蝋人形の館 HOUSE OF WAX (2005) |
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2005年11月 | |
カーリーは恋人や親友とともにフットボール観戦するために車で目的地に向かっていた。途中キャンプで一泊するが車の部品が壊されていることを知りカーリーと恋人のウェイドは部品を求め寂れた町にたどり着くのだが・・・ 1933年のオリジナルとそれを1953年にリメイクした「肉の蝋人形」の再リメイクということですが全然別もののアメリカのティーン向けホラーでした。 「24」のキムが主演ということでこりゃまた男が不幸な運命に陥るなと思ったらネタバレ→案の定、彼氏は不運に見舞われるのですが彼氏が真っ先に蝋人形にされる展開が新しすぎます。だってこういうティーン向けホラー映画って彼氏とヒロインが生き残るって定番だし、キム自身もヒロインなのに指ちょん切られてしまうという←肝心なところを覆すところが斬新でした。もちろんホラーの定番ヒロインは白のタンクトップであったり外に逃げりゃいいのに二階に逃げるという展開はありつつもひねりを加えるとはさすがホラー専門会社のダークキャッスルが絡んであるだけはあるなぁと思いました。 それに坊主頭のちょい悪の荒くれ者のあんちゃんがキムと双子というかなり無理目な設定が笑えるけれど、兄妹で蝋人形にされる前に力をあわせて殺人鬼をやっつけろ的なノリも好きだな。 そして問題のパリス・ヒルトンは出てくるだけでこの演技は素ですか?と思わせる天然キャラとか自虐的なビデオカメラでのプライベートショットとかがいちいち笑えますわ。惜しかったのがネタバレ→パリスってもともと蝋人形っぽいから蝋人形にしたら似合うと創造していたのですが結局、頭に鉄の棒が貫通して即死でしたか。蝋人形姿見たかったな。← 最後蝋でできているまさに蝋人形の館の大火災もトロケ具合がありえないくらい豪快で普通逃げるうんぬんより酸欠とか起こして死ぬだろとかいうところは置いといて、逃げ道を見失ったキムが壁を「掘って!掘って!」ていうところとかバカっぽくて楽しかったなぁ。 最後キムが「何でこの町の存在に誰も気がつかなかったの?」とキレ気味に言っていましたがここだけは観客みんなごもっともと共感したのでありました。それにしても「テキサス・チェーンソー」とかもそうですけど何が怖いって殺人鬼よりも怖いけどやっぱりアメリカの寂れた田舎町が一番怖いです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
エリシャ・カスバート (カーリー・ジョーンズ) |
意外とトラブルメーカーな役が多い観月ありさで。 |
チャド・マイケル・マーレイ (ニック・ジョーンズ) |
とりあえず腕っ節の強い魔裟斗に。 |
パリス・ヒルトン (ペイジ・エドワーズ) |
セレブ気取りの神田うのはばっさりやられてしまって欲しい。 |
ローグ アサシン WAR (2007) | |
2007年10月 | |
FBIのクロフォードは相棒のトムと凄腕のの殺し屋ローグを追いつめたが逃げられてしまう。その後トムは家族ごとローグに惨殺されてしまう。それから3年後再びローグが姿を現しクロフォードは復讐のためにローグを追うが・・・ いろいろなジェット・リーを堪能した「ザ・ワン」ではジェイソン・ステイサムとは相棒だったけど今回は敵同士の格闘アクション。 内容自体は日本のやくざとチャイニーズ・マフィアの抗争を描いたやくざものになっているのですが日本側のボスは石橋凌で中国側のボスはジョン・ローンでここだけ見るとVシネマ感覚でステイサムやルイス・ガスマン(なぜか出ている)の絡みのシーンはクライムアクションという感じで変な映画です。 ステイサムも瀕死のやくざを尋問するときは相変わらずハードな尋問をしてステイサムらしいのですが日本語が「ケイサツダ!ニニガアッタンダ!?」とか「オイシャサンゴッコ」がどうのと日本語がカタコトだから最強のステイサムもへなちょこに見えて可愛らしかったです。 日本語といえばデヴォン青木が石橋凌の娘ということで日本語は大丈夫か?と思っていたらデヴォン青木の日本語パートは全て吹き替えというがっかりな演出でした。(口パクは完璧でしたが・・・) それとステイサムとジェット・リーのガチンコ勝負のシーンが少ないので物足りないんですよね。二人ともやくざとチャイニーズ・マフィアとの格闘シーンは結構あって強いのは分かっているので二人のファイトシーンがもっと見たかったです。 あと石橋凌の精鋭部隊がなぜか忍者だったり料亭で乱闘になったときに何故か板前さんも戦うというというハリウッド映画におけるおかしな日本はお約束ということで・・・ | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェット・リー (ローグ) | 若い頃の原田芳雄にお願いしたい。 |
ジェイソン・ステイサム (ジャック・クロフォード) | 熱い感じの藤竜也で。 |
ローズ・イン・タイドランド TIDELAND (2005) | |
2006年7月 | |
母親の急死でヤク中の父親ノアに故郷に連れて行かれたジェライザ=ローズはやがてノアも動かなくなり彼女は一人になってしまうのだが・・・ テリー・ギリアム×不思議の国のアリスだそうで確かにそんな雰囲気はしなくもないのです。ローズが孤独を紛らわせるために首だけの人形と遊んだりして空想の世界にトリップするようなところは「ラスベガスをやっつけろ」的な感じがするのですが父親のジェフ・ブリッジズがクスリを打つ手伝いをさせたりちょっと頭の弱い青年とキスしたして愛してるなんて言ったりして、子役にあそこまでやらせる?しかも子役もそんなシーンをあっけらかんとやってのけている風なところが悪趣味すぎて気分が悪くなる感じの作品で個人的にはちょっとついていけませんでした。 この女の子「サイレントヒル」にも出ていてダコタちゃんが成長して子役市場に空きが出来ている今、第二のダコタちゃんはこの子だと思ったのですが出ている作品は教育上よくない作品ばかりということでダークサイドのダコタちゃんということにしておきます。 それに確かにこの子上手いなぁと思うのですがなんかまともに成長しないような気がしてちょっと心配になります。 ジェフ・ブリッジスはクスリで常にトリップしているかあとは死にっぱなしというある意味楽な仕事。しかしこのぐうたら感が「ビック・リボウスキ」以来にはまっていてジェフ・ブリッジスがぐうたらしている作品自体は好きじゃないんですが役作りは上手いなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェフ・ブリッジス (ノア) | ぐうたらが似合う古田新太で。 |
ローズマリー THE PROWLER (1981) | |
2011年10月 | |
かつて忌まわしい殺人事件が起きた田舎町。犯人が行方不明のまま35年が過ぎた卒業パーティーの日に再び惨劇が始まり・・・ ザ・80年代という感じの学園もののスラッシャー。 大昔の猟奇的な殺人事件が久しぶりに復活して女子大生がピンチという展開がウェス・クレイヴンっぽい展開で割と見やすいのですがオープニングからガッツリ殺されて掴みはOK。殺人鬼の姿が軍服で武器は干し草を取る熊手のでかい奴にブーツに仕込んだ短剣です。 殺される女子大生とその彼氏。女子大生はシャワー中に熊手でガッツリ。彼氏は背後から短剣で脳天から口にめがけて一突き。久しぶりにキタ感じです。このハードな描写。さすがトム・サヴィーニということでトム・サヴィーニの特殊メイクを観るだけで★ひとつ追加という感じです。 内容は定番で真犯人がいきなり感があったりもするのですが、学園もののスラッシャー映画としてはヒロインが最後に逃げまくるけど何故か階段で二階に上がってしまってピンチとかベッドの下に隠れて危うく見つかりそうになったり、殺人鬼が死んだか?と思いきやまだ生きていましたみたいな展開が定番という感じなのですがこういう映画はこういう展開の方が落ち着くのでこれはこれでOKなんですね。 そういえば、ヒロインの彼氏風の保安官は空回り気味でもうひとつ役に立っていなかったのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィッキー・ドーソン (パム) | 清純な感じの松下奈緒で。 |
