弟切草

日乃出劇場

二本立ては時間がある時に見て置かないと.今日は「弟切草」と「狗神」.日乃 出の最終回を狙います.でも二本なので5:50から.

学校でたのが5:30過ぎ.急がないとぎりぎりだぞ.

着いたらもう扉がしまったところ.でもまだ予告前のCMでした.でも,なんで金 払って見にいってCM見せられるんでしょうね.

「リング」と「らせん」のあたりから,この時期おきまりになってきた東宝2本 立て.原作が角川というのも定番.

最初は「弟切草」.ご存知の通り,元々はゲームです.それを原作者がノベライ ズしなおしたということらしい.話はゲームのシナリオと現実世界の区別が曖昧 なまま進んで行きます.

奈美の両親が亡くなり,養子であったことを知る.実の両親も亡くなっており, 山奥の屋敷を相続することに.屋敷へ行ってみるとそこは荒れ放題.ところが, 無人のはずの屋敷に怪しい人影が・・・.

幸い(?),ゲームの「弟切草」はやったことがないので,先入観なしにみれます. 「かまいたちの夜」はやったんですけどね.ファミコン,プレステは持ってるの ですが,スーファミは持ってなかったのです.

デジタルで色調補正したような画面がちょっと落ち着かない.話の内容もゲーム みたいで,リアリティには欠けるかな.おかげで,ホラーとしては全然駄目. ゲームのシナリオだけでやめておけばよかったのに.

ゲームとしての「弟切草」は約10年ほど前にチュンソフトがなりもの入りで発売 したサウンドノベル第一弾.それまでのロールプレイング・ゲームともアドベン チャー・ゲームとも違う「サウンドノベル」というジャンルを切り開きました.

初期のアドベンチャーゲームはテキストのみで画像は無かった.その後,グラ フィックが付き,画面数1000を越える「タイムゾーン」で一つの頂点を迎える. さらにアニメーション,ムービーという要素が加わるが,一度解いたらおしまい のアドベンチャーゲームは衰退していった.

そこに登場するのがマルチストーリー,マルチエンディングというシステム. 選択肢によって展開が変わるというものだった.このころにはコマンド入力とい う方式は既に過去のものとなり,コマンド選択式が主流となっている.元をたど れば「ミコとアケミのジャングルアドベンチャー」にさかのぼるのかもしれない.

そして,登場したのがこの「サウンドノベル」.画面で文字を読むというこの新 しいシステムは,言ってみれば,ゲームブックをコンピュータゲームにしたわけ です.少ない選択肢と簡単な背景に効果音.ゲームブックはハイパーテキストだっ たわけですから,電子媒体に移るのは自然な流れだったといえましょう.

でも,発表記者会見の時の中村光一社長の意気込みとは対照に,記者達の反応の 冷やかだったこと.文字だけのゲームが売れるわけない,というのが大方の見方 だったんですね.しかし,業界の評価をものともせず,売れまくり大ヒット作となっ たのはご存知の通りです.

ゲームの映画化ってあまり成功したためしがないなぁ.ポケモンくらいか? スーパーマリオ然り.

細かいところつっこむ気になるとたくさんアラが見えて.そのマック,DVを QuickTimeにほぼリアルタイムでエンコーディングできるんだぁ.それより,そ のPHSか携帯か知らないけど速いなぁ.ハードディスクの半分をあっというまに 転送できちゃうんだぁ.ついでに監視カメラの映像までストリーミングしちゃう なんて.ボーガンの矢が刺さって階段ころげ落ちたら,落ちても落ちる前といっ しょってことはないでしょう.

やっぱりゲームでやめておけばよかったのに.

狗神

日乃出劇場

10分のインターバルで「狗神」.この間にトイレに行っとこ.

「狗神」.高知の山奥で和紙を漉く女,美希.彼女は一度も村を出たことがない まま過ごしてきた.しかし,彼女には忌まわしい過去があった.ある日,中学校 に晃が赴任してくる.惹かれあう二人.しかし,それと同じくして,彼女の周り で不可解な現象が起こり始める.

舞台は高知だし,テイストも「死国」に似てるなぁ,と思ったら,原作者一緒じゃ ん.坂東眞砂子.なっとく. 地方に伝わる伝承とそれに纏わる祟り,そして,狭い村社会特有のタブーを描く.

天海祐希の設定が41歳.でも,最初はそれより老けて見える.それが渡部篤郎と 出会ってから若返っていくのだが,女は変わるねぇというか,身だしなみは大切 ねぇというか,眼鏡ってマイナスポイント?っていうか.

そういえば,眼鏡外したらブサイク,って人は会ったことないですな,今まで.

まあ,「弟切草」よりはこっちの方が私は好きかな.一か所だけ気になる点とい えば,お母様の寝室のシーンはアンフェアかな.別の方法でミスディレクション できないものか.無くてもよかったかも.あと,ラスト付近のテンポがイマイチ.

オープニングタイトルがちょっと変わってる.役者の名前などのメインの表示は 横文字で出て,同時に漢字で右端に縦にでる.だからなんだか,日本語字幕が付 いているような感じ.

一方逆にエンドロール.「増田未亜」って名前をすごーく久々に見たような気が する.

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