METROPOLIS

渋谷・渋谷シネ・フロント

仙台だったら1日は「映画の日」で1000円なのだが,こちらは第一水曜日が 「映画サービスデー」.レディース割引もありますが,メンズ割引は無い 模様.本日の「METROPOLIS」は金曜・土曜のレイトショーは1300円なので 見に行く.

日曜日に停電があるので,とっととマシンを落として渋谷に向かおう・・・ と思っていたら,結構帰りの時間が遅くなる.結構ぎりぎり.

ふう,5分前についた.と思ったら,実は25分前.時間間違えてました. 前の回が終るのが20分でした.

シネ・フロントは渋谷の駅のハチ公側の真ん前.TSUTAYAやSTARBUCKSの入っている 「Q FRONT」ビルの7階です. ここはなんかいつもアニメばっかり上映してるような印象があります. こないだまでは「名探偵コナン」だし,夏には「千と千尋の神隠し」があるし. お察しのとおり,東宝系です.

1階のチケット売り場でチケット購入.ここは完全入替指定席制. 座席表を見せられる.

売り場のねーちゃん「前の方の席にいたしましょうか,後ろの方の席にいたしましょうか?」
私「後ろの方で」
売り場のねーちゃん「お席の方少なくなっておりますので,Jの4をおとりしてよろしいでしょうか」
私「はい」

空いていないのならしょうがない 前よりは後ろだよな.本当は真中がいいんだけど,スクリーンの大きさがわからんし. 後ろから2列目で通路を挟んで左側の席.さてスクリーンとの位置関係はどの程度か?

エレベータで上がる.流石はビデオ屋.エレベータの中でもビデオが流れてる. しかし,そんなに長い時間見れるわけもなく,なんの映像かはわからず. なんとなく恐竜ものだったけど.

7階着.思ってたより大きいかも.まだ前の階が終わってないので ロビーで待つ.受け付けと売店があって奥がカウンター席みたいになってる. 受付はなんのためにあるのかと思ったら,前売りの人が座席指定券と 引き換えるためにあるらしい.

時間になり入場.まだ開始10分前.なんていうか,つくりといい,雰囲気といい まだ新しい.通路の照明が滑走路みたいに点々としてるし,壁も最近のシネコン みたいな素材だし.

座席は3ブロックに分かれているがメインは真中のブロック.ちょうど スクリーンの幅に合っていて,左右のブロックは角度がついている. 椅子にはちゃんとドリンクホルダーがあります.

予告の前に場内が明るいままCMが.ビデオクリップみたいなのが3曲.一応 内容は映画に関係してるのもあり.なんか画面が荒いなぁと思ってたら, 最後にEPSONのマークが.プロジェクタで投影していたらしい.納得.

予告開始.いつの間にかお客さんはかなり入っています. 8割以上は埋まってたようです.

大きすぎず,小さすぎず,かつきちんとした設備ということで,音がかなり良い. センターの台詞はクリアだし,サラウンドも音質がよい.大劇場の場合, サラウンドの音が「遠い」ことがあるのですが,まさに包まれる感じ. 真中の席だったらもっといい感じだろうなぁ. 特筆すべきは低音.PAなみの低音が鳴るのですが,ほとんど劇場がビビらず. もうちょっと大きすぎるとちょっと下品な感じになるのですが,ギリギリのラインです.

さて「メトロポリス」.近未来都市「メトロポリス」ではあらゆる分野でロボットが 人間の代わりに働いている.そのために失業者も増え,社会的地位も階層化されている. メトロポリスの最高権力者レッド提督は,「超人」としての最高のロボット 「ティマ」をつくり,世界征服をたくらんでいたが・・・.

テーマは「人間とロボット」.なぜ人は神に近づこうとするのか,そして, ロボットに感情があってはいけないのか.

手塚治虫原作,大友克広脚本,りんたろう監督.手塚治虫のイメージを損なうことなく 「メトロポリス」の世界を表現しています.定番キャラも数々登場.ロックってのはもっと 少年っぽいイメージなのだが・・・.アセチレン・ランプの蝋燭は健在.

手塚治虫とロボットというと「鉄腕アトム」なわけですが,あれは理想のロボットの 世界ですよね.「ドラえもん」もまたネコ型というのが幸いしてます.AIBOも然り. 今一番苦悩しているロボットは多分スタートレックにおける「データ」でしょう. いや,あれは24世紀の話だから未来か? 今一番ホットな映画の話題だと「A.I.」の世界も同じ問題を抱えてます.

感情抜きでもいいから対話できるロボット,というのもまだできていないので, まだまだ未来の世界の話ではあります. でも,チューリングテストという基準が昔あったのですが,それをクリアできる 「人工無能」ってのはあちらこちらにあるわけで,意外と人間の知能ってのも 無意識の中の意識や知識に依存している部分が大きいのかも.

私の中で手塚治虫作品中のロボットで印象に残っているのは「ロビタ」. 「火の鳥」のシリーズにでてくる子守りロボットなんですが, これがレミングのように集団自殺をするんですね.それがメインの話では ないのですが,その哀愁と別のストーリーでもでてくる人間味溢れる やさしさがよくて. アシモフの「ロボット三原則」を地でいってるロボットなのです.

話変わって,「創元推理21」を買った.今回から「創元推理」が名前を変えて 文庫版になって登場したもの.「創元推理」も元々は「鮎川哲也と十三の謎」が 変わったものらしいので2回目のリニューアルということか. 「創元推理」から数えると丁度21冊目なのだが,「創元推理」の「21」ではなく, 「創元推理21」が書名だそうだ.

文庫版になって安くなったというのと手が出しやすくなったというのはいいのですが, 内容の方が今までの傾向と変わったような気がします.「いしいひさいち」の漫画が あるのは変わっていないので,これはこれで楽しみなのです.

広告欄をみると,「安楽椅子探偵」の最初の2作がDVDになったらしい. 関西地方でしか放送されなかった2作である.見たい.

そういや,「マリオン」ってのはどうやら「松竹」の所有物らしい.

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