movie

ソ


ソイレント・グリーン
SOYLENT GREEN
(1973)
3
2007年5月
2022年人口増加と環境汚染で失業と食料不足に陥ったニューヨーク。プランクトンで作られた食料配給するソイレント社は新製品ソイレント・グリーンを開発するがソイレント社の社長が殺される事件が起きる。捜査を担当したソーンはやがて誇大な陰謀があることを突き止めるのだが・・・
チャールトン・ヘストン主演の近未来SFスリラー。
地球温暖化、爆発的な人口増加、失業率50%という世界観を今から35年前に映像として実現しているとは!こんな貧困にあえぐ世界の中にも豪勢な暮らしをする一部の上流階級がいるところもリアルですごいなぁと感じました。
セレブの住む高級マンションには身の回りの世話をする美女もついていて「家具」と呼ばれていたり、事件を捜査する刑事にいろいろ調べてアドバイスをする知恵袋的な存在の老人は「本」と呼ばれその老人達の集まる場所は「図書館」と呼ばれていたりと
いたるところに隠語めいた言葉が出てきて知的好奇心を満たすかのようで斬新でした。
近未来SFといっても終末感漂う「トゥモロー・ワールド」のような雰囲気で話の筋と設定は好きだし、ソイレント・グリーンの正体を知ったチャールトン・へストンの運命は・・・ラストの終わり方も個人的には気に入っているのですが、致命的なのはチャールトン・ヘストンの役が好きじゃななかったこと。こんなことを言ったら身も蓋もないのですが刑事が職権乱用してセレブの家とは言え貴重なものを堂々と持って帰るというところが観ていて気分が悪いんですよね。これが刑事じゃなくて用心棒とか雇われ探偵ならよかったと思うのですが・・・
日本人バージョンはこの人で!!
チャールトン・ヘストン
(ロバート・ソーン)
もう少し若くてギラギラしていた頃の水谷豊あたりにやってもらい。


ソウ
SAW

(2004)
4
2004年11月
古びたバスルームで目覚めた二人の男の恐怖を描いたシチュエーション・スリラー。
1時間40分近いこの作品、一体どうやってバスルームだけで時間を持たせるのだろう?と疑問に思ったけど犯人のジグソウにこれまで犠牲になった人のエピソードやアダムとゴードンの記憶をひも解いていくエピソードの組み合わせで成り立っていたんですね。
この映画低予算のようですが低予算に感じられない雰囲気がいいですね。なんと言っても小道具がすばらしい。特にネタバレ→
唯一の生き残こった被害者のアマンダに取り付けられたヘッドギアはすごくアーティスティックな感じがしてかっこよかったしその影で要所要所で出てくる腹話術の人形と豚皮のお面の不気味さのコントラストが絶妙でした。ピエロとか腹話術の人形は出てくるだけで不気味さがアップするアイテムですね。
話もネタバレ→
犠牲者達が点としたら最終的に繋がる←ところも見事だったし、ラストもオチもよく出来ていてその手できたかぁ。とちょっぴり悔しかったなぁ。
なんだか観ている時は盛り上がれたような気がするけどもう一つ何かが欠けているのも確かで、それはやっぱり犯人の動機に説得力が欠けているところなのかなぁなんて感じつつ、犯人の動機をもうちょっと何とかしてくれれば今年のベスト3くらいには入ったのかななんて思うのでした。
続編がさっそく作られるみたいですが、観てみたいような下手なことして(未見ですが)散々だったと言われる「ブレアウィッチ・プロジェクト」の続編にならないようにこのままそっとしておいて欲しいような微妙な気持ちです。
日本人バージョンはこの人で!!
リー・ワネル
(アダム)
アダムの職業がオダギリジョーにぴったりのような気がして。
ケイリー・エルウィズ
(ローレンス・ゴードン)
なぜか常に顔色の悪いこの役も唐沢寿明はこなしそうで。


ソウ2
SAW II

(2005)
4
2005年11月
ジグソウを追う女刑事ケリーは再び彼の手口と思われる殺人事件に遭遇する。現場に刑事のエリックを呼び出すかのようなメッセージが残っていたためエリックも捜査に加わるのだったが・・・
2人の男が目覚めるとバスルームになぜか閉じ込められているというアイディアとオチにやられた感があった前作から一年、今回は8人がどこかに閉じ込められたということくらいしか情報がなかったので続編にありがちな人数増やす作戦かぁ。と監督も替わったしそれほど期待しては危険と思っていたのですが意外にもよくできていて感心しました。いや、
感心したというよりむしろよくここまでがんばったという感じです。
前作とちゃんとつながっていて唯一生き残ったヘッドギアの女アマンダが再び監禁されてしまうけれど唯一の生き残りというところで捕まった他のメンバーに生き残るためのアドバイスをするところを今回新しい要素として取り入れたところとジグソウの人物像を掘り下げたところ上手くいったポイントかなんて思います。
ネタバレ→
早々にジグソウが捕まるし最初のヒントで脱出する方法も見抜いてしまったのでちょっと物足りないと思っていつつも目先は誰が生き残れるのかということに目先がいってしまい、ソウのの最大のポイント「ジグソウはいつも最前列にいる」をすっかり忘れていたので今回も最後のほうで監視カメラが録画されたもので脱出なんてもうどうでもいいことだったり、アマンダが実は次世代のジグソウだったというところはさすがで今回も完全にやられました。アマンダなんて注射器の山の中にほうり込まれて針に刺さって注射器まみれになったから観ているこっちは完全にノーマークだったからなぁ。次回作は多分作られるんでしょうけどまた気持ちよく騙されたいです。
日本人バージョンはこの人で!!
ドニー・ウォールバーグ
(エリック・マシューズ)
刑事役なら暴力刑事という印象で内藤剛志で。
ディナ・メイヤー
(ケリー)
女刑事が似合う財前直見で。
ショウニー・スミス
(アマンダ)
ダークな役の深津絵里を見てみたい。
トビン・ベル
(ジグソウ)
命を粗末にしたら叱られそうな丹波哲郎で。


