この土日は見てなかったので,今日こそは一本.「 パイレーツ・オブ・カリビアン 」をと前々から思っているのですが,スケジュールを見たら「 シモーヌ 」が実は来週までで終わってしまうらしい.見逃す前にこっちだ.
って,こんなことやってると「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見逃しそうだ が.
渋谷は「渋東シネタワー」.お座りになれます,ですね.OK.
「3」なので,劇場は2階.階段から上がるとちょうど前の回が終わり切ったとこ ろのようです.既に客電はついていて,清掃がはじまったところ.待つ人の数は 思ったより少なくて.
ほどなく清掃終了.久々に通路脇の席に座る.
「シモーヌ」.映画監督のタランスキーはもう10年もヒットに恵まれていない. 最新作の作成中にも主演女優が降板してしまい,監督としての契約も打ち切られ てしまった.そんな時,一人の男が現れ,CGで完璧な女優を作り上げたという. はじめは半信半疑だったが,7か月後,作品を完成させ観客からは大絶賛. もう一本作品を撮って,真実を公表しようと思っていた監督だったが・・・.
「 ガタカ 」,「 トゥルーマン・ショー 」のアンドリュー・ニコル監督最新作. 今回は,逆「トゥルーマン・ショー」って感じですかね.
感想は,素直に面白かった.アル・パチーノの演技がいいし.この監督の作品は 風刺が効いてる.
結構,細かいところに手が届いてるんだよね.「ガタカ」の時はDNAの塩基の頭 文字であるG,A,T,Cの色を変えていたのだけど,今回は IとOを1と0にしていた. 台詞にもあるけどデジタル=0と1という象徴.さらにSIMONE という名前も SIMulation ONE というソフトウェアの名前を縮めたという設定.
そして,エンドクレジットにいたっても「SIMONE : As Herself」という徹底ぶ り.ダブルにもスタントにも名前がまったくない.
監督のサイト や スタジオのサイト ,さらには 劇中作のサイト まで用意されています.
ただ,ちょっと近未来の話のはずなのに,フロッピーディスクが5インチだった り,ハードディスクが中身むきだしでヘッドが見えていたりというのが気になっ た.
ひさびさに人に薦めてもいい作品かも.
帰りはBOOK1stに寄って本を一冊.と思っていたらもう一冊.