人鬼誕生秘話?的なエピソードは特典映像にするくらいなら普通に本編に盛り込んで欲しかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェイミー・アレクサンダー
(ニコール)
気の強そうな黒木メイサあたりに頑張ってもらいたい。
ジョーイ・メンディシーノ
(ジェス)
小出恵介あたりにお願いしたい。


レストストップ2 ドント・ルック・バック
REST STOP: DON'T LOOK BACK
(2008)
3
2009年11月
ニコールとジェスが失踪して一年。戦地から帰ってきたジェスの兄のトムは恋人のマリリンとし入野ジャレッドとともに二人の行方を追うのだが・・・
休憩所ホラーの第二弾。前作が評判ほどではなかったのですがまとめてレンタルしてしまったので続けて鑑賞。
完全な続編となっているので前作を観ていないとさっぱりです。
内容は戦争から帰ってきた兄が弟を探しに行くという続編にありがちな強引な展開なのですが、この映画の趣旨を前作を観て知っているのと黄色いトラックの運転手誕生秘話なんかも盛り込まれて多少謎めいた部分が解消されるので意外にも前作よりもよかったと思います。相変わらずやっていることは同じなんですけれども・・・
主人公がいきなり捕まって、普通のホラーなら真っ先に殺されるお調子者の友人は意外と捕まらず粘るどころか大活躍。そして女の子は前作もそうなのですがとりあえず口が悪くでわがままで性格が結構悪かったりするけれど行動力があってなかなか逞しかったりしてちょっと変わっているところもよかったと思います。
今回も結局スッキリしない感じなのですが、
スーパーナチュラルものであろうがなかろうが地図に載っていないようなアメリカの田舎や道路は色々な意味でトワイライトゾーンだなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
リチャード・ティルマン
(トム・ヒルツ)
硬派な感じの高岡蒼甫で。
ジェシー・ウォード
(マリリン)
佐藤江梨子あたりにお願いしたい。
グレアム・ノリス
(ジャレッド)
お調子者という感じの中尾明慶で。


レスラー
THE WRESTLER
(2008)
4
2009年6月
かつて絶大な人気のあったプロレスラーのランディは現在はアルバイトをしながらプロレスを行っていた。そんなある日、ランディは心臓発作で倒れてしまうのだが・・・
ミッキー・ロークとマリサ・トメイがアカデミー賞にノミネートされた話題作。
ミッキー・ロークはもちろん知っていて5〜6本は観ているのですが、実はミッキー・ローク作品は21世紀以降の作品しか観ていないのです。なので全盛期の「ナインハーフ」や「エンゼル・ハート」の時代は知らないので比べることが出来ない何ともいえませんが、個人的には2005年の「ドミノ」や「シン・シティ」の頃に既に復活はしていたように思えます。世間からは復活と言われているみたいな感じなのでちょっと違和感はあります。
ということは置いといて映画の感想ですが、
ミッキー・ロークとマリサ・トメイが明けでミー賞を取れなかったのが不思議なくらい二人とも良かったし、娘役のエヴァン・レイチェル・ウッドもかなりよかったです。内容も口で説明するより感じるタイプの内容なのでここでは書かないでおこうと思いますが、ダーレン・アロノフスキーは残酷な話をやらせると上手いなと感じました。
「レクイエム・フォー・ドリーム」はドラッグを扱った内容で登場人物が次々と自業自得で破滅の道に追いやられますが、今回はそいうったシーンがなくても老いから来る色々な面での残酷さがリアルで切ない。特にミッキー・ロークはリアルに全盛期という時代があったのでよりリアルに感じました。
と、ミッキー・ロークはもちろんいいのですが、マリサ・トメイが最高に良かったです。熟女ストリッパーという役どころですが44歳とは思えない体は素晴らしかったし、衣装も一見Tシャツ?と思えて後ろは丸見えみたいな仕事着も着こなしています。そして若い客に母親みたいだから嫌だよ。と相手にされなくてもベテランの味わいがあるわよ。と食い下がり人気のないところで見せる切ない表情とかはさすがに上手いと思いました。
日本人バージョンはこの人で!!
ミッキー・ローク
(ランディ・ロビンソン)
凄みのある三國連太郎で。
マリサ・トメイ
(キャシディ)
むっちりしすぎていますが京マチ子で。
エヴァン・レイチェル・ウッド
(ステファニー)
叶順子あたりにお願いしたい。