ソウ3
SAW III

(2006)
3
2006年11月
再びジグソウを思わせる殺人事件が起き刑事のケリーは既に動くことの出来ないジグソウではないと思いつつ捜査を始めるのだが・・・・
ジグソウってまだ生きていたんだぁと思ってしまったシリーズ第三弾。
ジグソウの弟子アマンダが実行犯となっていろいろ奔走するのはいいんでけど、今までのシリーズのアマンダを振り返るとアマンダはどちらかといえば無口でクールな印象を受けたのですが今回はこんな性格だったっけ?と思うくらい気性が激しいし口も悪いという間逆の印象に戸惑ってしまいイマイチ乗れなかったという感じでしょうか。
ネタバレ→
ディナ・メイヤー扮するケリー刑事がやられたり1作目の謎や2作目の最後に閉じ込められたウォールバーグ兄のその後が描かれていたりと←色々工夫してよく出来ているとは思ったのですがなんだかちょっと無理やり感があったかなぁと感じてしまいました。
交通事故で息子を亡くした男が事件に関わった3人を赦すのかというとジグソウを生かしておくために捕まった女医の話が平行して進みますけど主人公の男がんネタバレ→
いい感じに進んできたのに最後の最後でなんでああいうことするかなぁと思うような行動を起こして台無しにするところが←どうも納得いかず、今回は内容は悪くないけどキャラクターの性格が好きになれずちょっと醒めた視線で観てしまったというなんとも不思議な作品なのでした。
どうでもいいですがこの主人公は「リベリオン」で地味に悪役のボスやっていた人というのは後で気がつきました。
これまだ続くそうなのですがこれで終わった方がいいと思います。
日本人バージョンはこの人で!!
アンガス・マクファーデン
(ジェフ)
くたびれた感じの出せそうな仲村トオルで。
バハー・スーメク
(リン・デンロン)
女医にぴったりな印象の松雪泰子で。


ソウ4
SAW IV
(2007)
3
2007年11月
ジグソウの死体が発見され解剖されるが彼の胃から一本のテープが発見される。刑事のホフマンはそのテープを聞き彼に協力者がいることを核心する。一方その頃、次々とジグソウの手により仲間を殺されたSWATのリッグが何者かに襲われ・・・
前作でジグソウが死んでどうなることかと思いきや新たなジグソウらしき人物の新たなゲーム始まりと前作でもちょっとだけ出てきたジグソウのファラ・フォーセット風な元妻が現在のキーマンとなり、そしてジグソウが生まれるきっかけとなった事件に巻き込まれたりと本格的に話に絡んできてジグソウがいかにしてジグソウになってしまったのかを平行して描くという色々と工夫していますという努力が垣間見える出来になっていました。
ジグソウの初めてのお仕置き?もビジュアル的には一番サディスティックだったかも。なんでも初めてはこ慣れていない分気合が入るものなんだなぁと思いました。
オープニングのジグソウ解剖シーンはシリーズはおろかここ最近のホラー映画も真っ青のグロさで気合入ってますという感じも伝わってきたしターゲットにされたSWAT隊員が殺されるわけではなくジグソウと同じ役目を無理やりやらされる展開がなかなか新鮮でした。
それに何だかんだいって歴代の登場人物が相変わらず総出演。このシリーズに出ると意外に食いっぱぐれないことが判明しました。
最後のオチはこのシリーズのルールに乗っ取ってはいるのですが今回は強引だったように思えます。(すっかり騙されてなんですが・・・)
シリーズはまだ続くとの噂がありますが、次回はジグソウは使えないし歴代の出演者も再登板も無理があるのでかなり工夫が必要だと思われますがどうなることでしょうか・・・
日本人バージョンはこの人で!!
ベッツィ・ラッセル
(ジル)
ビジュアル的には東ちづるがぴったりな感じです。


ソウ5
SAW V
(2008)
3
2008年12月
瀕死の状態でジグソウの罠から抜け出した捜査官のストラムは同じく罠にはまりながらも無傷で生還した刑事のホフマンを怪しく思い独自に調査を開始する。一方その頃、5人の男女が新たなジグソウの罠にかかっていて・・・
まだまだ続くシリーズ第五弾。
今まで必ず過去の作品に何かしら関係していましたがようやく1作目と縁が切れて(1作目はジグソウの単独犯だったので)、今回は全開の続きから始まって実質的にはジグソウの後継者とそれを追う刑事の話がメインでおまけ的に5人の男女がいつものように罠にかかっているという展開。
実は2作目から弟子が関わっていたという衝撃の事実が回想シーンとともに明らかになって作りとしてはものすごくがんばっているなぁとは思うのですが後付けなのでどうしても無理やり感が出てしまうのはやっぱり仕方がないのかなぁと思いました。
今まではアマンダという弟子がいましたが密かに後継者がいたっていうのはやっぱり卑怯な気がします。
それに1作目のようなどんでん返しもないのが惜しいところです。
5人の男女は(「24」のクロエの旦那もいます。)ちゃんとサバイバルしているのですが話には全然絡んでいないし、デミ・ムーア風なジグソウの奥さんに渡された遺品の中身など謎が多く残っていてシリーズ完結に向けての前編という感じがしましたので恐らく次回で完結すると思いますがどんな終わらせ方とするのかやはり気になるところです。
日本人バージョンはこの人で!!
コスタス・マンディロア
(ホフマン刑事)
若い頃の原田芳雄にお願いしたい。
スコット・パターソン
(ストラム捜査官)
正義感が強そうな加藤剛あたりで。(若い頃の)


