movie

セ


ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
THERE WILL BE BLOOD
(2007)
3
2008年5月
石油で一攫千金を夢見るダニエルはある日ポールという男から油田の情報を得て早速その土地に向かい石油の採掘を始めるのだが・・・
ダニエル・デイ=ルイスがアカデミー賞の主演男優賞をとったことでも話題の重厚な欲望映画。
2時間半超えの大作でダニエル・デイ=ルイスの濃厚演技。久しぶりに疲れました。
もうけるとかそういう次元を取っ払ってダニエルはやりたい事を貫くという姿勢がとにかくすさまじかったです。「ギャング・オブ・ニューヨーク」の時もそうでしたがテリトリーに進入してきたり障害になりそうな人物に対しては徹底的に排除するところなど、
ダニエル・デイ=ルイスはちょうどこの時代に生きている荒々しい男を演じさせたら右に出るものはないと感じました。
笑うところが全くないと思っていたら意外と欲深い神父のポール・ダノ(いつまでもねちっこくお礼のお金を頂いてません。というみみっちさがとてもポール・ダノの雰囲気に合っていてよかったし、デイ=ルイスの怒りをかって引きずり回されるところもよかったです。)が妙なテンションで悪魔祓い的な行いをするのですが後半のデイ=ルイスとのハイテンション対決はテンションが上がりすぎて笑ってしまいました。
序盤、ダニエルに石油の話を持ちかける男がポール・ダノだったはずなのに実際現地に行ってみると態度が全然違うのでポール・ダノはなんだか支離滅裂だなと思っていたら後半ようやくポール・ダノが一人二役やっていたことに気がつきました。
日本人バージョンはこの人で!!
ダニエル・デイ=ルイス
(ダニエル・プレインビュー)
テンションの高い印象の三上博史で。
ポール・ダノ
(ポール・サンデー/イーライ・サンデー)
えなりかずきならあの役が出来そうな気がします。


正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官
CROSSING OVER
(2009)
3
2009年9月
移民税関捜査局のマックスやグリーンカードの判定官コールや不法滞在者たちの姿を描いた群像劇。
一応メインはハリソン・フォードのようでハリソン・フォードを中心に7つの民族のエピソードが「クラッシュ」的な群像劇で進んで行くのですがもう一歩「クラッシュ」には及びませんでした。
個人的に一番よかったのはレイ・リオッタのパート。偶然、車の衝突事故で出会ったオーストラリアからきた女優の卵にグリーンカードやるから抱かせろという
レイ・リオッタらしい悪代官っぷりもよかったのですがなんといってもこのオーストラリアから来た女優の卵役の女優(とはいってもイギリス人)が体当たりでとてもよかったです。この娘さんは最初、レイ・リオッタなんかに抱かれて・・・と涙もしますが最終的に強くなるところがいい。ものすごくいい嫁のアシュレイ・ジャッドを別れるから結婚してくれと何だかレイ・リオッタが本気になってしまうのですが、何か勘違いしているようだけどグリーンカードのために寝ただけだから。とあっさり振られて傷心のレイ・リオッタはちょっと切なくもありマヌケでもあり。
この女優、どことなくナオミ・ワッツ顔なので頑張って欲しいと思いました。
話的に重いと感じたのはバングラデシュの移民の話で、9.11について学校で意見したことが問題になり家宅捜査そして国外追放の危機に。自由の国アメリカの割りにはやっぱりこういう差別的なことが大きく根付いていて考えさせられてしまいました。
日本人バージョンはこの人で!!
ハリソン・フォード
(マックス・ブローガン)
正義感溢れる北大路欣也にお願いしたい。
レイ・リオッタ
(コール・フランケル)
イメージは東宝のやくざ映画で悪役をよくやっていた天津敏です。


ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ 〜血まみれの天使〜
THRILLER: THEY CALL HER ONE EYE

(1974)
3
2006年8月
少女の頃に襲われて言葉を話すことが出来なくなったフリッガ。美しく成長したフリッガはトニーという男にはめられヘロイン中毒の娼婦にさせられてしまい・・・
タランティーノの傑作「キル・ビル」でブライドの宿敵エル・ドライバーの元ネタとなった噂のカルト映画を観ました。
さすがタランティーノが惚れこんだというだけあって雰囲気、スタイルともにイカしています。個人的にも70年代テイスト全開でものすごく好きなんですが、106分は正直長かったです。無駄にスローモーション、無駄に同じシーンの繰り返しのせいなんですけどこれがあるからこそカルトと言われる由縁なんでしょうけど何度早送りしたくなったことか・・・
話も病院に行くバスに乗り遅れたフリッガが車に乗せてあげるよ。と見るからに怪しい男の車に乗り込む時点からおかしいし、ヘロイン漬けの娼婦になるけど悪玉のマークはポルノ映画なのにフリッガを一度も襲わないし、客を引っ掻いたからって片目を潰したりひとつひとつに突っ込みを入れたくなります。フリッガも売れっ子娼婦の割には客が3人ローテーションしているだけだし、悪玉マークの雇った殺し屋を次々に血祭りに挙げていくのですがやられるときの叫び声がみんな同じ(もちろんスローモーション)やっぱりカルトです。
一応フリッガも習い事でマスターした柔道やら車さばきやら銃さばきやらを一通り見せたい気持ちは分かるんですけどねぇ・・・柔道なんて先生の方が気合の入り方がハンパじゃなくて笑っちゃいましたよ。
これポルノ映画ですけど別にポルノのである必要ないし普通に作れば半分くらいでまとまりそうな感じ。
これタランティーノがリメイクしたらクールに仕上がりそう。ぜひリメイクして欲しいです。
日本人バージョンはこの人で!!
クリスチナ・リンドバーグ
(フリッガ)
復讐ものはやっぱり梶芽衣子にお願いしたい。
ハインツ・ホッフ
(トニー)
さそりの一作目でも悪役だった夏八木勲で。


