ユージュアル・サスペクツ THE USUAL SUSPECTS (1995) |
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2005年10月 | |
カリフォルニア、サン・ペドロ港で船が大爆発する。捜査官のクイヤンは唯一の生き残りキントを尋問し始める・・・ 1995年この年は「セブン」とこの「ユージュアル・サスペクツ」でケヴィン・スペイシー一気に有名になったんですよね。あれから10年観たい観たいと思っていてようやくいまさらですが観ました。 キーワードの「カイザー・ソゼ」やネタバレ→ケヴィン・スペイシーがカイザー・ソゼだった。←という真相は分かっていたのですがそれでも素直に上手くできているなぁと感心しましたし、逆にオチが判ってかっている分ハラハラして結構楽しめたので何も知らずに観て新鮮な驚きを体感したかったです。 ネタバレ→スペイシーはどうしてこうも口からでまかせが次々と出てくるのかと思ったら、取調室の小道具からヒントを得て作り話をしていたという種明かしには感心したというかやられたと思いました。特にコバヤシという名前がコーヒーカップのメーカーってところは感心します。← それに今観ると5人の容疑者ガブリエル・バーン、スティーヴン・ボールドウィン、ケヴィン・ポラックにデル・トロにスペイシーですよ。今となってはこのゴージャス感はありえませんね。デル・トロなんてパンチパーマで本物のチンピラみたいでちょっと笑ってしまいましたが役作りはさすがです。 ほかにも尋問する捜査官に極悪顔のチャズ・パルミンテリにダン・ヘダヤ謎の男コバヤシにピート・ポスルスウェイトというとにかく無駄に女っ気がないところも男対男というハードボイルドとはちょっと違うけどそんな男だけで構成されているところもちゃんと犯罪ものしていて好みです。 |
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日本人バージョンはこの人で!! | |
スティーヴン・ボールドウィン (マイケル・マグナマス) |
あの無茶っぷりが北村一輝っぽい。 |
ガブリエル・バーン (ディーン・キートン) |
なんとなくイメージは大杉漣かな? |
ケヴィン・スペイシー (ヴァーバル・キント) |
西村雅彦がこういう役をやったら面白そう。 |
チャズ・パルミンテリ (デーヴ・クイヤン) |
気分は松方弘樹です。 |
ピート・ポスルスウェイト (コバヤシ) |
これぞ橋爪功って感じで。 |
遊星からの物体X THE THING (1982) | |
2009年1月 | |
アメリカ南極観測隊員たちはノルウェー隊員たちに追われる犬を助けやむなく隊員を射殺するのだったが・・・ ジョン・カーペンターのSFホラー。主演はこの頃カーペンター作品に出まくっている印象の強いカート・ラッセル。 10万年前のエイリアンが寄生して仲間たちが疑心暗鬼になるとという話は「X-ファイル」にもそっくりなエピソードがあってラストを除いては新鮮味がなかったのですがクリーチャーはオリジナリティがあってよかったです。 とは言ってもだれが寄生されているのか全くわからないし南極の基地という閉鎖された空間で起こる駆け引きはスリリング。「X-ファイル」のエピソードを観ていなければこれはかなりテンションが上がったと思うと残念です。カート・ラッセルと黒人がちょっとギクシャクした関係になるのですが機能の敵は今日の友的展開でラストで協力し合うところも個人的には好みでした。 寄生されて巨大化したクリーチャーがそれぞれオリジナリティに溢れてしかもかぶっていないところが素晴らしいです。人間を頭から丸飲み、腹がパックリ割れてクリーチャーが登場。今観てもグロテスクでカーペンターのクリーチャーは「ゴースト・ハンターズ」もそうでしたが結構ぐちゃぐちゃ系ですね。(同じぐちゃぐちゃ系のクローネンバーグとはまた違った感じがします。) 「デス・プルーフ」のような吹っ切れた映画もいいですけれどこの頃の映画のカート・ラッセルは脂が乗っていますという感じがしてこっちもなかなかいいと思うのでした。。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カート・ラッセル (R.J.マクレディ) | 北極でもその体力で乗り切れそうな照英で。 |
ユナイテッド93 UNITED 93 (2006) | |
2006年8月 | |
