山荘日記 (2002.4.3〜6)

写真集 別冊 山荘の花達 悠歩の館TOP

 一日目:4月3日(水) 晴れ、夕方から曇り&強風

 本日は私が一人で白州へ行き、明日の午後に妻が電車で来荘することになった。9時20分に出発。中央高速は上野原〜大月間が工事の為、通過に約1時間も要すると言う。そこで、上野原からは国道20号(甲州街道)を走ることにする。しかし、国道も工事が多く、猿橋〜大月間が大渋滞となってしまった。大月から中央高速に乗り直し、韮崎で降りたが、既に正午になっていた。なお、勝沼〜甲府は桃が綺麗に咲いていた。

 韮崎のホームセンターで園芸用品を買う。苦土石灰、培養土、配合有機肥料、ペチュニア苗、グラジオラス球根、ポンポンダリア球根、松虫草の種、枝豆の種、万能ネギの種。そして、隣接のスーパーでラーメン(\400)を食べるが、残念ながら美味しくなかった。(^^;

 白州へ向かう途中で武川村の観光地へ寄って見る。神代桜だが、満開を若干過ぎていた。この時期は駐車料金(\500)を取られるし、混んでいたので超スロー運転しながら車中から見物させてもらった。(^o^) 後日の情報では、この桜を守る為、この隣接する道路を閉鎖する計画があるそうだ。その後は真原桜並木へ寄って見たが、ここも既に満開だったので大勢の人が宴会をしていて賑わっていた。

 入荘し(室温は17度)、ポンプの電源を入れるが蛇口から水が出てこなかった。時々出ないことがあるが未だ原因は分からない。呼水を行うが、この作業は疲れる。(^^;

 庭を見回るが、何と、コンポストが2つとも倒されていて、中の落ち葉や生ゴミが散乱していた。強風で倒れたのかと思ったが、周辺の花壇も荒らされていてチューリップの球根が掘り起こされているので猿が犯人ではないかと思う。

 休憩後、庭仕事を始める。家から運んだ、庭ツツジ、アオキ、竹を植え付ける。しかし、植え付ける場所に30cm程の穴を掘るのだが、この土地は表面は笹が四方八方に根を広げており、10cmも掘ると砂利や砂が出てきてしまい、溜めて置いた落ち葉を集めてきて埋めてから植え付けるという作業に2時間も掛かって汗だくの作業となった。

 夕方になって風が強くなるが焚き火を始める。この日は一人だったので、のんびりと燃える火を見ながら日が暮れるまで過ごす。男は本能的に火を見ると気持ちが高まり興奮するそうだが、特に私は焚き火が好きなようだ。雨が降ってきたので暗くなった部屋に入る。

 夕食は「おでん」などを肴にして酒を飲む。この夜は暖かく、全くストーブを使わずに過ごせたし、風呂もシャワーで済ませた。夜半から風が強くなり、家を揺るがすので目が覚める。

 二日目:4月4日(木) 晴れ、但し激しい風

 朝4時頃から強風で眠れなくなり起きて外を見ると甲斐駒周辺は黒い雲に覆われていたので目覚し時計をリセットする。ところが7時前に起きると快晴になっていた。朝食後、車で写真を撮りに出かける。最初は大武川の砂防ダム公園で桜と甲斐駒を撮影し、次は真原桜並木へ行く。風が強かったが素晴らしい景色だった。

 帰荘後も強風が吹き荒れていたので部屋の中で過ごす。朝に撮影したビデオを見たり、パソコンの整理をしたりで時間を潰すが飽きたので庭へ出る。この日の予定もガーデニングが中心だ。昨春、自宅から運んだ酒樽(神社の初詣お神酒用を譲り受けたもの)に土を入れ、花を植えることにする。ウイスキーの樽を使ったコンテナガーデンが流行っているが、日本酒の樽を使う人は珍しいのではないかな。(^^; 10斗樽なので土が大量に必要だ。底に小石を敷き詰め、落ち葉や枯草を積んで堆肥にしておいた場所から土を運び、昨日買った「コンテナガーデン用培養土」を混ぜて入れる。苗はペチュニア2色6株だ。

 昼近くになり、自家製の「小松菜」と「ほうれん草」を炒めてラーメンの具とする。それと肉マンで満腹となる。(^o^)

 午後はサツマイモ畑の開墾を行う。サツマイモは5月中旬に植えるつもりなのだが、場所は裏庭の畑とする。この畑は小松菜を植えておいたのだが真冬の寒さに耐えられず全滅してしまったのだ。その場所に堆肥を入れ石灰を撒いてから耕し直しを行う。

 妻が日野春15:34着の電車で来るので迎えに行く。日野春駅は初めて行ったが、この付近から見える八ヶ岳の赤岳は屹立していて迫力がある。定刻に電車が来て妻と一緒に白州のスーパーへ買い出しに行く。

 この時期になると日が暮れるのが遅くなり6時半頃まで明るい。花や野菜に肥料を与えるなどして庭で暗くなるまで過ごす。夕食後も満天の星に惹かれ、天体望遠鏡を使って星を観察した。この時期のスターはオリオン座から北斗七星に変わりつつある。木星や土星が西の空に見えるが、今月末には西の空に惑星が勢揃いするそうだ。 この夜も強風が吹き荒れ熟睡出来なかった。

 三日目:4月5日(金) 晴れ、但し激しい風

 この朝も風が強かったが、晴れていたので昨日も行った真原桜並木へ妻を連れて行った。昨日にも増して風が強く、畑から土煙が舞っている。その後、実相寺の神代桜を見に行った。朝早いので路肩に車を停め境内に入って撮影出来た。神代桜は最盛期を過ぎていたが周囲の桜や水仙が綺麗だった。

 帰荘し、朝食後はポンポンダリアとグラジオラスを植える花壇を開墾した。土地は広いので花壇や畑を作る場所に不自由は無いのだが、日当たりの良い場所は少ないので意外と限られた場所しかないのだ。それに、原野のような土地なので開墾するのは重労働なのだ。次は、ジャガイモ畑に霜避け用として敷いて置いた落ち葉が強風で飛ばされてしまったので再度敷き直した。そして、落ち葉が風に飛ばされないように枯れ枝を集めて落ち葉の上に積み上げた。

 その他、色んな庭仕事をして一日を過ごしたが、腰が痛くなった。好きでやっているとはいえ、3日間連続の農作業は無理があったようだ。

 四日目:4月6日(土) 晴れ

 あっという間の3日間だった。正直言って、もっと悠々とした過ごし方をしたいと思う。今回も家庭の事情があり離荘する日が来てしまったが、一週間は滞在しないとガーデニングや農作業に追われてしまう。

 この日は午前中に離荘し、武川村の「万休院の舞鶴松」を見てから、「新府の桃源郷」を見に行った。山梨は桃が有名だが、一般的には「一宮御坂」が知られている。しかし、新府は斜面が多く、南アルプスや八ヶ岳を背景にした素晴らしい桃源郷であった。

 

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