世界侵略:ロサンゼルス決戦
BATTLE: LOS ANGELES
(2011)
3
2011年10月
突然宇宙から現れた未知の生命体に世界中の都市が次々に破壊されていく。そんな中、ロサンゼルスの警察署に取り残された人を助けるために海兵隊の小隊が救助に向かうのだが・・・
宇宙人侵略もの。
「プライベート・ライアン」と「インディペンデンス・デイ」を足して2で割ったような内容でお笑い要素が一切なしなので、ほとんど戦争映画でした。相手が人間ではなく高度な文明を持った宇宙人というところが恐怖感を際立たせていて、あっという間に町が破壊されていく様を現実世界で想像するとすごく怖いです。
訳ありでアーロン・エッカートが年下の少尉の部下で働き、後輩からは恨まれていてという中間管理職はつらいよという設定は一応あるもののドラマ部分が薄かったのが惜しいところでした。この編のドラマ部分がしっかりしていればすごくよかったのになと思うともったいないです。
が、途中ミシェル・ロドリゲスが参戦してから一気に大作感が出てきて面白くなってくるから不思議なのと、絶対的にふりなのにミシェル・ロドリゲスがいるだけで勝てそうになるのが笑いました。なんてったって通信兵的なキャラクターなのにガンガン戦うところが観ていて楽しいですからね。
クライマックスでも一発逆転っぽいことになった時に「私たちって最高!」っていうんですよ。さすがミシェル・ロドリゲス。ここまで来てようやく笑いました。
あと、宇宙人の風貌が機械生命体?と言う感じで最近、機械生命体が映画の中で多いので、この辺ももうちょっと新鮮味がある宇宙人だったらよかったのにと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
アーロン・エッカート
(マイケル・ナンツ)
佐々木蔵之助あたりにお願いしたい。
ミシェル・ロドリゲス
(エレナ・サントス)
強そうな小池栄子で。


世界で一番パパが好き!
JERSEY GIRL
(2004)
3
2007年7月
ニューヨークで音楽業界の宣伝マンとして活躍するオリーは恋人のガートルード共に幸せな人生を送っていた。やがて二人は結婚し娘が産まれるが出産時にガートルードは急死してしまい・・・
ベン・アフレックが突然妻に先立たれシングル・ファーザーになるコメディ。
当時付き合っていたベン・アフレックとジェニファー・ロペス。ジェニファー・ロペスがいきなり死んでシニカルだなと思っていたら監督はケヴィン・スミスでした。普通にハートウォーミングになりそうなところをケヴィン・スミスのおかげでちょっとブラックな感じになっていたし、お馴染みのマット・デイモンとジェイソン・リーがカメオで出てきたり、劇中ベン・アフレックがウィル・スミスのことをけなしたことがきっかけで音楽業界を追放されるのですがけなされたウィル・スミスが本人役で出てきて
当時公開間近だった「アイ,ロボット」の宣伝をさりげなくしたりとスターが続々登場するところもなかなか楽しかったです。
実家のニュージャージーに戻ってきたベン・アフレックはレンタルビデオ屋で大学院生という設定のリヴ・タイラーと出会うのですが、これがまたリサーチといいつつアダルトビデオを週何回借りるかと平気で質問してくるようなエキセントリックな役でベン・アフレックも週3〜4本と答えちゃうところがいかにもベン・アフレックらしかったしこのカップルは「アルマゲドン」で観ていたのでしっくり来ていて相性もよかったです。
子供の学芸会の出し物も「スウィーニー・トッド」のミュージカル。こういうブラックなチョイスがケヴィン・スミスらしかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
ベン・アフレック
(オリー・トリンキ)
ちょっと軽い感じの坂口憲二で。
リヴ・タイラー
(マヤ・ハーディング)
サバサバしている小池栄子あたりで。


