1990年
出演：劉徳華（ｱﾝﾃﾞｨ・ﾗｳ）、周星馳(ﾁｬｳ･ｼﾝﾁｰ)、呉孟逹(ﾝ･ﾏﾝﾀ) 、張敏（ﾁｮﾝ・ﾏﾝ）、周潤發（ﾁｮｳ・ﾕﾝファ）
☆（解説）
「ゴッド・ギャンブラー」（賭神）とスタッフ・キャストはほぼ同じです。違うのは主役であった周潤發がカメオ出演（ラストで一瞬だけ顔を見せるだけ）になっていることと、「ゴッド・ギャンブラー」のパロディ版であった「賭聖」（ゴッド・ギャンブラー賭聖外伝）の主役コンビ、周星馳と呉孟逹が同じ役で出てきます。
つまり「賭神」のナイフこと賭侠（劉徳華）と賭聖のシンシン（周星馳）が同じ設定のもと共演したお祭り映画なんですね、、まあ「モスラ対ゴジラ」みたいなもんです（笑）
それにしてもややこしい、、これは日本のビデオタイトルのせいなんですが、、、
この映画原題が「賭侠」といって、劉徳華が「ゴッド・ギャンブラー」から出世して授かった名前なんですが、次の「ゴッド・ギャンブラー3」は原題が「賭侠2之上海難賭聖」なのに、劉徳華は出てきません（笑）
ちなみに本家「ゴッド・ギャンブラー」では呉孟逹は悪役で張敏は殺されてしまいますが、そんなこと本作ではあっさり忘れています、、潔いですね（笑）
星仔と劉徳華はほぼ同時期に「整蠱専家」でも共演してますが、これも王晶作品です。
☆（ちょっと物語）
海外へ行ってしまった賭神（周潤發（ﾁｮｳ・ﾕﾝﾌｧ））の弟子である賭侠ことナイフ（劉徳華（ｱﾝﾃﾞｨ・ﾗｳ））のまわりを、「弟子になりたい、賭神に会わせて！」とシンシン（周星馳(ﾁｬｳ･ｼﾝﾁｰ)とおっちゃん（呉孟逹(ﾝ･ﾏﾝﾀ)）があの手この手でうろうろ。そんな彼の偽物が現われ、シンシンらと共に、彼等と対決することになる、、。
★（感想）
本家「ゴッド・ギャンブラー」とパロディ版「賭聖」の合体映画。90年の香港興行収入を観ると、1位が「賭聖外伝」で2位が本作、、普通だったら、「へっ、マネしやがって！」ってなるところが、逆手にとって本家の映画にパロディのキャラクターを登場させるとはしたたかです、バリー・ウオン！
ヒットしてお金儲かればいいし、観客が喜ぶんなら築いた映画の世界なんて崩したってどうってことないって姿勢には涙が出ます。（笑）
映画としては、結構急いで作ったんでは？っていう印象があるものの、特に前半はシンチーとン・マンタの掛け合い漫才を観てるような感じで楽しめました。
★★★☆
備考：
1990年香港映画興行収入第2位
40,342,758香港ドル
関連リンク
God of Gamblers II (12/1990) [Actor]（Hong Kong Cinema）
Dou Hap (1991) （IMDb）