幸せになるための27のドレス 27 DRESSES (2008) | |
2008年6月 | |
友人の結婚式の付き添いを27回も経験している世話好きのジェーンは会社の上司のジョージに密かな想いを寄せていたが地元に戻ってきた妹のテスもジョージに一目惚れしてジョージとテスは結婚を前提に付き合い始めてしまう。そんな中ジェーンは新聞に結婚式のj記事を書いている記者のケビンと出会うのだが・・・ テレビドラマでは売れっ子のキャサリン・ハイグル主演のラブコメディ。 お節介な感じの新聞記者ジェームズ・マーズデンが相手役で、だんだんいい感じになってきたところでマーズデンの記事が新聞に載ってしまって何事よ!とビンタの一発もお見舞いしつつというまさに王道の展開が繰り広げられていくのですが登場人物の誰かが突出して人気や知名度があるわけではないのでとてもバランスがよかったと思います。 ハイグルの妹がものすごくわがままで「何か私って女友達がいないのね。何でかしら?」なんて言ってしまう感じの娘なのですがこれが感じの悪いヤング・キャメロン・ディアスのようで若干「ベストフレンズ・ウェディング」とかぶりました。(こっちのキャメロン・ディアスは嫌味じゃなかった気がします。) 見た目がいいけど実は悩みだってあるというキャラクターなのですがやりたい放題なのでそういう素の部分が出ても全く同情心が沸かないところも珍しかったです。 ジェームズ・マーズデンはいつも振られてばかりで今回はさすがに大丈夫だろうと思っていても途中でひっぱたかれたりして最後まで振られるんだか恋が成就するんだか分からないハラハラ感があってよかったです。得意の歌も披露していたし。 親友役のジュディ・グリアもこの手の映画でありがちな主人公にズバズバときつい事を言うところなど定番なのですが、劇中ハイグルが後味の悪い仕返しをある人にしたときにはしっかり叱ったりして、こういう親友はなくてはならない存在だと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キャサリン・ハイグル (ジェーン・ニコルズ) | しっかりしてそうな木村佳乃にぴったりです。 |
ジェームズ・マースデン (ケビン・ドイル) | 三枚目名感じの沢村一樹で。 |
マリン・アッカーマン (テス・ニコルズ) | 相武紗季あたりにお願いしたい。 |
エドワード・バーンズ (ジョージ) | 憧れの上司は阿部寛で。 |
しあわせの雨傘 POTICHE (2010) | |
2011年1月 | |
ワンマンな雨傘工場の社長ロベールはストライキを起こされ心臓発作を起こして倒れてしまう。そこで社長夫人のスザンヌが社長の代わりをやることになって・・・ カトリーヌ・ドヌーブが天然キャラ炸裂させるコメディ。 何だかものすごくカラフルでオシャレな感じと思ったら監督はフランソワ・オゾンということで納得。ジャージ姿のドヌーブですら何だか優雅に見えてしまいます。実際ドヌーブは社長夫人という設定なので当然なのですが。 ものすごく亭主関白な家庭の妻なのですがそれでもドヌーブは自由。ストレスを感じていなさそうなところがとっても羨ましいです。 社長代行になって怒り心頭の従業員たちとの話し合いの会で「お友達のみなさん」なんて言ってみんな完全にドヌーブのペースにはまって雨傘工場も上手いこと軌道に乗ってしまうところが変に説得力が合ってよかったです。 後半は性に奔放だった若い頃のエピソードと、そのことを知ってしまって幻滅したジェラール・ドパルデューと選挙で対決。つまりは立候補したんですよ。議員に。最初の社長代理になって雨傘工場を切り盛りしていた頃が大昔に思えるほど急展開な内容なのですが、今もなお存在感十分のドヌーブのアイドル映画だからそんなことはどうでもいいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カトリーヌ・ドヌーヴ (スザンヌ・ピュジョル) | がっちり体型の松坂慶子で。 |
幸せの1ページ NIM'S ISLAND (2008) | |
2008年9月 | |
生物学者の父親のジャックが海に出てから数日が経ち連絡がつかなくなり不安になった娘のニムは偶然メールが来た大好きな人気冒険小説家のアレクサンドラに助けを求めるがアレクサンドラは潔癖症で引きこもりで・・・ ジョディ・フォスターがアドベンチャーコメディに挑戦。 予告編でジョディのドタバタっぷりが心配だったのですがあのドタバタっぷりは夢ではなかった。知的でクールなジョディが独り言は朝飯前。仕事に煮詰まったら突然踊りだすんです。観てはいけないものを観てしまった気がしてました。こういう役はキャリスた・フロックハートみたいなテレビでコメディやっていた人のほうが断然はまると思います。 「リトル・ミス・サンシャイン」の子もおませな感じに成長して貫禄の一人芝居はばっちりという感じです。という感じでメイン三人はほとんど一人芝居。配分はジョディが4、アビゲイルが4、ジェラルド・バトラーが2という感じでしょうか。ジェラルド・バトラーもなんだか脱がないとパッとしない感じで物足りない気がしました。 残念なのがアドベンチャーなところがないところ。基本的に悪党も出てこないので危険な目に遭わないんです。別に宝とこ出てこなくてもいいのですが、ジェラルド・バトラーが出ているので崖とかつり橋から落ちそうになったところを助ける「ファイト!一発!」的なことはやっぱり欲しかったです。ネタバレ→やっとジョディとアビゲイルが出会ってこれからというところであっさり終わってしまうところも物足りなかったです。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アビゲイル・ブレスリン (ニム・ルソー) | トカゲとかも平気そうな志田未来で。 |
ジョディ・フォスター (アレクサンドラ・ローバー) | 潔癖症な感じの稲森いずみあたりで。 |
ジェラルド・バトラー (アレックス・ローバー/ジャック・ルソー) | 体で勝負という感じの照英で。 |
しあわせの隠れ場所 THE BLIND SIDE (2009) | |
2010年3月 | |
リー・アンはある日夜道を一人歩くホームレスの少年マイケルを一晩家に泊めるがそのままマイケルの後見人になる。やがてマイケルはアメフトの才能を開花させ・・・ 実在のアメフト選手のサクセスストーリーを映画化。 アメリカでは2億ドルを超える大ヒット。そしてサンドラ・ブロックがアカデミー賞にノミネートされてそこまで褒めてしまうのか?と半信半疑だったのですが、本編を観て納得。アメリカ人が好きそうな奇跡のサクセスストーリーでなおかつ痛快で実話さらにアメフトという大ヒットする要素は完璧に揃っていてジュリア・ロバーツの「エリン・ブロコビッチ」っぽい雰囲気もしてこれはサンドラ・ブロックのアカデミー賞の可能性はかなり高いのではないかと思いました。というかこのさいゴールデングローブ賞も受賞したので是非とってもらいたいです。 話は実話なんですけど出てくる人がみんないい人なので安心して観ていられる一方ちょっと物足りない感じもしますがそこはやはりサンドラ・ブロックの魅力で飽きさせないところがさすがというかこの役にはまりすぎています。そしてホームレスだったマイケルもすさんだ生活を送っていたとは思えないピュアな目をしています。何だか癒されました。 サンドラ・ブロック一家も年頃のチアリーダーの娘もいて普通のドラマだったらチアリーダーなんて見かけはいいけど性格悪いというパターンが多いですけどこの家の娘は一緒に勉強なんかもしてあげているので、この家にやって来たマイケルは本当に幸せ者です。 それにしても邦題の「しあわせの隠れ場所」というのがものすごくセンスが悪い。「陽だまりのグラウンド」なみです。原題の「THE BLIND SIDE」はアメフトでマイケルのポジションを指すのですがこれはマイケルが家族を守ると心に決めた事にもかかっているので変な邦題より原題そのまんまの方が絶対良かったと思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サンドラ・ブロック (リー・アン・テューイ) | 今だったら天海祐希がぴったり過ぎます。 |
クィントン・アーロン (マイケル・オアー) | 現役の無名で有能なスポーツマンにやってもらいたい。 |
幸せのちから THE PURSUIT OF HAPPYNESS (2006) | |
2007年2月 | |
医療機器の販売に失敗したクリス・ガードナーは家賃も払えずついには妻のリンダにも出て行かれてしまう。息子のクリストファーを抱えるクリスは証券会社の研修生となり正社員になるため最後の賭けを始める・・・ ウィル・スミスが2度目のアカデミー賞にノミネートされた実話ベースの感動作。 アメリカンドリームな感じの内容でこういうことが本当に起こるものなんだなぁと思いつつも骨密度測る機械を売るのもいいけど売れなかったら夜バイトとかして家計の足しにでもすればいいのに・・・とクリス・ガードナーというかウィル・スミスに今一ひとつ共感できなかったのが痛かったです。 むしろ共感できたのはサンディ・ニュートン。もう旦那の稼ぎがないから一日16時間労働をしていて常にやつれっぱなしという役どころが苦労してなんぼの役をやるとさすがに光るサンディ・ニュートンでこっちの方がアカデミー賞にノミネートされた方がむしろいいんじゃないかという迫力でした。 ウィル・スミスは置いといてクリス・ガードナーという人は人生の崖っぷちに立たされているどころじゃなくて転がり落ちている時に自分が得意なものを思い出して実践に移しついには成功するところは何となく毎日を過ごしてしまっている自分にとっては見習いたいところではあります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィル・スミス (クリス・ガードナー) | 小汚い格好もいけそうだしガッツのありそうな岸谷五朗で。 |
サンディ・ニュートン (リンダ) | 意外とやつれた演技がナイスな杉田かおるで。 |
幸せの始まりは HOW DO YOU KNOW (2010) | |
2011年3月 | |
ソフトボール選手のリサはある日チームを首になってしまいこの先不安になってしまう。プレイボーイのボーイフレンドのマティとの関係も不安である日、ジョージという男とデートをするのだが・・・ リース・ウィザースプーン主演のコメディよりの恋愛もの。 個人的には共演がオーウェン・ウィルソンにポール・ラッドとコメディをこなす人にジャック・ニコルソンというかなり豪華な顔合わせなのですが、これ日本じゃ微妙な組み合わせですよね。イマイチメジャー間がないから劇場は空席が目立っておりました。そこのところは残念です。 内容はタイプの違う男の間でゆれる乙女心ということでどちらかが最終的に振られてしまうと切ない系なのですが、役どころはみんなイメージとあったキャラクターが割り振られ適材適所といった感じでよかったです。 出番は割りと少なかったですが、オーウェン・ウィルソンのノーテンキっぷりの定番芸が見ていて安心します。これで金持ちで性格も明るいんだから迷わずこっちに行けと思いましたが、プレゼントの包み紙を丁寧に開けようとするリースに代わってびりっと包みを破るところで何か違うかも・・・と思うリースの気持ちは分からなくもないのですが、この映画こういう結構細かいすれ違いを乗せてくるなと感じました。 リース・ウィザースプーンは劇場で見るのはものすごく久しぶりで特別美人でもないのですが改めて見るとものすごく輝いていて魅力的でした。オーラが違うってやつですねこういうの。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リース・ウィザースプーン (リサ・ジョンソン) | 元気という感じの観月ありさで。 |
ポール・ラッド (ジョージ・マディソン) | いつも悩んでいる感じの武田真治あたりにお願いしたい。 |
オーウェン・ウィルソン (マティ) | ノーテンキな印象のピエール瀧で。 |
ジャック・ニコルソン (チャールズ・マディソン) | 割とお茶目な橋爪功で。 |
幸せのポートレート THE FAMILY STONE (2006) | |
2006年8月 | |
ニューヨーカーのメレディスは恋人のエヴェレットと彼の実家でクリスマス休暇を過ごすことになるのだがメレディスと正反対のストーン一家で一人浮いてしまい・・・ 「SEX and the CITY」ですっかり女を上げたサラ・ジェシカ・パーカーはすっかりニューヨークのオシャレさんキャラがすっかり定着していました。 基本的にはクールで都会派のサラ・ジェシカとなんでもオープンなストーン一家のギャップを楽しむ感じの作品でこの一家になじめないサラ・ジェシカがどんどん孤立していくところに同情するような展開なのかなぁと思ったらサラ・ジェシカもしっかりしていそうな割には次女の部屋を空けさせたくせに携帯がかかってきたらプライベートだからと母親と妹を追い出す礼儀がなっていないところとかがちょくちょくあってサラ・ジェシカを応援するにできない中途半端な印象。 彼氏の家に妹を呼んだりする個人的にはありえないなぁってことするけど妹のクレア・デーンズが来て彼女はサバサバした性格で一瞬にして彼の家族になじんでそんな妹に一目惚れしちゃうマローニー。弟のルーク・ウィルソンは酔っ払ったサラ・ジェシカと一晩過ごしたりしてひっちゃかめっちゃかしてきてから面白くなってきたかなぁ。 ルーク・ウィルソンは結構優等生なイメージが多い気がしたのですがさすがオーウェンの弟だけあって軽い役もこなすなぁと感心しました。ウィルソン兄弟はやっぱり面白兄弟です。 ネタバレ→サラ・ジェシカとルーク・ウィルソン、マローニーとクレア・デーンズが最終的にくっついたり意地悪だった「君読む」のヒロインだった妹とも和解してなんだかものすごく都合いいなぁと思ったのですが←豪華な共演者はよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サラ・ジェシカ・パーカー (メレディス・モートン) | 米倉涼子は姑に嫌われそうな印象。 |
ダイアン・キートン (シビル・ストーン) | こういう姑像は野際陽子で。 |
ダーモット・マローニー (エヴェレット・ストーン) | 普通に真面目なエリート言った感じの上川隆也で。 |
ルーク・ウィルソン (ベン・ストーン) | 案外面白いことも出来そうな谷原章介で。 |
幸せのレシピ NO RESERVATIONS (2007) | |
2007年10月 | |
マンハッタンの高級レストランで料理長として働くケイトはある日姉が事故で急死し姪のゾーイを引き取ることになる。数日休んでいる間に性格が正反対のニックという男が調理場に現れて・・・ 「マーサの幸せレシピ」をキャサリン・ゼタ=ジョーンズでリメイクした作品。 突然自分の世界に姪と陽気なシェフが厨房にやってきてすっかりペースを乱されるも次第にそれを受け入れ性格も丸くなるといった感じの内容ですが完ぺき主義のシェフ役が何でも仕切りたそうなゼタ=ジョーンにはまっていました。 「リトル・ミス・サンシャイン」の子にゼタ=ジョーンズは夕食に高級レストランで出てきそうな魚のグリル・レモン乗せみたいな料理ですよ。美味しそうだけど食べ方が分からなくてこんなのが出てきたら子供じゃなくても引きます。 出てくる料理がどれも高級そうで手を出しづらい感じがするのですがまかない料理とアーロン・エッカートが作ったパスタが美味しそうでした。 相手役はついにゼタ=ジョーンズの相手役を務めるまで成長したアーロン・エッカート。今までがんばってきてよかったですね。心なしかテンション高めに見えますがいままで「ペイチェック」と「ザ・コア」あたりの大作なんだけど微妙な感じだったから今回の大役は嬉しかったと思います。自分がアーロン・エッカートだったらちょっとビビルけど嬉しいですもんきっと。 今後も「バットマン」の続編やらジェシカ・アルバとかジェニファー・アニストンとの共演作があったりとアーロン・エッカートは来ると思います。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ (ケイト・アームストロング) | 完璧になんでもこなしそうな松下由樹で。 |
アーロン・エッカート (ニック・パーマー) | 最近は陽気な役が多い谷原章介で。 |
G.I.ジョー G.I. JOE: THE RISE OF COBRA (2009) | |
2009年8月 | |
NATOの開発した科学物質を護衛することになったデュークとリップ・コードの部隊だったが何者かに襲われ科学部質を奪われそうになる。生き残った二人は世界中の精鋭たちで結成された特殊部隊「G.I.ジョー」に入りテロリストに立ち向かうのだがその中にかつての恋人アナがいて・・・ アメリカのアメコミ?を大胆に映画化。 「プリズン・ブレイク」の主役みたいな主人公はどこかで見たことがあるなと思っていたら「ステップ・アップ」というダンス映画の主役の少年というか青年でした。主人公の親友は陽気な黒人という王道の人物配置でありつつも世界中の精鋭が集まった部隊ということなので敵も味方も国際色豊かで映像も「ハムナプトラ」の監督だけあってとにかくド派手。話うんぬんより勢いで見せきるところがCGはさすがに使いすぎているとは思いつつもすがすがしかったです。 全体的な印象としては終わり方も含めて「ファンタスティック・フォー」にちょっと「Xメン」を加えた体育会系版みたいな感じでまだまだ続きが出来そうです。 正義の味方側は頑張っているけれど地味な印象で悪の組織が充実していた気がします。イ・ビョンホンはニンジャで顔出しあまりないかなと思いきやかなり顔出し出番とも多くて大活躍。おまけにどうして悪の道に染まったかというエピソードもあって少年時代は日本の道場で修行しているのですが何故か韓国語という意味不明なシーンもありつつも扱いが大きくてよかったねという感じです。 一番よかったのはなんといってもビッチなシエナ・ミラー。黒髪がとにかく似合いすぎています。金髪の時は多分道ですれ違っても誰だか分からないと思いますがこの存在感抜群の黒髪だったら誰もが振り返るそんないつものシエナ・ミラー3倍増しのいい女なのでした。いっそうのこと黒髪のままの方がいいとアドバイスしてあげたくなるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
チャニング・テイタム (デューク) | こういう役が似合いすぎる気がする坂口憲二で。 |
マーロン・ウェイアンズ (リップ・コード) | お調子者という感じの佐藤隆太で。 |
シエナ・ミラー (バロネス/アナ) | 柴咲コウあたりにお願いしたい。 |
Gガール 破壊的な彼女 MY SUPER EX-GIRLFRIEND (2006) | |
2007年2月 | |
地下鉄でジェニーという女性がひったくりに遭い犯人を追いかけたことをきっかけにマットはジェニーと付き合うことになったがジェニーは世間を賑わす正義の味方Gガールだった・・・ ユマ・サーマンが嫉妬深いスーパーウーマンに扮したラブコメディ。 Gガールが人命救助した時に巻き起こる「Gガール!Gガール!」というGガールコールやコスチュームもベルトかシャツの胸元に大きくGのマークがグッチも真っ青というところが楽しくてここまでB級に徹していてこそ楽しくなれるってものだなと感じました。 ユマ・サーマンはGガールじゃないときの野暮ったい感じが「バットマン&ロビン」の時のポイズン・アイヴィーになる前の地味な科学者に通じるものがあり金髪Gガール変身したら一気にゴージャスになるあたりはさすがだしチェーンソー振り回して怒鳴ったり、ふられて冷蔵庫に自ら頭突き連打するシーンを見るとここまでる吹っ切れると笑わずにはいられません。 ルーク・ウィルソンはちょっと見ないうちになんか太っているのが気になりましたが兄のオーウェンと違って軽すぎずちゃんとした職についているイメージがあるし気の強い人の相手役はおてのものなので今回のユマ・サーマンの相手役もぴったりでした。 ルーク・ウィルソンが密かに憧れているアンナ・ファリスもユマと対照的に可愛らしかったし、Gガールの敵がマッドサイエンティストで世界制服を狙っている悪人じゃなくてネタバレ→Gガールの高校時代の親友で急に無視されたと思い込んでいて嫌がらせをしているだけだった←という軽い設定と全て丸く収まるところが「ゴーストバスターズ」の頃のアイヴァン・ライトマンを彷彿とさせてよかったです。 「ワンダーウーマン」はユマ・サーマンにお願いしたいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ユマ・サーマン (ジェニー・ジョーンズ/Gガール) | ユマ・サーマンはやっぱり松雪泰子とキャラがどことなくかぶる。 |
ルーク・ウィルソン (マット・サンダース) | ダメっぽいところが原田泰造のようで。 |
アンナ・ファリス (ハンナ・ルイス) | 土屋アンナっぽかったです。 |
エディ・イザード (ベッドラム教授) | いろいろ嫉妬深そうな大泉洋で。 |
CQ CQ (2001) |
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2004年12月 | |
1969年パリ、SF映画「ドラゴンフライ」の編集担当をしているポールは監督降板劇に巻き込まれて監督に抜擢されるのだった・・・ まるで「バーバレラ」を撮っているところを映画にしたような60年代のオシャレな雰囲気漂う作品でした。劇中で撮影している「ドラゴンフライ」を観ているだけで十分だったのでむしろポールとその彼女にまつわる恋愛のいざこざはいらなかったというのが正直な気持ち。だからDVDの特典映像のちゃんとした「ドラゴンフライ」は短編なんですけどこれはよかったです。 出演者も降板させられる監督にジェラール・ドパルデュー、二番目の監督にジェイソン・シュワルツマン、プロデューサーにジャンカルロ・ジャンニーニとさすがコッポラファミリーだけにワールドワイドに豪華です。 豪華ついでにプロデューサーの愛人役にソフィア・コッポラが本当ちらっとだけ出てきたんですがDVDのキャスト紹介に堂々と載っているところはどうでもいいことだけど別に載せなくてもと思ってしまいました。 この「ドラゴンフライ」女スパイが革命家のMr.Eから秘密兵器の銃を奪い取るといったストーリーだったんですけど恋あり裏切りありと短編のなかに面白みが凝縮されているという感じでよく出来ているんですよね。革命家Mr.Eがビリー・ゼーンなんですけどビリー・ゼーンってチェ・ゲバラっぽいからカリスマ性もあってリーダーっぽく見えてこれはビリー・ゼーンもうけ役、ラブシーンもあるし。ラストもどんでん返し的な演出があってこれはちゃんとした長編で観てみたい気がしました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェレミー・デイヴィス (ポール) |
袴田吉彦の内気な雰囲気がぴったりで。 |
アンジェラ・リンドヴァル (ドラゴンフライ/ヴァレンタイン) |
伊東美咲にぜひバーバレラ風衣装を着てもらいたい。 |
シークレット・ウインドウ SECRET WINDOW (2004) |
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2004年10月 | |