マーク (クリストファー・ゴードン) |
溝端淳平あたりで。 |
ローズマリーの赤ちゃん ROSEMARY'S BABY (1968) |
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2003年11月 | |
ニューヨークのアパートに若いウッドハウス夫妻。隣のカスタベット夫妻は何かと世話を焼いてくれたり何かと気にかけてくれる。やがてローズマリーは妊娠するが、隣の家からは怪しげな祈り声などが聞こえてきて彼女は次第に情緒不安定になっていくが・・・ ロマン・ポランスキー監督のオカルトサスペンス。35年前の作品にしては色あせていないところがまずすごいですね。 隣の老夫婦が何かと世話をやいてくれるけど、実は悪魔崇拝をしている夫婦という展開。分っているけどこの老夫婦の人の良さがじわじわと怖さを引き出すんですよね。観ているこっちは度が過ぎるおせっかいにいらいらしたり、周りの人間が全て悪魔崇拝者に見えてしまうローズマリーの心情が手に取るようにわかったりして、さすがポランスキーだなって思いましたよ。 それになんといってもミア・ファローがいいですね。前半は希望に満ちた雰囲気をかもし出して、後半妊娠している時のげっそりした表情の落差(顔色も悪いし)がすごいんですよね。リメイクするなら間違いなくグウィネス・パルトロウがぴったりだと思いますよ。 ジョン・カサヴェテスも自分の中では監督というイメージがあったんですけど、役者としても結構いろんな作品に出ていたんですね。そんなカサヴェテスネタバレ→までもが名声のために悪魔に魂を売っていたというオチ←に分っていたけど結構衝撃でした。 ラストネタバレ→産まれてきた赤ん坊は悪魔の子なのかそれをあえて映像として見せませんが(全てはローズマリーの妄想とも取れなくもない)←これがまたじんわりとした怖さ出しているんですよね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ミア・ファロー (ローズマリー・ウッドハウス) |
追い詰められていく役が結構はまっている、永作博美で。 |
ジョン・カサヴェテス (ガイ・ウッドハウス) |
野心はなさそうで実はありそうな武田真治あたりで。 |
ルース・ゴードン (ミニー・カスタベット) |
人の良さそうな愛川欽也・うつみ宮土里夫妻で。うつみ宮土里なんか特に世話焼すぎてこっちが困りそうな雰囲気が・・・ |
シドニー・ブラックマー (ローマン・カスタベット) |
ロード・オブ・ウォー LORD OF WAR (2005) | |
2005年12月 | |
ウクライナ生まれのユーリー・オルロフは弟のヴィターリとともに武器売買の事業を始めその世界で有数の成功者となるのだがインターポールのバレンタインがユーリーを捜査し始めて・・・ 実在の武器商人をシニカルに描いた作品というのはなんとなく分かっていてオープニングの弾が生産されてその弾が一人の少年の頭を貫く「弾の一生」みたいなところは興味深くってこれはなかなかいい線行くんじゃないか?と思っていて確かにユーリーが中盤以降武器商人として不動の地位を得てからは陰謀めいたものが交錯して結構好きなんですが最初のユーリーが成り上がっていく様はいらなかったかなぁ。確かにテンポよく成り上がっていくし恋人もちゃっかりゲットしているのですけど、なんでそこまで成功したのかってところがすごくわかりずらいというかそんな見事な手腕発揮したか?と思ってしまうんです。80年代後半から現在くらいの話だと思うのですけどニコラス・ケイジ見た目全然変わらないし・・・ ジャレット・レトは予告で観たときニコラス・ケイジに憧れて武器商人に弟子入りする約なのかなと思っていたら全然似ていない弟役だったのでびっくりです。だけどこの映画の中じゃジャレット・レトが一番よかったです。見た目カッコいいのに汚れ役をやるところがいいんですよね。特にドラッグ絡ませると魅力が増すこのアウトサイダー路線を続けていって欲しいです。 ニコラス・ケイジを追いつめる最近骨っぽくなったイーサン・ホークはインターポールというエリートには見えなくてちょっと不満なんですけど最後イーサン・ホークはギャフンといわされてすっきりしたからまぁいいかと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコラス・ケイジ (ユーリー・オルロフ) | 軽いノリもOKそうな唐沢寿明で。 |
イーサン・ホーク (ジャック・バレンタイン) | 相棒って感じの水谷豊で。 |
ジャレッド・レト (エヴァ・フォンテーン) | 汚れ役もいける印象の成宮寛貴で。 |
ブリジット・モイナハン (ヴィタリー・オルロフ) | モデル繋がりでりょう。 |
ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間 THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING (2001) |
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2002年3月 | |
あらゆるファンタジーの原点になっているという指輪物語。 物語は、世界を滅ぼす魔力を秘めた指輪を滅びの山の火口、“滅びの亀裂”に投げ込み破壊する。というお話。 次の「二つの塔」まで1年ですか。早く続きが観たいなんて思ったのは久しぶりですね。 さすがファンタジーの原点ということだけあって、エルフ族とかドワーフ族かの種族についてはもちろんのこと、「ミスリル」ってここからこれが原点なのかぁとか。「オーク」はエルフ族が悪の手によって生まれ変わった種族なんだ。など感心しましたね。 あと、ホビット族って1m位しか身長がない設定なんですけど、あれってどうやって撮影したんですかね?すごいです。ガンダルフがホビット族の村であげる花火のシーンもすばらしいです。 ケイト・ブランシェットってやっぱりすごいね。あのあっさり顔からは想像もできない圧倒的存在感。次に公開される「シッピング・ニュース」でも圧倒的存在感を見せてくれるは間違いなし。 イアン・マッケランもすごかった!!撮影当時62才くらいでしょ?それなのに若手の俳優達と混じって、全力疾走してるよ。ぜひとも彼にアカデミー賞をあげたいですね。 あと、 かつてサウロンと戦った事のあるエルフのエルロンドを演じたヒューゴ・ウィーヴィング、最初気が付かなかったのですが、「マトリックス」で悪役をやっていた人とはねぇ。みなさん気がつきました? そうそう、ホビット族でフロドのお目付け役?のサムを演じた、ショーン・アスティン。「グーニーズ」で主役のマイキーをやっていたなんて、ちょっと嬉しい発見でした。 そしてリヴ・タイラー。彼女はやっぱり違うなぁ。ファンタジーの世界にいきなり現代っ子が出てきちゃうような感じで、例えて言うなら、時代劇に安西ひろこが出ちゃうような。実際アメリカでもリヴ・タイラーは不評だったみたいですよ。 ここで、各種族についてちょこっとコメントを・・・ 【エルフ族】 プラチナブロンドのさらさらヘアーを風になびかせる。弓が得意。魔法は使えないのか? ハーフエルフはダークブラウンのしっとりヘアーで、魔法は使える。 そうそう疑問なんですが、エルフは不死の命を持つみたいなんですが、ハーフエルフもそうなの?なんか納得いかないのですが。 【人間】 この手の映画の人間って、女性は絶対出てこなくって、男って感じの戦士ばっかりなんですよね。 【魔法使い】 魔法使いって 今回の映画で、知ったのですが、魔法使いは剣で戦闘することができて、めったなことじゃあ魔法は使わないんですね。 【ホビット族】 戦闘能力はほとんどなし。 おっちょこちょいで、いつもトラブルを起こす。この映画でもホビット族の起こす行動がもどかしくてしょうがなかったね。(いい意味で。) 【ドワーフ族】 ドワーフってもう想像どおりのキャラクターでコメントなし!! |
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2回目のコメント | |
