特選・幻のシーン集 最終シナリオ編
腐女子的すぎる感想は、一応伏せ字にします(笑)
★その1・微妙な没シーン@横浜港 オールグレンが東京で、大村の刺客に襲われるシーン。この直前に「帰国するため、横浜港で船が出るのを待っている」という没場面が。 ここで彼は偶然、写真家のグレアムに会います。グレアムは「折角、サムライの長の写真を撮れると思ったのに」と愚痴っていたり。しかし、迷いを抱えたオールグレンは素っ気なく対応。 そして、もうすぐ出航という時……ようやくオールグレンは「勝元を助け、サムライたちと共に戦う」決意を固め、引き返します。 このシーンがあれば、勝元救出にグレアムが協力、というのが唐突ではなくなりますね。港の光景もいい感じだろうし、見てみたかったような。 ……が。問題なのは、オールグレンが「出航直前の船に手荷物を乗せたまま」なこと。細かい突っ込みだけど。 この荷物に、彼の軍服が入っていた訳で。取り返せなかったとしたら、最後の天皇との謁見シーンに着ていけない(笑)。やっぱりあのシーンは、第7騎兵隊の礼服で決めてほしいので、港の所は荷物の件をうまく処理しないと復活させられないかと。 ★その2・惜しすぎ没シーン これを没っちゃ駄目だろ〜! 信忠の髷が切られるシーンと、元老院のシーンの間。ここに実は、「何で没ったの、勿体ない!」という名場面がありました。 オールグレンが、傷心の信忠を送り、勝元の屋敷へ行っているのです。 部屋へ入ると、勝元は元老院へ出るため、正装に着替え中。氏尾が手伝っています(主従好きの皆様、ここ萌える所〜(笑))。 「あ、失礼」「構わぬ。……息子を助けてくれたそうだな」 のようなやり取りの後、元老院の議題について話し合い始めます。まずは、アメリカからの武器輸入について。政府は早急に、強力な武器を求めている……真っ先にその餌食になるのは、もちろん勝元とその一党。 真面目話の一方で、ト書きがちょっと萌えなのです。“オールグレンは、着替え中の勝元の、彼自身と同じように古傷だらけの身体を見つめる。”……わー、殿のセミヌードが! 見たかったよぅ(泣) その後、断髪令・廃刀令についての話題に。それを知りつつ、着付け終わった勝元は、オールグレンに「刀を取ってくれ」と頼みます。さり気ないけど信頼の証ですね。 勝元の二刀を手にし、複雑な表情のオールグレン(これ多分、パンフに載ってたけど本編になかった場面)。廃刀令を破ることで、勝元はいよいよ、反逆者の烙印を押されてしまう、と。 ここからのやり取りがすごくいい感じなので、及ばずながら、試訳に挑戦してみました。 |
オールグレン: | 元老院へ行けば、殺されてしまう。 | |
勝元 : | わしを仕留めるのは難しいぞ、お前と同じでな。 (←萌え台詞!) | |
オールグレン: | 勝元、これはあなたの武器だ。あなたは、奴らの武器の力を知らないんだ。あの美しい村は焼かれ、家族は……たかも、飛源も皆殺しにされてしまう。 (間) 誇りのためにか? |
|
勝元 : | 誇りのためではない、帝のためだ。 | |
オールグレン: | 天皇はまだ子供だ! 周りの言うがままだ! | |
勝元 : | そうお望みなら、な。 | |
オールグレン: | 勝元……刀を置いてくれ。これは、そんなことに値するのか? 本当に? こんなもののために…… | |
勝元 : | 刀は侍の魂。わしは、魂なくして生きてはゆけぬよ。お前はどうなんだ? | |
オールグレン: | 俺はもうずっと、そんなもの無しで生きてきたんだ。 (↑剣と魂のダブルミーニング。深いセリフです) |
この後、出て行くオールグレンを、勝元は哀しげに見送ります。 何とも燃え&萌えな名場面ですね。 パンフの写真に使われてるぐらいだから、これは撮影されているはず。ディレクターズカット版での収録を期待! |