チアーズ! BRING IT ON (2000) |
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2002年3月 | |
チアリーディングの名門“トロス”の新キャプテンに選ばれたトーランス。しかし全国大会へ向けて練習を積んでいたチームの振り付けが、実は大会出場経験のない“クローヴァーズ”のパクリであることを知り・・・ この、“クローヴァーズ”っていうのが黒人メインのチームで、振り付けをパクられて一言、「【ブルっと、震える】は、白人には発想できないわ!」とかなんかツボにはまる台詞がたくさん出てきたな。 最後は、“トロス”と“クローヴァーズ”の一騎打ちになるんですが、ラストもみなさん納得できると思いますよ。 主演のキルステン・ダンストってこんなにキュートだったっけ?いままで「インタビュー・ウィズ・バンパイア」とか「若草物語」とか「ヴァージン・スーサイズ」なんかの暗めかまじめな印象しかなかったんだけど、こんなはじけた演技もいいじゃないっすか。 しかしアメリカの青春学園スポコンコメディーって、ぶさいくな人ってほとんどでてこないね。 いやぁー若さって本当にいいものですね。(水野晴郎っぽく) |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キルスティン・ダンスト (トーランス) |
今回はキルステンを含めたチアガールは、つんく♂ファミリーで統一してもらいたいっす。 チアボーイにはケイン・コスギ&照英の筋肉番付メンバーは必須ということで。 |
チアガール VS テキサスコップ MAN OF THE HOUSE (2005) | |
2006年9月 | |
テキサスレンジャーのシャープはとある犯罪組織に関わる重要参考人を逮捕目前で何者かに殺されてしまっがその現場をチアリーダー5人が目撃していた。シャープは彼女達を守るために共同生活を送ることになるのだが・・・ トミー・リー・ジョーンズのジェネレーションギャップ・コメディ。オープニングこそ重要参考人の捕物帖といった感じで銃撃戦あり大爆発と一見普通のアクション映画のようで見た目もカット割りが「24」をパクっているところがコメディの雰囲気をかもしだしてよかったです。 内容も犯人を追うとかじゃなくて堅物のレンジャーがいまどきの自由奔放なチアガール達が寮を抜け出そうとしたり大音量で音楽をかけたりして頭を悩ませたりするお約束の展開の連続。そしてなぜか学校の先生に惚れたトミー・リーに恋の手ほどきをするというベタな展開とか堅物だから笑ったりジョークを飛ばしたりすることはないキャラだったのにチアガール達との生活でギャグかましたりする後半は日本のよく分からないCMに出ているトミー・リー・ジョーンズを見かけた時のようなやっちまった感がなんとも言えません。 チアガールはちゃんと知っていたのはクリスティーナ・ミリアンだけだったのですがよく見たら偽アンジェリーナ・ジョリーみたいな娘や偽シャーリーズ・セロンっぽい娘がいたりして見た目も結構楽しかったし、偽アンジェリーナ・ジョリーなんて昔車泥棒やった経験があって最後なんて盗んだ車でトミー・リーを助けに行っちゃうしこの強引なところがアメリカのコメディっぽいなと思わずにはいられませんでした。 それとアメリカでレンジャーがどういう位置づけなのかよく分かりませんけど、最後までレンジャーが重要参考人をかくまうってどうなの?と気になって気になって・・・ | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トミー・リー・ジョーンズ (ローランド・シャープ) | 堅物そうな前田吟で。 |
小さな命が呼ぶとき EXTRAORDINARY MEASURES (2010) | |
2010年7月 | |
ポンペ病という難病で苦しむ二人の子供を持つジョンは研究者のロバートを訪ね新薬のために会社を辞め起業するのだが・・・ 実話を基にした感動的な話を映画化。 奇跡的で感動的な内容なのですがブレンダン・フレイザーとハリソン・フォードという組み合わせがどうにもイメージが違うのでそれほど話に説得力がなかったです。 ブレンダン・フレイザーはお父さん役は合っているのですが、こういうシリアスなお父さんじゃなくて宝探しとか冒険するアドベンチャー系のノーテンキなお父さんというキャラクターの方が似合います。ハリソン・フォードも病気の研究の第一人者という設定が全く持って似合っていなくてしかも偏屈というキャラクターなので何だか性質が悪い絡みづらいおじさんという感じになっていました。 そんな中、奥さん役のケリー・ラッセルだけはイメージどおりの配役で、こういう綺麗なんですけど幸薄系の人でこの映画は地味でもいいからやってもらえれば説得力があってよかったかなと感じました。 とは言えいかにもアメリカ的だなと感じたのは、ブレンダン・フレイザーの役が医療に関わっているということもあるのですが、薬を作るためにさっさと会社を辞めて製薬会社を立ち上げたり、資金がなければポンペ病を支援するそういった基金を立ち上げたりするアクティブさは見習いところではありました。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ブレンダン・フレイザー (ジョン・クラウリー) | 堤真一みたいなタイプの方がいいと思います。 |
ハリソン・フォード (ロバート・ストーンヒル) | ちょっと気難しそうな石坂浩二で。 |
ケリー・ラッセル (アイリーン・クラウリー) | イメージはやっぱり木村多江で。 |
チーム★アメリカ ワールドポリス TEAM AMERICA: WORLD POLICE (2004) |
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2005年8月 | |