世界で一番醜い女
LA MUJER MAS FEA DEL MUNDO

(1999)
3
2002年7月
2010年大晦日、老人ホームで82才の老女が惨殺された、捜査に進めるうちにアリバス刑事は容疑者を一人の女性に特定した。その名はローラ・オテロ、あまりの醜さにローラを産んだ母親さえもショック死させてしまった「世界で一番醜い女」。
がすでに驚異的な整形技術で絶世の美女となったローラは次の殺しの為にミス・コンテストに潜入していて・・・
いやー、
すごいカルト・ムービー。いいもの観させていただきました。
といいますか、実際この映画知っている人何人いるんでしょう?
ローラは特殊な薬を注射していて、薬の効き目が切れると元の醜い姿に戻ってしまうんですが、ラストにようやく見ることができるわけですよ、ローラの本当の姿を。醜いを通り越して、
あの顔はクリーチャーでしょ。醜い顔に戻っていく様はまさにカルト・ムービーと呼ぶにふさわしいですね。
アリバス刑事も実は外見に秘密があって、カツラで義眼なんですよ。なもんでネタバレ→
ラストはローラとアリバス刑事が付き合っちゃうっていうぶっ飛んだ話の展開。
あ、最後までアリバス刑事がよく咳き込む理由がわからなかった。
あれはいったいなんだったの?
監督は「この映画にメッセージなんてない。」と言っているらしいですが、とんでもなくちゃんとしたメッセージが含まれているとおもいますよ。
「人間は外見の美しさじゃない。内面の美しさが大切だ。」って劇中でもローラが何回かそう発言しています。まぁ内容が内容なだけにそんな説得力は全くありませんでしたが。
たまには
カルト・ムービーもいいもんです。
日本人バージョンはこの人で!!
エリア・ガレラ
(ローラ・オテロ)
叶姉妹どちらでも可。いかにも人工的なところがなんかね。
ロベルト・アルバレス
(アリバス刑事)
陣内孝則で、義眼とかも違和感なくやってくれそう。


セクレタリー
SECRETARY

(2002)
3
2003年8月
精神病院から退院した自傷癖のあるリー・ホロウェイは法律事務所の秘書として働き始める。やがてボスのエドワード・グレイは小さなミスにも厳しく指摘する変わったボスだったが、リーはその指導に快感を覚えていき・・・
マギー・ギレンホールとジェームズ・スペイダー主演の一風変わったSM風ラブストーリー。
いやぁー、マギー・ギレンホール弟のジェイク・ギレンホールにそっくりだ。特に口元が。基本的に弟に似ているので不思議な顔なんですけど、時々角度によっては綺麗に見えたりするんですよね。それに意外なことにスタイルもいいんですよね。これには驚いた。
ジェームズ・スペイダーも神経質で嫌味な弁護士ってのがはまり役で突然、電話のなる真似をして、
「リー、電話がなっているぞ。」みたいな台詞を真顔で言っちゃう怪演には思わず笑わずにはいられません。
エドワードにそっけなくされて、わざと仕事で失敗して叩かれようとするリーの行動はあんまり理解できなかったけど、
これがSとMの関係ってやつなのねぇ、とちょっとだけあちらの世界が分ったような分らないような・・・
内容的には微妙だったけど、
二人の主演と法律事務所に置いてあるインテリアのよさだけで、十分楽しめました。アルコール依存症の父親役が、クリストファー・ウォーケンだったら、なおよかったと思うのでありました。
後で気がついたけど、
ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされてたんだと知り、驚いた。今後も出演作がぞくぞくとあるようで楽しみな女優ですね、マギー・ギレンホールは。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェームズ・スペイダー
(エドワード・グレイ)
本木雅弘で。モッくんならやってくれるはず・・・
マギー・ギレンホール
(リー・ホロウェイ)
この手の役ってすごいコメディセンスがいるんですよね。その点、深津絵里はばっちり決めてくれそうで。


セックス・アンド・ザ・シティ
SEX AND THE CITY
(2008)
5
2008年8月
コラムニストとして成功したキャリーは長年付き合いのあるミスター・ビッグとの関係も上手く行きついに二人は結婚することになるのだが・・・
大人気テレビシリーズが映画化。
話としてはオーソドックスな作りになっているのですがテレビシリーズの最後で4人がそれぞれのエンディングを迎えていたのでその後を描くというのは結構難しいのではないかと思っていたのですがよく出来ていたし、テレビシリーズを観ていなくても楽しめる作りとなっている努力に★5つです。オープニングでさらっと4人のこれまでを手短に紹介しているところもファンには嬉しいところなんだと思います。
サラ・ジェシカがいきなり顔より大きい花のついたお洋服でマンハッタンを闊歩するシーンから始まり、確かにオシャレなんですが普通にそれを着て町を歩くのかぁ。とかオシャレを通り越して理解不能寸前のお洋服が次々と出てきて成功したニューヨーカーは本当こういう格好をしているのだろうかと思わずにはいられません。ウェディングドレスなんて頭に青い鳥の剥製つけてなんだかものすごいことになっています。
ミランダはシニカルというより嫌味なキャラが相変わらずでやっぱり苦手です、旦那の多分出てくるキャラクターで一番いい人だと思うスティーヴの浮気問題で夫婦の危機がというのがメインエピソードなのですが浮気の原因の一部は確実にミランダにもあるのでいつまでも根に持ってないで許してやればいいのに。と男ならずとも女の人も思うんじゃないでしょうか。
個人的に一番好きなシャーロットはこんなに天然でしたっけ?と思うくらいのキャラになっていましたがハッピーなことばかり起きるのでエピソード的にはもうひとつ物足りなかったです。キャリーのためにミスター・ビッグに悪態ついたりメキシコ旅行では潔癖すぎてアメリカ製のプリンしか口にしないというところなどはよかったですが。
パンチの効いているサマンサは相変わらずいい男に目がないというところが変わっていなくて楽しいです。今回はちょっと女らしくなって
彼氏のスミスのために料理なんか作るのですが自分自身で女体盛りをやったり隣の家のナイスラテン・ガイ(もちろん裸)を見ながらつまみを食うというところがやっぱりサマンサ姐さん最強だと思うのでした。ミランダが結婚していると忙しくて脱毛する暇がないと言うと、サマンサは私なんて刑務所に入ったってつるつるよ。なんて下世話なところも素晴らしいです。テレビシリーズ観ているひとは爆笑間違いなしといったところですが初めて観た人は多分引くと思います。
シーズン1の第一話を第二話を映画を観終おわったあと観なおしたのですが10年前なのでものすごく若いです。高橋英樹似のミスター・ビッグなんて映画だとどこかの大会社の社長というそれこそそのまま高橋英樹でもいけそうな貫禄になってしまっていますが10年前はまだ爽やかさが残っていてビックリです。そんなミスター・ビッグを第一話ではサマンサが狙って玉砕していたんですね。シャーロットはほとんど変わっていなくてミランダも性格のキツさは全然変わっていなかったりして懐かしかったです。
日本人バージョンはこの人で!!
サラ・ジェシカ・パーカー
(キャリー・ブラッドショー)
意外と伊藤かずえがちょうどいいかもしれません。
キム・キャトラル
(サマンサ・ジョーンズ)
色々とチャレンジャーな中村うさぎで。
クリスティン・デイヴィス
(シャーロット・ヨーク)
乙女ちっくな感じの沢口靖子で。
シンシア・ニクソン
(ミランダ・ホッブス)
ものすごくシニカルそうな洞口依子で。
クリス・ノース
(ミスター・ビッグ)
宅麻伸あたりにお願いしたい。


