デアデビル DAREDEVIL (2003) |
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2003年4月 | |
少年時代に事故により視力を失ったマットは視力を失った変わりに聴覚や嗅覚などが超人的に発達する。 やがて成人したマットは昼は弁護士となり、夜は法では裁けない悪に「デアデビル」として制裁を加えていた。やがてマットはエレクトラという女性と出会い恋に落ちるが・・・ 予想通りつっこみどころ満載だった。 視力を失ったマットが超感覚を手に入れるってのはいいとして、町のカフェでコーヒーかなにかを飲んでいるマットがエレクトラの香水を優れた嗅覚で嗅ぎわけ美人に違いないと確信して声をかけるというエレクトラとの出会いは強引だよなぁ。同じ香水をつけているおばさんとかもいるかもしれないじゃん?そのあとストーカーのごとくエレクトラの後を追ったマットになぜかストリートファイト。マットVSエレクトラ。エレクトラも目が見えないマットに容赦なし、その後恋に落ちちゃうぞみたいな展開? とか、見た目と異常なまでのテンションの高さに突っ込みを入れたくなるコリン・ファレルのブルズアイ。これカツラって知ってびっくり。 と前半は結構楽しめたんですけど、後半の話が暗すぎてダメ。ネタバレ→ヒロインのエレクトラを殺しちゃダメでしょ。(正確には死んでないのかな?)最後はマットとエレクトラのキスで終わるのがアメリカン・コミックってものじゃないの?←これでテンション一気に下がりましたから。 それにボスのキングピンがなぜ悪の道に走ったのかって理由づけがないのもちょっとね・・・「スパイダー・マン」のグリーン・ゴブリンだってバットマンの悪役達だって何か理由があるからこそ魅力的なキャラクターになるわけじゃないですか?デアデビルの秘密を探る新聞記者にジョー・パントリアーノとか出演者が豪華なだけにもったいなかったなぁ。 それにアクションもお前はスパイダー・マンか?と思うくらいジャンプ力がすごいんですよね。生身の人間で瀕死の重傷だったはずなのに・・・ ということで、前半★4つ、後半★2つという不思議な映画でした。オープニングの点字はナイスアイディアでしたけどね。 エレクトラ役のジェニファー・ガーナーはスピン・オフでエレクトラ単独の作品が制作されるようで。ブレイクするかちょっぴり注目です。しかし勝手な印象ですがジェニファー・ガーナーは大女に違いないと思うのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ベン・アフレック (マット・マードック/デアデビル) |
反町隆史なら、あのビミョーなコスチュームを着ても大丈夫そうじゃない? |
ジェニファー・ガーナー (エレクトラ・ナチオス) |
大女のイメージがある、藤原紀香で。 |
コリン・ファレル (ブルズアイ) |
山下真司で。テンションの高さは申し分なと思います。それにあのカツラ姿を見てみたい。 |
マイケル・クラーク・ダンカン (ウィルソン・フィスク/キングピン) |
この役マイケル・クラーク・ダンカンじゃなくてもよかったんですよね。台詞も少ないし。 ということでボブ・サップで。ブハハハァと笑っていてくれさえすればいいんです。 |
ティアーズ・オブ・ザ・サン TEARS OF THE SUN (2003) |
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2003年11月 | |
米海軍特殊部隊のA.K.ウォーターズの任務は内戦激しいナイジェリアで難民の治療に当たっている医師リーナを救出することだった。やがてウォーターズはリーナと接触するがリーナは難民も一緒に救出するよう主張する。彼らは難民をつれて避難を始めるが反乱軍がすぐそばに迫っていて・・・ 「ブラックホーク・ダウン」クラスの重さが見終わった後に残りましたね。同じナイジェリア人が宗教の違いだけでこうも憎み合えるってこと(見た目は反乱軍が一方的に憎んでいるようであったけど)が日本じゃ考えられないというか理解出来ないなぁ。 アメリカ軍もブルース・ウィリス率いるチームを出しといて、その付近が危険だと自力で何とかしろってひどいこと言われちゃうんですよね。救出に来たアメリカ軍も容赦なく襲われますけど、ちょうど今イラクで同じ様なことが毎日起きていて、何か色々考えさせられてしまいますね。 主演の二人がブルース・ウィリスとモニカ・ベルッチという最初はなんともミスマッチな配役だなと思っていたけど、これが以外にもはまっていましたよ。特にモニカ・ベルッチが使命感あふれる医師役を好演していたと思います。セクシーさを全く出さずともこのテーマの重さを上手く伝えられるんだなってことに感心しました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ブルース・ウィリス (A.K.ウォーターズ大尉) |
何だかんだ言って結局人助けをしそうな内藤剛士あたりかな? |
モニカ・ベルッチ (リーナ・ケンドリックス) |
藤原紀香も今回のベルッチくらい気合の入った役をやってみてほしい。 |
デイ・アフター・トゥモロー THE DAY AFTER TOMORROW (2004) |
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2004年7月 | |
古代気象学者のジャックは自らの研究を元に地球規模の天候異変を予測する。そのわずか数ヵ月後、世界的気象異常が起こり世界はたちまちパニック状態に陥ってしまう。そんな中ジャックはニューヨークで身動きが取れなくなっている息子のサムを救いに出かけるのだった・・・ 二週間ぶりに観る洋画しかも超大作。やっぱりハリウッドはスケールが違いますなぁ。この暑い夏にぴったりの涼しげなビジュアルだし。ローランド・エメリッヒも「インディペンデンス・デイ」じゃエイリアン、「GODZILLA」じゃゴジラで街を破壊しまくって今回は天気で世界を破壊しまくってやってることはほとんど同じだけど逆にここまで世界を壊すことにこだわりをもたれるとかえってあっぱれです。 異常気象のCGもエメリッヒらしくサービス満点でどこからどうやってきたか分からないけど津波や竜巻がこれでもかって出てきてなんかスゲーっていう気持ちには確かにさせてくれます。しかも北半球が全部台風のような雲に覆われて・・・ 後半はなぜか氷河期に突入。マイナス何百度って冷気が今度は人間に襲ってきます。ビル全体が凍り付いちゃってもうありえない展開。だけど冷気って目に見えないから冷気から逃げ回っていてもビジュアル的にはなんか地味なんですよね。個人的には竜巻やら津波やらがバンバンでてくる前半の勢いで行って欲しかったです。 ジェイク・ギレンホールを助けに行くデニス・クエイドの行動も無理目で楽しいかも・・・なんてったって何十キロって離れたギレンホールを助けに行くって普通無理でしょ?しかもデニスとギレンホールもしっかり冷気に襲われるけど、暖炉の火だけで生き残れるわけないじゃん!なんて言ってはいけないのです。これはエメリッヒのCGを堪能する映画なのですから。 メグ・ライアンと別れてどんどん売れてきた感のあるデニス・クエイドもついには主役かぁなんて思っていたけど、実際主役は異常気象だからデニス・クエイドは準主役なのね。がんばれデニス主役まであと一息だ!って「オールド・ルーキー」でちゃんと主役してたんですけどね。 あと一言言いたいんですけど、日本にゴルフボール大の雹が降るというシーンもありここにも日本ブームが!?と思ったののもつかの間、日本のセットがこれは酷い。ここは屋台村ですか?みたいなセットで。東洋も見せたいのは分からなくもないけど中途半端なジャパニーズテイストはやめていただきたいと思うのでありました。 |
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デニス・クエイド (ジャック・ホール) |
いいお父さんって感じの中村雅俊で。 |
ジェイク・ギレンホール (サム・ホール) |
妻夫木くんの後を継ぐ若手苦悩派?の山田孝之あたりで。 |
D-WARS D-War (2007) | |
2008年12月 | |
原因不明の災害に襲われたLAを取材したレポーターのイーサンは化石のような鱗を見つけ子供の頃に聞いたドラゴンの伝説が実際に起きると核心し、鍵を握る女性を探し始めるのだが・・・ 韓国発、ドラゴンというか大蛇とその中間たちがLAの街を破壊しまくる超大作。 とんでもないんだろうなぁと思っていたらやっぱりとんでもございませんでした。多少内容が大雑把で豪快なのはいいんですけどこれは話がちゃんとしていないので全体的に無理がありました。同じ韓国の怪獣映画の「グエムル」その辺話がものすごくしっかりしていたんだなぁと思います。 そもそも伝説ではいい大蛇と悪い大蛇がいて、いい大蛇が運命の女の子からなんとかというものをもらってドラゴンになるのですが、悪い大蛇がそれを横取りして世界を混沌に陥れるために悪の軍団を解き放つという設定なのですが、いい大蛇は何もしないで何となく戦うのは「ロズウェル」でお馴染みのジェイソン・ベアと師匠?で500年生きていたというぶっ飛びの設定のロバート・フォスターです。 暗黒騎士みたいな大蛇の手下No.1みたいな奴も追いつめたかなと思うと何故か車に轢かれて主人公たちに逃げられたり肝心なところで逃がすドジっぷりもここまで来ると失笑です。 中盤あたらから小型のドラゴンやら大砲背負った恐竜やら恐竜に乗った騎士やら出てくる時点で無茶なのですがLAの街を戦闘機が飛び回っているというところも輪をかけて無茶すぎて何かよく分からない押しの強さとヒロインの娘が美人だったところがよかったところでしょうか。 | |
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ジェイソン・ベア (イーサン・ケンドリック) | ルックスは長瀬智也的な感じでした。 |
アマンダ・ブルックス (サラ・ダニエルズ) | 柴咲コウあたりにお願いしたい。 |
DOA/デッド・オア・アライブ DOA: DEAD OR ALIVE (2006) | |
2007年2月 | |
行方不明の兄を探すために抜け忍の道を選んだかすみの元に最強の格闘家を決めるDOAの招待状が届く。他にも女レスラーのティナや女泥棒のクリスティーもDOAに参加するのだが・・・ 初っ端からB級感満々の雰囲気でデヴォン青木が北海道のニンジャ村から脱出するオープニングは「チャーリーズ・エンジェル」っぽくてテンションが上がります。女盗賊クリスティーの登場シーンも上から降ってくるブラジャーを見えそうで見えないように装着しつつ戦うという斬新過ぎるビジュアルが楽しくてしかたがありません。 女の子も今何かと話題のツンデレ系のデヴォン青木とかマッチョな女レスラーからかわいい系の女泥棒から優等生タイプまでいろいろなタイプをそろえているところがいいし全体的にキャッキャしているところが楽しげでよかったです。 デヴォン青木はニンジャ・プリンセスという彼女らしい役どころなんですけどどうせ脇役だろうと思っていたらandデヴォン青木だったし事実上主人公ですごくうれしかったです。プラトニックな恋の相手役はケイン・コスギなのですが普通に英語しゃべっているはずなのに片言に聞こえるというところが微妙に可哀想でした。 可哀想というか悪玉がジュリア・ロバーツの兄さんエリック・ロバーツというところで妹は何もしなくても注目されちゃうのに兄さんときたら小娘達相手にボッコボコにされるところを見ると切なかったです。 トーナメント戦はなんだかよく分からないうちに準決勝とかに進んでいるしDOAの会場って戦うために選ばれた人たちが来ているはずなのにバケーション気分の一般人たちがいたりと大雑把なところが沢山あるのですがそういうところもひっくるめて愛すべきB級映画なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイミー・プレスリー (ティナ・アームストロング) | 体育会系の水野裕子で。 |
ホリー・ヴァランス (クリスティー・アレン) | 見た感じは後藤真希あたりがちょうどいいと思う。 |
デヴォン青木 (かすみ) | 沢尻エリカあたりにお願いしたい。 |
エリック・ロバーツ (ヴィクター・ドノヴァン) | 最後の方は原田芳雄に見えてきました。 |
デイ・ウォッチ DNEVNOY DOZOR (2006) | |
2008年2月 | |