2回目も退屈することなく観ることができまして、新たな発見というものがありました。今回はそのことについてちょっとだけ書きますか。 まず、ケイト・ブランシェットの語りによる物語の導入部分は圧巻ですね。 あと、サルマンとサウロンの紛らわしい名前やフロド以外のホビット族の顔と名前も一致しましたし、アラゴルンがイシルドゥアの末裔で、エレンディルの息子がイシルドゥアっていう関係がようやく理解できましたしね。 ドワーフのギムリ、一回目は気付かなかったのですが髭に三つ編みをしているんですね。 エルフのレゴラスを演じたオーランド・ブルームのプラチナ・ブロンド、実はかつらだったって知ってました?なるほどよく見ると、眉毛はブルネットだね。 ホビットを演じた4人について・・・ フロド演じたイライジャ・ウッドとメリーを演じたドミニク・モナハンはそれぞれ21才、25才とまあそれなりの年齢だと思うんですが、サムを演じたショーン・アスティンとピピンを演じたビリー・ボイドは31才、33才って結構年取ってるねぇ。 ということでますます続きが観たくなりました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回は登場人物が多いので、独自にピックアップ) |
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イライジャ・ウッド (フロド・バギンズ) |
TOKIOの国分太一 なんかすっごいはまると思います。 |
イアン・マッケラン (ガンダルフ) |
今や、すっかりいい人専門になってしまった、いかりや長介を。 |
ヴィゴ・モーテンセン (アラゴルン) |
ヴィゴ・モーテンセンにひけをとらなそうな渡辺裕之。 リーダーシップもとれそうだし。 |
ケイト・ブランシェット (ガラドリエル) |
あっさり顔でも演技力、存在感とも抜群の田中裕子を。 |
オーランド・ブルーム (レゴラス) |
髪が長くてサラサラだった頃の江口洋介がエルフ役にぴったり!? |
ショーン・ビーン (ボロミア) |
ヴィゴ・モーテンセンよりいまいち存在感がなかったショーン・ビーンには渡辺裕之とかぶりぎみの渡辺謙を。 |
クリストファー・リー (サルマン) |
津川雅彦あたりが悪い魔法使いのサルマンなんてどうでしょう? |
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 THE LORD OF THE RINGS: THE TWO TOWERS (2002) |
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2003年3月 | |
前作でサルマンの手下ウルク=ハイにさらわれたメリーとピピンその行方を追うアラゴルン、レゴラス、ギムリ。そして指輪を捨てる旅を続けるフロドとサム。その続きですね。 やっぱり面白かった。観た方はわかると思いますけど、三つの異なるストーリーが無理なく展開するするんですよ。そこにまずは感心しましたね。 さてさてアラゴルンのパートの部分で、新キャラでサルマンの手下の蛇の舌グリマってのが出てくるんですけど、これがまたすごい。ローハンの民が避難する場所をサルマンに教えた後に何万というオーク兵たちを見たグリマが流す涙。とんでもないことをしてしまったともとれるこの涙の描写、些細なところですがいい仕事してますね。 ローハンの王が呪いから解き放たれ正気に戻るシーンの特殊効果もやかったし、一応ネタバレ→ガンダルフがバルログと落ちた後のストーリーがあることにも感心しましたよ。← 一番のお気に入りは終盤のエント族のシーン。木が岩をバンバン投げるんですけどこれがまた違和感ないんですよ。想像つきます?っていうかすごすぎ。 そして自分でもびっくりしたのはラストのほうでサムの台詞に感動しちゃったこと。しかも2回も。ゴラムに「太ったホビット」って散々な言われようだったのにあんな感動すること言うなんて。 エオウィンは予告編を観た印象だとアクション満載のイメージだったけどほとんどなかったし、アルウェンとの三角関係があると思いきやエオウィンの片思いじゃんって感じでちょっぴりがっかり。彼女は完結編に期待だな。 どうでもいいけどエオウィン役のミランダ・オットーって「アリー」のネル役ポーシャ・デ・ロッシに激似。どうせならネルにやってもらいたかったなエオウィン役。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (新キャラを何人か) |
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ミランダ・オットー (エオウィン ) |
なんかエオウィンって「けなげ」なんですよね。そんな「けなげ」さを「おしん」で培った小林綾子に見せてもらいたい。 |
ブラッド・ドゥーリフ (蛇の舌【グリマ】) |
斉藤洋介で。顔がすでに魔女ぽいというかなんというかそんな感じでしょ? |
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING (2003) |
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2004年3月 | |
いよいよ三部作も完結。確かにすばらしかったけど感動というより喪失感の方が大きくて、これで毎年の楽しみがひとつ減ってしまうと思うとちょっぴり寂しいですね。 ネタバレ→サルマンが登場しなかったのは大きなショックだったり、デネソールがなぜここまで権力や地位にこだわるのかとかが←描かれていないのは残念だけどこれはきっとスペシャル・ケクステンデット・エディションで観ることができるから(きっと・・・)そっちを楽しみにします。なんでも王の帰還のオリジナルは6時間位になるとかならないとか! 話のほうもホビット達の友情に久しぶりに涙がでましたよ自然に頬を涙をつたうってやつ。もう今回のサム、涙の跡が常についている状態で大活躍。観ているこっちはサムを応援しっぱなし、いきなり涙のヒーローと化し「グーニーズ」世代の自分にとってはショーン・アスティン第二の黄金時代を築けてよかったねと思うのでした。それに比べてゴラムにそそのかされてばかりいるフロドに喝を入れてやりたくなりますよ。 メリーとピピンもネタバレ→今回別行動でやっぱり最後の戦闘が終わって再び出会うシーンは←自然と泣けたなぁ。メリーとピピンの区別がいまだわからないけど・・・ それにミナス・ティリスのすばらしいこと。ファンタジーの王道と言うべきこの都市を映像化できたことやネタバレ→ラストのサウロンと塔の崩壊の←映像が普通の映画じゃ肝心なところで・・・と冷めてしまうことが多い中この作品は予想以上の映像表現で、逆に感心して一瞬我に返ってしまいましたもの。 エオウィンがネタバレ→ドラゴン?の首をばっさり切り落とす豪腕さ←はご愛嬌だけどどうも気になったのがアラゴルンとガンダルフが鬼軍曹になったかのように「ひるむな、死んでも守りぬけ!」的なことを言いまくるけどもっと紳士的であってほしかった。 すっごく気になったのがリヴ・タイラーの顔がさ以上に長いの。(長く映っている?)皆さん気になりませんでした? 関係ないけどブラッド・ピット主演の「トロイ」の予告編をやっていたけど、ブラピよりも顔が似ていると言われているカール・アーバンのほうが絶対適役だ思ったのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
カール・アーバン (エオメル) |
ちょっと熱血漢入っている仲村トオルで。 |
デヴィッド・ウェンハム (ファラミア) |
豊川悦司あたりのあっさり系の俳優さんで。 |
ジョン・ノーブル (デネソール) |
岸部一徳で。何か政治的によからぬ事を企んでいそうなところが。 |
ロード・トゥ・パーディション ROAD TO PERDITION (2002) |
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2002年10月 | |