テロリスト達を殺戮しまくる秘密組織のチーム・アメリカ。大量破壊兵器を売りさばこうとする独裁者の情報を掴んだリーダーのスポッツウッドは囮捜査のためにブロードウェイ俳優のゲイリーをスカウトするのだったが・・・ 「America, F**k Yeah!」ってトレイ・パーカー&マット・ストーン節炸裂でくだらないけど面白い。というかくだらなすぎて面白いというポジションに持ってきちゃっている感じがすごかったです。 なんかチーム・アメリカの面子もゲイリーはリサは両思い、サラはゲイリーが好きでジョーはサラが好きみたいなドロドロの恋愛模様を取り入れもちろん仲間割れありの仲直りありの展開を取り入れたり、俳優嫌いのクリスがなんで俳優嫌いになったのか変なところがしっかり作られているところも楽しかったりします。 オープニングのパリでもテロリスト退治・・・もアメリカじゃないんだから関係ないじゃんて所は「世界のリーダー」アメリカを皮肉っているのかなぁと思っていたらマイケル・ムーアもいじられていて偏っていないところがいいなぁと思いました。 ハリウッド・スター達もいじられまくりでベン・アフレックなんて出ていないのに「パール・ハーバー」をコケにされたついでにベンには演技学校が必要〜みたいな歌で散々言われているし、親友のマット・デイモンなんて一応マリオネットで出てはいるけど、台詞が「まっと・でいもん」(ひらがなってところがポイント)だけですよ。観れば分かると思いますがこれが一番面白かったです。 他にもスーザン・サランドン、ショーン・ペンからジャニーン・ガラファロというどういう基準で選んだんだろうって思うほどの幅広い人選が結構きてました。特にアレック・ボールドウィンなんてゲイリーが憧れるすごいカリスマ俳優という設定で出てくるけどこれまたゲイリーが「あんなすごい人には敵わない。」とか何かっていうとボールドウィン長男を絶賛するところも笑っちゃうのでした。 |
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日本人バージョンはこの人で!! (今回はマリオネットなのでなし) |
チェイサー THE CHASER (2008) | |
2009年5月 | |
デリヘル経営者のジュンホは次々と姿を消していく店の女の子が行方不明になり困り果てていたがある日、失踪した女の子にかかってきた電話番号が全て同じことに気がつき、やがて無理やり仕事に呼び出したミジンも行方不明となってしまう。そしてついに電話番号の主を捕まえるのだが・・・ 韓国のサイコもので実話ベースで映画化。 韓国の実話ベースの猟奇殺人ものは大体こんな感じがしなくもないのですが、スリリングなシーンもありハリウッド映画ではあまり見受けられない展開が韓国映画らしくてたまにこういう映画を観ると新鮮です。 この映画のベースとなった事件は割りと最近のもののような気がするのですが、建国の警察ってこんなにもダメな感じなのか、そして主人公が訳ありの刑事とか元刑事とかなんですよね。もちろん犯人はボコボコにされて斬新さがないのがちょっと残念。 特別良かったところは一児の母のイジンの娘とジュンホの絡みでしょうか。この娘がこましゃくれていて何とも生意気なのですが、暴力的なジュンホはこれにはお手上げみたいなところと、偶然生き残った別のデリヘル嬢に聞き込みに行った時にデリカシーのない発言を偶然耳にして今まで強がっていたけれど緊張の糸が切れて号泣するシーンなどこの女の子はとても上手くてよかったです。 比較される「殺人の追憶」はリアリティが合った気がするのですが、この映画は家の中の水槽に死体の一部があったりして、実際にそうだったのかも知れませんがもうひとつリアリティがないのかなとも感じました。 何でもディカプリオでリメイク決定ということですが別物になりそうな気もしますがそれでも楽しみです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キム・ユンソク (ジュンホ) | 最近映画に出まくっている佐藤浩市で。 |
ハ・ジョンウ (ヨンミン) | 普通っぽい妻夫木聡で。 |
ソ・ヨンヒ (ミジン) | もうちょっと若い頃の鶴田真由といった感じで。 |
チェ 28歳の革命 CHE: PART ONE (2008) | |
2009年1月 | |
カストロと出会いチェ・ゲバラがキューバ革命で活躍する姿などを描いた二部作の第一作目。 チェ・ゲバラが何者かということを知っていることが前提で青春時代なんかは置いといていきなり核心?から始まるのでゲバラの和解時代を知りたければ「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観て出直して来いくらいの意気込みがあってこれはこれでいいんではないでしょうか。 ベニチオ・デル・トロのチェ・ゲバラはゲバラをよく知らなくても凄みがあってカンヌで男優賞を受賞したのも納得。でも個人的にはやっぱりスティーヴン・ソダーバーグとはもうひとつ相性が合わなかったです。ソダーバーグのこういうのを作りたい見せたいという思いは伝わるのですが途中でやっぱり眠くなってしまいました。後半の市街戦とかぜん田的名映像の雰囲気はものすごくよく出来ているのにいまひとつ分かりにくいというか長すぎると言うかこの辺は「さらば、ベルリン」と同じような印象を受けました。 思えばソダーバーグ作品で大丈夫だと思ったのは「オーシャンズ」シリーズ「エリン・ブロコビッチ」に「アウト・オブ・サイト」あたりのエンターテインメント系からシリアスものでは「トラフィック」「グッドナイト&グッドラック」や「フィクサー」なんかも割りと好きなくせにどうもソダーバーグ作品が苦手かなと感じるのはものすごく眠くなる作品も多いからなのかなと思うのでした。 第二部はもちろん気になるのですが、ジュリア・オーモンドがものすごく老けていた(というか老けメイクなんでしょうが)のが一番印象に残ったのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ベニチオ・デル・トロ (エルネスト・チェ・ゲバラ) | 男、若山富三郎にお願いしたい。 |
チェ 39歳 別れの手紙 CHE: PART TWO (2008) | |
2009年2月 | |