老女の生命力が吸い取られる事件が発生しアントンと強大な力を持つスヴェトラーナは現場に向かい犯人を追いつめるが犯人は闇の勢力に付いたアントンの息子イゴールだった・・・ ロシア発ダークファンタジー三部作の二作目。 前作は予告編のインパクトが強くて期待しすぎたせいか拍子抜けしてしまった感があるのですが今回は案外面白かったと思います。前作の記憶はほとんどなかったですけれどちゃんとオープニングで前作のあらすじを簡単に紹介くれますし。 前作で全てを不幸にする女、スヴェトラーナが光の勢力に付き主人公アントンの息子が闇の勢力に付きこの二人(偉大なる力を持っている)が戦ったら大変なことになる。みたいな感じの内容で闇の勢力はこの二人を戦わせてなんとしても戦争を再開させたく主人公のアントンをはめていくのですが、光の勢力にいるお局様みたいなオリガがなかなか芸達者で観ていて感心しました。主人公との体の入れ替わってやっていることは「転校生」とものすごく分かりやすいのですが意外とこのお局様が大活躍。 前作の不幸な女スヴェトラーナもなんとアントンと恋仲になっていて触れたもの全てが不幸になっていたような地味な見た目の女だったはずのスヴェトラーナも今回はいきなりアクティブに変わっています。しかも綺麗になっていてレベルアップ。後半もほとんど娼婦みたいな格好で敵陣に一人で乗り込んでいくところがナイスでした。 光のボスはマイケル・チクリス風でちょっと愛嬌があり、闇のボスは「ソウ」のジグソウっぽい見た目で全体的に分かりやすくなっていてました。 あと、英語の字幕がシチュエーションに応じて色々変わるところは相変わらず斬新でよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウラジーミル・メニショフ (ボリス・ゲッサー) | 愛嬌のある竹中直人で。 |
ガリーナ・チューニナ (オリガ) | これはぜひ木村多江にお願いしたい。 |
ヴィクトル・ヴェルズビツキー (ザヴロン) | ダークな役もいけそうな市村正親で。 |
デイ・オブ・ザ・デッド DAY OF THE DEAD (2008) | |
2008年9月 | |
コロラド州の田舎町で謎のウイルスが蔓延し軍は事実を描くし人々を隔離するのだがやがてウイルスに感染した人々は次々とゾンビとなり・・・ 「死霊のえじき」ををリメイク?したゾンビ映画。 「死霊のえじき」は観ましたがこんな感じでしたっけ?なんだかずいぶんコミカルな感じに仕上がっていました。 軍のリーダー各(伍長)がどう見ても軍人に見えないミーナ・スヴァーリりその部下がマライアと新妻ならぬ新夫のニック・キャノンという無理やりな感じがC級感覚で、ヴィング・レイムズもミーナ・スヴァーリの上司で登場しますがあっさりゾンビ化して飛び出た自分の目玉をパクっと食べたりと悪乗りし放題という感じです。 ミーナ・スヴァーリに一目ぼれする新人兵ももちろんゾンビ化しますけど人間の時はベジタリアンだったから人間を襲わないというバカな展開がテンポよく展開されていきます。ロメロ版のちゃんとしたリメイクを期待していくと多分腹も立つと思うのですがホラーコメディとして捉えるとこういうのもありなんじゃないかなぁと思います。 ゾンビ化の原因は軍の秘密兵器が突然変異し人に感染するというところが「バイオハザード」調でどこかで見たとういうシーンが多いのでゾンビ映画は好きですが「REC」のような新感覚のゾンビ映画が現われないものだろうかと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ミーナ・スヴァーリ (サラ・クロス) | 菅野美穂が軍服着たようなイメージでしょうか。 |
ニック・キャノン (サラザール) | 山本太郎あたりがしっくりきそうです。 |
テイキング・ライブス TAKING LIVES (2004) |
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2004年9月 | |
カナダのモントリオールのとある工事現場で一体の無残な死体が発見される。FBIの特別捜査官イリアナが捜査に加わり事件解決の糸口が見え始めたところに同様の手口殺人事件が起きる。しかしこの事件を一部始終を見ていたコスタという男が現れるのだがコスタの前に謎の男が現れ・・・ アンジェリーナ・ジョリーがFBI捜査官に扮したサイコ・サスペンス。 天才プロファイラーのアンジェリーナ・ジョリーが捜査に加わったらって捜査が一気に進展するってモントリオール警察は一体どんな捜査をしてたんだ?と思わせる展開が笑えます。なんてったってアンジェリーナ・ジョリーが言うことすること100%解決の方向に向かう天才っぷりにこれはまさしく彼女のプロモーション的な匂いを感じるのでした。 そんな作品だから途中でオチは分かっちゃったんですけど、ネタバレ→アンジェリーナの捜査中にベッドの下から突然出てくる犯人の手と妊婦になった彼女の腹にハサミを突き刺す←シーンに久しぶりドッキリしました。 そんな彼女の相手役イーサン・ホークは完全に引立て役でラブシーンでも抱いているつもりがアンジェリーナ・ジョリーに抱かれているみたいでなんだか可哀想。というか逆にイーサンが引立ててくれたおかげで今まで何とも思わなかったアンジェリーナが好きになったからイーサンに感謝。アンジェリーナの相手役はおっさんか相当個性の強い俳優じゃないと務まらないと思うからこれはイーサン・ホークが悪いんじゃなくて彼女が個性的すぎるからなのかなぁなんて思いました。 イーサン・ホークの前に現れる怪しげな男にキーファー・サザーランド。この人B級感は拭えないけど最近悪役やりだしてからめっぽうよくなってきて目が離せません。今回も出番は意外と少なかったけれど少ない分いいスパイスになるんですよね。キーファー今後ともスパイス的俳優としてがんばってもらいたいです。 とアメリカ人俳優二人が地味目なのに対してフランス人俳優のオリヴィエ・マルティネス、チェッキー・カリョ、ジャン=ユーグ・アングラードと豪華なこと。そこに犯人の母親役にアメリカ人だけどジーナ・ローランズでしょ。この四人だけでなんか一本ハードボイルドな作品作れそうだからもったいないなぁ。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
アンジェリーナ・ジョリー (イリアナ・スコット) |
頬骨あたりがアンジェリーナっぽいりょうにお願いしたい。 |
イーサン・ホーク (コスタ) |
ビジュアル的にかなりあっさりな印象の稲垣吾郎あたりで。 |
キーファー・サザーランド (ハート) |
坂上忍は悪役やらせたらいい味だしそうです。 |
ティコ・ムーン TYKHO MOON (1997) |
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2004年5月 | |
近未来の月、ここはマクビー一族が支配していたがこの一族には遺伝子の欠陥を示す青いあざがあった。彼らは20年前に姿を消した臓器提供者「ティコ・ムーン」を捜索するよう秘密警察に命じる。 一方そのころ20年前の記憶をなくしたアニクストの元に殺し屋レナと謎の新聞記者グレンバーが近づいていた・・・ 「ゴッド・ディーバ」を観て監督のエンキ・ビラル作品に興味を持ったので結構有名な「ティコ・ムーン」をレンタル。 エンキ監督はこの時代から青を使っていたんですね。「ゴッド・ディーバ」のように終始青を使っているわけではないんですけど、ところどころに出てくる(特にマクビー一族の遺伝子の欠陥を表すあざ)青の色使いはやっぱり印象的。 荒廃した近未来って雰囲気もよくでていてさすがヴィジュアリスト(と言われているらしい)エンキ・ビラルです。 話も「ゴッド・ディーバ」と比べると、ほぼ権力(マクビー一族)への反乱みたいなところ一本で通しているところがシンプルでよかったけどやっぱり設定は似ているなぁ。数十年間冷凍保存されていた革命家のニコポルといい、今回のティコ・ムーンことアニクストとか・・・この監督、反政府運動家、奇病、謎のミューズとこの3アイテムと青さえあれば何かしらの作品が撮れると感じたのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジュリー・デルピー (レナ) |
深津絵里が赤いかつらをかぶったら・・・ |
ヨハン・レイセン (アニクスト) |
三上博史で。謎っていうかどこかミステリアスなところが。 |
リシャール・ボーランジェ (グレンバー) |
ハードボイルドな雰囲気もいけそうな渡辺謙で。 |
ディスタービア DISTURBIA (2007) | |
2007年11月 | |
ケールはふとした一言で教師を殴ってしまい3ヶ月の自宅軟禁処分を言い渡される。暇なケールは隣人を覗き見し始めるが近くに住むターナーが巷を賑わせている赤毛の女性失踪事件の容疑者の特徴と似ていることに気がつき監視を続け・・・ 今が旬の若手俳優シャイア・ラブーフ主演のサスペンス。 出てくるアイテムが今どきという感じで隣に引っ越してきた美人の娘、ちょっとおバカな親友という完璧なティーン向けサスペンスでアイディアとかはよかったのですが惜しかったのは作品のエンジンがかかるのがちょっと遅かったかなぁという印象。いつもはデヴィッド・モースを監視しているけどちょっと目を離した隙にやばい事が起きているというお約束の展開があって面白いのですが途中途中で隣の娘の複雑な家庭事情とか入ってくるので別にこういうのはいらなかったのでもっとデヴィッド・モースにハラハラさせてもらいたかったです。 クライマックスに近い後半、デヴィッド・モースが突然本性を現して凶悪になってからは怒涛のように面白くなってます。最近すっかりお母さんキャラが定着してきたキャリー=アン・モスもいきなり巻き込まれるしおバカな親友も隣の娘もとりあえず出てきた人はデヴィッド・モースにやられるところと死体の山どころじゃない!というくらいの死体の連続がB級感覚で思わず笑ってしまいました。 話題のシャイア・ラブーフは今風の高校生という等身大な感じがして顔はともかく全体的によかったけれどやっぱりデヴィッド・モースですよね。あんな怪しげなおじさんが閑静な住宅街に一人暮らしというだけでビビリますが一番気に入ったのがシャイア・ラブーフを投げ飛ばすところ。デヴィッド・モースは怒らせないに限るなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シャイア・ラブーフ (ケール) | 今どきという感じがするKAT-TUNの亀梨和也で。 |
デヴィッド・モース (ミスター・ターナー) | キレたら怖そうな尾美としのりで。 |
ディセント THE DESCENT (2005) | |
2006年7月 | |
夫と娘を事故で亡くしたサラは一年後、親友のジュノ達と女6人で洞窟探検をすべく地下深く進んでいくのだが・・・ 中盤から一気に展開が変わりほとんどネタバレになってしまうのであまり詳しく書けないのですが、ホラー映画というかスリラー映画と言うべきかこの手のジャンルで新しいさを出すことは難しいと思うのですがこれはキャッチコピー「ヨーロッパ全土を震撼させたディセント・ショック!」と謳っているだけあって斬新さがあって面白かったです。 登場人物は6人で少ないんですがティルダ・スウィントン似の主人公サラとルーシー・リューとロザリオ・ドーソンを足して割ったような行動的なリーダー、ジュノとやんちゃなホリーは判るのですが残りの3人に個性がなくて区別がつかなかったのが残念でした。 ネタバレ→サラがたびたび聞いたりする奇妙な物音と怪しげな人影。最初これ幻覚とか幻聴だろうと思っていましたけど、あれが突然出てきた時は衝撃的でした。UMA(未確認生物)は結構好きなタイプなんですが今回のUMAはリアルなゴラムといった感じで特徴は目は見えないけど聴覚が恐ろしく優れていて牙と爪で相手を襲って喰らうというビジュアルと性格ともに申し分なし。しかもものすごい数がいて殺しても次から次へと沸いてくるところがおっかないです。← こんな恐怖が展開されていく中、みんな仲良しなはずなのに一人がちょっとその場にいなくなったらその一人についてあれこれ噂話や陰口いったりする女が何人か集まるとありそうな独特の描写と競争心、嫉妬みたいなところもある意味あれより怖かったです。 この監督のデビュー作が「ドッグ・ソルジャー」の監督だそうで、以前から気になっていたので機会があったら観てみたいです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
シャウナ・マクドナルド (サラ) | たくましい感じの松下由樹で。 |
ナタリー・メンドーサ (ジュノ) | いろいろ企んでいるキャラがなんとなく国生さゆりっぽくて。 |
ディセント2 THE DESCENT: PART 2 (2009) | |
2009年11月 | |
