WJ感想 

231話「ハイエナのベラミー」
232話「1億の男」


格好良かったといえば良かったんだけど、いまいち萌えなかった(ルフィしか活躍しなかった)せいで、2話まとめての感想(苦笑)。
あ、ロビンも役には立ってたか。「見えさえすれば・・・」と、あっさりサウスバードをキャッチ。って、つまり彼女は「見えない敵」には弱いってこと? 例の狙撃手なんかに狙われたらひとたまりもないじゃん!
ベラミー一味との対決では、ゾロの手配書もそれなりに生かされてたし。でもまぁメインは船長、スカッとさせてくれました!


でもって、バネバネの実の能力。見た印象は「・・・バッタ・・・」。なんか虫チックで気持ち悪かった。
そういえば、「ベラミーという名に、何かの意味はあるのかな?」とふと思って英和辞典見てみたんですが、雰囲気的に近かったのが「Vermin」という単語。意味は「害虫、害獣」。転じて「社会の害虫、人間のクズ」という意味でもあるそうで。形容詞形の「Verminous」だと、「ノミ・シラミまみれ」「害虫だらけ」の他にも「嫌な、不愉快な、害毒を流すような」という意味になります。このあたり、意図的に名付けられてると見た。
ちなみに「サーキース」に近かったのは「Sarcasm」。「皮肉、あてこすり、嫌味、風刺」などの意味があり、これもぴったり。もうひとつ「Circuit(電気回路)」という単語も連想され、併せて考えると「某巨大匿名掲示板あたりで罵倒カキコしている奴」というイメージが浮かび上がってくるのは気のせいでしょうか・・・(^^;
これはほんと個人的な勘繰りに過ぎないんだけど、ジャヤ編の裏テーマは「尾田先生のインターネット&某巨大匿名掲示板体験」じゃないか、と薄々思ってたりしまして。先生はあの辺りで、ワンピへの悪質な罵倒カキコをいくつも見てしまって、ショックを受けつつも、悔しさを作品の中に結実させたのでは・・・なんて。
・・・あっ! もしそうだとすると、「サンジの虫嫌い」って一見ギャグのようで、実は最重要モチーフじゃないか! 象徴レベルで「ベラミー一味 = 気味悪い系の虫」という等式が成り立ち、さらにそれが「匿名掲示板の罵倒カキコ」とイコールであるなら、「デリケートな奴には耐えられない、行って見る気も起こさないのが正解」というメッセージが、「サンジはベラミーと会いさえしなかった」という筋立てに隠されているとか?
そう思ってみると、森の場面では「虫を怖がらなかったキャラ = 某巨大匿名掲示板の雰囲気に毒されずに済むタイプ」という等式がほぼ成り立つようで。ルフィ(直感でその有害部分を見抜ける。「絶対喧嘩を買うな、相手にするな」という、荒らし対策の基本も分かってる)、ウソップ(余裕を持って嘘を楽しんだり、穏便にネタを振って名スレッドを育てたりできるタイプ)、ゾロ(そもそも興味なし。文字通り“バッサリ切り捨てて顧みない”)、ロビン(荒れたスレッドを巧みに避けつつ情報収集に利用とか)。
その一方、虫に怯えていたサンジとナミは、挑発に乗ってしまって叩かれまくるタイプ。チョッパーは、カブトムシなんかは怖がらないけど、危ない毒虫からは逃げる(安全なサイトしか出入りしない?)タイプでしょうか。まだまだ世間知らずな少年だしね。
でもってカブトムシは、「楽しいサイトや情報」を象徴すると見た。興味のない人にとっては「ただの虫」だけど、好きな人にとっては「“ひとつなぎの大秘宝”とどっちが上かなぁ?」というお宝である、ってあたり。・・・うちのHPも、見てくれる人の「心のお宝」になれるといいなぁ(苦笑。まだまだッス ^^;)


233話「世界最高権力」

今回は「来た来た来た〜っ!!」という気分にさせて頂きました。いよいよ世界が動き出す! 世界政府の長「五老星」かぁ。初代鬼徹らしき刀を持った爺さんもいたりして、一体何者だ? とワクワクしてます。


七部海のドンキホーテ・ドフラミンゴが、「ゾロに似てない?」という意見をあちこちで見るんで、まさか血縁だったりしたらどうしよう・・・などと勘繰り中。かつて襲った街の娘に産ませた子がゾロで・・・なんて、尾田先生の作風でそれはないと思うけど(苦笑)。というか、年齢的には父親というより兄? それも嫌だが(爆)。
それと、もう一人の「バーソロミュー・くま」の名前、思わず突っ込み入れちゃったよ。「バーソロミューって英語読みだろ! ポルトガル語発音の“バルトロメオ”の方がカッコイイじゃないか!」・・・って、そこかい(笑)。この名の元ネタは、大航海時代の冒険家バルトロメオ・ディアスでしょう。「ディアス」の方は、WS版RPG「虹の島伝説」の主人公に使われてたけど。