ソウ6
SAW VI
(2009)
3
2009年11月
ジグソウの妻に宛てられた遺品から次なるターげーーとが遺言として残されていて新たに一人の男が監禁されてしまい・・・
この季節すっかり定番となった「ソウ」シリーズ第6弾。
ジグソウ事態はパート3でとっくに死んでいるのですが相変わらず今年も続いています。今回は保険会社のお偉いさんがターゲット。保険に入っていて実際に病気になった時に何かしらの不備を見つけて保険金を支払わないようにする深刻な問題やオープニングはサブプライムローン系の返せない顧客に金を貸して家を巻き上げる人たちがターゲットになっていたりしてタイムリーな時事ネタを盛り込んでいます。
生前、ジグソウも保険金支払いを断られたことがきっかけで遺言に今回のターゲットを指名するのですが、
このシリーズの一作目とかを振り返ると、命を粗末にする奴をターゲットにしていた気がして、今回はほとんどただの逆恨みという感じもしなくはないのですが・・・
目新しいところといえば捕まった保険会社のお偉いさんが捕まった同僚たちのうち何人かを殺して数人だけ生かすという選択をしなければ自分が死ぬと言う無茶振りなげー無をさせられるところでしょうか。
捕まった方はたまったものじゃないのですが、殺されないために同僚の悪いところを告げ口して自分だけ助かろうと必死。醜いというより滑稽でちょっと笑ってしまいました。
今回は一応すっきりした感じで終わったように思えるのでこれでもう続編は作らなくてもいいかなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
マーク・ロルストン
(エリクソン)
恨んだりも恨まれたりもしそうな尾美としのりあたりで。


ソウ ザ・ファイナル 3D
SAW 3D
(2010)
3
2010年11月
ジルの罠から生き延びたホフマンはジルに復讐を誓っていた。一方その頃、ジグソウの罠から生き延びて体験談を発売していたボビーだったが・・・
一体いつになったら終わるのかと思っていたこのシリーズもようやく終了。しかも今流行の3Dで。
本編上映前に全作品のおさらいがあったりもするのですが、1作目以外登場人物が何作目で出てきたのかさっぱり分からなくてものすごく惰性で観てきていたんだなと思いました。
というわけで前作は何となく憶えていたので、ジグソウの妻とバタ臭い顔のホフマンの攻防になるのはある程度察しはついたのですが、
さすが3Dだけあって血と肉が飛び散りまくっています。「ソウ」史上最高に飛び出していました。
一応最後ということなので秦キャラクターはもう出ないかなと思っていたら、体験談を出して一儲けしているキャラクターにどこかで見た事がある人だなと思っていたらショーン・パトリック・フラナリーで笑いました。若い頃青春スター系だった人ですよね。すっかり成金ちっくなおじさんになっていて芸能界の浮き沈みってすごいなと思いました。
そんなショーン・パトリック・フラナリーを取り巻く環境のエピソードは別に盛り込まなくてもよかった気もするのですが、一応それなりに考えられている感じはしました。ジルとホフマンだけでは1時間30分はさすがにもたなかったと思うし。
最後のオチというかあの人が出てきた時点でなんだか無理やり感がありましたが、これで終わりだと思うとそれもしょうがないのかなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ショーン・パトリック・フラナリー
(ボビー・デイゲン)
イメージは鶴見辰吾といった感じで。


ソウル・サヴァイヴァー
ONLY THE STRONG SURVIVE

(2002)
3
2005年8月
60年代〜70年代ソウル・ミュージック黄金期を支えたミュージシャンの今の姿を追うドキュメンタリー。
アイザック・ヘイズしか知らなかったけど「シャフト」のテーマ曲が好きなものだから思い切って観てみました。似たような音楽ドキュメンタリーで「永遠のモータウン」っていうのがありましたがあっては「モータウン」レーベルの所属アーティストの過去の映像や当時を振り返る内容だったのに大してこっちは、現在のアーティストが現役バリバリで歌声を披露するという内容でした。
60年代がピークって自分で言っているくらいだから還暦はとっくに過ぎていると思うのですがみなさん歌声に衰えがなくてびっくりしますよ。日本じゃ対抗できる人は北島三郎くらいしかいないんじゃないの?と思わせる迫力がとにかくすごかったです。
アイザック・ヘイズはもちろん「シャフト」のテーマ曲を披露。歌声変わっていなくて感心しましたけどステージ衣装がゴールドとパープルという日本人が着たらどこかの暴走族ですか?みたいなど派手衣装も着こなしちゃっているところにある種の感動を覚えました。
シュープリームスのメンバーの一人も出ていたのですが、立ち位置がセンターだったのにソロパートはほとんどダイアナがやっていたみんなそれぞれソロで歌える実力はあったのに・・・と恨み節にも似た思い出を振り返る姿を見てグループ内の嫉妬心って恐いなぁと思うのでした。
あと笑っちゃうのがステージで歌うカーラ・トーマス(この映画で初めて知りました)に
ファンが普通だったら花束とか渡すのに現金渡しているのにビビリました。しかもサンキューなんて言ってしっかりその現金を握り締めて歌い続けるその姿ときたらたくましくってまさにソウル・サヴァイヴァーなのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
(今回はドキュメンタリーなのでなし)