洞窟からショック状態で生還したサラは残りの仲間のことを保安官のヴェインズに聞かれるが記憶に残っていなかった。そんな中ヴェインズは強引にサラを連れて洞窟へと向かうのだが・・・ 衝撃的だった洞窟ホラーの続編。 続編ということで前作のラストシーンから二日後から始まっています。前作は前半、自然の怖さというか洞窟の怖さみたいなものがあって突然すごい展開になりましたが今回は初っ端から飛ばしてます。振り向けばそに奴がいる状態でみんなパニクっています。 生還したばかりのヒロインをいきなり洞窟に連れ戻すというものすごい強引な展開をしていますがそこは良しとして、前作のヒロインがフラッシュバックで記憶を取り戻してからものすごく強くなって笑えます。あれに立ち向かう姿、女保安官のリオンに指示出しする的確さときたらイメージは「プレデター」のシュワちゃん並みです。 みんなバラバラになって個人行動が多く次々と死んでいくのですが、強引な保安官のヴェインズも何故か生き残って後半も面倒くさいことをしてイラッとさせてくれます。 ネタバレ→前作のジュノがまさかの生存で、トゥームレイダー調に登場して因縁の主人公と取っ組み合いをするもそんなこと子弟いる場合じゃないと協力して脱出を試みるのですが最終的に生き残るのは女三人という展開というか生き残り方に女は強いと思うのでした。唯一の不満はラストでしょうか。あれをいきなりやったらいけないと思います。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クリステン・カミングス (リオス) | 最近ドラマで見かける板谷由夏で。 |
ギャヴァン・オハーリヒー (ヴェインズ) | 強引な取調べとかしそうな雰囲気の六平直政で。 |
ディック・トレイシー DICK TRACY (1990) |
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2004年8月 | |
1930年代のとある都市。ギャングのボス、ビック・ボーイ・キャプリスがこの街を牛耳っていたのだが凄腕刑事ディック・トレイシーはビック・ボーイを逮捕すべく奔走するのだが・・・ アメコミの実写化ってことらしいんですけどディック・トレイシーと言われてもピンとこないんですがいかにもセットを見れば一目瞭然カラフルなコミック調のセットが「バットマン」というよりか「Mr.インクレディブル」調の原色バリバリのセットでこれはこれで結構好きかも。衣装も各キャラ赤、青、黄、緑ってありえないスーツで統一しているところも徹底的でいいです。 「バットマン」と比べると内容がねぇ。途中でいきなり出てくる「顔なし」がネタバレ→マドンナだったという←オチに強引さを感じたし、ダスティン・ホフマンの扱いが酷かった。 ディック・トレイシーがなんてったって影もなければ悲しい過去もないからなぁ。やっぱりアメコミものっていったらなんかしらの秘密を持ってないとダメですね。名無しの孤児を面倒見て孤児が自分の名前はディック・トレイシー・ジュニアだって言うのを聞いて感動しちゃうウォーレン・ベイティを観て、これはウォーレン・ベイティの自己満足映画なんだなと悟りましたよ。 アル・パチーノもよくもまぁこんな役を引き受けたなぁ。これラジー賞ものでしょ?と思ったらなんとアカデミー賞にノミネートされてるし。 あとマドンナ。クラブ歌手の役で歌はさすがに聴かせてくれますって感じでした。評判よかった「エビータ」も確かに歌はよかったけど退屈だったんですよね。個人的にマドンナの出演作品に当たりがないんですけど今後マドンナがすごいっていうような作品に出会ってみたいものです。 |
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ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
ウォーレン・ベイティ (ディック・トレイシー) |
ヒーロー役も見てみたい松方弘樹で。 |
アル・パチーノ (ビック・ボーイ・キャプリス) |
演技が熱っつーい千葉ちゃんこと千葉真一で。 |
マドンナ (ブレスレス・マホニー) |
妖艶な京マチ子あたりで。 |
ディナーラッシュ DINNER RUSH (2001) |
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2004年10月 | |
ニューヨークのトライベッカ、人気のイタリアンレストランでのとある最も忙しい一日を描いた群像劇。 この映画最初おしゃれーなイタリア料理がこれでもかと出てきてうっとりみたいな内容の映画かなと思っていたらここのレストランをよこせだの断るなどという展開のマフィアものだったんですね。想像してたのと全く違う内容だったのでびっくりしました。 マフィアものだって別にいいんです、好きなほうだから。でもこの映画なんか腹立ったなぁ。若き料理長のウードと副料理長のダンカンが。 料理長のウードは人気レストランだから雑誌の記者の相手とかしなきゃいけないのは分かるけど彼の作った料理がたしかオーナーのルイスにに作ったまかない料理と雑誌記者に作ったパスタ料理2品だけ。店がてんてこ舞いしているんだからちょっとは手伝ったらどうなんだ?とか思ってしまいましたし、しかも常に不機嫌ときてるからたちの悪い。副料理長のダンカンもさぁ、くそ忙しいのに店を抜け出してウェイトレスの彼女といちゃついてる場合かっつーの!そのくせ下っ端には怒鳴り散らしてさぁ。と人の上に立つものがこういう理不尽な行動をするのはどうも許せないんですよね。とムカついて話があんまり頭に入ってきませんでした。 この映画どうやってオチをつけるのだろうかとムカつきながらも多少気になっていたらネタバレ→ウォール街の証券マンのジョン・コーベットがいきなりチンピラマフィアを射殺して終わりって・・・←あまりに唐突な展開で一瞬えっ!?何が起きたの?と思ってしまったけどジョン・コーベットにとっちゃおいしい役だったであろうと想像するのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ダニー・アイエロ (ルイス) |
味にも礼儀にもうるさい中尾彬で。 |
エドアルド・バレリーニ (ウード) |
キレたらどうにもとまらなそうな保坂尚輝で。 |
カーク・アセヴェド (ダンカン) |
いい感じのだらしなさが浅野忠信的で。 |
ディパーテッド THE DEPARTED (2006) | |
2007年2月 | |
警官がマフィアに潜入し、マフィアが警察に潜入する「インファナル・アフェア」をディカプリオ&マット・デイモンでハリウッドリメイク。 2時間30分くらいあって長いんですけど飽きずに観ることができて悪くはないのですが、やっぱりオリジナルの方が断然いいなと感じました。 比較しちゃいけないんでしょうけどこの映画ってディカプリオとデイモンの両方の苦悩みたいなものが同じくらい共感できなくちゃいけないんですけどそれが感じられなかったですね。特にデイモンの方はオリジナルだとアンディ・ラウがやった役どころでマフィアに情報漏らしているんですけど心の中ではいい人になりたいと思っているというところが全く感じられずただの嫌な奴に見えてしまいました。 ディカプリオの役はちょっとは気持ちが分かる気がしましたけどこの役はトニー・レオンのように内面で熱くなっているけど感情を表すようなタイプじゃないからこれもちょっと違うかなと思いました。 アンソニー・ウォンの役どころはマーティン・シーン、エリック・ツァンの役どころはジャック・ニコルソンという具合になっていてマーティン・シーンはオリジナルに近いかなという印象を受けましたけど、ジャック・ニコルソンはものすごく出すぎてこの二人のキャラクターって出すぎずそれでいてキャラクターが濃く印象的という重要なポジションなのにジャック・ニコルソンがノリノリでバランスが完全に崩れていたところも個人的には気に入らなかったところです。 マーク・ウォールバーグはものすごく口も態度も悪いんですけ最終的にはいい奴で頼れる兄貴的なところがカッコよくてこの役でついにウォールバーグもアカデミー賞ノミネート。多分受賞はしないと思いますがよくがんばったと褒めてあげたい。 これ観ると何か無償にオリジナル版三部作が観たくなりました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
レオナルド・ディカプリオ (ビリー・コスティガン) | 織田裕二あたりがやってしまいそうな感じ。 |
マット・デイモン (コリン・サリバン) | ビジュアル的には江口洋介という印象。 |
ジャック・ニコルソン (フランク・コステロ) | おっかなそうな中尾彬で。 |
マーク・ウォールバーグ (ディグナム) | 兄貴というイメージの寺島進で。 |
マーティン・シーン (オリヴァー・クイーナン) | 中尾彬ときたら江守徹で。 |
ディファイアンス DEFIANCE (2008) | |
2009年2月 | |
両親をナチスに殺されたビエルスキ兄弟たちは森に逃げ込み中間とともに生き延びていたが次第に同じ境遇のユダヤ人たちが集まり次第にその数も増えていくのだが・・・ ダニエル・クレイグ主演のもうひとつの「シンドラーのリスト」。 ものすごく硬派な作りになっていてストイックなダニエル・クレイグにはぴったりでした。リーダーに知らず知らずのうちになっていて、色々な場面で弟との衝突して苦悩する姿が「007」とちょっとかぶり、ダニエル・クレイグは自分にも厳しい姿がとても好感もてるなと思いました。 兄弟がナオミ・ワッツの旦那でお馴染みのリーヴ・シュレイバー、3男がジェイミー・ベルととても兄弟に見えないのですが話の展開がビエルスキ兄弟の事を全く知らなくても大丈夫なように作ってあるし、デル・トロの「チェ」シリーズと違ってドラマチックに作られているので終わった後に映画を観たという気分になるところがよかったです。 3兄弟(本当は4兄弟?)の中ではジェイミー・ベルが存在感があってよかったです。「リトル・ダンサー」でデビューしていきなり綺麗めな路線だったのでどう成長するかと思ったら出ている作品はどれもいい感じだし、いい意味でひねた感じで年を重ねているので今後も十分活躍できるなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ダニエル・クレイグ (トゥヴィア・ビエルスキ) | 「必殺仕事人2009」の出演者で、長男を東山紀之、次男を松岡昌宏、三男を大倉忠義で。 |
リーヴ・シュレイバー (ズシュ・ビエルスキ) | |
ジェイミー・ベル (アザエル・ビエルスキ) |
デイブレイカー DAYBREAKERS (2009) | |
2010年12月 | |
ウイルスによりヴァンパイアが世界を支配し人間は食料のため飼育されている近未来。食料が不足して社会問題となっている中、代用食料の研究をしているエドワードはある日ヴァンパイアに追われている人間を助けるのだが・・・ 草食系の吸血鬼と肉食系の吸血鬼が衝突する吸血鬼映画。 最近流行っていますよね、吸血鬼映画。 大抵は吸血鬼が人間を襲って最終的には人間に退治されるみたいな感じですが、吸血鬼が人間を飼育して血液を搾取するというありそうでなかったところに目をつけたところがいいなと思いました。ウイルスで人間が吸血鬼になるから噛まれた人が吸血鬼になっていくというところもゾンビっぽくてよかったです。が、どことなくB級的名雰囲気が漂うなと思ったら血液を売る大企業の悪徳社長がサム・ニールだからなんですね。なんかサム・ニールが出てくるととたんにB級って感じがするから不思議ですそこが持ち味だから憎めないんですけどね。そこに吸血鬼だったけど人間に奇跡的に戻ったウィレム・デフォーも絡んで面子は豪華。最後なんてウィレム・デフォーのアクションシーンが無駄にスローモーションで笑いました。 ここのところミニシアター系でいい味を出しているイーサン・ホークが主役でしたがこれはもうひとつだったかなという印象。イーサン・ホークの持ち味は大きな組織に属しながらもその権力を使って不正を働いたりする役(仕方がない場合でも意図的な場合にしても)が似合っているのですが、今回は吸血鬼なんだけど人間の血は吸わない優等生的なキャラクターでちょっとキャラじゃないなと思いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
イーサン・ホーク (エドワード・ダルトン) | 北村一輝が優等生をやるようなものでした。 |
ウィレム・デフォー (ライオネル・コーマック) | キャラの濃さで遠藤憲一で。 |
サム・ニール (チャールズ・ブロムリー) | すっかり演技しているところが想像つかなくなってしまった石田純一で。 |
ディボース・ショウ INTOLERABLE CRUELTY (2003) |
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2004年4月 | |