REC
[REC]
(2007)
2008年6月
ローカルテレビ局のレポーターのアンヘラは深夜の消防士を取材するために消防署にやってきた。やがてアパートから住民の叫び声が聞こえると通報を受けた消防隊とともにアンヘラは現場に向かうのだが・・・
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、「クローバーフィールド」形式のスパニッシュホラー。
噂に聞いていましたがすごかったです。後半に行けば行くほど・・・
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」はじわじわと来る内面的な怖さがありましたが、これは直接的です。「28日後...」がビデオカメラ視点で展開されていくような感じで緊迫感満点。普通だったらおじさんとかがゾンビになって襲ってきますがこの映画は老婆や女の子というところが不気味です。
古びたアパートが舞台になっていてそれもまたいっそう怪しげな雰囲気作りに成功しているなぁと思ったら監督は「ダークネス」とか「機械仕掛けの小児病棟」の監督ということで納得。
後半、噛まれた人がゾンビ化するのが異常に早かったりするのですが、話が進んでいくにつれゾンビ化する原因が一応分かってきてオカルトちっくな感じになっていくところも好みで普段はホラー映画を観てもビックリしないのですが久しぶりにこれは来ました。
女レポーターアンヘラはさすが日本人のレポーターと違って我が強いと言うか自己主張が激しいくてお国柄なのかなと感じましたが最後までカメラ目線なのが偉いです。
「クローバーフィールド」もそうなのですが序盤もたつきがちでこの手の映画ではちょっと不満なところでもあるのですが後半たたみ掛けるようなビックリシーンの連続で個人的には「クローバーフィールド」よりも好きです。
続編も同じ監督で決定しているそうなので今から楽しみです。
日本人バージョンはこの人で!!
マニュエラ・ヴェラスコ
(アンヘラ・ビダル)
ルックスだけならキャスター兼タレントの小林麻央で。


REC/レック2
[REC]2
(2009)
2008年11月
建物が隔離されて数時間後、SWATチームが召集されオーウェン博士と共に隔離された建物の最上階を目指すのだが・・・
あのスペインホラー「REC」の続編が登場。
SWATがカメラをつけてあのアパートを捜索という時点で安っぽくなっているのではないかと思いきやそれも序盤だけ。
前作の後半でオカルト的な要素が一気に高まってこれは怖いと思ったラストを忠実に引き継ぎ、序盤からオカルトモード全開でテンションが上がりました。出そうで出ない、出なさそうで出てくるハラハラ感も前作よりアップして感染スピードもアップでスリリング。
子供が天井から降ってきてそして天井にはりついて逃亡。うわぁーという感じで怖いです。
SWAT以外にもアパートに忍び込んでしまったバカな若者たちという二本立てで見せる辺りもアイディア賞ものでバカな若者たちは当然ながら泣き喚いてイラッとする自業自得的なところはあるのですがSWATと若者たちのカメラの切り替わりの見せ方は上手いと思いました。
ネタバレ→
主人公の医師のオーウェンは実は神父で元凶となった女の子の血液を持ち帰るという特命を受けているという設定。ゾンビ化した人間を十字架を使って尋問して色々と聞き出していくところは「エクソシスト」っぽくて好きです。この神父も強情で、一旦ミスしたら体勢立て直すために作戦中止すればいいと思うのですが、任務第一でイラっとしました。
後半、まさかのテレビレポーターの登場でいっきにヒートアップ。暗視カメラでしか見えないダークサイドのシーンが久しぶりのハラハラ感があり、クライマックスは手に汗握ってしかたがありません。暗視カメラでしか見えない世界のことは無理やり感が無きにしも非ずなのですが、怖くてよかったです。ラストシーンは何あれという感じでえぐかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
ジョナサン・メヨール
(オーウェン)
雰囲気は段田安則という感じでしょうか。


REC:レック/ザ・クアランティン
QUARANTINE
(2008)
3
2009年10月
ロサンジェルスの消防署で取材をするアンジェラはアパートから通報を受け消防士たちとともに現場に向かい取材を続けるのだが・・・
ヒットしたスペイン産ホラー「REC」のハリウッドリメイク版。
続編を観る前におさらいをしようかと思ったのですがどうせならリメイクしたハリウッド版を観てみようと思い立ちました。
観てみてビックリ。9割ぐらいはそのまんま同じ展開。なんですけど何だか物足りないんです。技術面とかでもハリウッドの方が上で恐らくオリジナルよりすごいことやっているんだろうなぁとは思うのですが先を知っている知らない関わらず何かピンとこないんですよね。ハラハラしないんです。
単純にモノマネして作っただけではやっぱりダメなんだなと思いました。
レポーター役は「エミリー・ローズ」で悪魔に取り付かれていたジェニファー・カーペンター。やたらと騒いでうるさかったオリジナル版よりは大人しい感じだなと思っていたら、変なところで大騒ぎをしてイラッとしました。
あと、「アリーmyラブ」っで「前向きに」が口癖だった熟女好きのフィッシュがさりげなく出ていたところは懐かしかったです。もちろんゾンビ化していましたが。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェニファー・カーペンター
(アンジェラ・ヴィダル)
ちょっとだけ蒼井優が入っている感じがします。


