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3/3(火)

混沌としたなかで、もがいて答えを見い出せない。
お友だちの抱えている問題は、とても複雑すぎて、私にはもがいている相手の心にひびくような言葉はとうとうひとつもみつけられなかった。「その答えを他によっても委ねられているとき、どう時間を過ごしていけばいいのか」と。
話しながら、本人のあまりにも一途な部分を知って、これは男のほうが根が深いかもしれない…と思った。
大好きだったものを売ってしまったり仕舞いこんでしまったり、自分の好きだったことの殆どを、『切り捨てることができるものだったんだ。なんで今までできなかったんだろう…』だなんて云う。自分のこだわりをいきなり全部払拭できるほどの沼。そんな沼とも気付かず、とにかく聞いてあげようだなんて、甘かったのだ。
答えが出ても、もし何もなくなったら、残るものがなかったら、悪いけどぬけがらになってしまうのではないかと、そんな姿が浮かんで離れなかった。
声を聞いてあげるしか、何もできることのない私に無力さを感じる夜。
迷ってどこに行ってしまうのだろう。「ちゃんと自分に帰れますように」と思う…そんな私でいてもいいかな。いいよね。それ以外にどうしていいやら。
なんかひとりよがってるが、頭のなかでまとまりがつかなかったので、書いてみたりした。すみません。


3/2(月)

「ねえ、○○さんのお弁当って、手作りだよねえ。今日さ、思わずどこで買ったんですか?美味しそう!って、聞こうかと思ったのよね。」
『そうそう、あのサランラップは、手作りだよね。そう思って私も聞かなかった。』
帰りの電車のなかでのOLの会話である。
笹塚から乗ってきて、お役所のシステム構築のクレームの話しもしていたので、あのへんの××の関係者かな?
混んだ電車のなかでの彼女たちの会話は、とてもクリアだった。そのOLたちの話しをかいつまむと、<手作りらしいお弁当を食べていた同僚男性が、どうやら違うタイプの2人の女性とつきあっているのではないか?>というもの。
ここで注意していただきたいのは、聞こうとして聞いていたわけでなく、耳の遠い私にも、聞こえるように話していたという点だ。(笑)
彼女たちの、その同僚男性に対する観察力は、びっくりするくらい細かかったが、ま、ここではやめておこう。(笑)
『あの人の性格からいって、何でもやってくれる人だと、窮屈になって逃げ場にもう一人いるって感じがするよね。』
「そうかなあ、そんなに器用かなあ。」
『まあ、私の好みでもないけど。』
「あの人、そんなにモテるように見えないけどなあ。」
『お弁当作ってくれる人いるくらいだもの…。でも、あんまり世話やかれたら疲れるって感じするよね。』(このこだわり方に??気分の私)
「まぁね。。でもそんなに器用なら、仕事もうちょっと違うでしょう?尻拭いはご免だわ。」(お〜言うなぁ)
『確かにそうだよねぇ。』
恐るべしOL。

たぶん私も4-5年前までは、社内で『接待伝票処理』をしていたOLたちと、一緒の昼食時間では、接待部長の話より『同期の○○さんと××さんとの比較』とか、『誰さんは酔っ払うと脱ぎ出すのよね』とか『部署別出身学校』などの話に加わっていたはずだ。
外回りで、殆ど社内にいなかった私には、知らない事ばかりだったが、話にとにかく感心した。そして、普段なかなか接することのできない人達を、彼女たちの話から自分のなかで近づけていたのである。
OLの観察力というのは、いつになってもすごいんだなぁ…と今日改めて思った。あなたは隣のOLさんたちをぞんざいに扱っていませんか?
一度彼女たちの話を聞いたら、びっくり飛び上がる男性もいるに違いない。それくらいすんごいのである。

なんか、あまし関係ない話になってしまったようなので。。今日はおしまい。


2/28(金)

昨日は皮膚に対して、特に薬は何も出さないということだったのだが、お医者さんの卵(卵は自称。私は立派な医者と思うが。。)のよしゅくんに相談したら、『少しでも早いうちに皮膚科に行ったほうがいいよ。だめだと思って、放っておくよりはいいんだから。』とのこと。
『そ〜か。。んじゃ、皮膚科に行ってくるかのぉ。』と思う。
昨日、朝病棟を覗いたら、一緒の部屋で唯一残っている"学生さっちゃん"が元気そうにいたので、声だけかけてきた。元気そう…とは書いたが、薬のせいで、だいぶ髪の毛も薄くなって、顔がちょっと丸くなっていた。でも本人は、変わらず明るいままだった。
しかし、そこで衝撃的な発言。
『E子ちゃんがね、結局全摘になったの。また戻ってきて今いるよ。』
え????
E子ちゃんとは、私の二度目の入院のときに私より少し前に退院した、私と同じ治療とした29歳の人だ。その後の検査でひっかかり、悪いとこだけとる手術があるのだが、それを施してもらったところ、結局進行性のものと発覚。関係箇所を全摘することになったという。
"学生さっちゃん"に案内された部屋を覗きにいくと、変わらないけど、少しやつれたE子ちゃんがぽつんと座っていた。
先週末に、昨年突然亡くなった"お姉ちゃんさっちゃん"のお母さんから、お手紙をもらった。
"お姉ちゃんさっちゃん"が夏の手術の時点で、すでに「だめかもしれない」と主治医N先生(私と同じ)に言われていたことなど、赤裸々に綴ってくれたところを頭のなかで読み返す。
そして、昨日N先生から言われた一言一言をプレイバックした。『あと2年、頑張ろう。2年たって何にも出なかったら、大丈夫だからね。』と…。へらへらしてる私も、まだまだなんだなって、思ったりして、ちょっとは身が引き締まる。


2/27(木)

今日は、午前中に有休をとって、病院の日。ひと通りの説明が終わって、ぼこぼこ盛り上がり痛くなって、ぼろぼろになってる皮膚をみてもらったら、『ケロイド体質だったんだねぇ、、』と言われてしまった。これはケロイドかぁ。。。ちょっとショックかも。
さて、私の主治医N先生は、実はMacユーザーである。
N先生は、『こないだ学会でやる資料をパースエーションで作ってて、グラフができなくってさ、よっぽど聞こうかと思ったんだけど、気がついたら夜中でさぁ、結局他で作って貼り付けたよ』と、診療が終わってから言った。
パースエーションとは、アルダス社のアプリケーションの名前で、Macのプレゼン用ではポピュラーなものである。
お医者さんのMac普及率は、非常に高い。入院中、私が病室でMacをいじっていたら、いろんな先生が私のところに立ちよって、あれやこれやと話してかけてくれた。Macは、どこにいてもコミュニケーションツールになる(笑)。
主治医N先生は、Power Book5300 のユーザー。まだ通信は始めていないが、先日は「通信やりたいんだよね。」と言ったので、Internet関係の資料と、自分の手元にあった書籍を贈呈(!)してきた。できなかったら、きっと助けを求めてくるだろうが、私は何人かこの手の手助けをしてきたので、これを商売にしたら、ちょっとはおこずかい稼ぎできるかな?
なんて片手間な発言したら、本職の方々に怒られそうですね。ま、でもMacを使ってくれるなら、この無償の愛をお届けしましょう!(笑)
んじゃ、今日はおやすみ〜。


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