再会の街で REIGN OVER ME (2007) | |
2008年1月 | |
歯科医として成功しているアランはある日、大学時代のルームメイトのチャーリーを見かけ声をかけるがアランのことを憶えていなかった・・・ アダム・サンドラーとドン・チードルのヒューマンストーリー。 9.11で家族を亡くし心を閉ざした男と一見幸せそうで実は問題を抱えている男の心の交流を描いた感動作品なのですが、劇中で飛行機事故で家族を亡くしたという表現は出てきて明らかに9.11のことを指していても9.11という言葉が出てこないところが押し付けがましくなくてよかったです。 何かと比べてしまうベン・スティラー。コメディでは完全にベン・スティラーの方が好きですが感動させる作品では「もしも昨日が選べたら」もそうでしたが完全にアダム・サンドラーの圧勝。昔はアダム・サンドラー作品がヒットするが納得いかなかったのですが今では感動ものがなかなかいいことに気がつき好きになってきました。 ドン・チードルも家庭に問題ありというより自分自身に問題があって旧友を助けようと思っていたら逆にお互いなくてはならない存在になっていくあたりやっぱり男友達っていいものだなぁと感じました。 音楽もスケール大きなロック調のバラードが映画とマッチしていてよかったです。 どうでもいいですが奥さん役のジェイダ・ピンケット=スミスは村上里佳子にしか見えなかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アダム・サンドラー (チャーリー・ファインマン) | 繊細な演技も見てみたい阿部サダヲで。 |
ドン・チードル (アラン・ジョンソン) | 白衣が似合うイメージの江口洋介で。 |
最高の人生の見つけ方 THE BUCKET LIST (2007) | |
2008年5月 | |
自動車整備工のカーターの入院する病室に大富豪のエドワードが入院してくる。お互いの余命があと僅かと知った二人は死ぬまでにやり残したことをリストに書き出し次々と実現させていくのだが・・・ ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演の感動ドラマ。 未見ですが雰囲気はサラ・ポーリーの「死ぬまでにしたい10のこと」といった感じでしょうか。 原題の「THE BUCKET LIST」とは棺おけリストというらしいのですが「死ぬまでにしたい・・・」と比べると何だか前向きな感じに思えてくるのは気のせいでしょうか。二人がとっても楽しそうにやりたいことをやっているところがよかったです。 育ってきた環境が全く違う二人が最初はぎこちない関係だったのにちょっとしたことがきっかけで親しくなる感覚がものすごく共感できたので結構楽しめました。 そしてやっぱり二人旅には健康、不健康に関わらず衝突がつきもので良かれと思ってやった事が相手にとってはいい迷惑なんてシーンがあってこちらもよく分かるとうなずいてしまいます。親しい友との二人旅は特に注意が必要でお節介なことから朝の支度から食事の好みまで以外と親しいつもりでも相手のことが分かっていなくてイラっとするのですが、今回は知り合って間もなく勢いで旅に出たようなものだからそういった衝突がなかったのでストレスもなく観ることが出来ました。 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンはイメージ通りのキャラクターで安心して観ていられたし、ジャック・ニコルソンの秘書が「ウィル&グレイス」のジャック役でお馴染みのジョーン・ヘイズという意外なキャスティングも妙にしっくりきていてよかったと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャック・ニコルソン (エドワード・コール) | イメージは中尾彬といった感じです。 |
モーガン・フリーマン (カーター・チェンバーズ) | 真面目そうな松本幸四郎で。 |
ショーン・ヘイズ (トマス) | 藤井隆あたりにお願いしたい。 |
最後の恋のはじめ方 HITCH (2005) |
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2005年6月 | |
恋愛コンサルタントのヒッチがゴシップ記者のサラと出会うが彼女は恋愛コンサルタントの正体を掴もうとしていて・・・ ウィル・スミスとエヴァ・メンデスのラブ・コメディ。ニューヨークが舞台なのにウディ・アレン作品とはまったく違でなんか洗練されていないというか知的じゃない印象で良くも悪くもウィル・スミスらしかったです。 ウィル・スミスの役、昔はダサ男だったという回想シーンも流れたりアレルギーで顔が腫れ上がってパニック状態になったりするのですが俺ってこんなに不細工もおもろく演じられるぞと言わんばかりのオレオレ臭がやっぱり少々うっとうしい。エヴァ・メンデスの仕事一筋で恋愛は絶対しないタイプな役もセルマ・ブレアあたりのセクシー路線じゃないタイプの人がやったらしっくり来るんでしょうけど、エヴァ・メンデスはブイブイ言わすタイプのルックスだからおめぇ何様?という感じにたまに思えてきます。 最後のダンスもエヴァ・メンデスって案外センスないなぁと感じてちょっとがっかりしました。 とまぁ主役のふたりはちょっと・・・だったんですけど同時に進行する小太りの会計士がセレブに恋するエピソードはなかなか面白かったです。こっちをメインにしたほうがよかったんじゃないのってくらい。 本当この会計士普段は冴えないし、裏目に出るような行動ばっかりしてイライラするとろもあるんですけど、だんだんかっこよく見えてくるから不思議なものです。人間恋をする美しくなるとよく言いますがあながち間違いじゃないような気がするのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィル・スミス (アレックス・ヒッチ) |
ある意味俺流を貫いているGacktで。 |
エヴァ・メンデス (サラ・ミラス) |
こういう役は深津絵里とかの方が合うと思います。 |
ケヴィン・ジェームズ (アルバート・ブレナマン) |
アンタッチャブルの山崎弘也をもっさりさせた感じで。 |
アンバー・ヴァレッタ (アレグラ・コール) |
幸薄そうだけどセレブっぽくもある木村多江で。 |
最後の初恋 NIGHTS IN RODANTHE (2008) | |
2008年10月 | |
夫の浮気など家庭に問題を抱えたエイドリアンは友人に頼まれたホテルを手伝うことになり医師のポールを迎えることになるのだが、ポールもまた問題を抱えていて・・・ リチャード・ギアとダイアン・レインの大人のラブストーリー。 リチャード・ギア来年くらいで還暦。お若いです。そんなギア様のお相手が何度か共演済みのダイアン・レインなので相性はよくてラブラブの熟年ロマンスに仕上がっていました。数日間の出来事ですがちょっといい雰囲気になった後、二人は大喧嘩、そして嵐がホテルを襲い雷がなったなぁと思ったらダイアン・レインはここぞとばかりにギア様に抱きつき一気に燃え上がるよな恋の展開です。 一昔前のトレンディドラマのようなベタな展開が逆に新鮮に思えてきました。と終始二人のいちゃいちゃっぷりを堪能しまくりという感じでお腹いっぱいです。 一応ギア様は運悪く医療事故を起こしてしまってその家族に謝罪するために海辺の町にやって来てスコット・グレンなんかも出ていて一瞬シリアスになるのですが二人が熱々なのでそんな展開もかすんでしまいます。 後半も文通でラブラブっぷりをアピール。ここまできたらいっそのこと、全てを捨てて一緒になったほうが絶対いいのに、この年齢になるとやっぱり仕事や家庭が最優先になってしまうんですよね。やっぱり。自分のやるべき仕事を最優先にして恋愛は二の次というところが大人のラブロマンスだなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リチャード・ギア (ポール・フラナー) | まだまだ若い岩城滉一で。 |
ダイアン・レイン (エイドリアン・ウィリス) | 財前直見あたりにお願いしたい。 |
サイドウェイ SIDEWAYS (2004) |
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2005年3月 | |
小説家希望でワイン好きの教師マイルスが結婚を控えた女好きの親友ジャックと一週間の旅に出るのだったが・・・ 中年男二人の気ままな感じのロード・ムービー。 いくら仲良しで大学時代の親友が結婚するからって独身最後の旅行を男二人っきりでやるかなぁ?しかもポール・ジアマッティと・・・とアメリカ人の考え方がちょっと理解できなかったのですが評判どおりいい映画でした。 最初、まったりしすぎてどうなる事かと思いましたけどヴァージニア・マドセンとその友達サンドラ・オーが出てきてから一気に面白くなりました。 中年なのにやることがやんちゃなマイルスの親友ジャックがステファニーに惚れるけどうっかり婚約していることがばれてキレまくるステファニーの図が最高に面白かったです。ヘルメットで顔面殴るわケリは入れるわでステファニーという名前とは程遠いこのキャラクターを演じたサンドラ・オー最高です。監督のアレクサンダー・ペインの奥さんと知ってなんだか一気に注目度アップだし、サンドラー・オー他にはダイアン・レインの「トスカーナの休日」でも親友役で出ているらしいので今度観てみようと思います。 ヴァージニア・マドセンは「キャンディマン」しか観たことないのですが「X-ファイル」のスカリーっぽくなっちゃったなぁという印象でしたが確かに批評家受けしそうな雰囲気が漂っていて、アカデミー賞にノミネートされたのも何となく頷けます。まぁ今回はケイト・ブランシェットとローラ・リニーもノミネートされていて強豪ぞろいだったから受賞は厳しかったなぁと思います。 そういえばヴァージニア・マドセンが演じるところのワイン好きのマヤという女性はマイルスといい感じになってキスされるのですがあそこで怒らないところが人間見た目じゃないと酸いも甘いもかみ分けた大人の女性だなぁと思いました。 ポール・ジアマッティは相変わらず世間に不満を持ちつつも口で文句たれていながら思い切った行動が出来ない負け犬キャラでたまにイラっとくるのですがよくはまっていました。 サンドラ・オーといいジアマッティといいこの映画まったりしつつもキャラクターの宝庫でいい物観たという気にさせてくれるのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ポール・ジアマッティ (マイルス) |
見た目からして負け犬感漂う温水洋一で。 |
トーマス・ヘイデン・チャーチ (ジャック) |
常にナンパでワイルドな石田純一のようなキャラでした。 |
ヴァージニア・マドセン (マヤ) |
大人な感じが鈴木京香のようでした。 |
サンドラ・オー (ステファニー) |
主人公の親友役というイメージの鈴木砂羽で。 |
サイドウォーク・オブ・ニューヨーク SIDEWALKS OF NEW YORK (2001) |
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2004年10月 | |
ニューヨークの働く男女6人の恋愛模様を描いたエドワード・バーンズ監督、出演作品。 DVDはニューヨークが舞台だからってことで「Sex and the City」と無理やりツインパックみたいな形で売り出されていた作品で、確かにオープニングの街頭インタビュー形式で自分の恋愛についてあれこれ語る登場人物たちは「Sex and the City」の一番最初のエピソード風だぁと思って期待したら内容の半分くらいこれなんじゃないのかなぁ?話がちょっと進んだらインタビューの繰り返しで少々うんざり。 エドワード・バーンズに憧れる不動産屋にヘザー・グラハム。その旦那がスタンリー・トゥッチというありえない設定。しかもトゥッチの不倫相手の女子大生役がブリタニー・マーフィー。でそのブリタニーに惚れる男の元妻がロザリオ・ドーソンで彼女がまたエドワード・バーンズと恋仲になったりして人選はいいし、六人が微妙に繋がっているところは面白いなと思ったんですけどね。 なんかエドワード・バーンズのニューヨークの恋愛模様をこんなにおしゃれに作ってみました的なところと自分がちょっとカッコいいと思ってるに違いないところがちょっと嫌。スタンリー・トゥッチも不倫のつけが最後に来るし、ロザリオ・ドーソンの元旦那は自分から別れておいて一年間も妻の元を訪ねてきたりする危ない奴だと思ったらブリタニーに一目惚れして元妻なんてどうでもよくなっちゃうって感じで男陣は情けなかったけどエドワード・バーンズだけもてるけど、劇中「付き合うと長続きするタイプだからそんなに多くの女性と付き合ったことないよ。」みたいなことを言うんですよね。結局エドワード・バーンズの誠実さを宣伝するような映画だったような気がするの気のせいでしょうか? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
エドワード・バーンズ (トミー) |
ミスチルの桜井和寿がそのまんま映画撮ったみたいな感じです。 |
サイレンサー SHADOWBOXER (2005) | |
2007年11月 | |
殺し屋のマイキーとヘレンは組織のボスのクレイトンから暗殺の依頼を受けるがターゲットはクレイトンの妻ヴィッキーだった。二人は早速ヴィッキーのもとに向かうがヴィッキーは臨月を迎えていて・・・ ヘレン・ミレンとキューバ・グッディング・Jrのラブシーンが一部で話題の暗殺者もの。 殺し屋二人が殺しに行ったらターゲットが破水して非情だったヘレン・ミレンに突然親心が芽生えて出産の手伝いそして殺し屋引退という一連の流れはよくて当然ボスにバレて狙われる展開になるのですが普通に子育てするママとそれを見守る殺し屋という子育てストーリーが挿入されてボスにバレるまでが異常に長くて間が悪いというかバランスの悪い変な映画でした。 とは言うものの殺しのターゲットになるのが「デス・プルーフ」のバタフライ役でお馴染みのヴァネッサ・フェルリトが何だかんだ言ってヒロインだったのがももうけものでした。この人意外と知られていない映画に結構でてます。子供を産んで一応逃亡生活をしているので変装をするのですがこの人ブロンドが似合わないです。カツラ被っていますという感じがバレバレで逆にとても違和感がありました。 ボスのスティーヴン・ドーフも確かに悪党顔なのですがまだまだ小悪党という感じ。よかったのはやっぱりヘレン・ミレンかなぁ。殺しに行く時の格好とかやや近未来的な感じが意外と似合っていてこの人はこんな変な映画に出てもしっかりやるべきことをやる人なんだなぁと感心するのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キューバ・グッディング・Jr (マイキー) | 香川照之あたりにお願いしたい。 |
ヘレン・ミレン (ローズ) | これ以上老けない気がする桃井かおりで。 |
ヴァネッサ・フェルリト (ヴィッキー) | 今よりちょっと若い青田典子という感じで。 |
スティーヴン・ドーフ (クレイトン) | 任侠顔の北村一輝で。 |
サイレントノイズ WHITE NOISE (2005) | |
2007年9月 | |
作家のアンナと再婚して幸せに暮らすジョナサンだったがある日アンナは乗っていた車を残し行方不明となってしまう。そんなある日ジョナサンのもとにEVPでアンナの声を聞いたという男が現れジョナサンはやがてEVPにはまっていくが・・・ EVPとはなんでもノイズから霊の声を聞く装置だそうでそれを使って死んだと思われる妻の声を聞いているうちに様々な怪現象に巻き込まれていくマイケル・キートン主演の超常現象スリラー? 特殊な機会を使って霊界と通信しているうちにあることに気がつきマイケル・キートンが奔走してアイディアとしては面白いしデボラ・カーラ・アンガーも出ていたりするのですがキャストもビジュアルも地味すぎます。 霊の存在は普通この手の映画としては後半くらいにちゃんと目に見える形として表現されるのにこの映画、テレビ画面の砂嵐にそれっぽく映るだけなのです。これはさすがに物足りなかったです。 後半いきなりマイケル・キートンがEVPをつかって人助けを始めてネタバレ→最後、いい霊VS悪霊みたいなことになる唐突さ。←全体的にもったいないなと思うのでした。 地味といいましたがEVPを実際に体験したら音声付の動く心霊写真みたいでゾッとはしそうです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・キートン (ジョナサン・リバース) | 愛妻家という感じの三浦友和あたりで。 |
サイレントヒル SILENT HILL (2006) | |
2006年7月 | |
