「ファイト・クラブ」のデビッド・フィンチャ−監督最新作。
フィンチャ−監督も当たりハズレ多くて、、、というか個人的には「ファイト・クラブ」以外は好み
で無い。「セブン」は生理的に嫌いな映画だし、「ゲーム」なんて映画は観た後「なんやねんこれ!」
と思う程,つまらない映画だったけど、、、
今回、冒頭の場面とラストを除いてはひとつの部屋から全く出ない構成をとっている。
大富豪と離婚したジョディ・フォスターが娘を連れてNYのリッチなアパートメントに越してくる、、そこには以前の持ち主だった金持ちが作っていた「パニック・ルーム」と言われる強盗等から逃れるためのシェルターのような部屋があった、、、、最初の引っ越しの夜に強盗が現れて、、、という昔ならヒッチコックが題材にしそうな
ひとつの空間の中でサスペンスを盛立てていく趣向。
主となる登場人物が6人なのだが、彼らがどんなバックグラウンドがあるかは多くは語られない。僅かな台詞
の中からその背景が何となく理解出来る脚本、、、このへんは上手い。因に脚本家は下の「スパイダー・マン」と同じデビッド・コープである。
予測通り4階建ての中を不必要?にいったりきたりするカメラワーク。ただ今回は派手なビジュアルに
凝らずに比較的シンプルに映画を作りたかったようである。
残念なのは強盗の3人が知性もある善人(フォレスト・ウィテカー好演!)とあとはどー考えても
凶暴な一人とアホなチンピラ、、、、迫ってくる恐怖の対象があまり恐く無い存在のため、、せっかくの
設定がいまいちハラハラしないのである。娘が注射を打たないと死んでしまう設定とか、、もう少し
上手く生かせたらもっと極上のストーリーだったのではないかと思う。とはいえなかなかの出来ばえ。
この程度の作品が軽く作れるようなら、フィンチャ−作品はこれからも期待できそう。
しかしジョディ・フォスターって頭良さそう、、、、
また、お楽しみ冒頭のタイトルバックは今回は摩天楼に浮かぶサインプレート調で、相変わらず凝っている。
いつもここは気合い入ってて、このために映画撮ってるんちゃうか、この人。
★★★1/2
最近、サム・ライミは「シンプル・プラン」等のどちらかといえばシリアスな映画ばかり作ってるけど、
もとは「死霊のはらわた」シリーズの監督。久々の娯楽映画で本領発揮を期待
していたが、、、
感想は一言で言うと「惜しい!」といったところか。といっても最近のコミック雑誌の映画化の中では
抜群に良く出来ていると思う。
前半、冴えない虐められっ子主人公がハイスクールで大好きな隣の女の子に近付く事も出来ない、、そしてモテるのは相変わらず体育会系ジョッグス、、それが力をみにつけて、、といった描写が続くのが、
この手の映画では結構斬新な展開。なんでスパーダーマンになるかっていう部分はかなりはしょって
いるのも潔い。特殊な能力を知った主人公がビルの屋上を駆けまくる場面の爽快感は本作で最も印象に残った
ところ、、、この感じでラストまで行ってほしかった、、、。
途中ウイリアム・デフォー!!がはっきりいって着ぐるみ!の敵として現れるとこらから「ありゃりゃ」
という感じになってしまう。変にその雰囲気がもろ日本のテレビ特撮もの感じがしてしまっていかにも安っぽいのである。
またテーマ、雰囲気そのものも「バットマン」にかぶるとこがあって、(ま−原作がたいてい似ているので
仕方無いのだろうが)、、世間とは少しズレている所でこっそりと活躍するヒーロー、、
高いところから街を眺める描写等、どーしてもイメージが
だぶってしまった。ティム・バートンのあの世界は今となってはとても感性溢れるもんだったんだなあと
痛感。そうういえばこの映画、音楽が僕が大好きなダニ−・エルフマン(バットマンもこの人)なんで
よけー似ていると感じるのかなあ。
★★★1/2
数人から「おすすめ!」と言われていた映画だった。
グラムロックをテーマにした映画は結構あって、「ベルベット・ゴールドマイン」等はその失敗例
(あ、「ドアーズ」なんかもあるなあ)だったりするが、これは予備知識無しで観たのだが元は
オフ・ブロードウエイのロック・ミュージカルだそうである。どちらかと言うと「ロッキー・ホラー
・ショー」のような映画化の部類に入るのかな。
ヘドウイグを演じているジョン・キャメロン・ミッチェルが監督、脚本も手掛けており、かなり
独自の世界観が出ている、、、インタビューで彼が「ゴージャスだけど、疲れた感じ」
と言っていたがまさにそんな感じ。
実際サクセス・ストーリーという訳では無く、彼の生い立ちを振り返りながら物語は展開していく
のだが、バンドのライブ、、すっごい安っぽいファミレスみたいな所ばっかり回ってて、そこで
出てくる曲の素晴らしさと相反する客の反応の悪さ、、、、、ああいう雰囲気というのは実際あるなあ。
劇中の曲、、、どれもメロディが美しく、名曲揃い。ただし、かなり好き嫌いの別れる映画であるように
思う。
価値観が中心の映画になっていて、ストーリ−が少し弱いように思った。まーそういうもんでは
ないのかもしれないが、映画としてマトモな作りだけに少し中途半端な印象。
あとこの人、出てくる度に雰囲気が違ってて、メイクって凄いな〜って思った。でも実際はすごい男前
なんでびっくり。同じくきったないギタリストのダンナ(説明しようないので映画観て)が実際は
女性が演じているのもびっくりしたけど、、、意味有るのか?