全てを捨ててボリビアで革命を起こそうとするチェ・ゲバラ二部作の後編。 硬派で骨太という感じは画面から伝わってくるのですが想像していた後半とはちょっと違っていました。ボリビアで革命しようとするゲバラの姿が描かれるのは別にいいのですが、前作から今回のつながりがないので後編だけ観ても全く問題ありません。だけど、何を思って地位はもちろん家族も捨ててボリビアに向かったのかというゲバラの心情が描かれていないので個人的には物足りないというかドラマチックな展開を期待していただけにちょっと違うかなと感じました。 ソダーバーグ的には坦々と史実に基づいてゲバラを描きたかったに違いないのでそうなるとやっぱり性格の不一致でやっぱり今回も相性が会わなかったなぁと思うのでした。 ところどころで有名どころが出てくるのがいいアクセントになっていて、ちょうど眠くなりそうになったところで出てくるので助かりました。後半は眠くなかったのですが、前半はいきなり眠くなってヤバイと思ったのですがスクリーでものすごく久しぶりにルー・ダイアモンド・フィリップスを見ることが出来てハッとして目がさえました。ありがとうルー・ダイアモンド・フィリップス。前作のジュリア・オーモンドもそうでしたがものすごい懐かしい人が出てくるところが一番の見所でした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (今回はなし) |
チェンジリング CHANGELING (2008) | |
2009年3月 | |
1920年代アメリカ。シングルマザーのクリスティンがある日仕事を終えて帰宅すると息子のウォルターの姿が見当たらず警察に捜索願いを出すものの見つからず5ヶ月後、警察からウォルターが見つかったと言う連絡もらい念願のウォルターとの再会するのだが・・・ まさかの実話をクリント・イーストウッドがアンジェリーナ・ジョリーを主演に迎えて映画化。 音楽の使い方が最初からいい感じだし、突然奈落の底に落とされる様をアンジェリーナ・ジョリーが好演でさすがイーストウッドと思いました。見るからに違う子供で学校の先生や医者も違うって言っているのに警察の言うことを聞かないあなたはうっとうしいから精神病院行きという展開が下手なホラー映画よりよっぽど怖いし。 最初主役がアンジェリーナ・ジョリーと聞いたときはどちらかというとナオミ・ワッツで悲壮感溢れる演技をしたほうが断然いいんじゃないかと思っていたのですが、これはアンジェリーナ・ジョリーで正解。腐敗した横暴で極悪非道な警官に立ち向かうというところがぴったりで化粧が濃いのが気になりましたけれどもそれ以外はほとんど完璧に近い完成度なんじゃないでしょうか。 後半、別の猟奇的な殺人事件から一気に事件解決に向かうプロセスもスムーズで違和感なし。実話だけれど別の事件からこんなに上手い具合に自然に話が繋がるように作っていて晩年になってもイーストウッドはどこまで進化を遂げるのだろうか気になるところです。 アンジェリーナ・ジョリーのほかに憎々しい警部役の人も外面はよく内面は極悪というところが上手かったし、警察の中でもうひとつの事件を解決に導く強面だけど唯一いい刑事的な存在だった人は人間味溢れていてさりげなくよかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アンジェリーナ・ジョリー (クリスティン・コリンズ) | 高峰秀子がぴったりだと思います。 |
ジョン・マルコヴィッチ (グスタヴ・ブリーグレブ) | 何を考えているか分からない感じのする伊藤雄之助で。 |
ジェフリー・ドノヴァン (J・J・ジョーンズ) | 悪徳な感じのする小沢栄太郎で。 |
チェンジング・レーン CHANGING LANES (2002) |
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2002年11月 | |
若手敏腕弁護士のギャビン・パネックは現在担当している案件の為に裁判所に急いでいた。一方、ドイル・ギプソンは別居中の妻と子供の親権をめぐる裁定の為同じく裁判所に向かっていた。 そんな中、先を急いだギャビンが急な車線変更をしたため、ドイルと接触事故を起こしてしまう。示談を申し出たドイルだったが、急いでいたギャビンは白紙の小切手を渡してその場を去ってしまうが、事故現場にはギャビンの裁判に使う重要書類が落ちていて・・・ 予想通りの全編にわたる後味の悪さ。お互い仕事や家族をそっちのけでこれでもかと嫌がらせ合戦の連続で、終わってどっと疲れが出てきたような。しかもベン・アフレックなんて嫌がらせの後に「これでどうだ!!降参しろ。」的な台詞を言うわけですが、いい大人なんだからそこまでやらなくても・・・なんて思ったりもして。 ラストもやっぱこう終わらせるしかないよねぇ、と思いつつも別のエンディングを用意して欲しかった。 サミュエル・L・ジャクソンの普通の親父役は上手かったと思うんですが、もう一人の主役ベン・アフレックがどうしも若手敏腕弁護士に見えなくって。ここはホアキン・フェニックスあたりのちょっとダークな雰囲気漂う俳優にやってもらいたかった。 トニ・コレットがめずらしくシングルマザーの役じゃなくってベンの不倫相手役なんですがこれがまたクールで意外とかっこいいんですね。トニ・コレットこれを機にシングルマザーから脱出してほしいもんです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ベン・アフレック (ギャビン・バネック) |
反町隆史で。どう見ても若手敏腕弁護士に見えそうにない所が。 |
サミュエル・L・ジャクソン (ドイル・ギプソン) |
見かけは普通だけどキレたらすごい事になりそうな、渡辺いっけいで。 |
地球外生命体捕獲 ALTERED (2006) | |
2008年7月 | |
三人組みの男たちが森で謎の生物を捕獲しかつての仲間ワイアットのもとへ運ぶのだが謎の生物は突然暴れだし・・・ エイリアンのアブダクトもの。 少年時代に宇宙人に誘拐されその後人生を狂わされてしまった男たちが宇宙人に復讐しようとするけれど逆に次々とやられていくSFホラー?で日本ではレイトショーで公開されましたがアメリカでもビデオスルーしたみたいです。 ということでさすが本場アメリカでビデオスルーしただけあって映像がとてもチープ。宇宙人の体なんてゴムのスーツを着た感じのチープさがたまりません。顔つきはプレデターが若干入った感じ?で全体的には南米あたりによく出現すると言われているチュパカブラのようでもあります。 この宇宙人がとても凶暴で目を合わせると操られたり、噛み付かれたら猛毒で体が変形して激痛の中死んでいったり、宇宙人は腹を引き裂かれて内蔵を引きずり出されてもピンピンしていたりと不死身。 とそこそこ面白そうな設定なのに内容がいまひとつ。別に宇宙人がチープだって一向に構わないのですが話の持って行きかたがダメなんですね。きっと。 主役のポール・ウォーカーを安くした感じの人が誘拐された中で一人だけ色々実験された忌まわしい思い出?があるのですがそのシーンを彼女に告白する時に普通だったらフラッシュバックで再現シーンがあるところをそういった視覚的効果が全くないのと、そういう過去が分かるタイミングが遅すぎるので前半、なにが目的で変な生きものを捕まえたのか意味不明でただ安っぽい映像を見せ付けられているようでした。 監督は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の人みたいなのですが同じ低予算映画でも出来が全然違うと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アダム・カウフマン (ワイアット) | 地味な感じの袴田吉彦あたりで。 |
