光の雨

渋谷・シネアミューズ・ウエスト

昨晩,突然の腹痛に襲われ下痢と嘔吐感.とっとと布団に入るがなかなか おさまらず.ヤバイかな?と思ってきたところで,吐いてみるとややおさまる. 時間は既に早朝.昼まで寝てました.

でも原因はなんだろう?症状的には食あたり.しかし,昨日は何も食ってないの に.もともと起きた時からなんか体調がおかしかったからなぁ.一昨日は何食っ たっけ?もしかして,あの烏龍茶か?そんなばかな.食当たりって食後何時間くら いでくるんだっけ?

午後から気分直しに?外出.「オーシャンズ11」を見ようと思うが,いまからで は時間が微妙.おっ「光の雨」やってるじゃん.じゃ,これで.

久々の「シネ・アミューズ」へ.あまり混んではいない模様.22番なり.

結構早く着いてしまったので,時間がある.ロビーにて「革命戦士展」開催となっ ていたが,思っていた程の内容ではなくて.当時の朝日グラフの表紙数点と関連 記事数点.関連書籍が数点.後は映画のキャストがメインの派閥構成図.

それよりも,ロビーに流れる70年代フォークソングのカバーらしき曲の方か気に なって.これってサントラ?まさかね.

予告.「KT」.そうか,金大中って「キム・デジュン」かと思ってたら 「キム・テジュン」だったのか!だからKTなのね.

「光の雨」.「あさま山荘事件」を題材とした小説「光の雨」を映画化しようと する新人監督樽見.撮影は順調に進んでいたが,突然樽見が姿を消してしまう.

原作は立松和平の同名小説「光の雨」.数年前,盗作騒ぎのあったあの作品. まあ,事実を知るのは当事者だけだから,内容が似てしまうのはしょうがないと しても,語尾をいじっただけというのは酷いわな.ま,本人も認めたわけですが.

で,その原作を読んだわけではないので,実際の描かれ方がどうなのかわからな いのですが,映画の中では「連合赤軍」という名称はでてこなくて,人物の名前 も変えられています.が,すぐにわかりますけどね.トップの二人は森恒夫と永 田洋子のこと.そして,ところどころ坂口弘が「僕」という視点で語る.

なぜか,「あさま山荘事件」って私の中で引っかかるんですよね.多分,この 事件のあった1972年(昭和47年)というのが私の生まれた年だということと, テレビなどで目にした鉄球での破壊シーンのインパクトが強かったせいだと思う.

でも,「三億円事件」とかも興味あったりしてたんですがね.生まれる前のこと にもかかわらず.

「あさま山荘事件」.連合赤軍メンバーによる「総括」という名の下のリンチと 「革命」のための銃撃戦.「光の雨」はこの「あさま山荘」にたどり着くまでの 過程を描いたもの.「あさま山荘」での事件はこの春「突入せよ!あさま山荘事 件」の公開が決まっている.

この時代の思想は現代の私から見ると,というか一般的に見ても奇異に感じるも のです.当時は安保条約に絡んで「資本主義」アメリカが敵で,平等の名の元の 「共産主義」が理想だったのでしょうか?でも,「東大落城」なんかを読んだ感 じでは,当時の「革命」ってのはあくまでもブーム見たいな,もっと悪く言えば ファッションみたいなもので,本当に改革を求めていたのはほんの一握りのよう に思えてきます.そして,それらの人々も結局のところ視野が狭かった.少なく とも時代の流れを読めていなかった.

今度は「十六の墓標」とかも読んでみますか.

映画ですが,久々に見た裕木奈江がなかなか良い感じ.あの「のほほん」とした 彼女とは思えない凄みを見せてくれます.恐っ.山本太郎はいつもと違わず, キレた役がはまってます.ありゃ,これは川越美和でしたか.これまたひさびさ.

この世代にとってこの事件ってのはまさにこの監督の心境なのかなぁと.

化粧師

渋谷・渋谷東映

帰ろうかとも思ったのだけど,「東急文化会館」に行ってみる.「オーシャンズ 11」は・・・まだ時間があるのに既に劇場内に列が.さらに,チケット売場も列 が.

やっぱり帰ろうかと思ったが,向かいの東映へ.丁度10分後に「化粧師」. 2日目だけど多分大丈夫だろう,東映だし.

エレベータで上がると丁度帰る人の波.既に開場しているが,予想通り混雑はし ていない.

予告で「突入せよ!あさま山荘事件」.おお,なんてタイミング.

「化粧師」.時は大正.まだ化粧など贅沢だった時代.しかし,女性達は彼に 化粧してもらうと運が開けるとして彼の元を尋ねて来る.もちろん彼の技術も一 流.そんな彼にはある秘密があった.

原作は石ノ森章太郎.時代設定は違うらしい.

映像が綺麗.もちろん女優さんも綺麗.菅野美穂に柴崎コウ,池脇千鶴. 実は酒井若菜もでてます.

主演の椎名桔平が渋いっす.田中邦衛もいい味だしてます.

で,秘密が明かされるわけですが,その設定はありかもしれませんが, いままでの表現の仕方は問題なかったですか?たしかにそれで納得できる シーンもありますが,そうでないシーンもあるような. うーん,もう一度確認したい.

派手さはないですし,ひっかかる点が無きにしもあらずですが, いい映画でございました.

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