離婚訴訟についてはピカイチの腕前を持つ弁護士のマイルズ・マッシー。彼の元にある日、不動産王のレックスが現れ浮気現場のビデオを撮られたにも関わらず妻のマリリンに1セントも払わずに済ませたいとの依頼を受けるのだが・・・ コーエン兄弟のロマンティック・コメディ。いままでコーエン兄弟の作品は「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」「バーバー」と観てきたけれど世間がすごいと言っている割にはイマイチのれなかったんですけど、今回これを観て個人的コーエン兄弟の欠けているものに確信がもてました。それはずばりスターの存在。今までの作品ってフランシス・マクドーマンド、ビリー・ボブ・ソーントンやジョン・タトゥーロあたりが主役だったと思うけど、全員いい味を持っているけどビジュアル面ではゴージャス感ってものがないじゃない?その点今回ジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズというゴージャス感溢れるスターの共演で内容は平凡でも楽しめましたもん。やっぱり映画は演技だけの俳優だけじゃなくてスターも必要なんですね。 ストーリー的にはあっさり前半で勝負がついてテンポがよくて、そのあといろいろな駆け引きが二人の間で起こるんですけどこの濃い二人を見ているとこっちまでゴージャスになったみたいで楽しいなぁ。 特にゼタ=ジョーンズなんてゴージャスそのものでブランド品の着こなしもばっちりで私生活そのまんまという雰囲気をかもし出していて楽しかった。こうなったらいっそのこと相手役をクルーニーからマイケル・ダグラスにして夫婦でディボース・ショウごっこをやっていただきたいと思うのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョージ・クルーニー (マイルズ・マッシー) |
またまた登場の草刈正雄、日本人離れしたダンディさがいい。 |
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ (マリリン) |
ずばり叶恭子お姉さまで。 |
テープ TAPE (2001) |
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2003年7月 | |
映画監督のジョンは映画祭のために故郷に戻ってきていたが、高校時代の友人ヴィンセントに呼び出される。やがてジョンは高校時代ヴィンセントの恋人だったエイミーについてある出来事を告白するが、ヴィンセントはそれを録音していた。 やがてエイミーもヴィンセントのもとに現れて・・・ シガーニー・ウィーバーの「死と処女」以来2度目の登場人物3人だけの映画だった。 内容はというと前半はイーサン・ホークとロバート・ショーン・レナードの二人芝居なんですけどイーサン・ホーク扮するヴィンセントのキャラが腹立つんですよね。昔のことをジョンに何とか告白させようとするんですが、昔のことなんてどうだっていいじゃん、と思ったりして。さらにその告白を録音したテープをちらつかせエイミーに謝れとせまるみみっちいヴィンセントに全く乗れず、今回のイーサンの作品は珍しくダメか?と思いきやユマ・サーマンが登場してから一気に面白くなりましたね。 このユマ・サーマン扮するエイミーがクールでヴィンセントのくだらない昔のたわごとを相手にもせず、ネタバレ→逆にヴィンセントと情けないジョンにきっつーいお灸をすえるラストはスカッとしましたよ。← それにしても3人芝居、客の心最初から最後までつかみ続けるのって大変なんだなぁと感じたのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
イーサン・ホーク (ヴィンセント) |
押尾学で。ヤクの売人ってキャラが合いそうで。 |
ロバート・ショーン・レナード (ジョン・ソルター) |
いい奴すぎるぜって感じの吉岡秀隆あたりを。 |
ユマ・サーマン (エイミー・ランデル) |
しつこい男もクールにかわしそうそうな伊東三咲で。 |
テキサス・チェーンソー THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE (2003) |
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2004年4月 | |
1978年8月、エリン、ケンパーら5人の若者はテキサスの道を車で走っている途中、道の真ん中を歩く若い女性を見つける。ただならぬ雰囲気にエリン達は彼女を車に乗せるのだが・・・ 30年前の「悪魔のいけにえ」のリメイク。オリジナルの方がいいところもあれば今回のリメイクの方がよかったりするところもあり微妙に内容は違うけど基本的な線は同じだけど単なるリメイクじゃないところがいい。 リメイクだけどオリジナリティがあってよかったところは一番最初の若い女性を車に乗せたあとネタバレ→どう仕込んだのか股から拳銃を出して自殺するまでのところ(まさか自殺するとは思わなかった。オリジナルはヒッチハイカーの男が仲間を斬り付けるだったので)は←ドキドキものです。 肝心のレザーフェイスはというとマスクが整いすぎてパワーダウンした感じ(オリジナルのレザーフェイスのマスクは手作り感があって本当に怖かったんですよねぇ。)で最初の犠牲者がハンマーで殴られるところは妙にあっさりしすぎた感じもあったけど、エリカと友達のマッチョな兄ちゃんがレザーフェイスに遭遇してマッチョな兄ちゃんの方が追いかけられるんですけどネタバレ→片足のひざ下からチェーンソーで斬られちゃってそのあと有名な肉を吊り下げるフックに吊り下げられちゃってそれだけでも痛いってのに、足の切断面に塩を塗り込んじゃうんですよね。←レザーフェイスよビジュアル的に痛いことをよく知ってるのはわかったからもうやめてあげてくれよぅ。と思う痛すぎるやられ方が次にあって安心(何が)したのでした。 登場人物のメンズ達がグッドルッキング・ガイ(叶姉妹風)になっているのが現代風なのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェシカ・ビール (エリン) |
絶叫ものは熊田曜子あたりのグラビア系がしっくりくる。 |
テキサス・チェーンソー:ビギニング THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE: THE BEGINNING (2006) | |
2006年11月 | |
ベトナム戦争真っ只中、クリッシーとその恋人ディーンと弟カップルの四人は最後にテキサス横断の旅にでかけるのだったが・・・ オリジナル「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスの誕生秘話がが描かれるスプラッターホラー。 リメイク版の「テキサス・チェーンソー」はヒロインがジェシカ・ビールってことぐらいしか記憶になくて今回もあまり期待していなかったのですがこれが意外と面白かったです。ヒロインがジョーダナ・ブリュースターってところがよかったし、その後に繋がるよう色々知恵をだして作ったんだろうなぁというがんばり具合がよかったです。 レザーフェイス誕生秘話なので主役はレザーフェイスというより鬼畜保安官のシェリフといった感じ。捕まえた若者が逃げ出したり隙を見て反撃しようものならレザーフェイスを呼んで殺させるという卑怯で極悪っぷりは知性がある分レザーフェイスよりたちが悪いです。 おじいちゃんが彼女を取り戻しに来たアウトローに足を撃たれたらレザーフェイスに片足を切らせてバランス悪いからというものすごい理不尽な理由でなんともない片方の足も切断されちゃって身内にも容赦ないシェリフがなんだかんだ言って一番やばかったです。 このシェリフの命令でチェーンソーを使った初めての殺しがあるのですがこれが気に入っちゃったレザーフェイスはチェーンソー使いたくてたまらないといった感じ。これでクセになっちゃんだろうなぁ、なるほどねと思いました。 関係ないですがジョーダナ・ブリュースター久しぶりに見たなと思ったらイエール大で学業専念していたそうで意外と努力家だったんですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョーダナ・ブリュースター (クリッシー) | 山田優あたりにがんばってもらいたい。 |
R・リー・アーメイ (シェリフ・ホイト) | 悪そうな顔している石倉三郎で。 |
デジャヴ DEJA VU (2006) | |
2007年3月 | |
500名以上の死者をだしたフェリー爆破事故を担当することになったダグは的確な操作能力を買われFBIの特別捜査班に協力することになり、4日と6時間前の特定の場所の映像を見ることのできる特殊な装置で犯人を捜査することになるのだが・・・ 「デジャヴ」というタイトルだけに何か霊的というか神秘的な内容をイメージして監督が骨太系のトニー・スコットというから最初は大丈夫か?と思ったのですが超ハイテク機器を使って4日と6時間前をリアルタイムで一定の範囲ならどこでも見ることが出来るというとんでもない設定で犯人を捕まえようじゃないかという内容でデジャヴ的な要素はなくてトニー・スコットらしい感じの仕上がりになっていました。 この普通はありえない設定にのれるかどうかで好き嫌いが分かれると思うのですが個人的にはアイディアが斬新だったし後半に進むにつれて事件が起きないようにいろいろと過去の映像になにか影響を与えることは出来ないだろうか?と試行錯誤する展開が繰り広げられていくのですが過去をいじれば当然現在にも影響してくるわけでここのところの話のつじつま合わせがものすごく上手くいっていてタイムトラベルものとはニュアンスは違いますが時間を扱った作品の中ではオリジナリティもあってよかったと思います。 デンゼル・ワシントンしか出ている人知らないかなぁ?と思っていたらFBIの指揮官がヴァル・キルマーが貫禄ありげに演じていてビックリしましたがこの人きっとアレック・ボールドウィン路線に行くんだろうなと感じました。 犯人のジム・カヴィーゼルもとある理由でこういうことをしたのですが、役の中で危うい思想を持っていてそれがジム・カヴィーゼル特有の生真面目そうな性格にマッチしてこういう恐ろしい役もできるんだなぁと感心しました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デンゼル・ワシントン (ダグ・カーリン) | 渡辺謙あたりの存在感のある人にお願いしたい。 |
ポーラ・パットン (クレア・クチヴァー) | しっかりしていそうな瀬戸朝香で。 |
ヴァル・キルマー (アンドリュー・プライズワーラ) | 存在感は國村隼といった感じ。 |
ジム・カヴィーゼル (キャロル・オースタッド) | 思いつめそうなタイプに思える田辺誠一で。 |
デス・フロント DEATHWATCH (2002) | |
2007年3月 | |
1917年の第一次世界大戦の真っ只中ドイツ軍の毒ガス攻撃を逃れた中隊はドイツ軍の塹壕にたどり着き助けを待つことになるがやがて一人の兵士が惨殺されて・・・ 戦場を舞台にしたサバイバル?ホラー。 ネタバレ→戦場に取り付いた亡霊が次々と兵士を殺していく←のですがそのクリーチャーのビジュアルが有刺鉄線というところが今までありそうでなかった感じで、死体の振りしたクリーチャーの有刺鉄線の動きが何とも言えぬ不気味な動きで次々と兵士達を血祭りにあげていく様はよく出来ていました。 兵士の中にあのアンディ・サーキスがいたのですが一人自分で狩りましたと言わんばかりの熊?の毛皮を羽織って口は悪いし武器は棍棒みたいな鈍器をいつも握りしめているところが荒くれ者といった感じで兵士というより山の暴れん坊といった趣なのが妙に似合っていました。当然のように有刺鉄線のクリーチャーにやられてしまうのですが死に様が「キング・コング」を彷彿とさせいい死にっぷりでアンディ・サーキスは死に様俳優としてやっていけると思います。 個人的には心理劇が案外長くてもうちょっとクリーチャーがバンバン出てきてくれればよかったと思うのですがラストの終わり方を観ると「ディセント」的な感じもしてブリティッシュ・ホラーは後味がほろ苦だなぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイミー・ベル (チャーリー・シェイクスピア) | 若い兵隊は二宮和也に見えてしまう。 |
デスペラード DESPERADO (1995) |
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2004年3月 | |
恋人を殺されたマリアッチは仇のブチョを探し今日も酒場で情報を集めていた。そんなある日ブチョの手先に襲われるも辛くも生き残る。傷ついたマリアッチは本屋の店主カロリーナに助けられ二人は恋に落ちるがブチョの手先がすぐそこまでやってきているのだった・・・ 当時リアルタイムで観たときほどの興奮はなかったけどやっぱり面白かった。なんて言うのかなぁ?メキシコの暑苦し感とギラギラ感がラテンの男バンデラスとマッチしていて最高。ストーリーも復讐もので武器もギターケースに隠しているところ、しかも一見普通のギターだけどせりあがってくるところとか銃で撃ったら敵は壁までぶっ飛ぶオーバーな演出とか子供は出てこないけど「子連れ狼」を彷彿とさせもろ好みだなぁ。マリアッチの仲間の武器もギターケースがマシンガンやロケット砲って考えたロドリゲスは遊び心もあってすごいアイディアの持ち主だと感心するのでした。 久しぶりに観たけどこのときロドリゲスとバンデラスってちょっと注目されてたころでサルマ・ハエックなんか無名だったのを思い出し、今じゃみんな売れっ子になってよかったねロドリゲス・ファミリー。そう、もうこのときにチーチ・マリンやダニー・トレホ、タランティーノ、ブシェミなんかのロドリゲス・ファミリーが出来ていたとは驚き、しかも本当に刑務所入った歴のあるダニー・トレホがロドリゲスの従兄弟と知って二度びっくりしたのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (「子連れ狼」シリーズの出演者達で) |