セックス・アンド・ザ・シティ2
SEX AND THE CITY 2
(2010)
5
2010年6月
結婚2年目を向かえたキャリーとビック。二人の心はすれ違い気味になる。そんな中サマンサは中東のアブダビへ招待され、キャリー、シャーロットとミランダと共にアブダビに向かい休暇を満喫するのだが・・・
テレビドラマ時代はアラサーだった面々もアラフォー世代に突入し(サマンサにいたっては50代)ても物欲性欲が衰える気配の全くないどころかヒートアップしている熟女の色恋沙汰。
世の中不景気ですが、この映画だけはバブル全盛期に逆戻りしたようなゴージャスさ。冒頭に登場するライザ・ミネリがビヨンセの「Single Ladies (Put A Ring On It)」をバックダンサーにそっくりさんを従えて熱唱。観ているこっちは爆笑。さらには
4人の20年前も再現しているのですが無理があるしミランダなんて黒柳徹子っぽい髪型で初っ端からテンションが上がるし笑わせてくれます。下手のコメディより笑えるところがいいですね。
そして音楽の使い方がこれぞ「セックス・アンド・ザ・シティ」という感じでテンションが上がるというよりアガルという方がしっくりきます。
4人のうちキャリーがメインだから当然ドラマ部分にも力が入っているのですが、ここのところは面白みなし。というか自己中心っぷりに拍車がかかり、テレビをもらったら指輪がいいと言うし、自分は仕事で別の家に2日間こもっていてビックに同じ事を言われたらキレてます。そもそもいつまで経っても私たちキラキラしていたい。っていったいいくつですか?と思わずにはいられずイラッとするのですが、他の3人が面白いから許します。エイダンっがまさかの再登場ながら相変わらずいい奴です。
シャーロットは相変わらず綺麗なのですがいつも通り本人はそう思っていなくても天然というキャラ炸裂。パンチの効いたエピソードはないのですがシャーロットがいないとすわりが悪いのでいてくれてありがとうという気になります。
ミランダはワーワーうるさいのですが今回、アブダビに行ってはじけるし、シャーロットの相談には乗るしものすごくいいキャラになっていてビックリ。今回はれないエピソードなかったのでこの人恋愛が上手く行っていないとわめくタイプだと分析しました。
名物姐さんサマンサは暴走っぷりが前作より格段にパワーアップして面白い。50過ぎて性欲にさらに貪欲さが増しました。捌くのど真ん中でジープに乗ったちょいワルオヤジとお互い一目惚れ。カラオケ中に偶然再会したちょいワルオヤジをナンパ。そしてアブダビで戒律に厳しい男たちに逆ギレってさすがだなと思いました。
女4人のカラオケは懐メロですよ。そして若々しい格好で振りまで付けてノリノリで歌っているのですが歌声はおばさん。ここだけは年齢を感じざるを得なかったのでした。(でも後半ではこのシーン、もっとも笑えるシーンだと思います。)
日本人バージョンはこの人で!!
ジョン・コーベット
(エイダン・ショウ)
好感度の高い阿部寛で。