ソーシャル・ネットワーク
THE SOCIAL NETWORK
(2010)
2011年2月
ハーバード大学に通うマークは学校内で友達を作るためのサイトを立ち上げたちまち人気が出るのだが・・・
あのfacebookの誕生秘話をデヴィッド・フィンチャーが映画化。
facebookってつい最近の話なんですよね。これまで実際の出来事の映画化というのは数多くあったと思うのですが、これほど最近の出来事の映画買ってなかったんじゃないのでしょうか。チャレンジングな試みですけど面白かったというより、よかったです。
出てくる人が親友役のアンドリュー・ガーフィールド以外みんな好きになれない感じで見ていてイライラするのですがよく出来ているんですよね。微妙な人間関係が。
冒頭の彼女とのやり取りのたたみ掛けるような台詞の遼にイラッとするのですが引き込まれてしまいました、
マーク・ザッカーバーグという人はちょっと難しい人なんですね。確かに知識は抱負なのかもしれないのですが、人の話を聞かないで自分の意見を押し付けようとするところがあるから周りから人がどんどん遠ざかっていってしまうんですよ。最終的には親友から訴えられるってお金があるからといってもなんだか切ない感じがします。
あと、ザッカーバーグはfacebookを運営することができれば他のことはとりあえず二の次でもいい感じになってしまったんだろうなと思いました。その気持ちは分からなくもないですが、やっぱりこの人ちょっとひねくれているのかなと感じました。
この映画だと口先だけの世渡り上手な感じのジャスティン・ティンバーレイクの登場で親友との間に亀裂が入っていくところが面白かったし、エリートの双子が出し抜かれて怒り心頭というところもつい最近の出来事だと思うと興味深かったです。しかもこの双子オリンピックに出ていると知ってすごいなと思いました。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェシー・アイゼンバーグ
(マーク・ザッカーバーグ)
嵐の二宮和也あたりで。
アンドリュー・ガーフィールド
(エドゥアルド・サベリン)
いい人そうな向井理で。
ジャスティン・ティンバーレイク
(ショーン・パーカー)
ちょっと感じ悪い役が似合う関ジャニ∞の横山裕で。


ゾディアック
ZODIAC
(2006)
3
2007年6月
実際にあったゾディアック事件にを元に事件に翻弄させられた男達の姿を描いた作品。
前半は正体不明のゾディアックが警察を出し抜き次々と殺人を繰り返し、後半はジェイク・ギレンホール扮するグレイスミス漫画家が執念で事件を追うという構成になっているのですが緊迫感のある前半の方がスリリングです。出演者もギレンホール、ラファロ、ダウニー・Jrと個人的に好きだったり注目している面子ばかりなのもいいのですが
特にダウニー・Jrはこんな緊張感のある題材なのに自然にユーモアを見せることとが出来てこの人やっぱり一味違うと思いました。
事件当時の雰囲気もいい感じで出ていたのですが当時は警察も横のつながりが全くなく自分の管轄のことしか考えていないという情報共有力のなさがこの事件をこんなにも複雑にミステリアスにしてしまったんですね。
後半なぜかグレイスミスが半分暴走気味で独自に事件捜査を始めるのですが捜査をはずされたトースキーや他の州の警察も次々とこっそりグレイスミスを助けるところが男の友情という感じがしてよかったです。クロエ・セヴィニーもこの映画独特な男の世界にでしゃばりすぎずにいいアクセントとなっていたところもよかったです。
クライマックスの地下室のスリリングな攻防でついに犯人を追いつめたか?と思いきや物的証拠が見つからず今もなお未解決のままというところがなんだか腑に落ちないのですが容疑者が限りなく黒に近くても物的証拠がなかったり、生存者も行方をくらませたりと事件自体が悪い偶然で出来上がったミステリーなんですね。
日本人バージョンはこの人で!!
ジェイク・ギレンホール
(ロバート・グレイスミス)
おたくっぽい役がはまる松山ケンイチで。
マーク・ラファロ
(デイブ・トースキー)
熱血という感じの岸谷五朗で。
ロバート・ダウニー・Jr
(ポール・エイブリー)
くたびれた役もいけそうな津田寛治で。


その男ヴァン・ダム
JCVD
(2008)
4
2009年1月
かつてのアクションスター、ジャン=クロード・ヴァン・ダムは歳をとりアクションが辛い年頃になってきた。そんなヴァン・ダムが故郷に戻り郵便局へ立ち寄るのだが強盗事件に巻き込まれてしまい・・・
あのジャン=クロード・ヴァン・ダムが自身を自虐的に演じたコメディ。
キワモノかと思いきや意外とちゃんとしていて面白かったです。
娘にはパパの映画をテレビてやると学校でバカにされるからと煙たがられ、離婚調停中の妻にはこんなバイオレンスな映画ばかり出ていては教育上よくないと叩かれ、おまけに
久しぶりに主役が決まったと思ったらスティーヴン・セガールに主役を取られてしまうところが切ないです。そしてヴァン・ダムのライバルがセガールというところも何だか泣けてきます。
そんなヴァン・ダムが郵便局に立ち寄ったら銀行と間違えて強盗に入った強盗団に監禁され挙句の果てに強盗犯と勘違いされるという絵に描いたようなツキのなさが気の毒になりますがそこはヴァン・ダム。ポジティヴに乗り切ろうとして冒頭でもファンに写真をねだられて快く笑顔で応じるところなんかを見るとこの人いい人なんだろうなと思いました。
強盗団の中にも熱狂的なヴァン・ダムのファンがいて友情的なものが芽生えるところもグッときます。
アクション・シーンは劇中で撮影している新作映画のシーンのみで後は素の?ヴァン・ダムの生活と強盗事件が交錯する作りでドラマ中心というところも新鮮です。というかヴァン・ダム作品の中では一番いい出来だと思います。ラストもよかったし。
日本人バージョンはこの人で!!
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)
肉体派の中年、渡辺裕之で。