クリストファーとローズの娘シャロンは夢遊病のように夜中に出歩いては「サイレントヒル」とつぶやき二人を悩ませていた。ローズはサイレントヒルという街が実在することを知り、シャロンをサイレントヒルに連れて行くのだが・・・ やったことないのですがホラーゲームの映画化。 異空間の街に迷い込んでしまった妻というような感じのホラーで雰囲気は結構怖いものがありました。 前半は娘を探しているうちに異形の者に追われる展開で純粋にホラーって感じがするしなんてったってクリーチャー達がものすごく気色悪いのがこの手の映画としてはビジュアル面では合格。ナースのクリーチャー達のブレイクダンス風な動きはちょっぴり笑えたりするのですが頭が槍みちなもので出来ていて人間の皮を剥ぐ凶悪なクリーチャーは見た目もやることもおっかないけれど一番気味が悪かったのはトイレにいる有刺鉄線で縛られたクリーチャー。じわじわ迫ってくるし何されるか分からない得体の知れないところでこいつの勝ち。 とここまで見た目でやってもらえればハッピーエンドでもそうでなくてもいいかなと思ったのですがサイレントヒルに住んでいるあるコミュニティの人たちが出てきて悪魔祓いなんかをしてそれにちょっとでも反論したりなんかしたりしたら悪魔扱いされて救済という名の拷問が始まったりなんかして嫌ーな展開でものすごく後味が悪かったです。ネタバレ→一緒にサイレントヒルにきた女警官も普通だったらクリーチャーに殺されたりするわけですけどこの女警官は火あぶりされて死んじゃいますから。←これを観ると人間が一番恐ろしいと思うのでした。 旦那役のショーン・ビーンは今回図書館でサイレントヒルにまつわる過去など調べて知的にサポート。最後はもちろん妻と子を助け出す展開、もしくはクリーチャーに殺されるのかどっちか?とワクワクしていたんですけどどっちでもなく何の役にも立ってないしやってることが全部空回り。こんなんだったらショーン・ビーンの役はいらないじゃん。続編があれば活躍できるかもしれないと思うとこの役はありなの・・・か? | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ラダ・ミッチェル (ローズ・ダシルバ) | 羽田美智子あたりにお願いしたい。 |
ローリー・ホールデン (シビル・ベネット) | 雰囲気は神取忍っぽかった。 |
サイン SIGNS (2002) |
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2002年9月 | |
この手の映画は内容に触れるとあれなんで、一気に内容に触れない感想から。 巷じゃ賛否両論まっぷたつに分かれているようですが、すごくよく出来ていて好きですよ。 シャマランテイストは「シックス・センス」「アンブレイカブル」よりかなり薄れている所はよしとして、シャマランの登場シーンは逆にかなり増えている所がちょっと不満な所かな。「アンブレイカブル」位がちょうどよかったのにな。 以下ネタバレ感想(これから観る人は読まないで下さいね。)→ミステリーサークルを作っている犯人が人間なのか、それとも違う何かなのかという所が最大の見所だとだと思うんですが、人間じゃない雰囲気だと思わせつつもなかなか犯人を見せない持ってき方が上手くって上手くって。 で、実際その何かが出てくるシーンがホアキン扮するメリルが観ているテレビニュースから明らかになるわけですが、メリルが思わず驚愕しちゃうわけなんですが、観ているこっちも背筋がぞっとしましたよ。普通こういうのって正体が目に見えてわかると一気に冷めちゃうんですが(「ミッション・トゥ・マーズ」とか「A.I.」みたいに)、これはまったく別、本当によく出来ているし、見せ方も上手いですよ。もうこの瞬間を味わっただけでも観にいった価値はありましたね。 あえて、文句をつけるのなら舞台はフィラデルフィアの農家ですが、世界中にUFOやミステリーサークルが出現しているのにアメリカじゃグラハムの所にしか(だったような)ミステリーサークルとかが現れないのはなぜ?とか娘は何でいろいろ不吉な予言をするのかって所がわからなかったかな。(って見逃していたのかな?)← いつもは客観的に観るんですが、今回はめずらしくメリルの視点から(っていうか感情移入していたのかな?)観ていました。 メル・ギブソンがちょっと暗めの役でホアキンが明るめの役といつもの二人とは正反対の役所を演じてましたが、これが以外にいいんですよ。特にホアキンがよかったですね。 あと、子役にカルキン一家からまた一人弟が出てきましたよ。 2002年のベスト10には入る一本だと思います。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
メル・ギブソン (グラハム・ヘス) |
日本にメル・ギブソン的な人っていないと思っていましたが、いました。中村雅俊。イメージ的には合ってるような気がするんですが・・・ |
ホアキン・フェニックス (メリル・ヘス) |
最近は2時間ドラマでしか見かけなくなってしまったけど、西村和彦なんかで。 それにしてもホアキンって今年でまだ28才なんだ。思っていたほどかなり若い。 |
ザ・インタープリター THE INTERPRETER (2005) |
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2005年6月 | |
アフリカのマトボ共和国生まれのシルヴィア・ブルームは国連の通訳をしていたがマトボ共和国のズワーニ大統領暗殺を企てる計画を聞いてしまう。シルヴィアは翌日通報するが何者かに命を狙われてしまう・・・ ニコール・キッドマン、クー語とかいうレアな言語の通訳ですよ。しかも国連の・・・こんな美人通訳という設定はまずありえないしラストネタバレ→ニコールが絶対に国連に現れることはバレバレ←なんですけどいいんです、そんなことは。数あるニコール作品あれど今回は前髪が長くって常に片目隠れてますという感じですごく気になるんですけど、これがまた知的美人より一層磨きがかかってビジュアルは今までで一番で惚れ直しました。 女シークレットサービスのキャサリン・キーナーは純粋なキャリアウーマンのカッコいい系で同じような髪型でも顔が違うと当然だけどこうも印象が違うもんかと思いました。 ニコールにはちょっと秘密があってショーン・ペンも薄々それを感づいていながら守ろうとするサスペンスに仕上がっていてネタバレ→予告編じゃズワーニはいいおじいちゃんという感じで見た目も人がよさそうなんですけど実際は政権を支持しないような国民は皆殺しするような凶悪な奴で暗殺はズワーニ自身のやらせ←というオチもちょっとひねりが効いていて悪くはないのですがやっぱりショーン・ペンとニコールの豪華な組み合わせだからかなんか物足りなかったです。普通だったらいいんでしょうけど豪華すぎるのも問題あるといったところでしょうか。ニコールの命を狙うマトボの人たちの顔の区別がつかないから久しぶりにこんがらがりましたよ。 でもちょっとくらい物足りなくたって顔の区別がつかなくてもいいんです。これはニコールを見てうっとりする作品なんですから・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ニコール・キッドマン (シルヴィア・ブルーム) |
こういうのは鶴田真由とかがやるとはまりそうな予感。 |
ショーン・ペン (トビン・ケラー) |
三上博史はどことなくショーン・ペンの雰囲気がするような気がします。 |
キャサリン・キーナー (トッド・ウッズ) |
真矢みきそのまんまというイメージです。 |
ザ・ウォーカー THE BOOK OF ELI (2010) | |
2010年7月 | |
戦争で崩壊した世界で一冊の本を運ぶ男イーライはカーネギーという男が支配する街に立ちよる。そこでカーネギーは自分が求めていた本をイーライが持っていると確信し執拗に迫るのだが・・・ デンゼル・ワシントンの近未来アクション映画。 デンゼル・ワシントンは演技派ですけど体を使っている感のある映画は「デジャヴ」以来でアクションもかなり頑張っている感じがして、最近流行の世界が崩壊する系統の映画が流行っていますが、真面目な雰囲気の「ザ・ロード」と比べると無駄に戦いや爆発があってこっちの方が楽しめました。 ゲイリー・オールドマンの盲目の愛人?ジェニファー・ビルズの娘と旅していく中で、老夫婦の家にお邪魔したらそこは人喰い夫婦だったけどゲイリー・オールドマンが追ってきたので結局4人で力をあわせて戦っちゃうみたいなB級なノリが好きです。 ゲイリー・オールドマンもこういう役どころって「ハンニバル」以来でものすごく久しぶりでこういう狂気じみた役のほうがやっぱり観ていてテンションが上がります。部下が見つけてきたというか奪ってきた(何年前のだよという)シャンプーをジェニファー・ビールズにやってあげる優しいさを見せたかと思いきや娘が言う事を聞かないとジェニファー・ビールズの髪をつかんで引きずりまわすというこれぞゲイリー・オールドマンみたいなシーンがあってよかったです。 最後のオチは反則ギリギリでオチから逆算するとデンゼル・ワシントンは最強すぎます。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デンゼル・ワシントン (イーライ) | 渋めのところで杉本哲太で。 |
ゲイリー・オールドマン (カーネギー) | 武田鉄矢は悪い役の方が似合う気がします。 |
ミラ・クニス (ソラーラ) | 勝気そうな香里奈で。 |
サウンド・オブ・サイレンス DON'T SAY A WORD (2001) |
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2002年6月 | |
精神科医のネイサンは元同僚から一人の患者を診てくれと頼まれ仕方なく診察する。その翌日の朝、娘が誘拐されてしまう。犯人からの電話がかかってきて、「5時までに患者から6桁の数字を聞き出せ」との要求を受けるが・・・ 娘が誘拐され、家の中をすべて監視されているので、警察にも助けを求められず、おまけに妻は骨折しているのでいつ殺されるかわからないそんなハラハラする展開で最初はよかったが、事件の真相を突きとめようとする女刑事が出てきてから、おかしくなってきたような。 この女刑事どっかで見たことあると思ったらマイケル・JのTVコメディ「スピン・シティ」のステイシー役の人じゃん。すごくきれいなんだけど女刑事っていう感じじゃないんだよね。女刑事自体のエピソードこの映画にあんまり必要ないけど、どうせ出すなら、アンジェラ・バセット位渋めじゃないとね。 ショーン・ビーンは十八番の悪党のボス役で、「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミアより断然いいですな。やっぱりショーン・ビーンはこうじゃなくちゃ。 あと、マイケル・ダグラスとファムケ・ヤンセンの夫婦っていうのもすごいが、ファムケ・ヤンセンはやっぱり強かった。骨折しているのに悪党と格闘。むしろ骨折して相手にハンデあげてます位の戦いっぷり。あっぱれファムケ・ヤンセン!! 6桁の数字を記憶している少女役にはブリタニー・マーフィ。この危ない系の役ちょっと前なら確実にアンジェリーナ・ジョリーだっであろうが、アンジェリーナが大物になった今、若手で、危ない系をやらせたらブリタニーが一番じゃないか? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・ダグラス (ネイサン・コンラッド医師) |
ファムケ・ヤンセン級の強い奥さんも似合いそうな西岡徳馬で。 |
ショーン・ビーン (パトリック・バリー・コスター) |
無口な悪党のボスにぜひ古尾谷雅人で。 |
ブリタニー・マーフィ (エリザベス・バロウズ) |
「絶対教えない・・・教えない・・・誰にも・・・」この台詞をトークをしている時の中森明菜で。 |
サウンド・オブ・サンダー A SOUND OF THUNDER (2004) | |
2006年3月 | |
タイムトラベルが現実となった近未来、タイム・サファリ社は、金持ち相手に6500万年前に戻り恐竜狩りをするというツアーを行っていたのだが・・・ エドワード・バーンズの出ている映画で面白かったのもはひとつもない(今まで観た中で)ので今回は大丈夫かなぁ?でも近未来物でタイムトラベルあり恐竜も出てきたりするから面白くないわけないよなぁと思って観てみたら今回もやっぱりダメだった。 何がダメってタイムトラベルして無難に戻ってくるオープニングで当然恐竜が出てくるんですがこの恐竜が何年前の映画ですか?ってくらいしょぼい。アミューズメントパークのアトラクションにありそうなレベルの恐竜ですよ。しかも背景は一目見て分かるほどの合成のレベルという出来にのっけからテンション下がりまくります。 しかも近未来の町並みは遠目からは多分ミニチュアですよ。近くにくるとしょぼすぎるCGですよ。そんな町をエドワード・バーンズが歩くシーンは歩く振りですよ。ピーター・ジャクソン作品レベルまでのクオリティは求めてはいないけどもうすこしCG何とかならなかったのかなぁ?と思います。 そんな感じだからエドワード・バーンズが恐竜のDNAを元に絶滅した動物達を蘇らせる?研究をしている博士という設定なんかもうどうでもいいって感じになるし、6500万年前で何かを持ち帰ってしまったため時間の歪が現代に急激に現れるって設定なのですがそもそもその時点で思いっきり歴史変わってしまうんじゃないの?と粗ばっかり見えてきてしょうがありませんでしたよ。。 ベン・キングスレーのフサフサの髪まで多分作り物で何から何まで安すぎるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エドワード・バーンズ (トラヴィス・ライヤー) | 大雑把に長嶋一茂にやってもらいたい。 |
キャサリン・マコーマック (ソニア・ランド) | 知的な役が多いイメージの原沙知絵で。 |
ザ・クレイジーズ THE CRAZIES (1973) | |
2010年2月 | |
妻を殺し家に火をつける事件が発生し、消防士のデヴィッドとクランクは現場に向かい、デヴィッドの恋人のジュディは勤務先の病院に向かいそこでは軍隊がやって来てこの事件が細菌兵器が原因だと知る。彼らは封鎖された町から脱出しようとするのだが・・・ ジョージ・A・ロメロ監督の終末感溢れるパニック映画。 ゾンビとは違って血みどろ感はないのですが絶望感と焦燥感という言葉がぴったりな感じの雰囲気で防毒マスクをして町を闊歩する兵隊とかトラウマになりそうな要素が沢山あってよかったです。 軍隊の有無を言わせぬ一般市民の締め付け。そんな軍隊に反発して暴徒化する市民とウイルスによって凶暴になってしまった市民という二重のパニック。軍の上層部ですら完全に情報を把握していないものだから下っ端の兵隊は何だか分からないけれととりあえず一般市民を町から一歩もださないようにして抵抗したら撃ち殺してもいいという目的は分かっていないけれどとりあえず任務遂行という心構えが怖いなと思いました。 主人公カップルに親友の他にシシー・スペイセク風なエキセントリックな娘と気弱なお父さんの親子が一緒に町から脱出するのですが、この親子がいちいち足を引っ張ってイラッとさせるところも定番なのですがアクセントなっていてやっぱりこういうキャラクターはパニック映画には必要だと思いました。 しかもウイルスに感染しても完全にこの人ウイルスに犯されているなという明確な症状が現われないところも疑心暗鬼的な展開になるところもスリリングでした。 主演のW・G・マクミランは分かりやすい70年代のヒーロー像という象徴でヒロインも若い頃のキャサリン・ゼタ=ジョーンズっぽい感じでこの二人の組み合わせも個人的にはよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
W・G・マクミラン (デヴィッド) | 好感度の高そうな江口洋介あたりで。 |
レイン・キャロル (ジュディ) | 麻生久美子あたりにお願いしたい。 |
ザ・コア THE CORE (2003) |
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2003年6月 | |
動物の突然の異常な行動、ペースメーカーをつけている人達の突然死。地球物理学者のジョシュはこれらの出来事の原因が地球のコアの回転が停止していることを突き止める。 アメリカ政府は地中捜査艇を開発しコアの回転させに地中に潜るが・・・ 内容は「アルマゲドン」の地中版って感じで特に目新しいところはあるかと言われればないんですが、新鮮なのが出演者のほとんどがどこかで見たことある人、脇役系の人ばかりなんですよね。当然地中に潜る間に人が死んでいくわけなんですけど地味な人ばかりなので誰から死んでいくのかが予想がつかないというのが新しかった。 死んでいく乗組員達のほとんどがくだらないことで死んでいくというお決まりのパターンや世界の観光名所が破壊されるシーンももちろんあります。 地中の中なんて誰も言ったことがないので 突っ込みどころも満載です。 @大学の教授がなぜかペースメーカーをつけている人達の死の原因は何なのか国から依頼される。 Aそのの教授がなぜかあっさり地球のコアが停止していると突き止めてしまう。 Bそして何故か地中に潜っちゃっている。 C地中捜査艇がマグマの高温にもびくともしない金属でできている。 D地中のマグマの中に何故か空洞があったりもして、そこには巨大な水晶やらダイヤがあったりする。 とかまだまだある突っ込みどころを楽しむ映画ですね。 今回の見所は、やっぱりスタンリー・トゥッチでしょ。いつもの嫌味なキャラはそのままでちょっぴりこ洒落ていてしかも今回は髪の毛があるし出番もたくさんあるところです。 いつもの脇役キャラ達が最後のクレジットでデカデカとソロで名前が出てきたときには何か本当によかったね。と思ってしまったのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アーロン・エッカート (ジョシュ・キーズ博士) |
