WJ感想

222話「大型ルーキー」

前半は、男連中の天然っぷりが目立ちましたが、色々と伏線があるようで、後になってから「ああそうかっ!」と思うことになるんだろうな、って感じです。
ルフィの拾ってきた鎧を壊したナミ、それを見て妙に驚いてるゾロ。これは多分、ナミの攻撃の「呼吸」が瞬間的に、鉄をぶち割る所まで高まったことに仰天しているのでしょう(笑)。
それにしても、ナミに貝殻を渡そうとするあたりの、やたら可愛いサンジはどうしたことか。「何があった尾田っち?!」と鼻血を押さえたくなるようなあの笑顔。サン欠期間を前にしてのファンサービスか(爆)。

ストーリー的にポイントになりそうなのが、謎の狙撃手。持ってる銃、もしかして最新式の「ライフル」なのかもしれません。
ワンピ世界の一般的な銃は、弾丸が丸い。ということは、ライフル銃(銃身内部に線条が刻まれ、弾道を安定させる。弾丸は細長い)はまだ普及してないと思われます。ということは、現代の銃に比べれば、威力・射程距離・弾速ともお粗末なもので、それこそミホークが剣で弾いてしまったり、ウソップがパチンコで張り合ったり出来る。だからあれだけ銃が普及してるのに、剣士の存在価値が無くなってない、ってことかも。
確かボン・クレーのセリフで「ライフル」って言ってますが、あれは「ライフル式の銃は一応存在し、威力も知られているが、何らかの理由で量産されていない」と解釈しておくべきでしょうね。しかし、これが量産され普及してしまったら・・・急げゾロ! 剣の時代が終わる前に、ミホークぶっ倒して大剣豪になっとけ!!(爆)

今週のミニSS・船上のバカップル編 
 春の日差しに浮かされ、アホネタ降臨(笑) 

「参ったなぁ、ナミさんったら照れちゃって。俺はただ、俺たちのささやかな幸福を分けて差し上げたいと思っただけなのに」
綺麗な青い貝を手に、サンジは場違いなほど嬉しげな笑みを浮かべていた。
「・・・違うと思うぞ、サンジ」
冷や汗をかきつつ、ウソップは顔の前で手を振る。
(薄々と気づいちゃいたんだが・・・こいつとゾロがなぁ・・・)
前々から、コックと剣士が繰り広げていた喧嘩は、実は痴話喧嘩だったらしいとか。ほとんど会話もない仲と思っていたら、いつの間にか「夫婦かいっ!」と突っ込みたくなるようなツーカーぶりを発揮したりとか。
とどめに、アルバーナ宮殿の夜、庭でいちゃつく二人が一同に目撃されていて・・・(彼らは「こっそり」のつもりだったらしいが、窓からばっちり見えていたのだ) めでたく公認、というか黙認の仲となった。
「ナミさんが要らないんなら仕方ねぇな。・・・おいウソップ、この貝殻を削って細工できるか?」
「へ? 出来るけどよ、何を作るんだ?」
「いやぁ、ゾロの三代鬼徹だけどよ。元々は鍔に、貝象嵌の飾りがあったらしいんだ。その外れた所に、これ削ってはめ込めねぇかなぁ?」
丁度ゾロは、海水に漬かってしまった三刀を、ばらして手入れし始めた所だった。サンジはいそいそとその側に寄り、鬼徹の鍔を受け取ってきて、ウソップに手渡す。
そして、数時間後。ゾロは意気揚々と、新しい飾りのついた鬼徹を差していた。
「いい貝を選んでくれたなぁ・・・お前の眼の色だな」
「ああ。これで離れてても、俺と一緒って気分でいられるだろ?」
他のクルーが見ていないと思っているせいか、ラブラブオーラ全開の二人。しっかり観察されていることに、全く気づいていない。
そんな彼らに、GM号の良識派たちは、船のあちこちで辟易としていた。
「「「バカップルめ・・・」」」
その後ジャヤにて、「街中でいちゃつかれたら恥さらしだ」と、ゾロとサンジの引き離しが企まれたという・・・(爆)。


男前ゾロサンがストライクゾーンのはずなのに、たまに大暴投したくなります(笑)