作家のモート・レイニーの元にある日謎の男ジョン・シューターが現れ自分の作品が盗作されたと言われてしまう。そしてシューターの残していって原稿に目を通すと自信の作品「秘密の窓」と一字一句全く同じ内容で・・・ 謎の男に盗作疑惑を突きつけれら疑惑を晴らそうとする作家ジョニー・デップのサスペンス。 前半のジョン・タゥーロの執拗なまでの脅しVSジョニー・デップの不健康な作家の図は思っていたよりスリリングでこれはひょっとしたら面白いかもと思ったのもつかの間、ジョニーデップ扮するモートのネタバレ→ある癖←を見てなんとなくオチが分かったぞ思いながら後半に突入したら「ドリームキャッチャー」とまでは言わないけれど何か全く別物になってましたよ。唐突に。そういやどちらもスティーブン・キングものなんだよなぁと妙に納得。 初日に行ったけど半分くらいしか席が埋まっていなかったけどこれ日本で一位になったみたいだけど本当かなぁ?まぁいろいろなジョニーデップが観られてジョニー・デップのファンにはたまらんのじゃないでしょうか。 個人的にはブリジット・モイナハンと同じ「コヨーテ・アグリー」の勝ち組マリア・ベロに期待していたけど案外出番が少なくてちょっとがっかり。ジョニー・デップの奥さん役にはなかなか合っていてよかった気はしますけど。 でマリア・ベロの恋人役(デップとは離婚調停中という設定)のティモシー・ハットンは悲惨でしたね。デップに散々悪態つかれてついにキレたティモシー・ハットンはデップに殴りかかるけど空振りして拳を痛めたりネタバレ→最後もシャベルで顔面殴られて・・・ねぇ。←結構酷い扱いで最後はちょっぴり同情してしまいましたよ。 どうせなら「ドリームキャッチャー」ぐらいとんでもないことしてくれたらもうちょっと楽しめたのになぁと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョニー・デップ (モート・レイニー) |
ぼさぼさ頭のデップを見て稲垣吾郎が金田一をやっているのを思い出しました。 |
ジョン・タトゥーロ (ジョン・シューター) |
佐藤B作のキレた演技はなかなかの迫力で。 |
マリア・ベロ (エイミー・レイニー) |
出来る女のイメージが強い野村真美で。(「渡る世間は鬼ばかり」の四女、葉子) |
シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ SEE NO EVIL (2006) | |
2007年11月 | |
犯罪を犯した若者8人は減刑のため廃ホテルで掃除などの奉仕活動を行うことになるのだがそのホテルには殺人鬼が住んでいて・・・ アメリカの人気プロレス団体にWWEというのがあるそうなのですがあのザ・ロックも所属していて多分悪役と思われるケインがジェイソンも真っ青の殺人鬼に扮したスプラッターホラー。 メイクしてもしなくても同じ顔というところが怖かったです。そしてDVDの特典映像でこの役について殺人鬼メイクで真面目にインタビューに答えるケインがシュールで特典映像も見逃せません。 殺人鬼がチェーンの付いた鉤でターゲットを引っ掛けて子供時代のトラウマから必ず目玉を抜き取るという殺しのテクニックが観ていて痛いです。そして一人が犠牲になってからが次々と非行少年達だけじゃなくて彼らの監察官もこれでもか怒涛のように殺されていくテンポのよさがよかったです。性格悪い女の子も最後のほうまで残っていましたけれど個人的には殺され方も一番酷くて「ホステル」とはやられ方が違いますけどエグかったです。 殺人鬼もこの高層ホテルのをどこをどういったらこんなにすばやく移動出来るのか?と不思議なのですがそこはご愛嬌といったところでしょうか?最後の殺人鬼VS生き残りの非行少年のバトルで頭に穴開いてるというのに平気で追いかけてくるし頭の穴からは蛆が出ていて殺人鬼というよりモンスターです。 後半殺人鬼がトラウマで苦悩するのですが苦悩する表情がなんだかお茶目で笑ってしまいました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイン (ジェイコブ・グッドナイト) | 強面の蝶野正洋にお願いしたい。 |
ジーパーズ・クリーパーズ JEEPERS CREEPERS (2001) |
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(ホラー映画として) |
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2002年2月 | |
久しぶりにホラー映画でビクッとしちゃいました。 車で田舎に帰省中の姉弟が謎の男が死体らしきものを、教会の排水溝に捨てているところを目撃してしまい、二人がその排水溝を調べてしまったことをきっかけに、謎の怪人に追われるようになってしまい、姉弟は想像を絶する恐怖に追い込まれていく・・・というストーリー。 謎の怪人の正体がわかるまでの中盤まではすごくいい感じで、話は進んでいくんですけど、後半、正体がはかってからは、ちょっとだれるかなって感じはありますが。 ラストはこんな終わり方って!!思うような衝撃の最後です。しばらくジーパーズ・クリーパーズの音楽(物語のキーワード的存在)が耳から離れそうもないです。 ホラー映画によくある、くるぞ、くるぞっていう感じを味わいたい人には、おすすめです。 続編が作られるそうですが、この終わり方でどう作るんだ!? 主演のジーナ・フィリップスはアリーに出ているより全然よかったっすね。 ホラー映画としては合格点だと思います。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジーナ・フィリップス (トリッシュ・ジェンナー) |
この際、モーニング娘。の後藤真希とEE JUMPのユウキの本物の姉弟でどうだ! |
ジャスティン・ロング (ダリー・ジェンナー ) |
ヒューマン・キャッチャー JEEPERS CREEPERS 2 JEEPERS CREEPERS 2 (2003) |
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2004年6月 | |
農場でタガートの手伝いをする息子が謎の生物に連れ去られてしまう。一方そのころ高校のバスケットボールの部員を乗せたスクールバスがハイウェイでパンクしてしまうのだがダガートの息子をさらった生物だった。やがてバスから降りた教師や生徒が一人一人と消えていき・・・ それにしても「ヒューマン・キャッチャー」って邦題はどうかと思ったし今回はバスケ部員ってことで登場人物が大幅アップで内容も大味になっているに違いない。と思っていたけど前作のジーパーズ・クリーパーズから数日後の設定ってことで一応続編の流れも組んでいたし、実はバスケ部の生徒中心の話とばかり思っていたけど、タガートのクリーパーに対する復讐の物語だったり、先入観がほとんどひっくり返されたのが逆によかったのかな? クリーパーズも2年ぶりに見たけど、あぁそういやこんな容姿だった気がするとふと懐かしく思ったけど今回は独特の緊張感が薄れている感は否めなかったか。前作はクリーパーズの正体が明確になるのが終盤だったからそれまでは結構ドキドキしながら観れたけど、今回はもう容姿がわかっちゃってるから特別に恐いとかそういうのはなかったんですけどなんかよかったですね。やっぱりホラーはほぼ無名の俳優が出て誰が生き残るのかを予想して観るのが楽しい鑑賞方法なのです。 バスケ部員の中でわがままな行動と主張を繰り返すスコットに劇中の部員同様にかなりむかついたがこういう身勝手な奴は真っ先にやられるだろうと思っていたら結構終盤まで生き残りまさかこのまま生き残るのでは?とちょっと焦ったけどしっかりやられてくれてスッキリしたー。こういう身勝手な奴をやっつけてくれてありがとうクリーパーに感謝するのでした。 突如霊媒師風な能力がついて、いろいろ警告するケイト・ハドソンとブリジット・フォンダを足して2で割ったようなチアガールのミンクシーはいらなかったかなぁ。別にクリーパーに狙われた訳でもないし警告も案外役に立ってなかったから・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
レイ・ワイズ (タガート) |
ビジュアル的に勝野洋のような渋さがあったな。 |
エリック・ネニンジャー (スコット) |
なんかわがまま言って周りを振り回しそうな加藤晴彦あたりで。 |
ニッキー・エイコックス (ミンクシー) |
なんとなく酒井若菜がぴったりかと・・・ |
シービスケット SEABISCUIT (2003) |
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2004年2月 | |
1929年の大恐慌時代、息子を亡くし、妻に去られたチャールズはひょんなことから競馬の世界に身を投じていく。やがてカウボーイのスミスを調教師に騎手にレッドを向かえ次々と連勝を重ねていくが・・・ 競馬にまったく興味はありませんけど、素直に感動できるよい作品。実話をベースにしているところもまた感動を誘うんですけど、息子を亡くした男、孤独なカウボーイ、片目の見えない騎手、怪我をした馬と5拍子そろっていちゃあ感動しない訳がない。次のレースは勝つな次は負けるなぁなんて先が読めちゃうんですけどそれでもどきどきするんですよね。 競馬のシーンもドラマティックで臨場感溢れているっと思っていたらやっぱりアカデミー賞の撮影賞にノミネートされたかぁ。 トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパーの演技はさておき感心したのはウィリアム・H・メイシー。早口でまくし立てるラジオのDJ役は秀逸。ウィリアム・H・メイシーが出てくる映画に間違いなしと最近思ってきたのです。 クリス・クーパーも「ボーン・アイデンティティー」で小松政夫似の悪役「アダプテーション」では歯抜けのマリファナ栽培師でアカデミー賞まで受賞してなんか最近すごいんですよね。50過ぎてブレイク、このままいろんな役を見てみたいのです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
トビー・マグワイア (ジョニー・レッド・ポラード) |
日本のとっちゃん坊やえなりかずきもでおばさん達の感動もばっちりなのです。 |
ジェフ・ブリッジス (チャールズ・ハワーズ) |
面倒見よさそうな前田吟で。 |
クリス・クーパー (トム・スミス) |
競馬といったら井崎脩五郎でしょうか? |
ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲 JAY AND SILENT BOB STRIKE BACK (2001) |
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2005年10月 | |
ニュージャージーに住む、仕事もしないジェイとサイレント・ボブのコンビがモデルのコミックが映画化されると知った二人だったが、一銭も金が入らないと分かると映画をぶち壊そうとハリウッドに向かうのだが・・・ ジェイとサイレント・ボブときたら毎日コンビニの前でたむろしてマリファナを売ったりするは子供に明らかに悪影響のありそうなラップを歌いまくるろくでなしっぷりがいかにもケヴィン・スミスといった感じで出演者もケヴィン・スミスファミリーが集結したといった印象で後半になるにつれあんな人やこんな人がこんな変なことやっちゃっていいの?と思うくらいアホらしいことしているからケヴィン・スミスって意外とすごい人なんですね。 ベン・アフレックなんて二役やっちゃっていて、ひとつは本人役でマット・デイモンと「グッド・ウィル・ハンティング2」(それも無茶苦茶にけなされている)を撮影しているって設定だから楽しいです。まぁこの二人はケヴィン・スミスファミリーだから分からなくもないですけどキャリー・フィッシャーとマーク・ハミルが出ていたのには焦ります。マーク・ハミルなんてジェイとサイレント・ボブがぶち壊そうとしている映画に出演中で「スター・ウォーズ」のパロディですよ。しかもダース・モールっぽい敵役でマスクをしているんですけどこれが顔に直書き。芸能界、いやマーク・ハミルもいろいろ大変なんですね。 ショーン・ウィリアム・スコットも4人の美女強盗に利用されようとしている情けない役でちょっとだけ出ているのですがオカッパ頭でジェイに王子様ヘアみたいな呼ばれ方したり今でこそ名前が知られてきたウィル・フェレルが寒めのギャグを飛ばしてちょこちょこ笑えるしからケヴィン・スミス作品は案外あなどれません。本人自身もサイレント・ボブ役で出ていてジェイ役のジェイソン・ミューズがうざったい分、ケヴィン・スミスが可愛らしかったのがすごく印象的なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイソン・ミューズ (ジェイ) |
次から次へと悪口が出てくる波田陽区で。 |
ケヴィン・スミス (サイレント・ボブ) |
パパイヤ鈴木のような愛嬌があった。 |
Jの悲劇 ENDURING LOVE (2004) | |
2007年7月 | |
大学教授のジョーは恋人のクレアとピクニックにやってきていたがそんな中、気球が落下してくる。近くにいた他人同士が救助に向かうが気球は風に煽られ再び浮上してしまう。ジョーたちはとっさに手を離すがそのうちの一人が手を放さず墜落ししてしまう。その事故から数日後、事故現場に居合わせたジェッドという男が現れ執拗にジョーに付きまとい始め・・・ 気球の事故にまつわる事件が描かれているのかと思いきや気球の事件は物語のきっかけであってリス・エヴァンスがダニエル・クレイグにストーカーするという気味の悪い映画でした。 気球の事故で一緒に救助しただけなのに後日ダニエル・クレイグの電話番号を調べ上げて「あのことについて一度話したい。」と電話を掛けてきて実際会ってみたが最後、職場で待ち伏せし、ランチタイムにさりげなく隣の席にいたりしてこれは精神的に参るという行動の連続。 そんな異常行動もエスカレートしてダニエル・クレイグがキレたら大学構内で「愛しているのにどうしてこんな目に遭わせるんだ。」的なことを言う始末の悪さ。クライマックスは恋人のサマンサ・モートンのところに行ってありもしない肉体関係をでっち上げるという暴走っぷり。 全体的には地味なんですけど地味さがかえってリアルな感じがしてこれは下手なホラー映画より怖いです。 ダニエル・クレイグの役どころは大学教授なのですが眼鏡をかけてインテリ度アップといった感じでジェームズ・ボンドの時とはまた違ったカッコよさがありました。 リス・エヴァンスはエキセントリックさはいつもと違うベクトルで薄気味悪くて最近気がつきましたが結構演技の幅が広くて感心しました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ダニエル・クレイグ (ジョー) | 眼鏡をかけたらインテリ度がアップしそうな加藤雅也で。 |
サマンサ・モートン (クレア) | どことなく地味になった感じのする坂井真紀で。 |
リス・エヴァンス (ジェッド) | マニアックな役が多い池田鉄洋で。 |
ジェヴォーダンの獣 LE PACTE DES LOUPS (2001) |
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2002年2月 | |
一番恐れていたねたばれ→おまえが獣だったんかい!!的なラストじゃなくて一安心しましたが、ねたばれ→結局あの獣はなんだったんだ?(アフリカから来たことはわかったが) ともあれ、登場人物それぞれ武器があるようで、アクションシーンは楽しめました。マニは斧、シルヴィアは扇子(広げただけで相手がやられるのはどうかと思うが。しかも血がベッタリの扇子を懐にしまっちゃったよ!!) しかしジャン=フランソワの武器はなんと骨?の剣だ!!(岩をも砕く)しかも剣に関節あるみたいで、ときには鞭のように伸びたりしちゃうんだからな。しかも銃も使うなんて卑怯だよ。 今回はマーク・ダカスコス最高によかった!!台詞こそ少ないけど完全に主役をくっていたね。 それと今年38才とは思えないあの体すごくない?彼は「クロウ」っていう映画のテレビシリーズ版で主役を演じていました。 モニカ・ベルッチはこの映画で脱ぐ必要ないんじゃないか? そうそう、ヴァンサン・カッセルの白塗りメイクは見たくなかった。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サミュエル・ル・ビアン (フロンサック) |
一生懸命がんばってます感が、石黒賢っていう感じ。 |
ヴァンサン・カッセル (ジャン=フランソワ) |
ヴァンサン・カッセルと浅野忠信が同じ系統の感じがすると思うのですが・・・ |
モニカ・ベルッチ (シルヴィア) |
最近のモニカ・ベルッチはなんか蝋人形っぽい感じがするので、叶恭子なんかはぴったりでしょ。 |
エミリー・デュケンヌ (マリアンヌ) |
乙女チックな雰囲気が上原さくら? |
ジェレミー・レニエ (マルキ・トマ・ダプシェ) |
物語の語り部的存在のトマにはSMAPの稲垣吾郎を。雰囲気が似ているような似ていないような。 |
マーク・ダカスコス (マニ) |
反町隆史を。ただ色が黒いだけなんですが・・・ |
ジェシー・ジェームズの暗殺 THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD (2007) | |
2008年1月 | |
伝説的な強盗ジェシー・ジェームズに憧れるロバート・フォードは運良くジェームズ一家に入ることになり憧れのジェシーと仕事をすることになるのだが・・・ 19世紀の実在のアウトローの暗殺を描いた伝記もの。 憧れがやがて殺意に芽生えるところからが面白くなってきてそこまで行く前半は地味に話が展開していき、しかも2時間40分という長尺なので正直つらいのですがジェシー・ジェームズ暗殺後にロバート・フォードという男が調子に乗って、私がジェシーを殺しましたと吹聴して一躍有名になるけれど徐々にジェシーが英雄視され始めロバートは次第に卑怯者レッテルを貼られてこんなはずでは・・・と肩身の狭い想いをして過ごさなくてはいけなくなる終盤はよかったです。 カリスマ的なアウトローの気まぐれで子分になった気弱な青年の話ですがこれはケイシー・アフレックがとてもよかったです。 ここのところケイシー・アフレックはいい仕事しているらしく、そういった評価の高い作品が今年あたり日本で公開されるようなので今年はケイシーがプチブレイクしそうな予感の前触れとしての第一歩としてはなかなかよかったのではないでしょうか。 それとここのところテレビ界の方に行って久しくスクリーンで見る機会がめっきり減ったメアリー=ルイーズ・パーカーがブラッド・ピットの奥さん役で出ていたのが嬉しかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブラッド・ピット (ジェシー・ジェームズ) | 唐沢寿明あたりにお願いしたい。 |
ケイシー・アフレック (ロバート・フォード) | 内気な感じの松山ケンイチで。 |
ジェニファーズ・ボディ JENNIFER'S BODY (2009) | |
2010年8月 | |
女子高生のジェニーファーとニーディは性格も見た目も正反対だが幼い頃からの大親友。そんなある日二人はライブに行くのだが火事に巻き込まれてしまう。その翌日ジェニファーの性格が変わり始めて・・・ ミーガン・フォックスが悪魔に憑依されました。というホラー映画。 ディアブロ・コディが脚本なので注目していました。確かに風変わりな学園ホラーという感じはして面白いとは思うのですが、何かちょっと違うという印象を受けました。 なんというか女の子目線な感じでホラーというより女同士の妬み合いみたいなのがメインになっていて個人的にはもうちょっと王道ホラーな部分も盛り込んでもらいたかったなと思いました。 それにしてもミーガン・フォックスは女子大生ならまだしも女子高生という無茶な設置が笑えてすごいことになっています。空腹になると顔色が悪くなって男を物色してそして誘い出し頂いちゃうところが何ともはまりすぎてよかったですよ。よく分からないコールタールみたいなものを大量に口から吐き出すシーンも似合っていて、この人案外汚れ役いけるんだなと見直しました。 アマンダ・セイフライドも何だかんだいってミーガン・フォックス並にビッチな性格なところがいかにも学園ホラーぽい感じですが、この人のほうが普通に人を殴り倒していてこっちの方が性質が悪いんじゃないかと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ミーガン・フォックス (ジェニファー・チェック) | 沢尻エリカがイメージにぴったりです。 |
アマンダ・セイフライド (アニータ・“ニーディ”・レスニキ) | 上野樹里あたりにお願いしたい。 |
シェルター SHELTER (2009) | |
2010年3月 | |
多重人格を認めていない精神分析医のカーラはある日父親からデヴィッドという多重人格の患者を紹介される。初めはデヴィッドをよくあるタイプの患者としてみていたが次第にデヴィッドの別人格が既に死亡している人物だと判明し・・・ ジュリアン・ムーアの巻き込まれ型オカルト・ホラー。 予告編を観た感じではなかなかよさそうだったのですが、惜しい、もう一歩という感じの内容でちょっと残念でした。世界に先駆けて日本公開するまでの驚きはなかったです。 ジュリアン・ムーアのどんな作品でも全力投球の演技、ジョナサン・リス・マイヤーズが人格変わるときに青筋立てての気合の入りようとか多重人格のトリックというかオチとオカルト具合とはいいアイディアだなと思ったのですが、上手く言えないのですが何かが物足りないんですよね。 やっぱりこういうところで監督の力量が左右されるのかなぁなんて思いました。 ネタバレ→ジョナサン・リス・マイヤーズが神を信じていない者の魂だけを抜き取りその魂の寿命が尽きたら?また新しい魂を抜き取りに行くという展開は面白いなと思いました。最後は結構後味が悪かったですけど。← ジュリアン・ムーアは相変わらずこういうB級?な感じのホラーでも演技は上手いのですが、ジュリアン・ムーアって大概シングルマザーで一人奮闘している感じがするのは気のせいでしょうか。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジュリアン・ムーア (カーラ) | 白衣が似合いそうな真矢みきで。(劇中では白衣なんか出てきませんが) |
ジョナサン・リス・マイヤーズ (デヴィッド) | 小栗旬はこういう役でもちゃんとやってくれそうです。 |
シェルブールの雨傘 LES PARAPLUIES DE CHERBOURG (1963) | |
2009年2月 | |