尾美としのりで。この地味さがいいんですよ。 |
ヒラリー・スワンク (レベッカ・チャイルズ少佐) |
佐藤藍子で。男勝りで地味系なところが。 |
スタンリー・トゥッチ (コンラッド・ジムスキー博士) |
髪の毛ふさふさの西村雅彦って感じで。 |
ザ・シューター/極大射程 SHOOTER (2007) | |
2007年6月 | |
かつて任務中に現地に置き去りにされ相棒も命を落としたことをきっかけに一線を退いた狙撃手のボブ・リー・スワガーのもとにアイザック・ジョンソン大佐が現れ大統領暗殺計画の情報が入ったためスワガーに今までの経験から犯行現場を割り出すよう依頼されるのだが・・・ マーク・ウォルバーグ主演の陰謀サスペンス・アクション。 「ディパーテッド」でアカデミー賞にノミネートされた効果なのかご褒美なのかウォールバーグもついにアクション超大作で主演できました。よかったですね。 物語は政府のために特命を受けてみたものの逆にはめられて追いつめられて逆襲するというものすごくオーソドックスな内容なのですが日本じゃこういタイプのアクション映画はまず出来ないしウォールバーグ系の男気溢れる俳優って日本だとVシネマの世界でしかお目にかかれないかなと思うと自然と評価したくなってしまいます。 政府の陰謀とは気がつかずどこかこの事件はおかしいと一人独自に捜査を進めるFBI新米捜査官も上手い具合にウォールバーグの相棒となっていくところも痛快。このてのキャラは熱血なんだけどどこかコミカルな役どころというのが定番で今回ももれなくそこのところをカバーしていていてよかったのですがこの役が「ワールド・トレード・センター」のヒメノ役のマイケル・ペーニャというところが惜しかったです。ここはもうちょっと若くて体育会系のクリス・エヴァンスあたりがやってくれればものすごくよかったんじゃないかなと思いました。 黒幕も最初から分かっているのですがベテランのダニー・グローヴァーの貫禄で全然問題なかったし、一応ヒロインのケイト・マーラという娘もヒロインヒロインせずでしゃばっていないところもよかったしルックスもさわやかな感じで好感が持てこの映画はバランスがとてよく成功しているんだなぁと感じました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マーク・ウォールバーグ (ボブ・リー・スワガー) | 男気溢れる的場浩司にお願いしたい。 |
マイケル・ペーニャ (ニック・メンフィス) | 瑛太あたりの若者が熱血漢をみなぎらせてやって欲しい役どころです。 |
ダニー・グローヴァー (アイザック・ジョンソン) | 悪い役の方が案外いいかもしれない武田鉄矢で。 |
ケイト・マーラ (サラ・フェン) | 脇役で見かけることが多いけど存在感のある貫地谷しほりで。 |
ザスーラ ZATHURA (2005) | |
2005年12月 | |
地下室でボードゲーム「ザスーラ」を見つけた末っ子のダニーは早速ゲームを始めるのだが・・・ あの「ジュマンジ」の宇宙版。今思うとキルスティン・ダンストも出ていてすごく楽しくて比べちゃいけないのは分かっているけどやっぱり「ジュマンジ」の方が面白いんですけど久しぶりにファミリー向けの大作は普通に楽しかったです。 普通に5回順番が回る間冷凍人間になるなんて当たり前で隕石やら暴走ロボットやら肉食エイリアンに襲われるって本当に命に関わる出来事が満載で子供が主人公だからアトラクション気分で観ることができるけど冷静に考えたらこのゲーム本当にあったら怖いです。大人がこのゲームやったらパニックになると思います。 っていうか自分がこのゲームやっちゃったらとにかくどんどんルーレット回してさっさと終わらせます。 ネタバレ→あ、何でも願いがかなうゴールドカード、二回も出てくるとは出しすぎじゃねーの?と思いましたけどあのカードは欲しいです。それに途中参加してくる宇宙飛行士が兄ちゃんの方だった←というオチにファミリー向けだと油断していたからすっかりやられました。ちょっと感動したし・・・ 宇宙が舞台にはなって一見壮大にはなっているけど起こる出来事は家の中だし、ボードゲームも二人用という実は規模感は小さくなっていたのが残念かなぁ。でも森泉似の姉ちゃんはなかなかよかったと思っていたら「パニック・ルーム」でジョディの娘役やってた子だったんですね。 ティム・ロビンスも一緒にボードゲームをやってはっちゃけるところを期待していたけど実際は父親のティム・ロビンスがちょっと家をあけている間に起こる出来事だったんですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回は子供がメインなのでなし) |
ザ・スピリット THE SPIRIT (2008) | |
2009年6月 | |
不死身の肉体を手に入れたスピリットは街を守る正義の味方として活躍していた。ある日、宿敵オクトパスが絡んだ事件のれんれくを受けて現場に向かうとそこにはかつての恋人で宝石泥棒になったサンド・サレフが事件に関わっていて・・・ フランク・ミラーが本格的に監督したアメコミの映画化。 映像は「シン・シティ」調な雰囲気をかもし出していて出演者も以前から期待していたガブリエル・マクトが大抜擢ということでものすごく期待していたのですが結論から言いますと映像とキャラクターとそのバックボーンなど面白い要素は沢山詰まっているのですがそれを活かしきれていなくて中途半端な仕上がりになっていてものすごく残念です。タランティーノかロドリゲスかこのを元ネタとして作り直してくれないかなぁ。 スピリット役のガブリエル・マクトは女ったらしのすけこましでどちらかと言うと三枚目なキャラクターなところが新しかったし、常に目が飛び出しそうなくらいハイテンションな悪役のサミュエル・L・ジャクソンとその手下のスカーレット・ヨハンソンは何回衣装チェンジするんだ?というくらいナチス風の格好からヨハンソンの和装など見た目に楽しい七変化。 エヴァ・メンデスのはまりすぎている宝石強盗やら何でそうなってしまったかのバックグラウンドもあり、スピリットの彼女?のサラ・ポールソンが女ったらしに呆れながらもスピリットの事を一番知っていて何だかんだいって離れられないところとか話自体ややっぱり面白いと思うんですがねぇ。 個人的にはガブリエル・マクトが主役というところで超がつくほどのおまけで★4つです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ガブリエル・マクト (デニー・コルト/スピリット) | もて役も観てみたい山田孝之で。 |
サミュエル・L・ジャクソン (オクトパス) | ハイテンションな竹内力にお願いしたい。 |
エヴァ・メンデス (サンド・サレフ) | 山田優はエヴァ・メンデスっぽい雰囲気があると思います。 |
スカーレット・ヨハンソン (シルケン・フロス) | 栗山千明はこういうボスの一番の女みたいな役が結構に合います。 |
サラ・ポールソン (エレン) | イメージは吉瀬美智子がぴったりな感じがします。 |
サスペクト・ゼロ SUSPECT ZERO (2004) |
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2005年2月 | |
ニューメキシコの田舎町に飛ばされてきたFBI捜査官のトムは赴任早々連続殺人事件の捜査を担当するが死体にゼロのマークとまぶたが切り取られている以外共通点は見当たらなかった。やがてトムはベンジャミン・オライアンという人物の存在にたどり着くのだが・・・ サイコサスペンスの要素はもちろんありましたがこの映画、アーロン・エッカートが直感(というか微妙に不思議な能力がある)で動くモルダーで、キャリー=アン・モスがそんな事を信じないスカリーでもろに「X-ファイル」でした。ベン・キングスレーはネタバレ→かつてFBIで遠隔透視の被験者で未解決の連続殺人犯を制裁する←いかにもな役ですし・・・。 惜しいんですよね画作りもちょっとざらついた感じを出したりして雰囲気を盛り上げようという意気込みはいいのですが、猟奇殺人と超能力という組み合わせって古いっていうかあと5年くらい早ければ確実にヒットしていたように思います。 この映画のタイトルにもなっている「サスペクト・ゼロ」とは特定の犯行を持たないであらゆる手口で殺人をするため犯人の特定が出来ないってことらしいのですが数十人位の殺人ならなんとなく分かるような気もするけどこの映画の「サスペクト・ゼロ」は数百人は軽く殺しているんじゃないかという現実離れした数字なので警察やFBIは何やっとんじゃい。という気分になります。 ベン・キングスレーは眼力が強くって相変わらず迫力あるなぁといつもながらに感心しますがこの人も「砂と霧の家」みたいないい映画に出たとと思うと「サンダーバード」やらこの作品みたいな出るにはもったいなさ過ぎる映画に出るから不思議です。 主演のアーロン・エッカートは「エリン・ブロコビッチ」でジュリア・ロバーツの相手役をやったあたりから認識するようになってその後「ミッシング」「ペイチェック」「ザ・コア」とコンスタントに出ているけどパッとせずと言う感じの人になりそうな予感・・・見た目ビル・プルマンのようでいい人そうなんですけどね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アーロン・エッカート (トム・マッケルウェイ) |
江口洋介が捜査官だったら好感度が高そうです。 |
ベン・キングズレー (ベンジャミン・オライアン) |
坊主にすると迫力倍増の伊武雅刀で。 |
キャリー=アン・モス (フラン・クーロック) |
こざっぱりした格好が似合いそうな原沙知絵で。 |
サスペリアPART2 PROFONDO ROSSO (1975) | |
2010年9月 | |
テレパシー能力が殺されるところを目撃した作家のマーカスは現場に現われた女記者ジャンヌと事件を追うことになるが、マーカスの行く先々で関係者が殺されていき・・・ ダリオ・アルジェントのサイコサスペンス。 パート2となっていますが「サスペリア」より前に作られていて完全に勝手な邦題だそうです。 テレパシーを持った女の人が自分を狙う悪意を感じ取りそれが実現するというオープニングからスラッシャー映画の類かなと思っていたらそれを偶然目撃した作家が事件に巻き込まれていくという巻き込まれ型サスペンスでした。 主人公の行く先々で先手を取るように死体が転がっていて、身近な人が犯人なのに誰だか予想が付かないところがよかったです。 警察に相談すればいいのに何故か独自に調査をする主人公が犯人からも警察からも追いつめられて何だか大変なことになっているのですが、強引に事件を一緒に追うことになる女記者ジャンヌとのやり取りがコミカルなのが斬新です。普通だったら女の方がしっかり者という感じなのですが、女記者はノーテンキで主人公の方が神経質気味なところも面白いなと思いました。 画作りもそれほどアルジェント作品を観ているというわけではないのですが、殺しのシーンを観るとアルジェントらしさがあってこういうサスペンスの犯人は割りと唐突な感じになるのですが、アルジェント作品て確かにそうなのですが、それを感じさせないパワーがあるところがいいなと毎回思います。最後の犯人の顛末もよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デヴィッド・ヘミングス (マーカス・デイリー) | 上川隆也あたりにお願いしたい。 |
ダリア・ニコロディ (ジャンナ・ブレッツィ) | 雰囲気としては財前直見的なコミカルな人でした。 |
サスペリア・テルザ 最後の魔女 LA TERZA MADRE (2007) | |
2010年9月 | |
美術館の館長宛てにイタリアから発掘された遺品が送られてくる。そこで働くサラは遺品を開封し早速調べるのだが、サラが目を離した隙に吹く館長が何者かに惨殺されてしまい、サラは容疑者となってしまう・・・ ダリオ・アルジェントの魔女三部作の最終作品。 一作目は「サスペリア」二作目は「インフェルノ」で二作目は観ていないのですが多分三作品とも関連性はなさそうなので問題なし。 オープニングで殺されるアーシア・アルジェントの同僚のシーンが何ともオカルトちっくで残酷でさすがアルジェント作品という感じでワクワクします。アルジェントらしいといえば主人公が殺人犯に間違えられて警察にも追われ、犯人にも追われるというスタイルもそのままなのでアルジェントファンなら安心して見ることができると思います。 話はオカルトなのですが、アーシア・アルジェントが良い魔女の血筋を引いていて最凶の魔女が復活するのに邪魔なので世界各国の魔女?に狙われるというトンでも系であったりもします。 そんなアーシアをしつこく追う日本人魔女がこれまた不気味でアルジェントっぽくはないような感じはしたのですが可笑しなメイクをしていていい味出していました。 邪悪な魔女が復活してローマの街では暴力事件やら自殺なんかが相次いで混沌とした感じになるのですがなぜかゾンビ風になった人間も出てきて広範囲なればなるほどとっ散らかった印象派否めないのですが、独特のアルジェント作品の雰囲気があるのであまり変な印象は受けませんでした。 後半、刑事がいけにえにされそうになって本当、槍が半分突き刺さったんじゃにかというシーンがあるのですが何だかpンピンしていたところがものすごく気になりました。 とは言え最近、アルジェント作品を立て続けに観ていて個人的にはアルジェント作品が好きということに気がつきました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アーシア・アルジェント (サラ) | 賞をとった深津絵里にお願いしたい。 |
ザ・センチネル 陰謀の星条旗 THE SENTINEL (2006) | |
2006年10月 | |
凄腕シークレットサービスのピート・ギャリソンは内部に大統領暗殺に関わる人物がいるという情報を手に入れ早速捜査が開始されるのだったが・・・ 内通者を探している間にいつの間にかマイケル・ダグラスが容疑者として追われる身となり単独で真犯人を見つけ出すという「逃亡者」的な内容であんまり新鮮味はなかったかなぁ。 キーファー・サザーランドももうちょっと絡んでくるかなぁと思ったら意外と普通の脇役扱いで別にキーファーじゃなくてもいいのかと思ったのですがやはり銃を持って走り回ったり「銃を捨てろ!」的なことを叫ぶとジャック・バウアーみたいで自然とテンションが上がります。相棒の「デスパレートな妻たち」でおなじみのエヴァ・ロンゴリアは現代的でよかったです。 キム・ベイシンガーも出ていてどんな役なのかと期待したら大統領夫人、ファースト・レディですよ。べシンガーもとうとうここまで上り詰めたかと思っていたらマイケル・ダグラスと不倫してました。ファースト・レディらしからぬことをしでかすところがキム・ベイシンガーらしくて笑っちゃいました。 ネタバレ→そして肝心の犯人はというと確かに最初から薄く出ていた奴というお決まりの展開でしかも裏切りの同期がはっきりしていないのでこの手の映画はいつもながらオチがもの足りませんでした。← キーファー・サザーランドを見ていると「24」が恋しくなります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・ダグラス (ピート・ギャリソン) | いい人すぎてはめられそうな宇津井健にやってほしい。 |
キーファー・サザーランド (デヴィッド・ブレッキンリッジ) | 拳銃が似合いそうな寺島進で。 |
エヴァ・ロンゴリア (ジル・マリン) | 最近も女刑事役をやった篠原涼子で。 |
キム・ベイシンガー (サラ・バランタイン) | 松坂慶子にファースト・レディをやってもらいたい。 |
ザ・ダーク THE DARK (2005) | |
2007年3月 | |
娘のサラを連れ別れた夫のジェームズのもとに訪れたアデル。サラは海に落ちて行方不明になってしまうがアデルはサラの助けを求める声を聞くようになるがそんな中、夫婦の前に一人の少女が現れる・・・ マリア・ベロ&ショーン・ビーンの失踪した娘を探すオカルト風味のホラー。 大雑把に「サイレントヒル」を低予算で撮った感じの雰囲気がします。マリア・ベロが女の直感で娘を探すポイントはいい線いっているのにお父さんは必死に探しているんですが「サイレントヒル」同様(というかあっちは世界が違いましたが・・・)ショーン・ビーンは探すポイントがもうひとつずれていて「そこじゃないって。マリア・ベロの言う通りにして。」と思わず言いたくなります。 低予算のながらも土台となるその土地に残る呪いめいた因縁のオカルトちっくな雰囲気を上手くだしている感じで内容に関しては意外といい線いっているなぁと思います。それとこの手の娘の失踪ものというのは娘と同じ年頃の女の子が出てくるのがアメリカでは定番なんだなぁと感じました。 こういう家族想いのお父さんも悪くないんですが(前にも書いた気がしますが)やっぱりショーン・ビーンはアクション映画で敵役やっていろいろな死に様を観たいんですよね。最後に観た悪役は「アイランド」だから久しく悪役を観ていないのですが久しぶりにリメイク作品「ヒッチャー」で凶悪キャラをやっているので未公開になりそうな勢いですが楽しみです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マリア・ベロ (アデル) | 頼りになりそうな真矢みきで。 |
