1.7月19日(日)

 荷物が重いので、家から近い立川発(5:40)→成田空港(7:20)の直行バスを利用した。
(成田空港11:55発→スイス・チューリッヒ[Zuerich]現地時間17:40着)
(航空会社:スイス航空[Swissair]SR169便。時差7時間なので、実質約13時間。)

 早朝から並んで窓際の座席を確保する。預けた荷物は当日の宿泊地であるグリンデルワルト[Grindelwald]の駅へ直接届くシステムになっている。(これが失敗談その1となる)

 なお、預ける荷物でも、ピッケルとコンロ用のガスボンベは禁止である。従って、コンロのみ持参した。メーカーはコールマンジャパン社の“CAMPING GAS”。(失敗談その2となる)
 機のコースはロシア上空を通過する直行便である。私が殆ど窓際に座りシベリアの山や平原を見下ろしていた。妻は不満そう。(^^;

チューリッヒには予定より30分も早く到着した。ここでスイス国内の国鉄が自由に乗り降り出来るスイスパスに、有効日(8日間)の日付を記入してもらう。初めて現地の人と会話したが“なんとかなった”。

 予定より早く着いたので時刻表(東京のスイス政府観光局で購入)を調べ直すと、1本早い急行に乗ることが出来そうだ。なお、駅の構造が日本と違うのは“改札口”が無いことだ。駅のホームには自由に入れる。検札は車掌が廻って来るのだ。

 なお余談ですが、私は喫煙者なので、成田を出て以来、このホームの喫煙コーナーで久しぶりのタバコを吸うことが出来ました。つらかった〜。(^^;

 直接インターラーケンオスト駅[InterlakenOst]へ着く急行に間に合った。スイスパスは1等を購入したので空いていて広い座席にゆったりと座れた。(^_^) 中世の建造物が立ち並ぶチューリッヒを後に、アルプスの山々に向かって走っていく車窓を眺めながら『ついに来たぞ!』と感激する。この旅行は本当に自分一人で夢中になって研究した企画なのである。何冊もの本やビデオを買い求めて研究し、アルプスの景色や旅行の行程が全て頭にインプットされているのだ。(^_^)

 列車はシュピーツ[Spiez]に到着。乗り換え案内はドイツ語・フランス語・英語で紹介されている。ここからはトウーン[Thun]湖を左に見ながらベルナーオーバーラント[Berner Oberland]山群に近づいて行く。インターラーケンオスト駅に到着後、登山鉄道に乗り換え、グリンデルワルト[Grindelwald]に向かう。この登山鉄道は満員であった。従って地元の人や外国人観光客に混じって顔の表情で会話をしながら交流した。(^^;

 グリンデルワルトに到着したのは午後9時を廻っていたが、まだ昼間のような明るさだった。

 (左の写真は、到着したグリンデルワルト駅。背景の山はヴェッターホルン。)

 駅前に予約したホテル“ダービー[Derby-Bahnhof]”にチェックインする。ここで言葉の問題が発生した。日本ではホテルの宿泊者名簿は自分で記入するのだが、ここではQ&A式だったのだ。(^^; 職業を質問された時は、何を質問しているのか分からなかったのである。『プロフェショナル?』と聞こえたので、『アマチュア』と答えたら、相手が怪訝な表情をするではないか。ようやく職業を質問していると分かったが、『サラリーマン(会社員)』と答えても納得してもらえない。技術者なのか事務員なのかと聞いているようだ。『オフィス・ワーカー』と答えたらOKになった。(^^;


 無事部屋に案内され、窓の外を見たら“ヤッター!”。夢にまで見たアイガー北壁が眼前に迫って見えているではないか。\(^o^)/

 (右の写真は、案内されたホテルの窓から見えたアイガー北壁。)

 興奮を抑えて街に買い物と食事に出かけた。それと、次の便で到着するであろう生活用品満載の、預けた荷物を受け取らねば。 

 まず、ガスボンベを買いに街のスポーツ用品店へ行くが、CAMPING GASが売っていない。EPI Gasは有るのだが! 実は、連日いろんな店に回ってみたが、最後まで見つからなかった。おかげでトレッキング中に火を使うことが出来なくなった。

 時間的に遅いのでレストランを探すのは諦めて、ホテル1階のガーデンレストランが賑わっていて気楽に過ごせそうなので入ってみた。夜10時近いのに未だ空が明るい。何を食べたのか記憶が薄れたが、たぶんビールで乾杯し、料理はスパゲッティにしたと思う。

 食後、荷物を受け取りに駅へ行ったら、ななんと、駅舎が閉まっていて駅員の姿が無いではないか。しかたない。下着の交換や歯磨きも出来ないが、1日ぐらい我慢しよう。(^^;

 現地時間で23時位に寝たが、時差7時間を加味すると日本時間では20日の朝6時。ということは、この日は26時間も起きていたことになる。おかげで、時差ぼけにならなかった。

2日目へ続く