シェルブールの雨傘屋の美しい娘ジェヌビエーブは結婚を誓い合ったギイと愛し合っていたがある日、徴兵の召集がかかりギイは戦地へ向かうことになってしまう。再会を誓う二人だったが・・・ カトリーヌ・ドヌーヴ主演の悲恋ミュージカル。 大分前に観て、運命とはなんて残酷なものなんだろうと思った映画でものすごく切ない気分になった思い出があって観る前からゲンナリしていたのですが今、改めて観なおすとそれほどゲンナリせずにこれも人生の1ページなのかと思うことが出来て大人になった自分を感じることができました。 それと街を通り過ぎる通行人その1というくらいの本当エキストラ的な人の台詞までも歌になっていて始めて観た時は衝撃を受けたものですが、ミュージカルなのにミュージカルじゃないみたいな感じがしてやっぱり不思議な感じがします。踊りがないからでしょうか。 そしてやっぱり全体的ににメロディが暗いので中盤あたりで眠くなるなと思っていたら案の定、記憶が途中で無くなっていると言う現象が今回も起きてしまいました。いい映画なのですがこの映画を寝ないで観終えることは可能なのかもう一度いつか挑戦してみたいです。そう、眠くなってしまうのですがもう一度観てみようという気になる何かがこの映画にはあってこういうのは映画に限らずとても大事なことだなと思います。 それになんといっても見所は当時二十歳だったカトリーヌ・ドヌーヴの美しさでしょう。今も昔もこんなに顔の整った美人は滅多にお目にかかることは出来ません。まさにミス・パーフェクト。 どうでもいいですが、結局ギイと結ばれるマドレーヌはおしとやかなブルック・シールズといった印象を受けたのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カトリーヌ・ドヌーヴ (ジュヌヴィエーブ) | 仲間由紀恵にお願いしたい。 |
ニーノ・カステルヌオーヴォ (ギイ) | 山田太一ドラマで仲間さんと共演している加瀬亮は切ない感じがしていいと思います。 |
シカゴ CHICAGO (2002) |
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2003年5月 | |
1920年代シカゴ、スターを夢見るロキシーは愛人に騙されて彼を射殺し逮捕される。留置所ではロキシーの憧れのヴェルマも殺人の容疑でつかまっていた。留置所でもヴェルマは人気者でロキシーはやり手の弁護士ビリーを雇いヴェルマ以上に有名になるが・・・ という人気ミュージカルの映画化。ミュージカルってことで当然歌や踊りが出てきますけど、ジョン・C・ライリーまでが歌うとは思わなかった。しかも切ないんだよねー、存在感がない役だから「ミスター・セロファン」って歌の歌詞が。 主役のレニー・ゼルウィガーもここまで歌って踊るとは思ってもみなかった。見た目地味な女が実は一番したたかだったりするんですが、このロキシーもあの手この手で有名になっていく様が見ていてあっぱれですが、シカゴ史上最もキュートな殺人犯って・・・キュートかなぁ?いまいちどんが臭さ抜けないんだよなぁ、髪型変えてもあんまり変わらないし。 そしてキャサリン・ゼタ=ジョーンズがアカデミー賞を受賞しただけあってオープニングの「And All That Jazz」から素晴らしかった。レニーにはかわいそうだけど、完璧に主役を喰っていたな。舞台を以前やっていただけあって踊りにアクロバティックというか激しい踊りがこれでもかと出てきて楽しかった。 リチャード・ギアも歌って踊ってがんばっていたけど若干歌が下手うまなところが微笑ましかった。アカデミー賞にノミネートされなかったのはこれが原因だったのか? ルーシー・リューが特別出演していたけど、期待通りの演技をしてくれてこれまた楽しかったのでありました。 ともあれ今年No.1の満足度の作品なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (熟年バージョンで) |
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レニー・ゼルウィガー (ロキシー・ハート) |
トロそうな瀬川瑛子がタップダンスなんか踊ったら楽しいだろうなぁ。 |
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ (ヴェルマ・ケリー) |
舞台で鍛えたダイナミックな歌と踊りを観てみたい、木の実ナナ。 |
リチャード・ギア (ビリー・フリン) |
ミュージカルもやっているナイスミドルの松本幸四郎で。 |
クイーン・ラティファ (ママ・モートン) |
浅香光代で。「あたしゃねぇー」と留置所を仕切ってもらいたい。 |
ジョン・C・ライリー (エイモス・ハート) |
演技は下手なのによくドラマに出てくる蛭子能収で。蛭子さんならエイモス役にぴったりでしょう。 |
地獄の変異 THE CAVE (2005) | |
2006年10月 | |
修道院跡から巨大な洞窟が見つかりジャックが率いるプロのダイバー達が呼び出され調査を開始するのだったが・・・ 東京ではあのシネパトスのみの公開のレアな洞窟探検ホラー。 新感覚だった洞窟探検ホラー「ディセント」が面白かったので同じ洞窟ものでちょっとは期待したのですが、最初に出演者の名前が出たときに「コヨーテ・アグリー」のパイパー・ペラーボがand扱いで名を連ねているのを見た時に怪しいと思ったらやっぱりテレ東の木曜洋画劇場とか昼にやっている午後のロードショー的なB級映画という感じでした。 それに謎の生物が出ることは大体予想が付いているのですがポスターに「人間vs元・人間」って堂々過ぎるネタバレでワクワク度も半減。 「ディセント」と決定的に違うところは寄生虫がもぐらやらうなぎやらサソリなんかに寄生してそれに襲われた兄貴がちょっとずつ変異していくのですが、寄生虫といっても顕微鏡で見なきゃ分からないくらいの微生物だから普通に地底の湖潜ったりしている時点でみんな寄生されちゃわないわけ?ととってもB級な強引な展開なものだから兄貴が寄生されてこいつちょっといつもと言動が違うぞってことになって普通ならそれに気づいた弟gば兄貴のことをかばうのか反発するのか?みたいな感じになりそうなのですが、そういうドラマ性が全く欠けているところがもったいないなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
コール・ハウザー (ジャック) | リーダーシップのありそうな伊原剛志で。 |
エディ・シブリアン (テイラー) | いい奴という感じの原田龍二あたりで。 |
地獄の門 CITY OF THE LIVING DEAD (1980) | |
2010年9月 | |
霊能力者のメアリーはダンウィッチという場所で神父が自殺し地獄のモンが開きかけるところを霊視し一度は息絶えるも墓地で目覚めたメアリーは新聞記者のピーターに助けられ、ダンウィッチへと向かうのだが・・・ 以前からルチオ・フルチ作品は観てみたいと思っていたのがようやく実現。ルチオ・フルチのキャッチコピーがマカロニ・スプラッターのマエストロというところもすごいです。 ものすごい死相の出ている神父が田舎町で自殺するシーンとそれを霊視する霊能者たちという構成で始まって戸惑うのですがこういう手法で展開されていくのねと事情を飲み込んだらあとは勢いに乗って観るのみ。 噂通りゾンビ?が人間を殺すシーンが後頭部わしづかみでそのまま握りつぶすという今までに観たこともない殺し方で何ともパワフル。とエグイシーン満載でホラーファンとしてはテンションが上がるところなのですが、話がもうひとつなのでテンションが上がりきらないところが残念です。 色々なところにゾンビというか死霊というか現われては街の人を血祭りに上げていくのですが、何かまとまりがないので単純にエグイシーンが多いだけの印象に感じてしまいました。それにゾンビの登場のしかたも戦隊ものの敵キャラのように何もないところから急に出てくるところも違和感がありました。 とちょっと残念なところはあるのですが、生き残りそうな人が殺されたり死にそうな人が生き残ったりするところは意表をついて個人的にはよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリストファー・ジョージ (ピーター・ベル) | ちょっとくたびれた感じの鶴見辰吾にやってもらいたい。 |
カトリオーナ・マッコール (メアリー・ウッドハウス) | 仲間由紀恵あたりにお願いしたい。 |
地獄へつゞく部屋 HOUSE ON HAUNTED HILL (1959) | |
2006年8月 | |
大富豪のフレデリック・ローレンは「この屋敷で一晩過ごせば100万ドルの報酬」という条件で金に困った男女5人を幽霊屋敷に招待するのだが・・・ ダークキャッスル第一回作品として2000年に公開された「TATARI」の元ネタとなっているこの「地獄へつゞく部屋」をようやく観ることができました。 思っていたのと正直違いました。ネタバレ→「TATARI」の方はかつて人体実験の行われた精神病院が舞台で悪霊たちが次々と招待客を血祭り挙げていくところが雰囲気ともにさすがダークキャッスルと思わせる怖さがあって結構好きだったのですが、こっちは幽霊屋敷を舞台にローレン夫婦の殺し合い。といった感じのサスペンスになっていてちょっとがっかりしました。← 終わり方は何じゃこりゃ?という感じましたが仮面夫婦のサスペンスとして観るとなかなか興味深くて良く出来ていたと思います。あえて例えるのなら謎を解き明かす人のいないシリアスな「トリック」みたいな感じでしょうか? それにしても昔の怪奇ものをちょくちょくみたりもするのですが、結構ヴィンセント・プライスを見かけてこの怪しげな雰囲気が怪奇作品にマッチしてなんかこういう作品が多いのはなんとなく分かる気がしました。 関係ないけどリメイク版の「TATARI」でジェフリー・ラッシュとファムケ・ヤンセン夫妻の名字がプライスとなっているのはこの作品をリスペクとしているからだと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴィンセント・プライス (フレデリック・ローレン) | ホラーというか怪談には欠かせない稲川淳二で。 |
ジターノ GITANO (2000) |
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2004年3月 | |
メジャーデビュー目前で警官にはめられ投獄されていたアンドレが二年の刑期を終え出所してくるが、妻のルシアは音楽プロデューサーの愛人となり従兄弟のロメロもジプシー同士の抗争で命を落としていた・・・ フラメンコ界のスパー・スター、ホアキン・コルテスのハードボイルドものなのかなぁ?ちょっとホアキン・コルテスの濃さを見てみたくって鑑賞してみたけど遠めに見る分にはいい感じの濃さだなぁなんて思ってたけどアップになると半端じゃなく濃いんです。目、鼻、口のパーツが濃すぎてもうお腹いっぱいって感じなんですけど、脱いだら胸毛が全くないのが摩訶不思議。 ジプシー同士の抗争、妻の姉との愛、警察の執拗なまでの嫌がらせとか面白そうなエピソードはてんこ盛りなのに何故か全てが空回りで警察がなんでアンドレっていうかジプシー達を嫌うのかってのがよくわからないし一番の問題は意味のないカット割が多すぎるんですよね。コルテスを映したいのはよくわかったから意味深でいて意味のないシーンをカットしてしてもっと話に力を入れてほしかったと思うのでありました。 コルテスの顔とラブシーンは濃いが内容が薄いというなんかコルテスのプロモーション・ビデオのようでホアキン・コルテス好きにはたまらない作品だと思いますよ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ホアキン・コルテス (アンドレ・エレディア) |
別の意味で濃い竹内力で。 |
シッコ SICKO (2006) | |
2007年9月 | |
マイケル・ムーアがアメリカの保険制度に切り込んだドキュメンタリー。 アメリカは世界の保険制度と違って民間の保険会社に入るとシステムだから事故や病気にかかっても簡単に保険はおりませんよ。という展開が次々と紹介されていくわけなんですけど民間の企業だからおいそれとは出さないどころか一銭も出さない姿勢が暴かれていきとても怖いです。保険会社は加入者に不備がないと思われると加入者の粗を探す悪徳Gメンみたいなのを雇ってこういうことが昔あったからあなたには保険金を支払えませんという金儲け主義のアメリカの姿を見た気がしました。 そんなアメリカとは対照的にフランスやカナダの保険制度を紹介してアメリカ以外の国の保険制度はこれだけ充実しているのですよ。という対比をしているのがなかなか面白く、いつもの個人攻撃的なマイケル・ムーアのドキュメンタリーは興味深いんですけど何となく乗れなかったのですが今回は全体的に考えさせられる内容だったしドキュメンタリーとしても面白かったです。 ただ、イギリスだったかフランスだったか病院では一銭も払わなくていいというのは確かに魅力的なことだとは思いましたけどアメリカの方がイギリスやフランスより優れている生活に必要な制度がきっと存在しているはずだと思うので単純に医療制度だけで見るとアメリカは確かに住みにくいとは思いますがそれだけで判断してはいけないないとは思いました。 ただ、マイケル・ムーア今回の作品に関しては保険業界のこういう内幕を暴いて問題定義をしたことは確かで次は何をやってくれるのかはやっぱり気になります。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はドキュメンタリーなのでなし) |
シッピング・ニュース THE SHIPPING NEWS (2001) |
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2002年3月 | |
子供の頃に受けた父親の厳しい教育によって自分の殻に閉じこもってしまう無気力な大人になってしまったクオイル。しかしある日、美しい女性(ケバイ)ペタルと出会いやがて結婚し子供も産まれ、人生も前向きに生きていけるようになったクオイルだったが、ペダルは家のことを一切せず自分の子供を売るようなビッチな女だった・・・そんな中、両親の死の連絡が入る。ある日おばのアグネスが訪ねてきて、父親の故郷ニューファンドランド島へ誘われ、人生をやり直すために娘とともに父親の故郷に向かうのだが・・・ 出演者達はすごく豪華ですよ。ケヴィン・スペイシー、ジュリアン・ムーア、ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェットとアカデミー賞の常連のメンバーとピート・ポスルスウェイト、リス・エヴァンス、スコット・グレンと脇を固める俳優達も豪華。NHKの「ロズウェル」に主演しているジェイソン・ベアも出ています。これだけでも観る価値ありです。 だけど、ストーリーがだいぶ「ショコラ」とだいぶかぶってないか?親子がへんぴな村にやってくるとか、それぞれ心の傷を持った村人達がしだいに主人公に癒され、やがて主人公も癒されるとかね。 というわけで★3つにしました。(本当は★4つにしたかったけど・・・) それにしてもケイト・ブランシェットはすごいね。ジュリアン・ムーアもがんばってはいるけど(田舎の漁師町の女っていう感じがしなくて、キャリア・ウーマンに見えちゃうんだな。)ケイト・ブランシェットの圧倒的存在感の前では影も薄れるってもんですわ。この映画で彼女のシーンはすっごく少ないんですがそれでもビッチな女を印象づけてくれます。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケヴィン・スペイシー (クオイル) |
自分の殻に閉じこもってしまう無気力な大人にぴったりな人といったら西村雅彦。 |
ジュリアン・ムーア (ウェイヴィ) |
ジュリアン・ムーアって演技が賀来千香子ぽくないですか? 今回の役も実は過去に心の傷を持っている役って賀来千香子の得意とする分野でしょ。 |
ジュディ・デンチ (アグニス) |
個人的にぜひ、加藤治子に演じていただきたいこの役。 |
ケイト・ブランシェット (ペタル・ベア) |
ビッチな役といったら大沢逸美でしょ。 |
シモーヌ S1M0NE (2002) |
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2003年9月 | |
かつてはアカデミー賞に2度ノミネートされた監督のヴィクターはいまや公開する作品は失敗作ばかり。人気女優ニコラを起用した新作に取り掛かるもわがままなニコラに降板されて途方にくれるばかり。 そんなある日、ハンクと名乗る男がCG女優を創り出すプログラムをヴィクターに手渡す。やがてヴィクターはCG女優シモーヌで映画を撮りあげるがシモーヌは世界中で人気が出てしまい・・・ アメリカじゃ全然ヒットしなかったんで期待していなかったんですが意外と面白かった。 劇中シモーヌがアカデミー賞まで獲ってしまったり、シモーヌがCGということが全然ばれないところやホログラムでコンサートまでやってのける強引なところがありますが、一種の大人のファンタジーと割り切ってしまえば多少強引なストーリーも許せてしまいます。このちょっと変わった世界観が上手く表現できているなぁと思っていたら、「ガタカ」を監督して「トゥルーマン・ショー」製作作したアンドリュー・ニコルが監督したのかと妙に納得しました。現代の世界を描いているのにちょっと雰囲気が違うんですよね。その違った雰囲気が妙にセンスいいんですよ。 アル・パチーノは「インソムニア」「ニューヨーク最後の日々」あたりの最近は形相がすごくって心配していたんですけどようやく普通のアル・パチーノという感じで一安心。 元妻役の課キャサリン・キーナーも仕事が出来る女性という感じがしっかり出ていましたし、ウィノナ・ライダーのわがままな人気女優役も上手くってやっぱりこの人上手いんだなぁなんて感心しました。 シモーヌ役のレイチェル・ロバーツは素でCGっぽい雰囲気ではまっていたように思うけど、この人きっとこの映画だけで終わっちゃうんだろうなぁ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アル・パチーノ (ヴィクター・タランスキー) |
ちょっとセンスのいい世界観にはまりそうな役所広司で |
レイチェル・ロバーツ (シモーヌ) |
無機質なところがたまにある小西真奈美で。 |
キャサリン・キーナー (エレイン・クリスチャン) |
クールな大人の女性という感じの樋口可南子で。 |
ジャーヘッド JARHEAD (2005) | |
2006年2月 | |
湾岸戦争に参加した青年のノンフィクションでベストセラーになった本を映画化。 休日に観にいったのですが有楽町マリオンの日劇1で上映されているにも関わらずものすごく空いていて大丈夫か?と思いましたけどあぁなるほど一般受けしにくい感じの作品だなぁと思いました。 戦争に行ったはいいけれどイラクに攻撃をするにしても結局戦闘機とかミサイルとかのハイテク機器で片付いてしまって海兵隊員達の活躍はないので戦争映画なのに戦争映画っぽくないんですよね。いやこれが現代の戦争ってものかもしれないのですが・・・ で何十万人と行った兵士のなかでジェイク・ギレンホールたちみたいになにもしないで帰ってきた人たちがどのくらいいるんだろうと想像すると無駄じゃないんだろうけどいったいどれくらいの経費が掛かっているのか考えるだけでやっぱり無駄に感じてしまいます。 それと、ものすごい厳しい訓練やらみんなで映画を観た時やいざイラクに行くぞって時の異常な盛り上がりはなんていうか体育会系の部活っぽい印象を受けてしまいました。 主役のジェイク・ギレンホールはいままでナイーブな感じの役が多い印象だったんですけどこういう役もできるんだなぁと感心しました。そして終盤ちょこっと登場する「24」の大統領でお馴染みのデニス・ヘイスバートが今回はちょっと嫌な上官という役どころで出てくるのですが権力は相変わらずあってやっぱりデニス・ヘイスバートは権力のある役が良く似合うと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイク・ギレンホール (アンソニー・スオフォード) | 筋肉がすごい武田真治あたりで。 |
ピーター・サースガード (アレン・トロイ) | ピーター・サースガードの怪しげな雰囲気をオダギリジョーに出して欲しい。 |
ジェイミー・フォックス (サイクス三等曹長) | キャラクターの雰囲気が内藤剛志っぽかったです。 |
ジャーロ GIALLO (2009) | |
2010年9月 | |
リンダはモデルの妹を訪ねてイタリアのトリノにやってきたが妹は行方不明になってしまう。リンダは警察に向かい警部のエンツォが担当になるが犯人は外国の美女ばかり狙い連続殺人を犯す犯人で・・・ ダリオ・アルジェントのサイコサスペンス。 「ジャーロ」とはイタリア製の猟奇サスペンスを指す言葉のようなのですが、ダリオ・アルジェント作品そのものという感じのタイトルがワクワクさせます。 オープニング、日本人に見えない日本人の女の子が誘拐されて拷問されるのですが「ホステル」とはまた違うアルジェントらしいスタイルの確立したグロさ炸裂。容赦ないところが痛いです。唇切られたり。 内容は「セブン」の3番煎じくらいのありがちなサイコものなのですがメインのエイドリアン・ブロディをモデルの姉の犯人探しと、今にも殺されそうな美人モデルのほかに、トラウマを抱えたエイドリアン・ブロディの幼少期も描かれていて盛りだくさん。 確かに捕まったモデルの子がやけに犯人に悪態つくというものすごい勝気の性格の割には中々やられそうにならなかったり、ネタバレ→脱出し成功した割りには突然目の前に現われた犯人にまた捕まったり←とちょっと話的にどうかなという気がするところが結構あるのですが、全体的に漂うアルジェントテイストが好きなのでこれくらいなら許せてしまうのかもしれません。 それにしてもエイドリアン・ブロディ「プレデターズ」に「ジャーロ」とこのところB級路線に走っているのが気になります。そんなエイドリアン・ブロディの元恋人がなんと殺人鬼に捕まるモデルの子と知ってビックリ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エイドリアン・ブロディ (エンツォ) | 阿部寛あたりにお願いしたい。 |
エマニュエル・セニエ (リンダ) | 気性も激しい役もいける松雪泰子で。 |
シャーロック・ホームズ SHERLOCK HOLMES (2009) | |
2010年3月 | |