★★★
大好きな周星馳の映画、、これ最高傑作です。
ハリウッド映画にはマネ出来ない娯楽映画の要素が全部つまってて、ストーリーもしっかりしていて
なおかつ面白い!
CGIは使っているがそれがメインにならずに、物語で盛り上げていくのはさすが。バカばかしいと思いなが
ら観ていると、いつのまにかこのおっちゃん達に感情移入してしまっている自分に気付く筈。
特にブルース・リ−世代には泣ける映画でもあります。冒頭のタイトルバックはあれは「ドラゴンへの
道」へのオマージュでしょう。
死んでも観るべし!
★★★★★
アカデミー賞ですか、、そうですか、、、、。
ラッセル・クロウって最初「LAコンフィデンシャル」の頃は結構好きだったのだが、、最近はどーも
売れているころのミッキー・ロークを観ているようで、、とはいえこの映画ではかなりがんばっている。
本人のキャラとは違う気難しい数学者という役。
逆にロン・ハワード監督はお気に入りの監督なんだが、今回は題材がらしくないけれども、
やはり彼の映画らしい、最終的には人を肯定した映画であると思う。
優秀に見えていた主人公が実は、、、、というくだりが判る所あたりが最大の見せ場と映画の核に
なっている。 彼の親友とその姪、エド・ハリス扮する謎の諜報部員との確執、、、ここはどこまで
事実なのかは知らないけれども、「映画」という表現の中でとても上手く描いていたのではないか。
安易に派手なSFXを使っていないのもいい。
実際の主人公ジョン・ナッシュは聞く所によるともっと変人だったようで、男性もお好きだったよう
だし、別の女性との間に子供もいたとのこと、、、、ええっ??
親友役のポ−ル・ベタミ−、、、とても上手いです。
しかし、ジェニファー・コネりーという過去のアイドル女優がこんなメジャー
なシリアス映画に復帰して、評価されたって事に関心いってしまうんだよね、この映画。「おーがんば
れ」って感じで。
★★★1/2
ピーター・ジャクソン監督といえばなんといっても「ブレイン・デッド」。
あのスピード感あふれる爆笑血まみれスプラッタ映画の監督が、映画化が不可能だと言われ続けた
本作の監督に大抜擢されたと聞いて楽しみにしていた。
といっても傑作「乙女の祈り」や、その後ハリウッドに招聘されて
撮った「さまよえる魂たち」、、、(これ地味でヒットしなかったけど良く出来た映画だった。)
も気に入っていたので、間違いないだろうと、、、
結論から言うとハリウッドの賭けは大成功だったんだろう。
3時間近くある長い上映時間、、ちっとも飽きる事無くラストまで映画の世界に引き込まれた。
これまでのジャクソン監督のカラーはあまり感じられず、ファンタジー
映画としての基本を抑え、娯楽映画に見事に仕上げている。
僕自身、原作を読んでいる訳では無いのだが、ある意味馴染みの
ない筈のファンタジー的構成が、いわゆるRPG世代には見事に
はまりそうなキャラクター構成である。
映像としても、リブ・タイラーが馬を駈るシーン等、見所も多いし。
3部作を一度に撮ったということだが、おそらくこの1作目はサワリ、、、
とすれば後の2作品は相当期待出来るのではないか?
