父ジョバンニ・バッティスタは理髪店を営む傍ら腕の立つヴァイオリン奏者であり、 １６８５年に理髪業を止め、サン・マルコ大聖堂のヴァイオリン奏者として働くようになりました。 大聖堂の雇用人名簿に将来アントニオの二つ名ともなるジョヴァンニ・バッティスタ・ロッシ「赤毛」 の名があります。また１７１３年刊の「ヴェネツィア外国人向け案内」に町の最も優れた音楽家として、 息子アントニオと共に紹介されています。
ヴィヴァルディ家は息子四人娘三人でアントニオは夫婦の最初の子供でした。 他の弟妹は音楽家にはならず、またあまり幸福な生涯を送らなかったようです。 遺伝的な特徴として家族全員赤毛だったようで、「ロッシ」が姓の変わりに通用するほどでした。
現在のサン・マルコ大聖堂の姿。ヴェネツィア観光の目玉です。
"...Tra' migliori, che suonano di Violino sono singolari, Gio: Battista Vivaldi, e suo Figliuolo Prete;..."