ロンドンで次々と起こる連続殺人事件をホームズとワトソンはついに犯人のブラックウッド卿を捕まえ程なくしてブラックウッド卿は処刑されるがしばらくしてブラックウッド卿が蘇ったとの噂が出始めて・・・ ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウがホームズとワトソンに。 「流されて」のリメイク「スウェプト・アウェイ」で干されたかと思いきやこんなに豪華な出演者で本格的に復活。マドンナと別れてよかったよガイ・リッチーと思う今日この頃。復活を祝って★4つ。 シャーロック・ホームズが腕っ節がああ見えて強いというところからして何となくイメージが違うので推理とか探偵とかというより娯楽活劇ですね。本当のシャーロック・ホームズは知らないのですが、スピルバーグが製作総指揮した「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」っぽい壮大な仕掛けもあったりしてこれに内容は近い感じなのですが「ヤング・シャーロック」は暗かったイメージがあるのですがガイ・リッチー版は娯楽活劇に徹しているのでよかったです。ガイ・リッチーの作風からして時代物はどうかなと思ったりもしましたが雰囲気も良かったしこの人は画作りは上手い人なんだろうなと思いました。 一応レイチェル・マクアダムスがホームズの相手役だったり、ワトソンに性格悪そうな(見た目が)婚約者がいたり恋愛の要素も入っているのですが、基本的にホームズとワトソンの男の友情を中心に置いていてたびたびワトソンがヤレヤレと思うところが腐れ縁みたいな感じがするところもその後の「バットマン&ロビン」をどことなく連想させるのでした。 続編は完全にありなはずなので、早く続きが観たいところです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ロバート・ダウニー・Jr (シャーロック・ホームズ) | 内野聖陽がやったらはまりそうです。 |
ジュード・ロウ (ジョン・ワトソン) | 福山雅治あたりにお願いしたい。 |
レイチェル・マクアダムス (アイリーン・アドラー) | 木村佳乃が何となくイメージにぴったりです。 |
マーク・ストロング (ブラックウッド卿) | 悪役にぴったりな北村一輝で。 |
シャーロット・グレイ CHARLOTTE GRAY (2001) |
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2003年1月 | |
第二次世界大戦の真っ只中のイギリス、シャーロットはパーティーでピーターというパイロットと出会い恋に落ちる。やがてピーターはドイツに占領されているフランスに飛び立つが行方がわからなくなっていた。 シャーロットはピーターを探す為、以前から誘いを受けていたフランスでの諜報活動を行なう決心をし、ドミニク・ギルベールと身分を偽ってフランスに潜入する。シャーロットはレジスタンスのリーダー、ジュリアン達と共に行動するが現実はあまりにも厳しかった。 ケイト・ブランシェットって30代(こう見えて)の女優のなかできっとNo1.の実力なんだろうなって実感した作品。特に最後のほうでスーツ姿で拳銃を構える姿なんて、ジーナ・ローランズやローレン・バコール並に決まってましたね。 まぁフランス語が堪能だから諜報員になったというわりには、フランス語が出てこなかったり、あんまり諜報活動をしていたようには思えなかった気がするけど、そこはケイト・ブランシェットの演技力でぐいぐい見せますね。 めずらしく、軍服を着て訓練なんかするシーンもあったりもしますが、ちょっと無理があったりするところもご愛嬌で・・・(軍服はやっぱりデミ・ムーアじゃなきゃね) ケイト・ブランシェットの一人勝ちってことで。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ケイト・ブランシェット (シャーロット・グレイ) |
「渡る世間は鬼ばかり」で長台詞もばっちりの元宝塚の一路真輝で。 |
ジャケット THE JACKET (2005) | |
2006年6月 | |
湾岸戦争で記憶障害となったジャックは殺人事件に巻き込まれやがて容疑者となり精神病院に送り込まれてしまう。ジャックは精神病院で治療を受けることになるのだが・・・ エイドリアン・ブロディとキーラ・ナイトレイのタイムトラベル・ミステリー?製作総指揮がまたしてもジョージ・クルーニー&ソダーバーグのコンビでまた独特の雰囲気があったのですがこのコンビの製作する作品には内容が好き嫌いに関わらず脇役が豪華なのでなんとなく注目してしまいます。 今回もクリス・クリストファーソンにジェニファー・ジェイソン・リーが精神病院の医師だし、ダニエル・クレイグは患者でエイドリアン・ブロディの唯一の友達だったりして旬なところを抑えているしジェニファー・ジェイソン・リーが出てくると全体的に引き締まるという感るところもさすがです。 キーラ・ナイトレイの幼少時代の母親役はケリー・リンチなんですけど酒とタバコ漬けの日々を送るダメな母親でいつまで経っても気分は「ドラッグストア・カウボーイ」って感じなところが哀愁を誘います。 それと一応きっかけを与えるのがムチムチなったブラッド・レンフロなんですけど乗っているボロ車も妙に似合っちゃっていて見る影がなくなっているのが何とも言えませんでした。 内容は4日後に死ぬ運命を未来で悟ったブロディが現在ではジェニファー・ジェイソン・リーを未来でナイトレイを味方に付けて自分の死の真相を探るという感じなのですがネタバレ→自分の過去を変えることはできず、ナイトレイが無事成長できるようケリー・リンチを諭すというオチが個人的にはよかったです。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エイドリアン・ブロディ (ジャック・スタークス) | いい青年という感じの伊藤英明で。 |
キーラ・ナイトレイ (ジャッキー・ブライス) | 日本のはすっぱ系、上戸彩で。 |
ジャスティス HART'S WAR (2002) |
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2002年10月 | |
第二次世界大戦の真っ只中、ハートはドイツ軍に捕らえられ、捕虜収容所に送られた。 ある日、アメリカ人の捕虜が殺害される事件が起き、黒人のアメリカ兵に殺人の容疑がかかるが、イェール大学で法律を学んだハートは黒人兵の弁護をするよう命じられる。収容所のリーダーマクナマラと対立しながらも事件の真相を追うハートだったが・・・ 極限状態で起きた殺人事件がどうとかってCMじゃ言ってますが、これが全然極限状態じゃないんですよ。むしろ、極限状態なのは一番最初の拷問受けている時と、捕虜収容所まで歩かされるって所のほうがつらいでしょ。 それとマクナマラがなぜかドイツ軍にも一目置かれている存在なんですが、その説明が一切なしってのはどうかと思いました。 そして最大の難問は肝心の裁判が始まるまですっごーく長い。これがなければもうちょっとよかったかな? 台詞が少なく威圧感を出さなきゃいけない役だから、ブルース・ウィリスじゃいまいちこの役にあってなかったように思えますね。こういう寡黙な役はトミー・リー・ジョーンズとかの方がよかったんじゃないでしょうか? さて、ハート演じるコリン・ファレルですがなんでも「コリン・ファレルスペシャルサイト」ができるほどブレイク中らしいですよ。「マイノリティ・リポート」にも準主役ですしね。 まあ、「マイノリティ・リポート」を観る前にコリン・ファレルを知っておきたい人位にはお勧めしますがそうじゃない人にはあまりお勧め出来ない気がします。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ブルース・ウィリス (ウィリアム・A・マクラマラ大尉) |
体格のいい軍人さんってイメージのする、勝野洋で。(キャシー中島の旦那さん) |
コリン・ファレル (トーマス・W・ハート中尉) |
コリン・ファレル同様、こちらもブレイク中らしい押尾学で。 |
ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 1 ノワール編 MESRINE: L'INSTINCT DE MORT (2008) | |
2009年11月 | |
フランスで社会の敵No.1と呼ばれたジャック・メスリーヌの人生を映画化。Part1では裏の世界に入ってからカナダでの刑務所時代までが描かれている。 二作同時公開という強引な公開なされかたで併せて観ると4時間超えという超大作なので観るのはやめようかなと思っていたのですが、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で監督賞、主演男優要、音響賞を受賞したとのことで思い切って観に行くことにしました。 ヴァンサン・カッセルはもともとチンピラみたいなルックスだからこういう役もものすごく似合っていたし予想以上に面白かったです。ヴァンサン・カッセルメスリーヌがただの凶悪犯ではなく人間臭いというか意外と人情的なところが興味深く、どこへ行っても常にモテモテというところが面白いところなのですが、ふとした何気ない一言で男も女にもキレるところを見るとやはりただ者ではないと思わせます。 序盤は多分最初で最後の妻との出会いと別れが描かれいて青春しているなーなんて思っていたら妻と離婚。その後に出会ったジャンヌと二人で銀行強盗を働くのですがこの恋人で相棒のジャンヌという女もダリル・ハンナのような性悪かつ大胆で見ていて楽しいです。 そんな二人もカナダで御用。カナダの囚人に対して極悪な扱いをする刑務所に入れられたジャックが昔の仲間と再会して脱獄。この脱獄シーンがスリリングでまさに「プリズン・ブレイク」。こんなこと実際にあったかと思うとすごいなと思うのですが、それよりもすごいと感じたのは脱走を手助けしてくれた囚人たちを約束通り助けに戻ってくるところ。ジャック・メスリーヌという男が魅力的なところは仲間思いなところなんだと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヴァンサン・カッセル (ジャック・メスリーヌ) | こういう役は菅原文太がぴったりです。 |
ジャック・メスリーヌ (ジャンヌ・シュネデール) | 志穂美悦子にこういうパワフルな悪女をやってもらいたい。 |
ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 2 ルージュ編 MESRINE: L'ENNEMI PUBLIC N°1 (2008) | |
2009年11月 | |
ジャック・メスリーヌがカナダの刑務所から脱獄しフランスに戻ってきてから最期の時までを描いた後編。 相変わらず女の子を引っ掛けていちゃついているメスリーヌはいきなり好敵手となる鬼刑事ブルサールにいきなり逮捕されるも裁判所から白昼堂々の逃走。これ本当に本当にあった話?と思わずにはいられません。カナダの刑務所脱獄の時とかも併せて時代的に今みたいに超ハイテクというわけではないのでしょうが、「プリズン・ブレイク」どころの騒ぎじゃありませんという感じです。 その後再び刑務所に入ったメスリーヌはここで出会った脱走のプロと一緒にまんまとまたまた脱獄成功というここまで来ると痛快としか言いようのないくらいあっぱれな脱獄っぷりで社会の敵No.1というより脱獄No.1という気さえしてきます。 このもう一人の脱獄のプロは「慰めの報酬」でボンドの挙動不審な敵役として出ていた人でした。 そんな元ボンドの敵役もメスリーヌの性格の不一致からあっけなく離脱。その後、逮捕されて刑務所に入るも再び脱走したというエピソードもさりげなくすごいと思いました。 メスリーヌの最後の女となった役どころの人は「スイミングプール」で大胆な脱ぎっぷりをしていた娘さんで相変わらずアバズレ感みたいなものはあったのですが、さすがおフランスちょっとエレガントさもあったりするところはさすが。 この娘さんもそうなんですがメスリーヌに抱かれた女たちはみんな相手が極悪人メスリーヌと知って抱かれたりしてメスリーヌがどれだけ魅力的だったのかものすごく気になったのと、あれだけ銀行強盗している割には中々捕まらないところはなんとも不思議でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
リュディヴィーヌ・サニエ (シルヴィア・ジャンジャコ) | 悲恋ものが似合う梶芽衣子で。 |
マチュー・アマルリック (フランソワ・ベス) | ストイックな感じの天知茂で。 |
オリヴィエ・グルメ (ブルサール) | 鬼刑事もいける丹波哲郎で。 |
シャッター SHUTTER (2008) | |
2008年9月 | |
カメラマンのベンはジェーンと結婚し仕事と新婚旅行を兼ねて日本にやってくる。ジェーンは日本で車を運転中突然現われた女性を轢いてしまうが女性は見当たらなかった。その日を境に二人の周りで怪奇な現象が起こり始め・・・ タイ映画の「心霊写真」という映画を日本人監督がハリウッドでリメイク。 これは日本人監督ならではの雰囲気が出ていたように思えます。アメリカの怨霊ものといったら無差別に人を襲う印象がありますが、この映画は襲われる相手が限定されているところが日本ならではという感じが出ていたなぁと思いました。普通ハリウッド映画で描かれえる日本はどこか変という印象を受けるのですが、今回は日本人監督ということもあり、変にきどらずに普通の東京といった感じがよかったです。雰囲気もバンバン音で脅かすタイプではなく趣のある感じの日本ならではという印象を受けました。 ホラーですけど怖いという感じはなく何となく現代風な怪談調で心霊写真が後半、過激になって行きパラパラ漫画になっているところはヒロインも怖いを通り越して興味津々なところがちょっとうけてしまいました。 奥菜恵が怨霊役で出演ということで話題にもなっていましたが、主役の二人はルックスはいいのですが今となっては全然顔が思い出せない感じもあって奥菜恵が存在感引き立っていて奥菜恵は完全にもうけ役なのでした。 個人的にはもう少し有名どころの若手俳優がでていればそれなりに盛り上がったのにもったいないです。さりげなく出ていた宮崎美子はよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョシュア・ジャクソン (ベンジャミン・ショー) | 小栗旬あたりにお願いしたい。 |
レイチェル・テイラー (ジェーン・ショー) | ホラーが似合いそうな水川あさみで。 |
奥菜恵 (田中めぐみ) | 恨み顔?のクロエ・セヴィニーで |
シャッター アイランド SHUTTER ISLAND (2009) | |
2010年4月 | |
精神に異常がある犯罪者を収容する病院のある孤島で一人の患者が突然姿を消し、刑事のテディとチャックはこの孤島に捜査にやってくるのだが・・・ マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオのミステリー。 本編が始まる前にやたらと目の錯覚のについての映像が出てきたり、この映画の結末は誰にも話さないでくださいと謎解きを推し過ぎていて観る前からすでにゲンナリ。謎解きとかそういう前提なしで普通にサスペンス、ミステリーとして観たかったのにやたらと謎解きが重要みたいなことを言ってくるので本編も余計なことばかり気になって全然集中できず口惜しい思いをしました。 俳優もよかったし、話も普通に考えたらよく出来ていると思うので宣伝部は余計なとこしないで欲しいと思います。 とものすごい不安はあったものの1950年代の雰囲気はすばらしくよかったです。この映画の根底にある戦後のトラウマも上手いこと盛り込んでいて、古今東西戦後が舞台になっている映画は一見裕福だったり、普通に暮らしている人が戦争宙には後ろめたいことをやってしまってそれを隠して生活しているみたいな展開が残酷なんですけどドラマチックに仕上がりやすい時代背景だったんだなと思うのでした。 あと、最初分からなくてもしかして?と思ったらやっぱりそうだったジャッキー・アール・ヘイリーやパトリシア・クラークソンなんかのベテラン俳優の使い方が上手くて感心しました。 それと、大分前から注目しているマーク・ラファロの出番がかなり長いところも個人的にはよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レオナルド・ディカプリオ (テディ・ダニエルズ) | 渋いところで佐藤浩市あたりにお願いしたい。 |
マーク・ラファロ (チャック・オール) | 脇で光る香川照之で。 |
ベン・キングズレー (ジョン・コーリー) | 強面の原田芳雄あたりで。 |
シャッフル PREMONITION (2007) | |
2009年2月 | |
ジムと結婚して二人の娘にも恵まれたリンダだったがある日突然夫のジムを事故で亡くしてしまう。悲しみに暮れるリンダだったが翌日目覚めると死んだはずのジムがいつものように生活をしていて・・・ サンドラ・ブロック主演の不可思議的なサスペンス。 「世にも奇妙な物語」とか「世にも不思議なアメージングストーリー」系な感じで内容としては好きなジャンルなのですがサンドラ・ブロックがこういったジャンルに合っていなくて違和感がありました。ラストもサンドラに合ったエンディングだったらまだよかったかなぁと思ったのですが、終わり方も全然いいのですがこのエンディングはサンドラ・ブロックには合っていませんでした。 こういう役はやっぱり不幸のどん底みたいなのが似合うナオミ・ワッツがイメージにぴったりなんですよね。 とはいっても死んだ人間が翌日何事もなかったかのように生活してまた一晩経つと死んでいたことになる。しかも日付がごちゃ混ぜになってそのことに気がついたサンドラ・ブロックは事故当日に夫が事故に遭わないように奮闘するというアイディアはどこかで聞いたことがある設定ですが、話が進むに連れてここがつながっていて、あぁなるほどねぇ。という感じが味わえて内容的にはそんなに悪くはないかなと思います。一見幸せそうな夫婦も実は倦怠期だったりと夫婦のややこしいことも分かってくるとろも結構好きです。 サンドラの夫役のジュリアン・マクマホンは「NIP/TUCK」で無駄に脱いでいて笑えるのですが「ファンタスティック・フォー」もそうですが映画に出ると割とシリアスな役が多いのが特徴ですね。この映画でもサンドラよりシャワーシーンが多くてさすがジュリアンと思いましたが。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
サンドラ・ブロック (リンダ・ハンソン) | こういうのは木村多江がしっくりくると思います。 |
ジュリアン・マクマホン (ジム・ハンソン) | 豊川悦司あたりにお願いしたい。 |
シャドウ・オブ・ヴァンパイア SHADOW OF THE VAMPIRE (2000) |
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2002年3月 | |
1922年に作られた、吸血鬼映画の名作「吸血鬼ノスフェラトゥ」。吸血鬼役を演じた俳優マックス・シュレックは、当時本物の吸血鬼だったんじゃないかという噂が流れたらしく、この映画では、マックス・シュレックが本当の吸血鬼だったら・・・という設定で作られています。 いやぁー出演者が、うさん臭そうな人達ばっかりで、笑えました。 だって、マルコヴィッチ、デフォーときてウド・キアーだもん。見るからに怪しいでしょ。 マックスの報酬が主演女優グレタの血なんですが、撮影中に思わずカメラマンに手をつけてしまい、ムルナウに「撮影隊には手をつけない約束じゃないか!!」と怒られるシーン。吸血鬼が人間に怒られてるよ!!と思わず突っ込みを入れたくなりもしつつなかなか面白い映画でした。(途中だれる所もありますが) そうそう、ニコラス・ケイジが製作担当しています。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・マルコヴィッチ (F.W.ムルナウ) |
ちょっと地味かもしれないけど、大杉漣なんかどうでしょう? |
ウィレム・デフォー (マックス・シュレック) |
最初、ウィレム・デフォーが吸血鬼?と思ったけど、特殊メイクで違和感なかったので、館ひろしも特殊メイクでいいせん行けそう。 |
ウド・キアー (アルビン・グラウ) |
スクリーンに映るたびうさん臭さを漂わせる、ドイツの怪優ウド・キアー。 そんな日本人バージョンはは織田無道しかいないでしょ。 |
キャサリン・マコーマック (グレタ・シュレーダー) |
根性が悪いスター女優には、根性悪い役は十八番の東てる美。 |
Shall we Dance? SHALL WE DANCE? (2004) |
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2005年5月 | |
役所広司でお馴染みの「Shall We ダンス?」がハリウッドでアレンジしてリメイク。 これ全く期待していなかったんですが意外な事におおむね日本版と同じなんですけど面白かったです。というか楽しかったです。 窓辺にたたずむロペスの二の腕がたくましすぎてまず笑えるけれどそれにうっとりして途中下車しちゃうリチャード・ギアという設定も臭すぎて笑えます。そんなギアが軽い気持ちでロペスを誘ったら「生徒とはプライベートな付き合いをしない。そういうつもりなら気なさんな。」とロペス節炸裂。そんなロペスも涙することがあるんですが笑っちゃいけないけれどビンテージ物のコートを渡辺えり子的なキャラに汚された時ですよ。リアクションがいちいち本物のロペス像にぴったりなことしてくれるので観ていて飽きません。もちろん一人で踊る見せ場もあるわけですが社交ダンスと全く関係なさげな「フラッシュダンス」かよみたいなキレのよいダンスもすごいです。エレガントというよりか確実に情熱系で・・・ リチャード・ギアもこっちは「シカゴ」で踊れるのは承知しているからわざとこけたりロペスの足踏んだりするお茶目なギアさまは正直臭すぎるのですが後半踊りが上達してからは本領発揮。ダンスの先生ロペスと互角に踊れるし最後の大会はこのままプロになってしまえと言いたくなるような滑らかなダンスに、日本版は素人っぽいダンスでそこが魅力なんでしょうけどとハリウッド版はダンスがプロ級なところが日本版より好きなところです。 プロっぽいダンスといえば竹中直人の役どころだったスタンリー・トゥッチが最高でした。いつも嫌味な役が多いけどこんな笑顔全開のトゥッチを観ることが出来るとは・・・ロンゲのヅラも意外と似合っていてきっと実物はいい人なんだろうなぁと思うのでした。 他にもバラを一輪もってスーザン・サランドンを迎えにエスカレーターから昇ってくるギア様の図とか劇場で販売されているプログラムにロペスのことを「オリジナル版の設定に忠実な憂いを帯びた女教師像」と書かれていたりいろいろ突っ込みどころ満載のコメディなのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (リメイクなので今回はなし) |
シャレード CHARADE (1963) | |
2011年6月 | |
バカンスから戻ったレジーは夫が事故死したことを知らされる。そして夫の葬儀には怪しげな男が3人会次々と現れレジーを脅していき・・・ オードリー・ヘップバーンの巻き込まれ型サスペンス。 ケイリー・グラントとW主演だと思っていたらメインはヘップバーンでした。てっきりケイリー・グラントが巻き込まれるものだとばかり思っていたので楽しめました。しかもこれオープニングが妙にオシャレなところもよかったです。 話の展開はサスペンスなんですけど、ロマンティックコメディの要素が強く割とテンポがいいし見た感じもカラフルだなと思っていたら監督がスタンリー・ドーネンということで納得。 これでもかと続くどんでん返しの連続が多少荒っぽい感じもしなくもないのですが、このサービス精神旺盛なところがいかにもスタンリー・ドーネンらしいエンターテインメントで個人的にはこういうポップな感じのサスペンスは嫌いじゃないです。 最後のオチも何となくあのアイテムが関わってはいるんだろうと思っていたのですが、そうきたかという意外なオチでそのアイテムの行方を追うところが一番ハラハラしたりもしました。 ヘップバーンとケイリー・グラントの組み合わせってどうなのかなと思ったのですが、意外と軽妙な組み合わせで悪くないし、共演もウォルター・マッソーにいかにも怪しげなジェームズ・コバーンと豪華なところもよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