マイケル・サリヴァンはマフィアの幹部でボスのジョン・ルーニーから息子のように目をかけられていたがジョンの実の息子コナーはそんなマイケルに嫉妬していた。 このことがきっかけでやがてサリヴァンと息子のジュニアは命を狙われる事件に巻き込まれる。 デビュー作「アメリカン・ビューティー」でいきなりアカデミー賞を受賞して次がこれでしょ?すごい才能ですね。 ポール・ニューマンはすごかった。アカデミー賞とりそうな勢いで。出てくるシーン全てよかったんですけど、サリヴァンも大事だけど組織も大事だし、どうしよもない実の息子コナーも大事って所のジレンマがさすがです。特にラストは男泣きですよ。 ジュード・ロウの殺し屋もよかった。最初スクリーンに登場してからその姿を見たら、頭が薄くなっちゃっているじゃないですか。一瞬、ジュード禿げちゃったのか?と幻滅したのですが、役作りであの頭をしたと後で知って一安心。彼も何かの賞にとりそうな予感が・・・ さて、主役のトム・ハンクスですがマフィアの役をやってもやっぱりいい人臭は消えなかったですね。なんかイメージがちょっと違うかな?(でもノミネートされちゃうんでしょうね。)ここはショーン・ペンとかにやってもらいたかったですね。ということで★3つにしました。主役以外は本当に文句なしだったんですけどね。 トム・ハンクスの奥さん役にジェニファー・ジェイソン・リーほんとちょい役で普通だったらあまり有名じゃない人がやると思うんですが、さすが旬の監督ともなると出演時間が短くても有名どころがでるんですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・ハンクス (マイケル・サリヴァン) |
なかなか思いつかなかったので、強引に古谷一行なんかで・・・ |
ポール・ニューマン (ジョン・ルーニー) |
その渋さで宇津井健なんかでどうでしょう? |
ジュード・ロウ (マグワイア) |
渡部篤郎で。ジュード・ロウちっくなイメージがふと頭の中をよぎったので。 |
ロープ ROPE (1948) |
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2002年9月 | |
自分達を完璧な人間と証明するために知人を殺した、フィリップとブランドン。彼らは完全犯罪を成功させるために、殺人現場に死体を隠し、パーティーを開く。 だが、パーティーに現れた大学時代の恩師ルパートは妙に冷静なブランドンと落ち着きのないフィリップを見て・・・ なんでもヒッチコック初のカラー映画らしいです。 話としては、まぁよくある完全犯罪を企むも失敗する。って感じの内容ですが、この映画のすごい所は80分全てのシーンがつながっているという所。まさに舞台を観ているよう。 この映画の撮影時は、フィルムの録画10分までしかできなかったようで、10分×8シーンなわけですね。役者さんたちは10分休みなく演技しなくてはいけないからそりゃー大変だったと思いますよ。現代でいうと「渡る世間は鬼ばかり」なみに・・・ 殺人を起こしたブランドンは冷静沈着で大胆な行動に出る性格。もう一人のフィリップは罪の意識に苛まれ常におどおどしている性格。今となってはありがちな両極端の人物設定ですが、当時としてはどうだったんでしょう? ヒッチコック作品としてはいまいち物足りないけれど、ヒッチコック作品じゃないと思えばそれなりに見ごたえはあると思います。 あえて言うならば先に殺人シーンを見せず、ブランドンとフィリップが本当に殺人を犯したかどうかを明確にしなければ、かなりスリリングな展開がきたい出来たかもしれませんね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェームズ・スチュワート (ルパート) |
絶対、宝田明とジェームズ・スチュワートって似ていますよね? |
ジョン・ドール (ブランドン) |
少年隊の錦織一清なんか犯罪を犯しても冷静沈着かつ大胆な行動を起こしそうなタイプのような気がする。 |
ファーリー・グレンジャー (フィリップ) |
同じく少年隊の植草克秀で。犯罪を犯したらおどおどしていそうな感じ。 |
ローラーガールズ・ダイアリー WHIP IT (2009) | |
2010年5月 | |
田舎町に住む高校生のブリスは母親のブルックの言いなりになりミスコンに出場する退屈な日々を送っていた。そんなある日街に出たブリスは偶然ローラーゲームの事を知り入団することになるのだが・・・ ドリュー・バリモア初監督したガールズムービー。 単純に面白かったです。笑いあり、涙アリスカッとするところもあり、ドリュー・バリモアはどうしたらみんなが楽しんでくれるのかというところを分かっています。という感じがしてさすがだなと思いました。 普通の女の子がローラーゲームに憧れるところもドリューらしく、「チャーリーズ・エンジェル」のワンシーンが蘇ったようで楽しかったです。そして出ている人がこれまたいいんです。血まみれホリーにゾーイ・ベル、ドリュー・バリモアは当たり屋シンプソンとして華時出しながらローラーゲームをやっていてゾーイ・ベルよりドリューの方が血まみれというニックネームが似合いすぎます。 ライバルチームのキャプテンが久しぶりに観た気のするジュリエット・ルイス。口の悪いライバルキャラをイキイキとやっていてやっぱりジュリエット・ルイスは映画に出て思う存分存在感を発揮させた方がいいですよ絶対。個人的にはこの映画で一番よかったと思っています。 他にもジミー・ファロンや相変わらず演技の上手いマーシャ・ゲイ・ハーデンも出ていてドリュー・バリモアの人選は女タランティーノかというくらいキャラクターと合っていてこの際、今度はタッグを組んで欲しいとすら思うのでした。 女子高生の成長ものでもあるのですが、ローラーゲームは勝っても負けても試合の後はみんな和気あいあいというところが割り切っている感がしてとてもよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エレン・ペイジ (ブリス・キャヴェンダー) | 最近売れっ子の仲里依紗で。 |
マーシャ・ゲイ・ハーデン (ブルック・キャヴェンダー) | 樋口可南子あたりにやってもらいたい。 |
ローラーボール ROLLERBALL (2001) |
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2002年5月 | |
近未来、世界の人々はローラーボールという危険なスポーツに熱中していた。そんな中ジョナサンのチームメイトが顔面をボールで殴られる事故がおきてしまうが、実は視聴率のためにわざと事故を起こして・・・ これ、近未来の設定だけど、80年代の人が考える近未来っつーんですか?シュワちゃんの「バトルランナー」そのまんまの世界観で古っ!衣装も古っ! ローラーボールのチーム名が「赤い騎士団」、「金の略奪団」、「青いモンゴル団」と、とほほなネーミング。 普通いい所あるでしょ?(マライアの「グリッター」にもあったよ)でもこの映画、ほんとにいい所がないんです。 今度のラジー賞に絶対ノミネートされると思うよ。むしろ受賞するかも・・・ 最後に、出演者にも一言。 クリス・クライン、ポスト、キアヌ・リーヴスといわれていますが、なるほど似ています。がこの先不安です。 ジャン・レノ&LL・クール・J、何を思ってこの映画に出ちゃったの? レベッカ・ローミン=ステイモス、美人も台無し、モデルのオーラ全くなし。「X-MEN」のミスティークじゃ、全身青塗りでもカリスマ性あったじゃん。ということで、次回作「X-MEN2」に期待しよう。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
クリス・クライン (ジョナサン・クロス) |
やや安めのクリス、それに対するのは今売り出し中の押尾学? |
ジャン・レノ (ペトロビッチ) |
小林稔侍のオーバーアクトで。 |
レベッカ・ローミン=ステイモス (オーロラ) |
米倉涼子が全くオーラなしになったって感じ。 |
ロール・バウンス ROLL BOUNCE. (2005) | |
2006年5月 | |
