その後の日々        最初に戻る


10/3(金)

 朝食後、Jumbo先生が来て、外科の先生と相談後そろそろ退院について考えたいと思います…とのこと。案外早くて驚いた。
その後サブちゃん先生がやってきて聞いたら、やはり『原因はわからない』らしい。退院についてはあとで、Nセンセと相談してみます…とのこと。そうだ、Nセンセとはここ1週間くらい話していないなぁ。
 それにしても悪化していく湿疹模様。そう、身体に模様が入っていくようで、どんどん増殖していく。なんだかなあ。痒いなあ。

 さて、午後になりNセンセがひょっこりやってきた。ちょうど女性週刊誌をふむふむと読みふけっている真っ最中だった。声をかけられるまで気がつかなかった、鈍クサイ私。
 『来週の月曜と水曜にCTで検査して、問題なければ退院だね。結果はすぐにでるから』とのこと。思ったよりも早くて、良かった。まだ先行きは真っ暗闇だと思っていたのに。本当にめでたしめでたし。今度こそは転けないように注意しよう。
 現在の病室は、来週の月曜、火曜と退院決定の人がいる。若い人が多いため、非常に明るい雰囲気で過ごしやすかった。日毎夜毎、唸っていたのは、殆ど私だけだったという具合。ははは。
 今日は、前の入院で一緒の部屋だったSさんが、外来の後お見舞いに来てくれた。入院直後にお見舞いに来てくれたおばさんである。彼女もこの病院にいるうちは、Nセンセと主治医が一緒だったのだが、退院したらJumbo先生に返されて、今、外来はJumbo先生とのこと。前回きてくださった時は、Nセンセが毎週水曜日に彼女の自宅近くの市立病院に出向しているため、そこの駐車場で偶然に遭い、会話したことを教えてくれた。その話に笑い転げて、お腹の傷口が開いてしまうかと思ったほど。いつも楽しいSさんだ。
『先生は、白衣着ているところ以外で見ない方がいい…』
『まったくそこらへんのお兄ちゃんのよう…』
その他、いろいろ。抱腹絶倒!!


10/2(木)

 明け方4時半頃、かゆみで目がさめてから、患部を冷やすための氷を交換してもらって、ロビーに出てソファで1時間半くらい過ごす。
白々明けてゆく空をぼんやりみながらいると、夜中に眠れない組らしい、有名な喫煙おばちゃんが続いて二人やってきた。

 さて、今日はいただきもので、おいしいおやつが充実している。 本日も目標、水分1リットル以上。普段あまり水分は採らないので、しんどい私。お菓子とともに頑張って飲まなくちゃ…と思ってはりきっている。水分は、健康体でもたくさんとらなければいけないそうだ。
 夕方、同僚のさいちゃんがお見舞いに来てくれる。アロマテラピーのオレンジのオイルを持ってきてくれた。とってもいいオレンジの香り。
 そして、夜にまたおやつ『いもきん』をいただく。おなかがおやつで詰まっている。


10/1(水)

 なんとまあ、10月になってしまった。ちょっと愕然とする。
7月の末から、ずっとこんな調子だけど、いいんだろうか。焦るなぁ。
 午前中、皮膚科の外来に行く。診察後病棟に戻り、午後に受け持ち看護婦のSさんが、大量の薬袋を持ってきて、めちゃくちゃ驚いた。全部で、5種類。皮膚湿疹用で用意されたものだが、手、肘、両下肢、テープ被れ…と塗り薬がみんな違うのだ。天晴れ!
笑いが止まらなかった。
 さて、今日は、同じ部屋のAさんが、ほんのちょっと外出され、お土産にドーナツを買ってきてくれて、みんなでいただく。久々に甘いものを食べてご満悦の私。
夕方に地下の売店に飲み物を買いに行ったらものすごく疲れた。ジュース2本がこんなに重いなどとは思いもよらなかった。全く-ふぅ-

 今日から飲み始めた薬と外用薬…
シナール(塩野義製薬)=アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム製剤。総合ビタミン剤。
リンデロン-VG(塩野義製薬)=吉草酸ベタメタゾン・硫酸ゲンタマイシン製剤。湿潤などの皮膚炎用。
ヒルドイド(マルホ)=ヘパリン類似物質製剤。外用の抗血栓剤。
ネリゾナ(シェーリング)=吉草酸ジフルコルトロン製剤。副腎皮質ホルモン剤として皮膚のかゆみ、痛みに。
ロコイドcr(1)+past.s(20)(鳥居)=酪酸ヒドロコルチゾン製剤。外用副腎皮質ホルモン剤として皮膚の炎症、かゆみ、痛みに使用。作用が穏やか。


9/30(火)