地球が静止する日 THE DAY THE EARTH STOOD STILL (2008) | |
2009年1月 | |
世界各地に巨大な球体が降り立ち、科学者たちが集められる。その中の一人ヘレンは球体から出現したクラトゥと名乗る宇宙人を施設から脱出させるのだが・・・ 「地球の静止する日」をキアヌ・リーヴスでリメイク。 退廃的な雰囲気は美しくもありよかったのですが、全体的には盛り上がりに欠けてもう一歩といったところでしょうか。宇宙人のキアヌがいまひとつに感じたのとウィル・スミスの息子がこの歳ですでに俺様感が出ていてやることなすこと、ジェニファー・コネリーの足を引っ張ってイラッとしたのが原因でしょうか。 ジェニファー・コネリーの息子がウィル・スミスというところになんで?と思いましたが後妻だからという無理やり感もなんだかちょっとなぁという感じもしました。 ジェニファー・コネリーは相変わらず安定した上手さがあって個人的にはよかったです。そして国防長官がキャシー・ベイツというところがあなたに任せておけばアメリカは大丈夫という感じがして頼もしかったです。 巨大なロボット?のディテールはパッと見チープな印象を受けるのですがよく見ればいい味出していて個人的には結構好きです。逆に後半地球を破壊するあの物体の正体は○が嫌いなので観ていてあんなのが体内に入ったらと考えると結構ゾッとしました。 オリジナル版を観ていないのでなんとも言えないのですがキアヌの宇宙人はもうちょっと表情が豊かだった方が最後の行動とかも共感できたのになぁと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
キアヌ・リーヴス (クラトゥ) | 最近色々な役をやっているような気のする阿部寛で。 |
ジェニファー・コネリー (ヘレン・ベンソン) | 科学者も白衣も似合う木村多江で。 |
父親たちの星条旗 FLAGS OF OUR FATHERS (2006) | |
2006年10月 | |
硫黄島の戦いで苦戦を強いられたアメリカ軍だったがある日、国旗を掲げる兵士達の写真が全米を熱狂させ被写体となり生還したドグ、レイニー、アイラはたちまち国民的ヒーローとなるのだが・・・ アメリカの気持ち、日本の気持ちということでクリント・イーストウッドが硫黄島の戦いを双方の視点から描いた二部作の第一弾でアメリカが勝利のきっかけをつかんだとされる一枚の写真に写った三人の若者が英雄に祭り上げられてしまう話です。 嫁のリース・ウィザースプーンがどんどん大物になっていく中、ライアン・フィリップはこれといった代表作が「ラストサマー」やら「54」と微妙で不憫に思っていたのですがここの最近「クラッシュ」ときて今度はイーストウッド作品の主役ということでよかったねぇという気持ちでいっぱいです。 主役はライアン・フィリップなんですけど意外にもネイティブ・アメリカンのアダム・ビーチに時間が割かれていて国に祭り上げられて国のためにはは英雄のふりをしなきゃいけないけど本当はそんなことしたくなく苦悩して酒に溺れていくというところが一番共感できたし、一番丁寧に描かれていたんじゃないかな?この人「ウインドトーカーズ」を観た時にもう見かけることはないだろうなぁと思っていたのでなんだか懐かしかったです。 そんなアダム・ビーチと違って英雄最高といったレイニー(ジェシー・ブラッドフォード)もネタバレ→戦争が終わってみればただの人。一番有名になりたかった男が結局、生涯掃除夫をやっていたなんてことを知ると人生って残酷だなと思いました。← | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ライアン・フィリップ (ジョン・“ドク”・ブラッドリー) | 苦悩する青年がぴったりな吉岡秀隆で。 |
ジェシー・ブラッドフォード (レイニー・ギャグノン) | 野心家という感じのする北村一輝で。 |
アダム・ビーチ (アイラ・ヘイズ) | この人やっぱり微妙に織田裕二はいってます。 |
血のバレンタイン MY BLOODY VALENTINE (1981) | |
2009年10月 | |
20年前とある炭坑で起きた殺人事件がきっかけでこのまちでバレンタインのイベントを行わないようにしていたが20年ぶりにバレンタインを祝うことになるが一人また一人と殺されていき・・・ 最近3Dでリメイクもされた80年代のスプラッターホラー。 ガスマスクにつるはしという殺人鬼のスタイルが一見地味ながらもどことなくスタイリッシュに感じました。 バレンタイン嫌いなのでバレンタインの準備をしているおばさんまでもが殺されるとというところが主人公たちの友達だけが殺されるホラーとはちょっと違っていて新鮮。と思っていたら、バレンタイン当日についに人が殺され始めるのですが、名前分からないようなその他大勢の友達がどんどん殺されていってしかも殺され方が、ソーセージをゆでている鍋に顔を押し込まれて湯で死とか地味だけどこんな殺され方はイヤだというトレードマークのツルハシを使わない無差別な殺し方がジェイソンぽいなと思いました。 公開当時は評判が悪かったようですが割りと普通に観ることができました。主人公とヒロイン(元彼女)とライバルでヒロインの彼氏の三角関係を中心に話が展開されていくのですが主人公がヒロインを置いて都会に出るも失敗して仕方なく炭坑に戻るも彼女が別の男と付き合っているのでいつも不機嫌。しかも若干メタボ入っていますという体型なのでどうも応援しにくいところがあり、登場人物は全体的に魅力に欠けていました。 最後のオチは予想がついたのですがものすごく強引です。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ポール・ケルマン (T.J.) | いつも恋人を取られているイメージのある小出恵介で。 |
