昨日今日と早起きして,今日はフォーラムへ.「気狂いピエロ」は見ておきたかっ たのです.なぜかというとYMOに関係があるから.
YMO(Yellow Magic Orchestra)は,リーダーである細野晴臣を中心とする流動的 なユニットとして始まりました.結局,最初に声をかけた坂本龍一と高橋幸宏で メンバーは固定してしまいましたが.
YMOのファーストアルバム「Yellow Magic Orchestra」は1978年リリースです. このアルバムのB面4曲目に「Mad Pierrot」というのがあります.そう,「気狂 いピエロ」です.そして,B面2曲目は「La Femme Chinoise」.「中国女」です. ゴダールは1967年に同名の作品を作っています.ちなみに「気狂いピエロ」は 1965年の作品です.
細野さんは1947年生まれ.1960年代後半は1968年「APRIL FOOL」,1969年「はっ ぴいえんど」とミュージシャンとして,「日本のロック」の基礎を作り上げた時 期です.当時,細野さんはゴダールの影響を大きく受けたらしく,その結果この ようなタイトルをつけたという話です.
そういうわけで,私も興味を持ち,見ておきたいと思った訳です.金曜日の夜は 予定が入っていて見れないので,見れるうちに見に行ったという次第です.
実は私,しばらく「気狂い」ではなく「気違い」だと思ってたのです.まあ,意 味的には同じでしょうけど.でも,そのせいでついつい「気違い」と読んでしま うのでした.
さて,午前中ということもあってかお客は2人.今日の収穫は「バタアシ金魚」 の予告を見れたことです.筒井道隆はあまりかわらないけど,高岡早紀があどけ ない.東幹久も若い!きっと見にくることでしょう.
うーん,あまり変わらん.なにがっていうと「見え方」.昨日早起きしたのは眼 科に行くためでした.結論からいうと「右と左が違ってました」.コンタクトが 逆でした.いつから逆だったんだろ?
さて,本編.勝手に白黒映画だと思い込んでいたので,まずカラーなのにびっく り.さらに,「勝手にしやがれ」がスタンダードだったので,シネスコサイズな のにもびっくり.私が勝手に思い込んでいただけなのですが.
内容の方は,5年ぶりに再開した男と女が,殺人を犯してまでの逃避行.うーん, それでいいんだよな?
「勝手にしやがれ」よりは分かりやすいんだけど,普通に分かりやすいかという とそうではないような気がする.前半のカメラワークなどは今でも通用するくら い面白いのですが,これもまた,ストーリー的にはどうかというとイマイチ.
長く感じるんですよね.途中のあたり特に.二人の行動は行き当たりばったり. それはそれでいいんですが,全体としての必然性があまりない.愛する二人に理 由などいらないといえばそれまでだけど. 後半,やっと話が動いてラストへ.全体を振り返るとやっぱりもっと短くてもよ かったかな.
女優さんがこないだみた「007ワールド・イズ・ノット・イナフ」でのソフィー・ マルソーに似てるなぁと思いながら見てました.