223話「ワタクシはこの町では決してケンカをしないと誓います」

尾田先生は「アラバスタ編が一段落した所で、原点に戻って」というつもりなんでしょうか。初期パーティの三人になっちゃいましたが・・・。
なんか最近、6巻以前のワンピを読み返すと、サンジがいないことに物足りなさを感じてしまったりするので(^^; 一度美味しくなってしまうと、以前の味には戻れないんです(笑)。
しかしジャヤ、恐ろしい町だ・・・これだけ海賊が暴れてるのに、「金を落としてくれるし、町の人には手を出さないから歓迎」っていうのは本当か? 巻き添えが出ない方が不自然だよ、あの状況・・・例えば、あの爆弾リンゴを貰った海賊が、気まぐれで通りすがりの子供に「やるよ、食え」とかいったら。まさか「多少の被害は仕方ない、という前提で町が成り立っている」ってこと? 少年マンガの限界として詳しくは描けない、ってこともあるだろうけど。

ロビン、消えちゃってますね・・・この後に一波乱起こしてくれそう。本格的に「仲間」として認められる前に、一度や二度は裏切るだろうと予想してますが。
そもそも、彼女の夢はすでに破れてしまっている訳で、新たな手がかりでも見つからない限り「GM号に乗っている=夢を追うこと」ではなく、「身を守るために、一時的に利用している」ということになる。単に「生き延びるためだけ」というなら、もっと強く、もっと利用価値がありそうな誰かに出会ったら、そっちに乗り換えるという選択肢も当然あるだろうし。
もしかしたら、ルフィがベラミーにボロ負けしたりして、そこでロビンが「より強い者に従う方が有利なのは当然。私はベラミーの手下になる」と言い出す、なんて展開も?

余談。サーキースのコスチュームが、201話扉絵のサンジに似てないかと、ちょっと気になってたりします。まさかあの図は、ベラミー一味をぶちのめした後、衣装かっぱらって意気を上げてる所?(笑)

224話「夢を見るな」

重要キーワード「新時代」の意味が明かされました。要するに「終わりなき日常を生きろ」でしょうか・・・おいおいおい違うって(^^; 「悪い意味の近代的知性」を持ってしまった連中、ベラミー一味とジャヤの海賊たち。「謎が解き明かされ、迷信が破られる」ことは、「もう夢など見てはいけない」ということと、決してイコールじゃないはずですよね。
だけど、ベラミーがああいう風に、強迫的に「夢」を否定する裏には何かありそう。
例えばの話・・・実は彼の親が「空島」の手掛かりを掴んでいて、「空島へ行ってやる」と意気込んでいたが、不慮の事故で死んでしまった。折悪しく、その直後に「空から降る船の謎」が一応の解明をされ、残されたベラミーはすっかり笑い者に・・・とかね。
彼には何となく「元いじめられっ子の不良」って雰囲気もある。能力者になる前は、えらく弱かったのかもしれない。(ゾロを『下っ端』呼ばわりするあたり、見る目がない奴だと思った。それなりの力はあるんだろうけど) で、力を手に入れた後、それまで彼を馬鹿にしてた連中を皆殺しにし、過去を抹消して海賊になったとか。大いにありそうだと思うんですが、どうか。
・・・ここで一発、ベラミーに対するルフィの決めゼリフを予想。
 「甘い夢だけ欲しがって、駄目だったから『夢は見るな』だって? 馬鹿言うな。
  お前はすでに、自分に負けてる。負けた奴を倒したって意味がねえ」
さーて、実際の所はどうなりますか・・・。

初期パーティにて、ゾロ様とルフィは格好良く決めてます。ベストショットはやはり、ベラミーに刀を突きつけて凄むゾロ。たくましい背中にうっとり(*^-^*)
しかし・・・サンジファンには怒られそうですが、あの場面にサンジがいなかったことにホッとしました。ぶち切れて暴れ出したりされたら、ベラミー一味の言い分がじっくり聞けなくなるし。戦うことになるとしても、もっと御託を並べさせてからの方が、倒すカタルシスがあるってもんだ(こら)。
実際、サンジやウソップなら、あの場に居なくてもいい。後から合流したとしても、「オールブルーなんて馬鹿げてる」「夢の時代は終わった」と挑発されりゃ、一発でボルテージMAX、全開で戦ってくれるはずだもんね。尾田先生は「後からでも話の展開について来られる奴」を外しておいたんだ、と解釈しときましょう(苦笑)。

それにしても、「空島」のことを教えたロビンの真意が気になるなぁ。「麦わら一味の『どんなに嘲笑されようとも夢を貫く意志』を確かめるため、あえて迷信だと分かっていることを教えた」なんて予想もしてますが、またもやドンデン返しで「空島は本当にあったんだ!」ってことになるかも。まだまだ謎。


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