ファイナル・ファンタジー/Final Fantasy

有楽町・日劇東宝

今日は幕張で開催されている展示会「SEATEC」にお出かけです.出張なのです.

午前中から出陣.実は初幕張メッセ.さらに初展示会.まあ,人の波に乗って動 けばたどりつけることでしょう.

で,京葉線で「海浜幕張」駅下車.さて,人の波に乗って移動しましょう・・・ と思ったら,波が動かない.まだホームにいるのに.やっとのことで動いたら, 理由が判明.清算機に並ぶ人々々.定期で乗り越しの人が多いってことですか.

で,やっとのことで改札を通過.帰りが何時になるかわからないけど, 混むと面倒なので帰りの切符を買っておく.「有楽町」まで.既に 一本見て帰るつもり.

さて,幕張メッセ.広うござんす.広すぎです.全部なんて見れません. とりあえず,押えておかないといけないところからまわる.

昼飯も食わずに閉場までいました.流石につかれた.

しかし,いわゆる「カメラ小僧」は居ますな.公開日ということもあって, ビジネスマンだけでなく一般の人もいるのですが,以下にあてはまる人がちらほ ら

  1. スーツは着てない.
  2. ビデオカメラを持ってる
  3. 大抵の人は「FOMA」「i-mode」「J-PHONE」「au」が渡している袋を持っているのだが,それを持っていない

ステージで行なわれている紹介を撮ってるのですが,カメラはコンパニオンのお 姉さんを追っかけてて説明は聞いてません(^^;

しかし撮る方も撮られる方もなれてるものです.ビデオカメラのスクリーンを開 いて撮っていた人が,おもむろに画面をレンズ側にむけてファインダーで撮り始 めた.なんでだろうと思っていたら,コンパニオンのお姉さんがそちらに微笑ん で手を振る.そうか,これは「今あなたを写してますよ」というアピールなの か!

他にも,あちらこちらで個別に撮影している姿が.しかも,閉場時間になると 各ブースの前にコンパニオン勢揃い.撮影会になってます.

帰りは快速で東京まで.有楽町に移動.今日で終ってしまう「ファイナルファン タジー」が目的です.

3週で打ち切りとは予想外の短さだったので,今日見逃すともう映画館ではやら なそうな雰囲気.駅前のチケット屋を覗いて前売券を探す.ありました.でも ほとんど定価の1290円.値下がりしてるかと期待したのに.

さあ,初「日劇」か!?と思っていたら,劇場が移っていた.「日劇東宝」です. ここも初めてですけどね.

「マリオン」の9F.「日劇プラザ」の隣.中の作りは「日劇プラザ」を対称にし たようなもの.左側が「日劇プラザ」と書いてある.右側は何か書いてあったよ うだが,隠してある.ということで,左が「日劇プラザ」,右が「日劇東宝」と いうことらしいです.今日は右.

708席.あっちは554席.大きさがあんまり変わらないように感じる. 最終日,最終回.8割くらいは入ってるんじゃないですか?

「ファイナル・ファンタジー」.2065年の地球.人類の滅亡は間近に迫ってい た.隕石とともに飛来した"ファントム"と呼ばれる地球外生命体が次々と都 市を破壊したのだ.アキは人類が生き残る方法を探して奔走する.

いわずと知れた,スクウェアのゲームの映画化.フルCG,さらには全米公開と 話題性にはこと欠かなかったのですが,興行成績は不振.先日,早々に映画業界 からの撤退が発表されました.

一日立ちっぱなし,歩きっぱなしだったのが効いたのか,眠い.実際,前半は かなり睡魔が.まぶたが重くて,音しか聞いてない部分も多々あり. 折角のCGなのにすまん.

で,そのCGですが,「皮膚がゴムみたい」と酷評されてますが,それほどでもな いじゃないですか.バンプマップかもしれないけど,一応毛穴まで表現しようと しているし.動きもモーションキャプチャということで予想以上に自然.後半は 目も慣れてきたこともあり,違和感が消えてきました. 全体的には「よくここまでやった」と褒めてあげましょう.

でも,主人公の顔立ちと皮膚の色が一番違和感があるってのはまずいっしょ. ついでに,これでもかとばかりに風になびく髪.必要以上に揺れるかと思うと 逆にうつむいてるのに顔が見えたり.

CGを全面にだすのではなく,後で気づいたらあれもCGなんだよな,くらいの演出 にしておけばよかったのに. ついでに言うと,ライティングの設定が明るすぎ.いつも人物の顔ははっきり見 えてるってのは浮きすぎ.実際ならばもっと陰影がでるはず.顔がエミッション かかってるわけは無いと思うが.

でも,繰り返しますが,全体としてはよく頑張ってたんです. 多分,静止画として適切なシーンを選べば,違和感なく見えるシーンもある ことでしょう.

では,何故こんなにも評判が悪いのか? CGの描写よりも人物の描写がなっていな いというのと,ストーリーあるいは脚本が駄目だということです.所詮はゲーム のストーリーでしかなく,それ以上にすることができていなかった. インタラクティブでなくなった分,主人公に感情移入することはなく, 画面を通じてだけでは共感も覚えなかった.

少なくとも私が見て覚えている限りでは,彼らは汗をかかない,そして涙を見せ ない.

服にはしっとりと汗をかいているように見えるのに,額から流れ落ちるような汗 はかかない.仲間が死んでも涙は見せない.死ぬ方も,悟りを開いているかのよ うに死を迎え入れる.普通なら泣くだろ?もっとわめきちらすだろ?

人間臭さがまったく感じられない.故に共感できない. その辺のアニメ,いや漫画の方がちゃんと感情表現されてる. ゲームの域を越えていないというのはそういうこと. ストーリーも,結局,敵をやっつけてなんぼ. ラブストーリーにもなってない.

主人公の都合のいいように話が進んで,壮大なスケール感だけはあるんだけれど, 自己完結な盛り上がりで,見てるほうは「ふう〜ん,それで?」という.

ついでに言っとくと「ウェザリング」みたいなことやってもらわないと. あれだけ戦っといて顔が綺麗すぎ.

やっぱ,先にCGありきという製作の仕方は本末転倒だよね.

字幕翻訳の他に字幕監修が戸田奈津子ってどういう意味?

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