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アントニオ・バンデラス (エル・マリアッチ) |
もちろん若山富三郎で。 |
サルマ・ハエック (カロリーナ) |
以前「子連れ狼 親の心子の心」のハリウッドバージョンでサルマ・ハエックにとさりげなく指名していた東三千で。 |
ヨアキム・デ・アルメイダ (ブチョ) |
ラテンなのに意外とあっさり顔だったヨアキム・デ・アルメイダには同じくあっさり顔の岸田森で |
デス・リベンジ IN THE NAME OF THE KING: A DUNGEON SIEGE TALE (2007) | |
2010年5月 | |
農夫として幸せな生活を送るファーマーはある日突如として現われた怪物たちに家族を殺されてしまう。仲間と共に復讐に向かうファーマーだったが・・・ 作る作品がことごとく酷評される悪名高いウーヴェ・ボル監督が今度はファンタジー映画にチャレンジ。 ウーヴェ・ボルは3作品くらい観ていてどれもダメだったのでこれもダメかなと思っていたのですが(主役がジェイソン・ステイサムだから観ただけなんです。)、おかしなところが沢山あるのですがこれが意外と普通の出来でビックリしました。王国を乗っ取ろうとする悪い魔法使いのレイ・リオッタのとばっちりを受けて家族を殺された農夫のジェイソン・ステイサムが仲間とともに倒しに行くというどこかで聞いたことある内容の展開でビジュアルもなんちゃって「ロード・オブ・ザ・リング」みたいな感じなのですが、ウーヴェ・ボルにしてはよくやったんじゃないんですかねぇ。 でも全体的におかしいのが配役。ジェイソン・ステイサムが幸せな家庭を築いている農夫で子供と畑でカブか何かを楽しそうに収穫しているシーンが似合わなすぎて爆笑。近所の悪友みたいなキャラクターがロン・パールマンで戦うシーンをまさにヘルボーイそのものって感じです。悪い魔法使いのレイ・リオッタもサラリーマンみたいな髪型でファンタジー色ゼロ。でこの魔法使いに騙されて恋しちゃったのが魔法剣士みたいなリリー・ソビエスキー。ファンタジー映画に全く似合わない顔ぶれがすごすぎます。 王様だってバート・レイノルズですよ。ネタバレ→実はジェイソン・ステイサムはそんなバート・レイノルズの息子だった王子様だったという衝撃の展開も笑うしかありません。全然似ていないんですもん。← 何故か一緒に戦う森の精にシュワちゃんと戦ったこともある女ターミネーターのクリスタナ・ローケンだったり、ステイサムの奥さんが唯一ファンタジーの雰囲気が合っていたクレア・フォラーニとやっぱり意味なく豪華なところが密かに面白かったりするのでした。 | |
2回目のコメント | |
2010年7月 | |
まさか2回観ることがあるなんて思いもしませんでした。しかもつい先日観たばかりなのに・・・ 「ロード・オブ・ザ・リング」に詳しい知人たちにジェイソン・ステイサムの「ロード・オブ・ザ・リング」があるからということで一緒に観たのですがこれが大爆笑で大盛り上がり。何をするにも盛り上がってジェイソン・ステイサムが農作業しているところは当然の如く笑いが起き、ブーメランでカラスを追い払うところも盛り上がります。 みなさんの意見は頑張っているということで雰囲気はやっぱり「ロード・オブ・ザ・リング」っぽいようでこれでもかという空撮もおおむね好評というかむしろしつこいくらいで、これこそ経費削減してもっとクリーチャー出したほうがよかったんじゃないのと思わずにはいられません。 と思ったらレイ・リオッタのライバルのいい魔術師に「ロード・オブ・ザ・リング」のギムリが本当に出ていて驚愕。衝撃の真実状態でした。 ファンタジーなのでジェイソン・ステイサムはもちろん剣を片手に戦うのですがほとんど剣で戦うというよりケリと剣を握っていない方の手で殴っていたような気がしてジェイソン・ステイサムらしいところが何気によかったりします。 が一番盛り上がるのはやっぱりレイ・リオッタ。基本的にオークみたいなクリーチャーの体を操って戦うのですが、ことごとくステイサムに倒されては負け惜しみを言うところが楽しいです。そして最終決戦もステイサムに蹴り飛ばされてレイ・リオッタが仰向けに倒れそうというところで柔道の受身を取ったら宙に浮くというさすが魔術師らしい演出で大爆笑。衣装もファンタジーに似合わない革ジャンにいつものヘアスタイル。だれも注意しなかったのだろうか。というかステイサムもロン・パールマンもいつもどおりの髪型でファンタジー映画なのにファンタジー臭がしないのでここまでアンバランスだとどうでもよくなるのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイソン・ステイサム (ファーマー) | 佐藤浩市とファンタジーが合わなそうな感じで。 |
レイ・リオッタ (ガリオン) | 船越英一郎が悪い魔法使いをやるような感じ。 |
デス・レース DEATH RACE (2008) | |
2008年12月 | |
妻殺しの濡れ衣で刑務所送りになったジェンセン・エイムズは刑務所長のヘネシーから囚人が生死をかけて戦うレースに出場させられるのだが・・・ デヴィッド・キャラダイン主演のカルト映画「デス・レース2000年」をジェイソン・ステイサムでリメイク。 リメイクといってもコンセプトを引き継いだだけなので内容はまるっきり違います。監督もトーマスじゃない方のポール・W・S・アンダーソンということでB級感たっぷりでした。 とりあえず刑務所ではお決まりの新入りを痛めつけるというシーンもありジェイソン・ステイサムも因縁つけられるのですが、そこはステイサムあっさり返り討ちにしてさすがですみたいな展開あり、刑務所での筋トレありとステイサム肉体自慢なところとCGを使っていないレースシーンや昨日の敵は今日の友的なところがが男臭くていいですね。 そんな男臭い連中をも震え上がらせる鬼刑務所長が演技派女優のジョアン・アレン。嬉しいんですがなんでこんな映画に?と思う間もなくジョアン・アレンが性格悪そうな看守に「ドクロをオン。」と命令するシーンに今どきドクロというフレーズをジョアン・アレンが・・・というギャップに笑ってしまいました。 そしてドライバーの相棒が女囚ということで髪をなびかせスローモーションというベタな登場シーンはさすがポール・W・S・アンダーソンという感じがしました。レースとレースの間にそれなりにシリアスな感じのシーンが挿入されているのですがこの途中のドラマはもうひとつ盛り上がらないのでこの監督こういうシーンが上手く作れるとかなりいい監督になるのになぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジェイソン・ステイサム (ジェンセン・エイムズ) | やっぱりここは高橋克典あたりでしょうか。 |
タイリース・ギブソン (マシンガン・ジョー) | ライバルは仲村トオルにお願いしたい。 |
ナタリー・マルティネス (ケース) | 女囚役も似合いそうな小池栄子で。 |
ジョアン・アレン (ヘネシー) | 最近の浅野ゆう子にぴったりな感じだと思います。 |
デス・レース2000年 WAITRESS (1975) | |
2007年12月 | |
何でもありの殺人レースが唯一の娯楽となった西暦2000年のアメリカ。国民的ヒーローのフランケンシュタインはアシスタントのアニーと共にレースに参加するが革命軍がデス・レースを阻止しようと妨害を始め・・・ デヴィッド・キャラダイン主演の超B級映画。 これこそグラインドハウス・ムービーといった感じでなかなか面白かったです。参加レーサーたちの車に殺人レースだから武器がついているのですが塗装とあわせてもものすごくチープだし2000年のアメリカの背景が書割というところが何とも言えずいい味を出しています。しかもこの時代ってCGなんてない時代だからこういうチープな車が本当に疾走しているんですよね。チョロQみたいでした。 ルールもただ速くゴールしただけじゃだめで途中で一般市民をひき殺してポイントを稼がなきゃいけなくて老人と子供の方がポイントが高いという今では考えられないルールや途中休憩で男も女も裸でマッサージという無駄なシーンもあっていかにもグラインドハウスといった感じです。 一応ライバルがあのスタローンなのですが今では考えられないダサい役どころ。汚い手をつかってデヴィッド・キャラダインを陥れようとするけど見つかって殴り合い・・・まではいいのですがパンチが全然当たらないというか一方的に殴られまくって血だらけ。スタローンもこういう下積み時代があったんだなぁとちょっと感慨深くなったのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
デヴィッド・キャラダイン (フランケンシュタイン) | 若い頃の夏八木勲にやってもらいたい。 |
シモーネ・グリフェス (アニー) | ミステリアスな緑魔子で。 |
シルヴェスター・スタローン (マシンガン・ジョー) | イメージ的には中丸忠雄という感じで。 |
テッセラクト THE TESSERACT (2003) |
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2005年9月 | |
バンコクの安ホテル、運び屋の男ショーン、心理学者のローザ、殺し屋のリタそしてここで働く少年ウィット全く関係のない彼らだったが・・・ タイトルのテッセラクトの意味は「四次元立方体」だそうです。このタイトル通り?四人の関係のない人物が運命の悪戯か次第に絡みあっていくところはなるほどなぁと思いました。 舞台もタイのバンコクの貧困街で主人公の一人の少年は客室からカメラとかを盗んではそれを売りさばいて生活しているようなちょっとストリート・チルドレンに片足突っ込んでいるようなリアルなところや安ホテルに泊まる人間もわけありそうでこれからどうなっていくのだろう?と早くもハラハラしたのですが一向に話が進まなくってちょっと焦りました。 というのも同じ時刻に起きた出来事を全員分丁寧に見せてくれるから数時間の出来事ですら時間が巻き戻る巻き戻る。だけど後半このしつこいくらいの繰り返しが下手したらすごく難解になりそうな展開を分かりやすくしていて感心しました。 子役もホテルの客室から盗みを働いて売りさばいたり生意気な態度なんですけど殴られそうになったりすると異常におびえたりして盗みを働かないと暮らしていけないタイの貧困層の現状みたいなところも描かれていて興味深かったです。 最後もネタバレ→運び屋のジョナサン・リス=マイヤーズは死ぬし半分ストリートチルドレンのウィットを心配する心理学者も銃撃戦に巻き込まれ死ぬし少年ウイットも一命を取り留めるけれど耳を撃たれ聞こえなくなるというハリウッド作品には観られないシビアというか現実的?なエンディングがけっこう珍しかったです。← 関係ないけどジョナサン・リス=マイヤーズは普段は苦手なんですがこういうチンピラ風の悪党は意外によかったりして見直しました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョナサン・リス=マイヤーズ (ショーン) |
成宮寛貴のような雰囲気がちょっとあるような気がする。 |
サスキア・リーヴス (ローザ) |
キリっとしたところが涼風真世のよう。 |
デッドクリフ VERTIGE (2009) | |
2011年1月 | |
クロアチアに山登りにやって来た5人の男女。彼らは立ち入り禁止のコースに立ち入り崖を上って行くのだったが、つり橋がなくなり後戻りできなくなってしまい・・・ 山とスプラッターを掛け合わせたフランスのホラー。 前半は仲間同士の不信感が募る心理的なところを突いて来て後半は仲間たちが次々と何者かによって犠牲になっていくという展開が「クライモリ」風な感じで面白かったです。崖を上ったり、壊れそうなつり橋を渡るので下に吸い込まれそうな高所感もよかったです。 5人組の構成はヒロインとその彼氏と何故か強引について来てしまった元彼。というところでひと悶着あり。後は山登りベテランの体育会系のカップル。こんな感じの5人が絶壁を昇るわけですが、ヒロインの彼氏が山登り初めて迷惑をかけるのは仕方ないとしてもいちいち不平不満ばかり言うのでイライラするんです。そういう人間関係が極限状態でドロドロしてくるところがフレンチホラーでは割と珍しくてよかったです。 後戻りできなくなった後半は何者かによって一人ずつ消えていくのですが、スプラッター描写が容赦ないところが最近の勢いある勢いあるフレンチホラーらしかったです。ヒロインも追いつめられキレて戦うのですがそのキレっぷりが尋常じゃなくて、おとなしいお嬢さんという前半と形相まで違うもののだから笑ってしまいました。 ヒロインが抱えているトラウマがもうひとつ生きていなかったかなと感じたところが残念なところでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ファニー・ヴァレット (クロエ) | 地味なステファニーという印象です。 |