レッスン!
TAKE THE LEAD
(2006)
3
2011年6月
社交ダンス教室を経営するピエールはある日、スラム街の高校生を見かけ学校にダンスで生徒たちを更生させたいと提案に行き・・・
アントニオ・バンデラスが社交ダンスで問題児たちを更生。という熱血教師もの。
ありがちなテーマでミシェル・ファイファーの女金八先生という感じの「デンジャラス・マインド」的な実話ベースなのですが、アメリカ人ってこういう分かりやすいの好きですよね。定的に違うのが普通の教師じゃなくて社交ダンスの先生。たまたま不良を見つけてなんとかしなければと思いつき、スラム街の学校に乗り込んでダンスを教えるんですそれも札付きの問題児たちに。
これが実話ってところが信じられません。
問題児たちの仲も敵対するチームの弟と妹が構想で兄たちを亡くしていがみ合っていてそれでも何故かペアを組まなきゃいけなくて、そのうち恋に落ちちゃうみたいな定番の展開あり、最後は大火に出場したりで内容的は王道なのですがダンスのテンポがワルツだけじゃなくてタンゴやサルサなんかのテンポの良いのが多いので観ていて楽しめることろがいいですね。
この手のジャンルは問題児なんだけど実は素直な子たちと熱血教師の交流と、ノリさえよければ楽しめるのでこういうテーマの映画は今後もなくならないと思います。
日本人バージョンはこの人で!!
アントニオ・バンデラス
(ピエール・デュレイン)
ちょっと暑苦しいかもしれない別所哲也で。


RED/レッド
RED
(2010)
3
2011年2月
かつてCIAの凄腕として活躍していたフランクは今は年金暮らし。そんなフランクの家に殺し屋が現われるもフランクは一網打尽にしてしまうのだが・・・
ベテラン俳優達のアクション映画。
ブルース・ウィリスも「エクスペンダブルス」のちょい役に続きこういう役をやる領域になってしまったのですね。何だか切ないですが、ブルース・ウィリスはいつもの感じの役どころなので安心感はあります。若手のCIAエリートのカール・アバーンと取っ組み合いの殴り合いをしてまだまだ現役ですというところもアピールしているし。
がしかし、
この映画はブルース・ウィリス以外のアクションにあまり縁のないベテラン演技派俳優が楽しそうにアクションをやっているところがよかったです。相変わらずジョン・マルコヴィッチは頭のおかしい役でしたが。
個人的にはやっぱりヘレン・ミレンが一番よかったです。マシンガンをぶっ放す姿なんてこれが最初で最後だと思うし、イキイキしているところが最高です。他にもちょっとした役でリチャード・ドレイファスにソ連の諜報員にブライアン・コックスだったりとみんな軽く悪ふざけした感じでやっているところがよかったです。
そしてヒロインがメアリー=ルイーズ・パーカーというところがものすごくツボ。この人とウーピー・ゴールドバーグとドリュー・バリモアの共演した「ボーイズ・オン・ザ・サイド」という映画を観たころを懐かしく思い出しました。
内容がマンガっぽいなと思ったらどうやら原作はコミックのようで納得です。
日本人バージョンはこの人で!!
ブルース・ウィリス
(フランク・モーゼズ)
藤岡弘にお願いしたい。
メアリー=ルイーズ・パーカー
(サラ・ロス)
40歳なのに若い永作博美で。
モーガン・フリーマン
(ジョー・マシス)
渋めの山崎努で。
ジョン・マルコヴィッチ
(マーヴィン・ボッグス
雰囲気は若干、笹野高史
ヘレン・ミレン
(ヴィクトリア)
銃器が似合いそうな倍賞美津子で。
カール・アーバン
(ウィリアム・クーパー)
寺脇康文あたりで。


レッドクリフ Part I
赤壁
(2008)
4
2008年11月
三国志の赤壁の戦いをジョン・ウーが映画化。
三国志のことは全く知らなくて観て付いて行けるのか?と不安だったのですが(金城武の孔明は作戦を羽を振って指示する頭脳派で戦わないなんて知らなかったというレベル。それくらい知りません。)逆に知らない分ここが小説や漫画と違うなんて思うこともなかったので普通に楽しめました。2時間半くらいありますがアクション中心なので見た目で興奮できるところがいいですね。
ここのところハリウッドでパッとしなかったジョン・ウーがいい仕事していました。戦闘シーンに独特の様式美があったし、戦っている仲間が団塊の世代てきなおじさんが結構いるのも特徴でしょうか。無口な関羽と勢いと雄叫びが特徴の張飛なんてさしずめ風神・雷神みたいで敵に回したくないタイプです。
一番の見所の亀の陣形みたいなシーンでは一人一人ジャジャーンというドラの音とともに登場してバッサバッサとなぎ倒していき、なんだか友達の家で昔やった真・三國無双を彷彿させるくらい気分爽快。特に趙雲なんてオープニングの赤子をかばいつつ戦うシーンといいクライマックスのシーンといいトニー・レオンより誰よりも一番カッコよかった気がします。
もちろんジョン・ウーのトレードマーク白鳩も飛んでいます。しかも今回は長めに飛んでいるしいつ飛んでもいいように何羽も待機しています。それだけジョン・ウーは気合が入っていたんだなぁと思いました。
ちょっと不満があるとすれば曹操の大群に追いつめられてピンチ名はずなのにみんな強すぎるので負ける気がしないというところでしょうか。逆に曹操の方が使える武将がいなくてなんだかちょっと可哀想な感じがして。
ともあれ後半はいよいよ赤壁の戦いなので楽しみです。
日本人バージョンはこの人で!!
トニー・レオン
(周瑜)
寡黙な感じの渡部篤郎あたりで。
金城武
(孔明)
アンディ・ラウに華やかさを添えてもらいたい。
チャン・フォンイー
(曹操)
アジア映画の敵役は渡辺篤史に見えて仕方がありません。


レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
赤壁 決戦天下
(2009)
3
2009年5月
赤壁へ攻撃を仕掛けようとする曹操軍に疫病が流行るが曹操は死体を連合軍のもとに流し連合軍にも疫病が蔓延してしまい・・・
ようやく本題の赤壁の戦いに突入するシリーズ完結編。
前作を観終わった後は早く続きが観たいと思ったものですが、期待していたよりはもうひとつ盛り上がらなかったかなという感じです。クライマックスの爆発はすごいのですが・・・
戦いに入る前に矢を集めたり連合軍も曹操軍も色々戦略を練っていたりしてまどろっこしい。本来ならそうなのんでしょうが、この映画の場合、前作のように最初から最後まで迫力のある戦闘シーンをメインで押し切って欲しかったです。
ヴィッキー・チャオがスパイ大作戦も真っ青の潜入工作をするのですがこのエピソードで無駄に初恋?エピソードを絡ませるのはやめて欲しかったです。それにトニー・レオンの奥さんも勝手に曹操のところに乗り込んで余計ややこしことをしてくれて
今回は女キャラが奮闘しているのですがこの映画では女は不要。一作目のように男中心ではなかったところが今ひとつだった要因のひとつだと思います。もとの三国志がどうか知らないのですが・・・
それと三国志は全くといって知らないのですが曹操はこんなダメなおじさんじゃないし部下?夏なんとかという武将もトニー・レオンの奥さんと互角で戦うというよりむしろたいまつか何かでやられていますけど・・・と納得できないなぁと思ったり、劉備もただの気弱なおじさん。ものすごい強い男のイメージがあったのですが活躍するところがあるどころか団子作っているだけというシチュエーションにがっかりしました。それでも趙雲だけは相変わらずカッコよかったですけれど。
日本人バージョンはこの人で!!
ヴィッキー・チャオ
(尚香)
雰囲気は松浦亜弥という感じで。
リン・チーリン
(小喬)
小雪あたりにお願いしたい。


レッド・ドラゴン
RED DRAGON

(2002)
3
2003年2月
ご存知、ハンニバル・レクター三部作の一作目にして完結編となっております。レクターを捕まえ引退した捜査官ウィルが再び捜査の現場に戻り、レクターの助けを得ながら事件を解決する話。
特別「羊たちの沈黙」に思い入れがないので、いたって普通に観てしまいました。
内容は今となっては普通の内容かなって思いましたけど、
新春スペシャルドラマ的なほどに出演者がやたらと豪華。普通の映画だったら知らないような俳優を使うところをこの映画じゃそんなところまでも豪華なんですね。(ノートンの嫁にメアリー=ルイーズ・パーカー、捜査官のお偉いさんにハーヴェーイ・カイテルとかね)
肝心のレクターの出番は思ったより少なくて、むしろウィルが主役という印象でした。エドワード・ノートンに若干不満は残りつつも(たしかにエリートという雰囲気は感じさせるも、肉体的にもうちょっとたくましい人がよかった)、
脇役のエミリー・ワトソンの盲目の女がなんと言ってもすばらしかった。こういう役やらせたらやっぱり上手いよな、こんなにはまる人いる?って位はまってたなエミリー・ワトソン。そして新聞記者のフィリップ・シーモア・ホフマンがまたまたお決まりのブリーフ姿を披露してくれたのでありました。
犯人のレイフ・ファインズもなかなかよくて、犯人もいけるけど、ウィルの役をやってもいけるんじゃないかな?って思ったりしました。
しかしラストのあのシーンはおぉ!と妙に感心したのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
アンソニー・ホプキンス
(ハンニバル・レクター )
藤岡琢也で。「おかくら」(渡る世間)の包丁さばきで気に入らない人を料理しちゃってください。
エドワード・ノートン
(ウィル・グレアム)
スタイリッシュな捜査官役を期待できそうな永瀬正敏で。
もちろん妻役は小泉今日子で。
レイフ・ファインズ
(フランシス・ダラハイド)
永瀬に対抗できるのは独特の雰囲気を持った浅野忠信しかいない。
エミリー・ワトソン
(リーバ・マクレーン)
最近幸薄い役、しかも男運に恵まれない役が続いている有森也実で。