セックス・アンド・マネー
FRIENDS WITH MONEY
(2006)
2
2007年5月
親友の四人のうち一人だけ独身でメイドとして苦しい生活をしているオリヴィアにフラニーは自分のトレーナーを紹介し二人は付き合い始めるのだが・・・
フランシス・マクドーマンド、ジョーン・キューザック、キャサリン・キーナーが親友というのは分かるけど予想していた通りジェニファー・アニストンがどうしても親友に見えず妙に浮いていた女4人の友情もの。
アニストン以外みんなアカデミー賞ノミネート経験あり(フランシス・マクドーマンドは「ファーゴで見事受賞」)で役どころもデパートを回ってもらった化粧品のサンプルでスキンケアしているメイドという役どころだから不憫に思えてきます。
内容は別段これといった盛り上がりもなく「マクドーマンドのところの旦那は絶対ゲイよ。」とか「アニストンはまともな仕事に就けばいいのにねぇ。」等のいわゆる女同士の軽い中傷ばかり言い合っている感じがして、
悪くもなければ良くもなく、全体的に印象に残らない作品だったなぁと思うのでした。
唯一印象に残っているとしたらフランシス・マクドーマンドでしょうか。売れっ子服飾デザイナーなのになぜか髪の毛だけは洗わず髪はベタベタ。しかも世間に常に不満を持っていて、駐車場で割り込みされたりレジで割り込みされたらものすごい剣幕の怖いおばさんという強烈なキャラでこれは印象に残ると思っていたらインディペンデント・スピリット賞の助演女優賞を受賞してやっぱりねと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェニファー・アニストン
(オリヴィア)
戸田恵子とかふせえりなんかの個性的な脇役の中に飯島直子が混ざっているという感じです。


セッション9
SESSION 9

(2001)
4
2002年6月
19世紀に建てられた、巨大なダンバース精神病院。1985年に閉鎖されて以来廃墟になっていた。
この建物が公共施設として改修されるため、有害物質除去の為に5人の男達がやってくる。作業員の一人マイクが多重人格の女性の診察(セッション)テープを見つけてのめり込んでいく。マイクがテープに夢中になっている間に他の作業員達も精神を蝕まれていって・・・
この映画、幽霊とかそういった類のものは全くでないんですが、何かが出てきそうな雰囲気が怖いです。しかも、夜の廃墟ではなくて、
昼の廃墟なのに、夜以上の不気味さが・・・というのも、実際に廃墟になった巨大なダンバース精神病院でロケをしたっというのを知って納得。(っていうか本当にこんな巨大な精神病院があったこと自体すごい)
他にも
余計なBGMもなく、歩けば埃が舞う廃墟、そしてかつて精神病院での患者の受けた虐待や狂気などが、うまくミックスされて、CGなんかを使わなくても恐怖を演出しています。
物語は、5人の精神が追い詰められていく様子と、多重人格の女性が告白する診察テープの告白のプロセスの2つの話が上手い具合に同時進行して行くという方式。
この映画の主人公は、閉鎖された精神病院だと思うんですが、人間の主人公はやはり、ゴードンでしょう。このゴードンが抱えている家庭の悩みで、彼もだんだんおかしくなって行くのですが、ネタバレ→時よりフラッシュバックするゴードンの玄関のシーン、
これが重要な意味を持っていて←ラストになると、なるほどよく出来ていると、感心させられたのでした。
たぶんもう一回観れば、
★5つになる可能性ありの映画だと思う。
このラストを観て、久しぶりにしみじみ考えちゃいましたね。
今の自分が本当の自分なのか?もしかしたら、ちょっとしたきっかけで、違う人格が出てきて、本当はそっちの人格が本当の自分だったらなんて考えたら・・・あー怖い!
キャストで知っていたのはでデヴィッド・カルーソととりあえず名前だけ知っていたピーター・ミュランとブレンダン・セクストン位でめずらしく、
俳優にに持っている先入観を持たずに映画わ観ることができたのもよかったかな。
ところで、この映画で出てくるアスベスト(有害物質)って石綿なんですが、最近日本でも使っちゃいけないらしいですよ。発ガン物質が含まれているらしく。でも小学校の時の理科実験でアルコールランプを使う時に、石綿のついた道具使ってたけど
あれって、有害物質だったんだ。
日本人バージョンはこの人で!!
ピーター・ミュラン
(ゴードン・フレミング)
エリートサラリーマンなんかの役もいいが、有害物質除去なんかする、ただの作業員みたいな男臭い職業も似合いそうな伊原剛志で。


セブンソード
七剣

(2005)
3
2005年10月
1660年代、新政府は「禁武令」を出し武術に覚えのあるものを次々と処刑しさらに女子供も容赦なく血祭りにあげていた。そんな中かつては処刑人を務めていた傳青主は昔の罪を償うために風火連城に狙われた次の村、武荘を守るために立ち向かうのだが・・・
噂に聞いていた通り「七人の侍」版という感じの武侠映画で一応、武元英と韓志邦のいる武荘という村に傅青主が危機を知らせにきて三人が仙人とその弟子4人のいる山に助けを求めに行くというような話で始まるのですが
隕石が突如山に落ちてきて未完だった伝説の剣が完成したりとかすごく唐突過ぎてし話がよく分からなかったです。なんか村から来た若造2人も彼らにしか使えない伝説の剣の使い手になっているし、7人いるわけですけど2名ほどは確実にその他大勢の部類に入っちゃっているしでどこかスッキリしないところがあったのですが戦闘シーンはさすがに壮大だし監督はツイ・ハークなので見ごたえは相当あって楽しかったです。敵もパンク風味が効いていていかにも悪者という感じでその中に半分頭を剃った性悪な小雪という感じの紅一点の刺客も見た目がとにかくインパクトあったし、この中でも凄腕と呼ばれる刺客たちが何人かいるのですが武器のバリエーションも豊富で見た目にも飽きませんでした。
最後はもちろんボスの風火連城との一騎打ちなのですがネタバレ→
ボスに止めを刺すのが結局ボスを倒したのはレオン・ライとドニー・イェンというスター頼みかぁ。とちょっと残念。ここは武荘の若者2人が倒すべきじゃないか?と思ってしまいましたよ。チャン・ツイィー風味の武元英は結局未熟なままだったし。
これ結構長い原作があるようで、7本の個性的な剣とかその他大勢扱いになっちゃった剣士とかのエピソードもそこのところ理解していないと内容的には辛いみたいです。
日本人バージョンはこの人で!!
ラウ・カーリョン
(傅青主)
藤田まことなみの仕事人っぷりで。
スン・ホンレイ
(風火連城)
「バットマン ビギンズ」における渡辺謙のようでした。