ショーン・ビーン (ジェームズ) | 真矢みきと相性がいい感じの寺島進で。 |
ザ・タウン THE TOWN (2010) | |
2011年2月 | |
ボストンで銀行強盗を生業としているダグとジェムたち二人はある日、クレアという支店長を人質をして逃走するが、ダグがクレアに一目惚れをしてしまい。正体を隠してダグはクレアに近づくのだが・・・ ベン・アフレックの監督作品第二弾の犯罪映画。 初監督の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」がかなりよかったので期待していたのですが、これもよかったです。犯罪者が被害者に一目惚れして正体を隠して付き合い始める。そして仲間と対立が始まってしまうというありがちな内容なんですが、話の展開のさせかたが上手いし、配役もそんなに有名じゃない人を持ってきているのですが、適材適所という感じで人選もいいです。というかベン・アフレックは監督の才能あるなと思いました。二作連続で助演でノミネートされていますしね。 特によかったのはアカデミー賞にノミネートされたジェレミー・レナーはこういう役をやると本当に上手いなと思います。「スタンドアップ」でもチョイ役でしたがすごく存在感があったし。それに予想外によかったのがブレイク・ライヴリー。「ゴシップ・ガール」の子できれいなイメージしかなかったのですが、子持ちなのに酒と薬に溺れているという汚れ役。アメリカの若手はいろいろな役に挑戦してくれるから見ごたえがあります。今後もブレイク・ライヴリーを注目したいと思いましたから。 キャラクターもベン・アフレックは銀行強盗なんですけど、基本的にはいい人でそれを追う刑事が執拗で性格もちょっと悪い感じで刑事だけど敵役的に描かれているところも面白いです。 ベン・アフレック作品ははずれなしなので第三弾も早く作ってもらいたいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベン・アフレック (ダグ) | 永瀬正敏あたりにお願いしたい。 |
レベッカ・ホール (クレア) | イメージは吉瀬美智子あたりでしょうか。 |
ジョン・ハム (フローリー) | 割と怖い感じの椎名桔平で。 |
ジェレミー・レナー (ジェム) |
堤真一にお願いしたい。 |
ザ・チャイルド ?QUIEN PUEDE MATAR A UN NINO? (1976) | |
2010年3月 | |
スペインに旅行でやって来たトムとイブリン。二人は静かな孤島で一夜を明かそうとするが、その島には子供の姿だけであることに気がつき・・・ 子供が大人を殺す。スペインのカルト的ホラー。 オープニングのこれでもかというくらい戦争の犠牲になって死んでいる子供たちの映像で始まり、まさにこれが原因で子供たちの突然変異というか逆襲が始まりますよという前置きがすでに不穏な空気感いっぱいです。それに半音下がっているような「ローズマリーの赤ちゃん」っぽいオカルト風の音楽が雰囲気を盛り上げています。 でもこれという原因で子供が大人を襲うというのが明確でないのでどことなくシャマランの「ハプニング」に近い映画だなと思いましたが、こっちの方が怖いです。 子供が無表情で大人たちを殺すだけでも恐ろしいのに死んだ後の死体でみんなで突っついて楽しそうに遊んでる姿がショッキング。そして大人を一人づつ誘いだして殺していく姿も戦略的でこれは今の時代では出来なかった作品だなと思いました。 主人公夫妻もこの島の異様さを察知するも瞬く間に子供たちに追いつめられていく所も恐ろしく、島の中でも子供がまだ大丈夫な場所に逃げ込んでも次々と子供たちが凶暴になっていくところと異常なまでの子供の数に圧倒されます。 それとユマ・サーマン風の妊娠している奥さんの話の絡め方が分かっちゃいるけど実際映像としてみると派手な感じはしないのですがじわじわとした怖さがあってよかったです。 最後の方で一人の子供が「この遊び流行るかしら。」これが一番ゾクっとしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ルイス・フィアンダー (トム) | 非情な決断も下せそうな永瀬正敏で。 |
プルネラ・ランサム (イブリン) | 個人的には木村佳乃にお願いしたい。 |
殺人の追憶 MEMORIES OF MURDER (2003) |
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2004年5月 | |
1986年10月23日ソウルから離れた農村で若い女性の変死体が発見される。地元警察のパク・トゥマンは捜査を続けるもまた同じ手口で殺された変死体が発見される。ソウル市警からソ・テユン刑事が捜査に加わり捜査に進展が見られたかのように思えたが次々と変死体が発見されてしまう・・・ 本当にあった話を元に作られているってんで観に行ったけど本当にあったのぉ?とにわかには信じられないような内容だった。当時のソウルから離れた農村の情勢を考えるとあながちうそではないような気はするけど、警察の拷問によるうその供述で無理やり逮捕ってパターン。パク・トゥマンの同僚がこれまた凶暴で殴る蹴るは当たり前でさすがに見かねたパクが止めるのかと思いきや「軍靴で蹴ると痕が残るからよせ。」って注意するところが違うよぉー。とこんなシーン一つとっても当時はこんなこと当たり前だったってことがよくわかるのです。だからエリートのソ・テユンが来て次々と重要な証拠を見つけていくと地元の刑事たちは面白くないってところの確執もあったりとするんですが結局最後はお互い分かり合えるようになり捜査もあと一息となるところでこの映画はずさんな捜査を行った警察の面々に結局犯人は捕まらず、ネタバレ→都会派の刑事は田舎の捜査方法がいつの間にか体に染み込み暴力的になり、地元刑事のパクは警察を辞め普通のサラリーマンに、その同僚は酔った勢いで喧嘩を起こしその怪我が元で破傷風にな容疑者を蹴り上げてきた足を切断する等の←落とし前を受けることになる。が観ているこっちは刑事たちに同情する気は起こらずむしろこんなことが事件の裏で起きていた事をこの映画を観て知ってしまった被害者の両親たちに同情するなぁ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ソン・ガンホ (パク・トゥマン) |
肉体派っていうか暴力刑事が似合いそうな赤井英和で。 |
キム・サンギョン (ソ・テユン) |
都会派のエリート刑事という設定がぴったりな上川隆也で。 |
ザッツ・エンタテインメント THAT'S ENTERTAINMENT! (1974) | |
2010年10月 | |
MGM創立50周年を記念して作られたミュージカル・アンソロジー。 何回も観ているのですが何回観てもこれはMGMミュージカルの歴史と名場面集と資料としてもすごいなと思います。 個人的にはMGMの三大スターと言えばジーン・ケリーとフレッド・アステアとジュディ・ガーランドなのですがこの映画でもやっぱり扱いが大きいのはこの三人なんですよね。ダイナミックなジーン・ケリーが一番好きなのですが、アステアのエレガントで完璧なダンスも見逃せん。アステアの場合は小道具を使って神業的な踊りもやるのですが、何と言ってもすごいのが15年くらい前にも観たことがある「恋愛準決勝戦」という映画。これ回転する部屋の中でタップを踏むのですが、これ絶対に「インセプション」の元ネタになっているに違いないと思いました。 すごいと言えばスタジオのスケール。東京ドーム何個分?というくらいに広くて普通に町があるというレベルで、映画のために汽車とか走っているし、水着の女王と呼ばれたエスター・ウィリアスのためにプールというかラスベガスのショーに出てきそうな大掛かり過ぎるセットが一人のために用意されているところが映画黄金期を物語っています。そんな終焉を向かえた寂れたスタジオでスターたちが昔を懐かしんで語るシーンが切ないです。 そんな切ないシーンの中に何故かジェームズ・スチュワートが。彼もMGMの社員だったんですね。無理やり歌わされているシーンもありました。そんな中、衝撃的だったのが、クラーク・ゲーブルが歌ってタップ踏んでるシーンが怖かったです。クラーク・ゲーブルって確かに男前なのですが北村一輝的なクセのあるカッコよさ今見ると万人受けするような男前とはちょっと違う気がして、時代によってトレンドがあるんだなと思いました。 忘れちゃならないのがジュディー・ガーランド。娘のライザ・ミネリが紹介していますが、タップだったらアン・ミラーが頂点だったり、エレガントなダンスだったらシド・チャリーシだったり高音だったらキャサリン・グレイソンだったりそれぞれすごい人はいるのですが、ジュディー・ガーランドはダンス、歌唱力、演技と三拍子揃っているからMGM女優の中でトップなんだと思います。(個人的に) ということでパート2につづく・・・ | |
日本人バージョンはこの人で!! (アンソロジーなので今回はなし) |
ザッツ・エンタテインメントPART2 THAT'S ENTERTAINMENT, PART 2 (1976) | |
2010年10月 | |
ミュージカル・アンソロジーの第二弾。 フレッド・アステアとジーン・ケリーというMGMの看板スターがホストを務めこれは嬉しい共演なんですけど二人とも相当歳をとっていて、どうせならミュージカル黄金期に「ジークフェルド・フォーリーズ」以外で共演してもらいたかったです。 内容は前作と同様に名場面集という感じなのですが、収録内容としては前作の方が断然好みです。 キャサリン・ヘップバーン特集的のものがあっていいんですが、ミュージカルの名場面をやってもらいたかったです。 がしかし一番心躍るのはジーン・ケリーの「いつも上天気」でのローラースケートのシーン。ローラースケート履いてここまでタップが踏めることにただ驚くばかり。アクロバティックでジーン・ケリーらしさ全開でこれはちゃんと観たいのですが何故かDVD化されていないのでぜひともDVD化してもらいたい一本でもあります。 最近踊る機械があるのでアステアやジーン・ケリーの踊りをじっくり観ていると当たり前なのですが足の位置と開く向きが完璧ですし、何と言っても体幹がしっかりしていて憧れます。足を開いても背中が反ったり猫背になったりすることなく横に移動しても体はちゃんと中心のままでぶれていないんです。これは実際インナーマッスルが弱いとどうしても反りがちになるのですがMGMのスターたちはみんなばっちり。アステアなんて見た目ちっとも筋肉質でなないのに体の内側はしっかりと筋肉がついているんだなと思うのでした。 あ、水着の女王エスター・ウィリアムズは相変わらずすごいです。水上スキーを余裕でこなしスキーを履いたまま自家用ジェットで吊り上げられていますから。ミュージカルというよりここまできたら曲芸です。彼女の映画は「私を野球に連れてって」と「ジークフェルド・フォーリーズ」しか観ていないのですが他の映画の時のストーリーってどうなっているかものすごく気になります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (アンソロジーなので今回はなし) |
ザッツ・エンタテインメントPART3 THAT'S ENTERTAINMENT! III (1994) | |
2010年10月 | |
パート1と2から約20年ぶりに作られたMGMミュージカルのアンソロジー。 前作と前々作のジーン・ケリーも大分歳を取ったなと思ったのですがそれからさらに20年経ったジーン・ケリーもさらに輪をかけて歳を取って切なくなりましたが収録されている作品が前作よりも好みで断然よかったです。 「雨に歌えば」「踊る大紐育」「巴里のアメリカ人」とジーン・ケリーの王道からジュディ・ガーランドの心の病のことなんかにも切り込み(途中まで撮って降板した「アニーよ銃をとれ」のシーンもあってやっぱりジュディ・ガーランドはすごいと思いました。)後半はフレッド・アステアとMGMのS級クラス大スター中心なところが嬉しいです。 そのほかにも親しみやすく可愛らしいけど声が独特なジューン・アリソンとかも好きなのですが、彼女は楽しいタイプのミュージカルメインで日本じゃ未公開ものが多いですが、観てみたいんですよね。「Good News」とか。その点、MGM一番のエレガントさを持っているシド・チャリーシは割りとDVDかされている作品が多いので結構観ているのですが、ジーン・ケリーともフレッド・アステアともコンスタントに共演というか相手役を務めているところがすごいなと思いました。これで歌がジュディ・ガーランド並だったらもっと日本でも有名だった思わずにはいられません。 この時代のMGMは何と言っても街をひとつ作るくらいの勢いがあってとにかくお金を惜しみなく使って全てがゴージャス。今ではこいうゴージャスなことは全てCGで出来てしまうけどセットの中に汽車を走らせたりとこの当時にしかできなさそうなことを現代でもやってもらいたいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (アンソロジーなので今回はなし) |
ザッツ・ダンシング! THAT'S DANCING (1984) | |
2007年10月 | |
「ザッツ・エンタテインメント」シリーズはMGMミュージカルを往年の大スター達が振り返り紹介していくドキュメンタリーだったのですが同じようにダンスシーンがメインになっているドキュメンタリー。 「ザッツ・エンタテインメント」シリーズと比べると物足りないですけれどダンスシーンは観ていて楽しいですしザッツ・ダンシングだけあって最後は「フラッシュダンス」やマイケル・ジャクソンで締めくくっているところもダンスの歴史を感じることが出来て興味深いです。 色々な名シーンが紹介されてこんなミュージカルもあるんだなぁと勉強になります。 そしてやはり別格扱いなのがMGMの二大巨頭ジーン・ケリーとフレッド・アステアは特別に個別のコーナーが設けられているのでやっぱりこの達は格が違うし観ていてもテンションの上がり具合が違います。 特にジーン・ケリーはアニメのキャラクターと共演したりアクロバティックなことをしたりでキング・オブ・エンターテイナーだと思います。 「ザッツ・エンタテインメント」の中でも紹介されていた「いつも上天気」という映画があってローラースケート履いてタップを踏むというシーンを観て以来この映画が観たくて仕方がないのですが今回もこの映画で紹介されていて今回はごみバケツの蓋を片足だけつけてタップを踏むというジーン・ケリーらしいダンスを観ることができてますます「いつも上天気」が観たくなりました。早くDVD化してもらいたいところです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (ドキュメンタリーのため今回はなし) |
サバイバル・オブ・ザ・デッド SURVIVAL OF THE DEAD (2009) | |
2010年6月 | |
州兵だったサージは今では仲間と共に略奪を繰り返す日々を送っていた。一方閉鎖的な島ではマルドゥーンに追い出されたオフリンが安全な島をネットで流し、サージたちは島へと向かうのだが・・・ ゾンビと言ったらこの人ジョージ・A・ロメロ監督の最新ゾンビ映画。 ロメロ何だか21世紀になって脚本だけの参加も入れるとこれを含めて5本もありますよ。ペースが速いです。 今回のゾンビ映画は最近は走ったり見た目もインパクトがあったりして進化している映画とは違って、食欲を満たすためだけに人間を襲うので昔ながらのという印象を受けました。 内容の方は略奪を繰り返す元兵士と島を追い出された偏屈じいさんがダッグを組んで、島を支配しているもう一人の偏屈じいさんに戦いを挑むみたいな感じもう一人の偏屈じいさんが観客からすると敵に見えますが必ずしもそうでないところが意外と深いなと思いました。 ゾンビを生かして人間を襲わないように飼いならすか、ゾンビになったら家族でもためらわず殺すかで二人は対立。ゾンビと戦うというより人間同士が無駄に対立していて人間は生きているときの方が愚かなのかもかも知れないとちょっとだけ考えてしまいました。 色々考えてゾンビ映画を作っているロメロは偉いです。そしてゾンビのやられ方もバリエーション豊か。頭だけ燃やすなんて序の口で、消火器をくわえさせて消火器噴射で頭爆発というありそうでなかったゾンビの倒し方は観ていて爽快でした。次のゾンビ映画も楽しみです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アラン・ヴァン・スプラング (サージ) | 迷彩服が似合いそうな柳葉敏郎で。 |
ケネス・ウェルシュ (オフリン) | 蟹江敬三をもっと偏屈にした感じ。 |
リチャード・フィッツパトリック (マルドゥーン) | 見た目は性格の悪い水野晴郎という感じでした。 |
サハラ 死の砂漠を脱出せよ SAHARA (2005) |
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2005年7月 | |