レディ・イン・ザ・ウォーター
LADY IN THE WATER

(2006)
5
2006年10月
アパートの管理人クリーブランドは住人の雑用に追われるしがない日々を送っていたが、ある日アパートのプールに不思議な女性が現れて・・・
シャマラン監督待望のファンタジック・ミステリー。
「シックス・センス」はオズメント坊やが苦手なので作品的に好きじゃないのですがそれ以外のシャマラン作品は全部好きで、今回は評判が悪いという噂を聞いていたのでちょっと不安だったのですが相変わらずオリジナリティが感じられて感心したし大満足です。ジャンル的には「アンブレイカブル」系かな?シャマラン作品では「アンブレイカブル」が一番好きなのでそのせいもあるのかも。
「アンブレイカブル」がアメコミテーマだったように今回はおとぎ話がテーマとなっていてブライス・ダラス・ハワードの役名がストーリーというところでこのキャラクターの名前ひとつとっても上手いなぁと思いました。
内容は水の精を元の世界に帰してあげるためにジアマッティが役割のある人間をアパートの住人から捜し当てなければならなくてネタバレ→
今回は職人やら治癒者とかテンポよく見つかって今回はやけにストレートだなと思っていたらやっぱり最初に見つけた人達じゃなくて職人の5人組なんていきなり5人の姉妹が出てきてなんで?と思ったのですがよくよく思い直してみればどうでもいい話をしていたしいつも一緒だったしで職人の条件を満たしていて←やっぱりやられたと思いつつ、いろんなところにさり気なくヒントが散りばめられているところがシャマラン節、効いてるなという感じでここがツボなんです。
日本人バージョンはこの人で!!
ポール・ジアマッティ
(クリーブランド・ヒープ)
船越英一郎がこういう役をやっても結構いいかも。
ブライス・ダラス・ハワード
(ストーリー)
不思議な感じの綾瀬はるかで。


レディ・ウェポン
赤裸特工

(2002)
3
2006年8月
身体能力の優れた少女が次々に失踪する事件が多発しているがその黒幕マダムMは誘拐した少女を暗殺者に育て上げていた。シャーリーンも凄腕の暗殺者に育ったのだが最後の試練は仲間同士の殺し合いだった・・・
「M:i:III」の時もこれくらい活躍してくれればよかったのにと思った、マギー・Qの裏チャーリーズ・エンジェルといった感じのセクシーアクション。
暗殺者になってちょこちょこと暗殺の仕事をこなす中盤までは中々面白かったです。叶恭子みたいなマダムMが今回の課題は一人仲間を殺してきなさいとか森に傭兵がいるから殺されないようにしなさいとかリアリティ番組の真っ青なサバイバルな実習訓練とかが繰り広げられる中、マギー・Qに親友のキャットやらアタイは仲間なんかいなくても平気だよ的な女の子もいたりするお約束な展開も香港映画っぽくていいです。
お役通り、マギー・Qが足を洗いたくなってマダムMはじゃあ最後の仕事やったら抜けていいよという展開になるのですがこの映画の驚くべきところは普通マダムMがマギー・Qを裏切り者!とヒステリックになって罠にはめようとしそうなんですけど、マダムMが依頼主にはめられるという展開。マダムM実はいい人だったんですね。
女暗殺者を罠にはめる変な日本人やくざ龍一。別に変な日本人だろうがなんだろうが別にいいのですが、罠にはめた理由がネタバレ→
かつて親友をマダムM達に殺され友達がいなくなったから・・・←というしょぼ過ぎる理由でテンションが一気に下がりました。残念。
主演の
マギー・Qはもうちょっとはじければ次世代のルーシー・リューになる可能性あり。そうなれば「新チャーリーズ・エンジェル」アジア圏は彼女で決まり。がんばれマギー・Q。
日本人バージョンはこの人で!!
マギー・Q
(シャーリーン)
栗山千明かなとも思ったけど彼女より血が通っていそうな柴咲コウで。
アンヤ
(キャット)
日本人じゃにけど見た目はBoAっぽかった。
アルメン・ウォン
(マダムM)
ということで叶恭子で。


レディ・キラーズ
THE LADYKILLERS

(2004)
2
2004年6月
敬虔なクリスチャンのマンソン邸に間借りすることになった紳士な大学教授。しかし教授はカジノの現金強奪を企んでいた。犯罪仲間と地下室に潜りカジノに潜入し計画通りことは運ぶのだったが・・・
世間じゃ評判の悪かった「ディボース・ショウ」でいまいち苦手だったコーエン兄弟作品を克服してまたまた公開された「レディ・キラーズ」も映像といい話の内容といい悪くはなかった、むしろ好きな部類に部類に入るかもしれない・・・けど
苦手なってことも大いに関係あるかと思うんですけどトム・ハンクスがやっぱりダメだった。あの笑い方に腹が立っちゃって、お願いだから笑うんでない!ハンクスよ。と何回思ったことか。それにメンバーにいる頭のとろそうなフットボーラーと爆弾係のおじさんが個人的にダメ。おっちょこちょいなキャラクターは一人は許せるけど二人いるとうっとうしいだけなんですよねー。と登場人物6人中3人が個人的にダメだったのでせっかく面白そうな話が台無しでしたよ。
個人的にはトム・ハンクスをジョン・タトゥーロもしくはウィリアム・H・メイシー、爆弾係をスティーヴ・ブシェミ、フットボーラーにマイケル・ラパポートあたりがキャスティングされていたら間違いなく楽しめたと思うだけに残念です。
劇中のゴスペルもなかなかよかったけど、ゴスペル隊の指揮者がプリンスをさらにちっちゃくした感じでもしや話に絡んでくるのでは?と異常に気になったけど何もなかったのでした。
あ、そうそう爆弾係のおじさんの彼女その名もマウンテン・ガールが前日に観た「ヒューマン・キャッチャー」で2番目にやられる女優が同一人物だったのに驚き。彼女は脇役と名乗るにはまだまだだけど、端役の中じゃトップクラスだなと思うのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
トム・ハンクス
(教授)
教授って感じがぴったりの役所広司で。
イルマ・P・ホール
(マンソン夫人)
野村昭子で。マンソン夫人は「渡る世間は鬼ばかり」のタキさんのキャラそのまんまだった。