 今日は、一日中寝てばかり。薬のせいかどうかはわからないが、全然身体をおこすことができないでいる。だるい。
久々にこんなに眠った。
気がついたら、食事のアナウンスという具合。ははは…。
9月が今日で終わりと云うのは寂しいなあ。外の空気もいつから吸ってないだろう。

 さて、現在午後8時過ぎたところ。面会時間が8時までなので、人がいなくなり静かになったところにナースステーションから何やら賑やかな笑い声。先生たちで何か盛り上がっている様子。一気に緊張感が解けたのだろうか。みなさんお疲れさまです。


9/29(月)

 今日は、腕や指などの湿疹が痒い。
ここに来てからは、てんで曜日の感覚がなくなってしまった。今日は、月曜日。
 本日の回診は、低音が魅力(?)のI先生。お腹の管のあとの消毒と治療。これが痛いんだよなあ、と独り言をここで云ったところで、どうしようもないのだけども。
I先生曰く『痛い??痛いよなぁ、痛いよねぇ、、、』といいつつも、以外と容赦ない。慰めととるべきか否か、。ま、思いやりとしておきましょう。
 はてさて、今日は、会社の面々が来てくれた。かわいいハリネズミに花を持たせて、かわいくアレンジしたもので、感激する。おまけに『きたきたきつね北国発コーンサブレ(byわかさいも本舗)』ももらって、嬉しさ倍増。
 それと、今日は病棟にある公衆電話機がすべてISDNのグレーのタイプに変わっていて、ひとりニヤケてしまう。これがあれば、通信が可能。モジュラーコードさえあれば、メールのやりとりができる。病院にいながら、通信!?ちょっとうずうず。
電話機のそれを会社の面々に話すと、『電話機が変わったくらいでよろこぶのはキミだけだよ。普通の人は、電話が緑からグレーに変わったくらいにしか思わないって』って云われてしまった。ま、そうに違いない。

 今日から飲み始めた薬…
グリチロン(ミノファーゲン製薬)=主成分グリチロン。肝機能の促進と解毒作用。発疹用として。
タチオン(山之内製薬)=グルタチオン製剤。代謝障害の改善、解毒作用に。慢性肝疾患、湿疹治療の薬。
ポララミン(シュリング・プラウ)=マイレン酸クロルフェニラミン製剤。湿疹、中毒疹、皮膚のかゆみなどを和らげる。


9/28(日)

 今日は、なかなかのお天気模様。
 抗生剤の点滴が、今日から違うものに変わった。点滴が全く落ちず痛いだけなので、人形のようにかわいらしいNさん(看護婦さん)に看てもらったら、逆流していて、針の差し換えをしましょうと云うことになった。当直のサブちゃん先生がお昼近くに回診に来て、苦心の末、点滴針を今まで刺したことのない珍しい(?私にとってはね)場所に刺した。とても上手だった。
 さて、ようやく五分粥がでて、食事らしいメニュー。
朝は、相変わらずお粥に具なしの味噌汁と牛乳。牛乳は一日に2回は登場するので、飲みきれないで、転がっている。贅沢を云うつもりはさらさらないのだが。(つい暇を持て余して、書いてしまったりなんかしている。)
 ちょうど昼時に両親が来た。そのときは、お昼にいつもの出てくる、コーンスープを口にしていたところで、『全部食え!食え!』とせかしてうるさいので、ムッとしたりして、全く甘えた奴である。
 今日は、久々のMさん(看護婦さん)が登場であった。きれいに日焼けをして、日頃のストレスをすっかりふるい落としてきたような清清しいお姿。
 常日頃の看護婦さんの献身的なお仕事振りには頭が下がる。今日は、彼女の新たなる姿勢を感じて、更に頭が下がる思いがした。お疲れさんです!!


9/27(土)

 土曜日と云うのに、何やらナースステーションが騒々しい。先生達が何人か出てきており、いつもいないNセンセもいた。当然回診も彼なのだが、今日は、いつもピシッと決めてテカテカ光っているヘアースタイルがさらさらしてて、それだけなのに全然違う人のよう。
回診に来たら、様子を見たところで、『ドレーン(管)を抜きましょうか』となった。
いつものごとく、痛かった。しかし、Nセンセは、もううるさい私の扱いは手馴れたものなので、タイミングがとってもよく、呼吸が合ってほっとする。これだけでもずいぶん違う。本当にありがたい。
ドレーンが抜けると、起き上がるときに、いちいちベッドからはずしてもらわなくても済むし、ずいぶんと身体が動かしやすくなった。
 今日も、具合の悪い母親に代わって、父親だけが頼まれたものを持ってやってきた。
日頃(過去から遡って)父子の会話など皆無だった我が親子であるが、こういうときは、なんとなく話せちゃったりして、おかしなもんだねぇ。