その土曜日、7時58分
BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD
(2007)
4
2008年11月
ある理由で金が必要になったアンディは弟のハンクをに両親の経営する宝石店の強盗話を持ちかける、養育費を払えないハンクはその話に乗るのだが・・・
シドニー・ルメット監督の骨太人間ドラマ。
シドニー・ルメットと言えば「十二人の怒れる男」が有名ですが観たことがあるのはアンディ・ガルシアの「NY検事局」やリメイク版の「グロリア」とイマイチな作品しか観たことなかったのですがこれはヘビーな人間ドラマに仕上がっていて
これが本来のシドニー・ルメット作品なんだろうなぁと思いました。「十二人の怒れる男」が観たくなりました。
出来のいい兄のフィリップ・シーモア・ホフマンが出来の悪い弟のイーサン・ホーク強盗話を持ちかけたことから破滅へのカウントダウンまっしぐら。ホフマン目線で観ていたのでやること全てが裏目に出てしまうイーサン・ホークにものすごくイライラしました。何故か父親のアルバート・フィニーはイーサン・ホークが子供の頃から出来の悪い子ほど可愛いという親心からか結局は弟のことを気に掛けているし、嫁のマリサ・トメイも素直に好きと言ってくれるある意味冷めているホフマンよりピュアなイーサン・ホークと浮気をして、色々計算して頑張っているのに足を引っ張っている弟の方が誰からも気にしてもらえて最初、ホフマンは何て嫌な感じの人間なんだろうと思いましたが最終的にはとても孤独な人でホフマンに限らず登場人物みんな最初に受けた印象と違うところが上手いこと作られているなと思いました。
マリサ・トメイも本編では詳しくは描かれていないのですが何かジレンマを抱えていて彼女なりにうっぷんが溜まっているところを表現していてよかったです。コメディも好きですがシリアスものもこなすマリサ・トメイはさすがだと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
フィリップ・シーモア・ホフマン
(アンディ・ハンソン)
古田新太の冷たい役も観てみたい。
イーサン・ホーク
(ハンク・ハンソン)
要潤あたりしっくり来そうな気がします。
マリサ・トメイ
(ジーナ・ハンソン)
コメディもシリアスもいける坂井真紀で。
アルバート・フィニー
(チャールズ・ハンソン)
厳しい父親役が似合いそうな中尾彬で。


宇宙(そら)へ。
ROCKET MEN
(2009)
3
2009年8月
NASA設立50年を記念して公開されたドキュメンタリー。
公開初日と二日目はなんと500円という激安価格で公開されたNASAのドキュメンタリーは当初観るつもりはなかったのですが500円という安さにつられて観に行きました。
NHKとかディスカバリーチャンネルなどでやっている感じの内容でためになる映画という印象です。これで500円はやっぱり安かったと思います。
最初は無人のロケットを飛ばすことから当然始まるのですが、飛び始めがものすごく不安定な感じで観ていてハラハラしますがこれが不思議と失敗しないで飛んで感心します。
それから有人飛行に向けてサルでの実権から人を乗せての発射。最初は一人乗りだったのがやがて二人からどんどん増えていき技術の進歩のめざましさに目を見張ります。
後半は子供の頃に観ていてショッキングだったチャレンジャーの事故。そして最近のコロンビアの事故。これを観るとやるせない気持ちになります。チャレンジャーは打ち上げ直後に爆発してしまい、コロンビアは地球に戻る際に大気圏で爆発してしまったのですが、乗組員はこの直前何を思っていたのか機体の異常に気が付かずに突然爆発してしまったのなら恐怖心はないと思うのですが、特にコロンビアの方なんかは大気圏突入の際に何らかの異常に気がついていそうなのでその時の気持ちを考えるだけで何とも言えない感情が沸いてきます。(乗組員でも地上のスタッフの気持ちになっても)
それでも宇宙に旅立ち続けるということはやっぱり宇宙が神秘的で魅力的だからなんだろうなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
(ドキュメンタリーのためなし)


ソラリス
SOLARIS

(2002)
2
2003年6月
惑星ソラリスを探索する宇宙ステーションから突然連絡を絶ってしまう。研究チームのリーダー、ジバリアンは親友で心理学者のクリス・ケルヴィンに助けを求める交信を最後に残していた。
早速クリスは宇宙ステーション、プロメテウスに向かうが・・・
SFなのにSFらしさが全くない哲学的な内容(精神世界?を描いた映画なので)ので
別に宇宙でなくてもよかったのでは?と思い若干退屈しながら観てしまいました。
どちらも好きだけど、
濃いジョージ・クルーニーとあっさりのナターシャ・マケルホーンの組み合わせってのはどうなのよ?ジョージ・クルーニーの苦悩する姿を期待している訳ではないんだよなぁ。クルーニーにはやっぱり「アウト・オブ・サイト」とか「オーシャンズ11」みたいな泥棒役が見たいんだよね。
回想シーン?は何故かいつも雨が降っていて、ラストにネタバレ→
クリスと死んだ妻レイヤがついに結ばれるみたいなラストで雨が上がりそうになる分かりやすい結末にはしないでほしかった。
監督のソダーバーグはSFなんぞはやらずにスタイリッシュな現代ものに徹してもらいたいと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ジョージ・クルーニー
(クリス・ケルヴィン)
苦悩するならこの人、渡部篤郎で。
ナターシャ・マケルホーン
(レイヤ・ケルヴィン)
大塚寧々で。聡明そうなのに情緒不安定そうなこの役にぴったりな気がします。


ゾルタン★星人
DUDE, WHERE'S MY CAR?