もう派手なSFXには辟易してる所もあるので、どこまで映画としての
面白さを体現させてくれるかが楽しみ。
★★★★
リドリー・スコットという監督は、、、やっぱり職人監督なんだろうか。初期の作品「ブレード・ランナー」「エイリアン」の頃は、比較的作風にオリジナリティがあったし、、、(いつもぶわ〜っっと煙が上がる
とかだけどね)
しかし「グラディエーター」でオスカー獲った後が「ハンニバル」、、
その後がコレ????? どーもじっくり作品選んでるようには
感じられないから不思議だ。
この映画自体はソマリア戦争の悲劇?というかはっきりいって
「アメリカが勝手に割り込んできて、そのせいでいっぱい死んだやん」
という本質を見事に外して、他のハリウッド製戦争映画の自国より
映画の他作と大差ない仕上がり、、、確かに中盤から息もつかせぬ
戦闘シーンの連続になるのはわかるが、ドラマが薄く、見ている
こちらも兵士たちに感情移入は到底出来ない。
それにしても墜落したヘリに無防備に群がってくるソマリア人たちは
まるでゾンビみたいな描かれ方である。あそこまで人を捨てて向かって
きていたとは思えないのであるが、、、
★★★
上手に「オシャレ系映画」として宣伝していたので、見事なヒット。「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」のジャン=ピエール・ジュネ監督はどちらかと言うと、テリー・ギリアムに近いイメージ
を持っているんだけど、、でもかわいい映画。
よく考えると、見ず知らずの男につきまとう、、いわばこわーいストーカーと紙一重なんですけどね
この女の子。個人的には、アメリの親父にどんどんくる小人の置き物が勝手に旅している写真の
ネタが気に入ったな。
あと音楽もピアノのすごく綺麗な曲が多くて気に入ったのでサントラ買おっと。
★★★1/2
すんません。もう飽きました。ディズニー製CGアニメ。
だって映画始まって10分で先読めるねんもん。
とはいえ「トイ・ストーリー2」なんかは傑作だと思ってるのだが、、、どーも適度に洒落ッ気をつけて
感動させよう、、という雰囲気が僕には鼻について素直に楽しめなかった映画だった。ビリー・クリスタル
とジョン・グッドマンを持ってきているあたり、、そのへんの意図が見え見え、、、
同じハリウッドでもある種、自分のしたいことだけやった「ナイト・メア・ビフォア・クリスマス」
のような映画期待します。
これ書くのに知ったけど、悪役の声ってブシェミ(「レザボア・ドッグス」のミスターピンクでお馴染みの)
がやってたのね〜
★★★
元はフランク・シナトラがRat Packとかつて呼ばれた自分のとりまきを従えて作った娯楽映画
「オーシャンと11人の仲間たち」のリメイクだそうである。元の作品は未見なので比較は出来ないが、
そういうスター映画とは裏腹の結構地味な作品である。華が無い。そのへん賛否分かれるところなん
だろうが、僕は結構好きです。これ。
スターが出ていないと思って観たら逆におもしろいんではないか。
70年代によくあった犯罪映画の軽いノリが感じられて、、、30年前ならジョージ・クルーニーは
ポール・ニューマンで、ブラピはロバート・レッドフォードがやってたな、多分。ソダ−バーグ監督、
ほんとに力が抜けていい監督になったよ。
あとラストにドビュッシーの「月の光」が流れるのだが、映画そのものよりもなんてええ曲なんだろうと
再認識した。
★★★1/2
僕がオリジナル版を観たのはもう遥か昔、南街劇場の朝の上映だったと記憶している。
CMも、予告編も、それから映画会社のマークも無く画面に写し出されるジャングル、、、そして静かに
ドアーズの「The End」のイントロが流れ始め、This is The end,,という例のボーカルがかぶさる
と同時に爆撃され、燃えていくジャングル、、、なんとかっこいいオープニングだろう、、当時も
ゾクゾクしたのを覚えている。たしか、フィルムオペラとか銘打って、かなり特殊な形態で上映する
とかを当時売りにしていた。
今回「特別完全版」として最上映されたのだが、、もう一度映画館、、今のシネコンの大画面と音響
で再見したくて足を運んだのだが、不幸にも近所のワーナーマイカル茨木では一番小さなハコでの
上映。残念。
オープニングは変わらず、追加された所は、1、フランス農場のシークエンス 2、巡視艇の出発のシークエンス3、プレイメイトとの再会 4、カーツ大佐の描写シーン の大きくは4つのようであるが、この1の
フランス農園というのは、ベトナムにアメリカが介入する前からその土地を占有していたフランス人が