REPO! レポ
REPO! THE GENETIC OPERA
(2008)
3
2009年4月
奇病が流行している近未来、シャイロも病に冒され父親から外出を禁じられていたのだが、ある日医療企業のジーン社の社長ロッティから電話が掛かってきてシャイロは父親の目を盗み家を抜け出して・・・
「ソウ」シリーズの監督がゴスな世界でロックなミュージカルにチャレンジした異色作品。
「ロッキー・ホラー・ショー」と比べられているようですが、個人的には確かにカルトな雰囲気をかもし出してはいますけど割りととっつきやすいし内容も分かりやすいので「ロッキー・ホラー・ショー」よりは手を出しやすいと思いました。
ジーン社から借金をして健康になっても借金が返せないと健康な臓器をとられてしまう血みどろのシーンありとさすが「ソウ」の監督だけのことはあるというツボを押さえているところがよかったです。殺人鬼レポマンは主人公の女の子の父親だったりと分かりやすい展開が意外とミュージカルと合っていました。俳優本人が歌っているのか分からないですが歌もドラマチックに歌い上げていてちゃんとしていると思います。
そんな医療企業の三人兄弟の中にパリス・ヒルトンが出ているのですが整形マニアでパーティ大好きみたいな半分くらい自虐?みたいなキャラクターなのですがこれが結構よかったです。
整形したてで舞台にたったら顔の皮が全部はがれて赤っ恥みたいなシーンも堂々と演じていてパリス・ヒルトンは良くも悪くも大物だと思いました。
主人公は「スパイ・キッズ」シリーズでお馴染みのアレクサ・ヴェガ。脱キッズものにも成功したと思うし、見た目も美少女よりに成長してよかったと思います。他に歌手のサラ・ブライトマンが映画初出演なのですがタランチュラみたいな付けまつげをしておまけにカラーコンタクトまでつけて思いっきりパンチのある見た目で初映画にこの映画を選んだところが何かすごいなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アレクサ・ヴェガ
(シャイロ・ウォレス)
年齢的にもばっちりの成海璃子で。
アンソニー・スチュワート・ヘッド
(レポマン/ネイサン・ウォレス)
大男なイメージのある宇梶剛士あたりで。
ポール・ソルヴィノ
(ロッティ・ラルゴ)
古田新太がやったら面白いと思います。


レポゼッション・メン
REPO MEN
(2010)
3
2010年7月
人工臓器を提供するユニオン社でローンを返済できない人から臓器を回収するレポメンのレミーは妻のために次の仕事で引退すると決め仕事に望むのだが・・・
ジュード・ロウの近未来SFサスペンス。
近未来の裕福な人たちが住む区域と廃墟と化したスラム街の世界観が雰囲気がよく特にユニオン社の無機質な感じもローンの編左記期限が過ぎたら即回収という冷酷さをよく現していて画作りはとてもよかったです。
話の方は組織を抜け出そうとして陥れられるタイプのどこかで聞いたことあるような設定ですが、オチはひねりを加えてあってよかったです。個人的によかったなのはジャズのスタンダードナンバーの「Sway」や「Feeling Good」や「Dream A Little Dream Of Me」なんかがその場にぴったりな感じで流れてくるところがもセンスがあります。
ジュード・ロウの上司役にナオミ・ワッツの旦那でお馴染みのリーヴ・シュレイバーが出ています。これといった見せ場はなくてむしろ何度もジュード・ロウにやられて情けない感じなのですが存在感は今までになくアップしています。これもナオミ・ワッツのおかげだと思うと感慨深くなります。
ジュード・ロウは最近気苦労が多いのか軽く円形脱毛症気味なところが見受けられ頭に目が行ってしまいました。
日本人バージョンはこの人で!!
ジュード・ロウ
(レミー)
身のこなしも軽やかな東山紀之で。
フォレスト・ウィッテカー
(ジェイク)
使いどころの多い香川照之で。
リーヴ・シュレイバー
(フランク)
雰囲気は嶋大輔に近いような気がします。
アリシー・ブラガ
(ベス)
ここは木村佳乃にやってもらいたい。


レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
REVOLUTIONARY ROAD
(2008)
4
2009年1月
フランクとエイプリルはあるパーティーで出会いたちまち恋に落ち、結婚し子供も二人生まれ世間からは理想の夫婦と言われ羨ましがられていたのだが・・・
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットという「タイタニック」コンビ競演の夫婦の愛憎劇。
ディカプリオとウィンスレットが出会ってあまーい時間を過ごして結婚。そして感情むき出しの言い争いをして最後は仲直り。みたいな話ではなく最初からすでに倦怠期そして終始感情むき出しの衝突というドロドロした展開で、あまったるいシーンがないところがかったるくなくてよかったです。ちょっとおかしいなと思ったのは子供が二人いるにも関わらず家にほとんど子供がいないのでとても奇妙に感じましたが全編通して退屈もしませんでした。迫力満点で。
ケイト・ウィンスレットの存在感が抜群で、いろいろあってディカプリオと全てを捨ててパリに移住しようと決意するもその夢が崩れ去った後の狂気ともいえる全ての感情を吐き出しています。というところが真に迫っているという感じでこれはゴールデン・グローブ賞受賞も納得です。アカデミー賞にノミネートされなかったのが不思議なくらいです。きっとノミネートされたもうひとつの映画のほうがより素晴らしいということなんでしょうね。
ディカプリオもいつになく良かったと思うのですがウィンスレットに完全に持っていかれて、ものすごい存在感とまでは行っていないところが相変わらず可哀想だなと思いました。
何かにつけて絡んでくる近所のおばさんキャシー・ベイツもうっとうしいし、すごく不機嫌だったウィンスレットが次の日にはすっかりご機嫌で朝食を作っているような起伏の激しい女だったり全体的にこの映画に出てくる女性は何かしらあって、これ男からすると軽いトラウマ映画のようで怖いなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
レオナルド・ディカプリオ
(フランク・ウィーラー)
寺島しのぶがしっくり来そうな感じです。
ケイト・ウィンスレット
(エイプリル・ウィーラー)
どんな役でも出来る香川照之で。


レミーのおいしいレストラン
RATATOUILLE
(2007)
3
2007年8月
グルメなネズミのレミーはある日仲間とはぐれしまうが名シェフのグストーの店にたどり着く。そこでレミーは料理の出来ない見習いのリングイニと出会い二人は次々と最高の料理を作るのだが・・・
ピクサー製のCGアニメ。
今回はネズミと人間が料理をする話で悪くは無いんですけどピクサー作品にしては普通の出来かなといった印象。とりえのなくてひょんなことからレストランの見習いになった
リングイニがネズミのレミーと出会って色々成長するのはいつものピクサーっぽい感じなのですが脇役達が活きていなかったかなぁ。
厨房に前歴のあるジェイソン・ステイサム風なルックスのキャラクターや見た目には個性的なシェフがいろいろいたのですが特に物語りに絡んでくることはなくてもったいなかったです。
よかったところは性格のキツイ女シェフの声がジャニーン・ガロファロというところはキャラと声がぴったりはまっていて所でしょうか。他にもリングイニの秘密を暴こうとする唯一の悪役の声がイアン・ホルムという意外な配役はあったものの辛口の料理評論家もピーター・オトゥールと声優陣は珍しく地味でした。
個人的にはピクサーアニメの登場人物は人間じゃなくて「カーズ」なんかのえーっ!?車がしゃべるの?今度こそダメだろうと思いつつ実際観てみたら感動しちゃったというサプライズに限るなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
(今回はアニメなのでなし)


レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS

(2004)
3
2005年5月
ある日突然両親を火事で喪ったボードレール三姉弟妹は後見人のオラフ伯爵に引き取られるのだったがオラフ伯爵は遺産を狙い三人の命を狙い始める・・・
劇場で売られているプログラムに「ハリー・ポッター」三作品よりも、すごい!と書いてあって本当かな?と思って観ましたけどその通りでした。これはダーク・ファンタジーという感じで大人向けの絵本感覚というところがよかったのかも。
ティム・バートン風にジュネ&キャロをアクセントにしたようなビジュアルがよかったしジム・キャリーの着ている細身のスーツが結構オシャレな感じでこの世界観好きです。アトラクションになっても無理なさそうですし。
それにこの映画、子供達がオズメント坊やのようにこれ見よがしじゃないところがよかったし、長女の発明するアイテムが妙に特殊な物とかじゃなくてそこら辺にある物で作るのですが、これまた気が効いていて感心しました。特に線路から脱出する際に発明する一品は楽しかったです。
ジム・キャリーのテンションの高さに最初はダメかもと思ったのですが、モンティおじさんやジョセフィーンおばさんが後見人になると意外と出番が減るのでくどさが中和されて丁度よくなるし、メリル・ストリープとの異色な組み合わせのツーショットもなんか不思議な感じがしました。
これキャサリン・オハラとかルイス・ガスマンとか微妙に豪華なところもなんか得した気分になります。ダスティン・ホフマンもちゃっかり出ていたし。ルイス・ガスマンなんてオラフの劇団員その1みたいな扱いがちょっと不憫でしたが・・・
「レモニー・スニケット」は三部作みたいだし終わりも確実に続編を匂わせている感じがするので
どうせ続編を作るんだったら子供らが成長しないうちに残りの2作品撮っちゃってほしいです。
絵本から飛び出したようなエンドロールもセンスがあって最後まで雰囲気を保っているところもすごかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
ジム・キャリー
(オラフ伯爵)
モト冬樹を性悪な感じにして。
ビリー・コノリー
(モンティおじさん)
人のいい大友康平という感じで。
メリル・ストリープ
(ジョセフィーンおばさん)
今回のメリル・ストリープはおかしな渡辺えり子っぽい気がしました。