オードリー・ヘプバーン (レジー・ランバート) | 仲間由紀恵あたりにお願いしたい。 |
ケイリー・グラント (ピーター・ジョシュア) |
どことなくコミカルな感じの阿部寛で。 |
ジャンパー JUMPER (2007) | |
2008年3月 | |
瞬間移動の能力に目覚めたデヴィッドは銀行から金を盗み自由気ままに暮らしていた。そんなある日瞬間移動能力を持つジャンパーたちを抹殺するパラディンが現れて・・・ ヘイデン・クリステンセン主演の超能力アクション。 瞬間移動という素敵な能力を持っていて銀行からこっそり大金をくすねて自由気ままに暮らすという誰もがやりそうなことなのに何故かヘイデン・クリステンセンが同じ事をやると素晴らしい能力を持っているのに能力の無駄遣いをしていると感じてしまうのはやっぱりアナキン効果なのでしょうか。(というかこれだけの能力を使うには相当なリスクが生じるのにそこのところ分かっていますか?という恋人優先的な能力の使い方がヘイデンらしくて微笑ましいのですが・・・) と油断しまくっていてサミュエル・L・ジャクソンに追いつめられるのですが面白くなってくるのはやはり同じ能力を持ったジェイミー・ベルが出てきてから。こっちは若いのに酸いも甘いも噛み分けた感じがして逆にパラディン狩りをする尖がったキャラはここ最近のジェイミー・ベルにぴったりでよかったです。 それにさりげなくダイアン・レインが出ていたこと。ヘイデンのお母さん役というところがそれだけ歳をとったということなのでしょうがそれなりにキーとなる役で嬉しいサプライズでした。 不満点はといえば追いつめる側はサミュエル・L・ジャクソンの他にもう一人か二人中ボス的なキャラがいればもう少し活劇っぽくなってよかったんじゃないかと思います。続編があるならばジャンパー側もパラディン側も新キャラを追加して欲しいところです。 一応東京も出てくるのですが銀座の地下鉄を出たら渋谷という変なところは相変わらずでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヘイデン・クリステンセン (デヴィッド・ライス) | 雰囲気は長瀬智也に近い感じがします。 |
ジェイミー・ベル (グリフィン・オコナー) | 藤原竜也あたりにお願いしたい。 |
サミュエル・L・ジャクソン (ローランド・コックス) | 内藤剛志あたりがぴったりな感じで。 |
レイチェル・ビルソン (ミリー・ハリス) | 普通になった相川七瀬という感じでした。 |
シャンハイ SHANGHAI (2010) | |
2011年9月 | |
1941年上海。諜報員のポールは同僚が何者かに殺されてしまい彼の身辺から同僚の死の真相に迫っていくのだが・・・ 戦時中のスパイもの。 国際色豊かなサスペンス映画なんですけれども主役がジョン・キューザックですよ。何というか大丈夫?と思ってしまうんですよ。体を使うようなタイプの俳優じゃないから。殴り合って競り勝ってもなんだか違和感があります。これがトム・クルーズとかジョージ・クルーにだったらもっと早く解決できたなと思いました。 それに引き替えコン・リーの貫禄ときたら旦那役のチョウ・ユンファと並んでも見劣りしません。がジョン・キューザックに何故か惚れてしまうんです。何か納得いきませんでした。チョウ・ユンファも裏社会の大物という役どころなんですが、意外と嫉妬深いんですよね。太平洋戦争直前の様子を描いたスリリングな展開になるはずが話がもうひとつ散漫になってしまっていて全体的に分かりにくかったのが残念です。 出演者も渡辺謙、菊地凛子、デヴィッド・モース、フランカ・ポテンテかなり国際色豊かな豪華な顔ぶれだったので内容がもうちょっとまとまっていたら面白かったのになと思いました。もったいない。一応悪役的なポジションの渡辺謙は冷酷なんですけど人間味のあるキャラクターだったところはよかったです。なんだか渡辺謙はますます国際的になって行きますね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョン・キューザック (ポール・ソームズ) | 筒井道隆のようなボーっとした感があります。 |
コン・リー (アンナ・ランティン) | 貫禄のある天海祐希で。 |
上海グランド 新上海灘 (1996) | |
2007年5月 | |
台湾反日同盟のホイは日本軍に捕らえられるが隙を見て脱出して上海に流れ着く。そして野心家のリクと出会い二人はたちまち上海でなりあがっていくのだが組織のボスの娘ファンが二人の運命を狂わせていく・・・ 今は亡きレスリー・チャンとアンディ・ラウがダブル主演したメロドラマ風の大作。 あまり期待していなかったのですが黒社会を描きつつも杉本彩のようなサディスティックな日本人も出てきたりと珍品的な要素も盛り込まれていて意外と面白かったです。 作りとしてメインの3人の章仕立てで構成されているのが斬新。リクの章でボスの娘にぞっこんで一応アンディ・ラウは付き合ってると思い込んでいたら次のファンの章でホイはファンがリクの女とは知らずにずっと前に偶然出会って今も愛し合っている昼メロなみの急展開です。そして何より昼メロちっくなのはレスリー・チャンとアンディ・ラウがツーショットで闊歩する時はいちいちスローモーションでものすごく壮大なBGMがしつこいくらいに流れて笑えてきます。 レスリー・チャンとアンディ・ラウの男の友情や黒社会の部分はハードボイルドでいいのですがこの二人の仲を危うくするのはやっぱりアンディ・ラウに色目を使っておいてレスリー・チャンのことをずっと思っていたという嫌なタイプの女なんですよね。それにこの女、悪気があって言ったわけじゃないんだけどその一言でレスリー・チャン大ピンチという展開に。この手の映画の真の敵はこういう女なんだよなぁと思うのでした。 そんな中、レスリー・チャンを狙っている杉本彩風の女が何故かアンディ・ラウを抹殺しようとする羽目にしかも凶器はチェーンと大蛇というとんでもない設定。アンディ・ラウ大蛇に絡みつかれるのは当然で片腕大蛇に飲み込まれかけてますよ。ここだけ変な香港映画と化していて笑えます。 その他もろもろレスリー・チャンの属している同盟のリーダーらしき男に若き日のチョン・ウソンが。この頃からものすごくさわやかでした。しかしなんといってもレスリー・チャンの存在と演技が素晴らしくさすがのアンディ・ラウもかすんでしまいました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レスリー・チャン (ホイ・マンキョン) | 椎名桔平っぽい雰囲気がありました。 |
アンディ・ラウ (ディン・リク) | スター顔の江口洋介で。 |
ニン・チン (ファン・ティンティン) | 意外と色々自体を悪化させそうな長谷川京子で。 |
シャンハイ・ナイト SHANGHAI KNIGHTS (2003) |
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2003年11月 | |
中国の紫禁城で皇帝の龍玉が奪われそれを守る老人が暗殺される。その老人はチョン・ウェンの父親だった。チョンは父親の仇を討つべく相棒のロンとともに旅に出るが・・・ 前作でプリンセス・ペペとして登場していたルーシー・リューが登場しないシャンハイシリーズなんて・・・と思っていましたが、そこはオーウェンのコメディセンスでなんとか切り抜けるんですがジャッキーはここのところをさりげなく「ペペは仕事を選ぶ進歩的な女性なんだよ。」と説明しているところがなんか納得というか的を得ていましたよ。そう、ルーシーはシャンハイシリーズじゃなく、チャリエンシリーズやキル・ビルを選んだんですからね。 話の展開はめちゃめちゃだと思うんですが、ジャッキーのカンフーが人を楽しませるカンフーに徹しているところがいいと思うし、オーウェンも自分のキャラクターってものを分ったうえでベタなギャグを言っているのもいいと思いますよ。 悪役もドニー・イェンと下手したらジャッキーより本当に強いんじゃないかって言うくらいで不足なし。実際、ネタバレ→ジャッキーと妹二人がかりで倒していたから←やっぱりドニー・イェンは強かったんだね。こんなドニーが敵のNo.2でアラン・カミングもどきのエイダン・ギレンが最後のボスだなんて納得いかなかったなぁ。アジアじゃ有名なドニーですらハリウッドじゃあまだまだ脇役扱い。改めてアジア人がハリウッドでトップスターになる大変さって奴を感じましたよ。 あと、前から気になっていたけど、ジャッキーのロン毛は似合わないと思う・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャッキー・チェン (チョン・ウェン) |
ちょっと若めだけど真面目そうなケイン・コスギで。 |
オーウェン・ウィルソン (ロイ・オバノン) |
軽そうな雰囲気の塚本高史で。 |
シューテム・アップ SHOOT 'EM UP (2007) | |
2008年6月 | |
やくざに追われる妊婦を偶然助けたスミス。しかし妊婦は出産して流れ弾に当たり死んでしまう。仕方なく赤ん坊を連れて逃げるスミスにハーツは次々と殺し屋を仕向けてきて・・・ クライヴ・オーウェン主演の無茶なアクション映画。 何もかもが無茶苦茶で久しぶりにバカみたいな映画を観たという印象で、とにかく敵も味方も派手に撃ちまくるくらいしか感想がありません。 子供を抱えて赤ちゃんプレイ専門の?娼婦モニカ・ベルッチと一緒に逃げ回るのですがポール・ジアマッティが元FBIの分析官だったということでどこにいるのか100発100中というところからして強引だし、ジアマッティたちが使う武器にわざわざ指紋認証機能使う必要があるのだろうか。といろいろ無理しているところがこの映画は面白かったりします。 そして後半いきなり銃規制の話まで飛び出てきたりして子供が狙われる真相が分かるのですがこれがまたものすごく強引過ぎてよくぞここまで無茶を通したと感心しました。 クライヴ・オーウェンも狙っているのか狙っていないのか分かりませんがスカしているところがいいですね。最後もあんな状態で格好つけてジアマッティと一騎打ちというところが笑えます。そしてただでさえバカみたいな内容なのにいちいち小さな笑いを入れてくるところがよかったです。 モニカ・ベルッチはキャーキャー言っていますが絶対に怖がっていないしどこかでこの状況を楽しんでいたと思います。でもさすがに歳をとった感じがしました。 ポール・ジアマッティは強がっているというか子供がダダをこねているようでもあり面白かったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クライヴ・オーウェン (スミス) | くたびれ具合が似ている気がする杉本哲太で。 |
ポール・ジアマッティ (ハーツ) | 渡辺いっけいあたりにお願いしたい。 |
モニカ・ベルッチ (ドンナ) | 「ゼブラーマン」の時のような鈴木京香で。 |
柔道龍虎房 柔道龍虎榜 (2004) | |
2008年8月 | |
柔道界を引退して雇われマスターとなったシト・ポウのもとにある日、トニーと言う男が勝負を申し込んでくるが相手にしなかった。同じ頃、日本で歌手になることが夢のシウモンがシト・ポウの店に現われ・・・ ジョニー・トー監督の柔道映画? チンピラ系のイケメンと爽やか体育会系イケメンの友情ものかと思いきや「エレクション」のルイス・クーがなぜかアーロン・クロックと歌手志望の女の子仲間にして町のやくざのボス的存在のキャラから金を巻き上げたりして黒社会もの?とも思ったりもするのですがそうでもなく。盗んだ金は全て博打で使って一文無し。とルイス・クーのやりたいことがさっぱり分かりません。 熱血柔道青年も何故一緒にいるのか意味不明で久しぶりに分からないと思える映画を観たという感じで、理解不能すぎて逆にじっくり観てしまいました。それでもやっぱり分からなかったのですが・・・ 歌手志望の女の子も家賃が払えないくて追い出されてルイス・クーのところに行き着くのですが、この娘が大家さんい怒られているのにカップラーメンをすすっているようながさつでデリカシーのない娘なのでまったく魅力がないんですよねぇ。 「姿三四郎」に影響されていることはよく分かるのですがジョニー・トーがこんな怪作を撮る人だったとは思いもよらなかったので衝撃を受けました。劇中で演歌を歌う人の必要性もよく分からなかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ルイス・クー (シト・ポウ) | やさぐれた感じが似合いそうな山田孝之で。 |
アーロン・クォック (トニー) | 純粋そうな上地雄輔で。 |
チェリー・イン (シウモン) | ベッキーあたりにお願いしたい。 |
THE JUON/呪怨 THE GRUDGE (2004) |
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2005年2月 | |
あの「呪怨」がハリウッドでリメイク。 ということで大筋は奥菜恵版の「呪怨」と同じなんですけどこれはすごいですよ。日本が舞台なのに日本人は完全にそっちのけ。あの家に外人一家が住むという設定がすでに強引だしサラ・ミシェル・ゲラーの通う大学もどこかおかしくってハリウッド映画だから当然と言えば当然なんですけどねぇ。がんばっている感じがすごいした刑事役の石橋凌が警察で一人っきりになったり伊藤美咲の役どころの人も巨大なオフィスビルに一人っきりになるわけがないところが一人になってしまうところもすごくシュールでした。サラ・ミシェル・ゲラーとその恋人ジェイソン・ベアの住んでいる家も純和風なのは分かるけど内装も純和風って・・・といちいち突っ込みいれたくなる作品でした。 一応恋愛部分も入れようということでハリウッド版は恋人を設定したと思うのですが、相手役が「ロズウェル」のエイリアンでお馴染みのジェイソン・ベア。正直この役はいてもいなくてもよかったと思います。でもバイト終わりの日本語の台詞「お疲れぇ〜。」は妙に自然で上手くて感心しました。 ラストはサラ・ミシェル・ゲラーが奥菜恵版の「呪怨」と同じことになったらどうしてくれようと心配しましたがその辺は一応オリジナルな感じで作られていたのでホッとしましたが、ネタバレ→伽椰子が殺された原因がしょーもないんですよね。ビル・プルマンのストーカーでこれが旦那に見つかって一家惨殺?みたいな自業自得なんですけどすごく唐突で呪い殺された人はお気の毒ですよ。← 伽椰子と俊雄くんは凶悪すぎて逆に笑えます。特にエレベータのシーンなんて徐々に近づいてくる俊雄くんに場内笑いが起きていましたもん。あ、俊雄くんはちょっと声が低くなって性格悪そうになっていたのもポイントかと思います。 伽椰子にやられる日本人の女の子が「パッチギ!」でスケバンからナースに転進した真木よう子なんですけど「パッチギ!」の時と全く違う好感度に満ちたいい子でこの真木よう子にはぜひとも今後がんばっていって欲しいです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サラ・ミシェル・ゲラー (カレン) |
ホラーちっくな顔をしている菅野美穂にも「呪怨」シリーズに出て欲しい。 |
呪怨 パンデミック THE GRUDGE 2 (2006) | |
2007年8月 | |
姉のカレンが放火し入院したとの連絡を受けアメリカから妹のオーブリーがやってくる。病院で会った記者のイーソンに事件の話を聞いたオーブリーだったがその直後カレンは伽椰子の呪いで自殺をしてしまい・・・ ハリウッド版「呪怨」の続編。 前作のサラ・ミシェル・ゲラーの妹が伽椰子の怨念を断ち切ろうとする話と、インター・ナショナルスクールの女の子達が悪ふざけであの家に入って呪われる話と邦題に付いている「パンデミック」は感染という意味らしいのですが伽椰子と俊雄くんもアメリカまで憑いていってワールドワイドな活躍を見せて盛りだくさんという感じなのですが正直詰め込みすぎという印象です。 伽椰子と俊雄くんも案外出番が少なくて何か物足りないというか「呪怨」なんだけど「呪怨」じゃない感じがしてもうひとつ迫力不足かなぁ?インターナショナル・スクールの地味な女の子の絶叫顔の方が伽椰子よりある意味怖かったし。 サラ・ミシェル・ゲラーの妹とエディソン・チャンのエピソードだけで十分よかったと思ったし、一番怖かったのはサラ・ミシェル・ゲラーが伽椰子にやられるところっていうのはやっぱり90年代後半「スクリーム2」と「ラストサマー」の二大スラッシャー・ムービーでやられてスクリーミングクイーンの異名をとっただけあって貫録勝ちでした。 今回、伽椰子の謎を追っていくうちに伽椰子の母親はイタコのようなことをしていたという謎が明らかになるのですがその母親がなぜか英語がペラペラをいう明らかに手を抜いているんじゃないかい?という設定がとっても気になりました。 話の作りも新しい試みをしているのは分かるのですが伽椰子の母親の流暢な英会話、インターナショナル・スクールの日本人女の子がアメリカ人の彼氏とラブホテルに行って伽椰子に襲われるというシーンがあったのですが制服着ているってことは高校生ってことだと思うのですがこれいいの?とかこういう小さいところの粗みたいなのが気になってしまいもったいない感じはしました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンバー・タンブリン (オーブリー) | 妹というキャラが合いそうな相武紗季で。 |
エディソン・チャン (イーソン) | なんとなくホラー顔の成宮寛貴で。 |
守護神 THE GUARDIAN (2006) | |
2007年2月 | |
伝説的な救難士のベンはある日、相棒を失ってしまう。やがて共感として復帰したベンのもとに高校の水泳チャンピオンだったジェイクという若者がやってくる・・・ ケヴィン・コスナーとアシュトン・カッチャーの「海猿」風感動巨編。 話はシンプルで物語のパートも大きく3つぐらいに分かれていて予想も大体つく(というか予告編を見ておけばほとんど内容がわかってしまう)から感動パートもそれほど感動しないのですがケヴィン・コスナーにはちょうどいい感じの大作で久しくヒット作がなかったコスナーでしたが昔ほどではないけれどようやく復活し始めたかなぁと感じました。 「海猿」風ですけどアシュトン・カッチャーのチームメイトが事故死したりすることはないのでもうひとつドラマチックさに欠けるところはあるのですが海のシーンは巨大なタンクを作ってそこで撮影したというからハリウッドは桁が違います。 アシュトン・カッチャーはこの映画の場合イマイチパッとしないというか一応水泳チャンピオンだったけどわけありでこの世界に入ってきたという設定があるのですがそういう心の傷みたいなところが伝わってこなかったのでシリアスものはもう一歩がんばれという感じでした。 後半救助中に閉じ込められてアシュトン・カッチャー絶体絶命というシーンは「♪信じよーうー」と伊藤由奈の海猿のテーマソングがやっぱり頭の中で流れるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ケヴィン・コスナー (ベン・ランドール) | 海の男というイメージの岩城滉一で。 |
アシュトン・カッチャー (ジェイク・フィッシャー) | 加藤晴彦あたりでちょうどいいと思う。 |
主人公は僕だった STRANGER THAN FICTION (2006) | |
2007年5月 | |
友達もいなく毎日規則正しい生活をしている国税庁の会計検査官のハロルド・クリックはある日突然自分の行動をナレーションする声が聞こえるようになる。やがてその声はハロルドが死ぬことを予言し・・・ ウィル・フェレル主演の大人のファンタジック・コメディ。 ウィル・フェレルものは大物と共演していないと日本公開されないという欠点があってこの映画はエマ・トンプソンとダスティン・ホフマンが共演しているから公開されたんだろうなと思います。この二人のやった役が別の俳優だったらきっと未公開になったんだろうなぁ・・・ 映画の方はウィル・フェレルは最初ただ規則的に働いていて楽しみも友達もいないロボットのような生活を送っているので、無機質な感じをスタイリッシュに表現してビジュアル的にもよかったと思いますし、自分にしか聞こえない声に一人悪態つくというエキセントリックな役は普通のイケメン俳優がやると無理しちゃっているなと感じるのでウィル・フェレルにぴったりでした。 エマ・トンプソンの演じたカレン・アイフルという作家も一人ギスギスしたキャラなのですがそれがかえってアクセントとなっていてよかったし作家の仕事ぶりを目の前で見たことがないので何とも言えないのですが、ティッシュに唾を吐いてそこにタバコを押し付けて消すというどことなく作家がやりそうな行動や最後に下した決断も個人的には気に入っています。 今回一番よかったのはマギー・ギレンホール。いきなりウィル・フェレルにブーイング浴びせる登場シーンから魅力満載で今まで彼女の出演作品は8割は観ていると思うのですがこれが一番ですね。インディペンデント映画で主役をやったと思えば、クリスチャン・ベール版「バットマン」ではケイティ・ホームズの役引き継いだりジャンルに囚われない幅の広い活躍に今後も注目していきたいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウィル・フェレル (ハロルド・クリック) | 尾美としのりならこういう役が出来ると思う。 |
エマ・トンプソン (カレン・アイフル) | 戸田恵子がイメージにぴったり。 |
ダスティン・ホフマン (ジュールズ・ヒルバート) | 最近のダスティン・ホフマンはどことなく高橋英樹化している気がする。 |
マギー・ギレンホール (アナ・パスカル) | 木村佳乃は意外とこういう役のように豪快な気がする。 |
JUNO JUNO (2007) | |
2008年6月 | |
