岸辺のふたり/Father and Daughter

Michael Dudok de Wit(2000)

むむむ,強烈な敗北感.何にというと,ついに CCCD を買ってしまった. LOGIC SYSTEM の「 HISTORY OF LOGIC SYSTEM 」.うーん,まだ聞いてないぞ.まだ開封もしてないぞ.

岸辺のふたり 」は 2001年アカデミー短篇アニメーション部門受賞 .その他,英国アカデミー賞,広島国際アニメーションフェスティバルなどなど, 数々の映画祭で評価されている.

短篇というだけあって作品はわずか8分.台詞はなく,映像と音楽だけ.

ある日,幼い少女が父親とともに自転車を走らせていた.海なのか,湖なのか, それとも川なのかは分からない.岸辺の木のところで自転車を止めた親子. ふと,父親は娘を抱きしめると,一人,ボートに乗って行ってしまった. 岸辺に取り残された少女.

しばらくして少女は岸辺を訪れる.父親はあの日以来帰ってこない.

年月は流れ,少女も成長する.学校へ通い,彼もでき,やがて結婚して子供も生 まれる.しかし,この岸辺を通るたびに父親のことを思い出す.

やがて,少女が年老いたころには水が引いてしまって,岸辺はもう岸辺ではなく なっていた.老婆となった少女は,かつて水が満たされていた方へ導かれるよう に歩きだす.そこには,かつて父が乗って行ったのと同じボートが埋もれるよう にして放置されていた.

ボートに身を埋める老婆.そして誰かに呼ばれたかのようにまた歩きだす.

そこには父がいた.あの日からずっと思い続けていた父がそこにいる.彼女の想 いは時を超える.

アコーディオンによる「ドナウ川のさざ波 」が流れる中,影絵とも切り絵とも違う独特の画風で描かれる.

ストーリーがわかっていても,こればかりは実際に見てもらわないと伝わらない ものがある.そして,見るたびに新たな発見ができる.

監督はCM製作なども手がける映像作家.

映画を見るのと同じ1800円でDVDが買える.見て損はないだろう.

さてさて,とうとう買ってしまいましたMP3プレーヤー.小さくなってきて手頃 な値段になってきていたので前々から欲しかったのですが,デザインがイマイチ なのと日本製だとWindowsから専用ソフトでしか登録できないなどがネックだっ たのです.しかし,昨日秋葉原でUSBストレージとして認識してくれて,かつシ ンプルなデザインの Rio SU30 を発見.調べてみたらLinuxからも問題なさそうなので買ってしまいました.

USBストレージはSCSIデバイスに見えるとのことで,/dev/sda1をvfatでマウント したらそれでオッケー.USBは1.1ですがアルバムが5枚くらい入るので,私とし てはまったく問題なしです.

そうそう,ラジオとボイスレコーダーにもなるらしい.

久々にエンコードもしたのだが,なんとADSLにしてから初めてだった. GRIP でボタン2発.勝手に CDDB に問い合わせて曲目も入れてくれる.これは便利だ.前は cdparanoialame を呼び出すスクリプトを書いていたのだが,タイトルを入れる のが面倒だったんだよね.しかし,マイナーなものは情報がないらしい.特に設 定もしていないのだが,デフォルトではどこに問い合わせているのだろう?

自分の持っているCDのうちどれだけ情報がないかで,自分の音楽趣味のマイナー 度が分かるというものか.


監督・Michael Dudok de Wit
Claire Jennings and Willem Thijssen,2000年作品,8分,リニアPCM STEREO, ビスタ

東芝EMI,TOBH-7091,1800円


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