地元でローラースケートのテクニックを磨くエグゼビアとその仲間達はある日ローラースケート場が閉鎖されてしまい別の街のスケート場に行くがそこにはカリスマスケーターのスウィートネスがいて・・・ 1970年代を舞台なのでローラースケートが光GENJIが履いていたような懐かしいタイプでノスタルジック。黒人映画といえば銃とか女の裸が出てくるアクションものがほとんでなんですがこの映画は黒人映画にしては珍しく、ローラースケートに青春をかける少年達を描いた青春映画で後味がさわやかでした。 ちょっと貧しげな下町のエグゼビアとその仲間達が隣町にある都会派のスケートリンクでカリスマスケーターに挑発されてスケート大会に出で見返してやろうという内容の話なんですがスケートもさることながら仲間通しから兄妹通しの悪口の言い合いというかからかい合いみたいなのが観ていて面白い。黒人の人達は口が達者なんですよね。ちょっとからかわれてみんなに笑われても言われた方はクヨクヨしないで別の仲間の突っ込みポイント(アフロが変だとか、お前の母ちゃんがどうだとか)を見つけてはそれを笑いのネタに出来る明るい性格が気持ちがいいです。しかも今回の仲間達はみんなバカっぽいところもポイントが高いところです。 スケート場のDJもカリスマスケーターのスウィートネスを紹介する時ただでさえすごい名前なのに「スウィーーートネス!」と異常なテンションの高さにリンクに来ている女の子は失神寸前の狂喜乱舞という図やスウィートネスの手下になぜか七三分けのドン臭そうなアジア系がいたりもするんですがみんなスケート腕前だけはピカイチだしトリプル・ルッツなんかにも挑戦したりして旧式のローラースケートなのにジャンプとか普通に出来るんだと感心しました。 お父さんとの確執とかちょっと余分だなと思うところがあったのですが、いつもからかわれる口じゃ負けないジャニーン・ガラファロ系の女の子とか出てくるキャラは濃かったし、音楽は好みだしスケートも見ごたえあるので結構好きです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
バウ・ワウ (エグゼビア) | 軽いノリの雰囲気なウエンツ瑛士がぴったりな感じ。 |
ウェスリー・ジョナサン (スウィートネス) | KAT-TUNの赤西仁あたりで。 |
ロシアン・ドールズ LES POUPEES RUSSES (2005) | |
2006年6月 | |
「スパニッシュ・アパートメント」から5年、30歳になったグザヴィエの姿を中心に描いた続編。 ちょっとアホっぽかったウェンディの弟の結婚式にロシアまで集まった仲間達から始まりやっぱり仲間ってのはこうでなくっちゃね。と思ったら結婚式に行くまでの1年前までのさかのぼりグザヴィエの悲喜こもごもな生活メインな内容でした。 相変わらずさえない生活を送っているグザヴィエ(ロマン・デュリス)に別れてすでに子供がいるオドレイ・トトゥに子守なんぞさせられてさえなさに拍車がかかっているなぁと思ってみたっり今回ガングロになったオドレイ・トトゥの素はこんな感じじゃないかと思わせる嫌な女っぷりとかロマン・デュリス一人が主役でも全然面白いじゃんと思っていたのですがなぜかモッテモテで、しかも別れる原因は必ずロマン・デュリスの浮気というところがどうも納得いかなかったなぁ。 今回のヒロイン?のウェンディは前作では気がつかなかったけどジュリー・デルピー風な雰囲気をかもし出して中々よかったしレズの友達イザベルは性格が男前でカッコよかったしロマン・デュリスを取り巻く女優陣は全体的にキャラ的にも大人に成長した姿を観られて同窓会という雰囲気がよかったです。 ウェンディの弟もバレリーナと結婚するけどちゃんとロシア語を1年勉強してから彼女の住むロシアに向かうという前作からは考えられない成長っぷりに驚きました。そうするとグザヴィエ(ロマン・デュリス)は全く成長していないということになるのでしょうか?それでもフリーの物書きなのに次々と張ったりだけで仕事が舞い込んでくるところなど見るとかなりの強運の持ちぬしでちょっとうらやましかったりするのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケリー・ライリー (ウェンディ) | あっさり顔の稲森いずみで。 |
オドレイ・トトゥ (マルティーヌ) | 勝気でちょっとムカつくこの役は長谷川京子にやってもらいたい。 |
ロシアン・ルーレット 13 (2010) | |
2011年7月 | |
貧しい青年のヴィンスは大金を手にできるという情報を入手しとある場所へと向かうのだが・・・ 「13/ザメッティ」をハリウッドでリメイク。 これはジェイソン・ステイサムが出ているから期待していたのですが、残念ながらオリジナルの方が断然よかったです。オリジナルはモノクロの映像で雰囲気があったところがよかったし、登場人物も主人公は最後まで残るとして、次は誰が命を落とすかというのが分からなかったからそういった意味でも緊張感があったのですが、これは顔ぶれを見ただけで誰が最後まで残るのか分かってしまうので緊張感がないんですよね。 あとみんなアクが強いので主人公の青年の存在感が薄くなってなんだか顔も思い出せないくらいです。 そんな中一番おいしい役だったのが「13/ザメッティ」にはいなかったオリジナルキャラのミッキー・ローク。本編のストーリーには関係なく、ミッキー・ロークだけの話として展開していく感じなのですが、コミカルな要素もあってこれが一番面白かったですね。 ジェイソン・ステイサムはアクションなしでシリアス演技のみというスタイルですがステイサムにはやっぱりアクションしてほしかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サム・ライリー (ヴィンス・フェロー) | 若い頃の袴田吉彦という感じで。 |
ジェイソン・ステイサム (ジャスパー・バッジェス) | 強面の遠藤憲一で。 |
ミッキー・ローク (パトリック・ジェファーソン) |
アクの強い竹内力で。 |
レイ・ウィンストン (ロナルド・リン・バッジェス) |
でんでんあたりにお願いしたい。 |
ロシュフォールの恋人たち LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT (1966) | |
2009年2月 | |
ロシュフォールに住むソランジュとデルフィーヌの双子の姉妹は年に一度の祭りにバイクの曲乗りをするエチアンヌたちと出会い舞台に立つことになり・・・ フランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーヴの二人の本当の姉妹が双子役を演じたカラフルなミュージカル。 「シェルブールの雨傘」とは打って変わって歌や踊りと雰囲気など全体の雰囲気がとにかく明るいし、アメリカ映画のミュージカルとは違って歌と踊りはもう一息と思うところがあるのですが街並み、衣装とか全てがオシャレです。大人のエスプリが効いているとか無駄にエスプリという単語を使いたくなるような独特な雰囲気があって(小学生の弟がシャンパンだかワインを半分空けて酔っ払って寝てしまったり)以前観た時も良かったのですが改めて観なおしてみてもハッピーな感じになれてよかったです。 ドルレアックとドヌーヴ姉妹がジョージ・チャキリスたちに常に強気。それでいてこの普通だったらチャキリスたちとくっつきそうなのに二人には目もくれず、ジーン・ケリーやまだ見ぬ会った事もない水兵に恋焦がれたりするところが恋愛にオープンな印象の強いヨーロッパという感じがして一味違います。 ラストはお姉さんのドルレアックがジーン・ケリーとようやく出会うことが出来たし、野際陽子似のお母さんもちゃっかり昔の恋人と出会えてめでたし、ネタバレ→ドヌーヴも会えそうで会えなかった水兵と会えるのか?と思っていたらギリギリのところですれ違い。初めて観たときはドヌーヴが「シェルブールの雨傘」に続いて恋が成就しなくて何だか切なかったのですが改めて見直すと水兵がヒッチハイクしてもう出会える寸前というところで終わっていて、←希望があっていい終わり方だったと思えるようになってこんな風に思えるようになるなんて大人になったんだなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カトリーヌ・ドヌーヴ (デルフィーヌ) | 小雪と弥生の二人の姉妹にお願いしたい。 |
フランソワーズ・ドルレアック (ソランジュ) |
路上のソリスト THE SOLOIST (2009) | |
2009年6月 | |