デッドコースター FINAL DESTINATION 2 (2003) |
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2003年7月 | |
キンバリーはある日友人と車にドライブに出かける。そこで彼女は壮絶な交通事故に巻き込まれ死んでしまうという白昼夢を見る。キンバリーは車を止めるが本当に事故は起こってしまった。 やがてその事故で死ぬ運命だった人々は次々と謎の死を迎えていき・・・ 前作「ファイナル・デスティネーション」の続編。死からは逃れられない恐怖という設定が斬新だったの前作をそのままにより残酷度がパワーアップして帰ってきた。 オープニングの地獄のハイウェイのシーンは「マトリックス・リローデッド」のカーチェイスシーンよりリアリティがあってすごいことになっていた。 不幸な死を迎える登場人物たちの死に方も子供であろうが容赦なしで、あぁこれで死ぬのかと思わせておいて唐突に違った死に方をしてくれるもので恐怖よりもすごいなって感心してしまうんですよね。前作では一人づつひっそり不慮の事故で死ぬって感じだったけど、今回は大衆の面前で次々と死んでしまうしね。 前作の生き残りとしてブロンドになってから格別にカリスマ性が加わりよくなったアリ・ラーターが登場するんですけど、今回の登場人物達と前作の登場人物達も微妙につながりがあって単なる続編ではないところに感心しましたね。 唯一の不満と言うか突っ込みどころは、事故に遭うはずだったけど生き延びた「ダーマ&グレッグ」のグレッグ似の警官がただ一人危険な目に遭っていないことが気になったところではありますが全体的にはよく出来たシリーズものだと思います。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
A.J.クック (キンバリー・コールマン) |
主役でいろいろ活躍していたのにあまり目立たなかったキャラが知念里奈っぽくて。 |
アリ・ラーター (クレア・リバーズ) |
アリ・ラーターが説得力あるキャラを演じたように柴崎コウもまた説得力があるんだよなぁ。 |
マイケル・ランデス (トーマス・バーク刑事) |
中山秀征で。なんかどーでもよかったキャラだったもので。 |
デッド・サイレンス DEAD SILENCE (2007) | |
2008年3月 | |
ある日ジェレミーのもとに送られてきた腹話術人形。その晩ジェレミーが帰宅すると妻は舌を切り取られれ惨殺されていた。警察に容疑者として疑われながらも人形が生まれ故郷から送られたことに気がついたジェレミーは故郷に戻るのだが・・・ 「ソウ」シリーズの監督と脚本家が手を組んだ正統派?なホラー。 個人的にホラー系で怖いと思うのはピエロと人形なので今回の腹話術人形はどちらの要素も混ざり合って「ソウ」シリーズのスタッフの作品だし期待していたのですがもう一歩といったところでした。 確かに腹話術人形はさるげなく目だけ動いてターゲットとなる人間の動きを追っていて不気味だし、かつての劇場として栄えていた屋敷の腐敗具合とか雰囲気はとってもよかったし殺されそうになるホラー映画独特の怨霊が来た感もあるのですが不思議なことに肝心の襲われる時にドキッとしないんです。腹話術人形から怨霊が浮き上がって襲ってくるところとか全体的なビジュアルはかなりいいのにもったいないです。これはきっと主人公が全然印象に残らないところが影響しているのかなぁと思いました。 主人公を一方的に妻殺しの犯人として強引についてくる刑事はすっかり「ソウ」ファミリーとなったマーク・ウーォルバーグのお兄さんのドニー・ウォールバーグ。悪徳警官みたいな顔つきだし捜査方法も無茶なのですが最終的には主人公と手を組んで悪霊に立ち向かってくれてこの人意外といい人じゃんという三枚目的なキャラクターでもうけ役。「ソウ」ファミリーというところが微妙な感じがしますがドニーもがんばって活躍して欲しいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ライアン・クワンテン (ジェイミー・アーシェン) | さわやかな感じが小泉孝太郎的で。 |
ドニー・ウォールバーグ (リプトン刑事) | 見た目は強面な高橋ジョージあたりで。 |
テネイシャスD 運命のピックをさがせ! TENACIOUS D IN THE PICK OF DESTINY (2006) | |
2008年8月 | |
ロックを禁止され家を飛び出したJBはハリウッドにやってきてKGとテネイシャスDを結成するが一向に売れる気配がなく諦めかけたその時、成功したロックスターは皆同じピックを使っていることが分かり二人はピックを探し始めるのだが・・・ あのテネイシャスD結成秘話?が映画化されました。 数年前にテレビシリーズを借りて観ていたのですが観ておいてよかったです。やっぱりこういうシリーズものはオリジナルを知っているのと知らないのでは面白さが全然違うと思うので。テレビシリーズは低予算という感じだったので映画でカーチェイスありファンタジックなシーンありとお金がかかってスケールが大きくなっているところに感激します。 二人の少年時代も描かれていてジャック・ブラックは子供の頃からロッカーで下品な歌ばかり歌っているから父親に折檻なんかされちゃっているわけなのですが、父親がミートローフというところがよっぽど危ない気がするのは気のせいでしょうか?カイル・ガスもベタですが子供時代からあの髪型と言うのが楽しいです。 ピック探しが始まるまでの前半はテレビシリーズっぽい感じがしまします。二人の出会いはカイル・ガスが上から目線なところもあったりするのですがいきなり始まるセッションが暑苦し過ぎてテンション上がります。妄想シーンでもジャック・ブラックは網のランニングを着ているしカイル・ガスはアイシャドーばっちりでノリノリで暑苦しさもここまでくると楽しいです。 ピック探しが市が始まる中盤以降コメディ仲間のベン・スティラーもちょっと出てきて相変わらず面白いけれど博物館に着くまでは個人的にはちょっと長かったかなぁと思います。(特にジャック・ブラックがトリップしてミシェル・ゴンドリー風なシーンになるところ) しかし博物館脱出シーンかららまたテンションが上がって観終わった後にもう一度テレビシリーズを観てみたいと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャック・ブラック (JB) | 古田新太がイメージ的にしっくりしそうな気がします。 |
カイル・ガス (KG) | 温水洋一にぜひともお願いしたい。 |
デビル DEVIL (2011) | |
2011年8月 | |
とあるビルのエレベータに乗り合わせた5人の男女。エレベーターが故障し修理を待つ中、一人また一人と負傷し始めて・・・ シャマラン製作の密室ホラー。 製作だけなのですが、テイストはものすごくシャマランらしくて面白かったです。上映時間80分という短いのもよかったです。 エレベーター内だけの密室劇かと思いきやビルの管理室から防犯カメラを通して何とか閉じ込められた人たちを助けようと試みる警察という二つのエピソードが交互に展開されていくスタイル。 エレベータに閉じ込められた人たちはやっぱり偶然じゃないという感じなのですが、それを助けようとするエレベーターの整備しとかが悪魔に邪魔をされて次々と死んでいくところがお気の毒様なんです。悪魔のやることを邪魔する者は容赦ないというところもいい感じでした。そしてエレベータでも次々と人が死んでいくのですが死に様がかなりスプラッターなところが生ぬるくない感じがしてよかったです。 悪魔というかオカルトのハードなやつという感じで、最後はネタバレ→悪魔が悪いことした人間がのうのうと生きていたら天罰を与えますみたいな悪魔なんだか神様なんだかよくわからなくなっています。←でもそんなところがシャマランらしいところでもあり個人的には結構好きでした。 エレベータものと言えばナオミ・ワッツが売れていない時に主演したB級映画「ダウン」もありますが、エレベーターを舞台にしたホラーって結構面白いんですよ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (群像劇なので今回はなし) |
デビルズ・バックボーン EL ESPINAZO DEL DIABLO (2001) |
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2004年8月 | |
内戦続くスペインのとある孤児院にある日カルロスが連れてこられる。行方不明になった少年サンティのベッドを与えられたカルロスは彼の亡霊を見るようになるのだが・・・ スペインのホラー映画なんですけどヨーロッパのホラーってドラマがありますね。今回のこの作品も亡霊は出てくるもののちょっとした愛の物語と少年の霊の復讐が中心となっていたし子供だからって容赦せずにバンバン死んでしまいますからね。ハリウッドのホラー映画とは全く違うなぁと思いました。 それになんといってもサンディの霊のビジュアルのが斬新なこと。頭を打って何者かに水槽に突き落とされたって設定なので霊となって現れるときも水中に漂っている雰囲気を出して登場するんですけど、頭から出ている血がふわーっと中を漂っていて、いまだかつて見たことのない新鮮な霊でした。 それに全体的に不気味な雰囲気がよく出ている孤児院やその校庭に突き刺さった不発弾とかセットとかも独特なんだけど味があってこれがまたなかなかよかったです。 主人公の少年カルロスも「ニュー・シネマ・パラダイス」の子に似ていていじめられながらも最後はたくましくなる役にはもってこいの顔つきでした。 ラストはネタバレ→サンティを殺したハチントを生き残った子供達でリンチしてサンティに引き渡す展開になるんですけど←脇の下にお手製の槍を突き刺しちゃうんですから、子供って容赦ないっていうか残酷ですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
エドゥアルド・ノリエガ (ハチント) |
すぐキレる管理人という設定が高知東生的で。 |
マリサ・パレデス (カルメン) |
高畑淳子なんて怪しげな院長にぴったりで。 |
フェデリコ・ルッピ (カザレス) |
橋爪功が先生だったら子供に結構人気あるかもなぁ。 |
デブラ・ウィンガーを探して SEARCHING FOR DEBRA WINGER (2002) |
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2003年7月 | |
女優のロザンナ・アークエットが女優と家庭の仕事について他の女優がどう考えているか、そして引退した憧れの女優デブラ・ウィンガーにも直接インタービューするドキュメンタリー映画。 満員御礼のこの映画、楽しかった。映画好きにはたまりませんよ。 特に楽しかったのはマーサ・プリンプトンだ。彼女は自分のことがよくわかっていて、「わたしはいつもでしゃばりなで恋人の友達役」と言い切るところはもう笑わずにはいられません。確かに「グーニーズ」の子役時代から恋人の友達役してたもんな。「映画女優は新進女優か老いた性格俳優のどっちかよ。」と言っていたけどそんなことはない、マーサよあんたも若いがしっかり性格俳優やってるよと言ってあげたかった。 トレーシー・ウルマンも相変わらず辛口に30代半ばの女性達を切り捨てていて楽しかったし、最近落ち目になってきたメグ・ライアンがゴシップの標的になって気づいた苦悩の日々について語るシーンはちょっぴり同情したりもして・・・ ケリー・リンチも「若い娘の役はもう無理。」と言い、そうでしょうともと思いながらもこの見た目で42才って驚異的だよなしかも子供も産んでさと見直したりもしてしまった。 他にもサマンサ・マシスやジュリア・オーモンドなんかの7、8年前に旬だった懐かしの顔ぶれなんかも見られてとにかく全編が見所みたいなゴージャス感があり得した気分であります。 そんな中、唯一浮いた存在に思えたのはご存知シャロン・ストーン。ロザンナとの対話がわざとらしい気がしたのは自分だけか?「私は後の女優につながるような仕事をしているわ。」とか「みんなに言いたい。最高よ!ってね。」にみたいな事を言うシーンはなんかうさん臭く感じてしまったのでした。 女優達が食べていくためにはやりたくもない役をやらなくてはいけないと口々にするけど、女優って一本映画が当たれば一生食べていけるものなんじゃあないのかな?と絶対自分だけではないはず。誰もが思ったに違いないと確信しています。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ロザンナ・アークエット | ロザンナ同様、結婚してる感じがしない江角マキコで。 |