2001年9月11日アメリカ同時多発テロで唯一目的を遂げず墜落したユナイテッド93便を中心に描いたドキュメンタリー風サスペンス。 結末は誰もが知っているように墜落して終わるのは分かりきっているし、観終わったら陰惨な気持ちになるのはわかっているけれどやっぱり観に行ってしまいました。 空港や軍のスタッフは当時の証言を元に再現できるとしても、ユナイテッド93便で実際起こったことは分からないと思うのでこれは憶測で作られていると思いますけど起きた事象をユナイテッド93便の人をドラマチックに描くことなく淡々と見せた再現ドラマという感じがして興味深かったしやっぱり自分をユナイテッド93便の乗客だったらと思うとものゾッとしました。 やるせなかったのは管制官が軍かどこかに連絡したら連絡がつかないというシーン。きっと有事に備えていろいろ訓練とかしているんでしょうけど肝心の本当の有事の時に限ってこういった訓練って役に立たないものなんだよなぁとしみじみ思っていました。この時連絡がついたとしても状況は変わらなかったかもしれないけれど、ついついもしもあの時こうなっていればもっと違う方向に進んでいたのかもしれないのにと考えてしまいました。 最後、リーダーシップをとった数名の乗客がスチュワーデスの協力を得て反撃するのですが、自分ならボールペンとかでテロリストの首を刺して・・・とか思いましたけど実際の極限状態の中じゃ絶対無理だと思うし、死を覚悟して行動を起こした乗客は誰よりも勇敢だったのです。 | |
日本人バージョンはこの人で!! (セミ・ドキュメンタリーなので今回はなし) |
夢駆ける馬ドリーマー DREAMER: INSPIRED BY A TRUE STORY (2006) | |
2006年6月 | |
レース中に骨折した牝馬ソーニャドールを引き取ったクレーン一家がソーニャドールを軌跡の復活をさせるまでの実話ベースの話。 成長期に入ってダコタちゃんもそろそろ見納めかなぁと思い、観てきました。今度はカート・ラッセルとの共演とトム・クルーズやらデ・ニーロやらショーン・ペンと比べるとB級臭がしなくもないのですが内容的に実話が元になっているので今までのダコタ・ムービーの中では絶対馬が直ってレースに勝つと分かりきっていても一番感動しました。 ダコタちゃんも相変わらず大人目線の上から目線でカート・ラッセルやら悪役のデヴィッド・モースがたじたじになる展開は観ていて楽しいしダコタ節炸裂!といった感じです。それにダコタちゃんが学校の授業で書いた馬をテーマにしたおとぎ話の作文が感動度をパワーアップさせカート・ラッセルも思わず目頭熱くなっちゃってます。 共演者も最近良く見かけるクリス・クリストファーソンやらルイス・ガスマンやら「ハムナプトラ」シリーズのアラビアンな戦士の人など意外と豪華で結構めっけもんでした。 「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」で酷い目にあったエリザベス・シューが再びダコタちゃんと共演。今回は母親役で感動的な内容なので酷い目に遭うわけないのですがちょっと心配になっちゃたりするのでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
カート・ラッセル (ベン・クレーン) | 無骨な感じの布施博で。 |
クリス・クリストファーソン (ポップ・クレーン) | 厩とか似合いそうな山崎努で。 |
夢の中の恐怖 DEAD OF NIGHT (1945) | |
2010年4月 | |
郊外の屋敷にやって来た建築士のウォルターは初めて来たはずのその屋敷に見覚えがあり、さらにその屋敷にいた人々にも見覚えがあって・・・ 日本未公開のイギリスのホラー映画。 今観ると普通の感じなオムニバス形式のホラー映画という印象ですがこれを1945年に作っているというところを考えると斬新だったんじゃないかなと思いました。なんと言うか「世にも奇妙な物語」っぽい感じの観にエピソードで成り立っている辺りが。 一番不気味だったのは腹話術の人形が意思を持つエピソードでしょうか。人形がショーの最中に勝手にしゃべってしまって腹話術師もハラハラしてそのショーの内容もちょっと客が引く感じで終いには人形も別のベテラン腹話術師に乗り換えようとして元の持ち主は神経衰弱ギリギリという展開で意思を持った人形は古今東西怖いものがあるなと思いました。 それと婚約者にもらった鏡を覗くとそこは別世界で次第にその鏡の持ち主も錯乱して婚約者に襲い掛かるとか全体的に小道具回りが不気味なものを使って展開しているところもよかったし、一応主人公の建築士のマーヴィンがものすごく地味なところも個人的には好みでした。 | |
日本人バージョンはこの人で!! | |
マーヴィン・ジョーンズ (ウォルター・クレイグ) | 普通な感じの佐々木蔵之介あたりで。 |