16歳の高校生のジュノは妊娠をしてしまい中絶を決意するが考え直したジュノは子供を養子に出そうと理想的なローリング夫妻を見つけるのだが・・・ アカデミー賞の脚本賞を受賞して童顔のエレン・ペイジも主演女優賞にノミネートされた話題のドラマ。 日本だったら「14才の母」のように家族が頭ごなしに中絶しなさい。と言われ妊娠した本人は私が産んで育てます。みたいな重苦しい雰囲気になるのにさすがアメリカからっと爽快に描いています。 エレン・ペイジが育てられないからと割り切ってあっさり養子に出すという決断とそれを普通に受け入れる親というところが辛気臭くなくてよかったです。戸田恵子みたいな継母もジュノの味方で検査技師の失礼な発言にズバッと言い返すところなどは気持ちがいいです。 里親のパーフェクトカップル、ジェニファー・ガーナーとジェイソン・ベイトマンも個性的。ジェニファー・ガーナーは理想が空回りして頭の中で色々と完璧なことを考えて実践しているのですがそれを旦那に強要すると旦那は引きますよ。と思っていたら案の定、夫婦の間に微妙な空気が流れますし。こういうのは一方が盛り上がるともう一方は盛り下がるものなのです。しかも今回のジェニファー・ガーナーは顔つきがちょっと怖かったです。 テンションが下がってしまった旦那のジェイソン・ベイトマンは妻が外出中にこっそり自分の趣味と楽しんでいてそれぐらい堂々と嗜めばいいのにと思ったのですがその趣味といったらホラー映画鑑賞。しかも好きな作品がハーシェル・ゴードン・ルイスというところがマニアックでそれならこっそり観るのも妙に納得してしまいました。 主演のエレン・ペイジはちょっとオタクよりな感じでふてくされた感じの表情でシニカルなのですが好感度があるところが不思議です。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
エレン・ペイジ (ジュノ・マクガフ) | 「転校生」の時の小林聡美がぴったりです。 |
マイケル・セラ (ポーリー・ブリーカー) | そして相手役も「転校生」の時の尾美としのりがイメージにぴったりです。 |
ジュリー&ジュリア JULIE & JULIA (2009) | |
2009年12月 | |
さえないOLのジュリーはある日、伝説的料理権研究家のジュリア・チャイルドの料理本に載っている500種類以上のメニューを1年かけて作りブログに載せるという決意をするのだが・・・ 実話でベストセラーな話をメリル・ストリープとエイミー・アダムスで映画化。 別々の話を上手い具合に見せてくれるので一粒で二度美味しい感じでメリル・ストリープもエイミー・アダムスも上手いと思うのですが、メリル・ストリープのおばさん役がこういう何にでも首を突っ込んでくるおばさん、いますよね。という感じでものすごく鬱陶しかったです。あの甲高いしゃべり方も生理的にちょっと受け付けない感じです。多分約作りは完璧なんだと思いますが・・・ 旦那役のスタンリー・トゥッチはこれでもかというくらい妻を愛していていい人過ぎるなと思いました。 エイミー・アダムスの役は現状を打破するために無謀だと思えることってやりたくなってそれを実行しかつやり遂げたというところが好感が持ててよかったです。メリル・ストリープの役はいいからいっそのことエイミー・アダムスのパートだけで一本の映画として完成させた方が個人的にはよかったかなと思います。 料理の作り方が順番に作っているから実際のところでは例えば枝豆の章だったらしばらくは枝豆料理が続くってことですよね。嫌いな食材ゾーンに入ったらきっと数日間は罰ゲームみたいな地獄の日々が続くのだろうなぁと思いました。 エイミー・アダムスの親友に「24」でお馴染みのクロエが出ていました。相変わらずシニカルというかドライな感じなのですが、こういうタイプの映画ではよく見かけるようになりました。ドライな親友と言うポジションをゲットですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
メリル・ストリープ (ジュリア・チャイルド) | 気のいいおばさんという感じの岡本麗で。 |
エイミー・アダムス (ジュリー・パウエル) | 菅野美穂あたりがやったらますます好感度が上がりそう。 |
シュレック2 SHREK 2 (2004) |
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2004年8月 | |
シュレックとフィオナ姫は姫の故郷の国に帰るのだが、シュレックのその姿を見た国王は激怒し暗殺者のネコを雇いシュレックを亡き者にしチャーミング王子と結婚させようとするのだが・・・ 前作より毒っ気が若干薄れた気はしないでもないけど、大人のアニメって感じでやっぱり楽しかった。 もうアントニオ・バンデラスの長靴をはいたネコ、よかったです。毛玉を吐くシーンなんかのバンデラスのアフレコを想像するだけで楽しい気分になれますしネコなのにセクシーさをアピールするところもバンデラスらしいんですよね。最後もネタバレ→リッキー・マーティンの「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」←歌っちゃってるし。 それに意地悪なチャーミング王子の声の吹き替えにルパート・エヴェレット以外いないんじゃないかって思うくらいはまっていていい感じ。この人をキャスティングした人センスあります。 今回もパロディ満載で特に気に入ったのがピノキオがネタバレ→捕まったシュレックを救い出す時の「ミッション:インポッシブル」のパロディ。←例のテーマ曲に乗ってピノキオの体の特徴を活かしたシーンはよくぞ思いついたって感じだしクッキーマンの活躍も好きです。 劇中シュレックがフィオナ姫のためにとある薬を飲んだら人間の姿になって街中の人たちはうっとり・・・ってなるけどこのシュレックかっこいいですか?なんか浜ちゃんみたいなんですけど。(浜ちゃんと言えば役者の時に濱田雅功としているところが小憎らしい) 公式ページのキャラクター紹介に各キャラの壁紙が用意されているんですけどシュレックってかわいくもないしかっこよくもないから実用性かなり低そう。使えるのっていったら長靴をはいたネコとクッキーマンくらいじゃない?バー”毒リンゴ”のママの壁紙なんて絶対使わないと思う・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
シュレック3 SHREK THE THIRD (2007) | |
2007年7月 | |
シュレックとフィオナは幸せに暮らしていたがある日、国王が倒れ後継者にシュレックが指名されてしまう。王様になりたくないシュレックはもう一人の正式な後継者アーサーの存在を知ると早速旅にでるのだが、チャーミング王子が密かに王国を狙っていて・・・ 人気CGアニメシリーズ第三弾。 前作はバンデラスの長靴をはいた猫が新キャラクターとして加わってかなり面白くて今回はジャスティン・ティンバーレイクが加わってお世継ぎ騒動勃発ということで楽しみにしていて、確かに上手く作ってあるのですが今回はあまりテンションが上がらずちょっと拍子抜けといった印象でした。 「シュレック」シリーズの楽しいところは毒っ気を含ませたヒット映画のっパクリを下品じゃなくスマートに笑いにもっていくところで、あの映画のこんなシーンが使われているというところを発見するのが楽しかったのですが今回はほとんどなくて個人的にはがっかりしました。(例えばクッキーマンが「ミッション・インポッシブル」でトム・クルーズがピアノ線で吊られるシーンをやってみたりするところや「ゴーストバスターズ」かな?巨大化するところなんかは相当気に入っているのですが) それにフィオナはネタバレ→やっぱり一度は人間の姿に戻って欲しかったのですが今回それもないのでずーっとオーガ夫妻を見続けてるのも疲れます。← ルパート・エヴェレットのチャーミング王子だけは一人パワーアップした感があってチャーミング王子の出てくるシーンはと白雪姫がものすごく性格悪いところは面白かったです。 全体的に物足りない感じがする中、といいつつも最後はさりげなく感動してしまいやっぱり「シュレック」シリーズはよく出来ているんだなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
シュレック フォーエバー SHREK FOREVER AFTER (2010) | |
2011年1月 | |
フィオナや子供たちと幸せに暮らしていたシュレックだったが、かつて怪物として恐れられた日々を懐かしく思っていた。そんなある日魔法使いのランプルスティルスキンが一日だけ過去に戻れると言う話を聞き契約書にサインをするのだが・・・ シュレックもシーリーズ最終章しかも3Dで。 前作は期待していたわりには内容は普通で、今回はあまり期待していなかったのですがやっぱり内容はよくある3Dを売りにした分、中身が薄い感じの残念な映画になっていました。面白かったのは2作目までですね、完全に。 何が悪いかって毒っ気が全くないんですよね。 2作目までのあのシニカルなひねくれさ加減がシュレックならではの持ち味だったのにそれがないから可愛くないキャラクターがインチキ魔法使いの陰謀に巻き込まれて幸せって割と近くにあるものなんだな。といういかにも教訓めいた内容になっていたのが中途半端な気がして残念でした。 唯一毒の塊みたいなクッキーの生物がパラレルワールドでしかも戦いに勝ち抜いて、顔の傷なんかもうっすら出来ていて、何となく いい仕事してますという雰囲気もかもしだしていてクッキーマンだけはよかったです。 あと。女オーガの声に「glee」でスー・シルベスターでおなじみの人が声を担当していて笑いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
ショウタイム SHOWTIME (2002) |
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2002年12月 | |
ひょんなことからベテラン刑事と俳優志願の警官がコンビを組み、テレビに密着取材されてしまう様を描いたアクション・コメディです。 もちろんベテラン刑事ミッチにデ・ニーロ、おちゃらけ警官トレイにエディ・マーフィ。そして敏腕テレビプロデューサーのチェイスにレネ・ルッソという見た目そのまんまの配役。なので面白みがないというか斬新さがないんですね。 しかもデ・ニーロががんばってコメディやってますって感じが見え見えなんでつらいです。 ミッチがメインの番組でトレイの方が人気者になる訳なんですけど、普通の映画なら嫉妬する所ではあるんですが、ミッチは全く嫉妬しないので話が膨らまないんですよね。 逆にテレビに出たくないミッチと視聴率の為にミッチをテレビ映えするように奮闘するチェイスのやり取りは結構楽しめましたけどね。こっちをメインに話が展開した方がもうちょっと面白かったと思いますよ。 あと、一応悪党が出てくるんですが、やっぱりしょぼかった。メインがこの3人だからしょうがないんですけどね。エディ・マーフィーの役をどうせなら、マーティン・ローレンス級の俳優に落とせばもうちょっとなんとか面白くなったと思うんですが・・・ |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ロバート・デ・ニーロ (ミッチ・プレストン) |
顔がちょっぴりデ・ニーロ似の西川のりお。 |
エディ・マーフィ (トレイ・セラーズ) |
TIMのゴルゴ松本で。目立つの大好きって感じで。 |
レネ・ルッソ (チェイス・レンジー) |
敏腕テレビプロデューサーなんてトレンディーな役は浅野ゆう子でしょ。 |
昇天峠 SUBIDA AL CIELO (1951) | |
2009年11月 | |
新婚のオリベリオは幸せの絶頂だったが母親の危篤を知り実家へと戻る。財産を狙う兄たちに感づいた母親はオリヴェリエに遺言書を作るために町に行って欲しいと頼むのだが・・・ ルイス・ブニュエル、メキシコ時代のロードムービー。 コミカルなロードムービーかと思いきやシニカルな感じのコメディでした。危篤の母親の遺産を守ろうとする貧乏な好青年というところがブニュエルといえばブルジョア達が奇妙な出来事に巻き込まれるシュールな展開という今までのイメージしていたブニュエル作品と違っていて最初はちょっと困惑したもののブニュエルらしいシュールなシーンがあるも事実。 バスに同乗した気の多いセクシーダイナマイトな肉食系の娘さんに迫られてまさかの浮気。がその娘とキスをしたら口からりんごの皮が出ていてそれがお母さんのむいているりんごと繋がるというなんともシュールなシーンとかは観ていて不思議な気持ちになります。 そして今回はそんなシュールさよりも早く町に行かなければならないのに次々とバスが立ち往生してしまうまどろっこしい展開の連続でイライラ観ているこっちの方がオリベリオよりももどかしくなってしまうのですが、メキシコの濃い顔の人々がのんびりというか大らかというか土地柄が出ていて憎むに憎みきれないところも愛嬌であったりまどろっこしかったりもして・・・ 観る前から義足のおじいさんのシーンを聞いていて、バスの中で子供が走り回っていて義足にぶつかるのですが、そこでおじいさんが「義足が壊れるだろ。」というと母親が「だったら?」と言い、おじいさんが「不自由になるだろ。」という既に不自由なのにそんなことを笑い飛ばすシニカルさは聞いていた以上に間も絶妙で一番好きなシーンでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
オリベリオ (エリクソン) | 生真面目そうな青年の向井理で。 |
上流社会 HIGH SOCIETY (1965) | |
2010年10月 | |
トレイシーが再婚することになり隣に住むデクスターは気が気でない。そんな中、この結婚式を取材しにゴシップ記者のマイクとリズが現われて・・・ ビング・クロスビー、グレース・ケリー、フランク・シナトラ共演のゴージャスなミュージカル。 何度も観ているのですが、これは見た目がとにかくタイトルどおり「上流社会」といった感じのゴージャスさで、ダンスシーンはないですが十分面白いです。 ビング・クロスビーのところにやってくる親友のルイ・アームストロング(本人役)がテーマソング「HIGH SOCIETY」を歌いながらこれからすごいところのお話が始まりますよという感じで始まるところもつかみはOKという感じでいいですね。 内容は王道の恋のさや当てなので最終的にはどうなるか最後まで観なくても分かるのですが、配役もビング・クロスビーとグレース・ケリーが上流社会の人物という設定がはまりすぎているし、フランク・シナトラもゴシップ記者というちょっと俗っぽいけどいい人みたいなキャラクターが合っているし、クロスビーとシナトラがメインで歌うので歌のシーンも安心して観ていられます。 グレース・ケリーはさすがに品があって水着もオシャレですが、酒乱で飲みすぎると性質が悪いというコミカルなところもやってのけるところがものめずらしくてよかったです。これリメイクするなら絶対にコール・キッドマンあたりがやりそうだなとも思いました。 それにしても一度でいいからこういう贅沢な暮らしがしてみたいです。家はもちろん豪邸なのですが隣の家がどこにあるか分からないくらい敷地が広いんです。生まれ変わったら上流社会のひとになりたいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ビング・クロスビー (デクスター・ヘイヴン) | 上品な市川雷蔵で。 |
グレイス・ケリー (トレイシー) | 気の強いお嬢様という感じのする山本富士子で。 |
フランク・シナトラ (マイク) | 田宮二郎あたりにやってもらいたい。 |
少林サッカー 少林足球 (2001) |
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2002年7月 | |
「黄金の右」と呼ばれている人気サッカー選手ファンは、チームメイト、ハンの陰謀により右足を折られてしまう。 それから20年後、ハンはサッカー界の大物となり、ファンは彼の雑用係になっていた。ある日ファンは、少林拳を世界に広めようとする青年シンと出会い、彼の超人的脚力を目にしたファンは、彼とその仲間達にサッカーを教え込み大会に出場するのだが・・・ オープニングから笑わせてくれます。 サッカーのシーンは1/3位しかないんですね。でもこれ面白すぎ。「ムトゥ踊るマハラジャ」以来の劇場が一体となった笑いが起こっていました。 主役のチャウ・シンチーって41才なんですね。どうみても30才位にしか見えない。若いっすねー。 とそれはさておき、序盤に出てくる謎のドレミの歌を歌う少年。この少年は何者?っていうかこの少年異様なまでのなで肩、口紅を塗った唇、微妙に生えているヒゲ、この少年は人間というより何かの生き物って感じがしますね。 日本人なら絶対えなりかずきにやってもらいたい役どころです。 ハンが靴を脱ぐと靴下に穴があいている所なんかは、ハンの表面的なことしか見ない性格がよく描かれていると感じましたね。ちょっとした事だけどそういう細かいディテールがちゃんとしているって大切ですね。 この映画で最強なのは、やっぱりサッカーボールでしょ。あれだけすごいシュートされても破裂しないボールって・・・ ほかにもムイの顔の吹き出物はなんでなくなっちゃったんだ?とか、いろいろつっこみ所はあるけど痛快でしたね。 少林チームの準決勝戦の相手にカレン・モクとセシリア・チャンがちょい役で出演。しかもなぜかヒゲが生えている。 最後に結構やりすぎな所が結構あるけど、ここまできたらネタバレ→ハンが最後に逮捕されちゃうけど懲役5年っつーのが中途半端。ここまできたら無期懲役位いってほしかったな。← |
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日本人バージョンはこの人で!! (お笑いマンが道場出演者で) |
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チャウ・シンチー (シン) |
お笑いマンが道場に出てなかったと思うけど、風見しんごで。(いやお笑いマンが道場っぽいんで) 鉄の頭には富永一郎、旋風脚には鈴木義司でいけたらなお良し。 |
ン・マンタ (ファン) |
監督役にはやっぱり司会者の柏村武昭にやってもらいたい。 |
ヴィッキー・チャオ (ムイ) |
ヒロインにはもちろん川島なお美で。設定は饅頭屋じゃなくてワイン専門店で。 しかし風見しんごと川島なお美、微妙な組み合わせだ。 |
少林寺三十六房 少林三十六房 (1977) | |
2008年10月 | |
清のティエン将軍の圧制に苦しめられているとある町で、学生のリューはスパイ活動を行っていたがティエン将軍に知れ渡り父親や仲間が殺されてしまった。命からがら逃げ込んだ少林寺でリューは復讐のために修行を始めるのだが・・・ 「キル・ビル」のクレイジー88のリーダーやパイ・メイ役でおなじみのゴードン・リューことリュー・チャーフィーが約30年前に主演したクンフー映画。 クンフーも習う前の将軍の横暴さと残虐さがコテコテでそれに苦しむ民衆みたいな構図がこういうタイプの映画ならではという感じがして懐かしいです。 復讐ものなのですが少林寺での修行がメインでいつに格闘シーンが始まるのか気になって仕方がなかったのですが修行のシーンも体張っていますという幹事が伝わってきて面白い。というか感心しっぱなし。頭突きだけの房やら手首だけを鍛える房とか鍛えるところがピンポイントでしかもこれだけで本当に強くなるの?と思ってしますのですが、後半、町で将軍の右腕が庶民をいたぶる場面に遭遇。ようやく修行の成果を発揮できる時なのですが、それぞれの修行でやったことがちゃんと活かされていて感動します。やっぱり何事も「小さなことからコツコツと」は大切です。 さすがに強くなったからと言って一人で大群に勝てるわけがないので腕っ節の強そうな若者を仲間にして将軍に立ち向かうところも少林寺に入る前は学生だったので頭が切れるところもポイントです。 最後の将軍との一騎打ちはあっさり勝ってしまってちょっと物足りない感はあるのですが、将軍が弱いのではなくゴードン・リューが強すぎるからだと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (「20世紀少年」の出演者で。) | |
リュー・チャーフィ (リュー・ユテ) | 少林寺的なことがもしかしたら意外と似合うかもしれない妻夫木聡で。 |
ロー・リエ (ティエン・タ) | 将軍顔の渡辺篤史で。 |
ショーン・オブ・ザ・デッド SHAUN OF THE DEAD (2004) |
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2005年3月 | |
ショーンは恋人とのデートはいつも同じパブで親友のエドも一緒。ついにはリズに振られてしまう。そんなショーンはエドとヤケ酒を飲み次の日目覚めると街にはゾンビが溢れていた・・・ 最近注目している作品が次々と未公開。この映画はせめてシネパトスあたりか渋谷のレイトショーで公開するだろうと思っていたので、そんなところがなんだか悔しいです。 前半は「ドーン・オブ・ザ・デッド」のような流れを見せつつちょっとひねりを効かせているところが感心します。主人公のショーンは一応就職しているけどバイトの男の子に馬鹿にされるけど本人的にはやる気はないし、親友のエドはショーンの家に転がり込んで一日中テレビゲームばかりやって働く気なしの今話題のニートな奴でこういうタイプを主人公に持ってくるところがイギリス映画っぽいなと思いました。 ショーンとエドは母親とリズを助けに彼女たちの家に向かいなんとか逃げ出そうとするのですが目的地のパブはゾンビ達でいっぱい。そこでショーンたちはゾンビのふりをしてやり過ごすのですがこれが馬鹿馬鹿しくて笑っちゃいます。ショーンなんて普段の歩き方がすでにゾンビ歩行なので違和感ないのもすごいです。でもこのゾンビのまねをしてやり過ごすって馬鹿馬鹿しいけど案外正しい行動だと思います。だってゾンビって生きている人間の見分ける定義なんてないし個人的にはゾンビって自分のより素早く動くことが出来てしゃべることの出来る物体が人間だと見極めていると思っていたのでこのゾンビのふりはすごく納得しています。 ネタバレ→最後のほうまでみんなやられなくてラストで母親から親友のエドまで一気にみんなやられちゃってしかも最後ゾンビになったエドを飼うという←いかにもイギリス的なユーモアありシニカルな面もある終わり方はハリウッド作品とはやっぱりちょっと違うなぁと思うのでした。 あ、「ラブ・アクチュアリー」で老ロック歌手をやったビル・ナイがショーンの義理の父親役で出ていたのにはびっくりしました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サイモン・ペッグ (ショーン) |
ワイドショーの司会をする恵俊彰と相変わらず食の仕事ばかりやっている石塚英彦のホンジャマカの二人を思い出してしまい・・・ |
ニック・フロスト (エド) |
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ケイト・アシュフィールド (リズ) |
なんかやけにチャキチャキしているところが麻木久仁子っぽくて。 |
女帝 [エンペラー] 夜宴 (2006) | |
2007年6月 | |