(2000)
4
2004年6月
ジェシーとチェスターはが目覚めたある朝、二人は双子の恋人の姉妹から突然怒りの電話が入る。昨日の記憶が全くない二人は消えた愛車と記憶を取り戻す旅に出るのだが、宇宙おたくやホットでいい女たちに追いかけられたりするはめに・・・
あぁアホで楽しかったー
。もうショーン・ウィリアム・スコットがねー最高にアホですわ。のっけから動物番組(猿の生態)を観ているショーンが猿のまねしてるんですよ。さらになぜか冷蔵庫がプリンで埋め尽くされているのを見て「満杯だとすんげえな!」ってバカでしょ?
知らない間に背中にカッチャーのほうは「DUDE」(スゲー)ショーンの方は「SWEET」(かわいい)って刺青が入っていたりして二人で「俺のなんて書いてある?」「スゲー!じゃあ俺のは?」「かわいい!」って延々と繰り返してるの。
こいつら本当にアホだ。と呆れるのを通り越して面白いもん。
日本語の台詞もあったりしてこれも笑っちゃうの。クレイジーケンバンドの横山剣バリの台詞回しで「すげーなっ!」ってね。インタビューもついでに見たんですけどショーンって普通の青年というよりかむしろかっこいい部類でで驚いた。黙っていればかっこいいのにおバカな作品をチョイスしまくるショーンのいさぎよさにますます注目したくなるのでありました。
アシュトン・カッチャーってデミ・ムーアの彼氏でしょ?デミと付き合う時点でカッチャーは計算高い奴なのか本当のアホなのかどっちかなんだなと思ったりもしてみる。
あ、カッチャーの双子の恋人の片方がジェニファー・ガーナーだったのにも驚いたけど
全くやる気のないというかやっつけ仕事(に見えた)のガーナー嬢にさらに驚いたのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
アシュトン・カッチャー
(ジェシー・リッチモンド)
V6の岡田准一で。なんかこの映画「木更津キャッツアイ」的雰囲気。(観たことないけど・・・)
ショーン・ウィリアム・スコット
(チェスター・グリーンバーグ)
日本のショーン・ウィリアム・スコットこと佐藤隆太で。


ソルト
SALT
(2010)
3
2010年8月
CIAに勤めるイヴリン・ソルトはある日ロシアからやって来たスパイからロシア大統領暗殺の情報を得るが、その暗殺者の名前はソルトだった。彼女は無実を訴え逃亡するのだが・・・
アンジェリーナ・ジョリーの逃亡スパイもの。
オープニングから体を張っていてアンジェリーナ・ジョリーでなければできないことばかり最初から最後までやってくれてさすがだなと思いました。
内容の方は触れるとネタバレになりそうなのであれなのですが、イメージとしては女ジェイソン・ボーンという感じでとにかくバッタバッタと向かってくる敵を殴り倒し機転を利かせ危機を脱出するアンジェリーナ・ジョリーの魅力に浸る映画です。「ボーン」シリーズが好きな人はこの映画も好きだと思います。
シリアスなアクションなのですがちらっと目に入ったものをその場で有効活用していつでもどこでも冷静で機転が利きすぎてなんだか笑ってしまいます。だって強すぎるんですもんアンジェリーナ・ジョリー。
とこんな最強なアンジェリーナ・ジョリーの上司役はナオミ・ワッツの旦那さんでお馴染みのリーヴ・シュレイバー。最近絶好調すぎて怖いくらいの活躍っぷりでナオミが産休中(確か)の間に旦那が稼ぐという構図が素敵だなと思います。
そんなシュレイバーはアンジェリーナがスパイなんかじゃないという気持ちで追いかけるのですが若干体が重そうなのが玉に瑕。個人的にはもう少しスリムになった方がいいと感じました。「スクリーム」時代はシュッとしていたので。
日本人バージョンはこの人で!!
アンジェリーナ・ジョリー
(イヴリン・ソルト)
天海祐希くらいしか思いつきません。
リーヴ・シュレイバー
(ウィンター)
寺島進とかにやってもらいたい。


それでも恋するバルセロナ
VICKY CRISTINA BARCELONA
(2008)
4
2009年6月
夏休みにバルセロナにやって来たヴィッキーとクリスティーナ。二人はある日、画家のフアンと出会い情熱的なアプローチに次第に惹かれていくが二人の前に破天荒な元妻マリアが現われて・・・
ペネロペ・クルスがアカデミー賞の助演女優賞を受賞した話題作。
ここのところこれで三連続ウディ・アレン作品連続出演のスカーレット・ヨハンソンですが、今回の映画はドロドロしていなくて小気味よいコメディに仕上がっていてよかったです。
はウディ・アレンものとしてはサラッとしすぎているかなと思うのですがキャラクターが顔も濃ければ性格も濃いので何だか内容はありきたりな感じがしてもすごいものを観た感じがします。
性格の違う主役の二人はよかったのですがやっぱりハビエル・バルデムとペネロペ・クルスがかなりよかったです。序盤でいきなり二人をナンパするバルデムは3人でやろうとストレートに告白するところがさすがラテン系。とにかく寝ることばかりしか頭にないところが笑えます。
二人を見る目つきもねっとりとしていて確か一時期デル・トロが目を見たら妊娠するみたいな伝説があったと思うのですが今は完全にバルデムがそのポジションに来ていると思いました。
ペネロペは出番は少ないけれど十分目立っていてさすがアカデミー賞を受賞しただけはあるとは思ったのですが全体的な印象だとやはり「レスラー」のマリサ・トメイの方に個人的にはあげて欲しかったと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
レベッカ・ホール
(ヴィッキー)
真面目そうな蒼井優で。
スカーレット・ヨハンソン
(クリスティーナ)
自由奔放そうな上野樹里で。
ハビエル・バルデム
(フアン・アントニオ)
ラテン系の役もいけそう?な佐藤浩市で。
ペネロペ・クルス
(マリア・エレーナ)
気性の激しそうそな国生さゆりで。