ロサンゼルスタイムズの記者スティーヴ・ロペスはホームレスながらバイオリンを演奏するナサニエルと言う男と出会い、コラムに書き始めるのだが・・・ ジェイミー・フォックスとロバート・ダウニー・Jr共演の実話もの。 音楽がクラシックなので眠くなるかなと心配していたのですが眠くなるどころが意外と映画自体に求心力みたいなものがあって意外とグイグイと引き込まれて退屈することなく見ることができます。これもジェイミー・フォックスとロバート・ダウニー・Jrのおかげだと思いました。 劇中出てくるホームレスを支援する施設がちょっとしたスラム街みたいな感じになっていて高層ビルのある1ブロック道を隔てればこういう場所があるというロサンゼルスのこういった風景に色々考えさせられました。 ジェイミー・フォックスの精神的にちょっと問題があってホームレスでバイオリンを弾く男は上手いのですがやっぱりロバート・ダウニー・Jrが知的でユーモラスで上手いです。自分の自尊心を満足させるために最初はジェイミー・フォックスを利用していたけれど次第に彼を通じて変わっていくところが誘拐事件をきっかけにヒーローになった「アイアンマン」に通じるものがあってこういう役どころがよく似合います。 あと元妻で編集長というか上司風のキャサリン・キーナーともいい感じでロバート・ダウニー・Jrはどんな女優とも相性がいい感じで羨ましいかぎりです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイミー・フォックス (ナサニエル・エアーズ) | 香川照之にお願いしたい。 |
ロバート・ダウニー・Jr (スティーヴ・ロペス) | 雰囲気がなんとなくロバート・ダウニー・Jrとかぶる唐沢寿明で。 |
ロスト・イン・トランスレーション THE RUNDOWN (2003) |
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2004年6月 | |
日本にCM撮影のために訪れたハリウッド・スターのボブ・ハリス。彼は文化や言葉の違いに不安を感じていたがある日同じホテルにカメラマンの夫を持つシャーロットと出会う。彼女も夫が仕事の間一人で孤独を感じていたが二人で時間を過ごすうちお互いがよき理解者となるのだが、ボブには帰国の時が迫っていた・・・ ソフィア・コッポラ監督のカルチャーギャップコメディとでもいいましょうか?日本が舞台なのに日本じゃないみたい。行ったことのある渋谷のスクランブル交差点や新宿の歌舞伎町のある通だってどこかオリエンタルで異国情緒溢れる感じがするから不思議。外国の人が撮ると知ってる場所もまた違った味わいで映し出されるんだとちょっと感心してしまいました。 ハリウッド・スターが日本に出稼ぎに出るってところに着眼したソフィア・コッポラはすごいと思ったけど、劇中CMのギャラが200万ドルって設定にスターを甘やかしすぎだよとちょっと腹が立ち、最近のジャン・レノの日本での安売り感がそのまんまボブにかぶるのでした。 この映画クリエイティブなお仕事をなさっている方々には結構有名どころな日本人の人々が出演しているらしいんですけどそういったことは全く疎いんで全然気がつかなかったなぁ。唯一、最近知ったヒロミックスでさえ後であれがヒロミックスだったんだよ。なんて教えられて知った始末。もうちょい日本のそういったとこも見なきゃならんなぁ。と反省したのであります。 あ、マシュー南はもちろん知っていましたがマシュー相当テンション上げてがんばっている感が否が応にも伝わってきて、「あ、ボブ、ボブ、ボブ、ボブ、よう来たな。」のいっぱいいっぱいの台詞に苦笑いしちゃったもん。藤井隆は大量の汗をかいているに違いないと・・・ ここのところ何かと話題で知名度急上昇のスカーレット・ヨハンソンは後姿はそこら辺にいるコギャルそのまんまなのにスクリーンに映ると存在感がすごくあるから不思議。しかもまだ20才というからこの先末恐ろしいと思うヨハンソンなのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ビル・マーレイ (ボブ・ハリス) |
海外で一人で仕事にいったら案外おとなしそうな感じの泉谷しげるで。 |
スカーレット・ヨハンソン (シャーロット) |
年上にため口で話す度胸のよさが宇多田ヒカル的で。 |
ロスト・ストーリー STORIES OF LOST SOULS (2006) | |
2007年4月 | |
豪華スター共演の7話のオムニバス作品。面白いのもあればイマイチなのもあり全体的にはまぁまぁという感じでした。 「同じもの」 ジョシュ・ハートネット出演の不条理系ドラマ。隣の美人に憧れる小人はジョシュ・ハートネットに嫉妬し・・・という内容なのですが台詞は一切なしで内容もジュネ&キャロを彷彿とさせるダークな感じとオチがよかったです。 「ユーストン・ロード」 ポール・ベタニーが詐欺師に扮しタダ酒を飲むという話なのですが、口先だけで相手を丸め込んでいく姿はベタニーらしさが出ていてちょっとした舞台を観ているようでした。 「立ち見席のみ」 ヒュー・ジャックマンとメアリー・エリザベス・マストラントニオ+マイケル・ガンボンが舞台の残り少ない立見席のチケットの列に並んでいたら変な婆さんがチケット買えずに逆切れして・・・という内容で肝心の最後のほうで眠くなってしまったので観なおしてやっとなるほどと思えました。 「スーパーマーケット」 イレーナ・ダグラスが普通にスーパーのレジで働いているという話。何故か品出し係りがダリル・ハンナで遅刻をしては店長に怒られるおちこぼれパートさんというところが笑えます。イレーナ・ダグラスは仕事そっちのけでスーパーの中で寸劇みたいなのを始めるし偶然買い物に来たジェフ・ゴールドブラムも寸劇に巻き込まれてやりたい放題とこれは面白かったです。 「大みそか」 キーラ・ナイトレイが15歳の少女役で30代の男を大晦日のパーティで誘惑?する話なのですがこの誘惑される男が性格悪いし全体的に盛り上がりに欠けてかなりイマイチでした。 「ソーセージ」 ケイト・ブランシェットが負け犬?に扮して同居している母親のために料理を作っているのですがだんだん精神が崩壊していくシュールな内容。猫に必要以上に話しかけ、マッシュポテトを手で捏ね繰り回すケイト・ブランシェットは怖すぎます。 「新しい一日」 酔っ払ったジェームズ・ガンドルフィーニが目が覚めるとと部屋はもぬけの空。妻と子供は出て行ったのか?しかし妻は自分の家からガンドルフィーニの携帯に電話を掛けている。パラレルワールドを描いているかと思いきやネタバレ→酔っ払って空き家の隣の部屋で寝ていただけだった。←というオチが意表をついていてよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (出演者多数なので今回はなし) |
ロスト・ソウルズ LOST SOULS (2000) | |
2007年7月 | |
凶悪犯の悪魔祓いが行われ失敗に終わるがマヤは凶悪犯の残した暗号を解き悪魔がピーター・ケルソンという犯罪学者に乗り移り復活すると突き止めピーターのもとに忠告しに行くのだが・・・ ウィノナ・ライダーがゴス風味のキャラクターで悪魔復活を阻止しようと奔走するオカルトホラー。 公開当時あんまりヒットしなくて評判も悪かったのでどうなのかな?と思って観てみましたけどかなり地味でしたけど、オカルト映画が好きな方なのでそれほど悪くないかなと思いました。 悪魔が誰かに乗り移って世界を恐怖に陥れるという事実を知った主人公がそれを阻止しようとするというオーソドックスな内容ですが普通と違うのは悪魔祓いに助手として女のウィノナ・ライダーがいることでしょうか。 ネタバレ→ベン・チャップリンに関わる周囲の人々がみんなが悪魔崇拝に関わっていて悪魔を乗り移らせようと何年も時間をかけていたというオチは「ローズマリーの赤ちゃん」的な感じで←目新しさはないのですがウィノナ・ライダーは若干ヒステリックで「クルーシブル」の時を彷彿させて上手いだけにもったいない感じがしました。 無謀にも悪魔に一人立ち向かう神父がいるのですが最近ちょいワル顔で「ザ・シューター」とか「ゾディアック」で見かけるイライアス・コティーズがものすごく正義感溢れる神父役で出ていてビックリしました。ちょっと前の映画ってこういう発見があるから面白いです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィノナ・ライダー (マヤ・ラーキン) | オカルト顔の菅野美穂で。 |