古代中国、、実の兄を殺し王座についた新皇帝のリーは王妃のワンも娶りついには甥の皇太子ウールアンをも暗殺しようと企んでいたが王妃ワンも密かにリーに復讐を企んでいて・・・ チャン・ツィイー主演のシェイクスピアの「ハムレット」をベースにしたもの。 序盤に新皇帝の手下達に襲われる皇太子のシーン。中国らしく竹林でのワイヤーアクションは「グリーン・デスティニー」を初めて観た時のような興奮がありました。 内容も嫉妬、裏切り、企みなんかのドロドロした要素がこれでもかというくらい出てきて悪くはなかったし、皇太子の婚約者は純粋に皇太子のことを愛するがゆえに起こすその行動一つ一つが王妃の目的達成の邪魔になってしまうところはイラッとするのですが復讐より愛の力の方が強いと捉えればありふれているのですが面白いし、その父親もこの復讐を機に自分の息子を皇帝の座に着かせようとしてかえって息子にまでこの企みに巻き込まれていってしまうという点で実はこの親子に絡んだところが好きだったりするのですが肝心のチャン・ツィイーが嫌な女になればなるほどただのヒステリックな小娘に見えてしまいやっぱりチャン・ツィイーにはこういった役はまだ早いなぁという感じがしました。 恋心を抱いている皇太子の婚約者に軽く嫉妬して100叩きの罰を与えるところなんかを見るとコン・リーの方が残酷なことをさらっとやってのけ平静を装う姿が簡単に想像できるだけにここはストレートに主役はコン・リーにやってもらいたかったですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
チャン・ツィイー (王妃ワン) | イメージは菅野美穂といった感じ。 |
ダニエル・ウー (皇太子ウールアン) | 戦う気はありませんという雰囲気の堺雅人で。 |
グォ・ヨウ (新帝リー) | 三上博史あたりに腹黒い皇帝をやってもらいたいで。 |
ジョンQ−最後の決断− JOHN Q (2002) |
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2002年12月 | |
ジョンは貧しいながらも家族3人で幸せに暮らしていた。ある日、野球の試合中に突然息子のマイクが倒れ病院に担ぎ込まれる。心臓病のマイクの助かる方法はただ一つ、心臓移植だけだが、そんな金もなくついには病院を追い出されそうになる。切羽詰ったジョンは、病院を占拠しマイクの手術を要求するが・・・ 「もう一度オスカーをあげたい」とたしかCMで言っていましたけど、たしかに良かったデンゼル・ワシントンの演技。あと、脇役の俳優陣もぴったりはまっていて良かったです。 アメリカの保険事情ってやつですか?そんなテーマに目をつけるとはさすがニック・カサヴェテスだと思いましたね。だけどイメージ的にニックの映画は、ハードなイメージがあったんですが、今回は意外とそうでもなかったな。 あえてケチをつけさせてもらいますと、病院を占拠したジョンと人質の人達が仲良くなるわけですが普通そんなことあるかぁ?と思ってみたりもして。 あと、あのラストはちょっと甘いかなって感じがしましたけど。 しかし、レイ・リオッタ。やっぱり面白いわ。あんなにオーラがないのに存在感があるなんてめずらしいですよね。しかも最近はギャフンと言わされる役ばかりでね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
デンゼル・ワシントン (ジョン・Q) |
山本太郎で。(ただし10年後) 10年後なら熱血漢あふれる父親役を演じてくれそう。 |
ロバート・デュヴァル (グリムズ) |
いい刑事役は、いかりや長介しか思い浮かびません。 |
ジェームズ・ウッズ (ドクター・ターナー) |
外科部長といったら長塚京三でしょう。 |
アン・ヘッシュ (レベッカ・ペイン) |
冷血な院長役が似合いそうな秋本奈緒美で。 |
レイ・リオッタ (モンロー) |
萩原流行で。異様なテンションがね。 |
シリアスマン A SERIOUS MAN (2009) | |
2011年3月 | |
ごく普通の大学教授が次第にどん底に追い詰められていくコーエン兄弟の話題作。 この映画、去年のアカデミー賞にノミネートされたんですよね。ここのところアカデミー賞にノミネート連発しているのですごいんでしょうけど、やっぱり苦手です。コーエン兄弟作品は。 今回もユダヤ人のコミュニティーを中心とした特殊な話というただでさえとっつきにくいというのに、画がものすごい地味なんです。知っている人が2人くらいしか出ていないししかも名前も性格にはわからないし・・・。案の定途中で眠くなりました。 そして主人公の顔が常に不満を持っていそうな顔つきなので次から次へと不条理な出来事が起きてもちょっと同情しにくいのが玉に瑕。この辺がコーエン兄弟テイストであまり好きになれないところなんだろうなと思いました。 でも後半というかクライマックスのネタバレ→竜巻が起きて、主人公たちのオチというかそれぞれの決着もついていない感じの終わり方←については独創的で、この部分に限っては面白いなと思うのでした。 感想も少なくてすいません。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・スタールバーグ (ラリー・ゴプニック) | ついてない感じのドランクドラゴンの鈴木拓で。 |
シリアナ SYRIANA (2005) | |
2006年3月 | |
中東の石油を巡りCIA、巨大石油会社、中東のとある国の思惑が交錯する政治サスペンス。 CIAや巨大石油会社の陰謀めいたことが次々と繰り広げられるのかなぁと思っていたらCIA諜報部員、石油アナリスト、石油会社に雇われた弁護士にやがてネタバレ→自爆テロリストになる←パキスタンの青年と4つのエピソードが絡み合い最後に上手い具合にリンクするという作りになっているのですが政治が絡むと聞きなれない政府機関の略語なんかがバンバン出てくるし結構場面転換が激しいのでちょっと置いていかれ気味です。 「トラフィック」の脚本家が監督したそうで確かに群像劇でそれらしいところがあるのですが「トラフィック」よりドラマ性が薄いし、陰謀といっても各自が行動した結果がああいう風になっただけの印象で期待していた内容(誰かがこの状況打破しようといろいろと奔走するけど、結局黒幕に潰されるという内容を期待していた。)と違かったですね。 内容だけなら劇場で売られているプログラムの方がいろいろ詳しく解説されているのでいつもは映画を観終わってからプログラムをさらっと眺めているのですが今回は先に軽く眺めてよかったなぁと思いました。 ジョージ・クルーニーはこれでアカデミー賞の助演男優賞を獲ったのが意外でした。個人的にはやっぱり「クラッシュ」のマット・ディロンの方がよかったなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョージ・クルーニー (ボブ・バーンズ) | 上川隆也あたりにやってもらいたい。 |
シリアル・ママ SERIAL MOM (1994) |
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2002年2月 | |
キャスリーン・ターナーの怪演の一言につきる、痛快ブラック・コメディ。 キャスリーン・ターナー、当時40才。みごとなおばさん体系を堂々と披露してくれて、しょっぱなから彼女やってくれます。 だっていきなり、「ウィ!ウィ!」(鳥の鳴きまねだ)だよ。 ルールを守らない奴は、ママに殺されてしまうんだもん。 例えば、レンタルビデオを巻き戻さない奴。(ラム肉で撲殺!!)自分の娘と付き合っているに他の女といちゃつく娘のボーイフレンド。(火かき棒で刺殺!!)などなど・・・ これって、実話なんだけど、マジですか? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キャスリーン・ターナー (ビバリー) |
ずばり、浅野ゆう子。いいかげんにトレンディ路線を捨てて、イメチェンをはかってもらいたい。(下っ腹も出ていることだし) 「だっしょ!」なんて言ってる場合じゃないぞ! |
シリアル・ラヴァー SERIAL LOVER (1998) |
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2004年6月 | |
クレールは35才の誕生日の前日付き合っている男たちの中の一人と結婚をしようと男たちを集めた。しかし偶然その中の一人を殺してしまう。やがてさらに偶然が重なり次々と男たちを殺してしまう。街では強盗事件が発生して刑事のセリエが何度となくクレールのもとに訪れ彼女は絶体絶命のピンチに・・・ フランスのブラック・コメディというかナンセンス・コメディというか。主人公クレールの家に次々と集まってくる男たちの”図”から映画は始まりますが、えっ?このよく見ると光浦風のしかも胸の谷間に年齢を感じずにはいられない女子のどこにこれだけ男たちを集める魅力が?と疑問を残したまま見始めたけれどこれ結構面白いです。 まず、クレールの家の内装がジャン・ピエール・ジュネ&マルク・キャロ風の毒っ気のあるダークな雰囲気でありながらどこかおしゃれなセットがよかったし、やっぱり偶然が重なり次々に死んでいく恋人たち、それを隠そうとするクレールの必死さが面白い。たしか最後の方の彼氏なんてなぜか頭の上にアイススケートの靴が突き刺さってその上にまたなぜかボーリングの球が落ちてきて死んじゃうんだから本当にお気の毒。って意外とあっさり恋人が死んじゃってこの先どうするの?と思ったら後半は妹を巻き込んでの死体の隠ぺい工作。ここまでくるとクレールも度胸が付いてきてなぜかいい女に見えてくるから不思議だ。 結局ネタバレ→刑事もクレールに惚れて見逃すわけだけど←この刑事までもクレールに惚れたと瞬間我に返り(結局知らず知らずのうちにクレールの虜になっていたのか?)なんでこの女はそんなにモテモテなのかと疑問に残る不思議な映画なのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ミシェル・ラロック (クレール) |
松下由樹で。コントのノリでやっていただきたい。 |
アルベール・デュポンテル (セリエ) |
渋い刑事で決めてもらいたい、岩城滉一で。 |
死霊のえじき DAY OF THE DEAD (1985) |
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2004年4月 | |
人間達は地下に追いやられていた。サラはゾンビにならない研究をローガンはゾンビを調教する研究を行っていたが軍人のリーダーに研究の成果が出ないことを責められ次第に科学者達と軍人達の対立が色濃くなっていく・・・ ゾンビ三部作もこれにて一応完結でゾンビのメイクがさらにリアルになり期待をして観たけれど、意外とゾンビの登場シーンは少なくむしろ科学者と軍人の対立に焦点が置かれてなんか物足りない感じ。 くだらないことで対立しあう人間の愚かさはわかっているから(前作では暴走集団がもう価値のない金や宝石を強奪して喜んでいるとか)じゃんじゃんゾンビを登場させてバンバン倒してスッキリしたかったなってのが正直な感想。ヒロインのサラだって学者なのにばっちり戦闘もこなせるんだからさぁ。 劇中ローガンがおとなしいゾンビを飼いならすところはコメディタッチで今までになかった展開で斬新。このゾンビの名前もバブなんてちょっとかわいい名前でウォークマンでたしかベートーベンを聴きちょっぴり悦びを覚える様は微笑ましいのであります。後半ローズの怒りを買ったローガンが殺され最後はバブが憶えたての拳銃でローズを撃つというなんとも普通のB級映画になっちゃっているところが残念。結局第二部の「ゾンビ」が一番好きかなぁ? |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ロリ・カーディル (サラ) |
ちょっとした学者とか医者の役をよく見かける沢口靖子で |
ジョセフ・ピラト (ローズ) |
嫌われるタイプの役をよくやる東幹久あたりで。 |
リチャード・リバティー (ローガン) |
人情味溢れるおじいちゃん学者が似合いそうな小林桂樹で。 |
ハワード・シャーマン (バブ) |
ちょっとメイクしたらそのままゾンビ役いけちゃいそうな阿藤快で。 |
死霊のはらわた THE EVIL DEAD (1983) |
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2003年8月 | |
古びた貸し別荘別荘にやって来たアッシュら5人組みは地下倉庫でテープレコーダーを見つけ再生させてしまう。それは死霊を目覚めさせる呪文が録音されていた。 やがて一人また一人と死霊に身体を乗っ取られてしまい・・・ 以前から観たいと思っていた「死霊のはらわた」をついに観ることができました。 一言で言い表すなら「いろんな意味ですごかった。」ってところでしょうか。何がすごいかって悪霊に乗っ取られるとなぜか外見がゾンビみたいになっちゃって、身体をバラバラにしないと死なないという強引な設定や顔面にかかった大量の血が次のカットになったら血がほとんどなくなってたりするのもすごいけど、そんなゾンビ役をやった俳優達が、本人がやらなくてもいいところを低予算映画だったらしく女優さん自らがやっているところがすごかった。なんてったってゾンビになる前となった後じゃ本人って全く区別がつかないんですもん。 メイキングを観たら、息を吸いながら声を出してと指示をされその通りにがんばる女優達に俳優魂を観たのでした。 主人公のアッシュも情けなさ具合も最高で、親友が一生懸命戦っているのに自分は後ろでおろおろするだけ、しかもちゃっかり生き残っちゃうんですよねこの手のタイプは。 監督のサム・ライミのデビュー作がこの作品だなんてやっぱり一味違うなと思うのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ブルース・キャンベル (アッシュ) |
情けな系の野々村真で。 |
シルク SILK (2007) | |
2008年2月 | |
戦争から戻ってきたエルヴェは美しいエレーヌという娘と結婚する。やがて製糸工場で村は発展するが蚕が死滅しエルヴェははるか遠い日本に蚕を買い付けに行くことになるのだが・・・ フランスと日本を股に掛けたワールドワイドな恋愛もの。 最初はやだなと思っていた日本への出張が実際、仕事に行ったら美少女に一目惚れして自ら進んで美少女見たさに日本に出張するみたいな話でこれといった盛り上がりがないので悪くはないのですが感想がとても難しいです。 19世紀が舞台になっているらしいのですが相変わらず日本のシーンはこれは何時代?といった微妙なビジュアルだったりするのですが・・・ 個人的にはマイケル・ピットを始めて見た作品が「完全犯罪クラブ」でこちらは作品が好きじゃなくてライアン・ゴズリングとともにマイケル・ピットがちょっと苦手な印象だったのですがこの作品では意外とよかったのが一番ポイントで他の作品も時間があったら観てみたくなりました。 あとは中谷美紀が出番が少なかったのですが流暢な英語を披露していてびっくりしました。役所広司より英語は上手かったし高級娼館のマダムという役どころは最初どうかなぁ?と思っていたのですが気高い感じがマッチしていてよかったと思います。 あと、キーラ・ナイトレイはやっぱりコスチュームものがよく似合いますね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マイケル・ピット (エルヴェ) | 加瀬亮あたりにお願いしたい。 |
キーラ・ナイトレイ (エレーヌ) | コスチュームものが似合いそうな中越典子で。 |
シルバーホーク 飛鷹 (2004) | |
2006年9月 | |
普段は有名セレブのルル・ウォンもひとたび事件が起きるとシルバーホークとなり悪漢を退治していた。そんな活躍を快く思っていない警察はリッチマン警視を送りこみシルバーホーク逮捕に躍起になるがルルはリッチマンの幼なじみだった。そんな中、悪の組織デスクルセイダーが世界征服を企んでいて・・・ ミシェル・ヨーが製作総指揮も務めた痛快娯楽活劇。インタビューで何故この映画を作ろうと思ったか?の問いに、女性が活躍するアクション映画が少ないからと答えたミシェル姐さん。女仮面ライダーみたいでこれぞ香港活劇と言った感じで楽しかったです。 最初の小手調べのミッションっがパンダ救出なんですけど敵が弱すぎて物足りないものだからもっと戦いましょうよ。なんておねだりしたりして余裕過ぎます。余裕過ぎてミシェル姐さん戦闘シーンでは必ず「フォー!」と雄叫びを上げながら楽しそうに戦っているのがものすごく印象的です。 幼なじみのリッチマンはミシェル姐さんほど戦闘能力がないけど武道全般には精通していて必殺技もあっていざという時、頼りになるし三枚目なキャラなところが結構好感持てました。 悪役のデスクルセイダーのボスは腕は超合金で出来ていて見た目も「ロボコップ」のピーター・ウェラーぽくて隙がないようなんですけどこの手の映画ではお約束で油断しちゃってやられるというところも正しいB級映画だなと感じだし、都庁前をシルバーホーク姿のミシェル姐さんがバイクで疾走する姿はとか結構楽しく観てしまいました。 あと、ちゃっかり岩城滉一も出ているのですがデスクルセイダーに洗脳されていました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ミシェル・ヨー (ルル・ウォン/シルバーホーク) | 姐さんという雰囲気の浅野温子で。 |
リッチー・レン (リッチマン警視) | 岸谷五朗っぽい三枚目なところがありました。 |
ルーク・ゴス (アレグサンダー・ウルフ) | ちょんまげじゃないとどこかサイボーグっぽい松平健で。 |
シルミド SILMIDO (2004) |
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2005年1月 | |
実際にあった北朝鮮の金日成を暗殺するために密かに684部隊の特殊工作員となった男達の悲劇を描いた作品。 これが実話を基に作られているというのが信じられないけど684部隊の工作員達が死刑囚やらチンピラとか社会に見捨てられた男達で構成されているというのがさらに信じられず韓国も極秘とはいえとんでもないこと思いつくなぁ、いや、やらかしたなぁと思う。 工作員になった男達にしてみれば死ぬかそれとも工作員になり任務を達成し堂々と表の世界に名をはせるか選択肢は二つに一つだからこれは当然工作員の道を選ぶわけですけどこれは国家の極秘任務だから当然と言えば当然なんですが訓練がスパルタを通り越して生き地獄ですね。特に何をしたってわけもなくまずケツバットならぬ全身バットですから。 登場人物も工作員のリーダ格3人が寡黙で正義感の強い大杉漣似の奴、それを面白くなくライバル視する血の気の多い奴に、ちょっと年はいっているけど中立派で知恵袋的な奴とバランス取れてるしお互い過酷な訓練を耐え抜いてきたもの同士最後は友情で結ばれるところがいいじゃないですか。彼らは絶対逃げ出したり反乱を起こそうと思ったら起こせただろうけどそれをやらなかったということはやはり名誉が欲しかったのかな?そういう一途なところも好きです。 それに工作員の指導員をまとめる竹内力のような鬼軍曹が主人公カンの母親の写真を取り上げては破り捨てるようなとにかく酷い奴なんですけど最後、国から684部隊の抹殺を命じられた時も最後まで反対して684部隊をかばって実は彼らの事を思っていたというところに泣きました。この映画「兵隊やくざ」とか中島貞夫監督の映画の匂いがプンプンしてやっぱり男の絆はいいなぁと思うのでした。 観ていて684部隊は三年の間訓練したらしいのですが、みんな最初の頃とは比較にならないくらい体も引き締まって筋肉もちゃんと段階を踏んでついている(ように見せている?)ところは感心しました。 「MUSA」にもおいしい役で出ていたアン・ソンギがもうラスト切ないんですけどやっぱりこの人うまかったです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ソル・ギョング (カン・インチャン) |
やくざをやっても根はいい人に思える松方弘樹で。 |
チョン・ジェヨン (ハン・サンピル) |
主人公のライバルで血の気の多いこの役には渡瀬恒彦で。 |
アン・ソンギ (チェ・ジェヒョン) |
表情が見ていて切ない鶴田浩二で。 |
ホ・ジュノ (チョ) |
力也は絶対凶悪だと思う。 |
白い馬 CRIN BLANC: LE CHEVAL SAUVAGE (1953) | |
2008年8月 | |
馬飼い追われる野生の美しい白い馬のリーダーと心を通わせた少年だったが、やがて白い馬を狙い馬飼いたちが再び現われて・・・ カンヌで短篇グランプリを受賞した伝説的な作品。だそうです。 モノクロの映像に真っ白な野生の白馬とこんな美少年がいるのかってくらいの美少年が画になります。台詞はほとんどないのですが逆にそれがいいんですねきっと。美少年の妹とかも可愛らしかったし飼っているフラミンゴ?とかとにかく全てが絵になっています。個人的には短篇なのに軽く眠くなりましたが淀川さんが大絶賛するのも分かるような気がします。 白い馬は一度人間に捕まってしまって再び群れに戻るのですが群れには既に新しい馬がリーダーになっていて馬同士のケンカシーンもあったりするのですがこれはどうやって撮ったのだろうと不思議に思ったシーンのひとつなのですが本当、野生の馬同士のケンカなんですよね。結局群れを追い出されてしまう白い馬が切ないですがますます少年との絆が深まるところが絵葉書になりそうなシーンでなんとも美しかったです。 ラストはちょっと可哀想な感じもしましたがおとぎ話のようでした。人間は残酷ですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回は短篇なのでなし) |
白いカラス THE HUMAN STAIN (2003) |
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2004年7月 | |
ユダヤ人初の古典文学教授として教鞭をふるうコールマンは講義の最中に発した一言が差別的発言に受け取られ辞職するはめになってしまう。この出来事を作家のネイサンに作品として書くように依頼するが断られてしまう。このころコールマンはフォーニアという女性と出会いやがて恋に落ちるのだが・・・ アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンのラブシーンは無理あるだろうというイメージしかなかったこの作品ですけど、実は黒人なのに白い肌で生まれてきたコールマンの苦悩が描かれたヒューマンドラマでした。実際に当事そういう境遇に生まれてきてしまった人は黒人としての誇りを持ちながらも貧しい生活をしていくか、黒人としてのアイデンティティーを捨て白人として生きていくかどちらかを選んだらしいというからこれは苦悩したに違いないと思うのです。 コールマンは若い頃結婚を決めた相手に自分が黒人だという事実を知ったとたん別れを告げられた苦い経験があるから彼はユダヤ人として生きていくとこを決めたのに人種差別発言をしたといわれ大学をおわれる序盤はやるせなかったなぁ。 スランプに陥った作家でコールマンと友情を育むネイサン役にゲイリー・シニーズ。悪役癖がついてるシニーズのことだからホプキンスを裏切るんじゃあないかとハラハラしながら観ていましたけど最後まで友情を通すめずらしく普通の役でしたよ。そんなシニーズがホプキンスにダンスを誘われ照れながら踊るシーンはなんだかかわいかった。久しぶりのヒューマンドラマもなかなかいいもんだと思いましたけど、ゲイリー・シーニーズのハニカミながらダンスが観られてなんだか得した気分でした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アンソニー・ホプキンス (コールマン・シルク) |