ロリ・ハリヤー (サラ) | ホラー映画が意外と似合いそうな香里奈で。 |
ニール・アフレック (アクセル) | 玉木宏あたりにお願いしたい。 |
血みどろの入江 RAZIONE A CATENA (1970) | |
2012年1月 | |
屋敷の夫人が殺され犯人の夫も何者かに殺害される。やがて夫人の遺産をめぐり入江に集まってくるのだが・・・ まさに血みどろな展開が繰り広げられるイタリアンスプラッター。 登場人物が多すぎて話の展開が分かりません。というかついて行けませんでしたが、スプラッターシーンだけはすごかったです。ナタで首をざっくりなんていうのは序の口。そのナタを使ってドアを開けた男の顔面真っ二つですよ。 他にも槍で一突きなんてのもありますが、極めつけはやっぱり殺人シーンじゃないのですが、水死体に生きているタコを顔面に這わせるというシーンは今まで観た中でトップの部類に入るえぐさ。 これを観たらほかの殺人シーンはどれもどうってことないと思っていたら後半にも激しいシーンがあってこの映画、こういうシーンがメインなんだなと思いました。 後半男たちの三つ巴的な争いがあるのですが、みんな何となく顔が似ているので訳が分からなくなりました。 そして最後のオチも皮肉な感じでございました。 何か殺人シーンのことしか書いてないですね・・・ | |
日本人バージョンはこの人で!! (人が多すぎるので今回はなし) |
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー CHARLIE WILSON'S WAR (2007) | |
2008年5月 | |
下院議員のチャーリーはアフガニスタンの情勢を気に留めていて予算を倍増する。やがてそのことが大富豪のジョアンの耳に入り、彼女からアフガニスタンの人を救うように頼まれて・・・ 今の世界情勢になったのはこの人のやったことがかなり影響しているらしいという実録もの。 チャーリー・ウィルソンという人がやり遂げたことが分かりやすく描かれているのでこういうことがあって9.11の事件が起きてしまったのかぁ。ということは分かって社会勉強になったのですが、チャーリー・ウィルソンが時代性もあると思うのですがこんなある意味いい加減な生活を送っていていいのだろうか?と感じてしまいました。確かに酒と女をこよなく愛し、秘書はチャーリーズ・エンジェルと呼ばれる美女ぞろいというところは本当なのでしょうが、いい加減な生活がきっとデフォルメされすぎているせいかチャーリーが何を考えてここまでやるつもりになったのか内面が全く伝わってこないところがもったいないと思いました。 ジュリア・ロバーツは最初メイクがすごいと思っていたのですが10歳位年上の役をやったそうでそういう意味では納得。富豪らしく豪傑なところに凄みがあって出番は割と少ないと思うのですが、印象はかなり強烈でした。チャーリーズ・エンジェルたちに平然とあばずれと吐き捨てるところが素敵です。 でもやっぱりよかったのはフィリップ・シーモア・ホフマン。はみ出し者のCIAといったところでやることがはちゃめちゃなのですが信念を持って行動しているところが良くて、笑いも提供してくれるところがまたよかったです。 「ロズウェル」のヒロイン、シリ・アップルビーがチャーリーズ・エンジェルの一人という扱いで出ているのが何だか切なかったです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
トム・ハンクス (チャーリー・ウィルソン) | 役所広司はこういう役が似合いそうです。 |
ジュリア・ロバーツ (ジョアン・ヘリング) | セレブが似合う中年という感じの浅野ゆう子で。 |
フィリップ・シーモア・ホフマン (ガスト・アブラコトス) | 無茶なことをしそうな陣内孝則で。 |
チャーリーズ・エンジェル CHARLIE'S ANGELS (2000) |
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2003年5月 | |
ハイテク会社の設立者エリック・ノックスが誘拐され、エンジェル達はチャーリーの命令を受け救出に向かい、見事ノックスを救出するが・・・ 続編の「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」が公開される前にもう一度観なおしてみようと思って観てみたんですが、やっぱりバカで面白いなこの映画。 オリジナルで一番人気のファラ・フォーセット的な役どころをキャメロン・ディアスがドレスも見事に着こなして、もろはまり役で楽しいです。ドリュー・バリモアのエンジェルはぽっちゃりすぎてちょっと違うかな?と思ったけど、3人の中じゃ一番のお気に入りのルーシー・リューを選んでくれたということで、大目に見よう。 ルーシーのヨーデルの格好しかも金髪のカツラが全く似合っていないところや、キャメロン&ドリューの男装がかなり無理ありますって感じのコスプレがこれでもかと出てきて笑っちゃいます。 ワイヤーアクションを駆使しての格闘シーンもハラハラというよりはワクワクという感じで楽しいんですよね。特に前半のエンジェルVSクリスピン・グローバー演じるヤセ男の戦いがいいですねぇ、何か振付師がいるんじゃないかって感じさせる流れるアクションが。クリスピン・グローバー台詞がなくて奇声だけを発するところははまっていて、続編にも登場するしようですし。最近では主演映画だってあるからなぁ。今後要チェックですよ。 ちょい役で出てくる俳優達、エンジェル達の相手にルーク・ウィルソン、トム、グリーン、マット・ルブランク。ティム・カリーやLL・クール・Jとか豪華なところも見逃せません。 ネタバレ→新旧モデル出身対決キャメロンVSケリー・リンチでケリー・リンチもアクションがんばったな。でももちろんキャメロンに勝つわけもなくボコボコにされていてちょっとかわいそうだった。キャメロンも10年後そうならないように願ってます。← 残念なことにボズレー役のビル・マーレーが続編に登場しないけど、この映画でルーシーとの不仲説が原因か?なんでも殴りあったらしいと当時何かの記事で読んだ記憶があるけど、ルーシーは素の時でもああいうキャラなんですね。ますます好きにというか興味が沸いてきました。スクリーンの中じゃあんなに仲よさそうだったのに。俳優も色々大変なんですね。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