ベン・チャップリン (ピーター・ケルソン) | 学者とか似合いそうな上川隆也で。 |
ロッキー・ホラー・ショー THE ROCKY HORROR PICTURE SHOW (1975) |
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2005年1月 | |
婚約中のブラッドとジャネットは雷雨の夜にタイヤがパンクしてしまい近くにあった城に電話を借りに行ったのだが城主のフランクン・フルターにより二人は狂気の世界に足を踏み入れる事になり・・・ 買いっぱなしだったDVDをようやく観ましたが、それなり楽しいところとカルト過ぎてついていけないところありと噂どおりのマニアックなつくりになっていました。観る前はダサいカップルが迷い込んだ城でロックなカップルに改造される映画かと思っていたら全く違っていました。(ある意味改造されるけど・・・) ミュージカルと聞いていたけど確かにその通りでした。歌うのはてっきりティム・カリーとその中間達だけかと思っていたらいきなりスーザン・サランドンまで歌いだすからびっくりしましたよ。しかも途中で解説者みたいなのが現れて現状を説明するあたりは今でもすごい展開だけど30年前だった当時はそうとうキテいたんじゃないかと思います。 ようやく分かったのがティム・カリー扮するフランクン・フルターがトランシルバニアだかトランセクシャル星人だか忘れたけどとにかく人間じゃないことと、どうも昔の栄光を追いかけて人造人間を作って派手なレヴューをやることが夢らしいということはなんとなーく分かったような分からないような最後みんなガターベルトさせられて歌い踊る姿はやっぱりマニアックでした。マニアックすぎて説明にも感想にもなっていないですね。 さらに驚くのがブロードウェイでほんまもんのミュージカルで大ヒットしたというから芸術の世界は奥が深いです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ティム・カリー (フランクン・フルター) |
今田耕司が昔ドギツイ化粧をしてKOJI12000をやっていたのを思い出し・・・ |
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ LOCK, STOCK & TWO SMOKING BARRELS (1998) |
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2005年9月 | |
盗品を売った元手でエディ、ベーコン、トム、ソープの4人は街のポルノ王にカード賭博を挑むが逆に50万ポンドの借金を作ってしまう・・・ 祝「トランスポーター2」全米初登場No.1ということで前々から気になっていたガイ・リッチー監督作品でジェイソン・ステイサムのデビュー作でもあるこの作品を記念に鑑賞しました。 もうオープニングからステイサムの盗品売りさばく姿が「値引きはしねぇーぜ!」とか「買わねぇんなら引っ込んでろ!」といった口調が暗黒寅さんみたいで悪ぅーって感じなんですけどこれがまたやけにロンドンの路地裏が似合っていてかっこよかったです。 確かこれすごく評判がよかったように記憶していて期待していて楽しみに観始めたんですけどステイサムを初めとする主人公達とポルノ王達と隣の荒くれ者達やそれらに関わってくる黒人組織やマリファナ栽培している大学生達とかもう出てくる人数多くって最初人間関係が全く把握できなかったし、これ上手く収拾つくのかなぁ?と心配になってきましたけど終わってみればきれいにまとまっていました。単なる犯罪ものかと思ったらクライム・コメディって感じだったし。 例えばエディが一人でカード賭博をしている間、仲間達はパブで待っているわけなんですけどそこでいきなり火だるまの男が出てきてなんだこりゃと思うわけなんですけど後半黒人組織の危ないボスの仕業だとちゃんと説明があったりして前半のモヤモヤ感を後半で一気に解決させる手法はよくできているなぁと感心しました。 関係ないけどエディの父親役スティングだったんですね。最初気がつかなかったんですがこういう人が出るとなんか得した気分になります。 この映画よく観るともう一人のジェイソンのフレミングとかヴィニー・ジョーンズなんかもこの時からすでに出ていてWジェイソンにヴィニー・ジョーンズは扱いがよかったのでこの時からもうガイ・リッチーファミリーだったんだなぁなんて思いました。 しかしヴィニー・ジョーンズの作品もいろいろ観ましたが相変わらず見た目もやることも凶暴だけど根はいい奴がよく似合います。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ニック・モラン (エディ) |
一人すかした感じが要潤っぽくて。 |
ジェイソン・ステイサム (ベーコン) |
凶悪なんだけどユーモアもある北村一輝で。 |
ジェイソン・フレミング (トム) |
口元がどことなく阿部寛ちっくな感じがする。 |
デクスター・フレッチャー (ソープ) |
かもし出す雰囲気がもろ板尾創路って感じでした。 |
ロックンローラ ROCKNROLLA (2008) | |
2010年9月 | |
ワンツーは不動産で一儲けしようとするが失敗し、街の権力者レニーに多額の借金をしてしまい・・・ ガイ・リッチーのクライム群像激。(何故かダーク・キャッスルが絡んでいます。) ガイ・リッチーはマドンナと結婚している時はどれもパッとしなかったのですが、これだけは例外でいつものガイ・リッチーっぽい感じがしてマドンナとの結婚時代としては一番いい作品だと思います。 内容はいつ大体いつものガイ・リッチー節といったところなのですが、そもそもこれを観ようと思ったのが、「インセプション」の変装と偽造の担当のイームス役のトム・ハーディが出ていると知ったからなんです。 で、トム・ハーディの役どころはジェラルド・バトラーの親友でチンピラ仲間でハンサム・ボブと名乗り次々と女をものにしていく口説き担当なのですが実は昔からジェラルド・バトラーのことが好きなゲイだったという役どころがおかしかったです。カミングアウトされて戸惑いながらも一晩一緒に過ごしてあげるジェラルド・バトラーがいい奴でチークダンスする姿が何か可愛かったし、みんなトム・ハーディがゲイでジェラルド・バトラーの事を好きなのを知っているのに本人だけ気がついていないというところもお茶目です。何というか体育会系のノリの映画でした。ジェラルド・バトラーはちょっとコメディ入っている映画だと俄然イキイキするなと感じました。 あと相変わらず、出演者が地味に豪華なところがよかったです。トム・ウィルキンソンとかマーク・ストロングとか。マーク・ストロングはダンディなんですけど完全にマフィア系のルックスですよね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェラルド・バトラー (ワンツー) | 勝新太郎にお願いしたい。 |
ロビン・フッド ROBIN HOOD (2010) | |
2011年1月 | |
リチャード1世率いる十字軍遠征隊に参加していたロビン・ロングストライドはリチャードが命を落とし王冠を持ち帰る命を受けたロクスリーが討たれるところに遭遇し、ロビンはロクスリーになりすますのだが・・・ ロビン・フッドをラッセル・クロウで映画化。 リドリー・スコットとのコンビだからどうせ「グラディエーター」と同じでしょ?と思って全く期待していなかったのですがこれが意外と面白かったです。ロビン・フッドがあたかも存在したかのような切り口がよかったです。それとラッセル・クロウいかにも喧嘩っ早いですみたいなやんちゃな兄貴みたいなキャラクターと取っ組み合いをするも、ラッセル・クロウの男気に惚れて一緒に旅をするという設定がいいんです。旅の仲間を増やしていくみたいなところが。 それに恋のお相手(と言っても割りとプラトニックでしたが)大御所のケイト・ブランシェット。彼女が出るだけでやはり作品の質が上がるところはすごいと思いました。当初この役はシエナ・ミラーだったらしいのですが、ケイト・ブランシェットに代わってよかったですよ。シエナ・ミラーという雰囲気じゃないですものこの映画。 それに2010年大活躍で悪役専門みたいなポジションになってしまったマーク・ストロングもちゃんとラッセル・クロウと渡り合っていてよかったです。アンディ・ガルシアみたいな感じになっていくのかなと思ったのですがとりあえずこの調子で活躍していってもらいたいところです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ラッセル・クロウ (ロビン・ロングストライド) | 岸谷五朗あたりにお願いしたい。 |