知的な印象の石坂浩二あたりで。 |
ニコール・キッドマン (フォーニア・ファーリー) |
夏川結衣で。この人映画向きの女優だと思います。 |
エド・ハリス (レスター・ファーリー) |
「あなたの隣に誰かいる」で夏川結衣を追い回すサイコな役で共演済みの北村一輝で。 |
ゲイリー・シニーズ (ネイサン・ザッカーマン) |
ハニカんだらきっとかわいい哀川翔で。 |
シングルマン A SINGLE MAN (2009) | |
2010年10月 | |
大学教授のジョージは長年連れ添った恋人を突然交通事故で亡くし悲しみと決別するために自殺を決意するのだが・・・ デザイナーのトム・フォードが監督デビュー。 これコリン・ファースがアカデミー賞にノミネートされたりしてなかなか評判がいいみたいなので急遽観てみることにしました。 さすがトム・フォード、デザイナーだけあってとにかく画面がオシャレです。家具やらスーツやら色々なものが洗練されているという感じがしてどこかハイソな雰囲気のする感じがしました。 内容はゲイであろうとなかろうとパートナーを亡くして苦悩する人の話ですが、自殺を決めた日に限って学校ではさわやかな生徒が近づいてきたり、コンビニ風のスーパーではスペイン系のワイルドなイケメンに誘われたりして人生って皮肉と思わせたいのかなとも思いましたがあまりにも漫画的な展開がおかしかったです。シリアスなタイプの映画なので。 そんなゲイになる前の恋人?役にこの手のミニシアター系でものすごい存在感で賞を取る気満々のジュリアン・ムーアが耽美に登場。当然脱ぎのシーンはあるのかなと思いきやまさかの脱ぎがないとい展開に。こういう映画で脱ぐからジュリアン・ムーアの真価が発揮されるところなのに。トム・フォードはそこのところ分かっていないなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
コリン・ファース (ジョージ) | ふっと思いついたのが時任三郎。 |
シン・シティ SIN CITY (2005) |
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2005年10月 | |
フランク・ミラー原作の同名コミックから本人自身もロバート・ロドレイゲスと共同で監督し3つのエピソードを映画化。 もう「キル・ビル」以来の大ヒットでやっぱり面白かったです。印象的には「キル・ビル Vol.1」のバイオレンスと「キル・ビル Vol.2」のみ終わった後のじわじわくる感じのいいとこどりという感じ。 【EPISODE 1】奇跡の復活?ミッキー・ローク主演のエピソード。【EPISODE 2】絶好調のクライヴ・オーウェン主演のエピソード。【EPISODE 3】ブルース・ウィリスのエピソードと一見まったく関係ないように思えるのですが通行人レベルでたとえば【EPISODE 3】じゃ酒場にナンシーを探しにきたブルース・ウィリスという展開のなかにさりげなくミッキー・ロークが酒を飲んでいるだけという出ているさりげなく繋がっているザッピング感覚?という作りもすごく好きです。 今回は一番好きな【EPISODE 2】の感想を書きます。 クライヴ・オーウェンが彼女のブリタニー・マーフィーに付きまとうベネチオ・デル・トロを追っ払って尾行した先の娼婦街で事件に巻き込まれ娼婦達とともに悪徳警官に立ち向かうという内容なのですが、やっぱりクライヴ・オーウェンは観終わった後にいろいろ語りたい俳優の一人だなぁと思いました。なんというかビジュアル的hには本当マッチしているのですけど「クローサー」もそうでしたがなぜか毎回いい男ぶるキャラクターだし今回もハードボイルドのいでたち赤いスニーカーで思わず突っ込みを入れたくなっちゃうんですよねぇ。元恋人で娼婦街のボスのロザリオ・ドーソンにアドバイスをするも彼女から上から目線で軽くあしらわれたりしてそれでもデヴォン・青木に「俺はすばやくミホに指示をだした。」みたいなナレーションがいちいち入ってクライヴ・オーウェンらしさ全開で最近のクライヴ・オーウェンはやっぱり要チェックです。 デヴォン・青木も無言の殺人マシーンが最高で噂にはデヴォン・青木はすごいよ。と聞いていたのですが想像以上の活躍っぷりにもう大満足。この【EPISODE 2】は続編で再び登場するらしいし、フランク・ミラー曰くパート3じゃミホが大暴れするデヴォン・青木メインのエピソードがあるそうなのでまた新たなシリーズものが始まったかと思うと楽しみでしょうがありません。 |
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2回目のコメント | |
一回目観た10日後に二回目を観にいってしまいました。 やっぱり「殺人兵器ミホ・・・」とかいちいち語ってくれるクライヴ・オーウェンのナレーションやらデヴォン・青木のアクションにイライジャ・ウッドがサイドステップでミッキー・ロークに忍び寄ってボコボコにするとか相変わらず楽しかったです。 それに二回目はじっくりと鑑賞できたのでいろいろこの映画が好きなんだなというポイントがわかったような気がしました。何がツボかって【EPISODE 1】でさりげなくクライヴ・オーウェンがのミッキー・ロークのキャラクターを紹介するナレーションがあったり、【EPISODE 3】でジェシカ・アルバがブルース・ウィリスにステージから飛びついたらミッキー・ロークがヤレヤレといった表情をしたりとこのザッピング感覚がたまりません。 ほかにもゴールディ殺しの濡れ衣で娼婦達に捕まったミッキー・ロークが縄抜けしたらゲイルが「女王様の私が縛ったのに何故・・・」ていう台詞も本当コミックそのまんまという感じがしてやっぱり【EPISODE 2】のキャラクター達は愛すべきキャラばかりです。 全編通して登場のブリタニー・マーフィーもいろいろ観てきましたがいつもどこか抜けているアホな娘役ばかりやっているなぁ位の印象がなかったのですが今回のオールド・タウン上がりで男運のないウェイトレスがはまっていて初めてブリタニーっていいと見直しましたし、見直したといえばゲイル役のロザリオ・ドーソンも彼女の作品は今ひとつという個人的ジンクスを破りシン・シティはいろいろ見直したっていう人が結構いたところもポイント高かったところです。(もちろんデヴォン・青木も) 続編は一番好きな【EPISODE 2】キャラは再登場決定らしいので今から楽しみです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ミッキー・ローク (マーヴ) |
犯罪者顔の藤竜也で。 |
クライヴ・オーウェン (ドワイト) |
主役級じゃないんですけど主役を食ってしまう中丸忠雄で。 |
ブルース・ウィリス (ハーティガン) |
イメージは不器用ですから・・・の高倉健かなぁ? |
紳士は金髪がお好き GENTLEMEN PREFER BLONDES (1953) | |
2011年2月 | |
芸人で親友同士のドロシーとローレライのうちローレライは結婚するまで自由きままに暮らしていいた。そんなドロシーの目の前に、大富豪を名乗る男が現われて・・・ マリリン・モンローの魅力全開のミュージカル。 セックスアピールで男からものを貢がせるというキャラクター、これマリリン・モンローじゃなかったらぶっ飛ばしものですよ。というところがマリリン・モンローならでは。相棒のジェーン・ラッセルは割りと常識的で金より男という三枚目なキャラクターが好感持ててこちらの方が個人的には好きです。 がこのジェーン・ラッセルマリリン・モンローが訴えられそうになって(実際訴えられるのですが)まで彼女を擁護するところがちょっと理解しがたかったです。(真の女の友情というものはこういうものなんですかね。) あと肝心のミュージカルシーンはゴージャスな感じで楽しくてマリリン・モンローの声も甘くて特徴的名のですがやっぱりミュージカルってジュディ・ガーランドのように声量のある人に歌い上げてもらった方が盛り上がるなと感じました。 ネタバレ→ラストの二人ともいいお相手を見つけて何だかんだあったけど、ハッピーに終わって、終わりがよければ全て良しという展開はすっきりしていてよかったです。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェーン・ラッセル (ドロシー・ショー) | 肝っ玉姐さんという感じの京マチ子で。 |
マリリン・モンロー (ローレライ・リー) | 若尾文子あたりにお願いしたい。 |
新少林寺/SHAOLIN THE THREE MUSKETEERS (2010) | |
2012年1月 | |
中国各地で争いが続いていた清の時代、冷酷な侯杰は各地を震え上がらせていた。しかし腹心の曹蛮に裏切られ命を狙われ将軍の座を奪われて・・・ あの「少林寺」が帰ってきたという感じ?(「少林寺」が未見なので何とも言えませんが) アンディ・ラウが善悪両方演じるところが見どころですかね。極悪と言っても兄には逆らえず妻と娘も愛しているというそんな悪い人じゃないんのではという感じなので、あっさりニコラス・ツェーに裏切られるのですが、ニコラス・ツェーは豹変してからは「PROMIS」と同じような感じですかね。 衣装も宝塚風で極悪非道というより駄々っ子のように見えるのはアンディ・ラウを敵に回しているからだと思います。 中盤から出てくる少林寺の料理版のジャッキー・チェン。すごいシリアスな感じの香港アクションという感じだったのにジャッキーが出てきたというよりジャッキーのシーンだけコミカルになって個人的には別の人にやってもらいたかったです。全体の雰囲気のがちぐはぐになってしまっていた気がします。 ただアクションシーンはさすがで、少林寺のナンバー2栗の人がなんだか味のある顔で目が釘付けになりました。このキャラもコミカルなんですが、ジャッキーのような感じじゃないので、やっぱりジャッキー・チェンという人はコミカルさで本領が発揮できる人なんだろうなと思うのでした。 それにしてもアンディ・ラウ50歳には見えません。これは見習いたいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (侯杰/浄覚) | イメージは唐沢寿明という感じで。 |
ニコラス・ツェー (曹蛮) |
悪役づいている稲垣吾郎で。 |
ジャッキー・チェン (悟道) |
似ている感じの内村光良で。 |
親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE (2005) |
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2005年11月 | |
本当は無実だが幼児誘拐殺害の罪で13年服役したクムジャはようやく出所し刑務所仲間の協力を得て自分を陥れたペク先生に復讐を始めるのだったが・・・ 「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続くパク・チャヌク監督の復讐三部作の完結編。三部作の中でこれが一番好きです。クムジャさんの住処の壁紙とかもおしゃれだったし。 個人的には「オールド・ボーイ」が世間で騒がれているほどノレなかったので今回、2作目の「オールド・ボーイ」が好きな人は意外と今回のクムジャさんがそうでもなかったという話をちらほら雑誌などで見たり聞いたりするのですがなんとなくその気持ちが分かるような気がしました。 「オールド・ボーイ」は後味悪いのは別に構わないのですがユ・ジテにおける復讐の方法っていうやつが現実離れしすぎていていたのがついていけなかったのですが今回の復讐劇はクムジャさんに共感が出来たところが個人的にはポイント高かったです。 それに「復讐者に憐れみを」だとソン・ガンホが「オールド・ボーイ」だとユ・ジテが復讐したがっているわけですけど復讐される側も誰かに復讐したいところがあってこの復讐のスパイラルが三部作の特徴のひとつだと思うのですが今回はクムジャさんとネタバレ→子供を殺された親達が一丸となってペク先生に←復讐するという変化球もよかったです。 あとクムジャさんは刑務所で囚人をときに肝臓をあげたり、悪魔のような囚人を殺したりして次々と信頼を勝ち取っていき復讐の準備を手伝わせるというプロセスが妙にツボでしたね。それに終盤の復讐場面で刑事が包丁の刺し方を「普通に持ったら怪我するかもしれないから逆手で持って刺しなさい。」とか伝授するシーンとか妙におかしくて完結編でようやくパク・チャヌク監督のユーモアのセンスが分かったような気がしてうれしかったです。 チェ・ミンシクは相変わらず笑顔で凶悪が似合っていましたけど、クムジャさん役のイ・ヨンエは本当天使のような存在で冷徹に復讐を実行していく様が最高でイ・ヨンエの作品は初めてだったのですが完全に顔を覚えました。それくらい薄味顔なのにインパクトでかかったということです。 韓流の流れなのかおばさん達が結構いたのですがクムジャさんに後光がさすシュールなシーンやら子供が殺されたりとこんなハードなもの観てしまって大丈夫だろうか?と気になってしょうがありませんでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
イ・ヨンエ (クムジャさん) |
深津絵里にこういういつもと違う役をやってもらいたい。 |
チェ・ミンシク (ペク先生) |
笑顔がチェ・ミンシク的な陣内孝則で。 |
神鳥伝説 九一神周鳥侠侶 (1991) | |
2009年7月 | |
政府に雇われている傭兵のティンとチェンとクワンはある日、チェンの妹ウェイハンがやってくるがクワンに恨みを持つ殺し屋のナン・ウーに襲われるがクワンを守ったチェンが殺されてしまう。その日からクワンは二人の元を去るのだが・・・ 解説によると、アンディ・ラウが設立した製作会社の記念すべき第1作品だそうです。 ジャンルとしては一応アクションコメディでしょうか。アンディ・ラウはカッコいいのにこういう映画だと三枚目なので何となく持ったいないなと思います。 話もアンディ・ラウものにしては大雑把。まずはタイトルにもなっている「神鳥伝説」なのですが結局何の伝説だったのかよく分からないまま終わってしまったし、竹の子族みたいな格好のアーロン・クォックが、とりあえず師匠みたいな人はいるのですがどんな組織に属しているのかさっぱり不明。一応何かの組織に入っているみたいなのですが・・・ 必殺技も怪しげな煙を吸うと人間をする抜けられるのですがすり抜けられた人間は時間が経つと「恐怖の天使」になってしまうといういきなり感。 アンディ・ラウの使う武器もヨーヨーというスケバン刑事スタイルしかもヨーヨーから剣が飛び出すという一体何時代?みたいな感じになっていますが、まぁ勢いがあるのでこれはこれでいいのでしょうが。 それとヒロイン(といってもずいぶん逞しいのですが)は何度もこれは死んだだろうと思えるやられ方をしているのに意外とピンピンしていて「LOVERS」のチャン・ツィイーを思い出すのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンディ・ラウ (ティン) | 江口洋介あたりにお願いしたい。 |
アニタ・ムイ (クワン) | 逞しい感じの天海祐希で。 |
グロリア・イップ (ウェイハン) | いかにも妹キャラという感じのする辻希美で。 |
アーロン・クォック (ナン・ウー) | 竹の子族みたいな格好も似合いそうな稲垣吾郎で。 |
シンデレラマン CINDERELLA MAN (2005) |
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2005年9月 | |
有望株のボクサー、ジム・ブラドックは右手の故障、ライセンス剥奪に遭い経済は世界的恐慌状態に陥ってどん底狂態の中、ジムの元に一夜限りの試合の話が舞い込んでくる・・・ 最初、2時間半近くもあるからちょっとしんどいかなぁ。と思って観たのですが、宣伝文句が「本年度 アカデミー賞最有力」(気が早すぎる)ってだけあって案外サラっと観ることができました。 今回はやっぱりポール・ジアマッティにつきます。「アメリカン・スプレンダー」に「サイドウェイ」といつもは泣き言ばかり言っているジアマッティが全財産かけてラッセル・クロウをサポートするし、試合はセコンドであの漫画ちっくで脂ギッシュな風貌で「右右左」と大ハッスル。ジアマッティは観ていて飽きません。というかクギづけです。「本年度 アカデミー賞最有力」はジアマッティの助演男優賞のことですねきっと・・・ ラッセル・クロウもボクサー役がぴったりで、ボクシングでは荒荒しく家庭ではマイホームパパの二面性?ていうんでしょかそんなところが「プルーフ・オブ・ライフ」っぽくて久々にしっくりしていた気がします。 レニー・ゼルウィガーはたまにすごく上手いと思うのですが、思った瞬間にあの体型が邪魔をしてしまうのがやっぱり悲しいところ。これはゼルウィガーじゃなくてやっぱりミランダ・オットーとかローラ・リニーあたりの苦労はあっても芯は強いという感じの人にやってもらうとこの大恐慌時代の切ない感じがもっとでたような気がするのでした。 ジム・ブラドックという人は実在の人物らしいけれど対戦相手のマックス・ベアという試合中に殴り殺してしまうような豪腕の持ち主がいたってことですよね?そういうのを考えると実話ベースの映画ってどんなジャンルでも興味深いです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ラッセル・クロウ (ジム・ブラドック) |
ボクサーが似合いそうな杉本哲太で。 |
レニー・ゼルウィガー (メイ・ブラドック) |
不幸が似合いそうな賀来千香子で。 |
ポール・ジアマッティ (ジョー・グールド) |
ビジュアル的にはほとんど中村梅雀といった感じ。 |
シンバッド七回目の航海 THE 7TH VOYAGE OF SINBAD (1958) |
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2002年11月 | |
腹黒い魔術師のソクラによって婚約者のパリサ姫を小さくされてしまったシンドバッドは姫の呪いを解く為に謎の島に向かうのだった。 とってもアラビアンな世界観に一つ目巨人サイクロプスやドラゴンとか骸骨剣士なんかが次々出てきてワクワクドキドキの冒険活劇って感じでお子様にも安心して見せられますみたいな。 シンドバッドはアラビア系だからか?なんか魔法のランプまで出て来る始末なんですけど、ランプの精が子供で、なおかつ攻撃的な願い事はできないというピースフルな精霊なんですね。 この映画の見所はやっぱりシンドバッドと骸骨剣士の戦うシーンですね。1950年代にこんなシーンを撮るなんて当時としてはすごい事だったんじゃないでしょうかねぇ? クリーチャー達も安っぽくなく、どこか懐かしく新鮮な感じがいいですね。特に、魔術師が蛇と召使を魔法で合体させた蛇女のクリーチャーがいいですね。 シンドバッドと魔術師の配役はイメージ通りでしたけどパリサ姫とやらは安っぽかったね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
カーウィン・マシューズ (シンドバッド) |
濃いのになぜかさわやかな宍戸開で。 |
キャスリン・グラント (パリサ姫) |
アラブのお姫様的衣装がいけそうな川原亜矢子で。 |
トリン・サッチャー (ソクラ) |
織田無道で。もう魔術師にぴったりじゃない? |
シンドバッド 7つの海の伝説 SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS (2003) |
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2005年9月 | |
盗賊のシンドバッドはカオスの女神エリスの罠に落ち、世界の秩序を守っていた「魔法の書」を盗んだ疑いをかけられてしまう。かつての親友の王子プロテウスは身代わりを引き受け代わりにシンドバッドは「魔法の書」を取り返すことにんるのだが・・・ シンドバッドに走れメロスをミックスしたような内容。カオスの女神が仕掛けてくるクリーチャーはCGで他はアメリカらしいアニメなので最初すごく違和感があって馴染めないかもと思ったのですが、次第に慣れてくるから人間の目って不思議です。 それはさておきシンドバッドの活躍は「アラジン」を観ているような身体能力があって楽しいのですが出てくるクリーチャーが少ない(カオスの女神はオープニングでクリーチャーを何種類も飼っていた。)のでちょっと物足りないのと7つの海の伝説といっている割にはそんなに海は出てきたっけ?と感じてしまったところはちょっと残念。まぁ80分そこそこだから仕方ないと言えば仕方ないかなぁ?最後もいやにあっけなくて少々拍子抜けしてしまったし・・・ 可哀想すぎるのが王子のプロテウス。初っ端から親友だったシンドバッドに船は襲われるし、裏切られるかもしれないシンドバッドの代わりに身代わりになるし、仕舞いにはこっそりシンドバッドについて行った婚約者のマリーナはシンドバッドと恋に落ちるわでもう散々です。あまりに可哀想すぎて早く王様にしてあげて!と思ってしまいましたよ。 これ公開される予定だったのに気が付いたら悲しいことに未公開ですよ。でも声の出演がシンドバッドにブラピに王子の婚約者で一緒に旅に出る姫?にゼタ=ジョーンズに悪役がミシェル・ファイファーだし、身代わりの王子にジョセフ・ファインズにシンドバッドのイカツイ右腕の盗賊なんて「24」のパーマー大統領と豪華なんですけどね。もったいない。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回はアニメなのでなし) |
心霊写真 SHUTTER (2004) | |
2008年11月 | |
カメラマンのタンは恋人のジェーンと友人の結婚式の帰り車で女性を轢いてしまうが轢いた女性は見つからなかった。それから数日後、現像した写真には奇妙なものが写り込み二人の周りで奇妙なことが起こり始め・・・ 奥菜恵が怨霊役でハリウッドデビューした「シャッター」の元ネタ。 内容はリメイク版とほとんど同じなのですが友達が呪い殺されるシーンがなくただ死んだという事実だけそこにあり余計なものをそぎ落とした感じでこちらの方が出来はいいと思います。主人公の男もオープニングで彼女が女の子を轢いてしまったら「逃げよう」なんていうのでロクデナシさもハリウッド版より断然上。 ハリウッド版も日本で色々撮影して監督も日本人でしたがハリウッド資本が絡むとやっぱりちょっと違った雰囲気になってしまっているので話の展開が分かっているしバンバン音で脅かす節がかなりあるのですがこういうホラーは純アジア映画の方がゾッとします。怨霊になってしまった女の子も怨めし系な感じが出ていてよかったです。 最近の怨霊が出てくるホラー映画は一見大都会だけれどちょっと車で行くと昔ながらの平屋で都会とは縁のなさそうなおばさんとかが住んでいて雰囲気がものすごくあるタイ映画がやっぱり一番勢いがあるのかなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アナンダ・エヴァリンハム (タン) | 速水もこみちあたりで。 |
ナッターウィーラヌット・トーンミー (ジェーン) | ちょっと気が強そうな上戸彩あたりで。 |