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 99年5月3日(月) <東京から札幌へ>

久しぶりに旅気分で帰省の途を時には遠回りして楽しもうと思ったのは、「安い朝一番の便に乗るのに、いつも4時に起床して(といういか、ほとんど寝ずに)一番電車に飛び乗り、慌てながら乗り換えを繰り返しぎりぎりに羽田に到着する」という必要がなかったためである。
お昼の便で移動するのはいったいどのくらい振りだろう。
これは北海道国際航空(Air Do)のお陰である。
搭乗は午後12時25分発千歳空港行き。

羽田空港まではいつも始発電車で新宿へ出、新宿から中央線で東京駅、山手線に乗り換えて浜松町へ、そしてそこからモノレール、というのが常であった。朝はその方が確実なのである。所要時間きっかり1時間半。
今日は、余裕を持って時間の準備をした。出掛けに最後のメールを読み出し、書ける返事をしMacのシステムを終了する。
玄関のカギをかけたのは午前9時45分。
そこから乗り換えを経て渋谷へ出、山手線に。山手線は品川で降りた。
何回も乗り換えを重ねてもさほど時間はかかっておらず、行き交う人を見る余裕もあり。品川まで所要時間30分未満。
「なんだのりつぎが速いと近いじゃん」などと思う。
品川駅の京急の切符売り場は人でごった返していた。その殆どは八景島などに行楽へ向かう家族連れや若者らしいことが係員のアナウンスからわかった。
京急は切符売り場が改札の中にあり、外に出る必要はなかった。
品川から羽田空港までの所要時間と電車の時間を確認してから、JRの切符を出し羽田空港行きを求める。
そのあと、時間を逆算しつつお腹のすいたのを満たそうと構内にあるパスタやさんに入り、予定通りに11時12分に電車に乗り込む。
京急羽田空港駅がこんなに便利なものとは思わなかった。モノレールよりも移動が楽で、おまけに400円だった。安い。今度からこれにしよう。
遠回りのつもりが、実は乗り継ぎが上手くいくと、トータル時間は1時間程度であることが判明。乗り換えるのに、荷物を持ったまま歩く必要があるが、それもまた旅であればよし。
出張などであちこちに移動していた頃は、とにかく時間から時間へという感じであったため、常に最短距離、最短時間が目標で何も余裕がなかった。今までの帰省もずっとそうだった。朝の暗いうちから半分眠りながらホームからホームへ急ぎ足ばかり。
だから今日はとてもいい気分だった。
初体験のAir Do。いったいどんなかな〜などと、先ほどからのいい気分のまま期待しつつカウンターへ。そして、クレジットカードを確認してもらいチケット(機械で発券ではない、シール&手書き)をもらい搭乗口83番に向かう。 80番台はとても久しぶりだなと思う。しばらくずっとANA便だったせいか、20番台ばかりだったので、方向が全然ちがった。
バスが到着し飛行機の場所まで移動。小型の飛行機も久しぶり。

以前、ボストンからニューヨークへ移動するときに乗った飛行機のことをぼんやりと思い出した。
----ボストン発のその便は、天候が良くなかったため予定の時刻になっても飛びたつ気配がなく、焦りまくった。
空港内のアナウンスも聞き取りにくくて、不安はつのるばかり。Northwestのカウンターのお姉さんに「いつ飛びますか?」と何回も尋ねていたら、「飛ぶことになったらあなたの名前を呼ぶから大丈夫よ。そこにすわってなさいねー」とのーてんきだった。ベンチにぽつりと座っていたら、身なりのよい母娘という感じの二人組が腰掛けてきた。どうやら同じ便という感じだったので、「まだ飛ばないんですよね?」と声をかけたら、「そうですね。でもこんなのはしょっちゅうよ」というような返事を返されてしまった。「やれやれ。」
いよいよアナウンスがありなんと約2時間遅れで小さなプロペラ機に案内される。定員40人くらいの飛行機だ。
「えー、、こんなの聞いてないよぉ。」
スチュワーデスさんなんかもちろんいない。操縦士のおっちゃんが何やらご案内を喋っていたがさっぱり分からなかった。
待たされた挙げ句に、小さい飛行機はがしがし旋回するし、揺れはひどいし、一遍に具合が悪くなってしまった。---といった出来事がそれである。

人々からは「この飛行機大丈夫だよなぁ?」などというような台詞がちらりほらりと聞こえてくる。毎度こんなふうな台詞をさり気なく耳にしながら、客室乗務にあたっているAir Doのスタッフの方々は大変だろうなあと思う。

