ボイス/Phone/

渋谷・渋谷東急

夕方からちょっと仕事を片付けましてちょっと遅くなってしまったので,レイト には間に合わない.と,いうわけで,オールナイトを狙う.

新宿かなと思っていたのですが,作品が既にみたものばかり.結局,初日だけど「 ボイス 」をからめていくしかない.「 ドリームキャッチャー 」も見ておきたかったんだけど,これが他のと時間があわないんだな. さて,どうしようと調べてたら,渋谷でもオールナイトがあることに気づく. 「ボイス」と「 魔界転生 」.ちょっと時間があいてしまうが,ここは溜っている 文庫本を消化することにしよう.

BS尾崎豊 の特番をやっているのに気づく.もう10年以上経ってるのか. たしか5,6年くらい前の大雪の降った成人の日にも特番をやっていたような気が するが,今回はとにかく時間が長い.私の中での尾崎豊は 10代三部作 で止まっているので,その後いろいろと発表されたやつにはついていけない.

こんな時間に渋谷に向かうのは初めてだな,などと思いつつ電車に乗ると,こん な時間でも結構人が動くのね.

そういや,今日からゴールデンウィークって奴ですか.早い人は昨日から.私は 月曜は普通に仕事.最大は4連休です.

渋谷についたら,雨がポツリポツリ.あれ?今日って晴れるんじゃなかったんだっ け?傘持ってきてないんだけどなぁ.先に時間を確認しに「渋谷東映」へ.よし よし,ちゃんと時間あってるな.では,安心して「東急文化会館」へ.

近付いて行くと正面入口はシャッターがしまっている模様.脇の入口が開いてい て「渋谷東急」でやってるようす.エレベータは使える状態.警備員さんがいて パンテオン側には行けないようになってます.当然エレベータで5階へ.

既に開場してました.お客の入りは前回の「 シカゴ 」よりも少しだけ多いか.時 間を考えるとこっちの方が人気アリという感じ?

「ボイス」.ライターのジウォンが携帯電話の番号を変えたところ,正体不明の 怪しい電話がかかってくるようになった.ある日,友人の娘がその電話に出てし まい,それ以来様子がおかしい.携帯電話の以前の持ち主を追跡していたジウォ ンは,全員が死んでしまっていることに気がつく.

話題の韓国ホラー映画.子役の迫真の演技が「 エクソシスト 」と比較されるほど の名演技,と言われてます.予告で使われていたこの娘の叫ぶシーンのTVCMを, 見ている子供が恐がるというので,昼間は別の内容に差し替えたという話.

予告の時から気になっていたのは,プロダクションの「Toilet Pictures」という名前.さらに,今日見ていて ブエナビスタ の配給だったらしく,最初に ディズニー のお城がでてきてちょっとびっくり.

見てる途中は,いくつかツッコミどころがあったのですが,終盤になってそれが 意味を持っていて納得.この脚本はうまい.

見終った後の感じは,日本版の「 リング 」の時に近い.素直に面白かった. ただ,ホラー映画としてみた場合は,ストーリー性が強すぎるかも.「 世にも奇妙な物語 」のテイストが一番近い.

あとは,携帯の呼び出し音がちゃんとサラウンドしてないと恐さ半減かな. さすがに今時サラウンドなしの映画館はないと思うけど.ビデオでみるのとは 音の面で全然違った印象になっちゃうだろうな.

しかし,電話のベルってもともと「呼び出し音」って呼んでたのに,今では「着 信音」が普通になってしまって,たまに聞こえない場合があったりして. まあ,「呼び出し音」ってのは,正確には電話をかけた人が受話器から聞こえて るのがそうなんでしょうが,かけられた人を電話がきたことに気づかせる目的だ と,耳障りなくらいじゃないと意味がないですよね.

実家にはつい数年前までいわゆる黒電話が現役で使われていたのですが, あれは文句無しに音がでかい.しかも,後期型ではボリューム調整ができたはず なのだが,それにはそんな高等な機能はついていなかった.寝ていても電話がく ればすぐ分かる.

最近の携帯電話の「着信音」にも「黒電話のベル」というのがあるらしいが(私 は携帯にはあまり興味がないのでよく知らない),FM音源を小さなスピーカから 電子的にならすのでは「呼び出し」の性能としては他の着信音と同程度くらいし かないんだろうなと思ってみたり.やっぱり,本物の雑音成分が重要なんだろな. そういや「 ノイズ 」という映画もあったな.

そういうわけで,ホラーホラーしているわけではなく,最近でいうところのミス テリだと思って下さい.

魔界転生

渋谷・渋谷東映

ここで,約一時間のあき.ちょっと腹ごしらえしてから戻って来る. 一階のチケット売場は閉まっているので直接劇場へ.7Fです.

ロビーで待ってる人は少ない.この時間では当然だわな.寝てる人も数人.

背もたれのある奥の椅子に座り,持ってきた本を読む.意外と中の音が外に洩れ るのね.30分程経過.

なにやら騒がしい一団がやってきた.ふむ,客層が渋谷だね.そのうち前の回が終わる.

「魔界転生」.島原の乱.キリシタンへの弾圧は激しさを増し,遂に天草四郎の 首も落とされた.それから十数年後,徳川頼宣の前に死んだはずの天草四郎が現 れ,秘術・魔界転生により甦らせた魔界衆を使い天下をとらせるという.紀州藩 の動きを不穏に思った柳生十兵衛は江戸へ向かうが,魔界から甦った猛者が行く 手を阻む.

山田風太郎 原作深作欣二により映画化 を22年ぶりにリメイク.ということです が,例によって原作は読んでないし,前作も見ていない.

最新の(と言っても,日本のレベルでね)CGも使われているのだが,正直言って十 年前の映画だといわれたら,ふーん,と納得してしまうような雰囲気.これはいっ たいなんなんだろう?

一瞬々々ではいいのだが,全体が醸し出す雰囲気が昔テレビで見た「 里見八犬伝 」を彷彿とさせてくれて・・・,私の個人的な印象ですけどね.

主演のはずの二人の演技がどーも光らないんだよなぁ.窪塚洋介と佐藤浩市.二 人よりも薙刀使いの古田新太と,最初にでてきた國村準の方が印象に残ってる. 後は麻生久美子の妖しさかな.

さくや・妖怪伝 」くらい,はっきりと狙ってくれているならまだしも,ちょっ と中途半端なのではないかと.

時間の割には寝ませんでしたけどね.

最近「リメイク」という言葉が気になる.「作りなおし」なのか「再映画化」な のか「二回目以後」なのか.

[一覧] [前の日記] [今日は2003年4月26日] [次の日記]

[Top Page]