一枚の金貨を手にしたNUMAダーク・ピットは南北戦争時代に姿を消した甲鉄艦テキサスのものだと確信する。一方その頃謎の伝染病の感染源がマリにあると見抜きマリに向かおうとするが何者かに襲われるがダーク・ピットに助けられ・・・ 「ナショナル・トレジャー」のようなお宝探し系冒険映画。 ペネロペの伝染病の感染源の謎を追う「007」的なエピソードが中心になっていて悪党やっつけたらお宝もついでに出てきた。という感じで宝探し的な要素は薄かったのは残念でしたけど、あちらは舞台がアメリカだけでことが済んでしまったのでイマイチ壮大さに欠けていて少々物足りなかったのですが、こちらは舞台が砂漠でスケールでかくて、砂漠を走る列車に乗り込んだり、ラクダに乗ったりと正しい冒険映画で悪役はショーン・ビーンの方がもちろん好きですが総合的に「ナショナル・トレジャー」よりこっちのほうが好きです。 ペネロペは今まで4本ぐらいしか観たことないんですけど特にいいとは思わなかったけれど今回は魅力的に見えて3人の相性も良かったように見えたのも「ナショナル・トレジャー」より好きな要因かな。 相棒のスティーヴ・ザーンが予想通りいい味出していて筋肉バカのマコノヒーとの頭悪そうな掛け合いはバディ・ムービーっぽくてこれまたツボです。一時期というか「ナショナル・セキュリティ」の時本当太っちゃってどうしようかと思いましたけど元に戻ってホッとしました。 マコノヒーも最初「評決の時」、「アミスタッド」、「コンタクト」と優等生キャラだったのに21世紀に入って「ウェディング・プランナー」とか「10日間で男を上手にフル方法」の軽いラブコメか「サラマンダー」みたいな筋肉を売りにしたアクション作品ででしか見かけなくなるという極端というか分かりやすい路線に走ったところが好きだなぁ。 ウィリアム・H・メイシーがマコノヒー達を助けて欲しいとCIAのデルロイ・リンドーがに頼むんですけどネタバレ→結局助けなくって、最後、毒を垂れ流ししてていた怪しげなフランスの実業家ランベール・ウィルソンにウェイターに変装して汚染した水を注ぐという仕返しが←それがCIAのすることか?とせこすぎて笑えました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マシュー・マコノヒー (ダーク・ピット) |
阿部寛がビジュアル的にもぴったりな気が。 |
スティーヴ・ザーン (アル・ジョルディーノ) |
意外とボケテイストが強い沢村一樹で。 |
ペネロペ・クルス (エヴァ・ロハス) |
深津絵里は職場が砂漠なんかの過酷なところでもやり通しそうで。 |
サハラに舞う羽根 THE FOUR FEATHERS (2002) |
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2003年10月 | |
1884年絶大な勢力を誇っていたイギリスのエリート士官のハリーは恋人にも友人にも恵まれ幸せな日々を送っていたが、ある日スーダンへの派遣が決定する。 しかしこの任務に納得できないハリーは軍を除隊してしい仲間と婚約者のエスネからは不名誉の印である白い羽根を送られてしまうが、親友のジャックのためにスーダンに一人旅立つのだった・・・ ヒース・レジャー主演の戦争大河ロマン?映画。確かにヒース・レジャーのお坊ちゃまぶりや砂漠の戦闘シーンはよかったけれど、このヒースが演じるハリーの行動が理解できないというか説得力がないんですよね。戦争に疑問があるからこそ除隊したのに友人はさっさとハリーを目の敵にしちゃうし、そんな友人達をなぜか助けに行くハリー。その途中でなぜかハリーを助け続ける奴隷。ハリーも奴隷もなんでそこまで助けるのか理解不能なんですよね。 唯一ハリーをかばったジャック役のウェス・ベントレーもたしかにいい奴だけど見た目がうさんくさいんですよね。何かたくらんでいそうな腹黒そうな感じなんですよね。いい奴なんですけど。 ケイト・ハドソンもクラシカルな衣装が微妙に似合っていないんですよね。異常に目が離れているように見えてしまって、やっぱり彼女は都会の女の子的な役がぴったりなんだなと思ったのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ヒース・レッジャー (ハリー・フェバーシャム) |
予告編を観たときから稲垣吾郎がぴったりだと思いました。 |
ウェス・ベントレー (ジャック・デュランス) |
菅野美穂でケイト・ハドソン同様に時代劇が微妙に似合わなそうなところが・・・ |
ケイト・ハドソン (エスネ) |
なにか企んでそうに見えるオダギリジョーで。 |
ザ・バンク 堕ちた巨像 THE INTERNATIONAL (2009) | |
2009年4月 | |
国際的な銀行IBBCの不正を摘発するためにニューヨークの検事エレノアはインターポールのルイと調査を進めていくが核心に近づくたび情報提供者や関係者が次々と消されていき・・・ クライヴ・オーウェンとナオミ・ワッツの奇跡のコラボレーション。 クライヴ・オーウェンは相変わらずうだつの上がらないそうな顔つきながら熱血捜査官を熱演していますが、ナオミ・ワッツは珍しく検事という役どころでしかも事件は国際的なので世界をまたにかけつつもクライヴ・オーウェンに指示出しするというアグレッシブな役どころが斬新でよかったです。 前半はサスペンスタッチで情報提供者や真相を知っている大物までもが次々と何者かに消されていくという展開がスリリングでナオミも車に轢かれるという体を張ったり、走ったりと前半は特によかったです。 後半いきなりアクション大作?と思える展開でクライヴ・オーウェンを消すのにダイハード並みの大げさな展開で殺し屋何人送り込んでいるんだろうか?そしてそんな事をしたら問題になっている銀行はすぐ摘発されそうな感じの大味な展開になるのですが、このシーンがジーンと着ます。クライヴ・オーウェンを消すために雇われた殺し屋も邪魔になったから一緒に消されそうになるのですが、この二人が手を組んでピンチを切り抜けるところはやはり出来る男どおし通じるものがあってのものなんですよね台詞のクサイけれどこういうシーンはちょっと位クサイ方がいいんです。 それにこの映画の特徴は黒幕が地味なので最後まで誰が黒幕としてイニシアチブを取っているのか分からないので最後まで気が抜けないところがよかったと思います。 この設定だったらいくらでも続編を作ることが出来そうなので地味に続編を製作してもらえると嬉しいのですが・・・(無理でしょう) | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クライヴ・オーウェン (ルイ・サリンジャー) | 堤真一あたりにお願いしたい。 |
ナオミ・ワッツ (エレノア・ホイットマン) | 凛とした感じの涼風真世で。 |
ザ・ファイター THE FIGHTER (2010) | |
2011年4月 | |
ボクサーのミッキーはあと一歩というところで有能だった兄のディッキーと母親のアリスのせいで伸び悩んでいた。そんなある日ミッキーはシャーリーンという女性と出会うのだが・・・ アカデミー賞で助演男優賞と助演女優賞を受賞した話題のボクシングドラマ。 ボクシングがメインかなと思いきやこれが家族メインのドラマになっているところがスポーツ苦手な人でもついていける感じでよかったと思います。 頑張っている弟の足を家族が引っ張ってしまうという内容なのですがこれが実話ということがすごいです。このむちゃくちゃな家族がマーク・ウォールバーグのことを本気にためになると思って色々やって結果k的に当然のように迷惑してしまうという展開。 マーク・ウォールバーグの役が真面目で性格がよく勤勉な感じなのでいつも気の毒に思えて仕方がありません。本人もこんな家族にうんざりという感じなのですが最終的にこんな面倒な家族でもいた方がいい。みたいな感じになるのは分からなくもないですよ。家族って大切みたいなところが。 そんなマーク・ウォールバーグを支える彼女がエイミー・アダムス人のうちの家族にズバッとものを言える頼もしい彼女で何人いるか不明の女兄弟たちと取っ組み合いの大ゲンカするところが今までのイメージと違ってなかなかかっこよかったです。 がしかしやっぱりメリッサ・レオの方がさすがに助演女優賞ということでパンチがある。がさつなんですけど、時折見せるクリスチャン・ベールの素行の悪さに涙する繊細なところ。迷惑なんですけど彼女は彼女なりに家族のことを考えているんですよ。というところを体現したメリッサ・レオはやはり偉いと思いました。 マーク・ウォールバーグだけアカデミー賞にノミネートされなかったのがなんだか残念。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マーク・ウォールバーグ (ミッキー・ウォード) | 中村錦之助あたりにお願いしたい。 |
クリスチャン・ベール (ディッキー・エクランド) | 迷惑をかける役が多かった印象の川崎敬三で。 |
エイミー・アダムス (シャーリーン・フレミング) |
きりっとした感じの淡島千景で。 |
メリッサ・レオ (アリス・ウォード) |
イメージは浪花千栄子という感じでしょうか。 |
ザ・フィースト FEAST (2005) | |
2008年11月 | |
テキサスのバーに突然男が謎の生物に追われ逃げ込んできた。バーの客たちは応戦するのだがひとり、またひとりと餌食になっていき・・・ ベン・アフレック、マット・デイモン、ウェス・クレイヴンがプロデュースした超B級映画。 映画館で公開されて気になっていたのですが観に行けずDVDにて鑑賞。生き残りそうな人がバンバンやられていったりバーの客達がいつまでたっても一体感が出ずに無茶苦茶な方法で謎のクリーチャーを倒そうとしたりグラインドハウス感たっぷりに仕上がっているのですが肝心な何かが抜けていて期待していた分もうひとつという感じは否めません。 キャラクターが結構出てきた割には生き残っても死んでいってもみんな印象に残らないところが今ひとつだった原因でしょうか。「プラネット・テラー」なんてその辺みんなキャラが立っていたので面白かったんだなぁと思いました。 出ている俳優で知っているのは一応主役と思われるバルサザール・ケディだけ。バルサザール・ケディといえば確かデヴィッド・リンチの「ロスト・ハイウェイ」で途中でビル・プルマンと入れ替わっちゃう人だと思うのですが思えばこの頃が頂点だったのかもしれません。今ではすっかりテレビドラマの人としてそれなりに活躍しているようです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
バルサザール・ゲティ (マヌケ) | 失敗しても憎めなそうなつるの剛士あたりで。 |
サブウェイ123 激突 THE TAKING OF PELHAM 1 2 3 (2009) | |
2009年9月 | |
ニューヨークの地下鉄がハイジャックされ、偶然通信した司令室で勤務するガーバーはハイジャック犯のライダーと交渉することになってしまい・・・ ジョン・トラヴォルタがハイジャックした地下鉄事件にデンゼル・ワシントンが巻き込まれるサスペンス。 テレビ東京が好んで放送しそうな設定の内容なのですが、デンゼル・ワシントンとトラヴォルタに監督がトニー・スコットということになるとワンランクもツーランクも格が上がります。 とにかくトニー・スコットらしく男臭いところがいい。無駄に美女とか絡んでくることもなく、ハイジャックされた地下鉄と司令室がほぼメインで話が進んでいくところもシンプルでよかったし最後もちょっぴり切ないところもよかったです。 交渉人としてジョン・タトゥーロも途中参戦しかしえらそうな口ぶりのせいか見事人質の救出に失敗。最初は何だかんだ言って最終的にデンゼル・ワシントンを完全に心r対してアドバイスするいい人に。何だか最近タトゥーロはこういうポジションの役がめっきり増えたなと思いました。(アクが強いので使いどころも難しいとは思うのですが) それとNY市長にジェームズ・ガンドルフィーニ。ノーテンキで頼りないのですがだてに市長をやっているわけではなく金融面での意外な知識を発揮して犯人の正体を暴いていくというところが可笑しかったです。 あと、トラヴォルタの仲間にルイス・ガスマンが混ざっているのですが鼻にテープをしていてなおかつサングラスをしているからガスマンということが気付きにくいですが全体的に渋い配役も好みでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デンゼル・ワシントン (ウォルター・ガーバー) | 地下鉄の職員にいそうな感じの加東大介で。 |
ジョン・トラヴォルタ (ライダー) | 世間に恨みを抱える系の役が比較的多い天知茂で。 |
ザ・フォッグ THE FOG (2005) | |
2006年8月 | |
100年前に難破し悪霊となった乗組員達が小さな港町を襲う1979年版「ザ・フォッグ」をリメイクした作品。 オリジナルのジェイミー・リ・カーティス版はなんとなく観たことある程度で霧が人を襲うってことは分かっていて確かおどろおどろしかった印象があったのですが今回のリメイク版はその雰囲気が全然なくって主人公の美男美女カップルも何がしたいのか良く分からない感じでヒロインなんて主人公の友達が偶然、霧が人を殺す徹底的瞬間を納めたビデオカメラを転んで海の中に落っことしちゃうドジですまされない大失態。彼氏ももうちょっと怒ってもいいんだぞ!と言う感じです。そんな彼氏も事件を解決したい気持ちは分かるんですけど空回りしてるし・・・ そんな中、灯台でDJをしているけだるい中にもクールさをかもし出すセルマ・ブレアだけはよかったです。車ごと海に落っこちて脱出。しかも脱出の際には悪霊に足をつかまれるというホラーの王道もこなし主役の二人よりもバリバリ体を張ってセルマ・ブレアの方が主役みたいになっています。 悪霊も最初は無差別に島の人を殺していたはずなのに最後は過去の事件と関係ある人を狙い撃ちしていて悪霊のしたいことも良く分からないし、ヒロインが見ていた悪夢って結局なんだったのだろうといまいち中途半端な印象が残る作品なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・ウェリング (ニック・キャッスル) | 山田孝之あたりがちょうどいい感じでした。 |
マギー・グレイス (エリザベス・ウィリアムズ) | 長澤まさみあたりの若手で。 |
セルマ・ブレア (スティーヴィー・ウェイン) | 雰囲気はやっぱり深津絵里っぽい。 |
サベイランス SURVEILLANCE (2008) | |
2010年2月 | |
田舎町で起きた猟奇的な連続殺人事件の捜査のためにFBIのエリザベスとサム。二人は早速3人の目撃者に事情聴取を行うが3人の証言は次第に食い違いを見せ始め・・・ デヴィッド・リンチの娘の娘ジェニファー・リンチの猟奇的なサスペンス。 「ボクシング・へレナ」が期待しすぎたせいかちょっとがっかりした四国があって今回はあまり期待していなかったのですがこれは結構よかったです。乾いた田舎の大地で起こる謎めいた猟奇的な殺人事件を「羅生門」形式で振り返っていくのですがものすごく血なまぐさくて下手なスプラッターより血みどろ感があってよかったです。田舎町の狂気と寂れた感のマッチした何か起きても近くに助けを求める人がいない恐ろしげな雰囲気もいいです。 話も生き残った3人の目撃者がまともじゃなくて警官なんて暇つぶしに普通の市民にからんで金を巻き上げる悪徳警官だし、生き残った女もドラッグ中毒で家族を惨殺された少女の家庭も問題を抱えていて中々心を開いてくれずに一筋縄でいかないところが謎を深めていきます。 警察署の面子もどこかずれている感じがして唯一まともなのがマイケル・アイアンサイドというところも狂っています。 クライマックスは突然反則気味でやってくるのですがこの展開はこれでいいと思いましたし、ラストのあの終わり方は大いに満足したので全体的には満足です。特にここのところ復活した感じのあるジュリア・オーモンドが今までにない役どころで新しい魅力全開。カッコよかったです。相棒のビル・プルマンはなんだか体型も演技もデ・ニーロ化しておかしかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジュリア・オーモンド (エリザベス・アンダーソン) | 捜査官も似合う浅野ゆう子で。 |
ビル・プルマン (サム・ハラウェイ) | 雰囲気からすると日本では船越英一郎という感じでしょうか。 |
ザ・ミッション 非情の掟 鎗火 (1999) | |
2009年1月 | |