そんな彼なら捨てちゃえば?
HE'S JUST NOT THAT INTO YOU
(2009)
4
2009年8月
豪華スター共演の恋愛群像劇。
「SEX AND THE CITY」のスタッフが関わっているというだけあって語り口はそんな雰囲気がしましたがこちらの方が真面目な印象。男4人、女5人のアンサンブルなのですがとにかく出演者が豪華。(特に女優陣)全体的は話の中心となっている感じのジェニファー・グッドウィンというのは置いといて、ジェニファー・アニストンとジェニファー・コネリー、スカーレット・ヨハンソンにドリュー・バリモアといったら近年まれに見る豪華さ。ダブルジェニファーが同僚でツーショットで映っているところなんて陰と陽な雰囲気をかもし出して不思議な感じでした。
男優陣はというと若干地味ですがこれから来そうな人が出ていて、さわやかなのにコメディ作品が多くて「ハングオーバー」も期待のブラッドリー・クーパーや「アントラージュ」のマネージャーのエリックでお馴染みのケヴィン・コノリーとかドリューの彼だか元彼のジャスティン・ロングとこちらも目が離せません。
話としては付き合って7年目結婚するしないでもめるジェニファー・アニストンとベン・アフレック。
真面目すぎるジェニファー・コネリーの夫ブラッドリー・クーパーが偶然知り合ったスカーレット・ヨハンソンと不倫してしまうエピソード。
ドリュー・バリモアの親友のスカーレット・ヨハンソンに振り回されてばかりいるケヴィン・コノリー。
勘違いしまくるジェニファー・グッドウィンにアドバイスするジャスティン・ロング。
と概ね4つのエピソードで成り立っているのですがみんなうっすら繋がっているけれど全員が必ず顔を合わせないところがいい。そしてエピソード的にはジェニファー・コネリーのエピソードが一番ドロドロしているけれど迫力満点でパンチが効いています。
スカーレット・ヨハンソンは相変わらずであった男がメロメロという役、ジェニファー・コネリーも負のオーラ出しまくりで夫を追い込んでいくというお得意のジャンルなのですが今回ジェニファー・コネリーはキレっぷりも最上級。タバコを嫌っていて改築中の家に吸殻発見。夫はもちろん。現場監督の(何故かこんなところにちょい役で出演)
ルイス・ガスマンに「まさかあたしの家でタバコ吸ってないでしょうね。」と涙目で訴えるジェニファー・コネリーは恨み節全開という感じで、いつもと違い若干アグレッシブでちょっと怖かったのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
(群像劇なので今回はなし)


ゾンビ
ZOMBIE: DAWN OF THE DEAD

(1978)
4
2004年4月
町ではゾンビが次々と増殖する中、テレビ局で働くステファンと恋人のフランは友人でSWAT隊のロジャー、ピーターとともにヘリコプターで町を脱出するがいたろところにゾンビが溢れていた。4人はゾンビの少ないショッピングセンターにたどり着くのだが・・・
前作「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」で生き残った?ゾンビが町を覆い尽くしているというゾンビ三部作の第二弾。白黒からカラーになって
ゾンビのバリエーションなぜか半裸の太っちょやナースやチベットあたりに居そうな僧侶風のゾンビなど普通こんなところにいるかぁ?と思うような風貌のゾンビ達が次々と登場して何ともいえないシュールな雰囲気でパワーアップしてますって感もあるしなんといってもストーリーがしっかりしているところがいい。ショッピングセンターで少しずつゾンビを倒し安全な空間を確保し無人のショッピングセンターで買い物三昧というやりたい放題の前半の中にも血の気の多いSWAT隊のロジャーがほっときゃいいゾンビをよせばいいのに倒している間に自分自身も噛まれちゃうという観ているこっちがイライラするお決まりの展開があったり後半、突如平和なショッピングセンターを荒らす暴走集団が現れ主人公達VSゾンビVS暴走集団の三つ巴の血の惨劇への展開と休んでる暇はないまさにノンストップ・ゾンビ映画なのです。
ヒロインのフラン(グウィネス似でブランドの服がさまになる。)は妊婦で足手まといだからということでいつも留守番役だけど銃の訓練をしたら突然ゴルゴ13も真っ青の狙撃の名手でゾンビに囲まれ窮地に陥る仲間達を助けるという恋人のスティーブンとは大違い(ヘリの操縦ができるが銃の扱いがめちゃくちゃ下手。)の役に立つ人材に早代わりというすごい展開で一気にラストまでヒートアップしていくんですが、ゾ
ンビのやられ方もナタで頭をサックリと割られるあたりはまるでスイカを割るようでやられるゾンビを見てあぁスッキリとストレス解消するのでありました。
日本人バージョンはこの人で!!
デヴィッド・エムゲ
(スティーブン)
「呪怨2」でもテレビ局で働くエリートな役をやっていた葛山信吾
ケン・フォーレ
(ピーター)
肉体派でリーダーシップをとってくれそうな渡辺裕之で。
スコット・H・ライニガー
(ロジャー)
時に血の気が多く時に冷静そうな哀川翔で。
ゲイラン・ロス
(フラン)
グウィネス並の線の細さでブランド品を着こなしそうな伊東美咲で。


