1989年
出演:周星馳(チャウ・シンチー)、呉孟逹(ン・マンタ) 、張敏(チョン・マン)、呉君如(サンドラ・ン)、秦沛(チョン・プイ)、劉鎭偉(ジェフ・ラウ)
☆(解説)
周潤發(チョウ・ユンファ)の大ヒット作「ゴッド・ギャンブラー」(賭神)のパロディとして作られ、本家よりもヒットしてしまったという、映画界でも珍しい?興行結果となった映画。(90年の香港興行収入NO.1)
周星馳にとってはその人気が始めてブレイクした最も重要な転機となった出世作映画でもある
この映画がヒットしたため、急遽本家の監督王晶(バリー・ウオン)が「ゴッド・ギャンブラー2」(賭侠)で「ゴッド・ギャンブラー」の準主役だった劉徳華と共演させたのは有名な話。
☆(ちょっと物語)
中國よりタット叔父(呉孟逹(ン・マンタ))を頼って香港にやって来たシン(周星馳(チャウ・シンチー))。彼はなんと超能力の使い手。
ギャンブル好きのおっちゃんに、まんまとはめられて、世界ギャンブル大会の台湾代表として、出場する羽目になっていくが、、、
★(感想)
もともとは「ゴッドギャンブラー」のパロディとして作られたとはいえ、 バッタもんだし、、という
気楽な気持ちで作っているせいか、「何でもありでええやんか」って明るい雰囲気がありすごく楽しめる映画です。
カード大会でカードを超能力で変えていく緊迫?のシーンはこの後続くの「ゴッドギャンブラー」シリーズの最大の見せ場になっていきます。
よー考えたら完璧なイカサマなんですが、誰もそんなこと言いません(笑)
最も笑えたのは本家「賭神」のビデオを観ながら「なんでいつもスローモーションで登場するんだ?」ってネタフリしといて、「賭聖」(星仔のギャンブルネーム)が始めて登場するときには、わざわざ自分でスローモーションで入ってくるところ、、パロディはこうでなくては、、このゆっくり入ってくる「賭聖」のネタは「新製武門1991」や「逃學威龍3」などでも使いまわされてゆきます(笑)
これで星仔大スターになったんだから、パロディも作ってみるもんです。
言ってファンには怒られそうですが僕は本家「ゴッドギャンブラー」よりこの映画が好きです。
監督の劉鎭偉(ジェフ・ラウ)がシンチーに代打を頼むヤクザ役で出てます、、、
「台湾人は目をあわさない」ってギャグが笑えた。
★★★★
備考:
第10回香港電影金像奨(1991)
最佳男主角(主演男優賞)ノミネート:周星馳
最佳男配角(助演男優賞)ノミネート:呉孟逹
1990年香港映画興行収入第1位
41,326,156香港ドル
関連リンク
All for the Winner (8/1990) [Actor](Hong Kong Cinema)