黒社会のボスが襲撃されその弟はかつての組織にいた殺し屋を集める。5人の元殺し屋たちは次第に真犯人に近づいていき・・・ 「エグザイル」の約10年くらい前に作られたジョニー・トー作品。メインキャストの4人は「エグザイル」と同じメンバーでアンソニー・ウォンとラム・シューのチームとフランシス・ンとロイ・チョンがチームという構成も同じなので新鮮味はないのですが安心感はありました。 内容としては81分と短いので個人的にはあっさりしすぎて後半が物足りなかったです。サイモン・ヤムの命令でついに真犯人を見つけてからもうひと騒動あるのですがそこがいきなり感があったかなと感じました。でもこのラストが「エグザイル」(別物なのですが)に繋がっている感じがしてちょっと鳥肌が立ちました。それに銃撃戦はスタイリッシュというのか画になっていて観ていて気持ちがよかったし、男の友情もジョニー・トーらしくて熱いです。 オフィスでボスを待っている間に紙くずでのサッカーごっことかタバコに火薬を仕込んでアンソニー・ウォンやフランシス・ンを驚かすいたずらといった男ならではの暇つぶしがものすごく共感できて微笑ましいスタイルはこの時から変わっていません。 あと、何よりみんな若いところがちょっと笑ってしまいます。アンソニー・ウォンは見た目は変わらないけれど堅気の仕事は美容師です。フランシス・ンはギラギラしすぎて誰だか分かりませんでした。見た目は相変わらず一番カッコよかったですが。ラム・シューはチンピラみたいでもうひとつ貫禄が出ていないところが新鮮でしたし、ロイ・チョンは金子賢そっくりでした。若いっていいですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (「エグザイル/絆」と同じなので今回はなし) |
SOMEWHERE SOMEWHERE (2010) | |
2011年4月 | |
ホテルで暮らすハリウッドスターのジョニーはある日別れた妻から一人娘のクレアとを預かることになるのだが・・・ ソフィア・コッポラがヴェネチアで金獅子賞を受賞した話題作。 今回もダメかと思ったらやっぱりダメでした。ソフィア・コッポラ作品。今まで一度もいいと思ったことがないのですがやっぱりこれは相性だと思います。オープニングの車が延々と走るシーンでこれはダメ。合わないと感じましたから。 最初の方はスティーヴン・ドーフがボーっとポールダンスを眺めては居眠りをするみたいなシーンが多くてセリフがないので本当に眠くなるのをこらえるのに必死でした。これ本当に金獅子賞ですか?と頭の中で何度も思いましたよ。 そんなところにようやくダコタちゃんの妹登場。この子が出ているところは退屈しません。ダコタちゃんと比べるとまだまだ感がありますがとにかくさわやかで癒されました。ソフィア・コッポラはこれを狙っていたのだろうか・・・ そしてこれかつてはスターだったという設定かと思いきや今でもスターという設定というところが軽くショック。何となくモーテル風なホテルに住んでいるように見えたもので・・・スティーヴン・ドーフも現役スターに見えないところが切ないです。どちらかと言えば、クリスチャン・スレーターの方がキャラクター的にはしっくりきていたのかなと感じました。 ソフィア・コッポラといえば音楽がいいと言われたのでちょっと注目してみましたがなるほど、独特な選曲のセンスはあるなと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴン・ドーフ (ジョニー・マルコ) | こういう役は北村一輝がぴったりだと思います。 |
SAYURI MEMOIRS OF A GEISHA (2005) | |
2006年1月 | |
桶屋に売られ下働きをする千代はある日、会長と呼ばれる男に親切にしてもらう。千代は会長に再び出会うため芸者の道を目指すのだが・・・ 桃井かおりとコン・リーに期待して観に行ったのですが二人とも期待通り、いやそれ以上の働きっぷりでものすごく楽しかったです。予告にあった通りさゆりをいじめるのですがさゆりも黙っちゃいないところがいい。チャン・ツィイーに成長する前の少女時代もコン・リーの逢い引きを目撃したのを桃井かおりに言いつけてコン・リーがひっぱたかれたり、成長したらさりげなく歳をとっていることを口撃したり観ていてウキウキしますわー。 さゆりがNo.1芸者になって桃井かおりに見限られたコン・リーが部屋の中で暴れまくるけど桃井かおりはいたって冷静、ハリウッド映画初出演なのに桃井節は健在というところはさすがでした。 最後も嫉妬に狂ったコン・リー火をつけてテンションあがります。っていうかこの手の女同士が争うドラマって「大奥」の藤原紀香もそうでしたけど必ず火つけて燃え上がるところが醍醐味だと思います。 幼なじみ役の工藤夕貴はなんでおカボなのかと思ったら終始「パンプキン、パンプキン」と呼ばれ最終的に「本当にお前はかぼちゃによく似ている。」と芸者になっているのにかぼちゃ扱いというところが切なくもおかしかったです。 ミシェル姐さんはチャン・ツィイーの味方で知性派の芸者なのでインパクトがなかったのがちょっと残念でしたけど珍しいものを観たというなんか得した気分になりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
チャン・ツィイー (千代/さゆり) | ここはやはり仲間由紀恵にお願いしたい。 |
ミシェル・ヨー (豆葉) | 味方になってくれそうな萬田久子で。 |
コン・リー (初桃) | 「大奥」でもアバズレ感がステキだった小池栄子で。 |
さよなら、さよならハリウッド HOLLYWOOD ENDING (2005) |
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2005年6月 | |
かつてはアカデミー賞も受賞した映画監督のヴァルは今は落ち目。そんなヴァルの元に再起をかけたハリウッド大作の話が入るがプロデューサーはかつての妻エリー。結局ヴァルが監督することになるが、ストレスのあまり心因性の失明状態になってしまう・・・ 目が見えなくなった監督が周りに知られないようになんとか映画を撮影するというオーソドックスな内容なんですけどやっぱりウディ・アレン作品だけあって安定したボケと笑いがあって楽しかったです。 仕事と割り切って元妻と話をしているのに突然、なんで製作会社のハルのところに行ったしまったのかという恨み節を未練たっぷりにぶつけたかと思ったら急にまた仕事の話に戻り、また恨み節の繰り返しが普通ならくどい!と思うところですけどウディ・アレンはちょっと負け犬顔のおじいちゃんだから情けなさが画になって可笑しいんです。 ウディ・アレンの今の恋人?役のデブラ・メッシングは今回は売れっ子の女優を目指す売れない女優役なんですけどアホっぽさ全開で相変わらず楽しいです。やっぱりシットコムで腕を鳴らした女優は芸達者で見ているだけでいいですね。 今回の相手役ティア・レオーニは最初地味じゃないか?と思ったんですけどこの人テキパキしているから相性も意外とよくてウディ・アレンって見る目あるなぁと感心しました。 ラストもネタバレ→結局目が見えないまま映画が完成してその批評は散々。監督生命も終わりか?というところでフランスじゃこの映画大絶賛というオチで終わるのも軽やかでこの終わり方好きです。← |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ウディ・アレン (ヴァル・ワックスマン) |
森本レオはちょっと情けない感じでいいかも。 |
ティア・レオーニ (エリー) |
テキパキしていそうな天海祐希で。 |
ザ・ライト -エクソシストの真実- THE RITE (2011) | |
2011年4月 | |
家業の葬儀屋を継ぎたくないマイケルは神学校に進むが神父になる気もなかった。そんなある日、バチカンへエクソシスト養成講座に参加するように言われて・・・ これ実話なんですね。しかもこの主役の青年今ではりっぱいにエクソシストとして活躍しているようで。 エクソシストものなのでオカルト色が強いかなと思っていたら、実話ベースなのでシリアス調なドラマ展開といった印象なので悪魔が出てきてどうのこうのを期待するとちょっと違うかもしれません。 それにしても主人公の青年。実家が葬儀屋というところがすでにすごい生い立ち。しかも父親がルトガー・ハウアーということでさらにすごいことになっています。でやる気ない感じで神学校に通ってこれも違うかなと思ったらエクソシスト養成講座に行けといわれるこの突飛さ。でも実話なんですよね。 と、そうこうしているうちに師匠となるエクソシストのアンソニー・ホプキンス登場。もう悪魔も逃げ出す存在感。出ているだけで作品のレベルが上がっている感じで得した気分です。悪魔祓いが逆に悪魔に取り憑かれるという定番の展開もアンソニー・ホプキンスがやると恐ろしいです。ネタバレ→悪魔につかれて特殊メイクで顔色がどす黒くなっていくシーンもオカルトらしくていいのですが、悪魔に取り憑かれてその辺で遊んでいる子供をひっぱたくシーンがものすごい迫力でこれが一番ゾッとしました。← 今回悪魔に取り憑かれたりして大ハッスルのアンソニー・ホプキンス。まだまだ現役で行けるなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンソニー・ホプキンス (ルーカス・トラヴェント) | 存在感たっぷりの山崎努で。 |
コリン・オドナヒュー (マイケル・コヴァック) | 高良健吾あたりにお願いしたい。 |
さらば、ベルリン THE GOOD GERMAN (2006) | |
2007年10月 | |
ポツダム会談の取材のためベルリンにやってきたジェイクはかつて関係のあったレーナと最下位するがしばらくして彼の運転手タリーが変死しジェイクは事件について調べ始めるのだが・・・ ソダーバーグ印の戦争ミステリー。主役はもちろんジョージ・クルーニーで共演がケイト・ブランシェットとトビー・マグワイアという全くタイプの異なる3人という組み合わせというところが面白いです。 モノクロの映像はものすごく雰囲気が出ていてよかったし、陰謀めいている感じも好きなのですが内容がとても分かりにくいところが難点でとてももったいなかったです。なんと言うか内容が玄人向きというか知識があってこそ入っていけるというのが前提に作られているようで映画を観る前に原作を読んでおくか、人物の相関図を把握していないとつらいと思います。 と内容にはついていけなかったのですがケイト・ブランシェットは見事でした。モノクロの映像にバコール調の衣装マッチして「アビエイター」のキャサリン・ヘプバーン役でアカデミー賞をとっただけあります。トビー・マグワイアも狡い感じでブランシェットの愛人役をやってがんばっているしジョージ・クルーニーもアカデミー賞とった事あるのですが今回は完全にブランシェットの一人勝ち。何をやってもブランシェットが上手すぎてすいません。という感じでこの映画はモノクロの雰囲気とブランシェットの演技を堪能するのが正しい観かたなのかなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョージ・クルーニー (ジェイク・ゲイスメール) | どんな役をやってもカッコよさそうな阿部寛で。 |
ケイト・ブランシェット (レーナ・ブラント) | クラシカルな衣装も着こなしてくれそうな松雪泰子で。 |
トビー・マグワイア (パトリック・タリー) | 国分太一あたりにイメージと違うこの役をやってもらいたい。 |
サラマンダー REIGN OF FIRE (2002) |
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2003年5月 | |
12才のクインは母親の働く地下鉄工事現場にいつものように行くがそこで永い眠りから目覚めた一匹のドラゴンが地上に飛び出す。脅威の繁殖力で人類は瞬く間に滅亡の危機に陥る。 それから20年後、クインは地下要塞のリーダーとして生き延びていた。そこにヴァンザン率いる軍隊がやって来るが・・・ つっこむ気も起きないほど話がめちゃめちゃ。 ドラゴンが何百匹といるって割りにはほとんど一匹しか出てこないし・・・ ラストもネタバレ→ドラゴンの巣窟に乗り込むで行くけど、何百匹もいる中の一匹のオスを殺すってところはいいとして、なんでオスって判るわけ?って言うか他のメス達はどこ行った?って感じです。そもそも最初に地上に飛び出したドラゴンがオスだとして、メスはどこから現れたってのもありますが。ドラゴンは灰を食べるってのにも納得がいかないしなぁ。← それに、アメリカからやってくるヴァンザン達が飛行機でやってきたっていう設定だけど、空は危険なドラゴンでいっぱいなはずなのに。とかクインが危険なシーンになると何故かどこからともなく現れる馬に乗るんですよね。バイクか車に乗れっつーの。 クリスチャン・ベールも声まで役作りして、マシュー・マコノヒーもスキンヘッドにして気合を入れてたけれど、これ役が逆だと思うって言うか逆にしたほうが絶対いいと思うんですが・・・ イザベラ・スコルプコもなんか一緒にボンド・ガールやったファムケ・ヤンセンに完全に差をつけられたって感じです。クインの親友役のジェラルド・バトラーもこの手の映画じゃネタバレ→親友をかばって死ぬ。←ってパターンだからあんまり印象ものこらないんですよね。 唯一の救いはドラゴンの出来だけがいいってことです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
クリスチャン・ベール (クイン) |
普通のさわやかさじゃないところがクリスチャン・ベール的な加勢大周で。 |
マシュー・マコノヒー (ヴァンザン) |
熱い男、吉田栄作で。 |
イザベラ・スコルプコ (アレックス・ジェンセン) |
菊川怜で。なんってたって公式サイトじゃ「サラマンダー 菊川怜 救出隊」ってのがある位だから。 |
ジェラルド・バトラー (デイヴ・クリーディ) |
いい役者なんだろうけど地味なところが西島秀俊って感じで。 |
サランドラ THE HILLS HAVE EYES (1977) | |
2006年11月 | |
トレーラーで旅をするカーター一家。しかし彼らはかつて核実験場のあった砂漠の真ん中で立ち往生してしまう。一家は二手に分かれて一方は助けを求めに行き、もう一方はトレーラーの番をすることになるのだが・・・ 最近、ビデオスルーされてしまいましたけど「ザ・ヒルズ・ハヴ・アイズ」とタイトルもそのまんまでリメイクされて予告編を観た感じだと雰囲気があっていい感じだなぁと思ってオリジナルを観てみようと思ってみてみました。 雰囲気は確かにというか当然のように70年代風味で悪くはないのですが最近リアルな感じのホラーが立て続けに公開されているこの世の中、こうやって30年前の映画を観るとちょっと物足りないところは正直ありました。 リメイク版の方が見た目も現代的になっていそうでオリジナルよりは面白そうなので機会があったら観てみたいです。というかTSUTAYA半額の時にでも・・・ 核の影響で凶暴な殺人鬼になってしまった一家と砂漠に紛れ込んだ普通の一家の攻防を描いているのですが、普通に家族が一人ずつ殺されていくところは容赦ないなぁと思いました。 関係ないけど、殺人一家の目玉?の次男プルートを演じた人は子供の頃難病で頭蓋骨の形が変形してしまい逆境を乗り越えて俳優になったそうです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ハリントン一家 | 渡る世間は鬼ばかりの幸楽一家にお願いしたい。 |
ザ・リッパー LO SQUARTATORE DI NEW YORK (1982) | |
2011年3月 | |
ニューヨークで若い女性が次々と惨殺される事件が発生する。市警のウィリアムズは犯人の行方を追うものの手がかりがつかめなかった。そんな中、間一髪でフェイは生き延びるのだが・・・ ルチオ・フルチのニューヨークを舞台にサイコスプラッターもの。 とりあえず美女が次々と惨殺されていくのですが何だか異様に性欲のあるマダムが意外としぶとく出てくるので出てくるたびにモザイクというかぼかし率が高くてサイコものなんですけど実際はスプラッターポルノという印象。 猟奇的な事件を追う刑事、生き延びたヒロインにその彼氏、と淫乱なマダムと容疑者の右手の指が二本ない男とか出てくる人物が多すぎて話が散らかりすぎて結局何がしたいのが分からなくなっているところが惜しいというかフルチらしいというか・・・ 犯人はアヒル声でヒロインやら刑事に電話を掛けてきて翻弄したりするところはありなんですけどね。 がしかし内容が散らかっていたり支離滅裂だったりしても、フルチの魅力はショッキングなシーンです。今回もすごかったです。というか今まで観たフルチ作品のなかで一番エグかったかもしれません。これまではゾンビっぽい人間じゃない何かが血からづくデ目玉を潰したりぐちゃぐちゃしたシーンが多かったのですが、これは人間の仕業なのでカミソリを使って瞼の上から強引に切り裂いていったりとスプラッター描写が痛すぎて内容よりそっちのことしか印象に残っていません。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回は人間関係が整理されていないのでなし) |
ザ・リング THE RING (2002) |
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2002年11月 | |