セブンティーン・アゲイン
17 AGAIN
(2008)
3
2009年5月
高校生のマイクは将来を有望されたバスケ選手だったが恋人のスカーレットの妊娠が発覚したことにより彼女との生活を選ぶ。それから20年。妻にも子供たちにも相手にされないマイクはある日突然17歳の姿になってしまい・・・
大人気ザック・エフロン主演のファンタジックなコメディ映画。
現状に不満をもつ大人が青春時代に戻って人生をやり直す感じのありがちな内容かなぁと思いきや、若返るのが現代の世界というところがありそうでなかった感じで新しかったです。が、これも今勢いのあるザック・エフロンがやっているからこそだと思います。
そして今回ザックがビンタを何回も喰らっていて今が旬のザックの顔が腫れやしないか心配になるくらいものすごい体を張っていて見直しました。
オタクな親友(大人のまま)の力を借りて娘のいる高校に編入して、娘のものすごく性格の悪い恋人とひと悶着あったり、離婚しかけの奥さんに惚れ直したりとドタバタした内容なのですが面白かったのはオタクの親友。
美人の校長先生に一目惚れしてストーカーギリギリの追っかけぶりで校長先生もビビリ気味。なんとかデートまでこぎつけた
親友のネッドがオタクらしく「ロード・オブ・ザ・リング」ネタを披露したら校長先生がまさかの指輪オタク。レストランの会話はエルフ語というものすごい展開に笑いました。ザック・エフロンと「ロード・オブ・ザ・リング」というダブルのファン層の心をがっちり掴んで上手いことやったなぁと感じました。
奥さん役のレスリー・マンは最近のジャド・アパトー作品でよく見かけるなぁと思ったらジャド・アパトーの奥さんで妙に納得。
あと、チャンドラー(「フレンズ」)がザックに返信というのはやっぱり無理があると思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ザック・エフロン
(マイク・オドネル)
ギリギリ高校生もいけそうな小池徹平で。
レスリー・マン
(スカーレット・オドネル)
こういう役は戸田恵子がぴったりです。
トーマス・レノン
(ネッド・ゴールド)
池田鉄洋にぜひやってもらいたい。


THEM
ILS
(2006)
4
2008年12月
小学校の教師クレモンティーヌは作家の夫、リュカといつものように夜を過ごしていたが突然何者かが二人の家を襲い始めて・・・
ルーマニアで実際に起きた事件をベースにしたホラーサスペンス。
劇場公開していましたが見逃していて気になっていたのですがこれは怖かったです。オカルトとかそういう系統のものかと思っていたのですが全然違っていて、実際にあった事件だけあって内容としては猟奇的な部類に入ると思います。
オープニングはお約束の第一の犠牲者が出るところから始まるのですが、これも怖いというか何が起こるのか察しはつくのですが犯人が分からないからものすごい緊張感があって掴みもOK。
家を襲撃する何者かとの攻防も薄暗く広い屋敷で展開していくのでハラハラしますし、こういう家に住んでいたら普段は広々としていいのでしょうけどこういう普段はありえない恐ろしい事態が起こるとこれほどまでに恐怖を感じることはないと思います。
終盤、家から逃げ出し家を襲撃している何者かの正体も明らかになるのですが
日本でも起き得そうな顛末でこれは末恐ろしい感覚に陥って戦慄という言葉がぴったりな感じだなぁと思いました。特に最後に語られる犯人の動機が。
全体的に地味で低予算なかん時はするのですが限られた空間で上手いこと恐怖を煽っていてよく出来ていました。
日本人バージョンはこの人で!!
オリヴィア・ボナミー
(クレモンティーヌ)
菅野美穂あたりにお願いしたい。
ミヒャエル・コーエン
(リュカ)
仕事をしているのかと思いきやこっそりゲームをやっているお茶目な感じが沢村一樹的でした。