キャメロン・ディアス (ナタリー・クック) |
@若手の正統派で 観月ありさ、矢田亜希子、小西真奈美この3人にエンジェル達を。 A元祖バラドルたちで ナタリーを無理目だけど森口博子、ディランをぽっちゃり目の山瀬まみ、アレックスを強引に井森美幸で。 Bバラエティーで活躍するB級タレントで ナタリーをかなり無理目で磯野貴理子、ディランをどすどす走りそうな島崎和歌子、アレックスをこちらもかなり強引に光浦靖子で。 |
ドリュー・バリモア (ディラン・サンダース) |
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ルーシー・リュー (アレックス・マンデー) |
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ビル・マーレイ (ジョン・ボスレー) |
もちろん顔が似ている南原清隆で。 |
サム・ロックウェル (エリック・ノックス) |
上手いんだかうるさいんだかよく分からないところがかぶる、ユースケ・サンタマリアで。 |
ケリー・リンチ (ヴィヴィアン・ウッド) |
山咲千里あたりはいかがでしょうか? |
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE (2003) |
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2003年7月 | |
ナタリー、ディラン、アレックスは誘拐された米警察機構の要人カーターを救出するためモンゴル〜シベリア間の国境にあるテロリストのアジトに潜入し、無事カーターを救出するが・・・ キャメロンがドリューがルーシーがそしでデミが蹴る、殴る、吹っ飛ぶ!これだけで早くも2003年度ベスト1決定! キャメロン・ディアスとデミ・ムーアの新旧高額ギャラを取得している二人がビキニでスクリーンに並ぶ、ゴージャスじゃありませんか。これも製作も兼任しているドリュー・バリモアは「人を見る目」におけるキャスティングのなせる業です。 見せ場もキャメロンはもちろんデミとの一騎打ち、ドリューは過去が絡んできてストーリー性重視と来るんですが、唯一の不満はルーシー派の自分としてはルーシーはこれっていう見せ場がないんですよね。格闘シーンはどうしてもルーシー対その他大勢って感じになっちゃうし、ストーリー部分については父親が登場するけどそれほど盛り上がるわけじゃないしね。その代わりと言っては何だけどドリューは気を利かせてルーシーをセンターに持ってきたのでしょうか?(3人並ぶとルーシーがセンターにいることが多い。) それにしてもデミ・ムーアも予想以上にすごかったな。チャーリーにネタバレ→「私は偉大だったのよ。」と涙を流しながら言うシーンはそう確かに90年代はNo1女優だったあって妙に説得力があった。ラストも肩が外れたデミが自分で直したりしちゃうシーンはさすが「G.I.ジェーン」で体を鍛えただけのことはあって3年間のブランクを全く感じさせません。← でもきっとラジー賞にノミネートされてしまうんだろうな。 とまだまだ書き足りませんが2回目を観た後で。 |
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2回目のコメント | |
思わずと言うかやっぱり2回目を観にいってしまった。ありえないアクションがいやぁーおもろいね。 今回よくよく考えると、チャーリーズ・エンジェルというよりかは気合入りまくりの絶叫エンジェルって感じだった。 最初観た時は勢いに圧倒されて気がつかなかったけど、細かいディテールもしっかり作られているんですよね。例えば一番最初にデミの所ににかかって来た電話を手渡すかっこいい兄ちゃん。あれ序盤で出てくるデミの手下でサーファーの殺し屋だったりするところなんかちょっとしたことだけど感心したなぁ。 オープニングの爆発シーンからCharlie's AngelsのロゴにつなげるMcGの手腕はさすがCM界出身なだけに見せ方分ってるって感じでした。テレビで話題のドラマ「CSI:科学捜査班」をパロってくるところも若い監督ならではの流行のツボを押さえていて感心しました。 それにしてもやっぱりルーシー・リューはいいね。あのヅラの似合わなさ加減が。世界一ヅラの似合わない女優の称号をぜひルーシー・リューにあげたいものです。35才にしてレオタード姿や女子高生の格好をするあたりなんか、ももういさぎよいというかなんというか言葉もありません。(いい意味で) ドリューが未来のエンジェル達を想像するシーンであのオルセン姉妹が登場していたけど「フルハウス」の時の面影を残しつつアメリカじゃカリスマ中学生らしいっていうんだからすごいよな。日本人ならかなり地味だけど茉奈、佳奈のツインズにやっていただきたい。 悪役にデミを持ってきてしまったところで次回作は無理だろうけどぜひパート3を作ってもらいたい。DVD?もちろん買いますとも。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
バーニー・マック (ジミー・ボズレー) |
新しいボズレーは小林稔侍で。どこかコミカルなところがなんとなく。 |
デミ・ムーア (マディソン・リー) |
日本のゴージャスさん叶恭子で。十分マディソン役いけると思います。 |
ジャスティン・セロウ (シーマス) |
誰かに似ていると思ったら宇梶剛士でした。 |
チャーリーとチョコレート工場 CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY (2005) |
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2005年9月 | |