呪いのビデオを見たら一週間後に死ぬという日本でおなじみの「リング」がハリウッドから逆輸入です。 日本版も観まして、現在、一人「リング」ブームであります。日本版と違うことを若干感期待しつつも、ストーリーはほぼ日本版と同じでしたけど映像、ハラハラ感はやっぱりハリウッド版の方が上したね。 日本版はビデオの謎を追っていくと貞子より母親のエピソードが強かった印象がありますが、ハリウッド版はサマラ(日本版でいう貞子)のエピソードも結構あったりしてよかったし、フェリーの移動シーンでもオリジナルの要素がありよかったと思います。 不満な点を挙げるとしたら、 @ナオミ・ワッツ、日本版の松嶋奈々子もそうでしたがどう見ても子供がいるように見えない所。 A日本版同様レイチェルとノアが昔付き合っていた様には見えない所。 Bノア役のマーティン・ヘンダースンが力不足。ここは日本でいう真田広之クラスの知名度のある俳優を使ってもらいたかった。ブラピとかね。 そんな不満点を吹き飛ばすくらい良かったナオミ・ワッツ。ここではあえてナオミのすごさは書きません。実際に映画館のスクリーンでナオミの良さを確認してほしい。 いろいろ新作が控えているみたいなのでナオミ・ワッツは来年売れっ子になりますよ。(なってほしい) この映画ナオミの息子役やってた子役が一番不気味だった気がする。 |
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ハリウッドスターバージョンはこの人で!! | |
ナオミ・ワッツ (レイチェル・ケラー) |
ニコール・キッドマンとトム・クルーズで夢の元夫婦共演をぜひ。 実際、ナオミとニコールは顔が似ているし、トムと共演すれば妙にリアルでしょ? あと個人的に、ジェニファー・アニストンとブラッド・ピット夫妻バージョンなんかも観てみたい。 |
マーティン・ヘンダースン (ノア) |
ザ・リング2 THE RING TWO (2004) |
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(ナオミ・ワッツに★4つ) |
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2005年6月 | |
事件から半年後、レイチェルは息子のエイダンを連れて小さな町へと越してくるのだがその町では数十年ぶりに怪死事件が起きてしまい・・・ リメイクではないオリジナルの続編。といっても日本版の「リング2」は内容憶えていないのですが・・・ 「リング」と言えば呪いのビデオを観てなんぼの世界のはずなのに今回呪いのビデオが出てくるのはオープニングにきっかけとして出てくるだけ。サマラは普通に出てきましたけどナオミとその息子がサマラに狙われるって内容がなんだかスケール小さくなったような印象。しかも夢の中まで追いかけてきてサマラも「エルム街の悪夢」状態でなんか無茶苦茶です。シシー・スペイセクとかエリザベス・パーキンスとか出ているのになんかもったいないです。 息子も相変わらず無表情で無口でお前は「子連れ狼」の大五郎かよ!しかもこの息子趣味はこの年齢で写真を撮ることってところで根暗モード全開で、天下のナオミが母親という設定だけでももったいないのに話しかけてもらったら無視ですか?ちゃんと会話のキャッチボールをしてください。 一応ナオミの相手役の俳優も出てくるのですが、ネタバレ→サマラの秘密に近づきすぎたために呪い殺される←って全然というか本当ビデオそっちのけの展開やナオミは今回天井から水バッサーと勢いよくぶっ掛けられるは井戸に頭から落ちるわで罰ゲームですか?というくらい体張ってがんばっていましたが、本人はこれ納得してやっているのかなぁと少々心配になりました。 ラストはネタバレ→井戸の蓋を閉じてサマラを封印となんとも強引な終わらせ方ですが、「あんたのママじゃないわよ!」的な←最後の決め台詞が「ハイド・アンド・シーク」同様に個人的に最大のヒットなのでした。やっぱりホラーに決め台詞はつきものなんですねぇ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サイモン・ベイカー (マックス・ローク) |
「不幸の法則」の再現VTRで英語の発音がおもろいケンジ役でお馴染みの安次富真樹がぴったり。(「anego」なんかにもちょっぴり出ていた。) |
猿の惑星:創世記 RISE OF THE PLANET OF THE APES (2011) | |
2011年11月 | |
アルツハイマーの新薬を研究しているウィル。実験は順調に進んでいたが薬を投与されえたチンパンジーが暴れ出し研究は中止に。しかしそのチンパンジーから生まれたシーザーを引き取ることになるが、シーザーは桁外れの知能を持っていて・・・ 「猿の惑星」ビギニング的な作品。 後味が悪いに決まっているからどうかなと思っていたらよくできていて感心しました。大きなところから細かいところまで伏線的な前振りがいい感じにちりばめられているんですよね。そういうところが好きです。 それに「猿の惑星」をよく知っておくと色々な豆知識というかオリジナルにつながる色々な小ネタが仕込まれているようでオリジナルの「猿の惑星」を観ておくんだったなぁと思いました。 前半はチンパンジーとか変にリアルでちょっと気持ち悪いと思ったのですが、中盤チンパンジーのシーザーが大人になって騒ぎを起こしてからはいつの間にかシーザーの気持ちに。これ施設に収容された時のブライアン・コックスとトム・フェルトンのいかにも性格悪いですという二人の親子のおかげですよね。トム・フェルトンは「ハリー・ポッター」シリーズからしばらくこの性格悪い路線でやっていけそうです。 あと個人的に気に入ったのが隣のいちゃもんをつけてくるおじさん。性格悪いんですけど、思わぬ展開になっていくところが楽しかったです。 とよくよく考えると基本的に人間は性格悪い人が今回たくさん出ていました。ジェームズ・フランコの上司も割と感じが悪かったし・・・ フリーダ・ピントはいてもいなくてもいいキャラでしたが個人的に顔は好きです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェームズ・フランコ (ウィル・ロッドマン) | 田宮二郎がいい感じだと思います。 |
フリーダ・ピント (キャロライン) |
ヒロインは山本富士子あたりでお願いしたい。 |
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ THE ROYAL TENENBAUMS (2001) |
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2002年9月 | |
家族崩壊した「元天才ファミリー」の再生を豪華キャストで描いたコメディ。 各登場人物が現在にいたるまでの経緯を簡潔にしかもわかりやすく説明する所なんかがよかったですね。それと、一見まとまらなそうなこの細切れ的な話が最後にはちゃんとまとまっているところが監督のすごさですね。監督はウェス・アンダーソン。なんでもソダーバーグとかダーレン・アロノフスキーとかクリストファー・ノーランとか今話題の30代監督として注目されているらしい。今後要チェックということで。 ミニシアター系の「オーシャンズ11」とでも言うんでしょうか?それ位豪華な出演者達。ストーリーそっちのけで(もちろんストーリー自体奇抜で結構好きですけど)、出演者達にワクワクしながら観ていましたね。 特にベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンの二人にはあらためて感心しました。 ベン・スティラーはコメディ作品が多いですけど、「リアリティ・バイツ」のような作品の監督と出演もこなす所がすごいじゃないですか。 オーウェン・ウィルソンだって「アナコンダ」や「ホーンティング」で死に役やっていたのは今は昔、「エネミー・ライン」じゃついに主役をゲット。しかもジーン・ハックマンにもかなり気にいられてもいるいるみたいです。さらにこの作品の脚本も手がけたって所がまたすごい。人は見かけによらないといいますが、本当にそうですね。 オーウェンの弟ルークも最近売れてきた注目株ですが、坊主にした姿がトム・クルーズそっくりなんでチェックしてみてください。所でこの兄弟が幼なじみで親友という役どころがなんとも観ていて上手く表現できないけど、何か変な感じがあった。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジーン・ハックマン (ロイヤル・テネンバウム) |
貫禄から藤岡琢也なんかぴったりでしょうか。 |
アンジェリカ・ヒューストン (エセル・テネンバウム) |
アンジェリカに匹敵する位強そうな、倍賞美津子で。 |
ベン・スティラー (チャス・テネンバウム) |
真面目さの中にユーモアありの勝村政信で。 |
グウィネス・パルトロー (マーゴ・テネンバウム) |
中谷美紀がエキセントリックなマーゴ役にぴったりです。 |
ルーク・ウィルソン (リッチー・テネンバウム) |
松岡修造で。いや元プロテニスプレーヤーって所だけなんですが。 |
オーウェン・ウィルソン (イーライ・キャッシュ) |
雰囲気がオーウェンっぽい(と思っている)ナイナイの矢部浩之で。 |
ダニー・グローヴァー (ヘンリー・シャーマン) |
愛川欽也なんかいい人って感じがダニー・グローヴァーとかぶるような気が・・・ |
ビル・マーレイ (ラレイ・シンクレア) |
若い奥さんに振り回される役が似合いそうな、西村雅彦。 |
クマール・パラーナ (パコダ) |
とぼけた感じの執事がまさに藤村俊二。 |
ザ・ロード THE ROAD (2009) | |
2010年6月 | |
世界が終わりを迎えてから10年あまり、男は息子を連れて温かい場所があるという南の地に向かうたびを続けるのだが・・・ ヴィゴ・モーテンセンの「子連れ狼」的なサバイバル・ロードムービー。 ほとんどのシーンが父と息子という構成で成り立っていて登場人物が少なくて苦手なタイプの映画なのですが、ヴィゴのおかげなのか退屈せずに最後まで観ることができました。というか結構な緊張感がありました。子供がたまに聞き分けのない事を言うのが緊迫した世界でそんな子といっている場合じゃないという雰囲気をかもし出し、余計に緊張感があったのかもしれません。 テーマの方向性としても厳しいサバイバル生活を送りながらも息子とは深い絆もありそれなりに幸せに生きているというところがヴィゴにぴったりなところもよかったです。頼りがいのあるいい父親という感じで。 シャーリーズ・セロンやロバート・デュヴァル、ガイ・ピアースなんかもちょこと出てきて意外と豪華だったのですがところどころに入る回想シーンのシャーリーズ・セロンのシーンは個人的には緊張感が薄れるので要らなかったかなと思いました。 ネタバレ→感心したのが最後のスタッフロールで気がついたのですがヴィゴと子役に名前が付いていないこと。息子は確かにヴィゴのことパパって呼んでいたから納得できるのですが、ヴィゴは息子のこと何と読んでいたのか思い出せないのですが最後まで名前がなくても問題なところがすごいなと思うのでした。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィゴ・モーテンセン (男) | ストイックな感じの渡辺謙で。 |
サロゲート SURROGATES (2009) | |
2010年2月 | |
遠隔操作で全てをこなす身替りロボットのサロゲートが普及した近未来、そんなある日サロゲートが破壊されそれを操作していた人間も殺されるという事件が起こりFBIのトムはジェニファーと共に捜査を開始するのだが・・・ ブルース・ウィリス主演の近未来サスペンス。 一体何年前のアイディア?と思いたくなるような古臭い設定の近未来SFなのですが意外と好きでした。監督がジョナサン・モストウだからというのもあるのかもしれませんがモストウ独特の退廃的な雰囲気が漂っていてそこのところが個人的にはよかったのかもしれません。 街中の人間がサロゲートなのでみんなマネキンみたいなメイクになって毛穴ひとつありません的なところがロボットしていますという感じで意外と凝っています。と何だかんだやっているうちにサロゲートのブルース・ウィリスが壊されて生身の人間で捜査をするのですが、ほとんど寝たきりでサロゲートを操作していたわりには体が動く動く。見た目も老け込んではいますが「ダイハード」モード全開です。 それにこれみんなサロゲートを使っているから本当の自分というのが他人にほとんど知られていないはずなので、この時代の人の恋愛事情はどうなっているのか。街中ではモデル体型の美男美女ばかりが実際はそんな人はほとんどいないので少子化問題が起きそうなんですが・・・と思ってしまう時点で設定がかなり甘いんだなと思いました。 | |
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ブルース・ウィリス (トム・グリアー) | 渡辺裕之がやったらばっちりいきそうな気がします。 |
ザ・ワン THE ONE (2001) |
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2002年6月 | |
地球と全く同じような宇宙が125存在する世界で、他の世界に住むもう一人の自分を倒して、全能の存在になろうとする自分と、それを阻止しようとする自分の戦いを描いた作品。 125人のジェット・リーが登場すると思いきや、映画が始まった時にはすでに3人(悪いジェット・リーがすでに122人殺している)でしかもオープニングで1人やられちゃうんで、結局いいジェット・リーVS悪いジェット・リーの一騎打ちになるんですね。 なんでも一人死ぬと、死んだ人のパワーが生きている自分達に吸収されるようで、最後に2人になった時点で、61.5人分のパワー(多分)をいいジェットは知らない間に吸収しちゃってるんですね、悪いジェットのおかげで。 やられたジェットの写真が次々と出てくるんですが、笑っちゃいけないドレッドヘアーのジェット、サイヤ人っぽい髪型のジェット、七三分けのジェットとどれも似合わなさ過ぎて笑えます。 悪いジェットを追う、MVAなる多次元宇宙捜査局っていうなんかすごい名前付けたなって感じの捜査官に、デルロイ・リンドー&ジェイソン・ステーサムという豪華な顔ぶれ。しかしこの二人見れば見入るほど悪徳警官顔です。 ジェットの奥さん役にカーラ・クジーノ。何度観てもドン臭さがありますな。(スパイ・キッズより一段とドン臭さが増したような・・・) ジェット・リーのやんちゃさ炸裂オンリーの映画化と思いきや、こうして見ると結構豪華キャストで驚きました。 最後はもちろん、いいジェットと悪いジェットの一騎打ちになるんですが、もうこれは実写版バーチャ・ファイターの同キャラ対戦を観ているよう。でも、どっちがいいジェットでどっちが悪いジェットか最後は混乱しちゃって・・・ どうしても納得いかないので書きますが、ネタバレ→最後いいジェットがやられたはずなのに、なぜか生き返るんですよ、しかも圧倒的に強くなって。←なぜなんだぁ? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェット・リー (ゲイブ/ユーロウ) |
ちっちゃくて、やんちゃそうな藤井フミヤで。えっ!今年で40才なの? |
サンキュー・スモーキング THANK YOU FOR SMOKING (2006) | |
2006年10月 | |
タバコ研究アカデミーの宣伝マン、ニックは巧みな話術でタバコに対する批判を日夜かわしていたが、ある日フィニスター上院議員がパッケージにどくろマークを義務付ける法案を通そうとしていてニックは早速対抗策を練るのだが・・・ タバコ業界の宣伝マンの奮闘を描いたシニカル・コメディ。 口八丁手八丁で世間の批判をかわしていく姿が観ていて楽しかったのですがそれって多分ロビイストのアーロン・エッカートがタバコは悪いだのなんだのとトークショーで言われても言い訳しないで相手の弱みを見抜いてそこのところをついてやり込めるところが痛快でした。ウィリアム・H・メイシーもぎゃふんと言わされる姿がやっぱり似合っていてこの人やっぱりいい人だなと思いました。 そして息子役はまたしてもキュアの子で今年だけで5本の映画で見かけてもうお腹いっぱいという感じでもう今年はもう見なくていいです。 出演者達もけっこう豪華で見ごたえもありアーロン・エッカートとともに死の商人と呼ばれれるメンバーにアルコール業界からマリア・ベロやら銃製造業界の中年のおじさんもどこかで見たことあると思ったら「俺たちニュースキャスター」やら「デュークス・オブ・バザード」なんかに出てたコメディ系の人だと分かってすっきりもしました。 アーロン・エッカートを陥れる新聞記者役はケイティ・ホームズなんですけど前々から思っていたのですが清純ぽい役より「ギフト」もそうでしたけどちょっと汚れ役やった方がいいですね。でも結婚して引退説もありなんかもったいないです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アーロン・エッカート (ニック・ネイラー) | 北村一輝にクールにきめてほしい。 |
ウィリアム・H・メイシー (フィニスター上院議員) | ぎゃふんという言葉が似合いそうな鈴木宗男で。 |
サンキュー、ボーイズ RIDING IN CARS WITH BOYS (2001) |
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2002年5月 | |