さて、ここまではたいそう良かった。
最後のバスが到着し、飛行機を満員にして飛び立つ頃からけたたましくちょっとお下品でイライラする笑い声が響き出した。
前列の一番端の席に座る二人組の女の子たちだった。何がそんなに苦しいくらい笑えるのかと思うくらい「うっひゃっひゃっひゃ、ががががぁ〜、うぉーほっほっほ」といった笑いが高らかに、そして延々と続いたのである。
本人たちはその笑いの中に入り込んでいるせいか、周囲の反応には全く気がつかない。
こういうときは機内放送を、、、とも思うのだがAir Doは残念ながらその用意がないため逃げ場がない。
我慢してみたものの、結局到着するまでの1時間半くらい彼女たちはずっとその調子で笑いつづけ、とても腹が立ってしまった。(最近は穏やかさが無くなってきたか?)
着陸したときに、特にうるさい方のひとが「あー笑い過ぎて腰がいたい。でもしあわせー」と宣っていたのが聞こえた。だめ押しと言う感じで頭にきた。
せっかくここまでいい気分できたのに、台無しにされたような気がした。子供のほうがずっと大人しかった。
機内で疲れたので、速く高速バスに乗って眠ってしまいたかった。
バスは市内の実家からの最寄りのターミナルステーションまで高速道路一本で所要時間50分。
市内中心部の渋滞に入らないため、札幌駅よりはずっと北なのに、はるか速くにつく。バスがきて乗り込むと、なんと!先ほどの賑やかな二人組も乗ってこようとしていた。。「おおお、うるさいのはごめんだよ〜、勘弁してよ〜」と思いつついると、どうやらバスを間違って乗るところだったらしく、係員に「向こうの◯番乗り場ですよ」と教えられて移動していた。
たすかったぁ。
そして、安眠は約束されたまま、無事ぐっすり眠りにつき終点に到着した。
普段電車では眠れないけれど、このバスは乗り物の中で一番良く眠れる便なのである。
そして無事家路に。


 99年5月4日(火) <心配せんでええよー>

田舎(実家)の朝は早い。
うだうだとしているうちに、父親はすでに出勤をしていた。や〜はやい。
朝っぱらから妹やらその姪、甥がやってきていきなり賑やかになる。妹の誕生日なので今日は何やらやるらしい。
妹は到着するなり、開口一番「何その体型は!あー、油断するとこうなっちゃうのよねー。年令は正直だこと、云々」と朝っぱらからいきなり体型についてあれやこれや。ここいきなりの太り方という、かたるみ方は急激で最悪だったので言われても言い返すことなんかとてもできない。ごもっとも。
確かに元は子供サイズではあるのだけど、たるみというもは次元のちがうものなのである。
「そうやってどんどん中年をめざしてしまうのよね〜」
「余計なお世話です」
悔しいから「帰ってから思いっきりトレーニングして締まった体型になってやるんだからぁ!」と心で叫んだ。

それっきり、「今話があるうちにどうにかしないと、ほらもう間に合わなくなっちゃうよ。」とずっとお見合い話し攻撃に。(帰りまで、正確には帰りついても電話で毎日のように続く)
「前から言っていた、アメリカン◯◯◯◯ーの人に会ってよー。ちょっと◯◯なのはあるけどさ〜、ほんとにいい人なんだからぁ。会ってみたら愛が芽生えるか もしれないんだからぁ〜」結局一日この攻撃にあいっぱなしだった。

お昼になったところで、わりと近所にできた温泉に行こうということになり、準備する。一番行きたかったのは自分だったのだけど。

GWに出かけないような人たちでごったがえしていた。おふろは芋洗い状態であった。ふつうの銭湯に入るより簡単な入浴で終わってしまった。

夕方からお誕生会ということになったのだが、相変わらず妹の攻撃のまま、むったり気分で終わった。
「一生そのままでいるのぉ〜。かわいそ〜。」

ふん、じゃ帰ったら、がんがんお見合いPartyにでももうガンガンガンガン参加しちゃうもんね。
負けるもんか♪負けるもんか♪負けるもんか♪


 99年5月5日(水) <小樽、ほか>

ちょいと酔っ払いモードでも、なにげにMacに向かってしまう私。
記憶はかたっぱしから消えていくので、留まっているうちに書き出さないと・・・。
子供の日と言うこともあり、姪にせがまれて雨がふりつつも出かけるはめになる。子供と言うのは約束を守らないとあとが大変なので、雨でもまあしかたがない。
せがまれた行き先は、小樽の再開発事業の一貫でもあるマイカル小樽。
なんとはなしに見たい場所がなかったわけではないので、好都合だったかも。
雨さえふらなければ、小樽ではもっと行きたい場所はあったのだが、これはやむなし。とても寒いうえに、子供連れだとそう移動範囲は大きくできない。 さすが連休のせいか人が物凄く多く、たぶん札幌の中心部は今日はさほど人が出ていなかったようなので、こちらのほうが凄まじかったかも知れない。
 人の多さもあり、館内の半分も見切れなかった。小樽よしもとでだいぶ時間を使ったように思う。何せ人人人。
そのうち子供も飽きてきて「お腹すいたぁ」ということで、そそくさと出る。
午後3時頃においとまタイム。
今日はスケジュールがぎっしりで、このあと高校からの大親友のゆみのところに新築祝いを持って同じく同級生でMac使いのグラフィックデザイナー・マサヒロくんと行く約束で5時半にVergin MegastoreのB1で待ち合わせ。
3時ちょっとすぎに小樽築港の駅に着き、切符を購入。
改札を抜け、ホームに出て電車を待つ。雨のせいもあり、とても寒くて仕方がなかった。子どもと二人でガタガタ震える。その後・・・
姪ちかがホームに???
置き去り事件発生。(これについてはいつか書くかもしれない)

定刻に待ち合わせ場所に到着。
新築祝いに絵を書いたとは聞いていたのだけど、さすがにマサヒロくんとは雲泥の?差がついちゃったかな?ヨーロッパの素敵なブルーののガラス製の食器をみつけたので、それを用意していった。ゆみの新居へ行く前にマサヒロくんと喫茶店でお茶して喋る。
途中酒屋で白ワインを購入。

お開きは午前1時半だった。
マサヒロクンに送ってもらい無事帰還。
今日はこれでおやすみなさい。。