ケイト・ブランシェット (マリアン) | 剣も似合う天海祐希で。 |
マーク・ストロング (ゴドフリー) | 鶴見辰吾が雰囲気にぴったりです。 |
ロミーとミッシェルの場合 ROMY AND MICHELE'S HIGH SCHOOL REUNION (1997) |
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2004年6月 | |
高校時代の大親友ロミーとミッシェルはフリーターと無職という好き勝手な共同生活を送っていた。ある日ロミーは同級生のヘザーに出会い同窓会が開かれることを知り、二人は成功したキャリアウーマンに扮して同窓会に出席するのだが・・・ これ公開当時に観にいってすっごく面白かったこと憶えていてます。当時はアカデミー賞獲ったミラ・ソルビーノと「リアリティ・バイツ」「好きと言えなくて」のジャニーン・ガラファロしか知らなかった記憶があったけど、今はリサ・クドローとかアラン・カミングも知っていてもう一度観直してみたけどやっぱり面白かったぁー。 もう出演者自らが10年前の高校生を演じちゃう強引さが楽しい。ロミーとミッシェルが冴えなかった高校時代の同級生を見返そうと成功したキャリアウーマンにになりきろうと言うロミーに「いい事言うじゃんロミー。それ名案ね。」みたいな事をいっちゃうミッシェル。さらにポストイット発明したことにする設定にしたところがどこまでも勘違いしているところが楽しい。このポストイットのメインの考案者をめぐる争いが勃発して二人が喧嘩を始めるんですけど、いつの間にかどっちがキュートのなのかに喧嘩のネタがすりかわってるよー。なんかこのどっちがキュートか論に一言物申したかった「はっきり言ってどっちもどっち!」と・・・ 同窓会じゃもちろん嘘がばれていじめっ子のAグループに馬鹿にされるけど(その中の一人がヴォーグの編集者になって二人をかばうところもポイント)、開き直ったロミーとミッシェルそしてほんまもんの発明家になって今や億万長者のサンディが(ソルヴィーノ、クドロー、カミング)三位一体になり踊るバレエを取り入れたと思われるヘンテコなダンス(曲はシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」だ)をフルコーラス踊っちゃうんですよね。このシーン何度観ても笑える笑える。三人を取り囲んでいたエキストラの方たちはよく笑わなかったなと思うと不思議でたまりません。 リサ・クドローも7年前と顔も芸風も変わってなくって驚いたし、アラン・カミングも高校生役もこなして妖しげな雰囲気が倍増だった。これ本当ナイス・キャスティングで、今思うとこの映画が始めてのおバカ映画だったんだんだなと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ミラ・ソルヴィーノ (ロミー) |
浅野ゆう子あたりにはじけてもらいたい。 |
リサ・クドロー (ミッシェル) |
ちょっと三枚目なキャラクターがいい感じの戸田恵子で。 |
ジャニーン・ガラファロ (ヘザー) |
見た目というか雰囲気が山村紅葉って感じで。 |
アラン・カミング (サンディ) |
妖しげな役も十分いけそうな陣内孝則で。 |
ロング・エンゲージメント UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES (2004) |
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2005年3月 | |
恋人マネクの戦死が伝えられたマチルドはマネクがまだ生きていると直感で信じ、彼を探し始めるのだった・・・ ジャン=ピエール・ジュネとオドレイ・トトゥの「アメリ」コンビが再び手を組んだ!ということで微妙に話題なのですが、実は「アメリ」世間では評判高かったけどあの映画、オドレイ・トトゥの不思議っぷりが個人的にダメだったんですよね。それにマルク・キャロとも組んでいなかったので独特のダークな雰囲気がなくって「アメリ」の世界にも浸れなかったのを思い出します。 今回もこのコンビだったのでちょっと心配だったのですがこれが意外にもよかったです。オドレイ・トトゥは相変わらず、直感だけでマネクが生きていると信じている不思議っぷりなのですが、オドレイ・トトゥの不思議っぷりがいい方向に働いていて今回はジュネとオドレイ・トトゥの世界に入り込むことが出来たし、やっぱりジュネの世界観って完成されているなぁと感心します。今回よかったと感じたのは戦争(戦場)という男だけの悲惨な世界と彼女の出す独特な雰囲気のバランスが取れていたし、ちゃんと切り分けされていたからかなぁなんて思いました。 話もマネクの消息を尋ねて回る内容だから登場人物が多すぎて正直顔と名前が一致しなかったんですけどそれが余計にミステリアスな雰囲気をかもし出してよかったです。最後も名前と顔が一致してないにもかかわらずちゃんとつながったし。 ちょい役で久しぶりにジョディー・フォスターを観ましたがフランス語を流暢に話していてこの人やっぱりすごい人だなぁと感心するのでした。ちょい役といえばチェッキー・カリョも出ていましたけど相変わらず「鬼」な感じの役でした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
オドレイ・トトゥ (マチルド) |
相田翔子ならこの役は地でいけそうです。 |
ロンリーハート LONELY HEARTS (2006) | |
2007年11月 | |
新聞の広告欄からターゲットを選び結婚詐欺を繰り返しているレイモンドはある日マーサという女を騙そうとするがマーサに危機を助けられたことにより二人は手を組みやがて殺人を繰り返すようになる。そんな中、妻を自殺で亡くした刑事のロビンソンは捜査を始めるが・・・ カルト映画「ハネムーン・キラーズ」はこの殺人鬼たちが主人公でいつか観てみたいと思っているのですがこれは殺人鬼を追う刑事を主役にしたサスペンス。 本当はマーサは太っていて醜い女なのですが今回はサルマ・ハエックなので普通のノワールっぽい感じになってしまっているのですがこれはこれでいいんじゃないかと思います。ジャレット・レトがターゲットに本当に好意を持ち始めたと察知するやその嫉妬はハンパじゃなく嫉妬のために殺人が繰り返されるというところもサルマ・ハエックのおかげで意外と説得力あったし。 ジャレット・レトもイケメンなのにわざわざ頭を剃ってハゲ隠しにヅラを被っているという相変わらずチャレンジングなことをやってくれて嬉しいしこの二人が狂気に走る過程が結構しっかり描かれていたので興味深かったです。 トラヴォルタが主役ですけどトラヴォルタはもう完全に「ヘアスプレー」のイメージがこびりついてしまっているのでトラヴォルタのパートはなかったほうがよかったです。 でもトラヴォルタの相棒のジェームズ・ガンドルフィーニが生意気な口を利く若手刑事スコット・カーンをしばくけどスコット・カーンも負けずに立ち向かって大型犬と小型犬がじゃれあっているようなやり取りは男社会だなぁという感じで作品自体は猟奇的な内容ですがこの二人のシーンだけユーモアがあってちょっとした息抜きといった感じでよかったです。 あとトラヴォルタの恋人役にローラ・ダーンが出ていたのですが40年代から50年代にかけての雰囲気がよく似合っていました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・トラヴォルタ (エルマー・C・ロビンソン) | 渡瀬恒彦あたりにやってもらいたい。 |
ジェームズ・ガンドルフィーニ (チャールズ・ヒルダーブランド) | ちょっと強面になった西田敏行といった感じで。 |
ジャレッド・レト (レイモンド・フェルナンデス) | エキセントリックなオダギリジョーにやってもらいたい。 |
サルマ・ハエック (マーサ・ベック) | 色々なタイプの役ができそうな若村麻由美で。 |