15才で出産(実際は17才だそうです)、女手一人で子育てし、ついに35才で念願の作家になる夢をかなえたビバリー・ドノフリオの実話を元に映画化したヒューマン・ドラマ。 ビバリーの夢は、ニューヨーク大学に行き作家になること。しかし、あるパーティーで出会ったレイと付き合ううちに妊娠してしまう。仕方なく学校を中退し、結婚したビバリーは、大学に行くために勉強をしようとするが、夫になった、レイは全く仕事をしない男で麻薬にも手をだしていた。 結局、離婚したビバリーは、今20才になった息子を連れて、離婚したレイのもとに向かっていた、自分の半生をついに本にしたのだ。レイの承諾を得るために・・・ ドリュー・バリモア(多分撮影当時25才)が15才から35才を演じるんですが、15才はさすがに何かのコントか?って位に無理があったね。だって15才であの二の腕はないでしょう。35才は違和感なくはまっちゃってますけど。 レイを演じたスティーヴ・ザーンは「ロードキラー」でもそうでしたが、相変わらずだめな奴(人間の善良さはある)、情けな系(トラブルの元)をやらせると上手いですね。 息子のジェイソンを演じたアダム・ガルシアはかっこいいけど顔が濃すぎ。ドリューとスティーヴの子供っていう設定なんだから、もうちょっと薄い顔の俳優のほうがよかったんじゃない?ドリューと並ぶと全然親子に見えないもん。 ビバリーは夢をあきらめず、実現させたと言われていますが、夢を実現させるにはやっぱり図太くないとだめなんだな。っていうかそもそも妊娠しちゃったのは自業自得だよね? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ドリュー・バリモア (ビバリー・ドノフリオ) |
15才から35才まで違和感なく出来そうなのは千秋か? |
スティーヴ・ザーン (レイ・ハセック) |
←スティーヴ・ザーンってセイン・カミュに似てると思いませんか? ってことでセイン・カミュ。(日本人じゃないけど・・・) |
ジェームズ・ウッズ (ミスター・ドノフリオ) |
無口だけど厳しい父親。そんな役にぴったりなのは、大杉漣。 |
サンクタム SANCTUM (2010) | |
2011年10月 | |
巨大な洞窟の調査に挑むベテラン冒険家のフランクとその息子のジョシュたち。彼らは順調に調査を進めるのだが、嵐による増水で洞窟から出られなくなってしまい・・・ ジェームズ・キャメロン製作総指揮の3D洞窟映画。 変なクリーチャーとか出てくるのかなと思ったら極限状態において人間の本性が現れる系の映画でした。それプラス親子の確執が描かれてドラマで勝負みたいな感じでしたが、もうひとつ話の方は地味な印象でした。その代り洞窟内の住んだ水の様子は3Dでみたらものすごくきれいでした。これがやっぱり売りでしたね。 一人死に、またアクシデントで一人死にという繰り返しで目新しさは感じられないのですが、死に様が落下して死んでしまうのは仕方ないとしても一回岩に当たってから落ちたり、髪の毛がからまったりと生理的に痛いシーンが多かったです。何か半殺し的な。 お父さんが昭和の頑固おやじみたいな星一徹のようなキャラクターで見ていてこういうお父さんは無理と思って見ていましたが、話が進んでいくうちになんだか丸くなっていったのか見ている子地位が慣れてきたのかお父さんが最終的にはものすごくいい人に見えて(実際にいい人なんですが)よかったです。 息子のつけているお父さんからもらったというネックレスはやっぱりなという印象でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リチャード・ロクスバーグ (フランク) | 峰岸徹あたりにお願いしたい。 |
リース・ウェイクフィールド (ジョシュ) | 雰囲気は錦戸亮っぽかったような・・・ |
残酷な記念日 THE ANNIVERSARY (1968) | |
2010年7月 | |
両親の結婚記念日にタガート家に集まった三兄弟。今年は三男のトムが美しい婚約者シャーリーを連れてくるが独裁的な夫人と言い争いになり・・・ ベティ・デイヴィスがアイパッチで凄むある夜の出来事。 あまり期待していなかったのですが舞台劇のようで登場人物もダガート一家のみで展開していくので、この一家の狂った感じが濃いまま伝わってきてとても面白かったです。 ベティ・デイヴィスはもろんいつもどおり口が悪く恐ろしいのですが、その他の登場人物も長男は内気で独身で変態、次男は大柄の割りには嫁の尻に敷かれているし、三男は自己中心的でわがまま。その美しい婚約者もわがまま。とみんな個性的で次々とベティ・デイヴィスにしてやられる彼らは時に手を組み出し抜こうとして、一旦は出し抜いたかに見えるのですがそれを逆手に取って3倍返しくらいで手痛し仕打ちを仕掛けてくるベティ・デイヴィスにあっぱれです。 登場人物では女が強く、婚約者も初対面なのにベティ・デイヴィスに噛み付いて異性はいいのですが、個人的には何年も辛酸をなめた次男の嫁が今までの経験を活かして見事出し抜いた時の時の喜びようが真に迫っていてこの人戸田恵子的で上手いなと思いました。 今回のベティ・デイヴィスは狂女ものとは違って頭のいい独裁的な役なのでおめしかえも結構あってTPOに合わせてアイパッチも変えるというオシャレなところがいつもと違って新鮮でした。ベティ・デイヴィスみたいな女優、今の時代めっきり見かけなくなりました。こういう女優が出てきて欲しいなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベティ・デイヴィス (タガート夫人) | 美和明宏なら舞台化しても全然いけると思います。 |
サンシャイン・クリーニング SUNSHINE CLEANING (2008) | |
2009年7月 | |
高校時代は花形のチアリーダーだったローズは今では冴えないシングルマザー。そんなある日不倫相手の警官のマックから事件現場のクリーニングは儲かると聞き妹のノラとともに仕事を始めるのだが・・・ エイミー・アダムスとエミリー・ブラント共演のコメディ。 殺人現場を題材にしたものと言えばタランティーノが製作した「フェティッシュ」という殺人現場フェチの女性が主役のブラックコメディがありましたが、こちらは同じ殺人現場を題材にしていてもハート・ウォーミングな感じのコメディに仕上がってしました。 最近絶好調のエイミー・アダムスと注目株のエミリー・ブラントで「リトル・ミス・サンシャイン」のスタッフが加わってどんな感じになるのか期待していたのですが割りと普通な出来でした。 いいところは沢山あって特に妹役のエミリー・ブラントは何をやっても裏目に出るし、気が強いので一旦怒ると手に負えない感じなのですが結局憎めないところは「プラダを着た悪魔」の時とまた違った雰囲気で新鮮でしたし、そのエミリー・ブラントと絡みが多く出番も前回の「リトル・ミス・サンシャイン」より断然多くなったクロエでお馴染みのメアリー・リン・ライスカブもよかったのですが、「リトル・ミス・サンシャイン」と比べてしまうと、どうしてもあっちの方が上手くまとまっていると思ってしまうのでした。 生活のためにセレブな家の掃除をしていたらその家は高校の同級生の家で、今何やっているの?なんて聞かれて悔し紛れについてしまったとっさの嘘とか、事件現場の掃除が軌道に乗り始めた頃に届いた友人からの誘いの手紙。普通は事業を優先するけれど仕事が上手くいっているので思わず自慢しに行きたくなり、仕事を妹にまかせてパーティーに行ってしまい後に大変なことになってしまったりする人間臭いところは良かったので何となく消化不良なところはもったいないと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エイミー・アダムス (ローズ・ローコウスキ) | 菅野美穂あたりにお願いしたい。 |
エミリー・ブラント (ノラ・ローコウスキ) | 機嫌を損ねたら大変そうな沢尻エリカで。 |
アラン・アーキン (ジョー・ローコウスキ) | ちょっとエキセントリックな雰囲気も感じられる津川雅彦で。 |
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 THE THREE MUSKETEERS (2010) | |
2011年12月 | |
三銃士に憧れるダルタニアンは田舎町飛び出してパリにやってくる。しかしパリでは枢機卿のリシュリューが三銃士をお払い箱にしていて・・・ あの三銃士をポール・W・S・アンダーソンが大胆すぎるアレンジで3D映画化。 悪役三人がミラ・ジョヴォヴィッチにオーランド・ブルームとクリストフ・ヴァルツって濃すぎるからしょうがないんですけど、三銃士の存在感が薄くて笑います。ダルタニアンも生意気すぎて共感できないんですけど、それじゃあ誰かに共感できるかっていうと誰にもできないところがある意味すごくてさすがポール・W・S・アンダーソンだなと思いました。 クライマックスの飛空艇バトルも水の上ならまだしも空の上であれだけやっても落ちないというところは言ってはいけません。 まぁ今回の発見は麻生久美子っぽい感じの王妃が癖のある感じで今後に注目したいと思えたことが良かったところですね。 もう最終的には王妃の首飾りとかどうでもよくなっちゃって何だかよく分からないうちに終わっていましたよ。オーランド・ブルームの悪役も悪役というよりスネ夫みたいなキャラクター。駄々っ子というか爆発して顔に墨をつけて悔しがる姿はちょっと不憫でしたよ。 その点ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションはさすがですよ。アクションのキレも一番だし監督が嫁のミラ・ジョヴォヴィッチの使いどころをよくわかっています。 クリストフ・ヴァルツは「グリーン・ホーネット」に続き迷走中。多分来る映画引き受けちゃういい人なんだと思うことにします。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ローガン・ラーマン (ダルタニアン) | チャン・グンソク的な感じですかね。 |
ミラ・ジョヴォヴィッチ (ミレディ) |
体が動かせる水野美紀で。 |
オーランド・ブルーム (バッキンガム公爵) |
雰囲気が松岡昌宏にぴったりかと。 |
クリストフ・ヴァルツ (リシュリュー枢機卿) |
船越英一郎あたりでお願いしたい。 |
サンシャイン 2057 SUNSHINE (2007) | |
2007年4月 | |
太陽が消滅が目前に迫った近未来、人類は最後の希望をイカロス2号に託し太陽は核兵器を打ち込むために8人の乗組員を乗せ太陽に向かって旅立つのだったが・・・ ダニー・ボイル監督の国際色豊かなSF映画。 ダニー・ボイル作品って昔はもうちょっと親切な作りだったような気がするのは気のせいでしょうか?序盤、和気あいあいとミッション達成に向けて太陽に向かうイカロス2号が突然事故に遭ったり前にミッション失敗したイカロス1号から謎の通信を捉えたりと定番の展開が繰り広げられていくわけですが、気がつくとイカロス1号にドッキングしているという途中省略しすぎている唐突な展開にちょっとついていけなくなったか?と思ったら終盤いきなりホラー映画な展開に。 よく言えば哲学ちっくで映像だけは凝ってますというダニー・ボイルの意気込みみたいなものは感じ取れてこの人きっと鬼才と呼ばれたいんだろうなぁと思いました。 個人的にはデビュー当時から注目していたクリス・エヴァンスが唯一まともな感じの乗り組み員役でがんばっているのがよかったです。はっきり言ってクリス・エヴァンスのいう通りに行動しとけばよかったんだよというくらい的確な言動は今までにないキャラクターで新境地開拓した感があってうれしかったです。 真田広之の英語はものすごく流暢で渡辺謙の英語力を完全に上回っている感じ。あとはいい作品に恵まれるだけか!?次回作は「ラッシュアワー3」ですが・・・ | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キリアン・マーフィ (キャパ) | 若干雰囲気が似ていると思う松田龍平で。 |
クリス・エヴァンス (メイス) | ものすごく頼もしくなった佐藤隆太という感じ。 |
サン・ソレイユ SANS SOLEIL (1982) | |
2006年7月 | |
「ラ・ジュテ」のクリス・マルケル監督による日本とアフリカの当時を描いたドキュメンタリー。 この監督未見ですが「AK ドキュメント黒澤明」の監督だったんですね。東京の街をいろいろと歩き回って撮っているドキュメンタリーなので、普通にそこら辺を撮っているだけなのに外国人が撮るとやっぱりちょっと不思議な雰囲気が自然と出てくるものなんですね。 1980年代前半の当時の街の様子もなんだか懐かしいような感じがして面白いというよりは興味深かったです。 喫茶店にあるインベーダーゲームに熱中する人たちも今見るとものすごくシュールだし、テーブルの上でゲームしながらコーヒーを飲むシステムも今見ると変ですね。 これという感想が書きにくいんですけどやっぱり観てよかったと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (ドキュメンタリーなので今回はなし) |
サンダーバード THUNDERBIRDS (2004) |
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2004年9月 | |
国際救助隊として活躍するトレーシー一家だったがサンダーバードに恨みを持つフッドによって秘密基地を乗っ取られてしまう。一人基地にいた末っ子のアランは親友のファーマットやペネロープとともにフッド一味に立ち向かうのだったが・・・ 全く期待していなかっただけに意外と普通な内容で一安心。オープニングのアニメーションがシャレていてつぼにはまりましたし映像も予告編を観た感じだと古臭い印象をうけたのですがこちらも想像以上にポップでした。 内容は宇宙船に閉じ込められた家族を子供達だけで助け出すて「スパイキッズ」そのものでした。まぁ父親役がビル・パクストンってところで「スパイキッズ」に完全に負けてる感じはするんですけどパクストンやる気だけはかなりみなぎっていましたよ。「FAB!」って決め台詞をポーズをつけて言われた日にはおかしくって。「FAB」ってファブって読むのかと思ったら、エフ・エー・ビーって読むんですね。普通にファビュラスの略かと思ってました。 サンダーバードの中間達(使用人)も元金庫破りだったりダイヤを不法に採掘していた奴だったり微妙に荒くれ者の集まりだったんですねとか基地は秘密の存在って設定だけど衛星使えば一発でばれるじゃん。っていうかあんな不思議なリゾートアイランド普通に目立ってますからと突っ込みどころ満載ですけど内容が子供向けだからまぁいいか。 他にも久しぶりにスクリーンで見た悪役のベン・キングスレーも「X-MEN」のパトリック・スチュアートの能力とファムケ・ヤンセンの能力とイアン・マッケランの能力をごった煮したような超能力者だったけどラストネタバレ→その血を受け継いだ姪っ子と眼対眼のにらみ合いの超能力対決が「スキャナーズ」←のようで本当いろんな映画からパクってますねという感じがしましたよ。 日本語吹き替え版はV6がそろってやってますって売り込んでいたけど実際は末っ子のアランと親父意外は台詞は二言三言だからこの二人以外の声を担当したV6メンバーはきっとやり損だったと思っているに違いないと思うのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ビル・パクストン (ジェフ・トレーシー) |
石田純一で。久しぶりに父親役とかやったら相当張り切りそう。 |
ブラディ・コーベット (アラン・トレーシー) |
アランはウエンツ瑛士っぽかったです。 |
ベン・キングズレー (フッド) |
竹中直人はきっと違和感なくこういう役やるでしょう。 |
サンタが殺しにやってくる CHRISTMAS EVIL (1980) | |
2007年12月 | |
子供の頃のクリスマスの晩にトラウマを負ったハリーは世間に馴染めない大人に成長するがクリスマスの日、サンタクロースに扮して街に出るのだが・・・ 以前から観たかったカルト的なホラー。 サンタが次々と人を殺していくスプラッターホラーかと思っていたら情緒不安定に成長した男の内面的な葛藤というか精神的に危ういところがクローズアップされていたのでちょっと想像していたものとは違った印象を受けました。 一応会社ではちょっとはえらい地位にいて管理職だったりもするのですが部下に上手いこと騙されて肉体労働させられる羽目になったり行動もちょっと怪しい感じがして見ていてなんだか危なっかしいくて、殺しを始める前までの方がいつ爆発するんだろうかとやきもきしてしまいました。 「ブラザーサンタ」でもありましたがこの映画でもよい子のノートと悪い子ノートが出てきていい子悪い子システムって外国ではオーソドックスなんですかね? サンタの格好で教会の前を通ったらブルジョア階級?の人たちに絡まれ突如豹変。いきなり大勢の前でようやくスプラッターシーンが出てきてこの流れにのって虫の好かない奴らを殺していくのか?と思いきやサンタの殺人事件が大々的に報じjられいきなり追われる立場になってなんだかすっきりしないところもあるのですがラストにネタバレ→本当にサンタになって空を飛ぶ←という展開を見てこれはトラウマの原因となるオープニングとラストに全てが詰まっているんだなぁと感じました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブランドン・マガート (ハリー) | これはぜひ温水洋一にやってもらいたい。 |