セルラー
CELLULAR

(2004)
5
2005年3月
高校教師で一児の母であるジェシカ・マーティンはいつものように子供を送り出して家に戻るのだが見知らぬ男達に突然誘拐されてしまう。監禁された屋根裏部屋で壊された電話を繋ごうとし、ようやくライアンという若者に繋がるのだったが・・・
ジェイソン・ステイサム見たに観に行きましたが、キム・ベイシンガーの美熟女度に圧倒され最初から最後まで期待通りの面白さで久しぶりに満足感を得ました。
監禁された女が壊れた電話でなんとか電話をかけた相手が今時の若者でそいつが警察の手を借りずに助け出すといういかにもB級な映画なのですが、
テンポがいいし話もよく練られていてこれこそ究極のB級映画だと声を大にして言いたい。(テンポがいいと思ったら原案は「フォーン・ブース」の人でした。)
キム・ベイシンガーのネタバレ→
生物←の教師という設定が後からさりげなく繋がってくるしちょっとしたことや人物設定が上手い具合にバランスが取れていて後でちゃんと効果的に使われているから冷静に考えると突っ込みどころ満載なんですけどそういうところがあまり気にならないんで感心します。
一貫して携帯電話で話が進むので当然キム・ベイシンガーとクリス・エヴァンスは出会うことがないわけなのでネタバレ→
最後めでたく二人がリアルに対面した時は←ちょっと泣けましたし、ベイシンガーの息子の名前がネタバレ→リッキー・マーティン←だったりウィリアム・H・メイシーがちょっと腰が引けた感じの巡査という役どころでクスッとさせてくたりして、分かってもらえなくてもいいからこれは隠れたエンターテインメント作品だ!と人に薦めたくなるような作品になっていていました。
悪役のジェイソン・ステイサム(この役はショーン・ビーンでも可)は当然最後若造にやられるのは始まる前から分かっているので問題はやられ方なのですが、これが気の効いたやられ方で散り際も渋くってやっぱりジェイソン・ステイサムはカッコいいです。記事やインタビューもキム・ベイシンガーとクリス・エヴァンスだけ載っているのですがステイサムについてはほとんど触れられていないところがまた切なさを誘うのですがそれがまたバイナ系俳優のポイントでもあったりするのです。
ステイサムにはまさかの続編「トランスポーター2」やらガイ・リッチー作品の主役やら「ミニミニ大作戦」の続編やらが待機していて以前から注目していただけあってこの活躍っぷりはうれしくてたまりません。がんばれステイサム!
日本人バージョンはこの人で!!
キム・ベイシンガー
(ジェシカ・マーティン)
イメージはもう浅野ゆう子ですね。
クリス・エヴァンス
(ライアン)
いまどきという感じの高岡蒼佑で。
ジェイソン・ステイサム
(イーサン)
伊原剛志はこういった悪役もいけそうな気がします。
ウィリアム・H・メイシー
(ボブ・ムーニー)
コミカルな部分も持ち合わせている古谷一行あたりで。


セレンディピティ
SERENDIPITY

(2002)
4
2002年11月
クリスマスの数日前、人気デパートで黒いカシミアの手袋に同時に手を伸ばしたジョナサンとサラ。二人は運命を感じつつも、サラはこれが本当の運命かどうかを試し去っていった。
数年後、ジョナサンは結婚を目前に控えていて、サラは恋人からプロポーズを受けていたが、二人はお互いのことが忘れられずにいた。
ロマンンティック・コメディの鉄則は、(勝手に思っています。)
@ラストは主人公達がくっつくかどうか。
A主人公達にそれぞれ、良き相談相手がいて(大親友、家族など)、彼らがいい味を出していること。
B主人公達はイケてる職業かどうか。
などがあると思うんですがこれは
全て満たしていて合格。
主役のジョン・キューザックとケイト・ベッキンセールという
日本じゃ地味な組み合わせですが、これが意外といいんですよ。とくにケイト・ベッキンセール、「パール・ハーバー」の時は別に何とも思わなかったんですが、今回は雰囲気が今までと全然違い、すごくきれいなんですよ。ちょっと好きになったかも。
そして今回の注目は、ジョン・キューザックの親友役をやったジェレミー・ピヴェン。
顔からしていい奴。しかも性格もよし。こんな親友がいたらさぞかし楽しいだろうなと思いました。
デパートの嫌味な販売員ユージン・レヴィもいい味だしていました。
日本人バージョンはこの人で!!
ジョン・キューザック
(ジョナサン・トレーガー)
野口五郎三井ゆり夫妻主演で。
親友役は西城秀樹で、ヒロインの恋人役には郷ひろみで。
ロマンチックじゃないけど、大いに笑えそうな気配が・・・
ケイト・ベッキンセール
(サラ・トーマス)


戦艦ポチョムキン
BRONENOSETS POTYOMKIN
(1925)
3
2010年9月
1905年に実際に起きた戦艦ポチョムキン号での水兵の反乱を描いたサイレント映画。
「戦艦ポチョムキン」といえば「アンタッチャブル」でお馴染みの乳母車のシーン。この乳母車のシーン見たさにこの映画を観ました。サイレント映画なのにものすごく力強いなというのが第一印象。(今まで数本しかサイレント映画は観たことがありませんが・・・)
内容は下っ端水兵が上官の理不尽な言動に反乱を起こすという、勝新太郎がやったらはまりそうな題材で、どこの国も同じようなことが起きているんだなと思いました。
腐った肉とかウジがわいた食事に文句を言ったらウジなんて入っていないという理不尽すぎて怒る気すら起きないみたいな感じなのですが、ここはやっぱり怒るところということでまずは戦艦の中で反乱が起きて最終的には民衆をも巻き込んだ革命的な展開に流れ込んで行き勢いはあって確かに傑作と言われる由縁は分からないでもないのですが、個人的には政治色が強すぎてちょっと小難しい印象を受けてしまいました。
B級映画もいいですが、世間的に傑作や名作を言われている古い映画を堪能できるようになりたいなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
(今回はなし)