ゾロの「同情しか残らねぇ喧嘩は辛ぇだけだ」というセリフ、ベラミー一味へのものであると同時に、森での巨大昆虫とのバトルも暗示してそう。「ベラミー=Vermin=害虫」という等式が成り立っているならね。で、ゾロはこの暗示を前提に、ベラミー一味への象徴的な復讐を済ませているため(真っ先にかかってきたムカデを一撃で倒し、ビビりまくってるオケラ集団に凄んで追っ払うという構図、ルフィのベラミー一味戦と重なります)、もう彼の中では決着がついてる、と。
でもまぁ、これもある意味、物理的に強いから言えるセリフでもあるでしょうね・・・余裕があればこその。
でもってナミは「物理的に弱い」から、どんなに哀れな事情を持つ相手だろうと、「圧倒的な物理的パワーで危害を加えてくる奴」なら、反撃して叩き潰しても罪悪感は薄い。俗に「女性に多いタイプ」といいますが、性別には関係なく、そういう立場の人間はそうなりがちとか。(一例・・・パレスチナ人が自爆テロを行うに当たって、殺されるイスラエル人への罪悪感はほとんど無いとか。つい最近、テロに失敗して捕らえられた青年へのインタビューで見ました)
この点では互いに相容れないゾロとナミの、中間に立っているのがサンジ。良い方に行けば「強さを持ちつつ、弱い者の心も分かっている存在」になれますが、悪い方へいくと「本当はそこそこ強いのに、変なコンプレックスゆえに自分は弱いと思いこみ、結果的に必要以上のダメージを相手に与えてしまう」ということに。(そういえば、同人での鬼畜攻サンジで見かけるなぁ、そういう『小動物としての残忍性』を持つ彼)
だからこそある意味、サンジがベラミー一味をどう思ったのか、少々興味があったんだけど・・・連中、もう出てきそうにないし、もはや作中では回想すらされないでしょうね。仕方ない、私ら同人屋が二次創作で頑張るか(^^;

第234話「ご記憶くださいます様に」

・・・なんて言っても、新キャラがバカスカ出てきて覚え切れんわ(^^; おつるさんがいい味出してます、ドクトリーヌをちょっと思い出しました(笑)。
しかし海軍本部に、和風の名前が多いのは、ゾロの故郷が近くにあるから・・・? なんか、だんだん可能性高くなってきたような。(サンジの出身地話で、「四つの海間を移動することは何とか可能」と証明されたことだし。後は、カームベルト越えの手段が登場すれば・・・)


そして、今週一番の大ヒット。センゴク元帥を見た瞬間、連れてたヤギの可愛さにノックダウンされました!(笑) あのつぶらな瞳、おちゃめな行動! あー書類食うなー、と思いつつも頬が緩んでしまいます。表紙連載のガープ中将も小鳥を飼って(?)いたけど、海軍首脳に多いんでしょうか、ペット好きは。・・・激務だもんねぇ、無邪気な動物の姿でなごみたくもなるわ。


でもって、ミホーク様まで登場して下さるし。一番来そうになかったのか・・・とすると、ミホークとゾロの決闘って、あんまりニュースにならなかったのかな? バラティエでのやり取りが知れ渡っているなら、「来るはずがない」とまでは言われないはずだけど。
それとも、ミホークは案外こういう時には、「暇潰しだ」とばかりに自分から出向いてしまうタイプで、わざわざ海軍には顔を出さないと判断されてたのか。(クリーク一味も、わざわざイーストブルーまで潰しに行ってたし)・・・なら、今回は特別か。ゾロに「最強の座にて待つ」と宣言した以上、軽々しく顔は出せないもんね(笑)。
白ひげとシャンクスのあたりも、かなり波乱含みの予感・・・苦労するねベックマン。なんかロマンスグレーになっちゃってるしさ(笑)。あの船長のお守りはさぞ大変でしょう。読者の私共としましては、ゾロやサンジの額が後退していかないことを祈るばかりです(爆)。


そして、ついにヴェールを脱いだ黒ひげ海賊団! ・・・って、全員すでに登場しとるやん! そう来たか、と脱帽です。モックタウンの景色とも相まって、さながら西部劇の一シーン。
そう感じたのは、直前に一味のラフィットについて「ウエストブルーの元保安官」と言われていたからでもあり、ムードの出し方が上手いなー尾田っち。で、こいつらがゾロと戦うとしたら、「侍 vs ガンマン」の構図が見られるのか・・・ふふふ・・・(いくつかの娯楽映画を思い出しつつほくそ笑み中)


229〜230回へ 235回へ

TOP ONE PIECE  BBS  LINK