貧しい少年のチャーリー・バケットはウォンカのチョコレートで工場の見学が出来るゴールデンチケットを奇跡的に引き当て工場見学が始めるのだったが・・・ 予告を観たときからこりゃヤバそうだと思っていましたがやっぱりヤバかった。というよりキモかった、ジョニー・デップが。これがアメリカじゃ2億ドルの大ヒットって信じられません。いやこれ大ヒットしてよかったですよ。ヒットしなけりゃ確実にラジー賞行きものですよ。ジョニー・デップなんて透明な壁に激突!みたいなギャグをやるんですよ、2回も。正直こんなテンション高いジョニー・デップ寒すぎて観てられなかったですよ。 「ビッグ・フィッシュ」で毒っ気抜けたなぁと思って今回もそうかなぁ?と思っていたらとんでもない。メルヘンちっくなビジュアルとは裏腹に子供達がこれでもかと酷い目にあってあぁティム・バートンっぽいなと感じましたよ。次々と消えていく子供達のあとに決まって出てくるウンパ・ルンパのミュージカルシーンはちょっとした悪夢を見ているようでこの映画子供が観るものじゃありません。ウィリー・ウォンカのテーマソングなんていまだに頭の中を回っていますもの。 ティム・バートンらしいと言えばリスがクルミを割る工場がでてくるのですがこれがCG使うの嫌だからって本物のリスを訓練したってエピソードを聞いたときにはさすがにたまげました。わがままな金持ち娘が「訓練されたリスじゃなきゃイヤ!」とか言うけれどわがまま娘じゃなくてもこのリスはちょっと欲しくなります。 ムカつく子供達の中にガムを噛むダークなダコタちゃんみたいな娘はギリギリましかなぁ?と思ったのですがこの娘の母親が「ドッジボール」でドッジボール界の魔女とか言われていた人ですよ。相変わらずこの人怪演で目が離せません。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ジョニー・デップ (ウィリー・ウォンカ) |
マシューの時の藤井隆は違和感なし。 |
チャックとラリー おかしな偽装結婚!? I NOW PRONOUNCE YOU CHUCK & LARRY (2007) | |
2008年11月 | |
妻を亡くした消防士のラリーは年金を子供に残す方法が結婚ということを知り、同僚で親友のチャックに偽装結婚を頼み込み二人は暮らし始めるのだが・・・ アダム・サンドラーの未公開コメディ。 奥さん(もしくは旦那)が死んだ時の年金受け取り指名は一回だけしかでず、もう一度名義変更するためには結婚するしかないらしいアメリカの法律をなんとかするために男同士で結婚してやり過ごそうというアダム・サンドラーらしいコメディでアダム・サンドラーがものすごく女好きというところはいいとしても消防士の中でものすごくセクシーでミスター2月に選ばれるようなモテモテな男前という設定が無理目なのですがこれがなかなか侮れない面白さがありました。 チャックとラリーがいい大人なのにバカやっているというところがこれぞ男友達という感じでよかったし、毛嫌いしていたゲイの世界も自分たちが同僚たちに白い目で見られてから偏見はよろしくない。ラリーだって自分の事をデブと言っているけど他人から言われると快く思っていなかったりすることがダブって色々な偏見がなくなって最終的に俺たち人間じゃないか。みたいになるところが、いかにもアダム・サンドラー的でした。 ヒロインのジェシカ・ビールも男臭い連中に囲まれているおかげで今回は美女に見えました。役得。 あと、所長にダン・エイクロイド、二人の正体を暴こうとする調査員に久しぶりに見たスティーヴ・ブシェミと豪華。あと無口でみんなにものすごく恐れられている同僚にヴィング・レイムスがいたのですが、予想通りカミングアウトしてシャワーでいきなりホイットニーの「I'm Every Woman」を越を振りながら熱唱。(もちろん全裸で)何かすごいもの見たなと同時に最近のヴィング・レイムスは安売りしすぎだなと思うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
アダム・サンドラー (チャック・レヴィン) | チュートリアルの徳井義実と福田充徳にお願いしたい。もちろん徳井はアダム・サンドラーの役。 |
ケヴィン・ジェームズ (ラリー・ヴァレンタイン) | |
ジェシカ・ビール (アレックス・マクドノー) | 綺麗なお姉さんという感じの井川遥にやってもらいたい。 |
チャプター27 CHAPTER 27 (2007) | |
2008年1月 | |
ジョン・レノンの熱狂的ファンのマーク・デイヴィッド・チャップマンはサインをもらうためもダコタ・ハウスで待ち続けようやくジョン・レノンに会うことができたのだが・・・ マーク・デイヴィッド・チャップマンがジョン・レノンを殺害するまでの3日間を描いた実録もの。 チャップマン視点で終始話が展開されていくことにこだわっているので正直彼の気持ちが全く分からないので観ていてこの人ちょっとおかしいなという空気が読めない感じはものすごく伝わってくるのですが犯人の気持ちにリンクすることは出来ず見ているだけでイラッとしてきます。 ジョン・レノンのファンとして出てくる女の子役にリンジー・ローハンなのですが自然体でいい感じ。リンジーがファンとして色々と誘っているのに本人は恋人気分という勘違いっぷりや後半もジョン・レノンを追いかけるパパラッチもドン引きする執念とか好き過ぎてジョン・レノン殺害に至る過程を多分忠実に描いているのでしょうが当然というか共感どころか理解できなかったのですが監督のやりたいことは出来ていたんじゃないかなぁと思うのでした。 「レクイエム・フォー・ドリーム」の激痩せ「ロンリーハート」のハゲときて今回の彦麻呂体型と相変わらずいい男なのに正反対の役どころを体当たりで肉体改造するジャレット・レトの変貌ぶりはあっぱれです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジャレッド・レト (マーク・デイヴィッド・チャップマン) | 体型がかぶっている彦麻呂で。 |
チョコレート MONSTER'S BALL (2001) |
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2002年8月 | |
