WJ感想 

235話「突き上げる海流(ノックアップ・ストリーム)」

表紙絵にて、前々からの疑問がひとつ明らかになりました。ロビン姉さん、腕以外の体の部分も咲かせることが出来るようです。取りあえず足はいける。後ろ足を折った、ハイエナ風の生き物に、義足(?)を生やしてあげてます。
しかし、よりによって「ハイエナのベラミー」を倒した直後に、表紙絵でハイエナを助けてるとは。ま、ロビンも一度はベラミー一味並みの所まで堕ちかけてたから、ある意味一番理解できている、ってことかも。


本編では、ようやく出発。カブトムシ持って戻ってきたルフィが微笑ましいです。黄金よりもそれかいっ! て感じで。でもこのことは、もしかしたら、後にルフィが手に入れる(であろう)大秘宝ワンピースについて、ひとつの示唆を含んでるかもしれませんね。
つまり、人々が想像している「金銀財宝、お宝ざっくざく」というイメージとは違う何かではないか、と。そしてルフィは、ワンピースを手にした後も、「その方がいい」と思いさえすればあっさり手放してしまうかもしれない。おそらく、それを本当に必要とする誰かのために。


サウスバードがルフィのおもちゃになってますが、もしかしたらこいつ、カルーに代わる鳥系マスコットキャラとして、このまま仲間入りするかも? 今の所は嫌がってる様子ですが、空島で危ない所を救われたり、麦わら一味の生き様を目の当たりにしたりして、次第に心を動かされていくのでは。
でもって、後に「俺も連れて行け。あの森に閉じ籠もって、迷い込む人間を脅すぐらいしか楽しみのない暮らしは、もう真っ平だ」とか言い出してくれるとナイス。
サウスバードって、知能もそこそこ高く、森の中で昆虫共を仕切って偉そうにしてるあたり、精神構造的には少しベラミー一味に近いんじゃないかって気がします。ベラミーは「改心させようもない、文字通り叩き潰すしかない存在」として描かれたけど、代わりに描かれていくのがサウスバードの改心だったりして。・・・とすると、やっぱりもう二度と出てこないな、ベラミー一味(笑)。


236話「船は空をゆく」

ゾロ! 何ヘラヘラ笑ってんだ!!(笑)
というか、賞金首になったことについて、まさかああいう反応をするとは思わなかったんで。サンジは9割方予想通りだったんですが(笑)。
「6千万か、不満だぜ」なんて、ゾロってこんなこと言う奴だったっけ?! と少々混乱しましたが。もっとストイックな反応を予期してたのに。でもまあ考えてみれば、大剣豪という「剣士としての究極の名誉」を求めてる奴に、人一倍の名誉欲が無いはずもなかったよね(苦笑)。頑張れゾロ、天国のくいなちゃんも見守ってるぞ。
しっかし・・・黒ひげ一味の退場がトホホでした。またどこかで会えるのかな? うーん、どうも根っからの悪人には見えないんだよねこの人。しかも「D」の名を持ってるし。エースが彼を追っているのも、深読みすれば「白ひげの謀略」かもしれない。Dの者たちに追い落とされることを危惧した白ひげが、黒ひげに濡れ衣を着せ、エースに討伐させることで共倒れを狙った・・・なんて、可能性としては有り得る。シャンクスの書状というのも、そういう事情を察して送られたもので、だからこそ白ひげは握り潰さざるを得なかった、とかね。いろんな可能性がありそうです。


とうとうノックアップ・ストリームに乗ったGM号。でもああいう風に垂直に上昇するとなると、取り付けられた翼は、やっぱり何の役にも立ってない(笑)。
グライダーみたいに「揚力」を発生させることを狙ってたなら、そもそもサイズが小さすぎるしね。それに、揚力は翼の上面に発生し、翼を上に引き上げる・・・ってことは、水柱を垂直に昇るGM号に対し、翼の揚力はかえって「水柱から引き離す方向」に働いてしまう。かえって危険だそれは。
だからあの場面、ナミが「帆を張って風を受ける」という判断をしなかったら・・・うわぁマジで危機一髪。でもホント、あのシーンのナミさんオットコ前でした(^^) 最近ヒステリーばっかり起こしててどうしたんだろうって思ってたのが、彼女については久々のカタルシスでしたね。
・・・でも。尾田先生ってば、「ここぞという見せ場のあるキャラは、その前に格好悪い振る舞いを見せる」というパターン好きじゃない?(笑) 例として、ウィスキーピークの100人斬りの直前には、ゾロは大嵐の中で爆睡してたし。アラバスタでの「ミスタープリンス登場」の前にも、サンジには長い不遇期間が(ゾロの場合以上に、計算され尽くした伏線だった訳だけど)。ま、王道パターンと言えるし、決まればこんなに気持ちいい展開も無いんですが。
とにかく、次はいよいよ空島! 何が起こるのかなぁ?(^^)



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