「ベトコンはアメリカが造り出したのだ」というような事を言うシーン。「アメリカは実体の無いもの
の為に戦っている。」と。ここ、この当時コッポラがベトナム戦争に対して本当にそのように思っていた
としたら、とても重要な部分をカットされた事になっているのだ。うーむ。
また、カーツが子供達を前に詩を朗読するような、前無かったシーンも、冷静で知性のある人物と、狂気は紙一重であることを良く表しているように感じた。
ただ、全体を通してやはりここまで詳細が出てくると長い、、、という印象。
例の「ワルキューレの騎行」の爆撃シーンは映画史上に残る音と映像がマッチした凄い映像だと思うけど
、後半ちょっとダラダラするという印象は前のまま。
ラストは最初観た時はカーツを殺して、"Horror"と言う台詞と雨の音で映画はそのまま終わった。
その後に観たバージョンではカーツの要塞を爆撃しまくるエンドクレジットがあったが、、、
今回は船で帰っていくラストになっていた。このへんの意図ってのは少し理解出来ないけど、
印象としては一番最初に観たバージョンが鮮烈な印象だったように思う。
それにしても「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーンがあんなガキの役で出ていたのは
驚いたし、、マーチン・シーンはほんとこの後活躍してないので、この撮影の毒にあてられた
んだろうな。
★★★1/2
これも米版DVD鑑賞。日本ではビデオ化オンリ−とのこと。
最初にタイトルバックに流れるのは、「バック・ストリート・ボーイズ」のばったもんみたいな
奴らのプロモビデオ風。に興奮するファン達、、ということで、そーです。この映画は作られた
アイドル音楽業界を風刺しまくっている映画なのです。
売れないギャルバンPussycatsはあるきっかけによりみるみる内に商品として作り上げていく。
3人いるメンバーのJossieにだけ商品価値を見い出している業界側とふつーの女の子である3人が
どうなっていくか、、、とーぜん、バンドサウンドはガレージ風、、ちょとこの音がダさくて残念な
所があるが、いい音楽はマーケティング関係ない!というラストになっていて気持ちいい。
★★★
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のヘンリ−・セリックの新作なんで、公開されそうになかった
からDVD取り寄せて観た。(字幕なし)、、東京でひっそりとレイトショー公開とか。
新進マンガ家のブレンダン・フレイザ−(知ってると思うけど「ハムナプトラ」のあの人)が自作キャラクターのアニメの発表会の直後に自己にあって、、、行き着いた先は地獄のような摩訶不思議な所。
この行った先がいわば「ナイトメア」のハロウイン・タウンみたいな所で、そこには自作の「モンキーボーン」が実在していて、、、、ひょんな事からその猿が現世の主人公に乗り移って、、、、というストーリー
ヘンリ−・セリックらしく、パペットアニメと実写の合成が楽しい、、、ただ、ネタがあまりにブラック
なのか、アメリカでは速効で打ち切り、、、とか。もったいない。結構おもしろい映画なんだけどな、、
これ。内蔵出てきたりするからか?
ただ、日本人にもちょっときつい所あるかもしれない、、昨年の「グリンチ」の世界も、向こうの人には
馴染み有るけど、感覚的に違う所があるからな〜。なかなかハリウッド映画らしからぬ映画なので、
一見の価値あり。
★★★1/2
あまり表には出してなかったけど、この映画「オープン・ユア・アイズ」というスペイン映画の
リメイクで、ぺネロぺ・クルズはその映画で全く、、、同じ役だそうである。残念ながら観れて
ないそのオリジナルの方が良く出来ているという人が多い。
丁度観た頃に監督キャメロン・クロウがビリ−・ワイルダ−にロングインタビューした「ワイルダ−なら
どうする?」って本を読んでいたとこで、彼のキレのある考え方に感心してたとこだったので、結構
期待して観にいったのだが、、、、、うーんダメ。
トム・クルーズ自身の企画だそうで、なんというか「オレ様映画」になってしまっていて、、、。
醜くなっているという事故後の顔もぜんぜん醜く無く、、、、
しかし設定と物語はおもしろいので、是非「オープン・ユア・アイズ」観てみようと思う。クロウ
監督もやたらめったら70年代曲使うのはもう飽きたんで、次回作期待します。殺しのシーンにトッド・ラングレンか〜
★★★