戦場でワルツを
WALTZ WITH BASHIR
(2008)
3
2009年11月
旧友の戦争のトラウマから来る悪夢の話を聞いてから、アリは自分の戦時中の記憶がないことに気がつき、戦時中の仲間を訪ね記憶を取り戻そうとするのだが・・・
イスラエルのアリ・フォルマン監督が自身の体験をアニメでドキュメンタリーにした作品。
公開数日前に偶然この映画の存在を知って観に行きました。
自身の体験をドキュメンタリーにするのは割とありがちかなと思うのですが、それをアニメーションで表現するところが斬新。普通のドキュメンタリーでは描ききれない悪夢のシーンとかが映像化できたりしてアニメならではの部分も活かしているしイスラエルの映画も初めて観たので最小はものめずらしかったのですが、テーマが戦争中の記憶探しというヘビーな内容なのでさすがに重苦しい感じも最高潮。アカデミー賞の外国語映画賞にも飲みメートされたらしく、なるほどテーマと斬新さを兼ね備えている映画だなと思いました。
それと
アニメが「スキャナー・ダークリー」調なのとヘブライ語?がいい感じになってトリップ状態になって途中で観ている方も記憶がなくなるのも玉に瑕。「スキャナー・ダークリー」もそうだったのですがこういう映画をいつか眠くならずに最初から最後まで鑑賞し終えたいと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
(今回はアニメなのでなし)


戦場のピアニスト
THE PIANIST
(2002)
4
2003年3月
1939年9月ワルシャワのラジオ局で演奏をするユダヤ人の男シュピルマン。だが町はドイツ軍による迫害が始まり、シュピルマン一家も強制収容所に乗せられるが、一人の男がシュピルマンを助けシュピルマンは助かるが、そこには過酷な状況が待っていた。
実在したピアニストの実話っていうんだからすごいじゃないですか。
前半のユダヤ人迫害のシーンはそりゃあ恐ろしかったですよ。子供を平気で殺すは、ちょっと目にとまったユダヤ人を銃でズドンと一発で殺してしまったり、極めつけは車椅子の老人を・・・(ここから先は本編を)映画館も一瞬ざわめきましたから。
後半は一人きりになったシュピルマンの様子が描かれますが、実際極限状態になると家族がいなくなった悲しさとかそういったものはなくなるんですね。あるのはただ生きていくことの最低条件の食べ物のことのみ。
一番共感できたところは、自分のことが一番大事ってところですか。ユダヤ人が小さな町に押し込まれて、家族は途方にくれるわけですが、そんなときでもシュピルマンは家族のことを思っていそうで実はピアノのことが一番大事なんだって感じました。だからこそ生き残れた理由がそこにある。そんな何よりも大好きなものを見つけたいものです。
日本人バージョンはこの人で!!
エイドリアン・ブロディ
(ウワディスワフ・シュピルマン )
金城武で。よーく見るとエイドリアン・ブロディに似ています。


センチネル
THE SENTINEL
(1977)
4
2010年5月
モデルのアリソンは父の葬式後、恋人のマイケルの反対を押し切り、一人暮らしをするためにアパートを借りることにする。しばらくするとアリソンの体調が次第に悪くなっていき・・・
幻(らしい)のカルト的オカルトホラー。
この時代によくあったタイプの巻き込まれ型オカルトホラー(イメージは「ローズマリーの赤ちゃん」)ですが、こういう映画はやっぱりトラウマになりそうなところがあって不気味でよかったです。
ヒロインがいわくつきのアパートにやってくるだけではなく、マーク・ラファロ似の弁護士の彼氏も後半どうやらあのアパートは怪しいと気がついて屋敷の秘密を暴いていくところも定番なのですが、ネタバレ→
弁護士の後ろめたい過去の出来事にたいして警察が絡んでくるところも←ちょっと変わっていてよかったです。
ヒロインの周りに現われるちょっと変わった陽気な住人たちも実は○○だったというオチでだから「センチネル」というタイトルなんだな。というところにもようやく気がつきちょっと感心しましたが、何といってもクライマックスに登場するネタバレ→
実際に腕がない人や、背の小さい人をグロテスクなメイクを施し地獄の住人として登場させるところ。この時代はCGとかはないけれどこういう思い切ったことをバンバンやってくれるところがすごいなといつもながらに思います。色々な映像技術が進歩していても今では不可能なこういうことがやっぱりインパクトがありますから。
あとちょい役でジェフ・ゴールドブラム(カメラマン)とクリストファー・ウォーケン(刑事の部下)が出ているのはそれなりに台詞があって簡単分かったのですがトム・べレンジャーは分かりませんでした。
日本人バージョンはこの人で!!
クリスティナ・レインズ
(アリソン・パーカー)
小雪あたりが雰囲気に合いそうです。
クリス・サランドン
(マイケル・ラーマン)
大森南朋あたりにお願いしたい。


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