デブラ・ウィンガー | ドラマの世界から突然姿を消した山口智子で。デブラ・ウィンガーは女優業を再会するするらしいけど、山口智子もドラマに復活するらしいところがかぶっていて・・・ |
デモンズ DEMONI (1985) | |
2007年3月 | |
地下鉄構内で怪しげな男から映画の試写状を渡されたシェリルは親友のキャシーと劇場へ出かけた。劇場ではホラー映画が始まるが映画の内容とリンクするように観客の一人が化物となってしまい・・・ これ小学校のころ話題になった記憶があっていつか観てみたいと思っていたホラー映画。 映画で起きている怪奇現象(というか恐怖現象)が実際の映画館で起きているという内容が気になっていたのですがこれはシチュエーション的に結構好きだし、さすがダリオ・アルジェントが絡んでいるだけあってゾンビ?の特殊メイクもよかったです。音楽は終始ハードロックな感じで音楽もパンチが効いていました。 展示してある仮面をふざけて被った女がゾンビに変貌して次々と人を襲っていき襲われた人もお約束のようにゾンビ化していくのですが、一番最初にゾンビになった女が一番凶悪で容赦ないところも怖いです。 何故か劇場の入り口が壁になってしまっていて外に逃げられないとか閉鎖された空間内でのサバイバルは良かったのですが中盤あたりから登場して外から劇場内に入ってくるジャンキーな若者達のパートはヒロインとかを助けるわけでもなく普通にやられてしまって完全に中だるみしてしまって要らなかったかなぁ。 ちなみにヒロインの女の子と仲良くなる男の子は両方とも確かさわやか系。(ゾンビの印象が強烈で人間のキャラの印象が薄い。)二人の親友の男の子と女の子は余計な行動をしてやられてしまうホラーの王道もはずしていません。 これは小学校の時観ていたら怖かっただろうなぁなんて思いながら鑑賞したのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ナターシャ・ホーヴェイ (シェリル) | ゾンビにもひるまなそうな香椎由宇で。 |
ウルバノ・バルベリーニ (ジョージ) | さわやかな感じの小池徹平で。 |
デュークス・オブ・ハザード THE DUKES OF HAZZARD (2005) | |
2006年9月 | |
アメリカ南部の田舎町の権力者ホッグは町をのっとり炭鉱にしようとするが町のお騒がせ者ルーク、ボー、デイジーのデューク従兄妹たちはそれを止めようとするのだが・・・ 権力者の陰謀を食い止めるという目的はあるもののそれは完全なおまけとなっていてあとは全編アホなエピソード満載といったところがジョニー・ノックスヴィル×ショーン・ウィリアム・スコットという感じがしてさすがです。 普段の生活も伯父さんの造った密造酒を二人で配達しているような暮らしをしているのですがわざと車を暴走させて酒瓶が割れるか割れないで賭けて負けたほうが電話帳の刑とか言って電話帳でぶん殴られるという罰ゲームつきでバッカだなぁーと思うんですけどアホなことしているのがこの二人だから全然違和感がないところがいいですね。 DVDの特典映像でもジョニー・ノックスヴィルがショーン・ウィリアム・スコットにケツ見せてショーンがやめろよー!みたいなこと言ったりして二人はカメラ回っていなくても変わらない姿を観てますます好きになりました。 従兄妹の中で唯一聡明な?設定のジェシカ・シンプソンも超ミニのホットパンツで男を悩殺しかしていないじゃんというところも徹底的にノーテンキで平和だなぁと思いました。それにしてもジェシカ・シンプソンって確かデビューした頃は見た目も清純で曲調もセリーヌ・ディオンっぽい優等生的なイメージがあったのですがいまやすっかりプレイボーイのピンナップガールみたいになっちゃって・・・ブリトニーもアギレラもそうですけど2枚目のアルバムからセクシー路線に一気に変貌してアメリカのショウビジネス界ってすごいですね。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョニー・ノックスヴィル (ルーク・デューク) | やんちゃな感じの山本太郎で。 |
ショーン・ウィリアム・スコット (ボー・デューク) | やっぱりイメージは佐藤隆太です。 |
ジェシカ・シンプソン (デイジー・デューク) | スリーサイズがマリリン・モンローと同じらしい井上和香で。 |
バート・レイノルズ (ホッグ) | 眉毛が濃そうな津川雅彦で。 |
デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜 DUE DATE (2010) | |
2011年2月 | |
妻の出産に立ち会うため仕事先からLAへと向かう飛行機の中でピーターはイーサンという男のせいで搭乗を拒否されてしまう。仕方なく空港を出たピーターの目の前にイーサンが現われ二人は来るまでLAに向かうことになるのだが・・・ 「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」の監督のコメディ映画。 面白いといえば面白いのですがやっていることが「ハングオーバー」とほとんど一緒なにで新鮮味がないところがもったいないと思いました。 違うところと言えばザックのことが大嫌いだったちょっと冷たい都会人のダウニー・Jrが旅を続けていくうちに丸くなっていくところなのですが、そこのところの気持ちよく分かる。いるんですよ最初ムカつくなと思ったけど何だか憎めない人。そういうキャラクターやらせるとザック・ガリフィナーキスは上手いと思います。 そしてこの映画ちょい役で結構豪華な人が出ていたところが一番面白かったかもしれません。大麻の売人みたいな役でジュリエット・ルイスが登場。この人もう凶暴なシングルマザーみたいな役がすっかりいたに付いてしまいましたが、演技派と言われていたんですよ90年代は。と声を大にして言いたいです。このシーンのダウニーもこの映画の中で一番よかったです。ムカつく子供が調子に乗ってダウニーにしつこくイタズラするのですが静かにキレたダウニーが一発かまして黙らせるシーンはスカッとしました。この辺はアメリカのコメディならではですね。 あと、最後にチャーリー・シーンが完全にカメオで出てきたのには笑いました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ロバート・ダウニー・Jr (ピーター) | 竹野内豊あたりにお願いしたい。 |
ザック・ガリフィナーキス (イーサン) | 憎めない感じのケンドーコバヤシで。 |
デュエット DUETS (2000) |
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2005年5月 | |
3組6人の男女がネブラスカ州のオハマで行われる賞金5000ドルのカラオケコンテストを目指す話。 最後は3組の男女がカラオケ大会に集まるけれどそれ以前は基本的にオムニバスっぽい感じでしたね。 娼婦のような暮らしをしつつカラオケ大会で賞金を稼ぐことが生きがいのマリア・ベロと妻が共同経営者と浮気をしてしまった神父になりそこないのタクシー運転手のエピソードは一番盛り上がりにかけたかなぁ?マリア・ベロが結構な汚れ役をやったのはちょっと驚いたし、タクシー運転手役のスコット・スピードマンは「アンダーワールド」でベッキンセールの相手役をやった人だなぁなんて思ったりはしましたが・・・ グウィネスのエピソードはプロなんだけどこっそりカラオケで賞金を稼いでる男が突然現れたショーガールの娘(グウィネス)となんだか知らないけどカラオケ大会に向かうことになる話ですがグウィネスの歌が上手いのは知っていたのですがじっくり聞くとまどろみそうな感じがいいですね。エンディングの曲もベイビーフェイスとデュエットだし。 それでもって一番濃かったのはやっぱいポール・ジアマッティのエピソードですね。今回は仕事はそこそこできるけど家庭じゃ誰にも相手にされないお父さんという役どころが相変わらず哀愁を誘いますがカラオケに目覚めてからハイテンションになる今まで観たこともないジアマッティはキテました。変な薬飲みながら放浪しつつ途中で脱走犯と一緒にデュエットで色んなカラオケ大会制していっちゃうんですから。多分口パクだと思うのですがこんなノリのいいジアマッティは観たことないので得した気分です。でもジアマッティ調子に乗りすぎて脱走犯の持っていた銃乱射して身勝手な行動を起こしまくるところはムカつきましたが憎みきれないジアマッティなのでした。 最後はネタバレ→カラオケ会場で脱走犯が警察に撃たれてしまうのですが、カラオケ大会なんだから誰が優勝したのかそこんところ曖昧にしないでほしかったです。ていうかガソリンスタンドやホテルで銃乱射したジアマッティは捕まらないの?←と作りに雑なところはありましたけど単純にみんなの歌を楽しむ映画なのでまぁいいかと思ってしまいました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
マリア・ベロ (スージー・ルーミス) |
あばずれた米倉涼子という感じがして。 |
ポール・ジアマッティ (ジェーン・ウィンスレット・リチャードソン) |
ダメな役のときの西村雅彦そのまんまという気がします。 |
グウィネス・パルトロー (リヴ) |
歌も歌っている原田知世で。 |
デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜 DUPLICITY (2009) | |
2009年5月 | |
新興企業のエクイクロム社のの社長ディックはライバルで老舗企業のB&R社のハワードが新製品を発表することを知り、元MI6のレイを雇いB&R社をスパイしていた。一方ハワードも元CIAのクレアを雇い密かにエクイクロム社をスパイしていて・・・ ここのところ好調のクライヴ・オーウェンとジュリア・ロバーツ共演の企業スパイもの。 監督は「フィクサー」のトニー・ギルロイらしく産業スパイっぽい内容でギルロイっぽい感じは出ていていてクライヴ・オーウェンとジュリア・ロバーツとの相性もよかったしたまに出てくるウィットに富んだ台詞もなかなかよかったのですが話の展開が複雑すぎて困ります。あんなに時間軸いじったら観ているこっちがついていけなくなります。 一応産業スパイものですが基本的には恋のさや当てものと言った感じが強いし、割と小粋な会話も出てきて映像もシャープな感じなのでここはストレートに話が展開してくれた方が映画としては観やすかったかなと思います。(ポール・ジアマッティとトム・ウィルキンソンのいがみ合いも好調だったし) クライヴ・オーウェンは相変わらず色男っぷりが健在で、その成熟した大人の男のテクニックで女を口説き落として情報を入手するという展開が初めて見た時は何で?と思ったものでしたが、クライヴ・オーウェンが出ている作品をこれでもかと観ているうちに何だかその魅力が分かったような気もしなくもありません。クライヴ・オーウェンは噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな人だからついつい目が離せなくなってしまうんだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
クライヴ・オーウェン (レイ・コヴァル) | 岸谷五朗あたりにお願いしたい。 |
ジュリア・ロバーツ (クレア・ステインウィック) | 男勝りという感じの真矢みきで。 |
テラー トレイン TRAIN (2008) | |
2010年5月 | |
リトアニアにレスリングの試合にやって来たアレックスたちは帰りの列車に乗り遅れ、別の列車で次の遠征先に向かうことにするのだが・・・ 「ホステル」の列車版という感じのホラー映画。 展開は本当に「ホステル」そっくりという感じでお気楽な学生が次々と血祭りに上げられていくのですが「ホステル」は人間狩りをビジネスにしていて「テラー トレイン」は臓器移植をビジネスにしているのでどちらかと言うとこちらの方がマシです。(マシでもないのですが)個人的には目玉をえぐり取られるシーンが痛かったのと、暴れるから背中を開いて神経を傷つけて動けなくするシーンが怖かったです。 解剖するなら解剖するでせめて麻酔打って上げてとか移植する臓器を摘出する場所がものすごく不衛生だったりするところは東欧のミステリアスな雰囲気をかもし出す演出としてはありだと思いました。 それにしてもこの手のホラー映画に出るのって駆け出しの若手女優ですよね。ソーラ・バーチはこんな映画に出る人じゃなかったのに生活苦しいのでしょうか。が、しかしレスリング部員という設定が似合いすぎています。マネージャーなんかじゃなくちゃんと試合をしているところも偉いです。レスリング部員の割にはバッサバッサと血祭りに上げられていく仲間たちを横目にソーラ・バーチは強かったです。後半は逃げればいいのに半分逆ギレで相手に立ち向かって行って凛々しかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ソーラ・バーチ (アレックス) | イメージは谷亮子です。 |