日本映画畑で「この人うまいなあ」と思う女優の一人が片岡礼子。「北京原人」なんてとんでも ないのにも出てたりするけど、出演映画の洗濯がなんとなく男っぽいというか(役柄ではなく) 映画が好きなんだろうなこの人という印象を持つ。この映画も彼女の演技がすばらしく、 映画そのものテーマのように、生きる力をつけてだんだんと変わっていく感じがよかった。 この映画はここ数年何本かあった映画のようにゲイを題材としていながら、その二人を 通してこの片岡礼子扮する女性の気持ちのありようや変化を描いている。 この女性、、いてそうな感じですよね。自由奔放でいすぎたせいで、そのつけが自分に回って きて、いつの間にかつまらない人生になってしまっていた。その対局として、「恋愛する」ということではハンデのあある人たちが描かれる。ゲイの二人(特に高橋和也好演)、その一人をストーカー的に追いかける会社の同僚の女の子、そして形におはまった結婚にどこかつまらなさを感じている兄の妻、、これ秋野暢子がやってますが、彼女も好演(すごい恐いけど)。 どのシチュエーションも普通の映画よりも長く描写することによって、リアリティが滲み でてきているように感じた。場面によっては少し長過ぎではないかと思える所もあったのだが、、 人にも薦めたい映画だけど、少し説明するのが難しい作品でもある。そこが良さなのだが、、。 価値観というのはたくさんあって、その相手の考えを尊重する事ってほんと難しい。 ★★★★
スピルバーグ率いるドリームワークス初のフルCGアニメ。もうそうなるとマーケティング
そのものという感じで、あらかじめ決められたキャスト、、と同じ様な顔をしたキャラクター
が出てくるのは当然で、それなら実写でやったらよかったんちゃうんかい?と思ってしまう。
この先この手の作品が死ぬ程出てくるだろうな〜という先駆け的作品ではあるが、それにしても
いかにも生温い。エディ・マ−フィーのしゃべりまくるロバは、以前にディズニーの「ム−ラン」
という映画でやってる事の二番煎じだし、、、、
何も考えずに楽しめるものの、新しさは感じられなかったよ。
★★★
今年の正月映画は紛らわしいタイトルが、、ブラッド・ピットが観たくて過って「スパイキッズ」
観た人が必ずいたに違い無い。
ブラピにとっては恩人?でもあるレッドフォードと久々の共演であるが、こりゃ完璧いっしょに
なっているシーンの少ないこと、、、、、
レッドフォードは動かず、電話やその他で捕まったブラピを助ける、、、って撮影上の苦肉の策やないのか
この話はって印象の映画。
★★★
「デスぺラード」のロドリゲス監督の最新作。なので大期待!
アントニオ・バンデラスの親父に二人の子供という設定はそーいえば「フォー・ルームス」
の中の最高に可笑しかった一遍がそうだった、、、あのバンちゃんはかっこよかったけど、
今回は最初は冴えないパパとして登場。
この両親が実は元生え抜きのスパイで、、誘拐される事によって子供が自らスパイとなり、、、
という聞けば無茶苦茶な話しを、まるでマンガ映画のようにテンポ良く見せていて、飽きずに
おもしろい作品になっている。
出てくるスパイグッズの数々は現実にあったら欲しいもんばっかり、、、空飛ぶジェット噴射機とか
欲しいですマジで。
またも音楽はエルフマン!!
★★★1/2
とても期待して観た人も多かったのでは。
聞けば原作者がかなり注文をつけたとかつけなかったとか、、役者は全部イギリス人でとか(これは
正解)、、それに忠実に作ったのか、ほんとに映画としては起伏の少ないものになってしまって
いた。
ストーリーの起承転結が曖昧で、クライマックスを考えるとすると中盤の魔法学校での試合と、
ラストの敵に対するくだりなんであろうが、淡々とストーリーが進み過ぎていて、ちっとも興奮
させてくれない。
ただ、巨大な魔法学校の描写とか、なかなか原作の具現化には頑張っていると思う。
★★★
凄い映画だと思う。
完璧なセット、、、どこかわからないような場面設定、めまぐるしく変わるイメージと
僕らが良く知った曲をおもっきりアレンジして、しかも歌って聞かせる、、、、
「ロミオとジュリエット」の時も音楽の使い方がめちゃ斬新であったが、今回のこれは
その部分だけをクローズアップして撮った映画のようである。
もう完全にオリジナル。ドラッグムービーではないかと思ってしまう程、イメージがぐちゃぐちゃに
出てきて疲れてしまう程である。これだけの大金をかけてこういう映画作りってのはなかなか危険でも
あるし、よくぞ作り上げたと思った。
ニコール・キッドマンはこれ、めっちゃはまり役です。
★★★★
このページに関することとか、映画の激論等あればメール下さいまし。
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