恋愛適齢期
SOMETHING'S GOTTA GIVE

(2003)
5
2004年4月
30才以下の女性とは付き合ったことのないハリーはマリンという女性と付き合っている。マリンの母親の別荘で週末を過ごしていたが母親のエリンとその妹ゾーイが帰ってきてしまう。その夜ハリーが突然心臓発作を起こしてしまいエリカはハリーの看病をするはめになってしまうが・・・
年老いてプレイボーイっぷりのジャック・ニコルソンと完璧主義のダイアン・キートンの共演が楽しいロマンティック・コメディ。
個人的にはロマンティックな部分は置いといて(多少は残して)単純にコメディとしても申し分ないでき。年配の人達なんかすごい楽しめたんじゃないかなぁ。
対立し合う二人が次第に恋に落ちるという定番の流れの中、
ニコルソンが尻を見せればキートンがなんと全裸を披露するというガチンコ裸対決ありのトレードマークであるタートルネックの秘密も明らかになってアカデミー賞ノミネート。(キャシー・ベイツもニコルソンに全裸をさらしたけど熟年ヌードはアカデミー賞にノミネートされやすいのか?)
キアヌがキートンに惚れるニコルソンの主治医役なんですけど、これがもっと恋愛に貪欲なりなよと思うほどかなりいい人過ぎで物足りなく感じるわけで完全に存在感薄くなっちゃっているんですよね。でもこれは二人の息がぴったりだからしょうがないか。どうせならこの役はヒュー・グラントにぜひやってもらいたかったなと思うのでした。それとは対照的にフランシス・マクドーマンドのコメディをやっている作品は初めて観たけど突っ込みどころが上手く室井滋のような存在でもっと観ていたいと思いました。
監督・製作・脚本を手がけたナンシー・メイヤーズの写真を見たけどこれがダイアン・キートンにそっくりできっと彼女の実体験を映画化したに違いないと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ジャック・ニコルソン
(ハリー・サンボーン)
浜田幸一で。日本でニコルソンの迫力に負けない数少ないハマコーさんなら尻出しくらい簡単にやってくれそうだし。
ダイアン・キートン
(エリカ・バリー)
コメディだって絶叫だってできるベテラン野際陽子で。
キアヌ・リーヴス
(ジュリアン・マーサー)
マダムからもモテモテ(なんでしょ?)の稲垣吾郎


RENT
RENT

(2005)
5
2006年5月
家賃も払えずエイズやドラッグなどの問題に苦悩する8人の若者達の姿を描いたブロードウェイミュージカルの映画化。
半分がHIVに感染していて半分が同性愛のカップルという実生活とかけ離れた世界の話なのですがものすごく共感というかツボにはまったのはなんだったんだろうと思い出してみると
「未来も過去もない。あるのは今日という日だけなんだ。」みたいなテーマが歌とマッチしてよかったんですね。普段、仕事なんかで明日のために毎日いろいろと準備して今日出来ることを精一杯やらなきゃいけないのは分かっちゃいるけど実際出来ない。だけどこの映画の登場人物たちは自分の夢のために今日を生きている。それも楽しく。そういところが羨ましいかったんですよね。
役者の人たちも10年前のブロードウェイのオリジナルキャストがかなり集まって青春というにはちょっと遅い感じがするんですけど年齢的に自分とちょうど同じところなのもよかったのかもしれません。でもロジャーがミミ(ロザリオ・ドーソン)を捕まえて「16歳かと思った。」と言えば、ミミは「19歳だけどあんたより大人よ。」みたいなことを言うくだりはおいおい、ロザリオ・ドーソンさすがにティーンエイジャーは無理あるぜと思いましたが・・・
同じブロードウェイミュージカルで映画化された「プロデューサーズ」は50年代のMGMミュージカル全盛期にやっていたらあるいは本場のブロードウェイで生の舞台を観れば楽しいんだろうけれど今映画として観るとちょっと騒々しくてまともな人物が一人も出てこないしちょっと古いかなぁと思いました。それに比べると「RENT」はみんなちょっと人と違うところはあるけれど人のことを思いやるところがいい仲間達という感じがすんなり入ってきます。今の時代ミュージカルをやるなら現代的なテーマの方がしっくりくんじゃないかなと感じました。音楽も躍動的なものが結構あってこれぞ現代的なミュージカルといった感じでやっぱりこれ好きです。
人物についてもいろいろ書きたかったんですが多分DVD出たときに観なおすと思うのでそれはその時にでも。
日本人バージョンはこの人で!!
ロザリオ・ドーソン
(ミミ)
真中瞳がこういう役をやったら意外にいけるかも。
テイ・ディグス
(ベニー)
やっぱりこの人は山本太郎の顔をものすごくあまーくした感じです。
ジェシー・L・マーティン
(コリンズ)
教授役には阿部寛にお願いしたい。
イディナ・メンゼル
(モーリーン)
自由奔放そうな小沢真珠あたりで。
アダム・パスカル
(ロジャー)
イメージ的には長瀬智也かなぁ。
アンソニー・ラップ
(マーク)
日本版は山本耕史がやったそうで。
ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア
(エンジェル)
いかにもKABA.ちゃんって感じがして。
トレイシー・トムズ
(ジョアンヌ)
ビジュアル的には京野ことみがしっくりきそう。


Movie Index