天才マックスの世界 RUSHMORE (1998) |
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2004年6月 | |
名門ラシュモア高校に通うマックスは演劇の才能に長けて19のクラブを仕切る優秀な生徒だがなぜか落第を繰り返し校長にも嫌われている存在。そんな中、教師のローズマリーに恋をしたマックスは親友の鋼鉄会社社長のブルームの力を借りローズマリーを振り向かせようとするが、ブルームも彼女を好きになってしまい・・・ 「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」の監督が手がけたシニカル・コメディ。いいよ、いいよと噂を聞き観てみました。リース・ウィザースプーンの「ハイスクール白書」的なちょっと皮肉ったコメディで好きなジャンルでした。(内容も含め)だけど主人公のマックスが生理的にダメでダメで。マックスは自分の恋愛のため、リースの場合自分のキャリアのために周りを巻き込むと、目的は違うけどはたから見ると迷惑な存在なわけだけどリースの方は面白おかしく見えるけど、マックスのほうは全くそう思わないのは何でだろう?と思ったけどマックスの目つきが悪い方にマジってところなのかなと思います。女教師に愛されていると思っているところも恐いけど、事故に遭ったと自作自演して血のり額につけて女教師の家に上がりこむという恐るべきストーカー行為。これで完全にひきました。しかも周りの大人たちがそれを許すというか温かく見守るんですよね。 出演する作品がいつもパッとしない(「シックス・センス」を除く)オリヴィア・ウィリアムスがマックスに惚れられる女教師役なんですけど、この人今回すごく綺麗でこんなに美人だったけと個人的にオリヴィア注目度が上がったのでありました。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (渡る世間は鬼ばかりの出演者で) |
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ジェイソン・シュワルツマン (マックス・フィッシャー) |
渡鬼でおなじみの愛の彼氏気取りで笑っちゃう位うざい城代さん役でおなじみの宮下祐治で。 |
ビル・マーレイ (ハーマン・ブルーム) |
ベテランの域に達しつつある船越英一郎あたりで。 |
オリヴィア・ウィリアムス (ローズマリー・クロス) |
控えめな雰囲気がいい奥貫薫で。 |
天使と悪魔 ANGELS & DEMONS (2009) | |
2009年5月 | |
ヴァチカンから突然呼び出されたラングドンは時期、教皇の有力候補者が4人誘拐された事件の捜査に協力することになるのだが・・・ 「ダ・ヴィンチ・コード」でお馴染みのロバート・ラングドンシリーズ第二弾。 反物質とかヴァチカンの歴史とか知らないのですがテンポが良くて前作より面白かったです。 仕事が出来そうなバリバリのキャリアウーマン(というか科学者ですが)とコンビを組んでヴァチカンの町を走り回り、次から次へと難題を解いていきながらもギリギリでダメだったりとたたみ掛けるようなスピーディーな展開と推理の的中率がほぼ100%くらいあるのではないかと言うところがジョージ・クルーニーとニコール・キッドマン共演の「ピースメーカー」を彷彿とさせますが、超大作ミステリーと呼ぶにふさわしい内容で楽しかったです。(鬼長のステラン・スカルスガルドに信用されていない感じのまま独自に捜査協力をしていくところも分かりやすい展開でよかったです。) 内容は冷静に観れば突っ込みたくなるところが沢山あるとは思うのですがそれを感じさせないくらいの勢いで突っ走ったロン・ハワードの作戦勝ちだと思いました。 教皇の弟子?的な存在のユアン・マクレガーの後半、段々とお節介な感じにも思えるくらい活躍してしまっていますがこれがいい。もうひとつユアン・マクレガーを好きになれなかったのですが、初めていいと思えました。 トム・ハンクスも前作のヒロイン、オドレイ・トトゥも苦手でロバート・ラングドンシリーズはどうしてこうも苦手な俳優ばかり集まってくるのかと思うのですが、不思議とこのシリーズではそんなに苦手ではなく思えるところが最大のミステリーだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アイェレット・ゾラー (ヴィットリア・ヴェトラ) | 鈴木京香あたりにやってもらいたい。 |
ユアン・マクレガー (カメルレンゴ) | 「MW」では神父役をやる山田孝之で。 |
ステラン・スカルスガルド (リヒター) | 鬼刑事という感じのする國村隼で。 |
天使にラブ・ソングを… SISTER ACT (1992) | |
2011年1月 | |
カジノのクラブ歌手デロリスはある日愛人のヴィンスが人殺しをする場面を目撃してしまい命を狙われる羽目に。警察から教会に身を潜めるように言われたデロリスは修道女に成りすますのだったが・・・ 絶頂期のウーピー・ゴールドバーグのコメディ。 これ初めて2回劇場に観に行った映画なのですが今観ても面白かったです。SFXを使わなくても面白い映画ってあるんだなぁと思ったのを思い出しました。 場違いなところに身を隠して最初は馴染まなかったけれど、得意の歌で他の修道女たちの心もばっちり掴み紆余曲折あるけど事件も解決という一粒で二度美味しい感じの王道のないようですが、キャラクターというは配役が個性的だったのもよかったと思います。 ウーピーのコメディエンヌとしても魅力とマギー・スミスの生真面目さなんかの正反対なところで対立が起こってマギー・スミスが教会を去ろうとするところもちょっとホロっとしたりして話の展開もいいし、メインの歌も本当下手くそなのが上手くなっていくところがいいんですよね。それも婆さんたちがゴスペルを歌うってところが意表をついていていいんです。サントラもたまに聞き返すのですがやっぱりテンションが上がりますし。 極めつけはハーヴェイ・カイテルがすごく上手いんです。捕まえたウーピーに修道女の真似なんかしてんじゃねえよと言い、新聞紙を丸めたものでウーピーを小突くしーんがアドリブっぽくて最高におかしかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ウーピー・ゴールドバーグ (デロリス=ヴァン・カルティエ/シスター・メアリー・クラレンス) | 戸田恵子あたりにお願いしたい。 |
マギー・スミス (修道院長) | こういう役は野際陽子に限ります。 |
ハーヴェイ・カイテル (ヴィンス) | 雰囲気は西岡徳馬という印象。 |
デンジャラスな妻たち MAD MONEY (2009) | |
2009年9月 | |
夫が職を失い、次の仕事も見つからないため働く羽目になったブリジット。ようやく見つけた仕事は廃棄されるお札を廃棄する特殊な銀行の清掃員。ブリジットはそこで廃棄するお札を盗むことを思いつき、同じ銀行で働くニナとジャッキーと共に実行に移すのだが・・・ 確かケイティ・ホームズが復帰したダイアン・キートン主演のコメディ。 共演がクイーン・ラティファという多彩な顔合わせがなんともパワフルなのですが全米ではもうひとつヒットしなくて日本ではビデオスルー。「デンジャラスな妻たち」というタイトルがビデオスルーらしいです。内容は可もなく不可もなくといった感じの定番コメディといった感じですが、ダイアン・キートンは相変わらずヒステリックで面白い。(ここのところは好き嫌いが分かれると思います) 復帰作にしては大分エキセントリックなケイティ・ホームズはひとまず置いておいて、ダイアン・キートンが廃棄札を盗むのにものすごく積極的で一回目成功したら次もやろうと言いだすタイプの大胆な性格。クイーン・ラティファは成功している間にもうやめましょうよという慎重派という普段と割と正反対な役でクイーン・ラティファが振り回されっぱなしというところが珍しいです。 ケイティ・ホームズに戻って今回は仕事中も音楽聴いて踊りながら仕事をするようなちょっと変わった娘という感じなのですが、ケイティ・ホームズは実は踊れるのですが改めて見るとリズム感がいいなと思いました。 内容はそのうち忘れてしまいそうですが、ダイアン・キートンの似合わない清掃作業員姿だけは忘れなさそうです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ダイアン・キートン (ブリジット) | イメージは野際陽子です。 |
クイーン・ラティファ (ニナ) | オセロの中島知子あたりがぴったりな感じです。 |
ケイティ・ホームズ (ジャッキー) | 変なテンションなベッキーで。 |
デンジャラス・ビューティー2 MISS CONGENIALITY 2: ARMED AND FABULOUS (2005) |
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2005年5月 | |
ミスコン事件を解決したFBI捜査官のグレイシー・ハートは有名になりすぎて広報活動をする日々を送っていたがミス・アメリカが誘拐される事件が発生する。何かとグレイシーにたてつくサムとともに捜査を始めるが・・・ 面白いところもあるのですが前作ほどではないというのが正直な感想。思えばキャンディス・バーゲンとかマイケル・ケインにベンジャミン・ブラットとか出演者豪華だったし男勝りでがさつなサンドラ・ブロックがミスコンに潜入するってところが面白かったんですよね。それに犯人もしょぼければ動機もしょぼくって確実にパワーダウンしているし、何かと捜査の邪魔をするラスベガスのFBIのお偉いさんがチャック・ノリスとジェフ・ブリッジスの中間みたいなトリート・ウィリアムズってところもなんだかパチ物っぽくて微妙だったしで全体的に惜しい感じがしました。 とはいえ憎まれ口やどつき合いながらも友情が芽生える相棒のレジーナ・キングはよかったです。この人「キューティー・ブロンド2」でも最初はリースを敬遠しているけど最終的には味方になるという似たような役をやってましたけどこの手の役はどうやら得意のようで特に彼女も見るからに強そうだし今回体を使うシーンが多いからなんだかのびのびしている雰囲気が伝わってきてサンドラとの絡みのシーンは楽しかったです。 サンドラ・ブロックも相変わらず気さくなお姉さんという感じがして好感がもてたし、がさつな振る舞いしても下品じゃないところがいいよなぁと思います。ブヒブヒ笑いも健在だったし。40過ぎてティナ・ターナーのモノマネできなくて悔しがったりカーニーバル風な衣装でカジノに乗り込んだりある意味サンドラが一番デンジャラスだったけどもう少しこの路線で行ってほしいなと思うのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
サンドラ・ブロック (グレイシー・ハート) |
がさつで男勝りな役も嫌味にならなそうな財前直見で。 |
レジーナ・キング (サム・フラー) |
同じく男勝りなイメージの天海祐希で。歌って踊れるし。 |
テンペスト THE TEMPEST (2010) | |
2011年7月 | |
ミラノの大公だったプロスペラ。彼女は実の弟アントーニオの策略により娘とともに国を追われてしまう。孤島に流れ着いたプロスペラは復讐の機会を狙い12年後、ついにその時がやって来て・・・ シェイクスピアの戯曲をヘレン・ミレンで映画化。 監督はジュリー・テイモアということで期待したら映像はもうジュリー・テイモアらしさが出ていてよかったと思います。が、話はいまひとつでしたかね。 出ている面子が豪華で、3つくらいのパートに分かれてて、実の弟クリス・クーパーたちのパートは話の流れ上必要なのは分かるのですが、デヴィッド・ストラザーンとか悪徳な感じがしなかったしクリス・クーパーももうちょっと腹黒さがあった方がパンチが効いてよかったです。なにせ相手がヘレン・ミレンだから。 島を乗っ取られたジャイモン・フンスーもいい感じだと思ったら、ラッセル・ブランドとアルフレッド・モリナと絡んで変な展開に。この3人のパートが完全にコメディ扱いになっていてこれならこの3人の部分は丸ごとなくてもよかったくらいだと思いました。 と不満はあったもののやっぱりヘレン・ミレンとジュリー・テイモアの世界観は妙にマッチしていてヘレン・ミレンの出ているところだけは緊張感があってよかったなと思います。 ジュリー・テイモアには「タイタス」のようなもっとドロドロとして残酷な映画を撮ってもらいたいなぁ。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ヘレン・ミレン (プロスペラ) | 今話題の浅丘ルリ子で。 |