いまだ人種差別の残るアメリカ南部の州立刑務所で働くハンク、彼の父親も同じ場所で働き父親同様黒人嫌いだった。息子のソニーも同じ刑務所で働くが、息子が近所に済む黒人と親しくしているのが情けなくてたまらない。 ある日、黒人の死刑囚ローレンスの死刑執行にミスを犯したソニーはハンクに激しく非難されるが、翌日ハンクの目の前で自殺してしまう。 一方、ローレンスの妻レティシアは夫が刑務所に入っている11年間女手ひとつで息子を育てていた。 死刑執行されて数日、レティシアの息子がひき逃げに遭い死んでしまう。このときレティシアを助けたのはハンクだった。お互い息子を亡くしたこともあり二人は人種の壁を超え愛し合うようになるが、レティシアはハンクがローレンスの刑を執行した男だとはまだ気付いておらず・・・ 重い映画でしたね、やっぱり人種差別がテーマに含まれると。ラストもネタバレ→二人が上手くいくのかいかないのか微妙なニュアンスで終わったし。← ミニシアター・キングのビリー・バブ・ソーントンがまたも渋い役所を好演。しかし、彼のやる役っていつも共感できない所が難点なんですよ。ネタバレ→後半レティシアを侮辱したハンクの父親を老人ホームに入れてしまい、レティシアと同居する所は良かったが。← ハル・ベリーはこの役でアカデミー賞主演女優賞を受賞しましたが、たしかに受賞するかもなぁと思わせる熱演ぶりでした。 ところで、今回注目したいのはハンクの息子ソニー役のヒース・レジャー。いままでパッとした感じがなかったけど、今回は出演シーン少ないながらも光っていました。多分彼は、大作よりも、ミニシアター系の方がいいんじゃないですかね? 原題の「MONSTER'S BALL」ってなんだろうと思っていましたが、死刑囚が処刑前夜に平穏過ごせるようにと祈る?パーティーのことだそうです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
ビリー・ボブ・ソーントン (ハンク・グロトウスキ) |
やっぱり寡黙な中年男ときたら、大杉漣しかいないでしょ。 |
ハル・ベリー (レティシア・マスグローヴ) |
飯島愛で。過去にいろいろ遭ったからこそ、この複雑な役が出来そうな・・・ |
チョコレート・ファイター CHOCOLATE (2008) | |
2009年5月 | |
タイのやくざと日本のやくざの抗争が激しくなる中、タイのやくざナンバー8の女ジンと日本のやくざのマサシは恋に落ちジンはゼンという子供を生むのだが・・・ 観るというより体感すと言う感覚が近いように思えた「マッハ!」の監督が送る超絶アクション。 日本版のみ阿部寛のナレーション付きということで、結構なラブシーンあり、バックショットの全裸シーンありと今まで観たこともない阿部寛が観ることが出来てこれだけでも何だか得した気分になります。 敵対する組の男と女が恋に落ち、女を奪われた組織の男は恨み節という展開が70年代ですか?みたいな古臭い設定なのですが、タイの街並みが昔の感じがするのでこういう設定も逆にマッチしていてよかったです。 生まれたゼンは自閉症で、お母さんも突然白血病になってしまい、ゼンは太っちょの友達とともに治療費を払うために昔悪い事をしていた時代に貸したお金を回収しにいくけれどそう簡単に返してもらえるわけもなく壮絶アクションがスタートするという結構重い感じの内容だったので、個人的にはもっとからっと明るい展開にしてもらえればなぁと思ったのでした。 メインのアクションはそれはもう流れるような動きが観ているだけでテンションが上がりますという感じでオマケにここは見所というアクションシーンではちゃんとスローモーションになるというサービス精神百点満点なところもよかったです。(そしてゼンが戦いを憶える時に観ている映画が「マッハ!」というところもイカしています。) クライマックスは「キル・ビル」を彷彿とさせるジャパニーズ・レストランでの攻防。ようやく日本から戻ってて来た阿部寛も日本刀片手に大暴れ。最初と最後に出てきておいしいところをさらっていく阿部寛は何だかんだいって主人公の女の子に負けないくらい印象的なのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
ジージャー (ゼン) | 売れっ子の宮崎あおいにお願いしたい。 |
ポンパット・ワチラバンジョン (ナンバー8) | 雰囲気は鼠先輩っぽい感じがしました。 |
アマラー・シリポン (ジン) | ものすごく宝生舞に似ていた気がします。 |
血を吸うカメラ PEEPING TOM (1960) | |
2010年5月 | |
幼い頃に学者の父から受けた実験によってトラウマを抱えて成長したマークは、女性の死の瞬間をカメラに収めることが生きがいになっていたのだが、1階に部屋を貸しているヴィヴィアンと親しくなりマークは衝動を抑えるのだが・・・ イギリス発のサイコサスペンスもの。 1960年代、この辺のこういったいわゆるサイコものはどれもオリジナリティがあって面白いなと思います。今どきのこのジャンルに確実に影響を与えていると思うし。 娼婦を買って殺害するまでの一連の流れのオープニングから独特のセンスが感じられてどことなくスタイリッシュなところで引き込まれるのですが、主人公のマークが獲物を狙って殺害するところよりもむしろ、子供時代に受けた父親からの恐怖に対する反応の実験が生々しくものすごく嫌な感じがして不気味なものがあります。寝ている子供に光を当てて無理やり起こして、生きたトカゲをで怖がらせるという寝起きドッキリも真っ青なビックリ演出で、これを執拗にやられていたらそれは間違った方向に成長してしまいますと言う感じで何故こういう風に成長してしまったのかというバックボーンも長すぎずそれでいてしっかり描けているところもよかったです。 そして色々とドジを踏んだりしてイライラするところもあるのですが、ラストは何だかとても切なかったです。 そんな主人公にも恋の予感がという展開でついに両想いになるエピソードもあるのですが個人的に恋人役の女優が地味すぎて不満が残りました。その辺にいる娘さんという感じで。やっぱり多少無理があっても相手役は華があったほうがいいなと想うのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カール=ハインツ・ベーム (マーク・ルイス) | イメージというか雰囲気だと山本耕史あたりがいいと思います。 |
アンナ・マッシー (ヘレン) | 相武紗季あたりにお願いしたい。 |