ゾンビーノ
FIDO
(2006)
5
2007年11月
かつてゾンビ戦争と呼ばれる人間とゾンビの壮絶な死闘に終止符を打ったのはゾムコン社の開発した首輪でゾンビは人間に従うようになる。ある日ロビンソン一家にもゾンビを飼う事になりファイドと名づけティミーは友情を深めていくがある日ファイドは隣のおばあさんを食べてしまい・・・
予告編を初めて観た時にこれは面白そうと思っていたらやっぱり面白かったです。
首輪をしていない危険なゾンビが彷徨うゾーンというところから隔離された50年代風の平和な町並みでゾンビ騒動が繰り広げられるのですが、学校では突然暴れだしたゾンビ対策のために射撃の訓練があって子供達は当たり前のように銃を持ち、いじめっ子が主人公のティミーをいじめる時も銃を突きつけるといった感じで間違ってもう一人のいじめっ子を殺してしまったりとゾンビ以外のところでシニカルな笑いがあってとてもよかったです。そしてゾンビに殺されるのは迷惑おばさんだったりいじめっ子だったりと嫌な奴らばかりというところもいいですね。
ゾンビたちも個性豊かでゾンビマニアのお隣さんは新鮮な美人の死体を使ったから血色がよいというところが素敵です。そんなゾンビの主人公ファイドといじめられっ子のティミーの友情もほのぼのしています。首輪が壊れてもティミーは愛情を持ってファイドに接していたから食べられないんです。むしろ首輪がなくてもティミーを守ってくれます。
お母さんのキャリー=アン・モスも家族のように接しているからファイドに襲われません。首輪が機能していない時一瞬焦っていたけど食べられないと分かると「もぉ、ファイドったら。」とナイスな台詞で劇場は爆笑の渦。キャリー=アン・モスもいつの間にか笑いの分かる人になっていてビックリ。
隣に越してきたゾムコン社のお偉いさんとかもいい味出していたしファイドが生前喫煙していたらしく煙草を満足げに吸ったりと細かいディテールに結構こだわっていて「ショーン・オブ・ザ・デッド」と同じ路線だとは思うのですが個人的にはこっちの方が好きだしもう一回観たいなぁと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ビリー・コノリー
(ファイド)
國村隼がゾンビメイクしたろこんな風になりそう。
キャリー=アン・モス
(ヘレン・ロビンソン)
真矢みきあたりがイメージにぴったり。
ディラン・ベイカー
(ビル・ロビンソン)
松尾スズキあたりにお願いしたい。
ヘンリー・ツェーニー
(ミスター・ボトムズ)
エリートという感じの寺脇康文で。


ゾンビランド
ZOMBIELAND
(2009)
2010年7月
ゾンビが溢れるアメリカで引きこもりの冴えないコロンバスは一人サバイバル生活を続けていたがある日、ゾンビハンターのタラハシーや詐欺姉妹のウィチタとリトルロックと出会いゾンビのいない地を目指すのだが・・・
一番ヒットしたゾンビ映画なんだそうです。
ゾンビ映画なのに怖くないところが「ショーン・オブ・ザ・デッド」に通じるものがあると思ったらそれを意識したそうで納得。グロイシーンもてんこ盛りなのですが徹底して笑いに持っていくところがよかったです。
いかにも引きこもってましたという感じのジェシー・アイゼンバーグのとぼけた感じもいいのですが
やっぱりウディ・ハレルソンが強面なのにお茶目な感じが可愛くて観ていて微笑ましいです。子犬が死んだエピソードを涙ながらに語るシーンもあって普通ならしんみりするところなのですが何故か笑えてしまったり、ジェシー・アイゼンバーグが一人で自分の道を行こうとした時にちょっぴり切なそうな顔になあてウディ・ハレルソンは見た目はあれなのですが実際はいい奴なんだろうなと思いました。
いい奴と言えばベテランスターも本人役で登場。この人の扱いもいじりすぎなのでは?と思いましたがそれに答える大スターという構図もシュールで楽しいです。
土屋アンナに似ている気がするエマ・ストーンも愛想がない感じなのですが、最終的に綺麗に見えて、しかもジェシー・アイゼンバーグもどことなく成長している感じが人気の秘訣だと思いました。
絵に描いたようないい子、アビゲイル・ブレスリンが子供なのに銃撃ちまくってゾンビを倒したり、普通の人間からはか弱さを演出して車を巻き上がるという垢抜けすぎる役も意外と馴染んでいてシリアスなドラマよりこういうコメディの方が意外と似合うんじゃないかと思いました。と一見アンバランスな出演者たちも意外と相性がよかったので続編なんかも作って欲しいと思ったら、すでにそういう話は出ているそうでちゃんと作られればいいなと思うのでした。
日本人バージョンはこの人で!!
ウディ・ハレルソン
(タラハシー)
熱い男、照英で。
ジェシー・アイゼンバーグ
(コロンバス)
最近人気の若手お笑い芸人から選んで欲しいです。
エマ・ストーン
(ウィチタ)
土屋アンナでお願いしたい。
アビゲイル・ブレスリン
(リトルロック)
イメージは大橋のぞみといったところでしょうか。


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